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技術 肝機能障害抑制剤

出願人 雪印乳業株式会社
発明者 門岡幸男川崎功博川上浩
出願日 2006年1月23日 (14年1ヶ月経過) 出願番号 2006-014464
公開日 2007年8月9日 (12年6ヶ月経過) 公開番号 2007-195411
状態 未査定
技術分野 食品の着色及び栄養改善 動物,微生物物質含有医薬 化合物または医薬の治療活性
主要キーワード 熟成室 粉寒天 白カビ 液体飼料 カマンベール カルトン 脂肪含有食品 日平均
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年8月9日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (2)

課題

解決手段

チーズに含まれる成分を有効成分とする肝機能障害抑制剤、チーズに含まれる成分を配合した肝機能障害抑制用飲食品。チーズに含まれる成分には、肝機能障害を抑制する作用があり、肝機能を顕著に改善する。

概要

背景

肝臓は、糖質タンパク質、脂質等の代謝・貯蔵、あるいは有害物質の分解・解毒等、種々の機能を担っている重要な臓器である。このような肝臓の機能は、種々の要因、例えば、ウイルス感染ストレス喫煙、不健康な食習慣飲酒等により障害を受け、その結果、急性肝炎慢性肝炎ウイルス性肝炎アルコール性脂肪肝肝硬変肝臓癌等を疾患するリスクが高まる。特に、食生活において、アルコールの摂取量が増加すると、肝機能に障害の生じるリスクが高まる。

なお、種々の要因により肝機能が障害を受けると、肝細胞内に存在するアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼとも称し、GOT略記する。)やアラニンアミノトランスフェラーゼ(グルタミン酸−ピルビン酸トランスアミナーゼとも称し、GPTと略記する。)等の酵素が血中に漏出するので、血中のGOT活性やGPT活性は、肝機能障害を示す指標となっている。

肝機能障害は、医薬治療することもできるが、望ましくは予防的な対処によって肝機能障害を最小限に留めた方が良いと考えられている。このような観点から、予防的な対処の手段として最も適しているのは、日常的に摂取できる食品食品成分であるといえる。そして、肝機能障害を抑制する食品として、ウコン牡蛎エキスレバーエキス等が知られている。

近年、食品や食品成分の生理機能に関する研究が盛んに行われるようになり、チーズについても、高脂肪含有食品であるのにも関わらず血中トリグリセリド濃度の低下促進作用やコレステロール代謝改善作用を有することが報告されている(特許文献1、特許文献2)。また、生体において疾病老化等に悪影響を及ぼす活性酸素フリーラジカル等による酸化的障害の抑制作用を有することも報告されている(特許文献3)。
特開2003−300890号公報
特開2003−144090号公報
特開2004−352958号公報

概要

肝機能障害抑制剤及び肝機能障害抑制用飲食品の提供。チーズに含まれる成分を有効成分とする肝機能障害抑制剤、チーズに含まれる成分を配合した肝機能障害抑制用飲食品。チーズに含まれる成分には、肝機能障害を抑制する作用があり、肝機能を顕著に改善する。なし

目的

本発明は、摂取することで肝機能障害の抑制に有用であり、しかも、日常的な摂取が可能であるチーズに含まれる成分を有効成分とする肝機能障害抑制剤、あるいは肝機能障害抑制用飲食品を提供することを課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
2件

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請求項1

チーズに含まれる成分を有効成分とする肝機能障害抑制剤

請求項2

チーズに含まれる成分が、チーズの熟成にしたがって増加する成分である請求項1記載の肝機能障害抑制剤。

請求項3

チーズ自体を使用した請求項1又は2記載の肝機能障害抑制剤。

請求項4

チーズに含まれる成分を配合した肝機能障害抑制用飲食品

請求項5

チーズに含まれる成分が、チーズの熟成にしたがって増加する成分である請求項4記載の肝機能障害抑制用飲食品。

請求項6

チーズ自体を配合した請求項4記載の肝機能障害抑制用飲食品。

技術分野

0001

本発明は、チーズに含まれる成分を有効成分とする肝機能障害抑制剤、あるいはチーズに含まれる成分を配合した肝機能障害抑制用飲食品に関する。本発明の肝機能障害抑制剤や肝機能障害抑制用飲食品は、これを摂取することによりアルコール性肝機能障害などの肝機能障害を抑制することができるので、肝機能障害に起因する疾患の治療及び予防に有用である。

背景技術

0002

肝臓は、糖質タンパク質、脂質等の代謝・貯蔵、あるいは有害物質の分解・解毒等、種々の機能を担っている重要な臓器である。このような肝臓の機能は、種々の要因、例えば、ウイルス感染ストレス喫煙、不健康な食習慣飲酒等により障害を受け、その結果、急性肝炎慢性肝炎ウイルス性肝炎アルコール性脂肪肝肝硬変肝臓癌等を疾患するリスクが高まる。特に、食生活において、アルコールの摂取量が増加すると、肝機能に障害の生じるリスクが高まる。

0003

なお、種々の要因により肝機能が障害を受けると、肝細胞内に存在するアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼとも称し、GOT略記する。)やアラニンアミノトランスフェラーゼ(グルタミン酸−ピルビン酸トランスアミナーゼとも称し、GPTと略記する。)等の酵素が血中に漏出するので、血中のGOT活性やGPT活性は、肝機能障害を示す指標となっている。

0004

肝機能障害は、医薬で治療することもできるが、望ましくは予防的な対処によって肝機能障害を最小限に留めた方が良いと考えられている。このような観点から、予防的な対処の手段として最も適しているのは、日常的に摂取できる食品食品成分であるといえる。そして、肝機能障害を抑制する食品として、ウコン牡蛎エキスレバーエキス等が知られている。

0005

近年、食品や食品成分の生理機能に関する研究が盛んに行われるようになり、チーズについても、高脂肪含有食品であるのにも関わらず血中トリグリセリド濃度の低下促進作用やコレステロール代謝改善作用を有することが報告されている(特許文献1、特許文献2)。また、生体において疾病老化等に悪影響を及ぼす活性酸素フリーラジカル等による酸化的障害の抑制作用を有することも報告されている(特許文献3)。
特開2003−300890号公報
特開2003−144090号公報
特開2004−352958号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、摂取することで肝機能障害の抑制に有用であり、しかも、日常的な摂取が可能であるチーズに含まれる成分を有効成分とする肝機能障害抑制剤、あるいは肝機能障害抑制用飲食品を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明者らは、日常的に摂取が可能である食品や食品成分によって生体の種々の機能異常を予防や改善できないかという観点で、チーズに含まれる成分に着目し、その生理機能を確認してきたところ、生体内において肝機能障害を抑制する作用を見出した。そして、この生理機能を利用した肝機能障害抑制剤、あるいは肝機能障害抑制用飲食品を供することにより、肝機能の障害を抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。つまり、チーズに含まれる成分の肝機能の障害を抑制する作用を利用し、チーズに含まれる成分を有効成分とする肝機能障害抑制剤、あるいはチーズに含まれる成分を配合した肝機能障害抑制用飲食品を提供することにより課題を解決することができた。

0008

なお、チーズは古来より食されてきた食品であり、日常的に摂取しても安全性に問題は全く無いといえるものであるが、日本におけるチーズの消費量は1日当たり5〜6g程度と少ない。

0009

本発明で使用することのできる成分は、通常食されているチーズ、例えば、ゴーダチーズチェダーチーズ、エメンタールチーズ、エダムチーズ、カマンベールスチルトンチーズ、ブルーチーズ等のナチュラルチーズ、あるいはこれらのナチュラルチーズを原料として加工されたプロセスチーズ等に含まれている。そして、チーズに含まれる成分として、チーズ自体を使用することもできる。また、チーズを溶媒に懸濁した後、脱脂不溶性物質除去、タンパク質除去等を行った画分を使用することもできるし、これらの画分を透析膜ゲル濾過イオン交換等の各種クロマトグラフィーにより精製した画分を使用することもできる。なお、これらの画分については、濃縮や乾燥を行って使用することもできる。

0010

ところで、チーズの熟成の程度を示す熟度(%)は、〔(可溶性窒素全窒素)×100〕の計算式で算出され、ナチュラルチーズ製造直後では6〜7%程度であるが、熟成が進むにつれて上昇し、24〜30%程度となるチーズもあるが、本発明では、チーズの熟成が進んで熟度が高くなる程、肝機能障害の抑制作用が高まることを確認している。このことは、肝機能障害の抑制作用に有効な成分が、チーズの熟成と共に増加していることを意味する。したがって、本発明では、チーズに含まれる成分として、チーズの熟成にしたがって増加する成分を使用することが望ましい。

0011

本発明の肝機能障害抑制剤の剤形としては、錠剤カプセル剤顆粒剤散剤粉剤シロップ剤等の製剤を例示することができる。また、肝機能障害抑制用飲食品としては、パンスナック菓子、ケーキ、プリン、飲料、発酵乳麺類ソーセージ、各種粉乳離乳食等を挙げることができる。

0012

なお、本発明の肝機能障害抑制剤の投与量は、治療や予防の目的、症状、体重、年齢性別等を考慮して適宜決定すればよいが、通常、チーズ自体では、20〜200g程度を摂取できるようにすることが望ましい。

発明の効果

0013

本発明の肝機能障害抑制剤や肝機能障害抑制用飲食品は、これらを摂取することにより肝機能の障害を抑制することができるので、急性肝炎、慢性肝炎、ウイルス性肝炎、アルコール性脂肪肝、肝硬変、肝臓癌等の疾患の予防および改善に有用である。

発明を実施するための最良の形態

0014

本発明の肝機能障害抑制剤は、チーズに含まれる成分を有効成分とする。また、本発明の肝機能障害抑制用飲食品は、チーズに含まれる肝機能障害抑制作用を有する成分を配合する。そして、本発明の肝機能障害抑制剤は、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、粉剤、シロップ剤等とし、また、肝機能障害抑制用飲食品は、パン、スナック菓子、ケーキ、プリン、飲料、発酵乳、麺類、ソーセージ、各種粉乳や離乳食等とする。

0015

なお、肝機能障害抑制作用を発揮させるためには、成人の場合、1食当たり20〜200g程度のチーズに相当する有効成分を摂取できるようにする。

0016

以下に、実施例及び試験例を示し、本発明についてより詳細に説明するが、これらは単に例示するのみであり、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。

0017

(細菌熟成タイプのチーズの調製)
原料乳加熱殺菌(75℃、15秒間)した後、30℃まで冷却し、0.01%塩化カルシウムを添加した。さらに、市販乳酸菌スターター(LDスタータークリスチャン・ハンセン社)0.7%及び多糖産生乳酸菌ラクトバチルスヘルベチカス(L.helveticus)SBT2171(FERMP-14381)1%を添加し、レンネット0.003%を添加して乳を凝固させた。このようにして得られた凝乳カッティングし、pHが 6.2〜6.1となるまで撹拌してホエーを排出し、カード粒を得た。そして、このカード粒を型詰めして圧搾し、さらに加塩して、10℃で熟成させ、ゴーダチーズタイプの硬質ナチュラルチーズを調製した。

0018

[試験例1]
(肝機能障害抑制作用の確認)
実施例1で製造した熟成5ヶ月チーズ(熟度30%)及び熟成8ヶ月チーズ(熟度38%)を使用して、アルコールによる肝機能障害を抑制する作用を確認した。また、対照として、未熟成チーズを使用した。動物実験は、1群8匹とし、熟成5ヶ月チーズを投与した群(熟成5ヶ月群)、熟成8ヶ月チーズを投与した群(熟成8ヶ月群)及び未熟成チーズを投与した群(未熟成群)として行った。

0019

なお、動物実験は液体飼料法に準拠した(Lin, Liquid diet preparation for study of chronic alcohol ingestion in the rat, Lab. Anim. Sci., vol.39, p.618-620, 1989年)。すなわち、各チーズ20%、シュクロース8.5%及びエタノール5%を含有する液体飼料を調製し、C57BL/6マウス(5週齢、雄、日本チャールス・リバー社)に投与し、投与1週間後、障害を受けた肝細胞から血中に漏出してくるGOT活性及びGPT活性を富士ドライケムFDC5500システムで測定した。なお、液体飼料の摂取量は、マウス1匹当たり1日平均8.8g±0.4gであり、群間に差はなかった。

0020

結果を図1及び図2に示す。これによるとGOT活性及びGPT活性は、未熟成群に比べて、熟成5ヶ月群及び熟成8ヶ月群で共に有意に低い値となっていた。つまり、チーズの熟成にしたがって増加する成分を摂取することで、肝機能障害を低減できることが分った。

0021

カビ熟成タイプのチーズの調製)
原料乳を加熱殺菌(75℃、15秒間)した後、30℃まで冷却し、市販乳酸菌スターター(LDスターター、クリスチャン・ハンセン社)2%、レンネット0.003%を添加して乳を凝固させた。このようにして得られた凝乳を15mm角にカッティングし、30分間保持した後、円柱モールド(直径110mm、高さ30mm)に充填し、19時間保持してホエーを排除した。次に、凝乳をモールドから取り出した後、23%食塩溶液に浸漬して加塩し、さらにペニシリウムカゼイコラム(P.caseicolum)の胞子を含有する分散液を凝乳表面に均一に噴霧した。そして、乾燥室(14℃、湿度75%)で1日間乾燥させた後、熟成室(14℃、湿度95%)で7日間熟成させ、さらに熟成室(5℃、湿度75%)で21日間熟成させて白カビ系ナチュラルチーズを製造した。なお、このチーズの熟度は27%であった。

0022

得られた白カビ系ナチュラルチーズについて、未熟成チーズを対照とし、試験例1と同様の動物実験方法でアルコールによる肝機能障害を抑制する作用を確認したところ、肝機能障害を低減できることが分った。

0023

チーズに含まれる有効成分として、実施例1で得られた熟成8ヶ月ゴーダチーズ0.5kg及びチェダーチーズ0.5kgを混合し、溶融塩ポリリン酸ナトリウム20g及び水110mlを加えてケトル乳化機回転数120rpm)で回転させながら蒸気を吹き込み、85℃まで昇温して乳化した。そして、この乳化したチーズをカルトンに充填し5℃で冷蔵保存して肝機能障害抑制用プロセスチーズを得た。

0024

牛乳200ml及び粉寒天2.5gをよく混ぜ加熱し、寒天溶けたところで砂糖50gを加えて煮溶かし、軽く沸騰させた。そして、チーズに含まれる有効成分として、実施例1で得られた熟成8ヶ月ゴーダチーズ150gを一口大にちぎって加え、粗熱を取り、型に流し込んで冷蔵庫で固め、肝機能障害抑制用チーズ羊羹を得た。

0025

チーズに含まれる有効成分として、実施例1で得られた熟成8ヶ月ゴーダチーズ10kgをミートチョッパー細断した後、溶融塩(リン酸ナトリウム1.2%、ポリリン酸ナトリウム1%)及び乳化剤シュガーエステル0.6%)と共に、90℃の熱水5kgが入っている溶解タンク中に投入し、pH6.2に調整した後、撹拌し蒸気を吹き込んで乳化液を調製した。そして、この乳化液を均質してフイルター濾過し、噴霧乾燥して肝機能障害抑制用粉末チーズを得た。

0026

実施例5で得られた肝機能障害抑制用粉末チーズ100g、ビタミンC40g、グラニュー糖100g及びコーンスターチ乳糖等量混合物60gを混合し、袋に詰めて肝機能障害抑制用栄養健康食品を得た。

図面の簡単な説明

0027

試験例1における各実験群の血中GOT活性測定結果を示した図である。
試験例1における各実験群の血中GPT活性測定結果を示した図である。

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