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技術 気流式粉砕機の整流器

出願人 古河産機システムズ株式会社CorsoIdea株式会社
発明者 林元和智鈴木孝司長門貴
出願日 2006年3月31日 (14年10ヶ月経過) 出願番号 2006-098651
公開日 2007年10月18日 (13年4ヶ月経過) 公開番号 2007-268455
状態 特許登録済
技術分野 破砕・粉砕(1)
主要キーワード テーパー壁 テーパー状部分 旋回領域 粉砕製品 半径方向外周側 粉砕領域 空気通過 通路出口
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

気流式粉砕機旋回領域における旋回気流乱れの防止。

解決手段

ケーシング内の旋回領域に旋回気流を発生させる回転翼と、ケーシング内に開口して原料と空気を旋回領域に供給する供給通路と、を有する気流式粉砕機において、供給通路に整流器42を着脱可能に吊下して装着し、整流器42の案内面46によって旋回気流から逸脱して供給通路内に流れ込もうとする気流を案内して元の旋回気流に戻し、供給通路の通路出口において、供給通路と案内面46との間に、旋回領域に供給される原料が通る原料通過部と、旋回領域に供給される空気が通る空気通過部とを形成する。

概要

背景

従来、農産物鉱物等の各種原料粉砕するために気流式粉砕機が用いられている(例えば特許文献1参照)。図5に示すように、気流式粉砕機1のケーシング10は、投入側ケーシング10A、センターケーシング10B及び排出側ケーシング10Cによって構成されており、後方(図5の右側)から前方(図5の左側)に向って投入側ケーシング10A、センターケーシング10B及び排出側ケーシング10Cが順番に配置されている。投入側ケーシング10Aを貫通するシャフト16が、フレーム18によりベアリング(図示略)を介して回転自在に支持されている。ケーシング10内において、シャフト16の前端に第一回転翼20Aと第二回転翼20Bとが所定距離互いに離隔して取付けられている。ケーシング10外において、シャフト16の後端モータ(図示略)が配置されており、シャフト16に回転を付与可能に構成されている。

投入側ケーシング10Aの内側にテーパー壁12A及び垂壁14が形成されており、テーパー壁12Aの径がセンターケーシング10Bの後端部から後方に向けて漸減し、垂壁14がテーパー壁12Aの後端にシャフト16に対して垂直になっている。第一回転翼20Aと投入側ケーシング10Aの垂壁14との間の空間が旋回領域Rをなしている。
投入側ケーシング10Aに供給通路28がシャフト16に対して垂直な方向に形成されている。供給通路28の通路入口30が投入側ケーシング10Aの外側に開口し、供給通路28の通路出口32がテーパー壁12Aに開口し、シャフト16に対して垂直な方向から旋回領域Rに原料を投入可能であり、旋回領域Rの後部のテーパー状部分によって、原料と空気を通路出口32から第一回転翼20A側へ導入可能な構成となっている。

センターケーシング10Bは円筒形をなし、第一回転翼20A及び第二回転翼20Bの間の空間が粉砕領域Cをなしている。
排出側ケーシング10Cの内側にテーパー壁12Cが形成されており、テーパー壁12Cの径が前方に向けて漸減し、排出側ケーシング10Cの前端部に排出口40が開口している。排出口40に吸引ファン吸引管を介して接続されている。

第一回転翼20Aのボス22Aの周囲には複数の羽根24Aが放射状に設けられており、第二回転翼20Bのボス22Bの周囲にも複数の羽根24Bが放射状に設けられており、羽根24A、24Bがシャフト16の回転によって回転し、旋回する気流を旋回領域Rに発生可能な構成となっている。以下、旋回領域Rで旋回する気流を「旋回気流」という。第一回転翼20Aの羽根24Aの形状は、原料を旋回気流にのせて旋回領域Rから粉砕領域Cへ導入しやすくするため、旋回領域Rの気流に旋回力を付与するとともに、前方への推力をも付与可能な形状となっている。

第二回転翼20Bの羽根24Bの先端部に傾斜面26が形成されており、傾斜面26が排出側ケーシング10Cのテーパー壁12Cに対向している。第二回転翼20Bと排出側ケーシング10Cとの間の空間及びその前方のテーパー壁12Cに沿った空間が分級領域Sをなしている。
シャフト16が回転すると、旋回領域Rで旋回気流が発生する。原料が供給通路28から旋回領域R内に供給されると、供給された原料が旋回気流にのって旋回し、遠心力によって半径方向外側に向かって流れる。旋回領域Rで原料の密度は中心部で低く、外周部で高い。

吸引ファンがケーシング10内の空気を排出口40側へ吸引するので、旋回領域Rと粉砕領域Cとの間に差圧が生じるとともに、空気が供給通路28から旋回領域Rに供給される。
旋回領域Rと粉砕領域Cとの間の差圧と第一回転翼20Aが旋回気流に付与する前方への推力とによって、旋回領域Rで旋回気流にのった原料は、投入側ケーシング10Aのテーパー壁12Aに沿って徐々に導入部から第一回転翼20A側に向かって旋回しつつ移動する。なお、通路出口32は第一回転翼20Aから遠いので、通路出口32近傍の旋回気流の推力は小さい。

旋回領域Rで原料の旋回速度は通路出口32から第一回転翼20A側に向かって徐々に速くなり、第一回転翼20A付近で旋回速度は粉砕領域Cでの旋回速度と略等しくなる。原料は第一回転翼20Aまで移動すると、旋回領域Rと粉砕領域Cとの間の差圧によって第一回転翼20Aの羽根24Aの間を通って粉砕領域Cに入り、粉砕領域Cで旋回する。
粉砕領域Cでは、粒子径の大きな原料が大きな遠心力の作用によって旋回速度の速い半径方向外周側に集まる。半径方向外周側に集まった粒子径の大きな原料は、主として粒子同士の摩砕により粉砕され、また、粒子同士の衝突によっても破砕され粉砕される。

粉砕領域Cで粉砕された原料のなかで、粒子径が小さく質量の小さい粒子は、圧力の低い第二回転翼20Bの回転中心近傍に集まり、吸引ファンによって吸引されて排出口40から空気とともに排出され、後段捕集手段によって粉砕製品として捕集される。粒子径が大きく質量の大きな粒子は、吸引ファンって吸引される空気に随伴せず、排出側ケーシング10Cのテーパー壁12Cに沿った分級領域Sの外周部に生じる後方への戻り気流によって粉砕領域Cに戻り、粉砕される。
特開2000−61340号公報

概要

気流式粉砕機の旋回領域における旋回気流の乱れの防止。ケーシング内の旋回領域に旋回気流を発生させる回転翼と、ケーシング内に開口して原料と空気を旋回領域に供給する供給通路と、を有する気流式粉砕機において、供給通路に整流器42を着脱可能に吊下して装着し、整流器42の案内面46によって旋回気流から逸脱して供給通路内に流れ込もうとする気流を案内して元の旋回気流に戻し、供給通路の通路出口において、供給通路と案内面46との間に、旋回領域に供給される原料が通る原料通過部と、旋回領域に供給される空気が通る空気通過部とを形成する。

目的

気流式粉砕機1において、旋回領域Rへの原料と空気の供給は供給通路28から行われるので、供給通路28の通路出口32の開口面積を大きくする必要がある。通路出口32の開口面積が大きくなると、旋回領域Rの旋回気流から一部の気流が逸脱し、逸脱した気流が通路出口32から供給通路28内に流れ込む(図6を参照)。すなわち、投入側ケーシング10Aのテーパー壁12Aに沿って旋回する旋回気流には遠心力が働いており、通路出口32近傍の旋回気流の推力は小さいので、通路出口32近傍で旋回気流の一部が通路出口32から供給通路28内に流れ込んでしまう。供給通路28内に流れ込んだ気流は供給通路28の壁面に衝突し、旋回領域Rの旋回気流を乱す。旋回気流が乱れると、旋回領域Rから粉砕領域Cへの原料の移動が妨げられ、気流式粉砕機1の粉砕能力が低下する。旋回領域Rにおける旋回気流の乱れが大きくなると、粉砕領域Cにおける原料の粉砕が全く行われなくなってしまう。
本発明は、上記問題を解決するものであり、その目的とするところは、旋回領域における旋回気流の乱れを防止可能な気流式粉砕機の整流器を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ケーシング内の旋回領域旋回気流を発生させる回転翼と、ケーシング内に開口して原料と空気を旋回領域に供給する供給通路と、を有する気流式粉砕機において、旋回気流から逸脱して供給通路内に流れ込もうとする気流を案内して元の旋回気流に戻す案内面を有することを特徴とする気流式粉砕機の整流器

請求項2

供給通路の通路出口において、供給通路と案内面との間に、旋回領域に供給される原料が通る原料通過部と、旋回領域に供給される空気が通る空気通過部と、を形成することを特徴とする請求項1記載の気流式粉砕機の整流器。

請求項3

気流式粉砕機に着脱可能に装着されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の気流式粉砕機の整流器。

技術分野

0001

本発明は、農産物鉱物等の各種原料粉砕するために用いられる気流式粉砕機整流器に関する。

背景技術

0002

従来、農産物や鉱物等の各種原料を粉砕するために気流式粉砕機が用いられている(例えば特許文献1参照)。図5に示すように、気流式粉砕機1のケーシング10は、投入側ケーシング10A、センターケーシング10B及び排出側ケーシング10Cによって構成されており、後方図5の右側)から前方(図5の左側)に向って投入側ケーシング10A、センターケーシング10B及び排出側ケーシング10Cが順番に配置されている。投入側ケーシング10Aを貫通するシャフト16が、フレーム18によりベアリング(図示略)を介して回転自在に支持されている。ケーシング10内において、シャフト16の前端に第一回転翼20Aと第二回転翼20Bとが所定距離互いに離隔して取付けられている。ケーシング10外において、シャフト16の後端モータ(図示略)が配置されており、シャフト16に回転を付与可能に構成されている。

0003

投入側ケーシング10Aの内側にテーパー壁12A及び垂壁14が形成されており、テーパー壁12Aの径がセンターケーシング10Bの後端部から後方に向けて漸減し、垂壁14がテーパー壁12Aの後端にシャフト16に対して垂直になっている。第一回転翼20Aと投入側ケーシング10Aの垂壁14との間の空間が旋回領域Rをなしている。
投入側ケーシング10Aに供給通路28がシャフト16に対して垂直な方向に形成されている。供給通路28の通路入口30が投入側ケーシング10Aの外側に開口し、供給通路28の通路出口32がテーパー壁12Aに開口し、シャフト16に対して垂直な方向から旋回領域Rに原料を投入可能であり、旋回領域Rの後部のテーパー状部分によって、原料と空気を通路出口32から第一回転翼20A側へ導入可能な構成となっている。

0004

センターケーシング10Bは円筒形をなし、第一回転翼20A及び第二回転翼20Bの間の空間が粉砕領域Cをなしている。
排出側ケーシング10Cの内側にテーパー壁12Cが形成されており、テーパー壁12Cの径が前方に向けて漸減し、排出側ケーシング10Cの前端部に排出口40が開口している。排出口40に吸引ファン吸引管を介して接続されている。

0005

第一回転翼20Aのボス22Aの周囲には複数の羽根24Aが放射状に設けられており、第二回転翼20Bのボス22Bの周囲にも複数の羽根24Bが放射状に設けられており、羽根24A、24Bがシャフト16の回転によって回転し、旋回する気流を旋回領域Rに発生可能な構成となっている。以下、旋回領域Rで旋回する気流を「旋回気流」という。第一回転翼20Aの羽根24Aの形状は、原料を旋回気流にのせて旋回領域Rから粉砕領域Cへ導入しやすくするため、旋回領域Rの気流に旋回力を付与するとともに、前方への推力をも付与可能な形状となっている。

0006

第二回転翼20Bの羽根24Bの先端部に傾斜面26が形成されており、傾斜面26が排出側ケーシング10Cのテーパー壁12Cに対向している。第二回転翼20Bと排出側ケーシング10Cとの間の空間及びその前方のテーパー壁12Cに沿った空間が分級領域Sをなしている。
シャフト16が回転すると、旋回領域Rで旋回気流が発生する。原料が供給通路28から旋回領域R内に供給されると、供給された原料が旋回気流にのって旋回し、遠心力によって半径方向外側に向かって流れる。旋回領域Rで原料の密度は中心部で低く、外周部で高い。

0007

吸引ファンがケーシング10内の空気を排出口40側へ吸引するので、旋回領域Rと粉砕領域Cとの間に差圧が生じるとともに、空気が供給通路28から旋回領域Rに供給される。
旋回領域Rと粉砕領域Cとの間の差圧と第一回転翼20Aが旋回気流に付与する前方への推力とによって、旋回領域Rで旋回気流にのった原料は、投入側ケーシング10Aのテーパー壁12Aに沿って徐々に導入部から第一回転翼20A側に向かって旋回しつつ移動する。なお、通路出口32は第一回転翼20Aから遠いので、通路出口32近傍の旋回気流の推力は小さい。

0008

旋回領域Rで原料の旋回速度は通路出口32から第一回転翼20A側に向かって徐々に速くなり、第一回転翼20A付近で旋回速度は粉砕領域Cでの旋回速度と略等しくなる。原料は第一回転翼20Aまで移動すると、旋回領域Rと粉砕領域Cとの間の差圧によって第一回転翼20Aの羽根24Aの間を通って粉砕領域Cに入り、粉砕領域Cで旋回する。
粉砕領域Cでは、粒子径の大きな原料が大きな遠心力の作用によって旋回速度の速い半径方向外周側に集まる。半径方向外周側に集まった粒子径の大きな原料は、主として粒子同士の摩砕により粉砕され、また、粒子同士の衝突によっても破砕され粉砕される。

0009

粉砕領域Cで粉砕された原料のなかで、粒子径が小さく質量の小さい粒子は、圧力の低い第二回転翼20Bの回転中心近傍に集まり、吸引ファンによって吸引されて排出口40から空気とともに排出され、後段捕集手段によって粉砕製品として捕集される。粒子径が大きく質量の大きな粒子は、吸引ファンって吸引される空気に随伴せず、排出側ケーシング10Cのテーパー壁12Cに沿った分級領域Sの外周部に生じる後方への戻り気流によって粉砕領域Cに戻り、粉砕される。
特開2000−61340号公報

発明が解決しようとする課題

0010

気流式粉砕機1において、旋回領域Rへの原料と空気の供給は供給通路28から行われるので、供給通路28の通路出口32の開口面積を大きくする必要がある。通路出口32の開口面積が大きくなると、旋回領域Rの旋回気流から一部の気流が逸脱し、逸脱した気流が通路出口32から供給通路28内に流れ込む(図6を参照)。すなわち、投入側ケーシング10Aのテーパー壁12Aに沿って旋回する旋回気流には遠心力が働いており、通路出口32近傍の旋回気流の推力は小さいので、通路出口32近傍で旋回気流の一部が通路出口32から供給通路28内に流れ込んでしまう。供給通路28内に流れ込んだ気流は供給通路28の壁面に衝突し、旋回領域Rの旋回気流を乱す。旋回気流が乱れると、旋回領域Rから粉砕領域Cへの原料の移動が妨げられ、気流式粉砕機1の粉砕能力が低下する。旋回領域Rにおける旋回気流の乱れが大きくなると、粉砕領域Cにおける原料の粉砕が全く行われなくなってしまう。
本発明は、上記問題を解決するものであり、その目的とするところは、旋回領域における旋回気流の乱れを防止可能な気流式粉砕機の整流器を提供することである。

課題を解決するための手段

0011

本発明は、その課題を解決するために以下のような構成をとる。請求項1の発明に係る気流式粉砕機の整流器は、ケーシング内の旋回領域に旋回気流を発生させる回転翼と、ケーシング内に開口して原料と空気を旋回領域に供給する供給通路と、を有する気流式粉砕機において、旋回気流から逸脱して供給通路内に流れ込もうとする気流を案内して元の旋回気流に戻す案内面を有する。
請求項1の発明によると、旋回領域で発生した旋回気流の一部が逸脱して供給通路内に流れ込もうとすると、整流器の案内面がこの流れ込もうとするとする気流を案内して元の旋回気流に戻し、旋回領域における旋回気流の乱れを防止する。

0012

請求項2の発明に係る気流式粉砕機の整流器は、請求項1記載の気流式粉砕機の整流器であって、供給通路の通路出口において、供給通路と案内面との間に、旋回領域に供給される原料が通る原料通過部と、旋回領域に供給される空気が通る空気通過部と、を形成する。
請求項2の発明によると、原料通過部と空気通過部とが供給通路の通路出口に形成されているので、原料が原料通過部を通って旋回領域に供給され、空気が空気通過部を通って旋回領域に供給される。したがって、旋回領域への原料と空気の供給が整流器によって妨げられない。

0013

請求項3の発明に係る気流式粉砕機の整流器は、請求項1又は請求項2に記載の気流式粉砕機の整流器であって、気流式粉砕機に着脱可能に装着されている。
請求項3の発明によると、気流式粉砕機から整流器を着脱できるので、必要に応じて整流器を容易に取り外すことができ、気流式粉砕機のメンテナンスを簡単に行うことができる。

発明の効果

0014

本発明に係る気流式粉砕機の整流器は、旋回領域における旋回気流の乱れを防止できる。

発明を実施するための最良の形態

0015

本発明を実施するための最良の形態を図1図4を参照しつつ説明する。
気流式粉砕機1の構成は、基本的に図5に示すものと同様である。
図1に示すように、気流式粉砕機1のケーシング10は、投入側ケーシング10A、センターケーシング10B及び排出側ケーシング10Cによって構成されており、後方(図1の右側)から前方(図1の左側)に向って投入側ケーシング10A、センターケーシング10B及び排出側ケーシング10Cが順番に配置されている。投入側ケーシング10Aを貫通するシャフト16が、フレーム18によりベアリング(図示略)を介して回転自在に支持されている。ケーシング10内において、シャフト16の前端(図1の左端)に第一回転翼20Aと第二回転翼20Bとが所定距離互いに離隔して取付けられている。ケーシング10外において、シャフト16の後端にモータ(図示略)が配設されており、シャフト16に図2反時計回り方向の回転を付与可能に構成されている。

0016

図1及び図2に示すように、投入側ケーシング10Aの内側にテーパー壁12A及び垂壁14が形成されており、テーパー壁12Aの径がセンターケーシング10Bの後端部から後方に向けて漸減し、垂壁14がテーパー壁12Aの後端にシャフト16に対して垂直になっている。第一回転翼20Aと投入側ケーシング10Aの垂壁14との間の空間が旋回領域Rをなしている。

0017

投入側ケーシング10Aに供給通路28がシャフト16に対して垂直な方向に形成されている。供給通路28の通路入口30が投入側ケーシング10Aの外側に開口し、供給通路28の通路出口32がテーパー壁12Aに開口し、シャフト16に対して垂直な方向から旋回領域Rに原料を投入可能であり、旋回領域Rの後部のテーパー状部分によって、原料と空気を通路出口32から第一回転翼20A側へ導入可能な構成となっている。なお、以下の説明において、通路出口32がテーパー壁12Aに開口していないと仮定した場合に、通路出口32に存在するはずのテーパー壁12Aの部分を「仮想テーパー壁」という。

0018

センターケーシング10Bは円筒形をなし、第一回転翼20A及び第二回転翼20Bの間の空間が粉砕領域Cをなしている。
排出側ケーシング10Cの内側にテーパー壁12Cが形成されており、テーパー壁12Cの径が前方に向けて漸減し、排出側ケーシング10Cの前端部に排出口40が開口している。排出口40に吸引ファンが吸引管を介して接続されている。

0019

第一回転翼20Aのボス22Aの周囲には複数の羽根24Aが放射状に設けられており、第二回転翼20Bのボス22Bの周囲にも複数の羽根24Bが放射状に設けられており、羽根24A、24Bがシャフト16によって回転し、図2の反時計回り方向に旋回する旋回気流を旋回領域Rに発生可能な構成となっている。以下、旋回気流の旋回方向上流側を「上流側」といい、旋回気流の旋回方向下流側を「下流側」という。第一回転翼20Aの羽根24Aの形状は、原料を旋回気流にのせて旋回領域Rから粉砕領域Cへ導入しやすくするため、旋回領域Rの気流に旋回力を付与するとともに、前方への推力をも付与可能な形状となっている。
第二回転翼20Bの羽根24Bの先端部に傾斜面26が形成されており、傾斜面26が排出側ケーシング10Cのテーパー壁12Cに対向している。第二回転翼20Bと排出側ケーシング10Cとの間の空間及びその前方のテーパー壁12Cに沿った空間が分級領域Sをなしている。

0020

図1図4に示す整流器42が供給通路28に装着されている。整流器42は掛止部44と案内面46を有する。掛止部44は供給通路28の壁面に密着可能な形状を有する板状体である。掛止部44の上部は通路入口30の口縁の形状に対応して折り曲げられている。整流器42はこの折り曲げ部分が通路入口30の口縁に掛止されて供給通路28内に吊下されており、掛止部44が供給通路28の壁面上に重なっている。掛止部44の下端には案内面46が形成されており、案内面46が通路出口32に位置している。案内面46は湾曲面であり、図2及び図4に示すように、案内面46の上流側の縁48Uが前述の仮想テーパー壁よりも奥まった供給通路28内に位置し、案内面46の下流側の縁48Dが、仮想テーパー壁上に位置している。
案内面46の上流側の縁48Uと通路出口32の上流側の口縁34Uとの間の空間が空気通過部38を形成し、案内面46の下流側の縁48Dと通路出口32の下流側の口縁34Dとの間の空間が原料通過部36を形成している(図2を参照)。

0021

次に、作用について説明する。
モータによってシャフト16が図2の反時計回り方向に回転し、旋回気流が旋回領域Rで発生し、旋回気流が投入側ケーシング10Aのテーパー壁12Aに沿って旋回する。
原料を供給通路28の通路入口30の下流側部分から投入すると、原料がそのまま供給通路28を落下し通路出口32の原料通過部36から旋回領域Rに供給される。旋回領域Rに供給された原料は、旋回領域Rで旋回気流とともに旋回し、遠心力によって半径方向外側に向かって流れ、原料の密度は中心部で低く外周部で高い。また、吸引ファンがケーシング10内の空気を排出口40側へ吸引するので、旋回領域Rと粉砕領域Cとの間には差圧が生じるとともに、空気が供給通路28を通って通路出口32の空気通過部38から旋回領域Rに供給される。

0022

旋回領域Rと粉砕領域Cとの間の差圧と第一回転翼20Aが旋回気流に付与する前方への推力とによって、旋回領域Rの原料は、投入側ケーシング10Aのテーパー壁12Aに沿って旋回しつつ徐々に導入部から第一回転翼20A側に向かって移動する。なお、通路出口32は第一回転翼20Aから遠いので、通路出口32近傍の旋回気流の推力は小さい。

0023

旋回気流が投入側ケーシング10Aのテーパー壁12Aに案内されて通路出口32に至ると、旋回気流の一部が逸脱して通路出口32から供給通路28に流れ込もうとする。供給通路28に流れ込もうとする気流は、整流器42の案内面46に向って流れる。案内面46に流れた気流は、案内面46によって案内面46の下流側の縁48Dまで案内され、旋回領域Rに戻り、元の旋回気流に合流する。すなわち、供給通路28に流れ込もうとする気流は供給通路28の側壁に衝突することなく元の旋回気流に戻り、旋回領域Rの旋回気流を乱すこともない。

0024

旋回領域Rで原料の旋回速度は通路出口32から第一回転翼20A側に向かって徐々に速くなり、第一回転翼20A付近で旋回速度は粉砕領域Cでの旋回速度と略等しくなる。原料は第一回転翼20Aまで移動すると、旋回領域Rと粉砕領域Cとの間の差圧によって第一回転翼20Aの羽根24Aの間を通って粉砕領域Cに入り、粉砕領域Cで旋回する。
粉砕領域Cでは、粒子径の大きな原料が大きな遠心力の作用によって周速の速い半径方向外周側に集まる。半径方向外周側に集まった粒子径の大きな原料は、主として粒子同士の摩砕により粉砕され、また、粒子同士の衝突によっても破砕されて粉砕される。

0025

粉砕領域Cで粉砕された原料のなかで、粒子径が小さく質量の小さい粒子は圧力の低い第二回転翼20Bの回転中心近傍に集まり、吸引ファンによって吸引されて排出口40から空気とともに排出され、後段の捕集手段によって粉砕製品として捕集される。粒子径が大きく質量の大きな粒子は、吸引ファンによって吸引される空気に随伴せず、排出側ケーシング10Cのテーパー壁12Cに沿った分級領域Sの外周部に生じる後方への戻り気流によって粉砕領域Cに戻り、粉砕される。

0026

したがって、整流器42が旋回領域Rにおける旋回気流の乱れを防止し、気流式粉砕機1による原料の粉砕効率の低下が防止されている。
また、通路出口32には整流器42によって原料通過部36と空気通過部38がそれぞれ形成されているので、十分な量の原料と空気が旋回領域Rに供給される。
さらに、整流器42は掛止部44の上部を通路入口30の口縁に掛止しているだけなので、整流器42を気流式粉砕機1から簡単に取り外すことができ、整流器42や供給通路28の清掃等を簡単に行うことができ、気流式粉砕機1のメンテナンスが容易化される。

図面の簡単な説明

0027

本発明に係る整流器を装着した気流式粉砕機の断面図である。
投入側ケーシングの内面構成図である。
投入側ケーシングの断面図であり、(i)は図2のI−I線断面図、(ii)は図2のII−II線断面図、(iii)は図2のIII−III線断面図である。
本発明に係る整流器の斜視図である。
従来の気流式粉砕機の断面図である。
従来の気流式粉砕機の投入側ケーシングの内面構成図である。

符号の説明

0028

1気流式粉砕機
10ケーシング
10A投入側ケーシング
10Bセンターケーシング
10C 排出側ケーシング
12A 投入側ケーシングのテーパー壁
12C 排出側ケーシングのテーパー壁
14 投入側ケーシングの垂壁
16シャフト
18フレーム
20A 第一回転翼
20B 第二回転翼
22A、22Bボス
24A、24B羽根
26 傾斜面
28供給通路
30通路入口
32通路出口
34 通路出口の口縁
34U 通路出口の口縁の上流側部分
34D 通路出口の口縁の下流側部分
36原料通過部
38空気通過部
40 排出口
42整流器
44掛止部
46 案内面
48U 案内面の上流側の縁
48D 案内面の下流側の縁
R旋回領域
C粉砕領域
S 分級領域

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