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技術 孔版印刷用原紙および印刷方法ならびに孔版印刷装置

出願人 デュプロ精工株式会社
発明者 杉山嘉英高橋克典
出願日 2006年1月26日 (14年11ヶ月経過) 出願番号 2006-017007
公開日 2007年8月9日 (13年4ヶ月経過) 公開番号 2007-196492
状態 未査定
技術分野 事務叉は他の商業用の複写、転写 印刷版及びその材料
主要キーワード 微小凹部形成 型押加工 低融点フィルム 穿孔面 切断ピッチ エネルギ出力 特定位 ファスナ部材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年8月9日)のものです。
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図面 (20)

課題

印刷領域において支持体が存在せず、印刷むらが生じず、繊維目が印刷の鮮明度に影響を与えず、搬送時等における取り扱いを容易とするを有してしわの発生を防止でき、鮮明度の高い印刷を可能とする孔版印刷用原紙および印刷方法ならびに孔版印刷装置を提供する。

解決手段

孔版印刷装置における孔版着手段へ装着するものであって、単葉状をなす熱可塑性樹脂フィルム51の表裏の一方面に多数の微小凹部57を形成してなり、熱可塑性樹脂フィルム52の一方面に第1シート材53を剥離可能に接着し、熱可塑性樹脂フィルム52の一側端に孔版装着手段へ装着する際の係合部をなす第2シート材55を接着固定した。

概要

背景

従来の一般的な孔版印刷用原紙としては、和紙等からなるインク透過性支持体ポリエステル等の熱可塑性プラスチックフィルム接着剤で貼り合せたものが多く用いられている。しかし、このような孔版印刷用原紙をサーマルヘッド穿孔して製版する場合には、支持体とフィルムとの接合面に介在する接着剤に起因して穿孔状態が悪くなることがあり、印刷むらが発生する原因となる。また、支持体の繊維自体がインクの透過を妨げる要因となり、印刷むらが発生したり、繊維目が印刷に表れることで印刷の鮮明度が低下する原因となる。

このような問題を解決するものとして、支持体を有せず、実質的にフィルム単独の構造をなる版材がある。これには、例えば特許文献1に記載するものがある。これは所定厚さの熱可塑性樹脂フィルムの一方の面に多数の微小凹部を形成してなる。微小凹部は、インクの透過を許容しない程度に小さい貫通孔であり、熱可塑性樹脂フィルムの一方の面における開口径が他方の面における開口径よりも大きい形状をなす。

また、特許文献2には、サーマルヘッドの出力を大きくしなくとも、フィルムにインク透過開口感熱穿孔することが可能な熱可塑性樹脂フィルムからなる版材が開示されている。

これは、延伸したPETフィルムか、或いは延伸したPETとPBTとの共重合による低融点フィルムからなる所定厚さの感熱性孔版印刷用版材であって、フィルムの一方の面に多数の微小凹部を型押加工により形成したものである。

また、特許文献3には、サーマルヘッドの出力を大きくすることなく、フィルムに個々のインク透過開口を独立して感熱穿孔することが可能な熱可塑性樹脂フィルムのみからなる版材が開示されている。

これは、熱可塑性樹脂フィルムからなる版材をサーマルヘッドの加熱により溶融してインク透過開口を形成するものであり、フィルムの一方の面に多数の微小凹部を形成してなり、フィルムの微小凹部形成面とは反対側の面を1平方ミリ当たり35ミリジュール以下のエネルギ出力で加熱し、被加熱部分を溶融して微小凹部に連通するインク透過可能な開口を形成するものである。

また、特許文献4には、孔版印刷装置が開示されている。これは、図25〜図28に示すようなものである。図27に示すように、孔版印刷用原紙1は熱可塑性樹脂フィルム2にを付けるための可撓性シート3が剥離可能に弱い接着力接着されており、可撓性シート3はイン不透過性のシートからなる。熱可塑性樹脂フィルム2は連続する長尺材をなし、可撓性シート3が一定のピッチ長さに切断されてそれぞれ隣接する部位で互いに重なり合っており、重なり合う部分が非接着状態となっている。

製版時には、図25に示すように、原紙ロール部4から引き出された孔版印刷用原紙1がサーマルヘッド5とプラテン6との間を通り、製版装置7によって熱可塑性樹脂フィルム2に穿孔製版が行われ、図28に示すように、穿孔製版した孔版印刷用原紙1を搬送ローラ対8が印刷ドラム9の外周部に移送する。

そして、図27に示すように、印刷ドラム9が孔版印刷用原紙1の先端部を原紙クランパ10で保持する状態で回転し、その外周面に孔版印刷用原紙1を熱可塑性樹脂フィルム2が内側になるように巻き取る。1版分の孔版印刷用原紙1の穿孔製版が完全に終了すると、切断装置11が孔版印刷用原紙1を切断する。

図26に示すように、印刷ドラム9の回転に伴って原紙クランパ10のすぐ後方に位置する可撓性シート3の重なり部分剥離ローラ12の部位に達すると、重なっている上側の可撓性シート3が下側の可撓性シート3から剥離ローラ12によってすくい上げられて剥離される。剥離された可撓性シート3は剥離ローラ12による搬送によって排版装置13の孔版原紙収納箱14に入れられる。可撓性シート3が熱可塑性樹脂フィルム2から完全に剥離されると、印刷ドラム9の外周面には実質的に熱可塑性樹脂フィルム2のみが巻装された状態となる。
特開2001−213065号公報
特開2003−39844号公報
特開2003−112402号公報
特許第3061478号公報

概要

印刷領域において支持体が存在せず、印刷むらが生じず、繊維目が印刷の鮮明度に影響を与えず、搬送時等における取り扱いを容易とする腰を有してしわの発生を防止でき、鮮明度の高い印刷を可能とする孔版印刷用原紙および印刷方法ならびに孔版印刷装置を提供する。孔版印刷装置における孔版着手段へ装着するものであって、単葉状をなす熱可塑性樹脂フィルム51の表裏の一方面に多数の微小凹部57を形成してなり、熱可塑性樹脂フィルム52の一方面に第1シート材53を剥離可能に接着し、熱可塑性樹脂フィルム52の一側端に孔版装着手段へ装着する際の係合部をなす第2シート材55を接着固定した。

目的

本発明は上記した課題を解決するものであり、少なくともインクが透過する印刷領域において支持体が存在せず、支持体の繊維がインクの透過を妨げることによる印刷むらが生じず、また繊維目が印刷の鮮明度に影響を与えず、かつ搬送時等における取り扱いを容易とするのに必要な腰を確保してしわの発生を防止し、鮮明度の高い印刷を可能とする孔版印刷用原紙および印刷方法ならびに孔版印刷装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

孔版印刷装置における孔版着手段へ装着するものであって、単葉状をなす熱可塑性樹脂フィルム表裏の一方面に多数の微小凹部を形成してなり、前記熱可塑性樹脂フィルムの一方面に第1シート材剥離可能に接着し、熱可塑性樹脂フィルムの一側端に孔版装着手段へ装着する際の係合部をなす第2シート材を接着固定したことを特徴とする孔版印刷用原紙

請求項2

第2シート材は、熱可塑性樹脂フィルムの一側端における熱可塑性樹脂フィルムの表裏の両面、もしくは熱可塑性樹脂フィルムの微小凹部を形成した一方面と表裏をなす他方面に接着固定したことを特徴とする請求項1に記載の孔版印刷用原紙。

請求項3

熱可塑性樹脂フィルムの一側端において、熱可塑性樹脂フィルムの一方面に第1シート材を熱可塑性樹脂フィルムと辺縁を揃えて配置し、熱可塑性樹脂フィルムの他方面に第2シート材を接着固定したことを特徴とする請求項1に記載の孔版印刷用原紙。

請求項4

第1シート材は熱可塑性樹脂フィルムの他側端において熱可塑性樹脂フィルムと剥離不能に接着固定したことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の孔版印刷用原紙。

請求項5

熱可塑性樹脂フィルムは印刷用紙の紙面相応する所定形状をなし、第1シート材は孔版装着面に相応する所定形状をなすとともに、熱可塑性樹脂フィルムの他側端において熱可塑性樹脂フィルムと剥離不能に接着固定してなり、熱可塑性樹脂フィルムに相応する部位と熱可塑性樹脂フィルムから露出する孔版装着面を覆う部位とが切り離し可能に形成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の孔版印刷用原紙。

請求項6

第1シート材は孔版印刷用原紙に係る識別情報の表示部を有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の孔版印刷用原紙。

請求項7

第2シート材は孔版印刷用原紙に係る識別情報の表示部を有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の孔版印刷用原紙。

請求項8

請求項1〜7の何れか1項に記載の孔版印刷用原紙を所定枚数重ね合わせて束ねてなることを特徴とする孔版印刷用原紙集積ユニット

請求項9

請求項1〜7の何れか1項に記載の孔版印刷用原紙を用いて印刷するのに際して、熱可塑性樹脂フィルムに穿孔製版した前記孔版印刷用原紙を第2シート材の係合部で孔版装着手段に係止し、第1シート材を前記熱可塑性樹脂フィルムから剥離させて熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも穿孔製版領域を露出させた状態で前記孔版印刷用原紙を孔版装着手段に装着し、前記孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙に印刷用紙を押圧して印刷することを特徴とする印刷方法

請求項10

請求項1〜7の何れか1項に記載の孔版印刷用原紙を用いて印刷するのに際して、熱可塑性樹脂フィルムに穿孔製版した前記孔版印刷用原紙を第2シート材の係合部で孔版装着手段に係止して孔版印刷用原紙を孔版装着手段に装着し、前記孔版装着手段の内部から供給するインクを前記熱可塑性樹脂フィルムに馴染ませた後に、第1シート材を前記熱可塑性樹脂フィルムから剥離させて熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも穿孔製版領域を露出させ、前記孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙に印刷用紙を押圧して印刷することを特徴とする印刷方法。

請求項11

請求項4に記載の孔版印刷用原紙を用いて印刷するのに際して、熱可塑性樹脂フィルムに穿孔製版した前記孔版印刷用原紙を第2シート材の係合部で孔版装着手段に係止して孔版印刷用原紙を孔版装着手段に装着し、第1シート材を前記熱可塑性樹脂フィルムから剥離させて熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも穿孔製版領域を露出させ、剥離した前記第1シート材を熱可塑性樹脂フィルムと剥離不能に接着固定した部位を支点として折り返すとともに、前記孔版装着手段の熱可塑性樹脂フィルムに覆われていない部分に装着し、前記孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙に印刷用紙を押圧して印刷することを特徴とする印刷方法。

請求項12

請求項1〜7の何れか1項に記載の孔版印刷用原紙を所定枚数重ね合わせて束ねてなる孔版印刷用原紙集積ユニットを収納する原紙集積ユニット収納手段と、原紙集積ユニット収納手段から孔版印刷原紙を1枚ずつ送り出す原紙送り出し手段と、原紙送り出し手段から送り出された孔版印刷用原紙の熱可塑性フィルムに穿孔製版する製版手段と、穿孔製版した孔版印刷用原紙を孔版装着手段に搬送して装着する原紙搬送装着手段と、孔版印刷用原紙を孔版装着手段に搬送する途中に設けられ、孔版印刷用原紙の第1シート材を前記熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも穿孔製版領域から剥離させるシート材剥離手段と、使用済みの孔版印刷用原紙を孔版装着手段から剥離して排版する排版手段と、孔版印刷用原紙を装着した孔版装着手段の内部からインクを供給するインク供給手段と、印刷用紙を給紙して孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙に押圧して印刷を行う給紙印刷手段とを備えたことを特徴とする孔版印刷装置。

請求項13

請求項1〜7の何れか1項に記載の孔版印刷用原紙を所定枚数重ね合わせて束ねてなる孔版印刷用原紙集積ユニットを収納する原紙集積ユニット収納手段と、原紙集積ユニット収納手段から孔版印刷原紙を1枚ずつ送り出す原紙送り出し手段と、原紙送り出し手段から送り出された孔版印刷用原紙の熱可塑性フィルムに穿孔製版する製版手段と、穿孔製版した孔版印刷用原紙を孔版装着手段に搬送して装着する原紙搬送装着手段と、孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙の第1シート材を前記熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも穿孔製版領域から剥離させるシート材剥離手段と、使用済みの孔版印刷用原紙を孔版装着手段から剥離して排版する排版手段と、孔版印刷用原紙を装着した孔版装着手段の内部からインクを供給するインク供給手段と、印刷用紙を給紙して孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙に押圧して印刷を行う給紙印刷手段とを備えたことを特徴とする孔版印刷装置。

請求項14

請求項4に記載の孔版印刷用原紙を所定枚数重ね合わせて束ねてなる孔版印刷用原紙集積ユニットを収納する原紙集積ユニット収納手段と、原紙集積ユニット収納手段から孔版印刷原紙を1枚ずつ送り出す原紙送り出し手段と、原紙送り出し手段から送り出された孔版印刷用原紙の熱可塑性フィルムに穿孔製版する製版手段と、穿孔製版した孔版印刷用原紙を孔版装着手段に搬送して装着する原紙搬送装着手段と、孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙の第1シート材を前記熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも穿孔製版領域から剥離させるシート材剥離手段と、使用済みの孔版印刷用原紙を孔版装着手段から剥離して排版する排版手段と、孔版印刷用原紙を装着した孔版装着手段の内部からインクを供給するインク供給手段と、印刷用紙を給紙して孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙に押圧して印刷を行う給紙印刷手段とを備え、シート材剥離手段は、剥離した第1シート材を熱可塑性樹脂フィルムと剥離不能に接着固定した部位を支点として折り返すとともに、前記孔版装着手段の熱可塑性樹脂フィルムに覆われていない部分に装着することを特徴とする孔版印刷装置。

請求項15

シート材剥離手段は、孔版装着手段の熱可塑性樹脂フィルムに覆われていない部分に装着した第1シート材の余剰部分を切断する切断手段を備えることを特徴とする請求項14に記載の孔版印刷装置。

請求項16

排版手段がシート材剥離手段を兼ねることを特徴とする請求項13〜15の何れか1項に記載の孔版印刷装置。

技術分野

0001

本発明は孔版印刷用原紙および印刷方法ならびに孔版印刷装置に関するものである。

背景技術

0002

従来の一般的な孔版印刷用原紙としては、和紙等からなるインク透過性支持体ポリエステル等の熱可塑性プラスチックフィルム接着剤で貼り合せたものが多く用いられている。しかし、このような孔版印刷用原紙をサーマルヘッド穿孔して製版する場合には、支持体とフィルムとの接合面に介在する接着剤に起因して穿孔状態が悪くなることがあり、印刷むらが発生する原因となる。また、支持体の繊維自体がインクの透過を妨げる要因となり、印刷むらが発生したり、繊維目が印刷に表れることで印刷の鮮明度が低下する原因となる。

0003

このような問題を解決するものとして、支持体を有せず、実質的にフィルム単独の構造をなる版材がある。これには、例えば特許文献1に記載するものがある。これは所定厚さの熱可塑性樹脂フィルムの一方の面に多数の微小凹部を形成してなる。微小凹部は、インクの透過を許容しない程度に小さい貫通孔であり、熱可塑性樹脂フィルムの一方の面における開口径が他方の面における開口径よりも大きい形状をなす。

0004

また、特許文献2には、サーマルヘッドの出力を大きくしなくとも、フィルムにインク透過開口感熱穿孔することが可能な熱可塑性樹脂フィルムからなる版材が開示されている。

0005

これは、延伸したPETフィルムか、或いは延伸したPETとPBTとの共重合による低融点フィルムからなる所定厚さの感熱性孔版印刷用版材であって、フィルムの一方の面に多数の微小凹部を型押加工により形成したものである。

0006

また、特許文献3には、サーマルヘッドの出力を大きくすることなく、フィルムに個々のインク透過開口を独立して感熱穿孔することが可能な熱可塑性樹脂フィルムのみからなる版材が開示されている。

0007

これは、熱可塑性樹脂フィルムからなる版材をサーマルヘッドの加熱により溶融してインク透過開口を形成するものであり、フィルムの一方の面に多数の微小凹部を形成してなり、フィルムの微小凹部形成面とは反対側の面を1平方ミリ当たり35ミリジュール以下のエネルギ出力で加熱し、被加熱部分を溶融して微小凹部に連通するインク透過可能な開口を形成するものである。

0008

また、特許文献4には、孔版印刷装置が開示されている。これは、図25図28に示すようなものである。図27に示すように、孔版印刷用原紙1は熱可塑性樹脂フィルム2にを付けるための可撓性シート3が剥離可能に弱い接着力接着されており、可撓性シート3はイン不透過性のシートからなる。熱可塑性樹脂フィルム2は連続する長尺材をなし、可撓性シート3が一定のピッチ長さに切断されてそれぞれ隣接する部位で互いに重なり合っており、重なり合う部分が非接着状態となっている。

0009

製版時には、図25に示すように、原紙ロール部4から引き出された孔版印刷用原紙1がサーマルヘッド5とプラテン6との間を通り、製版装置7によって熱可塑性樹脂フィルム2に穿孔製版が行われ、図28に示すように、穿孔製版した孔版印刷用原紙1を搬送ローラ対8が印刷ドラム9の外周部に移送する。

0010

そして、図27に示すように、印刷ドラム9が孔版印刷用原紙1の先端部を原紙クランパ10で保持する状態で回転し、その外周面に孔版印刷用原紙1を熱可塑性樹脂フィルム2が内側になるように巻き取る。1版分の孔版印刷用原紙1の穿孔製版が完全に終了すると、切断装置11が孔版印刷用原紙1を切断する。

0011

図26に示すように、印刷ドラム9の回転に伴って原紙クランパ10のすぐ後方に位置する可撓性シート3の重なり部分剥離ローラ12の部位に達すると、重なっている上側の可撓性シート3が下側の可撓性シート3から剥離ローラ12によってすくい上げられて剥離される。剥離された可撓性シート3は剥離ローラ12による搬送によって排版装置13の孔版原紙収納箱14に入れられる。可撓性シート3が熱可塑性樹脂フィルム2から完全に剥離されると、印刷ドラム9の外周面には実質的に熱可塑性樹脂フィルム2のみが巻装された状態となる。
特開2001−213065号公報
特開2003−39844号公報
特開2003−112402号公報
特許第3061478号公報

発明が解決しようとする課題

0012

しかし、上述したように、孔版印刷用原紙が実質的にフィルム単独の構造をなす場合にはその強度が問題となる。支持体を有する従来の孔版印刷用原紙では、一般に支持体の厚さが30〜40μm程度であるのに対して、熱可塑性樹脂フィルムのフィルム厚は約1.5μm程度である。このため、フィルム単独の構造の孔版印刷用原紙において強度を確保するためにそのフィルム厚さを、支持体を有する従来の孔版印刷用原紙と同様の厚さにすると、サーマルヘッドによるフィルム穿孔の熱エネルギーが多大となる。

0013

特許文献1〜3に開示する構成では、所定厚さの熱可塑性樹脂フィルムの一方の面に多数の微小凹部を形成することで、サーマルヘッドによるフィルム穿孔の熱エネルギーを低減できるが、この構成においても熱可塑性樹脂フィルムのフィルム厚には限度があり、熱エネルギーを低減するにはフィルム厚を20μm以下とする必要がある。

0014

したがって、フィルム穿孔に要する熱エネルギーの低減のためにはフィルム厚を薄くする必要がある。しかし、フィルム単独の構造の孔版印刷用原紙では、熱可塑性樹脂フィルムのフィルム厚を薄くするほどに原紙としてのいわゆる腰(強度)が弱くなり、搬送時や装着時においてその取り扱いが困難なものとなる。また、製版時、印刷部への給版、巻着時においてフィルムにしわが発生しやすくなり、しわが印刷の鮮明度に影響を与えることになる。

0015

また、特許文献4に開示するように、連続した熱可塑性樹脂フィルムに対して、単葉の可撓性シートを弱い接着力で剥離可能に接着し、各可撓性シートをそれぞれ隣接する部位で互いに重ね合わせ、熱可塑性樹脂フィルムおよび可撓性シートをロール状に巻回する構成では、連続した熱可塑性樹脂フィルムはその製版後に印刷ドラムへ装着する際に所定寸法に切断する必要があり、可撓性シートを予め熱可塑性樹脂フィルムの切断ピッチに合わせて高精度に配置し、さらに隣接する可撓性シートの途切れ目となる特定位置において熱可塑性樹脂フィルムを高精度に切断することは困難である。

0016

また、複数の可撓性シートをその一部を重ねて配置してロール状とした場合には、その重なり部において厚みが異なるためにロールが歪な形状となり、孔版印刷用原紙の繰り出し等において取り扱いに困難性がある。さらに、製版した熱可塑性樹脂フィルムを印刷ドラムに装着する場合には、可撓性シートを除去した熱可塑性樹脂フィルムのみを印刷ドラムのクランプ部で挟持する必要があり、薄い熱可塑性樹脂フィルムのみを取り扱うことには困難性がある。

0017

本発明は上記した課題を解決するものであり、少なくともインクが透過する印刷領域において支持体が存在せず、支持体の繊維がインクの透過を妨げることによる印刷むらが生じず、また繊維目が印刷の鮮明度に影響を与えず、かつ搬送時等における取り扱いを容易とするのに必要な腰を確保してしわの発生を防止し、鮮明度の高い印刷を可能とする孔版印刷用原紙および印刷方法ならびに孔版印刷装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0018

上記した課題を解決するために、本発明の孔版印刷用原紙は、孔版印刷装置における孔版着手段へ装着するものであって、単葉状をなす熱可塑性樹脂フィルムの表裏の一方面に多数の微小凹部を形成してなり、前記熱可塑性樹脂フィルムの一方面に第1シート材を剥離可能に接着し、熱可塑性樹脂フィルムの一側端に孔版装着手段へ装着する際の係合部をなす第2シート材を接着固定したことを特徴とする。

0019

また、第2シート材は、熱可塑性樹脂フィルムの一側端における熱可塑性樹脂フィルムの表裏の両面、もしくは熱可塑性樹脂フィルムの微小凹部を形成した一方面と表裏をなす他方面に接着固定したことを特徴とする。

0020

また、熱可塑性樹脂フィルムの一側端において、熱可塑性樹脂フィルムの一方面に第1シート材を熱可塑性樹脂フィルムと辺縁を揃えて配置し、熱可塑性樹脂フィルムの他方面に第2シート材を接着固定したことを特徴とする。

0021

また、第1シート材は熱可塑性樹脂フィルムの他側端において熱可塑性樹脂フィルムと剥離不能に接着固定したことを特徴とする。
また、熱可塑性樹脂フィルムは印刷用紙の紙面相応する所定形状をなし、第1シート材は孔版装着面に相応する所定形状をなすとともに、熱可塑性樹脂フィルムの他側端において熱可塑性樹脂フィルムと剥離不能に接着固定してなり、熱可塑性樹脂フィルムに相応する部位と熱可塑性樹脂フィルムから露出する孔版装着面を覆う部位とが切り離し可能に形成されたことを特徴とする。

0022

また、第1シート材は孔版印刷用原紙に係る識別情報の表示部を有することを特徴とする。
また、第2シート材は孔版印刷用原紙に係る識別情報の表示部を有することを特徴とする。

0023

本発明の孔版印刷用原紙集積ユニットは、上述した孔版印刷用原紙を所定枚数重ね合わせて束ねてなることを特徴とする。
本発明の印刷方法は、孔版印刷用原紙を用いて印刷するのに際して、熱可塑性樹脂フィルムに穿孔製版した前記孔版印刷用原紙を第2シート材の係合部で孔版装着手段に係止し、第1シート材を前記熱可塑性樹脂フィルムから剥離させて熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも穿孔製版領域を露出させた状態で前記孔版印刷用原紙を孔版装着手段に装着し、前記孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙に印刷用紙を押圧して印刷することを特徴とする。

0024

本発明の印刷方法は、孔版印刷用原紙を用いて印刷するのに際して、熱可塑性樹脂フィルムに穿孔製版した前記孔版印刷用原紙を第2シート材の係合部で孔版装着手段に係止して孔版印刷用原紙を孔版装着手段に装着し、前記孔版装着手段の内部から供給するインクを前記熱可塑性樹脂フィルムに馴染ませた後に、第1シート材を前記熱可塑性樹脂フィルムから剥離させて熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも穿孔製版領域を露出させ、前記孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙に印刷用紙を押圧して印刷することを特徴とする。

0025

本発明の印刷方法は、孔版印刷用原紙を用いて印刷するのに際して、熱可塑性樹脂フィルムに穿孔製版した前記孔版印刷用原紙を第2シート材の係合部で孔版装着手段に係止して孔版印刷用原紙を孔版装着手段に装着し、第1シート材を前記熱可塑性樹脂フィルムから剥離させて熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも穿孔製版領域を露出させ、剥離した前記第1シート材を熱可塑性樹脂フィルムと剥離不能に接着固定した部位を支点として折り返すとともに、前記孔版装着手段の熱可塑性樹脂フィルムに覆われていない部分に装着し、前記孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙に印刷用紙を押圧して印刷することを特徴とする。

0026

本発明の孔版印刷装置は、孔版印刷用原紙を所定枚数重ね合わせて束ねてなる孔版印刷用原紙集積ユニットを収納する原紙集積ユニット収納手段と、原紙集積ユニット収納手段から孔版印刷原紙を1枚ずつ送り出す原紙送り出し手段と、原紙送り出し手段から送り出された孔版印刷用原紙の熱可塑性フィルムに穿孔製版する製版手段と、穿孔製版した孔版印刷用原紙を孔版装着手段に搬送して装着する原紙搬送装着手段と、孔版印刷用原紙を孔版装着手段に搬送する途中に設けられ、孔版印刷用原紙の第1シート材を前記熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも穿孔製版領域から剥離させるシート材剥離手段と、使用済みの孔版印刷用原紙を孔版装着手段から剥離して排版する排版手段と、孔版印刷用原紙を装着した孔版装着手段の内部からインクを供給するインク供給手段と、印刷用紙を給紙して孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙に押圧して印刷を行う給紙印刷手段とを備えたことを特徴とする。

0027

本発明の孔版印刷装置は、孔版印刷用原紙を所定枚数重ね合わせて束ねてなる孔版印刷用原紙集積ユニットを収納する原紙集積ユニット収納手段と、原紙集積ユニット収納手段から孔版印刷原紙を1枚ずつ送り出す原紙送り出し手段と、原紙送り出し手段から送り出された孔版印刷用原紙の熱可塑性フィルムに穿孔製版する製版手段と、穿孔製版した孔版印刷用原紙を孔版装着手段に搬送して装着する原紙搬送装着手段と、孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙の第1シート材を前記熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも穿孔製版領域から剥離させるシート材剥離手段と、使用済みの孔版印刷用原紙を孔版装着手段から剥離して排版する排版手段と、孔版印刷用原紙を装着した孔版装着手段の内部からインクを供給するインク供給手段と、印刷用紙を給紙して孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙に押圧して印刷を行う給紙印刷手段とを備えたことを特徴とする。

0028

本発明の孔版印刷装置は、孔版印刷用原紙を所定枚数重ね合わせて束ねてなる孔版印刷用原紙集積ユニットを収納する原紙集積ユニット収納手段と、原紙集積ユニット収納手段から孔版印刷原紙を1枚ずつ送り出す原紙送り出し手段と、原紙送り出し手段から送り出された孔版印刷用原紙の熱可塑性フィルムに穿孔製版する製版手段と、穿孔製版した孔版印刷用原紙を孔版装着手段に搬送して装着する原紙搬送装着手段と、孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙の第1シート材を前記熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも穿孔製版領域から剥離させるシート材剥離手段と、使用済みの孔版印刷用原紙を孔版装着手段から剥離して排版する排版手段と、孔版印刷用原紙を装着した孔版装着手段の内部からインクを供給するインク供給手段と、印刷用紙を給紙して孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙に押圧して印刷を行う給紙印刷手段とを備え、シート材剥離手段は、剥離した第1シート材を熱可塑性樹脂フィルムと剥離不能に接着固定した部位を支点として折り返すとともに、前記孔版装着手段の熱可塑性樹脂フィルムに覆われていない部分に装着することを特徴とする。

0029

また、シート材剥離手段は、孔版装着手段の熱可塑性樹脂フィルムに覆われていない部分に装着した第1シート材の余剰部分を切断する切断手段を備えることを特徴とする。
また、排版手段がシート材剥離手段を兼ねることを特徴とする。

発明の効果

0030

本発明によれば、単葉状をなして表裏の一方面に多数の微小凹部を形成した熱可塑性樹脂フィルムに第1シート材を剥離可能に接着し、熱可塑性樹脂フィルムの一側端に孔版装着手段へ装着する際の係合部をなす第2シート材を接着固定することにより、孔版印刷用原紙を予め所定寸法に形成して取り扱うことができるとともに、搬送時等における取り扱いを容易とするのに必要な腰を確保してしわの発生を防止できる。

0031

また、孔版装着手段に装着した孔版印刷用原紙の熱可塑性樹脂フィルムにインクを馴染ませた後に、第1シート材を熱可塑性樹脂フィルムから剥離させることで、少なくともインクが透過する印刷領域において従来のような支持体に起因する印刷むらや繊維目が生じず、鮮明度の高い印刷が可能となり、試し刷り等による印刷用紙の無駄な消費を抑制できる。また、剥離した第1シート材を熱可塑性樹脂フィルムと剥離不能に接着固定した部位を支点として折り返し、孔版装着手段の熱可塑性樹脂フィルムに覆われていない部分に装着することで、この部分におけるインクによる汚れを防止できる。

発明を実施するための最良の形態

0032

本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、孔版印刷用原紙51は孔版印刷装置における版胴等の孔版装着手段へ装着するものであって、孔版装着手段における孔版装着面の寸法、形状に相応した所定の形状をなし、単葉状をなす熱可塑性樹脂フィルム52の表裏の一方面に第1シート材53が接着剤54を介して剥離可能に接着されている。熱可塑性樹脂フィルム52の一側端には孔版装着手段へ装着する際の係合部をなす第2シート材55が接着剤56を介して熱可塑性樹脂フィルム52の表裏両面に剥離不能に接着固定されている。

0033

熱可塑性樹脂フィルム52は、例えば厚さが約1.5μm程度であり、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレートポリエチレンポリ塩化ビニリデンポリプロピレン等からなり、第1シート材53に対向する表裏の一方面に多数の微小凹部57を形成してなる。微小凹部57は第1シート材53との接合面側から穿孔面側に向けて深化するほどに縮径する形状をなしている。第1シート材53および第2シート材55はインク不透過性のコート紙、熱可塑性樹脂シート等からなる。

0034

他の実施の形態として、図4に示すように、孔版印刷用原紙51は、熱可塑性樹脂フィルム52の微小凹部57を形成した一方面と表裏をなす他方面にのみ、第2シート材55を別途の接着剤56で剥離不能に接着固定することも可能である。この場合に、第1シート材53は、熱可塑性樹脂フィルム52の一側端において熱可塑性樹脂フィルム52と辺縁を揃えて配置する。

0035

また、他の実施の形態として、図2および図5に示すように、孔版印刷用原紙51は、熱可塑性樹脂フィルム52の他側端において熱可塑性樹脂フィルム52と第1シート材53を接着剤58で剥離不能に接着固定することも可能である。

0036

さらに、他の実施の形態として、図3および図6に示すように、孔版印刷用原紙51は、孔版装着手段における孔版装着面の寸法、形状に相応した所定の形状をなす第1シート材53に対し、熱可塑性樹脂フィルム52を印刷用紙の紙面に相応する所定形状で、例えば第1シート材53の略半分の大きさに形成することも可能である。

0037

この場合には、熱可塑性樹脂フィルム52の他側端において熱可塑性樹脂フィルム52と第1シート材53を接着剤58で剥離不能に接着固定し、熱可塑性樹脂フィルム52に相応する部位と熱可塑性樹脂フィルム52から露出する孔版装着面を覆う部位とをミシン目59において切り離し可能に形成する。

0038

図7および図8に示すように、孔版印刷用原紙51は第2シート材55に複数の係合孔60および挿通孔61を有しており、保持具62の爪部63を挿通孔61に挿通させて所定枚数を重ね合わせて孔版印刷用原紙集積ユニット50として束ねている。

0039

各孔版印刷用原紙51には第1シート材53もしくは第2シート材55に識別情報の表示部64を設けることも可能である。この表示部64はバーコード磁気情報文字の印刷等からなり、孔版印刷用原紙51に係る識別情報として、対象用紙サイズ(A3縦、B4縦、A4縦、A4横等)、製造年月日印刷機(製版機)の対応機種使用推奨期限、印刷耐用枚数、集積ユニットの合計枚数ユニット中の順位等の情報を表示する。

0040

図9および図10(a)に示すように、孔版印刷用原紙集積ユニット50は、左右一対の係合孔60に薄い金属製のファスナ部材65を挿入して結束することも可能であり、図10(b)に示すように、各係合孔60にそれぞれファスナ部材66を挿入して結束することも可能である。

0041

また、図11に示すように、孔版印刷用原紙集積ユニット50は、重ね合わせて束状をなす複数の孔版印刷用原紙51の第2シート材55における背部テープ材67を貼付して結束することも可能である。

0042

さらに、図12に示すように、孔版印刷用原紙集積ユニット50は、重ね合わせて束状をなす複数の孔版印刷用原紙51の第2シート材55をキャップ68で覆って結束することも可能である。

0043

図13および図14に示すように、孔版印刷装置100は、画像読取部120、製版給版部130、排版部140、給紙台部150、画像担持体をなす印刷ドラム部160、排紙台部170、排紙部180などの機構部を有する。

0044

画像読取部120は、自動原稿供給装置121を内蔵した原稿押さえ板122が原稿台123に開閉自在に支持されている。
製版給版部130は、孔版印刷用原紙集積ユニット50が結束を解除した状態で挿入されるカセット131を有し、原紙給紙ローラ132及びさばき板133により、上から1枚ずつ孔版印刷用原紙51を分離し、分離した孔版印刷用原紙51はサーマルヘッド134で加熱穿孔して製版した後、第1シート53を剥離する剥離装置135を通して印刷ドラム部160の印刷ドラム161に装着する。

0045

印刷ドラム部160は、印刷ドラム161と、印刷ドラム161の内周面にインクを塗布するためのインク供給機構162(インクローラなど)と、クランプ装置163(図17参照)を備え、装置本体112に対して着脱できるように一体的に構成されている。

0046

図22に示すように、排版部140は、印刷ドラム161に装着された孔版印刷用原紙51を剥がす剥離爪141と、剥がした孔版印刷用原紙51をガイドするガイドローラ142と、剥がした孔版印刷用原紙51を収納するケース143およびドラム144とを備え、剥離爪141が剥離動作位置と退避位置とにわたって揺動可能に設けられたものである。

0047

給紙台部150は、給紙台151に載置された用紙152を上から1枚ずつ分離するための給紙ローラ153及びさばき板154を備える。
分離した用紙152は、装置本体112内のガイドローラ113とタイミングローラ114により、所定のタイミングで印刷ドラム161の下に送られ、プレスローラ115によって印刷ドラム161側に押圧されて印刷される。印刷された用紙152は、排紙部180から排紙台部170へ搬送される。

0048

排紙部180は排紙ベルト181とファンユニット182とを備え、排紙ベルト181は上側部分が用紙搬送経路に沿って移動するように循環する。排紙ベルト181には多数の貫通孔(図示せず)が形成され、排紙ベルト181の下方に配置したファンユニット182が空気を吸引し、印刷された用紙152を排紙ベルト181の貫通孔を介して排紙ベルト181に吸着する。吸着された用紙152は排紙ベルト181の循環に伴って紙受台部170へ搬送される。

0049

排紙部180の上方には、印刷された用紙152が印刷ドラム161(厳密には、印刷ドラム161に装着された孔版原紙)から剥がれるのを促進するために、用紙152に引っ掛かる紙剥がし爪116や、印刷ドラム161と用紙152との間に空気を吹き付ける剥離ファン117が設けられている。

0050

排紙台部170は、装置本体112から排出された用紙152を排紙台171上の所定位置に揃えて載置するために、用紙先端に当接する止めガイド板172と、用紙両側を揃える一対の幅ガイド板173とを備える。ガイド板172、173は、用紙に対して接離する方向に往復移動し、排紙ベルト181から排出された用紙152を用紙寸法に対応する位置にガイドして排紙台171上に整列して積載する。

0051

他の孔版印刷装置としては、図15に示すものがある。図15において、先に図13に示したもの同様の構成には同符号を付して説明を省略する。本構成においては、孔版装着手段をなす孔版装着体190が下部ローラ191と上部ローラ192の間にスクリーン193を掛け渡してなり、製版した孔版原紙を孔版装着体190に装着する。

0052

孔版装着体190は、下部ローラ191の内周面にインクを塗布するためのインク供給機構(図示省略)を備え、装置本体112へ一体的に着脱できるように構成している。
また、図16に示すように、孔版装着体190は、下部ローラ191と上部ローラ192に加えて補助ローラ194を設け、下部ローラ191と上部ローラ192と補助ローラ194の3つのローラ間にスクリーン193を掛け渡す構成とすることも可能である。

0053

図17に示すように、剥離手段なす剥離装置135は、孔版印刷用原紙51の熱可塑性樹脂フィルム52から第1シート材53を剥離させる剥離爪136と、熱可塑性樹脂フィルム52を印刷ドラム161へ向けて搬送する搬送ローラ137と、剥離した第1シート53をガイドするガイドローラ138と、剥離した第1シート53を収納するケース139とを備え、剥離爪136が剥離動作位置と退避位置とにわたって揺動可能に設けられたものである。

0054

図19に示すように、剥離装置135の他の構成として、孔版印刷用原紙51の搬送方向において第1搬送ローラ137aの前方下方に第2搬送ローラ137bを段違いに配置し、第1搬送ローラ137aと第2搬送ローラ137aの間で孔版印刷用原紙51を反転させ、孔版印刷用原紙51が反転する位置に剥離爪136を配置することで、第1シート53の剥離を容易化することも可能である。

0055

図18に示すように、印刷ドラム161に設けたクランプ装置163は、第2シート材55の係合孔60に係合する複数の突起164を有した基板165と、揺動可能な揺動板166と、揺動板166を開閉駆動する駆動手段(図示省略)とを備えている。

0056

以下、上記した構成における作用を説明する。原稿台123に載置した原稿もしくは自動原稿供給装置121で供給する原稿を画像読取部120において読み取り、読み取った画像情報により製版給版部130において孔版印刷用原紙51を製版する。

0057

製版給版部130では、原紙給紙ローラ132及びさばき板133によりカセット131から孔版印刷用原紙51を1枚ずつ分離し、分離した孔版印刷用原紙51にサーマルヘッド134で加熱穿孔して製版する。製版した孔版印刷用原紙51は、第1シート53を剥離する剥離装置135を通して印刷ドラム部160の印刷ドラム161へ搬送する。

0058

図17に示すように、孔版印刷用原紙51が剥離装置135を通過する際に、剥離爪136が退避位置から剥離動作位置へ揺動して孔版印刷用原紙51の熱可塑性樹脂フィルム52から第1シート材53を剥離させ、剥離した第1シート53をガイドローラ138でガイドしてケース139に収納し、搬送ローラ137により熱可塑性樹脂フィルム52を印刷ドラム161へ向けて搬送する。

0059

図20(a)に示すように、孔版印刷用原紙51の構成が第2シート材55を熱可塑性樹脂フィルム52の表裏両面に剥離不能に接着固定しているもの(図1参照)では、第1シート材53を剥離させる際に、剥離爪136は第2シート材55と熱可塑性樹脂フィルム52とが離間する部位において第1シート材53と熱可塑性樹脂フィルム52の間に入り込み、第1シート材53の全てを熱可塑性樹脂フィルム52から剥離させる。

0060

また、図20(b)に示すように、孔版印刷用原紙51の構成が第2シート材55を熱可塑性樹脂フィルム52の片方の面にのみ剥離不能に接着固定しているもの(図4参照)では、第1シート材53を剥離させる際に、剥離爪136は第1シート材53と熱可塑性樹脂フィルム52の辺縁が揃っている熱可塑性樹脂フィルム52の一側端において第1シート材53と熱可塑性樹脂フィルム52の間に入り込み、第1シート材53の全てを熱可塑性樹脂フィルム52から剥離させる。

0061

また、図20(c)に示すように、孔版印刷用原紙51の構成が第2シート材55を熱可塑性樹脂フィルム52の表裏両面に剥離不能に接着固定してなり、熱可塑性樹脂フィルム52が第1シート材53の略半分の大きさをなし、熱可塑性樹脂フィルム52の他側端において熱可塑性樹脂フィルム52と第1シート材53を接着剤58で剥離不能に接着固定したもの(図3参照)では、第1シート材53を剥離させる際に、剥離爪136は第2シート材55と熱可塑性樹脂フィルム52とが離間する部位において第1シート材53と熱可塑性樹脂フィルム52の間に入り込み、第1シート材53のミシン目59まで熱可塑性樹脂フィルム52に相応する部位を剥離させ、残りの部位で熱可塑性樹脂フィルム52から露出する孔版装着面を覆う。

0062

また、図20(d)に示すように、孔版印刷用原紙51の構成が第2シート材55を熱可塑性樹脂フィルム52の片方の面にのみ剥離不能に接着固定してなり、熱可塑性樹脂フィルム52が第1シート材53の略半分の大きさをなし、熱可塑性樹脂フィルム52の他側端において熱可塑性樹脂フィルム52と第1シート材53を接着剤58で剥離不能に接着固定したもの(図6参照)では、第1シート材53を剥離させる際に、剥離爪136は第1シート材53と熱可塑性樹脂フィルム52の辺縁が揃っている熱可塑性樹脂フィルム52の一側端において第1シート材53と熱可塑性樹脂フィルム52の間に入り込み、第1シート材53のミシン目59まで熱可塑性樹脂フィルム52に相応する部位を剥離させ、残りの部位で熱可塑性樹脂フィルム52から露出する孔版装着面を覆う。

0063

次に、図18に示すように、製版した熱可塑性樹脂フィルム52を搬送ローラ137により印刷ドラム161へ向けて搬送して、孔版印刷用原紙51の第2シート55が開放した状態のクランプ装置163に達した時点で、揺動板166を閉動させて基板165と揺動板166とで第2シート55を挟持するとともに、第2シート材55の係合孔60に突起164を係合させる。そして、印刷ドラム161を回転させて製版した孔版印刷用原紙51を印刷ドラム161に装着する。

0064

次に、給紙ローラ153及びさばき板154により給紙台部150の給紙台151に載置された用紙152を上から1枚ずつ分離し、装置本体112内のガイドローラ113とタイミングローラ114により所定のタイミングで印刷ドラム161の下に送り、プレスローラ115によって印刷ドラム161側に押圧して印刷する。

0065

上述した実施の形態において、熱可塑性樹脂フィルム52に穿孔製版した孔版印刷用原紙51は、第1シート材53を熱可塑性樹脂フィルム52から剥離させた状態で印刷ドラム161に装着したが、第1シート材53を伴った状態で孔版印刷用原紙51を印刷ドラム161に装着し、印刷ドラム161の内部からインク供給機構162によって供給するインクを熱可塑性樹脂フィルム52に馴染ませた後に第1シート材53を熱可塑性樹脂フィルム52から剥離することも可能である。

0066

この場合に、孔版印刷装置100は、図21に示すように、製版給版部130において第1シート53を剥離する剥離装置135を設けずに、第1シート材53を伴った状態で孔版印刷用原紙51を印刷ドラム161に搬送する構成とし、図22に示すように、排版部140により第1シート53を剥離する機能を兼用する。以下に作用を説明する。

0067

第1シート材53を伴った状態で孔版印刷用原紙51を印刷ドラム161に装着し、印刷ドラム161が回転してクランプ装置163が排版部140を通過すると、剥離爪141が退避位置から剥離動作位置へ揺動して孔版印刷用原紙51の熱可塑性樹脂フィルム52から第1シート材53を剥離させ、剥離した第1シート53をガイドローラ142でガイドしてドラム144に巻き上げてケース143に収納する。剥離爪141で第1シート材53を剥離する手順は先に図20において説明したものと同様である。

0068

また、図2および図5に示した構成の孔版印刷用原紙51を使用する場合には、図23に示すように、排版部140に切断装置145を設ける。この場合には、図23(a)に示すように、第1シート材53を伴った状態で孔版印刷用原紙51を印刷ドラム161に装着し、図23(b)に示すように、印刷ドラム161が回転してクランプ装置163が排版部140を通過すると、剥離爪141が退避位置から剥離動作位置へ揺動して孔版印刷用原紙51の熱可塑性樹脂フィルム52から第1シート材53を剥離させ、印刷ドラム161の回転に伴って剥離する第1シート53をガイドローラ142でガイドしてドラム144に巻き上げてケース143に収納する。そして、図24(a)、(b)に示すように、第1シート材53を熱可塑性樹脂フィルム52との接着部まで剥離させる。

0069

図23(c)に示すように、接着剤58で接着固定した第1シート53と熱可塑性樹脂フィルム52の端部が排版部140を通過すると、第1シート材53は熱可塑性樹脂フィルム52との接着部を支点として折り返すとともに、ドラム144に巻き上げた第1シート53を繰り出し、図23(d)に示すように、熱可塑性樹脂フィルム52から露出する孔版装着面を繰り出した第1シート53で覆い、第1シート53の冗長で不要部をドラム144に残した状態で、切断装置145により第1シート53を切断する。

図面の簡単な説明

0070

本発明の実施の形態における孔版印刷用原紙を示す断面図
(a)は本発明の他の実施の形態における孔版印刷用原紙を示す断面図、(b)はA部の拡大図
(a)は本発明の他の実施の形態における孔版印刷用原紙を示す断面図、(b)はB部の拡大図
本発明の他の実施の形態における孔版印刷用原紙を示す断面図
(a)は本発明の他の実施の形態における孔版印刷用原紙を示す断面図、(b)はC部の拡大図
(a)は本発明の他の実施の形態における孔版印刷用原紙を示す断面図、(b)はD部の拡大図
本発明の実施の形態における孔版印刷用原紙を示す平面図
(a)は本発明の実施の形態における孔版印刷用原紙集積ユニットを示す斜視図、(b)は保持具の斜視図
本発明の他の実施の形態における孔版印刷用原紙集積ユニットを示す斜視図
(a)は同実施の形態における孔版印刷用原紙集積ユニットおよびファスナを示す斜視図、(b)は他のファスナを示す斜視図
本発明の他の実施の形態における孔版印刷用原紙集積ユニットを示す斜視図
本発明の他の実施の形態における孔版印刷用原紙集積ユニットを示す斜視図
本発明の実施の形態における孔版印刷装置を示す正面図
同実施の形態における孔版印刷装置の要部を示す拡大図
本発明の他の実施の形態における孔版印刷装置を示す正面図
本発明の他の実施の形態における孔版印刷装置を示す正面図
本発明の実施の形態における孔版印刷装置の剥離装置を示す拡大図
(a)〜(c)は本発明の実施の形態におけるクランプ装置の動作を示す斜視図
本発明の他の実施の形態における孔版印刷装置の剥離装置を示す拡大図
(a)〜(d)は本発明の各孔版印刷用原紙における剥離動作を示す断面図
本発明の他の実施の形態におけるクランプ装置の動作を示す説明図
本発明の孔版印刷用原紙における他の剥離動作を示す説明図
(a)〜(d)は本発明の他の孔版印刷用原紙における剥離動作を示す説明図
(a)〜(b)は本発明の他の孔版印刷用原紙における剥離動作を示す断面図
従来の孔版印刷装置を示す正面図
同孔版印刷装置における剥離動作を示す説明図
同孔版印刷装置における孔版印刷用原紙の装着状態を示す説明図
同孔版印刷装置における孔版印刷用原紙の装着手順を示す説明図

符号の説明

0071

50孔版印刷用原紙集積ユニット
51孔版印刷用原紙
52熱可塑性樹脂フィルム
53 第1シート材
54接着剤
55 第2シート材
56 接着剤
57微小凹部
58 接着剤
59ミシン目
60係合孔
61挿通孔
62保持具
63 爪部
64 表示部
65、66ファスナ部材
67テープ材
68キャップ
100孔版印刷装置
112 装置本体
113ガイドローラ
114タイミングローラ
115プレスローラ
116 紙剥がし爪
117剥離ファン
120画像読取部
121自動原稿供給装置
122原稿押さえ板
123原稿台
130製版給版部
131カセット
132 原紙給紙ローラ
133 さばき板
134サーマルヘッド
135剥離装置
136剥離爪
137搬送ローラ
138 ガイドローラ
139ケース
137a 第1搬送ローラ
137b 第2搬送ローラ
140排版部
141 剥離爪
142 ガイドローラ
143 ケース
144ドラム
145切断装置
150給紙台部
151 給紙台
152 用紙
153 給紙ローラ
154 さばき板
160印刷ドラム部
161 印刷ドラム
162インク供給機構
163クランプ装置
164突起
165基板
166揺動板
170排紙台部
171 排紙台
172、173ガイド板
180 排紙部
181排紙ベルト
182ファンユニット
190孔版装着体
191下部ローラ
192上部ローラ
193スクリーン
194 補助ローラ

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