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技術 ガラスラン

出願人 豊田合成株式会社
発明者 寺本光伸箕浦秀明西川洋明
出願日 2006年1月27日 (14年1ヶ月経過) 出願番号 2006-019455
公開日 2007年8月9日 (12年7ヶ月経過) 公開番号 2007-196909
状態 特許登録済
技術分野 車両用シール装置
主要キーワード 移動防止用 押えピン DS側 ずれ応力 常温雰囲気 上方傾斜 略相似形状 セットピン
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

ずれ移動を防止することのできる構成とした上で、ずれ移動を規制する際の異音の発生を防止及び取付作業性の向上を図ることのできるガラスランを提供する。

解決手段

サッシュDSの内周に取着されてなるガラスラン1の型成形部5には、その基底部14に対し、型成形部5を構成する素材よりも硬質の素材よりなるインサート部材21が設けられている。インサート部材21は、インサート本体22と、インサート本体22からサッシュDS側に向かって突出し、サッシュDSの孔29に対し嵌め込まれて係止される突起部23とを具備している。突起部23の先端部の周縁部のうち、型成形部5の長手方向に沿って延びる部位が面取り加工されている。また、インサート本体22のサッシュDS側の面、及び、突起部23のうち少なくともその周壁部が、型成形部5を構成する素材よりなる被覆部24で覆われている。

概要

背景

ガラスランは、基底部及び該基底部から延びる一対の側壁部よりなり断面略コ字状をなす本体部と、前記両側壁部の略先端から本体部内側に延びる一対のシールリップとを有する。上記ガラスランは、本体部がドアに形成されたガラス開口部に沿って設けられたサッシュ内周に取着され、ガラスの車内側及び車外側が前記一対のシールリップによりシールされる。

一般にガラスランは、その長手方向に延びる押出成形部とコーナー部に設けられる型成形部とに区別される。すなわち、押出成形部は、押出成形機によりほぼ直線状に(長尺状に)形成される。また、コーナー部分に対応する型成形部は、例えば2つの押出成形部が所定の角度をなした状態で相互に接続されるように所定の金型装置にて形成される。

従来、ガラスランを構成する素材としては、エチレンα−オレフィン非共役ジエン共重合体(EPDM、以下単に「EPDM」とする)や、オレフィン系熱可塑性エラストマーTPO、以下単に「TPO」とする)等が知られている。

ところで、ガラスの開閉応力が、ガラスランの傾斜辺部位に作用することがある。この場合、ガラスランがずれ移動等を起こすことが懸念される(例えば、フロントガラスの場合には後方へのずれ移動が懸念される)。かかるずれ移動を防止するための技術として、コーナー部等に、移動防止用突起を一体的に設けることが知られている。このような突起がサッシュ側の被当接部に当接されることで、移動の規制が図られている。

しかしながら、常温雰囲気下はともかく、例えば80℃程度の高温雰囲気下においては、突起がガラスランの本体部共々柔らかくなってしまい、上記応力がかかることによって突起が破断したり、当接状態から逸脱したりしてしまうおそれがある。

これに対し、突起を型成形部よりも硬質の素材により構成することで、高温雰囲気下においても、突起の変形、破断等を起こりにくくし、ガラス開閉時の応力に起因するずれ移動をより確実に防止するといった技術がある。(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−96736号公報

概要

ずれ移動を防止することのできる構成とした上で、ずれ移動を規制する際の異音の発生を防止及び取付作業性の向上をることのできるガラスランを提供する。サッシュDSの内周に取着されてなるガラスラン1の型成形部5には、その基底部14に対し、型成形部5を構成する素材よりも硬質の素材よりなるインサート部材21が設けられている。インサート部材21は、インサート本体22と、インサート本体22からサッシュDS側に向かって突出し、サッシュDSの孔29に対し嵌め込まれて係止される突起部23とを具備している。突起部23の先端部の周縁部のうち、型成形部5の長手方向に沿って延びる部位が面取り加工されている。また、インサート本体22のサッシュDS側の面、及び、突起部23のうち少なくともその周壁部が、型成形部5を構成する素材よりなる被覆部24で覆われている。

目的

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガラス開閉時の応力に起因するずれ移動を防止することのできる構成とした上で、ずれ移動を規制する際の異音の発生を防止することができるとともに、取付作業性の向上を図ることのできるガラスランを提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

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請求項1

基底部及び該基底部から延びる一対の側壁部よりなり断面略コ字状をなす本体部と、前記両側壁部の略先端から本体部内側に延びる一対のシールリップとを有し、前記本体部が、車両本体又はドアに形成されたガラス開口部に沿って設けられたサッシュ内周に取着されてなり、コーナー部に相当する部位が型成形部により構成されてなるガラスランであって、少なくとも前記型成形部の基底部に対し、該型成形部を構成する素材よりも硬質の素材よりなる硬質部材を設け、前記硬質部材は、板状のインサート本体と、該インサート本体から前記サッシュ側に向かって突出し、前記サッシュの孔又は凹部に対し嵌め込まれて係止される突起部とを具備し、前記突起部の先端部の周縁部のうち、前記型成形部の長手方向に沿って延びる部位を面取り加工するとともに、前記インサート本体の前記サッシュ側の面、及び、前記突起部のうち少なくともその周壁部を、前記型成形部を構成する素材よりなる被覆部で覆ったことを特徴とするガラスラン。

請求項2

前記硬質部材は、前記型成形部の成形に際し、前記インサート本体が埋設されるとともに、前記突起部が前記被覆部で被覆されるものであることを特徴とする請求項1に記載のガラスラン。

請求項3

前記インサート本体は、前記ガラス開口部内周側の面に形成された位置決め凹部を有し、前記型成形部を成形するための金型装置は、少なくとも前記型成形部の前記ガラス開口部内周側の面を形成するための第1型部と、前記型成形部の前記サッシュ側の面を形成するための第2型部とを備え、前記第1型部の成形面には、前記位置決め凹部の内側に挿入可能なセットピンが突出形成され、前記セットピンに前記位置決め凹部が略嵌合状態となるようにして前記硬質部材を前記金型装置にセットした状態で前記型成形部が成形されることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスラン。

請求項4

前記インサート本体の前記ガラス開口部内周側の面には、その周縁部に沿って段差部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のガラスラン。

請求項5

前記硬質部材は、前記サッシュの傾斜辺に対応する前記型成形部の傾斜辺部位に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のガラスラン。

請求項6

前記型成形部は、押出成形部の端部に接続成形されてなり、前記押出成形部の基底部の内側面が、前記型成形部の基底部の内側面よりも前記ガラス開口部内周側に位置することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のガラスラン。

技術分野

0001

本発明は、ガラスランに関するものである。

背景技術

0002

ガラスランは、基底部及び該基底部から延びる一対の側壁部よりなり断面略コ字状をなす本体部と、前記両側壁部の略先端から本体部内側に延びる一対のシールリップとを有する。上記ガラスランは、本体部がドアに形成されたガラス開口部に沿って設けられたサッシュ内周に取着され、ガラスの車内側及び車外側が前記一対のシールリップによりシールされる。

0003

一般にガラスランは、その長手方向に延びる押出成形部とコーナー部に設けられる型成形部とに区別される。すなわち、押出成形部は、押出成形機によりほぼ直線状に(長尺状に)形成される。また、コーナー部分に対応する型成形部は、例えば2つの押出成形部が所定の角度をなした状態で相互に接続されるように所定の金型装置にて形成される。

0004

従来、ガラスランを構成する素材としては、エチレンα−オレフィン非共役ジエン共重合体(EPDM、以下単に「EPDM」とする)や、オレフィン系熱可塑性エラストマーTPO、以下単に「TPO」とする)等が知られている。

0005

ところで、ガラスの開閉応力が、ガラスランの傾斜辺部位に作用することがある。この場合、ガラスランがずれ移動等を起こすことが懸念される(例えば、フロントガラスの場合には後方へのずれ移動が懸念される)。かかるずれ移動を防止するための技術として、コーナー部等に、移動防止用突起を一体的に設けることが知られている。このような突起がサッシュ側の被当接部に当接されることで、移動の規制が図られている。

0006

しかしながら、常温雰囲気下はともかく、例えば80℃程度の高温雰囲気下においては、突起がガラスランの本体部共々柔らかくなってしまい、上記応力がかかることによって突起が破断したり、当接状態から逸脱したりしてしまうおそれがある。

0007

これに対し、突起を型成形部よりも硬質の素材により構成することで、高温雰囲気下においても、突起の変形、破断等を起こりにくくし、ガラス開閉時の応力に起因するずれ移動をより確実に防止するといった技術がある。(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−96736号公報

発明が解決しようとする課題

0008

しかしながら、上記技術では、突起が硬質の素材よりなるため、ガラスランの取付状態において当該突起とサッシュ側の被当接部との間に若干でも隙間があると、突起がサッシュの被当接部に衝突することに起因して異音が発生してしまうおそれがある。また、当該不具合を防止するべく、上記隙間をなくすよう構成した場合には、突起を含め、ガラスランの取付けに支障が生じ、取付作業性の低下を招くおそれがある。

0009

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガラス開閉時の応力に起因するずれ移動を防止することのできる構成とした上で、ずれ移動を規制する際の異音の発生を防止することができるとともに、取付作業性の向上を図ることのできるガラスランを提供することである。

課題を解決するための手段

0010

以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有作用効果等を付記する。

0011

手段1.基底部及び該基底部から延びる一対の側壁部よりなり断面略コ字状をなす本体部と、前記両側壁部の略先端から本体部内側に延びる一対のシールリップとを有し、
前記本体部が、車両本体又はドアに形成されたガラス開口部に沿って設けられたサッシュの内周に取着されてなり、コーナー部に相当する部位が型成形部により構成されてなるガラスランであって、
少なくとも前記型成形部の基底部に対し、該型成形部を構成する素材よりも硬質の素材よりなる硬質部材を設け、
前記硬質部材は、板状のインサート本体と、該インサート本体から前記サッシュ側に向かって突出し、前記サッシュの孔又は凹部に対し嵌め込まれて係止される突起部とを具備し、
前記突起部の先端部の周縁部のうち、前記型成形部の長手方向に沿って延びる部位を面取り加工するとともに、
前記インサート本体の前記サッシュ側の面、及び、前記突起部のうち少なくともその周壁部を、前記型成形部を構成する素材よりなる被覆部で覆ったことを特徴とするガラスラン。

0012

手段1によれば、少なくともガラスランの型成形部の基底部には硬質部材が設けられており、インサート本体からサッシュ側に向かって突出する突起部がサッシュに対し係止される。このため、ガラスの開閉に際し、ガラスランに応力がかかったとしても、ガラスランのずれ移動が規制される。特に、手段1では、硬質部材が、型成形部を構成する素材よりも硬質の素材よりなるので、上記規制がより確実に行われる。

0013

さて、本手段1によれば、突起部のうち少なくともその周壁部が、型成形部を構成する素材と同じ素材、すなわち、硬質部材よりも軟質な素材よりなる被覆部で覆われている。このため、ガラスランのずれ移動が規制される際には、突起部が被覆部を介してサッシュに当接することとなり、硬質な素材よりなる硬質部材がサッシュに対して直接当接することがなくなる。従って、ずれ移動が規制される際の異音の発生を防止することができる。

0014

また、突起部の先端部の周縁部のうち、型成形部の長手方向に沿って延びる部位が面取り加工されている。つまり、突起部の先端部が幅狭となっている。このため、ガラスランの取付けに際し突起部をサッシュの孔又は凹部に対し嵌め込みやすくなる。結果として、ガラスランの取付作業性を向上させることができる。

0015

また、例えば、ガラスランの取付状態において被覆部で覆われた突起部とサッシュとの間の隙間がなくなるよう設計される場合には、製造誤差等により、ガラスランの取付に際して突起部をサッシュの孔又は凹部に対し嵌め込む作業が困難又は不可能になってしまうおそれがある。この点、本手段によれば、突起部の表面が型成形部を構成する素材よりなる被覆部で覆われていることから、突起部をサッシュの孔又は凹部に対し嵌め込む際に被覆部が追従的に形状変化し得る。このため、若干の製造誤差を許容することができ、上記不具合を抑止することができる。

0016

加えて、突起部の先端部の周縁部のうち型成形部の長手方向に沿って延びる部位のみが面取り加工され、突起部のうちサッシュと当接することとなる部位については面取り加工されていない。このため、前記サッシュと当接することとなる部位の突出長が確保され、サッシュに対し突起部をより確実に係止させることができる。

0017

尚、「前記インサート本体の前記サッシュ側の面、及び、前記突起部のうち少なくともその周壁部を、前記型成形部を構成する素材よりなる被覆部で覆ったこと」とあるのを、「前記硬質部材のうち少なくとも前記サッシュに当接される部位を、前記型成形部を構成する素材よりなる被覆部で覆ったこと」としてもよい。この場合においても、本手段1と同様の作用効果が奏される。また、被覆部で覆われた本体部が常にサッシュに当接していなくてもよく、若干移動した後でサッシュと当接(係止)するようなものでもよい。加えて、突起部の全表面を被覆部で覆うこととしてもよい。

0018

手段2.前記硬質部材は、前記型成形部の成形に際し、前記インサート本体が埋設されるとともに、前記突起部が前記被覆部で被覆されるものであることを特徴とする手段1に記載のガラスラン。

0019

手段2によれば、インサート本体が型成形部の成形に際し埋設されることから、別途硬質部材を装着したりする等の手間を省くことができる。また、型成形部の成形に際し突起部が被覆部で被覆されることから、別途突起部に被覆部を接合する等の手間を省くことができる。従って、製造に際しての作業性の低下を防止できる。

0020

手段3.前記インサート本体は、前記ガラス開口部内周側の面に形成された位置決め凹部を有し、
前記型成形部を成形するための金型装置は、少なくとも前記型成形部の前記ガラス開口部内周側の面を形成するための第1型部と、前記型成形部の前記サッシュ側の面を形成するための第2型部とを備え、
前記第1型部の成形面には、前記位置決め凹部の内側に挿入可能なセットピンが突出形成され、
前記セットピンに前記位置決め凹部が略嵌合状態となるようにして前記硬質部材を前記金型装置にセットした状態で前記型成形部が成形されることを特徴とする手段1又は2に記載のガラスラン。

0021

手段3によれば、型成形部の成形に際し、硬質部材の金型装置に対する位置ずれ、ひいては、型成形部の基底部に対する位置ずれを防止することができる。

0022

尚、型成形部の成形に際し、硬質部材を、第1型部の成形面又はセットピンの先端部と、第2型部の成形面又は当該成形面に突出形成された押えピンとによって挟持固定することとしてもよい。この場合、型成形部の成形に際し、硬質部材の位置ずれをより確実に防止することができる。

0023

手段4.前記インサート本体の前記ガラス開口部内周側の面には、その周縁部に沿って段差部が形成されていることを特徴とする手段3に記載のガラスラン。

0024

手段4によれば、インサート本体の下面の周縁部に段差部が形成されていることにより、少なくともインサート本体の下面の周縁部(段差部)においては、型成形部を構成する素材で覆われることとなる。このため、インサート本体の埋設状態の安定化を図ることができ、型成形部から硬質部材が剥離してしまうといったおそれを抑止することができる。

0025

手段5.前記硬質部材は、前記サッシュの傾斜辺に対応する前記型成形部の傾斜辺部位に設けられていることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のガラスラン。

0026

ガラスランのうち、サッシュの傾斜辺に対応する部位においては、ずれ応力が発生しやすい。このため、本手段5のように、型成形部の傾斜辺部位に硬質部材を設けることによって、ガラスランのずれ移動を規制することができるといった作用効果がより確実に奏される。

0027

手段6.前記型成形部は、押出成形部の端部に接続成形されてなり、
前記押出成形部の基底部の内側面が、前記型成形部の基底部の内側面よりも前記ガラス開口部内周側に位置することを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のガラスラン。

0028

例えば、インサート本体の下面が露出状態とされる場合には、ガラスを閉めきる際に、ガラスがインサート本体の下面に当接し、異音が発生するおそれがある。この点、本手段6によれば、押出成形部の基底部の内側面(ガラス開口部内周側の面)が、型成形部の基底部の内側面(ガラス開口部内周側の面)よりもガラス開口部の内周側に位置するため、ガラスは型成形部の基底部に当接する前に先ず押出成形部の基底部に当接することとなる。このため、ガラスとインサート本体の下面とが当接する場合であっても、該当接時の衝撃を和らげることができ、結果として、異音の発生を抑制することができる。

発明を実施するための最良の形態

0029

以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1フロントドア概略構成を示す正面模式図である。図2はガラスランの構成を示す断面図である。

0030

自動車用ドアのガラス開口部の外周に対応してガラスランが取付けられる。より詳しく説明すると、図1に示すように、ドアDFには、ドアDFの外周形状に沿うようにしてサッシュDSが設けられており、このサッシュDSによってドアガラス昇降して開閉されるガラス開口部Wが区画される。そして、サッシュDSの内周に本実施形態のガラスラン1が取付けられるようになっている。

0031

ガラスラン1は、その長手方向にみて上辺部に対応する押出成形部2、前後の縦辺部に対応する押出成形部3,4と、各押出成形部2,3,4の端部同士を接続する型成形部5,6(図1で散点模様を付した部分)とに区別される。各押出成形部2〜4は、図示しない押出成形機によりほぼ直線状に(長尺状に)形成される。また、型成形部5,6は、2つの押出成形部2,3及び2,4が所定の角度をなした状態で相互に接続されるように金型装置にて接続成形される。

0032

図2に示すように、押出成形部2は、本体部11及び一対のシールリップ12,13を備えている。本体部11は、前記サッシュDS(のリテーナ部)に嵌め込まれる基底部14及び該基底部14から延びる車外側側壁部15及び車内側側壁部16よりなっている。また、シールリップ12,13は、前記両側壁部15,16の略先端からそれぞれ本体部11の内側(基底部14方向)に向かって延びており、これによりドアガラスの車外側及び車内側がそれぞれシールされるようになっている。また、本実施形態では、車外側側壁部15から外方(車外側)に向って延びる車外側意匠リップ17と、車内側側壁部16から外方(車内側)に向かって延びる車内側意匠リップ18が形成されている。なお、押出成形部3,4、及び型成形部5,6についても、本体部11及び一対のシールリップ12,13等を備えている。

0033

本実施形態では、各押出成形部2,3,4は、TPOにより構成されている。一方、型成形部5,6もまた、TPOにより構成されている。また、本実施形態では、ガラスラン1の周方向において、押出成形部2の基底部14の内側面と型成形部5の基底部14の内側面との間に僅かながら段差が形成されている。より詳しくは、押出成形部2の基底部14の内側面が、型成形部5の基底部14の内側面よりもガラス開口部Wの内周側に位置するよう構成されている。

0034

尚、本実施形態では、サッシュDSのうち、ガラス開口部Wの上縁部に対応する部位(傾斜辺)が、後方に向けて若干上方傾斜している。このため、当該傾斜辺に対応する押出成形部2、及び型成形部5,6の上辺部が、ドアガラスの開閉方向に対して傾斜して取付られることとなる。

0035

次に、本実施形態における特徴部分について説明する。図3は型成形部等の構成を示す部分斜視図である。図4は型成形部の長手方向に沿った方向におけるインサート部材断面構成を示す部分断面図である。

0036

ガラス閉時において、ガラスラン1に上方への応力が作用するのであるが、上記のように押出成形部2、及び型成形部5,6の上辺部が、ドアガラスの開閉方向に対して傾斜しているため、後方への分力が発生する。このため、ガラスラン1がずれ移動を起こしてしまうのを防止するべく、本実施形態では、図1,3等に示すように、前側の型成形部5の上辺部、すなわち傾斜辺部位に対応して、硬質部材を構成するインサート部材21が設けられている。

0037

図3,4等に示すように、インサート部材21は、型成形部5の基底部14に埋設される板状のインサート本体22と、該インサート本体22に一体形成され、インサート本体22からサッシュDS方向(嵌込方向)に突出する突起部23とを具備している。

0038

突起部23は、型成形部5の基底部14の外側面(サッシュDS側の面)と平行に切った断面が長円形となっている。但し、突起部23の先端部の周縁部のうち、型成形部5の長手方向に沿って延びる部位には面取り加工が施されている。これにより、突起部23の先端の幅方向両側がテーパ面となっている。

0039

本実施形態では、突起部23の表面は、型成形部5を構成する素材と同じTPOによって被覆されている。この突起部23の表面を覆うTPO(以下、被覆部24と称する)は、いずれの部位においても肉厚がほぼ均一となっており、当該被覆部24の表面形状は、突起部23の外形状と略相似形状となっている。また、被覆部24は、型成形部5の成形時において、型成形部5と一体形成される。

0040

インサート本体22のサッシュDS側の面(以下、単に上面と称する)は、型成形部5を構成する素材と同じTPOによって被覆されており、ここも被覆部24となっている。また、インサート本体22は、そのガラス開口部Wの内周側の面(以下、単に下面と称する)の略中心位置において位置決め用凹部26を有している。さらに、インサート本体22の下面には、その周縁部に沿って段差部27が形成されている。

0041

尚、詳しくは後述するが、本実施形態では、インサート本体22の下面の大部分が露出状態となっている(図6参照)。但し、段差部27は、型成形部5を構成する素材(TPO)で覆われている。尚、インサート本体22は、型成形部5の成形に際し、所謂インサート成形されることにより埋設される。

0042

そして、ガラスラン1の取付状態にあっては、基底部14から突出状態にある突起部23が、図4の2点鎖線で示すサッシュDSの孔29に嵌め込まれた状態で、サッシュDSに対し係止される。本実施形態では、インサート部材21は、TPOよりも硬質のポリプロピレン(PP)により構成されている。より詳しくは、TPOの硬度常温下、ショアAタイプで70〜86゜であるのに対し、PPの硬度は、常温下ショアDタイプで60゜である。

0043

次に、型成形部5を成形するための金型装置について、図5を参照しつつ説明する。図5は型成形部の成形時に際し用いられる金型装置及び金型装置にセットされたインサート部材を説明するための部分断面図である。尚、図5においては、長手方向に直交する方向におけるインサート部材の切断面を示している。

0044

同図に示すように、金型装置30は、型成形部5のガラス開口部W内周側の部位を形成するための第1型部を構成する下型31と、型成形部5のサッシュDS側の部位を形成するための第2型部を構成する上型41とを備えている。下型31の成形面には、インサート部材21の配設位置に対応して、インサート本体22の位置決め凹部26の内側に挿入可能なセットピン32が突出形成されている。また、上型41の成形面には、インサート部材21の配設位置に対応して、インサート本体22の上面に当接可能な一対の押えピン42が突出形成されている。

0045

ここで、上記の構成を有してなるウエザストリップ11の製造方法について説明する。まず、図示しない押出成形機を用い、公知の押出成形法により上記押出成形部2,3,4を成形する。

0046

次に、以下のようにして型成形部5を成形する。すなわち、まず、金型装置30を型開きした状態で、下型31の成形面に突出形成されたセットピン32を位置決め凹部26に挿入させるようにしてインサート部材21を金型装置30にセットする(図5参照)。このとき、セットピン32に対し位置決め凹部26が略嵌合状態とされるとともに、インサート本体22の下面が下型31の成形面に当接状態とされる。

0047

続いて、上記押出成形部12,13の端部を金型装置30の両端部に嵌め込みセットし、型締めする。このとき、図5に示すように、上型41の成形面に突出形成された一対の押えピン42の先端部が、インサート本体22の上面に当接状態とされる。つまり、型成形部5の成形時においては、インサート部材21が下型31の成形面と押えピン42とによって挟持固定されることとなる。尚、インサート部材21の表面から上型41の成形面まで距離は、いずれの部位においても一定となっている。

0048

そして、この状態から図6に示すように金型装置30のキャビティ内に、可塑化状態にあるTPOを注入し、充填させる。固化完了後、型開きして、成形された型成形部5を金型装置30から取り外す。以上のようにして、ウエザストリップ1が製造される。なお、上記のように型成形部5が成形されるため、インサート部材21のうち、下型31の成形面と当接する部位であるインサート本体22の下面(段差部27は除く)と、押えピン42と当接する部位であるインサート本体22の上面の一部とが露出状態とされる。

0049

次に、上記のように構成されてなる本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態では、ガラスラン1の型成形部5の基底部14には、インサート部材21が設けられており、インサート本体22からサッシュDS側に向かって突出する突起23が、サッシュDSに対し係止される。このため、ガラス開閉に際し、ガラスラン1に応力がかかったとしても、該応力に起因するずれ移動が規制される。特に、本実施形態では、インサート部材21が、型成形部5を構成する素材(TPO)よりも硬質の素材(PP)よりなるので、上記規制がより確実に行われる。また、比較的高温雰囲気下においても、型成形部5よりも硬いため、上記応力が繰り返しかかったとしても変形、破断等が起こりにくい。そのため、高温雰囲気下においても、ガラス開閉時の応力に起因するずれ移動をより確実に防止することができる。

0050

さて、本実施形態によれば、突起部23の表面が、型成形部5を構成する素材と同じ素材(TPO)、すなわち、インサート部材21よりも軟質な素材よりなる被覆部24で覆われている。このため、ガラスラン1のずれ移動が規制される際には、突起部23が被覆部24を介してサッシュDSに当接することとなり、硬質なインサート部材21がサッシュDSに対して直接当接することがなくなる。従って、ずれ移動が規制される際の異音の発生を防止することができる。

0051

また、突起部23の先端部の周縁部のうち、型成形部5の長手方向に沿って延びる部位が面取り加工されている。つまり、突起部23の先端部が幅狭となっている。このため、ガラスラン1の取付けに際し、突起部23をサッシュDSの孔29に対し嵌め込みやすくなる。結果として、ガラスラン1の取付作業性を向上させることができる。

0052

さらに、突起部23の先端部の周縁部のうち型成形部5の長手方向に沿って延びる部位のみが面取り加工されており、突起部23のうちサッシュDSと当接することとなる部位については面取り加工されていない。このため、前記サッシュDSと当接することとなる部位の突出長が確保され、サッシュDSに対し突起部23をより確実に係止させることができる。

0053

また、例えば、ガラスラン1の取付状態において被覆部24で覆われた突起部23とサッシュDSとの間の隙間がほとんどなくなるよう設計される場合には、製造誤差等により、ガラスラン1の取付に際して突起部23をサッシュDSの孔29に対し嵌め込む作業が困難又は不可能になってしまうおそれがある。この点、本実施形態によれば、突起部23の表面が型成形部5を構成する素材よりなる被覆部24で覆われていることから、突起部23をサッシュDSの孔29に対し嵌め込む際に被覆部24が追従的に形状変化し得る。このため、若干の製造誤差を許容することができ、上記不具合を抑止することができる。

0054

加えて、インサート本体22が型成形部5の成形に際し埋設されることから、別途インサート部材を装着したりする等の手間を省くことができる。また、型成形部5の成形に際し突起部23が被覆部24で被覆されることから、別途突起部23に被覆部を接合する等の手間を省くことができる。従って、製造に際しての作業性の低下を防止できる。

0055

また、インサート本体22の下面には位置決め凹部26が形成されており、型成形部5の成形に際し、当該位置決め凹部26が下型31のセットピン32に略嵌合状態となるようにしてインサート部材21を金型装置30にセットすることができる。さらには、型成形部の成形に際し、インサート部材21が、下型31の成形面と、上型41の成形面に突出形成された押えピンとによって挟持固定される。従って、型成形部5の成形に際し、金型装置30に対するインサート部材21の位置ずれ、ひいては、型成形部5の基底部14に対するインサート部材21の位置ずれを防止することができる。

0056

また、インサート本体22の下面の周縁部に段差部27が形成されている。これにより、インサート本体22の下面の周縁部(段差部27)においては、型成形部5を構成する素材(TPO)で覆われることとなる。このため、インサート本体22の埋設状態の安定化を図ることができ、型成形部5からインサート部材21が剥離してしまうといったおそれを抑止することができる。

0057

また、本実施形態では、押出成形部2の基底部14の内側面が、型成形部5の基底部14の内側面よりもガラス開口部Wの内周側に位置している。このため、ガラスは型成形部5の基底部15に当接する前に先ず押出成形部2の基底部14に当接することとなる。このため、ガラスを閉めきる際に、露出状態となっているインサート本体22の下面にガラスが当接する場合であっても、該当接時の衝撃を和らげることができ、結果として、異音の発生を抑制することができる。

0058

加えて、本実施形態では、インサート部材21は、型成形部5と相溶性のある素材により構成されていることから、型成形部5からインサート部材21が剥離したり、脱落したりしてしまうといった事態が起こりにくい。また、インサート本体に孔開け加工等を施して型成形部を構成する素材で連結等することを行わずとも、強固な取付状態(埋設状態)を維持することができる。但し、より強固な埋設状態を確保するべく、インサート本体22に孔開け加工を施してもよい。

0059

尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。

0060

(a)上記実施形態では、前側の型成形部5の上辺部にインサート部材21を設けることとしているが、例えば、後側の型成形部6の縦辺部にインサート部材21を設けてもよいし、型成形部5,6の上辺部及び縦辺部の2箇所にインサート部材21を設けてもよい。さらに、インサート部材をL字状に一体的に設けてもよい。また、本実施形態では、フロントドアの型成形部5に関して特に詳しく説明しているが、リアドアの型成形部(例えば後側の型成形部)等においても、同様に突起部23を有するインサート部材21を設けてもよい。

0061

(b)上記実施形態では、突起部23の表面(全表面)が被覆部24で覆われているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、インサート部材21のうち少なくともサッシュDSに当接される部位が、型成形部5を構成する素材よりなる被覆部24で覆われていればよい。態様例としては、インサート本体22の上面、及び、突起部23の周壁部を被覆部24で覆う構成が挙げられる。この場合においても、上記実施形態と同様の作用効果が奏される。

0062

(c)上記実施形態における突起23の形状は特に限定されるものではない。但し、突起部23の先端部の周縁部のうち、型成形部5の長手方向に沿って延びる部位が面取り加工された形状とする。また、上記実施形態では、突起部23がサッシュDSに形成された孔29に嵌め込まれることで係止される構成となっているが、例えば、サッシュDSに凹部を形成しておき、突起部23が当該凹部に嵌め込まれることで係止される構成としてもよい。

0063

(d)上記実施形態では、押出成形部2〜4をTPOにより構成しているが、EPDM等の別の素材により構成してもよい。インサート部材についても同様である(従って、インサート部材として、高密度ポリエチレン等の他のオレフィン系ポリマーを採用してもよいし、ポリエステルポリアミド等の他の樹脂材料を採用してもよいし、金属素材を採用してもよい)。要するに、インサート部材が型成形部よりも硬質の素材で構成されていればよい。

0064

(e)上記実施形態では、車外側意匠リップ17、車内側意匠リップ18双方が設けられているガラスラン1について具体化しているが、かかるリップのうち少なくとも一方が省略された場合であっても適用可能である。

0065

(f)押出成形部に溝を形成し、その溝にインサート部材(硬質部材)を嵌め、その上に型成形部を構成する素材による被覆層を設けてもよい。要するに、インサート部材(硬質部材)は、必ずしも型成形部のみならず、押出成形部に部分的に及んでいてもよい。

図面の簡単な説明

0066

ドアの概略構成を示す正面模式図である。
ガラスランの構成を示す断面図である。
型成形部等の構成を示す部分斜視図である。
インサート部材の構成を示す断面図である。
金型装置及び金型装置にセットされたインサート部材を説明するための部分断面図である。
金型装置及び金型装置にセットされたインサート部材を説明するための部分断面図である。

符号の説明

0067

1…ガラスラン、2,3,4…押出成形部、5,6…型成形部、11…本体部、12,13…シールリップ、14…基底部、21…インサート部材、22…インサート本体、23…突起部、24…被膜部、26…位置決め凹部、27…段差部、30…金型装置、31…下型、32…セットピン、41…上型、DS…サッシュ、W…ガラス開口部。

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