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技術 シート束の断裁装置および断裁方法

出願人 富士フイルム株式会社
発明者 原田和正
出願日 2006年2月14日 (13年5ヶ月経過) 出願番号 2006-036501
公開日 2007年8月30日 (11年10ヶ月経過) 公開番号 2007-216312
状態 未査定
技術分野 印刷版及びその材料 非金属の切断装置1
主要キーワード 往復動モータ 非粘着物 直線カム 降下角 亜鉛鍍金 滑り方向 非粘着性物 有機光電導体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年8月30日)のものです。
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図面 (7)

課題

平版印刷版のみを積層した平版印刷版束品質を保持して断裁できるシート束断裁装置および断裁方法の提供。

解決手段

シート材を厚さ方向に積層したシート束を押し切る断裁刃と、前記断裁刃を保持するとともに、保持された断裁刃を所定の軌跡に沿って降下させる断裁刃降下手段と、前記断裁刃を刃先に対して平行に往復動させる断裁刃往復動手段とを備えたシート束の断裁装置、および断裁刃を、シート材を厚さ方向に積層したシート束に向かって所定の軌跡に沿って降下させると同時に、前記断裁刃を。刃先に対して平行に往復動させる断裁方法。

概要

背景

平版印刷版加工ラインにおいては、平版印刷版と合紙とを交互に重ねた平版印刷版束を所定の寸法に断裁して製品としてきた。

合紙は種々の機能を有し、その一つが断裁作業時の潤滑作用である。

平版印刷版のような硬いものを断裁機で断裁しようとすると、断裁抵抗により、断裁刃アルミニウム凝着し、数回断裁を行うと、平版印刷版を断裁した断裁面に大きな筋状の圧痕が残り、製品にならなくなる。

これに対して合紙を1枚ごとに平版印刷版に挟むと、合紙が潤滑材役割を果たし、断裁刃にアルミニウムが凝着するのを防止できる。

近年、環境保護の観点、および包装簡易化の点から、合紙のような副資材の使用量を押え動きがある。

しかしながら、合紙を使用しない平版印刷版束を断裁するには、平版印刷版のアルミニウムが断裁刃に凝着しないようにする必要がある。

断裁刃へのアルミニウムの凝着を防止する方法として、これまで、たとえば
1.刃面硬質カーボンコーティングを施した断裁刃を用いること(特許文献1)、
2.断裁刃において、平版印刷版の断裁面に対面する刃先の一方の面に逃げ面を形成すること(特許文献2)、
3.断裁刃の刃先から背面と反対側に向かって第1角度で傾斜する一番刃先面と、前記一板は裂き面の終端から押し切り方向に対して前記第1角度よりも小さい第2角度で傾斜する第2刃先面とを設けること(特許文献3)、および
4.断裁刃の裏側面非粘着性物質を塗布すること(特許文献4)
が提案された。
特開平2−83197号公報
特開平5−277984号公報
特開2001−18190号公報
特開平5−216218号公報

概要

平版印刷版のみを積層した平版印刷版束も品質を保持して断裁できるシート束断裁装置および断裁方法の提供。シート材を厚さ方向に積層したシート束を押し切る断裁刃と、前記断裁刃を保持するとともに、保持された断裁刃を所定の軌跡に沿って降下させる断裁刃降下手段と、前記断裁刃を刃先に対して平行に往復動させる断裁刃往復動手段とを備えたシート束の断裁装置、および断裁刃を、シート材を厚さ方向に積層したシート束に向かって所定の軌跡に沿って降下させると同時に、前記断裁刃を。刃先に対して平行に往復動させる断裁方法。

目的

本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、平版印刷版のみを積層した平版印刷版束も品質を保持して断裁できるシート束の断裁装置および断裁方法の提供を目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

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請求項1

シート材を厚さ方向に積層したシート束を押し切る断裁刃と、前記断裁刃を保持するとともに、保持された断裁刃を所定の軌跡に沿って降下させる断裁刃降下手段と、前記断裁刃を刃先に対して平行に往復動させる断裁刃往復動手段とを備えてなることを特徴とするシート束の断裁装置

請求項2

前記断裁刃降下手段は、前記軌跡に沿って移動するフレーム部と、前記フレーム部に対して往復動可能に設けられてなるとともに、断裁刃の刃先が前記往復動方向に対して平行になるように前記断裁刃が装着される断裁刃装着部とを備え、前記断裁刃往復動手段は、前記断裁刃装着部を前記フレーム部に対して往復動させる請求項1に記載の断裁装置。

請求項3

前記断裁刃往復動手段は、前記フレーム部の前記軌跡に沿った運動を前記断裁刃装着部の往復運動に変換するカム機構を備えてなる請求項2に記載のシート束の断裁装置。

請求項4

前記断裁刃往復動手段は、前記フレーム部に固定された往復動型モータである請求項2に記載のシート束の断裁装置。

請求項5

前記シート束は平版印刷版を厚さ方向に積層した平版印刷版束である請求項1〜4の何れか1項に記載のシート束の断裁装置。

請求項6

断裁刃を、シート材を厚さ方向に積層したシート束に向かって所定の軌跡に沿って降下させると同時に、前記断裁刃を。刃先に対して平行に往復動させることを特徴とするシート束の断裁方法

請求項7

前記シート束は平版印刷版を厚さ方向に積層した平版印刷版束である請求項6に記載のシート束の断裁方法。

技術分野

0001

本発明は、シート束断裁装置および断裁方法係り、特に、合紙を積層していない平版印刷版束断裁した場合においても品質故障を生じさせることのないシート束の断裁装置および断裁方法に関する。

背景技術

0002

平版印刷版加工ラインにおいては、平版印刷版と合紙とを交互に重ねた平版印刷版束を所定の寸法に断裁して製品としてきた。

0003

合紙は種々の機能を有し、その一つが断裁作業時の潤滑作用である。

0004

平版印刷版のような硬いものを断裁機で断裁しようとすると、断裁抵抗により、断裁刃アルミニウム凝着し、数回断裁を行うと、平版印刷版を断裁した断裁面に大きな筋状の圧痕が残り、製品にならなくなる。

0005

これに対して合紙を1枚ごとに平版印刷版に挟むと、合紙が潤滑材役割を果たし、断裁刃にアルミニウムが凝着するのを防止できる。

0006

近年、環境保護の観点、および包装簡易化の点から、合紙のような副資材の使用量を押え動きがある。

0007

しかしながら、合紙を使用しない平版印刷版束を断裁するには、平版印刷版のアルミニウムが断裁刃に凝着しないようにする必要がある。

0008

断裁刃へのアルミニウムの凝着を防止する方法として、これまで、たとえば
1.刃面硬質カーボンコーティングを施した断裁刃を用いること(特許文献1)、
2.断裁刃において、平版印刷版の断裁面に対面する刃先の一方の面に逃げ面を形成すること(特許文献2)、
3.断裁刃の刃先から背面と反対側に向かって第1角度で傾斜する一番刃先面と、前記一板は裂き面の終端から押し切り方向に対して前記第1角度よりも小さい第2角度で傾斜する第2刃先面とを設けること(特許文献3)、および
4.断裁刃の裏側面非粘着性物質を塗布すること(特許文献4)
が提案された。
特開平2−83197号公報
特開平5−277984号公報
特開2001−18190号公報
特開平5−216218号公報

発明が解決しようとする課題

0009

しかしながら、特許文献1〜3に記載された技術は、合紙が存在する条件下では有効であるが、合紙のない条件では有効性が大幅に減じる。また、特許文献4に記載の方法は、非粘着物質の塗布量の管理が煩雑であるという問題があり、非粘着物質が平版印刷版に付着することによる品質上の懸念もある。

0010

本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、平版印刷版のみを積層した平版印刷版束も品質を保持して断裁できるシート束の断裁装置および断裁方法の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0011

請求項1に記載の発明は、シート材を厚さ方向に積層したシート束を押し切る断裁刃と、前記断裁刃を保持するとともに、保持された断裁刃を所定の軌跡に沿って降下させる断裁刃降下手段と、前記断裁刃を刃先に対して平行に往復動させる断裁刃往復動手段とを備えてなることを特徴とするシート束の断裁装置に関する。

0012

前記断裁装置においては、シート束に断裁刃を向かって降下させると同時にで切断するような動きをさせてシート束を断裁する。したがって、見かけ刃先角が小さくなるから、断裁時の抵抗を減じることができ、断裁刃にシート束のが凝着しにくくなり、また、刃物の磨耗も防止できる。

0013

また、前記断裁刃は、一方向にのみシート束を切り裂くのではなく、運動方向が周期的に変化するから、たとえシート束の屑が刃先に付着しかけても、一種ドレッシング効果により、シート束側の断裁面で削り取られる。したがって、前記屑が刃先に凝着することが防止される。

0014

請求項2に記載の発明は、前記断裁刃降下手段が、前記軌跡に沿って移動するフレーム部と、前記フレーム部に対して往復動可能に設けられてなるとともに、断裁刃の刃先が前記往復動方向に対して平行になるように前記断裁刃が装着される断裁刃装着部とを備え、前記断裁刃往復動手段が、前記断裁刃装着部を前記フレーム部に対して往復動させる請求項1に記載の断裁装置に関する。

0015

前記断裁装置においては、前記断裁刃装着部に装着された断裁刃は、前記フレーム部が前記軌跡に沿って移動することにより、シート束に向かって降下し、前記断裁刃装着部が前記フレーム部に対して往復動することにより、鋸でシート束を切断するような運動をする。

0016

請求項3に記載の発明は、前記断裁刃往復動手段が、前記フレーム部の前記軌跡に沿った運動を前記断裁刃装着部の往復運動に変換するカム機構を備えてなる請求項2に記載のシート束の断裁装置に関する。

0017

前記断裁装置においては、前記フレーム部の前記軌跡に沿った運動をカム機構によって前記断裁刃装着部の往復運動に変換しているから、前記断裁刃装着部を往復動させるための往復動型モータをフレーム部に装着する必要がない。

0018

請求項4に記載の発明は、前記断裁刃往復動手段が、前記フレーム部に固定された往復動型モータである請求項2に記載のシート束の断裁装置に関する。

0019

前記断裁装置においては、フレーム部に固定された往復動方モータによって断裁刃装着部を往復動させるから、フレーム部の運動を断裁刃装着部の往復動に変換するためのカム機構は不要である。

0020

したがって、断裁刃降下手段および断裁刃往復動手段の構成を簡略化できる。

0021

請求項5に記載の発明は、前記シート束は平版印刷版を厚さ方向に積層した平版印刷版束である請求項1〜4の何れか1項に記載のシート束の断裁装置に関する。

0022

前記断裁装置においては、断裁刃を平版印刷版束に向かって降下させると同時に鋸で切断するような動きをさせて断裁する。したがって、見かけの先端角が小さくなるから、断裁時の抵抗を減じることができ、断裁刃にアルミニウム屑が凝着しにくくなる。また、刃物の磨耗も防止できる。

0023

また、前記断裁刃は、一方向にのみ平版印刷版束を切り裂くのではなく、運動方向が周期的に変化するから、たとえアルミニウム屑が刃先に付着しかけても、一種のドレッシング効果により、前記アルミニウム屑は平版印刷版束の断裁面で削り取られるから、刃先にアルミニウム屑が付着することが防止される。

0024

請求項6に記載の発明は、断裁刃を、シート材を厚さ方向に積層したシート束に向かって所定の軌跡に沿って降下させると同時に、前記断裁刃を。刃先に対して平行に往復動させることを特徴とするシート束の断裁方法に関する。

0025

請求項7に記載の発明は、前記シート束が平版印刷版を厚さ方向に積層した平版印刷版束である請求項6に記載のシート束の断裁方法に関する。

0026

これらの断裁方法においては、平版印刷版束などのシート束に断裁刃を向かって降下させると同時に鋸で切断するような動きをさせて前記シート束を断裁する。したがって、見かけの先端角が小さくなるから、断裁時の抵抗を減じることができ、アルミニウム屑などシート束を断裁して生じた屑が断裁刃に凝着しにくくなる。また、刃物の磨耗も防止できる。

0027

また、前記断裁刃は、一方向にのみシート束を切り裂くのではなく、運動方向が周期的に変化するから、たとえ屑が刃先に付着しかけても、一種のドレッシング効果により、前記屑は平版印刷版側の断裁面で削り取られるから、刃先にアルミニウム屑が付着することが防止される。

発明の効果

0028

以上説明したように本発明によれば、平版印刷版のみを積層した平版印刷版束も品質を保持して断裁できるシート束の断裁装置および断裁方法が提供される。

発明を実施するための最良の形態

0029

1.実施形態1
図1に示すように、実施形態1に係る断裁装置100は、後述する平版印刷版束34が載置される受け台32と、矢印aに示すように受台32に向かって下降するフレーム部2と、シャフト5によってフレーム部2に矢印bの方向に往復動可能に支持された断裁刃装着部4とを備える。断裁刃装着部4には、往復動方向bと刃先とが平行になるように断裁刃10が装着される。

0030

フレーム部2は、断裁刃装着部4の往復動方向bに対して平行な中央部2aと、中央部2aの両端から下方に向かって延在する1対の脚部2bおよび2cを有し、全体として逆U字型の形状を有している。脚部2bおよび脚部2cには、シャフト5が挿通するシャフト承け孔が設けられている。

0031

断裁刃装着部4はシャフト5に固定され、シャフト5の両端はフレーム部2の脚部2bおよび2cから外側に突出している。そして、シャフト5の脚部2bから突出した側の一端にはカムローラ6が回転可能に設けられている。

0032

カムローラ6に隣接してカムローラ6が当接する直線カム8が設けられている。直線カム8は、全体としてフレーム部2のスイング方向aに対して平行に設けられ、フレーム部2に相対する側の面はピッチおよび波高の一定な波型に形成されている。カムローラ6と直線カム8とで本発明におけるカム機構が構成される。

0033

シャフト5における脚部2cと断裁刃装着部4との間の部分には、断裁刃装着部4を脚部2bに向かって付勢するコイルバネ9が挿設されている。コイルバネ9によって断裁刃装着部4は脚部2bに向かって付勢され、これにより、カムローラ6は直線カム8の波型面に押圧される。

0034

なお、シャフト5にカムローラ6を設け、フレーム部2のスイング経路aに沿って直線カム8を設ける代わりに、図2に示すように脚部2bにボイスコイルモータ7のような往復動モータを設け、このボイスコイルモータ7によってシャフト5を往復動させてもよい。

0035

図3に示すように、実施形態1に係る断裁刃10の全体寸法は、長さL:2190mm、高さh1:149mm、厚さt1:12mmであり、断裁装置100に装着され、フレーム部2の動きに沿って矢印aの方向に沿ってスイングするとともに、矢印bの方向に沿って往復動しながら下降して平版印刷版束34を断裁する。

0036

断裁刃10の母材18は、機械構造用炭素鋼鋼材S45C/S55C(JISG4051)又は一般構造用圧延鋼材SS400(JISG3101)で作られ、また、刃先部20の材質は、粉末高速度鋼焼結体HAP10(日立金属株式会社製、商品名)である。刃先部20は、銀又は銅等の金属を主成分とした蝋付け材で母材18に蝋付けされている。なお、刃先部20の材質は、粉末高速度鋼焼結体であってクロム含有量が8.5重量%以下であれば、HAP10には限定されない。刃先部20の硬さは、ショア硬さ(JISZ2246)で58〜70の範囲が好ましく、シャルビー衝撃値(kgf・m/cm2)は3〜13が好ましい。また抗折力(kgf/cm2)は450〜600の範囲が好ましい。寸法は、高さh2=20〜80mm、厚さt2=2〜6mm(主に3mm)であるがこの寸法には限定されない。

0037

図4に示すように、刃先部20の刃先22には、背面26側に微少に傾斜する刃先殺し面26Aが形成されている。刃先殺し面26Aは、刃先22の背面側を砥石で手研磨することにより、形成できる。刃先22に刃先殺し面26Aを構成することで、研磨したての刃先部20でも刃こぼれがし難く、当初より安定した状態で断裁でき、さらに、平版印刷版12の断裁面の角部にバリが少なくなる。刃先殺し面26Aの背面26(シート材の断裁面と摺動する垂直面)に対する傾斜角度θ0及び幅b0は、夫々、θ0=2度、幅b0=0.01〜0.05mmであるが、θ0=0〜15度、b0=0.005〜1mmの範囲が好ましい。

0038

一方、刃先部20には、刃先22から背面26に対して、刃先殺し面26Aと反対側に傾斜角度θ1で傾斜する一番刃先面28が正面側に形成されている。また、一番刃先面28の終端から背面26に対して、傾斜角度θ2で傾斜する二番刃先面30が母材及び鋼に形成されている。本実施形態では、一番刃先面28の傾斜角度:θ1=31度、幅b1=0.5〜1.0mm、表面粗さ=0.3〜0.5μmとされ、また、二番刃先面30の傾斜角度θ2=28度、幅b2=22mmとされているが、θ1=29〜34度、θ2=26〜30度、b1=0.3〜3mm、b2=5mm以上であればよい。

0039

また、刃先部20の背面26には、ビッカース硬さ(JISZ2244)3000〜5000のアモルファス構造炭素膜イオンプレーティングにより蒸着されており(図示省略)、膜厚が0.3〜3μmの通称ダイヤモンドライクカーボン(DLC)と呼ばれるコーティング膜が形成されている。

0040

このようにコーティングして平版印刷版12の断裁面との金属親和力下げることで、刃先部20にアルミニウムが付着し難くなるので、断裁面の質が良好となり、断裁刃の寿命が長くなる。

0041

断裁装置100で断裁される平版印刷版束34としては、平版印刷版12と合紙14とを10〜200枚重ね、その両面に厚紙16を重ねた構成が一般的である。実施形態1の例では平版印刷版束34は3束であるが、3束には限定されない。

0042

平版印刷版12は、0.3mm×1310mm×1050mmのアルミ板感光層が塗布された平版印刷版である。

0043

平版印刷版12は、板状に形成された薄いアルミニウム製の支持体表面を、ブラシなどを用いた機械的な処理や、酸やアルカリを用いた科学的および電気化学的な処理で粗面化して微細凹凸を形成し、更に、陽極酸価シリケート処理を適宜組み合わせて表面皮膜を形成した粗面化面に、塗布膜感光性印刷版の場合には感光層、感熱性印刷版の場合には感光層)を塗布して形成されている。

0044

この塗布膜に、露光現像処理ガム引きなどの製版処理が行われ、印刷機にセットされてインクが塗布されることで、紙面文字や画像などが印刷される。なお、本発明に係る平版印刷版12は、印刷に必要な露光、現像などの処理が施される前段階のものであり、場合によっては平版印刷原版あるいは平版印刷材と称されることもある。また、この塗布膜が形成された側の面を画像形成面といい、塗布膜が形成されていない面を非画像形成面ということとする。平版印刷版12には、両面が画像形成面とされた所謂両面品もある。

0045

なお、このように構成されていれば、平版印刷版12の具体的な構成は特に限定されないが、たとえばヒートモード方式およびフォトン方式のレーザ刷版用の平版印刷版とすることによってデジタルデータから直接製版できる。

0046

また、平版印刷版12は、感光層または感熱層中の成分を種々選択することによって種々の製版方法に対応した平版印刷版とすることができる。本発明の平版印刷版の具体的態様の例としては、下記(1)〜(11)の態様が挙げられる。
(1)感光層が赤外線吸収剤、熱によって酸を発生する化合物、および酸によって架橋する化合物を含有する態様、
(2)感光層が赤外線吸収剤、および熱によってアルカリ可溶性となる化合物を含有する態様、
(3)感光層が、レーザ光照射によってラジカルを発生する化合物、アルカリ化用のバインダ、および多官能性モノマーまたはプレポリマーを含有する装置、酸素断層との2層を含む態様、
(4)感光層が、物理現像核層ハロゲン化銀乳剤層との2層からなる態様、
(5)感光層が、多官能性モノマーおよび多官能性バインダとを含有する重合層と、ハロゲン化銀還元剤とを含有する層と、酸素者断層との3層を含む態様、
(6)感光層がノボラック樹脂およびナフトキノンジアジドを含有する層と、ハロゲン化銀を含有する層との2層を含む態様、
(7)感光層が有機光電導体を含む態様、
(8)感光層が、レーザ照射によって除去されるレーザ光吸収層と、親油性層および/または親水性層とからなる2〜3層を含む態様、
(9)感光層が、エネルギーを吸収して酸を発生する酸発生剤、酸によってスルホン酸またはカルボン酸を発生する官能基を側鎖に有する高分子化合物、および可視光を吸収することによって酸発生剤にエネルギーを与える化合物を含有する態様、
(10)感光層が、キノンジアジド化合物ノボラック化合物とを含有する態様、
(11)感光層が、光または紫外線によって分解して自己または層内の他の分子との架橋構造を形成する化合物とアルカリに可溶のバインダとを含有する態様。

0047

以下、断裁装置100の作用について説明する。

0048

図3に示すように、受け台32の上には、平版印刷版束34が積み重ねられ、4〜6トンの力が加えられたクランプ(図示せず。)で平版印刷版束34を押え、フレーム部2を矢印aに示すように受け台32に向かって垂直に降下させると、シャフト5の一端に設けられたカムローラ6が、コイルバネ9によって直線カム8に押圧された状態で、直線カム8の波型面に沿って下降する。ここで、直線カム8の波型面に形成された波はピッチおよび波高の何れも一定であるから、カムローラ6も一定の振幅で往復動する。カムローラ6の往復運動はシャフト5によって断裁刃装着部4に伝達されるから、断裁刃装着部4は矢印bの方向に往復動する。

0049

したがって、断裁刃10は、矢印aの経路に沿って降下すると同時に矢印bの方向に往復動するから、図5において(A)に示すように、ジグザグ状の軌跡c1に沿って降下角度θ3で降下する。一方、従来のようにフレーム部2を受け台32に向かって斜めに降下させたときの裁断刃10の軌跡c2を図5の(B)に示す。図5において(A)と(B)とを比較すれば明らかなように、本発明のようにジグザグ状の軌跡c1に沿って降下させたときの裁断刃10の降下角度θ3は、従来の軌跡c2に沿って降下させたときの降下角田尾θ4よりも大きい。なお、降下角度は、垂直線に対する断裁刃10の降下経路のなす角度である。

0050

故に、図6に示すように、断裁刃10が軌跡c1に沿って降下するときの見かけの刃先角φ1は、断裁刃10が従来の軌跡c2に沿って降下するときの見かけの刃先角φ2よりも小さい。なお、断裁刃10の実際の刃先角φ0は、図4から明らかなようにφ0=θ0+θ1で与えられる。

0051

したがって、断裁刃10の実際の刃先角φ0を大きく設定できるから、断裁刃10の刃先強度を保持したまま、平版印刷版束34を断裁するときの抵抗を減らせる。したがって、平版印刷版12が削れて生じたアルミニウム屑が断裁刃10の刃先表面に凝着しにくくなる。

0052

そして、断裁刃10は前述のようにジグザグ状の経路に沿って降下するから、断裁刃10と平版印刷版束34との相対的な滑り方向が周期的に変化する。したがって、断裁刃10の刃先にアルミニウム屑が一旦付着しても平版印刷版束34との間の摩擦で引き剥がされるから、刃先へのアルミニウム屑の凝着が更に効果的に防止される。

0053

本発明のシート束の断裁装置および断裁方法は、平版印刷版束の断裁のほか、アルミニウムシート材や亜鉛鍍金薄鋼板ステンレス薄板など、各種金属シートを厚さ方向に積層した金属シート束の断裁に好適に使用される。

図面の簡単な説明

0054

図1は、実施形態1に係る断裁装置の構成の概略を示す斜視図である。
図2は、実施形態1に係る断裁装置の変形例について構成の概略を示す斜視図である。
図3は、実施形態1に係る断裁装置における断裁刃と平版印刷版束との相対的な位置関係を示す側面図である。
図4は、実施形態1に係る断裁装置が備える断裁刃の構成の詳細を示す拡大断面図である。
図5は、実施形態1に係る断裁装置において断裁刃の通過する軌跡を示す説明図である。
図6は、実施形態1に係る断裁装置において、断裁刃が往復動することにより、見かけの刃先角が小さくなることを示す説明図である。

符号の説明

0055

2フレーム部
2a 中央部
2b 脚部
2c 脚部
4断裁刃装着部
5シャフト
6カムローラ
7ボイスコイルモータ
8直線カム
9コイルバネ
10 断裁刃
12平版印刷版
16 厚紙
18母材
20刃先部
22 刃先
26 背面
26A 刃先殺し面
28 一番刃先面
30二番刃先面
32受台
34平版印刷版束
100 断裁装置

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  • 許元吉の「 切断工具」が 公開されました。( 2019/05/09)

    【課題】波形シートを切断するときは切断速度を最大化でき、固体シートを切断するときは正確な切断効果とスムーズな切断プロセスを達成できる切断工具を提供する。【解決手段】切断工具100は筒部102と、押え足... 詳細

  • 曙機械工業株式会社の「 切断装置」が 公開されました。( 2019/05/09)

    【課題】刃詰まりの発生などを抑制し、作業性効率を向上させる。【解決手段】切断装置2は、スリット5が形成されたテーブル3と、回転刃22を回転駆動させて被切断材5を切断するカッタ20と、カッタ20をスリッ... 詳細

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