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技術 眼内レンズ挿入用器具

出願人 HOYA株式会社
発明者 一戸節工藤和徳
出願日 2005年12月8日 (14年11ヶ月経過) 出願番号 2005-354968
公開日 2007年6月21日 (13年5ヶ月経過) 公開番号 2007-152010
状態 特許登録済
技術分野 補綴
主要キーワード 基端部材 押出杆 押し出し機構 ループガイド 鉢形状 ポリエチレン材料 アクリル材料 先端部材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年6月21日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

予め設置されたレンズをスムーズに押し出すことができる眼内レンズ挿入用器具を提供する。

解決手段

眼内レンズ挿入用器具1は、レンズ2を設置するレンズ設置部8と前記レンズ2を変形させる移行部22と前記レンズ2を放出するノズル部11とを備えた本体と、前記レンズ設置部8に設置されたレンズ2を押し出すレンズ押出機構4とを備える。前記レンズ押出機構4により押されたレンズ2をレンズ設置部8から離脱させる解除手段11を備えた。前記解除手段11は、レンズ進行軸Aに対しレンズ2を前傾させて保持する姿勢保持台12を備える。前記姿勢保持台12は、前記レンズ押出機構4が通る通路15を備えた。

概要

背景

白内障手術においては、超音波乳化吸引(PEA)による混濁した水晶体の除去、および水晶体除去後の眼内への眼内レンズ埋植が広く行われている。眼内レンズにはその光学部がPMMAなどの硬質の材料からなる硬質眼内レンズと、シリコーンエラストマー、軟性アクリルなどの柔らかい材料からなる軟性眼内レンズとがある。硬質眼内レンズを使用する際には光学部の径とほぼ同じ幅の切開創角膜、あるいは強膜に作製してレンズを挿入しなければならないのに対し、軟性眼内レンズを使用する際には光学部を折り畳むことにより光学部の径より小さな切開創から挿入することができる。手術後の角膜乱視感染症を低減するためには、小さな切開創からレンズが挿入されることが好ましく、現在では軟性眼内レンズが好まれる傾向にある。また、レンズを眼内に入れるために、細長い筒の中を通してレンズを眼内へ導入する構造を有した専用のインジェクターが使用されることもある。このような眼内レンズ専用のインジェクターを使用することにより、3mmより小さい切開創口からレンズを入れることが可能である。

更に最近では、レンズの取扱時における細菌による汚染や、レンズの取扱時に起りうる操作ミスの可能性を排除するために、レンズが予めインジェクター内にセットされているプリセット型インジェクターが発売されている。このプリセット型インジェクターにおいては、出荷時におけるレンズを固定した状態から使用時におけるレンズの稼働状態移行するために、光学部に応力をかけない状態で内部に保持する機構と、押し出し機構により押し出し可能な位置に移動させるためのレンズ移動機構を有するものがある(例えば特許文献1および2)。
特開2003−325570号公報
特開2003−325572号公報

概要

予め設置されたレンズをスムーズに押し出すことができる眼内レンズ挿入用器具を提供する。眼内レンズ挿入用器具1は、レンズ2を設置するレンズ設置部8と前記レンズ2を変形させる移行部22と前記レンズ2を放出するノズル部11とを備えた本体と、前記レンズ設置部8に設置されたレンズ2を押し出すレンズ押出機構4とを備える。前記レンズ押出機構4により押されたレンズ2をレンズ設置部8から離脱させる解除手段11を備えた。前記解除手段11は、レンズ進行軸Aに対しレンズ2を前傾させて保持する姿勢保持台12を備える。前記姿勢保持台12は、前記レンズ押出機構4が通る通路15を備えた。

目的

そこで本発明は上記した問題点に鑑み、予め設置されたレンズをスムーズに押し出すことができる眼内レンズ挿入用器具を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

眼内レンズを設置するレンズ設置部と前記眼内レンズを変形させる移行部と前記眼内レンズを放出するノズル部とを備えた本体と、前記レンズ設置部に設置された眼内レンズを押し出すレンズ押出機構とを備えた眼内レンズ挿入用器具において、前記レンズ押出機構により押されたレンズをレンズ設置部から離脱させる解除手段を備えたことを特徴とする眼内レンズ挿入用器具。

請求項2

前記解除手段は、レンズ進行軸方向にレンズを前傾させて保持する姿勢保持台を備えることを特徴とする請求項1記載の眼内レンズ挿入用器具。

請求項3

前記姿勢保持台は、前記レンズ押出機構が通る通路を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の眼内レンズ挿入用器具。

請求項4

前記レンズ押出機構は、レンズをすくい上げるすくい上げ面を備えたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の眼内レンズ挿入用器具。

技術分野

0001

本発明は、白内障手術後の無水晶体眼に対して、眼内レンズを挿入するために使用される眼内レンズ挿入用器具、または、屈折矯正手術において有水晶体眼内レンズを挿入するために使用される眼内レンズ挿入用器具に関し、特に予めインジェクター内にレンズを設置したプリセット型の眼内レンズ挿入用器具に関するものである。

背景技術

0002

白内障手術においては、超音波乳化吸引(PEA)による混濁した水晶体の除去、および水晶体除去後の眼内への眼内レンズの埋植が広く行われている。眼内レンズにはその光学部がPMMAなどの硬質の材料からなる硬質眼内レンズと、シリコーンエラストマー、軟性アクリルなどの柔らかい材料からなる軟性眼内レンズとがある。硬質眼内レンズを使用する際には光学部の径とほぼ同じ幅の切開創角膜、あるいは強膜に作製してレンズを挿入しなければならないのに対し、軟性眼内レンズを使用する際には光学部を折り畳むことにより光学部の径より小さな切開創から挿入することができる。手術後の角膜乱視感染症を低減するためには、小さな切開創からレンズが挿入されることが好ましく、現在では軟性眼内レンズが好まれる傾向にある。また、レンズを眼内に入れるために、細長い筒の中を通してレンズを眼内へ導入する構造を有した専用のインジェクターが使用されることもある。このような眼内レンズ専用のインジェクターを使用することにより、3mmより小さい切開創口からレンズを入れることが可能である。

0003

更に最近では、レンズの取扱時における細菌による汚染や、レンズの取扱時に起りうる操作ミスの可能性を排除するために、レンズが予めインジェクター内にセットされているプリセット型インジェクターが発売されている。このプリセット型インジェクターにおいては、出荷時におけるレンズを固定した状態から使用時におけるレンズの稼働状態移行するために、光学部に応力をかけない状態で内部に保持する機構と、押し出し機構により押し出し可能な位置に移動させるためのレンズ移動機構を有するものがある(例えば特許文献1および2)。
特開2003−325570号公報
特開2003−325572号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら上記した特許文献1および2においては設置位置から押出可能位置への移動機構が複雑となるため、製造コストが高くなり、また、動作不良を招く可能性も考えられた。これらの問題を解決するため、発明者らは、レンズ設置位置にてレンズをそのまま押し出せる構造を考えた。

0005

ところが、その場合にも眼内レンズがインジェクター内の設置部内面に接触した状態で保管されている場合には、レンズが設置部に密着してしまうという懸念があった。この場合、レンズをレンズ表面に対し平行方向に押し出そうとすると、レンズに過大な応力が生じ、レンズが破損したり、レンズの挙動が不安定になったりする可能性がある。特に、レンズが軟性アクリル材料シリコン材料で構成されている場合は、レンズ設置部に密着する傾向が著しい。さらに、このような材料で構成されたレンズと、使い捨てのインジェクター材料として一般的に用いられるポリプロピレンポリエチレン材料との組み合わせにおいては、レンズがレンズ設置部に密着する傾向がより高くなる。

0006

そこで本発明は上記した問題点に鑑み、予め設置されたレンズをスムーズに押し出すことができる眼内レンズ挿入用器具を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、眼内レンズを設置するレンズ設置部と前記眼内レンズを変形させる移行部と前記眼内レンズを放出するノズル部とを備えた本体と、前記レンズ設置部に設置された眼内レンズを押し出すレンズ押出機構とを備えた眼内レンズ挿入用器具において、前記レンズ押出機構により押されたレンズをレンズ設置部から離脱させる解除手段を備えるものである。

0008

また、請求項2に係る発明は、前記解除手段が、レンズ進行軸に対しレンズを前傾させて保持する姿勢保持台を備えるものである。

0009

また、請求項3に係る発明は、前記姿勢保持台が、前記レンズ押出機構が通る通路を備えたものである。

0010

また、請求項4に係る発明は、前記レンズ押出機構が、レンズをすくい上げるすくい上げ面を備えたものである。

発明の効果

0011

本発明の請求項1に記載の眼内レンズ挿入用器具によれば、解除手段を備えたことにより、レンズ設置部に密着したレンズを、レンズ押出機構で押し出すときにレンズ設置部から離脱させることができるので、レンズをスムーズに押し出すことができ、レンズが破損したり、レンズの挙動が不安定になったりするのを防ぐことができる。

0012

また、請求項2に記載の眼内レンズ挿入用器具によれば、姿勢保持台を備えたことにより、レンズ進行軸に対しレンズを前傾させて保持することができるので、レンズ押出機構がレンズを押し出すときに、レンズの後端浮き上がり、レンズとレンズ設置部の間に空気が入り込むことによって、レンズをレンズ設置部から離脱させ、レンズをスムーズに押し出すことができる。

0013

また、請求項3に記載の眼内レンズ挿入用器具によれば、通路を備えたことにより、レンズ押出機構がレンズを押し出す際、姿勢保持台がレンズ押出機構の移動の妨げとならないので、レンズをよりスムーズに押し出すことができる。

0014

また、請求項4に記載の眼内レンズ挿入用器具によれば、レンズを押し出す際、すくい上げ面がレンズの後端をすくい上げることによって、レンズとレンズ設置部との間に空気が入り込み、レンズをレンズ設置部から離脱させ、レンズをよりスムーズに押し出すことができる。

発明を実施するための最良の形態

0015

下図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。

0016

図1に示す眼内レンズ挿入用器具1は、変形可能な眼内レンズ2(以下、レンズ2という)を眼内に安全かつ速やかに送り出すために使用されるものであり、主にレンズ2が眼内レンズ挿入用器具1内に予めセットされているプリセット型眼内レンズ挿入用器具1である。具体的には、レンズ2を設置し該レンズ2を眼内へ挿入する本体3と、前記レンズ2を押し出すレンズ押出機構4とを備える。尚、本実施例で示す前記レンズ2は光学部2aとループ部2bとからなるレンズを使用している。

0017

前記本体3は筒状の基端部材5と、前記基端部材5に対し先細先端部材6とからなる。この基端部材5と先端部材6とは、係合部7において着脱自在に一体化されている。また、本体3の材質は種々のものを用いることができ、例えばステンレス鋼チタン等の金属だけでなく、合成樹脂なども用いることができる。

0018

基端部材5は、一端に設けられたレンズ設置部8と、筒状の側壁に形成された長手方向に延びるスリット9とを備える。また、基端部材5の外周には、後述するグリップ部が係合する係合突起10が設けられている。スリット9は、基端部材5の一端の端部から略中央まで形成されている。

0019

また、眼内レンズ挿入用器具1は、図2に示すように、解除手段11を備えることにより、レンズ設置部8において、装填されたレンズ2をレンズ押出機構4が押し出したときに、レンズ設置部8に密着したレンズ2を離脱させ、レンズ2がスムーズに動き出せるようになされている。

0020

解除手段11は、レンズ設置部8に前傾姿勢で保持された前記レンズ2を前方へ押し出すことにより、レンズ設置部8からレンズ2を離脱させるものである。この解除手段11は、前記レンズ押出機構4と、前記レンズ設置部8に設置されたレンズ2を前傾姿勢で保持する姿勢保持台12とからなる。

0021

レンズ設置部8は、基端部材5の一端に突設された設置部本体13と、前記設置部本体13の上面に形成された前記姿勢保持台12と、前記姿勢保持台12よりさらに外側に設けられた側壁14とを備える。設置部本体13は、レンズ進行軸Aに対し平行かつ平滑な表面を有する板部材からなり、装填されたレンズ2を安定的に保持するように構成されている。

0022

姿勢保持台12は、レンズ2を前傾させた状態で保持するように構成されている。この姿勢保持台12は、その上部にレンズ設置部8の先端に向かって下方に傾斜した傾斜面12aを有し、中央には、レンズ押出機構4が通る通路15が形成されている。通路15は、レンズ進行軸Aに平行に延びる溝で構成される。

0023

側壁14は、装填されたレンズ2の中心をレンズ進行軸Aに合わせ得るように構成されている。また、この側壁14が設けられていることにより、レンズ2をレンズ設置部8に装填する際、レンズ2が側方脱落することを防ぐことができるので、容易に組立を行なえる。この側壁14は、設置部本体13の両側端から上方に突設され、長手方向に延びる板部材で構成される。

0024

先端部材6は、前記レンズ設置部8に設置されたレンズ2を眼内へ挿入するノズル部21と、前記ノズル部21と前記基端部材5とを接続する移行部22とからなる。移行部22は、先端に向かって先細となるすり鉢形状を有し、その先端でノズル部21に接続している。ノズル部21は、その外径が切開創口へ挿入可能な大きさに形成される。レンズ2はレンズ押出機構4によって押し出されて前記移行部22を通過する際に、折り畳まれる。また、先端部材6には後述するスライダー所定位置で停止させるストッパ23が設けられている。このストッパ23は、後述するスライダーの操作部に係止する突起からなる。

0025

前記レンズ押出機構4は、図1に示すように、レンズ2を挿入する初期動作を行うスライダー25と、レンズ2を眼内に挿入するプランジャー26とからなる。

0026

プランジャー26は、前記スライダー25で折り畳まれたレンズ2を眼内へ挿入するもので、レンズ2を押し出す押出杆27と、前記押出杆27の基端に設けられたグリップ部28とにより構成される。前記押出杆27はグリップ部28に穿設された穴29に遊嵌され、穴29の底でグリップ部28に軸支されている。この穴29には雌ネジ29aが形成されている。グリップ部28に形成された雌ネジ29aは、前記係合突起10に螺合するように構成されている。係合突起10は、前記雌ネジ29aに螺合する雄ネジの一部の形状で構成されている。このように、係合突起10が雄ネジの一部で構成されていることにより、前記スリット9などに係合突起10が干渉するのを防ぐことができるとともに、確実に雌ネジ29aが螺合してグリップ部を押込むことができる。これによりグリップ部28が押出杆27をレンズ進行軸A方向に押し出す構成となっている。また、グリップ部28は、プランジャー26を押し出し易い形状に形成される。

0027

スライダー25は、図3に示すように、レンズ2に局所的な負荷をかけずにレンズ設置部8に設置されたレンズ2を本体3の先端側へ押し出すと共に、所定方向に折り畳むことができるように構成されている。このスライダー25は、本体3に設けられたスリット9に係合し、スライダー25をレンズ進行軸Aに沿って支持するスライダー本体30と、前記プランジャー26より大きな面積でレンズ2に当接するレンズ当接部31と、前記プランジャー26をレンズ進行軸Aに沿って支持する挿通部であるガイド溝32と、レンズ2のループ部2bを係止するループガイド34とを有する。

0028

前記レンズ当接部31は、レンズ2の外径と略同径の曲率半径を有する円弧の一部により構成され、レンズ2と面接触することによりレンズ2に局部的なストレスを与えることなく、円滑に初期動作を行なうことができる構成となっている。

0029

また、レンズ当接部31には、すくい上げ面31aが設けられている。すくい上げ面31aは、レンズ設置部8に設置されたレンズ2の後端をすくい上げ得るようになされている。このすくい上げ面31aは、前方にいくにしたがって下方に傾斜した形状を有する。すくい上げ面31aが傾斜した形状を備えることによりレンズ2を除々にすくい上げることができるので、より確実にレンズ2を離脱させることができる。

0030

また、すくい上げ面31aは、図4(A)に示すように、レンズ当接部31の下端から前方に突出して形成してもよい。このようにすくい上げ面31aの先端が突出していることにより、すくい上げ面31aの先端をレンズ2とレンズ設置部8との間に差し込むことができるので、レンズ2の中心部付近まで空気を入り込ませることができ、レンズ2をレンズ設置部8から容易に離脱させることができる。

0031

また、すくい上げ面31aは、図4(B)に示すように、くさび形に形成してもよい。このようにくさび形に形成したすくい上げ面31aをレンズ2とレンズ設置部8との間に差し込むことにより、レンズ2の後端を上方に押上げることができるので、レンズ2をレンズ設置部8からより容易に離脱させることができる。

0032

前記ガイド溝32は、前記プランジャー26がガイド溝32に摺動可能、かつ前記レンズ当接部31よりプランジャー26先端が突出可能に形成される。このガイド溝32はスライダー25の一面の長さ方向の略中央であって、全長にわたって形成され、レンズ進行軸Aに平行な溝で構成される。このガイド溝32の断面は、前記プランジャー26の外形と略同形状に形成される。ガイド溝32の基端には、扇状導入路21aが形成されている。これにより、押出杆27は、前記スライダー25に形成されたガイド溝32に挿通され、ガイド溝32内をスライダー25の長手方向に摺動する。尚、ガイド溝32はレンズ進行軸Aに平行に貫通する穴であってもよい。

0033

前記スライダー本体30は、前記スリット9に係合することにより、スライダー25を本体3の略中央に保持し、かつ、スライダー25をレンズ進行軸Aに沿って移動可能とする。したがって、プランジャー26は、本体3の中央に保持され、ガイド溝32によりレンズ進行軸Aに沿って移動が可能となる。スライダー25は前記操作部33により、容易に移動することができる。

0034

前記ループガイド34は、前記ガイド溝32が形成されていないスライダー25の他面に形成されており、レンズ2のループ部2bを係止することにより、レンズ2を固定する。このループガイド34は、湾曲したループ部2bに相似して形成された溝でなり、ループ部2bに物理的な負荷を与えないように、スライダー25の先端側に湾曲状に形成されている。

0035

また、図5に示すように、スライダー25は、スライダー25の押出及び戻し操作を行なう操作部33を備えている。操作部33は、レンズ進行軸Aに対し左右一対として設けられ、前記スライダー本体30の端部に連設され前記基端部材5から外側に突出するように形成されている。この操作部33は、前記本体3の先端に向かって外側へ膨出形成されている。また、操作部33の表面には、図示しないが、レンズ進行軸Aに対し略直角方向に複数の縦溝を形成してもよいし、あるいは、移動方向を示す矢印を設けてもよい。

0036

次に、このように構成された眼内レンズ挿入用器具1の組み立て手順について説明する。先ず、基端部材5にスライダー25を組み付ける。基端部材5にスライダー25を組み付けるには、基端部材5の一端の端部からスリット9にスライダー本体30を係合し、スリット9の基端までスライダー25を押込む。次いで、基端部材5の他端からプランジャー26を挿入する。このとき、プランジャー26先端は基端部材5に設置されたスライダー25の先端から突出しない位置に合わせる。次いで、図3に示すように、レンズ2のループ部2bをスライダー25に形成されたループガイド34に係止し、レンズ2をレンズ設置部8に装填する。このときレンズ2は、図3(A)に示すように姿勢保持台12に載置されることにより、前傾した状態で保持される。また、レンズ2が前傾した状態で保持されることにより、後方のループ部2bはレンズ押出機構4より上方に配置される。また、レンズ設置部8には、側壁14を設けたから、レンズ2の中心をレンズ進行軸Aに容易に一致させることができる。次いで、図5に示すように、先端部材6と基端部材5とを係合部7において一体化する。このようにしてレンズ2に負荷をかけることなく、確実に眼内レンズ挿入用器具1を組み立てることができる。

0037

次に、上記構成の作用について説明する。尚、レンズ2はレンズ設置部8に装填された状態で一定時間が経過しており、レンズ2がレンズ設置部8に密着している。先ず、操作部33を把持しスライダー25を前方へ押し出す。スライダー25が前方へ押し出されると、レンズ当接部31がレンズ2に当接する。レンズ当接部31がレンズ2に当接した状態で、尚スライダー25を前方へ押し出すと、レンズ2が前傾した状態で保持されているので、レンズ2の後方が浮き上がる。レンズ2の後方が浮き上がると、レンズ2とレンズ設置部8との間に空気が入り込み、レンズ設置部8に密着したレンズ2がレンズ設置部8から離脱する。そして図示しないストッパに当接するまでスライダー25を押し出すことにより、レンズ2を移行部22へ押し出すことができる。

0038

スライダー25がストッパ23に当接し、停止したら、プランジャー26を押し出す。プランジャー26を押し出すには、まず、グリップ部28を押し出し、係合突起10に雌ネジ29aを螺合する。次いで、グリップ部28を回動する。グリップ部28を回動すると、グリップ部28が基端部材5の他端からレンズ進行軸A方向に移動する。グリップ部28が基端部材5の他端からレンズ進行軸A方向に移動すると、グリップ部28に押されて押出杆27がレンズ進行軸A方向に移動し、プランジャー26が押し出される。このようにして、レンズ2はプランジャー26により押され細いノズル部21を通ることによって折り畳まれる。このようにレンズ2が折り畳まれた状態でさらにプランジャー26を押し出すことによって、レンズ2が眼内へ挿入される。

0039

上記のように本実施例によれば、眼内レンズ挿入用器具1は、前記レンズ押出機構4により押されたレンズ2をレンズ設置部8から離脱させる解除手段11を備えたから、レンズ設置部8に密着したレンズ2を、レンズ押出機構4で押し出すときにレンズ設置部8から離脱させることができるので、レンズ2をスムーズに押し出すことができ、レンズ2が破損したり、レンズ2の挙動が不安定になったりするのを防ぐことができる。

0040

また、前記解除手段11は、レンズ進行軸A方向にレンズ2を前傾させて保持する姿勢保持台12を備えるから、レンズ押出機構4がレンズ2を押し出すときに、レンズ2の後端が浮き上がり、レンズ2とレンズ設置部8の間に空気が入り込むことによって、レンズ2をレンズ設置部8から離脱させ、レンズ2をスムーズに押し出すことができる。

0041

また、前記姿勢保持台12は、前記レンズ押出機構4が通る通路15を備えたから、レンズ押出機構4がレンズ2を押し出す際、姿勢保持台12がレンズ押出機構4の移動の妨げとならないので、レンズ2をよりスムーズに押し出すことができる。

0042

また、前記レンズ押出機構4が、レンズ2をすくい上げるすくい上げ面31aを備えたから、レンズ2を押し出す際、すくい上げ面31aがレンズ2の後端をすくい上げることによって、レンズ2とレンズ設置部8との間に空気が入り込み、レンズ2をレンズ設置部8から離脱させ、レンズ2をよりスムーズに押し出すことができる。

0043

また、前記姿勢保持台12は、レンズ2の両側を支持するように構成したから、長期間レンズ2を保持した場合でも、光学部2aの変形を防ぐことができる。

0044

また、前記姿勢保持台12によって、レンズ2を前傾した状態で保持するから、後方のループ部2bをレンズ押出機構4より上方に配置することができるので、レンズ押出機構4の移動に伴うループ部2bの損傷を防ぐことができる。

0045

また、レンズ設置部8は、側壁14を設けたことにより、レンズ設置部8の中央にレンズ2を容易に装填することができるので、器具を組み立てたときにレンズ2の軸心とレンズ進行軸Aとが一致し、よりスムーズにレンズ2を押し出すことができる。

0046

また、未使用時にはレンズ2がレンズ設置部8に密着しているので、スライダー25に設けたループガイドにループ部2bを係止しなくても、安全かつ確実にレンズ2を保持することができる。

0047

本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。

図面の簡単な説明

0048

本発明の眼内レンズ挿入用器具の全体構成を示す図であり、(A)正面図、(B)平面図である。
レンズ設置部の構成を示す斜視図である。
レンズ設置部の構成を示す断面図であり、(A)縦断面図、(B)横断面図である。
レンズ当接部の変形例を示す縦断面図であり、(A)下端を突出させたもの、(B)くさび形としたものを示す図である。
レンズをレンズ設置部に装填した状態を示す斜視図である。

符号の説明

0049

1眼内レンズ挿入用器具
2レンズ
4レンズ押出機構
8 レンズ設置部
11解除手段
12姿勢保持台
15通路
21ノズル部
22 移行部

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