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技術 気流式粉砕機

出願人 古河産機システムズ株式会社CorsoIdea株式会社
発明者 林元和智鈴木孝司長門貴
出願日 2006年3月31日 (14年10ヶ月経過) 出願番号 2006-098654
公開日 2007年10月18日 (13年4ヶ月経過) 公開番号 2007-268458
状態 特許登録済
技術分野 破砕・粉砕(1) 破砕・粉砕(3)
主要キーワード リング状通路 テーパー壁 窒素配管 分級能力 窒素供給装置 回収ホッパ 旋回領域 下端出口
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (5)

課題

微粉末酸化させることなく回収可能な気流式粉砕機の提供。

解決手段

ケーシング3内で第一回転翼28及び第二回転翼29が回転して投入した原料粉砕分級を行う気流式粉砕機1において、旋回領域Rに原料を投入する原料投入通路16と、旋回領域Rに窒素を導入する窒素導入通路20と、分級領域Sの前方に窒素を導入する窒素導入通路21と、をそれぞれ設け、微粉末とともに排出される窒素を回収し、回収した窒素を窒素導入通路20、21へ戻す。

概要

背景

従来、農産物鉱物等の各種原料粉砕して微粉末とするため、微粉末製造装置が用いられている(例えば特許文献1参照)。図3及び図4に示すように、微粉末製造装置は気流式粉砕機1を備えており、気流式粉砕機1のケーシング3は、投入側ケーシング4、センターケーシング5及び排出側ケーシング6によって構成されており、ケーシング3内には、投入側ケーシング4を貫通するシャフト10の前端(図3において左端)に第一回転翼28と第二回転翼29とが所定距離互いに離隔して取付けられている。シャフト10はフレーム11にベアリングを介して回転自在に支持されており、モータ12により回転する構成となっている。

投入側ケーシング4の内側にテーパー壁37が形成されており、テーパー壁37の径が後方に向けて漸減し、第一回転翼28よりも後方の空間が旋回領域Rをなしている。
投入側ケーシング4に投入通路15がシャフト10に対して垂直な方向に形成されている。投入通路15の下端出口がテーパー壁37に開口し、旋回領域Rに投入通路15から原料を投入するとともに外気を導入する構成となっている。

センターケーシング5は円筒形をなし、第一回転翼28及び第二回転翼29の間の空間が粉砕領域Cをなしている。
排出側ケーシング6の内側にテーパー壁38が形成されており、テーパー壁38の径が前方に向けて漸減し、排出側ケーシング6の前端部に排出口40が開口している。
第一回転翼28と第二回転翼29は、ボス30、31の周囲に複数の羽根32、33が放射状に設けられており、シャフト10の回転によって回転し、ケーシング3内に旋回する空気の流れが発生する構成となっている。なお、第一回転翼28の羽根32は、原料を旋回領域Rから粉砕領域Cへ導入しやすくするため、旋回領域Rで発生する気流旋回力を付与するとともに、前方への推力をも付与可能な形状となっている。

第二回転翼29の羽根33の先端部には傾斜面34が形成され、傾斜面34が排出側ケーシング6のテーパー壁38に対向している。第二回転翼29と排出側ケーシング6との間の空間及びその前方のテーパー壁38に沿った空間が分級領域Sをなしている。
排出側ケーシング6の排出口40に吸引ファン51が回収管44を介して接続されており、吸引ファン51が気流式粉砕機1で粉砕された微粉末を空気と一緒吸引して排出させる構成となっている。排出口40と回収管44との間、すなわち、分級領域Sの前方部分には、隙間42が形成されており、吸引ファン51によって隙間42から外気を導入可能な構成となっている。吸引ファン51は輸送管45を介してバグフィルタを内蔵する回収ホッパ48に接続されており、吸引ファン51から送られた気流中の微粉末を捕集する構成となっている。

投入通路15から気流式粉砕機1に投入された原料は旋回領域Rに入り、旋回領域Rで旋回する気流にのって旋回し、遠心力によって半径方向外側に向かって流れる。また、吸引ファン51がケーシング3内の空気を排出口40側へ吸引し、旋回領域Rと粉砕領域Cとの間に差圧が生じる。
この差圧と第一回転翼28で生じる気流の前方への推力によって、旋回領域Rで旋回する原料は、第一回転翼28の羽根32の間を通って粉砕領域Cに入る。粉砕領域Cで原料は粒子径の大きなもの程大きな遠心力が作用して周速の速い半径方向外周側集まり、主として粒子同士の摩砕により、また、粒子同士の衝突による破砕も生じて粉砕される。このとき、第二回転翼29は粉砕領域C内の原料が分級領域へ移動することをブロックする。このブロック作用は、第二回転翼29の表面に形成される気流のカーテンによって発生する。

粉砕領域Cで粉砕された原料のなかで、粒子径が小さく質量の小さい粒子ほど圧力の低い第二回転翼29の回転中心近傍に集まり、微粉末として吸引ファン51により吸引され、排出口40からケーシング3内の空気と一緒に回収管44に排出される。回収管44に排出された微粉末は吸引ファン51に入り、輸送管45を経て回収ホッパ48まで輸送され、回収ホッパ48のバグフィルタで空気と分離されて、微粉末製品として回収される。

吸引ファン51が排出口40から微粉末とケーシング3内の空気を吸引すると、隙間42から回収管44内に外気が導入され、回収管44内における微粉末及び空気の流速高速になる。回収管44内を微粉末が高速で流れるので、回収管44内に微粉末が付着することが防止される。
粒子径が大きく質量の大きな粒子は、テーパー壁38に沿った分級領域Sの外周部に生じる後方への戻り気流に随伴して粉砕領域Cに戻り、粉砕される。
特開2005−177704号公報

概要

微粉末を酸化させることなく回収可能な気流式粉砕機の提供。ケーシング3内で第一回転翼28及び第二回転翼29が回転して投入した原料の粉砕と分級を行う気流式粉砕機1において、旋回領域Rに原料を投入する原料投入通路16と、旋回領域Rに窒素を導入する窒素導入通路20と、分級領域Sの前方に窒素を導入する窒素導入通路21と、をそれぞれ設け、微粉末とともに排出される窒素を回収し、回収した窒素を窒素導入通路20、21へ戻す。

目的

気流式粉砕機1において、投入通路15から原料と一緒に外気がケーシング3内へ導入され、空気雰囲気下で原料が粉砕され、粉砕された微粉末がケーシング3内の空気及び隙間42から導入した外気と一緒に気流式粉砕機1から回収ホッパ48まで輸送される。この間、原料及び微粉末は空気中にさらされている。このため、酸化しやすい原料を気流式粉砕機1によって粉砕するときには原料や微粉末の酸化が問題となる。微粉末はその粒子径が小さくなるほど空気と触れあう表面積が大きくなり、微粉末は一層酸化しやすくなる。したがって、酸化しやすい原料を気流式粉砕機1によって微粉砕する際、酸化させることなく微粉末を回収することが困難であった。
本発明は、上記問題を解決するものであり、その目的とするところは、微粉末を酸化させることなく回収可能な気流式粉砕機を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

ケーシング内に第一回転翼と第二回転翼とを所定距離互いに離隔して設け、ケーシング内の第一回転翼の後方旋回領域、第一回転翼と第二回転翼との間に粉砕領域、第二回転翼の前方に分級領域を形成し、第一回転翼及び第二回転翼の回転により旋回気流を発生させて旋回領域に投入した原料粉砕分級を行い、粉砕された原料の微粉末を排出する気流式粉砕機であって、旋回領域に原料を投入する原料投入部と、旋回領域に不活性ガスを導入する旋回領域不活性ガス導入部と、を設けたことを特徴とする気流式粉砕機。

請求項2

粉砕された原料の微粉末と一緒に排出される不活性ガスを回収して再び旋回領域不活性ガス導入部に戻す不活性ガス回収装置を備えることを特徴とする請求項1記載の気流式粉砕機。

請求項3

分級領域の前方に不活性ガスを導入する分級領域前方不活性ガス導入部を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の気流式粉砕機。

請求項4

粉砕された原料の微粉末と一緒に排出される不活性ガスを回収して再び分級領域前方不活性ガス導入部に戻す不活性ガス回収装置を備えることを特徴とする請求項3記載の気流式粉砕機。

技術分野

0001

本発明は、農産物鉱物等の各種原料粉砕するために用いられる気流式粉砕機及び気流式粉砕機の運転方法に関する。

背景技術

0002

従来、農産物や鉱物等の各種原料を粉砕して微粉末とするため、微粉末製造装置が用いられている(例えば特許文献1参照)。図3及び図4に示すように、微粉末製造装置は気流式粉砕機1を備えており、気流式粉砕機1のケーシング3は、投入側ケーシング4、センターケーシング5及び排出側ケーシング6によって構成されており、ケーシング3内には、投入側ケーシング4を貫通するシャフト10の前端図3において左端)に第一回転翼28と第二回転翼29とが所定距離互いに離隔して取付けられている。シャフト10はフレーム11にベアリングを介して回転自在に支持されており、モータ12により回転する構成となっている。

0003

投入側ケーシング4の内側にテーパー壁37が形成されており、テーパー壁37の径が後方に向けて漸減し、第一回転翼28よりも後方の空間が旋回領域Rをなしている。
投入側ケーシング4に投入通路15がシャフト10に対して垂直な方向に形成されている。投入通路15の下端出口がテーパー壁37に開口し、旋回領域Rに投入通路15から原料を投入するとともに外気を導入する構成となっている。

0004

センターケーシング5は円筒形をなし、第一回転翼28及び第二回転翼29の間の空間が粉砕領域Cをなしている。
排出側ケーシング6の内側にテーパー壁38が形成されており、テーパー壁38の径が前方に向けて漸減し、排出側ケーシング6の前端部に排出口40が開口している。
第一回転翼28と第二回転翼29は、ボス30、31の周囲に複数の羽根32、33が放射状に設けられており、シャフト10の回転によって回転し、ケーシング3内に旋回する空気の流れが発生する構成となっている。なお、第一回転翼28の羽根32は、原料を旋回領域Rから粉砕領域Cへ導入しやすくするため、旋回領域Rで発生する気流旋回力を付与するとともに、前方への推力をも付与可能な形状となっている。

0005

第二回転翼29の羽根33の先端部には傾斜面34が形成され、傾斜面34が排出側ケーシング6のテーパー壁38に対向している。第二回転翼29と排出側ケーシング6との間の空間及びその前方のテーパー壁38に沿った空間が分級領域Sをなしている。
排出側ケーシング6の排出口40に吸引ファン51が回収管44を介して接続されており、吸引ファン51が気流式粉砕機1で粉砕された微粉末を空気と一緒吸引して排出させる構成となっている。排出口40と回収管44との間、すなわち、分級領域Sの前方部分には、隙間42が形成されており、吸引ファン51によって隙間42から外気を導入可能な構成となっている。吸引ファン51は輸送管45を介してバグフィルタを内蔵する回収ホッパ48に接続されており、吸引ファン51から送られた気流中の微粉末を捕集する構成となっている。

0006

投入通路15から気流式粉砕機1に投入された原料は旋回領域Rに入り、旋回領域Rで旋回する気流にのって旋回し、遠心力によって半径方向外側に向かって流れる。また、吸引ファン51がケーシング3内の空気を排出口40側へ吸引し、旋回領域Rと粉砕領域Cとの間に差圧が生じる。
この差圧と第一回転翼28で生じる気流の前方への推力によって、旋回領域Rで旋回する原料は、第一回転翼28の羽根32の間を通って粉砕領域Cに入る。粉砕領域Cで原料は粒子径の大きなもの程大きな遠心力が作用して周速の速い半径方向外周側集まり、主として粒子同士の摩砕により、また、粒子同士の衝突による破砕も生じて粉砕される。このとき、第二回転翼29は粉砕領域C内の原料が分級領域へ移動することをブロックする。このブロック作用は、第二回転翼29の表面に形成される気流のカーテンによって発生する。

0007

粉砕領域Cで粉砕された原料のなかで、粒子径が小さく質量の小さい粒子ほど圧力の低い第二回転翼29の回転中心近傍に集まり、微粉末として吸引ファン51により吸引され、排出口40からケーシング3内の空気と一緒に回収管44に排出される。回収管44に排出された微粉末は吸引ファン51に入り、輸送管45を経て回収ホッパ48まで輸送され、回収ホッパ48のバグフィルタで空気と分離されて、微粉末製品として回収される。

0008

吸引ファン51が排出口40から微粉末とケーシング3内の空気を吸引すると、隙間42から回収管44内に外気が導入され、回収管44内における微粉末及び空気の流速高速になる。回収管44内を微粉末が高速で流れるので、回収管44内に微粉末が付着することが防止される。
粒子径が大きく質量の大きな粒子は、テーパー壁38に沿った分級領域Sの外周部に生じる後方への戻り気流に随伴して粉砕領域Cに戻り、粉砕される。
特開2005−177704号公報

発明が解決しようとする課題

0009

気流式粉砕機1において、投入通路15から原料と一緒に外気がケーシング3内へ導入され、空気雰囲気下で原料が粉砕され、粉砕された微粉末がケーシング3内の空気及び隙間42から導入した外気と一緒に気流式粉砕機1から回収ホッパ48まで輸送される。この間、原料及び微粉末は空気中にさらされている。このため、酸化しやすい原料を気流式粉砕機1によって粉砕するときには原料や微粉末の酸化が問題となる。微粉末はその粒子径が小さくなるほど空気と触れあう表面積が大きくなり、微粉末は一層酸化しやすくなる。したがって、酸化しやすい原料を気流式粉砕機1によって微粉砕する際、酸化させることなく微粉末を回収することが困難であった。
本発明は、上記問題を解決するものであり、その目的とするところは、微粉末を酸化させることなく回収可能な気流式粉砕機を提供することである。

課題を解決するための手段

0010

本発明は、その課題を解決するために以下のような構成をとる。請求項1の発明に係る気流式粉砕機は、ケーシング内に第一回転翼と第二回転翼とを所定距離互いに離隔して設け、ケーシング内の第一回転翼の後方に旋回領域、第一回転翼と第二回転翼との間に粉砕領域、第二回転翼の前方に分級領域を形成し、第一回転翼及び第二回転翼の回転により旋回気流を発生させて旋回領域に投入した原料の粉砕と分級を行い、粉砕された原料の微粉末を排出する気流式粉砕機であって、旋回領域に原料を投入する原料投入部と、旋回領域に不活性ガスを導入する旋回領域不活性ガス導入部と、を設けている。

0011

原料投入部と旋回領域不活性ガス導入部とがそれぞれ設けられているので、旋回領域への原料の投入と不活性ガスの導入を個別に行うことができる。旋回領域不活性ガス導入部から不活性ガスを導入すると、ケーシング内を原料と不活性ガスによって充填でき、不活性ガス雰囲気下にあるケーシング内で原料を微粉末に粉砕できる。したがって、原料や微粉末が空気中にさらされて酸化することが防止される。

0012

請求項2の発明に係る気流式粉砕機は、請求項1記載の気流式粉砕機であって、粉砕された原料の微粉末と一緒に排出される不活性ガスを回収して再び旋回領域不活性ガス導入部に戻す不活性ガス回収装置を備えている。
ケーシング内に導入された不活性ガスは、微粉末と一緒に吸引ファンによって回収管に吸引される。回収管に吸引された不活性ガスを不活性ガス回収装置によって回収し、旋回領域不活性ガス導入部に戻せば、不活性ガスの消費量が抑制され、運転の効率化が図られる。

0013

請求項3の発明に係る気流式粉砕機は、請求項1又は請求項2に記載の気流式粉砕機であって、分級領域の前方に不活性ガスを導入する分級領域前方不活性ガス導入部を設けている。
分級領域前方不活性ガス導入部から分級領域の前方に不活性ガスを導入すると、導入した不活性ガスは回収管に流れ込み、回収管内での不活性ガスの流速が高速となり、微粉末も回収管内を高速で流れ、微粉末が回収管内に付着することが防止される。また、回収管内で微粉末が空気中にさらされて酸化することも防止される。

0014

請求項4の発明に係る気流式粉砕機は、請求項3記載の気流式粉砕機であって、粉砕された原料の微粉末と一緒に排出される不活性ガスを回収して再び分級領域前方不活性ガス導入部に戻す不活性ガス回収装置を備えている。
分級領域前方不活性ガス導入部から導入されて回収管に流れた不活性ガスを回収し、分級領域前方不活性ガス導入部に戻せば、不活性ガスの消費量が抑制され、運転の効率化が図られる。

発明の効果

0015

上記のような気流式粉砕機であるので、微粉末を酸化させることなく回収可能な気流式粉砕機を提供できる。

発明を実施するための最良の形態

0016

本発明を実施するための最良の形態を図1及び図2を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る気流式粉砕機の断面図、図2は本発明に係る気流式粉砕機を備える微粉末製造装置の構成図である。
気流式粉砕機1の基本的構成は図4に示したものと同様である。
気流式粉砕機1のケーシング3は、投入側ケーシング4、センターケーシング5及び排出側ケーシング6によって構成されており、ケーシング3内には、投入側ケーシング4を貫通するシャフト10の前端(図1において左端)に第一回転翼28と第二回転翼29とが所定距離互いに離隔して取付けられている。シャフト10はフレーム11にベアリングを介して回転自在に支持されており、モータ12により回転する構成となっている。

0017

投入側ケーシング4の内側にテーパー壁37が形成されており、テーパー壁37の径が後方に向けて漸減し、第一回転翼28よりも後方の空間が旋回領域Rをなしている。
投入側ケーシング4に原料投入部としての原料投入通路16がシャフト10に対して垂直に形成されている。原料投入通路16の上端入口がスクリューフィーダ17に接続され、原料投入通路16の下端出口がテーパー壁37に開口し、旋回領域Rに原料投入通路16から原料を投入する構成となっている。

0018

原料投入通路16とは別に、投入側ケーシング4に窒素導入通路20が旋回領域窒素導入部として形成されており、窒素導入通路20の一端が出口としてテーパー壁37に開口し、シャフト10に対して垂直な方向から旋回領域Rに窒素を導入する構成となっている。
なお、本実施の形態では、不活性ガスとして窒素を用いているが、これに限定されるものではなく、不活性ガスとして、ヘリウムアルゴンといった希ガス貴ガス)を用いてもよく、粉砕処理する原料によっては炭酸ガスを用いてもよい。

0019

窒素導入通路20は開閉弁24を介して、後述する窒素回収装置窒素配管59に接続されている。窒素導入通路20の出口と原料投入通路16の出口は、互いにテーパー壁37上の異なる位置にある。
センターケーシング5は円筒形をなし、第一回転翼28及び第二回転翼29の間の空間が粉砕領域Cをなしている。

0020

排出側ケーシング6の内側にテーパー壁38が形成されており、テーパー壁38の径が前方に向けて漸減し、排出側ケーシング6の前端部に排出口40が開口している。
排出口40には回収管44の後端部が接続されている。排出口40と回収管44の後端部との間であって、分級領域Sの前方部分には、隙間42が形成されている。
排出側ケーシング6の外周側に排出側窒素導入ケーシング7が形成されている。排出側窒素導入ケーシング7と排出側ケーシング6との間にリング状通路22が形成されており、リング状通路22が隙間42に連通している。排出側窒素導入ケーシング7には窒素導入通路21が形成されており、窒素導入通路21は開閉弁25を介して窒素配管59に接続されている。窒素導入通路21、リング状通路22及び隙間42が分級領域前方窒素導入部をなしている。

0021

第一回転翼28と第二回転翼29は、ボス30、31の周囲に複数の羽根32、33が放射状に設けられており、シャフト10の回転によって回転し、ケーシング3内に旋回する気流が発生する構成となっている。なお、第一回転翼28Aの羽根32は、原料を旋回領域Rから粉砕領域Cへ導入しやすくするため、旋回領域Rで発生する気流に旋回力を付与するとともに、前方への推力をも付与可能な形状となっている。

0022

第二回転翼29の羽根33の先端部には傾斜面34が形成され、傾斜面34が排出側ケーシング6のテーパー壁38に対向している。第二回転翼29と排出側ケーシング6との間の空間及びその前方のテーパー壁38に沿った空間が分級領域Sをなしている。
回収管44がバグフィルタ49を内蔵する回収ホッパ48に接続されている。回収ホッパ48には吸引ファン51が接続されており、吸引ファン51が気流式粉砕機1で粉砕された微粉末を窒素と一緒にバグフィルタ49へ吸引し、バグフィルタ49で微粉末と窒素とを分離する構成となっている。回収ホッパ48は、ロータリー弁53と回収弁54を介して回収タンク55に接続されており、バグフィルタ49で分離された微粉末を回収タンク55に回収する構成となっている。

0023

吸引ファン51には窒素配管59の一端側が接続されており、バグフィルタ49で分離された窒素を吸引ファン51が吸引して、窒素配管59に排出する構成となっている。窒素配管59の他端側は窒素導入通路20、21に接続されている。窒素配管59には冷却機60が設置されており、吸引ファン51から窒素配管59に排出された窒素を冷却する構成となっている。吸引ファン51と吸引ファン51との間の窒素配管59から排気配管61が分岐している。また、窒素配管59には窒素供給装置62が接続されており、窒素供給装置62から窒素配管59に適宜窒素を供給可能に構成されている。バグフィルタ49、吸引ファン51、窒素配管59及び冷却機60が、窒素回収装置をなしている。

0024

次に、作用について説明する。
スクリューフィーダ17によって原料投入通路16から旋回領域Rに原料を投入する。スクリューフィーダ17を用いることによって、原料と一緒に空気が原料投入通路16から旋回領域Rに入ってしまうことが抑制される。
窒素供給装置62から窒素を窒素配管59に供給し、窒素導入通路20、21の開閉弁24、25を開く。開閉弁24を開くと、窒素導入通路20を通って窒素が旋回領域Rに導入される。開閉弁25を開くと、窒素導入通路21、リング状通路22及び隙間42を通って窒素を分級領域Sの前方に導入される。

0025

原料投入通路16から投入される原料と窒素導入通路20から導入される窒素のみが、ケーシング3内に入り、ケーシング3内は窒素雰囲気となる。
窒素導入通路20から導入された窒素は、投入側ケーシング4のテーパー壁37に沿って旋回し、旋回領域Rで旋回気流となる。原料投入通路16から投入された原料は旋回気流と一緒に旋回し、遠心力によって半径方向外側に向かって流れる。吸引ファン51がケーシング3内の窒素を排出口40側へ吸引し、旋回領域Rと粉砕領域Cとの間に差圧が生じる。この差圧によって、窒素導入通路20から旋回領域Rに窒素が連続して流れ込む。

0026

旋回領域Rと粉砕領域Cとの間の差圧と第一回転翼28が旋回気流に付与する前方への推力によって、旋回領域Rで旋回する原料は、第一回転翼28の羽根32の間を通って粉砕領域Cに入る。粉砕領域Cで原料は粒子径の大きなもの程大きな遠心力が作用して周速の速い半径方向外周側に集まり、主として粒子同士の摩砕により、また、粒子同士の衝突による破砕も生じて粉砕される。このとき、第二回転翼29は粉砕領域C内の原料が分級領域へ移動することをブロックする。このブロック作用は、第二回転翼29の表面に形成される窒素の気流のカーテンによって発生する。

0027

粉砕領域Cで粉砕された原料のなかで、粒子径が小さく質量の小さい粒子ほど圧力の低い第二回転翼29の回転中心近傍に集まり、微粉末として吸引ファン51によって吸引され、排出口40からケーシング3内の窒素と一緒に回収管44に排出される。粒子径が大きく質量の大きな粒子は、吸引ファン51によって吸引されるケーシング3内の窒素に随伴せず、排出側ケーシング6のテーパー壁38に沿った分級領域Sの外周部に生じる後方への戻り気流によって粉砕領域Cに戻り、粉砕される。

0028

吸引ファン51が排出口40から回収管44に微粉末を吸引すると、隙間42を通って分級領域Sの前方部分に導入された窒素が回収管44に流れ込む。この隙間42から回収管44に流れ込む窒素によって、回収管44における微粉末及び窒素の流速が高速になり、回収管44内に微粉末が付着することが防止される。
吸引ファン51によって排出口40から回収管44に排出された微粉末と窒素は、隙間42から導入される窒素とともに回収ホッパ48のバグフィルタ49に吸引され、バグフィルタ49において微粉末と窒素とが分離される。分離された微粉末は、回収ホッパ48から回収タンク55に回収される。分離された窒素はバグフィルタ49から吸引ファン51を通って窒素配管59に回収される。窒素配管59に回収された窒素は冷却機60に入って冷却される。冷却機60で冷却された窒素は窒素配管59から窒素導入通路20、21に流れる。

0029

冷却機60によって冷却された窒素が窒素導入通路20、21に流れはじめたら、窒素供給装置62から窒素配管59への窒素の供給を止める。
気流式粉砕機1における原料の粉砕は、窒素雰囲気下にあるケーシング3内で行われ、気流式粉砕機1から回収ホッパ48へ微粉末は窒素と一緒に回収管44内を搬送され、回収管44内も窒素雰囲気下にあるので、原料や微粉末が空気中にさらされることが防止されている。したがって、酸化されやすい原料を粉砕する場合であっても、微粉末の酸化が防止されており、微粉末を酸化させることなく回収可能である。

0030

また、吸引ファン51から窒素配管59に窒素を回収し、再び、窒素導入通路20、21へ流しているので、窒素の消費量を少なくでき、運転効率が向上する。
気流式粉砕機1の運転を停止する際、停止よりも所定時間前に窒素導入通路20、21の開閉弁24、25を閉じる。開閉弁24を閉じると、旋回領域Rへの窒素の導入が停止し、吸引ファン51によってケーシング3内から回収管44に吸引される窒素が減少する。また、開閉弁25を閉じると、隙間42から回収管44への窒素の流れ込みが停止し、回収管44内の窒素が低速となる。

0031

開閉弁24、25を閉じて所定時間が経過したら、第一回転翼28及び第二回転翼29の回転を停止する。第一回転翼28及び第二回転翼29の回転が遅くなると、分級領域Sにおける分級能力が低下し、粒子径が大きく質量の大きな粒子は分級領域Sに残ったままとなる。また、前記ブロック作用が弱くなり、粉砕領域C内から粒子径が大きく質量の大きな粒子が粉砕領域Cへ移動する。しかし、ケーシング3内から回収管44に吸引される窒素が減少し、回収管44内の窒素の流れが低速となっているので、粒子径が大きく質量の大きな粒子が、分級領域Sから回収管44に吸引されたり引き込まれることが防止され、粉砕が充分にされていない粒子が微粉末製品の中に混入することも防止されている。

図面の簡単な説明

0032

本発明に係る気流式粉砕機の断面図である。
本発明に係る気流式粉砕機を備える微粉末製造装置の構成図である。
従来の気流式粉砕機の断面図である。
従来の気流式粉砕機を備える微粉末製造装置の構成図である。

符号の説明

0033

1気流式粉砕機
3ケーシング
4投入側ケーシング
5センターケーシング
6 排出側ケーシング
7 排出側窒素導入ケーシング
10シャフト
11フレーム
12モータ
16原料投入通路
17スクリューフィーダ
20、21 窒素導入通路
22リング状通路
24、25開閉弁
28 第一回転翼
29 第二回転翼
30、31ボス
32、33羽根
34 傾斜面
37、38テーパー壁
40 排出口
42 隙間
44回収管
48回収ホッパ
49バグフィルタ
51吸引ファン
53ロータリー弁
54回収弁
55回収タンク
59窒素配管
60冷却機
61排気配管
62窒素供給装置
R旋回領域
C粉砕領域
S 分級領域

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