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技術 コイルの製造方法、コイルの端子相当部の削り方法、コイルの製造装置、及びコイルの端子相当部削り装置

出願人 TDK株式会社
発明者 三浦冬樹
出願日 2006年3月30日 (13年11ヶ月経過) 出願番号 2006-093082
公開日 2007年10月11日 (12年5ヶ月経過) 公開番号 2007-266543
状態 特許登録済
技術分野 電気コイル一般 コア、コイル、磁石の製造
主要キーワード 研削ローラ 潰し装置 後端子 ユーザ端子 金属硬化 コイル搬送装置 コイル形成装置 移動方向下流
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

絶縁被覆剥離された部分を高い位置精度端子相当部とすることができ、端子相当部を潰す際に潰し易く、端子相当部を折曲げる際にクラック割れが発生することを防止するコイルの製造方法、コイルの端子相当部の削り方法、コイルの製造装置、及びコイルの端子相当部削り装置の提供。

解決手段

コイルの製造装置1は、コイル形成装置10と、削り装置20と、潰し装置30と、端子相当部形状加工部40と、コイル端半田めっき部50とを有する。先ず、絶縁被覆された平角導線螺旋状に巻回して端子相当部とコイル部とを有するコイルを形成する工程を行う。次に、端子相当部において平角導線の厚さ方向の一端面と他端面とを削り取ることにより絶縁被覆とともに平角導線の一部を除去する工程を行う。その後端子相当部を平角導線の厚さ方向に潰す工程を行う。

概要

背景

従来より、平角導線の一端部と他端部とが端子相当部をなし一端部と他端部との間の部分がコイル部をなすコイルが知られており、この構成のコイルでは、端子相当部はユーザ端子として用いられる場合がある。このようなコイルの端子相当部は、平角導線の周囲を被覆している絶縁被覆が除去されている。

特開2005−303002号公報(特許文献1)には、コイルの製造方法中の工程として、このような構成のコイルの端子相当部の絶縁被覆を剥離することが記載されている。導線の一部であってコイルの端子相当部となる部分は絶縁被覆が剥離され、その後平角導線とされる。そして平角導線の厚さ方向に軸心指向するように螺旋状に巻回され当該巻回された部分がコイル部とされ、平角導線の一端部及び他端部は端子相当部となる。
特開2005−303002号公報

概要

絶縁被覆が剥離された部分を高い位置精度で端子相当部とすることができ、端子相当部を潰す際に潰し易く、端子相当部を折曲げる際にクラック割れが発生することを防止するコイルの製造方法、コイルの端子相当部の削り方法、コイルの製造装置、及びコイルの端子相当部削り装置の提供。コイルの製造装置1は、コイル形成装置10と、削り装置20と、潰し装置30と、端子相当部形状加工部40と、コイル端半田めっき部50とを有する。先ず、絶縁被覆された平角導線を螺旋状に巻回して端子相当部とコイル部とを有するコイルを形成する工程を行う。次に、端子相当部において平角導線の厚さ方向の一端面と他端面とを削り取ることにより絶縁被覆とともに平角導線の一部を除去する工程を行う。その後端子相当部を平角導線の厚さ方向に潰す工程を行う。

目的

そこで、本発明は、絶縁被覆が剥離された部分を高い位置精度で端子相当部とすることができ、端子相当部を潰す際に潰し易く、端子相当部を折曲げる際にクラックや割れが発生することを防止するコイルの製造方法、コイルの端子相当部の削り方法、コイルの製造装置、及びコイルの端子相当部削り装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

絶縁被覆された平角導線を該平角導線の厚さ方向に軸心指向するように螺旋状に巻回して、導線の一端部と他端部とが端子相当部をなし該一端部と該他端部との間の部分が螺旋状のコイル部をなすコイルを形成する工程と、該端子相当部において該平角導線の厚さ方向の一端面と他端面とを削り取ることにより該絶縁被覆とともに該平角導線の一部を除去する工程と、該端子相当部を該平角導線の厚さ方向に潰す工程とを有することを特徴とするコイルの製造方法。

請求項2

絶縁被覆された平角導線を該平角導線の厚さ方向に軸心が指向するように螺旋状に巻回して、導線の一端部と他端部とが端子相当部をなし該一端部と該他端部との間の部分が螺旋状のコイル部をなすコイルについて、該端子相当部において該平角導線の厚さ方向の一端面と他端面とを削り取ることにより該絶縁被覆とともに該平角導線の一部を除去することを特徴とするコイルの端子相当部の削り方法。

請求項3

絶縁被覆された平角導線を該平角導線の厚さ方向に軸心が指向するように螺旋状に巻回して、導線の一端部と他端部とが端子相当部をなし該一端部と該他端部との間の部分が螺旋状のコイル部をなすコイルを形成するためのコイル形成装置と、該端子相当部において該平角導線の厚さ方向の一端面と他端面とを削り取ることにより該絶縁被覆とともに該平角導線の一部を除去するための削り装置と、該端子相当部を該平角導線の厚さ方向に潰すための潰し装置とを有することを特徴とするコイルの製造装置

請求項4

該削り装置は、それぞれ周面に研削材が設けられて該周面が対向配置され回転軸が平行をなす第1研削ローラと第2研削ローラとを有し、該第1研削ローラは該平角導線の該端子相当部の厚さ方向の該一端面に当接して該一端面側を研削可能であり、該第2研削ローラは該平角導線の該端子相当部の厚さ方向の該他端面に当接して該他端面側を研削可能であり、該第1研削ローラと該第2研削ローラとは、互いに対向し合う該第1研削ローラと該第2研削ローラとの周面が互いに反対方向へ移動するように回転することを特徴とする請求項3記載のコイルの製造装置。

請求項5

絶縁被覆された平角導線を該平角導線の厚さ方向に軸心が指向するように螺旋状に巻回して、導線の一端部と他端部とが端子相当部をなし該一端部と該他端部との間の部分が螺旋状のコイル部をなすコイルの端子相当部削り装置であって、それぞれ周面に研削材が設けられて該周面が対向配置され回転軸が平行をなす第1研削ローラと第2研削ローラとを有し、該第1研削ローラは該平角導線の該端子相当部の厚さ方向の該一端面に当接して該一端面側の該絶縁被覆と該平角導線の一部を研削可能であり、該第2研削ローラは該平角導線の該端子相当部の厚さ方向の該他端面に当接して該他端面側の該絶縁被覆と該平角導線の一部を研削可能であり、該第1研削ローラと該第2研削ローラとは、互いに対向し合う該第1研削ローラと該第2研削ローラとの周面が互いに反対方向へ移動するように回転することを特徴とするコイルの端子相当部削り装置。

技術分野

0001

本発明はコイルの製造方法、コイルの端子相当部の削り方法、コイルの製造装置、及びコイルの端子相当部削り装置に関し、特にコイルを構成する導線の一端又は他端がユーザ端子となるコイルの製造方法、コイルの端子相当部の削り方法、コイルの製造装置、及びコイルの端子相当部削り装置に関する。

背景技術

0002

従来より、平角導線の一端部と他端部とが端子相当部をなし一端部と他端部との間の部分がコイル部をなすコイルが知られており、この構成のコイルでは、端子相当部はユーザ端子として用いられる場合がある。このようなコイルの端子相当部は、平角導線の周囲を被覆している絶縁被覆が除去されている。

0003

特開2005−303002号公報(特許文献1)には、コイルの製造方法中の工程として、このような構成のコイルの端子相当部の絶縁被覆を剥離することが記載されている。導線の一部であってコイルの端子相当部となる部分は絶縁被覆が剥離され、その後平角導線とされる。そして平角導線の厚さ方向に軸心指向するように螺旋状に巻回され当該巻回された部分がコイル部とされ、平角導線の一端部及び他端部は端子相当部となる。
特開2005−303002号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、上述した従来のコイルの製造方法では、前述のように導線の一部であってコイルの端子相当部の部分について予め絶縁被覆を剥離しておいて、その後で平角導線を螺旋状に巻回してコイル部と端子相当部とを設けていたため、絶縁被覆が剥離された位置にばらつきが生じることがあった。また、必要以上に端子相当部の部分を削って剥離してしまうことがあり、絶縁被覆の剥離に用いられる砥石等の磨耗が大きかった。

0005

絶縁被覆が剥離された位置にばらつきが生じると、コイル部を構成する平角導線の部分に絶縁被覆が剥離された部分が含まれてしまい、コイル部においてショートするという問題が生ずる。また、実装基板上のランドパターン適合するように端子相当部を潰して幅を広げることが考えられるが、このように潰すときに平角導線は所定の厚さがあり、潰しにくいという問題が生ずる。更に、潰した端子相当部を折り曲げていわゆるユーザ端子とする場合があるが、このように折り曲げる際に、端子相当部の金属硬化の影響によりクラック割れが発生するという問題が生ずる。

0006

そこで、本発明は、絶縁被覆が剥離された部分を高い位置精度で端子相当部とすることができ、端子相当部を潰す際に潰し易く、端子相当部を折曲げる際にクラックや割れが発生することを防止するコイルの製造方法、コイルの端子相当部の削り方法、コイルの製造装置、及びコイルの端子相当部削り装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するために、本発明は絶縁被覆された平角導線を該平角導線の厚さ方向に軸心が指向するように螺旋状に巻回して、導線の一端部と他端部とが端子相当部をなし該一端部と該他端部との間の部分が螺旋状のコイル部をなすコイルを形成する工程と、該端子相当部において該平角導線の厚さ方向の一端面と他端面とを削り取ることにより該絶縁被覆とともに該平角導線の一部を除去する工程と、該端子相当部を該平角導線の厚さ方向に潰す工程とを有するコイルの製造方法を提供している。

0008

絶縁被覆された平角導線を平角導線の厚さ方向に軸心が指向するように螺旋状に巻回して、導線の一端部と他端部とが端子相当部をなし一端部と他端部との間の部分が螺旋状のコイル部をなすコイルを形成する工程と、端子相当部において平角導線の厚さ方向の一端面と他端面とを削り取ることにより絶縁被覆とともに平角導線の一部を除去する工程とを行うようにしたため、端子相当部において正確な位置で絶縁被覆を剥離することができる。このため、絶縁被覆が剥離される位置がずれてコイル部における平角導線が剥離された状態となっていることによって生ずる、コイル部におけるショートを防止することができる。また、絶縁被覆を剥離する量を最小限とすることができるため、必要以上に端子相当部の部分を削って剥離することを防止し、絶縁被覆の剥離に用いられる砥石等の磨耗を最小限に抑えることができる。

0009

また、平角導線の一部を除去して平角導線の厚さを薄くすることができるため、端子相当部を平角導線の厚さ方向に潰す工程において、薄い平角導線を潰すことができ、潰しを容易にすることができる。更に、平角導線を潰していると金属硬化が生ずるが、平角導線の厚さが薄いので金属硬化の影響を小さくすることができる。このため、端子相当部をユーザ端子として端子相当部を利用する場合に折り曲げ加工する際に、クラックや割れが生ずることを防止でき、端子相当部が切断されてしまうことを防止することができる。

0010

また、本発明は、絶縁被覆された平角導線を該平角導線の厚さ方向に軸心が指向するように螺旋状に巻回して、導線の一端部と他端部とが端子相当部をなし該一端部と該他端部との間の部分が螺旋状のコイル部をなすコイルについて、該端子相当部において該平角導線の厚さ方向の一端面と他端面とを削り取ることにより該絶縁被覆とともに該平角導線の一部を除去するコイルの端子相当部の削り方法を提供している。

0011

絶縁被覆された平角導線を平角導線の厚さ方向に軸心が指向するように螺旋状に巻回して、導線の一端部と他端部とが端子相当部をなし一端部と他端部との間の部分が螺旋状のコイル部をなすコイルについて、端子相当部において平角導線の厚さ方向の一端面と他端面とを削り取ることにより絶縁被覆とともに平角導線の一部を除去するため、平角導線の一部を除去して平角導線の厚さを薄くすることができる。このため、端子相当部を平角導線の厚さ方向に潰す工程を行う場合には、薄い平角導線を潰すことができ、潰しを容易にすることができる。更に、平角導線を潰していると金属硬化が生ずるが、平角導線の厚さが薄いので金属硬化の影響を小さくすることができる。このため、端子相当部をユーザ端子として端子相当部を利用する場合に折り曲げ加工する際に、クラックや割れが生ずることを防止でき、端子相当部が切断されてしまうことを防止することができる。

0012

また、本発明は、絶縁被覆された平角導線を該平角導線の厚さ方向に軸心が指向するように螺旋状に巻回して、導線の一端部と他端部とが端子相当部をなし該一端部と該他端部との間の部分が螺旋状のコイル部をなすコイルを形成するためのコイル形成装置と、該端子相当部において該平角導線の厚さ方向の一端面と他端面とを削り取ることにより該絶縁被覆とともに該平角導線の一部を除去するための削り装置と、該端子相当部を該平角導線の厚さ方向に潰すための潰し装置とを有するコイルの製造装置を提供している。

0013

絶縁被覆された平角導線を平角導線の厚さ方向に軸心が指向するように螺旋状に巻回して、導線の一端部と他端部とが端子相当部をなし一端部と他端部との間の部分が螺旋状のコイル部をなすコイルを形成するためのコイル形成装置と、端子相当部において平角導線の厚さ方向の一端面と他端面とを削り取ることにより絶縁被覆とともに平角導線の一部を除去するための削り装置と、端子相当部を平角導線の厚さ方向に潰すための潰し装置とを有するため、コイルを形成した後に絶縁被覆を除去することができる。

0014

このため、端子相当部において正確な位置で絶縁被覆を剥離することができる。このため、絶縁被覆が剥離される位置がずれてコイル部における平角導線が剥離された状態となっていることによって生ずる、コイル部におけるショートを防止することができる。

0015

また、端子相当部において平角導線の厚さ方向の一端面と他端面とを削り取ることにより絶縁被覆とともに平角導線の一部を除去するための削り装置を有するため、端子相当部を平角導線の厚さ方向に潰す場合に、削り装置によって一部が除去された薄い平角導線を潰すことができ、潰しを容易にすることができる。更に、平角導線を潰していると金属硬化が生ずるが、平角導線の厚さが薄いので金属硬化の影響を小さくすることができる。このため、端子相当部をユーザ端子として端子相当部を利用する場合に折り曲げ加工する際に、クラックや割れが生ずることを防止でき、端子相当部が切断されてしまうことを防止することができる。

0016

ここで、該削り装置は、それぞれ周面に研削材が設けられて該周面が対向配置され回転軸が平行をなす第1研削ローラと第2研削ローラとを有し、該第1研削ローラは該平角導線の該端子相当部の厚さ方向の該一端面に当接して該一端面側を研削可能であり、該第2研削ローラは該平角導線の該端子相当部の厚さ方向の該他端面に当接して該他端面側を研削可能であり、該第1研削ローラと該第2研削ローラとは、互いに対向し合う該第1研削ローラと該第2研削ローラとの周面が互いに反対方向へ移動することが好ましい。

0017

第1研削ローラと第2研削ローラとは、互いに対向し合う第1研削ローラと第2研削ローラとの周面が互いに反対方向へ移動するように回転するため、第1研削ローラから平角導線にかかる負荷と第2研削ローラから平角導線にかかる負荷とを相殺することができる。このため、平角導線が曲がってしまうことを防止することができ、端子相当部の厚さ方向の一端面と他端面とを均等に削ることができる。

0018

また、本発明は、絶縁被覆された平角導線を該平角導線の厚さ方向に軸心が指向するように螺旋状に巻回して、導線の一端部と他端部とが端子相当部をなし該一端部と該他端部との間の部分が螺旋状のコイル部をなすコイルの端子相当部削り装置であって、それぞれ周面に研削材が設けられて該周面が対向配置され回転軸が平行をなす第1研削ローラと第2研削ローラとを有し、該第1研削ローラは該平角導線の該端子相当部の厚さ方向の該一端面に当接して該一端面側の該絶縁被覆と該平角導線の一部を研削可能であり、該第2研削ローラは該平角導線の該端子相当部の厚さ方向の該他端面に当接して該他端面側の該絶縁被覆と該平角導線の一部を研削可能であり、該第1研削ローラと該第2研削ローラとは、互いに対向し合う該第1研削ローラと該第2研削ローラとの周面が互いに反対方向へ移動するように回転するコイルの端子相当部削り装置を提供している。

0019

それぞれ周面に研削材が設けられて周面が対向配置され回転軸が平行をなす第1研削ローラと第2研削ローラとを有し、第1研削ローラは平角導線の端子相当部の厚さ方向の一端面に当接して一端面側の絶縁被覆と平角導線の一部を研削可能であり、第2研削ローラは平角導線の端子相当部の厚さ方向の他端面に当接して他端面側の絶縁被覆と平角導線の一部を研削可能であるため、端子相当部を平角導線の厚さ方向に潰す場合に、削り装置によって一部が除去された薄い平角導線を潰すことができ、潰しを容易にすることができる。更に、平角導線を潰していると金属硬化が生ずるが、平角導線の厚さが薄いので金属硬化の影響を小さくすることができる。このため、端子相当部をユーザ端子として端子相当部を利用する場合に折り曲げ加工する際に、クラックや割れが生ずることを防止でき、端子相当部が切断されてしまうことを防止することができる。

0020

また、第1研削ローラと第2研削ローラとは、互いに対向し合う第1研削ローラと第2研削ローラとの周面が互いに反対方向へ移動するように回転するため、第1研削ローラから平角導線にかかる負荷と第2研削ローラから平角導線にかかる負荷とを相殺することができる。このため、平角導線が曲がってしまうことを防止することができ、端子相当部の厚さ方向の一端面と他端面とを均等に削ることができる。

発明の効果

0021

以上により、絶縁被覆が剥離された部分を高い位置精度で端子相当部とすることができ、端子相当部を潰す際に潰し易く、端子相当部を折曲げる際にクラックや割れが発生することを防止するコイルの製造方法、コイルの端子相当部の削り方法、コイルの製造装置、及びコイルの端子相当部削り装置を提供することができる。

発明を実施するための最良の形態

0022

本発明の実施の形態によるコイルの製造方法、コイルの端子相当部の削り方法、コイルの製造装置、及びコイルの端子相当部削り装置について図1乃至図6に基づき説明する。先ず、コイルの端子相当部削り装置を有するコイルの製造装置について説明する。コイルの製造装置1は、図1に示されるように、コイル形成装置10と、削り装置20と、潰し装置30と、端子相当部形状加工部40と、コイル端半田めっき部50とを有している。

0023

コイル形成装置10は、絶縁被覆2Dにより覆われた平角導線2Cを平角導線2Cの厚さ方向に軸心が指向するように螺旋状に巻回して、図3に示されるようなコイル2を形成する装置である。

0024

コイル形成装置10で形成されるコイル2は、周囲が絶縁被覆2Dにより覆われた平角導線2Cにより構成されており、平角導線2Cとは、図3(c)に示されるように、導線の延出方向に対して垂直な面で切った断面が長方形状をなす導線のことを言う。コイル2は、コイル部2Bと端子相当部2Aとを有するいわゆる空芯コイルである。端子相当部2Aは平角導線2Cの一端部と他端部とにより構成されており、当該一端部と他端部との間の部分はコイル部2Bを構成する。コイル部2Bは、いわゆるエッジワイズ巻により巻回されて、即ち、平角導線2Cの厚さ方向に軸心が指向するように螺旋状に巻回されて構成されている。

0025

絶縁被覆2Dはエポキシ変性アクリル樹脂からなり、絶縁被覆2Dを含めた平角導線2Cの幅、即ち、図3(c)における左右方向の長さは1.85mm程度であり、厚さ、即ち、図3(c)における上下方向の長さは0.5mm程度である。絶縁被覆2Dの厚さは0.02mm程度である。

0026

削り装置20はコイルの端子相当部削り装置に相当し、図2に示されるように、フレーム21と第1研削ローラ22、22と第2研削ローラ23、23と図示せぬ駆動モータと図示せぬコイル搬送装置とを備えている。図示せぬ駆動モータはフレーム21内の収容されている。図示せぬコイル運搬装置は、図2に示されるように、コイル2の端子相当部2Aの延出方向が略水平となる位置関係を維持しながら、コイル2の端子相当部2Aの延出方向に直行する方向、即ち図2の矢印Aの方向へコイル2を毎秒12mm程度の搬送速度で運搬するように構成されている。

0027

第1研削ローラ22、22、第2研削ローラ23、23は、それぞれ回転軸が平行の位置関係をなして周面が所定のギャップを介して対向配置されて4対、計8個設けられている。なお、図2においては2対の第1研削ローラ22、22、第2研削ローラ23、23のみが図中に表れている。第1研削ローラ22、22、第2研削ローラ23、23は、それぞれフレーム21に回転可能に支承されている。対をなす第1研削ローラ22、22、第2研削ローラ23、23の周面間のギャップは0.4mm程度であり、前述のように0.5mm程度の厚さがあったコイル2の端子相当部2Aは、後述のように対をなす第1研削ローラ22、22、第2研削ローラ23、23の周面間を通過することにより0.4mm程度とされるように構成されている。

0028

図示されていない2対の第1研削ローラ、第2研削ローラは、図2に示される第1研削ローラ22、22、第2研削ローラ23、23にそれぞれ対向配置されている。より具体的には、図示されていない2対の第1研削ローラ、第2研削ローラの回転軸は、図示されている第1研削ローラ22、22、第2研削ローラ23、23の回転軸と平行に配置されており、後述のように図示されている第1研削ローラ22、22の周面と第2研削ローラ23、23の周面との間でコイル2の一方の端子相当部2Aを挟んで削っているときに、他方の端子相当部2Aを図示されていない第1研削ローラの周面と第2研削ローラの周面との間で挟んで削ることができる位置関係となっている。従って、コイル2の一方の端子相当部2Aと他方の端子相当部2Aとにおいて、同時に絶縁被覆2Dを削って除去するとともに平角導線2Cの一部を削って除去できるように構成されている。

0029

対をなす第1研削ローラ22、22、第2研削ローラ23、23には、それぞれ周面に研削材たるダイヤモンド砥石が付着されて設けられている。第1研削ローラ22、22は、平角導線2Cの端子相当部2Aの厚さ方向の一端面、即ち、図3(c)に示される平角導線2Cの上面に当接して一端面側の絶縁被覆2Dと平角導線2Cの一部を研削可能である。また、第2研削ローラ23、23は平角導線2Cの端子相当部2Aの厚さ方向の他端面、即ち、図3(c)に示される平角導線2Cの下面に当接して他端面側の絶縁被覆2Dと平角導線2Cの一部を研削可能である。

0030

図2に示される2対の第1研削ローラ22、22、第2研削ローラ23、23は、それぞれ図示せぬ1つの駆動モータに駆動連結されており、駆動モータが駆動することにより、図2の矢印Bに示されるように、それぞれ時計方向に回転するように構成されている。第1研削ローラ22、22、第2研削ローラ23、23の周面における周速度は毎分550mm程度である。従って、第1研削ローラ22、22と第2研削ローラ23、23とは、互いに対向し合う第1研削ローラ22、22と第2研削ローラ23、23との周面が互いに反対方向へ移動するように回転するように構成されている。

0031

このため、後述のようにコイル2の端子相当部2Aを、対をなす第1研削ローラ22、22、第2研削ローラ23、23の周面間を通過させて絶縁被覆2Dと平角導線2Cの一部を削って除去しているときに、第1研削ローラ22、22から平角導線2Cの端子相当部2Aにかかる負荷と、第2研削ローラ23、23から平角導線2Cの端子相当部2Aにかかる負荷とを相殺することができる。このため、平角導線2Cの端子相当部2Aが曲がってしまうことを防止することができ、端子相当部2Aの厚さ方向の一端面と他端面とを均等に削ることができる。

0032

また、1つの駆動モータで2対の第1研削ローラ22、22、第2研削ローラ23、23の計4個を回転駆動させるようにしたため、各研削ローラをそれぞれ回転駆動させるためのモータを設けて個別に駆動させる場合と比較して、削り装置20の構成を簡単にすることができる。また、モータが劣化して回転数落ちてきた場合であっても、4個の研削ローラの相対的な回転数が変わることを防止することができる。

0033

図示せぬ2対の第1研削ローラ、第2研削ローラについても、図2に示される2対の第1研削ローラ22、22、第2研削ローラ23、23と同様に、図示せぬ1つの駆動モータに駆動連結されており、図示せぬ駆動モータが駆動することにより、図示せぬ第1研削ローラの第2研削ローラと対向する周面が、コイル2の移動方向下流方向へ移動するように回転し、図示せぬ第2研削ローラの第1研削ローラと対向する周面が、コイル2の移動方向上流方向へ移動するように回転する。

0034

潰し装置30は、コイル2の端子相当部2Aを潰して所定の厚さ及び幅とする装置である。端子相当部形状加工部40は、図示せぬ基板のランドパターンの幅に適合するように、図5(a)の上下方向における幅を図6(a)に示されるように所定の値とする部分である。コイル端部半田めっき部50は、コイル2の端子相当部2Aに半田めっきを施して、基板へ実装する際に半田付けを容易とする部分である。

0035

次に、コイルの製造方法について説明する。コイルの製造方法は、コイルを形成する工程と、コイルの端子相当部削り工程と、端子相当部を潰す工程と、端子相当部形状加工工程と、コイル端部半田めっき工程とを有する。コイルを形成する工程では、絶縁被覆2Dにより覆われた直線状の平角導線2Cを、平角導線2Cの厚さ方向に軸心が指向するように螺旋状に巻回して、図3(a)〜図3(c)に示されるような端子相当部2Aとコイル部2Bとを有するコイル2を形成する。

0036

コイルの端子相当部削り工程では、削り装置20を用いて、コイル2の一端部及び他端部をなす端子相当部2Aにおいて、平角導線2Cの厚さ方向の一端面と他端面、即ち図3(c)に示される端子相当部2Aの上端面及び下端面を削り取る。このことにより絶縁被覆2Dとともに平角導線2Cの一部を除去して、図4(a)〜図4(c)に示されるように、0.5mm程度の厚さがあったコイル2の端子相当部2A、2Aを0.4mm程度として、端子相当部2A、2Aにおいて平角導線2Cを露出させる。コイルの端子相当部削り工程はコイルの端子相当部の削り方法を構成する。

0037

コイルの端子相当部削り工程を後述の潰す工程の前に行うようにしたため、コイル2の端子相当部2Aの厚さ方向の一端面及び他端面を梨地状に粗面化することができる。このため、後述の潰す工程において端子相当部2Aを所定の部材等によって挟んで潰す際に、当該挟む部材に対して端子相当部2Aが滑ってしまうことを防止することができる。

0038

潰す工程では潰し装置30を用いて、図5(a)〜図5(c)に示されるように端子相当部2Aを平角導線2Cの厚さ方向に潰して、厚さを0.15mm程度とする。また、これと同時に平角導線2Cの幅方向へ広げられる。端子相当部形状加工工程では、端子相当部形状加工部40において端子相当部2Aの形状を加工して不要部分を切断し、図6(a)〜図6(c)に示されるように、端子相当部2Aは所望の形状とし、図示せぬ基板のランドパターンの幅に適合するように、図6(a)の上下方向における幅を3mm程度とする。コイル端部半田めっき工程では、コイル端部半田めっき部50においてコイル2の端子相当部2Aに半田めっきを施して、基板へ実装する際に半田付けを容易とする。

0039

コイルを形成する工程と、コイルの端子相当部削り工程とをこの順で行うようにしたため、端子相当部2Aにおいて正確な位置で絶縁被覆2Dを剥離することができる。このため、絶縁被覆が剥離される位置がずれてコイル部において平角導線が剥離された状態となっていることによって生ずる、コイル部におけるショートを防止することができる。また、絶縁被覆2Dを剥離する量を最小限とすることができるため、必要以上に端子相当部2Aの部分を削って剥離することを防止し、絶縁被覆2Dの剥離に用いられる砥石等の磨耗を最小限に抑えることができる。

0040

また、平角導線2Cの一部を除去して平角導線2Cの厚さを薄くすることができるため、端子相当部2Aを平角導線2Cの厚さ方向に潰す工程において、薄い平角導線2Cを潰すことができ、潰しを容易にすることができる。更に、平角導線2Cを潰していると金属硬化が生ずるが、平角導線2Cの厚さが薄いので金属硬化の影響を小さくすることができる。このため、端子相当部2Aをユーザ端子として端子相当部2Aを利用する場合に折り曲げ加工する際に、クラックや割れが生ずることを防止でき、端子相当部2Aが切断されてしまうことを防止することができる。

0041

本発明によるコイルの製造方法、コイルの端子相当部の削り方法、コイルの製造装置、及びコイルの端子相当部削り装置は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。製造するコイル2の寸法等は本実施の形態の値に限定されない。

0042

本発明のコイルの製造方法、コイルの端子相当部の削り方法、コイルの製造装置、及びコイルの端子相当部削り装置は、コイルを構成する導線の一端又は他端がユーザ端子となるコイルを製造する分野において特に有用である。

図面の簡単な説明

0043

本発明の実施の形態によるコイルの製造装置を示すブロック図。
本発明の実施の形態による削り装置を示す要部斜視図。
本発明の実施の形態による削り装置によって削られる前の状態のコイルを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図。
本発明の実施の形態による削り装置によって厚さ方向の一端面及び他端面が削られたコイルを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図。
本発明の実施の形態によるコイルの端子相当部潰し装置によって潰されたコイルを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図。
本発明の実施の形態によるコイルの端子相当部潰し装置によって潰された後に端子相当部が所定の形状に加工されたコイルを示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図。

符号の説明

0044

1コイルの製造装置
2 コイル
2A端子相当部
2B コイル部
2C平角導線
2D絶縁被覆
10コイル形成装置
20 削り装置
21フレーム
22 第1研削ローラ
23 第2研削ローラ
30 潰し装置

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