図面 (/)

技術 作業機械の油圧制御装置

出願人 コベルコ建機株式会社川崎重工業株式会社
発明者 岡秀和田路浩吉川博志村瀬公彦
出願日 2006年1月20日 (14年10ヶ月経過) 出願番号 2006-012244
公開日 2007年8月2日 (13年3ヶ月経過) 公開番号 2007-192347
状態 特許登録済
技術分野 流体圧回路(1) 流体圧回路(2) 掘削機械の作業制御
主要キーワード 電気信号ライン フェールセーフ位置 両センター 油圧制御方式 固着現象 遠隔操作式 故障要因 両コントロールバルブ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年8月2日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

油圧アクチュエータ群をグループ分けし、両グループを共通のポンプ吐出油で駆動する回路構成をとる場合に、統一ブリードオフ弁フェール時に、リリーフによる発熱を抑えながら油圧アクチュエータの作動を確保する。

解決手段

油圧アクチュエータ群を二つのグループA,Bに分けるとともに、第1及び第2両油圧ポンプ7,8の吐出ライン15,16に統一ブリードオフ弁27,28を設ける。一方、両グループA,Bの各コントロールバルブ1〜3,4〜6にセンターバイパス通路21,22を設けるとともに、これらをタンデムにつないでセンターバイパスライン23,24を構成し、このセンターバイパスライン23,24の最下流側に、統一ブリードオフ弁27,28のフェール時に油をアンロードさせるための手動切換式のバイパスカット弁35を設けた。

概要

背景

たとえば油圧ショベルにおいて、ポンプから吐出された油の一部(余剰分)をタンクに戻すブリードオフ制御が行われる。

このブリードオフ制御は、一般的にはアクチュエータごとに設けられたコントロールバルブブリードオフ通路を設け、このブリードオフ通路の開口面積操作手段の操作量に応じて変化させることによって行われる。

ところが、このブリードオフ通路を設ける分、コントロールバルブがスプール軸方向に長くなるため、コスト面及び実機への組み込みの面で不利となる。

そこで従来、各コントロールバルブのブリードオフ通路を無くする一方、複数のコントロールバルブ(油圧アクチュエータ)に対して共通の統一ブリードオフ弁を設ける技術が提案されている。

また、この統一ブリードオフ方式において、統一ブリードオフ弁として油圧パイロット弁を用い、コントローラによって制御される電磁比例弁二次圧でこの統一ブリードオフ弁を制御する電子制御方式が公知となっている(たとえば特許文献1参照)。

この電子制御方式によると、操作量に応じたパイロット圧を直接、統一ブリードオフ弁に送る油圧制御方式と比較して、制御の自由度が高い等の利点を有する。
特開平11−303809号公報

概要

油圧アクチュエータ群をグループ分けし、両グループを共通のポンプの吐出油で駆動する回路構成をとる場合に、統一ブリードオフ弁のフェール時に、リリーフによる発熱を抑えながら油圧アクチュエータの作動を確保する。油圧アクチュエータ群を二つのグループA,Bに分けるとともに、第1及び第2両油圧ポンプ7,8の吐出ライン15,16に統一ブリードオフ弁27,28を設ける。一方、両グループA,Bの各コントロールバルブ1〜3,4〜6にセンターバイパス通路21,22を設けるとともに、これらをタンデムにつないでセンターバイパスライン23,24を構成し、このセンターバイパスライン23,24の最下流側に、統一ブリードオフ弁27,28のフェール時に油をアンロードさせるための手動切換式のバイパスカット弁35を設けた。

目的

そこで本発明は、油圧アクチュエータ群をグループ分けし、必要に応じて両グループを共通のポンプの吐出油で駆動する回路構成をとる場合に、統一ブリードオフ弁のフェール時に、リリーフによる発熱を抑えながら油圧アクチュエータの作動を確保することができる作業機械油圧制御装置を提供するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

次の要件具備することを特徴とする作業機械油圧制御装置。(i)操作手段によって切換操作される複数のコントロールバルブと、このコントロールバルブによって個別に制御される複数の油圧アクチュエータが複数のグループに分けられ、各グループに共通の油圧ポンプ吐出油が供給される状態を有すること。(ii)上記操作手段の操作による制御手段からの信号に基づいてグループごとに統一ブリードオフ作用を行なう統一ブリードオフ弁が設けられていること。(iii)各グループにおいて、各コントロールバルブにセンターバイパス通路が設けられるとともに、このセンターバイパス通路同士がタンデムに接続されてアンロード作用を行なうセンターバイパスラインが構成されていること。(iv)上記センターバイパスラインの最下流側に、手動操作によってセンターバイパスラインを開くアンロード位置と、同ラインを閉じるブロック位置との間で切換わり作動するバイパスカット弁が設けられていること。

請求項2

左右のクローラを駆動する走行モータが互いに別グループに属するように油圧アクチュエータ群がグループ分けされるとともに、両グループに対する油の供給を制御する流路切換弁が設けられ、この流路切換弁は、同じグループに属する走行用コントロールバルブと他の油圧アクチュエータ用のコントロールバルブとの同時操作時に、両グループに共通の油圧ポンプの吐出油が供給される位置にセットされるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の作業機械の油圧制御装置。

請求項3

バイパスカット弁は、各グループのセンターバイパスラインを同時に開閉する共通の一つの弁として構成されたことを特徴とする請求項1または2記載の作業機械の油圧制御装置。

請求項4

統一ブリードオフ弁の制御系異常発生を検出する異常検出手段と、この異常検出手段による異常検出時にオペレータに向けて異常発生を表示する表示手段が設けられたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の作業機械の油圧制御装置。

技術分野

0001

本発明は油圧ショベル等の作業機械油圧制御装置に関するものである。

背景技術

0002

たとえば油圧ショベルにおいて、ポンプから吐出された油の一部(余剰分)をタンクに戻すブリードオフ制御が行われる。

0003

このブリードオフ制御は、一般的にはアクチュエータごとに設けられたコントロールバルブブリードオフ通路を設け、このブリードオフ通路の開口面積操作手段の操作量に応じて変化させることによって行われる。

0004

ところが、このブリードオフ通路を設ける分、コントロールバルブがスプール軸方向に長くなるため、コスト面及び実機への組み込みの面で不利となる。

0005

そこで従来、各コントロールバルブのブリードオフ通路を無くする一方、複数のコントロールバルブ(油圧アクチュエータ)に対して共通の統一ブリードオフ弁を設ける技術が提案されている。

0006

また、この統一ブリードオフ方式において、統一ブリードオフ弁として油圧パイロット弁を用い、コントローラによって制御される電磁比例弁二次圧でこの統一ブリードオフ弁を制御する電子制御方式が公知となっている(たとえば特許文献1参照)。

0007

この電子制御方式によると、操作量に応じたパイロット圧を直接、統一ブリードオフ弁に送る油圧制御方式と比較して、制御の自由度が高い等の利点を有する。
特開平11−303809号公報

発明が解決しようとする課題

0008

しかし、統一ブリードオフ制御方式では、統一ブリードオフ弁がフェールするとアクチュエータの作動に支障を来たすという問題がある。

0009

たとえば、同弁について中立状態で油をブロックする構成とすると、フェール時に、全コントロールバルブが中立状態(アクチュエータを動かさない状態)の場合にリリーフ弁が働くため、このリリーフによる発熱が生じる。

0010

逆に、統一ブリードオフ弁を中立状態でアンロードする構成とすると、常時アンロード状態となるため、アクチュエータの作動が不能となり、機械動きが止まってしまう。

0011

とくに電子制御方式をとる場合、電磁比例弁そのものの故障や、コントローラから電磁比例弁に制御信号を送る信号系断線といった制御系の異常から統一ブリードオフ弁のフェールが発生する可能性が高いため、上記問題が深刻となる。

0012

一方、油圧ショベルにおいては、各油圧アクチュエータ必要流量複合操作関係等を考慮してポンプ総流量を各アクチュエータに合理的に振り分けるため、アクチュエータ群を二つのグループに分け、両グループを別ポンプで駆動する構成がとられる。

0013

この場合、クローラ式下部走行体を駆動する左右の走行モータ(油圧モータ)は互いに別グループに属し、基本的には別々のポンプで駆動される。

0014

ここで、たとえば二台の油圧ポンプ吐出油を二つのグループに振り分ける構成をとる場合に、第1グループ内の走行用アタッチメント用の両コントロールバルブが同時に操作されたとき(以下、同時操作時という)に、必要流量を確保するために両ポンプの吐出油を合流させて両グループに分配する状態に切換えるのが望ましい。

0015

そこで、ポンプ吐出側流路切換弁を設け、同時操作時にはこの流路切換弁により両ポンプの吐出油を合流させて両グループに分配する状態に切換えるようにしている。

0016

従って、統一ブリードオフ制御方式をとる場合には、上記のような回路構成をも考慮して統一ブリードオフ弁のフェール時の問題に対処する必要がある。

0017

そこで本発明は、油圧アクチュエータ群をグループ分けし、必要に応じて両グループを共通のポンプの吐出油で駆動する回路構成をとる場合に、統一ブリードオフ弁のフェール時に、リリーフによる発熱を抑えながら油圧アクチュエータの作動を確保することができる作業機械の油圧制御装置を提供するものである。

課題を解決するための手段

0018

請求項1の発明は、次の要件具備するものである。

0019

(i)操作手段によって切換操作される複数のコントロールバルブと、このコントロールバルブによって個別に制御される複数の油圧アクチュエータが複数のグループに分けられ、各グループに共通の油圧ポンプの吐出油が供給される状態を有すること。

0020

(ii) 上記操作手段の操作による制御手段からの信号に基づいてグループごとに統一ブリードオフ作用を行なう統一ブリードオフ弁が設けられていること。

0021

(iii) 各グループにおいて、各コントロールバルブにセンターバイパス通路が設けられるとともに、このセンターバイパス通路同士がタンデムに接続されてアンロード作用を行なうセンターバイパスラインが構成されていること。

0022

(iv) 上記センターバイパスラインの最下流側に、手動操作によってセンターバイパスラインを開くアンロード位置と、同ラインを閉じるブロック位置との間で切換わり作動するバイパスカット弁が設けられていること。

0023

請求項2の発明は、請求項1の構成において、左右のクローラを駆動する走行モータが互いに別グループに属するように油圧アクチュエータ群がグループ分けされるとともに、両グループに対する油の供給を制御する流路切換弁が設けられ、この流路切換弁は、同じグループに属する走行用コントロールバルブと他の油圧アクチュエータ用のコントロールバルブの同時操作時に、両グループに共通の油圧ポンプの吐出油が供給される位置にセットされるように構成されたものである。

0024

請求項3の発明は、請求項1または2の構成において、バイパスカット弁は、各グループのセンターバイパスラインを同時に開閉する共通の一つの弁として構成されたものである。

0025

請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの構成において、統一ブリードオフ弁の制御系の異常発生を検出する異常検出手段と、この異常検出手段による異常検出時にオペレータに向けて異常発生を表示する表示手段が設けられたものである。

発明の効果

0026

本発明によると、センターバイパスラインの最下流側に、手動操作によってセンターバイパスラインを開くアンロード位置と、同ラインを閉じるブロック位置との間で切換わり作動するバイパスカット弁を設けたから、統一ブリードオフ弁のフェール時に、このバイパスカット弁をアンロード位置に切換えることにより、ポンプ吐出油をセンターバイパスラインを通じてアンロードさせることができる。このため、統一ブリードオフ弁を中立ブロックとした場合でもリリーフ作動による発熱を抑えることができる。

0027

しかも、センターバイパスラインによるアンロード作用のため、コントロールバルブが操作されると、そのセンターバイパス通路が閉じてアンロード作用が停止し、アクチュエータに油が供給される。このため、アクチュエータ作動を確保することができる。

0028

ここで、たとえば第1、第2の二つのグループがあり、この両グループに共通のポンプ吐出油を分配する状態(請求項2では同時操作による流路切換弁の切換状態)において、第1グループの全コントロールバルブが中立であると、ポンプ吐出油が第1グループのセンターバイパスラインを通じてアンロードされるため、第2グループのアクチュエータが作動しなくなるという問題が生じる。

0029

この点、本発明によると、センターバイパスラインの最下流側にバイパスカット弁を設けているため、上記の例でいうと、第1グループ側のセンターバイパスラインをバイパスカット弁で閉じることにより、第2グループへの油の供給を確保することができる。

0030

すなわち、アクチュエータ群を複数のグループに分け、各グループに共通のポンプ吐出油を供給する状態を有する回路構成を前提として、統一ブリードオフ弁による統一ブリードオフ制御方式をとりながら、同弁のフェール時のリリーフ発熱を防止でき、しかもフェール時及び正常時の双方でアクチュエータの作動を確保することができる。

0031

しかも、バイパスカット弁を手動切換弁としているため、バイパスカット弁を油圧パイロット切換式や電磁切換式等の遠隔操作式とした場合のような操作ライン(パイロット管路電気信号ライン)が不要となるとともに、弁そのものも安価ですむ。このため、回路構成が簡単となるとともにコストが安くてすむ。

0032

また、遠隔操作式とした場合のようなバイパスカット弁の操作ラインの異常や断線、同弁そのものの動作異常(たとえば固着現象)等の故障要因がなく、動作の信頼性が高いものとなる。

0033

また、請求項3の発明によると、バイパスカット弁を、各グループのセンターバイパスラインを同時に開閉する共通の一つの弁として構成したから、複数のグループに対してバイパスカット弁が一つですむ。このため、一層、回路構成が簡単となり、コスト等の点で有利となる。

0034

請求項4の発明によると、統一ブリードオフ弁の制御系の異常発生を検出し、表示手段によりオペレータに向けて異常発生を表示するため、制御系の異常による統一ブリードオフ弁のフェール時に、オペレータにフェール対策、すなわちバイパスカット弁のアンロード位置への速やかな切換えを促すことができる。

発明を実施するための最良の形態

0035

本発明の実施形態を図1,2によって説明する。

0036

以下の各実施形態においては、油圧ショベルを適用対象としている。

0037

第1実施形態(図1参照)
この実施形態においては、油圧アクチュエータ群が、右走行モータバケットシリンダブームシリンダ(図示しない)、及びこれらを個別に作動制御する油圧パイロット式のコントロールバルブ1,2,3が属する第1グループAと、左走行モータ旋回モータアームシリンダ(図示しない)、及びこれらを個別に作動制御する油圧パイロット式のコントロールバルブ4,5,6が属する第2グループBとに分けられ、基本的には第1油圧ポンプ7によって第1グループA、第2油圧ポンプ8によって第2グループBの各アクチュエータが駆動される。9〜14は各コントロールバルブ1〜6を操作する操作手段としてのリモコン弁である。

0038

ここで、同じグループに属する走行用と他の油圧アクチュエータ用の二つ(または三つ)のコントロールバルブが同時に操作される同時操作時に、必要流量を確保することを目的として、両油圧ポンプ7,8の吐出ライン15,16に、パイロット圧源17によって駆動される油圧パイロット式の流路切換弁(いわゆる走行直進弁)18が設けられている。

0039

この流路切換弁18は、通常位置イと同時操作位置ロとを有し、通常位置イでは、第1油圧ポンプ7の吐出油が右走行モータを含む第1グループAに、第2油圧ポンプ8の吐出油が左走行モータを含む第2グループBにそれぞれ供給される。

0040

これに対し、同時操作時には、操作信号に基づくコントローラ19からの信号Sに基づいて電磁比例式の切換制御弁(いわゆる走直制御弁)20から流路切換弁18にパイロット圧が供給されることによって同弁18が通常位置イから同時操作位置ロに切換わる。

0041

この状態では、第1及び第2両油圧ポンプ7,8の吐出油が合流して両グループA,Bに分配供給される。

0042

両グループA,Bにおいて、各コントロールバルブ1〜3,4〜6にはセンターバイパス通路21…,22が設けられ、グループごとにこのセンターバイパス通路21…,22…同士が、走行用コントロールバルブ1,4を最上流側としてタンデムに接続されてセンターバイパスライン23,24が構成されている。

0043

このセンターバイパスライン23,24は、第1グループAでは上流側が流路切換弁18を介して第1油圧ポンプ7の吐出ライン15に、第2グループBでは上流側が第2油圧ポンプ8の吐出ライン16に直接、それぞれ接続されるとともに、下流側がともにタンクTに接続されている。

0044

一方、両油圧ポンプ7,8の吐出ライン15,16とタンクTとの間に統一ブリードオフ管路25,26が設けられ、同管路25,26に、各グループについて一括してリモコン弁操作量に応じたブリードオフ制御を行なうための油圧パイロット式の統一ブリードオフ弁27,28が設けられている。

0045

この統一ブリードオフ弁27,28は、開口面積が最大となるアンロード位置イと、開口面積が0になるブロック位置ロとを有し、この両位置イ,ロ間でブリードオフ制御を行う。

0046

また、この統一ブリードオフ弁27,28においては、非作動(中立)位置としてのフェールセーフ位置ハが設けられ、このフェールセーフ位置ハでアンロード通路が全閉(=開口面積0の中立ブロック)の状態となるように構成されている。

0047

この統一ブリードオフ弁27,28のパイロットライン29,30には、コントローラ19によって制御される電磁比例弁31,32が設けられ、この電磁比例弁31,32の二次圧が統一ブリードオフ弁27,28のパイロットポートにパイロット圧として供給される。33,34は両電磁比例弁31,32の一次圧源である。

0048

また、両センターバイパスライン23,24の最下流側に、オペレータの手動操作によって切換わり作動する手動切換弁であって両センターバイパスライン共通の弁であるバイパスカット弁35が設けられている。

0049

このバイパスカット弁35は、非操作時には図示のように両センターバイパスライン23,24を同時に閉じるブロック位置イとなり、操作時にセンターバイパスライン23,24を同時に開いてタンクTに連通させるアンロード位置ロに切換わる。

0050

コントローラ19には、電磁比例弁31,32に対する出力信号線の断線といった、統一ブリードオフ弁27,28の制御系の異常発生を電圧電流の減少等に基づいて検出する異常検出手段としての異常検出部19aが設けられ、異常が検出されたときにコントローラ19から表示手段としての表示部36に作動指令信号が出力される。

0051

表示部36は運転室内に設置され、上記作動指令信号に基づいて、オペレータに向けて『フェール発生につきバイパスカット弁35をアンロード位置ロに切換える必要がある』旨をたとえばチャイム音ディスプレー上での文字表示、あるいはこれらの組み合わせ等によって表示し、切換操作を促す。

0052

この構成において、正常時には、リモコン弁9〜11,12〜14が操作されると対応するコントロールバルブが作動して油圧アクチュエータが作動するとともに、操作信号に基づいてコントローラ19から電磁比例弁31,32に信号が出力され、その二次圧により統一ブリードオフ弁27,28がアンロード位置イとブロック位置ロとの間で作動してブリードオフ流量が変化する。

0053

このとき、バイパスカット弁35は非操作であるため、図示のブロック位置イにセットされている。

0054

ところで、流路切換弁18が同時操作位置ロにセットされると、両油圧ポンプ7,8からの吐出油が合流して両グループA,Bに分配供給される。

0055

このとき、バイパスカット弁35がブロック位置イにあって両センターバイパスライン23,24が閉じているため、たとえば第1グループAのセンターバイパスライン23によりポンプ吐出油がアンロードされて、第2グループBのアクチュエータ作動ができなくなるというおそれがない。

0056

一方、たとえばコントローラ19と電磁比例弁31,32とを結ぶ信号線の断線等の統一ブリードオフ弁27,27の制御系の異常が発生し、電磁比例弁31,32が制御不能になると、統一ブリードオフ弁27,28がフェールセーフ位置ハに切換わる。

0057

この状態では、統一ブリードオフ弁27,28のアンロード通路が全閉となるため、フェール時にも両グループA,Bに対する油の供給が維持される。

0058

一方、このとき表示部36によってオペレータに異常発生が表示される。そして、この表示に基づいてオペレータがバイパスカット弁35をアンロード位置ロに切換えると、センターバイパスライン23,24が開くため、両グループA,Bのアンロード作用が確保される。

0059

すなわち、統一ブリードオフ弁27,28を中立ブロックとしながら、リリーフ作動による発熱を抑えることができる。

0060

しかも、センターバイパスライン23,24によるアンロード作用のため、コントロールバルブ1〜6が操作されると、そのセンターバイパス通路21または22が閉じてアンロード作用が停止し、アクチュエータに油が供給される。このため、アクチュエータ作動を確保することができる。

0061

なお、各コントロールバルブ1〜6に必要かつ十分なブリードオフ機能を確保しようとすると、スプール軸方向長さが大きくなってコントロールバルブ1〜6が大型化するため、同バルブ1〜6のコンパクト化という、統一ブリードオフ弁27,28を設けたことの本来の目的が達成できなくなる。

0062

そこで、各コントロールバルブ1〜6のスプールストローク作動し始めるとすぐにセンターバイパス通路21,22が閉じ、その前後に統一ブリードオフ弁27,28のブリードオフ作用が開始されるようにコントロールバルブ1〜6及び統一ブリードオフ弁27,28の開口特性が設定される。

0063

この統一ブリードオフ弁27,28の開口特性を図2に示す。図2中、横軸はリモコン弁操作によるパイロット圧、つまりコントロールバルブ1〜6のスプールストロークを表す。

0064

このように、本装置によると、統一ブリードオフ弁27,28による統一ブリードオフ制御方式をとりながら、同弁27,28のフェール時のリリーフ発熱を抑え、しかもフェール時及び正常時の双方でアクチュエータの作動を確保することができる。

0065

しかも、バイパスカット弁35を手動切換弁としているため、同弁35を油圧パイロット切換式や電磁切換式等の遠隔操作式とした場合のような操作ライン(パイロット管路や電気信号ライン)が不要となるとともに、弁そのものも安価ですむ。

0066

とくにこの実施形態では、バイパスカット弁35を、両グループA,Bのセンターバイパスライン23,24を同時に開閉する共通の一つの弁として構成したから、両グループA,Bに対してバイパスカット弁35が一つですむ。このため、一層、回路構成が簡単となり、コスト等の点で有利となる。

0067

また、遠隔操作式とした場合のような操作ラインの異常や断線、弁そのものの動作異常(たとえば固着現象)等の故障要因がなく、動作の信頼性が高いものとなる。

0068

さらに、統一ブリードオフ弁27,28の制御系の異常発生を検出し、表示部36によりオペレータに向けて異常発生を表示するため、制御系の異常による統一ブリードオフ弁27,28のフェール時に、オペレータにフェール対策、すなわちバイパスカット弁35のアンロード位置への速やかな切換えを促すことができる。

0069

これにより、統一ブリードオフ弁27,28がフェール状態となった後、バイパスカット弁35がアンロード位置ロに切換え操作されるまでの時間を短縮し、リリーフ発熱を最小限に抑えることができる。

0070

第2実施形態(図3参照)
第1実施形態との相違点のみを説明する。

0071

第1実施形態では、両グループA,Bのセンターバイパスライン23,24を一括して開閉する共通のバイパスカット弁35を設けたのに対し、第2実施形態においては両ライン別々に手動切換式のバイパスカット弁37,38が設けられている。

0072

この構成をとった場合でも、統一ブリードオフ弁27,28のフェール時にセンターバイパスライン23,24を開くという基本的な目的は達成することができる。

0073

ただし、この構成をとる場合、両バイパスカット弁37,38を同時に操作できる工夫、たとえば両者のレバーを小間隔で左右に並べて配置し、あるいは両者をリンク機構連動させる等の工夫を施すのが望ましい。

0074

ところで、上記両実施形態では、統一ブリードオフ弁27,28について中立状態でポンプ吐出油をブロックする構成としたが、中立状態でアンロード通路が開く構成とし、このアンロード通路をセンターバイパスライン23,24に接続してもよい。

0075

一方、異常検出手段(異常検出部19a)及び表示手段(表示部36)は、統一ブリードオフ弁27,28のフェール発生をオペレータに明確に認識させてバイパスカット弁35,37,38の速やかな切換え促す上で設けるのが望ましい。但し、統一ブリードオフ弁27,28のフェールによってリリーフ作動が行われると、これがアクチュエータの動きとして表れる場合があるため、異常検出と表示を行わない場合でも、オペレータはこのアクチュエータの動きによってフェール発生を認識することが可能である。

0076

従って、異常検出手段と表示手段は必要に応じて設ければよい。

図面の簡単な説明

0077

本発明の第1実施形態を示す回路構成図である。
第1実施形態における統一ブリードオフ弁の開口特性を示す図である。
本発明の第2実施形態を示す回路構成図である。

符号の説明

0078

A 第1グループ
B 第2グループ
1〜6コントロールバルブ
7,8油圧ポンプ
9〜14操作手段としてのリモコン弁
18流路切換弁
19 制御手段を構成するコントローラ
19a異常検出手段としての異常検出部
21,22 コントロールバルブのセンターバイパス通路
23,24センターバイパスライン
27,28統一ブリードオフ弁
31,32 統一ブリードオフ弁を制御する電磁比例弁
35両グループ共通の手動切換式のバイパスカット弁
36 表示手段としての表示部
37,38 両グループ別々の手動切換式のバイパスカット弁

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • ヤンマー株式会社の「 建設機械の油圧回路」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】可変容量型ポンプから油タンクに至るセンターバイパス油路に固定容量型ポンプからの圧油を合流させてアクチュエータを駆動させる建設機械の油圧回路において、固定容量型ポンプからセンターバイパス油路に流... 詳細

  • コベルコ建機株式会社の「 締固め管理システム」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】締固め対象地面の締固め状態を正確に管理することが可能な締固め管理システムを提供する。【解決手段】バケット33の位置を算出する位置算出手段と、締固め対象地面90にバケット33が押し付けられた際に... 詳細

  • コベルコ建機株式会社の「 地盤強度計測システム」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】地盤強度を簡易かつ容易に計測することが可能な地盤強度計測システムを提供する。【解決手段】計測対象地面90にバケット33が押し付けられた際に、機械本体側姿勢検出装置が検出した機械本体24の姿勢と... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ