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技術 ペースト加工用塩化ビニル系樹脂、ペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物及び成形体

出願人 東ソー株式会社
発明者 蒲原隆夫益本誠二小川良和
出願日 2006年9月6日 (14年8ヶ月経過) 出願番号 2006-241237
公開日 2007年6月14日 (13年10ヶ月経過) 公開番号 2007-146116
状態 特許登録済
技術分野 高分子組成物
主要キーワード ポリマーダイ 発泡面 パンク現象 発泡加工 エンボス加工用 ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩 含有重量 プレートアウト現象
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年6月14日)のものです。
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課題

ペースト加工におけるプレートアウトが抑制され、さらには、発泡エンボス加工におけるパンク現象が抑制されたペースト加工用塩化ビニル系樹脂等を提供する。

解決手段

アルキルベンゼンスルホン酸塩を50重量%以上含むアニオン性乳化剤、及び、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩を含有するペースト加工用塩化ビニル系樹脂、アルキルベンゼンスルホン酸塩を50重量%以上含むアニオン性乳化剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩、及び炭素数10〜18の高級アルコールを含有するペースト加工用塩化ビニル系樹脂、並びに、当該ペースト加工用塩化ビニル系樹脂に対し、可塑剤及び充填剤等が配合されているペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物

概要

背景

ペースト塩化ビニル系樹脂は、充填剤やその他の配合剤とともに可塑剤を主成分とした液状成分中に分散することによりプラスチゾルを形成する。ペースト加工は、そのプラスチゾルをコーティングスプレー、浸漬、回転、スラッシュなどの方法により成形した後、加熱溶融することで目的とする成形品を得る加工法であり、その加工の容易さや自由度の高さから、現在でも根強い需要を誇っている。特に、壁装材においては、加工性の容易さ、意匠性豊富さ、施工性の容易さから、その大部分がペースト加工によるビニル壁紙によって占められており、今後もその需要は底堅いと見られている。

ペースト加工によるビニル壁紙の製造は、まずペースト加工用塩化ビニル樹脂に可塑剤、無機充填剤顔料熱分解型発泡剤及び安定剤を配合しプラスチゾルとした後、これをコーターにより基材となる紙上に塗布し、オーブン発泡剤が分解しない温度で樹脂セミゲル化された原反を作製する。この原反に、意匠性を付与するための印刷あるいは機能性を付与するための表面処理剤を塗布した後、オーブンにおいて発泡剤が分解する温度まで加熱し発泡体を形成させる。その上で、さらに高度の意匠性を付与するため、加熱状態の発泡体にエンボスロールを押し当て、その表面に凹凸面を形成させることで、最終製品として仕上げている。

この壁紙用途に用いられるペースト加工用塩化ビニル系樹脂としては、通常アルキルベンゼンスルホン酸塩を主成分とする乳化剤が広く用いられている(例えば、非特許文献1)。この乳化剤は、低粘度のプラスチゾルを与え緻密な気泡構造を持つ発泡体を与えるという点で、壁紙加工用に適した乳化剤とされている。しかしながら、一方でアルキルベンゼンスルホン酸塩は、アニオン性乳化剤の中では可塑剤中に溶解しやすい特性を有しており、このため樹脂表面と接触する冷却ロール等の金属表面に可塑剤や充填剤等の成分とともに移行析出するプレートアウト現象が発生しやすいという欠点があった。また、アルキルベンゼンスルホン酸塩類は独泡率の高いセル構造を形成しやすい傾向を有するため、エンボス加工時に押し潰されたセル内のガス集合化破裂するパンク現象が発生しやすいという欠点を有していた。このパンク現象は、製品の表面に波状の皺を残し、壁紙の製品価値を著しく損ねるものであった。

ポリマーダイジェスト、90−101,1,1998

概要

ペースト加工におけるプレートアウトが抑制され、さらには、発泡エンボス加工におけるパンク現象が抑制されたペースト加工用塩化ビニル系樹脂等を提供する。アルキルベンゼンスルホン酸塩を50重量%以上含むアニオン性乳化剤、及び、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩を含有するペースト加工用塩化ビニル系樹脂、アルキルベンゼンスルホン酸塩を50重量%以上含むアニオン性乳化剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩、及び炭素数10〜18の高級アルコールを含有するペースト加工用塩化ビニル系樹脂、並びに、当該ペースト加工用塩化ビニル系樹脂に対し、可塑剤及び充填剤等が配合されているペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物。 選択なし

目的

ペースト加工は、そのプラスチゾルをコーティング、スプレー、浸漬、回転、スラッシュなどの方法により成形した後、加熱溶融することで目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
3件

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請求項1

請求項2

アルキルベンゼンスルホン酸塩を50重量%以上含むアニオン性乳化剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩、及び炭素数10〜18の高級アルコールを含有することを特徴とするペースト加工用塩化ビニル系樹脂。

請求項3

請求項1又は請求項2記載のペースト加工用塩化ビニル系樹脂に対し、可塑剤及び充填剤が配合されていることを特徴とするペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物

請求項4

請求項1記載のペースト加工用塩化ビニル系樹脂に対し、炭素数10〜18の高級アルコールを含有し、かつ、可塑剤及び充填剤が配合されていることを特徴とするペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物。

請求項5

請求項3又は請求項4記載のペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物を成形して得られることを特徴とする成形体

技術分野

0001

本発明は、ペースト加工用塩化ビニル樹脂に関するものである。さらに詳しくは、ペースト加工に際しプレートアウトが抑制され、さらには、発泡加工におけるエンボス加工性が改善されるペースト加工用塩化ビニル系樹脂、ペースト加工用塩化ビニル系樹脂に可塑剤充填剤、安定剤等を配合したペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物成形加工するに際して、色相が改善された成形体に関するものである。

背景技術

0002

ペースト塩化ビニル系樹脂は、充填剤やその他の配合剤とともに可塑剤を主成分とした液状成分中に分散することによりプラスチゾルを形成する。ペースト加工は、そのプラスチゾルをコーティングスプレー、浸漬、回転、スラッシュなどの方法により成形した後、加熱溶融することで目的とする成形品を得る加工法であり、その加工の容易さや自由度の高さから、現在でも根強い需要を誇っている。特に、壁装材においては、加工性の容易さ、意匠性豊富さ、施工性の容易さから、その大部分がペースト加工によるビニル壁紙によって占められており、今後もその需要は底堅いと見られている。

0003

ペースト加工によるビニル壁紙の製造は、まずペースト加工用塩化ビニル樹脂に可塑剤、無機充填剤顔料熱分解型発泡剤及び安定剤を配合しプラスチゾルとした後、これをコーターにより基材となる紙上に塗布し、オーブン発泡剤が分解しない温度で樹脂セミゲル化された原反を作製する。この原反に、意匠性を付与するための印刷あるいは機能性を付与するための表面処理剤を塗布した後、オーブンにおいて発泡剤が分解する温度まで加熱し発泡体を形成させる。その上で、さらに高度の意匠性を付与するため、加熱状態の発泡体にエンボスロールを押し当て、その表面に凹凸面を形成させることで、最終製品として仕上げている。

0004

この壁紙用途に用いられるペースト加工用塩化ビニル系樹脂としては、通常アルキルベンゼンスルホン酸塩を主成分とする乳化剤が広く用いられている(例えば、非特許文献1)。この乳化剤は、低粘度のプラスチゾルを与え緻密な気泡構造を持つ発泡体を与えるという点で、壁紙加工用に適した乳化剤とされている。しかしながら、一方でアルキルベンゼンスルホン酸塩は、アニオン性乳化剤の中では可塑剤中に溶解しやすい特性を有しており、このため樹脂表面と接触する冷却ロール等の金属表面に可塑剤や充填剤等の成分とともに移行析出するプレートアウト現象が発生しやすいという欠点があった。また、アルキルベンゼンスルホン酸塩類は独泡率の高いセル構造を形成しやすい傾向を有するため、エンボス加工時に押し潰されたセル内のガス集合化破裂するパンク現象が発生しやすいという欠点を有していた。このパンク現象は、製品の表面に波状の皺を残し、壁紙の製品価値を著しく損ねるものであった。

0005

ポリマーダイジェスト、90−101,1,1998

発明が解決しようとする課題

0006

アルキルベンゼンスルホン酸塩類を主成分とするペースト加工用塩化ビニル系樹脂は、加工時にプレートアウトが発生しやすいため、冷却ロールの掃除などによるライン停止が必要となり生産性が低下する。また、発泡エンボス加工では、その独泡性の強さからパンク現象を発生しやすく製品外観を損なう恐れが高い。

0007

以上から、ペースト加工におけるプレートアウトが抑制され、さらには、発泡エンボス加工におけるパンク現象が抑制されたペースト加工用塩化ビニル系樹脂が切望されていた。

課題を解決するための手段

0008

本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、アルキルベンゼンスルホン酸塩を50重量%以上含まれるアニオン乳化剤、及び、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩を含有するペースト加工用塩化ビニル系樹脂を発泡エンボス加工用として用いることにより、上記課題の解決が図られることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。また、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物が炭素数10〜18の高級アルコールを含有することにより、当該ペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物を成形した成形体の色相が改善されることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。

0009

すなわち、本発明は、アルキルベンゼンスルホン酸塩を50重量%以上含むアニオン性乳化剤、及び、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩を含有することを特徴とするペースト加工用塩化ビニル系樹脂、アルキルベンゼンスルホン酸塩を50重量%以上含むアニオン性乳化剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩、及び炭素数10〜18の高級アルコールを含有することを特徴とするペースト加工用塩化ビニル系樹脂、並びに、当該ペースト加工用塩化ビニル系樹脂に対し、可塑剤及び充填剤等が配合されていることを特徴とするペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物である。

0010

以下に、本発明の詳細について説明する。

0011

本発明のペースト加工用塩化ビニル系樹脂は、アルキルベンゼンスルホン酸塩を50重量%以上含むアニオン性乳化剤を含有するものである。アニオン性乳化剤におけるアルキルベンゼンスルホン酸塩が50重量%未満の場合には、粘度上昇または発泡セルの粗大化の問題が生じる。より緻密な発泡セルを得るためには、アルキルベンゼンスルホン酸塩は、70重量%以上であることが好ましい。

0012

ここに、アルキルベンゼンスルホン酸塩は、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムパルミチルベンゼンスルホン酸ナトリウムステアリルベンゼンスルホン酸ナトリウム等があげられる。これらのうち、品質の安定性取り扱い性の容易さのため、特にドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムが好ましい。

0013

アニオン性乳化剤は、有機酸アルカリ金属イオンまたはアンモニウムイオンから構成される塩であれば特に限定するものではなく、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩アルキル硫酸塩ジアルキルスルホコハク酸塩高級脂肪酸塩、高級アルコール硫酸エステル、高級脂肪酸のアルカリ金属塩またはアンモニウム塩、高級アルコールリン酸エステル塩等があげられる。

0014

本発明のペースト加工用塩化ビニル系樹脂に含有されるアニオン性乳化剤は、アルキルベンゼンスルホン酸塩を100重量%含むものであっても良いが、アルキルベンゼンスルホン酸塩を50重量%以上含んだうえで、アルキルベンゼンスルホン酸塩以外のアニオン性乳化剤を50重量%未満含んでいても良い。

0015

アニオン性乳化剤の含有量としては特に制限はないが、ペースト粘度の上昇を抑えて、コスト面で有利にし、さらに、重合安定性及びラテックス機械的安定性を維持するため、アニオン性乳化剤の含有量としては塩化ビニル樹脂に対し0.5〜2.5重量部であることが好ましく、0.5〜2.0重量部であることがさらに好ましい。

0016

さらに、本発明のペースト加工用塩化ビニル系樹脂は、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩を含有するものである。ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩を含有することにより、ペースト加工に際してのプレートアウト抑制や発泡エンボス加工におけるパンク現象抑制の効果が生じる。

0017

ここに、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩には、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸二ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸二カリウム塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸二アンモニウム塩等が挙げられる。

0018

ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩の含有量は、特に限定するものでないが、プレートアウト及びパンク現象について大幅な改善が図られ、かつ、発泡色相も良好に維持できるため、ペースト加工用塩化ビニル系樹脂に対して0.5重量部以下であることが好ましい。

0019

また、本発明のペースト加工用塩化ビニル系樹脂は可塑剤、充填剤等を配合したペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物を成形加工するに際して、その成形体の色相をより改善するためには、炭素数10〜18の高級アルコールを含有することが好ましい。ここに、炭素数10〜18の高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール(炭素数:12)、ミスルアルコール(炭素数:14)、セチルアルコール(炭素数:16)、ステアリルアルコール(炭素数:18)等があげられ、1種又はこれらを2種以上含んでいるものでもかまわない。

0020

炭素数10〜18の高級アルコールの含有量については特に制限はないが、粘度上昇を防ぐために、塩化ビニル樹脂に対して1.0重量部以下であることが好ましく、0.8重量部以下がさらに好ましい。

0021

本発明のペースト加工用塩化ビニル系樹脂の製造法について以下に説明する。

0022

一般的に、ペースト加工用塩化ビニル系樹脂は、乳化重合微細懸濁重合またはシード重合のいずれかによって製造されており、本発明においてはそのいずれを用いても良い。これらの重合法に用いられる重合開始剤については特に限定されるものではなく、乳化重合またはシード乳化重合であれば、通常これらの重合に用いられる過硫酸カリウム過硫酸アンモニウム等の水溶性開始剤を用いることができ、微細懸濁重合またはシード懸濁重合であればアゾビスイソブチロニトリル過酸化ラウロイル、t−ブチル酸化ピバレートに代表されるアゾ化合物過酸化ジアシル、過酸化エステル、過酸化ジカーボネート等の油溶性開始剤を用いることができる。

0023

重合に用いる単量体としては、塩化ビニル単量体を主成分とし、これと共重合可能な単量体を適量混合して用いても良い。塩化ビニル単量体と共重合可能な単量体としては、塩化ビニリデンスチレン等通常のビニル化合物エチレンプロピレン、n−ブテンのようなオレフィン類酢酸ビニルプロピオン酸ビニルミリスチルビニルオレイン酸ビニル、安息香酸ビニルステアリン酸ビニルのようなビニルエステルアクリル酸メタクリル酸イタコン酸のような不飽和酸またはそれらのアルキルエステルメチルビニルエーテルエチルビニルエーテルオクチルビニルエーテルラウリルビニルエーテルのようなビニルエーテル、マレイン酸フマル酸、あるいはこれらの無水物またはエステル、芳香族ビニル不飽和ニトリル等の単量体があげられる。塩化ビニルに共重合可能な単量体は、これらに限定されるものではないが、その共重合比率は20重量%以下が好ましく、10重量%以下であることがさらに好ましい。

0024

重合を安定に進行させ、かつ、得られたラテックスを安定化させるためにはアニオン性乳化剤が重合前、重合中及び重合後に添加されるが、本発明ではアルキルベンゼンスルホン酸塩を50重量%以上含むアニオン性乳化剤が用いられる。アルキルベンゼンスルホン酸塩以外のアニオン性乳化剤としては、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ラウリン酸のような高級脂肪酸塩、ラウリル硫酸エステルのような高級アルコール硫酸エステル、高級脂肪酸のアルカリ金属塩またはアンモニウム塩、高級アルコールリン酸エステル塩等があげられる。これらはアルキルベンゼンスルホン酸塩も含めて相互に混合して添加しても良いし、また別々に添加しても良い。アニオン性乳化剤の添加量としては特に制限はないが、ペースト粘度の上昇を抑えて、コスト面で有利にし、さらに、重合安定性及びラテックスの機械的安定性を維持するため、塩化ビニル樹脂に対し0.1〜5重量部であることが好ましく、0.5〜2.5重量部であることがさらに好ましい。

0025

また、プラスチゾル粘度低下などの物性改質剤としてノニオン系の界面活性剤も必要に応じて併用することができる。ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルポリオキシエチレンアルケニルエーテルポリオキシエチレン脂肪酸エステルポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体などを挙げることができる。これらは単独に添加するだけでなく、互いに混合して添加してもよい。

0026

ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩の添加量について特に制限はないが、プレートアウト及びパンク現象について大幅な改善が図られ、かつ、発泡色相も良好に維持できるため、塩化ビニル樹脂に対して1.0重量部以下であることが好ましく、塩化ビニル樹脂に対して0.5重量部以下であることがさらに好ましい。

0027

ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩の添加方法については、特に制限はない。重合前及び重合後に単独で添加してもよいし、重合中に他の乳化剤と混合して添加してもよい。

0028

炭素数10〜18の高級アルコールの添加方法については、特に制限はない。ペースト加工用塩化ビニル系樹脂を重合する際、重合前及び重合後に添加してもよいし、アルキルベンゼンスルホン酸塩を50重量%以上とポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩を含むペースト加工用塩化ビニル系樹脂に可塑剤、充填剤、発泡剤、安定剤、顔料等を配合する際に同時に配合してもよい。

0029

このようにして得られたアルキルベンゼンスルホン酸塩を50重量%以上含むアニオン性乳化剤とポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩を含む塩化ビニル系樹脂ラテックスや、アルキルベンゼンスルホン酸塩を50重量%以上含むアニオン性乳化剤とポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩と炭素数10〜18の高級アルコールを含む塩化ビニル系樹脂ラテックスは、噴霧乾燥などにより粉体化することで、ペースト加工用として好適な塩化ビニル系樹脂を得ることができる。

0030

このペースト加工用塩化ビニル樹脂は、可塑剤、充填剤、発泡剤、安定剤、顔料などを適量配合することで、プレートアウトが抑制され、かつエンボス加工時のパンク現象が抑制された壁紙加工用として好適な樹脂組成物(プラスチゾル)を形成することができる。ここに、可塑剤としては、例えば、ジイソノニルフタレート(DINP)、ジ−2−エチルヘキシルフタレートDOP)、ジブチルフタレート等があげられ、充填剤としては、例えば、炭酸カルシウムケイソウ土炭酸マグネシウム等があげられ、発泡剤としては、例えば、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、重炭酸ナトリウム等があげられ、安定剤としては、例えば、Ba−Zn系液状安定剤、Ca−Zn系液状安定剤等があげられ、顔料としては、例えば、酸化チタン等があげられる。

0031

本発明のペースト加工用塩化ビニル樹脂組成物を成形することにより成形体を得ることができる。ここに、成形は、主に基材や支持体の上にペースト加工用塩化ビニル樹脂組成物を塗布し、加熱冷却する、型の内部に樹脂組成物を注入し、加熱冷却する、型の外部に樹脂組成物を塗布し、加熱冷却することなどにより行う。この成形体は主に、ビニル壁紙、クッションフロアタイルカーペットなどとして使用できる。この成形体は、加工時のプレートアウト特性パンク特性が改善されており、さらに、色相も改善されている。

発明の効果

0032

本発明により、プレートアウト及びパンク現象の発生が抑制されることで、意匠性に優れたビニル壁紙を高い生産性で製造することが可能となり、さらに、本発明のペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物をビニル壁紙加工に供すると、加工時のプレートアウト特性とパンク特性が改善されながらも、色相の悪化がほとんど観察されないビニル壁紙を安定に得ることができる。

0033

以下に、本発明を、実施例を用いて詳細に説明するが、それらの内容は本発明の範囲を特に制限するものではない。

0034

なお、実施例中の各特性は、以下の方法により評価されたものである。

0035

<プレートアウト特性>
ペースト加工用塩化ビニル樹脂(それぞれの実施例及び比較例に記載)100重量部、ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP)60重量部、Ba−Zn系液状安定剤(旭電化(株)製FL103N)3重量部をステンレス製容器に計量し、JIS K7383に準じディゾルバーミキサーにより混練してプラスチゾルを調製した。調製したプラスチゾルは、難燃紙上に0.2mmの厚さに塗布し、スモールオーブン(マチス社製)にて190℃で8秒間加熱することでシート状に成形した。得られたシートは2cm×4cmの短冊状に切り取り、6cm×15cmのフェロ板上に樹脂面がフェロ板面と均一に接触するように貼り付けた。これに上から2.8Kgの荷重をかけ、ギヤオーブンにより120℃で5分間加熱した。

0036

加熱終了後、直ちに荷重を外し、ゴムロールによりフェロ板と樹脂シートを20秒間圧着させた。冷却後、フェロ板から樹脂シートを剥がし、接触面における汚染状態目視により10点法汚染度増に従い得点増)で評価した。

0037

<パンク特性>
ペースト加工用塩化ビニル樹脂(それぞれの実施例及び比較例に記載)100重量部、ジイソノニルフタレート(DINP)50重量部、炭酸カルシウム(東洋ファインケミカル(株)製ホワイトンH)100重量部、酸化チタン(R650)14重量部、アゾジカルボンアミド(大塚化学(株)製AZH25)4重量部、Ba−Zn系液状安定剤(旭電化(株)製FL103N)3重量部、エクソールD40(エクソンモービル化学(株)製)10重量部をステンレス製容器に計量し、JIS K7383に準じディゾルバーミキサーにより混練してプラスチゾルを調製した。調製したプラスチゾルを難燃紙上に0.16mmの厚みで塗布しスモールオーブン(マチス社製)にて180℃で10秒間加熱することで原反シートを作製した。この原反をスモールオーブン(マチス社製)にて230℃で40秒間加熱することにより、発泡倍率が約6倍の発泡体を得た。この発泡体を再度スモールオーブンにより210℃で10秒間加熱軟化後、7秒を経過した時点で、クリアランスを難燃紙の厚みに調整した無地のエンボスロールを発泡体上を通過させることにより発泡面を押し潰した。

0038

押し潰された発泡体表面には、排除しきれなかった発泡体内のガスが集合化し破裂したパンクによる皺が発生するので、50cm2中に観察されるパンクの数により以下のようにパンク性を評価した。

0039

パンク性:無 :パンク皺なし
微少:1〜5個
微少 :6〜10個
少 :11〜30個
中 :31〜50個
多 :51個以上
<色相>
ペースト加工用塩化ビニル樹脂(それぞれの実施例及び比較例に記載)100重量部、ジイソノニルフタレート(DINP)50重量部、炭酸カルシウム(東洋ファインケミカル(株)製ホワイトンH)100重量部、酸化チタン(R650)14重量部、アゾジカルボンアミド(大塚化学(株)製AZH25)4重量部、Ba−Zn系液状安定剤(旭電化(株)製FL103N)3重量部、エクソールD40(エクソンモービル化学(株)製)10重量部をステンレス容器に計量し、JIS K7383に準じディゾルバーミキサーにより混練してプラスチゾルを調製した。調製したプラスチゾルを難燃紙上に0.16mmの厚みで塗布しスモールオーブン(マチス社製)にて180℃で10秒間加熱することで原反シートを作製した。この原反をスモールオーブンにて230℃で40秒間加熱することにより、発泡倍率が約6倍の発泡体を得た。得られた発泡体は、色差計(日本電色工業(株)SE2000)にてY.I値を測定した。

0040

また、実施例中で用いるシード粒子は以下の合成例に従って調製した。

0041

合成例1
2.5L重合缶内に脱イオン水990g、塩化ビニル単量体700g、過酸化ラウロイル13.3g及び10重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液100gを仕込み、該重合液ホモミキサーにて75分間均質化処理後、温度を45℃に上げて重合を進めた。圧力が0.4MPaに低下した後、未反応塩化ビニル単量体回収することによりシード粒子1を調製した。得られたシード粒子1は過酸化ラウロイルを2重量%含有しており、JIS K7367によるK値は77であった。また、レーザー回折散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所製 LA−700)により屈折率1.3の条件下において粒径分布を測定した結果、平均粒径は0.55μmであった。

0042

合成例2
2.5L重合缶内に脱イオン水800g、塩化ビニル単量体600g、5重量%ラウリン酸カリウム水溶液60g及び過硫酸カリウム0.16gを仕込み、温度を56℃に上げ重合を開始した。重合開始150分後より5重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液を1時間当たり17mlの速度で添加し、480分後にその添加を停止した。重合缶内の圧力が0.5MPaまで低下したところで、未反応の塩化ビニル単量体を回収しシード粒子2を得た。得られたシード粒子2を前述のシード粒子1と同じ方法により測定した結果、K値が68.8で平均粒径は0.15μmであった。

0043

実施例1
2.5L重合缶内に脱イオン水500g、塩化ビニル単量体800g、合成例1より得られたシード粒子1を30g、合成例2より得られたシード粒子2を40g、及び10重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液8gを仕込み、温度を64℃に上げて重合を開始した。重合開始60分後より10重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液56gを1時間当たり10mlの速度で添加した。重合缶内の圧力が0.7MPaまで低下したところで、未反応の塩化ビニル単量体を回収し重合を終了した(アニオン性乳化剤の添加量は合わせて塩化ビニル樹脂に対して0.8重量部)。得られたラテックスには、10重量%ポリオキシエチレンラウリルエーテル(花王(株)製エマルゲン108、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの1種)水溶液40g及び25重量%ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸二ナトリウム液(東邦化学工業(株)製コハクールL400)6.4g(塩化ビニル樹脂に対して0.2重量部)を添加し、回転円盤式噴霧乾燥機によって乾燥しペースト加工用塩化ビニル樹脂(a)を得た。

0044

得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂(a)のプレートアウト特性を評価したところ、フェロ板面の汚染は殆ど観察されず、2点と評価された。また、エンボス加工によるパンク皺は極微少に観察される程度であった。なお、発泡体の色相はY.I値で12.7であった。

0045

表1に、アルキルベンゼンスルホン酸塩の含有量、その他のアニオン性乳化剤の含有量、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩の含有量、プレートアウト特性値(P.O)、パンク特性、及び、色相値を示す。

0046

実施例2
実施例1と同様に重合を行いラテックスを得た。このラテックスに10重量%ポリオキシエチレンラウリルエーテル(花王(株)製エマルゲン108)水溶液40g及び25重量%ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸二ナトリウム液(東邦化学工業(株)製コハクールL400)3.2g(塩化ビニル樹脂に対して0.1重量部)を添加し、回転円盤式噴霧乾燥機によって乾燥し、ペースト加工用塩化ビニル樹脂(b)を得た。

0047

得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂(b)のプレートアウト特性を評価したところ、フェロ板面の汚染は若干観察されたが全体的に薄く、3点と評価された。また、エンボス加工によるパンク皺は微少に観察される程度であった。発泡体の色相はY.I値で12.5であった。

0048

アルキルベンゼンスルホン酸塩の含有量等を表1にあわせて示す。

0049

実施例3
実施例1と同様に重合を行いラテックスを得た。このラテックスに10重量%ポリオキシエチレンラウリルエーテル(花王(株)製エマルゲン108)水溶液40g及び25重量%ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸二ナトリウム液(東邦化学工業(株)製コハクールL400)9.6g(塩化ビニル樹脂に対して0.3重量部)を添加し、回転円盤式噴霧乾燥機によって乾燥し、ペースト加工用塩化ビニル樹脂(c)を得た。

0050

得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂(c)のプレートアウト特性を評価したところ、フェロ板面の汚染は殆ど観察されず1点と評価された。また、エンボス加工によるパンク皺は極微少に観察される程度であった。なお、発泡体の色相はY.I値で12.9であった。

0051

アルキルベンゼンスルホン酸塩の含有量等を表1にあわせて示す。

0052

実施例4
2.5L重合缶内に脱イオン水500g、塩化ビニル単量体800g、合成例1より得られたシード粒子1を30g、合成例2より得られたシード粒子2を40g、及び10重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液8gを仕込み、温度を64℃に上げて重合を開始した。重合開始60分後より10重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液32g及び10重量%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液24gの混合液を1時間当たり10mlの速度で添加した。重合缶内の圧力が0.7MPaまで低下したところで、未反応の塩化ビニル単量体を回収し重合を終了した(アニオン性乳化剤の添加量は合わせて塩化ビニル樹脂に対して0.8重量部)。得られたラテックスには、10重量%ポリオキシエチレンラウリルエーテル(花王(株)製エマルゲン108)水溶液40g及び25重量%ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸二ナトリウム液(東邦化学工業(株)製コハクールL400)6.4g(塩化ビニル樹脂に対して0.2重量部)を添加し、回転円盤式噴霧乾燥機によって乾燥し、ペースト加工用塩化ビニル樹脂(d)を得た。

0053

得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂(d)のプレートアウト特性を評価したところ、フェロ板面の汚染は殆ど観察されず1点と評価された。また、エンボス加工によるパンク皺は極微少に観察される程度であった。なお、発泡体の色相はY.I値で12.3であった。

0054

アルキルベンゼンスルホン酸塩の含有量等を表1にあわせて示す。

0055

実施例5
2.5L重合缶内に脱イオン水500g、塩化ビニル単量体800g、合成例1より得られたシード粒子1を30g、合成例2より得られたシード粒子2を40g、及び25重量%ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸二ナトリウム液(東邦化学工業(株)製コハクールL400)3.2g(塩化ビニル樹脂に対して0.1重量部)を仕込み、温度を64℃に上げて重合を開始した。重合開始60分後より10重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液64gを1時間当たり10mlの速度で添加した。重合缶内の圧力が0.7MPaまで低下したところで、未反応の塩化ビニル単量体を回収し重合を終了した(アニオン性乳化剤の添加量は合わせて塩化ビニル樹脂に対して0.8重量部)。得られたラテックスには、10重量%ポリオキシエチレンラウリルエーテル(花王(株)製エマルゲン108)水溶液40gを添加し、回転円盤式噴霧乾燥機によって乾燥し、ペースト加工用塩化ビニル樹脂(e)を得た。

0056

得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂(e)のプレートアウト特性を評価したところ、フェロ板面の汚染は若干観測されたが全体的に薄く、3点と評価された。また、エンボス加工によるパンク皺は微少に観察される程度であった。なお、発泡体の色相はY.I値で12.4であった。

0057

アルキルベンゼンスルホン酸塩の含有量等を表1にあわせて示す。

0058

実施例6
2.5L重合缶内に脱イオン水500g、塩化ビニル単量体800g、合成例1より得られたシード粒子1を30g、合成例2より得られたシード粒子2を40g、及び10重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液8gを仕込み、温度を64℃に上げて重合を開始した。重合開始60分後より25重量%ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸二ナトリウム液(東邦化学工業(株)コハクールL400)19.2g(塩化ビニル樹脂に対して0.6重量部)を1時間当たり3.2mlの速度で添加した。重合缶内の圧力が0.7MPaまで低下したところで、未反応の塩化ビニル単量体を回収し重合を終了した(アニオン性乳化剤の添加量は合わせて塩化ビニル樹脂に対して0.1重量部)。得られたラテックスには、10重量%ポリオキシエチレンラウリルエーテル(花王(株)製エマルゲン108)水溶液40gを添加し、回転円盤式噴霧乾燥機によって乾燥し、ペースト加工用塩化ビニル樹脂(f)を得た。

0059

得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂(f)のプレートアウト特性を評価したところ、フェロ板面の汚染は殆ど観測されず、0.5点と評価された。また、エンボス加工によるパンク皺もまったく観察されなかった。発泡体の色相はY.I値で13.7であった。

0060

アルキルベンゼンスルホン酸塩の含有量等を表1にあわせて示す。

0061

実施例7
実施例1と同様に重合を行いラテックスを得た。このラテックスに10重量%ポリオキシエチレンラウリルエーテル(花王(株)製エマルゲン108、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの1種)水溶液40g、25重量%ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸二ナトリウム液(東邦化学工業(株)製コハクールL400)6.4g(塩化ビニル樹脂に対して0.2重量部)及び高級アルコール(花王(株)製カルコール2450,炭素数:10〜18)2.4g(塩化ビニル樹脂に対して0.3重量部)を添加し、回転円盤式噴霧乾燥機によって乾燥し、ペースト加工用塩化ビニル樹脂(g)を得た。

0062

得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂(g)のプレートアウト特性を評価したところ、フェロ板面の汚染は殆ど観測されず、2点と評価された。また、エンボス加工によるパンク皺は極微小に観察される程度であった。なお、発泡体の色相はY.I値で12.4であった。

0063

表2に、アルキルベンゼンスルホン酸塩の含有量、その他のアニオン性乳化剤の含有量、アルキルベンゼンスルホン酸塩の含有重量%、ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸塩の含有量、高級アルコール含有量、プレートアウト特性値(P.O)、パンク特性、及び、色相値を示す。

0064

実施例8
実施例1と同様に重合を行いラテックスを得た。このラテックスに10重量%ポリオキシエチレンラウリルエーテル(花王(株)製エマルゲン108)水溶液40g及び25重量%ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸二ナトリウム液(東邦化学工業(株)製コハクールL400)6.4g(塩化ビニル樹脂に対して0.2重量部)及び高級アルコール(花王(株)製カルコール2450,炭素数:10〜18)4.0g(塩化ビニル樹脂に対して0.5重量部)を添加し、回転円盤式噴霧乾燥機によって乾燥しペースト加工用塩化ビニル樹脂(h)を得た。

0065

得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂(h)のプレートアウト特性を評価したところ、フェロ板面の汚染は殆ど観測されず、2点と評価された。また、エンボス加工によるパンク皺は極微小に観察される程度であった。なお、発泡体の色相はY.I値で12.2であった。

0066

アルキルベンゼンスルホン酸塩の含有量等を表2にあわせて示す。

0067

実施例9
実施例1と同様に重合を行いラテックスを得た。このラテックスに10重量%ポリオキシエチレンラウリルエーテル(花王(株)製エマルゲン108)水溶液40g及び25重量%ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸二ナトリウム液(東邦化学工業(株)製コハクールL400)9.6g(塩化ビニル樹脂に対して0.3重量部)及び高級アルコール(花王(株)製カルコール2450,炭素数:10〜18)4.0g(塩化ビニル樹脂に対して0.5重量部)を添加し、回転円盤式噴霧乾燥機によって乾燥しペースト加工用塩化ビニル樹脂(i)を得た。

0068

得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂(i)のプレートアウト特性を評価したところ、フェロ板面の汚染は殆ど観測されず、1点と評価された。また、エンボス加工によるパンク皺は極微小に観察される程度であった。なお、発泡体の色相はY.I値で12.4であった。

0069

アルキルベンゼンスルホン酸塩の含有量等を表2にあわせて示す。

0070

実施例10
実施例1と同様に重合を行いラテックスを得た。このラテックスに10重量%ポリオキシエチレンラウリルエーテル(花王(株)製エマルゲン108)水溶液40g及び25重量%ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸二ナトリウム液(東邦化学工業(株)製コハクールL400)6.4gを添加し、回転円盤式噴霧乾燥機によって乾燥しペースト加工用塩化ビニル樹脂(j)を得た。

0071

得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂(j)100重量部、ジイソノニルフタレート(DINP)50重量部、炭酸カルシウム(東洋ファインケミカル(株)製ホワイトンH)100重量部、酸化チタン(R650)14重量部、アゾジカルボンアミド(大塚化学(株)製AZH25)4重量部、Ba−Zn系液状安定剤(旭電化(株)製FL103N)3重量部、エクソールD40(エクソンモービル化学(株)製)10重量部、及び高級アルコール(花王(株)製カルコール2450,炭素数:10〜18)0.3重量部をステンレス容器に計量し、JIS K7383にこの組成物のプレートアウト特性を評価したところ、フェロ板面の汚染は殆ど観察されず、2点と評価された。また、エンボス加工によるパンク皺は極微少に観察される程度であった。発泡体の色相はY.I値で12.3であった。

0072

アルキルベンゼンスルホン酸塩の含有量等を表2にあわせて示す。

0073

実施例11
実施例1と同様に重合を行いラテックスを得た。このラテックスに10重量%ポリオキシエチレンラウリルエーテル(花王(株)製エマルゲン108)水溶液40g及び25重量%ポリオキシエチレンアルキルエーテルスルホコハク酸二ナトリウム液(東邦化学工業(株)製コハクールL400)6.4gを添加し、回転円盤式噴霧乾燥機によって乾燥し、ペースト加工用塩化ビニル樹脂(k)を得た。

0074

得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂(k)100重量部、ジイソノニルフタレート(DINP)50重量部、炭酸カルシウム(東洋ファインケミカル(株)製ホワイトンH)100重量部、酸化チタン(R650)14重量部、アゾジカルボンアミド(大塚化学(株)製AZH25)4重量部、Ba−Zn系液状安定剤(旭電化(株)製FL103N)3重量部、エクソールD40(エクソンモービル化学(株)製)10重量部、及び高級アルコール(花王(株)製カルコール2450,炭素数:10〜18)0.5重量部をステンレス容器に計量し、JIS K7383にこの組成物のプレートアウト特性を評価したところ、フェロ板面の汚染は殆ど観察されず、2点と評価された。また、エンボス加工によるパンク皺は極微少に観察される程度であった。発泡体の色相はY.I値で12.1であった。

0075

アルキルベンゼンスルホン酸塩の含有量等を表2にあわせて示す。

0076

比較例1
2.5L重合缶内に脱イオン水500g、塩化ビニル単量体800g、合成例1より得られたシード粒子1を30g、合成例2より得られたシード粒子2を40g、及び10重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液8gを仕込み、温度を64℃に上げて重合を開始した。重合開始60分後より10重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液56gを1時間当たり10mlの速度で添加した。重合缶内の圧力が0.7MPaまで低下したところで、未反応の塩化ビニル単量体を回収し重合を終了した(アニオン性乳化剤の添加量は合わせて塩化ビニル樹脂に対して0.8重量部)。得られたラテックスには、10重量%ポリオキシエチレンラウリルエーテル(花王(株)製エマルゲン108)水溶液40ggを添加し、回転円盤式噴霧乾燥機によって乾燥し、ペースト加工用塩化ビニル樹脂(l)を得た。

0077

得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂(l)のプレートアウト特性を評価したところ、フェロ板面の汚染は極めて高く9点と評価された。またエンボス加工によるパンク皺も明瞭に数多く発生した。発泡体の色相(Y.I値)は12.2であった。

0078

アルキルベンゼンスルホン酸塩の含有量等を表2にあわせて示す。

0079

比較例2
2.5L重合缶内に脱イオン水500g、塩化ビニル単量体800g、合成例1より得られたシード粒子1を30g、合成例2より得られたシード粒子2を40g、及び10重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液8gを仕込み、温度を64℃に上げて重合を開始した。重合開始60分後より10重量%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液56gを1時間当たり10mlの速度で添加した。重合缶内の圧力が0.7MPaまで低下したところで、未反応の塩化ビニル単量体を回収し重合を終了した(アニオン性乳化剤の添加量は合わせて塩化ビニル樹脂に対して0.8重量部)。得られたラテックスには、10重量%ポリオキシエチレンラウリルエーテル(花王(株)製エマルゲン108)水溶液40gを添加し、回転円盤式噴霧乾燥機によって乾燥し、ペースト加工用塩化ビニル樹脂(m)を得た。

0080

得られたペースト加工用塩化ビニル樹脂(m)のプレートアウト特性が優れており、2点と評価されたものの、エンボス加工によるパンクは、数は少ないものの明瞭な大きな皴が発生した。得られた発泡体の断面は、他の実施例、比較例による発泡体に比べると、セルの大きさが粗大化していることが確認された。なお発泡体の色相(Y.I値)は11.9であった。

0081

アルキルベンゼンスルホン酸塩の含有量等を表2にあわせて示す。

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