図面 (/)

技術 アルミニウム板の製造方法

出願人 株式会社神戸製鋼所
発明者 金田修小河哲朗堤博之
出願日 2006年3月9日 (14年8ヶ月経過) 出願番号 2006-064719
公開日 2007年9月20日 (13年2ヶ月経過) 公開番号 2007-237353
状態 特許登録済
技術分野 剪断機の付属品及び工具 金属圧延一般 金属板状体の矯正
主要キーワード コイル状態 歪取り コイル軸 ストレッチャー 金属加工 加工歪み 表面検査 系アルミニウム合金
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年9月20日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

アルミニウム板積み重ねることにより生じる疵を防ぎ、また、歪みの矯正の効果を向上させたアルミニウム板の製造方法を提供する。

解決手段

アルミニウム合金を溶解して鋳塊を作製する工程と、鋳塊に均質化熱処理を行い、少なくとも、熱間圧延を施してアルミニウム板11を作製する工程と、アルミニウム板11を切断する工程と、切断したアルミニウム板11を積み重ねる工程と、積み重ねたアルミニウム板11に焼鈍処理を施す工程と、を含むアルミニウム板11の製造方法であって、切断したアルミニウム板11を積み重ねる工程において、アルミニウム板11間に、アルミニウム板11よりも薄くかつ軟質である軟質アルミニウム敷板12を装入することを特徴とする。

概要

背景

一般に、アルミニウム板の製造においては、コイル状の板材厚板シャーで切断した後、コイル状態での巻きぐせにより生じたソリによる歪みを矯正するため、あるいは粗熱延したアルミニウム板を切断したときに生じる加工歪みを矯正するために、定盤上にアルミニウム板を積み重ね歪取りプレス焼鈍を行っている。
しかし、定盤上にアルミニウム板を積み重ねる際に、ソリの方向が同一方向になるように積み重ねると、アルミニウム板相互が密に当接するため、歪取りの効果が低いという問題があった。
そこで、従来、歪取りの効果を向上させるため、定盤上にアルミニウム板を積み重ねる際に、アルミニウム板のソリの方向が対向するように、アルミニウム板を交互に積み重ねて歪取りプレス焼鈍を行う方法が開示されている(特許文献1参照)。

特公平2−45925号公報(第2頁右欄6行目〜10行目、第1図)

概要

アルミニウム板を積み重ねることにより生じる疵を防ぎ、また、歪みの矯正の効果を向上させたアルミニウム板の製造方法を提供する。アルミニウム合金を溶解して鋳塊を作製する工程と、鋳塊に均質化熱処理を行い、少なくとも、熱間圧延を施してアルミニウム板11を作製する工程と、アルミニウム板11を切断する工程と、切断したアルミニウム板11を積み重ねる工程と、積み重ねたアルミニウム板11に焼鈍処理を施す工程と、を含むアルミニウム板11の製造方法であって、切断したアルミニウム板11を積み重ねる工程において、アルミニウム板11間に、アルミニウム板11よりも薄くかつ軟質である軟質アルミニウム敷板12を装入することを特徴とする。

目的

なお、アルミニウム板間に合紙を装入する方法も行われているが、合紙は、歪取り焼鈍を行うと燃焼してしまうため、アルミニウム板の表面を汚損してしまい、また、焼きついたときに、アルミニウム板表面から取り除く作業が面倒であった。さらに、合紙は燃焼するときに、成分がアルミニウム板表面に影響を及ぼすこともあり、改善が望まれていた。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

アルミニウム合金を溶解して鋳塊を作製する工程と、前記鋳塊に均質化熱処理を行い、少なくとも、熱間圧延を施してアルミニウム板を作製する工程と、前記アルミニウム板を切断する工程と、前記切断したアルミニウム板を積み重ねる工程と、前記積み重ねたアルミニウム板に焼鈍処理を施す工程と、を含むアルミニウム板の製造方法であって、前記切断したアルミニウム板を積み重ねる工程において、当該アルミニウム板間に、当該アルミニウム板よりも薄くかつ軟質である軟質アルミニウム敷板装入することを特徴とするアルミニウム板の製造方法。

請求項2

前記軟質アルミニウム敷板の表面の算術平均粗さRaが、前記アルミニウム板の表面の算術平均粗さRaよりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のアルミニウム板の製造方法。

請求項3

前記アルミニウム板を積み重ねる工程において、前記アルミニウム板の少なくとも板幅方向の両端と中央に配置するように前記軟質アルミニウム敷板を装入することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアルミニウム板の製造方法。

請求項4

前記アルミニウム板を積み重ねる工程において、前記軟質アルミニウム敷板が、前記アルミニウム板の周囲から、所定寸法はみ出すことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のアルミニウム板の製造方法。

請求項5

前記軟質アルミニウム敷板が前記アルミニウム板の板幅方向に直交する左右の端部を超えた位置で折り返すことにより、前記軟質アルミニウム敷板を装入することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のアルミニウム板の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、アルミニウム板積み重ねることにより生じる疵を防ぎ、また、歪みの矯正の効果を向上させたアルミニウム板、特に、精密機械加工用高精度アルミニウム合金厚板に用いるアルミニウム板の製造方法に関する。

背景技術

0002

一般に、アルミニウム板の製造においては、コイル状の板材厚板シャーで切断した後、コイル状態での巻きぐせにより生じたソリによる歪みを矯正するため、あるいは粗熱延したアルミニウム板を切断したときに生じる加工歪みを矯正するために、定盤上にアルミニウム板を積み重ね歪取りプレス焼鈍を行っている。
しかし、定盤上にアルミニウム板を積み重ねる際に、ソリの方向が同一方向になるように積み重ねると、アルミニウム板相互が密に当接するため、歪取りの効果が低いという問題があった。
そこで、従来、歪取りの効果を向上させるため、定盤上にアルミニウム板を積み重ねる際に、アルミニウム板のソリの方向が対向するように、アルミニウム板を交互に積み重ねて歪取りプレス焼鈍を行う方法が開示されている(特許文献1参照)。

0003

特公平2−45925号公報(第2頁右欄6行目〜10行目、第1図)

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、従来のソリの方向が同一方向になるように積み重ねるアルミニウム板の製造方法や、アルミニウム板のソリの方向が対向するように、アルミニウム板を交互に積み重ねるアルミニウム板の製造方法では、以下に示すような問題があった。

0005

焼鈍前にアルミニウム板を積み重ねる際に、アルミニウム板とアルミニウム板との間に異物混入し、混入した異物によってアルミニウム板に疵が生じるという問題があった。
また、積み重ねたアルミニウム板を移動する際に、アルミニウム板同士の接触部分がずれることにより、アルミニウム板に疵が生じるという問題や、アルミニウム板の表面や端部に、このアルミニウム板の上に積み重ねるアルミニウム板の端部等が接触することで、アルミニウム板に疵が生じるという問題があった。

0006

また、アルミニウム板の歪みは、歪取り焼鈍の際の熱と重りの圧力により、アルミニウム板が平坦になることにより矯正される。しかし、ソリの方向が同一方向になるように積み重ねると、アルミニウム板相互が密着してしまうため、焼鈍中の熱と重りの圧力により、アルミニウム板が重ねられている位置から動く際のアルミニウム板相互の滑りが悪くなり、アルミニウム板が平坦になりにくいという問題があった。

0007

さらに、アルミニウム板のソリの方向が対向するように表裏を交互に積み重ねると、アルミニウム板の凸面同士の当たり面であるアルミニウム板の中央の部分と、アルミニウム板の凹面同士の当たり面であるアルミニウム板の両端の部分に疵が生じるという問題があった。

0008

なお、アルミニウム板間に合紙を装入する方法も行われているが、合紙は、歪取り焼鈍を行うと燃焼してしまうため、アルミニウム板の表面を汚損してしまい、また、焼きついたときに、アルミニウム板表面から取り除く作業が面倒であった。さらに、合紙は燃焼するときに、成分がアルミニウム板表面に影響を及ぼすこともあり、改善が望まれていた。

0009

そこで、本発明は、アルミニウム板を積み重ねることにより生じる疵を防ぎ、また、歪みの矯正の効果を向上させたアルミニウム板の製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

前記課題を解決するための手段として、請求項1に係るアルミニウム板の製造方法は、アルミニウム合金を溶解して鋳塊を作製する工程と、前記鋳塊に均質化熱処理を行い、少なくとも、熱間圧延を施してアルミニウム板を作製する工程と、前記アルミニウム板を切断する工程と、前記切断したアルミニウム板を積み重ねる工程と、前記積み重ねたアルミニウム板に焼鈍処理を施す工程と、を含むアルミニウム板の製造方法であって、前記切断したアルミニウム板を積み重ねる工程において、当該アルミニウム板間に、当該アルミニウム板よりも薄くかつ軟質である軟質アルミニウム敷板を装入することを特徴とする。

0011

このような構成によれば、アルミニウム板とアルミニウム板の間に軟質アルミニウム敷板を装入してあるため、アルミニウム板と軟質アルミニウム敷板の間に異物が混入しても、異物が軟質アルミニウム板側にめり込んで、アルミニウム板を疵つけることがない。

0012

請求項2に係るアルミニウム板の製造方法は、前記軟質アルミニウム敷板の表面の算術平均粗さRaが、前記アルミニウム板の表面の算術平均粗さRaよりも小さいことを特徴とする。

0013

このような構成によれば、アルミニウム板と軟質アルミニウム敷板が当接する部位において、歪取り焼鈍の際に、焼鈍中の熱と重りの圧力により、アルミニウム板が重ねられている位置から動く際にアルミニウム板が軟質アルミニウム敷板の表面を滑りやすくなる。

0014

請求項3に係るアルミニウム板の製造方法は、前記アルミニウム板を積み重ねる工程において、前記アルミニウム板の少なくとも板幅方向の両端と中央に配置するように前記軟質アルミニウム敷板を装入することを特徴とする。

0015

このような構成によれば、アルミニウム板のソリの方向が対向するように表裏を交互に積み重ねたときに、疵が生じやすいアルミニウム板の板幅方向の両端と中央に軟質アルミニウム敷板を装入して、疵がつくことを防止することができる。

0016

請求項4に係るアルミニウム板の製造方法は、前記アルミニウム板を積み重ねる工程において、前記軟質アルミニウム敷板が、前記アルミニウム板の周囲から、所定寸法はみ出すことを特徴とする。

0017

このような構成によれば、アルミニウム板が焼鈍中に熱と重りの圧力により重ねられている位置から移動したときに、アルミニウム板の周囲からはみ出している軟質アルミニウム敷板により、アルミニウム板の端部の接触が防止される。
また、積み重ねたアルミニウム板を移動する際に、アルミニウム板同士の接触部分がずれることにより、アルミニウム板に疵が生じるのを防ぐことができる。

0018

請求項5に係るアルミニウム板の製造方法は、前記アルミニウム板を積み重ねる工程において、前記軟質アルミニウム敷板が前記アルミニウム板の板幅方向に直交する左右の端部を超えた位置で折り返すことにより、前記軟質アルミニウム敷板を装入することを特徴とする。

0019

このような構成によれば、アルミニウム板を積み重ねる毎に軟質アルミニウム敷板を切断する必要がなく、軟質アルミニウム敷板を自動装入することができる。

発明の効果

0020

本発明によれば、アルミニウム板を積み重ねることにより生じる疵を防ぐことができ、また、歪の矯正の効果を向上させることができる。

発明を実施するための最良の形態

0021

以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、アルミニウム板の製造工程の一例を模式的に示す模式図、図2は、アルミニウム板の製造方法において、アルミニウム板に軟質アルミニウム敷板を装入する一工程を示す斜視図、図3は、アルミニウム板に軟質アルミニウム敷板を装入した状態を上方向からみた平面図、図4は、アルミニウム板の製造方法における軟質アルミニウム敷板の装入方法の一形態を模式的に示す側面図、図5は、軟質アルミニウム敷板の装入方法によりアルミニウム板を積み重ねた状態を示す側面図である。

0022

まず、図1を参照して、アルミニウム板の製造工程の一例を説明する。
図1に示すように、アルミニウム板の製造工程としては、まず、原料を溶解して鋳塊を作製、均質化熱処理し、(a)、その後、熱間粗圧延(b)、熱間仕上圧延(c)や、必要に応じて冷間圧延(d)を施し、アルミニウム板を作製する。このアルミニウム板を、厚板シャー(e)により切断し、ストレッチャーにかける(f)。あるいは、熱間粗圧延(b)したアルミニウム板を、熱間仕上圧延(c)、冷間圧延(d)を施すことなく、ストレッチャーにかける(f)。
このようにして作製されたアルミニウム板を、プレート切断機により所定の大きさに切断し(g)、切断したアルミニウム板11を軟質アルミニウム敷板12を介して積み重ね(h)、コイル状態での巻きぐせや加工歪みによるアルミニウム板11の歪みを矯正するために、歪取りプレス焼鈍を行う(i)。そして、板厚検査、歪み検査表面検査等を経て、アルミニウム板11の表面にフィルム被覆した後(j)、包装して出荷する。

0023

アルミニウム板11としては、このような工程で製造されたもので、精密機械加工用高精度アルミニウム合金厚板として用いるものであり、例えば、表面の平坦度が0.2mm/m以下であるOA機器医療機器計測機器金属加工機用等を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。

0024

また、前記工程により製造されるアルミニウム板11の厚みは、通常、約4〜55mmの範囲であるが、これらに限定されるものではなく、この範囲以外のアルミニウム板11であってもよい。
また、材質としては、例えば、JIS規定の5000系(Al−Mg系)アルミニウム合金を挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
また、アルミニウム板11の製造方法としては、前記の工程による製造方法に限定されるものではなく、適宜変更可能である。

0025

軟質アルミニウム敷板12は、アルミニウム板11を積み重ねる工程(h)において、アルミニウム板11とアルミニウム板11の間に、このアルミニウム板11よりも薄くかつ軟質に形成したものとしてアルミニウム板11の表面全体を覆うように装入される。
以下で、所定幅の軟質アルミニウム板12をアルミニウム板11の板幅方向の両端と、アルミニウム板11の中央に配置したものとして説明するが、アルミニウム板11の表面全体を、1枚の軟質アルミニウム板12で覆う場合も同様の工程で軟質アルミニウム敷板12を装入することができる。

0026

ここで、アルミニウム板11とアルミニウム板11の間に装入する軟質アルミニウム敷板12は、あらかじめ切断されたシート状のものでもよく、また、アルミニウム板11の表面に敷く毎に切断してもよい。

0027

軟質アルミニウム敷板12の材質としては、アルミニウム板11より軟質であれば特に規定するものではなく、一般的に使用される純アルミニウムまたは3000系アルミニウム合金でよい。

0028

軟質アルミニウム敷板12の厚さは、約50〜300μmの範囲であることが好ましいが、この厚さは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することができる。

0029

軟質アルミニウム敷板12の厚さが50μm未満の場合には、軟質アルミニウム敷板12がアルミニウム板11に付着しやすい状態となり、軟質アルミニウム敷板12を取り除く際に、取り除きにくくなる。

0030

軟質アルミニウム敷板12の厚さが300μmよりも厚い場合には、軟質アルミニウム敷板12の使用量が増えるため、経済性の向上を考慮すると好ましくない。

0031

ここで、軟質アルミニウム敷板12の表面の算術平均粗さRaは、アルミニウム板11の表面の算術平均粗さRaよりも小さいことが好ましく、例えば、0.5μm未満であることが好ましい。
なお、ここでいう表面とは、軟質アルミニウム敷板12とアルミニウム板11とが当接する面のことをいう。

0032

軟質アルミニウム敷板12の表面の算術平均粗さRaが、アルミニウム板11の表面の算術平均粗さRaよりも小さいと、アルミニウム板11と軟質アルミニウム敷板12が当接する部位において、歪取り焼鈍の際に、焼鈍中の熱と重りの圧力により、アルミニウム板11が重ねられている位置から動く際にアルミニウム板11が軟質アルミニウム敷板12の表面を滑りやすくなる。そのため、アルミニウム板11は平坦になりやすくなり、歪取り焼鈍の効果が高くなる。
よって、アルミニウム板11のソリの方向が対向するように交互に積み重ねることをしなくても、アルミニウム板11の平坦度を改善することができる。

0033

次に、図2を参照して、アルミニウム板に軟質アルミニウム敷板を装入する一工程を説明する。
図2に示すように、軟質アルミニウム敷板12は、ここでは、アルミニウム板11の板幅方向の両端と、アルミニウム板11の中央に配置したものとして説明するが、アルミニウム板11の表面全体を覆う場合も同様の工程で軟質アルミニウム敷板11を装入することができる。
図2に示すように、前記のアルミニウム板11を積み重ねる工程(図1(h)参照)において、コイル状に巻かれた軟質アルミニウム敷板12が、コイル13から巻き戻されていくことで、アルミニウム板11の板幅方向の両端と、アルミニウム板11の中央に配置されてアルミニウム板11の表面に敷かれていき、軟質アルミニウム敷板12がアルミニウム板11の間に装入される。

0034

なお、ここでは、コイル状に巻かれた軟質アルミニウム敷板12が、コイル13から巻き戻されていくことで、アルミニウム板11の表面に軟質アルミニウム敷板12が敷かれる様子を示しているが、あらかじめ切断されたシート状の軟質アルミニウム敷板12を用いてもよい。

0035

図3に示すように、アルミニウム板11に装入された軟質アルミニウム敷板12は、アルミニウム板11の周囲から、所定寸法はみ出した状態となっている。

0036

ここで、軟質アルミニウム敷板12の板幅方向にはみ出す寸法である幅L1は、例えば、約10〜30mmの範囲であることが好ましいが、この幅L1は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することができる。

0037

また、アルミニウム板11に装入する軟質アルミニウム敷板12の横幅の寸法である幅L2は、例えば、約250〜350mmの範囲であることが好ましが、この幅L2は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することができる。

0038

また、軟質アルミニウム敷板12と軟質アルミニウム敷板12の間の軟質アルミニウム敷板12に覆われていないアルミニウム板11の横幅の寸法である幅L3は、例えば、約10〜350mmの範囲であることが好ましいが、この幅L3は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することができる。

0039

幅L1、L2、L3がこの範囲であることにより、アルミニウム板11のソリの方向が対向するように交互に積み重ねた場合に疵のつきやすいアルミニウム板11の中央の部分と、アルミニウム板11の両端の部分を保護することができ、かつ、軟質アルミニウム敷板12の使用量を減らすことができるため、経済性を向上させることができる。

0040

さらに、軟質アルミニウム敷板12の板幅方向に直交する左右の端部からはみ出す寸法である幅L4は、例えば、約5〜50mmの範囲であることが好ましいが、この幅L4は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することができる。

0041

幅L4がこの範囲であることにより、積み重ねたアルミニウム板を移動する際に、アルミニウム板同士の接触部分がずれることにより、アルミニウム板に疵が生じるのを防ぐことができる。

0042

次に、図4を参照して、軟質アルミニウム敷板の装入方法の一形態について説明する。
図4に示すように、まず、定盤21の上面にアルミニウム板11と同等あるいは幅広の軟質アルミニウム敷板の全幅板31が敷かれ、その上にアルミニウム板11が積まれる(k)。次に、軟質アルミニウム敷板12が巻かれたコイル13がアルミニウム板11の板幅方向に直交して右に移動しながら、軟質アルミニウム敷板12が巻き戻されることにより、アルミニウム板11の上面に軟質アルミニウム敷板12が敷かれる(l)。その後、この軟質アルミニウム敷板12の上面にアルミニウム板11が積まれることにより、アルミニウム板11とアルミニウム板11の間に、軟質アルミニウム敷板12が装入される(m)。次に、軟質アルミニウム敷板12が板幅方向に直交する右の端部を超えた位置(幅L4(図3参照))で折り返され、コイル13がアルミニウム板11の板幅方向に直交して左に移動しながら軟質アルミニウム12が巻き戻されることにより、アルミニウム板11の上面に軟質アルミニウム敷板12が敷かれる。その後、この軟質アルミニウム敷板12の上面にアルミニウム板11が積まれることにより、アルミニウム板11とアルミニウム板11の間に、軟質アルミニウム敷板12が装入される(n)。

0043

この工程(l〜n)を繰り返し、最上段に定盤21を積むことで、定盤21、21の間でアルミニウム板11を積み重ねる工程(図1(h)参照)において、アルミニウム板11とアルミニウム板11の間に軟質アルミニウム敷板12が装入される(o)。

0044

次に、図5を参照して、軟質アルミニウム敷板の装入方法によりアルミニウム板を積み重ねた状態を説明する。
図5に示すように、軟質アルミニウム敷板12が、アルミニウム板11の板幅方向に直交する左右の端部を越えた位置で折り返されることにより、アルミニウム板11とアルミニウム板11との間に軟質アルミニウム敷板12が装入されている。

0045

また、定盤21、21とアルミニウム板11の間に軟質アルミニウム敷板の全幅板31が装入されている。
この軟質アルミニウム敷板の全幅板31を装入することにより、定盤21、21とアルミニウム板11が接触する事がなく、定盤21、21の間で積み重ねられた最下部のアルミニウム板11と最上部のアルミニウム板11の表面に疵がつくことを防ぐことができる。

0046

ここで、軟質アルミニウム敷板12が300μmよりも厚い場合や、幅L4(図3参照)が5mmよりも短い場合には、軟質アルミニウム敷板12の装入の際に、軟質アルミニウム敷板12をアルミニウム板11の板幅方向に直交する左右の端部を超えた位置で折り返すとき、軟質アルミニウム敷板12が曲がりにくくなる。
なお、軟質アルミニウム板12の装入方法としては、前記の装入方法に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することができる。

0047

このようにして、アルミニウム板11は、定盤21、21の間で積み重ねられた状態で、ワイヤーチェーン等で固定され、クレーンで移動することで焼鈍炉へ運ばれる。
そして、歪取りプレス焼鈍を行うことで(図1(i)参照)、焼鈍中の熱や重りの圧力により、アルミニウム板11が平坦になり、歪みが矯正される。
歪取りプレス焼鈍が終了した後は、再びクレーンで移動することで、焼鈍炉の外へ運ばれる。

0048

前記のように、アルミニウム板11を定盤21、21の間で積み重ねられた状態で移動する際に、アルミニウム板11と軟質アルミニウム敷板12がずれることでこれらが擦れても、アルミニウム板11よりも軟質アルミニウム敷板12のほうが軟質であるため、アルミニウム板11には疵がつきにくい。
また、歪取りプレス焼鈍の際、アルミニウム板11が焼鈍中に熱と重りの圧力により重ねられている位置から移動したときに、アルミニウム板11の周囲からはみ出している軟質アルミニウム敷板12によりアルミニウム板11の端部の接触を防止することができる。

0049

なお、焼鈍後の軟質アルミニウム敷板12を除去する工程において、軟質アルミニウム敷板12を巻き取る除去装置がアルミニウム板11の板幅方向に直交する左右の端部を超えた位置で軟質アルミニウム敷板12を巻き取りながら折り返すことにより、軟質アルミニウム敷板12を除去してもよい。
このような除去装置を用いることにより、軟質アルミニウム敷板12を除去する工程における労力を削減することができ、作業効率を向上させることができる。

0050

以上のように、本発明に係るアルミニウム板11の製造方法によれば、異物の混入やアルミニウム板11の上に積み重ねるアルミニウム板11の端部等の接触等により、アルミニウム板11が疵つくことを防ぐことができ、また、歪取りの効果を高くすることができる。
また、アルミニウム板11のソリの方向が対向するように表裏を交互に積み重ねた場合に疵が生じやすい、アルミニウム板11の板幅方向の両端と中央の部分を保護することができる。
また、アルミニウム板11のサイズが異なる場合でも、軟質アルミニウム敷板12を巻いたコイル13をコイル軸14(図2参照)に沿って移動させることにより、異なるサイズのアルミニウム板11の両端の部分と中央の部分に軟質アルミニウム敷板12を装入することができる。
さらに、軟質アルミニウム敷板12の装入や切断等にかかる労力を削減することができ、作業効率を向上させることができる。

0051

以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく本発明の範囲を逸脱しない範囲で変更することができる。

0052

例えば、本発明においては、アルミニウム板11の全面を覆うように軟質アルミニウム敷板12を装入するものの他に、アルミニウム板11の板幅方向の両端と、アルミニウム板11の中央に軟質アルミニウム敷板12を配置するものを挙げたが、これら以外の位置にも配置することで、アルミニウム板11の表面の4箇所以上に軟質アルミニウム敷板12を配置することもできる。

0053

このような構成によれば、アルミニウム板11の表面を覆う位置を増やすことで、アルミニウム板11の表面を保護する範囲を広げつつ、軟質アルミニウム敷板12の使用量を減らすことができるため、経済性を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0054

アルミニウム板の製造工程の一例を模式的に示す模式図である。
アルミニウム板の製造方法において、アルミニウム板に軟質アルミニウム敷板を装入する一工程を示す斜視図である。
アルミニウム板に軟質アルミニウム敷板を装入した状態を上方向からみた平面図である。
アルミニウム板の製造方法における軟質アルミニウム敷板の装入方法の一形態を模式的に示す側面図である。
軟質アルミニウム敷板の装入方法によりアルミニウム板を積み重ねた状態を示す側面図である。

符号の説明

0055

11アルミニウム板
12軟質アルミニウム敷板
13コイル
14コイル軸
21定盤
31 軟質アルミニウム敷板の全幅板

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

該当するデータがありません

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

該当するデータがありません

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ