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技術 画像診断装置、画像表示装置及び画像データ生成方法

出願人 株式会社東芝キヤノンメディカルシステムズ株式会社
発明者 若井智司
出願日 2006年1月25日 (14年11ヶ月経過) 出願番号 2006-016671
公開日 2007年8月9日 (13年4ヶ月経過) 公開番号 2007-195685
状態 特許登録済
技術分野 イメージ処理・作成 イメージ生成 放射線診断機器 超音波診断装置 画像処理 イメージ分析 磁気共鳴イメージング装置
主要キーワード データ束 移動頻度 交点数 管状構造物 データ伝送回路 絞り器 中心位置情報 データ補間処理
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図面 (12)

課題

解決手段

視点平面設定部34は、前時相のフライスルー画像データの生成に用いた視点及び視線方向に基づき前記視点を含み前記視線方向に垂直な視点平面を設定する。次いで、視点位置判定部35は、前記前時相に後続する後時相のボリュームデータにおける管腔臓器輪郭と前記視点平面との交線に基づいて2次元的な輪郭データを生成し、前記視点の前記輪郭データに対する位置を判定する。そして、前記視点が前記輪郭データの外部にある場合、管腔中心検出部36は前記輪郭データの中心位置を検出し、フライスルー画像データ生成部33は、視点・視線方向設定部32が前記中心位置の情報に基づいて更新した視点及び視線方向の情報を用いて後時相のボリュームデータを画像処理し後時相のフライスルー画像データを生成する。

概要

背景

医用画像診断技術は、1970年代コンピュータ技術発展に伴って実用化されたX線CT装置やMRI装置などによって急速な進歩を遂げ、今日の医療において必要不可欠なものとなっている。特に近年のX線CT装置やMRI装置では生体情報検出装置演算処理装置高速化、高性能化に伴なって画像データのリアルタイム表示が可能となり、更に、3次元画像データの生成と表示も容易に行なわれるようになった。

例えば、X線CT装置においては、被検体の周囲に対向して配置されたX線管X線検出器高速回転すると共に前記被検体をその体軸方向連続移動することにより複数のスライス断面におけるX線投影データ収集し、これらのX線投影データを再構成処理することにより3次元データ(ボリュームデータ)の生成が行なわれている。又、近年では、検出素子が2次元的に配列されたX線検出器を用いたマルチスライス方式によりX線投影データの収集に要する時間は更に短縮され3次元画像データのリアルタイム表示が可能となった。

一方、上述の方法によって得られたボリュームデータの例えば管腔臓器内に観察者視点仮想的に設定し、この視点から観察される臓器表面の3次元画像データ(以下では、フライスルー画像データと呼ぶ。)を生成して表示する仮想内視鏡モード(以下では、フライスルーモードと呼ぶ。)が既に実用化されている(例えば、特許文献1参照。)。

そして、フライスルーモードの開発により、内視鏡的な画像を体外から収集されたボリュームデータに基づいて生成することが可能となり被検体に対する侵襲度が大幅に低減された。又、このフライスルーモードによれば、従来の内視鏡検査では不可能であった部位に対する視線設定が容易となるため、高精度の検査を安全且つ効率的に行なうことができるようになった。
特開2000−51207号公報

概要

時系列的なボリュームデータを用い、安定したフライスルー画像データのリアルタイム表示を行なう。視点平面設定部34は、前時相のフライスルー画像データの生成に用いた視点及び視線方向に基づき前記視点を含み前記視線方向に垂直な視点平面を設定する。次いで、視点位置判定部35は、前記前時相に後続する後時相のボリュームデータにおける管腔臓器の輪郭と前記視点平面との交線に基づいて2次元的な輪郭データを生成し、前記視点の前記輪郭データに対する位置を判定する。そして、前記視点が前記輪郭データの外部にある場合、管腔中心検出部36は前記輪郭データの中心位置を検出し、フライスルー画像データ生成部33は、視点・視線方向設定部32が前記中心位置の情報に基づいて更新した視点及び視線方向の情報を用いて後時相のボリュームデータを画像処理し後時相のフライスルー画像データを生成する。

目的

本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、被検体に対して得られたボリュームデータに基づき安定したフライスルー画像データの表示を可能とする画像診断装置画像表示装置及び画像データ生成方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

検体撮影して得られるボリュームデータに基づき生成した前記被検体内の画像データにおける管状構造物の内部に、フライスルーモード用の視点及び視線方向を設定してフライスルー画像データを生成し表示に供する画像診断装置において、前記設定される視点が前記管状構造物の内部あるいは外部に位置するかを判定する視点位置判定手段と、この視点位置判定手段により前記視点の位置が外部と判定された際に、該視点から前記管状構造物までの距離に応じて該管状構造物の内部位置を認識し、この内部位置へ前記視点を移動する視点移動手段を備えたことを特徴とする画像診断装置。

請求項2

被検体から時系列的に得られたボリュームデータに対しフライスルーモード用の視点及び視線方向を設定して時系列的なフライスルー画像データを生成する画像診断装置において、時間方向に隣接した2つの時相における前時相のフライスルー画像データの生成に用いた第1の視点を含む視点平面を、前記前時相に後続する後時相のボリュームデータに設定する視点平面設定手段と、前記後時相のボリュームデータにおける管腔臓器と前記視点平面との交線によって形成された2次元輪郭データに対する前記第1の視点の位置を判定する視点位置判定手段と、前記第1の視点が前記輪郭データの外部に存在する場合、前記輪郭データの内部に第2の視点を新たに設定し、更に、この第2の視点に基づいて第2の視線方向を設定する視点・視線方向設定手段と、前記第2の視点及び前記第2の視線方向の情報に基づいて前記後時相のボリュームデータを画像処理し後時相のフライスルー画像データを生成するフライスルー画像データ生成手段と、前記後時相のフライスルー画像データを表示する表示手段を備えたことを特徴とする画像診断装置。

請求項3

前記輪郭データの中心位置を検出する管腔中心検出手段を備え、前記視点・視線方向設定手段は、前記管腔中心検出手段が検出した前記輪郭データの中心位置に前記第2の視点を設定することを特徴とする請求項2記載の画像診断装置。

請求項4

前記視点・視線方向設定手段は、前記第1の視点及び前記第1の視点に基づいて設定された第1の視線方向によって決定される前時相の注目点と前記第2の視点を結ぶ線上に前記第2の視線方向を設定することを特徴とする請求項2記載の画像診断装置。

請求項5

前記視点・視線方向設定手段は、前記第2の視点を含み、前記第1の視点に基づいて設定された第1の視線方向に平行な線上に前記第2の視線方向を設定することを特徴とする請求項2記載の画像診断装置。

請求項6

前記視点平面設定手段は、前記第1の視点を含み前記第1の視点に基づいて設定された第1の視線方向に垂直な面を前記視点平面として設定することを特徴とする請求項2記載の画像診断装置。

請求項7

前記視点位置判定手段は、前記第1の視点を起点として前記輪郭データ上に設定された判定ラインと前記輪郭データとの交点の数に基づいて前記第1の視点の前記輪郭データに対する存在位置を判定することを特徴とする請求項2記載の画像診断装置。

請求項8

視点及び視線方向を指定する入力手段と、ボリュームレンダリング画像データ生成手段及びMPR画像データ生成手段の少なくとも何れかを備え、前記入力手段は、前記ボリュームレンダリング画像データ生成手段が生成したボリュームレンダリング画像データあるいはMPR画像データ生成手段が生成したMPR画像データに対して初期時相の視点及び視線方向を指定することを特徴とする請求項2記載の画像診断装置。

請求項9

前記表示手段は、前記ボリュームレンダリング画像データ及びMPR画像データの少なくとも何れかと前記フライスルー画像データを、時相を対応させて並列表示あるいは合成表示することを特徴とする請求項8記載の画像診断装置。

請求項10

画像診断装置によって生成された被検体の時系列的なボリュームデータに対しフライスルーモード用の視点及び視線方向を設定して時系列的なフライスルー画像データを生成する画像表示装置において、時間方向に隣接した2つの時相における前時相のフライスルー画像データの生成に用いた第1の視点を含む視点平面を、前記前時相に後続する後時相のボリュームデータに設定する視点平面設定手段と、前記後時相のボリュームデータにおける管腔臓器と前記視点平面との交線によって形成された2次元の輪郭データに対する前記第1の視点の位置を判定する視点位置判定手段と、前記第1の視点が前記輪郭データの外部に存在する場合、前記輪郭データの内部に第2の視点を新たに設定し、更に、この第2の視点に基づいて第2の視線方向を設定する視点・視線方向設定手段と、前記第2の視点及び前記第2の視線方向の情報に基づいて前記後時相のボリュームデータを画像処理し後時相のフライスルー画像データを生成するフライスルー画像データ生成手段と、前記後時相のフライスルー画像データを表示する表示手段を備えたことを特徴とする画像表示装置。

請求項11

前記ボリュームデータは、X線CT装置、MRI装置X線装置及び超音波診断装置の何れかによって生成されることを特徴とする請求項10記載の画像表示装置。

請求項12

被検体から時系列的に得られたボリュームデータに対しフライスルーモード用の視点及び視線方向を設定して時系列的なフライスルー画像データを生成する画像データ生成方法であって、視点平面設定手段が、時間方向に隣接した2つの時相における前時相のフライスルー画像データの生成に用いた第1の視点を含む視点平面を、前記前時相に後続する後時相のボリュームデータに設定するステップと、視点位置判定手段が、前記後時相のボリュームデータにおける管腔臓器と前記視点平面との交線によって2次元の輪郭データを形成するステップと、前記視点位置判定手段が、前記視点平面における前記第1の視点が前記輪郭データの外部に存在するか否かを判定するステップと、視点・視線方向設定手段が、前記視点位置判定手段の判定結果に基づいて前記輪郭データの内部に第2の視点を新たに設定し、更に、この第2の視点に基づいた視線方向を設定するステップと、フライスルー画像データ生成手段が、前記第2の視点及び前記視線方向の情報に基づいて前記後時相のボリュームデータを画像処理し後時相のフライスルー画像データを生成するステップを有することを特徴とするは画像データ生成方法。

技術分野

0001

本発明は、画像診断装置画像表示装置及び画像データ生成方法係り、特にフライスルー画像データの表示を可能とする画像診断装置、画像表示装置及び画像データ生成方法に関する。

背景技術

0002

医用画像診断技術は、1970年代コンピュータ技術発展に伴って実用化されたX線CT装置やMRI装置などによって急速な進歩を遂げ、今日の医療において必要不可欠なものとなっている。特に近年のX線CT装置やMRI装置では生体情報検出装置演算処理装置高速化、高性能化に伴なって画像データのリアルタイム表示が可能となり、更に、3次元画像データの生成と表示も容易に行なわれるようになった。

0003

例えば、X線CT装置においては、被検体の周囲に対向して配置されたX線管X線検出器高速回転すると共に前記被検体をその体軸方向連続移動することにより複数のスライス断面におけるX線投影データ収集し、これらのX線投影データを再構成処理することにより3次元データ(ボリュームデータ)の生成が行なわれている。又、近年では、検出素子が2次元的に配列されたX線検出器を用いたマルチスライス方式によりX線投影データの収集に要する時間は更に短縮され3次元画像データのリアルタイム表示が可能となった。

0004

一方、上述の方法によって得られたボリュームデータの例えば管腔臓器内に観察者視点仮想的に設定し、この視点から観察される臓器表面の3次元画像データ(以下では、フライスルー画像データと呼ぶ。)を生成して表示する仮想内視鏡モード(以下では、フライスルーモードと呼ぶ。)が既に実用化されている(例えば、特許文献1参照。)。

0005

そして、フライスルーモードの開発により、内視鏡的な画像を体外から収集されたボリュームデータに基づいて生成することが可能となり被検体に対する侵襲度が大幅に低減された。又、このフライスルーモードによれば、従来の内視鏡検査では不可能であった部位に対する視線設定が容易となるため、高精度の検査を安全且つ効率的に行なうことができるようになった。
特開2000−51207号公報

発明が解決しようとする課題

0006

ところで上述のフライスルー画像データは、ボリュームデータに対して設定された視点と視線方向に基づいて生成されるが、視点及び視線方向の設定は、従来、ボリュームデータの3次元情報処理によって行なわれてきた。このため、これらの設定に多くの時間を要しリアルタイムで収集されるボリュームデータの各々に対して好適な視線や視線方向を設定することが困難であった。特に、ボリュームデータにおける管腔臓器内に予め設定された視点が被検体の呼吸性移動や拍動性移動等に伴う管腔臓器の移動により管腔臓器外に相対的に移動した場合には、その位置補正を短時間で行なうことが不可能であった。このため安定したフライスルー画像データをリアルタイムで得ることができなかった。

0007

又、表示部に表示されたフライスルー画像データを観察した操作者手動によって管腔臓器外に相対移動した視点を好適な位置に再設定する方法が考えられるが、この方法では移動頻度の高い管腔臓器に対して良質なフライスルー画像データを得ることは困難であり、又、操作者に多大な負荷課するという問題点を有していた。

0008

本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、被検体に対して得られたボリュームデータに基づき安定したフライスルー画像データの表示を可能とする画像診断装置、画像表示装置及び画像データ生成方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

上記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の画像診断装置は、被検体を撮影して得られるボリュームデータに基づき生成した前記被検体内における管状構造物の内部に、フライスルーモード用の視点及び視線方向を設定してフライスルー画像データを生成し表示に供する画像診断装置において、前記設定される視点が前記管状構造物の内部あるいは外部に位置するかを判定する視点位置判定手段と、この視点位置判定手段により前記視点の位置が外部と判定された際に、該視点から前記管状構造物までの距離に応じて該管状構造物の内部位置を認識し、この内部位置へ前記視点を移動する視点移動手段を備えたことを特徴としている。

0010

又、請求項2に係る本発明の画像診断装置は、被検体から時系列的に得られたボリュームデータに対しフライスルーモード用の視点及び視線方向を設定して時系列的なフライスルー画像データを生成する画像診断装置において、時間方向に隣接した2つの時相における前時相のフライスルー画像データの生成に用いた第1の視点を含む視点平面を、前記前時相に後続する後時相のボリュームデータに設定する視点平面設定手段と、前記後時相のボリュームデータにおける管腔臓器と前記視点平面との交線によって形成された2次元の輪郭データに対する前記第1の視点の位置を判定する視点位置判定手段と、前記第1の視点が前記輪郭データの外部に存在する場合、前記輪郭データの内部に第2の視点を新たに設定し、更に、この第2の視点に基づいて第2の視線方向を設定する視点・視線方向設定手段と、前記第2の視点及び前記第2の視線方向の情報に基づいて前記後時相のボリュームデータを画像処理し後時相のフライスルー画像データを生成するフライスルー画像データ生成手段と、前記後時相のフライスルー画像データを表示する表示手段を備えたことを特徴としている。

0011

一方、請求項10に係る本発明の画像表示装置は、画像診断装置によって生成された被検体の時系列的なボリュームデータに対しフライスルーモード用の視点及び視線方向を設定して時系列的なフライスルー画像データを生成する画像表示装置において、時間方向に隣接した2つの時相における前時相のフライスルー画像データの生成に用いた第1の視点を含む視点平面を、前記前時相に後続する後時相のボリュームデータに設定する視点平面設定手段と、前記後時相のボリュームデータにおける管腔臓器と前記視点平面との交線によって形成された2次元の輪郭データに対する前記第1の視点の位置を判定する視点位置判定手段と、前記第1の視点が前記輪郭データの外部に存在する場合、前記輪郭データの内部に第2の視点を新たに設定し、更に、この第2の視点に基づいて第2の視線方向を設定する視点・視線方向設定手段と、前記第2の視点及び前記第2の視線方向の情報に基づいて前記後時相のボリュームデータを画像処理し後時相のフライスルー画像データを生成するフライスルー画像データ生成手段と、前記後時相のフライスルー画像データを表示する表示手段を備えたことを特徴としている。

0012

又、請求項12に係る本発明の画像データ生成方法は、被検体から時系列的に得られたボリュームデータに対しフライスルーモード用の視点及び視線方向を設定して時系列的なフライスルー画像データを生成する画像データ生成方法であって、視点平面設定手段が、時間方向に隣接した2つの時相における前時相のフライスルー画像データの生成に用いた第1の視点を含む視点平面を、前記前時相に後続する後時相のボリュームデータに設定するステップと、視点位置判定手段が、前記後時相のボリュームデータにおける管腔臓器と前記視点平面との交線によって2次元の輪郭データを形成するステップと、前記視点位置判定手段が、前記視点平面における前記第1の視点が前記輪郭データの外部に存在するか否かを判定するステップと、視点・視線方向設定手段が、前記視点位置判定手段の判定結果に基づいて前記輪郭データの内部に第2の視点を新たに設定し、更に、この第2の視点に基づいた視線方向を設定するステップと、フライスルー画像データ生成手段が、前記第2の視点及び前記視線方向の情報に基づいて前記後時相のボリュームデータを画像処理し後時相のフライスルー画像データを生成するステップを有することを特徴としている。

発明の効果

0013

本発明によれば、被検体に対して得られたボリュームデータを用いて行なわれるフライスルーモードにおいて、安定したフライスルー画像データの表示が可能となる。

発明を実施するための最良の形態

0014

以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。

0015

以下に述べる本発明の第1の実施例では、先ず、当該被検体の診断対象部位に対して時系列的に得られたボリュームデータにおける最初の時相(第1時相)のボリュームデータを用いてボリュームレンダリング画像データを生成し、このボリュームレンダリング画像データの管腔臓器に対し第1時相の視点及び視線方向を設定する。そして、上述のボリュームデータと視点及び視線方向に基づいて第1時相のフライスルー画像データの生成と表示を行なう。

0016

次に、第1時相の視点を含み第1時相の視線方向に垂直な平面(以下では、視点平面と呼ぶ。)と前記第1時相に後続する第2時相のボリュームデータにおける管腔臓器の輪郭との交線に基づいて第2時相の2次元輪郭データ(以下では、輪郭データと呼ぶ。)を生成し、第1時相の視点が第2時相の輪郭データの内部に存在するか否かを判定する。

0017

そして、第1時相の視点が第2時相の輪郭データの外部にある場合には、管腔臓器の中心位置(管腔中心)を検出し、この中心位置に対して新たに設定した第2時相の視点及び視線方向と第2時相のボリュームデータに基づいて第2時相のフライスルー画像データを生成する。一方、第1時相の視点が第2時相の輪郭データの内部にある場合には、第1時相の視点及び視線方向をそのまま第2時相の視点及び視線方向に設定し、この第2時相の視点及び視線方向と第2時相のボリュームデータに基づいて第2時相におけるフライスルー画像データを生成する。更に、同様の手順を繰り返すことにより第3時相以降のフライスルー画像データの生成を行なう。

0018

尚、以下に述べる本実施例の画像診断装置はX線CT装置を例に説明するが、例えば、MRI装置や超音波診断装置等の他の画像診断装置であってもよい。又、本実施例では時系列的なボリュームデータに対して視点及び視線方向を設定する場合について述べるが、時系列的なボリュームデータに限定されるものではなく所定時相静止したボリュームデータであってもよい。

0019

(画像診断装置の構成)
以下、本発明の実施例における画像診断装置の構成につき図1を用いて説明する。

0020

図1は、本実施例における画像診断装置の全体構成を示すブロック図であり、画像診断装置100は、マルチスライス方式により被検体の複数スライス面において略同時に得られた投影データに基づきボリュームデータを生成するデータ生成部1と、得られたボリュームデータを保存するデータ記憶部2と、このボリュームデータを読み出してボリュームレンダリング画像データやフライスルー画像データを生成するためのデータ処理を行なうフライスルー処理部3と、ボリュームレンダリング画像データ及びフライスルー画像データを表示する表示部4と、表示されたボリュームレンダリング画像データに対しフライスルー画像データ用の視点位置や視線方向を指定する入力部5と、上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部6を備えている。

0021

図2は、本実施例におけるデータ生成部1の構成を示すブロック図であり、X線CT法によるボリュームデータの生成機能を有したデータ生成部1は、被検体150の周囲で回転動作する架台回転部11と、被検体150を載置し前記架台回転部11の開口部において体軸方向に移動する寝台12と、架台回転部11の回転及び寝台12の移動を行なう寝台・架台移動機構部13を備え、更に、寝台・架台移動機構部13を制御する機構制御部14と、被検体150に対してX線照射するX線発生部15と、被検体150を透過したX線を投影データとして収集する投影データ収集部16と、この投影データを再構成処理してボリュームデータを生成するボリュームデータ生成部17を備えている。

0022

寝台12は、寝台・架台移動機構部13の駆動によりその長手方向にスライド可能な図示しない天板を有し、被検体150は、その体軸方向がこの天板の長手方向に略一致するように載置される。又、機構制御部14は、システム制御部6からの制御信号により、前記天板の長手方向への移動や架台回転部11の回転を制御する。

0023

一方、X線発生部15は、被検体150に対しX線を照射するX線管152と、このX線管152の陽極陰極の間に印加する高電圧を発生する高電圧発生器151と、X線管152から照射されたX線をコリメートするX線絞り器153と、架台回転部11に据付けられたX線管152に対し高電圧発生器151の高電圧を供給するスリップリング154を備えている。

0024

X線管152は、X線を発生する真空管であり、高電圧発生器151から供給された高電圧により電子加速してタングステンターゲット衝突させX線を発生させる。又、X線絞り器153は、X線管152と被検体150の間に位置し、X線管152から放射されたX線ビームを所定の撮像サイズに絞り込む機能を有している。例えば、X線管152から放射されたX線ビームを有効視野領域に対応したコーンビーム四角錐)状X線ビームあるいはファンビーム状X線ビームを形成する。

0025

一方、架台回転部11に装着された投影データ収集部16は、被検体150を透過したX線を検出するX線検出器161と、このX線検出器161における検出信号を所定のチャンネル数束ねスイッチ群162と、スイッチ群162からの出力信号をA/D変換するDAS(Data Acquisition System)163と、DAS163の出力を架台固定部10に設けられたボリュームデータ生成部17に非接触で供給するデータ伝送回路164を備えている。

0026

即ち、X線管152、X線絞り器153、スリップリング154及び投影データ収集部16は、架台固定部10に対して回転可能な架台回転部11に設けられ、機構制御部14の駆動制御信号により、被検体150の体軸にほぼ平行な回転中心軸(Z軸)の周囲で1回転/秒乃至2回転/秒の高速回転が行なわれる。

0027

そして、投影データ収集部16のX線検出器161では、シンチレータフォトダイオードを有したX線検出素子2次元配列され、例えば、被検体150の体軸方向に設定されたスライス方向(Z方向)に対し80素子、又、前記スライス方向に直交するチャンネル方向に対し約900素子のX線検出素子が配置されている。但し、チャンネル方向に配列されたX線検出素子は、X線管152の焦点を中心とした円弧に沿って架台回転部11に装着されている。

0028

次にスイッチ群162は、X線検出器161が出力した検出信号をDAS163へ供給する際、スライス方向におけるX線検出素子からの検出信号を所定チャンネル数に「データ束ね」してDAS163に供給する。即ち、スライス方向のスライス間隔は、この「データ束ね」によって決定される。そして、DAS163は、図示しない複数チャンネルの受信部を有し、この受信部は、X線検出器161からスイッチ群162を介して出力された電流信号電圧信号に変換し、更に、この電圧信号をA/D変換して投影データを生成する。

0029

データ伝送回路164は、DAS163から出力された投影データを、例えば、光通信手段によりボリュームデータ生成部17に供給する。尚、このデータ伝送方法は、回転体固定体の間の信号伝送が可能であれば他の方法に替えることが可能であり、例えば、既に述べたスリップリングを使用してもよい。但し、X線検出器161では、1回転(約1秒)の間に2次元投影データの検出が行われており、このような膨大な投影データの伝送を実現するために、DAS163及びデータ伝送回路164には高速処理機能が要求される。

0030

次に、ボリュームデータ生成部17は、投影データ記憶部171と、再構成演算部172を備えている。投影データ記憶部171は、X線検出器161にて検出されデータ伝送回路164等を介して供給された投影データを保存する記憶回路であり、被検体150の複数スライス面に対して収集された投影データが保存される。一方、再構成演算部172は、投影データ記憶部171に一旦保存された投影データを読み出し、スライス方向に対してデータ補間処理を行なった後再構成処理してボリュームデータを生成する。そして、生成されたボリュームデータを図1のデータ記憶部2に保存する。

0031

図1に戻って、フライスルー処理部3は、ボリュームレンダリング画像データ生成部31と、視点・視線方向設定部32と、フライスルー画像データ生成部33と、視点平面設定部34と、視点位置判定部35と、管腔中心検出部36を備えている。

0032

ボリュームレンダリング画像データ生成部31は、図示しない不透明度・色調設定部とレンダリング処理部を備えている。そして、前記不透明度・色調設定部は、データ記憶部2に保存された第1時相のボリュームデータを読み出し、例えば、このボリュームデータの各画素値ボクセル値)に基づいて不透明度や色調を画素単位で設定する。一方、前記レンダリング処理部は、前記不透明度・色調設定部が設定した不透明度や色調の情報に基づいて第1時相のボリュームデータをレンダリング処理しボリュームレンダリング画像データを生成する。

0033

一方、視点・視線方向設定部32は、表示部4に表示された上述のボリュームレンダリング画像データにおける管腔臓器に対して入力部5が指定した視点及び視線方向の位置情報に基づき、第1時相のフライスルー画像データの生成における視点及び視線方向を初期設定する。更に、視点・視線方向設定部32は、時系列的なフライスルー画像データの生成中にその視点が被検体の呼吸性移動や拍動性移動に伴って管腔臓器の外部に相対移動した場合には、管腔臓器の中心位置情報に基づいて視点と視線方向を更新する。

0034

図3は、視点・視線方向設定部32によって設定された視点及び視線方向を模式的に示したものであり、ボリュームレンダリング画像データの管腔臓器における所望の位置に視点Vpと視線方向VLが設定される。この場合、視点Vpから所定距離Zx離れた位置に視線方向VLに垂直なフライスルー画像データの投影面PPが設定され、更に、視線方向VLと投影面PPとの交点注目点P0が設定される。

0035

次に、図1のフライスルー画像データ生成部33は、データ生成部1が生成した各時相のボリュームデータとこのボリュームデータに対して視点・視線方向設定部32が設定した視点及び視線方向の情報を用いて所定の画像処理を行ない,フライスルー画像データを生成する。例えば、上述のボリュームレンダリング画像データを用いて設定された第1時相の視点及び視線方向に基づいて第1時相のフライスルー画像データを生成し、更に、被検体の呼吸性移動や拍動性移動に伴って新たに設定(更新)された視点及び視線方向の情報に基づき第2時相以降のフライスルー画像データを生成する。

0036

一方、視点平面設定部34は、時間方向に隣接する2つの時相(以下では、先行する時相を前時相と呼び、この前時相に後続する時相を後時相と呼ぶ。)における前時相のフライスルー画像データの生成に用いた視点及び視線方向の情報に基づき、前記視点を含み前記視線方向に垂直な視点平面をデータ記憶部2から読み出した後時相のボリュームデータに設定する。

0037

視点位置判定部35は、後時相のボリュームデータにおける管腔臓器の輪郭と視点平面設定部34が前記ボリュームデータに設定した視点平面との交線に基づいて輪郭データを生成する。そして、前時相の視点が前記輪郭データの内部に存在するか否かを判定し、その判定結果を管腔中心検出部36あるいは視点・視線方向設定部32に供給する。

0038

図4は、視点平面設定部34によって設定された視点平面に形成される管腔臓器の輪郭データを説明するための図であり、前時相の視点Vp及び視線方向VLが図示の位置及び方向に設定されている場合、視点平面設定部34は、視点Vpを含み視線方向VLに垂直な視点平面PLを設定する。このとき、視点平面PLには後時相のボリュームデータにおける管腔臓器Daの輪郭データCtが形成される。

0039

一方、図5は、視点位置判定部35による視点位置の判定方法を示したものであり、図5(a)は、前時相の視点Vpが輪郭データCtの内部にある場合を、又、図5(b)は、前記視点Vpが輪郭データCtの外部にある場合を示している。そして、輪郭データCtに対する視点Vpの存在位置を判定するために、視点位置判定部35は、視点Vpを起点として任意の方向に半直線(以下では、判定ラインと呼ぶ。)を設定し、この判定ラインと輪郭データCtとの交点の数を計数する。そして、交点が奇数個の場合,視点は輪郭データの内部に存在し、交点が遇数個の場合,輪郭データの外部に存在しているものと判定する。

0040

即ち、図5(a)のように視点Vpが輪郭データCtの内部に存在する場合、視点Vpを起点とした半直線で設定された判定ラインL1は交点Pc1で、又、判定ラインL2は交点Pc2で輪郭データCtと交わる。一方、図5(b)のように視点Vpが輪郭データCtの外部に存在する場合、視点Vpを起点として設定された判定ラインL3は交点Pc31及び交点Pc32の2箇所において輪郭データCtと交わり、同様にして設定された判定ラインL4も交点Pc41及び交点Pc42の2箇所において輪郭データCtと交わる。

0041

次に、図1の管腔中心算出部36は、視点位置判定部35の判定結果に基づいて新たに設定(更新)する視点の位置座標を検出する。即ち、視点位置判定部35において前時相の視点が視点平面上に生成された輪郭データの外部に存在していることが判明した場合、管腔中心検出部36は、例えば、視点平面上に形成された前記輪郭データの中心位置を検出し、この中心位置の情報を視点・視線方向設定部32に供給する。

0042

図6は、前時相の視点Vpが輪郭データCtの外部に存在する場合、管腔中心検出部36による輪郭データCtの中心位置検出方法を示したものであり、管腔中心検出部36は、先ず、図6(a)に示すように視点Vpを中心として輪郭データCtに内接する円Caの半径raと前記輪郭データCtに外接する円Cbの半径rbを算出し、次いで、視点Vpを中心とした半径r3(r3=(r1+r2)/2)の円Cmを設定する。

0043

次いで管腔中心検出部36は、図6(b)に示すように円Cmの円周上に評価点P1乃至PNを所定間隔で設定し、これらの評価点P1乃至PNの夫々が輪郭データCtの内部に存在するか否かを図5に示した方法と同様の方法によって判定する。そして、評価点P1乃至PM(PM<PN)が輪郭データCtの内部に存在することが判明した場合、評価点P1乃至PMの中央部にある評価点Pm(例えば、m=M/2)の位置座標を輪郭データCtの中心座標(即ち、管腔臓器の中心位置座標)として検出する。

0044

図1に戻って、表示部4は、図示しない表示データ生成回路変換回路モニタを備えている。前記表示データ生成回路は、ボリュームレンダリング画像データ生成部31が生成したボリュームレンダリング画像データあるいはフライスルー画像データ生成部33が生成したフライスルー画像データに対し、これらの画像データに関連した付帯情報重畳して表示用データを生成する。そして、前記変換回路は、上述の表示用データに対してD/A変換とテレビフォーマット変換を行ない前記モニタに表示する。尚、この表示部4と入力部5を用いることによって、操作者は画像診断装置100との対話が可能になっている。

0045

次に、入力部5は、表示パネルキーボード、各種スイッチ、選択ボタンマウス等の入力デバイスを備えたインターラクティブインターフェースであり、操作者は、入力部5に設けられた上述の入力デバイスを用いてボリュームデータの生成における投影データ収集条件や再構成条件等の設定を行なう。更に、表示部4に表示されたボリュームレンダリング画像データを用いた第1時相の視点及び視線方向の指定や各種のコマンド信号の入力等も入力部5の入力デバイスを用いて行なう。

0046

システム制御部6は、図示しないCPUと記憶回路を備え、前記記憶回路には図3の視点・投影面間距離Zx、図5の判定ライン方向、図6の評価点間隔等の情報が予め保管されており、更に、入力部5にて設定された上述の投影データ収集条件や再構成条件等の各種情報も前記記憶回路に保存される。そして、前記CPUは、これらの情報に基づいてデータ生成部1、フライスルー処理部3及び表示部4の各ユニットを統括的に制御しフライスルー画像データの生成と表示を行なう。

0047

(フライスルー画像データの生成手順
次に、本発明の第1の実施例におけるフライスルー画像データの生成手順につき図7フローチャートに沿って説明する。

0048

画像診断装置の操作者は、フライスルー画像データの生成に先立って、ボリュームデータ生成における投影データ収集条件や再構成条件等を入力部5にて設定し、システム制御部6は、設定されたこれらの条件を自己の記憶回路に保存する(図7のステップS1)。

0049

ここで本実施例におけるボリュームデータの生成方法につき図8を用いて説明する。この実施例では、スライス方向(被検体の体軸方向)に80個のX線検出素子が配列されたX線検出器161を用い、寝台12を固定した状態で80スライス面における投影データを収集する場合について述べる。例えば、スライス方向の配列間隔が1mmのX線検出素子を有したX線検出器161を被検体の周囲で回転させながらX線管152が照射するX線を検出することにより、スライス間隔ΔZが1mmのスライス位置Z1乃至Z80における投影データを収集する。

0050

上述のステップS1における装置の初期設定が終了したならば、操作者は寝台12の天板上に被検体を載置し、この被検体の検査部位に架台回転部11のスライス位置Z=Z1乃至Z80が対応するように、被検体をスライス方向の好適な位置に移動する。

0051

次いで、操作者は、入力部5においてボリュームデータの生成を行なうためのコマンド信号を入力する。このコマンド信号を入力部5から受信したシステム制御部6は、機構制御部14を介して寝台・架台機構部13に制御信号を供給し、X線管152とX線検出器161が対向して取りつけられた架台回転部11を被検体の周囲で1回転/秒乃至2回転/秒の速度で回転させた状態でX線の照射と検出を繰り返して最初の時相(第1時相)における投影データの収集を開始する。

0052

被検体へのX線照射に際し高電圧発生器151は、システム制御部6の記憶回路に保存されている管電圧及び管電流設定条件に従ってX線照射に必要な電力(管電圧と管電流)をX線管152に供給し、この電力の供給を受けたX線管152は被検体に対してファンビームX線を照射する。

0053

X線管152から照射され被検体を透過したX線は、投影データ収集部16のX線検出器161によって検出される。即ち、被検体を透過したX線は、スライス方向の素子数が80、チャンネル方向の素子数が900のX線検出器161において透過線量に比例した電荷電流)に変換される。更に、この電流は、スイッチ群162を介してDAS163に供給されて電圧に変換された後A/D変換され、80スライス分の投影データが収集される。

0054

収集された投影データは、架台回転部11に装着されたデータ伝送回路164の送信部に送られて光信号に変換され、空中を介して架台固定部10に取りつけられたデータ伝送回路164の受信部にて受信される。そして、受信された投影データは、ボリュームデータ生成部17の投影データ記憶部171に一旦保存される。

0055

被検体に対するX線の照射とX線透過データの検出は、X線管152及びX線検出器161を被検体の周囲で回転させながら連続的に行なわれ、例えば、1000回/回転の頻度で被検体にX線が照射される場合には、80のスライスに対して80000/秒乃至160000/秒の投影データが収集される。そして、各スライス位置(Z=Z1乃至Z80)において収集された第1時相の投影データは投影データ記憶部171に保存される。

0056

次に、ボリュームデータ生成部17の再構成演算部172は、投影データ記憶部171に保存された第1時相の投影データを、例えば180度+ファンビーム角度の範囲で読み出す。そして、必要に応じてスライス方向の補間処理を行なった後再構成処理して第1時相におけるボリュームデータを生成し、データ記憶部2に保存する(図7のステップS2)。

0057

一方、フライスルー処理部3のボリュームレンダリング画像データ生成部31は、データ記憶部2に保存されたボリュームデータを読み出して所定のレンダリング処理を行ない、管腔臓器の輪郭が強調された第1時相のボリュームレンダリング画像データを生成する。そして、生成したボリュームレンダリング画像データを表示部4に供給し、表示部4に備えられたモニタに表示する(図7のステップS3)。

0058

次に、表示部4に表示された第1時相のボリュームレンダリング画像データを観察した操作者は、このボリュームレンダリング画像データにおける管腔臓器の略中心部に対しフライスルー画像データを生成するための視点及び視線方向の位置や方向を指定する。そして、入力部5から出力された第1時相における視点の位置情報及び視線方向の方向情報を、システム制御部6を介して受信した視点・視線方向設定部32は、これらの情報に基づいて第1時相における視点及び視線方向を設定し、この視点及び視線方向の情報をフライスルー画像データ生成部33と視点平面設定部34に供給する(図7のステップS4)。

0059

視点及び視線方向の情報を視点・視線方向設定部32から受信したフライスルー画像データ生成部33は、データ記憶部2に保存されている第1時相のボリュームデータを再度読み出し、上述の視点及び視線方向の情報に基づいて前記ボリュームデータを処理し第1時相のフライスルー画像データを生成する。そして、生成したフライスルー画像データを表示部4のモニタに表示する(図7のステップS5)。

0060

一方、データ生成部1は、第1時相におけるボリュームデータの生成に後続して第2時相におけるボリュームデータをステップS2と同様の手順によって生成し、得られたボリュームデータをデータ記憶部2に保存する(図7のステップS6)。

0061

又、視点平面設定部34は、データ記憶部2に保存されている第2時相のボリュームデータを読み出し、視点・視線方向設定部32から供給された第1時相の視点及び視線方向の情報に基づいて前記視点を含み前記視線方向に垂直な視点平面を前記第2時相のボリュームデータに設定する。この視点平面の位置情報を視点位置判定部35に供給する(図7のステップS7)。

0062

次いで、視点位置判定部35は、第2時相のボリュームデータにおける管腔臓器の輪郭と視点平面設定部34が設定した視点平面との交線に基づいて輪郭データを生成する。そして、第1時相の視点が輪郭データの内部に存在するか否かを判定する(図7のステップS8)。

0063

そして、図5に示した方法によって第1時相の視点が輪郭データの外部に存在していると判定した場合、その判定結果を管腔中心検出部36に供給する。この判定結果が供給された管腔中心検出部36は、視点平面上に形成された輪郭データの中心位置を、例えば、図6に示した方法によって検出し、この中心位置情報を視点・視線方向設定部32に供給する(図7のステップS9)。

0064

次いで、視点・視線方向設定部32は、前記中心位置情報に基づいて第1時相の視点及び視線方向を更新し第2時相の視点及び視線方向を設定する(図7のステップS10)。そして、フライスルー画像データ生成部33は、データ記憶部2から読み出した第2時相のボリュームデータを前記第2時相の視点及び視線方向に基づいて処理し第2時相におけるフライスルー画像データを生成して表示部4のモニタに表示する(図7のステップS11)。

0065

一方、上述のステップS8において、第1時相の視点が輪郭データの内部に存在していると判定された場合、視点位置判定部35はその判定結果を視点・視線方向設定部32に供給する。次いで、視点・視線方向設定部32は、第1時相の視点及び視線方向をそのまま第2時相の視点及び視線方向に設定し、フライスルー画像データ生成部33は、この第2時相の視点及び視線方向に基づき第2時相のフライスルー画像データを生成して表示部4のモニタに表示する(図7のステップS11)。

0066

以下、ステップS6乃至ステップS11の手順を繰り返して第3時相以降のフライスルー画像データの生成と表示を行なうことにより、常に管腔臓器の内部に視点が設定された状態でのフライスルー画像データが略リアルタイムで表示される。

0067

尚、上述のステップS10において、視点・視線方向設定部32は、既に述べたように管腔臓器の中心位置情報に基づいて視点位置を更新し次時相の視点を設定するが、この視点位置の更新に伴う視線方向の具体的な更新方法につき図9を用いて説明する。

0068

図9(a)及び図9(b)は、更新前の前時相における視点Vp1及び視線方向VL1と更新後の後時相における視点Vp2及び視線方向VL2を示したものであり、図9(a)における更新後の視線方向VL2は更新後の視点Vp2を起点とし、更新前の視点Vp1及び視線方向VL1によって一義的に決定される注目点P0(図3参照)と前記視点Vp2を結ぶ線上に設定される。

0069

一方、図9(b)における更新後の視線方向VL2は更新後の視点Vp2を起点とし、更新前の視線方向VL1と略平行な線上に設定される。

0070

以上述べた本発明の第1の実施例によれば、当該被検体に対して時系列的に得られたボリュームデータに基づいてフライスルー画像データの生成と表示を行なう際、安定した良質のフライスルー画像データを略リアルタイムで表示することが可能となる。

0071

特に、フライスルー画像データの生成における視点及び視線方向は被検体の呼吸性移動や拍動性移動等に関わらず、常にボリュームデータの管腔臓器内に設定することができるため安定したフライスルー画像データの表示が可能となる。

0072

又、視点及び視線方向の更新は、前記視点を含み前記視線方向に垂直な視点平面上に形成された管腔臓器の輪郭データと前記視点の位置情報に基づいて、更に言えば、視点を中心とし管臓器へ内接する円および外接する円を用いて行なわれるため、血管のように断面がほぼ円形と単純な形状ではなく、図5及び図6に示すように管腔臓器が複雑な形状を呈しているような場合においても、時系列的なボリュームデータの各々に対する視点を正確に更新することが可能となり、安定した良質のフライスルー画像データを略リアルタイムで表示することができる。尚、血管のように断面がほぼ円形と単純な形状に限って適用し得る他の構成については後述する。

0073

以上の理由により本実施例によれば診断精度診断効率が改善され、更に、操作者の負担を軽減することができる。

0074

尚、上述の本実施例における画像診断装置100の説明では、データ生成部1が生成したボリュームデータを一旦保存するデータ記憶部2が備えられている場合について述べたが、フライスルー処理部3の各ユニットにおける処理速度が十分速い場合にはデータ記憶部2は必ずしも必要ではなく、データ生成部1が生成したボリュームデータをフライスルー処理部3に直接供給してもよい。

0075

又、既に述べたように、本実施例の画像診断装置はX線CT装置を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、MRI装置や超音波診断装置等の他の画像診断装置であってもよい。

0076

次に、本発明の第2の実施例について説明する。この実施例の第1の実施例との差異は、フライスルー画像データの生成と表示を行なう画像表示装置がボリュームデータを生成する画像診断装置に対して独立に設けられていることにある。

0077

(画像表示装置の構成)
本実施例における画像表示装置の構成につき図10を用いて説明する。尚、図10に示した画像表示装置の全体構成を示すブロック図において、図1に示した第1の実施例の各ユニットと同様な機能を有するユニットは、同一番号で示し、詳細な説明を省略する。

0078

即ち、図10に示した画像表示装置150は、当該被検体のボリュームデータが予め保管されているデータ記憶部20と、このボリュームデータを読み出してボリュームレンダリング画像データやフライスルー画像データを生成するための画像処理を行なうフライスルー処理部3と、ボリュームレンダリング画像データ及びフライスルー画像データを表示する表示部4と、表示されたボリュームレンダリング画像データに基づきフライスルー画像データを生成するための視点及び視線方向の位置や方向を指定する入力部50と、上述の各ユニットを統括的に制御するシステム制御部60を備えている。

0079

データ記憶部20は、多くの画像データの保管が可能な大容量記憶回路を有し、別途設置された画像診断装置によって生成され図示しないネットワークあるいはMO(光磁気ディスク)等の記憶媒体を介して供給された当該被検体の時系列的なボリュームデータを保管している。

0080

一方、入力部50は、表示パネルやキーボード、各種スイッチ、選択ボタン、マウス等の入力デバイスを備えたインターラクティブなインターフェースであり、操作者は、上述の入力デバイスを用い表示部4に表示されたボリュームレンダリング画像データに対して第1時相の視点及び視線方向の位置や方向の指定を行なう。

0081

又、システム制御部60は、図示しないCPUと記憶回路を備え、前記記憶回路には視点・投影面間距離Zx、判定ライン方向、評価点間隔等の情報が予め保管されている。そして、前記CPUは、これらの情報に基づいてフライスルー処理部3及び表示部4の各ユニットを統括的に制御しフライスルー画像データの生成と表示を行なう。

0082

尚、この画像表示装置によるフライスルー画像データの生成手順は、ボリュームデータの生成を除けば上述の第1の実施例と同様であるため説明を省略する。

0083

以上述べた第2の実施例によれば、別途設置された画像診断装置から供給された当該被検体の時系列的なボリュームデータを用いてフライスルー画像データの生成と表示を行なう際、安定した良質のフライスルー画像データの動画像表示が可能となり、更に、前記画像診断装置と直接接続することにより上述のフライスルー画像データを略リアルタイムで表示することも可能となる。

0084

特に、フライスルー画像データの生成における視点及び視線方向は被検体の呼吸性移動や拍動性移動等に関わらず、常にボリュームデータの管腔臓器内に設定されるため安定したフライスルー画像データの表示が可能となる。

0085

又、視点及び視線方向の更新は、前記視点を含み前記視線方向に垂直な視点平面上に形成された管腔臓器の輪郭データと前記視点の位置情報に基づいて行なわれるため、時系列的なボリュームデータの各々に対する視点を短時間で更新することが可能となり、フライスルー画像データの動画像表示やリアルタイム表示を容易に行なうことができる。

0086

更に、本実施例における画像表示装置は、種類の異なる複数の画像診断装置から得られたボリュームデータに対しても対応可能なため、所望の画像診断装置によって得られたボリュームデータを用いてフライスルー画像データの生成と表示を行なうことができる。

0087

以上、本発明の実施例について述べてきたが、本発明は、上述の実施例に限定されるものでは無く変形して実施してもよい。例えば、上述の実施例の画像診断装置100あるいは画像表示装置200は、ボリュームレンダリング画像データを用いて第1時相の視点及び視線方向を設定する場合について述べたが、フライスルー処理部3は前記ボリュームデータを用いて任意の2次元画像データ(MPR画像データ:Multi-Planar-Reconstruction)を生成するMPR画像データ生成部を備え、表示部4に表示されたMPR画像データを用いて第1時相の視点及び視線方向を設定してもよい。この方法によれば、特に、細い管腔臓器に対する視点/視線方向の設定を精度よく行なうことができる。

0088

又、ボリュームレンダリング画像データ生成部31や上述のMPR画像データ生成部によって第2時相以降のボリュームレンダリング画像データやMPR画像データを時系列的に生成し、これらの画像データと同一時相におけるフライスルー画像データを表示部4において並列表示あるいは合成表示してもよい。この方法により更に多くの有効な情報を得ることができる。

0089

更に、上述の実施例では時系列的に得られるボリュームデータを用いてフライスルー画像データを生成する場合について述べたが、これに限定されるものではなく、所定時相の静止したボリュームデータに対して視点及び視線方向を更新しフライスルー画像データを生成してもよい。

0090

一方、上述の実施例の視点位置の判定では複数の判定ラインを用い、複数方向において得られた交点数統計的処理することにより視点位置の判定精度を向上することができるが、鮮明な輪郭データが得られている場合には1つの判定ラインによって視点位置の判定を行なっても構わない。

0091

又、上述の実施例では、図6に示した輪郭データの中心位置検出方法により複雑な形状を有した管腔臓器に対しても視点を正確に設定あるいは更新することが可能となるが、血管のように単純な形状をしている管腔臓器に対しては、例えば、図11に示すような方法により視点を設定してもよい。即ち、図11に示すように略円形の断面を有した管腔臓器の輪郭データCtの外部に視点Vpが存在する場合、管腔中心検出部36は、視点Vpを起点とし輪郭データCtに垂直な判定ラインL5を設定し、この判定ラインL5と輪郭データCtとの交点Q1及びQ2の座標を算出する。そして、交点Q1と交点Q2の位置情報に基づいて管腔臓器における内部位置Pxの座標を算出し、この内部位置Pxを新たな視点に設定する。この場合、点Q1と点Q2を結ぶ線分中点を内部位置Pxに設定することが好適であるがこれに限定されない。単純な形状を有する管腔臓器に対して上述の方法を適用することにより、視線位置の更新を短時間かつ安定して行なうことが可能となる。

図面の簡単な説明

0092

本発明の第1の実施例に係る画像診断装置の全体構成を示すブロック図。
同実施例におけるデータ生成部の構成を示すブロック図。
同実施例の視点・視線方向設定部によって設定される視点及び視線方向を模式的に示す図。
同実施例の視点平面設定部によって設定された視点平面における管腔臓器の輪郭データを示す図。
同実施例の視点位置判定部による視点位置の判定方法を示す図。
同実施例の管腔中心検出部による輪郭データの中心位置検出方法を示す図。
同実施例におけるフライスルー画像データの生成手順を示すフローチャート。
同実施例におけるボリュームデータの生成方法を示す図。
同実施例における視線方向の更新方法を示す図。
本発明の第2の実施例に係る画像表示装置の全体構成を示すブロック図。
本発明の第1の実施例及び第2の実施例における視点位置設定方法の変形例を示す図。

符号の説明

0093

1…データ生成部
2、20…データ記憶部
3…フライスルー処理部
4…表示部
5、50…入力部
6、60…システム制御部
31…ボリュームレンダリング画像データ生成部
32…視点・視線方向設定部
33…フライスルー画像データ生成部
34…視点平面設定部
35…視点位置判定部
36…管腔中心検出部
11…架台回転部
12…寝台
13…寝台・架台移動機構部
14…機構制御部
15…X線発生部
16…投影データ収集部
17…ボリュームデータ生成部
151…高電圧発生器
152…X線管
153…X線絞り器
154…スリップリング
161…X線検出器
162…スイッチ群
163…DAS
164…データ伝送回路
171…投影データ記憶部
172…再構成演算部
100…画像診断装置
200…画像表示装置

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