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技術 バーナおよびそれを用いたコンロ

出願人 パナソニック株式会社
発明者 島田良治柳澤忠佐々田勝視
出願日 2006年3月3日 (14年4ヶ月経過) 出願番号 2006-057394
公開日 2007年9月13日 (12年9ヶ月経過) 公開番号 2007-232318
状態 未査定
技術分野 ガスバーナ
主要キーワード 破断加工 短スリット 環状中心 旋回状 伝熱状態 吸引空気量 火炎形態 外周側方向
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年9月13日)のものです。
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図面 (13)

課題

本発明は、ガスまたは石油燃料とするバーナとそれを用いたコンロに関し、火炎長を短縮して高い熱効率を確保し、優れた手入れ性をも実現することを目的とする。

解決手段

略環状炎口部4の中央を基点として略放射状に一定の周回方向で開口する複数のスリット炎口13を設け、短スリット炎口13aと長スリット炎口13bのうち、短スリツト炎口13aの内外周側の開口端部16aを外周方向に偏らせて配設したことで、短火炎19aと長火炎19bとの火炎干渉を抑えて旋回状の火炎19の火炎長を短縮することにより、との距離を接近させても良好な燃焼を維持でき、高い熱効率を実現するバーナ18が得られる。

概要

背景

従来のバーナ100は、特許文献1に示すようなものがある。これは、図10、図11、図12に示されているように、上面に開口101を設けた環状頭部102を有するバーナ本体103と、環状頭部102に着脱自在に嵌合させた内周方向に下方傾斜104aした炎口板104を備え、炎口板104は下方傾斜104aした部分に、中心より外側に向かって放射状に円周等間隔に凸部105を設けて、凸部105に放射状に円周等間隔に炎口106を配設している。

そして、バーナ100は、炎口106の長手方向の断面において、炎口106の一端107を炎口106の他端108より上方に突出させて炎口106の上端面109と下端面110を構成すると共に、炎口106の上端面109と下端面110に各々平面部111、112を構成するようにプレス成型して火炎113を斜め上向きに噴出させるというものである。

このバーナ100は、炎口106の寸法のばらつきが少なく、かつ加工性が良好となり、炎口106からの火炎113が斜め上向きとなることにより、火炎113が円周方向へ噴き出す力と、排気熱上昇気流化により旋回状火炎が発生して、炎口板104の環状中央部と外周部から燃焼用空気吸引して良好な燃焼状態を実現でき、その結果鍋底とバーナの間の距離を接近させることができるため熱効率を向上させることができるとしている。
特開2000−8896号公報

概要

本発明は、ガスまたは石油燃料とするバーナとそれを用いたコンロに関し、火炎長を短縮して高い熱効率を確保し、優れた手入れ性をも実現することを目的とする。略環状の炎口部4の中央を基点として略放射状に一定の周回方向で開口する複数のスリット炎口13を設け、短スリット炎口13aと長スリット炎口13bのうち、短スリツト炎口13aの内外周側の開口端部16aを外周方向に偏らせて配設したことで、短火炎19aと長火炎19bとの火炎干渉を抑えて旋回状の火炎19の火炎長を短縮することにより、との距離を接近させても良好な燃焼を維持でき、高い熱効率を実現するバーナ18が得られる。

目的

上記従来の課題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、旋回状の火炎を形成するとともに、隣接火炎の接触面積を少なくして火炎干渉を抑制し、併せて比較的少ない二次空気量により良好な燃焼を維持するとともに火炎長を短縮できるバーナを実現し、それを用いて鍋への有効な伝熱状態を確保して高い熱効率が得られるとともに、手入れ性に優れたコンロを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

略環状炎口部を備え、炎口部の中央を基点として略放射状に、かつ一定の周回方向に開口する複数のスリット炎口を設け、前記複数のスリット炎口のうち一部は、内周側または外周側の開口端部のうち一方の開口端部を周方向に偏らせて配設したバーナ

請求項2

炎口部は、一部のスリット炎口の内周側の開口端部を外周方向に偏らせて配設した請求項1に記載のバーナ。

請求項3

炎口部は、長手方向の開口長さが同一の複数のスリット炎口を配設した請求項1または2に記載のバーナ。

請求項4

炎口部は、長手方向の開口長さの異なった長スリット炎口短スリット炎口を組み合わせて配設した請求項1〜3のいずれか1項に記載のバーナ。

請求項5

スリット炎口は、炎口部の内周側の開口端部と炎口部の中心を結ぶ直線と、炎口部の外周側の開口端部と炎口部の中心を結ぶ直線との間に一定の角度を形成させた請求項1〜4のいずれか1項に記載のバーナ。

請求項6

スリット炎口は、炎口部の内周側の開口端部と炎口部の中心を結ぶ直線を基線として、炎口部の外周側の開口端部と炎口部の中心を結ぶ直線との間に、反時計回り方向に一定の角度を形成するように配設した請求項1〜5のいずれか1項に記載のバーナ。

請求項7

スリット炎口は、炎口部の内周側の開口端部と炎口部の中心を結ぶ直線を基線として、炎口部の外周側の開口端部と炎口部の中心を結ぶ直線との間に、時計回り方向に一定の角度を形成するように配設した請求項1〜5のいずれか1項に記載のバーナ。

請求項8

炎口部は、中央から放射状に設けた第一の凸部とその上面に周方向に傾斜させた第二の凸部を構成した複数の二段型凸部を周方向に傾斜させて配設し、第二の凸部の長手方向の矩部のうち一方の矩部にスリット炎口を設けた請求項1〜7のいずれか1項に記載のバーナ。

請求項9

炎口部は、外周側方向下方傾斜させた請求項1〜8のいずれか1項に記載のバーナ。

請求項10

天板コンロ開口部に挿通させた請求項1〜9のいずれか1項に記載のバーナと、前記バーナの炎口部の中央上方に空隙を介して設けた遮蔽体と、炎口部の外周からコンロ開口部の周囲までを被覆する被覆体と、被覆体をその外周側から内周側に至り上方から遮蔽する枠体状の基盤を備え、前記基盤に複数の支持体を設けて五徳としたコンロ

請求項11

基盤の内周端部と被覆体の間から基盤の外周下端部と天板上面の間を連通させる隙間を設けた請求項10に記載のコンロ。

技術分野

0001

本発明は、ガスまたは石油燃料とするバーナおよびそれを用いたコンロに関する。

背景技術

0002

従来のバーナ100は、特許文献1に示すようなものがある。これは、図10図11図12に示されているように、上面に開口101を設けた環状頭部102を有するバーナ本体103と、環状頭部102に着脱自在に嵌合させた内周方向に下方傾斜104aした炎口板104を備え、炎口板104は下方傾斜104aした部分に、中心より外側に向かって放射状に円周等間隔に凸部105を設けて、凸部105に放射状に円周等間隔に炎口106を配設している。

0003

そして、バーナ100は、炎口106の長手方向の断面において、炎口106の一端107を炎口106の他端108より上方に突出させて炎口106の上端面109と下端面110を構成すると共に、炎口106の上端面109と下端面110に各々平面部111、112を構成するようにプレス成型して火炎113を斜め上向きに噴出させるというものである。

0004

このバーナ100は、炎口106の寸法のばらつきが少なく、かつ加工性が良好となり、炎口106からの火炎113が斜め上向きとなることにより、火炎113が円周方向へ噴き出す力と、排気熱上昇気流化により旋回状火炎が発生して、炎口板104の環状中央部と外周部から燃焼用空気吸引して良好な燃焼状態を実現でき、その結果鍋底とバーナの間の距離を接近させることができるため熱効率を向上させることができるとしている。
特開2000−8896号公報

発明が解決しようとする課題

0005

上記従来の構成では、炎口106は長手方向の開口長さが同一に構成されており、炎口106の長手方向に対して垂直の断面において、図11の炎口板104のW−X−Y−Zの展開断面である図12から明らかなように、火炎113はほぼ同一の火炎長を有しながら旋回状態を形成することになる。

0006

したがって、隣接する火炎113同士が接触する面積もほぼ同一となって、相互の火炎干渉により旋回状の火炎113全体の火炎長はある程度の長さを形成する。この時、火炎113の完全燃焼に必要な燃焼用空気は、バーナ本体103を通じて供給される予混合空気と、炎口板104の内外周側から火炎113中に拡散する二次空気とがあるが、火炎113同士の干渉のため、特に二次空気は、略放射状に火炎を形成する通常の外炎式バーナに比べて多量の二次空気が必要となる。

0007

しかしながら、強制的な空気供給手段によらずに多量の二次空気量を確保してCOの排出量を抑えた良好な燃焼状態を確保するためには、必然的に炎口板104と鍋底との距離を大きくして比較的に大容量の燃焼空間を確保する必要があった。したがって、火炎113中への多量の二次空気の拡散により、火炎113全体の温度が低下したり、の周囲が不必要に冷却作用を受けたりして、意図するような熱効率の向上は困難であった。

0008

さらに、コンロなどに装着された状態では、炎口板104は内周方向に下方傾斜104aしているため、煮こぼれなどによる煮汁が炎口部104上に落下した場合、炎口部10
4の内周側からコンロ内部に流れ込む量が多くなり、結果的に手入れ性清掃性にも課題があった。

0009

上記従来の課題に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、旋回状の火炎を形成するとともに、隣接火炎の接触面積を少なくして火炎干渉を抑制し、併せて比較的少ない二次空気量により良好な燃焼を維持するとともに火炎長を短縮できるバーナを実現し、それを用いて鍋への有効な伝熱状態を確保して高い熱効率が得られるとともに、手入れ性に優れたコンロを提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

上記課題を解決するために本発明のバーナは、略環状の炎口部を備え、前記炎口部はその中央を基点として略放射状に、かつ一定の周回方向で開口する複数のスリット炎口を設け、前記一部のスリット炎口は、内周側または外周側の開口端部のうち一方の開口端部を周方向に偏らせて配設したものである。

0011

このように、一部のスリット炎口の内周側または外周側の開口端部のうち、一方の開口端部を周方向に偏らせて配設したことにより、偏らせて開口端部を配設したスリット炎口とそうでないスリット炎口では、当該の開口端部の位置が、炎口部の略環状の中心を基点とした一つ周上には位置しないことになる。

0012

したがって、これらのスリット炎口で形成される火炎はスリット炎口を偏って配設しない場合に比べ、火炎相互の接触面積を低減することができ、必然的に火炎干渉が少なくなるため、比較的少ない二次空気量によって良好な燃焼状態を維持することができる。

0013

また、本発明によるバーナを用いたコンロは、天板コンロ開口部に挿通させた該バーナと、前記バーナの炎口部の中央上方に空隙を介して設けた遮蔽体と、前記炎口部の外周からコンロ開口部の周囲までを被覆する被覆体と、被覆体をその外周側から内周側に至り上方から遮蔽する枠体状の基盤を備え、前記基盤に複数の支持体を設けて五徳としたものである。

0014

そして、このバーナを用いて、炎口部の中央上方を、空隙を介して遮蔽体で遮蔽し、炎口部外周部から天板のコンロ開口部の周囲までを被覆体で被覆することにより、煮こぼれなどによる煮汁がコンロ本体内侵入することを抑えて、優れた手入れ性を確保するとともに、高い熱効率を確保しうるコンロが提供できる。

発明の効果

0015

本発明のバーナは、火炎相互の接触面積を低減して火炎干渉を抑え、比較的少ない二次空気量によって良好な燃焼状態を維持できる火炎長の短い旋回状の火炎を形成でき、高い熱効率にできる。

0016

また、コンロは、炎口部の上方および周囲から煮汁がコンロ本体内に侵入することを抑えて、優れた手入れ性を実現することができる。

発明を実施するための最良の形態

0017

第1の発明は、略環状の炎口部を備え、前記炎口部の中央を基点として略放射状に一定の周回方向で開口する複数のスリット炎口を設け、前記一部のスリット炎口は、内周側または外周側の開口端部のうち一方の開口端部を周方向に偏って配設したことにより、偏って開口端部を配設したスリット炎口とそうでない開口端部の配置のスリット炎口では、当該の開口端部の位置が、炎口部の略環状中心を基点とした一つの周上には位置しなくなる。

0018

したがって、これらのスリット炎口で形成される火炎はスリット炎口を偏って配設しない場合に比べ、火炎相互の接触面積を低減することができ、必然的に火炎干渉が少なくなるため、比較的少ない二次空気量によって良好な燃焼を維持することができる。その結果、炎口部と鍋底との距離間を拡大する必要がなく、バーナおよび鍋の周囲からの冷却作用を抑えて高い熱効率を実現することができる。

0019

第2の発明は、特に第1の発明で、炎口部は、一部のスリット炎口の内周側の開口端部を外周方向に偏って配設したことにより、隣接するスリット炎口との距離が最も接近する炎口部の内周側での火炎干渉を抑制できるため、最も効果的に火炎長の短縮が図れる。

0020

第3の発明は、特に第1または第2の発明で、炎口部は、長手方向の開口長さが同一の複数のスリット炎口を配設したことにより、スリット炎口をプレス成型により構成する場合、一種類のスリット金型でよくコストの増大を抑えることができる。

0021

第4の発明は、特に第1〜第3のいずれか1つの発明で、炎口部は、長手方向の開口長さの異なった長スリット炎口短スリット炎口を組み合わせて配設したことにより、短スリット炎口で形成される火炎長を短くでき、長スリット炎口で形成される火炎との接触面積を少なくでき、全体としての火炎長を短縮することができる。

0022

第5の発明は、特に第1〜第4のいずれか1つの発明で、スリット炎口は、炎口部の内周側の開口端部と炎口部の中心を結ぶ直線と、炎口部の外周側の開口端部と炎口部の中心を結ぶ直線との間に一定の角度を形成させたことにより、その角度の振り方を変えて旋回状の火炎の形状を最適化して、燃焼中のスリット炎口の変形、過熱を抑えるとともに、高い熱効率を実現することができる。

0023

第6の発明は、特に第1〜第5のいずれか1つの発明で、スリット炎口は、炎口部の内周側の開口端部と炎口部の中心を結ぶ直線を基線として、炎口部の外周側の開口端部と炎口部の中心を結ぶ直線との間に、反時計回り方向に一定の角度を形成するように配設したことにより、旋回状の火炎は内周側に向き気味の比較的集中した火炎形状となって、鍋底の有効伝熱面積を拡大することができるため、高い熱効率を確保することができる。

0024

第7の発明は、特に第1〜第5のいずれか1つの発明で、スリット炎口は、炎口部の内周側の開口端部と炎口部の中心を結ぶ直線を基線として、炎口部の外周側の開口端部と炎口部の中心を結ぶ直線との間に、時計回り方向に一定の角度を形成するように配設したことにより、旋回状の火炎は外周側に向き気味の比較的広がった状態の火炎形状となり、また相互に最も接近しているスリット状炎口の内周側の開口端部の背後に火炎が接触する割合が減少し、内周側の開口端部の温度が低減するため、予混合空気量を増大させて火炎の長さを短縮することができる。したがって、火炎と鍋との距離を接近させてもCOの増大を抑え、周囲からの過剰な冷却空気の流入を抑制して火炎温度の低下を抑えることができる。

0025

第8の発明は、特に第1〜第7のいずれか1つの発明で、炎口部は、中央から放射状に設けた第一の凸部とその上面に周方向に傾斜させた第二の凸部を構成した複数の二段型凸部を周方向に傾斜させて配設し、第二の凸部の長手方向の矩部のうち一方の矩部にスリット炎口を設けたことにより、第一の凸部の矩面、第一の平面部、第二の凸部の矩面、第二の平面部が順次構成されて構造的に変形しにくい構成となっており、この構成を基本に各第二の凸部の一方の矩部にスリット状炎口を設けたため、直前のスリット状炎口から噴出する火炎が加熱する部分は、第二の凸部のスリット状炎口を設けていない矩面と第二の平面部の交点部近傍であり、結果としてスリット状炎口が隣接する火炎によって背後から加
熱される面積を極小にすることができる。したがって、必然的にスリット炎口の開口寸法の変化が極小になり、吸引空気量と火炎の噴出角度を一定化して良好な燃焼を維持することができる。

0026

第9の発明は、特に第1〜第8のいずれか1つの発明で、炎口部は、外周方向に下方傾斜させたことにより、炎口部の外周側から二次空気が上昇気流として拡散しやすくなるだけでなく、煮汁が炎口部の上に落下しても煮汁は下方傾斜に沿って外周方向に流出し、炎口部の中央の内周側に侵入する煮汁量を極小にすることができる。

0027

第10の発明は、天板のコンロ開口部に挿通させた特に第1〜第9のいずれか1つの発明のバーナと、前記バーナの炎口部の外周からコンロ開口部の周囲までを被覆する被覆体と、前記被覆体をその外周側から内周側へ上方から遮蔽する枠体状の基盤を備え、前記基盤に複数の支持体を設けて五徳としたことにより、炎口部と遮蔽体との空隙を介して第一の二次空気が旋回状の火炎中に拡散して火炎長を短縮することができ、高い熱効率が確保できるコンロを実現できる。

0028

さらに、炎口部の外周部から天板のコンロ開口部の周囲は、被覆体で被覆されることになり、炎口部の外周方向に流出した煮汁は、被覆体上に移動したのち天板上に流出し、コンロ本体内への煮汁の侵入を抑えることができる。したがって、最終的に天板上に流出した煮汁は、使用者によって容易に拭き取りが可能となり、優れた手入れ性のコンロが実現できる。

0029

第11の発明は、特に第10の発明で、基盤の内周端部と被覆体の間から基盤の外周下端部と天板上面の間を連通させる隙間を設けたことにより、炎口部の外周側から供給される二次空気は隙間を通過して火炎の根元部分に集中的に拡散する第二の二次空気と、基盤の上面部に接触しながら火炎の中層部から上層部に拡散する第三の二次空気とに分かれて効率的に火炎中に拡散する。

0030

したがって、基盤の上方の空間は、第三の二次空気の流入と火炎および排ガスの排出のための必要最低限でよく、五徳の支持体の高さを低くして火炎温度を低下させる冷却空気の流入を極少にして、CO排出を抑えて高い熱効率を確保することができる。また、第二の二次空気は、基盤と被覆体との間の隙間を通過する際に、天板上面に接触するので、天板の温度上昇を抑えることができる。

0031

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、本実施の形態の説明において、同一構成で同一作用効果を奏するところには同一符号を付して重複した説明を行わないものとする。

0032

(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるバーナの上面図で、図2は、同実施の形態におけるバーナの図1に示すA−O−B線に沿った展開縦断面図で、図3は、同実施の形態におけるバーナの炎口部の図1に示すC−D−E−F線に沿った展開断面図および火炎形態概念図である。

0033

図1図2図3において、1は、ステンレスなどの耐熱耐食性、加工性に優れた金属からなり、上下面を開口した中央開口2aを有する環状頭部2と予混合ガス流通する混合管3を一体で構成したバーナ本体で、環状頭部2には、上面、外周面、および内周面を被覆するように中央を開口4aした略環状の炎口部4が嵌合されている。また炎口部4の内周面には、黄銅などからなる筒状の固定環5が取り付けられ、バーナ本体1の外周部と
炎口部4の外周部、およびバーナ本体1と固定環5によって、予混合ガスの漏洩を防止する構成となっている。

0034

また、炎口部4は、バーナ本体1と同様にステンレスなどの耐熱耐食性、加工性に優れた金属を、その上面を中央開口4aの内周縁から外周方向へ下方傾斜4bさせ、その環状中心から外周側に向かって放射状に設けた第一の凸部6(図3に示す)と、第一の凸部6の上方に連続して設けた第二の凸部7とで構成した二段型凸部8を周方向に一定間隔で設け、第一の凸部6の上面と第二の凸部7の上面に、各々第一の平面部9と第二の平面部10とを形成し、第一の平面部9と第二の平面部10は炎口部4の上面と同様に内周側から外周側へ下方傾斜させている。

0035

また、第二の凸部7の長手方向の矩部11、12のうち、一方の矩部11には、炎口部4の内周側から外周側に向かって一定の周回方向(炎口部5の上面から見て反時計回りの方向)で炎口として開口する細幅のスリット炎口13を設けている。一方、スリット炎口13は、炎口部4の二段型凸部8の第二の凸部7を成型すると同時に、上下の金型破断加工することにより形成し、スリット炎口13の長手方向に垂直な上下の開口断面において、スリット炎口13の上端部14と下端部15は、各々第二の平面部10、第一の平面部9に一致させている。

0036

さらに、スリット炎口13は、長手方向の炎口である開口長さの異なる2種類のものを組合わせ、かつ短スリット炎口13aと長スリット炎口13bを交互に配設したものである。また、短スリット炎口13aの内周側の開口端部16a(図2に示す)を外側方向に偏らせて配置するとともに、短スリット炎口13aと長スリット炎口13bの外周側の開口端部17a、17bを、炎口部5の環状中心Oを基点とする一つの円周上に揃えて配設したものである。

0037

以上のように構成されたバーナ18について、以下動作、作用について説明する。バーナ本体1の混合管3から予混合ガスが流入し、炎口部4のスリット炎口13の近傍で何らかの方法により点火され、例えば長スリット炎口13bで長火炎19bが形成されると、隣接する短スリット炎口13aで短火炎19a、さらに隣接する長スリット炎口13bで長火炎19bへと瞬時に火移りし、炎口部4の上面から見て反時計回りの周回方向で旋回状となった火炎19を形成する。

0038

このように、長火炎19bと短火炎19aが交互に形成されることで、相互の接触面積を少なくして火炎干渉を緩和し、火炎19全体としての火炎長を短縮することができる。

0039

また、短スリット炎口13aの内周側の開口端部を外周側方向に偏らせて配設したことにより、隣接する長スリット炎口13bと短スリット炎口13aとの距離が最も接近する炎口部4の内側での火炎干渉を抑制できるため、最も効果的に火炎長の短縮が図れる。

0040

このように火炎干渉が少ない状態では、炎口部4と鍋(図示せず)などの被加熱物との距離をある程度接近させても、長火炎19b、短火炎19aとの間に自然に二次空気が拡散しやすく、比較的少ない二次空気量でも良好な燃焼を維持することができる。その結果、炎口部4および鍋の周囲からの冷却作用を抑えて、鍋への所望な伝熱量を確保することができる。

0041

また、スリット炎口13は、第二の凸部7を成型すると同時に上下の金型で破断加工しているため、炎口部4には、二段型凸部8の第一の平面部9、スリット炎口13を設けていない矩部12、および第二の平面部10が連続的かつ階段状に形成され、直前の長スリット炎口13bから噴出する長火炎19bが加熱する部分は、主に、隣接する短スリット
炎口13bの矩部12から第二の平面部11へと移行する突出部分の近傍で、結果として炎口部4と火炎19全体の接触面積を極小にすることができる。

0042

また、二段型凸部8の第一の平面部9、スリット炎口13を設けていない矩部12および第二の平面部10が連続的かつ階段状に形成されており、構造的に熱膨張による変形を抑制するため、スリット炎口13の開口寸法の変化を、燃焼に影響を及ぼさないレベルに抑えることができる。

0043

さらに、炎口部4はその上面を外周方向に下方傾斜させたことにより、炎口部4の外周側から二次空気が上昇気流として拡散しやすくなるだけでなく、煮こぼれの発生などによる煮汁が炎口部4の上に落下しても、煮汁は下方傾斜に沿って外側方向に流出し、炎口部4の内周側に侵入する煮汁量を極小にすることができる。

0044

以上説明したように、構造的に変形しにくく、高い熱効率を確保するとともに、手入れ性にも優れたバーナ18を実現することができる。

0045

(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2におけるバーナの上面図である。本実施の形態は、図4に示すように、実施の形態1と異なる点は、炎口部21であり、長手方向の開口長さが同一にした複数のスリット炎口22を設け、内周側の開口端部23aを外周方向に偏らせて配置したスリット炎口22aとそうでない配置のスリット炎口22bを交互に組合わせたところである。これ以外の構成は基本的に実施の形態1と同じ構成および作用効果を奏するもので、詳細な説明を省略し、そして図に表れるところには、同じ符号を付している。

0046

以上のように構成されたバーナ24について、以下その動作、作用について説明する。実施の形態1と同様に、炎口部21のスリット炎口22の近傍で点火されると、スリット炎口22aから隣接するスリット炎口22bへと瞬時に火移りし、炎口部21の上面で旋回状の火炎25が形成される。この時、スリット炎口22aは外周方向に、スリット炎口22bは内周方向に偏った配置となっているため、スリット炎口22aで形成される火炎25aと、スリット炎口22bで形成される火炎25bとの接触面積を少なくして火炎干渉を低減できる。

0047

したがって、炎口部21と鍋(図示せず)との距離を接近させても、所望な二次空気量を確保することができる。加えて、スリット炎口22aとスリット炎口22bの開口形状は同一であるため、スリット炎口22をプレス成型により構成する場合、一種類のスリット金型でよい。

0048

以上説明したように、製造コストの増大を抑えて、高い熱効率を確保できるバーナ24を実現することができる。

0049

(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3におけるバーナの上面図である。本実施の形態は、図5に示すように、実施の形態2と異なる点は、炎口部31に配設したスリット炎口32であり、内周側の開口端部を外周側方向に偏らせて配置したスリット炎口32aとそうでない配置のスリット炎口32bを交互に組合わせるとともに、スリット炎口32aの内周側の開口端部33aと炎口部31の中心Pを結ぶ直線を基線として、外周側の開口端部34aと炎口部31の中心Pを結ぶ直線との間に、反時計回り方向に一定の角度α1°を形成し、スリット炎口32bの内側の開口端部33bと炎口部31の中心Pを結ぶ直線を基線として、外周側の開口端部34bと炎口部31の中心Pを結ぶ直線との間に、反時計回り方向に一定の角度α2°(本実施の形態ではα1、α2=2〜3°)を形成するように配設
したところである。

0050

すなわち、炎口部31の中心Pを基点とする放射状の線に対し、反時計回り方向で内周側方向に炎口が向くようにスリット炎口32の長手方向を傾かせたものである。

0051

なお、これ以外の構成は基本的に実施の形態2と同じ構成および作用効果を奏するもので、詳細な説明を省略し、そして図に表れるところには、同じ符号を付している。

0052

以上のように構成されたバーナ35について、以下その動作、作用について説明する。実施の形態2と同様に、炎口部31のスリット炎口32の近傍で点火されると、スリット炎口32aから隣接するスリット炎口32bへと瞬時に火移りし、炎口部31の上面で旋回状の火炎36が形成される。

0053

この時、上記の構成により、旋回状の火炎36は内周側に向きながら旋回するため比較的中央に集中した燃焼状態となる。このように、中央に集中した燃焼状態では、スリット炎口32aで形成される火炎36aと、スリット炎口32bで形成される火炎36bとの火炎干渉が増大する傾向にあるが、スリット炎口32aは外周方向に、スリット炎口32bは内周方向に偏った配置となっているため、火炎36aと、火炎36bとの火炎干渉の増大分を相殺できる。

0054

したがって、製造コストの増大を抑えて、高い熱効率を確保できるバーナ35を実現することができる。

0055

なお、本実施の形態の発明は、上記した図1に示すバーナ18、または図4に示すバーナ24にも適用できるものである。

0056

(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4におけるバーナの上面図である。本実施の形態は、図6に示すように、実施の形態3と異なる点は、炎口部41に配設したスリット炎口42であり、内周側の開口端部43aを外周方向に偏らせて配置した短スリット炎口42aとそうでない長スリット炎口42bを交互に組合わせるとともに、短スリット炎口42aの内周側の開口端部43aと炎口部41の中心Qを結ぶ直線を基線として、外周側の開口端部44aと炎口部41の中心Qを結ぶ直線との間に、反時計回り方向に一定の角度β1°を形成し、長スリット炎口42bの内周側の開口端部43bと炎口部41の中心Qを結ぶ直線を基線として、外周側の開口端部44bと炎口部41の中心Qを結ぶ直線との間に、反時計回り方向に一定の角度β2°(本実施の形態ではβ1、β2=2〜3°)を形成するように配設したところである。

0057

なお、これ以外の構成は基本的に実施の形態3と同じ構成および作用効果を奏するもので、詳細な説明を省略し、そして図に表れるところには、同じ符号を付している。

0058

以上のように構成されたバーナ45について、以下その動作、作用について説明する。実施の形態3と同様に、炎口部41のスリット炎口42の近傍で点火されると、長スリット炎口42bから隣接する短スリット炎口42aへと瞬時に火移りし、炎口部41の上面で旋回状の火炎46が形成される。

0059

そして、上記の構成により、旋回状の火炎46は内周側に向きながら旋回するため比較的中央に集中した燃焼状態になる。このように、中央に集中した燃焼状態では、短スリット炎口42aで形成される短火炎46aと、長スリット炎口42bで形成される長火炎46bとの火炎干渉が増大する傾向にあるが、短火炎46aと長火炎46bが交互に形成さ
れることで、相互の接触面積を少なくできるのに加えて、隣接する短スリット炎口42aと長スリット炎口42bとの距離が最も接近する炎口部41の内周側での火炎干渉を抑制できるため、全体としての火炎干渉を低減して効果的に火炎長の短縮が図れる。

0060

したがって、炎口部41と鍋(図示せず)との距離を接近させても、所望な二次空気量を確保することができ、高い熱効率を確保できるバーナ45を実現することができる。

0061

なお、本実施の形態の発明は、上記した図1に示すバーナ18、または図4に示すバーナ24または図5に示すバーナ35にも適用できるものである。

0062

(実施の形態5)
図7は、本発明の実施の形態5におけるバーナの上面図である。本実施の形態は図7に示すように、実施の形態2と異なる点は、炎口部51に配設したスリット炎口52であり、スリット炎口52の内周側の開口端部を外周方向に偏らせて配置したスリット炎口52aとそうでない配置のスリット炎口52bを交互に組合わせるとともに、スリット炎口52aの内周側の開口端部53aと炎口部51の中心Rを結ぶ直線を基線として、外周側の開口端部54aと炎口部51の中心Rを結ぶ直線との間に、時計回り方向に一定の角度γ2°を形成し、スリット炎口52bの内周側の開口端部53bと炎口部51の中心Rを結ぶ直線を基線として、外周側の開口端部54bと炎口部51の中心Rを結ぶ直線との間に、時計回り方向に一定の角度γ1°(本実施の形態ではγ1、γ2=2〜3°)を形成するように配設したところである。

0063

なお、これ以外の構成は基本的に実施の形態2と同じ構成および作用効果を奏するもので、詳細な説明を省略し、そして図に表れるところには、同じ符号を付している。

0064

以上のように構成されたバーナ55について、以下その動作、作用について説明する。実施の形態2と同様に、炎口部51上で旋回状の火炎56が形成されるが、上記の構成により、旋回状の火炎56は比較的外周側に広がった燃焼状態となる。そのため、炎口部51の内周側からの二次空気の拡散が促進される。

0065

さらに、スリット炎口52aは外周方向に、スリット炎口52bは内周方向に偏った配置となっているため、スリット炎口52aで形成される火炎56aと、スリット炎口52bで形成される火炎56bとの接触面積を少なくして火炎干渉を低減できる。

0066

したがって、炎口部51と鍋(図示せず)との距離を接近させても、所望な二次空気量を確保することができ、高い熱効率を確保することができるバーナ55が実現できる。

0067

なお、本実施の形態の発明は、上記した図1に示すバーナ18、または図4に示すバーナ24にも適用できるものである。

0068

(実施の形態6)
図8は、本発明の実施の形態6におけるバーナの上面図である。本実施の形態は、図7に示すように、実施の形態5と異なる点は、炎口部61に配設したスリット炎口62であり、スリット炎口62の内周側の開口端部を外周方向に偏らせて配置した短スリット炎口62aとそうでない長スリット炎口62bを交互に組み合わせるとともに、短スリット炎口62aの内周側の開口端部63aと炎口部61の中心Sを結ぶ直線を基線として、外周側の開口端部64aと炎口部61の中心Sを結ぶ直線との間に、時計回り方向に一定の角度δ1°を形成し、長スリット炎口62bの内周側の開口端部63bと炎口部61の中心Sを結ぶ直線を基線として、外周側の開口端部64bと炎口部61の中心Sを結ぶ直線との間に、反時計回り方向に一定の角度δ2°(本実施の形態ではδ1、δ2=2〜3°)
を形成するように配設したところである。

0069

なお、これ以外の構成は基本的に実施の形態5と同じ構成および作用効果を奏するもので、詳細な説明を省略し、そして図に表れるところには、同じ符号を付している。

0070

以上のように構成されたバーナ65について、以下その動作、作用について説明する。実施の形態5と同様に、炎口部51のスリット炎口52の近傍で点火されると、長スリット炎口62bから隣接する短スリット炎口62aへと瞬時に火移りし、炎口部61の上面で旋回状の火炎66が形成されるが、上記の構成により、実施の形態5と同様に旋回状の火炎66は比較的外周側に広がった燃焼状態となり、炎口部61の内周側からの二次空気の拡散が促進される。

0071

さらに、短スリット炎口62aで形成される短火炎66aと、長スリット炎口62bで形成される長火炎66bが交互に形成されることで、相互の接触面積を少なくできるのに加え、短スリット炎口62aと長スリット炎口42bとの距離が最も接近する炎口部41の内周側での火炎干渉を抑制できるため、全体としての火炎干渉を低減して効果的に火炎長の短縮が図れる。

0072

したがって、炎口部61と鍋(図示せず)との距離を接近させても、所望な二次空気量を確保することができ、高い熱効率を確保できるバーナ65を実現することができる。

0073

なお、本実施の形態の発明は、上記した図1に示すバーナ18、または図4に示すバーナ24またはバーナ55にも適用できるものである。

0074

(実施の形態7)
図9は、本発明の実施の形態1におけるバーナを用いたコンロの縦断面図である。図9において、コンロ71は、耐熱ガラスなどで構成した天板72のコンロ開口部73内に、炎口部4を外周方向に下方傾斜させた実施の形態1で説明したバーナ18を配設している。炎口部4の上方には、固定環5の内周部で形成された炎口部4の内周側である中央開口4aを、空隙74を介して遮蔽する遮蔽体75を固定環5に固定し、遮蔽体75は、その下面に下方に伸張した筒部76を設けて温度センサ77を挿通させるとともに、上面は外周方向に下方傾斜75aさせている。

0075

また、炎口部4の周囲からコンロ開口部73に至るまでは、被覆体78によって被覆し、被覆体78の外周部を遮蔽するように、金属板からなる複数の支持体79を環状の枠体で構成した金属板からなる基盤80に一体化させた五徳81が天板72上に載置してある。また、基盤80は外周方向に下方傾斜させるとともに、同様に外周方向に下方傾斜させた被覆体78との間に、内外周に連通する隙間82を設けている。さらに、五徳81はホーロー皮膜またはメッキ皮膜などにより表面処理を施している。

0076

なお、実施の形態1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。

0077

以上のように構成されたコンロ71について、以下動作、作用について説明する。五徳81の支持体79に鍋83が載置され、バーナ18に予混合ガスが供給されて、炎口部4で着火され、旋回状の火炎19が形成される。この時、火炎19には、燃焼用空気として、予混合ガス中の予混合空気と、炎口部4の内外周から流入する二次空気が供給される。

0078

炎口部4の内周側からは、遮蔽体75と炎口部4との間の空隙74を介して第一の二次空気84が火炎19中に拡散し、炎口部4の外周側からは、五徳81の基盤80と被覆体78との隙間82から火炎19による上昇気流により吸引される第二の二次空気85と、
基盤80の上面側から火炎19中に拡散する第三の二次空気86とが火炎19中に拡散する。

0079

なお、第一、第二、第三は、各二次空気84、85、86の説明の便宜上の分類であり、火炎19中への拡散の順序を指示するものではない。この中で、第二の二次空気85は、隙間82を通過して火炎19の根元部分に集中的に拡散するため、火炎19のリフト現象などを抑制して安定化させることができる。

0080

さらに、バーナ18を用いたことにより、長スリット炎口13bで形成される長火炎19bと短スリット炎口13aで形成される短火炎19aとが交互に形成されることで、相互の接触面積を少なくして火炎干渉を緩和し、火炎19全体としての火炎長を短縮することができ、短スリット炎口13aの内周側の開口端部16aを外周方向に偏らせて配設したことにより、炎口部4の内周側での火炎干渉をも抑制できるため、最も効果的に火炎長の短縮が図れる。

0081

したがって、基盤80の上方の空間は、第三の二次空気86の流入と火炎19および排ガスの排出のための必要最低限でよく、五徳81の支持体79の高さを低くすることができる。

0082

一方、鍋83から煮こぼれが発生した場合、煮汁は、大きく分けて天板72に直接落下するもの、鍋83の底を伝って炎口部4に落下するもの、および遮蔽体75に落下するものがある。この時、炎口部4に落下した煮汁は、大半が炎口部4の下方傾斜4bによって外周方向に導かれ、被覆体78の上を伝って天板72上に至る。

0083

また、遮蔽体75に落下した煮汁は、遮蔽体75の下方傾斜75aによって炎口部4に落下し、同様に天板72上に至る。この時、第二の二次空気85は、基盤80と被覆体78との間の隙間82を通過する際に、天板72上面に接触して天板72の温度上昇を抑えることができる。

0084

したがって、煮こぼれによって流出した煮汁の大半は、天板72上に導かれるため、バーナ18内に侵入する煮汁量を大きく減らすことができ、天板72上に流出した煮汁も焦げ付くことが少なく容易に拭き取ることが可能である。

0085

以上、説明したように、本実施の形態のコンロによれば、旋回状の火炎19と鍋83との有効な熱交換状態を維持して高い熱効率を確保することができ、同時に優れた手入れ性を有するコンロ71が実現できる。

0086

なお、本実施の形態のコンロでは実施の形態1のバーナを搭載した形態についてだけ説明したが、実施の形態2から実施の形態6で説明したバーナを搭載しても、本実施の形態と同等の作用効果を期待できるものである。

0087

以上のように、本発明にかかるバーナおよびそれを用いたコンロは、家庭用厨房業務用厨房に用いる調理器だけでなく、キャンピング用品などのレジャー用調理器にも幅広く応用が可能である。

図面の簡単な説明

0088

本発明の実施の形態1におけるバーナの上面図
同実施の形態1におけるバーナの図1のA−O−B線に沿った縦断面図
同実施の形態1における炎口部の図1のC−D−E−F線に沿った断面の展開断面図および火炎形態の概念図
本発明の実施の形態2におけるバーナの上面図
本発明の実施の形態3におけるバーナの上面図
本発明の実施の形態4におけるバーナの上面図
本発明の実施の形態5におけるバーナの上面図
本発明の実施の形態6におけるバーナの上面図
本発明の実施の形態7におけるコンロの縦断面図
従来のコンロバーナの縦断面図
同従来のコンロバーナの炎口板の上面図
同従来のコンロバーナの炎口板の図11のW−X−Y−Z線に沿った断面の展開断面図および火炎形態の概念図

符号の説明

0089

4、21、31、41、51、61炎口部
6 第一の凸部
7 第二の凸部
8 二段型凸部
11、12 矩部
13、22、22a、22b、32、32a、32b、42、52、52a、52b、62スリット炎口
13a、42a、62a短スリット炎口
13b、42b、62b長スリット炎口
16a、23a、33a、33b、43a、43b、53a、53b、63a、63b
内周側の開口端部
17a、17b、34a、34b、44a、44b、54a、54b、64a、64b
外周側の開口端部
18、24、35、45、55 、65バーナ
71コンロ
72天板
73コンロ開口部
74 空隙
75遮蔽体
78被覆体
79支持体
80基盤
81五徳
82 隙間

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