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技術 シール状態検査装置及びシール状態検査方法

出願人 日本テトラパック株式会社
発明者 木下滋弘
出願日 2005年12月20日 (15年2ヶ月経過) 出願番号 2005-366011
公開日 2007年7月5日 (13年7ヶ月経過) 公開番号 2007-170894
状態 特許登録済
技術分野 その他の電気的手段による材料の調査、分析 気密性の調査・試験
主要キーワード 損傷検査 充填工程前 シール品質 内容液体 導通面 プローグ 繊維状金属 熱可塑性材料層
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (12)

課題

検体作成のための紙容器切開及び器壁の切断などを要することが無い、非破壊検査を容易にし、製品のすべてについて製造ライン上で検査することができるシール状態検査装置及びシール状態検査方法を提供する。

解決手段

熱可塑性材料最外層紙基材層導電性バリア層ヒートシール性最内層からなる包装積層材料であって、少なくとも熱可塑性材料最外層及び紙基材層が部分的に削除されて形成され、開口容易にシールされた開口部を検査する装置において、開口部の外側及び内側に、プローブ電極及びアース電極を配設し、導電性バリア層を用いてプローブ電極とアース電極との間に流れる電流を検出し、判断手段において開口部のシール状態を検査するシール状態検査装置。

概要

背景

牛乳ジュースミネラルウォーターなどの飲料、流動食品などの常温保存可能な紙包装容器は、例えば、熱可塑性材料最外層紙基材層導電性バリア層(例えば、アルミ箔)、ヒートシール性最内層からなる包装積層材料から得られる。

液体食品包装容器には、容器の頂部に、液体食品を注ぎ出すための注ぎ口や蓋などを取り付けるための開口部及びストローを差し込むためのストロー孔(開口部)が形成され、また、包装積層材料に貫通孔を形成し外側からバリア性プルタブで内側からパッチフィルムシールされている開口部が形成されている。
図2には、包装容器の2例を示す。図2の(A)に示す容器21の頂部に、液体食品を注ぎ出すための開口部22が形成され、包装積層材料の貫通孔23により形成され、貫通孔23の外縁部を含み、外側からバリア性プルタブ24で、内側からパッチフィルム(図示せず)でシールされている。
図2の(B)に示す容器21の頂部に、ストローを差し込むためのストロー孔(開口部)22が形成され、紙基材層の貫通孔23により形成され、貫通孔23を含み、紙基材層の両面を熱可塑性材料最外層、導電性バリア層及びヒートシール性最内層で積層することによりシールされている。

図3に、図2に示す包装容器を製造する装置の一例を示す。
その例に示す充填機では、紙基材層の内外層熱可塑性材料層を有しロール状に巻かれた包装材料ウェブ31を巻き出し、ローラにより充填機内を搬送し、プルタブアプリケータ33で、包装材料に貫通孔を開け、外側からバリア性プルタブで、内側からパッチフィルムでシールし、滅菌剤槽32内で包装材料ウェブを滅菌し、成形ローラ34によりチューブ状に成形し、包装材料の両端部を重ねてオーバーラップを形成し、オーバーラップで縦線方向に縦シールエレメント36によりチューブ縦方向にシールし、そのチューブ内に充填パイプ35から液体食品を充填し、このチューブを包装容器1個分に相当する長さ分だけ下方に送りながら、横シール装置(図示せず)により横断方向に横シールし、同時に枕状予備成形体37に連続的に成形し、繋がった枕状予備成形体のシール帯域の中間をナイフなどにより切断して個々の枕状予備成形体に切り離し、最終成形機38で枕状予備成形体の上下のフラップを折り曲げ最終形態包装充填容器39に成形する。

紙包装容器の品質を保持するために製造された容器を、外観シール性保香性などについて検査する必要がある。特に、上記の開口部には、紙基材層が無くために、シールに不都合が発生する恐れがあり、開口部のシール性を検査することが望ましい。シール性などについて、種々の提案がなされている。
例えば、紙容器を成形する包材内部のアルミ箔層通電して静電容量を測定するようにしたことによってシール部のシール状態を精度良く検査することのできるシール検査方法(特許文献1参照)、前処理手段でフラップを器壁から引き剥がし、被検体調製手段で、器壁を切断して被検体を調製し、シール品質手段でシール品質を検査し、シール帯域を画像処理手段で検査し、シール損傷検査手段でシール帯域の損傷について検査する方法(特許文献2参照)などである。

しかし、上記の従来の技術では、検査するために紙容器を切り開く切開工程、若しくは、被検体調製手段で器壁を切断して被検体を調製することが必要である。従って、製品のすべてについて製造ライン上で検査することができない。

特許公開2005−326276号公報
特許公開2004−144503号公報

概要

被検体作成のための紙容器の切開及び器壁の切断などを要することが無い、非破壊検査を容易にし、製品のすべてについて製造ライン上で検査することができるシール状態検査装置及びシール状態検査方法を提供する。熱可塑性材料最外層、紙基材層、導電性バリア層、ヒートシール性最内層からなる包装積層材料であって、少なくとも熱可塑性材料最外層及び紙基材層が部分的に削除されて形成され、開口容易にシールされた開口部を検査する装置において、開口部の外側及び内側に、プローブ電極及びアース電極を配設し、導電性バリア層を用いてプローブ電極とアース電極との間に流れる電流を検出し、判断手段において開口部のシール状態を検査するシール状態検査装置。

目的

本発明は、被検体作成のための紙容器の切開及び器壁の切断などを要することが無い、非破壊検査を容易にし、製品のすべてについて製造ライン上で検査することができるシール状態検査装置及びシール状態検査方法を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

熱可塑性材料最外層紙基材層導電性バリア層ヒートシール性最内層からなる包装積層材料であって、少なくとも該熱可塑性材料最外層及び該紙基材層が部分的に削除されて形成され、開口容易にシールされた開口部を検査する装置において、該開口部の外側及び内側に、プローブ電極及びアース電極を配設し、該導電性バリア層を用いて該プローブ電極と該アース電極との間に流れる電流を検出し、判断手段において該開口部のシール状態を検査するシール状態検査装置

請求項2

前記開口部が、前記紙基材層の貫通孔により形成され、該貫通孔を含み、該熱可塑性材料最外層、該導電性バリア層及び該ヒートシール性最内層で積層することによりシールされており、該プローブ電極が、該貫通孔の少なくとも縁部までを覆うような形状を有し、内側から該ヒートシール性最内層に配設され、該アース電極が、該貫通孔の外縁部までを覆うような形状を有し、外側から該熱可塑性材料最外層に配設され、前記判断手段が、該貫通孔内の、熱可塑性材料最外層、導電性バリア層及びヒートシール性最内層を貫く空隙による導通を検知して、シール状態の不良を判断する、請求項1記載のシール状態検査装置。

請求項3

熱可塑性材料最外層、紙基材層、導電性バリア層、ヒートシール性最内層からなる包装積層材料であって、少なくとも該熱可塑性材料最外層及び該紙基材層が部分的に削除されて形成され、開口容易にシールされた開口部を検査する方法において、該開口部の外側及び内側に、プローブ電極及びアース電極を配設し、該プローブ電極及び該アース電極に高電圧印加し、該導電性バリア層を用いて該プローブ電極と該アース電極との間に流れる電流を検出し、判断手段において該開口部のシール状態を検査するシール状態検査方法

請求項4

前記開口部が、前記紙基材層の貫通孔により形成され、該貫通孔を含み、該熱可塑性材料最外層、該導電性バリア層及び該ヒートシール性最内層で積層することによりシールされており、該貫通孔の少なくとも縁部までを覆うような形状を有する該プローブ電極を、内側から該ヒートシール性最内層に配設し、該貫通孔の外縁部までを覆うような形状を有する該アース電極を、外側から該熱可塑性材料最外層に配設し、前記判断手段が、該貫通孔内の、熱可塑性材料最外層、導電性バリア層及びヒートシール性最内層を貫く空隙による導通を検知して、シール状態の不良を判断する、請求項3記載のシール状態検査方法。

技術分野

0001

本発明は、ジュース牛乳などの液体食品などを充填する包装紙容器及び包装容器用包装積層材料シール状態検査する装置及び方法に関する。

背景技術

0002

牛乳、ジュース、ミネラルウォーターなどの飲料、流動食品などの常温保存可能な紙包装容器は、例えば、熱可塑性材料最外層紙基材層導電性バリア層(例えば、アルミ箔)、ヒートシール性最内層からなる包装積層材料から得られる。

0003

液体食品用包装容器には、容器の頂部に、液体食品を注ぎ出すための注ぎ口や蓋などを取り付けるための開口部及びストローを差し込むためのストロー孔(開口部)が形成され、また、包装積層材料に貫通孔を形成し外側からバリア性プルタブで内側からパッチフィルムシールされている開口部が形成されている。
図2には、包装容器の2例を示す。図2の(A)に示す容器21の頂部に、液体食品を注ぎ出すための開口部22が形成され、包装積層材料の貫通孔23により形成され、貫通孔23の外縁部を含み、外側からバリア性プルタブ24で、内側からパッチフィルム(図示せず)でシールされている。
図2の(B)に示す容器21の頂部に、ストローを差し込むためのストロー孔(開口部)22が形成され、紙基材層の貫通孔23により形成され、貫通孔23を含み、紙基材層の両面を熱可塑性材料最外層、導電性バリア層及びヒートシール性最内層で積層することによりシールされている。

0004

図3に、図2に示す包装容器を製造する装置の一例を示す。
その例に示す充填機では、紙基材層の内外層熱可塑性材料層を有しロール状に巻かれた包装材料ウェブ31を巻き出し、ローラにより充填機内を搬送し、プルタブアプリケータ33で、包装材料に貫通孔を開け、外側からバリア性プルタブで、内側からパッチフィルムでシールし、滅菌剤槽32内で包装材料ウェブを滅菌し、成形ローラ34によりチューブ状に成形し、包装材料の両端部を重ねてオーバーラップを形成し、オーバーラップで縦線方向に縦シールエレメント36によりチューブ縦方向にシールし、そのチューブ内に充填パイプ35から液体食品を充填し、このチューブを包装容器1個分に相当する長さ分だけ下方に送りながら、横シール装置(図示せず)により横断方向に横シールし、同時に枕状予備成形体37に連続的に成形し、繋がった枕状予備成形体のシール帯域の中間をナイフなどにより切断して個々の枕状予備成形体に切り離し、最終成形機38で枕状予備成形体の上下のフラップを折り曲げ最終形態包装充填容器39に成形する。

0005

紙包装容器の品質を保持するために製造された容器を、外観シール性保香性などについて検査する必要がある。特に、上記の開口部には、紙基材層が無くために、シールに不都合が発生する恐れがあり、開口部のシール性を検査することが望ましい。シール性などについて、種々の提案がなされている。
例えば、紙容器を成形する包材内部のアルミ箔層通電して静電容量を測定するようにしたことによってシール部のシール状態を精度良く検査することのできるシール検査方法(特許文献1参照)、前処理手段でフラップを器壁から引き剥がし、被検体調製手段で、器壁を切断して被検体を調製し、シール品質手段でシール品質を検査し、シール帯域を画像処理手段で検査し、シール損傷検査手段でシール帯域の損傷について検査する方法(特許文献2参照)などである。

0006

しかし、上記の従来の技術では、検査するために紙容器を切り開く切開工程、若しくは、被検体調製手段で器壁を切断して被検体を調製することが必要である。従って、製品のすべてについて製造ライン上で検査することができない。

0007

特許公開2005−326276号公報
特許公開2004−144503号公報

発明が解決しようとする課題

0008

本発明は、被検体作成のための紙容器の切開及び器壁の切断などを要することが無い、非破壊検査を容易にし、製品のすべてについて製造ライン上で検査することができるシール状態検査装置及びシール状態検査方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

この課題を解決する本発明のシール状態検査装置は、熱可塑性材料最外層、紙基材層、導電性バリア層、ヒートシール性最内層からなる包装積層材料であって、
少なくとも熱可塑性材料最外層及び紙基材層が部分的に削除されて形成され、開口容易にシールされた開口部を検査する装置において、
開口部の外側及び内側に、プローブ電極及びアース電極を配設し、導電性バリア層を用いてプローブ電極とアース電極との間に流れる電流を検出し、判断手段において開口部のシール状態を検査する。

0010

この発明の好ましい第1の態様のシール状態検査装置は、開口部が、包装積層材料の貫通孔により形成され、貫通孔の外縁部を含み、外側からバリア性プルタブで、内側からパッチフィルムでシールされており、
プローブ電極が、貫通孔の外縁部までを覆うような形状を有し、内側からパッチフィルムに配設され、
アース電極が、ウェブ状の包装積層材料の少なくとも一端面の導電性バリア層と検知可能なように配設され、
判断手段が、パッチフィルムを介して、プローブ電極と貫通孔の端面の導電性バリア層との間の導通を検知して、シール状態の不良を判断する。

0011

この発明の好ましい第2の態様のシール状態検査装置は、開口部が、紙基材層の貫通孔により形成され、貫通孔を含み、熱可塑性材料最外層、導電性バリア層及びヒートシール性最内層で積層することによりシールされており、
プローブ電極が、貫通孔の少なくとも縁部までを覆うような形状を有し、内側からヒートシール性最内層に配設され、
アース電極が、貫通孔の外縁部までを覆うような形状を有し、外側から熱可塑性材料最外層に配設され、
判断手段が、貫通孔内の、熱可塑性材料最外層、導電性バリア層及びヒートシール性最内層を貫く空隙による導通を検知して、シール状態の不良を判断する。

0012

この発明の好ましい第3の態様のシール状態検査装置は、容器頂部の開口部が、紙基材層の貫通孔により形成され、貫通孔を含み、熱可塑性材料最外層、導電性バリア層及びヒートシール性最内層で積層することによりシールされており、
プローブ電極が、貫通孔の少なくとも縁部までを覆うような形状を有し、外側から熱可塑性材料最外層に配設され、
アース電極が、容器に成形された包装積層材料の少なくとも一端面の導電性バリア層と検知可能なように配設され、
判断手段が、貫通孔内の、熱可塑性材料最外層、導電性バリア層及びヒートシール性最内層を貫く空隙による導電性バリア層を介した導通を検知して、シール状態の不良を判断する。

0013

本発明のシール状態検査方法は、熱可塑性材料最外層、紙基材層、導電性バリア層、ヒートシール性最内層からなる包装積層材料であって、
少なくとも熱可塑性材料最外層及び紙基材層が部分的に削除されて形成され、開口容易にシールされた開口部を検査する方法において、
開口部の外側及び内側に、プローブ電極及びアース電極を配設し、
プローブ電極及びアース電極に高電圧印加し、導電性バリア層を用いてプローブ電極とアース電極との間に流れる電流を検出し、
判断手段において開口部のシール状態を検査する。

0014

この発明の好ましい第1の態様のシール状態検査方法は、開口部が、包装積層材料の貫通孔により形成され、貫通孔の外縁部を含み、外側からバリア性プルタブで、内側からパッチフィルムでシールされており、
貫通孔の外縁部までを覆うような形状を有するプローブ電極を、内側からパッチフィルムに配設し、
アース電極を、ウェブ状の包装積層材料の少なくとも一端面の導電性バリア層と検知可能なように配設し、
判断手段が、パッチフィルムを介して、プローブ電極と貫通孔の端面の導電性バリア層との間の導通を検知して、シール状態の不良を判断する。

0015

この発明の好ましい第2の態様のシール状態検査方法は、開口部が、紙基材層の貫通孔により形成され、貫通孔を含み、熱可塑性材料最外層、導電性バリア層及びヒートシール性最内層で積層することによりシールされており、
貫通孔の少なくとも縁部までを覆うような形状を有するプローブ電極を、内側からヒートシール性最内層に配設し、
貫通孔の外縁部までを覆うような形状を有するアース電極を、外側から熱可塑性材料最外層に配設し、
判断手段が、貫通孔内の、熱可塑性材料最外層、導電性バリア層及びヒートシール性最内層を貫く空隙による導通を検知して、シール状態の不良を判断する。

0016

この発明の好ましい第3の態様のシール状態検査方法は、容器頂部の開口部が、紙基材層の貫通孔により形成され、貫通孔を含み、熱可塑性材料最外層、導電性バリア層及びヒートシール性最内層で積層することによりシールされており、
貫通孔の少なくとも縁部までを覆うような形状を有するプローブ電極を、外側から熱可塑性材料最外層に配設し、
アース電極を、容器に成形された包装積層材料の少なくとも一端面の導電性バリア層と検知可能なように配設し、
判断手段が、貫通孔内の、熱可塑性材料最外層、導電性バリア層及びヒートシール性最内層を貫く空隙による導電性バリア層を介した導通を検知して、シール状態の不良を判断する。

発明の効果

0017

以上の本発明によれば、以下の有利な効果が得られる。
本発明のシール状態検査装置は、熱可塑性材料最外層、紙基材層、導電性バリア層、ヒートシール性最内層からなる包装積層材料の開口部を検査する装置である。
この開口部は、少なくとも熱可塑性材料最外層及び紙基材層が部分的に削除されて形成され、開口容易にシールされている。紙基材層が無いために、開口部は機械的強度が弱く、また、段差や縁部があり、シール不良を起こす可能性があり、シール不良により内容物に悪影響を及ぼす恐れがある。この発明により、開口部にシール不良がある容器を検知し、製品として出荷されることを未然に防止することができる。

0018

本発明のシール状態検査装置において、プローブ電極及びアース電極は、包装積層材料の表面に機械的に接触すること無く、近接して開口部の外側及び内側に配設されるので、電極(検査)によって包装積層材料の外表面が傷つけられることも無く、製造ライン上で、すべての製品(包装材料、包装容器)を検査することができる。

0019

本発明のシール状態検査装置において、包装積層材料の一層である導電性バリア層を検査のために用いるので、検出のために上記の電極以外の部品、手段、器具などを必要とせず、装置の簡素化に寄与する。
この明細書において、導電性バリア層を検査のために用いるとは、バリア層導電性を利用して、不良がある場合バリア層内を通電しプローブ電極とアース電極との間に電流を流させること、若しくは、不良がある場合バリア層のピンホール割れ又は間隙を貫いて通電しプローブ電極とアース電極との間に電流を流させることをいう。

0020

この発明の好ましい第1の態様のシール状態検査において、開口部が、包装積層材料の貫通孔により形成され、貫通孔の外縁部を含み、外側からバリア性プルタブで、内側からパッチフィルムでシールされており、プローブ電極が、貫通孔の外縁部までを覆うような形状を有し、内側からパッチフィルムに配設され、アース電極が、ウェブ状の包装積層材料の少なくとも一端面の導電性バリア層と検知可能なように配設され、判断手段が、パッチフィルムを介して、プローブ電極と貫通孔の端面の導電性バリア層との間の導通を検知して、シール状態の不良を判断する。

0021

貫通孔の縁部の端面には、包装積層材の各層が露出し、バリア性が無くなるところである。この縁部を覆うように、外側からバリア性プルタブで内側からパッチフィルムでシールされている。比較的弱い内側パッチフィルムの縁部箇所でピンホールがあると、この箇所から内容液体が滲み出たり逆に外部から空気が侵入すると、内容物に悪影響を及ぼす恐れがある。
プローブ電極が、内側からパッチフィルムに配設されているので、内側パッチフィルムの縁部箇所でピンホールがある場合、そのピンホールを介してプローブ電極と貫通孔の端面の導電性バリア層とが導通し更にその導電性バリア層内を導通する。アース電極が、ウェブ状の包装積層材料の少なくとも一端面の導電性バリア層と検知可能なように配設されているので、上記ピンホールの不良がある場合、導電性バリア層を介してプローブ電極とアース電極との間に電流が流れる。

0022

しかも、プローブ電極が、貫通孔の外縁部までを覆うような形状を有しているので、貫通孔の外縁部から外れた箇所で内側パッチフィルム若しくはヒートシール性最内層にピンホールがあっても(不良でない)、プローブ電極とアース電極との間に電流が流れず、不良でないのに不良として検知する誤動作を防止することができる。

0023

この発明の好ましい第2の態様のシール状態検査では、開口部が、紙基材層の貫通孔により形成され、貫通孔を含み、熱可塑性材料最外層、導電性バリア層及びヒートシール性最内層で積層することによりシールされている。
包装材料が容器に成形され容器に液体内容物が充填される前に、開口部を検査することができる。すなわち、容器に成形されまた内容物が充填された後に、開口部のシール状態を検査することがより難しくなるからである。

0024

この発明の好ましい第2の態様のシール状態検査では、貫通孔の少なくとも縁部までを覆うような形状を有するプローブ電極を内側からヒートシール性最内層に配設する。
プローブ電極が貫通孔の縁部から外れた箇所でヒートシール性最内層にピンホールがあっても(不良でない)、プローブ電極とアース電極との間に電流が流れず、不良でないのに不良として検知する誤動作を防止することができる。
更に、アース電極が貫通孔の外縁部までを覆うような形状を有するので、ウェブ状の包装積層材料の端面の導電性バリア層と導通するという誤動作がない。
この態様において、判断手段が、貫通孔内の、熱可塑性材料最外層、導電性バリア層及びヒートシール性最内層を貫く空隙による導通を検知して、シール状態の不良を判断する。

0025

この発明の好ましい第3の態様のシール状態検査では、容器頂部の開口部が、紙基材層の貫通孔により形成され、貫通孔を含み、熱可塑性材料最外層、導電性バリア層及びヒートシール性最内層で積層することによりシールされている。
この態様において、容器に成形されまた内容物が充填された後に検査され、すなわち、最終の製品に製造された後に検査される。従って、信頼性の高い製品を出荷することができる。
貫通孔の少なくとも縁部までを覆うような形状を有するプローブ電極を、外側から熱可塑性材料最外層に配設する。
アース電極を、容器に成形された包装積層材料の少なくとも一端面の導電性バリア層と検知可能なように配設する。
ウェブ状包装材料から容器を成形する場合、折り方により種々の包装積層材料の端面の導電性バリア層が露出する。この露出面を利用して、アース電極との導通を可能にする。

0026

この発明の好ましい第3の態様のシール状態検査で不良がある場合、貫通孔内の、熱可塑性材料最外層、導電性バリア層及びヒートシール性最内層を貫く空隙が発生する。この空隙若しくはピンホールの端面に導電性バリア層が露出し、この導通面を介して、プローブ電極とアース電極との間に電流が流れ、判断手段が、その導通を検知して、シール状態の不良を判断する。

発明を実施するための最良の形態

0027

以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、第1の態様の検査装置の外観を示す斜視図である。
図2は、この発明に用いられる包装容器の2例の外観を示す斜視図である。
図3は、この発明に用いられる包装容器を製造する包装充填機の外観を示す斜視図である。
図4は、この発明による第1の態様の検査装置によるシール不良を検知する動作を説明する開口部の拡大断面図である。
図5は、第2の態様の検査装置の外観を示す斜視図である。
図6は、この発明による第2の態様の検査装置によるシール不良を検知する動作を説明する開口部の拡大断面図である。
図7は、この発明による第2の態様の検査装置のプローグ電極の拡大平面図及び側面図である。
図8は、この発明による第3の態様の検査装置によるシール不良を検知する動作を説明する検査装置及び容器の拡大断面図である。
図9は、この発明による第3の態様の検査装置の別例によるシール不良を検知する動作を説明する検査装置及び容器の拡大断面図である。
図10は、この発明による第3の態様の検査装置を生産ラインに組み込まれたモデルの概略側面図である。
図11は、この発明による第3の態様の検査装置を生産ラインに組み込まれた図10のモデルの概略正面図である。

0028

図1に示す第1の態様の検査装置は、熱可塑性材料最外層、紙基材層、導電性バリア層、ヒートシール性最内層からなるウェブ状の包装積層材料1の開口部2を検査する装置である。
この開口部2は、熱可塑性材料最外層及び紙基材層、導電性バリア層、ヒートシール性最内層が削除されて形成され、開口容易にシールされている。開口部2が、包装積層材料の貫通孔により形成され、貫通孔の外縁部を含み、外側からバリア性プルタブで、内側からパッチフィルム5でシールされている。
図1に示すように、プローブ電極3が内側からパッチフィルム5側に配設されている。
包装積層材料の横断幅の長さのプレート状であるアース電極4が、ウェブ状の包装積層材料の一端面6の導電性バリア層と検知可能なように配設されている。

0029

この態様において、プローブ電極3及びアース電極4は、包装積層材料1の表面に機械的に接触すること無く、近接して開口部3の外側及び内側に配設される。従って、電極(検査)によって包装積層材料の外表面が傷つけられることも無く、製造ライン上で、すべての製品(包装材料、包装容器)を検査することができる。

0030

図4で、第1の態様の検査装置によるシール不良を検知する動作を説明する。
開口部2は、熱可塑性材料最外層7、紙基材層8、導電性バリア層9、ヒートシール性最内層10の包装積層材料の貫通孔により形成され、貫通孔の外縁部を含み、外側からバリア性プルタブ11で、内側からパッチフィルム5でシールされている。
導電性バリア層を検査のために用い、バリア層の導電性を利用する。プローブ電極3とアース電極4との間に、高電圧電源12を接続し、その間に高電圧を印加する。パッチフィルム5にピンホール14があり不良がある場合バリア層9内を通電しプローブ電極3とアース電極4との間に電流を流させる。判断手段13が、パッチフィルム5のピンホール14を介して、プローブ電極3と貫通孔の端面の導電性バリア層9との間の導通を検知して、シール状態の不良を判断する。

0031

内側パッチフィルムの縁部箇所でピンホールがある場合、そのピンホールを介してプローブ電極と貫通孔の端面の導電性バリア層とが導通し更にその導電性バリア層内を導通する。アース電極が、ウェブ状の包装積層材料の端面の導電性バリア層と検知可能なように配設されているので、上記ピンホールの不良がある場合、導電性バリア層を介してプローブ電極とアース電極との間に電流が流れる。

0032

プローブ電極3が、図4の拡大図に示すように、貫通孔の外縁部までを覆うような形状(洋梨形)を有しているので、貫通孔の外縁部から外れた箇所15でヒートシール性最内層にピンホールがあっても、プローブ電極3とアース電極4との間に電流が流れず、不良でないのに不良として検知する誤動作を防止することができる。

0033

第2の態様の検査装置の外観を示す図5及びその拡大図の図6では、開口部2が、紙基材層8の貫通孔により形成され、貫通孔を含み、熱可塑性材料最外層7、導電性バリア層9及びヒートシール性最内層19で積層することによりシールされている。
包装材料が容器に成形され容器に液体内容物が充填される前に、例えば、図3に示す包装充填機の充填工程前の機内で開口部を検査することができる。

0034

図6では、プローブ電極3を簡略して図示したが、第2の態様では、貫通孔の少なくとも縁部までを覆うような形状を有する。図7に、プローブ電極3の形状を示す。この例では、貫通孔71の縁部72を覆うような円形状である。
プローブ電極3は、内側からヒートシール性最内層10に配設する。
プローブ電極3が貫通孔の縁部から外れた箇所15でヒートシール性最内層にピンホールがあっても、プローブ電極とアース電極との間に電流が流れず、不良でないのに不良として検知する誤動作を防止することができる。
更に、アース電極4が貫通孔の外縁部までを覆うような形状を有するので、ウェブ状の包装積層材料の端面の導電性バリア層9と導通するという誤動作がない。
この態様において、判断手段13が、貫通孔内の、熱可塑性材料最外層7、導電性バリア層9及びヒートシール性最内層7を貫く空隙14による導通を検知して、シール状態の不良を判断する。

0035

この発明の好ましい第3の態様のシール状態検査では、成形されまた内容物が充填された容器について検査される。
図8図9及び図10を参照して、この態様を説明する。この態様のシール状態検査では、内容物81が充填された容器80の頂部21の開口部2が、紙基材層8の貫通孔により形成され、貫通孔を含み、熱可塑性材料最外層7、導電性バリア層9及びヒートシール性最内層10で積層することによりシールされている。
貫通孔の少なくとも縁部までを覆うような形状を有するプローブ電極3を、外側から熱可塑性材料最外層7側に配設する。
アース電極4は、容器に成形された包装積層材料の端面82の導電性バリア層9と検知可能なように配設する。この例では、容器底面の接触するようにプレート形状のアース電極4が配設される。プローブ電極3とアース電極4との間に、高電圧電源12を接続し、その間に高電圧を印加する。

0036

この態様のシール状態検査で不良がある場合、貫通孔内の、熱可塑性材料最外層7、導電性バリア層9及びヒートシール性最内層10を貫く空隙14が発生する。この空隙若しくはピンホールの端面に導電性バリア層9が露出し、この導通面を介して、プローブ電極3とアース電極4との間に電流が流れ、判断手段13が、その導通を検知して、シール状態の不良を判断する。
この態様において、最終の製品に製造された後に検査される。従って、信頼性の高い製品を出荷することができる。

0037

ウェブ状包装材料から容器を成形する場合、折り方により種々の包装積層材料の端面の導電性バリア層が露出する。この露出面を利用して、アース電極との導通を可能にする。
また、種々の形状のアース電極4を用いることができる。図9に、変形例を示す。この例では、容器80の頂部の開口部2が、熱可塑性材料最外層7、導電性バリア層9及びヒートシール性最内層10で積層することによりシールされている。プローブ電極3を、開口部2の外側から配設する。アース電極4は、容器に成形された包装積層材料の端面82の導電性バリア層9と検知可能なように配設する。この例では、容器底面の接触するように繊維状金属のアース電極4が配設される。プローブ電極3とアース電極4との間に、高電圧電源12を接続し、その間に高電圧を印加する。

0038

図10及び図11に、第3の態様の検査装置を生産ラインに組み込まれたモデルを示す。
このモデル例では、容器80が、ベルトコンベア101によって順次搬送される。そのラインの途中に、側面から把持して搬送するバーチカルコンベア102が設置され、バーチカルコンベア102の途中で、上からプローブ電極3が、下にはアース電極4が設置されている。この態様のシール状態検査で不良がある場合、空隙若しくはピンホールの端面に導電性バリア層が露出し、この導通面を介して、プローブ電極3とアース電極4との間に電流が流れ、判断手段13が、その導通を検知して、シール状態の不良を判断する。
シール状態の不良を判断すると、不良品取り出し装置103がプシャー104を起動させて不良の容器をラインから取り除く。

0039

なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。

0040

この発明の包装容器は、ジュースや牛乳などの液体食品などを充填した包装容器に適用することができる。

図面の簡単な説明

0041

図1は、第1の実施例の包装容器及び包装容器用開封装置の外観を示す斜視図及びヒンジ部のの機能を示す一部拡大図である。
図2は、この発明による第2の実施例の包装容器用開封装置の外観を示す側面図である。
図3は、この発明による第2の実施例の包装容器用開封装置のヒンジ部の第1係止部と第2係止部との動作を示す側面図である。
図4は、この発明による第2の実施例の包装容器用開封装置のヒンジ部の第1係止部と第2係止部との動作を示す側面図である。
図5は、この発明による第2の実施例の包装容器用開封装置のヒンジ部の第1係止部と第2係止部との動作を示す側面図である。
図6は、この発明による第2の実施例の包装容器用開封装置のヒンジ部の第1係止部と第2係止部との動作を示す側面図である。
図7は、この発明による第2の実施例の包装容器用開封装置の外観を示す斜視図である。
図8は、従来の複合包装容器の一例を示す斜視図である。
図9に、複合包装容器を製造する装置の一例を示す概念斜視図である。
図10は、第2の実施例の包装容器及び包装容器用開封装置の外観を示す側面図、正面図、平面図、底面図である。
図11は、この発明による第3の態様の検査装置を生産ラインに組み込まれた図10のモデルの概略正面図である。

符号の説明

0042

1 ・・・包装材料
2 ・・・開口部
3 ・・・プローブ電極
4 ・・アース電極
9 ・・導電性バリア層

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