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技術 円錐型リボン混合処理装置

出願人 株式会社大川原製作所
発明者 大石和夫
出願日 2006年3月1日 (14年2ヶ月経過) 出願番号 2006-054974
公開日 2007年9月13日 (12年7ヶ月経過) 公開番号 2007-229633
状態 特許登録済
技術分野 回転撹拌具形混合機
主要キーワード 許容処理量 螺旋帯状 混合攪拌処理 平面視円弧状 搬送作用面 逆円錐形 常時処理 案内作用
関連する未来課題
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図面 (6)

課題

回転翼及び渦流ブレーカの構造を根本から見直すことにより、処理槽内部の掃除等のメンテナンスの作業性を著しく向上させることのできる新規円錐型リボン混合処理装置を開発することを技術課題とした。

解決手段

処理槽1内に具えられた回転翼5によって処理物Wを内壁に沿って上昇させ、渦流ブレーカ6によって処理槽1の中央付近に移動させることにより、処理物Wを処理槽1の下部に落下させることを繰り返し行いながら、処理物Wの混合、破砕、乾燥のうちのいずれか一つまたは複数の処理を行う装置において、前記渦流ブレーカ6は回転翼5に対して具えられたものであることを特徴として成り、処理槽1から回転翼5を引き抜く際に、渦流ブレーカ6と回転翼5とが物理的に干渉してしまうことがないため、処理槽1から回転翼5を抜き出す操作を容易に行うことができ、内部の掃除等のメンテナンスの作業性を著しく向上させることができる。

概要

背景

従来より各種食品飼料医薬品、化学品等を混合、破砕あるいは乾燥させるための装置として円錐型リボン混合処理装置が用いられている。
この円錐型リボン混合処理装置D′の一例である円錐型リボン混合乾燥機D2′は図5に示すように、逆円錐状処理槽1′内に回転翼5′を具え、この回転翼5′によって処理槽1′内全体に処理物Wの循環流を起こさせて、処理物Wの混合、破砕及び乾燥の性能を高めるようにしたものである。

また前記回転翼5′は、平面視で処理槽1′の中心に位置するように具えられた回転軸50′に対し、支持バー51′を用いて螺旋帯状リボン翼52′が取り付けられて成るものであり、このリボン翼52′が、処理槽1′の内壁面に10mm程度の間隔を空けて近接させた状態とされるものである。
そして前記回転翼5′を回転させながら、処理槽1′の上部に形成された投入口12′から処理物Wを投入すると、処理物Wは処理槽1′内において螺旋状のリボン翼52′に案内されながら処理槽内板10′(内壁)に沿って上昇して処理槽1′内の上部に具えられた渦流ブレーカ6′の位置まで到達し、この渦流ブレーカ6′に案内されて中央部に寄せられてここから落下するものである。
以降処理物Wはこのような経路循環しながら、混合、破砕、乾燥のうちのいずれか一つまたは複数の処理が進行されることとなる。

以上が円錐型リボン混合処理装置D′の標準的な構成及び作動態様であるが、このような円錐型リボン混合処理装置D′において少量の処理物Wを処理しようとする場合には、処理物Wが処理槽1′内上部に設けられた渦流ブレーカ6′(6A′)にまで到達せず、処理物Wの循環流に滞りを生じさせてしまい、混合性の低下、ひいては乾燥不良等が生じてしまっていた。そこでこのような事態を回避するためには、回転翼5′の回転数を上げればよいのであるが、著しい高速回転は処理物Wの粒子破壊してその性状を損なってしまい、また消費電力の増大を招いてしまうため、経済性の低下を引き起こしてしまうといった問題があった。

そこで本出願人は、前記渦流ブレーカ6′を処理槽1′の中間高さ位置よりも下方に下段渦流ブレーカ6C′として設けることにより、処理物Wが少量の場合であっても、回転翼5′の回転数を高速とすることなく処理物Wを渦流ブレーカ6′に到達させ、処理物Wを充分に循環させることのできる装置を開発するとともに、既に特許出願に及んでおり、上記問題点について解消するに至っている(特許文献1参照)。

しかしながら、処理物Wとしては多種多様なものが対象となるため、また装置の運転条件も異なってくるため、現実に装置が運用されるに従って、予想していなかった不具合顕在化してきた。その具体例の一つとしては、回転翼5′の回転数を上げていないにもかかわらず消費電力が増大する現象や、処理物Wの循環が低下することによる乾燥不足等の現象が確認された。

そしてその後の研究の結果、これら消費電力の増大及び処理物の循環低下は、前記渦流ブレーカ6′の構造に起因するものであることが判明した。すなわち処理槽1′内上部に位置する上段渦流ブレーカ6A′に加え処理槽1′の中間高さ位置よりも下方にも下段渦流ブレーカ6C′が具えられた円錐型リボン混合処理装置D′において、処理物Wの投入量が増えた場合、下段渦流ブレーカ6C′は処理物W内に埋もれてしまうこととなる。このため、処理槽1′内における処理物Wの循環流にとって下段渦流ブレーカ6C′が逆に障害物となってしまい、処理物Wの円滑な循環を妨げてしまっていることが判明した。

そこで本出願人は、前記渦流ブレーカ6′におけるブレーカ体61′を、案内作用面61S′にすくい傾斜角を持たせたものとすることにより、処理物Wに対する渦流ブレーカ6′の抵抗を低減させ、処理物Wの円滑な循環を実現し、既に特許出願に及んでいる(特許文献2参照)。

また上述の問題に加え、現実に装置が運用されるに従って顕在化してきた不具合として、処理槽1′内の掃除メンテナンスが行い難いといった問題がある。
すなわち日常的には処理槽1′内に水等の洗浄溶媒を満たした状態で回転翼5′を回転させることにより洗浄を行うことができるものの、粘度の高い処理物Wがリボン翼52′に付着してしまった場合や、部品交換が必要になった場合等には、天板11′を外して回転翼5′を引き抜く必要がある。この際、下段渦流ブレーカ6C′と回転翼5′とが物理的に干渉してしまうため、処理槽内板10′に溶接された下段渦流ブレーカ6C′を一旦取り外すとともに、メンテナンス終了後に再度溶接するといった、非常に煩わしい作業を要してしまっている。
もちろん前記下段渦流ブレーカ6C′を処理槽内板10′にボルト止めして装着することも可能であるが、メンテナンス等の作業性を著しく向上させるまでには至らない。
特開2003−71263公報
特開2003−290641公報

概要

回転翼及び渦流ブレーカの構造を根本から見直すことにより、処理槽内部の掃除等のメンテナンスの作業性を著しく向上させることのできる新規な円錐型リボン混合処理装置を開発することを技術課題とした。処理槽1内に具えられた回転翼5によって処理物Wを内壁に沿って上昇させ、渦流ブレーカ6によって処理槽1の中央付近に移動させることにより、処理物Wを処理槽1の下部に落下させることを繰り返し行いながら、処理物Wの混合、破砕、乾燥のうちのいずれか一つまたは複数の処理を行う装置において、前記渦流ブレーカ6は回転翼5に対して具えられたものであることを特徴として成り、処理槽1から回転翼5を引き抜く際に、渦流ブレーカ6と回転翼5とが物理的に干渉してしまうことがないため、処理槽1から回転翼5を抜き出す操作を容易に行うことができ、内部の掃除等のメンテナンスの作業性を著しく向上させることができる。

目的

本発明はこのような背景を認識してなされたものであり、回転翼及び渦流ブレーカの構造を根本から見直すことにより、処理槽内部の掃除等のメンテナンスの作業性を著しく向上させることのできる新規な円錐型リボン混合処理装置を開発することを技術課題とした。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

処理槽の一部または全てを逆円錐状に形成し、この処理槽内に具えられた回転翼によって処理物内壁に沿って上昇させ、この上昇させられた処理物を渦流ブレーカによって処理槽の中央付近に移動させることにより、処理物を処理槽下部に落下させることを繰り返し行いながら、処理物の混合、破砕、乾燥のうちのいずれか一つまたは複数の処理を行う装置において、前記渦流ブレーカは、前記回転翼に対して具えられたものであることを特徴とする円錐型リボン混合処理装置

請求項2

前記渦流ブレーカは、高さを異ならせた複数の個所に設けられることを特徴とする請求項1記載の円錐型リボン混合処理装置。

請求項3

前記渦流ブレーカのうち、少なくとも一基は、処理槽の中間高さ位置よりも下方に具えられていることを特徴とする請求項1または2記載の円錐型リボン混合処理装置。

技術分野

0001

本発明は処理物の混合、破砕、乾燥のうちのいずれか一つまたは複数の処理を行う装置に関するものであって、特に処理槽内部の掃除等のメンテナンスの作業性を向上することのできる円錐型リボン混合処理装置に係るものである。

背景技術

0002

従来より各種食品飼料医薬品、化学品等を混合、破砕あるいは乾燥させるための装置として円錐型リボン混合処理装置が用いられている。
この円錐型リボン混合処理装置D′の一例である円錐型リボン混合乾燥機D2′は図5に示すように、逆円錐状の処理槽1′内に回転翼5′を具え、この回転翼5′によって処理槽1′内全体に処理物Wの循環流を起こさせて、処理物Wの混合、破砕及び乾燥の性能を高めるようにしたものである。

0003

また前記回転翼5′は、平面視で処理槽1′の中心に位置するように具えられた回転軸50′に対し、支持バー51′を用いて螺旋帯状リボン翼52′が取り付けられて成るものであり、このリボン翼52′が、処理槽1′の内壁面に10mm程度の間隔を空けて近接させた状態とされるものである。
そして前記回転翼5′を回転させながら、処理槽1′の上部に形成された投入口12′から処理物Wを投入すると、処理物Wは処理槽1′内において螺旋状のリボン翼52′に案内されながら処理槽内板10′(内壁)に沿って上昇して処理槽1′内の上部に具えられた渦流ブレーカ6′の位置まで到達し、この渦流ブレーカ6′に案内されて中央部に寄せられてここから落下するものである。
以降処理物Wはこのような経路循環しながら、混合、破砕、乾燥のうちのいずれか一つまたは複数の処理が進行されることとなる。

0004

以上が円錐型リボン混合処理装置D′の標準的な構成及び作動態様であるが、このような円錐型リボン混合処理装置D′において少量の処理物Wを処理しようとする場合には、処理物Wが処理槽1′内上部に設けられた渦流ブレーカ6′(6A′)にまで到達せず、処理物Wの循環流に滞りを生じさせてしまい、混合性の低下、ひいては乾燥不良等が生じてしまっていた。そこでこのような事態を回避するためには、回転翼5′の回転数を上げればよいのであるが、著しい高速回転は処理物Wの粒子破壊してその性状を損なってしまい、また消費電力の増大を招いてしまうため、経済性の低下を引き起こしてしまうといった問題があった。

0005

そこで本出願人は、前記渦流ブレーカ6′を処理槽1′の中間高さ位置よりも下方に下段渦流ブレーカ6C′として設けることにより、処理物Wが少量の場合であっても、回転翼5′の回転数を高速とすることなく処理物Wを渦流ブレーカ6′に到達させ、処理物Wを充分に循環させることのできる装置を開発するとともに、既に特許出願に及んでおり、上記問題点について解消するに至っている(特許文献1参照)。

0006

しかしながら、処理物Wとしては多種多様なものが対象となるため、また装置の運転条件も異なってくるため、現実に装置が運用されるに従って、予想していなかった不具合顕在化してきた。その具体例の一つとしては、回転翼5′の回転数を上げていないにもかかわらず消費電力が増大する現象や、処理物Wの循環が低下することによる乾燥不足等の現象が確認された。

0007

そしてその後の研究の結果、これら消費電力の増大及び処理物の循環低下は、前記渦流ブレーカ6′の構造に起因するものであることが判明した。すなわち処理槽1′内上部に位置する上段渦流ブレーカ6A′に加え処理槽1′の中間高さ位置よりも下方にも下段渦流ブレーカ6C′が具えられた円錐型リボン混合処理装置D′において、処理物Wの投入量が増えた場合、下段渦流ブレーカ6C′は処理物W内に埋もれてしまうこととなる。このため、処理槽1′内における処理物Wの循環流にとって下段渦流ブレーカ6C′が逆に障害物となってしまい、処理物Wの円滑な循環を妨げてしまっていることが判明した。

0008

そこで本出願人は、前記渦流ブレーカ6′におけるブレーカ体61′を、案内作用面61S′にすくい傾斜角を持たせたものとすることにより、処理物Wに対する渦流ブレーカ6′の抵抗を低減させ、処理物Wの円滑な循環を実現し、既に特許出願に及んでいる(特許文献2参照)。

0009

また上述の問題に加え、現実に装置が運用されるに従って顕在化してきた不具合として、処理槽1′内の掃除やメンテナンスが行い難いといった問題がある。
すなわち日常的には処理槽1′内に水等の洗浄溶媒を満たした状態で回転翼5′を回転させることにより洗浄を行うことができるものの、粘度の高い処理物Wがリボン翼52′に付着してしまった場合や、部品交換が必要になった場合等には、天板11′を外して回転翼5′を引き抜く必要がある。この際、下段渦流ブレーカ6C′と回転翼5′とが物理的に干渉してしまうため、処理槽内板10′に溶接された下段渦流ブレーカ6C′を一旦取り外すとともに、メンテナンス終了後に再度溶接するといった、非常に煩わしい作業を要してしまっている。
もちろん前記下段渦流ブレーカ6C′を処理槽内板10′にボルト止めして装着することも可能であるが、メンテナンス等の作業性を著しく向上させるまでには至らない。
特開2003−71263公報
特開2003−290641公報

発明が解決しようとする課題

0010

本発明はこのような背景を認識してなされたものであり、回転翼及び渦流ブレーカの構造を根本から見直すことにより、処理槽内部の掃除等のメンテナンスの作業性を著しく向上させることのできる新規な円錐型リボン混合処理装置を開発することを技術課題とした。

課題を解決するための手段

0011

すなわち請求項1記載の円錐型リボン混合処理装置は、処理槽の一部または全てを逆円錐状に形成し、この処理槽内に具えられた回転翼によって処理物を内壁に沿って上昇させ、この上昇させられた処理物を渦流ブレーカによって処理槽の中央付近に移動させることにより、処理物を処理槽下部に落下させることを繰り返し行いながら、処理物の混合、破砕、乾燥のうちのいずれか一つまたは複数の処理を行う装置において、前記渦流ブレーカは、前記回転翼に対して具えられたものであることを特徴として成るものである。
この発明によれば、処理槽から回転翼を引き抜く際に、渦流ブレーカと回転翼とが物理的に干渉してしまうことがないため、処理槽から回転翼を抜き出す操作を容易に行うことができ、内部の掃除等のメンテナンスの作業性を著しく向上させることができる。
またリボン翼を分断する必要がないため、リボン翼によって処理槽内板に沿って上昇する処理物の動きを円滑なものとすることができる。

0012

また請求項2記載の円錐型リボン混合処理装置は、前記要件に加え、前記渦流ブレーカは、高さを異ならせた複数の個所に設けられることを特徴として成るものである。
この発明によれば、一台の円錐型リボン混合処理装置により、少量から多量まで幅広い量の処理物を処理することが可能となる。
また少量の処理物であっても、比較的低い位置に設けられる渦流ブレーカによって処理槽内を循環することとなるため、従来のように回転翼の回転速度を高くする必要がなく、攪拌動力の増大を回避することができる。
また攪拌翼の回転速度を高くする必要がないため、処理物の粒子を破壊することなく、混合、乾燥等を行うことができる。

0013

更にまた請求項3記載の円錐型リボン混合処理装置は、前記要件に加え、前記渦流ブレーカのうち、少なくとも一基は、処理槽の中間高さ位置よりも下方に具えられていることを特徴として成るものである。
この発明によれば、処理槽を小さくすることなく、円錐型リボン混合処理装置の最低許容処理量下げることが可能であり、処理物が少量であっても、回転翼の回転数を上げることなく、処理物を渦流ブレーカにまで到達させるとともに、処理槽内を循環させることができる。
そしてこれら各請求項記載の要件を手段として前記課題の解決が図られる。

発明の効果

0014

本発明によれば、処理槽から回転翼を抜き出す際に、渦流ブレーカと回転翼とが物理的に干渉して回転翼の抜き出しを阻害してしまうことがないため、処理槽内部の掃除等のメンテナンスの作業性を著しく向上することが可能となる。

発明を実施するための最良の形態

0015

以下本発明を実施するための最良の形態について、図示の実施例に基づいて説明するものであるが、この実施例に対して、本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更を加えることも可能である。

0016

以下本発明の円錐型リボン混合処理装置を図示の実施例に基づいて説明する。図中符号Dで示すものが円錐型リボン混合処理装置の一例である円錐型リボン混合機である。
このものは処理槽1内に投入された処理物Wを、回転翼5によって混合、攪拌するための装置であり、モータM、減速機3、回転翼5及び渦流ブレーカ6を具えて成るものである。以下これらの構成要素について詳しく説明する。

0017

まず前記処理槽1は、適宜の金属素材逆円錐形に形成してなる円錐部1Aと、この円錐部1Aの上方に連結された円筒部1Bとを具えて成るものであり、上部開口部が天板11によって塞がれて、処理槽1の内部空間を混合、攪拌処理のための処理空間として構成されたものである。
また前記天板11に対しては投入口12が形成され、更に処理槽1の下部には排出口13が形成される。

0018

更に前記天板11上には、モータM及び減速機3が具えられ、減速機3の出力軸は、処理槽1内に配された回転翼5における回転軸50に連結される。
また前記回転軸50には、その軸方向に沿って支持バー51が固定され、この支持バー51の端部に対して、幅細のリボン翼52二本が、位相を180°ずらした状態で取り付けられることにより、先細り螺旋形状の回転翼5が構成されるものである。
なお、前記リボン翼52を一本のみ具えるような構成を採ることもできる。
また前記支持バー51は図1に示すような丸棒状のものの他、図3に示すような平板状のものとすることもできる。

0019

また前記リボン翼52の搬送作用面52Sに対しては、複数の渦流ブレーカ6が具えられるものであり、この実施例では一例として六カ所に具えられるようにした。なおこれら渦流ブレーカ6は二基一対とされるものであり、図2に示すようにそれぞれのリボン翼52に対して、平面視において対向した位置に設置されることにより、実質的に二基一対の渦流ブレーカ6が上下方向三箇所に多段状に配されるような形態が採られる。
またこの実施例では、少なくとも一対の渦流ブレーカ6が、処理槽1の中間高さ位置よりも下方に具えられるようにした。
なおこれら各段の渦流ブレーカ6を区別する必要のある場合には、それぞれ上段渦流ブレーカ6A、中段渦流ブレーカ6B及び下段渦流ブレーカ6Cと呼称する。
前記渦流ブレーカ6の作用は、前記リボン翼52によって処理槽内板10に沿って上昇してきた処理物Wを、処理槽1の中央付近に移動させるとともに処理槽1下部に落下させるというものである。

0020

なお前記上段渦流ブレーカ6A、中段渦流ブレーカ6B及び下段渦流ブレーカ6Cは、処理槽1の胴周に応じて大きさを異ならせてあるが、実質的に同様の構成が採られるものである。
具体的には図2及び図3に示すように、一例として金属を素材として成るブレーカ体61がリボン翼52の搬送作用面52Sに対して固定されるものであり、この実施例ではブレーカ体61を図1に拡大して示すように案内作用面61Sにすくい傾斜角θを持たせたものとすることにより、処理物Wに作用する力を分散させるように構成した。
ここで前記すくい傾斜角θとは、ブレーカ体61における処理物Wと接触する面である案内作用面61Sと水平面との間の角度を意味するものである。

0021

なおブレーカ体61を曲げ加工することにより、案内作用面61Sがねじれた状態とされるものであり、一例として案内作用面61Sを、処理槽1の内壁面側から見て、回転翼5の回転方向と反対側にねじれた状態とする。すなわちこのような形態でブレーカ体61は右ねじり形状のものとなり、回転翼5によって処理物Wに作用する力は、処理槽1の中心側に向かう水平成分と、垂直面内において方向が変化する成分とに効果的に分散させられることとなる。なお前記案内作用面61Sのねじれ方向は、回転翼5の回転方向と同じ側とすることもできる。
またブレーカ体61をリボン翼52に対して固定するにあたっては、ブレーカ体61と支持バー51または回転軸50との間を固定板62によって接続することにより、補強を図るようにした。

0022

また前記ブレーカ体61としては既存の装置で採用されているような平板状のものや、平面視円弧状のものとすることもできる。
更にまた前記ブレーカ体61を角柱状あるいは三角柱状の金属ブロックにより形成し、このブレーカ体61に対して案内作用面61Sを形成するにあたっては、その一部を削り加工して行うようにすることもできる。

0023

因みに円錐型リボン混合装置Dを混合乾燥機として機能させることができるものであり、図5中、仮想線で示すように、処理槽1の外側に対してジャケット外体を具えるとともに、このジャケット外体の内側を加熱媒体が循環するような構成とすることにより、処理物Wを加熱して乾燥を行うことが可能となる。

0024

本発明の円錐型リボン混合処理装置Dの一例である円錐型リボン混合機は一例として上述のように構成されるものであり、以下、この装置の運転状態とともに処理槽1内における処理物Wの様子について説明し、続いてメンテナンス作業の態様について説明する。
まず処理物Wの量が多い場合について説明する。
図4(a)に示すように、一例として容量が1000リットルの処理槽1に、800リットルの処理物Wが投入される場合について説明する。
始めにモータMを起動して回転翼5を回転させながら、処理物Wを投入口12から処理槽1内に投入するものであり、処理物W全体は処理槽1内において螺旋状のリボン翼52に案内されながら処理槽1の内壁に沿って上昇することとなる。

0025

そして処理物Wは、上段渦流ブレーカ6Aの位置まで到達するとブレーカ体61に効果的に案内されて中央部に寄せられ、ここから落下するものであり、以降処理物Wはこのような経路を循環しながら混合攪拌処理が施される。
このとき、渦流ブレーカ6が処理物Wの循環を阻害してしまうことがなく、特に常時処理物Wに埋もれた状態となる下段渦流ブレーカ6Cあるいは中段渦流ブレーカ6Bであっても、処理物Wの循環を著しく阻害してしまうことがない。このため回転翼5を回転駆動するモータMの消費電力を低減することができるものである。
また本発明によれば、既存の装置のように渦流ブレーカ6との干渉を回避するためにリボン翼52を分断する必要がなく、リボン翼52は最上部から最下部まで連続して形成されており、リボン翼52によって処理槽内板10に沿って上昇する処理物Wの動きを、途切れの無い円滑なものとすることができる。

0026

次に処理物Wの量が少ない場合について説明する。図4(b)に示すように、一例として容量が1000リットルの処理槽1に、200リットルの処理物Wを投入される場合について説明する。
処理物Wは、下段渦流ブレーカ6Cの位置まで到達するとブレーカ体61に効果的に案内されて中央部に寄せられ、ここから落下するものであり、以降処理物Wはこのような経路を循環しながら混合攪拌処理が施される。
すなわち、上段渦流ブレーカ6Aのみしか設けられていない場合には、処理物Wを処理槽1内上部にまで搬送するためには回転翼5の回転速度を高める必要があったが、下段渦流ブレーカ6Cあるいは中段渦流ブレーカ6Bが設けられている場合には、回転速度を抑えて消費電力の増大を回避することが可能となるものである。

0027

そして粘度の高い処理物Wがリボン翼52に付着してしまった場合や、部品交換等のメンテナンスが必要になった場合には、天板11を外して回転翼5を処理槽1から引き抜いた状態で作業が行われることとなるが、本発明によれば、従来装置のように渦流ブレーカ6と回転翼5とが物理的に干渉して回転翼5の引き抜きができないといった事態が生じないため、渦流ブレーカ6の取り外し作業が不要となる。
このため処理槽1から回転翼5を抜き出す操作を容易に行うことができ、メンテナンスの作業性を著しく向上させることができるものである。

図面の簡単な説明

0028

本発明の円錐型リボン混合処理装置の一例である円錐型リボン混合機を透視して示す側面図である。
処理槽内に配された回転翼の横断面図である。
円錐型リボン混合処理装置内部の様子を示す斜視図である。
処理物が投入された状態の円錐型リボン混合処理装置内部を透視して示す側面図である。
従来の円錐型リボン混合乾燥機を示す骨格的縦断側面図である。

符号の説明

0029

1処理槽
1A円錐部
1B円筒部
10 処理槽内板
11天板
12投入口
13 排出口
3減速機
5回転翼
50回転軸
51支持バー
52リボン翼
52S搬送作用面
6渦流ブレーカ
6A上段渦流ブレーカ
6B中段渦流ブレーカ
6C下段渦流ブレーカ
61ブレーカ体
61S案内作用面
62固定板
D円錐型リボン混合処理装置
Mモータ
W処理物
θ すくい傾斜角

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