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技術 制御盤の切り替え工法

出願人 中国電力株式会社
発明者 神本明春伊達義明宮岡邦明
出願日 2006年1月20日 (14年11ヶ月経過) 出願番号 2006-012704
公開日 2007年8月2日 (13年4ヶ月経過) 公開番号 2007-195368
状態 特許登録済
技術分野 配電盤
主要キーワード スリーブ接続 追加端子 中継用端子 メスコネクター オスコネクター バナナプラグ 丸型圧着端子 配線先端
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年8月2日)のものです。
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図面 (8)

課題

制御盤とこれにより制御される機器とを含む機器制御システムにおいて、既設制御盤から新設制御盤への切り替えを簡単かつ迅速に行うことができる工法を提供する。

解決手段

既設制御盤3と機器4との間の複数の制御配線5は、既設制御盤側配線51と機器側配線52と互いに接続されている制御盤側端子55と機器側端子56とを備えた接続端子部53とから構成されており、制御配線5の各々について、既設制御盤側配線51と入れ替えられる新設制御盤側配線51´の基端を新設制御盤3´に接続する新設制御盤準備工程、既設制御盤側配線51の先端を制御盤側端子55から取り外して機器側配線52の先端と共に機器側端子56に接続し、新設制御盤側配線51´の先端を空いた制御盤側端子55に接続する新設制御盤取り付け工程、および機器側端子56から既設制御盤側配線51の先端を取り外す既設制御盤除去工程を実施する。

概要

背景

電気電子機器の多くは、これらの機器を制御するための制御盤と、電力線信号線および通信線などの制御配線を介して接続され、1つの機器制御システムが構成されている。さらに、この機器制御システムに上記制御盤の動作を監視制御するための監視制御装置が含まれている場合も多い。この監視制御装置は、中央処理部、制御盤の監視制御信号の授受のための入出力部、および制御盤の制御のために必要な制御データテーブルを記憶している記憶部等から構成されており、上記制御盤の近傍または遠隔地に備えられている。そして、監視制御装置の入出力部と上記制御盤の入出力部とは光伝送ケーブル無線等の通信手段によって接続されている。監視制御装置は記憶部に格納された制御データテーブルを使用して制御盤を監視制御するようになっており、監視制御のための信号が監視制御装置から通信手段を介して制御盤に送信される。例えば、発変電所における機器制御システムの場合には、開閉器変圧器変流器遮断器断路器等の各種機器の動作が制御盤(配電盤)により制御されており、さらにこの制御盤の動作が遠隔地の制御所内または発変電所内に設置された監視制御装置により監視制御されている。そして、各種機器と制御盤との間の制御配線の数が数百本にも及び、また各制御配線の長さが数百メートルにも及ぶ場合もある。

ところで、機器制御システムにおける既設制御盤老朽化により、または高機能を有する制御盤の出現により、既設制御盤から新設制御盤への切り替えが必要となる場合には、機器制御システムの運転を一端停止させた上で、既設制御盤と機器との間の制御配線を外し、その後に新設制御盤と機器との間に新規な制御配線を設けて制御盤の切り替えを行い、運転を再開していた。しかしながら、1つの機器制御システムに多数の長い配線が含まれている場合には、上述の切り替え作業に長期間を要するため機器制御システムの運転停止時間が長くなり、また切り替えに伴い廃棄される制御配線および新規に使用される制御配線が大量になるため、既設制御盤から新設制御盤への切り替えには大きな経済不利益が伴っていた。

これに対し、既設制御盤から新設制御盤への切り替えに関して、特開2000−13936号公報(特許文献1)は、既設制御盤と、この既設制御盤によって制御される制御装置(機器)と、これらの間を接続する多数の配線とで構成する稼働中のシステムにおいて、活線状態のまま制御盤を新設のものに更新し、システムの停止時間と制御盤更新のための作業時間を最小に保つ制御盤更新方法を提案している。この方法では、(1)各配線毎に、閉じたa接点と開いたb接点の2接点を持つ中継盤を準備し、閉じたa接点の両端から2本の中継ケーブルを既設制御盤に導き、(2)次いで上記2本の中継ケーブルの先端を間をおいて上記配線に活線状態で直スリーブ接続し、(3)次いで直スリーブ接続した2ヶ所の間の上記配線を活線状態で切断し、(4)次いで端子台を備えた新設制御盤を配置して上記端子台の1端子を上記制御装置に接続し、もう1端子を上記a接点の一端と接続されて上記制御装置に接続されたb接点のもう一端に接続し、(5)さらに上記中継盤のb接点を閉じて上記制御装置と新設制御盤を接続し、(6)上記端子台の接続を切替えて上記制御装置と上記新設制御盤とを直接接続し、(7)上記中継ケーブルを除去して上記既設制御盤と上記中継盤を除去している。

特開2000−13936号公報

概要

制御盤とこれにより制御される機器とを含む機器制御システムにおいて、既設制御盤から新設制御盤への切り替えを簡単かつ迅速に行うことができる工法を提供する。既設制御盤3と機器4との間の複数の制御配線5は、既設制御盤側配線51と機器側配線52と互いに接続されている制御盤側端子55と機器側端子56とを備えた接続端子部53とから構成されており、制御配線5の各々について、既設制御盤側配線51と入れ替えられる新設制御盤側配線51´の基端を新設制御盤3´に接続する新設制御盤準備工程、既設制御盤側配線51の先端を制御盤側端子55から取り外して機器側配線52の先端と共に機器側端子56に接続し、新設制御盤側配線51´の先端を空いた制御盤側端子55に接続する新設制御盤取り付け工程、および機器側端子56から既設制御盤側配線51の先端を取り外す既設制御盤除去工程を実施する。

目的

従って、本発明の目的は、切り替えに伴い廃棄される制御配線および新規に使用される制御配線が比較的少量で済み、作業工程が簡単で手順を間違える危険性が極めて少なく、迅速に作業を進めることができ、しかも機器制御システムの運転停止時間が短縮される、既設制御盤から新設制御盤への切り替え工法を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

この技術が所属する分野

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請求項1

既設制御盤と、該既設制御盤によって制御される少なくとも1台の機器と、前記既設制御盤と前記機器との間の複数の、基端が前記既設制御盤に接続されている既設制御盤側配線と、基端が前記機器のいずれかに接続されている機器側配線と、互いに接続されている、前記既設制御盤側配線の先端が接続されている制御盤側端子と、前記機器側配線の先端が接続されている機器側端子とを備えている接続端子部と、から構成された制御配線と、を含む機器制御システムにおいて、前記既設制御盤を新設制御盤切り替え工法であって、前記制御配線の各々について、前記既設制御盤側配線と入れ替えられるべき新設制御盤側配線の基端を前記新設制御盤に接続する、新設制御盤準備工程、前記既設制御盤側配線の先端を前記制御盤側端子から取り外して前記機器側配線の先端と共に前記機器側端子に接続し、前記新設制御盤側配線の先端を空いた前記制御盤側端子に接続する、新設制御盤取り付け工程、および、前記機器側端子から前記既設制御盤側配線の先端を取り外す、既設制御盤除去工程、を含む工程を実施することを特徴とする工法。

請求項2

前記接続端子部が、前記制御盤側端子と前記機器側端子との間を遮断できるように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の工法。

請求項3

前記既設制御盤側配線の先端および前記機器側配線の先端には、配線先端圧着部とネジ貫通孔を有する略O字状のネジ止め部とから構成された丸型圧着端子が取り付けられており、前記制御盤側端子および前記機器側端子には、前記丸型圧着端子を接続固定するためのネジが備えられており、前記新設制御盤取り付け工程において、前記制御盤側端子から取り外した前記既設制御盤側配線先端の丸型圧着端子のネジ止め部の一部を切断し、略Y字状または略C字状のネジ止め部に加工した後、該ネジ止め部を前記機器側配線先端の丸型圧着端子と共に前記機器側端子にネジ止めすることを特徴とする、請求項1または2に記載の工法。

請求項4

前記既設制御盤側配線の先端にはバナナプラグが取り付けられており、前記機器側配線の先端には配線先端の圧着部とネジ貫通孔を有する略O字状のネジ止め部とから構成された丸型圧着端子が取り付けられており、前記制御盤側端子および前記機器側端子には、前記丸型圧着端子を接続するためのネジ部と前記バナナプラグを接続するためのバナナプラグ取り付け部とをから構成された取り付け金具が備えられていることを特徴とする、請求項1または2に記載の工法。

請求項5

既設制御盤と、該既設制御盤によって制御される少なくとも1台の機器と、前記既設制御盤と前記機器との間の複数の、基端が前記既設制御盤に接続されている既設制御盤側配線と、基端が前記機器のいずれかに接続されている機器側配線と、互いに接続されている、前記既設制御盤側配線の先端が接続されている制御盤側端子と、前記機器側配線の先端が接続されている機器側端子とを備えている接続端子部と、から構成された制御配線と、を含む機器制御システムにおいて、前記既設制御盤を新設制御盤に切り替える工法であって、前記制御配線の各々について、前記既設制御盤側配線と入れ替えられるべき新設制御盤側配線の基端を前記新設制御盤に接続する、新設制御盤準備工程、前記新設制御盤側配線の先端を前記既設制御盤側配線の先端と共に前記制御盤側端子に接続する、新設制御盤取り付け工程、および、前記制御盤側端子から前記既設制御盤側配線の先端を取り外す、既設制御盤除去工程、を含む工程を実施することを特徴とする工法。

請求項6

前記既設制御盤側配線の先端および前記新設制御盤側配線の先端には、配線先端の圧着部とネジ貫通孔を有する略O字状のネジ止め部とから構成された丸型圧着端子が取り付けられており、前記制御盤側端子には前記丸型圧着端子を接続固定するためのネジが備えられており、前記新設制御盤取り付け工程において、前記制御盤側端子から取り外した前記既設制御盤側配線先端の丸型圧着端子のネジ止め部の一部を切断し、略Y字状または略C字状のネジ止め部に加工した後、該ネジ止め部を前記新設制御盤側配線先端の丸型圧着端子と共に前記制御盤側端子にネジ止めすることを特徴とする、請求項5に記載の工法。

請求項7

既設制御盤と、該既設制御盤によって制御される少なくとも1台の機器と、前記既設制御盤と前記機器との間の複数の、基端が前記既設制御盤に接続されている既設制御盤側配線と、基端が前記機器のいずれかに接続されている機器側配線と、互いに接続されている、前記既設制御盤側配線の先端が接続されている制御盤側端子と、前記機器側配線の先端が接続されている機器側端子とを備えている接続端子部と、から構成された制御配線と、を含む機器制御システムにおいて、前記既設制御盤を新設制御盤に切り替える工法であって、前記制御配線における既設制御盤側配線と入れ替えられるべき新設制御盤側配線として、中継端子を介して互いに接続されている2つの配線部から構成された配線が使用され、前記制御配線の各々について、前記新設制御盤側配線の基端を前記新設制御盤に接続する、新設制御盤準備工程、前記既設制御盤側配線の先端を前記制御盤側端子から取り外して前記中継端子に接続し、前記新設制御盤側配線の先端を空いた前記制御盤側端子に接続する、新設制御盤取り付け工程、および、前記中継端子から前記既設制御盤側配線の先端を取り外す、既設制御盤除去工程、を含む工程を実施することを特徴とする工法。

請求項8

全ての前記新設制御盤側配線における中継端子が、前記新設制御盤上に取り付けられた少なくとも1個の端子台集積されていることを特徴とする、請求項7に記載の工法。

請求項9

前記新設制御盤側配線を構成すべき一方の配線部が、前記端子台上の中継端子と前記新設制御盤との間に予め接続されており、新設制御盤準備工程において、前記新設制御盤側配線を構成すべき他方の配線部を前記端子台上の中継端子に接続することにより、結果的に中継端子を介して互いに接続された2つの配線部から構成された新設制御盤側配線が形成され、かつ該新設制御盤側配線の基端が前記新設制御盤に接続されることを特徴とする、請求項8に記載の工法。

請求項10

前記既設制御盤側配線の先端には、配線先端の圧着部とネジ貫通孔を有する略O字状のネジ止め部とから構成された丸型圧着端子が取り付けられており、前記中継端子には前記丸型圧着端子を接続固定するためのネジが備えられており、前記新設制御盤取り付け工程において、前記制御盤側端子から取り外した前記既設制御盤側配線先端の丸型圧着端子のネジ止め部の一部を切断し、略Y字状または略C字状のネジ止め部に加工した後、該ネジ止め部を前記中継端子にネジ止めすることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか1項に記載の工法。

請求項11

既設制御盤と、該既設制御盤によって制御される少なくとも1台の機器と、前記既設制御盤と前記機器との間の複数の、基端が前記既設制御盤に接続されている既設制御盤側配線と、基端が前記機器のいずれかに接続されている機器側配線と、互いに接続されている、前記既設制御盤側配線の先端が接続されている制御盤側端子と、前記機器側配線の先端が接続されている機器側端子とを備えている接続端子部と、から構成された制御配線と、を含んでいる機器制御システムにおいて、少なくとも1枚の仮設中継盤を使用して前記既設制御盤を新設制御盤に切り替える工法であって、前記制御配線における既設制御盤側配線と入れ替えられるべき新設制御盤側配線として、少なくとも1個の第1のオスまたはメスコネクターと、該第1のオスまたはメスコネクターに対応する少なくとも1個の第2のメスまたはオスコネクターとの嵌合を介して互いに接続されている2つの配線部から構成された配線が使用され、前記少なくとも1枚の仮設中継盤には、前記制御配線と同数の3方に分岐した導電部と、前記導電部の各々の第1の端部に接続された既設制御盤側配線取り付け部と、前記導電部の各々の第2の端部に接続された前記第1のオスまたはメスコネクターに対応する少なくとも1個の第3のメスまたはオスコネクターと、前記導電部の各々の第3の端部に接続された前記第2のメスまたはオスコネクターに対応する少なくとも1個の第4のオスまたはメスコネクターとが設けられており、全ての前記新設制御盤側配線の基端を前記新設制御盤に接続すると共に、前記第1のオスまたはメスコネクターと前記第2のメスまたはオスコネクターとの嵌合を解き、前記第1のオスまたはメスコネクターを前記仮設中継盤の第3のメスまたはオスコネクターと嵌合させ、前記第2のメスまたはオスコネクターを前記仮設中継盤の第4のオスまたはメスコネクターと嵌合させる、新設制御盤準備工程、全ての前記既設制御盤側配線の先端を前記制御盤側端子から取り外し、前記仮設中継盤の既設制御盤側配線取り付け部に接続し、前記仮設制御盤から伸びている前記新設制御盤側配線の先端を空いた前記制御盤側端子に接続する、新設制御盤取り付け工程、および、前記第1のオスまたはメスコネクターと前記第2のメスまたはオスコネクターを前記仮設中継盤から外して互いに嵌合させることにより、全ての前記既設制御盤側配線を前記仮設中継盤と共に除去する、既設制御盤除去工程、を実施することを特徴とする工法。

請求項12

既設制御盤と、該既設制御盤によって制御される少なくとも1台の機器と、前記既設制御盤と前記機器との間の複数の、基端が前記既設制御盤に接続されている既設制御盤側配線と、基端が前記機器のいずれかに接続されている機器側配線と、互いに接続されている、前記既設制御盤側配線の先端が接続されている制御盤側端子と、前記機器側配線の先端が接続されている機器側端子とを備えている接続端子部と、から構成された制御配線と、を含む機器制御システムにおいて、前記既設制御盤を新設制御盤に切り替える工法であって、前記接続端子部の各々が、前記機器側端子および前記制御盤側端子の他に追加端子を有しており、かつ前記機器側端子と前記制御盤側端子との間の接続から前記機器側端子と前記追加端子との間の接続に切り替えられるように構成されており、前記制御配線の各々について、前記既設制御盤側配線に入れ替えられるべき新設制御盤側配線の基端を前記新設制御盤に接続する、新設制御盤準備工程、前記新設制御盤側配線の先端を前記接続端子部の追加端子に接続する、新設制御盤取り付け工程、および、前記接続端子部において前記制御機器側端子と前記機器側端子との間の接続から前記追加端子と前記機器側端子との間の接続に切り替え、前記既設制御盤を実質的に機器制御システムから分離する、既設制御盤除去工程、を含む工程を実施することを特徴とする工法。

請求項13

前記制御配線の各々について、前記新設制御盤準備工程を、新設制御盤取り付け工程の前、間、または後に行うことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載の工法。

請求項14

全ての制御配線についての前記新設制御盤取り付け工程が終了した後に、全ての制御配線についての前記既設制御盤除去工程を行うことを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の工法。

請求項15

全ての前記制御配線についての前記新設制御盤準備工程を、前記新設制御盤に接続された少なくとも1個のオスまたはメスコネクターと、前記新設制御盤側配線の各々の基端が接続された前記オスまたはメスコネクターに対応する少なくとも1個のメスまたはオスコネクターとの嵌合によって行うことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の工法。

請求項16

前記機器制御システムがさらに、前記既設制御盤および/または前記新設制御盤の動作を監視制御するための監視制御装置と、該監視制御装置と前記既設制御盤および/または前記新設制御盤との間の通信手段と、を含むことを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項に記載の工法。

技術分野

0001

本発明は、制御盤と、この制御盤によって制御される機器と、制御盤と機器との間の複数の制御配線とを含む機器制御システムにおいて、既設の制御盤を新規な制御盤に切り替え工法に関する。

背景技術

0002

電気電子)機器の多くは、これらの機器を制御するための制御盤と、電力線信号線および通信線などの制御配線を介して接続され、1つの機器制御システムが構成されている。さらに、この機器制御システムに上記制御盤の動作を監視制御するための監視制御装置が含まれている場合も多い。この監視制御装置は、中央処理部、制御盤の監視制御信号の授受のための入出力部、および制御盤の制御のために必要な制御データテーブルを記憶している記憶部等から構成されており、上記制御盤の近傍または遠隔地に備えられている。そして、監視制御装置の入出力部と上記制御盤の入出力部とは光伝送ケーブル無線等の通信手段によって接続されている。監視制御装置は記憶部に格納された制御データテーブルを使用して制御盤を監視制御するようになっており、監視制御のための信号が監視制御装置から通信手段を介して制御盤に送信される。例えば、発変電所における機器制御システムの場合には、開閉器変圧器変流器遮断器断路器等の各種機器の動作が制御盤(配電盤)により制御されており、さらにこの制御盤の動作が遠隔地の制御所内または発変電所内に設置された監視制御装置により監視制御されている。そして、各種機器と制御盤との間の制御配線の数が数百本にも及び、また各制御配線の長さが数百メートルにも及ぶ場合もある。

0003

ところで、機器制御システムにおける既設制御盤老朽化により、または高機能を有する制御盤の出現により、既設制御盤から新設制御盤への切り替えが必要となる場合には、機器制御システムの運転を一端停止させた上で、既設制御盤と機器との間の制御配線を外し、その後に新設制御盤と機器との間に新規な制御配線を設けて制御盤の切り替えを行い、運転を再開していた。しかしながら、1つの機器制御システムに多数の長い配線が含まれている場合には、上述の切り替え作業に長期間を要するため機器制御システムの運転停止時間が長くなり、また切り替えに伴い廃棄される制御配線および新規に使用される制御配線が大量になるため、既設制御盤から新設制御盤への切り替えには大きな経済不利益が伴っていた。

0004

これに対し、既設制御盤から新設制御盤への切り替えに関して、特開2000−13936号公報(特許文献1)は、既設制御盤と、この既設制御盤によって制御される制御装置(機器)と、これらの間を接続する多数の配線とで構成する稼働中のシステムにおいて、活線状態のまま制御盤を新設のものに更新し、システムの停止時間と制御盤更新のための作業時間を最小に保つ制御盤更新方法を提案している。この方法では、(1)各配線毎に、閉じたa接点と開いたb接点の2接点を持つ中継盤を準備し、閉じたa接点の両端から2本の中継ケーブルを既設制御盤に導き、(2)次いで上記2本の中継ケーブルの先端を間をおいて上記配線に活線状態で直スリーブ接続し、(3)次いで直スリーブ接続した2ヶ所の間の上記配線を活線状態で切断し、(4)次いで端子台を備えた新設制御盤を配置して上記端子台の1端子を上記制御装置に接続し、もう1端子を上記a接点の一端と接続されて上記制御装置に接続されたb接点のもう一端に接続し、(5)さらに上記中継盤のb接点を閉じて上記制御装置と新設制御盤を接続し、(6)上記端子台の接続を切替えて上記制御装置と上記新設制御盤とを直接接続し、(7)上記中継ケーブルを除去して上記既設制御盤と上記中継盤を除去している。

0005

特開2000−13936号公報

発明が解決しようとする課題

0006

特許文献1の方法によると、上記(2)〜(5)の工程において既設制御盤により制御装置の制御が可能であり、(1)と(6)の工程においてシステムの稼動を一端停止させるだけで制御盤の更新が可能であるが、配線の種類によっては活線状態での(2)および(3)の作業に危険が伴う場合があり、また、各配線毎の工程が非常に複雑であり、多数の配線に関して上述の複雑な工程を実施する間に手順を間違えてしまうと、思わぬ事故につながる危険性がある。さらに、各配線毎の工程が非常に複雑であるため、特に配線が多数の場合の制御盤更新のための総作業時間が比較的長くなる。また、既設制御盤と制御装置との間の配線に加えて新設制御盤と制御装置との間に配線が設けられるため、切り替えに伴い廃棄される配線および使用される新規な配線が大量になる。

0007

さらに、上述の監視制御装置を含む機器制御システムにおいては、別の経済的不利益も存在する。図7には、監視制御装置2、監視制御装置2により監視制御される既設制御盤3、既設制御盤3によって制御される機器4、既設制御盤3と機器4との間の多数の既設制御配線5、監視制御装置2と既設制御盤3との間の通信手段6とから構成される機器制御システム1における、従来の制御盤切り替え工法の例を示している。図7に示す従来の制御盤切り替え工法の例では、既設制御盤3と機器4との間の配線を外した後に新設制御盤3´と機器4との間に新設制御配線5´を設ける配線更新作業を実施するが、このような配線更新作業は配線5、5´の数が多い場合には、長期間を要する。

0008

例えば、上述の発変電所の例において、500本の配線更新作業を1日につき50本ずつ行っても、既設制御盤3から新設制御盤3´への切り替えのために10日間を要する。しかしながら、機器制御システム1全体を10日間停止させておくと、停電による経済的影響が極めて深刻になるため、監視制御装置2のデータ記憶部に予め既設制御盤3の一部および新設制御盤3´の一部を制御可能な制御データテーブルを複数個記憶させておき、適当な本数の配線更新を行った後に、新たな制御データテーブルに切り替えて両方の制御盤3、3´を動作させ、次いでまた適当な本数の配線更新を行い、別の制御データテーブルに切り替えて新たなテーブルの下で両方の制御盤3、3´を動作させ、機器制御システム1の運転を継続しなければならない。従って、上述のように例えば500本の配線更新作業を1日につき50本ずつ行った場合には、監視制御装置2のデータ記憶部に10種の別の制御データテーブルを記憶させておかなければならず、さらに制御データテーブルの切り替えごとに新しい条件下での機器制御システム1全体の試運転も必要である。そのため、制御データテーブルの作成費用および機器制御システム1全体の試運転の費用の他、これらの作業に伴う人件費も必要となる。

0009

従って、本発明の目的は、切り替えに伴い廃棄される制御配線および新規に使用される制御配線が比較的少量で済み、作業工程が簡単で手順を間違える危険性が極めて少なく、迅速に作業を進めることができ、しかも機器制御システムの運転停止時間が短縮される、既設制御盤から新設制御盤への切り替え工法を提供することである。

0010

また、本発明の別の目的は、監視制御装置を含む機器制御システムにおいて、制御データテーブルの切り替え回数が少なくて済む経済的な切り替え工法を提供することである。

課題を解決するための手段

0011

発明者らは、鋭意検討した結果、既設制御盤とこの制御盤によって制御される機器との間の複数の制御配線のそれぞれを、制御盤の更新を予想して予め中継用接続端子部を介して接続された2つの配線で構成しておき、すなわち、制御配線の各々を、基端が上記既設制御盤に接続された既設制御盤側配線と、基端が上記機器に接続された機器側配線と、互いに接続されている上記既設制御盤側配線の先端が接続された制御盤側端子と上記機器側配線の先端が接続された機器側端子とを備えている接続端子部とから構成しておき、既設制御盤から新設制御盤への切り替えにおいて、既設制御盤および既設制御盤側配線を新設制御盤および新設制御盤側配線に切り替えることにより、切り替えに伴い廃棄される配線および新規に使用される配線の量を節約すると共に、既設制御盤と、これによって制御される機器と、上述の構成の複数の制御配線とを含んでいる機器制御システムにおける既設制御盤から新設制御盤への切り替え工法において、複数の制御配線の各々について、上記既設制御盤側配線と入れ替えられるべき新設制御盤側配線の基端を上記新設制御盤に接続する新設制御盤準備工程、上記既設制御盤に接続されている既設制御盤側配線の先端と上記新設制御盤側配線の先端の両方が上記接続端子部に接続されている状態を簡単かつ迅速な手順により形成する新設制御盤取り付け工程、および、上記接続端子部から上記既設制御盤側配線を簡単かつ迅速な手順により取り外す既設制御盤除去工程を含む工程を実施することにより、上述の目的が達成されることを発見した。

0012

尚、本発明において、既設制御盤側配線、機器側配線、および新設制御盤側配線における「配線」の語は、一本のケーブルからなる配線の他、複数本のケーブルが適宜端子台上の端子や圧着端子を介して接続された結果1本のケーブルとみなすことができるような場合も含めて意味する。また、本発明において、「接続端子部」は、互いに接続されている制御盤側端子と機器側端子とを必須要素として含んでいるが、他の要素を含んでいてもよく、例えば制御盤側端子または機器側端子と接続可能な他の端子を備えていてもよい。

0013

上記目的を達成する本発明の第1の工法は、既設制御盤と、該既設制御盤によって制御される少なくとも1台の機器と、上記既設制御盤と上記機器との間の複数の、基端が上記既設制御盤に接続されている既設制御盤側配線と、基端が上記機器のいずれかに接続されている機器側配線と、互いに接続されている上記既設制御盤側配線の先端が接続されている制御盤側端子と上記機器側配線の先端が接続されている機器側端子とを備えている接続端子部とから構成された制御配線とを含む機器制御システムにおいて、上記既設制御盤を新設制御盤に切り替える工法であって、上記制御配線の各々について、上記既設制御盤側配線と入れ替えられるべき新設制御盤側配線の基端を上記新設制御盤に接続する新設制御盤準備工程、上記既設制御盤側配線の先端を上記制御盤側端子から取り外して上記機器側配線の先端と共に上記機器側端子に接続し、上記新設制御盤側配線の先端を空いた上記制御盤側端子に接続する新設制御盤取り付け工程、および、上記機器側端子から上記既設制御盤側配線の先端を取り外す既設制御盤除去工程を含む工程を実施することを特徴とする。

0014

上記工法によると、切り替えに伴い廃棄される配線および使用される新規な配線が比較的少量で済む上に、複数の制御配線の各々についての上述の新設制御盤取り付け工程および既設制御盤除去工程の実施は、予め備えられている接続端子部における配線の変更および除去だけで済むので、新たな設備導入の必要がなく経済的に有利であり、しかも作業工程が簡単であって手順を間違える危険性が極めて少なく、さらに迅速に作業を進めることができる。

0015

さらに、上記工法では、上記新設制御盤取り付け工程において、上記既設制御盤側配線の先端を上記制御盤側端子から取り外して上記機器側配線の先端と共に上記機器側端子に接続し、上記新設制御盤側配線の先端を空いた上記制御盤側端子に接続するという簡単な手順により、接続端子部に新設制御盤側配線と既設制御盤および既設制御盤側配線との両方が接続されている状態を実現できるため、上記既設制御盤除去工程を実施するまで既設制御盤により機器を制御することが可能であり、機器制御システムの運転停止時間が大幅に短縮される。

0016

上記工法において、上記接続端子部が、上記制御盤側端子と上記機器側端子との間を遮断できるように構成されているのが好ましい。このような接続端子部は、例えば断路端子により形成することができる。上記新設制御盤取り付け工程の実施時に、接続端子部における制御盤側端子と機器側端子との間を遮断しておくと、作業時に万が一新設制御盤から信号が出力されても既設制御盤および機器への影響を完全に排除できるため好ましい。

0017

限定的ではないが、上記接続端子部は一般には少なくとも1個の端子台に集積されており、接続端子部における機器側端子および制御盤側端子には配線の接続固定用のネジが備えられている。そして、既設制御盤側配線の先端および機器側配線の先端には、配線先端圧着部とネジ貫通孔を有する略O字状のネジ止め部とから構成された丸型圧着端子が取り付けられており、各配線はこれらの丸型圧着端子のネジ止め部のネジ貫通孔にネジを貫通させた後に各端子にネジ止めされている。また、既設制御盤側配線と入れ替えられるべき新設制御盤側配線の先端にも、丸型圧着端子が取り付けられる。この場合に、上記新設制御盤取り付け工程において、上記制御盤側端子から取り外した上記既設制御盤側配線先端の丸型圧着端子のネジ止め部の一部を切断し、略Y字状または略C字状のネジ止め部に加工した後、該ネジ止め部を上記機器側配線先端の丸型圧着端子と共に上記機器側端子にネジ止めすると、次の既設制御盤除去工程において、機器側端子のネジをわずかに緩めるだけで既設制御盤側配線を取り外すことができるため、作業時間が短縮され好ましい。

0018

また、上記端子台には、固定用ネジに代わって、丸型圧着端子を接続するためのネジ部とバナナプラグを接続するためのバナナプラグ取り付け部とから構成された取り付け金具を取り付けておくこともできる。この場合には、予め、上記機器側配線の先端には丸型圧着端子が取り付けられており、上記既設制御盤側配線の先端にはバナナプラグが取り付けられている。また、既設制御盤側配線と入れ替えられるべき新設制御盤側配線の先端にもバナナプラグが取り付けられる。このようにすると、上記新設制御盤取り付け工程および既設制御盤除去工程を極めて迅速に実施することができるため好ましい。

0019

上記目的を達成する本発明の第2の工法は、既設制御盤と、該既設制御盤によって制御される少なくとも1台の機器と、上記既設制御盤と上記機器との間の複数の、基端が上記既設制御盤に接続されている既設制御盤側配線と、基端が上記機器のいずれかに接続されている機器側配線と、互いに接続されている上記既設制御盤側配線の先端が接続されている制御盤側端子と上記機器側配線の先端が接続されている機器側端子とを備えている接続端子部とから構成された制御配線とを含む機器制御システムにおいて、上記既設制御盤を新設制御盤に切り替える工法であって、上記制御配線の各々について、上記既設制御盤側配線と入れ替えられるべき新設制御盤側配線の基端を上記新設制御盤に接続する新設制御盤準備工程、上記新設制御盤側配線の先端を上記既設制御盤側配線の先端と共に上記制御盤側端子に接続する新設制御盤取り付け工程、および、上記制御盤側端子から上記既設制御盤側配線の先端を取り外す既設制御盤除去工程を含む工程を実施することを特徴とする。

0020

この第2の工法でも、上記第1の工法と同様に、切り替えに伴い廃棄される配線および使用される新規な配線が比較的少量で済む上に、複数の制御配線の各々についての上述の新設制御盤取り付け工程および既設制御盤除去工程の実施は、予め備えられている接続端子部における配線の変更および除去だけで済むので、新たな設備導入の必要がなく経済的に有利であり、しかも作業工程が簡単であって手順を間違える危険性が極めて少なく、さらに迅速に作業を進めることができる。

0021

さらに、この第2の工法では、上記新設制御盤取り付け工程において、上記新設制御盤側配線の先端を上記既設制御盤側配線の先端と共に上記制御盤側端子に接続するという簡単な手順により、接続端子部に新設制御盤側配線と既設制御盤および既設制御盤側配線との両方が接続されている状態を実現できるため、上記既設制御盤除去工程を実施するまで既設制御盤により機器を制御することが可能であり、機器制御システムの運転停止時間が大幅に短縮される。

0022

上記第2の工法においても、限定的ではないが、上記接続端子部は一般に少なくとも1個の端子台に集積して設けられており、接続端子部における機器側端子および制御盤側端子には配線の接続固定用のネジが備えられている。そして、既設制御盤側配線の先端および機器側配線の先端には上述の丸型圧着端子が取り付けられており、各配線はこれらの丸型圧着端子のネジ止め部のネジ貫通孔にネジを貫通させた後に各端子に取り付けられている。また、既設制御盤側配線と入れ替えられるべき新設制御盤側配線の先端にも、丸型圧着端子が取り付けられる。この場合に、上記新設制御盤取り付け工程において、一端上記既設制御盤側配線先端の丸型圧着端子を上記制御盤側端子から取り外し、ネジ止め部の一部を切断して略Y字状または略C字状のネジ止め部に加工した後、該ネジ止め部を上記新設制御盤側配線先端の丸型圧着端子と共に上記制御盤側端子にネジ止めすると、次の既設制御盤除去工程において、制御盤側端子のネジをわずかに緩めるだけで既設制御盤側配線を取り外すことができるため、作業時間が短縮され好ましい。

0023

上記目的を達成する本発明の第3の工法は、既設制御盤と、該既設制御盤によって制御される少なくとも1台の機器と、上記既設制御盤と上記機器との間の複数の、基端が上記既設制御盤に接続されている既設制御盤側配線と、基端が上記機器のいずれかに接続されている機器側配線と、互いに接続されている上記既設制御盤側配線の先端が接続されている制御盤側端子と上記機器側配線の先端が接続されている機器側端子とを備えている接続端子部とから構成された制御配線とを含む機器制御システムにおいて、上記既設制御盤を新設制御盤に切り替える工法であって、上記制御配線における既設制御盤側配線と入れ替えられるべき新設制御盤側配線として、中継端子を介して互いに接続されている2つの配線部から構成されている配線が使用され、上記制御配線の各々について、上記新設制御盤側配線の基端を上記新設制御盤に接続する新設制御盤準備工程、上記既設制御盤側配線の先端を上記制御盤側端子から取り外して上記中継端子に接続し、上記新設制御盤側配線の先端を空いた上記制御盤側端子に接続する新設制御盤取り付け工程、および、上記中継端子から上記既設制御盤側配線の先端を取り外す既設制御盤除去工程を含む工程を実施することを特徴とする。

0024

尚、本発明において、「中継端子」は、新設制御盤側配線における2つの配線部を接続できる機能を有しているものを意味し、例えば単一または複数の配線取り付け部を備えた1枚の導電板の他、複数の端子が短い導電線で接続された結果1つの端子とみなすことができるようなものも含めて意味する。

0025

この第3の工法でも、上記第1および第2の工法と同様に、切り替えに伴い廃棄される配線および使用される新規な配線が少量で済む上に、複数の制御配線の各々についての上述の新設制御盤取り付け工程および既設制御盤除去工程の実施は、予め備えられている接続端子部および中継端子における配線の変更および除去だけで済むので、新たな設備導入の必要がなく経済的に有利であり、しかも作業工程が簡単であって手順を間違える危険性が極めて少なく、さらに迅速に作業を進めることができる。

0026

さらに、この第3の工法では、上記新設制御盤取り付け工程において、上記既設制御盤側配線の先端を上記制御盤側端子から取り外して上記中継端子に接続し、上記新設制御盤側配線の先端を空いた上記制御盤側端子に接続するという簡単な手順により、新設制御盤側配線と既設制御盤および既設制御盤側配線との両方が新設制御盤側配線の先端側の配線部を介して接続端子部に接続されている状態を実現できるため、上記既設制御盤除去工程を実施するまで既設制御盤により機器を制御することが可能であり、機器制御システムの運転停止時間が比較的短い。

0027

上記第3の工法において、全ての上記新設制御盤側配線における中継端子が上記新設制御盤上に取り付けられた少なくとも1個の端子台に集積されていると、新設制御盤側配線における新設制御盤に接続される方の配線部の長さが短くて済む上に、中継端子の導入も新設制御盤の導入と同時に行うことができるため、さらに作業が簡便かつ迅速になる。また、新設制御盤側配線を構成すべき一方の配線部を上記端子台上の中継端子と上記新設制御盤との間に予め接続しておいてもよい。この場合には、新設制御盤準備工程において、上記新設制御盤側配線を構成すべき他方の配線部を上記端子台上の中継端子に接続する。結果的に中継端子を介して互いに接続された2つの配線部から構成された新設制御盤側配線が形成され、かつ該新設制御盤側配線の基端が上記新設制御盤に接続される。

0028

上記第3の工法においても、限定的ではないが、上記接続端子部および中継端子は一般的に少なくとも1個の端子台に集積して設けられており、接続端子部における機器側端子および制御盤側端子、および中継端子には、配線の接続固定用のネジが備えられている。そして、既設制御盤側配線の先端および機器側配線の先端には、丸型圧着端子が取り付けられており、各配線はこれらの丸型圧着端子にネジを貫通させた後に各端子に取り付けられている。また、既設制御盤側配線と入れ替えられるべき新設制御盤側配線の先端にも丸型圧着端子が取り付けられる。この場合に、上記新設制御盤取り付け工程において、上記制御盤側端子から取り外した上記既設制御盤側配線先端の丸型圧着端子のネジ止め部の一部を切断し、略Y字状または略C字状のネジ止め部に加工した後、該ネジ止め部を上記中継端子にネジ止めすると、次の既設制御盤除去工程において、中継端子のネジをわずかに緩めるだけで既設制御盤側配線を取り外すことができるため、作業時間が短縮され好ましい。

0029

この第3の工法は、少なくとも1個の仮設中継盤を使用することにより、より効率的に作業を行うことができる第4の工法に変形することができる。

0030

この第4の工法では、上記制御配線における既設制御盤側配線と入れ替えられるべき新設制御盤側配線として、少なくとも1個の第1のオスまたはメスコネクターと、該第1のオスまたはメスコネクターに対応する少なくとも1個の第2のメスまたはオスコネクターとの嵌合を介して互いに接続されている2つの配線部から構成された配線が使用される。そして、上記少なくとも1枚の仮設中継盤には、上記制御配線と同数の3方に分岐した導電部と、上記導電部の各々の第1の端部に接続された既設制御盤側配線取り付け部と、上記導電部の各々の第2の端部に接続された上記第1のオスまたはメスコネクターに対応する少なくとも1個の第3のメスまたはオスコネクターと、上記導電部の各々の第3の端部に接続された上記第2のメスまたはオスコネクターに対応する少なくとも1個の第4のオスまたはメスコネクターとが設けられている。

0031

尚、本発明において、「対応する」コネクターとは、互いに嵌合可能なように構成されているコネクターを意味する。

0032

この第4の工法では、全ての上記新設制御盤側配線の基端を上記新設制御盤に接続すると共に、上記第1のオスまたはメスコネクターと上記第2のメスまたはオスコネクターとの嵌合を解き、上記第1のオスまたはメスコネクターを上記仮設中継盤の第3のメスまたはオスコネクターと嵌合させ、上記第2のメスまたはオスコネクターを上記仮設中継盤の第4のオスまたはメスコネクターと嵌合させる新設制御盤準備工程、全ての上記既設制御盤側配線の先端を上記制御盤側端子から取り外し、上記仮設中継盤の既設制御盤側配線取り付け部に接続し、上記仮設制御盤から伸びている上記新設制御盤側配線の先端を空いた上記制御盤側端子に接続する新設制御盤取り付け工程、および、上記第1のオスまたはメスコネクターと上記第2のメスまたはオスコネクターを上記仮設中継盤から外して互いに嵌合させることにより、全ての上記既設制御盤側配線を上記仮設中継盤と共に除去する既設制御盤除去工程を実施することを特徴とする。

0033

上記仮設中継盤は、制御盤の切り替えのたびに繰り返し使用することができる。この工法により、全ての制御配線における新設制御盤取り付け工程および既設制御盤除去工程を一括して効率的に行うことができるため好ましい。

0034

上記目的を達成する本発明の第5の工法は、既設制御盤と、該既設制御盤によって制御される少なくとも1台の機器と、上記既設制御盤と上記機器との間の複数の、基端が上記既設制御盤に接続されている既設制御盤側配線と、基端が上記機器のいずれかに接続されている機器側配線と、互いに接続されている上記既設制御盤側配線の先端が接続されている制御盤側端子と上記機器側配線の先端が接続されている機器側端子とを備えている接続端子部とから構成された制御配線とを含む機器制御システムにおいて、上記既設制御盤を新設制御盤に切り替える工法であって、上記接続端子部の各々が、上記機器側端子および上記制御盤側端子の他に追加端子を有しており、かつ上記機器側端子と上記制御盤側端子との間の接続から上記機器側端子と上記追加端子との間の接続に切り替えられるように構成されており、上記制御配線の各々について、上記既設制御盤側配線に入れ替えられるべき新設制御盤側配線の基端を上記新設制御盤に接続する新設制御盤準備工程、上記新設制御盤側配線の先端を上記接続端子部の追加端子に接続する新設制御盤取り付け工程、および、上記接続端子部において上記制御機器側端子と上記機器側端子との間の接続から上記追加端子と上記機器側端子との間の接続に切り替え、上記既設制御盤を実質的に機器制御システムから分離する既設制御盤除去工程を含む工程を実施することを特徴とする。

0035

この第4の工法における接続端子部は、例えば切り替え式断路端子により形成することができる。この工法によると、上述の第1〜4の工法と同様に、切り替えに伴い廃棄される配線および使用される新規な配線が小量で済む上に、複数の制御配線の各々についての上述の新設制御盤取り付け工程および既設制御盤除去工程の実施は、予め備えられている接続端子部への新設制御盤側配線の先端の取り付けおよび接続端子部における上記機器側端子と上記制御盤側端子との間の接続から上記機器側端子と上記追加端子との間の接続への切り替えだけで済むので、新たな設備導入の必要がなく経済的に有利であり、しかも作業工程が簡単であって手順を間違える危険性が極めて少ない。

0036

さらに、この第5の工法では、新設制御盤取り付け工程において、上記新設制御盤側配線の先端を上記接続端子部の追加端子に接続するという簡単な手順により、接続端子部に新設制御盤側配線と既設制御盤および既設制御盤側配線との両方が接続されている状態を実現できるため、上記既設制御盤除去工程を実施するまで既設制御盤により機器を制御することが可能である。また、新設制御盤側配線先端の接続端子部への接続は、既設制御盤側配線および機器側配線に影響を及ぼすことなく実施できるため、この工法の実施のために機器制御システムの運転を停止させる必要もないため極めて好ましい。

0037

上述の各工法において、制御配線の各々についての新設制御盤準備工程および新設制御盤取付け工程は、この順番に行う必要がなく、新設制御盤準備工程を、新設制御盤取り付け工程の前、間、または後に行っても既設制御盤除去工程の実施に影響がないことは容易に理解されよう。また、上記新設制御盤準備工程を、上記新設制御盤に接続された少なくとも1個のオスまたはメスコネクターと、上記新設制御盤側配線の各々の基端が接続された上記オスまたはメスコネクターに対応する少なくとも1個のメスまたはオスコネクターとの嵌合によって行うと、全ての上記制御配線についての新設制御盤準備工程を一度に行うことができるため好ましい。

0038

上述の各工法において、新設制御盤側配線の取り付け作業中ずっと既設制御盤および既設制御盤側配線が上記接続端子部に接続されている状態を形成する上述の新設制御盤取り付け工程は、上記既設制御盤および/または上記新設制御盤の動作を監視制御するための監視制御装置と、該監視制御装置と上記既設制御盤および/または上記新設制御盤との間の通信手段とをさらに含む機器制御システムにおいて、特に有利である。すなわち、制御盤切り替え工法の実施途中でも既設制御盤により機器を制御することが可能であるため、例えば全ての制御配線についての新設制御盤取り付け工程が終了するまで監視制御装置の制御データテーブルを切り替える必要がなくなる。そのため、制御データテーブルの作成および切り替え作業およびこれに伴う機器制御システムの試運転を排除でき、経済的に極めて有利である。従って、本発明の工法において、全ての制御配線についての上記新設制御盤取り付け工程が終了した後に、全ての制御配線についての上記既設制御盤除去工程を行うのが好ましい。

発明の効果

0039

本発明の既設制御盤を新設制御盤に切り替える工法によると、既設制御盤と接続端子部との間の既設制御盤側配線のみを除去すれば済むので、制御盤の切り替えに伴い廃棄される配線および使用される新規な配線が少量で済み、しかも作業工程が簡単であって手順を間違える危険性が極めて少なく、さらに作業を迅速に行うことができ、機器制御システムの運転停止時間を極端に短縮することができ、または全く無くすことができる。

0040

また、新設制御盤取り付け工程の終了後に接続端子部に新設制御盤側配線と既設制御盤および既設制御盤側配線との両方が接続されているため、全ての制御配線における新設制御盤取り付け工程が終了するまで既設制御盤により機器を制御することが可能であり、従って、監視制御装置を含む機器制御システムにおいて、全ての制御配線における新設制御盤取り付け工程が終了するまで監視制御装置の制御データテーブルを切り替える必要がなく、経済的に極めて有効である。

0041

上述のように、本発明の工法は簡便かつ迅速に実施可能であるため、上の発変電所の例に示すように、多数の長い制御配線、例えば少なくとも100本、好ましくは少なくとも300本、特に好ましくは少なくとも500本の長い制御配線が含まれており、かつ運転停止時間をできるだけ短縮するのが望ましい機器制御システムにおける既設制御盤から新設制御盤への切り替えに特に適している。

発明を実施するための最良の形態

0042

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。

0043

(第1実施形態)
本実施の形態は、上述の本発明の第1の工法の一実施形態に相当する。

0044

図1は、本実施の形態の工法を実施するための機器制御システムおよび工法の進行手順を示した図である。

0045

制御盤切り替え前の機器制御システム1は、制御盤の動作を監視制御するための監視制御装置2、監視制御装置2に従って機器の動作を制御する既設制御盤3、制御盤によって動作を制御される機器4、既設制御盤3と機器4との間に設置されている機器制御用の制御配線5、監視制御装置2と既設制御盤3の間に設置されている制御盤の監視制御用の通信手段6により構成されている。尚、図1には、説明の簡便さを考慮して、一台の機器4および3本の制御配線5しか示していないが、機器制御システム1には一般に多数の機器4および多数の制御配線5が含まれている。そして、本実施の形態の工法により、既設制御盤3が新設制御盤3´に切り替えられる。

0046

制御盤の動作を監視制御するための監視制御装置2は、中央処理部、制御盤の監視制御信号授受のための入出力部、および、制御盤の監視制御のために必要な制御データテーブルを記憶している記憶部等から構成されており、入出力部2aと既設制御盤3の入出力部3aとの間には光通信ケーブル、無線等の通信手段6が設けられている。監視制御装置2は記憶部に格納された各種制御盤に対応する制御データテーブルを使用して各種制御盤を監視制御するようになっており、監視制御のための信号が監視制御装置2から通信手段6を介して各種制御盤に送信される。

0047

既設制御盤3と機器4との間に設置されている機器制御用の複数の電力線、信号線、通信線等の制御配線5は、それぞれ、既設制御盤3に接続されている既設制御盤側配線51と、機器4に接続されている機器側配線52と、これらの配線51、52を接続する接続端子部53とから構成されている。既設制御盤3には制御信号授受のための入出力部3aが設けられており、既設制御盤側配線51の基端がこの入出力部3aを介して既設制御盤3に接続されており、機器4にも制御信号授受のための入出力部4aが設けられており、機器側配線52の基端がこの入出力部4aを介して機器4に接続されている。

0048

本実施の形態では、それぞれの接続端子部53は、既設制御盤3と機器4との間に配置されている端子台54に集積されており、それぞれの接続端子部53はいわゆる断路端子により構成されている。すなわち、既設制御盤側に配置された制御盤側端子55と機器側に配置された機器側端子56との間は、これらの端子55、56間に備えられたつまみ部57を押し下げることによって接続され、つまみ部57を押し上げることによって遮断されるようになっている。既設制御盤3による機器4の制御の際には、制御盤側端子55と機器側端子56との間は接続されている。そして、制御盤側端子55と機器側端子56には、配線端部の接続固定のためのネジ61、62が備えられている。

0049

既設制御盤側配線51の先端および機器側配線52の先端には、配線の先端を圧着固定する圧着部とネジ貫通孔を有する略O字状のネジ止め部とを有する丸型圧着端子58、59が取り付けられており、これらの丸型圧着端子58、59はそのネジ止め部のネジ貫通孔にネジ61、62が挿入されて制御盤側端子55および機器側端子56に接続固定されている。従って、各配線51、52の先端が各端子55、56から容易に外れないようになっている。

0050

一方、既設制御盤3と入れ替えられるべき新設制御盤3´にも、制御信号授受のための入出力部3´aが設けられており、既設制御盤側配線51と入れ替えられるべき新設制御盤側配線51´の基端がこの入出力部3´aを介して新設制御盤3´に接続されるようになっている。また、新設制御盤側配線51´の先端には、既設制御盤側配線51の先端と同様に、丸型圧着端子60が取り付けられている。

0051

次に、本実施の形態の工法について説明する。以下、一本の制御配線5を用いて本実施の形態の工法の各工程を説明するが、全ての制御配線5について同様に処理される。

0052

a:新設制御盤準備工程
既設制御盤側配線51と入れ替えられるべき新設制御盤側配線51´の基端を、新設制御盤3´の入出力部3´aに取り付ける。この工程によって、新設制御盤側配線51´と新設制御盤3´とが入出力部3´aを介して接続される。

0053

b:新設制御盤取り付け工程
制御盤側端子55からネジ61を外し、既設制御盤側配線51先端の丸型圧着端子58のネジ止め部のネジ貫通孔からネジ61を引き抜く。そして、図1の円内に示すように、既設制御盤側配線51先端の丸型圧着端子58のネジ止め部の先端を切断し、略Y字状のネジ止め部に加工する。次いで、機器側端子56のネジ62を緩め、加工後のネジ止め部を機器側配線52先端の丸型圧着端子59と共に、機器側端子56にネジ止めする。この作業により、機器側配線52の先端は機器側端子56から容易に外れないように接続固定される一方、既設制御盤側配線51の先端は機器側端子56から簡単に外すことが可能なように接続される。

0054

また、接続端子部53のつまみ部57を押し上げ、制御盤側端子55と機器側端子56の間を遮断し、新設制御盤3´から伸びている新設制御盤側配線51´の先端の丸型圧着端子60のネジ止め部のネジ貫通孔にネジ61を貫通させ、上述の作業により空いた制御盤側端子55にネジ止めする。この作業により、新設制御盤側配線51´の先端は制御盤側端子55から容易に外れないように接続固定される。

0055

この工程により、接続端子部53に、既設制御盤3および既設制御盤側配線51と、新設制御盤3´および新設制御盤側配線51´との両方が接続されている状態になる。従って、既設制御盤3による機器4の制御が可能である。また、制御盤側端子55と機器側端子56の間が遮断されているため、新設制御盤3´から何らかの信号が出力されても、機器4の動作に影響しない。

0056

c:既設制御盤除去工程
機器側端子56のネジ62をわずかに緩め、既設制御盤側配線51先端の圧着端子58のみを引き抜き、再びネジ62により機器側配線52の先端を機器側端子56にしっかりと接続固定する。既設制御盤側配線51先端の圧着端子58のネジ止め部が上述の新設制御盤取り付け工程で略Y字状に加工されているため、ネジ62をわずかに緩めるだけで圧着端子58を非常に簡便かつ迅速に引き抜くことができる。その後、接続端子部53のつまみ部57を押し下げ、制御盤側端子55と機器側端子56との間を再び接続することにより、新設制御盤3´による機器4の制御が可能になる。また、圧着端子58を引き抜く際にネジ62をわずかに緩めるだけなので、機器側配線52の先端が機器側端子56から離れてしまうことがなく、確認試験を必要としない。

0057

上述のa〜c工程において、配線の変更および除去の間中は安全のため機器制御システム1を停止させておかなければならないが、極めて簡便かつ迅速に作業を行うことができるため、機器制御システム1の運転停止時間は極めて短い。

0058

その上、本実施の形態では、全ての制御配線5について上述の新設制御盤取り付け工程が終了した後に、全ての制御配線5について上述の既設制御盤除去工程を行う。新設制御盤取り付け工程途中では、既設制御盤3が、既設制御盤側配線51、接続端子部53、および機器側配線52を介して機器4を制御することが可能であるため、本実施の形態の工法の途中で機器4を動作させなければならない場合には、監視制御装置1の制御データテーブルを切り替えることなく既設制御盤3を動作させ、既設制御盤3により機器4を動作させる。

0059

そして、全ての制御配線5についての新設制御盤取り付け工程が終了した後は、上述のように極めて簡便かつ迅速に全ての制御配線5についての既設制御盤除去工程を終了する。短時間で、新設制御盤3´が、新設制御盤側配線51´、接続端子部53、および機器側配線52を介して機器4を制御することが可能な状態になしうる。このとき初めて監視制御装置2と新設制御盤3´との間に通信手段6を移動し、監視制御装置2の制御データテーブルを切り替えて新設制御盤3´を動作させ、新設制御盤3´により機器4を動作させ、機器制御システム1の運転を再開する。

0060

従って、本実施の形態の工法により監視制御装置2における制御データテーブルの作成および切り替え作業およびこれに伴う機器制御システム1の試運転を排除することができ、経済的に極めて有利である。

0061

(第2実施形態)
本実施の形態は、上述の第1実施形態における機器制御システムと、接続端子部53の構造、既設制御盤側配線51の先端の構造、および新設制御盤側配線51´の先端の構造のみが異なる機器制御システム1に対して実施される。図2は、本実施の形態の工法を実施するための機器制御システムおよび工法の進行手順を示した図である。上述の実施の形態と同様の構成要素には同一の記号を当てて説明を省略し、以下異なる点のみ説明する。

0062

本実施の形態の工法を実施するための機器制御システム1では、それぞれの接続端子部53は、既設制御盤3と機器4との間に配置されている端子台54に集積されており、それぞれの接続端子部53はいわゆる断路端子により構成されている。そして、制御盤側端子55と機器側端子56には、図2の円内に示すように、丸型圧着端子の接続固定のためのネジ部63a、64aとバナナプラグの接続のためのバナナプラグ取り付け部63b、64bとを備えた取り付け金具63、64が備えられている。

0063

既設制御盤側配線51の先端にはバナナプラグ65が取り付けられており、機器側配線52の先端には丸型圧着端子59が取り付けられている。また、新設制御盤側配線51´の先端には、既設制御盤側配線51の先端と同様に、バナナプラグ66が取り付けられている。図2の円内に示すように、既設制御盤側配線51先端のバナナプラグ65は、制御盤側端子55に備えられた取り付け金具63のバナナプラグ取り付け部63bに挿入されており、機器側配線52の先端の丸型圧着端子59は、そのネジ止め部のネジ貫通孔に取り付け金具64のネジ部64aが挿入されて機器側端子56に接続固定されている。

0064

次に、本実施の形態の工法について説明する。以下、一本の制御配線5を用いて工法の各工程を説明するが、全ての制御配線5について同様に処理される。

0065

a:新設制御盤準備工程
既設制御盤側配線51と入れ替えられるべき新設制御盤側配線51´の基端を、新設制御盤3´の入出力部3´aに取り付ける。この工程によって、新設制御盤側配線51´と新設制御盤3´とが入出力部3´aを介して接続される。

0066

b:新設制御盤取り付け工程
制御盤側端子55に備えられている取り付け金具63のバナナプラグ取り付け部63bから既設制御盤側配線51先端のバナナプラグ65を引き抜く。次いで、機器側端子56に備えられている取り付け金具64のバナナプラグ取り付け部64bにバナナプラグ65を挿入する。

0067

また、接続端子部53のつまみ部57を押し上げ、制御盤側端子55と機器側端子56の間を遮断する。そして、新設制御盤3´から伸びている新設制御盤側配線51´先端のバナナプラグ66を、上述の作業により空いた制御盤側端子55に備えられた取り付け金具63のバナナプラグ取り付け部63bに挿入する。

0068

この工程により、接続端子部53に、既設制御盤3および既設制御盤側配線51と、新設制御盤3´および新設制御盤側配線51´との両方が接続されている状態になる。従って、既設制御盤3による機器4の制御が可能である。また、制御盤側端子55と機器側端子56の間が遮断されているため、新設制御盤3´から何らかの信号が出力されても、機器4の動作に影響しない。

0069

c:既設制御盤除去工程
機器側端子56に備えられた取り付け金具64のバナナプラグ取り付け部64bから既設制御盤側配線51先端のバナナプラク65を引き抜く。この引き抜き作業は極めて迅速に行うことができる。その後、接続端子部53のつまみ部57を押し下げ、制御盤側端子55と機器側端子56との間を再び接続することにより、新設制御盤3´による機器4の制御が可能になる。

0070

上述のa〜c工程において、配線の変更および除去の間中は安全のため機器制御システム1を停止させておかなければならないが、極めて簡便かつ迅速に作業を行うことができるため、機器制御システム1の運転停止時間は極めて短い。

0071

その上、本実施の形態でも、第1実施形態と同様に、全ての制御配線5について上述の新設制御盤取り付け工程が終了した後に、全ての制御配線5について上述の既設制御盤除去工程を行う。従って、監視制御装置2における制御データテーブルの作成および切り替え作業およびこれに伴う機器制御システム1の試運転を排除することができ、経済的に極めて有利である。

0072

(第3実施形態)
本実施の形態は、上述の本発明の第2の工法の一実施形態に相当する。図3は、本実施の形態の工法を実施するための機器制御システムおよび工法の進行手順を示した図である。上述の実施の形態と同様の構成要素には同一の記号を当てて説明を省略し、以下異なる点のみ説明する。尚、図3には、説明の簡便さを考慮して、一台の機器4および3本の制御配線5しか示していないが、機器制御システム1には一般に多数の機器4および多数の制御配線5が含まれている。

0073

本実施の形態の工法を実施するための機器制御システム1では、それぞれの接続端子部53は、既設制御盤3と機器4との間に配置されている端子台54に集積されており、それぞれの接続端子部53には一枚の導電板67が供えられており、この導電板の既設制御盤側に配置された部分が制御盤側端子55として、機器側に配置された部分が機器側端子56として作用する。そして、制御盤側端子55と機器側端子56には、配線端部の接続固定のためのネジ61、62が備えられている。

0074

既設制御盤側配線51の先端および機器側配線52の先端には丸型圧着端子58、59が取り付けられており、それぞれの丸型圧着端子58、59はそのネジ止め部のネジ貫通孔にネジ61、62が挿入されて制御盤側端子55および機器側端子56に接続固定されている。従って、各配線51、52の先端が各端子55、56から容易に外れないようになっている。また、新設制御盤側配線51´の先端には、既設制御盤側配線51の先端と同様に、丸型圧着端子60が取り付けられている。

0075

次に、本実施の形態の工法について説明する。以下、一本の制御配線5を用いて工法の各工程を説明するが、全ての制御配線5について同様に処理される。

0076

a:新設制御盤準備工程
既設制御盤側配線51と入れ替えられるべき新設制御盤側配線51´の基端を、新設制御盤3´の入出力部3´aに取り付ける。この工程によって、新設制御盤側配線51´と新設制御盤3´とが入出力部3´aを介して接続される。

0077

b:新設制御盤取り付け工程
制御盤側端子55からネジ61を外し、既設制御盤側配線51先端の丸型圧着端子58のネジ止め部のネジ貫通孔からネジ61を引き抜く。そして、図3の円内に示すように、既設制御盤側配線51先端の丸型圧着端子58のネジ止め部の先端を切断し、略Y字状のネジ止め部に加工する。次いで、新設制御盤3´から伸びている新設制御盤側配線51´の先端の丸型圧着端子60のネジ止め部のネジ貫通孔にネジ61を貫通させ、既設制御盤側配線51先端の圧着端子58の加工後のネジ止め部を新設制御盤側配線51´先端の丸型圧着端子60と共に制御盤側端子55にネジ止めする。この作業により、新設制御盤側配線51´の先端は制御盤側端子55から容易に外れないように接続固定される一方、既設制御盤側配線51の先端は制御盤側端子55から簡単に外すことが可能なように接続される。

0078

この工程により、接続端子部53に、既設制御盤3および既設制御盤側配線51と、新設制御盤3´および新設制御盤側配線51´との両方が接続されている状態になる。従って、既設制御盤3による機器4の制御が可能である。

0079

c:既設制御盤除去工程
制御盤側端子55のネジ61をわずかに緩め、既設制御盤側配線51先端の圧着端子58のみを引き抜き、再びネジ61により新設制御盤側配線51´の先端を制御盤側端子55にしっかりと接続固定する。既設制御盤側配線51先端の圧着端子58のネジ止め部が上述の新設制御盤取り付け工程において略Y字状に加工されているため、ネジ61をわずかに緩めるだけで圧着端子58を非常に簡便かつ迅速に引き抜くことができ、新設制御盤3´による機器4の制御が可能になる。また、圧着端子58を引き抜く際にネジ61をわずかに緩めるだけなので、新設制御盤側配線51´の先端が制御盤側端子55から離れてしまうことがなく、確認試験を必要としない。

0080

上述のa〜c工程において、配線の変更および除去の間中は安全のため機器制御システム1を停止させておかなければならないが、極めて簡便かつ迅速に作業を行うことができるため、機器制御システム1の停止時間は極めて短い。

0081

その上、本実施の形態でも、第1実施形態と同様に、全ての制御配線5について上述の新設制御盤取り付け工程が終了した後に、全ての制御配線5について上述の既設制御盤除去工程を行う。従って、監視制御装置2における制御データテーブルの作成および切り替え作業およびこれに伴う機器制御システム1の試運転を排除することができ、経済的に極めて有利である。

0082

(第4実施形態)
本実施の形態は、上述の本発明の第3の工法の一実施形態に相当する。図4は、本実施の形態の工法を実施するための機器制御システムおよび工法の進行手順を示した図である。上述の実施の形態と同様の構成要素には同一の記号を当てて説明を省略し、以下異なる点のみ説明する。尚、図4には、説明の簡便さを考慮して、一台の機器4および3本の制御配線5しか示していないが、機器制御システム1には一般に多数の機器4および多数の制御配線5が含まれている。

0083

本実施の形態の工法を実施するための機器制御システム1では、それぞれの接続端子部53は、既設制御盤3と機器4との間に配置されている端子台54に集積されており、それぞれの接続端子部53には一枚の導電板67が供えられており、この導電板の既設制御盤側に配置された部分が制御盤側端子55として、機器側に配置された部分が機器側端子56として作用する。そして、制御盤側端子55と機器側端子56には、配線端部の接続固定のためのネジ61、62が備えられている。

0084

既設制御盤側配線51の先端および機器側配線52の先端には丸型圧着端子58、59が取り付けられており、それぞれの丸型圧着端子58、59はそのネジ止め部のネジ貫通孔にネジ61、62が挿入されて制御盤側端子55および機器側端子56に接続固定されている。従って、各配線51、52の先端が各端子55、56から容易に外れないようになっている。

0085

一方、既設制御盤3と入れ替えられるべき新設制御盤3´上には、制御用信号授受のための入出力部3´aの近辺に、別の中継用端子台72が設けられており、この中継用端子台72には制御配線5と同数の導電板71が集積して備えられており、導電板71の両端には配線の接続固定のためのネジ73、74、75が備えられている。

0086

本実施の形態では、制御配線5における既設制御盤側配線51と入れ替えられるべき新設制御盤側配線51´として、2つの配線部51´a、51´bを含む配線が使用される。そして、一方の配線部51´aの端部が上述の導電板71に備えられた一方のネジ73により導電板71に接続固定されるようになっており、他方の配線部51´bの端部が上述の導電板71に備えられた他方のネジ74により導電板71に接続固定されるようになっている。すなわち、本実施の形態では、導電板71が2つの配線部51´a、51´bを接続する中継端子71として作用し、新設制御盤側配線51´は配線部51´a、51´b、およびこれらを接続する中継端子71により構成されている。そして、新設制御盤側配線51´の入出力部3´aに近い方の配線部51´aの基端が新設制御盤3´の配線接続部を介して新設制御盤3´に接続されるようになっており、他方の配線部51´bの先端には、既設制御盤側配線51の先端と同様に、丸型圧着端子60が取り付けられている。

0087

次に、本実施の形態の工法について説明する。以下、一本の制御配線5を用いて工法の各工程を説明するが、全ての制御配線5について同様に処理される。

0088

a:新設制御盤準備工程
既設制御盤側配線51と入れ替えられるべき新設制御盤側配線51´の一方の配線部51´aの基端を、新設制御盤3´の入出力部3´aに取り付ける。この工程によって、新設制御盤側配線51´と新設制御盤3´とが入出力部3´aを介して接続される。

0089

b:新設制御盤取り付け工程
制御盤側端子55からネジ61を外し、既設制御盤側配線51先端の丸型圧着端子58のネジ止め部のネジ貫通孔からネジ61を引き抜く。そして、既設制御盤側配線51先端の丸型圧着端子58のネジ止め部の一部を切断し、略Y字状のネジ止め部に加工する。次いで、中継端子71の3つ目のネジ75を緩め、中継端子71に加工後の圧着端子58のネジ止め部をネジ止めする。この工程では略Y字状のネジ止め部に加工するための作業が必要になるものの、既設制御盤側配線51の先端を中継端子71から簡単に外すことが可能になる。

0090

また、新設制御盤3´から伸びている新設制御盤側配線51´の配線部51´bの先端の丸型圧着端子60のネジ止め部のネジ貫通孔にネジ61を貫通させ、上述の作業により空いた制御盤側端子55にネジ止めする。この作業により、新設制御盤側配線51´の先端は制御盤側端子55から容易に外れないように接続固定される。

0091

この工程により、接続端子部53に、既設制御盤3は既設制御盤側配線51、中継端子71および新設制御盤側配線51´の一方の配線部51´bを介して、新設制御盤3´は新設制御盤側配線51´を介して、それぞれ接続されている状態になる。従って、既設制御盤3による機器4の制御が可能である。

0092

c:既設制御盤除去工程
中継端子71のネジ75をわずかに緩め、既設制御盤側配線51先端の圧着端子58を引き抜く。既設制御盤側配線51先端の圧着端子のネジ止め部が上述の新設制御盤取り付け工程において略Y字状に加工されているため、ネジ75をわずかに緩めるだけで圧着端子58を非常に簡便かつ迅速に引き抜くことができ、設制御盤3´による機器4の制御が可能になる。

0093

上述のa〜c工程において、配線の変更および除去の間中は安全のため機器制御システム1を停止させておかなければならないが、極めて簡便かつ迅速に作業を行うことができるため、機器制御システム1の運転停止時間は極めて短い。

0094

その上、本実施の形態でも、第1実施形態と同様に、全ての制御配線5について上述の新設制御盤取り付け工程が終了した後に、全ての制御配線5について上述の既設制御盤除去工程を行う。従って、監視制御装置2における制御データテーブルの作成および切り替え作業およびこれに伴う機器制御システム1の試運転を排除することができ、経済的に極めて有利である。

0095

(第5実施形態)
本実施の形態は、上述の本発明の第4の工法の一実施形態に相当する。図5は、本実施の形態の工法を実施するための機器制御システムおよび工法の進行手順を示した図である。上述の実施の形態と同様の構成要素には同一の記号を当てて説明を省略し、以下異なる点のみ説明する。尚、図5には、説明の簡便さを考慮して、一台の機器4および3本の制御配線5しか示していないが、機器制御システム1には一般に多数の機器4および多数の制御配線5が含まれている。

0096

本実施の形態の工法を実施するための機器制御システム1では、それぞれの接続端子部53は、既設制御盤3と機器4との間に配置されている端子台54に集積されており、それぞれの接続端子部53には一枚の導電板67が供えられており、この導電板の既設制御盤側に配置された部分が制御盤側端子55として、機器側に配置された部分が機器側端子56として作用する。そして、制御盤側端子55と機器側端子56には、配線端部の接続固定のためのネジ61、62が備えられている。

0097

既設制御盤側配線51の先端および機器側配線52の先端には丸型圧着端子58、59が取り付けられており、それぞれの丸型圧着端子58、59のは、そのネジ止め部にネジ61、62が挿入されて制御盤側端子55および機器側端子56に接続固定されている。従って、各配線51、52の先端が各端子55、56から容易に外れないようになっている。

0098

一方、既設制御盤3と入れ替えられるべき新設制御盤3´上には、制御用信号授受のための入出力部3´aに、新設制御盤側配線51´の基端との接続のために使用される制御配線5と同数の接触ピンを有する入出力用メスコネクター81が予め設置されている。

0099

本実施の形態では、制御配線5における既設制御盤側配線51と入れ替えられるべき新設制御盤側配線51´として、2つの配線部51´a、51´bを含む配線が使用される。そして、これらの制御配線5と同数の新設制御盤側配線51´の一方の配線部51´aの一端側には第1のメスコネクター83が接続され、他端側には新設制御盤3´上の入出力用メスコネクター81と嵌合されるべき出入力用オスコネクター82が接続される。また、これらの新設制御盤側配線51´の他方の配線部51´bの一端側には上記第1のメスコネクター83と嵌合している第2のオスコネクターが84取り付けられ、他端側には丸型圧着端子60が取り付けられている。

0100

また、本実施の形態では、既設制御盤3から新設制御盤3´への切り替え時のみ使用される仮設中継盤85が使用される。この仮設中継盤には、制御配線5と同数の3方に分岐した導電部86と、導電部86の各々の第1の端部に設けられた既設制御盤側配線取り付け部87と、導電部86の各々の第2の端部に接続された上記第1のメスコネクター83に対応する第3のオスコネクター88と、導電部86の各々の第3の端部に接続された上記第2のオスコネクター84に対応する第4のメスコネクター89とが設けられている。既設制御盤側配線取り付け部87には、既設制御盤側配線51の先端の丸型圧着端子58の接続固定のための端子およびネジが備えられている。

0101

次に、本実施の形態の工法について説明する。

0102

a:新設制御盤準備工程
新設制御盤側配線51´の一方の配線部51´aの基端に取り付けられた出入力用オスコネクター82を、新設制御盤3´上の入出力用メスコネクター81に嵌合させる。この作業により、全ての新設制御盤側配線51´と新設制御盤3´とが入出力部3´aを介して接続される。

0103

また、次いで、新設制御盤側配線51´の第1のメスコネクター83と第2のオスコネクター84との嵌合を解き、第1のメスコネクター83を仮設中継盤85の第3のオスコネクター88と嵌合させ、第2のオスコネクター84を仮設中継盤85の第4のメスコネクター89と嵌合させる。この作業により、全ての新設制御盤側配線51´の2つの配線部51´aと51´bとの間に、上述の仮設中継盤85が配置される。

0104

b:新設制御盤取り付け工程
全ての制御配線5について、制御盤側端子55からネジ61を外し、既設制御盤側配線51先端の丸型圧着端子58のネジ止め部のネジ貫通孔からネジ61を引き抜く。そして、丸型圧着端子58を仮設中継盤85の既設制御盤側配線取り付け部87の端子にネジにより接続する。この作業により、既設制御盤側配線51の先端は仮設制御盤85から容易に外れないように接続固定される。

0105

また、仮設制御盤85の第4のメスコネクター89から伸びている新設制御盤側配線51´の配線部51´bの先端の丸型圧着端子60のネジ止め部のネジ貫通孔にネジ61を貫通させ、上述の作業により空いた制御盤側端子55にネジ止めする。この作業により、新設制御盤側配線51´の先端は制御盤側端子55から容易に外れないように接続固定される。

0106

この工程により、接続端子部53に、既設制御盤3は既設制御盤側配線51、仮設中継盤85の導通部86および新設制御盤側配線51´の配線部51´bを介して、新設制御盤3´は新設制御盤側配線51´の一方の配線部51´a、仮設中継盤85の導通部86および新設制御盤側配線51´の他方の配線部51´bを介して、それぞれ接続されている状態になる。従って、既設制御盤3による機器4の制御が可能である。

0107

c:既設制御盤除去工程
新設制御盤側配線51´の配線部51´aが取り付けられている第1のメスコネクター83と仮設中継盤85の第3のオスコネクター88との嵌合を解き、新設制御盤側配線51´の配線部51´bが取り付けられている第2のオスコネクター84と仮設中継盤85の第4のメスコネクター89との嵌合を解き、第1のメスコネクター83と第2のオスコネクター84とを再び嵌合させる。この作業により、新設制御盤3´による機器4の制御が可能になる。一方、仮設中継盤85は全ての既設制御盤側配線51と共に除去することができる。

0108

上述のa〜c工程において、コネクター相互の嵌合または嵌合解除の間中は安全のため機器制御システム1を停止させておかなければならないが、全ての制御配線についての作業を一括して極めて簡便かつ迅速に作業を行うことができるため、機器制御システム1の運転停止時間は極めて短い。

0109

その上、本実施の形態でも、第1実施形態と同様に、全ての制御配線5についての新設制御盤取り付け工程が終了した後に全ての制御配線5についての既設制御盤除去工程が行われることになるので、監視制御装置2における制御データテーブルの作成および切り替え作業およびこれに伴う機器制御システム1の試運転を排除することができ、経済的に極めて有利である。

0110

(第6実施形態)
本実施の形態は、上述の本発明の第5の工法の一実施形態に相当する。図6は、本実施の形態の工法を実施するための機器制御システムおよび工法の進行手順を示した図である。上述の実施の形態と同様の構成要素には同一の記号を当てて説明を省略し、以下異なる点のみ説明する。尚、図6には、説明の簡便さを考慮して、一台の機器4および3本の制御配線5しか示していないが、機器制御システム1には一般に多数の機器4および多数の制御配線5が含まれている。

0111

本実施の形態では、それぞれの接続端子部53は、既設制御盤3と機器4との間に配置されている端子台54に集積されており、それぞれの接続端子部53はいわゆる切り替え式断路端子により構成されている。すなわち、接続端子部53には3個の端子が設けられており、中央の端子に取り付けられた切り替え部92を、左の端子に取り付けられた係合部93に係合させることにより、中央の端子と左の端子とが接続され、中央の端子の切り替え部92を、右の端子に取り付けられた係合部94に係合させることにより、中央の端子と右の端子とが接続されるように構成されている。図6では、既設制御盤側に配置された左側の端子が制御盤側端子55であり、中央の端子が機器側端子56であり、右の端子が空いた追加端子91である。既設制御盤3による機器4の制御の際には、制御盤側端子55と機器側端子56との間が接続されている。そして、制御盤側端子55、機器側端子56、および追加端子91には、それぞれ配線端部の接続固定のためのネジ61、62、95が備えられている。

0112

既設制御盤側配線51の先端および機器側配線52の先端には、丸型圧着端子58、59が取り付けられており、それぞれの丸型圧着端子58、59はそのネジ止め部のネジ貫通孔にネジ61、62が挿入されて制御盤側端子55および機器側端子56に接続固定されている。従って、各配線51、52の先端が各端子55、56から容易に外れないようになっている。

0113

一方、既設制御盤3と入れ替えられるべき新設制御盤3´にも、制御信号授受のための入出力部3´aが設けられており、既設制御盤側配線51と入れ替えられるべき新設制御盤側配線51´の基端がこの入出力部3´aを介して新設制御盤3´に接続されるようになっている。また、新設制御盤側配線51´の先端には、既設制御盤側配線51の先端と同様に、丸型圧着端子60が取り付けられている。

0114

次に、本実施の形態の工法について説明する。以下、一本の制御配線5を用いて本実施の形態の工法の各工程を説明するが、全ての制御配線5について同様に処理される。

0115

a:新設制御盤準備工程
既設制御盤側配線51と入れ替えられるべき新設制御盤側配線51´の基端を、新設制御盤3´の入出力部3´aに取り付ける。この工程によって、新設制御盤側配線51´と新設制御盤3´とが入出力部3´aを介して接続される。

0116

b:新設制御盤取り付け工程
新設制御盤側配線51´の先端の丸型圧着端子60のネジ止め部のネジ貫通孔にネジ95を貫通させ、接続端子部53の追加端子91にしっかりと接続固定する。この作業により、新設制御盤側配線51´の先端は追加端子91から容易に外れないように接続固定される。

0117

この工程により、接続端子部53に、既設制御盤3および既設制御盤側配線51と、新設制御盤3´および新設制御盤側配線51´との両方が接続されている状態になる。従って、既設制御盤3による機器4の制御が可能である。また、制御盤側端子55と機器側端子56の間が遮断されているため、新設制御盤3´から何らかの信号が出力されても、機器4の動作に影響しない。

0118

c:既設制御盤除去工程
次いで、接続端子部53における制御機器側端子55の係合部93から機器側端子56の切り替え部92を外し、追加端子91の係合部94に機器側端子56の切り替え部92を係合させる。この作業により、新設制御盤3´による機器4の制御が可能になる。既設制御盤側配線51と機器側配線52とは接続されておらず、既設制御盤側配線51は実質的に機器制御システム1から分離しているため、既設制御盤側配線51の除去は適当な時期に行うことができる。

0119

上述のa〜c工程において、配線の変更および除去の間中も機器制御システム1の運転を停止させる必要がなく、かつ極めて簡便かつ迅速に作業を行うことができる。

0120

その上、本実施の形態でも、第1実施形態と同様に、全ての制御配線5についての新設制御盤取り付け工程が終了した後に、全ての制御配線5についての既設制御盤除去工程を行う。従って、監視制御装置2における制御データテーブルの作成および切り替え作業およびこれに伴う機器制御システム1の試運転を排除することができ、経済的に極めて有利である。

0121

以下、本発明の6つの実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での変更が可能である。例えば、制御配線の各々について、新設制御盤準備工程を新設制御盤取り付け工程の前に行う必要はなく、新設制御盤取り付け工程の間または後に行っても既設制御盤除去工程の実施に支障はない。また、第1実施形態および第2実施形態において、接続端子部として断路端子を使用せず、第3〜5実施形態におけるような機器側端子と制御盤側端子が常に接続されている状態の接続端子部を使用しても、新設制御盤から信号が出力されないように注意しながら作業を行えばなんら問題がない。

0122

また、第3実施形態において、制御盤側端子に隣接した箇所に配線が接続されていない空いた端子が存在していれば、一端新設制御盤側配線用のケーブルをその空いた端子に接続固定し、この端子から短いケーブルを伸ばしてその先端に丸型圧着端子を接続し、この丸型圧着端子を制御盤側端子に接続するようにしてもよい。すなわち、新設制御盤側配線を上述の空いた端子で中継された2本のケーブルで構成しても良い。このようにすることにより、新設制御盤側配線の先端の制御盤側端子への取付けが容易になる場合がある。

0123

さらに、第4実施形態において、中継端子は必ずしも新設制御盤上に配置する必要はなく、例えば、中継端子を含む中継用端子台を接続端子部を含む端子台の隣接位置に配置してもよい。また、新設制御盤上に中継端子を含む中継用端子台を予め設置し、同時に新設制御盤側配線を構成すべき一方の配線部を上記端子台上の中継端子と上記新設制御盤との間に予め接続しておいてもよい。この場合には、新設制御盤準備工程において、上記新設制御盤側配線を構成すべき他方の配線部を上記端子台上の中継端子に接続する。その結果、中継端子を介して互いに接続された2つの配線部から構成された新設制御盤側配線が形成され、かつ該新設制御盤側配線の基端が新設制御盤に接続されることになる。また、新設制御盤取り付け工程において、既設制御盤側配線先端の圧着端子のネジ止め部を略O字状の形状から略Y字状の形状に加工することなく、そのまま工程を進めることもできる。既設制御盤除去工程において既設制御盤側配線先端の圧着端子を取り外すためにネジを完全に外す必要が生じるものの、新設制御盤側配線および機器側配線になんら影響を与えることなくネジを外す作業を行うことができ、またネジ止め部の加工のための時間を無くすことができる。

0124

また、第5実施形態において、オスコネクターはメスコネクターに、メスコネクターはオスコネクターに、それぞれ変更が可能である。さらに、第5実施形態におけるコネクターの嵌合による新設制御盤準備工程は、他の実施形態へも応用可能である。

図面の簡単な説明

0125

本発明の制御盤切り替え工法における一実施形態を示した図である。
図1に示す制御盤切り替え工法における、配線変更変形形態を示した図である。
本発明の制御盤切り替え工法における他の実施形態を示した図である。
本発明の制御盤切り替え工法におけるさらに別の実施形態を示した図である。
本発明の制御盤切り替え工法における、仮設制御盤を使用する実施形態を示した図である。
本発明の制御盤切り替え工法におけるさらに別の実施形態を示した図である。
従来の制御盤切り替え工法の例を示した図である。

符号の説明

0126

1機器制御システム
2監視制御装置
3既設制御盤
3´新設制御盤
4機器
5既設制御配線
5´ 新設制御配線
6通信手段
51既設制御盤側配線
51´ 新設制御盤側配線
52 機器側配線
53接続端子部
54端子台
55制御盤側端子
56機器側端子
57 つまみ部
58、59、60丸型圧着端子
61、62ネジ
63、64取り付け金具
65、66バナナプラグ
67導電板
71中継端子、導電板
72中継用端子台
73、74、75 ネジ
81 新設制御盤上の入出力用コネクター
82 新設制御盤側配線基端の出入力用コネクター
83 新設制御盤側配線における第1コネクター
84 新設制御盤側配線における第2コネクター
85仮設制御盤
86導電部
87 既設制御盤側配線取り付け部
88 仮設制御盤上の第3コネクター
89 仮設制御盤上の第4コネクター
91追加端子
92切り替え部
93、94係合部
95 追加端子用ネジ

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