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技術 遊技機

出願人 株式会社大一商会
発明者 市原高明西谷岳人
出願日 2005年12月31日 (14年2ヶ月経過) 出願番号 2005-380712
公開日 2007年7月19日 (12年7ヶ月経過) 公開番号 2007-181498
状態 特許登録済
技術分野 弾球遊技機(パチンコ等) 弾玉遊技機の表示装置
主要キーワード 黒系統 上下スライド式 開閉開 開口縁形状 がらり 落下穴 デザインコンセプト 取付ユニット
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年7月19日)のものです。
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図面 (20)

課題

当り遊技状態後の遊技状態に関わらず期待感を高められる演出を実行し、遊技の興趣の低下を抑制することができる遊技機を提供する。

解決手段

当り遊技状態後の変動表示において、通常チャンス演出背景51kが表示制御された場合には、次回の変動表示から確率変動状態または通常状態のいずれの遊技状態であるか判別することができないが、確率変動状態に対する期待感を持続させることができる。また、特別チャンス演出背景51mが表示制御された場合には、変動番号33の「確変当りノーマルリーチ」が実行された変動表示では判別困難であった遊技状態が確率変動状態であると知り得たことで、遊技者にとって有益な情報を得ることができる。

概要

背景

従来、始動口への入賞にもとづいて当りとするか否かの当落判定を行い、当落判定の結果、当りとなることで大当り遊技状態を発生させる遊技機があった。大当り遊技状態では、通常時に閉鎖されている大入賞口を開放し、該大入賞口への遊技球の入賞によって、短時間で多量の遊技球の獲得を可能としている。また、当りの中でも確変当りとなることで、大当り遊技状態を発生させた後、次に大当り遊技状態を発生させる確率が高くなる確率変動状態に制御されて遊技者にさらに有利な状態となる。このような確率変動状態に制御されている旨を表示装置にて背景画像等により演出表示し、遊技者に告知するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−103098号公報(図25)

概要

当り遊技状態後の遊技状態に関わらず期待感を高められる演出を実行し、遊技の興趣の低下を抑制することができる遊技機を提供する。 当り遊技状態後の変動表示において、通常チャンス演出背景51kが表示制御された場合には、次回の変動表示から確率変動状態または通常状態のいずれの遊技状態であるか判別することができないが、確率変動状態に対する期待感を持続させることができる。また、特別チャンス演出背景51mが表示制御された場合には、変動番号33の「確変短当り時ノーマルリーチ」が実行された変動表示では判別困難であった遊技状態が確率変動状態であると知り得たことで、遊技者にとって有益な情報を得ることができる。

目的

本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、当り遊技状態後の遊技状態に関わらず期待感を高められる演出を実行し、遊技の興趣の低下を抑制することができる遊技機を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

少なくとも所定の図柄情報変動表示する変動表示手段と、遊技者に利益を付与する利益付与状態に制御する利益付与状態制御手段と、を備え、前記利益付与状態制御手段により遊技者に利益を付与する利益付与状態に制御するときに前記変動表示手段にて前記図柄情報の変動表示を行って予め定められた特定の表示結果を表示する遊技機において、所定の判定条件成立したことにもとづいて遊技者に所定の利益を付与するか否か判定する第一の当落判定手段と、前記利益付与状態終了後の遊技状態を前記第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定する割合が高い高確率状態に制御するか否か判定する高確率状態判定手段と、該高確率状態判定手段により前記高確率状態に制御すると判定したことを条件に、前記利益付与状態制御手段により付与する利益付与状態を、第一の利益付与状態とするか又は該第一の利益付与状態に比べて利益価値が低い第二の利益付与状態とするかを判定する利益判定手段と、前記第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与しないと判定したときに、該第一の当落判定手段により利益を付与すると判定するよりも高い割合で、前記第二の利益付与状態と略同等の利益を付与するか否か判定する第二の当落判定手段と、前記高確率状態判定手段により前記高確率状態に制御すると判定したときに、前記利益付与状態終了後に前記高確率状態に制御する高確率状態制御手段と、前記高確率状態判定手段により前記高確率状態に制御しないと判定したとき、または、前記第二の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときに、前記利益付与状態終了後に前記高確率状態とは異なる通常状態に制御する通常状態制御手段と、複数種類演出態様を記憶する演出態様記憶手段と、該演出態様記憶手段に記憶された演出態様を前記変動表示手段に表示制御する演出態様表示制御手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記第一の当落判定手段および前記第二の当落判定手段にもとづいて前記所定の図柄情報を変動表示し、前記演出態様記憶手段は、前記複数種類の演出態様として遊技状態を示唆する遊技状態演出態様を記憶し、前記演出態様表示制御手段は、前記遊技状態演出態様のうち前記高確率状態が明確である高確率状態演出態様により高確率状態明確演出を実行する高確率状態明確演出実行手段と、前記遊技状態演出態様のうち前記高確率状態または前記通常状態のいずれか不明な演出態様が含まれる高確率状態不明確演出を実行する高確率状態不明確演出実行手段と、を含み、前記高確率状態明確演出実行手段は、前記第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときであって、前記利益判定手段により前記第一の利益付与状態を付与すると判定したときに、前記高確率状態明確演出を実行する一方、前記高確率状態不明確演出実行手段は、前記第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときであって、前記利益判定手段により前記第二の利益付与状態を付与すると判定したとき、または、前記第二の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときに、前記高確率状態不明確演出を実行することを特徴とする遊技機。

技術分野

0001

本発明は、少なくとも所定の図柄情報変動表示する変動表示手段と、遊技者に利益を付与する利益付与状態に制御する利益付与状態制御手段と、を備えた遊技機に関するものである。

背景技術

0002

従来、始動口への入賞にもとづいて当りとするか否かの当落判定を行い、当落判定の結果、当りとなることで大当り遊技状態を発生させる遊技機があった。大当り遊技状態では、通常時に閉鎖されている大入賞口を開放し、該大入賞口への遊技球の入賞によって、短時間で多量の遊技球の獲得を可能としている。また、当りの中でも確変当りとなることで、大当り遊技状態を発生させた後、次に大当り遊技状態を発生させる確率が高くなる確率変動状態に制御されて遊技者にさらに有利な状態となる。このような確率変動状態に制御されている旨を表示装置にて背景画像等により演出表示し、遊技者に告知するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−103098号公報(図25

発明が解決しようとする課題

0003

このような遊技機では、表示装置にて確率変動状態に制御されている旨の画像を演出表示することから、大当り遊技状態後に確率変動状態に制御されたか否かを簡単に判別することができる。ここで、大当り遊技状態後に確率変動状態に制御される旨が判別されると、遊技者は大当り遊技状態に対する期待感を高められる反面、大当り遊技状態後に確率変動状態とはしない通常状態に制御される旨が判別されると、遊技者は大当り遊技状態に対する期待感を高められなかった。このため、大当り遊技状態後に通常状態に制御される旨が判別された場合には、大当り遊技状態に対する期待感を高められないことで遊技の興趣が低下してしまい、遊技を止めてしまうことがあった。このような理由から遊技を止めてしまう遊技者が多くなると、当該遊技機の稼働率が低下する要因となり、遊技機が設置された遊技場の管理者に不利益を与える虞がある。

0004

本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、当り遊技状態後の遊技状態に関わらず期待感を高められる演出を実行し、遊技の興趣の低下を抑制することができる遊技機を提供することにある。

課題を解決するための手段

0005

(解決手段1)
少なくとも所定の図柄情報を変動表示する変動表示手段と、遊技者に利益を付与する利益付与状態に制御する利益付与状態制御手段と、を備え、前記利益付与状態制御手段により遊技者に利益を付与する利益付与状態に制御するときに前記変動表示手段にて前記図柄情報の変動表示を行って予め定められた特定の表示結果を表示する遊技機において、所定の判定条件成立したことにもとづいて遊技者に所定の利益を付与するか否か判定する第一の当落判定手段と、前記利益付与状態終了後の遊技状態を前記第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定する割合が高い高確率状態に制御するか否か判定する高確率状態判定手段と、該高確率状態判定手段により前記高確率状態に制御すると判定したことを条件に、前記利益付与状態制御手段により付与する利益付与状態を、第一の利益付与状態とするか又は該第一の利益付与状態に比べて利益価値が低い第二の利益付与状態とするかを判定する利益判定手段と、前記第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与しないと判定したときに、該第一の当落判定手段により利益を付与すると判定するよりも高い割合で、前記第二の利益付与状態と略同等の利益を付与するか否か判定する第二の当落判定手段と、前記高確率状態判定手段により前記高確率状態に制御すると判定したときに、前記利益付与状態終了後に前記高確率状態に制御する高確率状態制御手段と、前記高確率状態判定手段により前記高確率状態に制御しないと判定したとき、または、前記第二の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときに、前記利益付与状態終了後に前記高確率状態とは異なる通常状態に制御する通常状態制御手段と、複数種類演出態様を記憶する演出態様記憶手段と、該演出態様記憶手段に記憶された演出態様を前記変動表示手段に表示制御する演出態様表示制御手段と、を備え、前記変動表示手段は、前記第一の当落判定手段および前記第二の当落判定手段にもとづいて前記所定の図柄情報を変動表示し、前記演出態様記憶手段は、前記複数種類の演出態様として遊技状態を示唆する遊技状態演出態様を記憶し、前記演出態様表示制御手段は、前記遊技状態演出態様のうち前記高確率状態が明確である高確率状態演出態様により高確率状態明確演出を実行する高確率状態明確演出実行手段と、前記遊技状態演出態様のうち前記高確率状態または前記通常状態のいずれか不明な演出態様が含まれる高確率状態不明確演出を実行する高確率状態不明確演出実行手段と、を含み、前記高確率状態明確演出実行手段は、前記第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときであって、前記利益判定手段により前記第一の利益付与状態を付与すると判定したときに、前記高確率状態明確演出を実行する一方、前記高確率状態不明確演出実行手段は、前記第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときであって、前記利益判定手段により前記第二の利益付与状態を付与すると判定したとき、または、前記第二の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときに、前記高確率状態不明確演出を実行することを特徴とする遊技機。

0006

ここで、「所定の図柄情報」とは、装飾図柄50a〜50cであり、「変動表示手段」とは、液晶表示器50である。また、「利益付与状態」とは、大当り遊技状態、確変短当り遊技状態、小当り遊技状態であり、「利益付与状態制御手段」とは、主制御基板201に搭載されるCPU202の機能であって、当り遊技処理(ステップS403)を実行して大当り遊技状態、確変短当り遊技状態、小当り遊技状態に制御する部分である。また、「特定の表示結果」とは、大当り図柄(同一の装飾図柄の組み合わせ)やチャンス演出突入図柄であり、「遊技機」とは、パチンコ機1である。

0007

また、「所定の判定条件」とは、「上始動口68または下始動口70に遊技球が入賞したか否か」であり、「第一の当落判定手段」とは、主制御基板201に搭載されるCPU202の機能であって、当り判定処理(ステップS403)で大当りとするか否かを判定する部分である。なお、例えば、大当りとするか否かを判定する方法として、始動口に遊技球が入賞したときに所定期間毎更新カウントアップ)される乱数カウンタから乱数を抽出し、当該乱数値大当り判定値として予め設定されている判定値とが一致するか否かを判定し、一致する場合に大当りとする判定を行うようにしてもよい。また、「高確率状態」とは、「確率変動状態」であり、大当り判定値の個数を増加させることにより当りと判定する確率を高めた状態である。また、「高確率状態判定手段」とは、主制御基板201に搭載されるCPU202の機能であって、当り判定処理(ステップS403)を実行して確変判定乱数と予め定められた判定値とが一致するか否かにもとづいて確率変動状態(確変)とするか否かを判定する部分である。また、「第一の利益付与状態」とは、「大当り遊技状態」であり、「第二の利益付与状態」とは、「確変短当り遊技状態」であり、大当り遊技状態と比べて大入賞口72に多量の遊技球を入賞させることを困難とすることで、払い出される遊技球が少なくなり、「利益価値が低く」なる。また、「利益判定手段」とは、主制御基板201に搭載されるCPU202の機能であって、確変判定乱数と予め定められた判定値とが一致するか否かにもとづいて確変大当りまたは確変短当りとするか否かを判定する部分である。ここで、「高確率状態判定手段」による確率変動状態とするか否かの判定、および、「利益判定手段」による確変大当りまたは確変短当りとするか否かの判定は、同時に行われてもよい。

0008

また、「第二の当落判定手段」とは、主制御基板201に搭載されるCPU202の機能であって、当り判定処理(ステップS403)を実行して小当り判定乱数と予め定められた判定値とが一致するか否かにもとづいて小当りとするか否かを判定する部分である。また、「第一の当落判定手段により利益を付与すると判定するよりも高い割合」とは、小当り判定乱数と予め定められた判定値(小当り判定値)とが一致する割合を大当り判定乱数と予め定められた判定値(大当り判定値)とが一致する割合よりも高めた状態である。また、「第二の利益付与状態と略同等の利益」とは、「確変短当り遊技状態」と略同等の「小当り遊技状態」であるが、「第二の利益付与状態と同等の利益」であってもよい。ここで、「高確率状態判定手段」により高確率状態に制御しないと判定したときには、第一の利益付与状態を付与し、「第二の当落判定手段」により遊技者に利益を付与すると判定したときには、第二の利益付与状態を付与する。すなわち、「利益付与状態制御手段」は、「第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときであって、利益判定手段により第一の利益付与状態を付与すると判定したときに、第一の利益付与状態に制御する一方、第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときであって、利益判定手段により第二の利益付与状態を付与すると判定したとき、または、第二の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときに、第二の利益付与状態に制御する」。

0009

また、「高確率状態制御手段」とは、CPU202により確変フラグをセットすることにより確変状態時大当り判定テーブルを用いて当りとするか否かの判定を実行する部分である。また、「通常状態制御手段」とは、CPU102の機能であって、確変フラグがOFF状態であることを判別し、当り判定処理(ステップS403)にて通常状態時大当り判定テーブルを選択する部分である。また、「演出態様記憶手段」とは、表示制御基板220に搭載された「表示ROM222」であり、「複数種類の演出態様」とは、通常背景51a,51f〜51hや特殊背景51b、さらに通常チャンス演出背景51kや特別チャンス演出背景51mの「背景画像(および背景画像に応じた装飾図柄50a〜50cの変動表示の表示態様)」である。また、「演出態様表示制御手段」とは、サブ統合基板211に搭載される統合CPU212により変動表示パターンコマンドもとづく表示コマンドおよび背景画像に応じた表示コマンドをセットするとともに表示制御基板220に送信し、表示制御基板220に搭載される表示CPU221により表示コマンドに対応するプロセスデータにもとづいて液晶表示器50の表示制御を実行する部分である。

0010

また、「遊技状態演出態様」とは、遊技状態に関する演出態様であり、液晶表示器50にて変動表示される装飾図柄の他に背景画像等も含まれる。また、「高確率状態明確演出」とは、装飾図柄の停止図柄として確変大当り図柄(同一の奇数図柄)を停止表示したり、大当り遊技状態後の変動表示にて液晶表示器50に「確変中」の演出表示を実行することによって、遊技状態が確率変動状態であることを判別可能とする演出である。また、「高確率状態演出態様」とは、確変大当り図柄(同一の奇数図柄)や「確変中」の演出表示であり、「高確率状態明確演出実行手段」とは、確変大当り図柄(同一の奇数図柄)や「確変中」の演出表示の表示制御を実行する部分である。

0011

また、「高確率状態不明確演出」とは、遊技状態が確率変動状態または通常状態のいずれであるかを判別困難とする「チャンス演出」であり、背景画像として確率変動状態を示唆する特別チャンス演出背景51m、または、確率変動状態または通常状態のいずれか不明な通常チャンス演出背景51kの演出表示を実行する。また、「高確率状態または通常状態のいずれか不明な演出態様」とは、確率変動状態または通常状態のいずれの場合にも演出表示される「通常チャンス演出背景51k」であり、「高確率状態不明確演出実行手段」とは、背景画像として特別チャンス演出背景51mや通常チャンス演出背景51kの表示制御を実行する部分である。また、「演出態様表示制御手段」には、「遊技状態演出態様のうち高確率状態とは異なる通常状態が明確である通常状態演出態様により通常状態明確演出を実行する通常状態明確演出実行手段」も含まれる。すなわち、「通常状態明確演出」とは、上記した「高確率状態明確演出」や「高確率状態不明確演出」が実行されていない期間にて、遊技状態が通常状態(時短状態を含む。)であることを判別可能とする演出である。そして、確変大当り遊技状態に制御する場合には、「高確率状態明確演出」を実行し、確変大当り遊技状態後の遊技状態が確率変動状態であることを判別可能とする一方、確変短当り遊技状態または小当り遊技状態に制御する場合には、「高確率状態不明確演出」を実行し、確変短当り遊技状態後の確率変動状態または小当り遊技状態後の通常状態のいずれの遊技状態であるか判別困難とすることがある。

0012

この場合、第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与しないと判定したときに、該第一の当落判定手段により利益を付与すると判定するよりも高い割合で、第二の利益付与状態と略同等の利益を付与するか否か判定する。第一の当落判定手段だけでは遊技者に利益を付与すると判定する割合が低く、遊技状況の変化が乏しくなり、遊技の興趣が低下することがあったが、第一の当落判定手段よりも高い割合で利益を付与すると判定する第二の当落判定手段を実行することで、遊技状況の変化が単調となることなく活発となり、遊技の興趣の低下を抑制することができる。

0013

また、第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときであって、利益判定手段により第二の利益付与状態を付与すると判定したとき、または、第二の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときに、高確率状態または通常状態のいずれか不明な演出態様が含まれる高確率状態不明確演出を実行する。また、第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときであって、利益判定手段により第二の利益付与状態を付与すると判定したときには、当該第二の利益付与状態終了後に高確率状態に制御する一方、第二の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときには、当該第二の利益付与状態終了後に通常状態に制御する。第二の当落判定手段により第二の利益付与状態が頻繁に付与される一方で、当該第二の利益付与状態終了後に高確率状態に制御することがないことから、第二の利益付与状態終了後の遊技状態に対する期待感が高まり難いが、第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときであって、利益判定手段により第二の利益付与状態を付与すると判定したときと同一の高確率状態不明確演出を実行することで、第一の当落判定手段または第二の当落判定手段のいずれにもとづく第二の利益付与状態かを判別できず、当該第二の利益付与状態終了後に高確率状態または通常状態に制御されるかも判別できなくなり、高確率状態に対する期待感を持続させることができる。従って、第二の当落判定手段により第二の利益付与状態が頻繁に付与されるとともに、通常状態であったとしても高確率状態に対する期待感を頻繁に高めることができ、遊技の興趣の低下を抑制することができる。

0014

(解決手段2)
前記演出態様記憶手段は、前記遊技状態演出態様として、前記高確率状態に制御した旨を認識させる高確率状態認識パターンと、前記高確率状態に制御したか否かを認識させない高確率状態認識困難パターンと、にもとづく演出態様を有し、前記高確率状態不明確演出実行手段は、前記第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときであって、前記利益判定手段により前記第二の利益付与状態を付与すると判定したときに、当該第二の利益付与状態後の変動表示にて前記高確率状態認識パターンまたは前記高確率状態認識困難パターンにもとづく演出態様を前記高確率状態不明確演出にて表示制御する一方、前記第二の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときに、前記第二の利益付与状態後の変動表示にて前記高確率状態認識困難パターンにもとづく演出態様を前記高確率状態不明確演出にて表示制御することを特徴とする解決手段1記載の遊技機。

0015

ここで、「高確率状態認識パターン」とは、「確変短当り時特別チャンス演出実行フラグにもとづく特別チャンス演出背景51m」であり、「高確率状態認識困難パターン」とは、「確変短当り時通常チャンス演出実行フラグおよび小当り時通常チャンス演出実行フラグにもとづく通常チャンス演出背景51k」である。そして、統合CPU212によりチャンス演出設定処理(ステップS717)を実行し、確変短当りフラグがセットされている場合には、確変短当り時特別チャンス演出実行フラグまたは確変短当り時通常チャンス演出実行フラグがセットされる一方で、小当りフラグがセットされている場合には、小当り時通常チャンス演出実行フラグがセットされる。すなわち、通常チャンス演出背景51kが表示制御された場合には、確変短当りフラグまたは小当りフラグのいずれのフラグにもとづくか判別できず、遊技状態が大当り遊技状態後の確率変動状態であるか否かを判別困難としている。

0016

この場合、第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときであって、利益判定手段により第二の利益付与状態を付与すると判定したときに、当該第二の利益付与状態後の変動表示にて高確率状態認識パターンまたは高確率状態認識困難パターンにもとづく演出態様を高確率状態不明確演出にて表示制御する一方、第二の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときに、第二の利益付与状態後の変動表示にて高確率状態認識困難パターンにもとづく演出態様を高確率状態不明確演出にて表示制御することで、第二の利益付与状態終了後の変動表示にて高確率状態認識パターンまたは高確率状態認識困難パターンのいずれにもとづく演出態様が表示制御されるかに注目させることができる。そして、高確率状態認識困難パターンにもとづく演出態様が表示制御された場合には、高確率状態または通常状態のいずれの遊技状態であるか判別することができないが、高確率状態に対する期待感を持続させることができる。一方、高確率状態認識パターンにもとづく演出態様が表示制御された場合には、利益付与状態の終了までに判別できなかった当該利益付与状態後の遊技状態が高確率状態であることを認識することができ、遊技者にとって有益な情報を得ることができる。

0017

(解決手段3)
前記高確率状態不明確演出実行手段は、前記第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときであって、前記利益判定手段により前記第二の利益付与状態を付与すると判定したときに、当該第二の利益付与状態後の変動表示にて前記高確率状態認識パターンよりも高い割合で前記高確率状態認識困難パターンにもとづく演出態様を前記高確率状態不明確演出にて表示制御することを特徴とする解決手段2記載の遊技機。

0018

ここで、確変短当りフラグがセットされている場合には、統合CPU212によりチャンス演出設定処理(ステップS717)を実行し、確変短当り時特別チャンス演出実行フラグがセットされる割合が1/10に設定されている。

0019

この場合、第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときであって、利益判定手段により第二の利益付与状態を付与すると判定したときに、当該第二の利益付与状態後の変動表示にて高確率状態認識パターンよりも高い割合で高確率状態認識困難パターンにもとづく演出態様を高確率状態不明確演出にて表示制御することで、高確率状態認識困難パターンにもとづく演出態様が表示制御された場合には、高確率状態に制御されている割合が高まり、高確率状態に対する期待感を特に高めることができる。また、高確率状態認識パターンにもとづく演出態様が表示制御されることが稀となり、高確率状態認識パターンにもとづく演出態様が表示制御された場合には、遊技者に優越感をも生じさせることができる。

0020

(解決手段4)
前記演出態様表示制御手段は、前記第一の利益付与状態に制御されたときに、当該第一の利益付与状態に制御された旨を表示制御する第一の利益付与表示制御手段と、前記第二の利益付与状態に制御されたときに、当該第二の利益付与状態に制御された旨を表示制御することなく、当該第二の利益付与状態後の変動表示から前記高確率状態不明確演出が実行開始される旨を表示制御する第二の利益付与表示不可制御手段と、を含むことを特徴とする解決手段1乃至解決手段3のいずれかに記載の遊技機。

0021

ここで、「第一の利益付与表示制御手段」とは、、サブ統合基板211に搭載される統合CPU212により大当り開始コマンドや大当り終了コマンドをセットするとともに表示制御基板220に送信することで、液晶表示器50にて大当り遊技状態の開始や終了の演出表示を表示制御する部分である。また、「第二の利益付与表示不可手段」とは、サブ統合基板211に搭載される統合CPU212により短当り開始コマンドや短当り終了コマンドをセットするとともに表示制御基板220に送信することで、液晶表示器50にてチャンス演出の突入の演出表示(チャンス演出突入表示51j)を表示制御する部分である。

0022

この場合、第二の利益付与状態に制御されたときに、当該第二の利益付与状態に制御された旨を表示制御することなく、当該第二の利益付与状態後の変動表示から前記高確率状態不明確演出が実行開始される旨を表示制御することで、遊技者に第二の利益付与状態に制御されることを気付かせ難くすることができる。第二の利益付与状態に制御された旨が表示制御されると、第二の利益付与状態が第一の利益付与状態に比べて利益価値が低いことから損したような印象を与えてしまうが、第二の利益付与状態に制御された旨を表示制御しないことで、このようなことがない。

0023

(解決手段5)
音出力態様音出力可能な音出力手段と、前記音出力態様を前記音出力手段に出力制御する音出力制御手段と、を備え、前記音出力制御手段は、前記第二の利益付与状態に制御されたときに、当該第二の利益付与状態に制御された旨を前記音出力手段に出力制御する第二の利益付与出力制御手段を含むことを特徴とする解決手段1乃至解決手段4のいずれかに記載の遊技機。

0024

ここで、「音出力手段」とは、上部スピーカ29および下部スピーカ14であり、「音出力制御手段」とは、サブ統合基板211に搭載される統合CPU212によって上部スピーカ29および下部スピーカ14を駆動制御する部分である。また、「第二の利益付与出力制御手段」とは、サブ統合基板211に搭載される統合CPU212により短当り開閉開始コマンドや短当り開閉終了コマンドにもとづいて上部スピーカ29および下部スピーカ14を駆動制御する部分である。このとき、「第二の利益付与出力制御手段」は、音出力期間が短く、遊技者に聴取し難い音出力態様で音出力手段に出力制御する。

0025

この場合、第二の利益付与状態に制御されたときに、当該第二の利益付与状態に制御された旨を音出力手段に出力制御することで、変動表示手段に注目している遊技者にとっては、第二の利益付与状態に制御されることを気付かせ難くすることができる。

0026

(解決手段6)
前記利益付与状態に制御されたときに、前記複数種類の入賞口のうち予め定められた大入賞口を開閉制御する大入賞口開閉制御手段と、前記入賞口への遊技球の入賞を検出する入賞検出手段と、該入賞検出手段により遊技球の入賞を検出したときに、所定数の遊技球を払い出す払出手段と、を備え、前記払出手段は、前記大入賞口への遊技球の入賞を検出したときに、前記入賞口への遊技球の入賞を検出したときよりも多量の遊技球を払い出し、前記大入賞口制御手段は、前記第二の利益付与状態に制御されたときに、前記第一の利益付与状態に制御されたときよりも前記大入賞口を短時間および/または少ない回数で開閉制御することを特徴とする解決手段1乃至解決手段5のいずれかに記載の遊技機。

0027

ここで、「予め定められた大入賞口」とは、「条件作動装置により開閉される大入賞口72」であり、「大入賞口開閉制御手段」とは、主制御基板201に搭載されるCPU202の機能であって、特別電動役物遊技処理(ステップS18)を実行し、ソレノイド73aを可動制御して開閉部材72aを開閉制御することで、条件作動装置を開閉する部分である。また、「入賞検出手段」とは、スイッチ入力処理(ステップS11)を実行し、始動口スイッチ68a,70aやカウントスイッチ73aからの検出信号を検出する部分である。「払出手段」とは、払出動作処理(ステップS12)を実行し、払出基板205に遊技球の払い出しを指示して払出装置209から所定個数の遊技球を払い出す部分である。また、上始動口68に遊技球が入賞(始動口スイッチ68aによって検出)したことにもとづいて所定数(例えば、3個)の遊技球の払い出しが行われ、下始動口70に遊技球が入賞(始動口スイッチ70aによって検出)したことにもとづいて所定数(例えば、4個)の遊技球の払い出しが行われ、普通入賞口76に遊技球が入賞(普通入賞口スイッチ76aによって検出)したことに基づいて所定数(例えば、10個)の遊技球の払い出しが行われるのに対し、大入賞口に遊技球が入賞(カウントスイッチ73aによって検出)したことにもとづいて所定数(例えば、14個)の遊技球の払い出しが行われる。このように、大入賞口が開放され、該開放された大入賞口に遊技球を入賞させることで、上始動口68及び下始動口70、普通入賞口76に遊技球を入賞させるよりも短時間で多量の遊技球を獲得可能である。また、大当り遊技状態では、例えば、条件作動装置を開放時間30秒、開閉回数15回で開放させる制御を行うのに対し、確変短当り遊技状態および小当り遊技状態では、条件作動装置を開放時間0.3秒、開閉回数2回で開放させる制御を行う。

0028

この場合、第二の利益付与状態に制御されたときに、第一の利益付与状態に制御されたときよりも大入賞口を短時間および/または少ない回数で開閉制御することで、入賞口への遊技球の入賞個数を異ならせることができ、複数種類の利益付与状態に制御することができる。

0029

(解決手段7)
前記変動表示手段にて前記図柄情報の変動表示を開始し、所定の表示態様を表示するまでの第1演出期間と、前記所定の表示態様として特定態様を表示し、前記図柄情報とは別の所定の演出態様を経て、前記第一の利益付与状態に制御するか否かの表示結果を表示するまでの第2演出期間と、の演出期間を有し、前記所定の演出態様は、前段過程から後段の過程へと発展可能な演出態様であるとともに、前記当落判定手段により遊技者に利益を付与する判定がなされたときに、遊技者に利益を付与する判定がなされなかったときよりも高い割合で前記後段の過程へと発展させる演出態様であり、前記演出態様表示制御手段は、前記第一の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときであって、前記利益判定手段により前記第二の利益付与状態を付与すると判定したとき、または、前記第二の当落判定手段により遊技者に利益を付与すると判定したときに、前記第二の利益付与状態後の変動表示から前記高確率状態不明確演出を実行開始する表示結果を表示制御することを特徴とする解決手段1乃至解決手段6のいずれかに記載の遊技機。

0030

ここで、「第1演出期間」とは、全装飾図柄50a〜50cの変動表示が開始されてから(但し、全装飾図柄50a〜50cの変動開始タイミングから多少前後してもよい。)、左右の装飾図柄50a,50cが停止表示されるまでの期間であり、「所定の表示態様」とは、未だ停止表示されていない装飾図柄のある態様(左右の装飾図柄50a,50cが停止表示されているが、未だ中装飾図柄50bが停止表示されていない態様)である。また、「特定態様」とは、「リーチ態様」であってもよいし、左・中・右の装飾図柄を左→右→中の順に停止表示する場合には、「左装飾図柄が停止表示され、中装飾図柄および右装飾図柄が変動表示している態様」または「左装飾図柄および右装飾図柄が停止表示され、中装飾図柄が変動表示している態様」、換言すると、「複数種類の装飾図柄のうち最初に停止させる装飾図柄が停止表示され、他の装飾図柄は変動表示している態様」または「複数種類の装飾図柄のうち最後に停止させる装飾図柄以外の装飾図柄全てが停止表示している態様」であってもよい。「第2演出期間」とは、リーチ態様が表示されてから、全装飾図柄50a〜50cが停止表示されるまでの期間である。また、「所定の演出態様」とは、この期間に液晶表示器50にて表示制御されるノーマルリーチ演出分岐演出(以上、「前段の過程」に応じた演出態様)、スーパーリーチ演出(「後段の過程」に応じた演出態様)等のリーチ演出である。これらリーチ演出は、ノーマルリーチ演出→分岐演出→スーパーリーチ演出の順に実行される演出であり、ノーマルリーチ演出よりもスーパーリーチ演出(および分岐演出)を実行する変動表示パターンのほうが大当り期待度が高くなるように設定されている。確変短当り遊技状態または小当り遊技状態を導出する場合には、ノーマルリーチ演出におけるリーチ態様を形成した後の装飾図柄の停止図柄(この実施の形態では、中装飾図柄)として、変動表示中の数字図柄を停止表示することなく、チャンス演出突入図柄を停止表示する。

0031

この場合、第一の利益付与状態を付与すると判定したときに、前段の過程にて第一の利益付与状態に制御する表示結果を表示制御する割合は低いが、第二の利益付与状態を付与すると判定したときに、前段の過程にて高確率状態不明確演出を実行開始する表示結果を表示制御することで、前段の過程にて高確率状態不明確演出の実行に対する期待感を高めることができ、前段の過程での演出態様を単調としない。

0032

(解決手段8)
前記演出態様表示制御手段は、前記高確率状態不明確演出を実行開始する表示結果として、前記第一の利益付与状態に制御するか否かの表示結果では表示されることのない図柄情報を前記特定態様とともに表示制御することを特徴とする解決手段7に記載の遊技機。

0033

ここで、「第一の利益付与状態に制御するか表示結果」とは、「同一の数字図柄の組み合わせ」であり、「第一の利益付与状態に制御するか否かの表示結果では表示されることのない図柄情報」とは、「チャンス演出突入図柄」であり、「高確率状態不明確演出を実行開始する表示結果」として、「リーチ態様とともにチャンス演出突入図柄」が表示制御される。

0034

この場合、高確率状態不明確演出を実行開始する表示結果として、第一の利益付与状態に制御するか否かの表示結果では表示されることのない図柄情報を特定態様とともに表示制御することで、第一の利益付与状態に制御するか否かの表示結果では見かけない図柄情報が突然、表示制御されることから、遊技者が驚きとともに高確率状態不明確演出の実行開始を認識することができる。

0035

(解決手段9)
前記高確率状態不明確演出実行手段が前記高確率状態不明確演出を実行開始した後の前記図柄情報の変動表示にて、当該高確率状態不明確演出を終了するか否かを判定する高確率状態不明確演出終了判定手段をさらに備え、該高確率状態不明確演出終了判定手段は、前記通常状態制御手段により前記通常状態に制御されたときに、前記高確率状態制御手段により前記高確率状態に制御されたときよりも高い割合で前記高確率状態不明確演出を終了する判定がなされることを特徴とする解決手段1乃至解決手段8のいずれかに記載の遊技機。

0036

ここで、「高確率状態不明確演出終了判定手段」とは、サブ統合基板211に搭載される統合CPU212の機能であって、背景選択処理(ステップS715)のステップS801にてチャンス演出実行フラグがセットされているときに、ステップS839にてチャンス演出終了判定を実行する部分である。すなわち、チャンス演出終了判定テーブルに設定されている判定値と、チャンス演出判定乱数の値と、が一致するか否かにもとづいてチャンス演出を終了するか否かを決定し、一致することにもとづいてチャンス演出を終了する(ステップS840にてチャンス演出実行フラグをリセットする)ことを決定している。なお、確変短当り時通常チャンス演出実行フラグおよび確変短当り時特別チャンス演出実行フラグに応じたチャンス演出終了判定テーブルでは、通常チャンス演出または特別チャンス演出のいずれを実行しているかに関わらず確変短当り時のチャンス演出を終了する割合が1/15に設定されている一方で、小当り時通常チャンス演出実行フラグに応じたチャンス演出終了判定テーブルでは、小当り時のチャンス演出を終了する割合が1/10に設定されている。

0037

この場合、通常状態制御手段により通常状態に制御されたときに、高確率状態制御手段により高確率状態に制御されたときよりも高い割合で高確率状態不明確演出を終了する判定がなされることで、高確率状態不明確演出が長期に継続実行されるほど、遊技状態が高確率状態である期待感を高めることができる。

0038

(解決手段10)
前記高確率状態不明確演出実行手段が前記高確率状態不明確演出を実行開始した後の前記図柄情報の変動表示の実行回数計数する高確率状態不明確演出回数計数手段と、該高確率状態不明確演出回数計数手段により計数された前記図柄情報の変動表示の実行回数が前記高確率状態不明確演出に応じた上限回数に達したか否かを判定する高確率状態不明確演出回数判定手段と、をさらに備え、前記上限回数には、前記高確率状態制御手段により前記高確率状態に制御されたときに、前記通常状態制御手段により前記通常状態に制御されたときよりも多い回数が設定されることを特徴とする解決手段1乃至解決手段9のいずれかに記載の遊技機。

0039

ここで、「高確率状態不明確演出回数計数手段」とは、サブ統合基板211に搭載される統合CPU212の機能であって、チャンス演出設定処理(ステップS717)のステップS892,S898,S899でチャンス演出実行フラグをセットしたときに上限回数を回数カウンタにセットするとともに、ステップS833でチャンス演出実行フラグに応じた表示コマンドをセットする毎に1減算する部分である。また、「高確率状態不明確演出回数判定手段」とは、サブ統合基板211に搭載される統合CPU212の機能であって、背景選択処理(ステップS715)のステップS835でチャンス演出実行フラグにもとづくチャンス演出背景の演出表示が上限回数であるか否かを判別する部分であり、上限回数に達している場合には、チャンス演出実行フラグをリセットする。なお、チャンス演出背景の演出表示の上限回数は、各々のチャンス演出実行フラグに応じて異なり、確変短当り時通常チャンス演出実行フラグおよび確変短当り時特別チャンス演出実行フラグが35回であるのに対し、小当り時通常チャンス演出実行フラグが30回に設定されている。

0040

この場合、上限回数には、高確率状態制御手段により高確率状態に制御されたときに、通常状態制御手段により通常状態に制御されたときよりも多い回数が設定されることで、高確率状態不明確演出が長期に継続実行されるほど、遊技状態が高確率状態である期待感を高めることができる。

0041

(解決手段11)
前記高確率状態不明確演出実行手段が前記高確率状態不明確演出を実行開始した後の前記図柄情報の変動表示の実行回数を計数する高確率状態不明確演出回数計数手段と、該高確率状態不明確演出回数計数手段により計数された前記図柄情報の変動表示の実行回数が前記高確率状態不明確演出に応じた上限回数に達したか否かを判定する高確率状態不明確演出回数判定手段と、をさらに備え、前記上限回数には、前記高確率状態制御手段により前記高確率状態に制御されたときに、前記通常状態制御手段により前記通常状態に制御されたときよりも多い回数が設定され、前記高確率状態不明確演出回数判定手段により前記高確率状態不明確演出に応じた上限回数に達するよりも高い割合で、前記高確率状態不明確演出終了判定手段により前記高確率状態不明確演出を終了する判定がなされたときに、当該高確率状態不明確演出を終了することを特徴とする解決手段9に記載の遊技機。

0042

ここで、確変短当り時のチャンス演出が実行された場合に、チャンス演出終了判定による終了割合が変動表示毎に1/15であり、演出表示の上限回数が35回に設定されている一方、小当り時のチャンス演出が実行された場合に、チャンス演出終了判定による終了割合が変動表示毎に1/10であり、演出表示の上限回数が30回に設定されている。いずれの場合にも、チャンス演出終了判定によりチャンス演出の終了条件が成立する割合が高くなっている。

0043

この場合、上限回数には、高確率状態制御手段により高確率状態に制御されたときに、通常状態制御手段により通常状態に制御されたときよりも多い回数が設定されることで、高確率状態不明確演出が長期に継続実行されるほど、遊技状態が高確率状態である期待感を高めることができる。また、高確率状態不明確演出回数判定手段により高確率状態不明確演出に応じた上限回数に達するよりも高い割合で、高確率状態不明確演出終了判定手段により高確率状態不明確演出を終了する判定がなされたときに、当該高確率状態不明確演出を終了することで、高確率状態不明確演出の終了タイミングランダム性を有しながらも、上限回数を超えて表示制御されることがないことから、演出態様が単調とならず、遊技の興趣にメリハリを生じさせることができる。

0044

(解決手段12)
前記高確率状態不明確演出実行手段は、前記高確率状態不明確演出として、各々が異なる背景画像を表示制御することを特徴とする解決手段1乃至解決手段11のいずれかに記載の遊技機。

0045

ここで、「各々が異なる背景画像」とは、「特別チャンス演出背景51mおよび通常チャンス演出背景51k」であり、背景色文字の異なる背景が描かれている。

0046

この場合、高確率状態不明確演出として、各々が異なる背景画像を表示制御することで、第二の利益付与状態の終了までに判別できなかった当該第二の利益付与状態後の遊技状態が高確率状態であると判別できたか否かを遊技者にさりげなく伝えることができる。

発明の効果

0047

本発明の遊技機においては、当り遊技状態後の遊技状態に関わらず期待感を高められる演出を実行することで、遊技の興趣の低下を抑制することができる

発明を実施するための最良の形態

0048

以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。先ず、図1乃至図2を参照して実施形態に係るパチンコ機の全体構成について説明する。図1は、パチンコ機を示す正面図である。図2は、本体枠及び前面枠を開放した状態のパチンコ機を示す斜視図である。

0049

図1に示すように、遊技機としてのパチンコ機1は、外枠2、本体枠3、遊技盤4、前面枠5等を備えて構成されている。外枠2は、上下左右枠材によって縦長四角形の枠状に形成され、外枠2の前側下部には、本体枠3の下面を受ける下受板6を有している。外枠2の前面一側には、ヒンジ機構7によって本体枠3が前方に開閉可能に装着されている。また、本体枠3は、前枠体8、遊技盤装着枠9、及び機構装着枠10を合成樹脂材によって一体成形することで構成されている。本体枠3の前側に形成された前枠体8は、外枠2前側の下受板6を除く外郭形状に対応する大きさの矩形枠状に形成されている。なお、本実施形態では、パチンコ機1の正面を視認する視線方向を前側(前面側)とし、これとは反対側(例えば、前枠体8に対する本体枠3側)を後側(背面側)とする。

0050

また、本体枠3は、合成樹脂材によって一体に形成されると共に、前面側に遊技盤装着枠9が背面側に機構装着枠10がそれぞれ形成されている。これによって、合成樹脂製の本体枠3は、従来の前枠(内枠、前面枠等と呼ばれることがある)と、機構板裏機構板裏セット板等と呼ばれることがある)との機能を兼ね備えている。

0051

前枠体8の後部に一体的に形成された遊技盤装着枠9には、遊技盤4が前方から着脱交換可能に装着されるようになっている。また、遊技盤装着枠9の左側部には、係合突部9aが上下に2つ形成され、遊技盤装着枠9の右側部には、係合凹部(図示しない)が上下に2つ形成されている。また、遊技盤4の盤面(前面)の左側部には係合突部9aと対応する係止穴4e(図4参照)が上下に2つ形成され、遊技盤4の盤面の右側部には係合凹部と対応する係合フック4cが上下に2つ形成されている。係合フック4cは、遊技盤4と遊技盤装着枠9とを係脱可能に係止する。

0052

さらに、遊技盤4の左下部には、係止フック9bが形成され、遊技盤装着枠9の左下部には係止フック9bと対応する付勢ロック部(図示しない)が設けられている。遊技盤4を遊技盤装着枠9に装着した場合には付勢ロック部が係止フック9bを下方に付勢して係止する。なお、付勢ロック部によって係止フック9bを下方に付勢することにより遊技盤4に下方への付勢力を作用しつつ係止することができる。これにより遊技盤4が遊技盤装着枠9の下縁部と密着して下方に押圧固定される。

0053

また、遊技盤4の盤面には、外レール内レールとを備えた案内レール11が設けられている。また、遊技盤装着枠9よりも下方に位置する前枠体8の前側下部の一側寄りには、下部スピーカ14が装着されている。また、前枠体8前面の下部領域内の上側部分には、遊技盤4の発射通路に向けて遊技球を導く発射レール15が傾斜状に装着されている。一方、前枠体8前面の下部領域内の下側部分には、下前面部材16が装着されている。下前面部材16前面のほぼ中央には、下皿17が設けられ、片側寄りには操作ハンドル18が設けられている。

0054

また、図2に示すように、本体枠3(前枠体8)のヒンジ機構7が設けられる側とは反対側となる開放側の後面には、外枠2に対して本体枠3を施錠する機能と、本体枠3に対して前面枠5を施錠する機能とを兼ね備えた施錠装置19が装着されている。施錠装置19は、外枠2に設けられた閉止具20に係脱可能に係合して本体枠3を閉鎖状態に施錠する上下複数の本体枠施錠フック21と、前面枠5の開放側の後面に設けられた閉止具22に係脱可能に係合して前面枠5を閉鎖状態に施錠する上下複数の扉施錠フック23とを備えている。

0055

しかして、シリンダー錠24の鍵穴に鍵が挿入されて一方向に回動操作されることで、本体枠施錠フック21と外枠2の閉止具20との係合が解除されて本体枠3が解錠され、これとは逆方向に鍵が回動操作されることで、扉施錠フック23と前面枠5の閉止具22との係合が解除されて前面枠5が解錠されるようになっている。なお、シリンダー錠24の前端部は、パチンコ機1の前方から鍵を挿入して解錠操作が行えるように、前枠体8及び下前面部材16を貫通して下前面部材16の前面に露出して配置されている。

0056

なお、本実施例では、時計回り方向に鍵を回動操作することで外枠2に対して本体枠3が解錠され、反時計回り方向に鍵を解錠操作することで本体枠3に対して前面枠5が解錠される。このように、回動操作の方向を異ならせるだけで、本体枠3又は前面枠5のいずれかを解錠させることができる。また、施錠装置19は、本体枠3を閉塞状態に施錠したときに、鍵以外の外部操作によって本体枠施錠フック21と外枠2の閉止具20との係合が解除されないように本体枠施錠フック21をロックするロック機構をさらに備えている。しかして、本体枠3を閉塞状態に施錠したときには、ロック機構により本体枠施錠フック21がロックされる。また、本体枠施錠フック21よりも外枠2と本体枠3(前面枠8)との間隙に近い側(図2において右側方)にリブ突設形成され、当該リブにより本体枠施錠フック21が外枠2と本体枠3(前面枠8)との間隙から針金等を差し込んで直接本体枠施錠フック21を操作しようとしてもリブに当接する。従って、外枠2と本体枠3(前面枠3)との間隙から針金等により本体枠3を不正に解錠する不正行為を防止することができる。

0057

本体枠3前面の一側には、ヒンジ機構25によって前面枠5が前方に開閉可能に装着されている。前面枠5は、扉本体フレーム26、上皿28、及び操作ボタン18a(操作手段)を備えて構成されている。扉本体フレーム26は、プレス加工された金属製フレーム部材によって構成され、前枠体8の上端から下前面部材16の上縁に亘る部分を覆う大きさに形成されている。扉本体フレーム26のほぼ中央には、後述する遊技盤4の遊技領域12を前方から透視可能なほぼ円形状の開口窓30が形成されている。また、扉本体フレーム26の後側には、開口窓30よりも大きい矩形枠状をなす窓枠31が設けられ、該窓枠31には、透明板32が装着されている。

0058

なお、本実施例では、遊技盤4の下方にシリンダー錠24を配置し、遊技盤4の右方に配置された施錠装置19を薄型化することで、遊技盤4に形成された遊技領域12の面積を従来よりも拡大することができ、遊技者の視認に対する興趣を高めることができる。また、遊技領域12を拡大することで、遊技領域12の中央部分に後述する球誘導装飾体66が配置されても、該球誘導装飾体66の下方に配置された可変入賞装置に遊技球を誘導し難いとの印象を与えることがない。また、遊技領域12の拡大に合わせて前面枠8の開口窓30も拡大され、該前面枠8の剛性が低下することとなるが、上皿28を一体的に構成する前面枠8とすることで、前面枠8の剛性の低下を抑制している。

0059

扉本体フレーム26の前側には、開口窓30の周囲において、下部に上皿28が前面枠8と一体的に設けられ、左右両側部に枠ランプ27が、上部に上部スピーカ29が装着されている。また、上皿28の左片側寄りには、操作ボタン18aが配設されている。なお、枠ランプ27は、後述する液晶表示器50(図柄表示手段、画像表示手段)にて実行される演出の演出態様に応じて点灯消灯制御され、上部スピーカ29及び上述した下部スピーカ14は、液晶表示器50にて実行される演出の演出態様に応じて複数種類の音出力態様の音出力制御が実行される。このように、液晶表示器50にて実行される演出に同期して枠ランプ27の点灯・消灯制御、上部スピーカ29及び下部スピーカ14の音出力制御、を実行することにより演出効果を高め、遊技者の興趣を向上させるためのものである。また、上部スピーカ29及び下部スピーカ14では、不正行為が実行されたことを報知する警告音、遊技に関するエラー状態が発生したことを報知する情報音、等の出力も行われる。

0060

次に、本体枠3の裏面構成について説明すると、図3に示すように、本体枠3の裏面上側には、遊技島に設置される球揚送装置から供給される遊技球を貯留する球タンク140と、球タンク140と払出装置109とを接続し、球タンクに貯留される遊技球を流下せしめるタンクレール141と、が配置されている。なお、タンクレール141によって球タンク140と接続される払出装置109は、ユニット状に形成され、タンクレール141からの遊技球を受け入れて遊技球の払い出しを指示する信号に基づいて所定個数の遊技球を払い出す。

0061

また、タンクレール141の下方には、基板等が内蔵される基板保護カバー142が設けられている。なお、基板保護カバー142は、タンクレール141から落下した球によってこれら基板類が損傷するのを防止すると共に、各基板への不正行為を防止する役割を担っている。また、基板保護カバー142は、パチンコ機1の背面側に張り出しており、その下方に主制御基板201が配置されている。また、主制御基板201の遊技盤4背面側にはサブ統合基板211(図7参照)が配置されている。しかして、主制御基板201及びサブ統合基板211の上方がパチンコ機1の背面側に張り出した基板保護カバー142によって覆われ、タンクレール141から落下した球によって主制御基板201及びサブ統合基板211が損傷するのを防止している。

0062

また、本体枠3の裏面下側一側に発射装置235が取り付けられている。この発射装置235は、発射レール15に送られた球を発射する発射ハンマーと、発射ハンマーに往復回動動作を付与する発射モータ等を集約して設けることにより構成され、操作ハンドル18と関連付けられている。また、発射装置235の右側方には、払出基板205が設けられている。払出基板205は、主制御基板201からの遊技球の払い出しを指示する払出コマンドを受信したことに基づいて払出装置209を駆動制御する。

0063

図4は、遊技盤4を単独で示している。遊技盤4は、その前面(盤面)にて遊技領域12を形成し、この遊技領域12内で遊技球を流下させながら遊技を進行させる役割を担う。通常、パチンコ遊技機1における遊技は、遊技領域12内で遊技球が各種入賞口に入賞することにもとづいて内部判定(大当り判定)が行われたり、あるいは賞球の払い出しが行われたりしながら進行する。

0064

遊技盤4は矩形状に成型された遊技板4aを有しており、遊技板4aの表面に円形状の遊技領域12が形成されている。また遊技板4aは、その前面が図示しないセル板を貼着することで装飾されており、さらに遊技領域12を取り囲む上下左右および四隅パネル装飾体4dによって装飾されている。パネル装飾体4dは装飾としての機能の他に、上記の案内レール11や係合フック4c等を支持する機能をも有している。またパネル装飾体4dの左側縁部には、遊技盤装着枠9の係合突部9aを係止させるため上下2つの係止穴4eが形成されている。

0065

遊技領域12には、遊技の進行に必要な各種構成要素の他に、演出用の各種構成要素が配置されている。すなわち、遊技領域12には多数の傷害風車(図示しない)が適宜の配列で設置されており、発射された遊技球は傷害釘や風車等に誘導されながら遊技領域12内を流下する。また遊技領域12の中央部分から上半分には、ひときわ大きく目を引く球誘導装飾体66が配置されている。球誘導装飾体66は遊技板4aの表面(盤面)から前面側に突出して配置されており、その上縁部および左右側縁部に沿って遊技球を案内することで、遊技球の流下方向に変化を与えることができる。なお、球誘導装飾体66についてはさらに後述する。

0066

遊技領域12の下半分には、その中央に上始動口68および下始動口70が上下に並んで配置されている。本実施形態では、下始動口70に電動チューリップ式の可変入賞装置が適用されており、下始動口70には、図中に実線で示されるように2つの可動片70aが左右に開いた状態にあるときだけ遊技球が入賞可能となる。

0067

また遊技領域12の下部分には、下始動口70よりも下方に大入賞口72が設置されている。本実施形態では、大入賞口72に前後開閉式の条件作動装置が適用されており、大入賞口72には、図示のように開閉部材72aが前面側へ開いた状態にあるときだけ遊技球が入賞可能となる。

0068

その他、遊技領域12の下部分には、左右で一対をなすように2つの通過ゲート74が配置されている。また、遊技領域12の下部分には、大入賞口72の両側に2つずつ普通入賞口76が設置されており、これら4つの普通入賞口76は、遊技領域12の下縁部に沿って円弧を描くようにして配置されている。

0069

球誘導装飾体66は全体として横長の額縁状に成型されており、その内側部分が中空となっている。前面側からみて、球誘導装飾体66の内側部分は演出領域(画像の表示や可動体の動作等の演出が行われる領域)として構成されており、球誘導装飾体66は演出領域の周囲を装飾するように配置されている。なお、演出領域や表示装置(液晶表示ユニット)、可動体等については後述する。

0070

球誘導装飾体66には、全体としてパチンコ遊技機1の機種ないしそのゲームコンセプトに基づくデザインが施されている。本実施形態のパチンコ遊技機1では、ある有名な女性歌手イメージキャラクターとしたゲームコンセプトが採用されており、球誘導装飾体66に施された造形には、その女性歌手自身の持つ流麗で豪華なイメージや、その持ち唄(各種のヒット曲、恋歌)の持つ繊細なイメージを表現したデザインコンセプトが反映されている。

0071

具体的には、先ず球誘導装飾体66の上縁部に目をやると、その中央位置に宝石状の頂部装飾体66aが配置されている。この頂部装飾体66aは、多面体カットが施された紫水晶(アメジスト)を象ったものであり、その周囲には宝石を支える金台を象った上部装飾体66bが配置されている。上部装飾体66bには微細な立体紋様が形成されており、その表面には光沢のあるクロムめっきが施されている。このため上部装飾体66bは、その微細な造形と金属的な光沢によって、宝石としての頂部装飾体66aを視覚的に引き立てている。

0072

また球誘導装飾体66の左右の両側縁部には、左右で対をなすようにサイド装飾体66cが配置されている。これらサイド装飾体66cは架空動物(中国古代の瑞)である「鳳凰」を象ったものであり、これら左右のサイド装飾体66cは、まさに「鳳凰」がこれから上空へ向かって飛翔しようとする姿を躍動的に表現したものとなっている。左右のサイド装飾体66cの表面には金めっき加工が施されており、その金色の光沢が視覚的に豪華で神秘的雰囲気を醸し出している。

0073

球誘導装飾体66の内縁内周部分)には、上縁部から左右の内縁部および下縁部にかけて長く延びた内縁装飾体66dが配置されている。これら内縁装飾体66dは、中央位置の上部装飾体66bの両側から左右の斜め下方に延びた後、奥側へ湾曲するようにして成形されており、そして左右の内縁部の上端位置から下端位置を通り、さらに下縁部まで延びている。図4ではサイド装飾体66cの背後に隠れているが、内縁装飾体66dは左右の内縁部にて保護板120の前面に近接した位置を下方に延び、そして、下方に向かうにつれてサイド装飾体66cの後方から前方へせり出してくるように湾曲している。さらに左右の内縁装飾体66dは、サイド装飾体66cの下端(「鳳凰」の尾の先端に相当する部分)の近傍から下縁部の前面側に露出し、そのまま下縁部の前面を中央付近まで延びている。これら左右の内縁装飾体66dもまた、上部装飾体66bと同様にクロムめっき加工が施されており、このため左右の内縁装飾体66dには上部装飾体66bとの視覚的な一体感が生じ、遊技者からは、あたかも上部装飾体66bと左右の内縁装飾体66dが一続きに成形されているかのように視認される。

0074

また球誘導装飾体66の下縁部には、その内縁に沿って下部装飾体67が設置されている。この下部装飾体67は、球誘導装飾体66の下縁部と保護板120との間を塞ぐようにして配置されている。下部装飾体67には、全体として周縁装飾部材122(図5参照)とデザイン上の統一感がある造形が施されているほか、その中央付近には左右で対をなす羽根状の装飾部が形成されている。なお、下部装飾体67の表面にもクロムメッキ加工が施されている。

0075

一方、球誘導装飾体66の上縁部には、上部装飾体66bを中心として左右に広がる上縁装飾体66eが配置されている。この上縁装飾体66eは正面からみて横に並んだ2つ山形状をなしており、また全体としてある程度の奥行き(厚み)を有している。上縁装飾体66eの前面には、宝石を配列したような微細な立体的造形が施されており、その表面には全体的に金めっき加工が施されている。このため、上部装飾体66bおよび内縁装飾体66dの金属的な光沢と、隣接する上縁装飾体66eの金色の光沢とがきらびやかなコントラストをなし、そこには視覚的な高級感やゴージャスな雰囲気が醸し出されている。

0076

発光領域64a,64bは、中央の上部装飾体66bを中心として左右対称の位置に配列されている。このうち、上位に並んだ4つの発光領域64aは、パチンコ遊技機1において特別図柄を表示するものとして機能する。特別図柄は、パチンコ遊技機1において特別図柄判定(大当り判定)が行われ、その当落の結果が出たということを外部に向けて表示する情報(判定情報)となる。すなわち、パチンコ遊技機1における通常遊技状態大当り遊技でない状態)で上始動口68または下始動口70への入賞があると、それを契機に4つの発光領域67aがいろいろなパターンや発光色で点滅動作を開始し、これにより特別図柄の変動状態が表示される。このような特別図柄の変動開始(いわゆる「始動」)により、遊技者は大当り判定が行われたこと(あるいは、これから判定の結果が出ること)を認識することができる。この後、ある程度の時間が経過すると発光領域64aの点滅動作が停止し、そのときの判定結果(当落結果)を表示する態様で特別図柄が停止表示される。特別図柄の停止表示の態様について、簡易な例では4つの発光領域64aが全て同色で点灯していれば当選(大当り)を表し、4つの発光領域64aのいずれか1つでも点灯色が違っているか、もしくは消灯していれば落選を表すといった態様が挙げられる(ただし、これら以外の態様もある。)。これにより、遊技者は大当り判定に当選したか否かを視覚的に認識することができる。

0077

反対に、下位に並んだ4つの発光領域64bは、パチンコ遊技機1において保留始動記憶ランプとして機能する。これら4つの発光領域64bは、そのとき発光(点灯)している個数によって特別図柄の始動記憶数(1〜4の保留球数)を表すことができる。具体的には、遊技中に上始動口68または下始動口70への入賞があると、これを契機として特別図柄の始動条件が記憶され、この状態で特別図柄が変動表示中であれば、最も左に位置する発光領域64bが発光(点灯)して始動記憶数(保留球数)が1であることが表示される。一方、始動条件が記憶されている状態で、特別図柄が変動していなければ(変動状態から停止表示状態になった場合を含む)、記憶された始動条件に基づいて特別図柄の変動表示が開始される。この場合、始動条件の記憶は消去され、あわせて始動記憶数「1」に対応する発光領域64bの発光が停止(消灯)される。なお、本実施形態では始動記憶数(保留球数)の上限が4であるため、上限に達した場合、それ以上の始動条件は記憶されない。なお、上記の特別図柄および始動記憶数の表示は、それぞれ特別図柄・保留表示LED基板144に実装された特別図柄表示LED144aおよび特図始動記憶LED144bにより行われる。これら特別図柄表示LED144aおよび特図始動記憶LED144bについては後述する。

0078

一方、球誘導装飾体66の上縁部には、上部装飾体66bと左右のサイド装飾体66cとの間をつなぐようにして左右の上隅装飾体66fが配置されている。また球誘導装飾体66の下縁部には、左右のサイド装飾体66cの下方にそれぞれ左右の下隅装飾体66gが配置されている。これら上隅装飾体66fおよび下隅装飾体66gには、「鳳凰」にちなんだ「羽衣」を想起させる立体的な造形が施されており、その波打つような形状が「鳳凰」としてのサイド装飾体66cがこれからまさに飛翔しようとする姿を視覚的に強調している。また、上隅装飾体66fおよび下隅装飾体66gはいずれも光透過性半透明材料から成形されており、このうち左右の上隅装飾体66fでは、後述するセンター左部上LED基板104またはセンター右部上LED基板106による装飾的な発光動作が行われる。また、左右の下隅装飾体66gでは、後述するセンター左部下LED基板112またはセンター右部下LED基板114による装飾的な発光動作が行われる。

0079

上記のように、球誘導装飾体66はその装飾的な造形やめっき加工によって視覚的な面白みを発揮したり、内蔵されたLEDを光源として各種の発光動作を行ったりする機能を有する。この他に球誘導装飾体66は、遊技領域12内で遊技球の流下を案内し、遊技球の動きに変化を与えることで遊技に面白みを付加する機能を有している。具体的には、球誘導装飾体66の両側縁部には、その内側にワープ通路66hが形成されており、また球誘導装飾体66の下縁部には、その上面にステージ部66iが形成されている。ワープ通路66hは球誘導装飾体66の左右両側から始まって両側縁部の内側を下り、そしてステージ部66iに通じている。さらに球誘導装飾体66の下縁部には、その中央位置に球放出口66jが形成されている。

0080

ワープ通路66hは球誘導装飾体66の両側面にて開口しており、この開口を通じて内部に遊技球を受け入れ可能となっている。左右のワープ通路66hは、サイド装飾体66cの内部を僅かに中央方向に下りながら進むと、そこから奥側(後方)へ向けて折れ曲がり、そして真下方向に少し下った位置で中央方向に集まるようにして湾曲している。左右のワープ通路66hの下端はワープ出口として開口しており、開口から先はそのままステージ部66iにつながっている。また各ワープ通路66h内には、その途中に2つの突起部(図示しない)が段違いに形成されており、各ワープ通路66h内を流下する遊技球は、これら突起部に衝突しながら流下速度緩和される。そして、遊技球がワープ通路66hの出口から放出されると、その先でステージ部66i上を転動する。

0081

ステージ部66iは、左右のワープ通路66hの間を左右方向に長く延びており、その中央部分が僅かに盛り上がるようにして湾曲している。ステージ部66iの中央位置にはセンター窪み部(図示しない)が形成されており、このセンター窪み部は後方に向けて下り傾斜を有している。センター窪み部の奧で、下部装飾体67の中央位置に球落下穴67dが形成されており、球誘導装飾体66の下縁部には、球落下穴67dから下方に延びる球放出通路(図示しない)が形成されている。球放出通路は球落下穴67dから下方に下った後に前方へ折れ曲がり、そのまま下り傾斜を有したまま前面側の球放出口66jに通じている。

0082

左右のワープ通路66hからステージ部66iに放出された遊技球は、その上面にて左右方向に揺れながら転動する。このうち、中央のセンター窪み部に嵌り込んだ遊技球は、そこから球放出通路を経て、球放出口66jから下方に放出される。球放出口66jから放出された遊技球は、その真下位置にある上始動口68に向けて落下し、相当高い確率で上始動口68に入賞することができる。

0083

これに対し、ステージ部66iの上面にて、左右いずれかの窪み部67bに嵌り込んだ遊技球は、そこから球放出部67fに流下し、そして放出窪み部67cを経て球誘導装飾体66より下方の遊技領域12に落下する。放出窪み部67cはある程度の幅(遊技球が左右に転動できる幅)を有していることから、その落下方向は一定しておらず、あるものは上始動口68に入賞したり、あるものは上始動口68から左右に逸れて入賞しなかったりする。

0084

なお本実施形態では、ステージ部66iや放出部67fは、いずれも遊技板4aの前面より奧、つまり開口部4fの内側に位置している。このため、遊技球が流下する遊技領域12は遊技板4aの表面から開口部4fの内側にまで広がっており、その分だけ遊技球の流下できる範囲が前後方向に拡張され、立体的で多様な遊技球の流下態様が実現されている。また、このように遊技領域12の範囲が開口部4fの内側にまで拡張されていても、本実施形態では保護板120によって遊技板4aより後方への遊技球の落下や飛び込みが確実に防止されている。

0085

可動体124は非作動時に左右で4つずつのグループに分かれ、遊技者から視認されない位置(遊技板4aの背後で開口部4fよりも下方の位置)に隠れて待機している。そして作動時に個々の可動体124はそれぞれ角度の異なる作動位置まで変位し、全体として扇を象るようにして配置される。なお、個々の可動体124の表面には「鳳凰の羽根」を象った緻密な造形が施されており、これにより球誘導装飾体66のデザインとの統一が図られている。

0086

この状態を遊技者の視点からみると、先ず最も手前側に球誘導装飾体66の装飾面(前面)が位置し、これより少し奧の位置に遊技球が左右方向に揺れ動くステージ部66iや内縁部の装飾面が位置し、次に保護板120を挟んで奧の空間部内に可動体124が位置し、そして可動体124よりもさらに奧に液晶表示ユニット150の表示画面が位置することになる。したがって、遊技者が最も奧の表示画面に視線を送るとき、その手前側に空間部や可動体124、保護板120、球誘導装飾体66の装飾面やステージ部66i等を視界の中に認めることとなり、これらの前後方向への重なりによって視覚的な奥行き感立体感が強調される。

0087

球誘導装飾体66の他に、遊技領域12の下縁部には左右で対をなすサイド装飾部材82が設置されている。4つの普通入賞口76のうち、右上および左上に位置する普通入賞口76はサイド装飾部材82と一体に形成されている。またサイド装飾部材82には、球誘導装飾体66のデザインコンセプトと統一感のあるデザインが施されている。なお本実施形態では、下始動口70を構成する可変入賞装置や、右下および左下に位置する普通入賞口76にも装飾的な造形が施されており、そのデザインには球誘導装飾体66やサイド装飾部材82のデザインとの統一が図られている。

0088

左側のサイド装飾体82の上部には、2つの発光領域82aと4つの発光領域82bとが左右方向に配列されている。このうち、右側に並んだ2つの発光領域82aは、パチンコ遊技機1において普通図柄を表示するものとして機能する。普通図柄は、パチンコ遊技機1において普通図柄判定が行われ、その当落の結果が出たということを外部に向けて表示する情報(判定情報)となる。また、左側に並んだ4つの発光領域82bは、パチンコ遊技機1において普通図柄の保留(始動記憶)ランプとして機能する。これら4つの発光領域82bは、そのとき発光(点灯)している個数によって普通図柄の始動記憶数(1〜4の保留球数)を表すことができる。なお、上記の普通図柄および始動記憶数の表示は、それぞれ普通図柄・保留表示LED基板146に実装された普通図柄表示LED146aおよび普図始動記憶LED146bにより行われる。これら普通図柄表示LED146aおよび普図始動記憶LED146bについては後述する。

0089

また、右側のサイド装飾体82の上部には、2つの発光領域82cと4つの発光領域82dとが左右方向に配列されている。このうち、左側に並んだ2つの発光領域82cは、そのときいずれの発光領域82cが発光(点灯)しているかによって大当り遊技状態の種類に関する情報を表すことができる。また、右側に並んだ4つの発光領域82dは、そのときいずれの発光領域82dの組み合わせが発光(点灯)しているかによって確率変動状態中等の遊技状態に関する情報を表すことができる。なお、これら遊技状態の表示は、状態表示LED基板148に実装されたラウンド表示LED148aおよび状態表示LED148bにより行われる。これらラウンド表示LED148aおよび状態表示LED148bについても後述する。

0090

図5は、遊技盤4を構成部品に分けた状態で示している。上記のように、遊技板4aの前面には各種入賞口等の他に球誘導装飾体66やサイド装飾部材82等の装飾部品が取り付けられているが、遊技板4aには、これら装飾部品の取付位置にそれぞれ開口部4f,4gが形成されている。開口部4f,4gは遊技板4aを前後方向(厚み方向)に貫通して形成されており、このうち中央に大きく形成された開口部4fの開口縁形状は球誘導装飾体66の外形に対応し、また左右に対をなして形成された開口部4gの開口縁形状は左右のサイド装飾部材82の外形に対応している。球誘導装飾体66および左右のサイド装飾部材82は、いずれも前面側から各開口部4f,4gに嵌め込んだ状態で遊技板4aに取り付けられる。

0091

一方、遊技板4aの背面には大型の背面取付ユニット100が取り付けられている。この背面取付ユニット100は、遊技領域12内での演出動作に関する全ての電装品を1つに集合させたユニットとして構成されている。ここでいう演出動作には、例えば画像の表示や各種の発光動作、可動体の動作等が含まれる。本実施形態において、背面取付ユニット100は上記の球誘導装飾体66とともにパチンコ遊技機1の演出動作を行う構成要素である。以下、本実施形態において球誘導装飾体66と背面取付ユニット100とを総称して演出装置(図中参照符号400)と呼ぶものとする。

0092

演出装置400を構成する球誘導装飾体66は、遊技板4aの前面側から開口部4fに嵌め込むようにして取り付けられている。これに対し、演出装置400のもう1つの構成要素である背面取付ユニット100は、遊技板4aの背面側に取り付けられた状態で3つの開口部4f,4gを背面側から覆うだけの大きさを有している。すなわち、背面取付ユニット100には、球誘導装飾体66において演出動作を行うために必要な電装品だけでなく、左右のサイド装飾部材82において演出動作(発光)を行うために必要な電装品が装備されている。

0093

背面取付ユニット100は大きく分けて2つのパーツから構成されており、具体的には上側のアッパーパーツ100aおよび下側のロワーパーツ100bを有する。このうちアッパーパーツ100aは球誘導装飾体66に対応する電装品が組み込まれた部分であり、一方のロワーパーツ100bは左右のサイド装飾部材82に対応する電装品が組み込まれた部分となっている。

0094

アッパーパーツ100aは球誘導装飾体66の外形に合わせて横長の矩形に成型されており、その上縁部にセンター上LED基板102が設置されているほか、左右の上隅位置にそれぞれセンター左部上LED基板104、センター右部上LED基板106が設置されている。またアッパーパーツ100aの左右の側縁部には、それぞれセンター左部中LED基板108、センター右部中LED基板110が設置されている。さらにアッパーパーツ100aの左右の下隅部には、それぞれセンター左部下LED基板112、センター右部下LED基板114が設置されている。そしてアッパーパーツ100aの下縁部の中央位置には、センター下LED基板116が設置されている。これらLED基板は球誘導装飾体66の背後から前方または側方に向けて光を発することで、球誘導装飾体66の発光領域を装飾的に発光させることができる。また、センター下LED基板116には、保護板120の後方で上向きに光を発するLEDが実装されており、これら上向きのLEDから発せられた光は、表示画面の前面側で可動体124を照射する。

0095

アッパーパーツ100aの中央位置には、透明な保護板120が設置されている。保護板120は横長の矩形状をなし、アッパーパーツ100aに対してその前面側から嵌め込むようにして取り付けられている。上記のセンター左部下LED基板112やセンター右部下LED基板114、センター下LED基板116は、アッパーパーツ100a内にて保護板120の背面側に設置されている。また、センター左部上LED基板104およびセンター右部上LED基板106は、その下側の一部分が保護板120の背面側に位置している。

0096

なお、左右側縁部に位置するセンター左部中LED基板108およびセンター右部中LED基板110は保護板120の両外側にあり、それぞれの実装面が保護板120に対して垂直となる姿勢でアッパーパーツ100aに取り付けられている。この状態で、センター左部中LED基板108およびセンター右部中LED基板110に実装されているLEDが互いに中央を向き合うようにして位置付けられている。また、これらLEDから発せられた光は、その一部がエッジライトとして保護板120の両側端面から保護板120の透明材料に導入され、内部を全反射しながら導かれる。このため本実施形態では、透明な保護板120が導光板としての機能をも有している。

0097

アッパーパーツ100aの内側には、保護板120よりも背後の位置に四角枠形状の周縁装飾部材122が設置されている。周縁装飾部材122は、保護板120の上下左右の周縁部に沿うようにして配置されており、前面側からは透明な保護板120を透過して視認可能である。

0098

またアッパーパーツ100aの下縁部には、保護板120より背後の位置に左右の可動体124が設置されている。左右の可動体124は細長板状部材から成型されており、アッパーパーツ100aの内側には、このような板状の可動体124が左右でそれぞれ前後方向に4枚ずつ重ね合わせられた状態で収容されている。なお左右の可動体124は中央位置から左右対称に斜め下方へ垂れ下がったような姿勢を保持している。

0099

また、アッパーパーツ100aの下縁部には、保護板120の下方位置に可動体駆動部モータ126が設置されているほか、ギヤボックスからなる可動体駆動部128が設置されている。可動体駆動部モータ126は、可動体124を作動させる駆動源となり、また可動体駆動部128は、可動体駆動部モータ126の駆動力各可動体124に伝達し、実際に可動体124を予め決められた態様で作動させる機能を有する。

0100

また可動体駆動部128には、可動体モータセンサ234(図9に符号のみ記載)が内蔵されている。可動体モータセンサ234は透過式フォトスイッチからなり、この可動体モータセンサ234により、可動体駆動部モータ126の作動時における可動体124の位置を検出可能となっている。

0101

もう一方のロワーパーツ100bは、ちょうどアッパーパーツ100aの下側にぶら下がるようにして連結されており、その全体的な外形がアルファベットのW字形状をなしている。すなわち、ロワーパーツ100bの左右両側部分は上方へ拡開するようにして延びており、一方、左右両側部分の間をつなぐ連結部分は、その中央位置が僅かに上方へ山形に盛り上がっている。これにより、ロワーパーツ100bを全体としてみるとW字形状をなしていることがわかる。

0102

ロワーパーツ100bの左右両側部分には、それぞれサイドLED基板130が設置されている。これらサイドLED基板130は、左右のサイド装飾部材82の背後から前方に向けて光を発することで、各サイド装飾部材82の発光領域を装飾的に発光させることができる。

0103

本実施形態では、パチンコ遊技機1において行われる内部判定(特別図柄判定、普通図柄判定等)に関する情報が多色または単色のLEDを用いて表示されるものとなっており、そのための電装品として各種のLED基板が背面取付ユニット100に設置されている。

0104

先ずアッパーパーツ100aの上縁部には、センター上LED基板102の後方に特別図柄・保留表示LED基板144(図9に符号のみ記載)が設置されている。この特別図柄・保留表示LED基板144には、4つの特図表示LED144aおよび4つの特図始動記憶LED144bが実装されている。例えば、パチンコ遊技機1において内部的な判定(大当りを決める判定)が行われると、これら特別図柄表示LED144aや特図始動記憶LED144bが決まったパターンで点灯または点滅(あるいは消灯)し、判定に関する情報を表示するものとなっている。

0105

次に、ロワーパーツ100bの左側部分には、その上部位置に普通図柄・保留表示LED基板146が設置されている。この普通図柄・保留表示LED基板146には、2つの普図表示LED146aおよび4つの普図始動記憶LED146bが実装されている。上記の大当り判定とはべつの普通図柄判定が行われると、普図表示LED146aや普図始動記憶LED146bが決まったパターンで点灯または点滅(あるいは消灯)し、判定に関する情報を表示するものとなっている。

0106

また、ロワーパーツ100bの右側部分には、その上部位置に状態表示LED基板148が設置されている。この状態表示LED基板148には、2つのラウンド表示LED148aおよび4つの状態表示LED148bが実装されている。上記の大当り判定で当選し、大当りになるとラウンド表示LED148aや状態表示LED148bが決まったパターンで点灯または点滅(あるいは消灯)し、大当り中や確率変動中等の遊技状態に関する情報を表示するものとなっている。

0107

このように、本実施形態では演出装置400において各種の発光動作(装飾的な発光の他に、遊技者の利益に関わる判定情報の表示を含む)を行って遊技者の興趣を高めたり、遊技者の利益に関わる情報を提供したりしているが、特に本実施形態では、遊技板4aの前面側に取り付けられる球誘導装飾体66に多数の発光領域が設けられているにもかかわらず、その発光源となるLED基板は全て遊技板4aの背面側(背面取付ユニット100)に設けられている。このため、演出装置400の動作に必要なLED基板や電気配線を全て背面取付ユニット100に収容することができ、球誘導装飾体66にはLED基板や電気配線を別に設ける必要がない。

0108

図6は、背面取付ユニット100を構成要素に分けた状態で示している。背面取付ユニット100には、アッパーパーツ100aの背面側に液晶表示ユニット150が組み付けられるものとなっている。液晶表示ユニット150は、表示制御基板220と液晶表示器(LCDモジュール)50とが一体化されて構成されており、表示制御基板220は、基板ボックス150aに収容された状態で液晶表示器50の背面に設置されている。また本実施形態では、基板ボックス150aの背面に放熱または冷却用ファン150bが設置されている。

0109

ロワーパーツ100b(連結部分)の背面側にはパネル中継端子板151が設置されている。このパネル中継端子板151には、上記の特別図柄・保留表示LED基板144や普通図柄・保留表示LED基板146、状態表示LED基板148にそれぞれ対応するハーネスが1箇所に集合した状態で接続されており、各LED基板は、パネル中継端子板151を経由して主制御基板201に接続されるものとなっている。

0110

液晶表示ユニット150を支持するため、アッパーパーツ100aの背面側には、その下縁部に受け部100cが形成されているほか、背面側からみて左側縁部に2つの係止部100dが形成されており、さらに右側縁部には上下スライド式ロック部材100eが設置されている。またアッパーパーツ100aの背面は、平坦な受け面として形成されており、液晶表示ユニット150がアッパーパーツ100aに対して背面側から組み付けられると、その受け面に液晶表示ユニット150の表示画面がぴったり密着する関係にある。また、合わせて周縁装飾部材122の後端が液晶表示ユニット150の前面に接触し、液晶表示ユニット150を受け止める受け部材としての機能を果たす。

0111

図6には示されていないが、基板ボックス150aの左側縁部には2つの係止部100dに対応して突起部が形成されており、液晶表示ユニット150がアッパーパーツ100aに組み付けられると、2つの係止部100dにそれぞれ突起部が入り込んだ状態で、液晶表示ユニット150がアッパーパーツ100aに係止される。また上下方向に関していえば、液晶表示ユニット150の下面はアッパーパーツ100aの受け部100cに支持され、その落下が防止されることになる。また、基板ボックス150aの右側縁部にはロック爪150cが形成されており、液晶表示ユニット150をアッパーパーツ100aの受け面に密着させた状態で上記のロック部材100eを上方へスライドさせると、ロック爪150cを介して液晶表示ユニット150がロックされ、これにより液晶表示ユニット150の後方への脱落が確実に防止される。本実施形態では、このようなロック爪150cおよびロック部材100eを用いて液晶表示ユニット150を係止することにより、背面取付ユニット100に対して液晶表示ユニット150を容易に取り付けることができる。反対に、液晶表示ユニット150を取り外す際はロック部材100eの係止を解除するだけで容易に液晶表示ユニット150の取り外しが可能となる。これにより液晶表示ユニット150の着脱が容易となり、特にパチンコ遊技機1の中でも高価な電装品である液晶表示ユニット150のリサイクルリユースが容易となる。

0112

上記のように、背面取付ユニット100には各種LED基板をはじめ、可動体駆動部モータ126や液晶表示ユニット150等の演出動作に必要な全ての電装品が装備されているが、これら電装品につながる全ての電気配線(ハーネス類)は、背面取付ユニット100において1箇所にまとめた状態でサブ統合基板201に中継されている。すなわち、背面取付ユニット100にはランプ駆動基板156が装備されており、演出動作を目的とした全ての電装品につながる電気配線は全てランプ駆動基板156に集められ、基板上の中継回路に接続される。なおランプ駆動基板156には、サブ統合基板211に接続するためのコネクタが実装されている。

0113

ランプ駆動基板156は、開閉動作式の基板ケース158に収容された状態で背面取付ユニット100に取り付けられる。基板ケース158はアッパーパーツ100aの背面側にヒンジ158aを介して開閉式の基板ケース158が取り付けられており、このため基板ケース158は、背面取付ユニット100の背面側にて開閉可能となっている。また基板ケース158の上縁部に係止部158bが形成されており、これに対応してアッパーパーツ100aの上縁部に受け部100fが形成されている。図6に示される位置から基板ケース158をアッパーパーツ100aの背面に沿うようにして閉じると、係止部158bが受け部100fに差し込まれて係止される。これにより、基板ケース158が閉位置で係止されることになる。

0114

図6に示されているように、液晶表示ユニット150は、ランプ駆動基板156の基板ケース158を背面側へ開放させた状態で背面取付ユニット100から着脱可能となる。また、液晶表示ユニット150が組み付けられた状態で基板ケース158を閉位置に移動させると、ランプ駆動基板156は液晶表示ユニット150の背面に沿うようにして位置付けられる。なお、ここでいう「開閉」や「開放」、「閉位置」等は、いずれも本実施形態において基板ケース156の前後方向への動きを扉に見立てて表現したものである。厳密にいうと、基板ケース156そのものが何らかの開口や出入口を開閉しているわけではないが、ここでは直感的な理解を容易にするため便宜的に「開閉」等と表現している。以下の説明においても、基板ケース156や制御基板ボックス等の動きについて、扉に見立てた表現を適宜使用するものとする。

0115

図7は、遊技盤4の背面側における背面取付ユニット100の着脱を示している。図示のように、主制御基板ボックス201aとともにサブ統合基板ボックス211aを遊技板4aの後方へ回動させた状態では、後述する下裏誘導部材160の中央部分が大きく後方へ開放されている。したがって、この状態で背面取付ユニット100は単独で遊技板4aに対して容易に着脱可能となっている。

0116

背面取付ユニット100とは別に遊技板4aの背面には、その下縁部の位置に下裏誘導部材160が設置されている。下裏誘導部材160は遊技板4aの幅寸法より僅かに短い横幅を有しており、その両側端部に形成された4本の挿入部160cが遊技板4aに差し込まれた状態で背面側からねじ止めにより固定されている。下裏誘導部材160には、全ての入賞口に入賞した遊技球を誘導するための全入賞球誘導通路160aが形成されており、この全入賞球誘導通路160aには、上記の上始動口68、下始動口70、大入賞口72、普通入賞口76に入賞した遊技球が落下して回収されるものとなっている。図7には詳しく示されていないが、全入賞球誘導通路160aは遊技板4aの背面に沿って幅方向に長く延びており、そして下裏誘導部材160の下端位置で下方に開放されている。なお、全入賞球誘導通路160aから下方に放出された遊技球は本体枠3に形成されている入賞球回収経路を通り、その後、球放出部(図3中、払出基板205の直ぐ下方に位置する)から島設備の回収経路に向けて放出される。

0117

上記のように遊技盤4の背面側には、主制御基板201とともにサブ統合基板211が設置されているが、これら主制御基板201およびサブ統合基板211は、いずれも対応する主制御基板ボックス201aまたはサブ統合基板ボックス211aに収容されている。このうち主制御基板ボックス201aは、背面側からみて左側縁部が上下2箇所のヒンジ部80c(図7には上方1箇所のみ示されている)を介してサブ統合基板ボックス211aの背面側に回動自在に支持されている。

0118

一方のサブ統合基板ボックス211aは、背面側からみて左側縁部が上下2箇所のヒンジ部162bを介して下裏誘導部材160に支持されている。このためサブ統合基板ボックス211aを後方へ開放すると、これと一緒に主制御基板ボックス201aが開放される。本実施形態では、サブ統合基板ボックス211aの右側縁部に係止部162cが形成されており、一方、下裏誘導部材160には係止部162cに対応する受け部160bが形成されている。このためサブ統合基板ボックス211aを遊技板4aの背面に向けて押し込むと、係止部162cが受け部160bに係止され、サブ統合基板ボックス211aが取付位置で固定される。また主制御基板ボックス201aの右側縁部にも係止部80dが形成されており、この係止部80dは、サブ統合基板ボックス211aの係止部162cに係止される。したがって、係止部80dの係止を解除することで、主制御基板ボックス201aがサブ統合基板ボックス211aに対して単独で開閉可能となっている。

0119

下裏誘導部材160の下部には、左右の2箇所に突出部160d,160eが形成されている。これら突出部160d,160eは遊技板4aの後方へ向けて突出しており、このうち一方(図7でみて左側)の突出部160dは、サブ統合基板ボックス211aのヒンジ部162bを受ける部材として利用されている。本実施形態では、遊技盤4を単独で台上や床上に置いたとき、2箇所の突出部160d,160eが遊技盤4の後方で支えとなり、その後方への転倒を防止することができる。これにより、ホールでの盤替え作業時において、遊技盤4を台上や床上に仮置きしておく際の安定性増し、作業性を向上することができる。なお、このとき突出部160d,160eと合わせてサブ統合基板ボックス212aや主制御基板ボックス201aを支えに利用してもよい。

0120

図8は、遊技板4aに取り付けられる各種構成要素の配置関係を示している。球誘導装飾体66は、遊技板4aの前面側から開口部4fに嵌め込まれた状態で遊技板4aの背面側にまで突出している。これにより遊技者は、遊技板4aの前面から奥行きDだけ入り込んだ位置まで球誘導装飾体66の立体的な装飾形状を視認することができるので、そこに視覚的な奥行きを感じることができる。

0121

一方、背面取付ユニット100は遊技板4aの背面に取り付けられているが、球誘導装飾体66が遊技板4aの背面側に突出している分、上記の保護板120は遊技板4aの背面よりも後方に位置している。なお本実施形態では、背面取付ユニット100が取り付けられた状態で、保護板120の前面がちょうど球誘導装飾体66の後端面に接触するか、もしくは極めて近接する構造となっており、この位置で保護板120は遊技領域12内から後方への遊技球の落下を防止し、その背後にある可動体124や液晶表示ユニット150を保護している。

0122

また保護板120は、遊技板4aの後方で開口部4fの開口面積よりも大きい範囲に広がっているため、保護板120による開口部4fから後方への遊技球の飛び込み防止がより一層確実となる。

0123

保護板120の前面側では、開口部4fの周囲が各種の装飾体(内縁装飾体66d,下部装飾体67等)によって縁取られており、一方、保護板120の後方では、周縁装飾部材122によって液晶表示ユニット150の表示画面が縁取りされているが、前後でこれら縁取りの大きさを比較すると、保護板120の前面側の縁取りに比較して、その後方の周縁装飾部材122による表示画面の縁取りの方が大きくなっている。このため、保護板120の後方で液晶表示ユニット150の表示画面サイズを開口部4fの開口面積よりも大きく確保することができ、それだけ迫力のある演出表示が可能となるし、表示画面の奥行き感が強調される。

0124

また液晶表示ユニット150は、保護板120の後方に間隔Sだけ離れた位置に設けられており、このため保護板120と液晶表示ユニット150の表示画面との間には、前後方向に厚み(間隔S)を有した空間部が形成されている。上記の可動体124はこの空間部内に配置されており、図示のように作動時の位置に変位した状態で、可動体124は液晶表示ユニット150の表示画面を部分的に覆っている。

0125

図9は、パチンコ機1の動作を制御するための構成を概略的に示している。パチンコ機1の制御は、大きく分けて主基板のグループと周辺基板のグループとで分担されており、このうち主基板のグループが遊技動作(入賞検出や当り判定、特別図柄表示、賞球払出等)を制御しており、周辺基板のグループが演出動作(発光装飾音響出力液晶表示等)を制御している。これら基板類は、いずれもパチンコ機1の背面側に設置されており、通常、本体枠3の施錠を解除した上で本体枠3を開放しない限り前面側から視認されたり、操作されたりすることはない。この他にも、パチンコ機1には電源基板発射制御基板インタフェース基板CR機の場合)等が装備されているが、いずれも公知のものを適用できるため、ここでは図示とともに詳細な説明を省略する。

0126

主基板グループは、主制御基板201と払出基板205とから構成されている。主制御基板201は、中央演算装置としてのCPU202をはじめ、読み出し専用メモリとしてのROM203や読み書き可能メモリとしてのRAM204等を備えている。このうちCPU202は、ROM203に格納されている遊技制御プログラムを実行し、この実行に伴いパチンコ機1で行われる各種遊技を制御する。またCPU202は、周辺基板グループや払出基板205に送信するコマンド(演出コマンド、払出コマンド等)を作成する。また、RAM204には、主制御基板201で実行される種々の処理において生成される各種データや入力信号等の情報が一時的に記憶される。

0127

なお、主制御基板201には、始動口スイッチ68a,70b、ゲートスイッチ74b、カウントスイッチ72a、普通入賞口スイッチ76a等が接続されており、主制御基板201には、これらスイッチ類から検出信号が入力される。なお、始動口スイッチ68a,70bを除く全ての電装品(ゲートスイッチ74b、カウントスイッチ72a、普通入賞口スイッチ76a、ソレノイド71a,73a、特別図柄表示LED144a、特図始動記憶LED144b、普通図柄表示LED146a、普図始動記憶LED146b、ラウンド表示LED148a、状態表示LED148b)はパネル中継端子板151を介して主制御基板201に接続されている。

0128

具体的には、ゲートスイッチ74bは遊技領域12内の通過ゲート74に対応して設置されており、遊技球が流下する過程で通過ゲート74を通過すると、その通過がゲートスイッチ74bにより検出され、そして検出信号がパネル中継端子板151を介して主制御基板201に入力される。また、始動口スイッチ68aは上始動口68に対応して設置されており、また始動口スイッチ70aは、下始動口70に対応して設置されている。したがって、遊技球が上始動口68または下始動口70に入賞すると、対応する始動口スイッチ68a,70bから主制御基板201に検出信号が直接入力される。またカウントスイッチ72aは大入賞口72に対応して設置されており、大当り遊技中に大入賞口72に遊技球が入賞すると、カウントスイッチ72aからパネル中継端子板151を介して主制御基板201に検出信号が入力される。そして、普通入賞口スイッチ76aは普通入賞口76に対応して配置されており、遊技球が普通入賞口76に入賞すると、普通入賞口スイッチ76aからパネル中継端子板151を介して主制御基板201に検出信号が入力される。

0129

そして、CPU202は、これら入力された検出信号に応じた処理を実行する。すなわちCPU202は、入力された検出信号に基づいてソレノイド71a,73a、特別図柄表示LED144a、特図始動記憶LED144b、普通図柄表示LED146a、普図始動記憶LED146b、ラウンド表示LED148a、状態表示LED148b等に対し、パネル中継端子板151を介してそれぞれの駆動信号を出力する。さらにCPU202は、入賞に応じた遊技球の払い出しを指示する払出コマンドを払出基板205に対して出力する。

0130

払出基板205もまた、中央演算装置としての払出CPU206をはじめ読み出し専用メモリとしての払出ROM207や読み書き可能メモリとしての払出RAM208等を備えている。なお、上述した始動口スイッチ68a,70bやカウントスイッチ72a、普通入賞口スイッチ76a等により遊技球の入賞が検出されると、各スイッチから検出信号がパネル中継端子板151を介して主制御基板201に入力される。そして主制御基板201では、入力された検出信号に基づいてCPU202から払出基板205に対して規定個数の遊技球の払い出しを指示する払出コマンドが送信される。そして、払出基板205は、主制御基板201から受けとった払出コマンドを処理し、規定個数分の遊技球の払い出しを実行するべく払出装置209(払出モータ)に対して駆動信号を出力する。この結果、実際に払出装置209によって規定個数分の遊技球の払い出しが行われる。

0131

また払出基板205には、発射モータを備えた発射装置235が接続されており、発射装置235は、発射モータの動力を用いて遊技球を遊技領域12に向けて発射する動作を行うことができる。遊技者が操作ハンドル18を操作(捻り操作)すると、発射装置235の発射モータが駆動され、これにより遊技球が打ち出される。

0132

図9には示されてないが、発射装置235には、遊技者の身体が操作ハンドル18に触れていることを検知するためのタッチセンサが内蔵されている。発射装置235は、遊技者が操作ハンドル18に触れていることが検知されている場合に発射モータを駆動可能な状態となる。そして、この状態で操作ハンドル18が初期の位置から時計回り方向に捻り操作されると、発射装置235は実際に発射モータを駆動して遊技球を発射する。

0133

あるいは、下皿17が満タン、つまり、払い出された遊技球で下皿17が満杯になったことを検出する下皿満タンスイッチを設け、この下皿満タンスイッチからの検出信号が入力されたときに操作ハンドル18の操作を受付不能な状態とする制御を行い、これにより発射装置235による発射モータの駆動を不可能な状態にすることもできる。すなわち、払出装置209から払い出された遊技球はひとまず上皿28に貯留されるが、上皿28に貯留しきれない数の遊技球が払い出された場合には、その貯留しきれない分の遊技球は上皿28と連通した下皿17に貯留される。この状態でさらに払出装置209により遊技球が払い出され、いよいよ下皿17が満タンになると、上記の下皿満タンスイッチから検出信号が出力されるので、これにより操作ハンドル18の操作が受付不能な状態に制御される。またこの場合、下皿満タンスイッチからの検出信号が出力されなくなると、操作ハンドル18の操作を受付可能な状態に復帰する制御が行われる構成としてもよい。

0134

周辺基板グループは、サブ統合基板211やランプ駆動基板156、表示制御基板220等から構成されている。このうちサブ統合基板211は、統合CPU212をはじめ統合ROM213、統合RAM214を備えている。また、サブ統合基板211は、音出力に関する制御を行う音源IC228を備えるほか、音出力に関する読み出し専用メモリとしての音ROM227をも備えている。統合CPU212は、統合ROM213に格納されている演出制御プログラムを実行することにより主制御基板201から受信された演出コマンドに基づく処理を実行する。また、統合RAM214には、サブ統合基板211で実行される種々の処理において生成される各種データや入出力信号、主制御基板201から受信された演出コマンド等の情報が一時的に記憶される。そして、統合CPU212は、RAM214に記憶されている演出コマンドを読み出すと、この読み出した演出コマンドに基づいて表示制御基板220に対して表示コマンドを送信したり、ランプ駆動基板156にランプ点灯信号や駆動信号を送信したり、あるいは、枠ランプ27に駆動信号を出力したりする。またサブ統合基板211は、音源IC228によって演出コマンドに基づく音出力態様を音ROM227から読み出し、この読み出した音出力態様に応じた駆動信号を上部スピーカ29および下部スピーカ14に出力する。また、統合CPU212には、操作ボタン18aの操作に応じて操作信号が入力されたり、リモコンリモートコントローラー)90の操作(操作信号)に応じて受信部90aから検出信号が入力されたり、あるいは、ランプ駆動基板156を介して可動体モータセンサ234の検出信号が入力されたりする。

0135

リモコン90には、液晶表示器50の演出表示を切替可能なON/OFF操作ボタンが備えられている。リモコン90を管理する遊技場の管理者(店員)によってON/OFF操作ボタンが操作されると、リモコン90から操作信号が送信され、下前面部材16の前面に設けられた受信部90a(図1参照)が操作信号を検出したときに検出信号がサブ統合基板211に入力される。そして、サブ統合基板221では、入力された検出信号にもとづいて統合CPU212から表示制御基板220に対してリモコン90のON/OFF操作ボタンが操作された旨を告知する表示コマンドを送信する。この場合、リモコン90のON操作がなされたと判別したときには、その旨を液晶表示器50にて告知するとともに、次回の変動表示から背景画像を特殊背景に移行して表示制御する一方で、リモコン90のOFF操作がなされたと判別したときには、その旨を液晶表示器50にて告知するとともに、次回の変動表示から背景画像を通常背景に移行して表示制御する。ここで、リモコン90からの操作信号の受信にもとづく特殊背景の演出表示は、変動表示の回数が当該特殊背景の演出表示の開始から上限回数(この実施の形態では、30回)となるまでの期間に限られる。

0136

また、後述する「確変短当り」または「小当り」となると、「確変短当り」にもとづく確変短当り遊技状態後の確率変動状態と「小当り」にもとづく小当り遊技状態後の通常状態とで同一の演出表示を表示制御することにより、現在の遊技状態がいずれの遊技状態であるか判別困難となるチャンス演出が実行される。しかしながら、上記したリモコン90からの操作信号の受信にもとづく期間に限っては、「確変短当り」または「小当り」となることにもとづいてチャンス演出が実行されたとしても、現在の遊技状態を判別困難とすることなく、確率変動状態または通常状態のいずれの遊技状態であるかを判別可能とする。

0137

この実施の形態では、リモコン90と受信部90aとの通信に、比較的近距離(数十cm〜1m程度)での遠隔操作に適した赤外線が用いられている。これにより、遊技場の管理者が目的とするパチンコ機1の前側にて、リモコン90から受信部90aに向けてON/OFF操作ボタンを操作することで、液晶表示器50の演出表示を切替えることができる。なお、この実施の形態では、液晶表示器50の演出表示の切替操作赤外線通信を用いているが、前面枠5に設けられた操作ボタン18とは異なり遊技場の管理者のみが操作可能であって、遊技者に操作不能であればよく、例えば、赤外線以外の電波音波を用いた無線通信であってもよい。無線通信として電波を用いた場合、障害物阻害されることなく受信部90aから離れた場所でも操作信号を送信することができ、また受信部90aが設けられた複数台のパチンコ機1に対して操作信号を同時に送信することもできる。また、本体枠3や遊技盤4の裏面に液晶表示器50の演出表示を切替可能なON/OFF操作ボタンを取り付け、遊技場の管理者がシリンダー錠24に鍵を挿入して解錠されなければON/OFF操作ボタンを操作不能とする構成としてもよい。

0138

また、液晶表示器50の演出表示の切替は、特定の遊技者に対して遊技場の管理者によるサービスとして提供される。遊技者の遊技期間中においては、大当り遊技状態に複数回制御され、多量の遊技球を獲得している遊技者であっても、大当り遊技状態に制御されなかった遊技者と同一の演出表示(ここでは、表示割合の高い通常背景)が繰り返して表示されてしまい、遊技が単調となることがあった。この実施の形態では、多量の遊技球を獲得している遊技者が所定数の遊技球(例えば、5〜10個)との交換によって、遊技場の管理者にリモコン90のON/OFF操作ボタンの操作を依頼できるようにすることで、液晶表示器50にて通常とは異なる演出表示(ここでは、表示割合の非常に低い特殊背景)を表示させることができ、周囲の遊技者に対して優越感を得ることができる。

0139

さらに、チャンス演出における判別困難な遊技状態の特定についても、特定の遊技者に対して遊技場の管理者によるサービスとして提供される。遊技者の遊技中に「確変短当り」または「小当り」となると、その後の遊技状態が確率変動状態または通常状態のいずれであるかを判別することが困難となり、確率変動状態に対する期待感を持続することができる反面、遊技の傾向や対策を立てづらくなってしまう。例えば、確率変動状態であれば遊技を継続したいが通常状態であれば遊技を中止したい遊技者にとっては、いずれの遊技状態であるかを判別することが困難なことで、遊技を中止するタイミングを見失うことがあった。この実施の形態では、遊技者が所定数の遊技球(例えば、5〜10個)との交換によって、遊技場の管理者にリモコン90のON/OFF操作ボタンの操作を依頼できるようにすることで、「確変短当り」または「小当り」となることにもとづいてチャンス演出が実行されたとしても、判別困難な遊技状態を明確にすることができ、遊技者にとって有益な情報を得ることができる。

0140

なお、液晶表示器50の演出表示の切替、および、チャンス演出における判別困難な遊技状態の特定は、所定数の遊技球との交換に限られず、例えば、遊技場の開店時や特定の日時、あるいは客付きの悪い遊技機に対して提供されてもよい。この場合、液晶表示器50にて通常とは異なる演出表示(ここでは、表示割合の非常に低い特殊背景)が表示されていることで、当該遊技機に対する興味が高まり、遊技客を呼び寄せることができる。

0141

ランプ駆動基板156は、サブ統合基板211から受信したランプ点灯信号をセンターLED基板102,104,106,108,110,112,114,116やサイドLED基板130に送信し、また、サブ統合基板211から受信した駆動信号を可動体駆動部モータ126に送信する。センターLED基板102,104,106,108,110,112,114,116やサイドLED基板130および可動体駆動部モータ126は、演出装置400に装備されているものであり、このうちセンターLED基板102,104,106,108,110,112,114,116やサイドLED基板130は演出装置400において発光演出に用いられ、また可動体駆動部モータ126は、可動体124の駆動に用いられる。なお、ランプ駆動基板156は、サブ統合基板211から送信されるランプ点灯信号を各LED別に振り分けてLED基板に受け渡すほか、サブ統合基板211から送信される駆動信号を可動体駆動部モータ126にそのまま受け渡すものであり、実質的なLED基板および可動体駆動部モータ126の制御はサブ統合基板211が行っている。以下、ランプ駆動基板156を省略して説明する場合がある。

0142

表示制御基板220は、中央演算装置としての表示CPU221を備えるほか、読み出し専用メモリとしての表示ROM222や読み書き可能メモリとしての表示RAM223を備えている。このうち表示CPU221は、サブ統合基板211からの表示コマンドに基づいて液晶表示器50を制御する。

0143

次に、上述した各種の構成部材や装置等が設けられた遊技盤4にて実現される遊技について説明する。先ず、遊技者が操作ハンドル18を捻り操作することにより、パチンコ機1の裏面側に設けられた発射装置235によって遊技球が打ち出される。発射装置235から打ち出された遊技球は、発射レール15および案内レール11に沿って上昇すると遊技領域12の上部に放出され、この後は遊技領域12内を障害釘等に衝突しながら流下する。

0144

遊技領域12を流下する遊技球が通過ゲート74を通過すると、ゲートスイッチ74bによって遊技球の通過が検出され、この検出信号に基づいて普通図柄表示LED146a(2つの発光領域82a)では普通図柄の変動表示(緑色のLEDと赤色のLEDとが交互に点灯する表示態様)が開始される。

0145

すなわちゲートスイッチ74bにより遊技球が検出されると、主制御基板201のCPU202は所定範囲の普通図柄当り判定乱数を更新するカウンタから普通図柄当り判定乱数を抽出する。そしてCPU202は、普通図柄表示LED146aによる普通図柄の変動開始時に普通図柄当り判定乱数に基づいて当りとするか否かの判定を行い、この判定結果に応じた態様(本実施形態では、当りであれば赤色のLEDの点灯表示、はずれであれば緑色のLEDの点灯表示)で最終的に普通図柄を停止表示させる。

0146

また、普通図柄表示LED146aにおいて普通図柄の変動表示中に遊技球が通過ゲート74を通過すると、CPU202にて抽出された普通図柄当り判定乱数は、所定個数(本実施形態では4個)までRAM204に記憶される。このとき、記憶された普通図柄当り判定乱数の個数は普図始動記憶LED146b(発光領域62b)の点灯態様によって表示される。具体的には、通過ゲート74の通過が有効である間(普通図柄の始動記憶数が4未満のとき)にゲートスイッチ74bにより遊技球の通過が検出されると、その都度、普図始動記憶LED146bの点灯態様を切り替える。

0147

本実施形態では、例えば普図始動記憶数が1である場合に左側の普図始動記憶LED146b(発光領域62b)が1つだけ点灯し、さらに普図始動記憶数が増えていくと、左側の普図始動記憶LED146bに加えて右側の普図始動記憶LED146bが順に点灯する。そして、普図始動記憶数が最大の4に達すると、4つの普図始動記憶LED148がともに点滅状態になる。反対に、普通図柄表示LED146aにて普通図柄の変動表示が開始されると、その都度、普図始動記憶数が1つずつ減っていくので、この場合は上記と逆の態様により普図始動記憶LED148が点灯・点滅することになる。

0148

本実施形態では、普通図柄の変動開始時にCPU202において普通図柄当り判定乱数に基づいて当りとする判定がなされた場合には、所定期間経過後に普通図柄表示LED146a(発光領域64c)が赤色に点灯した状態で停止表示される。そしてこの後、ソレノイド71aを作動状態通電状態)に切り替えることで左右の可動片70aを拡開させ、可変入賞装置を所定期間(例えば0.5秒間)にわたり開放状態にする制御が行われる。これにより、下始動口70への入賞が可能な状態となる。またこの後、所定期間が経過するとソレノイド71aを非作動状態非通電状態)に戻すことで可動片70aを初期位置に復帰させ、可変入賞装置を閉塞状態に戻す制御が行われる。

0149

これに対し、普通図柄の変動開始時にCPU202において普通図柄当り判定乱数に基づいてはずれとする判定がなされた場合、所定期間経過後に普通図柄表示LED146b(発光領域62b)が緑色に点灯した状態で停止表示されるだけであり、特に可変入賞装置は開放状態に制御されない。したがって、この場合は依然として下始動口70には入賞できない状態であるが、上始動口68への入賞は引き続き可能となっている。

0150

遊技領域12内を流下する遊技球が上始動口68または下始動口70に入賞すると、始動口スイッチ68aまたは始動口スイッチ70aにより遊技球の入賞が検出される。この場合、特別図柄の変動表示が開始可能な状態(例えば、大当り遊技中でない状態であるか、または特別図柄・装飾図柄の変動表示中でない状態)であれば、特別図柄表示LED144a(4つの発光領域64a)にて特別図柄の変動表示が開始されるとともに、液晶表示器50で装飾図柄(例えば数字の「一」〜「七」をデザインしたもの)の変動表示が開始される。本実施形態では、特別図柄が4つの発光領域64aの点灯の組み合わせで表される。また装飾図柄は、液晶表示器50画面上にて左装飾図柄、中装飾図柄および右装飾図柄の3つが表され、これらはいずれも装飾図柄の列が画面上を一定方向へ順送りスクロール)されるようにして変動表示される。なお、変動表示が行われる期間は、大当り判定乱数やその他の乱数に応じて数秒〜数十秒の範囲内で決定される。

0151

特別図柄や装飾図柄の変動表示は所定期間経過後に停止され、その停止時に特別図柄が大当りとなる特定の態様(大当りとなる複数の発光領域64aの点灯の組み合わせ:大当り図柄)で表示されると、主制御基板201のCPU202は「大当り遊技状態」または「確変短当り遊技状態」の制御を開始する。また、停止時の特別図柄が大当りとなる特定の態様とは異なり、小当りとなる特定の態様(小当りとなる複数の発光領域64aの点灯の組み合わせ:小当り図柄)で表示されると、主制御基板201のCPU202は「小当り遊技状態」の制御を開始する。

0152

なお、停止時の特別図柄が大当りとなる特定の表示態様であり「大当り遊技状態」の制御を開始する場合には、装飾図柄の停止図柄(左・中・右の装飾図柄全てが停止した状態)も特定の態様(同一の装飾図柄の組み合わせ:大当り図柄)となる。一方、停止時の特別図柄が大当りとなる特定の態様であり「確変短当り遊技状態」の制御を開始する場合、および、停止時の特別図柄が小当りとなる特定の態様であり「小当り遊技状態」の制御を開始する場合には、装飾図柄の停止図柄としてチャンス演出突入図柄を表示させる。チャンス演出突入図柄とは、変動表示が行われる装飾図柄とは別の図柄であり、「確変短当り遊技状態」または「小当り遊技状態」に制御後、後述する「チャンス演出」に突入することを遊技者に告知する図柄である。すなわち、「確変短当り遊技状態」または「小当り遊技状態」に制御されない場合には、表示されることのない図柄である。

0153

「大当り遊技状態」および「確変短当り遊技状態」では、CPU202はソレノイド73aを作動させて条件作動装置を開放させる制御を行う。すなわち、ソレノイド73aが作動すると、開閉部材72aがその下縁部を支点としてパチンコ機1の手前方向に倒れ込むようにして回動し、これにより大入賞口72への入賞を可能とする。このような条件作動装置の開放制御は、所定時間(例えば、「大当り遊技状態」であれば30秒、「確変短当り遊技状態」であれば0.3秒)が経過するか、もしくは所定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口72に入賞したことがカウントスイッチ73aにより検出されるかのいずれかの条件が満たされるまで継続して行われる。

0154

上記のいずれかの条件が満たされると、CPU202はソレノイド73aを非作動(非通電)の状態に戻し、それまで手前方向へ倒れていた開閉部材72aを盤面に沿って起立させる。これにより大入賞口72が閉じた状態となり、条件作動装置は閉塞状態に制御されることになる。大当り遊技状態または確変短当り遊技状態において、CPU202は条件作動装置を開放状態にしてから閉塞状態に戻すまでを1回の開閉サイクル(以下、これをラウンドともいう)とする制御を繰り返し実行し、この制御を所定回数(「大当り遊技状態」であれば15ラウンド、「確変短当り遊技状態」であれば2ラウンド)まで繰り返すと、そこで大当り遊技状態または確変短当り遊技状態を終了させる。「大当り遊技状態」では、開放された大入賞口72に遊技球を次々と入賞させることで、上始動口68や下始動口70、普通入賞口76等に遊技球を入賞させるよりも短時間で多量の遊技球を獲得可能であることから、遊技者の興趣を高めることができる。

0155

ここで、「確変短当り遊技状態」では、条件作動装置の開放制御が「大当り遊技状態」よりも大幅に短い所定時間(例えば、0.3秒)で行われるとともに、開閉サイクルを「大当り遊技状態」よりも短い間隔(例えば、2秒)、且つ、「大当り遊技状態」よりも少ない所定回数(2ラウンド)まで繰り返したときに確変短当り遊技状態を終了させている。このように「確変短当り遊技状態」では、1回の開閉サイクルにて条件作動装置の開放時間が極端に(1秒未満)短くされるため、条件作動装置の開放に気付き難くなっている。

0156

また、「小当り遊技状態」では、「確変短当り遊技状態」に似せてCPU202はソレノイド73aを作動させて条件作動装置を開放させる制御を行う。一般的に条件作動装置とは、特別図柄の停止図柄が大当りとなる特定の態様で表示されると作動する装置であり、それ以外の態様で表示されても作動することがないが、ここでは小当りとなる特定の態様で表示されることでも大当りとなる特定の態様で表示された場合に似せて開放制御している。「小当り遊技状態」では、条件作動装置の開放制御が「大当り遊技状態」よりも大幅に短い所定時間(例えば、0.3秒)で行われるとともに、開閉サイクルを「大当り遊技状態」よりも短い間隔(例えば、2秒)、且つ、「大当り遊技状態」よりも少ない所定回数(2ラウンド)まで繰り返したときに小当り遊技状態を終了させる。ただし、「小当り遊技状態」に設定された所定時間や所定回数に達していなくとも、小当り遊技状態の開始から所定個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口72に入賞したことがカウントスイッチ73aにより検出されたときに小当り遊技状態を終了させる。なお、小当り遊技状態でも、1回の開閉サイクルにて条件作動装置の開放時間が極端に(1秒未満)短くされるため、条件作動装置の開放に気付き難くなっている。

0157

この実施の形態では、確変短当り遊技状態または小当り遊技状態に制御された場合には、条件作動装置を開放制御するが、大当り遊技状態よりも条件作動装置を開放制御する時間や開閉サイクルの間隔を短くし、開閉回数を少なくすることで、大入賞口72に多量の遊技球を入賞させることを困難とするように構成されている。すなわち、条件作動装置の開放時間が極端に短いため、大入賞口72への遊技球の入賞が困難となり、大当り遊技状態よりも遊技球の払出数が少なくなる。このように、停止時の特別図柄が大当りとなる特定の態様となったときには、多くの遊技球を得られる可能性が高い「大当り遊技状態」または多くの遊技球を得られる可能性が低い「確変短当り遊技状態」のいずれかに制御する一方、停止時の特別図柄が小当りとなる特定の態様となったときには、「確変短当り遊技状態」と同一に多くの遊技球を得られる可能性が低い「小当り遊技状態」に制御する。

0158

また本実施形態では、左・中・右の装飾図柄は、左装飾図柄→右装飾図柄→中装飾図柄の順に停止するように制御される。装飾図柄の停止図柄とは、左・中・右の装飾図柄の変動表示を開始して中装飾図柄が停止表示されることにより左・中・右の装飾図柄全てが停止表示された状態の図柄の組み合わせをいう。

0159

また本実施形態では、特別図柄の停止時に表示される大当りとなる特定の態様には、さらに特別態様(確変大当りとなる複数の発光領域64aの点灯の組み合わせ)があり、停止時の特別図柄が特別態様であり「大当り遊技状態」の制御を開始する場合には、装飾図柄の停止図柄も特別態様(確変大当り図柄:本実施形態では、同一の奇数図柄の組み合わせ)となる。この場合、いわゆる「確変大当り」となり、大当り遊技状態の終了後、次に大当り遊技状態となる確率(当選確率、大当り確率)が高くなる(本実施形態では、確率変動状態では70分の1の確率であり、確率変動状態以外では490分の1の確率である。)。すなわち、停止時の特別図柄が特別態様であった場合は、大当り遊技の終了後に「確率変動状態」という遊技者にさらに有利な状態になる。また、「確変短当り遊技状態」に制御した後にも「確率変動状態」に制御する。

0160

この実施の形態では、「確変大当り」にもとづく大当り遊技の終了後に確率変動状態になると、上記大当り確率が高くなることに加えて時短制御が行われる。すなわち、確率変動状態では、特別図柄表示LED144a(4つの発光領域64a)にて特別図柄の変動表示を開始してから特別図柄を停止表示するまでの変動時間を通常状態よりも短縮する制御、普通図柄表示LED146a(発光領域82a)普通図柄の変動表示を開始してから普通図柄を停止表示するまでの変動時間を通常状態よりも短縮する制御、普通図柄表示LED146a(発光領域82a)における普通図柄の変動表示の結果が「当り」となる確率を高める制御、普通図柄表示LED146a(発光領域82a)にて普通図柄の変動表示の結果「当り」となったことに基づいて開放される可動片70aの開放時間を通常状態よりも延長する制御(本実施形態では、通常状態では、0.5秒、時短状態及び確率変動状態では、0.8秒)、可変入賞装置が開放状態にされる開放回数を通常状態よりも増加させる制御(本実施形態では、通常状態では、1回、時短状態及び確率変動状態では、3回)、等の時短制御も行われる。また、「確変短当り」にもとづく確変短当り遊技の終了後に確率変動状態になると、大当り確率は高くなるが、加えて時短制御が行われることはない。

0161

一方、大当り遊技の終了後に確率変動状態にならない、いわゆる「非確変大当り」となる場合、特別図柄の変動表示が実行される回数が所定の回数(本実施形態では100回)に達するまでの間、時短制御が行われ、「時短状態」という遊技者に有利な状態になる。時短制御では、下始動口70への入賞確率が増加して、一定期間内での特別図柄の変動表示の実行回数を増加させることができる(つまり、大当りの判定機会が増える)ため、それだけ遊技者にとって有利な状態となる。なお、通常状態とは、上述した確率変動状態または時短状態ではない状態を意味する。

0162

なお本実施形態では、上始動口68に遊技球が入賞し、始動口スイッチ68aによって検出されたときに規定個数として3個の遊技球が払い出され、また、下始動口70に遊技球が入賞し、始動口スイッチ70bによって検出されたときに規定個数として4個の遊技球が払い出される。このように、上始動口68と下始動口70とで払出個数に差を設けることで、以下の効果を奏する。

0163

すなわち、下始動口70は通常、可動片70aによって閉塞されており、普通図柄の変動表示の結果が「当り」とならない限り入賞の機会がない構造であるのに対し、上始動口68は、常に上方から遊技球を受け入れ可能な構造であることから、上始動口68への遊技球1個の入賞に対する払出個数が多すぎると、遊技場運営者に比較して遊技者が有利になりすぎる。そうすると、遊技場運営者の不利益解消策として始動口(上始動口68および下始動口70)への入賞が抑制されてしまい、結果的に判定遊技(大当り遊技状態とするか否かの判定)の期待が減ることで遊技者に不快感を与えてしまいかねない。反対に、上始動口68への入賞に対する払出個数が少なすぎると、それだけ判定遊技に必要とする遊技球の数が増大してしまい、結果的に過度投資が必要となって遊技者に不利益を与えてしまうことになる。

0164

一方の下始動口70は、時短状態および確率変動状態においては遊技者に有利な遊技を提供するものであり、可動片70aの開放時間と開放回数の延長制御を行うことで、下始動口54への入賞確率を増加させている。しかし、遊技球の入賞に対する払出個数が少なすぎると、発射球の数に対して払い出しの数が少なくなり、結果的に有利な遊技状態であるにも関わらず、遊技球の残数が次第に減っていくことで遊技者に不快感を与えてしまうことになる。これらの事象を考慮し、本実施形態では上始動口68および下始動口70それぞれの払出個数(3,4個)が設定されている。

0165

また、特別図柄表示LED144aにおける特別図柄の表示結果と、液晶表示器50における装飾図柄の表示結果とは対応している。すなわち、特別図柄の変動開始時に大当りまたは小当りとしない判定がなされた場合には、上記の大当りまたは小当りとなる特定の態様とは異なる態様、つまり、はずれの態様によりLED(4つの発光領域64a)を点灯させて特別図柄を停止表示するとともに、液晶表示器50では、はずれの態様(はずれ図柄:大当り図柄以外の図柄、本実施形態では少なくとも2種類以上の識別情報(図柄)の組み合わせ)により装飾図柄の画像が表示される。

0166

また装飾図柄は、特別図柄とは異なる演出用の図柄であり、特別図柄の変動表示(4つの発光領域64aの点滅)の内容を演出用の装飾図柄の変動表示によって演出的に表現することで、見た目上の演出効果を高めるものである。つまり、特別図柄表示LED144aが大当りとなる特定の態様で点灯表示されると大当り遊技状態に移行する制御が行われるが、万が一、液晶表示器50において装飾図柄の表示結果が特定の態様となったとしても、特別図柄表示LED144aが特定の態様で点灯表示されていない場合、大当り遊技状態または確変短当り遊技状態に移行する制御が行われることはない。

0167

また本実施形態では、条件作動装置が開放制御される開閉回数として、「大当り遊技状態」では「15回」に設定される一方、「確変短当り遊技状態」および「小当り遊技状態」では「2回」に設定されている。ここで、遊技者に付与される利益が異なるさらに複数種類の大当り遊技状態に制御可能に構成してもよく、例えば、大当り遊技状態にて実行されるラウンド数が異なる複数種類の大当り遊技状態に制御するように構成してもよい。この場合には、大当り判定乱数に基づいて大当りとする判定がなされた後、大当り遊技状態にて実行するラウンド数を決定するようにしてもよいし、大当り判定乱数に基づいて異なるラウンド数が設定された複数種類の大当り遊技状態のうちいずれかに制御するか否かの判定を行うようにしてもよい。

0168

また、本実施形態では、状態表示LED148b(4つの発光領域82d)を上述した確率変動状態(時短制御を伴う確率変動状態)、時短状態、大当り遊技状態の遊技状態に対応させ、現在の遊技状態に応じた状態表示LED148b(1つの発光領域82d)を点灯制御する一方、それ以外の状態表示LED148b(3つの発光領域82d)を消灯制御する。ただし、確変短当り遊技状態、小当り遊技状態、確変短当り遊技状態後の確率変動状態(時短制御を伴わない確率変動状態)、小当り遊技状態後の通常状態の遊技状態では、状態表示LED148bを点灯制御することがない。

0169

また本実施形態では、大当り遊技状態または確変短当り遊技状態の実行中に上述したラウンド表示LED148a(2つの発光領域82c)が点灯する。具体的には、大当り遊技状態の実行中にラウンド表示LED148aの右側の発光領域82cに対応するLEDを点灯させ、確変短当り遊技状態の実行中に左側の発光領域82cに対応するLEDを点灯させる制御を実行する。本実施形態では、条件作動装置が開放制御されるラウンド数として、「15回」が設定された大当り遊技状態と、「2回」が設定された確変短当り遊技状態と、に制御可能であり、これら2種類のラウンド数に対応してラウンド表示LED148aを点灯・消灯制御することにより、大当り遊技状態の種類を外部から把握することができる。このように、本実施形態のパチンコ機1は、複数種類の大当り遊技状態に制御可能な構成にも対応可能であることが理解される。なお、小当り遊技状態の実行中には、ラウンド表示LED148aを点灯させない。

0170

次に、パチンコ機1の遊技進行に応じて主制御基板201で実行される種々の制御処理について図10乃至図17を参照して説明する。図10は、主制御基板201に搭載されるCPU202が実行するメイン処理の一例を示すフローチャートである。図11は、電源断発生時処理の一例を示すフローチャートである。図12は、タイマ割込処理の一例を示すフローチャートである。図13は、主制御基板201で更新される乱数を示す一覧表図である。図14は、遊技処理の一例を示すフローチャートである。図15は、変動開始処理を示すフローチャートである。図16は、大当り判定処理の一例を示すフローチャートである。図17は、変動表示パターン設定処理の一例を示すフローチャートである。図18は、変動表示パターンテーブルの一例を示す一覧表図である。なお、タイマ割込処理は、主制御基板201に搭載されるCPU202により所定のタイミング(本実施形態では、4ms毎)で実行される。

0171

図10に示すように、パチンコ機1へ電力の供給が開始されると、CPU202は、電源投入時処理を実行する(ステップS1)。この電源投入時処理では、RAM204に記憶されているバックアップデータが正常であるか(停電発生時の設定値となっているか)否か判別し、正常であればRAM204に記憶されているバックアップデータに従って停電発生時の状態に戻す処理(復電時処理)を実行し、バックアップデータが異常であればRAM204をクリアしてCPU周辺デバイス設定(通常の初期設定割込タイミングの設定等)を行う。なお、遊技途中でパチンコ機1への電力供給が停止すると、RAM204に現在の遊技状態がバックアップデータとして記憶される。また、電源投入時処理にてRAM204に記憶されているバックアップデータのクリアを指示するRAM消去スイッチオンであれば、RAM204をクリアし、通常の初期設定を行う。また、電源投入時処理にて主制御基板201に搭載されるRAM204にバックアップデータが保存されていない場合には、RAM204をクリアし、通常の初期設定を行う。また、電源投入時処理では、通常の初期設定を実行したときにサブ統合基板211に主制御基板201が起動したことを示す電源投入コマンド送信可能な状態にセットする処理も実行される。電源投入コマンドは、主制御基板201が起動したことをサブ統合基板211に通知するものである。なお、遊技店閉店時等にパチンコ機1への電力供給を停止した場合(電源を落とした場合)にもRAM204にバックアップデータが記憶され、再びパチンコ機1への電力供給を開始したときには電源投入時処理が実行される。

0172

電源投入時処理が終了すると、CPU202は、遊技用の各処理を繰り返し実行するループ処理を開始する。このループ処理の開始時には、CPU202は、まず、停電予告信号が検知されているか否かを判定する(ステップS2)。なお、この実施の形態では、パチンコ機1にて使用する電源電圧は、電源基板(図示しない)によって生成する。すなわち、パチンコ機1に搭載される複数種類の装置はそれぞれ異なる電源電圧で動作するため、外部電源からパチンコ機1に供給される電源電圧を電源基板にて所定の電源電圧に変換した後、各装置に供給している。しかして、停電が発生し、外部電源から電源基板に供給される電源電圧が所定の電源電圧以下となると、電源基板から主制御基板201に電源電圧の供給が停止することを示す停電予告信号が送信される。そして、ステップS2で主制御基板201に搭載されるCPU202により停電予告信号を検知すると、電源断発生時処理を実行する(ステップS4)。この電源断発生時処理は、停電後に電源基板に供給される電源電圧が(この実施の形態では、24V)復旧した場合に(以下、復電と呼ぶ)、遊技機の動作を停電前の状態から開始するために停電発生時の状態をRAM204にバックアップデータとして記憶する処理である。処理内容は後述するが、本実施例においては、図示する通り、電源断発生時処理は、割込処理ではなく、ループの開始直後に停電予告信号の検知有無に応じて実行される分岐処理としてメイン処理(主制御処理)内に組み込まれている。

0173

ステップS2で停電予告信号が検知されていない場合、すなわち外部電源からの電力が正常に供給されている場合には、遊技にて用いられる各種乱数を更新する乱数更新処理2を行う(ステップS3)。なお、乱数更新処理2にて更新される乱数については後述する。

0174

図11は、電源断発生時処理(ステップS4)の一例を示すフローチャートである。上述したように、電源断発生時処理は、メイン処理において、停電予告信号が検出された時に実行される処理である。CPU202は、まず、割込処理が実行されないように割込禁止設定を行う(ステップS4a)。そして、RAM204のチェックサムを算出し、RAM204の所定領域に保存する(ステップS4b)。このチェックサムは、復電時に停電前のRAM204の内容が保持されているか否かをチェックするのに使用される。

0175

次いで、CPU202は、RAM204の所定領域に設けられたバックアップフラグに、電源断発生時処理が行われたことを示す規定値を設定する(ステップS4c)。以上の処理を終えると、CPU202は、RAM204へのアクセス禁止し(ステップS4d)、無限ループに入って電力供給の停止に備える。なお、この処理では、ごく短時間の停電等(以下、「瞬停」と呼ぶ)によって、電源電圧が不安定となることによって、電源断発生時処理が開始されてしまった場合、実際には電源電圧は停止されないため、上記処理では、無限ループから復帰することができなくなるおそれがある。かかる弊害を回避するため、本実施例のCPU202には、ウォッチドックタイマが設けられており、所定時間、ウォッチドックタイマが更新されないとリセットがかかるように構成されている。ウォッチドックタイマは、正常に処理が行われている間は定期的に更新されるが、電源断発生時処理に入り、更新が行われなくなる。この結果、瞬停によって、電源断発生時処理に入り、図11の無限ループに入った場合でも、所定期間経過後にリセットがかかり、電源投入時と同じプロセスでCPU202が起動することになる。

0176

図12は、タイマ割込処理の一例を示すフローチャートである。上述したように、この実施の形態では、メイン処理の実行中に主制御基板201に搭載されるCPU202により4ms毎にタイマ割込処理が実行される。タイマ割込処理において、CPU202は、レジスタ退避処理を実行した後(ステップS10)、ステップS11からステップS19の処理を実行する。ステップS11のスイッチ入力処理では、上述したスイッチ(ゲートスイッチ74b、始動口スイッチ68a,70b、カウントスイッチ72a、普通入賞スイッチ76a等)の検出信号を監視する処理を実行する。ステップS12の払出動作処理では、スイッチ入力処理(ステップS11)にて検出された信号にもとづいて払出基板205に遊技球の払い出しを指示する払出コマンドを送信する。ステップS13の乱数更新処理1では、遊技にて用いられる各種乱数を更新する処理を実行する。なお、この実施の形態では、乱数更新処理1にて更新される乱数と、上述した乱数更新処理2にて更新される乱数と、は異なる。乱数については後述するが、乱数更新処理2にて更新される乱数を乱数更新処理1でも更新するようにしてもよい。

0177

また、ステップS14の遊技処理では、遊技の進行状態に応じてパチンコ機1を制御する処理が実行される。ステップS15の普通図柄遊技では、普通図柄表示LED146aに関わる制御処理を実行する。ステップS16の普通電動役物遊技では、開閉部材56aの開閉制御するための処理を実行する。ステップS17の特別図柄遊技では、遊技処理(ステップS14)の処理の結果にもとづいて特別図柄表示LED144aを変動表示する制御を実行する。ステップS18の特別電動役物遊技では、ソレノイド73aを可動制御して開閉部材72aの開閉制御を実行する。ステップS19のコマンド伝送出力処理では、遊技処理(ステップS14)でセットされた演出コマンドをサブ統合基板211に送信する処理を実行する。また、コマンド伝送出力処理(ステップS19)では、パチンコ機1への電力供給が開始されたときに電源投入時処理(ステップS1)でセットされた電源投入コマンドをサブ統合基板211に送信する処理も行われる。ステップS20のI/Oポート出力処理では、パチンコ機1の外部(例えば、管理コンピュータ等)に遊技状態を示す状態信号を出力する処理、特図始動記憶ランプ147に駆動信号を出力する処理、等を実行する。ステップS11からステップS20の処理を実行すると、レジスタの復帰処理(ステップS21)を実行して、処理を終了する。

0178

ここで、上述した乱数更新処理1(ステップS13)および乱数更新処理2(ステップS3)で主制御基板201に搭載されるCPU202により更新される各種乱数について図13を参照して説明する。図13に示すように、この実施の形態では、遊技にて用いられる各種乱数として、大当り遊技状態または確変短当り遊技状態を発生させるか否かの判定(大当り判定)に用いられる大当り判定乱数、大当り判定において大当り遊技状態または確変短当り遊技状態を発生させると判定されたときに大当り遊技状態または確変短当り遊技状態のいずれの遊技状態を発生させるかの判定とともに、大当り遊技状態を発生させると判定されたときに確変大当りとするか否かの判定(確変判定)に用いられる確変判定乱数、大当り判定にて大当り遊技状態または確変短当り遊技状態を発生させないと判定されたときに小当り遊技状態を発生させるか否かの判定(小当り判定)に用いられる小当り判定乱数、大当り遊技状態、確変短当り遊技状態および小当り遊技状態のいずれの遊技状態も発生させないと判定されたときにリーチ態様を伴うはずれとするか否かの判定(リーチ判定)に用いられるリーチ判定乱数、特別図柄表示LED144aに表示されている特別図柄の変動表示パターンを決定するために用いられる変動表示パターン乱数、下始動口70の可動片70aを開放状態に制御するか否かの判定(普通図柄当り判定)に用いられる普通図柄当り判定乱数、等がある。

0179

なお、リーチ判定用乱数を用いて特別図柄の変動表示パターンを決定するとともに、液晶表示器50にて表示制御される装飾図柄の変動表示パターンを決定するようにしてもよい。また、大当り判定乱数とは別に確変短当り判定乱数を設け、大当り遊技状態を発生させるか否かの判定と確変短当り遊技状態を発生させるか否かの判定とを別に実行してもよい。この場合、大当り判定乱数を用いて大当り遊技状態を発生させないと判定したときに、確変短当り判定乱数を用いて確変短当り遊技状態を発生させるか否かの判定を実行すればよく、確変判定乱数を用いては確変大当りとするか否かの判定を実行するだけでよい。

0180

これらの乱数のうち、乱数更新処理1では、大当り判定乱数、確変判定乱数、小当り判定乱数、および普通図柄当り判定乱数の更新を行う。すなわち、遊技者に有利な遊技状態(大当り遊技状態や小当り遊技状態、確率変動状態)の発生および下始動口70の可動片70aを開放状態に制御するか否かに関わる判定に用いられる乱数は所定のタイミングとして4ms毎に更新される。このようにすることにより、それぞれの乱数における所定期間における確率(例えば、大当り遊技状態を発生させると判定する確率、下始動口70の可動片70aを開放状態に制御すると判定する確率)を一定にすることができ、遊技者不利な状態となることを防止できる。一方、乱数更新処理2では、遊技者に有利な遊技状態の発生および普通図柄の表示結果に関わらないリーチ判定乱数および変動表示パターン乱数の更新を行う。なお、主制御基板201で更新される乱数は、上記したものに限られず、乱数更新処理2では、大当り判定乱数を更新するカウンタが1周したときに次にカウントを開始させる大当り判定乱数の初期値を決定するための初期値決定乱数等の更新も行う。

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