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図面 (6)

課題

フィードバックループ自動調整方法において、制御対象の制御に要する時間を短縮し、かつ精度の向上を図るものである。

解決手段

本発明は、Nビット制御入力値Cによって制御される制御対象10と、制御対象10から得たフィードバック値Fと目標値Dとを比較して、その比較結果を基に制御入力値Cを更新する調整器20と、を備えたフィードバックループの自動調整方法であって、以下の特徴を有する。即ち、フィードバック値Fと目標値Dとの比較により、F≦Dである場合、制御入力値Cの複数のビットのうち更新する必要のあるkビット目を1でセットし、F>Dである場合、kビット目を0でクリアし、kビット目が最下位ビットとなるまでkをデクリメントしながら、上記比較、及びkビット目のセットもしくはクリアを繰り返す。この操作によりフィードバック値F及び制御入力値Cの発散を回避できる。

概要

背景

近年、LCDや、有機エレクトロルミネッセンス素子(Organic Electro Luminescent Device:以降、「有機EL素子」と略称する)素子を用いた有機EL表示装置等のディジタル表示装置需要が高まっている。

上記表示装置では、その表示パネルモジュール光源色温度に応じてホワイトバランスを調整する必要がある。即ち、上記光源のR(赤)、G(青)、B(緑)の各色に対応した表示信号振幅値を調整する必要がある。この調整は、例えば自動調整により行われる。次に、この自動調整を行うために必要な自動調整システムの概略の構成例について図面を参照して説明する。

図4は、従来例に係る自動調整システムを示す機能ブロック図である。図4に示すように、自動調整システムには、複数のビットからなる制御入力値の入力によって制御される制御対象10(即ち不図示の光源を備えた表示パネルモジュール)と、制御対象10の出力(即ち不図示の光源から発せられた光)から得たフィードバック値F(光学特性値を含む)と複数の基準値とを比較して、その比較結果を基に制御入力値Cを更新する調整器120とが設けられている。ここで、複数の基準値とは、後述する複数の加減変更閾値、及び第1及び第2の判定閾値である。

また、調整器120には、フィードバック値F及び複数の基準値が入力されてフィードバック値Fと各基準値との比較を行う判定回路121と、その比較結果を基に上記制御入力値Cを更新する所定のビット演算を行い、更新された制御入力値Cを制御対象10に出力する調整回路122とを備えている。

また、図4の自動調整システムの例では、制御対象10からフィードバック値Fを取得するために制御対象10の不図示の光源の光学特性値(例えば輝度、色温度等)を計測するカラーメータ30を備えている。カラーメータ30は、計測した上記光源の光学特性値を、所定のフォーマットのフィードバック値Fに変換し、調整器120の判定回路121に出力する。このように、カラーメータ30を介して、制御対象10と調整器120との間に、フィードバックループが形成されている。

次に、上記自動調整システムにおける従来例に係る自動調整方法について図面を参照して説明する。図5は、従来例に係る自動調整方法における時間とフィードバック値の関係図である。この図の横軸は、フィードバック値Fと各基準値との比較を開始させるクロックの進行に伴う時間の変化に対応し、その縦軸はフィードバック値Fの変化に対応している。

また、上記横軸に沿って、上記比較の各時点での制御対象10に入力された制御入力値Cが16進数表記されている。各時点でのフィードバック値Fは、その時点での制御入力値Cを反映している。

また、上記縦軸には、上記基準値として、目標値Dの近傍に、フィードバック値Fが目標値Dとみなされる許容範囲の上限及び下限である第1及び第2の判定閾値が設けられている。また、他の基準値として、所定のフィードバック値Fの幅をもって、第1乃至第3の加減量変更閾値が設けられている。

図5に示すように、フィードバック値Fと各基準値とを判定回路121により比較しながら、制御入力値Cを、それと同じく16進数で表記された所定の加減量の加算の繰り返しにより更新させてゆく。その際、更新された制御入力値Cが入力された制御対象10から得たフィードバック値Fが、第1、第2、もしくは第3の各加減量変更閾値を超えるたびに、上記加減量を、調整回路122の演算により減少させてゆく。そして、フィードバック値Fが、上記第1の判定閾値と第2の判定閾値との間の値に達した場合、制御入力値Cの更新を停止して、この時点での制御入力値Cをその最終値として、制御対象10の制御が完了する。

なお、本願に関連する技術文献としては、以下の特許文献が挙げられる。
特開平09−149337号公報

概要

フィードバックループの自動調整方法において、制御対象の制御に要する時間を短縮し、かつ精度の向上をるものである。本発明は、Nビットの制御入力値Cによって制御される制御対象10と、制御対象10から得たフィードバック値Fと目標値Dとを比較して、その比較結果を基に制御入力値Cを更新する調整器20と、を備えたフィードバックループの自動調整方法であって、以下の特徴を有する。即ち、フィードバック値Fと目標値Dとの比較により、F≦Dである場合、制御入力値Cの複数のビットのうち更新する必要のあるkビット目を1でセットし、F>Dである場合、kビット目を0でクリアし、kビット目が最下位ビットとなるまでkをデクリメントしながら、上記比較、及びkビット目のセットもしくはクリアを繰り返す。この操作によりフィードバック値F及び制御入力値Cの発散を回避できる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

ビット(Nは自然数)からなる制御入力値によって制御される制御対象と、前記制御対象から得たフィードバック値と所定の目標値とを比較して、その比較結果を基に前記制御入力値を更新する調整器と、を備えたフィードバックループ自動調整方法であって、第1の期間では、前記フィードバック値と前記目標値とを比較し、前記フィードバック値が前記目標値と一致するまで、もしくは前記目標値を一旦超えるまで単調増加もしくは単調減少するように、前記制御入力値を所定の加減量の加算もしくは減算により繰り返し更新し、前記フィードバック値が前記目標値を一旦超えた場合、その後の第2の期間では、前記フィードバック値と前記目標値とを比較し、その比較結果を基に、前記制御入力値のNビットの中で更新する必要のあるkビット目を1でセットするか、もしくは0でクリアし、kビット目が最下位ビットとなるまでkをデクリメントしながら、前記フィードバック値と目標値との比較、及び前記kビット目のセットもしくはクリアを繰り返すことを特徴とする自動調整方法。

請求項2

前記加減量は、2n−1(nはN以下の自然数)の範囲内の値であることを特徴とする請求項1に記載の自動調整方法。

請求項3

前記第2の期間において、n<Nとし、前記第1の期間で最後に更新された前記制御入力値のn+1ビット目に桁上がりもしくは桁下がりが生じていた場合、その制御入力値のn+1ビット目を1でセットしn+1ビット目より下位の全てのビットを0でクリアすると共に、n+1ビット目を前記kビット目とし、前記桁上がりもしくは桁下がりが生じない場合、前記制御入力値のnビット目を1でセットしnビット目より下位の全てのビットを0でクリアすると共に、nビット目を前記kビット目とすることを特徴とする請求項2記載の自動調整方法。

請求項4

前記加減量が前記制御入力値の最大値2N−1である場合、前記第2の期間において、前記制御入力値のNビット目を1にセットしNビット目より下位の全てのビットを0でクリアすると共に、Nビット目を前記kビット目とすることを特徴とする請求項2に記載の自動調整方法。

請求項5

前記第1の期間において、前記制御入力値が最大値もしくは最小値となっても、前記フィードバック値が単調増加もしくは単調減少して前記目標値を超えず、かつ前記目標値と一致しない場合、前記制御入力値の更新を停止することを特徴とする請求項1記載の自動調整方法。

請求項6

前記第1の期間もしくは前記第2の期間において、前記フィードバック値と前記目標値との比較により、前記フィードバック値が前記目標値と一致する場合、前記制御入力値の更新を停止して、その時点での前記制御入力値をその最終値とすることを特徴とする請求項1、2、3、4、5のいずれかに記載の自動調整方法。

請求項7

前記制御対象は表示パネルモジュールであり、前記フィードバック値は光学測定装置により検出された前記制御対象の光学特性を含み、前記制御入力値は前記制御対象のホワイトバランスを調整する表示信号振幅値であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6のいずれかに記載の自動調整方法。

技術分野

0001

本発明は、自動調整方法に関し、特に、制御入力値により制御される制御対象と、その制御入力値を更新する調整器との間に形成されたフィードバックループにおける自動調整方法に関する。

背景技術

0002

近年、LCDや、有機エレクトロルミネッセンス素子(Organic Electro Luminescent Device:以降、「有機EL素子」と略称する)素子を用いた有機EL表示装置等のディジタル表示装置需要が高まっている。

0003

上記表示装置では、その表示パネルモジュール光源色温度に応じてホワイトバランスを調整する必要がある。即ち、上記光源のR(赤)、G(青)、B(緑)の各色に対応した表示信号振幅値を調整する必要がある。この調整は、例えば自動調整により行われる。次に、この自動調整を行うために必要な自動調整システムの概略の構成例について図面を参照して説明する。

0004

図4は、従来例に係る自動調整システムを示す機能ブロック図である。図4に示すように、自動調整システムには、複数のビットからなる制御入力値の入力によって制御される制御対象10(即ち不図示の光源を備えた表示パネルモジュール)と、制御対象10の出力(即ち不図示の光源から発せられた光)から得たフィードバック値F(光学特性値を含む)と複数の基準値とを比較して、その比較結果を基に制御入力値Cを更新する調整器120とが設けられている。ここで、複数の基準値とは、後述する複数の加減変更閾値、及び第1及び第2の判定閾値である。

0005

また、調整器120には、フィードバック値F及び複数の基準値が入力されてフィードバック値Fと各基準値との比較を行う判定回路121と、その比較結果を基に上記制御入力値Cを更新する所定のビット演算を行い、更新された制御入力値Cを制御対象10に出力する調整回路122とを備えている。

0006

また、図4の自動調整システムの例では、制御対象10からフィードバック値Fを取得するために制御対象10の不図示の光源の光学特性値(例えば輝度、色温度等)を計測するカラーメータ30を備えている。カラーメータ30は、計測した上記光源の光学特性値を、所定のフォーマットのフィードバック値Fに変換し、調整器120の判定回路121に出力する。このように、カラーメータ30を介して、制御対象10と調整器120との間に、フィードバックループが形成されている。

0007

次に、上記自動調整システムにおける従来例に係る自動調整方法について図面を参照して説明する。図5は、従来例に係る自動調整方法における時間とフィードバック値の関係図である。この図の横軸は、フィードバック値Fと各基準値との比較を開始させるクロックの進行に伴う時間の変化に対応し、その縦軸はフィードバック値Fの変化に対応している。

0008

また、上記横軸に沿って、上記比較の各時点での制御対象10に入力された制御入力値Cが16進数表記されている。各時点でのフィードバック値Fは、その時点での制御入力値Cを反映している。

0009

また、上記縦軸には、上記基準値として、目標値Dの近傍に、フィードバック値Fが目標値Dとみなされる許容範囲の上限及び下限である第1及び第2の判定閾値が設けられている。また、他の基準値として、所定のフィードバック値Fの幅をもって、第1乃至第3の加減量変更閾値が設けられている。

0010

図5に示すように、フィードバック値Fと各基準値とを判定回路121により比較しながら、制御入力値Cを、それと同じく16進数で表記された所定の加減量の加算の繰り返しにより更新させてゆく。その際、更新された制御入力値Cが入力された制御対象10から得たフィードバック値Fが、第1、第2、もしくは第3の各加減量変更閾値を超えるたびに、上記加減量を、調整回路122の演算により減少させてゆく。そして、フィードバック値Fが、上記第1の判定閾値と第2の判定閾値との間の値に達した場合、制御入力値Cの更新を停止して、この時点での制御入力値Cをその最終値として、制御対象10の制御が完了する。

0011

なお、本願に関連する技術文献としては、以下の特許文献が挙げられる。
特開平09−149337号公報

発明が解決しようとする課題

0012

しかしながら、上記自動制御方法では、各加減量、各加減量変更閾値、もしくは第1及び第2の判定閾値の最適化が完全ではない場合、フィードバック値Fが上記第1の判定閾値と第2の判定閾値との間の値に達する時間、即ちフィードバック値Fの収束時間が増大する場合があった。

0013

この問題に対処するためには、各加減量、各加減量変更閾値、もしくは第1及び第2の判定閾値を最適化すればよいが、それらの値は、複数の異なる制御対象10にも適用されるように最適化される必要がある。

0014

ここで、その例として、制御入力値Cの上記加減量の最小値が、各制御対象10ごとに異なる場合を考える。このとき、第1及び第2の判定閾値との間の値にフィードバック値Fを確実に収束させるためには、各制御対象10ごとに異なる各加減量の最小値を反映した各フィードバック値Fが、いずれも第1及び第2の判定閾値との間の値に含まれるように、第1及び第2の判定閾値との差を大きく最適化する必要がある。

0015

ところが、この最適化の結果、制御完了時の制御入力値Cは、目標値Dを反映した本来の理想値よりも大きくはずれることになり、制御対象10の制御の精度が低下するという問題が生じていた。

課題を解決するための手段

0016

そこで本発明は、上記フィードバックループの自動調整方法において、制御対象の制御に要する時間を短縮し、かつ精度の向上を図るものである。

0017

本発明は、Nビット(Nは自然数)からなる制御入力値によって制御される制御対象と、制御対象から得たフィードバック値と所定の目標値とを比較して、その比較結果を基に制御入力値を更新する調整器と、を備えたフィードバックループの自動調整方法であって、以下の特徴を有する。

0018

即ち、第1の期間では、フィードバック値と目標値とを比較し、フィードバック値が目標値と一致するまで、もしくは目標値を一旦超えるまで単調増加もしくは単調減少するように、制御入力値を所定の加減量の加算もしくは減算により繰り返し更新し、フィードバック値が目標値を一旦超えた場合、その後の第2の期間では、フィードバック値と目標値とを比較し、その比較結果を基に、制御入力値のNビットの中で更新する必要のあるkビット目を1でセットするか、もしくは0でクリアし、kビット目が最下位ビットとなるまでkをデクリメントしながら、フィードバック値と目標値との比較、及びkビット目のセットもしくはクリアを繰り返す。

発明の効果

0019

本発明によれば、複数のビットからなる制御入力値によって制御される制御対象と、制御対象から得たフィードバック値と所定の目標値とを比較して、その比較結果を基に制御入力値を更新する調整器と、を備えたフィードバックループの自動調整方法において、制御対象の制御に要する時間及び精度の向上を図ることが可能となる。また、異なる制御対象においても、その制御入力値を確実に収束させることが可能となる。

0020

また、制御対象の制御の際に最適化する必要のあるパラメータは、フィードバック値の目標値と、所定の加減量の初期値のみでよく、従来例に比してパラメータの最適化の際の作業量を軽減することができる。

発明を実施するための最良の形態

0021

最初に、本発明の実施形態に係る自動調整システムについて図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る自動調整システムを示す機能ブロック図である。図1では、図4に示したものと同様の構成要素については、同様の符号を付して説明を行うものとする。

0022

図1に示すように、この自動制御システムは、図4に示した自動調整システムとは異なり、調整器20の判定回路21には、フィードバック値Fと、その目標値Dのみが入力されている。即ち、この判定回路21は、従来例の判定回路121のように、複数の基準値である複数の加減量変更閾値、及び第1及び第2の判定閾値の入力、及びそれらの最適化を必要としない。

0023

この判定回路21は、フィードバック値Fと目標値Dとの大小を比較し、その比較結果を調整回路22に出力する。調整回路22は、その比較結果を基に制御入力値Cを更新する所定のビット演算を行い、更新された制御入力値Cを制御対象10に出力する。

0024

また、本実施形態の自動調整システムは、制御対象10に入力される制御入力値Cの増加に対応して、制御対象10から得たフィードバック値Fも増加し、制御入力値Cの減少に対応して、制御対象10から得たフィードバック値Fも減少するという関係を満たしているものとする。その他の構成については、図4に示した従来例に係る自動調整システムと同様である。

0025

また、本実施形態では、特に限定されないが、制御対象10(表示パネルモジュール)は、例えば、有機エレクトロルミネッセンス素子(Organic Electro Luminescent Device)を不図示の光源として備え、TFT(Thin Film Transistor)によって駆動するアクティブマトリクス型の表示パネルモジュールであるものとする。

0026

次に、上記自動調整システムにおける本実施形態に係る自動調整方法について図面を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る自動調整方法における時間とフィードバック値との関係図である。この図の横軸は、フィードバック値Fと各基準値との比較を開始させるクロックの進行に伴う時間の変化に対応し、その縦軸はフィードバック値Fの変化に対応している。また、上記横軸に沿って、上記比較の各時点での制御対象10に入力された制御入力値Cが16進数で表記されている。各時点でのフィードバック値Fは、その時点での制御入力値Cを反映している。なお、この制御入力値Cは、その最大値がNビット(ただしNは自然数)で表現可能な値であるものとする。

0027

また、図3は、本実施形態に係る自動調整方法における制御入力値Cの更新過程を、上記時間の変化に対応させて示す図である。図3には、制御入力値Cの一例を、2進数表記(サフィックスがbの表記)及び16進数表記(サフィックスがhの表記)により表している。

0028

また、各制御入力値Cに併記された比較結果は、その時点での制御入力値Cが入力された調整対象から得たフィードバック値Fと目標値との比較結果を示している。

0029

最初に、初期化処理として、後述する所定の加減量の初期値を設定する。この加減量の初期値は、その最大値がNビットで表現され、それらのビットのいずれか1つのnビット目(ただしnはN以下の自然数)のみに、1がセットされた値である。即ち、加減量の初期値は、2のべき乗の値を有している。さらにいえば、この加減量の初期値は、特に限定されないが、例えば、制御対象10の許容電圧値もしくは許容電流値に対応した値を基準にして最適化されている。以下で参照する図3では、加減量の初期値は、その一例として、10h=(00010000)bであり、n=5であるものとして説明する。

0030

次に、図2及び図3に示すように、初期サンプリング期間Tsにおいて、カラーメータ30により制御対象10からフィードバック値Fの初期値を得る初期サンプリングを行う。図3では、制御入力値Cの初期値は、その一例として、48h、即ち(01001000)bでサンプリングされているものとして説明する。

0031

次に、第1の調整期間Tiにおいて初期調整処理を行う。初期調整処理では、まず、初期サンプリングされたフィードバック値Fの初期値と目標値Dとを判定回路21により比較する。そして、その結果、フィードバック値Fが目標値D以下である場合(即ちF≦D)、フィードバック値Fが目標値Dを一旦超えるまで単調増加するように、制御入力値Cに対して所定の加減量の初期値を繰り返し加算することにより、制御入力値Cを更新する。逆に、フィードバック値Fが目標値Dより大きい場合(即ちF>D)、フィードバック値Fが目標値Dを一旦超えるまで単調減少するように、制御入力値Cに対して所定の加減量の初期値を繰り返し減算することにより、制御入力値Cを更新する。制御入力値Cの更新ごとに、フィードバック値Fと目標値Dとの比較は繰り返される。

0032

この初期調整処理では、所定の加減量の初期値の加算もしくは減算により、Nビットで表される制御入力値Cが最大値(即ち10進数の2N−1の値)もしくは最小値(即ち0)に至るまで更新されても、その制御入力値Cが入力された制御対象10から得たフィードバック値Fが単調増加もしくは単調減少して目標値Dを超えず、かつ目標値Dと一致もしない場合、その時点で、エラー処理として初期調整処理が停止される。

0033

また、この初期調整処理の上記以外の例として、フィードバック値Fと目標値Dとが一致した場合(即ちF=D)に初期調整処理を停止するステップが挿入されてもよい。この場合、初期調整処理の停止後、その時点での制御入力値Cが最終値として出力される。なお、以降の説明では、F=Dの場合に初期調整処理を停止するステップは挿入されていないものとする。

0034

図3の例では、加減量の初期値は10h=(00010000)bであるため、制御入力値Cの初期値48h=(01001000)bは、上記加減量の初期値の加算の繰り返しにより、フィードバック値Fが目標値Dを一旦超えるときの値、即ち78h=(01111000)bに至るまで更新される。

0035

次に、第2の調整期間Tcにおいて、第1及び第2の調整処理を行う。まず、第1の調整処理では、制御入力値Cの最後の更新時の桁上がりもしくは桁下がりの有無に応じて、制御入力値Cの複数のビットのうち更新する必要の無いビットを確定する処理を行う。上記ビットの確定の際には、調整回路22において、制御入力値Cに対して次のようなビット演算が行われる。

0036

即ち、初期調整処理において最後に更新された制御入力値Cにおいて、n+1ビット目に桁上がりもしくは桁下がりが生じていたか否かを判定する。その結果、n+1ビット目に桁上がりもしくは桁下がりが生じていた場合、n+1ビット目より下位の全てのビットを0でクリアすると共に、制御入力値Cのn+1ビット目をmビット目(ただしmはN以下の自然数)とする。逆に、n+1ビット目に桁上がりもしくは桁下がりが生じない場合、nビット目より下位の全てのビットを0でクリアすると共に、制御入力値Cのnビット目をmビット目とする。

0037

図3の例では、78h=(01111000)bのn+1ビット目(即ちn+1=6ビット目)には、加減量の初期値の最後の加算の際の桁上がりが生じていないため、nビット目よりも下位の全てのビットが0でクリアされると共に、nビット目がmビット目となる。

0038

なお、上記第1の調整処理では、Nビットで表される所定の加減量の初期値が、その最大値(即ち2N−1の値)である場合、上述した制御入力値Cの上記桁上がりもしくは桁下がりの有無の判定は行われない。この場合、n=Nとして、制御入力値Cのnビット目より下位の全てのビットを0でクリアすると共に、制御入力値Cのnビット目をmビット目とする。

0039

こうして、mビット目より上位のビットが、制御入力値Cの複数のビットのうち更新される必要の無いビットとして確定される。図3の例では、制御入力値Cの上位3ビットの値が確定される。

0040

次に、第2の調整処理を行う。第2の調整処理では、mビット目以下の全てのビットを、更新される必要のあるビットとして、フィードバック値Fと目標値Dとの比較結果を基に確定する。上記ビットの確定の際には、調整回路22において、制御入力値Cに対して次のようなビット演算が行われる。

0041

即ち、k=m(ただしkはN以下の自然数)として、kビット目を1でセットすることにより、制御入力値Cを更新する。この更新は、言い換えれば、10進数の2k−1の値を加減量とした加算により、制御入力値Cを更新することと等価である。

0042

そして、その更新された制御入力値Cが入力された制御対象から得たフィードバック値Fと目標値Dとの比較を行う。その結果、フィードバック値Fが目標値D以下である場合(即ちF≦D)、kビット目の値を1で保持する。逆に、フィードバック値Fが目標値Dより大きい場合(即ちF>D)、kビット目の値を0でクリアする。

0043

さらに、kビット目が最下位ビットとなるまでkをデクリメントしながら、上記フィードバック値Fと目標値Dとの比較、及びkビット目の保持もしくはクリアを繰り返す。こうして、Nビットの制御入力値Cの全てのビットが確定される。このときのNビットで表される値が、最終的な調整が完了した制御入力値Cとなる。この制御入力値Cが入力された制御入力値Cから得たフィードバック値Fは目標値Dと一致するか、もしくは、目標値Dに近似した値となる。

0044

図3の例では、まず、k=m=5であるため、k=5ビット目が1でセットされ、70h=(01110000)bとなる。この時点でのフィードバック値Fと目標値との比較では、F>Dであるため、5ビット目を0でクリアする。この時点の制御入力値Cは、60h=(01100000)bとなる。

0045

その後、kがデクリメントされて、k=4ビット目が1でセットされ、60h=(01100000)bが68h=(01101000)bとなる。この時点でのフィードバック値Fと目標値との比較では、F≦Dであるため、4ビット目を1で保持する。

0046

その後、順次kがデクリメントされて、上記と同様の処理が行われた後、k=2ビット目が1でセットされ、6Ch=(01101100)bが6Eh=(01101110)bとなる。この時点でのフィードバック値Fと目標値との比較では、F=DであるがF≦Dを満たすため、2ビット目を1で保持する。

0047

更に、kがデクリメントされて、k=1ビット目が1でセットされ、6Eh=(01101110)bが6Fh=(01101111)bとなる。この時点でのフィードバック値Fと目標値との比較では、F>Dとなるため、6Fh=(01101111)bにおいて、1でセットされた1ビット目の値を0でクリアする。即ち、更新される必要のあるビットが最下位ビットに至るまで確定し、制御入力値Cの最終値(即ち最終的に調整が完了した値)として、6Eh=(01101110)bが確定する。

0048

このとき、さらにkをデクリメントしてk=0とし、これを終了条件として、制御入力値Cの更新は終了する。この例では、制御入力値Cの最終値が入力された制御入力値Cから得たフィードバック値Fと目標値Dとが一致している。

0049

なお、上記第2の調整処理では、kがk=1までデクリメントされる前に、即ち最下位ビットの更新よりも前に、フィードバック値Fが目標値Dと一致した場合(即ちF=D)、上記処理を終了し、その時点でのNビットで表される値を、制御入力値Cの最終値としてもよい。

0050

即ち、図3の例で説明すると、k=2ビット目が1でセットされ、6Ch=(01101100)bが6Eh=(01101110)bに更新された時点で、フィードバック値Fは目標値と一致(F=D)するため、ここで調整を終了し、その時点でのNビットで表される値を、制御入力値Cの最終値としてもよい。

0051

上述したように、Nビットの制御入力値Cは、その調整の際に、フィードバック値Fが目標値Dと一致もしくは近似するように、確実に、上位ビットから最下位ビットに至るまで、その値が確定される(エラー処理を除く)。即ち、従来例とは異なり、制御入力値Cを確実に収束させることが可能となる。

0052

また、収束した制御入力値Cは、その上位ビットから最下位ビットに至るまでの各ビットの値が反映されている。そのため、制御対象10の制御の精度を従来例に比して向上させることが可能となる。

0053

また、上記第1及び第2の調整処理の前に、上記初期調整処理として、フィードバック値Fを単調増加もしくは単調減少させて、その増加方向もしくは減少方向で、目標値Dを一旦超えさせることにより、制御対象10の制御に要する時間T1を従来例の自動調整方法における制御に要する時間T2に比して短縮することが可能となる。

0054

また、制御対象10の制御の際に最適化する必要のあるパラメータは、フィードバック値Fの目標値Dと、所定の加減量(初期値)のみでよく、従来例に比してパラメータの最適化の際の作業量を軽減することができる。

0055

なお、上述した実施形態では、制御対象10(表示パネルモジュール)は、例えば有機エレクトロルミネッセンス素子を不図示の光源として備え、TFTによって駆動するアクティブマトリクス型の表示パネルモジュールを含むものとしたが、本発明はこれに限定されない。即ち、発明は、上記以外の表示パネルモジュール、例えばLCDパネルモジュールを制御対象10とした場合についても適用される。

0056

さらにいえば、上述した実施形態の制御対象10は、所定の条件を満たすものであれば、上記表示パネルモジュール以外のものであってもよい。その条件とは、制御対象10に入力される制御入力値Cの増加に対応して、制御対象10から得たフィードバック値Fも増加し、制御入力値Cの減少に対応して、制御対象10から得たフィードバック値Fも減少するという関係を満たすことである。この場合、制御入力値C、フィードバック値F、及び目標値Dは、それぞれ、制御対象10に対応した所定の物理量もしくは無次元量となる。また、カラーメータ30は必ずしも必要とされない。即ち、自動調整システムには、必要に応じて、制御対象10から所定のフィードバック値を所得する機能を有した装置、例えば測定装置変換装置等が設けられる。

図面の簡単な説明

0057

本発明の実施形態に係る自動調整システムを示す機能ブロック図である。
本発明の実施形態に係る自動調整方法における時間とフィードバック値の関係図である。
本発明の実施形態に係る自動調整方法における制御入力値の更新過程を示す図である。
従来例に係る自動調整システムを示す機能ブロック図である。
従来例に係る自動調整方法における時間とフィードバック値の関係図である。

符号の説明

0058

10制御対象(表示パネルモジュール)
20,120調整器21,121判定回路22,122調整回路
30カラーメータ
C制御入力値
D目標値
F フィードバック値

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