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技術 電流駆動型の表示素子の駆動装置、電流駆動型の表示素子の駆動方法および制御プログラム

出願人 シャープ株式会社
発明者 大橋誠二
出願日 2006年2月16日 (15年0ヶ月経過) 出願番号 2006-039374
公開日 2007年8月30日 (13年5ヶ月経過) 公開番号 2007-219135
状態 未査定
技術分野 電場発光光源(EL) エレクトロルミネッセンス光源 陰極線管以外の表示装置の制御 EL表示装置の制御
主要キーワード 信号時間幅 パルス幅変調型 維持継続 ロウドライバ回路 パルス幅変調法 カラムドライバ回路 ロウ電圧 一定電流値
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年8月30日)のものです。
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図面 (20)

課題

有機EL素子の持つ容量への充放電回数を削減することにより、消費電力の増大を抑制することができる有機EL素子の駆動装置および駆動方法を提供する。

解決手段

第1のロウ電極は、ロウ電圧VR1(V)がGNDレベルのときに選択されて、リセット状態発光状態非発光状態順序で駆動される。第2のロウ電極は、ロウ電圧VR2(V)がGNDレベルのときに選択されて、非発光状態、リセット状態、発光状態の順序で駆動される。第3のロウ電極は、ロウ電圧VR3(V)がGNDレベルのときに選択されて、発光状態、非発光状態の順序で駆動される。第1ないし第3のロウ電極に対応する選択期間3つ分に相当する期間を1ブロックとして、3ロウ電極毎に1ブロックを繰り返して有機EL素子を駆動する。

概要

背景

近年、有機ELDやFED等の電流駆動型発光素子研究開発活発に行われている。特に有機ELDは、低電圧低消費電力発光可能なディスプレイとして、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)など携帯機器用として注目されている。

有機ELDの駆動法としては、パッシブマトリクス(PM)駆動法(単純マトリクス駆動法ともいう)と、アクティブマトリクス(AM)駆動法とがある。アクティブマトリクス駆動法は、走査電極カラム電極)と信号電極ロウ電極)とのマトリクス電極構造において、マトリクスの各交差部に配された画素アクティブ素子トランジスタ)とキャパシタとを配置し、画素ごとにオンオフとを切り替えて、有機EL素子を駆動することにより表示制御を行うものである。

アクティブマトリクス駆動法は、パッシブマトリクス駆動法に比べて、反応速度が速く、残像が少なく、さらに視野角も広いなど、性能の点では優れている反面、製造コストが高いなどの問題がある。

これに対し、パッシブマトリクス駆動法は、水平方向と垂直方向電流を流す導線として、走査電極と信号電極とをマトリクス状に配置し、各交差部に有機EL素子を設け、これらの導線にタイミングよく電圧パルス印加することで、有機EL素子を駆動し、表示制御を行うものである。

パッシブマトリクス駆動法は、アクティブマトリクス駆動法に比べ、電極の数が少なく、構造も単純なため、該駆動法を適用した表示装置の製造が容易で歩留りが高い。このため、パッシブマトリクス駆動法を利用した製品は、アクティブマトリクス駆動法を利用した製品に比べて一般に安価な表示装置が製造できるという利点がある。

パッシブマトリクス駆動法の大きな課題としては、数百nmというきわめて薄い有機EL膜を走査電極と信号電極とで挟み込むことで形成されるため、有機EL素子に大きな接合寄生)容量が発生し、この接合容量を如何に早く充電できるかということが挙げられる。

ところで、パッシブマトリクス駆動法では、上述したような電流駆動方式の他に、ロウドライバ回路から各表示素子に所定の電圧を印加して駆動する電圧駆動方式も知られている。

しかしながら、表示素子として有機EL素子を適用した場合にあっては、ダイオード型の表示素子と接合容量(図示せず)とが並列に接続された構成を有し、且つ各有機EL素子がカラム電極に並列接続されているため、その接合容量の総和が大きくなるとともに、カラム電極の配線容量も付加されることになる。したがって、電圧駆動方式で有機EL素子を駆動した場合、有機EL素子の駆動状態遅延が生じたり、ロウドライバ回路からの距離に応じて電圧降下が生じて、例えば、表示パネル上方領域と下方領域とで発光の状態(輝度)にバラツキが生じて、表示画質劣化を招くという問題を有している。

そのため、有機EL素子を表示素子に適用した表示装置では、電圧駆動方式に比較して、電流駆動方式が優位であると考えられる。

さらに、有機EL素子の輝度−電圧特性非線形であるため、僅かな電圧の違いで輝度が大きく変動する。また、駆動時間や素子周囲温度などよって容易に特性曲線が変動してしまうため、電圧制御型駆動方法では輝度のバラツキを抑えることが非常に困難である。一方、有機EL素子の輝度−電流特性比例関係にあり、周囲温度による影響も少ないため、電流による輝度の制御は容易である。したがって、有機EL素子の駆動方式としては電流制御型が好ましい。

有機EL素子のパッシブマトリクス駆動法は、たとえば、特許文献1(特開平11-311978)に開示されている。

この特許文献1に記載された有機EL素子のパッシブマトリクス駆動法を、図19ないし図22を参照して説明する。なお、ここでは、連続して選択される3つの走査線であるロウ電極R1ないしR3の選択期間に着目して説明する。

図20に示すロウドライバ回路112は、所定のタイミングで各ロウ電極(走査線)Rに走査選択信号パルス信号)を印加して各行の有機EL素子OELを順次選択状態走査し、カラムドライバ回路111は、ロウドライバ回路112による走査に同期して、カラム電極(信号線)Cを介して各有機EL素子(表示素子)に駆動電流を供給するように構成されている。

図20の状態1は、リセット状態を示している。この状態1は、特許文献1に特徴的な動作であり、すべてのロウ電極(走査線)Rを接地することによって、逆バイアス状態に充電されていた有機EL素子の接合容量を、ロウ電極Rを通じて放電させている。

図20の状態2は、発光状態を示している。この発光状態では、カラム電極C1を定電流源CSに接続するとともに、選択されるロウ電極R1以外のロウ電極R2、R3…を電位VR-Highに引き上げることによって、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)の接合容量が迅速に充電される。このとき、カラム電極C1は定電流源CSに接続され、ロウ電極R1は接地されているので、有機EL素子OEL(C1,R1)に所定の電流が流れ、発光する。

図20の状態3は、非発光状態を示している。この非発光状態では、カラム電極C1を接地することによって、有機EL素子の接合容量に蓄積されていた電荷が放電され、有機EL素子OEL(C1,R1)は、非発光状態となる。

図21の状態4は、前記状態1と同様に、リセット状態を示している。すなわち、すべてのロウ電極R1、R2…を接地することによって、逆バイアス状態に充電されていた有機EL素子OEL(C1,R1)の接合容量を放電し、リセット状態としている。

以上のように、特許文献1の駆動方法によれば、ロウ電極(走査線)Rが順次選択される毎に、上記の図20に示す状態1ないし状態3(陰極リセット状態、発光状態、非発光状態)の駆動操作が繰り返される。

図21の状態5は、有機EL素子OEL(C1,R2)の発光状態を示し、図22の状態8は、有機EL素子OEL(C1,R3)の発光状態を示している。

なお、図21の状態5(発光状態)、状態6(非発光状態)および図22の状態7(陰極リセット状態)、状態8(発光状態)、状態9(非発光状態)については、図20の状態2(発光状態)、状態3(非発光状態)、および図20の状態1(陰極リセット状態)、状態2(発光状態)、状態3(非発光状態)と同様であるため説明は省略する。

ここで、上記特許文献1の駆動方法における階調特性の取り方を、図20ないし図22の状態1ないし状態9(陰極リセット状態、発光状態、非発光状態)を参照し説明する。図20ないし図22の各発光期間(状態2、状態5、状態8の各期間)が増加する(長くなる)毎に非発光期間(状態3、状態6、状態9の期間)は、それぞれ発光期間の増加分だけ減少する。したがって、この場合、前記発光期間が増加する程、輝度も増加し、高階調となる。逆に、発光期間(状態2、状態5、状態8の各期間)が減少する(短くなる)毎に非発光期間(状態3、状態6、状態9の各期間)は、それぞれ発光期間の減少分だけ増加する。したがって、この場合、前記発光期間が減少する程、輝度も減少し、低階調となる。

図19は、上記の特許文献1の駆動方法に係るタイミングチャートを示している。同図のタイミングチャートに示すT1、T2、T3は、それぞれ陰極リセット状態(状態1)、発光状態(状態2)、非発光状態(状態3)に対応している。このタイミングチャートに示すように、カラム電極C1には、カラム電圧VC1(V)が印加され、ロウ電圧R1、R2、R3には、それぞれVR1、VR2、VR3が印加される。また、有機EL素子OEL(C1,R1)、(C1,R2)、(C1,R3)に流れる駆動電流I(A)をそれぞれ、I(C1,R1)、I(C1,R2)、I(C1,R3)で示している。

特許文献1の駆動方法においては、連続して順次選択されるロウ電極R1ないしR3における有機EL素子の駆動は、ロウ電極R1が選択された場合の状態1ないし状態3(陰極リセット状態、発光状態、非発光状態)と同様の駆動動作をロウ電極R1〜R3を切り換えて3回繰り返すことにより実行される。

図19は、上記の特許文献1の駆動方法に係るタイミングチャートを示している。同図のタイミングチャートに示すT1、T2、T3は、それぞれ陰極リセット状態(状態1)、発光状態(状態2)、非発光状態(状態3)に対応している。このタイミングチャートに示すように、特許文献1の駆動方法においては、連続して順次選択されるロウ電極R1ないしR3における有機EL素子の駆動は、ロウ電極R1が選択された場合の状態1ないし状態3(陰極リセット状態、発光状態、非発光状態)の駆動動作を3回繰り返すことにより実行される。

ところで、有機EL素子の他のパッシブマトリクス駆動法が、特許文献2(特開2004−45488)に開示されている。

図24に示すカラムドライバ回路211は、各カラム電極Cを、リセット状態(プリチャージ状態)ではプリチャージ電位である第1の電位Vpcの端子に接続し、非発光状態では、電位Vc-Lowの端子に接続するように切り換える点で、特許文献1のカラムドライバ回路111と異なっている。ロウドライバ回路212は、リセット状態ではすべてのロウ電極Rを電位VR-Highの端子に接続し、非発光状態では、選択線であるロウ電極を電位VR-Highの端子に接続するように切り換える点で、特許文献1のカラムドライバ回路111と異なっている。

この特許文献2に記載された有機EL素子のパッシブマトリクス駆動法を、図23ないし図26を参照して説明する。なお、ここでも、連続して選択される3つの走査線であるロウ電極R1ないしR3の選択期間に着目して説明する。

図23は、上記の特許文献2の駆動方法に係るタイミングチャートを示している。同図のタイミングチャートに示すT1、T2、T3は、それぞれリセット状態(プリチャージ)状態(状態1)、発光状態(状態2)、非発光状態(状態3)に対応している。このタイミングチャートに示すように、カラム電極C1には、カラム電圧VC1(V)が印加され、ロウ電圧R1、R2、R3には、それぞれVR1、VR2、VR3が印加される。また、有機EL素子OEL(C1,R1)、(C1,R2)、(C1,R3)に流れる駆動電流I(A)をそれぞれ、I(C1,R1)、I(C1,R2)、I(C1,R3)で示している。

図24の状態1は、リセット状態(プリチャージ状態)を示している。このリセット状態では、カラム電極C1を電位Vpcに接続し、ロウ電極R1を電位VR-Highに接続することによって、有機EL素子OELのアノード陽極)側は電位Vpcに迅速に充電される。ここで、電位VR-Highは状態1において有機EL素子OELに印加される電圧が閾値電圧を越えない電圧に設定されている。したがって、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)は発光しない。

すなわち、電位VR-Highは、下記の式(1)を満たすように設定される。

Vth > Vpc −VR-High …(1)
式(1)中、Vthは、有機EL素子の閾値電圧であり、電位Vpcは、有機EL素子OELの接合容量を充電する第1の電位であり、Vthを越える値に設定されている。

図24の状態2は、発光状態を示している。この状態2は、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)が点灯している状態を示しており、選択線であるロウ電極R1は接地される一方、非選択線であるロウ電極R1以外のロウ電極R2、R3、…は電位VR-Highに引き上げられたままの状態で維持される。一方、カラム電極C1は定電流源CSに接続され、所定の電流が流れる電位になっている。したがって、状態2では、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)は、順バイアス状態となっているため発光し、それ以外の有機EL素子は逆バイアス状態となっているため非発光となる。

図24の状態3は、非発光状態を示している。この非発光状態では、選択されていたロウ電極R1を電位VR-Highに引き上げ、カラム電極C1がVc-Lowに接続されることによって、有機EL素子OEL(C1,R1)の接合容量に蓄積されていた電荷を放電し、有機EL素子OEL(C1,R1)を非発光状態としている。ここで、Vc-Lowは、有機EL素子OELの閾値電圧を越えない電位に設定されている。

図25の状態4は、図24の状態1と同様に、ロウ電極R2が電位VR-Highに接続された状態で、カラム電極C1を電位Vpcに接続することで、有機EL素子OEL(C1,R2)の陰極側を電位Vpcに迅速に充電してリセット状態(プリチャージ状態)とする。

以上のように、特許文献2の駆動方法によれば、ロウ電極(走査線)Rが順次選択される毎に、上記の図24に示す状態1ないし状態3(リセット状態、発光状態、非発光状態)の駆動操作が繰り返される。

図25の状態5は、有機EL素子OEL(C1,R2)の発光状態を示し、図26の状態8は、有機EL素子OEL(C1,R3)の発光状態を示している。

なお、図25の状態5(発光状態)、状態6(非発光状態)および図26の状態7(リセット状態)、状態8(発光状態)、状態9(非発光状態)については、それぞれ図24の状態2(発光状態)、状態3(非発光状態)、および図24の状態1(リセット状態)、状態2(発光状態)、状態3(非発光状態)と同様であるため説明は省略する。

ここで、上記特許文献2の駆動方法における階調特性の取り方を図24ないし図26の状態1ないし状態9(リセット状態、発光状態、非発光状態)を参照し説明する。特許文献1の駆動方法の場合と同様に、図24ないし図26の各発光期間(状態2、状態5、状態8の各期間)が増加する(長くなる)毎に非発光期間(状態3、状態6、状態9の期間)は、それぞれ発光期間の増加分だけ減少する。したがって、この場合、前記発光期間が増加する程、輝度も増加し、高階調となる。逆に、発光期間(状態2、状態5、状態8の各期間)が減少する(短くなる)毎に非発光期間(状態3、状態6、状態9の各期間)は、それぞれ発光期間の減少分だけ増加する。したがって、この場合、前記発光期間が減少する程、輝度も減少し、低階調となる。

図23は、上記の特許文献2の駆動方法に係るタイミングチャートを示している。同図のタイミングチャートに示すT1、T2、T3は、それぞれリセット状態(状態1)、発光状態(状態2)、非発光状態(状態3)に対応している。このタイミングチャートに示すように、特許文献2の駆動方法においては、特許文献1の駆動方法と同様に、連続して順次選択されるロウ電極R1ないしR3における有機EL素子の駆動は、ロウ電極R1が選択された場合の状態1ないし状態3(陰極リセット状態、発光状態、非発光状態)と同様の駆動動作をロウ電極R1〜R3を切り換えて3回繰り返すことにより実行される。
特開平11−311978号公報(1999年11月09日公開
特開2004−45488号公報(2004年02月12日公開)

概要

有機EL素子の持つ容量への充放電回数を削減することにより、消費電力の増大を抑制することができる有機EL素子の駆動装置および駆動方法を提供する。第1のロウ電極は、ロウ電圧VR1(V)がGNDレベルのときに選択されて、リセット状態、発光状態、非発光状態の順序で駆動される。第2のロウ電極は、ロウ電圧VR2(V)がGNDレベルのときに選択されて、非発光状態、リセット状態、発光状態の順序で駆動される。第3のロウ電極は、ロウ電圧VR3(V)がGNDレベルのときに選択されて、発光状態、非発光状態の順序で駆動される。第1ないし第3のロウ電極に対応する選択期間3つ分に相当する期間を1ブロックとして、3ロウ電極毎に1ブロックを繰り返して有機EL素子を駆動する。

目的

本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、表示素子の持つ容量への充放電の回数を削減することにより、消費電力の増大を抑制することができる電流駆動型の表示素子の駆動装置および駆動方法を提供することを目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

マトリクス状に配された複数の走査線信号線との各交差部に設けられた電流駆動型表示素子駆動方法であって、前記複数の走査線の各選択期間中に、前記表示素子の発光状態非発光状態とを時分割切り換えながら前記表示素子を駆動する電流駆動型の表示素子の駆動方法において、連続して選択される2つの走査線のうち、最初に選択される走査線の選択期間の最後を非発光状態とする場合は、次に選択される走査線の選択期間の最初も非発光状態となる一方、最初に選択される走査線の選択期間の最後を発光状態とする場合は、次に選択される走査線の選択期間の最初も発光状態となるように前記表示素子を駆動することを特徴とする電流駆動型の表示素子の駆動方法。

請求項2

選択期間の最初を発光状態とする場合は、該選択期間に表示素子の発光準備状態であるリセット状態を設けないように表示素子を駆動する一方、該選択期間以外の各選択期間の発光状態の直前には、前記リセット状態を設けるように表示素子を駆動することを特徴とする請求項1に記載の電流駆動型の表示素子の駆動方法。

請求項3

連続して選択される3つの走査線のうち、最初に選択される走査線の選択期間には、前記リセット状態、前記発光状態、前記非発光状態の順に表示素子を駆動し、その次に選択される走査線の選択期間には、非発光状態、リセット状態、発光状態の順に表示素子を駆動し、最後に選択される走査線の選択期間には、発光状態、非発光状態の順に表示素子を駆動することを特徴とする、請求項2に記載の電流駆動型の表示素子の駆動方法。

請求項4

連続して選択される前記3つの走査線に対応する選択期間3つ分に相当する期間を1ブロックとして、3走査線毎に1ブロックを繰り返して表示素子を駆動することを特徴とする請求項3に記載の電流駆動型の表示素子の駆動方法。

請求項5

連続して選択される2つの走査線のうち、最初に選択される走査線の選択期間には、非発光状態、リセット状態、発光状態の順に表示素子を駆動し、その次に選択される走査線の選択期間には、発光状態、非発光状態の順に表示素子を駆動することを特徴とする請求項2に記載の電流駆動型の表示素子の駆動方法。

請求項6

連続して選択される前記2つの走査線に対応する選択期間2つ分に相当する期間を1ブロックとして、2走査線毎に1ブロックを繰り返して表示素子を駆動することを特徴とする請求項5に記載の電流駆動型の表示素子の駆動方法。

請求項7

発光状態の直前に設けられる前記リセット状態では、前記表示素子の持つ容量に蓄積された電荷放電するように表示素子を駆動することを特徴とする請求項2に記載の電流駆動型の表示素子の駆動方法。

請求項8

発光状態の直前に設けられる前記リセット状態では、前記表示素子を発光させない状態で前記表示素子の持つ容量を第1の電位充電するように表示素子を駆動することを特徴とする請求項2に記載の電流駆動型の表示素子の駆動方法。

請求項9

前記リセット状態における前記第1の電位は、前記表示素子の閾値電圧以上の値に設定されていることを特徴とする請求項8に記載の電流駆動型の表示素子の駆動方法。

請求項10

前記非発光状態では、選択期間中の前記発光素子を前記表示素子の閾値電圧を越えない第2の電位に充電するように表示素子を駆動することを特徴とする請求項9に記載の電流駆動型の表示素子の駆動方法。

請求項11

前記最初に選択される走査線の選択期間の最後の非発光状態から、前記次に選択される走査線の選択期間の最初の非発光状態へ移行するとき、前記走査線を駆動する走査線駆動回路駆動状態および前記信号線を駆動する信号線駆動回路の駆動状態を、該移行の前後で変化させずにそのまま維持することを特徴とする請求項1に記載の電流駆動型の表示素子の駆動方法。

請求項12

前記発光状態では、前記表示信号に含まれる輝度階調成分に応じたパルス幅変調制御に基づいて、駆動電流を前記表示素子に供給することを特徴とする請求項1に記載の電流駆動型の表示素子の駆動方法。

請求項13

前記表示素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子であって、該有機エレクトロルミネッセンス素子のアノード電極が前記信号線に接続され、カソード電極が前記走査線に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電流駆動型の表示素子の駆動方法。

請求項14

マトリクス状に配された複数の走査線と信号線との各交差部に設けられた電流駆動型の表示素子の駆動装置であって、前記複数の走査線の各選択期間に、前記表示素子の発光状態と非発光状態とが実行される電流駆動型の表示素子の駆動装置において、連続して選択される2つの走査線のうち、最初に選択される走査線の選択期間の最後を非発光状態とする場合は、次に選択される走査線の選択期間の最初も非発光状態となる一方、最初に選択される走査線の選択期間の最後を発光状態とする場合は、次に選択される走査線の選択期間の最初も発光状態となるように前記表示素子を駆動する制御手段を備えることを特徴とする電流駆動型の表示素子の駆動装置。

請求項15

請求項14に記載の駆動装置の動作を制御する制御プログラムであって、コンピュータを上記制御手段として機能させる制御プログラム。

技術分野

0001

本発明は、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD:Electro Luminescence Display)やフィールドエミッションディスプレイ(FED:Field Emission Display)等の電流駆動型表示素子駆動装置および駆動方法に関するものである。

背景技術

0002

近年、有機ELDやFED等の電流駆動型の発光素子研究開発活発に行われている。特に有機ELDは、低電圧低消費電力発光可能なディスプレイとして、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)など携帯機器用として注目されている。

0003

有機ELDの駆動法としては、パッシブマトリクス(PM)駆動法(単純マトリクス駆動法ともいう)と、アクティブマトリクス(AM)駆動法とがある。アクティブマトリクス駆動法は、走査電極カラム電極)と信号電極ロウ電極)とのマトリクス電極構造において、マトリクスの各交差部に配された画素アクティブ素子トランジスタ)とキャパシタとを配置し、画素ごとにオンオフとを切り替えて、有機EL素子を駆動することにより表示制御を行うものである。

0004

アクティブマトリクス駆動法は、パッシブマトリクス駆動法に比べて、反応速度が速く、残像が少なく、さらに視野角も広いなど、性能の点では優れている反面、製造コストが高いなどの問題がある。

0005

これに対し、パッシブマトリクス駆動法は、水平方向と垂直方向電流を流す導線として、走査電極と信号電極とをマトリクス状に配置し、各交差部に有機EL素子を設け、これらの導線にタイミングよく電圧パルス印加することで、有機EL素子を駆動し、表示制御を行うものである。

0006

パッシブマトリクス駆動法は、アクティブマトリクス駆動法に比べ、電極の数が少なく、構造も単純なため、該駆動法を適用した表示装置の製造が容易で歩留りが高い。このため、パッシブマトリクス駆動法を利用した製品は、アクティブマトリクス駆動法を利用した製品に比べて一般に安価な表示装置が製造できるという利点がある。

0007

パッシブマトリクス駆動法の大きな課題としては、数百nmというきわめて薄い有機EL膜を走査電極と信号電極とで挟み込むことで形成されるため、有機EL素子に大きな接合寄生)容量が発生し、この接合容量を如何に早く充電できるかということが挙げられる。

0008

ところで、パッシブマトリクス駆動法では、上述したような電流駆動方式の他に、ロウドライバ回路から各表示素子に所定の電圧を印加して駆動する電圧駆動方式も知られている。

0009

しかしながら、表示素子として有機EL素子を適用した場合にあっては、ダイオード型の表示素子と接合容量(図示せず)とが並列に接続された構成を有し、且つ各有機EL素子がカラム電極に並列接続されているため、その接合容量の総和が大きくなるとともに、カラム電極の配線容量も付加されることになる。したがって、電圧駆動方式で有機EL素子を駆動した場合、有機EL素子の駆動状態遅延が生じたり、ロウドライバ回路からの距離に応じて電圧降下が生じて、例えば、表示パネル上方領域と下方領域とで発光の状態(輝度)にバラツキが生じて、表示画質劣化を招くという問題を有している。

0010

そのため、有機EL素子を表示素子に適用した表示装置では、電圧駆動方式に比較して、電流駆動方式が優位であると考えられる。

0011

さらに、有機EL素子の輝度−電圧特性非線形であるため、僅かな電圧の違いで輝度が大きく変動する。また、駆動時間や素子周囲温度などよって容易に特性曲線が変動してしまうため、電圧制御型の駆動方法では輝度のバラツキを抑えることが非常に困難である。一方、有機EL素子の輝度−電流特性比例関係にあり、周囲温度による影響も少ないため、電流による輝度の制御は容易である。したがって、有機EL素子の駆動方式としては電流制御型が好ましい。

0012

有機EL素子のパッシブマトリクス駆動法は、たとえば、特許文献1(特開平11-311978)に開示されている。

0013

この特許文献1に記載された有機EL素子のパッシブマトリクス駆動法を、図19ないし図22を参照して説明する。なお、ここでは、連続して選択される3つの走査線であるロウ電極R1ないしR3の選択期間に着目して説明する。

0014

図20に示すロウドライバ回路112は、所定のタイミングで各ロウ電極(走査線)Rに走査選択信号パルス信号)を印加して各行の有機EL素子OELを順次選択状態走査し、カラムドライバ回路111は、ロウドライバ回路112による走査に同期して、カラム電極(信号線)Cを介して各有機EL素子(表示素子)に駆動電流を供給するように構成されている。

0015

図20の状態1は、リセット状態を示している。この状態1は、特許文献1に特徴的な動作であり、すべてのロウ電極(走査線)Rを接地することによって、逆バイアス状態に充電されていた有機EL素子の接合容量を、ロウ電極Rを通じて放電させている。

0016

図20の状態2は、発光状態を示している。この発光状態では、カラム電極C1を定電流源CSに接続するとともに、選択されるロウ電極R1以外のロウ電極R2、R3…を電位VR-Highに引き上げることによって、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)の接合容量が迅速に充電される。このとき、カラム電極C1は定電流源CSに接続され、ロウ電極R1は接地されているので、有機EL素子OEL(C1,R1)に所定の電流が流れ、発光する。

0017

図20の状態3は、非発光状態を示している。この非発光状態では、カラム電極C1を接地することによって、有機EL素子の接合容量に蓄積されていた電荷が放電され、有機EL素子OEL(C1,R1)は、非発光状態となる。

0018

図21の状態4は、前記状態1と同様に、リセット状態を示している。すなわち、すべてのロウ電極R1、R2…を接地することによって、逆バイアス状態に充電されていた有機EL素子OEL(C1,R1)の接合容量を放電し、リセット状態としている。

0019

以上のように、特許文献1の駆動方法によれば、ロウ電極(走査線)Rが順次選択される毎に、上記の図20に示す状態1ないし状態3(陰極リセット状態、発光状態、非発光状態)の駆動操作が繰り返される。

0020

図21の状態5は、有機EL素子OEL(C1,R2)の発光状態を示し、図22の状態8は、有機EL素子OEL(C1,R3)の発光状態を示している。

0021

なお、図21の状態5(発光状態)、状態6(非発光状態)および図22の状態7(陰極リセット状態)、状態8(発光状態)、状態9(非発光状態)については、図20の状態2(発光状態)、状態3(非発光状態)、および図20の状態1(陰極リセット状態)、状態2(発光状態)、状態3(非発光状態)と同様であるため説明は省略する。

0022

ここで、上記特許文献1の駆動方法における階調特性の取り方を、図20ないし図22の状態1ないし状態9(陰極リセット状態、発光状態、非発光状態)を参照し説明する。図20ないし図22各発光期間(状態2、状態5、状態8の各期間)が増加する(長くなる)毎に非発光期間(状態3、状態6、状態9の期間)は、それぞれ発光期間の増加分だけ減少する。したがって、この場合、前記発光期間が増加する程、輝度も増加し、高階調となる。逆に、発光期間(状態2、状態5、状態8の各期間)が減少する(短くなる)毎に非発光期間(状態3、状態6、状態9の各期間)は、それぞれ発光期間の減少分だけ増加する。したがって、この場合、前記発光期間が減少する程、輝度も減少し、低階調となる。

0023

図19は、上記の特許文献1の駆動方法に係るタイミングチャートを示している。同図のタイミングチャートに示すT1、T2、T3は、それぞれ陰極リセット状態(状態1)、発光状態(状態2)、非発光状態(状態3)に対応している。このタイミングチャートに示すように、カラム電極C1には、カラム電圧VC1(V)が印加され、ロウ電圧R1、R2、R3には、それぞれVR1、VR2、VR3が印加される。また、有機EL素子OEL(C1,R1)、(C1,R2)、(C1,R3)に流れる駆動電流I(A)をそれぞれ、I(C1,R1)、I(C1,R2)、I(C1,R3)で示している。

0024

特許文献1の駆動方法においては、連続して順次選択されるロウ電極R1ないしR3における有機EL素子の駆動は、ロウ電極R1が選択された場合の状態1ないし状態3(陰極リセット状態、発光状態、非発光状態)と同様の駆動動作をロウ電極R1〜R3を切り換えて3回繰り返すことにより実行される。

0025

図19は、上記の特許文献1の駆動方法に係るタイミングチャートを示している。同図のタイミングチャートに示すT1、T2、T3は、それぞれ陰極リセット状態(状態1)、発光状態(状態2)、非発光状態(状態3)に対応している。このタイミングチャートに示すように、特許文献1の駆動方法においては、連続して順次選択されるロウ電極R1ないしR3における有機EL素子の駆動は、ロウ電極R1が選択された場合の状態1ないし状態3(陰極リセット状態、発光状態、非発光状態)の駆動動作を3回繰り返すことにより実行される。

0026

ところで、有機EL素子の他のパッシブマトリクス駆動法が、特許文献2(特開2004−45488)に開示されている。

0027

図24に示すカラムドライバ回路211は、各カラム電極Cを、リセット状態(プリチャージ状態)ではプリチャージ電位である第1の電位Vpcの端子に接続し、非発光状態では、電位Vc-Lowの端子に接続するように切り換える点で、特許文献1のカラムドライバ回路111と異なっている。ロウドライバ回路212は、リセット状態ではすべてのロウ電極Rを電位VR-Highの端子に接続し、非発光状態では、選択線であるロウ電極を電位VR-Highの端子に接続するように切り換える点で、特許文献1のカラムドライバ回路111と異なっている。

0028

この特許文献2に記載された有機EL素子のパッシブマトリクス駆動法を、図23ないし図26を参照して説明する。なお、ここでも、連続して選択される3つの走査線であるロウ電極R1ないしR3の選択期間に着目して説明する。

0029

図23は、上記の特許文献2の駆動方法に係るタイミングチャートを示している。同図のタイミングチャートに示すT1、T2、T3は、それぞれリセット状態(プリチャージ)状態(状態1)、発光状態(状態2)、非発光状態(状態3)に対応している。このタイミングチャートに示すように、カラム電極C1には、カラム電圧VC1(V)が印加され、ロウ電圧R1、R2、R3には、それぞれVR1、VR2、VR3が印加される。また、有機EL素子OEL(C1,R1)、(C1,R2)、(C1,R3)に流れる駆動電流I(A)をそれぞれ、I(C1,R1)、I(C1,R2)、I(C1,R3)で示している。

0030

図24の状態1は、リセット状態(プリチャージ状態)を示している。このリセット状態では、カラム電極C1を電位Vpcに接続し、ロウ電極R1を電位VR-Highに接続することによって、有機EL素子OELのアノード陽極)側は電位Vpcに迅速に充電される。ここで、電位VR-Highは状態1において有機EL素子OELに印加される電圧が閾値電圧を越えない電圧に設定されている。したがって、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)は発光しない。

0031

すなわち、電位VR-Highは、下記の式(1)を満たすように設定される。

0032

Vth > Vpc −VR-High …(1)
式(1)中、Vthは、有機EL素子の閾値電圧であり、電位Vpcは、有機EL素子OELの接合容量を充電する第1の電位であり、Vthを越える値に設定されている。

0033

図24の状態2は、発光状態を示している。この状態2は、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)が点灯している状態を示しており、選択線であるロウ電極R1は接地される一方、非選択線であるロウ電極R1以外のロウ電極R2、R3、…は電位VR-Highに引き上げられたままの状態で維持される。一方、カラム電極C1は定電流源CSに接続され、所定の電流が流れる電位になっている。したがって、状態2では、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)は、順バイアス状態となっているため発光し、それ以外の有機EL素子は逆バイアス状態となっているため非発光となる。

0034

図24の状態3は、非発光状態を示している。この非発光状態では、選択されていたロウ電極R1を電位VR-Highに引き上げ、カラム電極C1がVc-Lowに接続されることによって、有機EL素子OEL(C1,R1)の接合容量に蓄積されていた電荷を放電し、有機EL素子OEL(C1,R1)を非発光状態としている。ここで、Vc-Lowは、有機EL素子OELの閾値電圧を越えない電位に設定されている。

0035

図25の状態4は、図24の状態1と同様に、ロウ電極R2が電位VR-Highに接続された状態で、カラム電極C1を電位Vpcに接続することで、有機EL素子OEL(C1,R2)の陰極側を電位Vpcに迅速に充電してリセット状態(プリチャージ状態)とする。

0036

以上のように、特許文献2の駆動方法によれば、ロウ電極(走査線)Rが順次選択される毎に、上記の図24に示す状態1ないし状態3(リセット状態、発光状態、非発光状態)の駆動操作が繰り返される。

0037

図25の状態5は、有機EL素子OEL(C1,R2)の発光状態を示し、図26の状態8は、有機EL素子OEL(C1,R3)の発光状態を示している。

0038

なお、図25の状態5(発光状態)、状態6(非発光状態)および図26の状態7(リセット状態)、状態8(発光状態)、状態9(非発光状態)については、それぞれ図24の状態2(発光状態)、状態3(非発光状態)、および図24の状態1(リセット状態)、状態2(発光状態)、状態3(非発光状態)と同様であるため説明は省略する。

0039

ここで、上記特許文献2の駆動方法における階調特性の取り方を図24ないし図26の状態1ないし状態9(リセット状態、発光状態、非発光状態)を参照し説明する。特許文献1の駆動方法の場合と同様に、図24ないし図26の各発光期間(状態2、状態5、状態8の各期間)が増加する(長くなる)毎に非発光期間(状態3、状態6、状態9の期間)は、それぞれ発光期間の増加分だけ減少する。したがって、この場合、前記発光期間が増加する程、輝度も増加し、高階調となる。逆に、発光期間(状態2、状態5、状態8の各期間)が減少する(短くなる)毎に非発光期間(状態3、状態6、状態9の各期間)は、それぞれ発光期間の減少分だけ増加する。したがって、この場合、前記発光期間が減少する程、輝度も減少し、低階調となる。

0040

図23は、上記の特許文献2の駆動方法に係るタイミングチャートを示している。同図のタイミングチャートに示すT1、T2、T3は、それぞれリセット状態(状態1)、発光状態(状態2)、非発光状態(状態3)に対応している。このタイミングチャートに示すように、特許文献2の駆動方法においては、特許文献1の駆動方法と同様に、連続して順次選択されるロウ電極R1ないしR3における有機EL素子の駆動は、ロウ電極R1が選択された場合の状態1ないし状態3(陰極リセット状態、発光状態、非発光状態)と同様の駆動動作をロウ電極R1〜R3を切り換えて3回繰り返すことにより実行される。
特開平11−311978号公報(1999年11月09日公開
特開2004−45488号公報(2004年02月12日公開)

発明が解決しようとする課題

0041

上記の特許文献1、特許文献2に記載されている有機EL素子の駆動方法によれば、有機EL素子の接合容量を迅速に充電でき、かつ良好な表示装置を得ることができる。

0042

しかしながら、上記の従来技術の駆動法では、各ロウ電極(走査線)が選択される毎に接合容量の充放電を交互に繰り返し行なう必要がある。したがって、充放電を行なう毎に、接合容量を通して、下記式(2)で表される電流Iが流れることになる。

0043

I=C×(dV/dt) …(2)
上記式(2)中、Cは接合容量値を表し、dV/dtは接合容量に印加される単位時間当たりの電圧変化を表している。

0044

このため、従来の有機EL素子等の電流駆動型の表示素子の駆動方法では、消費電力が大きくなるといった問題があった。したがって、表示装置の消費電力の抑制を実現するためには、表示素子の持つ容量への充放電の回数をできるだけ少なくする必要がある。

0045

本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、表示素子の持つ容量への充放電の回数を削減することにより、消費電力の増大を抑制することができる電流駆動型の表示素子の駆動装置および駆動方法を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0046

本発明の電流駆動型の表示素子の駆動方法は、上記課題を解決するために、マトリクス状に配された複数の走査線と信号線との各交差部に設けられた電流駆動型の表示素子の駆動方法であって、前記複数の走査線の各選択期間中に、前記表示素子の発光状態と非発光状態とを時分割で切り換えながら前記表示素子を駆動する電流駆動型の表示素子の駆動方法において、連続して選択される2つの走査線のうち、最初に選択される走査線の選択期間の最後を非発光状態とする場合は、次に選択される走査線の選択期間の最初も非発光状態となる一方、最初に選択される走査線の選択期間の最後を発光状態とする場合は、次に選択される走査線の選択期間の最初も発光状態となるように前記表示素子を駆動することを特徴としている。

0047

上記構成によれば、連続して選択される2つの走査線のうち、最初に選択される走査線の選択期間において、最後が非発光状態の場合は、次に選択される走査線の選択期間の最初も非発光状態となる。また、最初に選択される走査線の選択期間の最後が発光状態の場合は、次に選択される走査線の選択期間の最初も発光状態となる。このように表示素子を駆動することにより、一の走査線の選択期間の非発光状態から次に選択される走査線の選択期間の非発光状態へ移行する際、および一の走査線の選択期間の発光状態から次に選択される走査線の選択期間の発光状態へ移行する際、表示素子の持つ容量への充放電を省略することができる。この結果、表示素子の駆動時における表示素子の持つ容量への充放電回数を削減することができ、ひいては表示素子駆動時の消費電力の増大を抑制することができる。

0048

上記の電流駆動型の表示素子の駆動方法は、選択期間の最初を発光状態とする場合は、該選択期間に表示素子の発光準備状態であるリセット状態を設けないように表示素子を駆動する一方、該選択期間以外の各選択期間の発光状態の直前には、前記リセット状態を設けるように表示素子を駆動する構成とすることが望ましい。

0049

上記の構成によれば、最初に発光状態が実行される走査線の選択期間では、表示素子の発光準備状態であるリセット状態への切り替えを省略することができる。このため、例えば、全ての走査線を接地することによって、逆バイアス状態に充電されていた表示素子の容量を放電させてリセットする等の動作が不要となる。さらに、上記表示素子を発光状態とする期間に先立って、表示素子を充電する必要もない。この結果、さらなる消費電力の抑制を図ることができる。

0050

上記の電流駆動型の表示素子の駆動方法は、連続して選択される3つの走査線のうち、最初に選択される走査線の選択期間には、前記リセット状態、前記発光状態、前記非発光状態の順に表示素子を駆動し、その次に選択される走査線の選択期間には、非発光状態、リセット状態、発光状態の順に表示素子を駆動し、最後に選択される走査線の選択期間には、発光状態、非発光状態の順に表示素子を駆動する構成とすることが望ましい。

0051

上記の構成によれば、連続して選択される3つの走査線のうち、最初に選択される走査線の選択期間の非発光期間から2番目に選択される走査線の選択期間の非発光期間へ移行する際、および2番目に選択される選択期間の発光期間から3番目に選択される走査線の選択期間の発光期間へ移行する際に、選択期間中の表示素子の容量の充放電の繰り返しを減少させることができる。この結果、従来の構成に比べ、走査線を駆動する走査駆動回路および信号線を駆動する信号駆動回路駆動頻度を減少させることができ、消費電力の抑制を図ることができる。

0052

上記の電流駆動型の表示素子の駆動方法は、連続して選択される前記3つの走査線に対応する選択期間3つ分に相当する期間を1ブロックとして、3走査線毎に1ブロックを繰り返して表示素子を駆動する構成とすることが望ましい。

0053

上記の構成によれば、各走査線毎に同じ駆動操作を繰り返す従来の駆動方法に比べ、信号駆動回路及び走査駆動回路の走査回数を削減することができる。この結果、選択期間中の表示素子の容量の充放電の回数を削減でき、消費電力の抑制を図ることができる。

0054

上記の電流駆動型の表示素子の駆動方法は、連続して選択される2つの走査線のうち、最初に選択される走査線の選択期間には、非発光状態、リセット状態、発光状態の順に表示素子を駆動し、その次に選択される走査線の選択期間には、発光状態、非発光状態の順に表示素子を駆動する構成とすることが望ましい。

0055

上記の構成によれば、連続して選択される2つの走査線のうち、最初に選択される走査線の選択期間の発光期間から次に選択される走査線の選択期間の発光期間へ移行する際のスイッチ動作が不要となる。このため、選択期間中の表示素子の容量の充放電の繰り返しを減少させることができる。この結果、従来の構成に比べ、走査線を駆動する走査駆動回路および信号線を駆動する信号駆動回路の駆動頻度を減少させることができ、消費電力の抑制を図ることができる。

0056

上記の電流駆動型の表示素子の駆動方法は、連続して選択される前記2つの走査線に対応する選択期間2つ分に相当する期間を1ブロックとして、2走査線毎に1ブロックを繰り返して表示素子を駆動する構成とすることが望ましい。

0057

上記の構成によれば、各走査線毎に同じ駆動操作を繰り返す従来の駆動方法に比べ、信号駆動回路及び走査駆動回路の駆動回数を削減することができる。この結果、選択期間中の表示素子の容量の充放電の回数を削減でき、消費電力の抑制を図ることができる。

0058

上記の電流駆動型の表示素子の駆動方法は、発光状態の直前に設けられる前記リセット状態では、前記表示素子の持つ容量に蓄積された電荷を放電するように表示素子を駆動する構成としてもよい。

0059

上記の電流駆動型の表示素子の駆動方法は、発光状態の直前に設けられる前記リセット状態では、前記表示素子を発光させない状態で前記表示素子の持つ容量を第1の電位に充電するように表示素子を駆動する構成としてもよい。

0060

上記の電流駆動型の表示素子の駆動方法は、前記最初に選択される走査線の選択期間の最後の非発光状態から、前記次に選択される走査線の選択期間の最初の非発光状態へ移行するとき、前記走査線を駆動する走査線駆動回路の駆動状態および前記信号線を駆動する信号線駆動回路の駆動状態を、該移行の前後で変化させずにそのまま維持する構成とすることが望ましい。

0061

上記の構成によれば、一の走査線の選択期間から次に選択される走査線の選択期間への移行の際に、上記信号駆動回路の駆動状態および走査駆動回路の駆動状態は、変化させずにそのまま維持される。したがって、従来の駆動方法に比べて、信号駆動回路および走査駆動回路の操作回数を削減することができる。この結果、消費電力の低減を図ることができる。

0062

上記の電流駆動型の表示素子の駆動方法は、前記リセット状態における前記第1の電位は、前記表示素子の閾値電圧以上の値に設定されていることが望ましい。

0063

上記のように表示素子を駆動すれば、発光期間に先立って前記電流駆動型表示素子の容量を充電できるため、表示素子の選択期間における応答速度を向上させて、階調表示に必要な信号時間幅分の動作期間を確保することができ、表示画質の向上を図ることができる。

0064

前記非発光状態では、選択期間中の前記発光素子を前記表示素子の閾値電圧を越えない第2の電位に充電するように表示素子を駆動する構成とすることが望ましい。

0065

上記のように表示素子を駆動すれば、前記非発光期間において、に前記電流駆動型表示素子の容量の放電を行う際、電圧の振り幅押さえることができるため、消費電力を抑制できる。

0066

上記の電流駆動型の表示素子の駆動方法は、前記発光状態では、前記表示信号に含まれる輝度階調成分に応じたパルス幅変調制御に基づいて、駆動電流を前記表示素子に供給する構成としてもよい。

0067

パルス振幅変調(PAM)制御を行う場合には、輝度(電流)の振幅を変えることによって階調制御を行うため、表示信号によっては、最初に選択される走査線の最後の状態の駆動動作と、2番目に選択される走査線の最初の状態の駆動とが連続とならない、または3番目に選択される走査線の最後の駆動と、3番目に選択される走査線の最初の状態の駆動も連続とならない場合がある。

0068

したがって、輝度(電流)の振幅が表示信号に依存せず、発光時間が表示信号に依存するパルス幅変調(PWM)制御を用いることが好適である。

0069

前記表示素子は、有機エレクトロルミネッセンス素子を用いることができ、該有機エレクトロルミネッセンス素子のアノード電極が前記信号線に接続され、カソード電極が前記走査線に接続されている構成とすることが望ましい。

0070

本発明の電流駆動型の表示素子の駆動装置は、上記課題を解決するために、マトリクス状に配された複数の走査線と信号線との各交差部に設けられた電流駆動型の表示素子の駆動装置であって、前記複数の走査線の各選択期間に、前記表示素子の発光状態と非発光状態とが実行される電流駆動型の表示素子の駆動装置において、連続して選択される2つの走査線のうち、最初に選択される走査線の選択期間の最後を非発光状態とする場合は、次に選択される走査線の選択期間の最初も非発光状態となる一方、最初に選択される走査線の選択期間の最後を発光状態とする場合は、次に選択される走査線の選択期間の最初も発光状態となるように前記表示素子を駆動する制御手段を備えることを特徴としている。

0071

上記構成によれば、連続して選択される2つの走査線のうち、最初に選択される走査線の選択期間において、最後が非発光状態の場合は、次に選択される走査線の選択期間の最初も非発光状態となる。また、最初に選択される走査線の選択期間の最後が発光状態の場合は、次に選択される走査線の選択期間の最初も発光状態となる。このように表示素子を駆動することにより、一の走査線の選択期間の非発光状態から次に選択される走査線の選択期間の非発光状態へ移行する際、および一の走査線の選択期間の発光状態から次に選択される走査線の選択期間の発光状態へ移行する際、表示素子の持つ容量への充放電を省略することができる。この結果、表示素子の駆動時における表示素子の持つ容量への充放電回数を削減することができ、ひいては表示素子駆動時の消費電力の増大を抑制することができる。

0072

ところで、上記電流駆動型の表示素子の駆動装置は、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムコンピュータに実行させることによって実現してもよい。

0073

具体的には、本発明の駆動装置の動作を制御する制御プログラムは、コンピュータを上記制御手段として機能させる制御プログラムである。

発明の効果

0074

本発明によれば、以上のように、連続して選択される2つの走査線のうち、最初に選択される走査線の選択期間の最後を非発光状態とする場合は、次に選択される走査線の選択期間の最初も非発光状態となる一方、最初に選択される走査線の選択期間の最後を発光状態とする場合は、次に選択される走査線の選択期間の最初も発光状態となるように前記表示素子を駆動することにより、表示素子の駆動時における表示素子の持つ容量への充放電回数を削減することができ、ひいては表示素子駆動時の消費電力の増大を抑制することができるという効果を奏する。

発明を実施するための最良の形態

0075

〔実施の形態1〕
本実施の形態に係る電流駆動型の表示素子の駆動装置および駆動方法を、図1ないし図5を参照しながら以下に説明する。

0076

まず、本発明の実施の形態に係るパッシブマトリクス駆動方式の表示装置1の概略構成について、図5を参照して説明する。

0077

同図に示すように、表示装置1は、表示パネル10、カラムドライバ回路(信号線駆動回路)11、ロウドライバ回路(走査線駆動回路)12、および制御回路13を備えている。

0078

前記表示パネル10には、複数のロウ電極(走査線)Rと複数のカラム電極(信号線)Cとがマトリクス状(格子状)に配設されており、これらのロウ電極Rとカラム電極Cとの各交差部には、一画素を構成する有機EL素子(表示素子)OELが設けられている。有機EL素子OELのアノード(陽極)側はカラム電極(信号線)Cに、有機EL素子OELのカソード(陰極)側はロウ電極(走査線)Rにそれぞれ接続されている。

0079

前記ロウドライバ回路12は、所定のタイミングで各ロウ電極(走査線)Rに走査選択信号(パルス信号)を印加して各行の有機EL素子OELを順次選択状態に走査し、カラムドライバ回路11は、ロウドライバ回路12による走査に同期して、カラム電極(信号線)Cを介して各有機EL素子(表示素子)に駆動電流を供給するように構成されている。

0080

前記制御回路13は、所望の画像データを表示パネル10に表示させるための走査制御信号同期信号)およびデータ制御信号(同期信号)並びに表示データを生成して、カラムドライバ回路11およびロウドライバ回路12の各々に供給する。

0081

上記の構成を有する表示装置1は、ロウドライバ回路12が、制御回路13から供給される走査制御信号に基づいて、各行のロウ電極Rに走査信号を一定の走査期間、順次印加(線順次走査)するように構成されている。一方、カラムドライバ回路11は、ロウドライバ回路12の上記走査に同期して制御回路13から供給されるデータ制御信号及び表示データに基づいて、上記一定の走査期間(選択期間)に、表示データに応じた所定の電流値を有する駆動電流を生成(電流指定型)もしくは、表示データに応じた信号時間幅(パルス信号幅)を有する一定電流値からなる駆動電流を生成して(パルス幅変調型)、各カラム電極(信号線)Cに同時に駆動電流を供給する。これにより、選択(走査)されているロウ電極(走査線)Rに接続されている各有機EL素子OELが、画像データに応じた所定の輝度階調で発光する。このような動作を、表示パネル10の画面分の各ロウ電極(走査線)Rについて順次繰り返すことにより、所望の画像データが表示パネル10に表示される。

0082

次に、本実施の形態に係る電流駆動型の表示素子の駆動方法について、図1ないし図4を参照しながら以下に説明する。本実施の形態では、あるカラム電極C1に着目するとともに、連続して選択される3つの走査線であるロウ電極R1ないしR3の選択期間に着目して説明する。なお、カラム電極C1以外のカラム電極C2、C3・・・Cnも、カラム電極C1と同様に駆動されている(その説明は省略する)。

0083

図1は、本実施の形態の駆動方法に係るタイミングチャートを示している。同図のタイミングチャートに示すT1、T2、T3、T4、T5、T6、T7、T8は、それぞれ陰極リセット状態(状態1)、発光状態(状態2)、非発光状態(状態3)、非発光状態(状態4)、陰極リセット状態(状態5)、発光状態(状態6)、発光状態(状態7)、非発光状態(状態8)に対応している。このタイミングチャートに示すように、カラム電極C1には、カラム電圧VC1(V)が印加され、ロウ電圧R1、R2、R3には、それぞれVR1、VR2、VR3が印加される。また、有機EL素子OEL(C1,R1)、(C1,R2)、(C1,R3)に流れる駆動電流I(A)をそれぞれ、I(C1,R1)、I(C1,R2)、I(C1,R3)で示している。

0084

本実施の形態の駆動方法においては、連続して順次選択されるロウ電極R1ないしR3における有機EL素子の駆動は、最初に選択されるロウ電極R1の選択期間では、陰極リセット状態、発光状態、非発光状態の順に駆動され、次に選択されるロウ電極R2の選択期間では、非発光状態、陰極リセット状態、発光状態の順に駆動され、ロウ電極R2の次に選択されるロウ電極R3の選択期間では、発光状態、非発光状態の順に駆動される。

0085

以上のように、本実施の形態に係る有機EL素子の駆動方法は、連続して選択される3つのロウ電極(走査線)のうち、最初に選択されるロウ電極R1の選択期間には、前記陰極リセット状態、前記発光状態、前記非発光状態の順に有機EL素子を駆動し、次に選択されるロウ電極R2の選択期間には、非発光状態、陰極リセット状態、発光状態の順に有機EL素子を駆動し、ロウ電極R2の次に選択されるロウ電極R3の選択期間には、発光状態、非発光状態の順に有機EL素子を駆動することを特徴としている。

0086

なお、図示していないが、ロウ電極R3の次に選択されるロウ電極R4の選択期間では、ロウ電極R1の選択期間と同様に、陰極リセット状態、発光状態、非発光状態の順に駆動され、ロウ電極R4の次に選択されるロウ電極R5の選択期間では、ロウ電極R2の選択期間と同様に、非発光状態、陰極リセット状態、発光状態の順に駆動され、ロウ電極R5の次に選択されるロウ電極R3の選択期間では、ロウ電極R3と同様に、発光状態、非発光状態の順に駆動される。

0087

すなわち、本実施の形態にかかる駆動方法は、連続して選択される前記3つのロウ電極に対応する選択期間3つ分に相当する期間を1ブロックとして、3ロウ電極毎に1ブロックを繰り返して有機EL素子を駆動することを特徴としている。

0088

以下に、本実施の形態の駆動方法における各状態について詳細に説明する。

0089

図2の状態1は、表示素子の発光準備状態であるリセット状態(陰極リセット状態)を示している。このリセット状態では、すべてのロウ電極R1、R2、R3、…を接地することによって、有機EL素子OELの陰極をリセットし、逆バイアス状態に充電されていた有機EL素子OELの接合容量(容量)を放電させている。このリセット状態では、有機EL素子OELは発光しない。

0090

図2の状態2は、表示素子の発光状態を示している。この発光状態では、選択されるロウ電極R1以外のすべてのロウ電極R2、R3、R4…を電位VR-Highに引き上げる。且つ、カラム電極C1を定電流源CSに接続する。これによって、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)の接合容量が迅速に充電される。このとき、カラム電極C1は定電流源CSに接続され、ロウ電極R1は接地されているので、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)に所定の電流(駆動電流)が流れ、有機EL素子OEL(C1,R1)が発光状態となる。

0091

図2の状態3は、非発光状態を示している。この非発光状態では、カラム電極C1を接地することによって、有機EL素子OEL(C1,R1)の接合容量に蓄積されていた電荷がカラム電極C1を介して放電され、有機EL素子OEL(C1,R1)は、非発光状態となる。

0092

すなわち、図2の状態1ないし状態3は、それぞれ有機EL素子OEL(C1,R1)をリセット状態とした後、有機EL素子OEL(C1,R1)の接合容量を充電して駆動電流が流れるようにして発光状態とし、続いて該接合容量に蓄積された電荷を放電して非発光状態とする操作であり、特許文献1に示されている駆動操作(図20の状態1ないし状態3参照)と同様である。

0093

一方、図3の状態4では、特許文献1の場合と異なり、直前に選択されたロウ電極R1の選択期間の最後に実行された状態3(非発光状態)が維持継続される。すなわち、次に選択されるロウ電極R2の選択期間の最初に、カラム電極C1とロウ電極R2との交差部に配置されている有機EL素子OEL(C1,R2)を非発光状態とする駆動(表示素子の状態の維持駆動)が行われる。

0094

そして、図3の状態5および状態6では、図21に示す特許文献1の状態4および状態5と同様の駆動操作を行って、有機EL素子OEL(C1,R2)の接合容量を放電してリセット(陰極リセット)状態(図3の状態5)とした後、該接合容量を充電し、有機EL素子OEL(C1,R2)を発光状態(図3の状態6)としている。

0095

図4の状態7は、発光状態を示している。この発光状態では、カラム電極C1を定電流源CSに接続した状態で維持する一方、ロウ電極R2を電位VR-Highに引き上げ、且つロウ電極R3を接地することで、カラム電極C1とロウ電極R3との交差部に配置されている有機EL素子OEL(C1,R3)を発光させている。

0096

図4の状態8は、非発光状態を示している。この非発光状態では、カラム電極C1を接地することによって、有機EL素子OEL(C1,R3)の接合容量に蓄積されている電荷をカラム電極C1を介して放電し、有機EL素子OEL(C1,R3)を非発光状態としている。

0097

本実施の形態に係る駆動方法では、上述した図2ないし図4に示す状態1ないし状態8の表示素子の駆動操作を1ブロックとして、連続して順次走査される3本のロウ電極毎に繰り返すことによって、有機EL素子OEL(表示素子)を駆動している。したがって、ロウ電極R3の次に選択されるロウ電極R4では、図2の状態1から状態3と同様の駆動(リセット状態、発光状態、非発光状態となる駆動)が順に実行される。

0098

ここで、階調特性の取り方を、図2の状態1ないし状態3(リセット状態、発光状態、非発光状態)、図3の状態4ないし状態6(非発光状態、リセット状態、発光状態)および図4の状態7、状態8(発光状態、非発光状態)を参照しながら説明する。図2ないし図4の発光期間(状態2、状態6、状態7の各期間)を増加する(期間が長くなる)と、非発光期間(状態3、状態4、状態8の各期間)は、それぞれ発光期間の増加分だけ減少する(期間が短くなる)。したがって、この場合、輝度が増加し、高階調となる。逆に、発光期間(状態2、状態6、状態7)を減少する(期間が短くなる)と、非発光状態(状態3、状態4、状態8)は、それぞれ発光期間の減少分だけ増加する(期間が長くなる)。したがって、この場合、輝度が減少し、低階調となる。

0099

なお、本実施の形態および後述する実施の形態2ないし4の各構成において、黒表示時には、発光期間は存在しない。したがって、黒表示時においては、例えば、ロウ電極R1が選択されている場合、図2の状態1(リセット状態)の後、図2の発光状態(状態2)を省略して、非発光状態(状態3)へ移行することとなる。

0100

本実施の形態に係る電流駆動型の表示素子の駆動方法は、特許文献1における駆動方法とは、図21に示される特許文献1における状態4(リセット状態)、状態5(発光状態)、状態6(非発光状態)の状態の順序が異なり、且つ、図22に示される特許文献1におけるリセット状態(状態7)が省略されているところも異なる。

0101

図21の非発光状態(特許文献1の状態6)と、図3の非発光状態(状態4)とは、カラム電極C1とロウ電極R2との交差部に配置されている有機EL素子OEL(C1,R2)を非発光としている点では同様の状態と言える。

0102

しかしながら、本実施の形態では、図2の状態3で既にカラム電極C1を接地しており、カラム電極C1に接続されている全ての有機EL素子OELは、接合容量に蓄積されている電荷が放電されて非発光状態となっている。このため、図3の非発光状態(状態4)では、図21の特許文献1の状態6のようにカラム電極C1をこの時点で接地して電荷を再度放電する必要がない。このため、図2のロウ電極R1の選択期間の非発光状態(状態3)から図3のロウ電極R2の選択期間の非発光状態(状態4)へ移行する際の、カラムドライバ回路11およびロウドライバ回路12の一切のスイッチング動作(駆動操作)が不要となる。

0103

これにより、一の走査線の選択期間の非発光状態から次に選択される走査線の選択期間の非発光状態へ移行する際、有機EL素子OEL(表示素子)の持つ容量への充放電を省略することができる。

0104

さらに、図3のロウ電極R2の選択期間の発光状態(状態6)から図4のロウ電極R3の選択期間の発光状態(状態7)へ移行する際も、図3の状態6で既にカラム電極C1を定電流源CSに接続しており、図4の状態7ではこの時点でのカラムドライバ回路11のスイッチング動作(駆動操作)が不要となる。

0105

そして、図4のロウ電極R3の選択期間の最初に設けられた発光状態(状態7)の前にリセット状態を設ける必要がない。すなわち、特許文献1の駆動方法における図22のリセット状態(状態7)への切り替えを省略することができる。これにより、全てのロウ電極Rを接地することによって、逆バイアス状態に充電されていた有機EL素子の接合容量を、ロウ電極を通じて放電させる必要がなく、また有機EL素子の放電後に改めて発光のための有機EL素子の充電をする必要もない。つまり、カラムドライバ回路11およびロウドライバ回路12のスイッチング動作(駆動操作)が不要となる。

0106

本実施の形態に係る有機EL素子の駆動方法は、選択期間の最初を発光状態とする場合は、該選択期間に有機EL素子の発光準備状態であるリセット状態を設けないように有機EL素子を駆動する一方、該選択期間以外の各選択期間の発光状態の直前には、前記リセット状態を設けるように有機EL素子を駆動する構成とすることが望ましい。

0107

上記の構成によれば、最初に発光状態が実行されるロウ電極の選択期間では、表示素子の発光準備状態であるリセット状態への切り替えを省略することができる。このため、例えば、全てのロウ電極を接地することによって、逆バイアス状態に充電されていた有機EL素子の接合容量を放電させてリセットする等の動作が不要となる。さらに、上記有機EL素子を発光状態とする期間に先立って、有機EL素子を充電する(プリチャージ)必要もない。この結果、さらなる消費電力の抑制を図ることができる。

0108

すなわち、一の走査線の選択期間の発光状態から次に選択される走査線の選択期間の発光状態へ移行する際、有機EL素子OEL(表示素子)の持つ容量への充放電を省略することができる。

0109

以上のように、本実施の形態にかかる有機EL素子の駆動方法は、マトリクス状に配された複数のロウ電極(走査線)とカラム電極(信号線)との各交差部に設けられた有機EL素子の駆動方法であって、前記複数のロウ電極の各選択期間中に、前記有機EL素子の発光状態と非発光状態とを時分割で切り換えながら前記有機EL素子を駆動する有機EL素子の駆動方法において、連続して選択される2つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後を非発光状態とする場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も非発光状態となる一方、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後を発光状態とする場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も発光状態となるように前記表示素子を駆動することを特徴としている。

0110

上記構成によれば、連続して選択される2つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間において、最後が非発光状態の場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も非発光状態となる。また、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後が発光状態の場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も発光状態となる。このように表示素子を駆動することにより、一の走査線の選択期間の非発光状態から次に選択される走査線の選択期間の非発光状態へ移行する際、および一の走査線の選択期間の発光状態から次に選択される走査線の選択期間の発光状態へ移行する際、表示素子の持つ容量への充放電を省略することができる。この結果、表示素子の駆動時における表示素子の持つ容量への充放電回数を削減することができ、ひいては表示素子駆動時の消費電力の増大を抑制することができる。

0111

また、連続して選択される3つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間には、前記リセット状態、前記発光状態、前記非発光状態の順に有機EL素子を駆動し、その次に選択されるロウ電極の選択期間には、非発光状態、リセット状態、発光状態の順に表示素子を駆動し、最後に選択されるロウ電極の選択期間には、発光状態、非発光状態の順に表示素子を駆動する構成としている。

0112

上記の構成によれば、連続して選択される3つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間の非発光期間から2番目に選択されるロウ電極の選択期間の非発光期間へ移行する際、および2番目に選択されるロウ電極の選択期間の発光期間から3番目に選択されるロウ電極の選択期間の発光期間へ移行する際に、選択期間中の有機EL素子の接合容量の充放電の繰り返しを減少させることができる。この結果、従来の構成に比べ、ロウ電極を駆動するロウドライバ回路およびカラム電極を駆動するカラムドライバ回路の駆動頻度を減少させることができ、消費電力の抑制を図ることができる。

0113

また、上記連続して選択される3つのロウ電極に対応する選択期間3つ分に相当する期間を1ブロックとして、3走査線毎に1ブロックを繰り返して有機EL素子を駆動する構成としている。

0114

上記の構成によれば、各ロウ電極毎に同じ駆動操作を繰り返す従来の駆動方法に比べ、カラムドライバ回路及びロウドライバ回路の走査回数を削減することができる。この結果、選択期間中の有機EL素子の接合容量の充放電の回数を削減でき、消費電力の抑制を図ることができる。

0115

本実施の形態に係る有機EL素子の駆動方法は、前記最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後の非発光状態から、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初の非発光状態へ移行するとき、前記ロウ電極を駆動するロウドライバ回路の駆動状態およびカラム電極を駆動するカラムドライバ回路の駆動状態を、該移行の前後で変化させずにそのまま維持する構成とすることが望ましい。

0116

上記の構成によれば、一のロウ電極の選択期間から次に選択されるロウ電極の選択期間への移行の際に、上記カラムドライバ回路の駆動状態およびロウドライバ回路の駆動状態は、変化させずにそのまま維持される。したがって、従来の駆動方法に比べて、カラムドライバ回路およびロウドライバ回路の操作回数を削減することができる。この結果、消費電力の低減を図ることができる。

0117

本実施の形態では、発光状態の直前に設けられる前記リセット状態では、有機EL素子の持つ接合容量に蓄積された電荷を放電するように表示素子を駆動する構成としている。

0118

しかしながら、本発明は、これに限らず、例えば、後述する実施の形態2および4のように、発光状態の直前に設けられる前記リセット状態では、前記有機EL素子を発光させない状態で前記有機EL素子の持つ接合容量を所定の電位に充電するように有機EL素子を駆動する構成としてもよい。

0119

本実施の形態に係る有機EL素子の駆動装置は、マトリクス状に配された複数のロウ電極とカラム電極との各交差部に設けられた有機EL素子の駆動装置であって、前記複数のロウ電極の各選択期間に、前記有機EL素子の発光状態と非発光状態とが実行される電流有機EL素子の駆動装置において、連続して選択される2つの有機EL素子のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後を非発光状態とする場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も非発光状態となる一方、最初に選択される有機EL素子の選択期間の最後を発光状態とする場合は、次に選択される有機EL素子の選択期間の最初も発光状態となるように前記有機EL素子を駆動する制御回路(制御手段)を備えることを特徴としている。

0120

上記構成によれば、連続して選択される2つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間において、最後が非発光状態の場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も非発光状態となる。また、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後が発光状態の場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も発光状態となる。このように有機EL素子を駆動することにより、一のロウ電極の選択期間の非発光状態から次に選択されるロウ電極の選択期間の非発光状態へ移行する際、および一のロウ電極の選択期間の発光状態から次に選択されるロウ電極の選択期間の発光状態へ移行する際、有機EL素子の持つ接合容量への充放電を省略することができる。この結果、有機EL素子の駆動時における有機EL素子の持つ接合容量への充放電回数を削減することができ、ひいては表示素子駆動時の消費電力の増大を抑制することができる。

0121

ところで、上記有機EL素子の駆動装置は、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。

0122

具体的には、本発明の駆動装置の動作を制御する制御プログラムは、コンピュータを上記制御手段として機能させる制御プログラムである。

0123

〔実施の形態2〕
本実施の形態に係る電流駆動型の表示素子の駆動装置および駆動方法を、図6ないし図9を参照しながら以下に説明する。

0124

なお説明の便宜上、前記の実施形態の図面に示した部材と同一の部材には同一の符号を付記し、その説明を省略する。

0125

本実施の形態2に係るパッシブマトリクス駆動方式の表示装置1は、実施の形態1のカラムドライバ回路11およびロウドライバ回路12の代わりに、図2に示すカラムドライバ回路(信号線駆動回路)21およびロウドライバ回路(走査線駆動回路)22を備えており、その他の構成については実施の形態1と同じである。

0126

本実施の形態におけるカラムドライバ回路21は、各カラム電極Cを、リセット状態(プリチャージ状態)ではプリチャージ電位である第1の電位Vpcの端子に接続し、非発光状態では、電位Vc-Lowの端子に接続するように切り換える点で、実施の形態1のカラムドライバ回路11と異なっている。ロウドライバ回路22は、リセット状態ではすべてのロウ電極Rを電位VR-Highの端子に接続し、非発光状態では、選択線であるロウ電極を電位VR-Highの端子に接続するように切り換える点で、実施の形態1のカラムドライバ回路11と異なっている。

0127

本実施の形態では、実施の形態1と同様に、あるカラム電極C1に着目するとともに、連続して選択される3つの走査線であるロウ電極R1ないしR3の選択期間に着目して説明する。なお、カラム電極C1以外のカラム電極C2、C3・・・Cnも、カラム電極C1と同様に駆動されている(その説明は省略する)。

0128

図6は、本実施の形態の駆動方法に係るタイミングチャートを示している。同図のタイミングチャートに示すT1、T2、T3、T4、T5、T6、T7、T8は、それぞれ陰極リセット状態(状態1)、発光状態(状態2)、非発光状態(状態3)、非発光状態(状態4)、陰極リセット状態(状態5)、発光状態(状態6)、発光状態(状態7)、非発光状態(状態8)に対応している。このタイミングチャートに示すように、カラム電極C1には、カラム電圧Vc(V)が印加され、ロウ電圧R1、R2、R3には、それぞれVR1、VR2、VR3が印加される。また、有機EL素子OEL(C1,R1)、(C1,R2)、(C1,R3)に流れる駆動電流I(A)をそれぞれ、I(C1,R1)、I(C1,R2)、I(C1,R3)で示している。

0129

本実施の形態の駆動方法においては、連続して順次選択されるロウ電極R1ないしR3における有機EL素子の駆動は、最初に選択されるロウ電極R1の選択期間では、陰極リセット状態、発光状態、非発光状態の順に駆動され、次に選択されるロウ電極R2の選択期間では、非発光状態、陰極リセット状態、発光状態の順に駆動され、ロウ電極R2の次に選択されるロウ電極R3の選択期間では、発光状態、非発光状態の順に駆動される。

0130

以上のように、本実施の形態に係る有機EL素子の駆動方法は、連続して選択される3つのロウ電極(走査線)のうち、最初に選択されるロウ電極R1の選択期間には、前記リセット状態、前記発光状態、前記非発光状態の順に有機EL素子を駆動し、次に選択されるロウ電極R2の選択期間には、非発光状態、リセット状態、発光状態の順に有機EL素子を駆動し、ロウ電極R2の次に選択されるロウ電極R3の選択期間には、発光状態、非発光状態の順に有機EL素子を駆動することを特徴としている。

0131

なお、図示していないが、ロウ電極R3の次に選択されるロウ電極R4の選択期間では、ロウ電極R1の選択期間と同様に、陰極リセット状態、発光状態、非発光状態の順に駆動され、ロウ電極R4の次に選択されるロウ電極R5の選択期間では、ロウ電極R2の選択期間と同様に、非発光状態、陰極リセット状態、発光状態の順に駆動され、ロウ電極R5の次に選択されるロウ電極R3の選択期間では、ロウ電極R3と同様に、発光状態、非発光状態の順に駆動される。

0132

すなわち、本実施の形態にかかる駆動方法は、連続して選択される前記3つのロウ電極に対応する選択期間3つ分に相当する期間を1ブロックとして、3ロウ電極毎に1ブロックを繰り返して有機EL素子を駆動することを特徴としている。

0133

以下に、本実施の形態の駆動方法における各状態について詳細に説明する。

0134

図7の状態1は、表示素子の発光準備状態であるリセット状態(プリチャージ状態)を示している。このリセット状態では、カラム電極C1をプリチャージ電位である第1の電位Vpcの端子に接続し、ロウ電極を所定の電位電位VR-Highに接続することによって、有機EL素子のアノード(陽極)側が第1の電位Vpcに迅速に充電される(プリチャージ)。ここで、電位VR-Highは、状態1の有機EL素子に印加される電圧(陽極電位陰極電位との差)が閾値電圧を越えないような電圧に設定されている。したがって、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)は発光しない。

0135

すなわち、電位VR-Highは、下記の式(1)を満たすように設定される。

0136

Vth > Vpc −VR-High …(1)
ここで、Vthは有機EL素子の閾値電圧を表す。また、電位Vpcは有機EL素子の接合容量を充電する第1の電位(陽極側の電位)であり、Vthを越える値に設定される。

0137

図7の状態2は、発光状態を示している。この状態2は、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)が点灯している状態を示しており、選択線であるロウ電極R1は接地される一方、非選択線であるロウ電極R1以外のロウ電極R2、R3、・・・Rnは、電位VR-Highに引き上げられたままの状態で維持される。一方、カラム電極C1は定電流源CSに接続され、所定の電流が流れる電位になっている。したがって、この状態2では、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)は、順バイアス状態となっているため発光し、それ以外の有機EL素子OELは、逆バイアス状態となっているため非発光となる。

0138

図7の状態3は、非発光状態を示している。この非発光状態では、選択されていたロウ電極R1を電位VR-Highに引き上げ、カラム電極C1を電位Vc-Lowに接続することによって、有機EL素子OEL(C1,R1)の接合容量に蓄積されていた電荷を放電し、有機EL素子OEL(C1,R1)を非発光状態としている。ここで、電位Vc-Low(第2の電位)は、有機EL素子OELの閾値電圧を越えない電位に設定されている。

0139

すなわち、図7の状態1ないし状態3での駆動は、それぞれ有機EL素子OELの接合容量を充電(プリチャージ)してリセット状態(状態1)とした後、有機EL素子OEL(C1,R1)を発光状態(状態2)とし、さらに、有機EL素子OEL(C1,R1)の接合容量に蓄積された電荷を放電して非発光状態(状態3)とする操作であり、特許文献2に記載の駆動操作(図24参照)と同様である。

0140

一方、本実施の形態に係る駆動方法における図8の状態4では、図25に示す特許文献2の状態4(リセット状態)とは異なり、直前に選択されたロウ電極R1における図7の状態3(非発光状態)のままの駆動を維持継続している。すなわち、次のロウ電極R2の選択期間における、C1,R2に配置されている有機EL素子OEL(C1,R2)の最初の状態も非発光状態(状態4)となるように駆動している。

0141

一方、図8の状態5(プリチャージ状態、リセット状態)および状態6(発光状態)では、図25の特許文献2の駆動方法における状態4(リセット状態)および状態5(発光状態)と同様の操作を行い、カラム電極C1とロウ電極R2との交差部に配置されている有機EL素子OEL(C1,R2)の接合容量を充電し、有機EL素子OEL(C1,R2)を発光させている。

0142

図9の状態7は、発光状態を示している。すなわち、この状態2は、カラム電極C1とロウ電極R3との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R3)が点灯している状態を示しており、選択線であるロウ電極R3は接地される一方、非選択線であるロウ電極R3以外のロウ電極R1、R2、R4、・・・Rnは、電位VR-Highに引き上げられた状態で維持される。また、カラム電極C1は定電流源CSに接続され、所定の電流が流れる電位になっている。したがって、状態2では、カラム電極C1とロウ電極R3との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R3)は、順バイアス状態となっているため発光し、それ以外の有機EL素子は逆バイアス状態となっているため非発光となる。

0143

図9の状態8は、非発光状態を示している。この非発光状態では、選択されていたロウ電極R3を電位VR-Highに引き上げ、カラム電極C1を電位Vc-Lowに接続することによって、有機EL素子OEL(C1,R3)の接合容量に蓄積されている電荷を放電し、有機EL素子OEL(C1,R3)を非発光状態としている。

0144

上記の図7ないし図9に示す状態1から状態8の操作を、連続して順次走査される3本のロウ電極毎に繰り返すことによって、有機EL素子(表示素子)を駆動している。したがって、ロウ電極R3の次に走査されるロウ電極R4では、図7の状態1から状態3(リセット状態、発光状態、非発光状態)が実行される。

0145

上記のように、本実施の形態に係る有機EL素子の駆動方法は、連続して選択される3つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間では、前記リセット状態、発光状態、非発光状態の順に実行し、次に選択されるロウ電極の選択期間では、非発光状態、リセット状態、発光状態の順に実行し、最後に選択される走査線の選択期間では、発光状態、非発光状態の順に実行するように駆動するように構成されている。

0146

さらに、連続して選択される前記3つのロウ電極に対応する選択期間3つ分に相当する期間を1ブロックとして、1ブロックを繰り返すように駆動する構成としている。

0147

ここで、階調特性の取り方を、図7の状態1ないし状態3(リセット状態、発光状態、非発光状態)、図8の状態4ないし状態6(非発光状態、リセット状態、発光状態)および図9の状態7、状態8(発光状態、非発光状態)を参照しながら説明する。図7ないし図9の発光期間(状態2、状態6、状態7の各期間)を増加する(期間が長くなる)と、非発光期間(状態3、状態4、状態8の各期間)は、それぞれ発光期間の増加分だけ減少する(期間が短くなる)。したがって、この場合、輝度が増加し、高階調となる。逆に、発光期間(状態2、状態6、状態7)を減少する(期間が短くなる)と、非発光状態(状態3、状態4、状態8)は、それぞれ発光期間の減少分だけ増加する(期間が長くなる)。したがって、この場合、輝度が減少し、低階調となる。

0148

本実施の形態に係る電流駆動型の表示素子の駆動方法は、特許文献2における駆動方法とは、図25に示される特許文献2における状態4(リセット状態)、状態5(発光状態)、状態6(非発光状態)の状態の順序が異なり、且つ、図26に示される特許文献2におけるリセット状態(状態7)が省略されているところも異なる。

0149

図25の非発光状態(特許文献2の状態6)と、図8の非発光状態(状態4)とは、カラム電極C1とロウ電極R2との交差部に配置されている有機EL素子OEL(C1,R2)を非発光としている点では同様の状態と言える。

0150

しかしながら、本実施の形態では、図7の状態3で既にカラム電極C1を電位Vc-Lowに接続しており、カラム電極C1に接続されている全ての有機EL素子OELは、接合容量に蓄積されている電荷が放電されて非発光状態となっている。このため、図8の非発光状態(状態4)では、図25の特許文献2の状態6のようにカラム電極C1に接続された有機EL素子OELの接合容量に蓄積された電荷をこの時点で再度放電する必要がない。このため、図7のロウ電極R1の選択期間の非発光状態(状態3)から図8のロウ電極R2の選択期間の非発光状態(状態4)へ移行する際の、カラムドライバ回路21およびロウドライバ回路22の一切のスイッチング動作(駆動操作)が不要となる。

0151

さらに、図8のロウ電極R2の選択期間の発光状態(状態6)から図9のロウ電極R3の選択期間の発光状態(状態7)へ移行する際も、図8の状態6で既にカラム電極C1を定電流源CSに接続しており、図9の状態7ではこの時点でのカラムドライバ回路21のスイッチング動作(駆動操作)が不要となる。

0152

そして、図9のロウ電極R3の選択期間の最初に設けられた発光状態(状態7)の前にリセット状態を設ける必要がない。すなわち、特許文献2の駆動方法における図26のリセット状態(状態7)への切り替えを省略することができる。よって、リセット状態から発光状態への切り替えにともなうカラムドライバ回路21およびロウドライバ回路22のスイッチング動作(駆動操作)が不要となる。

0153

以上のように、本実施の形態に係る有機EL素子の駆動方法は、ロウ電極の各選択期間の最初を非発光状態とする場合は、該発光状態の直前に、有機EL素子の発光準備状態であるリセット状態となるように有機EL素子を駆動する一方、該選択期間の最初を発光状態とする場合は、該選択期間に該リセット状態を設けないように有機EL素子を駆動する構成としている。

0154

上記の構成によれば、最初に発光状態が実行されるロウ電極の選択期間では、表示素子の発光準備状態であるリセット状態への切り替えを省略することができる。このため、例えば、全てのロウ電極を接地することによって、逆バイアス状態に充電されていた有機EL素子の接合容量を放電させてリセットする等の動作が不要となる。さらに、上記有機EL素子を発光状態とする期間に先立って、有機EL素子を充電する(プリチャージ)必要もない。この結果、さらなる消費電力の抑制を図ることができる。

0155

すなわち、一の走査線の選択期間の発光状態から次に選択される走査線の選択期間の発光状態へ移行する際、有機EL素子OEL(表示素子)の持つ容量への充放電を省略することができる。

0156

以上のように、本実施の形態にかかる有機EL素子の駆動方法は、マトリクス状に配された複数のロウ電極(走査線)とカラム電極(信号線)との各交差部に設けられた有機EL素子の駆動方法であって、前記複数のロウ電極の各選択期間中に、前記有機EL素子の発光状態と非発光状態とを時分割で切り換えながら前記有機EL素子を駆動する有機EL素子の駆動方法において、連続して選択される2つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後を非発光状態とする場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も非発光状態となる一方、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後を発光状態とする場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も発光状態となるように前記表示素子を駆動することを特徴としている。

0157

上記構成によれば、連続して選択される2つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間において、最後が非発光状態の場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も非発光状態となる。また、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後が発光状態の場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も発光状態となる。このように表示素子を駆動することにより、一の走査線の選択期間の非発光状態から次に選択される走査線の選択期間の非発光状態へ移行する際、および一の走査線の選択期間の発光状態から次に選択される走査線の選択期間の発光状態へ移行する際、表示素子の持つ容量への充放電を省略することができる。この結果、表示素子の駆動時における表示素子の持つ容量への充放電回数を削減することができ、ひいては表示素子駆動時の消費電力の増大を抑制することができる。

0158

また、連続して選択される3つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間には、前記リセット状態、前記発光状態、前記非発光状態の順に有機EL素子を駆動し、その次に選択されるロウ電極の選択期間には、非発光状態、リセット状態、発光状態の順に表示素子を駆動し、最後に選択されるロウ電極の選択期間には、発光状態、非発光状態の順に表示素子を駆動する構成としている。

0159

上記の構成によれば、連続して選択される3つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間の非発光期間から2番目に選択されるロウ電極の選択期間の非発光期間へ移行する際、および2番目に選択されるロウ電極の選択期間の発光期間から3番目に選択されるロウ電極の選択期間の発光期間へ移行する際に、選択期間中の有機EL素子の接合容量の充放電の繰り返しを減少させることができる。この結果、従来の構成に比べ、ロウ電極を駆動するロウドライバ回路およびカラム電極を駆動するカラムドライバ回路の駆動頻度を減少させることができ、消費電力の抑制を図ることができる。

0160

また、上記連続して選択される3つのロウ電極に対応する選択期間3つ分に相当する期間を1ブロックとして、3走査線毎に1ブロックを繰り返して有機EL素子を駆動する構成としている。

0161

上記の構成によれば、各ロウ電極毎に同じ駆動操作を繰り返す従来の駆動方法に比べ、カラムドライバ回路及びロウドライバ回路の走査回数を削減することができる。この結果、選択期間中の有機EL素子の接合容量の充放電の回数を削減でき、消費電力の抑制を図ることができる。

0162

本実施の形態に係る有機EL素子の駆動方法は、前記最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後の非発光状態から、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初の非発光状態へ移行するとき、前記ロウ電極を駆動するロウドライバ回路の駆動状態およびカラム電極を駆動するカラムドライバ回路の駆動状態を、該移行の前後で変化させずにそのまま維持する構成とすることが望ましい。

0163

上記の構成によれば、一のロウ電極の選択期間から次に選択されるロウ電極の選択期間への移行の際に、上記カラムドライバ回路の駆動状態およびロウドライバ回路の駆動状態は、変化させずにそのまま維持される。したがって、従来の駆動方法に比べて、カラムドライバ回路およびロウドライバ回路の操作回数を削減することができる。この結果、消費電力の低減を図ることができる。

0164

本実施の形態では、発光状態の直前に設けられる前記リセット状態では、前記有機EL素子を発光させない状態で前記有機EL素子の持つ接合容量を所定の電位に充電するように有機EL素子を駆動する構成としている。

0165

しかしながら、本発明はこれに限らず、例えば、前述の実施の形態1および後述する実施の形態3のように、発光状態の直前に設けられる前記リセット状態では、有機EL素子の持つ接合容量に蓄積された電荷を放電するように表示素子を駆動する構成としてもよい。

0166

本実施の形態に係る有機EL素子の駆動方法は、前記リセット状態における前記第1の電位は、前記表示素子の閾値電圧以上の値に設定されている。

0167

これにより、前記発光期間に先立って有機EL素子の接合容量を充電できるため、表示素子の選択期間における応答速度を向上させて、階調表示に必要な信号時間幅分の動作期間を確保することができ、表示画質の向上を図ることができる。

0168

また、非発光状態では、選択期間中の有機EL素子を該有機EL素子の閾値電圧を越えない第2の電位に充電するように表示素子を駆動する構成としている。

0169

これにより、非発光期間において、に前記電流駆動型表示素子の接合容量の放電を行う際、電圧の振り幅を押さえることができるため、消費電力を抑制できる。

0170

本実施の形態に係る有機EL素子の駆動装置は、マトリクス状に配された複数のロウ電極とカラム電極との各交差部に設けられた有機EL素子の駆動装置であって、前記複数のロウ電極の各選択期間に、前記有機EL素子の発光状態と非発光状態とが実行される電流有機EL素子の駆動装置において、連続して選択される2つの有機EL素子のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後を非発光状態とする場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も非発光状態となる一方、最初に選択される有機EL素子の選択期間の最後を発光状態とする場合は、次に選択される有機EL素子の選択期間の最初も発光状態となるように前記有機EL素子を駆動する制御回路(制御手段)を備えることを特徴としている。

0171

上記構成によれば、連続して選択される2つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間において、最後が非発光状態の場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も非発光状態となる。また、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後が発光状態の場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も発光状態となる。このように有機EL素子を駆動することにより、一のロウ電極の選択期間の非発光状態から次に選択されるロウ電極の選択期間の非発光状態へ移行する際、および一のロウ電極の選択期間の発光状態から次に選択されるロウ電極の選択期間の発光状態へ移行する際、有機EL素子の持つ接合容量への充放電を省略することができる。この結果、有機EL素子の駆動時における有機EL素子の持つ接合容量への充放電回数を削減することができ、ひいては表示素子駆動時の消費電力の増大を抑制することができる。

0172

ところで、上記有機EL素子の駆動装置は、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。

0173

具体的には、本発明の駆動装置の動作を制御する制御プログラムは、コンピュータを上記制御手段として機能させる制御プログラムである。

0174

〔実施の形態3〕
本実施の形態に係る電流駆動型の表示素子の駆動装置および駆動方法を、図10ないし図13を参照しながら以下に説明する。

0175

なお説明の便宜上、前記の実施形態の図面に示した部材と同一の部材には同一の符号を付記し、その説明を省略する。

0176

本実施の形態3に係るパッシブマトリクス駆動方式の表示装置1は、図5に示す実施の形態1の表示装置1の概略構成と同様の構成である。本実施の形態2とは、カラムドライバ回路11およびロウドライバ回路12による有機EL素子OELの駆動方法のみ実施の形態1と異なり、その他の構成については実施の形態1と同じである。

0177

なお、本実施の形態でも、連続して選択される2つの走査線であるロウ電極R1ないしR3の選択期間に着目して説明する。なお、本実施の形態では、カラム電極C1に着目して説明するが、カラム電極C1以外のカラム電極C2、C3・・・Cnも、カラム電極C1と同様に駆動されている(その説明は省略する)。

0178

図10は、本実施の形態の駆動方法に係るタイミングチャートを示している。同図のタイミングチャートに示すT1、T2、T3、T4、T5、T6、T7、T8は、それぞれ非発光状態(状態1)、プリチャージ状態(状態2)、発光状態(状態3)、発光状態(状態4)、非発光状態(状態5)、非発光状態、プリチャージ状態、発光状態に対応している。このタイミングチャートに示すように、カラム電極C1には、カラム電圧Vc(V)が印加され、ロウ電圧R1、R2、R3には、それぞれVR1、VR2、VR3が印加される。また、有機EL素子OEL(C1,R1)、(C1,R2)、(C1,R3)に流れる駆動電流I(A)をそれぞれ、I(C1,R1)、I(C1,R2)、I(C1,R3)で示している。

0179

本実施の形態の駆動方法においては、連続して順次選択されるロウ電極R1ないしR3における有機EL素子の駆動は、最初に選択されるロウ電極R1の選択期間では、非発光状態、陰極リセット状態、発光状態の順に駆動され、次に選択されるロウ電極R2の選択期間では、発光状態、非発光状態の順に駆動され、ロウ電極R2の次に選択されるロウ電極R3の選択期間では、最初に選択されるロウ電極R1の選択期間と同様に、非発光状態、陰極リセット状態、発光状態の順に駆動される。

0180

以上のように、本実施の形態に係る有機EL素子の駆動方法は、連続して選択される2つのロウ電極(走査線)のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間には、非発光状態、リセット状態、発光状態の順に有機EL素子を駆動し、その次に選択されるロウ電極の選択期間には、発光状態、非発光状態の順に有機EL素子を駆動することを特徴としている。

0181

なお、図10のタイミングチャートに示すように、ロウ電極R3の次に選択されるロウ電極R4の選択期間では、ロウ電極R2の選択期間と同様に、発光状態、非発光状態の順に駆動される。

0182

すなわち、本実施の形態に係る有機EL素子の駆動方法は、連続して選択される前記2つのロウ電極に対応する選択期間2つ分に相当する期間を1ブロックとして、2ロウ電極毎に1ブロックを繰り返して有機EL素子を駆動することを特徴としている。

0183

以下に、本実施の形態の駆動方法における各状態について詳細に説明する。

0184

図11の状態1は、非発光状態を示している。この非発光状態では、カラム電極C1を接地することによって、有機EL素子の接合容量に蓄積されていた電荷が放電され、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配置されている有機EL素子OEL(C1,R1)は、非発光状態となる。

0185

すなわち、本実施の形態に係る電流駆動型の表示素子の駆動方法においては、特許文献1とは異なり、最初に選択される走査線(ロウ電極R1)の選択期間において、有機EL素子OEL(C1,R1)の駆動を非発光状態から開始する点が特徴的である。

0186

図11の状態2は、表示素子の発光準備状態であるリセット状態(陰極リセット状態)を示している。このリセット状態では、すべてのロウ電極R1、R2、R3、・・・Rnを接地することによって、有機EL素子OELの陰極をリセットし、逆バイアス状態に充電されていた有機EL素子OELの接合容量を放電させている。このリセット状態では、有機EL素子OELは発光しない。

0187

図11の状態3は、表示素子の発光状態を示している。この発光状態では、選択されるロウ電極R1以外のすべてのロウ電極R2、R3、R4、・・・Rnを電位VR-Highに引き上る。且つ、カラム電極C1を定電流源CSに接続する。これによって、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)の接合容量が迅速に充電される。このとき、カラム電極C1は定電流源CSに接続され、ロウ電極R1は接地されているので、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)に所定の駆動電流が流れ、有機EL素子OEL(C1,R1)が発光状態となる。

0188

上記のように、図11の状態2および状態3では、図20に示す特許文献1の状態1(リセット状態)および状態2(発光状態)と同様の操作を行って、有機EL素子OEL(C1,R1)の接合容量を放電および充電しながら、有機EL素子OEL(C1,R1)を発光させている。

0189

次の図12に示す状態4は、発光状態を示している。この発光状態では、カラム電極C1を定電流源CSに接続した状態で維持する一方、ロウ電極R1を電位VR-Highに引き上げ、且つロウ電極R2を接地することで、カラム電極C1とロウ電極R2との交差部に配置されている有機EL素子OEL(C1,R2)を発光させている。

0190

次の図12の状態5は、非発光状態を示している。この非発光状態では、カラム電極C1を接地することによって、有機EL素子OEL(C1,R2)の接合容量に蓄積されている電荷をカラム電極C1を介して放電し、有機EL素子OEL(C1,R2)を非発光状態としている。

0191

次の図13の状態6では、直前に選択されたロウ電極R2の選択期間の最後に実行された状態3(非発光状態)が維持継続される。すなわち、次に選択されるロウ電極R3の選択期間の最初に、カラム電極C1とロウ電極R3との交差部に配置されている有機EL素子OEL(C1,R3)を非発光状態とする駆動(表示素子の状態の維持駆動)が行われる。

0192

なお、階調特性の取り方を、図11の状態1ないし状態3(非発光状態、リセット状態、発光状態)、図12の状態4、状態5(発光状態、非発光状態)および図13の状態6ないし状態8(非発光状態、リセット状態、発光状態)を参照しながら説明する。図11ないし図13の発光期間(状態3、状態4、状態8の各期間)を増加する(期間が長くなる)と、非発光期間(状態1、状態5、状態6の各期間)は、それぞれ発光期間の増加分だけ減少する(期間が短くなる)。したがって、輝度が増加し、高階調となる。逆に、発光期間(状態3、状態4、状態8の各期間)の期間が減少する(期間が短くなる)と、非発光状態(状態1、状態5、状態6の各期間)は、それぞれ発光期間の増加分だけ増加する(期間が長くなる)。したがって、この場合、輝度が減少し、低階調となる。

0193

本実施の形態に係る電流駆動型の表示素子の駆動方法は、特許文献1における駆動方法とは、図20に示される特許文献1における状態1(リセット状態)、状態2(発光状態)、状態3(非発光状態)の状態の順序および状態7(リセット状態)、状態8(発光状態)、状態9(非発光状態)の状態の順序が異なり、且つ、図21に示される特許文献1におけるリセット状態(状態4)が省略されているところも異なる。

0194

図11のロウ電極R1の選択期間の最後の発光状態(状態3)から図12のロウ電極R2の選択期間の最初の発光状態(状態4)へ移行する際も、図11の状態3で既にカラム電極C1を定電流源CSに接続しており、図12の状態4ではこの時点でのカラムドライバ回路21のスイッチング動作(駆動操作)が不要となる。

0195

そして、図12のロウ電極R2の選択期間の最初に設けられた発光状態(状態4)の前にリセット状態を設ける必要がない。すなわち、特許文献1の駆動方法における図22のリセット状態(状態4)への切り替えを省略することができる。これにより、全てのロウ電極Rを接地することによって、逆バイアス状態に充電されていた有機EL素子の接合容量を、ロウ電極を通じて放電させる必要がなく、また有機EL素子の放電後に改めて発光のための有機EL素子の充電をする必要もない。つまり、カラムドライバ回路11およびロウドライバ回路12のスイッチング動作(駆動操作)が不要となる。

0196

図22の非発光状態(特許文献1の状態9)と、図13の非発光状態(状態6)とは、カラム電極C1とロウ電極R3との交差部に配置されている有機EL素子OEL(C1,R3)を非発光としている点では同様の状態と言える。

0197

しかしながら、本実施の形態では、図12の状態5で既にカラム電極C1を接地しており、カラム電極C1に接続されている全ての有機EL素子OELは、接合容量に蓄積されている電荷が放電されて非発光状態となっている。このため、図13の非発光状態(状態6)では、図22の特許文献1の状態9のようにカラム電極C1をこの時点で接地して電荷を再度放電する必要がない。このため、図12のロウ電極R2の選択期間の非発光状態(状態5)から図13のロウ電極R3の選択期間の非発光状態(状態6)へ移行する際の、カラムドライバ回路11およびロウドライバ回路12の一切のスイッチング動作(駆動操作)が不要となる。

0198

これにより、一の走査線の選択期間の非発光状態から次に選択される走査線の選択期間の非発光状態へ移行する際、有機EL素子OEL(表示素子)の持つ容量への充放電を省略することができる。

0199

以上のように、連続して選択される2つの走査線のうち、最初に選択される走査線の選択期間の最後を非発光状態とする場合は、次に選択される走査線の選択期間の最初も非発光状態となる一方、最初に選択される走査線の選択期間の最後を発光状態とする場合は、次に選択される走査線の選択期間の最初も発光状態となるように、有機EL素子OELを駆動することにより、該駆動時における有機EL素子OELの持つ容量への充放電回数を、従来よりも大幅に削減することができ、ひいては表示素子駆動時の消費電力の増大を抑制することができる。

0200

以上のように、本実施の形態にかかる有機EL素子の駆動方法は、マトリクス状に配された複数のロウ電極(走査線)とカラム電極(信号線)との各交差部に設けられた有機EL素子の駆動方法であって、前記複数のロウ電極の各選択期間中に、前記有機EL素子の発光状態と非発光状態とを時分割で切り換えながら前記有機EL素子を駆動する有機EL素子の駆動方法において、連続して選択される2つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後を非発光状態とする場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も非発光状態となる一方、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後を発光状態とする場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も発光状態となるように前記表示素子を駆動することを特徴としている。

0201

上記構成によれば、連続して選択される2つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間において、最後が非発光状態の場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も非発光状態となる。また、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後が発光状態の場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も発光状態となる。このように表示素子を駆動することにより、一の走査線の選択期間の非発光状態から次に選択される走査線の選択期間の非発光状態へ移行する際、および一の走査線の選択期間の発光状態から次に選択される走査線の選択期間の発光状態へ移行する際、表示素子の持つ容量への充放電を省略することができる。この結果、表示素子の駆動時における表示素子の持つ容量への充放電回数を削減することができ、ひいては表示素子駆動時の消費電力の増大を抑制することができる。

0202

また、連続して選択される2つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間には、非発光状態、リセット状態、発光状態の順に有機EL素子を駆動し、その次に選択されるロウ電極の選択期間には、発光状態、非発光状態の順に有機EL素子を駆動する構成としている。

0203

上記の構成によれば、連続して選択される2つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間の発光期間から次に選択されるロウ電極の選択期間の発光期間へ移行する際のスイッチ動作が不要となる。このため、選択期間中の有機EL素子の接合容量の充放電の繰り返しを減少させることができる。この結果、従来の構成に比べ、ロウ電極を駆動するロウドライバ回路およびカラム電極を駆動するカラムドライバ回路の駆動頻度を減少させることができ、消費電力の抑制を図ることができる。

0204

上記の有機EL素子の駆動方法は、連続して選択される2つのロウ電極に対応する選択期間2つ分に相当する期間を1ブロックとして、2走査線毎に1ブロックを繰り返して表示素子を駆動する構成としている。

0205

上記の構成によれば、各走査線毎に同じ駆動操作を繰り返す従来の駆動方法に比べ、カラムドライバ回路及びロウドライバ回路の駆動回数を削減することができる。この結果、選択期間中の表示素子の接合容量の充放電の回数を削減でき、消費電力の抑制を図ることができる。

0206

本実施の形態に係る有機EL素子の駆動方法は、前記最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後の非発光状態から、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初の非発光状態へ移行するとき、前記ロウ電極を駆動するロウドライバ回路の駆動状態およびカラム電極を駆動するカラムドライバ回路の駆動状態を、該移行の前後で変化させずにそのまま維持する構成とすることが望ましい。

0207

上記の構成によれば、一のロウ電極の選択期間から次に選択されるロウ電極の選択期間への移行の際に、上記カラムドライバ回路の駆動状態およびロウドライバ回路の駆動状態は、変化させずにそのまま維持される。したがって、従来の駆動方法に比べて、カラムドライバ回路およびロウドライバ回路の操作回数を削減することができる。この結果、消費電力の低減を図ることができる。

0208

本実施の形態では、発光状態の直前に設けられる前記リセット状態では、有機EL素子の持つ接合容量に蓄積された電荷を放電するように表示素子を駆動する構成としている。

0209

しかしながら、本発明は、これに限らず、例えば、後述する実施の形態2および4のように、発光状態の直前に設けられる前記リセット状態では、前記有機EL素子を発光させない状態で前記有機EL素子の持つ接合容量を所定の電位に充電するように有機EL素子を駆動する構成としてもよい。

0210

本実施の形態に係る有機EL素子の駆動装置は、マトリクス状に配された複数のロウ電極とカラム電極との各交差部に設けられた有機EL素子の駆動装置であって、前記複数のロウ電極の各選択期間に、前記有機EL素子の発光状態と非発光状態とが実行される電流有機EL素子の駆動装置において、連続して選択される2つの有機EL素子のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後を非発光状態とする場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も非発光状態となる一方、最初に選択される有機EL素子の選択期間の最後を発光状態とする場合は、次に選択される有機EL素子の選択期間の最初も発光状態となるように前記有機EL素子を駆動する制御回路(制御手段)を備えることを特徴としている。

0211

上記構成によれば、連続して選択される2つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間において、最後が非発光状態の場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も非発光状態となる。また、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後が発光状態の場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も発光状態となる。このように有機EL素子を駆動することにより、一のロウ電極の選択期間の非発光状態から次に選択されるロウ電極の選択期間の非発光状態へ移行する際、および一のロウ電極の選択期間の発光状態から次に選択されるロウ電極の選択期間の発光状態へ移行する際、有機EL素子の持つ接合容量への充放電を省略することができる。この結果、有機EL素子の駆動時における有機EL素子の持つ接合容量への充放電回数を削減することができ、ひいては表示素子駆動時の消費電力の増大を抑制することができる。

0212

ところで、上記有機EL素子の駆動装置は、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。

0213

具体的には、本発明の駆動装置の動作を制御する制御プログラムは、コンピュータを上記制御手段として機能させる制御プログラムである。

0214

〔実施の形態4〕
本実施の形態に係る電流駆動型の表示素子の駆動装置および駆動方法を、図14ないし図17を参照しながら以下に説明する。

0215

なお説明の便宜上、前記の実施形態の図面に示した部材と同一の部材には同一の符号を付記し、その説明を省略する。

0216

本実施の形態4に係るパッシブマトリクス駆動方式の表示装置1は、カラムドライバ回路21およびロウドライバ回路22による有機EL素子OELの駆動方法のみ実施の形態2と異なり、その他の構成については実施の形態2と同じである。

0217

本実施の形態におけるカラムドライバ回路21は、各カラム電極Cを、リセット状態(プリチャージ状態)ではプリチャージ電位である第1の電位Vpcの端子に接続し、非発光状態では、電位Vc-Lowの端子に接続するように切り換える点で、実施の形態1および3のカラムドライバ回路11と異なっている。ロウドライバ回路22は、リセット状態ではすべてのロウ電極Rを電位VR-Highの端子に接続し、非発光状態では、選択線であるロウ電極を電位VR-Highの端子に接続するように切り換える点で、実施の形態1および3のカラムドライバ回路11と異なっている。

0218

なお、本実施の形態でも、連続して選択される2つの走査線であるロウ電極R1ないしR3の選択期間に着目して説明する。なお、本実施の形態では、カラム電極C1に着目して説明するが、カラム電極C1以外のカラム電極C2、C3・・・Cnも、カラム電極C1と同様に駆動されている(その説明は省略する)。

0219

図14は、本実施の形態の駆動方法に係るタイミングチャートを示している。同図のタイミングチャートに示すT1、T2、T3、T4、T5、T6、T7、T8は、それぞれ非発光状態(状態1)、プリチャージ状態(状態2)、発光状態(状態3)、発光状態(状態4)、非発光状態(状態5)、非発光状態、プリチャージ状態、発光状態に対応している。このタイミングチャートに示すように、カラム電極C1には、カラム電圧Vc(V)が印加され、ロウ電圧R1、R2、R3には、それぞれVR1、VR2、VR3が印加される。また、有機EL素子OEL(C1,R1)、(C1,R2)、(C1,R3)に流れる駆動電流I(A)をそれぞれ、I(C1,R1)、I(C1,R2)、I(C1,R3)で示している。

0220

本実施の形態の駆動方法においては、連続して順次選択されるロウ電極R1ないしR3における有機EL素子の駆動は、最初に選択されるロウ電極R1の選択期間では、非発光状態、陰極リセット状態、発光状態の順に駆動され、次に選択されるロウ電極R2の選択期間では、発光状態、非発光状態の順に駆動され、ロウ電極R2の次に選択されるロウ電極R3の選択期間では、最初に選択されるロウ電極R1の選択期間と同様に、非発光状態、陰極リセット状態、発光状態の順に駆動される。

0221

以上のように、本実施の形態に係る有機EL素子の駆動方法は、連続して選択される2つのロウ電極(走査線)のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間には、非発光状態、リセット状態、発光状態の順に有機EL素子を駆動し、その次に選択されるロウ電極の選択期間には、発光状態、非発光状態の順に有機EL素子を駆動することを特徴としている。

0222

なお、図14のタイミングチャートに示すように、ロウ電極R3の次に選択されるロウ電極R4の選択期間では、ロウ電極R2の選択期間と同様に、発光状態、非発光状態の順に駆動される。

0223

すなわち、本実施の形態に係る有機EL素子の駆動方法は、連続して選択される前記2つのロウ電極に対応する選択期間2つ分に相当する期間を1ブロックとして、2ロウ電極毎に1ブロックを繰り返して有機EL素子を駆動することを特徴としている。

0224

以下に、本実施の形態の駆動方法における各状態について詳細に説明する。

0225

図15の状態1は、非発光状態を示している。この非発光状態では、選択線であるロウ電極R1を所定の電位VR-Highに接続し、カラム電極C1を電位Vc-Lowに接続することによって、有機EL素子OEL(C1,R1)の接合容量に蓄積されている電荷を放電し、有機EL素子OEL(C1,R1)を非発光状態としている。ここで、電位Vc-Low(第2の電位)は、有機EL素子OELの閾値電圧を越えない電位に設定されている。

0226

すなわち、本実施の形態に係る電流駆動型の表示素子の駆動方法においては、特許文献2とは異なり、最初に選択される走査線(ロウ電極R1)の選択期間において、有機EL素子OEL(C1,R1)の駆動を非発光状態から開始する点が特徴的である。

0227

図15の状態2は、表示素子の発光準備状態であるリセット状態(プリチャージ状態)を示している。このリセット状態では、カラム電極C1をプリチャージ電位である第1の電位Vpcの端子に接続し、ロウ電極を電位VR-Highに接続することによって、有機EL素子のアノード(陽極)側が第1の電位Vpcに迅速に充電される(プリチャージ)。ここで、電位VR-Highは、状態3の有機EL素子に印加される電圧(陽極電位と陰極電位との差)が閾値電圧を越えないような電圧に設定されている。したがって、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)は発光しない。

0228

すなわち、電位VR-Highは、下記の式(1)を満たすように設定される。

0229

Vth > Vpc −VR-High …(1)
ここで、Vthは有機EL素子の閾値電圧を表す。また、電位Vpcは有機EL素子の接合容量を充電する第1の電位(陽極側の電位)であり、Vthを越える値に設定される。

0230

図15の状態3は、発光状態を示している。この状態3は、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)が点灯している状態を示しており、選択線であるロウ電極R1は接地される一方、非選択線であるロウ電極R1以外のロウ電極R2、R3、・・・Rnは、電位VR-Highに引き上げられたままの状態で維持される。一方、カラム電極C1は定電流源CSに接続され、所定の電流が流れる電位になっている。したがって、この状態3では、カラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)は、順バイアス状態となっているため発光し、それ以外の有機EL素子OELは、逆バイアス状態となっているため非発光となる。

0231

上記のように、図15の状態2および状態3では、図24に示す特許文献2の状態1(プリチャージ状態)および状態2(発光状態)と同様の操作を行って、有機EL素子OEL(C1,R1)の接合容量を放電および充電しながら、有機EL素子OEL(C1,R1)を発光させている。

0232

次の図16に示す状態4は、発光状態を示している。この発光状態では、カラム電極C1を定電流源CSに接続した状態で維持する一方、ロウ電極R1を電位VR-Highに引き上げ、且つロウ電極R2を接地することで、カラム電極C1とロウ電極R2との交差部に配置されている有機EL素子OEL(C1,R2)を発光させている。

0233

次の図16の状態5は、非発光状態を示している。この非発光状態では、ロウ電極R2を電位VR-Highに引き上げ、カラム電極C1を電位Vc-Lowに接続することによって、有機EL素子OEL(C1,R2)の接合容量に蓄積されている電荷を放電し、有機EL素子OEL(C1,R2)を非発光状態としている。

0234

次の図16の状態6では、直前に選択されたロウ電極R2の選択期間の最後に実行された状態3(非発光状態)が維持継続される。すなわち、次に選択されるロウ電極R3の選択期間の最初に、カラム電極C1とロウ電極R3との交差部に配置されている有機EL素子OEL(C1,R3)を非発光状態とする駆動(表示素子の状態の維持駆動)が行われる。

0235

なお、階調特性の取り方を、図15の状態1ないし状態3(非発光状態、リセット状態、発光状態)、図16の状態4、状態5(発光状態、非発光状態)および図17の状態6ないし状態8(非発光状態、リセット状態発光状態)を参照しながら説明する。図15ないし図17の発光期間(状態3、状態4、状態8の各期間)を増加する(期間が長くなる)と、非発光期間(状態1、状態5、状態6の各期間)は、それぞれ発光期間の増加分だけ減少する(期間が短くなる)。したがって、輝度が増加し、高階調となる。逆に、発光期間(状態3、状態4、状態8の各期間)の期間が減少する(期間が短くなる)と、非発光状態(状態1、状態5、状態6の各期間)は、それぞれ発光期間の増加分だけ増加する(期間が長くなる)。したがって、この場合、輝度が減少し、低階調となる。

0236

本実施の形態に係る電流駆動型の表示素子の駆動方法は、特許文献2における駆動方法とは、図24に示される特許文献2における状態1(リセット状態)、状態2(発光状態)、状態3(非発光状態)の状態の順序および図26に示す状態7(リセット状態)、状態8(発光状態)、状態9(非発光状態)の状態の順序が異なり、且つ、図25に示される特許文献1におけるリセット状態(状態4)が省略されているところも異なる。

0237

図15のロウ電極R1の選択期間の最後の発光状態(状態3)から図16のロウ電極R2の選択期間の最初の発光状態(状態4)へ移行する際も、図15の状態3で既にカラム電極C1を定電流源CSに接続しており、図16の状態4ではこの時点でのカラムドライバ回路21のスイッチング動作(駆動操作)が不要となる。

0238

そして、図16のロウ電極R2の選択期間の最初に設けられた発光状態(状態4)の前にリセット状態を設ける必要がない。すなわち、特許文献2の駆動方法における図24のリセット状態(状態4)への切り替えを省略することができる。これにより、全てのロウ電極Rを接地することによって、逆バイアス状態に充電されていた有機EL素子の接合容量を、ロウ電極を通じて放電させる必要がなく、また有機EL素子の放電後に改めて発光のための有機EL素子の充電をする必要もない。つまり、カラムドライバ回路21およびロウドライバ回路22のスイッチング動作(駆動操作)が不要となる。

0239

図26の非発光状態(特許文献2の状態9)と、図17の非発光状態(状態6)とは、カラム電極C1とロウ電極R3との交差部に配置されている有機EL素子OEL(C1,R3)を非発光としている点では同様の状態と言える。

0240

しかしながら、本実施の形態では、図16の状態5で既にカラム電極C1を電位Vc-Lowに接続しており、カラム電極C1に接続されている全ての有機EL素子OELは、接合容量に蓄積されている電荷が放電されて非発光状態となっている。このため、図16の非発光状態(状態6)では、特許文献2の駆動方法における図26に示す状態9のようにカラム電極C1をこの時点で電位Vc-Lowに接続し、電荷を再度放電する必要がない。このため、図16のロウ電極R2の選択期間の非発光状態(状態5)から図17のロウ電極R3の選択期間の非発光状態(状態6)へ移行する際の、カラムドライバ回路21およびロウドライバ回路22の一切のスイッチング動作(駆動操作)が不要となる。

0241

これにより、一の走査線の選択期間の非発光状態から次に選択される走査線の選択期間の非発光状態へ移行する際、有機EL素子OEL(表示素子)の持つ容量への充放電を省略することができる。

0242

以上のように、本実施の形態にかかる有機EL素子の駆動方法は、マトリクス状に配された複数のロウ電極(走査線)とカラム電極(信号線)との各交差部に設けられた有機EL素子の駆動方法であって、前記複数のロウ電極の各選択期間中に、前記有機EL素子の発光状態と非発光状態とを時分割で切り換えながら前記有機EL素子を駆動する有機EL素子の駆動方法において、連続して選択される2つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後を非発光状態とする場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も非発光状態となる一方、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後を発光状態とする場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も発光状態となるように前記表示素子を駆動することを特徴としている。

0243

上記構成によれば、連続して選択される2つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間において、最後が非発光状態の場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も非発光状態となる。また、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後が発光状態の場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も発光状態となる。このように表示素子を駆動することにより、一の走査線の選択期間の非発光状態から次に選択される走査線の選択期間の非発光状態へ移行する際、および一の走査線の選択期間の発光状態から次に選択される走査線の選択期間の発光状態へ移行する際、表示素子の持つ容量への充放電を省略することができる。この結果、表示素子の駆動時における表示素子の持つ容量への充放電回数を削減することができ、ひいては表示素子駆動時の消費電力の増大を抑制することができる。

0244

また、連続して選択される2つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間には、非発光状態、リセット状態、発光状態の順に有機EL素子を駆動し、その次に選択されるロウ電極の選択期間には、発光状態、非発光状態の順に有機EL素子を駆動する構成としている。

0245

上記の構成によれば、連続して選択される2つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間の発光期間から次に選択されるロウ電極の選択期間の発光期間へ移行する際のスイッチ動作が不要となる。このため、選択期間中の有機EL素子の接合容量の充放電の繰り返しを減少させることができる。この結果、従来の構成に比べ、ロウ電極を駆動するロウドライバ回路およびカラム電極を駆動するカラムドライバ回路の駆動頻度を減少させることができ、消費電力の抑制を図ることができる。

0246

上記の有機EL素子の駆動方法は、連続して選択される2つのロウ電極に対応する選択期間2つ分に相当する期間を1ブロックとして、2走査線毎に1ブロックを繰り返して表示素子を駆動する構成としている。

0247

上記の構成によれば、各走査線毎に同じ駆動操作を繰り返す従来の駆動方法に比べ、カラムドライバ回路及びロウドライバ回路の駆動回数を削減することができる。この結果、選択期間中の表示素子の接合容量の充放電の回数を削減でき、消費電力の抑制を図ることができる。

0248

上記の構成によれば、各ロウ電極毎に同じ駆動操作を繰り返す従来の駆動方法に比べ、カラムドライバ回路及びロウドライバ回路の走査回数を削減することができる。この結果、選択期間中の有機EL素子の接合容量の充放電の回数を削減でき、消費電力の抑制を図ることができる。

0249

本実施の形態に係る有機EL素子の駆動方法は、前記最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後の非発光状態から、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初の非発光状態へ移行するとき、前記ロウ電極を駆動するロウドライバ回路の駆動状態およびカラム電極を駆動するカラムドライバ回路の駆動状態を、該移行の前後で変化させずにそのまま維持する構成とすることが望ましい。

0250

上記の構成によれば、一のロウ電極の選択期間から次に選択されるロウ電極の選択期間への移行の際に、上記カラムドライバ回路の駆動状態およびロウドライバ回路の駆動状態は、変化させずにそのまま維持される。したがって、従来の駆動方法に比べて、カラムドライバ回路およびロウドライバ回路の操作回数を削減することができる。この結果、消費電力の低減を図ることができる。

0251

本実施の形態では、発光状態の直前に設けられる前記リセット状態では、前記有機EL素子を発光させない状態で前記有機EL素子の持つ接合容量を所定の電位に充電するように有機EL素子を駆動する構成としている。

0252

しかしながら、本発明はこれに限らず、例えば、前述の実施の形態1および3のように、発光状態の直前に設けられる前記リセット状態では、有機EL素子の持つ接合容量に蓄積された電荷を放電するように表示素子を駆動する構成としてもよい。

0253

本実施の形態に係る有機EL素子の駆動方法は、前記リセット状態における前記第1の電位は、前記表示素子の閾値電圧以上の値に設定されている。

0254

これにより、前記発光期間に先立って有機EL素子の接合容量を充電できるため、表示素子の選択期間における応答速度を向上させて、階調表示に必要な信号時間幅分の動作期間を確保することができ、表示画質の向上を図ることができる。

0255

また、非発光状態では、選択期間中の有機EL素子を該有機EL素子の閾値電圧を越えない第2の電位に充電するように表示素子を駆動する構成としている。

0256

これにより、非発光期間において、に前記電流駆動型表示素子の接合容量の放電を行う際、電圧の振り幅を押さえることができるため、消費電力を抑制できる。

0257

本実施の形態に係る有機EL素子の駆動装置は、マトリクス状に配された複数のロウ電極とカラム電極との各交差部に設けられた有機EL素子の駆動装置であって、前記複数のロウ電極の各選択期間に、前記有機EL素子の発光状態と非発光状態とが実行される電流有機EL素子の駆動装置において、連続して選択される2つの有機EL素子のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後を非発光状態とする場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も非発光状態となる一方、最初に選択される有機EL素子の選択期間の最後を発光状態とする場合は、次に選択される有機EL素子の選択期間の最初も発光状態となるように前記有機EL素子を駆動する制御回路(制御手段)を備えることを特徴としている。

0258

上記構成によれば、連続して選択される2つのロウ電極のうち、最初に選択されるロウ電極の選択期間において、最後が非発光状態の場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も非発光状態となる。また、最初に選択されるロウ電極の選択期間の最後が発光状態の場合は、次に選択されるロウ電極の選択期間の最初も発光状態となる。このように有機EL素子を駆動することにより、一のロウ電極の選択期間の非発光状態から次に選択されるロウ電極の選択期間の非発光状態へ移行する際、および一のロウ電極の選択期間の発光状態から次に選択されるロウ電極の選択期間の発光状態へ移行する際、有機EL素子の持つ接合容量への充放電を省略することができる。この結果、有機EL素子の駆動時における有機EL素子の持つ接合容量への充放電回数を削減することができ、ひいては表示素子駆動時の消費電力の増大を抑制することができる。

0259

ところで、上記有機EL素子の駆動装置は、ハードウェアで実現してもよいし、プログラムをコンピュータに実行させることによって実現してもよい。

0260

具体的には、本発明の駆動装置の動作を制御する制御プログラムは、コンピュータを上記制御手段として機能させる制御プログラムである。

0261

〔実施の形態5〕
本実施の形態では、本発明の階調制御法として好適なパルス幅変調法を実施の形態2の駆動法に沿って図18(a)ないし図18(c)を参照し以下に説明する。

0262

図18(a)ないし図18(c)は、前述の実施の形態2の駆動方法における図7の状態1ないし状態3を実行した時のカラム電極C1とロウ電極R1との交差部に配される有機EL素子OEL(C1,R1)に流れる電流波形を示している。

0263

図18(a)ないし図18(c)の波形図は、立ち上がりのタイミングは同一とし、それぞれ立下りのタイミングを異ならせて有機EL素子OELの発光期間、非発光期間を変化させた場合を示している。

0264

すなわち、図18(a)の場合は、図中曲線で示すように、発光期間が一番短く設定されており、図18(b)の場合は、発光期間が図18(a)の場合よりも長く設定されており、図18(c)の場合は、発光期間が一番長く設定されている。

0265

すなわち、図18(a)、図18(b)、図18(c)の順に、発光期間は長くなり、逆に非発光期間は短くなる。このように、前記発光期間を長くする程、輝度も増加し、高階調となる。逆に、発光期間が減少する程、輝度も減少し、低階調となる。

0266

以上のように、本実施の形態に係る有機EL素子の駆動方法は、発光状態では、前記表示信号に含まれる輝度階調成分に応じたパルス幅変調制御に基づいて、駆動電流を前記表示素子に供給する構成としている。

0267

パルス振幅変調(PAM)制御を行う場合には、輝度(電流)の振幅を変えることによって階調制御を行うため、表示信号によっては、最初に選択されるロウ電極の最後の状態の駆動動作と、2番目に選択されるロウ電極の最初の状態の駆動とが連続とならない、または3番目に選択されるロウ電極の最後の駆動と、3番目に選択されるロウ電極の最初の状態の駆動も連続とならない場合がある。

0268

したがって、輝度(電流)の振幅が表示信号に依存せず、発光時間が表示信号に依存するパルス幅変調(PWM)制御を用いることが好適である。

0269

本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。

0270

上述した各実施の形態では、有機エレクトロルミネッセンス素子の駆動装置および駆動方法について説明したが、本発明は、フィールドエミッションディスプレイ(FED:Field Emission Display)等の他の電流駆動型の表示素子の駆動装置および駆動方法にも適応可能である。

0271

本発明の表示装置の駆動法は、電流駆動型表示素子の接合容量の充放電に伴う走査駆動回路及び信号駆動回路の操作回数を削減することができ、消費電力を抑制することができる表示装置の駆動方法として好適である。

図面の簡単な説明

0272

本発明の一実施の形態に係るパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示すタイミングチャートである。
本発明の図1に示すパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子に流れる電流波形を示す説明図である。
本発明の図1に示すパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。
本発明の図1に示すパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。
本発明の表示装置の概略構成を示す説明図である。
本発明の他の実施の形態に係るパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示すタイミングチャートである。
本発明の図6に示すパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。
本発明の図6に示すパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。
本発明の図6に示すパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。
本発明のさらに他の実施の形態に係るパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示すタイミングチャートである。
本発明の図10に示すパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。
本発明の図10に示すパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。
本発明の図10に示すパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。
本発明のさらに他の実施の形態に係るパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示すタイミングチャートである。
本発明の図14に示すパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。
本発明の図14に示すパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。
本発明の図14に示すパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。
本発明のさらに他の実施の形態に係るパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子に流れる電流波形を説明する説明図である。
従来のパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示すタイミングチャートである。
図19に示す従来のパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。
図19に示す従来のパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。
図19に示す従来のパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。
従来の他のパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示すタイミングチャートである。
図23に示す従来のパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。
図23に示す従来のパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。
図23に示す従来のパッシブマトリクス駆動法による有機EL素子の駆動方法を示す説明図である。

符号の説明

0273

ディスプレイ装置
10表示パネル
11カラムドライバ回路(走査駆動回路)
12ロウドライバ回路(信号駆動回路)
13制御回路(制御手段)
21 カラムドライバ回路(走査駆動回路)
22 ロウドライバ回路(信号駆動回路)
Rロウ電極(走査線)
Cカラム電極(信号線)
OEL有機EL素子
Vpcプリチャージ電位(第1の電位)
Vc-Low 第2の電位

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