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課題

油溶性物質を含み、打錠時に油の滲みだしのない医薬又は健康食品用乳化粉末を提供することを目的とする。

解決手段

上記目的は、油溶性物質、化工澱粉および所望により植物ガムを水に加えて乳化し、乳化液を乾燥して乳化粉末を製造することにより達成される。この方法により得られる乳化粉末は、打錠の衝撃による乳化の崩壊が少ないので、油の滲みだしが少ない。油溶性物質乳化粉末を錠剤化したものは、取り扱い、計量、摂取などが容易であり、飲食品、医薬品等幅広い分野で利用される。

概要

背景

従来食用油脂類などの油溶性物質を含有する乳化粉末は、アラビアガムのような乳化剤デキストリンのような賦形剤等を用いて油溶性物質を水に乳化分散させ、乳化液噴霧乾燥ドラム乾燥ベルト乾燥、凍結乾燥など一般的な乾燥方法により乾燥することによって製造されている。また油溶性物質をグリセリン脂肪酸エステルポリグリセリン脂肪酸エステルショ糖脂肪酸エステルなどの合成界面活性剤を乳化剤として使用して、製造することも行われている。

アラビアガムを使用して製造された乳化粉末は、皮膜が強く比較的打錠に適しているものの、乳化粒子微細化し難く、また油溶性物質の約2〜3倍量のアラビアガムが必要であるため油溶性物質の含有率限界がある。

合成界面活性剤は乳化性に優れているが、皮膜が弱く乾燥工程中に乳化セル崩壊し、粉末表面に油の滲みだす割合が多く、油溶性物質の粉末化自体に適していない。

また乳化粉末化以外にゼラチンを使用したマイクロカプセル化による単核カプセルがあるが、ホルマリン処理等により表面を硬膜化させるため、皮膜部分崩壊性が高く打錠時に崩壊するという欠点がある。

このように従来技術により製造された油溶性物質の乳化粉末を使用して錠剤等を作る場合、油溶性物質の含有量の多い乳化粉末では打錠による油の滲みだしが多く起こるためその添加量が限定され、低い含有量の乳化粉末では乳化粉末を多量に使用することを要するが、錠剤構成上その添加量には限度があるので、結果として油溶性物質の含有量の高い錠剤が得られないというのが現状である。健康食品等として油溶性物質を錠剤形態で多量に摂取しようとする場合には、油溶性物質の含有量の高い錠剤が求められるので、打錠時に油の滲みだしのない油溶性物質乳化粉末の出現が強く期待されている。

概要

油溶性物質を含み、打錠時に油の滲みだしのない医薬又は健康食品用乳化粉末を提供することを目的とする。上記目的は、油溶性物質、化工澱粉および所望により植物ガムを水に加えて乳化し、乳化液を乾燥して乳化粉末を製造することにより達成される。この方法により得られる乳化粉末は、打錠の衝撃による乳化の崩壊が少ないので、油の滲みだしが少ない。油溶性物質乳化粉末を錠剤化したものは、取り扱い、計量、摂取などが容易であり、飲食品、医薬品等幅広い分野で利用される。なし

目的

本発明は、油溶性物質を含み、しかも衝撃に対して油粒子を含むセルが安定であり、打錠時に油の滲みだしのない乳化粉末を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

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請求項1

油溶性物質化工澱粉および植物ガムを水に加えて乳化し、乳化液を乾燥することを特徴とする医薬又は健康食品用乳化粉末の製造方法。

請求項2

油溶性物質が可食油脂類である請求項1記載の医薬又は健康食品用乳化粉末の製造方法。

請求項3

可食油脂類が医薬または健康食品である請求項2記載の医薬又は健康食品用乳化粉末の製造方法。

請求項4

可食油脂類がビタミンEまたはドコサヘキサエン酸である請求項2記載の医薬又は健康食品用乳化粉末の製造方法。

請求項5

化工澱粉が澱粉アルケニルコハク酸とのエステルである請求項1記載の医薬又は健康食品用乳化粉末の製造方法。

請求項6

アルケニル化コハク酸がオクテニルコハク酸である請求項5記載の医薬又は健康食品用乳化粉末の製造方法。

請求項7

化工澱粉がオクテニルコハク酸澱粉またはオクテニルコハク酸澱粉ナトリウムである請求項5に記載の医薬又は健康食品用乳化粉末の製造方法。

請求項8

植物ガムがアラビアガムである請求項1記載の医薬又は健康食品用乳化粉末の製造方法。

請求項9

加工澱粉がオクテニルコハク酸澱粉またはオクテニルコハク酸澱粉ナトリウムであり、植物ガムがアラビアガムである請求項1記載の乳化粉末の製造方法。

請求項10

水150〜200重量部、加工澱粉1〜90重量部および植物ガム1〜50重量部からなる混合物に油溶性物質10〜60重量部を加え、温度10〜60℃、ホモミキサー回転数5000〜15000回/分で5〜20分間攪拌することにより、乳化粒子径が2ミクロン以下の油溶性物質の乳化液を調製し、これを乾燥することを特徴とする乳化粉末の製造方法。

請求項11

水150〜200重量部、加工澱粉1〜90重量部および植物ガム1〜50重量部からなる混合物に油溶性物質10〜60重量部を加え、温度10〜60℃、ホモミキサー回転数5000〜15000回/分で5〜20分間攪拌することにより、乳化粒子径が2ミクロン以下の油溶性物質の乳化液を調製し、これを乾燥することを特徴とする医薬又は健康食品として使用するための打錠用乳化粉末の製造方法。

技術分野

0001

本発明は油溶性物質乳化粉末の製造方法に関する。本発明により得られる乳化粉末は打錠時の衝撃に対して油粒子包むセル破壊されにくく、油の滲みだし等がないので、錠剤化に適している。

背景技術

0002

従来食用油脂類などの油溶性物質を含有する乳化粉末は、アラビアガムのような乳化剤デキストリンのような賦形剤等を用いて油溶性物質を水に乳化分散させ、乳化液噴霧乾燥ドラム乾燥ベルト乾燥、凍結乾燥など一般的な乾燥方法により乾燥することによって製造されている。また油溶性物質をグリセリン脂肪酸エステルポリグリセリン脂肪酸エステルショ糖脂肪酸エステルなどの合成界面活性剤を乳化剤として使用して、製造することも行われている。

0003

アラビアガムを使用して製造された乳化粉末は、皮膜が強く比較的打錠に適しているものの、乳化粒子微細化し難く、また油溶性物質の約2〜3倍量のアラビアガムが必要であるため油溶性物質の含有率限界がある。

0004

合成界面活性剤は乳化性に優れているが、皮膜が弱く乾燥工程中に乳化セルが崩壊し、粉末表面に油の滲みだす割合が多く、油溶性物質の粉末化自体に適していない。

0005

また乳化粉末化以外にゼラチンを使用したマイクロカプセル化による単核カプセルがあるが、ホルマリン処理等により表面を硬膜化させるため、皮膜部分崩壊性が高く打錠時に崩壊するという欠点がある。

0006

このように従来技術により製造された油溶性物質の乳化粉末を使用して錠剤等を作る場合、油溶性物質の含有量の多い乳化粉末では打錠による油の滲みだしが多く起こるためその添加量が限定され、低い含有量の乳化粉末では乳化粉末を多量に使用することを要するが、錠剤構成上その添加量には限度があるので、結果として油溶性物質の含有量の高い錠剤が得られないというのが現状である。健康食品等として油溶性物質を錠剤形態で多量に摂取しようとする場合には、油溶性物質の含有量の高い錠剤が求められるので、打錠時に油の滲みだしのない油溶性物質乳化粉末の出現が強く期待されている。

発明が解決しようとする課題

0007

本発明は、油溶性物質を含み、しかも衝撃に対して油粒子を含むセルが安定であり、打錠時に油の滲みだしのない乳化粉末を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明者等は上記課題の解決に向けて鋭意努力した結果、食用油脂類のような油溶性物質の芯物質化工澱粉により乳化し、得られた乳化分散物を通常の手段を用いて乾燥することにより崩壊性の少ない乳化粉末が得られることを見いだし本発明を完成するに至った。そしてさらに、油溶性物質を乳化性に優れた化工澱粉と皮膜性に優れた植物ガム被覆すると一層品質の優れた乳化粉末が得られることを見い出した。

0009

従って本発明は、油溶性物質および化工澱粉を水に加えて乳化し、乳化液を乾燥することを特徴とする乳化粉末の製造方法よりなる。

0010

さらに本発明は、油溶性物質、化工澱粉および植物ガムを水に加えて乳化し、乳化液を乾燥することを特徴とする乳化粉末の製造方法よりなる。

発明の効果

0011

本発明によれば、打錠の衝撃による乳化の崩壊が少ない油溶性物質乳化粉末が得られる。油溶性物質乳化粉末を錠剤化したものは、取り扱い、計量、摂取などが容易であり、飲食品医薬品等幅広い分野で利用される。

発明を実施するための最良の形態

0012

本発明における乳化粉末は、芯物質である油溶性物質が化工澱粉等により被覆された粒子(セル)が多数凝集したものであり、その粒子径は50〜500ミクロンが適当である。乳化粉末が水に乳化したときの粒子径は2ミクロン以下が好ましい。

0013

本発明における油溶性物質としては、ビタミンAビタミンE、ビタミンAアセテート、ビタミンEアセテート等の油溶性ビタミン類、DHAドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)等の高級不飽和脂肪酸類オレンジ油レモン油ペパーミント油のような油溶性香味料等を使用することができる。

0014

本発明で使用される化工澱粉とは、米国官報CFR(FDA)172.89 (d), 1995 に“Food starch-modified”として記載されている、澱粉有機酸とのエステルであって乳化作用を有するものをいう。上記有機酸の例としてはコハク酸酢酸アジピン酸またはこれらのアルキルもしくはアルケニル誘導体、例えばオクテニルコハク酸があげられる。化工澱粉としては、澱粉とオクテニルコハク酸との半エステル(米国特許第3,971,852参照)であるオクテニルコハク酸澱粉またはその塩が特に好ましく、その例としてエマルスター30A(化学株式会社製の商品名)、カプシュール(ナショナルスターチ社の商品名)などが挙げられる。

0015

本発明における植物ガムとしては、アラビアガム、キサンタンガムグアガム等のほか、プルランペクチンも使用することができる。

0016

本発明の方法を実施するに際しては、先ず、水150〜200部(重量部、以下同じ)、化工澱粉1〜90部、所望によりさらに植物ガム1〜50部の混合物に油溶性物質10〜60部を加え、温度10〜60℃、ホモミキサー回転数5000〜15000回/分で5〜20分間攪拌することにより油溶性物質の乳化液を調製する。打錠時に於ける崩壊性を少なくするためには、好ましくは、2ミクロン以下の乳化粒子径とするのが望ましい。このとき使用する乳化機はより強い剪断力をもつ高速攪拌乳化機例えばクレアミクスエムテクニック社製の商品名)かホモゲナイザーなどの高圧乳化機が適切であるが、これらの装置に限定されるものではない。かくして得られた乳化液をそのまま噴霧乾燥、ドラム乾燥、ベルト乾燥、凍結乾燥など適当な手段で乾燥することにより打錠性能に優れた乳化粉末を得ることができる。本発明の方法により得られた乳化粉末は、水分散性もよく又流動性にも優れている。

0017

以下実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
〔実施例1〕
水150gに化工澱粉(松谷化学株式会社製;商品名「エマルスター30A」)20g、乳糖30g及びアラビアガム20gを加えて溶解し、85〜90℃で15分加熱殺菌する。これを40℃以下に冷却し、ビタミンE30gを添加し、混合した後TK−ホモミキサー(特殊機化工業製)で乳化した。乳化粒子をより微細化するためクレアミックス(エムテクニック社製乳化機の商品名)で再乳化を行った。この乳液噴霧乾燥機(大川原化工機製)を使用して、入口温度140℃、排風温度90℃にて噴霧乾燥し、ビタミンE乳化粉末(本発明品1)90gを得た。

0018

〔実施例2〕
脱気水150gに化工澱粉(ナショナルスターチ社製;商品名「カプシュール」)30g、乳糖14g、アラビアガム25gを加えて溶解し、85〜90℃で15分加熱殺菌する。これを40℃以下に冷却し、DHAオイル30g、ビタミンE1gを添加混合した後TK−ホモミキサーで乳化した。乳化粒子をより微細化するためクレアミックス(エムテクニック社製乳化機の商品名)で再乳化を行った。この溶液を噴霧乾燥機(大川原化工機製)を使用して、入口温度140℃、排風温度90℃にて噴霧乾燥し、DHA乳化粉末(本発明品2)90gを得た。

0019

〔実施例3〕
実施例2のDHAオイル30gの代わりにペパーミント油30gを使用する以外は実施例2と同様の操作を行いペパーミント油乳化粉末90gを得た。

0020

〔実施例4〕
水150gに実施例1で使用した化工澱粉20g及びデキストリン(DE10)50gを加えて溶解殺菌した後、ビタミンE30gを添加し、実施例1と同様の操作を行いビタミンE乳化粉末(本発明品4)90gを得た。

0021

〔実施例5〕
脱気水150gに実施例2で使用した化工澱粉30g及びデキストリン(DE10)39gを加えて溶解殺菌した後、DHAオイル30g、ビタミンE1gを添加し、実施例1と同様の操作を行いDHA乳化粉末(本発明品5)90gを得た。

0022

〔実施例6〕
化工澱粉(松谷化学(株)製;エマルスター30A)5kgを精製水15kgに溶解した。これにビタミンEアセテート(エーザイ(株)製)5kgを添加しTK−ホモミキサーと加圧乳化機により乳化した。この乳化液をスプレードライヤー(大川原化工機製)により入口温度160℃、排風温度80℃で噴霧乾燥し、ビタミンE粉末を得た。このビタミンE粉末990gに流動化剤として含水二酸化ケイ素富士シリシア製サイリシア355)を10g加え混合しビタミンE粉末(本発明品6)を得た。

0023

〔参考例1〕
実施例4の化工澱粉の代わりにアラビアガムを同量使用する以外は、実施例4と同様の操作を行いビタミンE乳化粉末(参考品1)90gを得た。

0024

〔参考例2〕
実施例5の化工澱粉の代わりにアラビアガムを同量使用する以外は、実施例5と同様の操作を行いDHA乳化粉末(参考品2)90gを得た。

0025

〔比較例1〕
下記に示す処方物を常法により打錠して錠剤を作成した。作成した錠剤をポリ袋にいれ40℃にて1週間保存した。

0026

0027

上述の錠剤の表面を顕微鏡観察するとともに、錠剤1個(1.5g)を30gの水に溶解させた後、乳化粒子の顕微鏡観察を行った。その結果、本発明品1及び2を配合したNO.1及びNO.2は、錠剤表面にオイルの滲みだしは認められず、また顕微鏡観察でも水に分散後の乳化粒子は最大3ミクロン程度で、打錠による乳化粒子の崩壊は観察されなかった。本発明品4または5を配合したNO.3またはNO.5は、錠剤表面にオイルの滲みだしがわずかに観察され、乳化粒子の崩壊も一部みられたが、実用に十分耐えるものであった。一方参考品1または2を配合したNO.4またはNO.6は、錠剤表面に一部オイルの滲みだしが認められ、水に分散後の顕微鏡観察でも合一した乳化粒子が観察された。また上述の錠剤を40℃にて1週間保管した後、専門パネラー10名にて香味官能評価を行った。その結果、本発明品1及び2を配合したNO.1及びNO.2は、保存に於ける劣化臭が認められないと判定した。一方参考品1または参考品2を配合したNO.4またはNO.6は、専門パネラー全員が保存に於ける著しい劣化臭が認められると判定した。打錠前の配合物を上記と同じ方法で評価したところ、NO.1〜NO.6に於ける有意差は認められなかった。上記の結果から保存に於ける劣化臭は、打錠時の乳化粒子の崩壊が原因とみられる。

0028

このことから、化工澱粉及び植物ガムにて被覆した粉末は、打錠時に崩壊が少なく打錠性に優れた効果を発揮し、極めて有用であることがわかる。

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