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技術 パレット用梱包箱及び梱包箱付きパレット

出願人 川崎重工業株式会社
発明者 中村順
出願日 2006年2月2日 (14年9ヶ月経過) 出願番号 2006-025375
公開日 2007年8月16日 (13年3ヶ月経過) 公開番号 2007-204119
状態 特許登録済
技術分野 パレット
主要キーワード 爪挿入孔 梱包箱用 覆い板 落込み 四角筒 固定用ブラケット 積載作業 パレット上面
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年8月16日)のものです。
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図面 (12)

課題

パレットへの梱包箱組付けが簡単で、しかも、梱包箱を、膨らませることなく、正常な形状に安定維持できるパレット用梱包箱及びパレットを提供する。

解決手段

パレット用梱包箱10は、少なくとも4つの側壁12を有する筒状の箱本体11を備えている。箱本体11の四隅下端には、水平断面が略L字状に形成されると共に下方に突出する嵌合部22であって、前記パレット1の四隅の外周側面に嵌合可能な嵌合部22を形成する。また、嵌合部22及び/又は側壁12の内側に、パレット1に係合可能で箱本体11の上下方向の移動を規制する抜止め用係合部を形成する。抜止め用係合部として、たとえば、嵌合部22の下端から内側に折り曲げられて前記パレット1に係合可能な折曲げ部24を形成する。

概要

背景

図9〜図11は、従来の梱包箱及びこの梱包箱が組み付けられるパレットの一例であり(特許文献1)、組付け前の状態を示す図9において、梱包箱105は、4つの側壁109により四角筒状に形成され、下端は開口し、上端には折曲げ可能な蓋部113が形成されている。パレット100には、フォークリフトの爪が挿入可能な一対の空間部105が形成されると共に、物品載置面100aには、上方に突出する複数本の箱固定用ブラケット101並びにバンド係止金具102等が設けられている。前記ブラケット101には箱固定用の孔112が形成され、一方、梱包箱105の側面にも箱固定用の孔110が形成されている。

物品を梱包する際には、まず、パレット100の物品載置面100aに物品を載せ、該物品を収納するように梱包箱105を上方から被せ、蓋部113を閉じ、そして、図10に示すように、特殊な固定具119を用いて、梱包箱105の側壁109を各ブラケット101に固定している。また、梱包箱105が小さい場合には、図11に示すように、バンド120を用いて梱包箱105をパレット100に直接固定している。

このような梱包箱105及びパレット100は、たとえば、出荷元で物品を梱包し、トラック又は飛行機積載されて出荷先仕向け先)まで輸送され、出荷先で開梱される。そして、開梱後、梱包箱105は一般的には廃棄されるが、パレット100は、資源保護の観点から、出荷元に戻され、再利用されることが多い。したがって、梱包箱105としては、パレット100に簡単に着脱でき、パレット100の所定位置に安定した状態で固定できる構造が望まれ、一方、パレット100としては、出荷元への返却時、輸送の利便性及びコストを考慮すると、コンパクトでかつ安定した状態で積載できる単純な構造が望まれる。
特開2002−205738号公報

概要

パレットへの梱包箱の組付けが簡単で、しかも、梱包箱を、膨らませることなく、正常な形状に安定維持できるパレット用梱包箱及びパレットを提供する。パレット用梱包箱10は、少なくとも4つの側壁12を有する筒状の箱本体11を備えている。箱本体11の四隅の下端には、水平断面が略L字状に形成されると共に下方に突出する嵌合部22であって、前記パレット1の四隅の外周側面に嵌合可能な嵌合部22を形成する。また、嵌合部22及び/又は側壁12の内側に、パレット1に係合可能で箱本体11の上下方向の移動を規制する抜止め用係合部を形成する。抜止め用係合部として、たとえば、嵌合部22の下端から内側に折り曲げられて前記パレット1に係合可能な折曲げ部24を形成する。

目的

本発明の目的は、パレットの所定位置に簡単に組み付けることができ、保管及び輸送中に、箱の変形や膨らみが生じ難く、正常な箱形状を維持できる梱包箱を提供すると共に、パレットについても、構造が簡単で、パレット同士をコンパクトに積載できるようにすることである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

パレット上の物品梱包するためのパレット用梱包箱において、少なくとも4つの側壁を有する筒状の箱本体を備え、前記箱本体の四隅下端には、水平断面が略L字状に形成されると共に下方に突出して、前記パレットの四隅の外周側面に嵌合可能な嵌合部を形成し、該嵌合部及び/又は前記側壁の内側に、前記パレットに係合可能で前記箱本体の上下方向の移動を規制する抜止め用係合部を形成していることを特徴とするパレット用梱包箱。

請求項2

請求項1記載のパレット用梱包箱において、前記抜止め用係合部は、前記嵌合部の下端から内側に折り曲げられて前記パレットに係合可能な折曲げ部であることを特徴とするパレット用梱包箱。

請求項3

請求項1又は2記載のパレット用梱包箱において、前記抜止め用係合部は、前記側壁の下端から内方に折り曲げられて前記パレットの物品載置面に当接可能な底板部であることを特徴とするパレット用梱包箱。

請求項4

請求項1〜3のいずれかに記載のパレット用梱包箱において、前記箱本体の四隅の内側に支柱を装着していることを特徴とするパレット用梱包箱。

請求項5

請求項4記載のパレット用梱包箱において、前記箱本体の隅部の下端部に、内方へ切り起こされると共に前記支柱により上方からパレット上面押さえ付けられる切起こし部を形成していることを特徴とするパレット用梱包箱。

請求項6

請求項5記載のパレット用梱包箱において、前記支柱の下端により、前記切起こし部を下方へ撓ませていることを特徴とするパレット用梱包箱。

請求項7

請求項1〜6のいずれかに記載のパレット用梱包箱を組み付けていることを特徴とする梱包箱付パレット。

技術分野

0001

本発明は、物品輸送保管のために、パレット上の物品を梱包する梱包箱及びこの梱包箱を備えたパレットに関する。

背景技術

0002

図9図11は、従来の梱包箱及びこの梱包箱が組み付けられるパレットの一例であり(特許文献1)、組付け前の状態を示す図9において、梱包箱105は、4つの側壁109により四角筒状に形成され、下端は開口し、上端には折曲げ可能な蓋部113が形成されている。パレット100には、フォークリフトの爪が挿入可能な一対の空間部105が形成されると共に、物品載置面100aには、上方に突出する複数本の箱固定用ブラケット101並びにバンド係止金具102等が設けられている。前記ブラケット101には箱固定用の孔112が形成され、一方、梱包箱105の側面にも箱固定用の孔110が形成されている。

0003

物品を梱包する際には、まず、パレット100の物品載置面100aに物品を載せ、該物品を収納するように梱包箱105を上方から被せ、蓋部113を閉じ、そして、図10に示すように、特殊な固定具119を用いて、梱包箱105の側壁109を各ブラケット101に固定している。また、梱包箱105が小さい場合には、図11に示すように、バンド120を用いて梱包箱105をパレット100に直接固定している。

0004

このような梱包箱105及びパレット100は、たとえば、出荷元で物品を梱包し、トラック又は飛行機積載されて出荷先仕向け先)まで輸送され、出荷先で開梱される。そして、開梱後、梱包箱105は一般的には廃棄されるが、パレット100は、資源保護の観点から、出荷元に戻され、再利用されることが多い。したがって、梱包箱105としては、パレット100に簡単に着脱でき、パレット100の所定位置に安定した状態で固定できる構造が望まれ、一方、パレット100としては、出荷元への返却時、輸送の利便性及びコストを考慮すると、コンパクトでかつ安定した状態で積載できる単純な構造が望まれる。
特開2002−205738号公報

発明が解決しようとする課題

0005

図9図11に示す従来例では、次のような課題がある。
(1)梱包箱105をパレット100の所定位置に固定するために、バンド120や固定具119等の特別の固定用部材が必要になり、梱包コストが増加すると共に、図11のようにバンド120のみで固定する場合には、輸送中あるいは積みし作業中に、梱包箱105が物品の移動により水平方向にずれたり、あるいは膨らんだりするおそれがある。

0006

(2)梱包箱105をパレット100に固定するために、パレット100の物品載置面100aに上方突出状のブラケット101やバンド係止金具102等を設けているので、パレット100の部品点数が増え、コストが高くなると共に、パレット製造に手間がかかる。しかも、パレット100の単体を出荷先から出荷元に返却する時、パレット100のみを積み重ねてトラック等に積載することになるが、ブラケット101等が邪魔になり、パレット100を安定した状態でコンパクトに積載することが困難になる。

0007

本発明の目的は、パレットの所定位置に簡単に組み付けることができ、保管及び輸送中に、箱の変形や膨らみが生じ難く、正常な箱形状を維持できる梱包箱を提供すると共に、パレットについても、構造が簡単で、パレット同士をコンパクトに積載できるようにすることである。

課題を解決するための手段

0008

前記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、パレット上の物品を梱包するためのパレット用梱包箱において、少なくとも4つの側壁を有する筒状の箱本体を備え、前記箱本体の四隅の下端には、水平断面が略L字状に形成されると共に下方に突出して、前記パレットの四隅の外周側面に嵌合可能な嵌合部を形成し、該嵌合部及び/又は前記側壁の内側に、前記パレットに係合可能で前記箱本体の上下方向の移動を規制する抜止め用係合部を形成している。

0009

これによると、梱包箱は、嵌合部をパレットの四隅の外周側面に嵌合するだけで、パレットの所定位置に簡単に組み付けることができる。また、パレットの物品載置面には、上方に突出するような固定手段を設ける必要がなく、物品載置面の全面を平面状に維持できるので、たとえば、輸送後、パレットのみを出荷元に返却する際には、物品載置面上に次のパレットをコンパクトに載せることができ、パレット返却時の輸送に手間がかからず、輸送コストも低減できる。

0010

請求項2記載の発明は、請求項1記載のパレット用梱包箱において、前記抜止め用係合部として、前記嵌合部の下端から内側に折り曲げられて前記パレットに係合可能な折曲げ部を形成している。

0011

これによると、折り曲げ加工するだけで簡単に抜止め用係合部を形成することができ、構造が簡素化できる。

0012

請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のパレット用梱包箱において、抜止め用係合部として、前記折曲げ部の代わりに、又は前記折曲げ部に加え、前記側壁の下端から内方に折り曲げられて前記パレットの物品載置面に当接可能な底板部を形成している。

0013

これによると、折曲げ加工するだけで簡単に抜止め用係合部を形成することができるのは勿論のこと、物品の少なくとも一部が上記底板部に載せられることになるので、梱包箱の側壁が内部の物品からの荷重により外方に膨らむのを防止することができ、正常な箱形状を維持することができる。

0014

請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のパレット用梱包箱において梱包箱の構造として、箱本体の四隅の内側に支柱を装着している。

0015

これによると、梱包箱の強度を高めることができると共に、梱包箱を積み重ねる場合に、上に載っている梱包箱及び物品の重みを、支柱によって支えることができ、積載時の梱包箱の変形を防止できる。

0016

請求項5記載の発明は、請求項4記載のパレット用梱包箱において、前記箱本体の隅部の下端部に、内方へ切り起こされると共に前記支柱により上方からパレット上面押さえ付けられる切起こし部を形成している。

0017

これによると、梱包箱の隅部において、上側に積まれた梱包箱及び物品の重みにより嵌合部が膨らんで該嵌合部とパレットの側壁との間に支柱が落ち込むのを防止することができる。

0018

請求項6記載の発明は、請求項5記載のパレット用梱包箱において、前記切起こし部を、前記支柱の下端により、下方へ撓ませている。

0019

これによると、支柱を梱包箱の四隅に装着する時に、切起こし部に対する支柱の押さえ付けにより、梱包箱の側壁を及び嵌合部を箱内方に引き寄せ、梱包箱の側壁及び嵌合部をパレットの側壁にぴったりと沿わせることができ、それにより、安定した箱形状を維持できると共に、前述の支柱の落込み防止効果も大きくなる。

0020

請求項7記載の発明は、パレットの発明であり、前記請求項1〜6のいずれかに記載の梱包箱を、パレットに組み付けており、これによると、前述の各請求項による効果と同様な効果が得られる。

発明の効果

0021

前述のように本発明によると、パレットの所定位置に簡単に組み付けることができ、保管及び輸送中に、箱の変形や膨らみが生じ難く、所定の箱形状を維持できる梱包箱を提供できると共に、パレットについても、構造が簡単で、パレット同士をコンパクトに積載できる。

発明を実施するための最良の形態

0022

図1は、本発明によるパレット用梱包箱及びこの梱包箱が組み付けられるパレットの第1の実施の形態であり、図2図1の分解斜視図、図3及び図4は要部の拡大斜視図、図5及び図6は要部の拡大断面図、図7は梱包箱の素材の平面図、図8組立途中の状態を示す斜視図であり、これらの図面に基づいて本発明を詳細に説明する。

0023

[組付け前の梱包箱及びパレット]
図2は、組付け前のパレット用梱包箱10及びパレット1の分解斜視図であり、パレット1は、たとえば硬質樹脂でできており、平面視で略正方形状又は長方形状に形成されると共に、所定の厚み(高さ)H1を有している。パレット1の上端は略水平な平面状の物品載置面1aとなっている。パレット1の各側壁2には、フォークリフトの爪を挿入するための爪挿入孔3がそれぞれ一対形成されており、側壁2の上端には、物品載置面1aの全周に亘り、又は、少なくとも四隅近傍に、外方に張り出すリブ5がパレット1と一体に形成されている。

0024

梱包箱10は、四つの側壁12により四角筒状に形成された箱本体11と、この箱本体11の四隅の内面に固着又は着脱可能に装着される水平断面L字状の4本の支柱13とを備えており、箱本体11の内面形状及び寸法は、パレット1の外周側面の形状及び寸法に略対応している。該実施の形態では、箱本体11は段ボール紙製であり、支柱は木製である。

0025

箱本体11の各側壁12の上端には、折曲げ自在な蓋部20がそれぞれ箱本体11と一体に形成されており、箱本体11の四隅の下端には、側壁12の下端12aより所定長さH2だけ下方に突出する水平断面L字状の嵌合部22が、それぞれ箱本体11と一体に形成されている。各嵌合部22は、互いに略直角に結合される一対の壁部23によりL字状に構成されており、壁部23の前記長さH2は、パレット1の厚みH1よりも少し短く形成されている。各壁部23には、抜止め用係合部の一例として、各壁部23の下端から内側に折り曲げられて上向きに突出する折曲げ部24がそれぞれ壁部23と一体に形成されている。

0026

箱本体11の各側壁12の下端には、隣り合う嵌合部22間に、箱本体11の内方に向けて略水平に突出する底板部25が側壁12と一体に折曲げ形成されており、さらに、各側壁12の下端部の隅部近傍位置には、前記側壁12の下端12aよりも所定距離d1だけ上方位置に、箱本体11の内方へ突出する切起こし部27が、側壁12から切り起こされている。

0027

図4は、梱包箱10の一つの嵌合部22を斜め下方から見た拡大斜視図であり、嵌合部22に形成された抜止め用折曲げ部24の上下方向の長さH3は、壁部23の上下方向の長さH2よりも、所定長さ、たとえば数mmから数十mmだけ短く形成されており、それにより、折曲げ部24を、仮想線で示すように壁部23の内面に接触するまで折り曲げた時に、折曲げ部24の上端が、箱本体11の側壁12の下端12aよりも所定距離d2だけ下方に位置するようになっている。また、一つの嵌合部22に備えられた一対の折曲げ部24のうち、一方の折曲げ部24の上端部には、他方の折曲げ部24に近い側の端部にL字状の切欠き24aが形成されており、この切欠き24aに他方の折曲げ部24の端部を係合させることにより、両折曲げ部24が内方に開かないように互いに規制している。また、各壁部23の側端縁の上端と側壁12の下端12aとは、凹状のアール部23aを介してつながっており、これにより、壁部23の側端縁の上端に、応力が集中しないようになっている。すなわち、角部から破れにくくしている。

0028

底板部25の基端部(折曲げ側の端部)の両側には、嵌合部22の側端縁23に前述のように凹状のアール部23aを形成していることに対応して、自動的に、凸状のアール部25bが形成されている。底板部25の自由端部の両側には、斜めの切欠き25aが形成されており、これにより、隣り合う底板部25の自由端部の両側が重なり合うことなく、底板部25の内方突出長さを長くしている。

0029

側壁12から切り起こされた切起こし部27の上下方向の位置は、前述のように、側壁12の下端12aから所定距離d1だけ上方に形成されているが、その距離d1は、たとえば数mmから数十mm程度である。

0030

図1は、梱包箱10をパレット1に組み付けた後の状態を示しており、梱包箱10の嵌合部22は、パレット1の四隅の外周側面に嵌合し、パレット1の爪挿入孔3は、嵌合部22間で外部に露出し、フォークリフトの爪を挿入できるようになっている。嵌合部22の下端は、パレット1の下端(最下端)よりも少し上方に位置している。図1の状態の梱包箱10内に物品を収納すると共にパレット1上に載せ、上方から段ボール紙製の覆い板30を被せ、各蓋部20を内方に折り曲げて梱包箱10を閉じ、ステップラ等により、蓋部20同士並びに蓋部20と覆い板30とを結合する。

0031

[パレットへの組付け手順及び組付け後の各部の詳細な構成]
図2の状態から図1の状態までの組付け手順を説明する。図2において、箱本体11を上方からパレット1に被せ、四隅の嵌合部22をパレット1の四隅の外周側面にそれぞれ嵌合する。その時、四つの底板部25はパレット1の物品載置面1aに載せられ、切起こし部27は、パレット1の物品載置面1aに当接しているか、あるいは少し上方に位置している。

0032

次に、4本の支柱13を箱本体11内の四隅に挿入し、各支柱13の下端で各切起こし部27を押さえ付けることにより、切起こし部27を下方へ撓ませた状態とし、ステップラ等の固着具により、各支柱13を箱本体11の四隅の内面に固着する。これにより、図1のような梱包箱付きパレット1が完成する。

0033

図5図1のV-V断面拡大図であり、嵌合部22の折曲げ部24の上端は、パレット1の側壁2の上端リブ5に下方から係合しており、これにより、箱本体11がパレット1から上方に抜けないようになっている。また、切起こし部27は、前述のように側壁12の下端12aよりも所定間隔d1だけ上方位置から折り曲げられ、かつ、支柱13の下端で下方に押さえ付けられることにより、下方に撓んでパレット1の物品載置面1aに当接すると共に、側壁12の隅部及び嵌合部22を箱本体11の内方に引き付けている。これにより、側壁12の隅部及び嵌合部22が外方に膨らむのを防止すると共に、たとえば上方に積まれた他の梱包箱及びその物品の荷重により嵌合部22とパレット1の側壁2との間に支柱13が落ち込むのを防止している。

0034

図6図1のVI-VI断面拡大図であり、底板部25はパレット1の物品載置面1aに当接しており、物品収納時、物品Wの一部が底板部25に載せられることにより、底板部25は物品載置面1aに固定される。

0035

図3は、梱包箱10の内部の斜視図であり、一本の支柱13により、一対の切起こし部27を下方に押さ付けている。

0036

[梱包箱の製作
図2に示すような梱包箱10を、平面状素材から製作する方法の一例を説明する。
(1)図7は段ボール紙製の平面状素材を示しており、かかる平面状素材を2枚利用して一個の梱包箱10を製作する。一枚の平面状素材には、箱本体11の側壁12と共に、蓋部20、嵌合部22、抜止め用折曲げ部24、切起こし部27及び底板部25となる部分が一体に型取りされると共に、一方の側壁12の端縁には、相手側の平面状素材に結合するための連結片31も一体に形成されている。破線は折曲げ線を示し、細線切断線を示している。

0037

(2)まず、2枚の平面状素材を重ね合わせ、互いの連結片31を介して両側端縁同士を、ステップラ又は接着材等の結合手段により結合し、側壁12間の折り目を略直角に折り曲げることにより、全体を四角筒状に形成する。

0038

(3)次に、図8に示すように箱本体11を上下逆向きに置き、各嵌合部22の各抜止め用折曲げ部24、各底板部25及び各切起こし部27をそれぞれ内方に折り曲げ又は切起こす。この時、各嵌合部22内の隣り合う折曲げ部24同士は、図4のように切欠き24aを利用して係合することにより、内方に開かないように固定する。

0039

(4)そして、図2に示すように箱本体11を上下方向の正しい位置に戻し、前述のように、パレット1に組み付ける。組付け時、嵌合部22の折曲げ部24は上向きに折り曲げられているので、嵌合部22をパレット1の隅部の外周側面に、滑らかに嵌めることができる。

0040

利用方法の一例]
梱包箱10及びパレット1の利用方法の一例を説明すると、図1に示すように完成された梱包箱10内に物品を収納し、覆い板30を被せて蓋部20を閉じ、たとえばコンテナに収納した状態でトラック、船又は飛行機等の輸送手段に積載し、目的地の出荷先まで輸送される。出荷先において、開梱し、物品を取り出した後は、段ボール紙製の梱包箱10は廃棄し、一方、樹脂製のパレット1は、再利用のために、出荷元に返却される。パレット1を返却する際には、パレット1のみをコンテナ等に収納した状態で、又は直接トラック等の輸送手段に積載することになるが、積載時、パレット同士を、コンパクトに、かつ、安定した状態で積み上げることができ、積載作業能率良く行えると共に、輸送コストも節約できる。

0041

[実施の形態の効果のまとめ]
(1)図1及び図2において、箱本体11の四隅の下端に下方突出状に形成された嵌合部22を、パレット1の四隅の外周側面に嵌合することにより、箱本体11をパレット1に組み付けているので、パレット1に特別の位置決め部材又は箱固定部材を設けていなくとも、パレット1に対する梱包箱10の位置決め及び組付けを簡単に行えると共に、組付け後、内部の物品からの荷重等によりパレット1に対して梱包箱10が水平方向にずれるおそれもない。

0042

(2)嵌合部22の内側に、上方に突出する折曲げ部24を嵌合部と一体に形成し、該折曲げ部24の上端をパレット1のリブ5に下方から係合し、梱包箱10の抜止めとしているので、たとえば、バンドあるいは他の箱固定手段を備える必要がなく、部品点数の節約ができる。また、折曲げ部24は上方に折り曲げられているので、嵌合部22をパレット1の隅部に上方から嵌合する際、折曲げ部24がリブ5やパレット1の物品載置面1aに引っ掛かることはなく、組付け作業が速やかに行なえる。

0043

(3)梱包箱10の下端部の四隅近傍位置に内方へ突出する切起こし部27を形成し、この切起こし部27を、支柱13の下端で下方へ押さえ付けることにより、下方に撓ませているので、パレット1に梱包箱10を組み付ける際、梱包箱10の隅部の下端部はパレット1側に引寄せられ、これにより、パレット1の側面と嵌合部22及び側壁12とのすき間を可能な限り小さくでき、箱を正常な形状に安定維持できる。しかも、梱包箱10を積み重ねた時に、上方の梱包箱10及び物品の荷重により支柱13が下方に押されても、支柱13が側壁12及び嵌合部22とパレット1とのすき間から下方に落ち込むおそれもない。

0044

(4)側壁12の下端12aに形成された底板部25を、パレット1の物品載置面1aに当接するようにしているので、この底板部25に物品が載せられることにより、底板部25が固定され、これによっても、梱包箱10の抜止めを行えると共に、梱包箱10の側壁12が外方に膨らむのを防止することができる。

0045

(5)梱包箱10の側壁12を形成するための平面状素材に、蓋部20、嵌合部22、底板部25、切起こし部27及び折曲げ部24となる部分を一体に型取りし、この平面状素材の各部に相当する部分を、折り曲げ又は切り起こすことにより、前記各部20,22,25、27及び24を形成しているので、材料コストを低減できると共に、梱包箱10の製作も容易になる。

0046

(6)嵌合部22の一方の折曲げ部24に切欠き24aを形成し、この切欠き24aに他方の折曲げ部24の端部を係合させることにより、両折曲げ部24が内方に開かないようにしているので、梱包箱10をパレット1に組み付ける際に、折曲げ部24を作業者が手で押さえ付けておく必要がなく、簡単かつスムーズに、嵌合部22をパレット1に嵌合することができる。

0047

(7)嵌合部22の壁部23と側壁12の下端12aとの間を、アール部23aによりつないでいるので、応力集中を避けることができ、上方からの荷重あるいは収納された物品からの荷重により、嵌合部20の側端縁の上端が裂けるおそれはない。

0048

(8)底板部25の自由端部の両側に、斜めの切欠き25aを形成しているので、組付け時、隣り合う底板部25の自由端部の両側が重なり合うことなく、底板部25の内方突出長を長くすることができ、物品を安定した状態に保持することができる。

0049

[その他の実施の形態]
(1)前記実施の形態では、梱包箱は段ボール紙製であるが、段ボール紙製には限定されず、たとえば、樹脂製とすることも可能である。また、パレットとしては、木製又は金属製等のパレットを用いることも可能である。

0050

(2)前記実施の形態では、箱本体は4つの側壁により四角筒状に形成されているが、四角筒状には限定されず、少なくとも下端部にパレットの四隅に嵌合可能な嵌合部を備えた筒状であれば、たとえば5つ以上の側壁を有する箱本体とすることも可能である。

0051

(3)前記実施の形態では、嵌合部の折曲げ部を上方突出状に形成しているが、たとえば嵌合部の内面から側壁と略直交するように内方に突出させることもできる。

0052

(4)前記実施の形態では、支柱として水平断面形状がL字状の部材を用いているが、四角柱状の部材を用いることもでき、特別な場合、たとえば梱包箱を複数段に積み重ねない状態で保管又は輸送するような場合や、荷物が軽く、複数段に積み重ねても下の箱がつぶれない場合には、支柱を省略することも可能である。

0053

(5)前記実施の形態では、嵌合部の折曲げ部を、パレットのリブに係合させているが、その他に、パレットの側壁に凹部があれば、その凹部に係合させる構造とすることもできる。

0054

(6)その他、本願の特許請求の範囲に記載した内容を逸脱しない範囲内において、各種変形例を適用できることは勿論である。

図面の簡単な説明

0055

本発明による梱包箱をパレットに組み付けた状態を示す斜視図である。
図1の梱包箱及びパレットの分解斜視図である。
組付後の梱包箱の内部の拡大斜視図である。
梱包箱の下端の一隅部を、斜め下方から見た拡大斜視図である。
図1のV-V断面拡大図である。
図1のVI-VI断面拡大図である。
梱包箱用の平面状素材の平面図である。
上下を逆向きにした状態で示す梱包箱の斜視図である。
従来例の梱包箱の組付け前の斜視図である。
図9の従来例の組付け状態の一例を示す斜視図である。
図9の従来例の組付け状態の一例を示す斜視図である。

符号の説明

0056

1パレット
5リブ
10梱包箱
11 箱本体
12側壁
13支柱
22 嵌合部
24抜止め用折曲げ部(抜止め用係合部の一例)
25底板部(抜止め用係合部の別の例)
27 切起こし部

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