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課題
解決手段
概要
背景
概要
放射線技師が被検体に対して撮影時の指示・サポートを行う際の手間・時間を低減でき、検査効率を向上させることができる放射線情報システムを提供することを目的とする。システムサーバ11は、放射線検査を受診する被検体の放射線検査時に考慮すべき身体情報に対応した検査補足情報を抽出する(S32)。情報提供クライアント13は抽出された検査補足情報を表示する(S33)。被検体は、表示された検査補足情報に対する理解度を情報提供クライアント13に入力する(S34)。システムサーバ11は検査補足情報毎に理解度と検査所要時間との関係を示す統計情報を生成する(S37)。
目的
本発明はこのような事情を鑑みてなされたもので、放射線技師が被検体に対して撮影時の指示・サポートを行う際の手間・時間を低減でき、検査効率を向上させることができる放射線情報システムを提供することを目的とする。
効果
実績
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この技術が所属する分野
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技術分野
背景技術
0002
従来、放射線情報システム(Radiology Information System,RIS)は、X線撮影を実施する放射線技師に対して検査目的、撮影指示などの情報を提供するものであり、被検体(放射線撮影の検査を受ける患者)に対しては十分な情報を提供していない。また、撮影中に被検体に取るべき体位情報を表示するX線TV装置は存在するが、検査装置を越えた横断的な情報提供は行われていない。また、提供された情報に対する被検体の理解度を放射線技師にフィードバックすることは考慮していない(特許文献1参照)。
特開平7−213515号公報
発明が解決しようとする課題
0003
X線撮影(特に一般撮影)では、放射線技師が被検体に対して体位を細かく指示・サポートして撮影を行う。複雑な体位の撮影の場合には、撮影中の放射線技師からの指示・サポートだけでは不十分であり、被検体はどの様な体位をすれば良いのか混乱しがちである。結果として撮影に時間がかかり、検査効率が落ちてしまうといった問題がある。
0004
本発明はこのような事情を鑑みてなされたもので、放射線技師が被検体に対して撮影時の指示・サポートを行う際の手間・時間を低減でき、検査効率を向上させることができる放射線情報システムを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
0005
上記目的を達成するために、本発明に係る放射線情報システムは、放射線検査を受診する被検体の放射線検査時に考慮すべき身体情報と前記身体情報に対応した放射線検査の目的、内容、又は検査中に取るべき体位についての説明の少なくとも一つを含む検査補足情報とを関連付けて格納する格納手段と、前記被検体の身体情報を取得する取得手段と、前記取得された身体情報に基づいて前記格納手段から前記身体情報に対応した検査補足情報を抽出する抽出手段と、前記抽出された検査補足情報を前記被検体に対して提示する提示手段と、を備えることを特徴とする。
0006
なお、身体情報の取得は、直接、間接を問わない。直接に取得する場合の例としては、例えば身体情報を記録した無線タグを被検体に所持させ、無線タグリーダから前記無線タグに記録された身体情報を読み取るように構成してもよい。また、間接に取得する場合の例として、被検体を固有に識別する識別情報と身体情報とを予め格納手段に格納しておき、識別情報の入力を受け付けた後、前記格納手段から入力された識別情報に関連づけられた身体情報を読み出すことにより身体情報を取得するようにしてもよい。また、識別情報に代えて医師から放射線技師に対する検査依頼情報に識別情報を関連付けておき入力された検査依頼情報に基づいて身体情報を取得しても良い。
発明の効果
0008
本発明によれば、各被検体の身体情報に応じた撮影補足情報が提示されるため、被検体が撮影時にどのような体位をすればよいのか理解でき、撮影位置合わせにかかる放射線技師の手間・時間を大幅に低減できる。また、放射線技師が被検体の検査に対する理解度を検査前に知ることができるため、適切なサポートを行い安全に検査を行うことができる。
発明を実施するための最良の形態
0010
図1の放射線情報システム10は、放射線情報システムサーバ11(以下、「システムサーバ11」という)と、放射線情報システム受付クライアント12(以下、「受付クライアント12」という)と、放射線情報システム検査補足情報提供クライアント13(以下、「情報提供クライアント13」という)と、放射線情報システム検査室クライアント14(以下、「検査室クライアント14」という)と、放射線情報システム保守クライアント15(以下、「保守クライアント15」という)と、から構成される。これらの構成要素は、ネットワーク16により互いに接続される。
0012
ここで、検査補足情報とは、被検体が検査中に取るべき体位や撮影法などの情報をわかり易く表現したものであり、放射線検査の目的、内容、又は検査中に取るべき体位についての説明の少なくとも一つを含む。
0013
放射線情報システム10は、被検体にオーダされた放射線検査の内容を示す検査依頼情報、被検体を識別する識別情報(患者IDなど)や被検体の放射線検査時に考慮すべき身体情報を含む患者情報などから、被検体毎に適切な検査補足情報を自動抽出し、検査前に被検体にこれを提供する。被検体はこの検査補足情報を確認し、確認完了入力と理解度入力を行い検査に臨む。
0014
また、放射線情報システム10は、放射線技師に対しては、確認完了の通知と被検体の検査補足情報に対する理解度を情報として提供する。
0015
システムサーバ11は、放射線情報システムを統括するサーバである。
0017
情報提供クライアント13は、検査の前に検査補足情報を被検体に対して提示する。また、被検体は情報提供クライアント13に提示された検査補足情報に対する被検体の理解度を示す理解度情報を入力したり、検査補足情報の確認完了を入力したりする。
0018
本実施形態では、情報提供クライアント13は、被検体の保持する個人用情報携帯端末(Personal Digital Assistant、以下「PDA」という)である。PDAは、放射線検査の受付のタイミングで、検査補足情報を映像、音声、又は文字として提供する被検体に渡される。
0023
プログラムは、放射線検査を受診する被検体の放射線検査時に考慮すべき身体情報と身体情報に対応した放射線検査の目的、内容、又は検査中に取るべき体位についての説明の少なくとも一つを含む検査補足情報とを関連付けて格納する格納部と、被検体の身体情報を取得する取得部と、取得された身体情報に基づいて格納部から身体情報に対応した検査補足情報を抽出する抽出部と、抽出された検査補足情報を被検体に対して提示する提示部と、検査補足情報に従って放射線検査を実行したときの検査所要時間を計測する計時部と、入力された理解度情報と計測された検査所要時間とに基づいて検査補足情報毎に検査補足情報の理解度と検査所要時間との関係を示す統計情報を生成する統計情報生成部と、生成された統計情報を表示する表示部と、から構成される。
0026
検査マスタ21は、検査依頼情報に対する検査種別/部位/方向/方法の詳細情報(各種撮影条件など)を管理する。また、本発明においては、検査マスタ21は全ての検査種別/部位/方向/方法の組合せに対する検査補足情報コンテンツ22とのリンク関係を管理する。検査マスタ21によって、身体情報に対応する検査補足情報コンテンツ22が関連付けられる。
0027
検査補足情報コンテンツ22は、撮影の内容をわかり易く被検体に説明するため情報を含んだ各種コンテンツである。動画コンテンツ、音声コンテンツ、静止画コンテンツ、文字コンテンツおよびこれらの組合せで構成される。
0028
検査依頼情報テーブル23は、全検査の検査依頼情報を管理する。
0030
患者情報テーブル25は、被検体の身体情報(移動法、感染症、造影剤禁忌、アレルギー、付属物)を管理する。例えば、移動法としては、独立歩行による立位の移動を示す「独歩」、車椅子を用いた座位の移動を示す「車椅子」、ストレッチャーを用いた移動を示す「ストレッチャー」、松葉杖を用いた移動を示す「松葉杖」などがある。
0031
図3は、患者情報テーブル25を詳細に説明する模式図である。
0032
患者情報テーブル25は、識別情報レコード(患者ID)、氏名レコード(氏名)、移動法情報レコード(移動法)、感染症情報レコード(感染症)、造影剤禁忌情報レコード(造影剤禁忌)、アレルギー情報レコード(アレルギー)、及び付属物情報レコード(付属物)を備える。
0033
格納部は上記のシステム管理情報を管理し、放射線検査を受診する被検体の放射線検査時に考慮すべき身体情報と身体情報に対応した放射線検査の目的、内容、又は検査中に取るべき体位についての説明の少なくとも一つを含む検査補足情報とを関連付けて格納する。
0036
(ステップS31)
S31では、検査対象の被検体が病院の放射線科に到着したとき、受付クライアント12にて受付入力を行う(S31)。受付クライアント12は、検査進捗状況テーブル24の該当検査のステータスを受付済みに更新する。
0037
受付クライアント12では、未受付の検査一覧の表示を行う。図5は、受付クライアント12に表示される画面の例を示す模式図である。画面41には、検査時間、進捗、優先度、患者ID、被検体氏名、撮影方向・手技が一覧表示される。
0038
被検体が放射線科の受付に到着すると、該当被検体のリストを選択して受付ボタン41aをマウス等でクリックする。図5では、日立裕子さんの胸部1方向の撮影オーダを選択して受付処理を行っている。受付処置が実施されると、画面41は画面42に更新される。更新後の画面42では、日立裕子さんの進捗が「受付済」に変化している。
0039
(ステップS32)
S32では、システムサーバ11は、検査進捗状況テーブル24を参照し、受付済みの被検体に関する検査依頼情報を検査依頼情報テーブル23から読込む(S32)。
0040
取得部は被検体の身体情報を取得する。取得部は、身体情報を間接的に取得してもよいし、直接的に取得してもよい。
0041
抽出部は、検査依頼情報に関連する検査補足情報コンテンツ22を検査マスタ21を参照して抽出し、更に、患者情報テーブル25を参照して被検体の身体情報に適応した検査補足情報コンテンツ22を絞り込み(例えば、被検体の移動法に適応する検査補足情報コンテンツ22を絞り込む)、検査補足情報の表示処理に備える。これにより、抽出部によって、取得された身体情報に基づいて、格納部から身体情報に対応した検査補足情報が抽出される(S32)。
0042
特に被検体の身体情報として、被検体の移動法は重要である。例えば、同じ胸部の撮影であっても、独歩の被検体に対しては立位の撮影手技、車椅子の被検体に対しては座位の撮影手技などといった、移動法に適応する検査補足情報コンテンツ22の抽出処理が行われる。
0043
提示部は抽出された検査補足情報を被検体に対して提示する。具体的には、提示部は、抽出部によって抽出された検査補足情報コンテンツ22を情報提供クライアント13に送信する。
0044
(ステップS33)
S33では、情報提供クライアント13は、システムサーバ11から被検体の身体情報に適応した検査補足情報コンテンツ22を受信する。情報提供クライアント13にて検査補足情報表示の開始入力を行うことで、被検体に対して検査補足情報の表示を行う(S33)。
0045
図6は、情報提供クライアント13に表示される検査補足情報の例を示す模式図である。情報提供クライアント13は、無線アクセスポイント16aを介してシステムサーバ11から被検体の身体情報に適応した検査補足情報コンテンツ22を受信する。システムサーバ11は、検査補足情報を動画または静止画として提供する。
0047
メッセージ表示エリア52は、画面51の映像コンテンツを説明するための文字コンテンツを映像コンテンツと音コンテンツ53と同期して表示する。例えば、文字コンテンツとして「撮影装置を抱込む様な姿勢をとって下さい。このとき顎を引くことで体勢が楽になります。」が表示される。
0048
また、情報提供クライアント13は、検査補足情報の確認完了を入力する確認完了ボタン54を備える。
0049
更に、情報提供クライアント13は、画面51の映像コンテンツを説明するための音コンテンツ(音声、音楽など)を映像コンテンツおよび文字コンテンツと同期して再生するためのスピーカ53を備える。例えば、音コンテンツとして「撮影装置を抱込む様な姿勢をとって下さい。このとき顎を引くことで体勢が楽になります。」が再生される。
0050
(ステップS34)
S34では、被検体は情報提供クライアント13にて表示された検査補足情報を確認し、確認完了ボタン54を図示しないタッチペンで押して、確認が完了したことを入力する。また、被検体は検査補足情報の理解度の入力を行う。
0051
情報提供クライアント13は、提示された検査補足情報に対する被検体の理解度を示す理解度情報の入力を受け付け、入力された理解度情報をシステムサーバ11に送信する(S34)。
0052
図7は、検査補足情報に対する理解度の入力を行う画面の例を示す模式図である。情報提供クライアント13は、映像コンテンツ、文字コンテンツ、音コンテンツが組合わされた、検査補足情報の内容の理解度を確認するメッセージを表示する。
0053
図7では、画面61に、メッセージ「アンケートにご協力お願いします。検査補足情報の理解度はどの程度でしたか? 」が表示される。また、スピーカ53により音コンテンツ「検査補足情報は理解できましたか?」が再生される。
0054
また、情報提供クライアント13は、被検体が検査補足情報に対する理解度を入力するためのボタン62、63、64を備える。被検体は、検査補足情報に対する自身の理解度が高い場合にボタン62を、理解度が中程度の場合にボタン63を、理解度が低い場合にボタン64を、それぞれ図示しないタッチペンで押す。
0055
(ステップS35)
S35では、被検体が検査補足情報の確認を終了したこと、および被検体の理解度を検査室クライアント14上に表示する(S35)。図8は、検査室クライアント14に表示される画面の例を示す模式図である。画面71には、検査時間、進捗、理解度、患者ID、被検体氏名、撮影方向・手技が一覧表示される。
0056
(ステップS36)
S36では、放射線技師は検査室クライアント14から撮影を行う被検体を選択して、検査を開始するタイミングで検査開始入力、および検査が完了したタイミングで検査完了入力を行う(S36)。
0058
画面71では、S34の確認完了入力により、日立裕子さんの進捗が「確認済」に変化している。また、提供された検査補足情報コンテンツ22の理解度が低いことが示されている。放射線技師は、被検体の理解度が低いことを考慮して撮影のサポートを行う。
0059
放射線技師は、画面71で撮影を行う被検体を選択して、検査を開始するタイミングで検査開始ボタン71aをマウス等でクリックする。また、検査が完了したタイミングで検査終了ボタン71bをマウス等でクリックする。
0060
検査開始入力、及び検査完了入力によって、検査開始時間及び検査完了時間を示す時間情報がシステムサーバ11に送信される。これらの時間情報に基づいて、計時部は、検査補足情報に従って放射線検査を実行したときの検査所要時間を計測する。
0062
(ステップS37)
S37では、統計情報生成部は、S34にて入力された理解度情報とS36にて計測された検査所要時間とに基づいて、検査補足情報毎に検査補足情報の理解度と検査所要時間との関係を示す統計情報を生成する。
0063
具体的には、まず、統計情報生成部は、S36で入力した検査開始時間と検査完了時間から検査所要時間を計算する。次に、統計情報生成部は、検査補足情報毎に、被検体の理解度別の検査所要時間の延べ件数を求める。
0064
システムサーバ11は、生成された統計情報を保守クライアント15に送信する(S37)。
0065
(ステップS38)
S38では、保守クライアント15はシステムサーバ11から統計情報を受信する。表示部は、生成された統計情報を保守クライアント15に表示させる。保守クライアント15は、S37の処理で求めた、理解度別の検査所要時間の延べ件数の関係をグラフ表示し、どの検査に対する検査補足情報の内容が理解し難い内容であったかを定量的に表示する(S38)。
0066
図9は、保守クライアント15に表示される画面の例を示す模式図である。保守クライアント15は画面81に、統計処理した結果のグラフ81aのほか、グラフ81aに対応する検査補足情報の映像コンテンツ81b、映像コンテンツのファイル名81c、音コンテンツのファイル名81d、文字コンテンツ81eなどを並べて表示してもよい。
0067
グラフ81aは、胸部2方向(AP、RL)の放射線撮影についての検査補足情報に対応し、理解度と検査所要時間の延べ件数との関係を示す。グラフ81aの横軸は検査所要時間を示し、縦軸は延べ人数を示す。実線は検査補足情報の理解度が高い被検体のグループ、粗い点線は検査補足情報の理解度が中程度の被検体のグループ、細かい点線は検査補足情報の理解度が低い被検体のグループを示す。
0069
システム管理者が評価の悪い方法・手技に対する検査補足情報の修正を行う場合には、修正ボタン81をマウス等でクリックし、コンテンツ内容を修正する。修正後のコンテンツ内容を登録するためには、登録ボタン81gをマウス等でクリックする。コンテンツ内容を削除するためには、削除ボタン81hをマウス等でクリックする。
0070
本実施形態により、被検体毎に適切な検査補足情報が自動的に抽出され、検査前に被検体に検査補足情報が提供される。これにより、被検体が撮影時にどのような体位をすればよいのか理解しているため、撮影位置合わせにかかる放射線技師の手間・時間が大幅に低減される。また、放射線技師は被検体の検査に対する理解度を検査前に知ることができるため、適切なサポートを行い安全に検査を行うことができる。
0071
さらに、検査時間が短縮されるため、被検体の待ち時間短縮、検査の効率化が図れる。また、被検体が事前に撮影の詳細内容を把握できるため、インフォームドコンセントの一部となり、安全性の向上、被検体サービスの向上を図ることができる。
0072
<第二実施形態>
本実施形態は、検査補足情報が紙媒体に印刷されて出力される形態である。
0073
図10は、検査補足情報を記載した用紙の例を示す模式図である。本実施形態では、放射線受付のタイミング(S31)で、被検体の検査補足情報がプリンタ17によって用紙18に印刷され、検査補足情報が記載された用紙18が被検体に渡される。
0074
被検体は、待合室などで用紙18に印刷された検査補足情報を確認する。また、用紙18には検査補足情報の理解度を問うアンケートが記載されており、被検体はこのアンケートに回答する。そして、被検体は、アンケートの回答内容(検査補足情報に対する被検体の理解度を高、中、低で示す)を記した回答用紙を待合室などに設置されている回収ボックスに投函する。
0075
回答用紙は回収ボックスから放射線技師に回収される。放射線技師は、被検体を撮影室に呼込み、被検体が検査補足情報を確認したか否か、及び被検体の検査補足情報に対する理解度を回答用紙によって確認する。放射線技師は、確認後に検査を実施する。
0076
本実施形態により、被検体が撮影時にどのような体位をすればよいのか理解しているため、撮影位置合わせにかかる放射線技師の手間・時間が大幅に低減される。また、放射線技師は被検体の検査に対する理解度を検査前に知ることができるため、適切なサポートを行い安全に検査を行うことができる。
0077
<第三実施形態>
本実施形態は、検査補足情報がインターネット上のホームページに出力される形態である。
0078
本実施形態では、放射線情報システム10を備える病院などが、Webコンテンツとして、検査補足情報を提供するホームページをインターネット上に開設している。このホームページは、被検体の携帯電話又は端末からアクセス可能に設定されている。
0080
例えば、被検体は、ホームページへのアクセス時に患者ID等の識別情報を入力する。これにより、被検体が固有に識別され、被検体に適した検査補足情報がシステムサーバ11からダウンロードされ、携帯電話19の画面20に表示される。
0081
また、ホームページには、検査補足情報に対する被検体の理解度を問うアンケートが掲載されている。被検体はアンケートに回答する。回答内容はシステムサーバ11に送信される。
0082
そして、被検体は第一実施形態と同様に病院に到着したら受付処理を行ない、放射線技師は確認が完了した被検体から撮影室に呼込み、検査を行う。
0083
本実施形態により、被検体が撮影時にどのような体位をすればよいのか理解しているため、撮影位置合わせにかかる放射線技師の手間・時間が大幅に低減される。また、放射線技師は被検体の検査に対する理解度を検査前に知ることができるため、適切なサポートを行い安全に検査を行うことができる。
図面の簡単な説明
0084
放射線情報システムの概略構成を示す概念図
システムサーバに格納されているシステム管理情報を説明する模式図
患者情報テーブルを詳細に説明する模式図
本実施形態に係わる処理の流れを示すフローチャート
受付クライアントに表示される画面の例を示す模式図
情報提供クライアントに表示される検査補足情報の例を示す模式図
検査補足情報に対する理解度の入力を行う画面の例を示す模式図
検査室クライアントに表示される画面の例を示す模式図
保守クライアントに表示される画面の例を示す模式図
紙媒体による検査補足情報の提供を説明する模式図
ホームページによる検査補足情報の提供を説明する模式図
符号の説明
0085
10…放射線情報システム、11…放射線情報システムサーバ、12…放射線情報システム受付クライアント、13…放射線情報システム検査補足情報提供クライアント、14…放射線情報システム検査室クライアント、15…放射線情報システム保守クライアント、16…ネットワーク