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技術 写真処理装置

出願人 ノーリツ鋼機株式会社
発明者 竹中正行
出願日 2006年2月28日 (14年8ヶ月経過) 出願番号 2006-051552
公開日 2007年9月13日 (13年2ヶ月経過) 公開番号 2007-232814
状態 未査定
技術分野 投影型複写機一般 写真現像装置
主要キーワード ボールベアリング軸受け 非圧着状態 センターローラ fθレンズ サイドローラ 送込み ペーパー検出センサー 本写真処理装置
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (6)

課題

写真処理装置Aの処理能力を向上させつつ、プリント画像高画質化を確保する。

解決手段

所定の露光位置で印画紙Pの乳剤面を走査露光する走査露光部7と、露光後の印画紙Pに対する現像処理を行う現像処理部A2と、走査露光部7と現像処理部A2との間で印画紙Pを搬送する露光後搬送部20と、を備える。現像処理部A2は、走査露光部7が印画紙Pに対して露光をしている最中に、当該印画紙Pにおける露光済み部分の現像処理を開始するよう構成される。露光後搬送部20は、走査露光部7における露光位置から現像処理部A2における処理液漕81の液面までの間における所定の位置に配置された、現像処理部側から走査露光部側に向かって印画紙Pを伝わる振動の伝達を防止する防振手段12を有する。

概要

背景

従来より、プリンタ装置においてペーパー(例えば印画紙等の感光材料)にレーザー光走査露光して当該ペーパーの乳剤面に潜像を形成すると共に、プロセッサ装置においてその露光後のペーパーを各種処理液貯留された複数の処理液漕内に順に通過させて、当該ペーパーに対し現像処理を行うようにした写真処理装置が知られている(例えば特許文献1参照)。

ところで、前記のように走査露光を行う場合、露光中にペーパーに対して振動負荷変動が生じると露光ムラ等が生じるため、プリント画像画質に悪影響を及ぼすことは知られている。

また、プロセッサ装置は元々プリンタ装置に比べて振動が大きい上に、各処理液漕内の処理液を循環させるために循環ポンプが定期的に駆動される等の要因により、露光中のペーパーにおける露光済み部分をプロセッサ装置に送り込んで現像処理を開始した場合は、プロセッサ装置側からプリンタ装置側に向かってペーパーを介して振動が伝達してしまい、プリント画像の画質が低下してしまうことになる。

この点、例えば特許文献1に記載の写真処理装置では、露光位置とプロセッサ装置との間の搬送経路を所定以上長くして、いわゆる露光後バッファを設けている。これにより、走査露光中のペーパーがプロセッサ装置に入らないようにして、プリント画像の画質低下を防止している。
特開平10−325983号公報

概要

写真処理装置Aの処理能力を向上させつつ、プリント画像の高画質化を確保する。所定の露光位置で印画紙Pの乳剤面を走査露光する走査露光部7と、露光後の印画紙Pに対する現像処理を行う現像処理部A2と、走査露光部7と現像処理部A2との間で印画紙Pを搬送する露光後搬送部20と、を備える。現像処理部A2は、走査露光部7が印画紙Pに対して露光をしている最中に、当該印画紙Pにおける露光済み部分の現像処理を開始するよう構成される。露光後搬送部20は、走査露光部7における露光位置から現像処理部A2における処理液漕81の液面までの間における所定の位置に配置された、現像処理部側から走査露光部側に向かって印画紙Pを伝わる振動の伝達を防止する防振手段12を有する。

目的

本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、写真処理装置の処理能力を向上させつつ、プリント画像の高画質化を確保することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

印画紙を所定の搬送方向に搬送しながら、当該印画紙の乳剤面に対し、所定の露光位置にて前記搬送方向に直交する主走査方向に光を照射することによって、前記乳剤面を走査露光する走査露光部と、前記走査露光部よりも前記印画紙の搬送方向下流側に配置された処理液漕を有しかつ、前記露光後の印画紙を前記処理液漕内の処理液に浸漬することによって当該印画紙に対する現像処理を行う現像処理部と、前記走査露光部と前記現像処理部との間で前記印画紙を搬送する露光後搬送部と、を備えた写真処理装置であって、前記現像処理部は、前記走査露光部が前記印画紙に対して露光をしている最中に、当該印画紙における露光済み部分の現像処理を開始するよう構成され、前記露光後搬送部は、前記走査露光部における露光位置から前記現像処理部における処理液漕の液面までの間における所定の位置に配置されかつ、前記現像処理部側から走査露光部側に向かって前記印画紙を伝わる振動の伝達を防止する防振手段を有している写真処理装置。

請求項2

請求項1に記載の写真処理装置において、前記防振手段は、前記印画紙をループ状に撓ませた状態にしながら前記印画紙を搬送するループ形成手段からなる写真処理装置。

請求項3

請求項1に記載の写真処理装置において、前記防振手段は、前記印画紙を厚み方向に挟みこんで圧着しながら該印画紙を搬送するローラ対からなる写真処理装置。

技術分野

0001

本発明は、写真処理装置に関する。

背景技術

0002

従来より、プリンタ装置においてペーパー(例えば印画紙等の感光材料)にレーザー光走査露光して当該ペーパーの乳剤面に潜像を形成すると共に、プロセッサ装置においてその露光後のペーパーを各種処理液貯留された複数の処理液漕内に順に通過させて、当該ペーパーに対し現像処理を行うようにした写真処理装置が知られている(例えば特許文献1参照)。

0003

ところで、前記のように走査露光を行う場合、露光中にペーパーに対して振動負荷変動が生じると露光ムラ等が生じるため、プリント画像画質に悪影響を及ぼすことは知られている。

0004

また、プロセッサ装置は元々プリンタ装置に比べて振動が大きい上に、各処理液漕内の処理液を循環させるために循環ポンプが定期的に駆動される等の要因により、露光中のペーパーにおける露光済み部分をプロセッサ装置に送り込んで現像処理を開始した場合は、プロセッサ装置側からプリンタ装置側に向かってペーパーを介して振動が伝達してしまい、プリント画像の画質が低下してしまうことになる。

0005

この点、例えば特許文献1に記載の写真処理装置では、露光位置とプロセッサ装置との間の搬送経路を所定以上長くして、いわゆる露光後バッファを設けている。これにより、走査露光中のペーパーがプロセッサ装置に入らないようにして、プリント画像の画質低下を防止している。
特開平10−325983号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、露光後バッファを設ける構成は、ペーパーに対する走査露光が完了するのを待って、そのペーパーをプロセッサ装置に送り出すことになるため、その待ち時間の分、写真処理装置の処理能力は低下するという問題がある。またプリンタ装置内に露光後バッファを確保するために装置が大型化するという問題もある。

0007

つまり、写真処理装置において、プリント画像の高画質を確保することと、処理能力を向上させることとは相反する要求である。

0008

本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、写真処理装置の処理能力を向上させつつ、プリント画像の高画質化を確保することにある。

課題を解決するための手段

0009

本発明の写真処理装置は、印画紙を所定の搬送方向に搬送しながら、当該印画紙の乳剤面に対し、所定の露光位置にて前記搬送方向に直交する主走査方向に光を照射することによって、前記乳剤面を走査露光する走査露光部と、前記走査露光部よりも前記印画紙の搬送方向下流側に配置された処理液漕を有しかつ、前記露光後の印画紙を前記処理液漕内の処理液に浸漬することによって当該印画紙に対する現像処理を行う現像処理部と、前記走査露光部と前記現像処理部との間で前記印画紙を搬送する露光後搬送部と、を備える。

0010

そして、前記現像処理部は、前記走査露光部が前記印画紙に対して露光をしている最中に、当該印画紙における露光済み部分の現像処理を開始するよう構成され、前記露光後搬送部は、前記走査露光部における露光位置から前記現像処理部における処理液漕の液面までの間における所定の位置に配置されかつ、前記現像処理部側から走査露光部側に向かって前記印画紙を伝わる振動の伝達を防止する防振手段を有する。

0011

この構成によると、現像処理部は、走査露光部が印画紙に対して走査露光をしている最中に、当該印画紙における露光済み部分の現像処理を開始する。これによって、印画紙に対する走査露光と、その印画紙に対する現像処理と、が同時に実行されるため、処理能力は向上する。

0012

一方、印画紙に対する走査露光と、その印画紙に対する現像処理と、が同時に実行された場合、上述したように現像処理部側から走査露光部側に向かって印画紙を介して振動が伝達する。しかしながら、前記走査露光部における露光位置から前記現像処理部における処理液漕の液面までの間における所定の位置に、防振手段が配置されているため、その防振手段により振動の伝達が防止される。その結果、露光位置までは振動が伝達せず、印画紙において露光中の部分には振動が生じない。つまり、露光ムラ等の発生が防止される。

0013

また、本構成では走査露光部が印画紙に対して走査露光をしている最中に、当該印画紙を現像処理部に送り込むため、露光後バッファを設ける必要がなくなり、その分、写真処理装置の小型化が図られる。

0014

尚、本写真処理装置が、設定されるプリントサイズに応じて長さが異なる印画紙それぞれに画像形成を行う装置であるときには、その印画紙の長さが露光位置から処理液漕の液面までの長さよりも短い場合には、走査露光部が印画紙に対して走査露光をしている最中に、当該印画紙における露光済み部分の現像処理を開始することにはならず、走査露光部が印画紙に対して走査露光を完了した後に、当該印画紙の現像処理が開始されることになる。これに対し、印画紙の長さが露光位置から処理液漕の液面までの長さよりも長い場合に、走査露光部が印画紙に対して走査露光をしている最中に、当該印画紙における露光済み部分の現像処理を開始することになる。

0015

前記防振手段は、前記印画紙をループ状に撓ませた状態にしながら前記印画紙を搬送するループ形成手段からなる、としてもよい。

0016

こうすることで、印画紙を伝達する振動がループ状の撓み部分において減衰され、露光位置までは振動が伝達しなくなる。

0017

また一般的に、現像処理部の処理速度と走査露光部の処理速度とは同じではなく、2つの処理の間には速度差が生じるが、現像処理部と走査露光部との間に印画紙のループを形成することによって、その速度差を吸収することができるという付随的な効果も得られる。

0018

前記防振手段は、前記印画紙を厚み方向に挟みこんで圧着しながら該印画紙を搬送するローラ対からなる、としてもよい。

0019

こうすることで、印画紙を伝達する振動がローラ対の圧着によって強制的に停止され、露光位置までは振動が伝達しなくなる。

0020

また、この構成ではローラ対の圧着だけで振動伝達を防止するため、印画紙のループを形成する場合よりも簡易な構成で振動伝達が防止されると共に、露光後搬送部の駆動制御が簡略化する点で有利である。

発明の効果

0021

以上説明したように、本発明の写真処理装置によると、印画紙に対する走査露光と、その印画紙に対する現像処理と、を同時に実行することによって処理能力を向上させつつ、現像処理部から走査露光部に向かう振動伝達は、防振手段によって防止されるため露光ムラ等が生じず、プリント画像の高画質化を確保することができる。

発明を実施するための最良の形態

0022

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。

0023

(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る写真処理装置としての写真処理システムAの構成を示す図である。この図1に示す写真処理システムAは、感光材料からなる印画紙等のペーパーPに対し露光処理を施すプリンタ装置A1と、露光処理後のペーパーPに対し現像処理を施すプロセッサ装置A2と、が左右方向に並設されて構成されている。そして、この写真処理システムAは、プリンタ装置A1において露光をしている最中に、プロセッサ装置A2において当該露光中のペーパーPに対して現像処理を開始するように構成されており、1つのペーパーPに対して、プリンタ装置A1における露光処理と、プロセッサ装置A2における現像処理とが並列に行われる構成とされている。

0024

(プリンタ装置の構成)
プリンタ装置A1は、画像データを取得し、この画像データに基づいてペーパーPの乳剤面に画像を焼付露光する機能を備えている。このプリンタ装置A1は、現像済み写真フィルムに形成されているコマ画像スキャニングし、画像データを取得するためのフィルムスキャナー(図示省略)や、デジタルカメラ用の記憶メディアや、その他の記録媒体に格納されている画像データを読み取るためのメディア読取部(図示省略)を備えている。

0025

図1においてプリンタ装置A1の左右方向の一端部(図1の右側端部)には、ペーパーPを供給する供給部1が配設されている。この供給部1は、容器としてのペーパーマガジン3が装填されるマガジン装填部1aを含む。

0026

前記ペーパーマガジン3には、長尺のペーパーPが乳剤面を外側にしてロール状に巻かれたロールRとして収容されており、このロールRを収容したペーパーマガジン3が、前記マガジン装填部1aに着脱可能に装填されている。そして、該マガジン装填部1aに装填されたペーパーマガジン3からペーパーPが供給されて、このペーパーPが、後述の露光前搬送部6等において、所定の搬送経路に沿って搬送されるようになっている。すなわち、ペーパーマガジン3から引き出されたペーパーPは、アドバンスローラユニット4等により方向変換されて、乳剤面を下側に向けて略水平状態で供給部1から送り出される。

0027

尚、図例のプリンタは、1つのマガジン装填部1aのみを含んでいて、1つのペーパーマガジン3が供給部1に装填される構成であるが、例えば供給部1が2以上のマガジン装填部1aを含む構成として、2以上のマガジン装填部それぞれにペーパーマガジン3が装填される構成としてもよい。この構成においては、プリントサイズ等に応じて2以上のペーパーマガジンの内の1つが選択され、該選択されたペーパーマガジン3からペーパーPが供給されて、このペーパーPが所定の搬送経路に沿って搬送されることになる。

0028

前記供給部1から送り出されたペーパーPは、露光前搬送部6に設けた上流側露光前搬送ローラ6a及び下流側露光前搬送ローラ6bによって、それの下流側に位置する露光エンジン7(走査露光部に相当)へと搬送される。

0029

上流側及び下流側露光前搬送ローラ6a,6bは、前記供給部1から送り出されたペーパーPを、乳剤面を下側に向けた状態で、略水平方向に搬送する。

0030

前記露光エンジン7には、上流側露光搬送ローラ対9a及び下流側露光搬送ローラ対9b(両者を区別しないときには、単に露光搬送ローラ対9ともいう)が設けられている。これら上流側及び下流側露光搬送ローラ対9a,9bは、前記露光前搬送部6から搬送されてきたペーパーPを、乳剤面を下側に向けたそのままの状態で、略水平方向に搬送する。

0031

前記上流側及び下流側露光搬送ローラ対9a,9bの間には、該両露光搬送ローラ対9a,9bによって略水平方向に搬送されるペーパーPをレーザー光によって露光処理するための露光位置が設定されている。上流側露光搬送ローラ対9aの上流側には、ペーパー検出センサー10が設けられており、ペーパーPが送り込まれてくると、その先端(前端)部分を検出して信号を出力するようになっている。このペーパー検出センサー10は、赤外光を出力する発光素子と、これを受光する受光素子とにより構成される。このペーパー検出センサー10によってペーパーPの位置を検出することで、前記露光位置における露光開始タイミングを決めることができる。

0032

前記露光エンジン7において前記露光搬送ローラ対9の下方位置には、ペーパーPの乳剤面上に潜像画像を形成するためのレーザー光をそれぞれ出射する3つのレーザー光源72R,72G,72B(図3参照)を有する略矩形箱状の露光ユニット71が配置されている。そして、この露光ユニット71は、後に詳細に説明するように、前記レーザー光源72R,72G,72Bからそれぞれ出力されるレーザー光を画像データに基づいて光変調し、この光変調されたレーザー光をペーパーPの乳剤面に照射することで、画像露光を行う。このように画像露光を行う際には、ペーパーPは、上流側及び下流側露光搬送ローラ対9a,9bにより挟持された状態で、所定速度(一定速度)で搬送される。前記レーザー光は、ペーパーPの搬送方向(副走査方向:図1の矢印D方向)と直交する主走査方向(ペーパー幅方向図3の矢印B方向)に走査されるため、ペーパーPの乳剤面上には1ラインごとに画像(潜像)が焼付露光される。

0033

ここで、前記露光ユニット71と露光搬送ローラ対9とを含む露光エンジン7は、ユニット化されており、インシュレータ78,78を介してプリンタ装置A1のフレームFに支持されている。このことで、露光エンジン7に伝わる振動が軽減されるようになされている。

0034

前記供給部1と露光前搬送部6との間には、ペーパーPを、予め設定されたプリントサイズに対応した所定の長さに切断する切断装置としてのペーパーカッター5が配設されている。この写真処理システムAでは、設定されるプリントサイズとして、このペーパーカッター5により切断された後のペーパーPの長さが、前記露光位置とペーパーカッター5との間の搬送経路長さよりもかなり長い場合がある。この場合、画像露光を或る程度行った後に、ペーパーカッター5を作動させてペーパーPを切断することになる。この切断時においては、供給部1からのペーパーPの供給は停止される。この停止により、露光エンジン7において画像形成中のペーパーPの画像形成部分である前記露光位置に負荷変動が伝わらないようにする必要がある。この対策として、本実施形態では、露光前搬送部6の上流側及び下流側露光前搬送ローラ6a,6bの間に上流側ループ部Paを形成し(図1の一点鎖線参照)、しかる後にローラ6a,6bを作動させてペーパーPを露光エンジン7へと送り出すようにしている。

0035

この結果、ペーパーPが、ペーパーカッター5により切断されずに供給部1と露光エンジン7との間で繋がった状態で、該ペーパーPの乳剤面上に画像が形成されているとき、該ペーパーPにおける供給部1と露光エンジン7との間の部分に、下側に弛む上流側ループ部Paが形成された状態になっている。このような上流側ループ部Paの形成により、ペーパーPを露光搬送ローラ対9により搬送して潜像画像を形成している状態にあるときに供給部1からのペーパーPの供給が停止しても、ペーパーPの露光位置に対して、その停止による負荷変動が伝わることはなく、また、切断自体による負荷変動も伝わることはない。尚、前記上流側ループ部Paは、下流側露光前搬送ローラ6bを停止したまま上流側露光前搬送ローラ6aの駆動を継続する(このとき供給部1からのペーパーPの供給も継続する)ことで、容易に形成することができる。

0036

上述のような画像露光が行われながら、ペーパーPは、下流側露光搬送ローラ対9bによって露光位置よりも下流側(図1の左側)へ送り出されていく。前記露光エンジン7の搬送下流側側方には、露光エンジン7より送り出されたペーパーPをプロセッサ装置Bへと送り出す下流側搬送部18が配設されている。

0037

この下流側搬送部18は、ペーパーPの搬送経路上で水平方向に所定の間隔を開けて配置された、上流側の第1搬送ローラ対12a及び下流側の第2搬送ローラ対12bを含む搬送ユニット12を備える。搬送ユニット12は、後述の搬送ユニット駆動制御手段37(図2参照)によって駆動されるように構成されている。この搬送ユニット12により、ペーパーPは、プリンタ装置A1の左右方向の他側側壁に形成された挿入口19を通過してプロセッサ装置A2へと送り出される。

0038

前記第1及び第2搬送ローラ対12a,12bはそれぞれ、図2に示すように、対向するローラ同士を圧着させてペーパーPを挟持する圧着状態(図に実線で示す)と、該ローラ同士を離間させた非圧着状態仮想線で示す)とに切り替え可能になっている。

0039

すなわち、第1及び第2搬送ローラ対12a,12bの一方のローラは、詳細は図示しないが、他方のローラの軸線に略平行な支軸ばね部材によって、該他方のローラに近づく圧着方向に付勢されていると共に、カム機構等によって該他方のローラから離れる非圧着方向に移動されるようになっている。そして、そのカム機構がモーター減速機構等により駆動されることで、第1及び第2搬送ローラ対12a,12bのそれぞれが、個別に圧着状態と非圧着状態とに切り替えられる。

0040

後述するように、この第1及び第2搬送ローラ対12a,12bを備えた搬送ユニット12は、プロセッサ装置A2側から露光エンジン7側へと、ペーパーPを介した振動の伝達を防止する防振手段としてのループ形成手段の一部を構成する。つまり、ペーパーPの先端が第2搬送ローラ対12bを通過した後に、その第2搬送ローラ対12bの回転が停止される一方、その後も第1搬送ローラ対12aの回転が継続されることによって、第1及び第2搬送ローラ対12a,12bの間に、下側に弛んだ下流側ループ部Pbが形成されることになる(図1の実線参照)。所定の大きさ(プロセッサ装置A2での振動や負荷変動が露光位置に伝わらない大きさ)の下流側ループ部Pbが形成された後、第2搬送ローラ対12bが再び回転駆動されて、下流側ループ部Pbを形成したまま、ペーパーPがプロセッサ装置A2へと送り出される。

0041

ここで、後述するように、プロセッサ装置A2内におけるペーパーPの搬送経路は、その装置内の比較的高い位置に設定されているが、プリンタ装置A1内の搬送経路も、プロセッサ装置A2内におけるペーパーPの搬送経路と略同じ高さ位置に設定されており、ペーパーPは、露光エンジン7から、下流側搬送部18及び挿入口19を経てプロセッサ装置A2内へと略水平方向に搬送される。このように、本プリンタ装置A1は、露光位置から挿入口19までの搬送経路が比較的短く設定されており、いわゆる露光後バッファが設けられていない構成とされている。

0042

(プロセッサ装置の構成)
プロセッサ装置A2は、上述したように、プリンタ装置A1に並設されて当該プリンタ装置A1によって露光されたペーパーPに対し現像処理を施す装置である。つまり、プロセッサ装置A2は、ペーパーPの乳剤面に形成されたハロゲン化銀の潜像を現像し、銀画像色素画像とを作る発色現像処理、発色現像処理により生じた銀画像を取り除くために、銀画像をハロゲン化銀に戻すと共に、不要なハロゲン化銀を溶かし出す漂白定着処理、色素画像を安定化すると共に、乾燥ムラを防止する安定化処理、及びペーパーPを乾燥させる乾燥処理を、順に実行する。

0043

図1に示すように、プロセッサ装置A2の内部には、複数の(図例では6つの)処理液漕81〜83が左右方向の一側から他側に向かって並んで配設されており、それら6つの処理液漕はそれぞれ、一側(プリンタ装置A1側)から他側(プリンタ装置A1とは反対側)に向かって、発色現像処理のための発色現像液が貯留されるCD(カラーデベロッパー)漕81、漂白定着処理のための漂白定着液が貯留されるBF(ブリーチフィクス)漕82、それぞれ安定化処理のための安定液が貯留される、4つのSTB(スタビライザー)漕83とされている。

0044

各処理液漕81〜83は、上下方向に比較的長い形状を有していると共に、その上端が開口しており、後述するように、上端開口から処理液漕81〜83内に送り込まれたペーパーPは、該処理液漕81〜83内の底部近傍まで搬送された後に、再び上端開口から引き出される。そうして露光後のペーパーPは、CD漕81、BF漕82及び4つのSTB漕83の順に、各処理液漕81〜83の処理液に浸漬されることによって、現像、漂白定着及び安定化処理が施されることになる。

0045

図1においてプロセッサ装置A2の左右方向の一側側壁(図1の右側の側壁)に形成された挿入口19とCD漕81との間には、挿入口19から送り込まれたペーパーPをCD漕81まで搬送する現像前搬送ユニット87が配設されており、この現像前搬送ユニット87は、ペーパーPを略水平方向に搬送する上流側搬送ローラ対87a及び下流側搬送ローラ対87bと、ペーパーPの搬送方向を変換して該ペーパーPをCD漕81に送り込む送込みローラ対87cと、を備えている。

0046

ここで、プロセッサ装置A2内におけるペーパーPの搬送経路は、ペーパーPが各処理液漕81〜83の上端開口から送り込まれると共に、その上端開口から引き出されるため、各処理液漕81〜83よりも上方の、プロセッサ装置A2内における比較的高い位置に設定されている。一方、上述したように、プリンタ装置A1の搬送経路も、略同じ高さ位置に設定されており、ペーパーPは、露光エンジン7から略水平方向に搬送された後に、下方に方向変換されてCD漕81内に送り込まれることになる。

0047

各処理液漕81〜83には、漕内搬送ラック85が着脱自在に取り付けられており、各漕内搬送ラック85は、その処理液漕81〜83内を、その上端開口側から底部に向かって深さ方向に延びて配設されている。

0048

各漕内搬送ラック85は、大径のセンターローラ88aと、このセンターローラ88aに対し左右方向の一側と他側との両側から、このセンターローラ88aを挟み付けるように配設された2つのサイドローラ88b,88cと、からなる搬送ローラ対88が、処理液漕81〜83の深さ方向に所定の間隔を開けて複数(CD漕81及びBF漕82では4つ、STB漕83では3つ)、配置されて構成されている。

0049

前記各搬送ローラ対88は、図示は省略する駆動機構によって所定方向回動して、ペーパーPを処理液漕81〜83内で搬送する。具体的には、センターローラ88aとそれの一側に位置するサイドローラ88bとからなるローラ対はペーパーPを下向きに搬送し、センターローラ88aとそれの他側に位置するサイドローラ88cとからなるローラ対はペーパーPを上向きに搬送する。これによって、上端開口から処理液漕81〜83内に送り込まれたペーパーPは、その処理液漕81〜83内の底部近傍まで搬送された後に、再び上端開口まで搬送されてその上端開口から引き出される。

0050

また、処理液漕81〜83の上方位置には上部搬送ラック86が配置されており、各上部搬送ラック86は、隣り合う処理液漕81〜83の間でのペーパーPの搬送を行う。つまり、各上部搬送ラック86は、上流側に位置して、前の処理液漕からペーパーPを引き上げ引上げローラ対86aと、下流側に位置して次の処理液漕にペーパーPを送り込む送込みローラ対86bとを備えている。

0051

4つのSTB漕83の内の最も下流側に位置するSTB漕83に対して斜め上方位置には、ペーパーPに対して乾燥処理を施す乾燥処理部51が配設されている。

0052

乾燥処理部51は、上下方向に延びるように縦長に配設されており、STB漕83から引き出されたペーパーPを鉛直上方に搬送する、複数のローラ対を備えた乾燥処理部搬送ユニット52と、該乾燥処理部搬送ユニット52に対して左右方向の他側(図1の左側)に配置されたヒータ53とを備えている。そうして、現像、漂白、定着及び安定化処理が施されたペーパーPは、乾燥処理部搬送ユニット52によって上方に搬送されている間にヒータ53によって乾燥され、その後、乾燥処理部搬送ユニット52に連なる排出ユニット54によって、排出口55を介してプロセッサ装置A2の外部へと排出される。

0053

制御ブロック図)
ここで、写真処理システムAの制御ブロック構成を図2に基づいて説明する。この図2において、ペーパー先端検出手段30は、ペーパー検出センサー10からの出力信号によってペーパーPの先端(前端)を検出して、ペーパーPが到来したことを検出するものである。また、ペーパーPの先端が検出されるタイミングによって、現在、ペーパーPが下流側のどの位置にあるかを認識することもできる。ローラ駆動手段31は、露光搬送ローラ対9を駆動するため駆動機構や駆動回路等により構成される。さらに、搬送量検出手段32は、露光搬送ローラ対9の回転量を検出することで、ペーパーPの搬送量を検出するように構成されている。すなわち、露光搬送ローラ対9は、一定速度で回転するように制御されているため、エンコーダ等により搬送量をモニターすることができる。

0054

ペーパー位置検出部33は、前記ペーパー先端検出手段30により検出されたペーパーPの先端位置と、前記搬送量検出手段32により検出されたペーパーPの搬送量とに基づいて、ペーパーPの種々の位置を演算して求める機能を有する。具体的には、前記ペーパー位置検出部33は、露光開始タイミング検出手段33a及びペーパー後端脱出検出手段33bを備えている。

0055

前記露光開始タイミング検出手段33aは、ペーパー先端検出手段30によって検出されたペーパーPの先端位置に基づいてレーザー光による露光開始タイミングを検出するように構成されている。すなわち、ペーパー検出センサー10の位置及びレーザー光による露光位置は、設計的に定まっているため、ペーパーPの先端位置が分かれば前記露光開始タイミング検出手段33aによって露光位置における露光開始タイミングを演算することができる。前記ペーパー後端脱出検出手段33bは、画像の焼付露光が完了したペーパーPの後端が、前記露光位置から脱出したことを検出するためのものである。

0056

露光制御部34は、露光開始タイミング検出手段33aによる露光タイミングの演算結果に基づいてレーザー光による画像露光を開始するように構成されている。これにより、ペーパーPの乳剤面に、画像データにより光変調されたレーザー光を走査して、潜像画像を形成することができる。

0057

ローラ駆動手段36aは、前記搬送ユニット12の第1及び第2搬送ローラ対12a,12bを回転駆動させるものであって、搬送ユニット駆動制御手段37によって制御される。また、圧着駆動手段36bは、第1及び第2搬送ローラ対12a,12bをそれぞれ圧着状態と非圧着状態とに切り替えるためのもので、上述したようにカム機構、減速機構、モーター等により構成されている。この圧着駆動手段36bも、搬送ユニット駆動制御手段37によって制御される。

0058

搬送ユニット駆動制御手段37は、前記ペーパー位置検出部33からの情報に基づいて、前記ローラ駆動手段36a及び圧着駆動手段36bの駆動制御を行う。具体的には、まず露光エンジン7により画像の露光が行われているペーパーPの先端が送られてきたときには、圧着駆動手段36bにより第1及び第2搬送ローラ対12a,12bを非圧着状態とし、ペーパーPに負荷が作用しないようにする。そして、ペーパーPの先端が第2搬送ローラ対12bのローラ間の隙間に挿入されれば、第1及び第2搬送ローラ対12a,12bを圧着させてペーパーPを挟持させる。それと共に、ローラ駆動手段36aにより第1搬送ローラ対12aは回転駆動しつつ、第2搬送ローラ対12bの回転は停止して、第1及び第2搬送ローラ対12a,12bの間に、下流側ループ部Pbを形成する。

0059

ペーパー位置検出部33からの情報に基づいて、所定の大きさ(プロセッサ装置A2での振動や負荷変動が露光位置に伝わらない大きさ)の下流側ループ部Pbが形成された後は、搬送ユニット駆動制御手段37により第2搬送ローラ対12bが再び回転駆動されて、下流側ループ部Pbを形成した状態のまま、ペーパーPがプロセッサ装置A2へと送り出される。

0060

このような機能を有する前記搬送ユニット駆動制御手段37は、搬送ユニット12の第1及び第2搬送ローラ対12a,12bを回転させて、ペーパーPをプロセッサ装置A2に搬送するだけでなく、その内の第2搬送ローラ対12bによりペーパーPの先端を挟持させ、かつその回転を停止させることで(すなわち、第2搬送ローラ対12bによるペーパーPの搬送速度を、第1搬送ローラ対12a及び露光搬送ローラ対9による搬送速度よりも低くすることで)、下流側ループ部Pbを形成するループ形成手段の一部を構成している。つまり、ループ形成手段は、搬送ユニット12と搬送ユニット駆動制御手段37とによって構成される。

0061

プリントサイズ設定手段40には、画像が露光されるペーパーPのプリントサイズのデータが設定記憶される。そして、このプリントサイズ設定手段40に記憶されているプリントサイズデータに基づいて、前記搬送ユニット駆動制御手段37による制御が行われる。例えばペーパーPの長さが所定長さよりも短い場合、具体的にはペーパーPの長さが露光位置からCD漕81の液面までの搬送経路長さよりも短い場合には、搬送ユニット駆動制御手段37は、下流側ループ部Pbの形成を行わない。

0062

プロセッサ装置搬送制御手段39は、それぞれプロセッサ装置A2内に設けられている、現像前搬送ユニット87、各漕内搬送ラック85、各上部搬送ラック86、乾燥処理部搬送ユニット52及び排出ユニット54の駆動を、前記ペーパー位置検出部33からの情報に基づいて制御する。

0063

尚、図2に示す制御ブロックは、コンピュータソフトウェアハードウェアの機能により構築することができる。どの機能をソフトウェアで実現し、どの機能をハードウェアにより実現するかについては、ペーパー処理の能力等に応じて適宜決めることができる。

0064

(露光ユニット71の構成)
次に、露光ユニット71内の構成を図3に基づいて説明する。露光ユニット71は、ペーパーPの搬送方向である副走査方向(図3紙面に直交する方向)に対し直交する主走査方向(図3における左右方向(矢印B))にレーザー光を走査してペーパーPに画像を露光形成するレーザー露光式に構成される。

0065

露光ユニット71は、搬送経路の下方位置に配置されかつ遮光されたケースに内蔵された3原色用の3つのレーザー光源72R,72G及び72Bを有する。レーザー光源72Rは、例えば波長680nmのR(赤色)のレーザー光を射出する半導体レーザー(Laser Diode:LD)で構成される。レーザー光源72Gは、半導体レーザーと、この半導体レーザーから射出されたレーザー光を例えば波長532nmのG(緑色)のレーザー光に変換する第2高調波発生器(Second Harmonic Generation:SHG)とで構成される。レーザー光源72Bは、半導体レーザーと、この半導体レーザーから射出されたレーザー光を例えば波長473nmのB(青色)のレーザー光に変換する第2高調波発生器(SHG)とで構成される。

0066

レーザー光源72R,72G及び72Bの出力側には、レーザー光の強度を調整(変調)するための音響光学素子(Acoust-Optic Modulator:AOM)73R,73G及び73Bが対応して配設されると共に、ミラー74R,74G及び74B、各ミラー74R,74G及び74Bからのレーザー光を反射する反射ミラー75、並びに反射ミラー75からのレーザー光を所定の偏向角の範囲で主走査方向に偏向するポリゴンミラー76が順に配置される。

0067

AOM73R,73G及び73Bはそれぞれ、レーザー光源72R,72G及び72Bから与えられた一定の強度のレーザー光を0〜100%の範囲で調整する。

0068

ミラー74Rは全反射ミラーであり、ミラー74G及び74Bはハーフミラーである。AOM73Rから射出されるレーザー光は、ミラー74Rで全反射され、ミラー74GでAOM73Gから射出されるレーザー光と合波された後、さらにミラー74BでAOM73Bから射出されるレーザー光と合波されることにより、3色のレーザー光が合成される。合成されたレーザー光は、反射ミラー75によって反射され、ポリゴンミラー76に入射する。

0069

ポリゴンミラー76は図例では8つの反射面を有し、空気軸受けにより所定の回転軸回りに回転可能に支持される。尚、ポリゴンミラー76の反射面は8面に限らない。またポリゴンミラー76の軸受けは、ボールベアリング軸受けオイル軸受け等のいずれであってもよいが、機械的精度や耐久性を考慮すれば、空気軸受けが最も好ましい。ポリゴンミラー76は、一定の角速度で矢印C方向に回転することによって、入射したレーザー光をペーパーPの乳剤面に対して主走査方向にペーパー幅方向の一端部から他端部まで走査する。

0070

ポリゴンミラー76とペーパーPとの間には、ポリゴンミラー76の回転によって走査されるレーザー光のペーパーPの乳剤面上での移動速度(走査速度)を一定に保つための、1又は複数(図例では2つ)のシリンドリカルレンズを含むfθレンズ77が配置される。このfθレンズ77を通過したレーザー光は、露光ユニット71が収容されたユニットケースから上向きに照射される(図1の一点鎖線参照)。

0071

尚、レーザー光の強度変調を行う構成は、AOM73R,73G及び73Bを用いなくても、例えば電気光学変調素子(EOM)、磁気光学変調素子(MOM)を採用してもよい。また、レーザー光源72R,72G及び72Bの出力自体を直接変調させることが可能な構成を採用してもよい。

0072

また、各AOM73R,73G及び73Bからポリゴンミラー76にレーザー光を導く光学系の構成も前記の構成に限らず、種々の構成を採用することができる。

0073

そして、露光制御部34は、ペーパーP上での1ドット幅に対応するクロック信号ドットクロック)に基づき、本画像形成装置Aに入力される画像データに応じてポリゴンミラー76の回転制御や、レーザー光源72R,72G及び72B並びAOM73R,73G及び73Bの制御を行う。このことによって、露光ユニット71は、露光搬送ローラ対9によって副走査方向に所定の搬送速度で搬送されるペーパーPの乳剤面に、光変調されたレーザー光を、ポリゴンミラー76の回転数に応じた走査速度で主走査方向に走査して、そのペーパーP上に、主走査方向及び副走査方向のそれぞれについて所定の解像度となった潜像を形成する。

0074

尚、露光ユニット71の構成は、レーザー光を走査する構成に限らず、例えば主走査方向に延びる各種の発光アレイ空間変調素子アレイ等を用いる構成とすることも可能である。具体的には、PDPプラズマディスプレイ)アレイ、ELD(エレクトロルミネセントディスプレイ)アレイ、LED(発光ダイオード)アレイ、LCD(液晶ディスプレイ)アレイ、DMDデジタルマイクロミラーデバイス)アレイ、又はレーザーアレイ等を用いる構成が例示される。

0075

以上説明したように、前記の写真処理システムAは、ペーパーPの長さが所定長さよりも長い場合(ペーパーPの長さが、露光位置からCD漕81の液面までの搬送経路長さ(L)に、下流側ループ部Pbに相当する長さ(PbL)を加えた長さ(L+PbL)よりも長い場合)には、プリンタ装置A1の露光エンジン7が、ペーパーPに対して走査露光をしている最中に、そのペーパーPにおける露光済み部分をプロセッサ装置A2に送り込んで、現像処理を開始する構成とされている(図1の太実線参照)。これによって、ペーパーPに対する走査露光が完了するのを待って、そのペーパーPの現像処理を開始する従来の写真処理システム比べて、処理能力が向上する。また、露光エンジン7の下流側に露光後バッファを設けない構成であるため、写真処理システムAが小型化する。

0076

一方、ペーパーPに対して走査露光をしている最中に、そのペーパーPに対する現像処理を行う場合には、プロセッサ装置A2側から露光エンジン7側に向かってペーパーPを介して振動が伝達する。

0077

しかしながら、前記の写真処理システムAは、露光エンジン7と挿入口19との間に配置された搬送ユニット12によって下流側ループ部Pbを形成することで、ペーパーPを伝わる振動が、その下流側ループ部Pbにおいて減衰され、露光エンジン7(露光位置)までは振動が伝達しない。その結果、ペーパーPにおいて露光中の部分は振動せず、露光ムラ等の発生が防止されて、プリント画像の高画質化が図られる。

0078

また、プリンタ装置A1の処理速度(露光エンジン7の処理速度)と、プロセッサ装置A2の処理速度との間には速度差が生じるが、その露光エンジン7とプロセッサ装置A2との間に下流側ループ部Pbを形成して、ペーパーPを撓ませることによって、その速度差を吸収することができる。

0079

尚、ペーパーPの長さが、露光位置からCD漕81の液面までの搬送経路長さ(L)に、下流側ループ部Pbに相当する長さ(PbL)を加えた長さ(L+PbL)よりも短い場合には、下流側ループ部Pbを形成するものの、ペーパーPに対して走査露光をしている最中に、そのペーパーPにおける露光済み部分に現像処理を開始することにはならず、また、ペーパーPの長さが露光位置からCD漕81の液面までの搬送経路長さ(L)よりも短い場合にも、ペーパーPに対して走査露光をしている最中に、そのペーパーPにおける露光済み部分に現像処理を開始することにはならない(この場合は、上述したように下流側ループ部Pbも形成しない)。

0080

尚、前記実施形態では、搬送ユニット12の、第1及び第2搬送ローラ対12a,12bの間に下流側ループ部Pbを形成したが、下流側ループ部Pbを形成する位置はこれに限らない。露光エンジン7の露光位置から、プロセッサ装置A2における最も上流側の処理層であるCD漕81の液面までの間の搬送経路上であれば、どの位置に下流側ループ部Pbを形成してもよい。つまり、露光位置からCD漕81の液面までの間でペーパーPを搬送する露光後搬送部20に含まれる、露光エンジン7の下流側露光搬送ローラ対9b、搬送ユニット12の第1及び第2搬送ローラ対12a,12b、プロセッサ装置A2における現像前搬送ユニット87の上流側及び下流側搬送ローラ対87a,87b、並びに送込みローラ対87c、の中から、搬送方向に隣り合う2つのローラ対を適宜選択し、その選択した2つのローラ対によって下流側ループ部Pbを形成すればよい。

0081

(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2に係る写真処理システムAの構成を示す図であり、実施形態1に係る写真処理システムAと同じ構成については、同じ符号を付してその詳細な説明は適宜省略する。

0082

実施形態2に係る写真処理システムAは、実施形態1と同様に、プリンタ装置A1において露光をしている最中に、プロセッサ装置A2において当該露光中のペーパーPに対して現像処理を開始するように構成されており、1つのペーパーPに対して、プリンタ装置A1における露光処理と、プロセッサ装置A2における現像処理とが並列に行われる構成とされている。

0083

そして、この写真処理システムAでは、プロセッサ装置A2側から露光エンジン7側に向かってペーパーPを介して伝わる振動の伝達を防止する防振手段が、ペーパーPを厚み方向に挟みこんで圧着しながら該ペーパーPを搬送するローラ対からなる。この防振手段を構成するローラ対は、本実施形態では、下流側搬送部18の搬送ユニット12に設けられた2つの搬送ローラ対12a,12bの内、上流側の第1搬送ローラ対12aに設定されている。

0084

この第1搬送ローラ対12aは、実施形態1と同様に、圧着状態と非圧着状態とに切り替え可能に構成されており、その圧着状態において、他のローラ対(例えば第2搬送ローラ対12b)よりもその圧着力が大となるように(図1の矢印参照)、例えば第1搬送ローラ対12aのローラ同士を圧着方向に付勢するばね部材のばね力が、他のローラ対のばね部材のばね力よりも大に設定されている。

0085

また、第1搬送ローラ対12aは、図5に示すように、搬送するペーパーPの幅(W2)よりも長い長さ(W1)を有しており、これによって、ペーパーPは、その幅方向の全域が、第1搬送ローラ対12aによって挟持される。

0086

実施形態2に係る写真処理システムAも、実施形態1と同様に、プリンタ装置A1の露光エンジン7が、ペーパーPに対して走査露光をしている最中に、そのペーパーPにおける露光済み部分をプロセッサ装置A2に送り込んで、現像処理を開始する構成とされているため(図4の太実線参照)、処理能力が向上すると共に、写真処理システムAが小型化する。

0087

また、前記の写真処理システムAは、露光エンジン7と挿入口19との間に配置された搬送ユニット12の第1搬送ローラ対12aが、ペーパーPを厚み方向に挟みこんで圧着するため、ペーパーPを伝わる振動が、その第1搬送ローラ対12aにおいて強制的に停止され、露光エンジン7(露光位置)までは振動が伝達しない。その結果、ペーパーPにおいて露光中の部分は振動せず、露光ムラ等の発生が防止されて、プリント画像の高画質化が図られる。ここで、ペーパーPを挟み込む第1搬送ローラ対12aは、そのペーパーPの幅方向の全域を挟み込むため、ペーパーPを伝わる振動を完全に遮断することができる(例えばローラ対が、ペーパーPの幅方向の一部のみを挟み込む構成では、ペーパーPにおけるローラ対に挟まれていない部分を介して振動が伝達してしまう虞がある)。

0088

また、本構成の写真処理システムAは、実施形態1とは異なり、下流側ループ部Pbを形成しないため、搬送ユニット12の駆動制御が簡略化するという利点がある。

0089

尚、本構成の写真処理システムAは、実施形態1とは異なり、ペーパーPの長さが、露光位置からCD漕81の液面までの搬送経路長さ(L)よりも長い場合には、ペーパーPに対して走査露光をしている最中に、そのペーパーPにおける露光済み部分に現像処理を開始することになり、ペーパーPの長さが露光位置からCD漕81の液面までの搬送経路長さ(L)よりも短い場合には、ペーパーPに対して走査露光をしている最中に、そのペーパーPにおける露光済み部分に現像処理を開始することにはならない。

0090

尚、前記実施形態では、搬送ユニット12の、第1搬送ローラ対12aを防振手段としているが、露光位置からCD漕81の液面までの間でペーパーPを搬送する露光後搬送部20に含まれるローラ対であれば、いずれのローラ対も防振手段として設定することができる。つまり、露光エンジン7の下流側露光搬送ローラ対9b、搬送ユニット12の第1及び第2搬送ローラ対12a,12b、プロセッサ装置A2における現像前搬送ユニット87の上流側及び下流側搬送ローラ対87a,87b、並びに送込みローラ対87c、の中から適宜ローラ対を選択すればよい。

0091

(その他の実施形態)
本発明の構成は、前記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。例えば図1,4に示す写真処理システムのペーパー搬送経路を一例であり、これに限定されるものではない。

0092

本発明は、印画紙に対して露光処理を行うと共に、その露光後の印画紙に対して現像処理を行う写真処理装置に有用であり、特に印画紙を所定の搬送方向に搬送しながら、その搬送方向に直交する主走査方向に光を照射することによって印画紙の乳剤面を走査露光する写真処理装置に有用である。

図面の簡単な説明

0093

実施形態1に係る画像形成装置の概略構成を示す説明図である。
画像形成装置の制御ブロック構成を示す図である。
露光ユニットの概略構成を示す説明図である。
実施形態2に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。
第1搬送ローラ対の斜視図である。

符号の説明

0094

12搬送ユニット(ループ形成手段、防振手段)
12a 第1搬送ローラ対(ローラ対、防振手段)
20露光後搬送部
37 搬送ユニット駆動制御手段(ループ形成手段、防振手段)
7露光エンジン(走査露光部)
81 CD漕(処理液漕)
82 BF漕(処理液漕)
83 STB漕(処理液漕)
A写真処理システム(写真処理装置)
A1プリンタ装置
A2プロセッサ装置(現像処理部)
Pペーパー(印画紙)

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