図面 (/)

技術 笠コンクリート及びその施工方法

出願人 株式会社ピーエス三菱
発明者 中井将博蝦名崇宏荒井信章
出願日 2005年12月27日 (13年8ヶ月経過) 出願番号 2005-375307
公開日 2007年7月12日 (12年2ヶ月経過) 公開番号 2007-177446
状態 特許登録済
技術分野 護岸 護岸
主要キーワード 材料運搬 相欠き 固定用治具 開削トンネル 工事施工 プレキャストコンクリート型枠 施工工期 周辺住民
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年7月12日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題

地中壁頂端施工される笠コンクリートに関し、迅速施工に適した笠コンクリート及びその施工方法を提供する。

解決手段

プレキャスト笠コンクリート10をプレキャストコンクリートブロックとし、このプレキャスト笠コンクリート10が、地中壁とプレキャスト笠コンクリート10との結合部分を力学的に一体構造とするための鉄筋30や貫通孔10eを備えていると共に、桁載置部10c及び桁軸方向力支持壁10dを上面に備えている。

概要

背景

近年、例えば掘割構造道路開削トンネル構造道路などの半地下道路造成する技術として、半地下道路を造成すべき地盤の両側部の側壁となる部分に、例えばH型PC(プレストレストコンクリートや角型PC杭鋼管矢板等を隣接させて連続的に地中沈設してなる2連の地中壁構築し、防水処理切梁処理などを施した後、2連の地中壁間の半地下道路地盤を掘り下げ底版を形成して半地下道路を造成する技術がある。

また、このような半地下道路上に上床版を構築する場合、2連の地中壁それぞれの頂端笠コンクリート施工し、この笠コンクリート上に桁を載設し、工事施工中はこの桁を地中壁の倒れを防止する切梁として用い、工事終了後は同じものを道路桁として使用する技術がある(例えば、特許文献1参照。)。

この場合、笠コンクリートは、桁支持部材及び切梁支持部材として作用するので、地中壁と強固に結合する必要があった。従来、このような笠コンクリートは、地中壁形成後に、地中壁の頂部に笠コンクリートを形成する型枠を組み立て、その型枠内鉄筋組立てた後場所打ちコンクリート打設し、養生期間を経て強度が発現した後に、上記切梁支持部材として使用する。
特開2005−23576号公報

概要

地中壁の頂端に施工される笠コンクリートに関し、迅速施工に適した笠コンクリート及びその施工方法を提供する。プレキャスト笠コンクリート10をプレキャストコンクリートブロックとし、このプレキャスト笠コンクリート10が、地中壁とプレキャスト笠コンクリート10との結合部分を力学的に一体構造とするための鉄筋30や貫通孔10eを備えていると共に、桁載置部10c及び桁軸方向力支持壁10dを上面に備えている。

目的

本発明は、上記事情に鑑み、迅速施工に適した笠コンクリート及びその施工方法を提供することを目的とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

地中壁頂端に跨座する凹溝及び両脚部を下面に備え、桁載置部及び桁軸方向力支持壁を上面に備え、前記凹溝内に、地中壁と結合する鉄筋突設し、コンクリートを該凹溝内に投入する貫通孔を備え、地中壁に沿う方向の寸法が長尺プレキャストコンクリートブロックであることを特徴とする笠コンクリート

請求項2

全体が中空殻構造であることを特徴とする請求項1記載の笠コンクリート。

請求項3

地中壁の頂部に、鉄筋が突設された、間詰めコンクリート打設する空所を予め設けておき、請求項1記載の笠コンクリートを前記地中壁の頂端に跨座させ、該笠コンクリートの凹溝内に突設された鉄筋と前記空所内に突設された鉄筋とを力学的に連結し、該笠コンクリートに備えられた貫通孔から前記空所内に間詰めコンクリートを打設して、前記地中壁と笠コンクリートとを一体に結合させることを特徴とする笠コンクリートの施工方法

請求項4

前記地中壁の頂端に弾性部材を載設し、該弾性部材を介して請求項1記載の笠コンクリートを該地中壁の頂端に跨座させることを特徴とする請求項3記載の笠コンクリートの施工方法。

請求項5

請求項2記載の笠コンクリートの殻構造を形成すべきプレキャストコンクリート製薄板を、地中壁の頂部に取り付け、該プレキャストコンクリート製薄板内コンクリートと前記間詰めコンクリートとを同時に打設して、笠コンクリート形成と同時に笠コンクリートと前記地中壁とを一体化することを特徴とする請求項3記載の笠コンクリートの施工方法。

技術分野

0001

本発明は、地中壁頂端施工される笠コンクリート、及びその施工方法に関する。

背景技術

0002

近年、例えば掘割構造道路開削トンネル構造道路などの半地下道路造成する技術として、半地下道路を造成すべき地盤の両側部の側壁となる部分に、例えばH型PC(プレストレストコンクリートや角型PC杭鋼管矢板等を隣接させて連続的に地中沈設してなる2連の地中壁を構築し、防水処理切梁処理などを施した後、2連の地中壁間の半地下道路地盤を掘り下げ底版を形成して半地下道路を造成する技術がある。

0003

また、このような半地下道路上に上床版を構築する場合、2連の地中壁それぞれの頂端に笠コンクリートを施工し、この笠コンクリート上に桁を載設し、工事施工中はこの桁を地中壁の倒れを防止する切梁として用い、工事終了後は同じものを道路桁として使用する技術がある(例えば、特許文献1参照。)。

0004

この場合、笠コンクリートは、桁支持部材及び切梁支持部材として作用するので、地中壁と強固に結合する必要があった。従来、このような笠コンクリートは、地中壁形成後に、地中壁の頂部に笠コンクリートを形成する型枠を組み立て、その型枠内鉄筋組立てた後場所打ちコンクリート打設し、養生期間を経て強度が発現した後に、上記切梁支持部材として使用する。
特開2005−23576号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところが、現場で型枠を組み立てて場所打ちコンクリートを打設する従来の手段によって笠コンクリートを施工することは、一般に材料運搬手段などに多くの工数を要するほか、長期の養生期間を要し、足場や型枠その他の架設撤去等にも多大の手間を要する。そのため、笠コンクリートを施工する工期が、例えば半地下道路を造成する工期の約1/3を占めることとなり、工期の長大化、交通規制期間の長期化等を招来し、工費の増大と共に、周辺住民に多大な迷惑をかけるものであった。

0006

本発明は、上記事情に鑑み、迅速施工に適した笠コンクリート及びその施工方法を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成する本発明の笠コンクリートは、
地中壁の頂端に跨座する凹溝及び両脚部を下面に備え、桁載置部及び桁軸方向力支持壁を上面に備え、
上記凹溝内に、地中壁と結合する鉄筋を突設し、コンクリートをその凹溝内に投入する貫通孔を備え、
地中壁に沿う方向の寸法が長尺プレキャストコンクリートブロックであることを特徴とする。

0008

また、上記本発明の笠コンクリートは、全体が中空殻構造であってもよい。

0009

本発明の笠コンクリートの、地中壁に沿う方向の寸法は、プレキャストブロック製造ヤードから施工位置までの運搬手段等に対して好適な長尺のプレキャストコンクリートブロックとした。従って、従来の手段で行われていた、笠コンクリートを形成する型枠を現場で組み立てたり、この型枠内に鉄筋を組み立てたり、笠コンクリートを形成するために場所打ちコンクリートを打設したり、組み立てた型枠を撤去するといった工程が不要となり、プレキャストコンクリートブロックを運搬して地中壁上に取り付けるので、笠コンクリートを施工する工期が短縮される。また、本発明の笠コンクリートは、笠コンクリートを施工する際に、上記地中壁と本発明の笠コンクリートとの結合部分を力学的に一体構造とするための上記鉄筋や上記貫通孔を備えていると共に、桁載置部及び桁軸方向力支持壁を上面に備えていることから、この笠コンクリートを桁支持部材及び切梁支持部材として使用することができる。

0010

また、上記目的を達成する本発明の笠コンクリートの施工方法は、地中壁の頂部に、鉄筋が突設された、間詰めコンクリートを打設する空所を予め設けておき、本発明の笠コンクリートを上記地中壁の頂端に跨座させ、その笠コンクリートの凹溝内に突設された鉄筋と上記空所内に突設された鉄筋とを力学的に連結し、その笠コンクリートに備えられた貫通孔から上記空所内に間詰めコンクリートを打設して、上記地中壁と笠コンクリートとを一体に結合させることを特徴とする。

0011

本発明の笠コンクリートの施工方法は、プレキャストコンクリートブロックからなる本発明の笠コンクリートを用いるものであるため、現場で型枠を組み立てて場所打ちコンクリートを打設する従来の手段と比較して、工期が大幅に短縮される。また、本発明の笠コンクリートの施工方法は、上記地中壁の頂端に跨座させた本発明の笠コンクリートの凹溝内に突設された鉄筋とその地中壁の頂部に予め設けられた空所内に突設された鉄筋とを力学的に連結し、その笠コンクリートに備えられた貫通孔からその空所内に間詰めコンクリートを打設して、上記地中壁と笠コンクリートとを一体に結合させるものであるため、その地中壁と笠コンクリートとの結合部分が力学的に一体構造とされ、施工された笠コンクリートを桁支持部材及び切梁支持部材として使用することができる。

0012

ここで、上記本発明の笠コンクリートの施工方法は、上記地中壁の頂端に弾性部材を載設し、この弾性部材を介して本発明の笠コンクリートをその地中壁の頂端に跨座させることによって、その弾性部材が地中壁の施工誤差を吸収することができ、好適である。

0013

また、中空の殻構造とした本発明の笠コンクリートの施工方法は、笠コンクリートの殻構造を形成すべきプレキャストコンクリート製薄板を、地中壁の頂部に取り付け、このプレキャストコンクリート製薄板内コンクリートと上記間詰めコンクリートとを同時に打設して、笠コンクリート形成と同時に笠コンクリートと上記地中壁とを一体化する。

0014

この笠コンクリートの施工方法では、予め製造された上記プレキャストコンクリート製薄板を、施工する笠コンクリートの型枠として用いるものであるため、型枠を撤去する工程が不要となり、工期が短縮される。また、この笠コンクリートの施工方法は、そのプレキャストコンクリート製薄板を用いたプレキャストコンクリート型枠内コンクリートと上記間詰めコンクリートとを同時に打設してそのプレキャストコンクリート型枠と一体化するものであるため、上記地中壁と笠コンクリートとプレキャストコンクリート型枠それぞれの結合部分が力学的に一体構造とされ、施工された笠コンクリートを桁支持部材及び切梁支持部材として使用することができる。

発明の効果

0015

本発明の笠コンクリートによれば、この笠コンクリートがプレキャストコンクリートブロックであることから、現場で型枠を組み立てて場所打ちコンクリートを打設する従来の手段と比較して、笠コンクリートを施工する工期が短縮される。また、本発明の笠コンクリートによれば、笠コンクリートを施工する際に、上記地中壁と本発明の笠コンクリートとの結合部分を力学的に一体構造とするための上記鉄筋や上記貫通孔を備えていると共に、桁載置部及び桁軸方向力支持壁を上面に備えていることから、この笠コンクリートを桁支持部材及び切梁支持部材として使用することができる。

0016

また、本発明の笠コンクリートの施工方法によれば、本発明のプレキャストコンクリートブロックからなる笠コンクリートを用いることにより、現場で型枠を組み立てて場所打ちコンクリートを打設する従来の手段と比較して、工期が大幅に短縮される。また、本発明の笠コンクリートの施工方法によれば、そのプレキャストコンクリートブロックからなる笠コンクリート側の鉄筋と地中壁側の鉄筋とを連結し、その笠コンクリートに備えられた貫通孔から地中壁の頂部に予め設けられた空所内に間詰めコンクリートを打設することによって、その地中壁と笠コンクリートとの結合部分が力学的に一体構造とされ、施工された笠コンクリートを桁支持部材及び切梁支持部材として使用することができる。

0017

また、中空の殻構造とした本発明の笠コンクリートの施工方法によれば、予め製造されたプレキャストコンクリート製薄板を、施工する笠コンクリートの型枠として用いることにより、型枠を撤去する工程が不要となり、工期が短縮される。また、この笠コンクリートの施工方法によれば、そのプレキャストコンクリート製薄板を用いたプレキャストコンクリート型枠内コンクリートと上記間詰めコンクリートとを同時に打設してそのプレキャストコンクリート型枠と一体化することにより、地中壁と笠コンクリートとプレキャストコンクリート型枠それぞれの結合部分が力学的に一体構造とされ、施工された笠コンクリートを桁支持部材及び切梁支持部材として使用することができる。

発明を実施するための最良の形態

0018

以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。

0019

図1は、本発明の笠コンクリートの一実施形態が適用されたプレキャスト笠コンクリート10の横断面を示す正面図である。

0020

図1に示すプレキャスト笠コンクリート10は、ここでは図示しない地中壁に沿う方向の寸法が、例えばプレキャストブロック製造ヤードから施工位置までの運搬手段等に対して好適な可搬長さを有する長尺のプレキャストコンクリートブロックであって、その地中壁の頂端に跨座する凹溝10a及び両脚部10bを下面に備え、桁載置部10c及び桁軸方向力支持壁10dを上面に備えている。尚、このプレキャスト笠コンクリート10の下面に備えられた凹溝10aの幅は、地中壁の施工誤差を吸収するために、地中壁の厚みよりも若干大きな幅を有している。また、このプレキャスト笠コンクリート10の下面に備えられた凹溝10a内には、地中壁と結合する鉄筋30が突設されている。さらに、このプレキャスト笠コンクリート10には、コンクリートを凹溝10a内に投入する貫通孔10eが備えられている。

0021

このように、本実施形態のプレキャスト笠コンクリート10によれば、このプレキャスト笠コンクリート10がプレキャストコンクリートブロックであることから、従来の手段で行われていた、笠コンクリートを形成する型枠を現場で組み立てたり、この型枠内に鉄筋を組み立てたり、笠コンクリートを形成するために場所打ちコンクリートを打設したり、組み立てた型枠を撤去するといった工程が不要となり、プレキャストコンクリートブロックを運搬して地中壁上に取り付けるので、笠コンクリートを施工する工期が短縮される。また、本実施形態のプレキャスト笠コンクリート10は、このプレキャスト笠コンクリート10を施工する際に、地中壁とプレキャスト笠コンクリート10との結合部分を力学的に一体構造とするための鉄筋30や貫通孔10eを備えていると共に、桁載置部10c及び桁軸方向力支持壁10dを上面に備えていることから、このプレキャスト笠コンクリート10を桁支持部材及び切梁支持部材として使用することができる。

0022

次に、本発明の笠コンクリートの施工方法の一実施形態が適用された施工方法について説明する。ここでは、25mの桁接地延長を有する片側2車線の半地下道路を造成すべき地盤の両側部の側壁となる部分にH型PC杭を隣接させて連続的に地中に沈設してなる地中壁を構築し、構築された地中壁上に図1に示すプレキャスト笠コンクリート10を施工する例を、図2図5を参照して説明する。

0023

図2は、図1に示すプレキャスト笠コンクリート10を地中壁20の頂端20cに跨座させた状態の側面図であり、図3は、図2に示す状態の横断面を示す正面図である。

0024

まず、隣接するH型PC杭21の軸方向凹条を対向させて、この凹条の縁部に形成された相欠き噛合わせ、半地下道路を造成すべき地盤の両側部の側壁となる部分にH型PC杭21を隣接させて連続的に地中に沈設して2連の地中壁20を構築する。

0025

次に、構築された地中壁20のH型PC杭21の各隣接凹条が形成する内部空間20a内に鉄筋31を挿入し、内部空間20a内に場所打ちコンクリート40を打設して養生する。尚、場所打ちコンクリート40を打設するに当たっては、地中壁20の内部空間20aの頂部に、鉄筋31が突設された、後工程で間詰めコンクリートを打設する空所20bを形成するように打設する。また、空所20b内に突設された鉄筋31は、図1に示すプレキャスト笠コンクリート10を地中壁20の頂端20cに跨座させた際に、このプレキャスト笠コンクリート10の凹溝10a内に突設された鉄筋30と力学的に連結するように配筋されたものである。

0026

次に、内部空間20a内に場所打ちコンクリート40が打設された地中壁20の頂端20cに、50mm程度の高さを有する弾性部材50を載設し、図1に示すプレキャスト笠コンクリート10を、この弾性部材50を介して地中壁20の頂端20cに跨座させる。このように、弾性部材50を介してプレキャスト笠コンクリート10を地中壁20上に跨座させることにより、地中壁20の施工誤差を弾性部材50が吸収することができるため好適である。

0027

また、地中壁20上に跨座させたプレキャスト笠コンクリート10を、プレキャスト笠コンクリート設置用ブラケット60を用いて位置調整及び高さ調整を行い地中壁20に固定する。

0028

次に、地中壁20の内部空間20a内に場所打ちコンクリート40を打設するに当たってその内部空間20aの頂部に形成した空所20b内に、地中壁20上に跨座させたプレキャスト笠コンクリート10に備えられた貫通孔10eから間詰めコンクリート41を打設して養生する。また、前工程で用いたプレキャスト笠コンクリート設置用ブラケット60を、その間詰めコンクリート41打設養生後に撤去する。

0029

図4は、地中壁20の空所20b内に間詰めコンクリート41を打設した状態の横断面を示す正面図である。

0030

地中壁20の空所20b内に突設された鉄筋31が、地中壁20上に跨座させたプレキャスト笠コンクリート10の凹溝10a内に突設された鉄筋30と力学的に連結するように配筋されたものであることから、前工程で、プレキャスト笠コンクリート10の貫通孔10eから地中壁20の空所20b内に間詰めコンクリート41を打設して養生することによって、地中壁20とプレキャスト笠コンクリート10とが一体に結合する。

0031

ここで、プレキャスト笠コンクリート10の下面に備えられた凹溝10aの幅は、地中壁20の施工誤差を吸収するために、地中壁20の厚みよりも若干大きな幅を有している。そのため、プレキャスト笠コンクリート10を地中壁20上に跨座させると、地中壁20を形成するH型PC杭21の側面とプレキャスト笠コンクリート10の両脚部10bとの間に隙間が生じることとなる。そこで、必要に応じてこの隙間にパテ状コーキング材80を充填して隙間を塞ぐ。

0032

図2図4を参照して説明した笠コンクリートの施工方法は、プレキャストコンクリートブロックからなるプレキャスト笠コンクリート10を用いるものであるため、現場で型枠を組み立てて場所打ちコンクリートを打設する従来の手段と比較して、笠コンクリートの施工工期が大幅に短縮される。例えば、図2図4に示した半地下道路造成工事の一例では、笠コンクリートの施工工期が約1/4となった。

0033

また、この笠コンクリートの施工方法は、地中壁20の頂端20cに跨座させたプレキャスト笠コンクリート10の凹溝10a内に突設された鉄筋30とその地中壁20の頂部に予め設けられた空所20b内に突設された鉄筋31とを力学的に連結し、そのプレキャスト笠コンクリート10に備えられた貫通孔10eからその空所20b内に間詰めコンクリートを打設して、地中壁20とプレキャスト笠コンクリート10とを一体に結合させるものであるため、その地中壁20とプレキャスト笠コンクリート10との結合部分が力学的に一体構造とされ、施工された笠コンクリートを桁支持部材及び切梁支持部材として使用することができる。

0034

図5は、プレキャスト上床版91及び底板92を施工して半地下道路1を造成した状態の横断面を示す正面図である。

0035

前工程で地中壁20上にプレキャスト笠コンクリート10を施工した後、このプレキャスト笠コンクリート10上にプレキャスト上床版91を載設する。2連の地中壁20間の半地下道路地盤を掘り下げて底版92を形成する工事施工中はこのプレキャスト上床版91を地中壁20の倒れを防止する切梁として用い、工事終了後は同じものを道路桁として使用する。

0036

このように、プレキャストコンクリートブロックからなるプレキャスト笠コンクリート10を用いることによって、現場で型枠を組み立てて場所打ちコンクリートを打設する従来の手段と比較して、笠コンクリートの施工工期が大幅に短縮されたことから、半地下道路1を造成する工期も大幅に短縮される。例えば、図2図4に示した半地下道路造成工事の一例では、全体工期が約3/4となった。

0037

次に、中空の殻構造とした本発明の笠コンクリートの施工方法の一実施形態が適用された施工方法について説明する。尚、以下図6〜図9を参照して説明する例では、図2図5を参照して説明した例との相違点に注目し、同じ要素については同じ符号を付して説明を省略する。

0038

図6は、笠コンクリートの殻構造の形状を形成すべきプレキャストコンクリート製薄板11を地中壁20の頂部に取り付けた状態の側面図であり、図7は、図6に示す状態の横断面を示す正面図、図8は、図7に示すA部の拡大図である。

0039

構築された地中壁20の頂部に、笠コンクリートの殻構造の形状を形成すべきプレキャストコンクリート製薄板11を取り付ける。このプレキャストコンクリート製薄板11を地中壁20に固定するに当たっては、プレキャストコンクリート製薄板固定用治具12及びプレキャストコンクリート製薄板設置用ブラケット61を用いる。また、このプレキャストコンクリート製薄板11を取り付けるに当たっては、地中壁20の施工誤差を吸収するために、地中壁20を形成するH型PC杭21の側面とプレキャストコンクリート製薄板11との間に30mm程度の隙間を設けて取り付け、この隙間は、隙間埋め用ゴム13を用いて塞ぐ。このようにして地中壁20の頂部に取り付けられたプレキャストコンクリート製薄板11は、笠コンクリートの型枠として機能することとなる。尚、ここでは、図7に示すように、笠コンクリートの、図1に示すプレキャスト笠コンクリート10の桁載置部10cに相当する桁載置面14よりも下部分を先に施工する。

0040

次に、地中壁20の頂部に取り付けられたプレキャストコンクリート製薄板11内、及び地中壁20のH型PC杭21の各隣接凹条が形成する内部空間20a内に、図示しない鉄筋を挿入し、プレキャストコンクリート製薄板11内及び内部空間20a内に場所打ちコンクリート42を同時に打設して養生することによって、図7に示すように、笠コンクリートの桁載置面14よりも下部分の形成と同時に、笠コンクリートと地中壁20とが一体化される。また、前工程で用いたプレキャストコンクリート製薄板設置用ブラケット61を、その場所打ちコンクリート42打設養生後に撤去する。

0041

図9は、桁載置面14上にプレキャスト上床版91を載設して場所打ちコンクリート43を打設した状態の横断面を示す正面図である。

0042

図9に示すように、前工程で形成された桁載置面14上に、端部に緩衝材16が取り付けられたプレキャスト上床版91を載設する。尚、プレキャスト上床版91を載設するに当たっては、その緩衝材16が、図1に示すプレキャスト笠コンクリート10の桁軸方向力支持壁10dに相当する桁軸方向力支持面15を形成する型枠として機能するように取り付ける。

0043

次に、プレキャストコンクリート製薄板11及び緩衝材16が形成する空間内に、図示しない鉄筋を挿入し、その空間内に場所打ちコンクリート43を打設して養生する。

0044

図6図9を参照して説明した実施形態の笠コンクリートの施工方法では、予め製造されたプレキャストコンクリート製薄板11を、施工する笠コンクリートの型枠として用いるものであるため、型枠を撤去する工程が不要となり、工期が短縮される。

0045

また、この笠コンクリートの施工方法は、プレキャストコンクリート製薄板11を用いたプレキャストコンクリート型枠内コンクリートと間詰めコンクリートとを同時に打設してそのプレキャストコンクリート型枠と一体化するものであるため、地中壁20と笠コンクリートとプレキャストコンクリート型枠それぞれの結合部分が力学的に一体構造とされ、施工された笠コンクリートを桁支持部材及び切梁支持部材として使用することができる。

0046

尚、上述した各実施形態では、本発明にいう地中壁が、H型PC杭を隣接させて連続的に地中に沈設してなる地中壁である例について説明したが、本発明にいう地中壁はこれに限られるものではなく、笠コンクリートと強固に結合する構造を備えたものであればよい。

図面の簡単な説明

0047

本発明の笠コンクリートの一実施形態が適用されたプレキャスト笠コンクリートの横断面を示す正面図である。
図1に示すプレキャスト笠コンクリートを地中壁の頂端に跨座させた状態の側面図である。
図2に示す状態の横断面を示す正面図である。
地中壁の空所内に間詰めコンクリートを打設した状態の横断面を示す正面図である。
プレキャスト上床版及び底板を施工して半地下道路を造成した状態の横断面を示す正面図である。
笠コンクリートの殻構造の形状を形成すべきプレキャストコンクリート製薄板を地中壁の頂部に取り付けた状態の側面図である。
図6に示す状態の横断面を示す正面図である。
図7に示すA部の拡大図である。
桁載置面上にプレキャスト上床版を載設して場所打ちコンクリートを打設した状態の横断面を示す正面図である。

符号の説明

0048

10プレキャスト笠コンクリート
10a凹溝
10b両脚部
10c 桁載置部
10d 桁軸方向力支持壁
10e貫通孔
11プレキャストコンクリート製薄板
12 プレキャストコンクリート製薄板固定用治具
13 隙間埋め用ゴム
14 桁載置面
15 桁軸方向力支持面
16緩衝材
20地中壁
20a 内部空間
20b空所
20c頂端
21 H型PC杭
30,31鉄筋
40,42,43場所打ちコンクリート
41間詰めコンクリート
50弾性部材
60 プレキャスト笠コンクリート設置用ブラケット
61 プレキャストコンクリート製薄板設置用ブラケット
80コーキング材
91プレキャスト上床版
92 底版

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ