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技術 印刷装置および印刷方法

出願人 三菱重工印刷紙工機械株式会社
発明者 中屋芳紀
出願日 2005年11月24日 (15年0ヶ月経過) 出願番号 2005-338579
公開日 2007年6月14日 (13年5ヶ月経過) 公開番号 2007-144644
状態 特許登録済
技術分野 平圧・円圧印刷機
主要キーワード 累積ピッチ ガラス定盤 原点検出センサ 長尺テープ 絶対位置精度 原点位置検出 左下位置 スイッチ式
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年6月14日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

課題

複数の版を用いた印刷装置であっても、短時間で印刷を行うことができる印刷装置を提供する。

解決手段

版定盤台車5が、版とブランケット胴13との間で転写を行う前の版転写開始位置Bから、版転写が終了する版転写終了位置Cまで移動する間に、各版と、対応する各ブランケット胴13a,b,c,dとの間で同時に転写を行い、ガラス定盤台車7が、各ブランケット胴13a,b,c,dからガラス基板絵柄を転写する前のワーク転写開始位置B’から、絵柄の転写が終了するワーク転写終了位置C’まで移動する間に、各ブランケット胴13a,b,c,dからガラス基板への転写が順次行われることを特徴とする。

概要

背景

液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイパターン平板状のガラス基板セラミックス基板に形成する一手法として、印刷方式が提案されている。

特許文献1には、液晶ディスプレイに用いられるカラーフィルタオフセット印刷方法が開示されている。
同文献には、移送方向に並べられた複数の版を移送する版台車と、各版に対応したブランケット円周方向に複数設けられたブランケット胴と、ガラス基板を移送するガラス定盤台車と、を有した印刷装置が示されている。この印刷装置は、版台車をブランケット胴の下方へ移動させ、各版の絵柄を、ブランケット胴の円周方向に並べられた各ブランケットに順次転移するようになっている。
ブランケット胴からガラス基板に絵柄を転写する場合には、ガラス定盤台車がブランケット胴の下方へ移動し、ブランケット胴の回転に応じて並進しながら一のブランケットから絵柄を受け取る。その後、ガラス定盤台車は再び転写開始位置まで復帰し、同様に並進しながら次のブランケットから絵柄を受け取る。このように、ガラス定盤台車は、各ブランケットから絵柄を受け取るために、版の数だけ往復動するようになっている。

特開平5−169626号公報(図1)

概要

複数の版を用いた印刷装置であっても、短時間で印刷を行うことができる印刷装置を提供する。版定盤台車5が、版とブランケット胴13との間で転写を行う前の版転写開始位置Bから、版転写が終了する版転写終了位置Cまで移動する間に、各版と、対応する各ブランケット胴13a,b,c,dとの間で同時に転写を行い、ガラス定盤台車7が、各ブランケット胴13a,b,c,dからガラス基板に絵柄を転写する前のワーク転写開始位置B’から、絵柄の転写が終了するワーク転写終了位置C’まで移動する間に、各ブランケット胴13a,b,c,dからガラス基板への転写が順次行われることを特徴とする。

目的

本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数の版を用いた印刷装置であっても、短時間で印刷を行うことができる印刷装置および印刷方法を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

版が載置された版定盤移送方向に複数並べた状態で支持し、これら版定盤を往復動可能に移送する版定盤台車と、被印刷物が載置されたワーク定盤を前記移送方向に往復動可能に移送するワーク定盤台車と、前記移送方向に並列に設置され、ぞれぞれの前記版に対応して設けられた複数のブランケット胴と、を備えた印刷装置であって、前記版定盤台車が、前記版と前記ブランケット胴との間で転写を行う前の版転写開始位置から、版転写が終了する版転写終了位置まで移動する間に、各前記版と、対応する各前記ブランケット胴との間で同時に転写を行い、前記ワーク定盤台車が、各前記ブランケット胴から前記被印刷物に絵柄を転写する前のワーク転写開始位置から、絵柄の転写が終了するワーク転写終了位置まで移動する間に、各前記ブランケット胴から前記被印刷物への転写が順次行われることを特徴とする印刷装置。

請求項2

前記版定盤台車の前記版転写開始位置における位置検出、および、前記ワーク定盤台車の前記ワーク転写開始位置における位置検出は、共通の原点を用いることを特徴とする請求項1記載の印刷装置。

請求項3

版が載置された版定盤を移送方向に複数並べた状態で支持し、これら版定盤を往復動可能に移送する版定盤台車と、被印刷物が載置されたワーク定盤を前記移送方向に往復動可能に移送するワーク定盤台車と、前記移送方向に並列に設置され、ぞれぞれの前記版に対応して設けられた複数のブランケット胴と、を備えた印刷装置の印刷方法であって、前記版定盤台車が、前記版と前記ブランケット胴との間で転写を行う前の版転写開始位置から、版転写が終了する版転写終了位置まで移動する間に、各前記版と、対応する各前記ブランケット胴との間で同時に転写を行い、前記ワーク定盤台車が、各前記ブランケット胴から前記被印刷物に絵柄を転写する前のワーク転写開始位置から、絵柄の転写が終了するワーク転写終了位置まで移動する間に、各前記ブランケット胴から前記被印刷物への転写が順次行われることを特徴とする印刷方法。

技術分野

0001

本発明は、印刷装置および印刷方法に関するものである。

背景技術

0002

液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイパターン平板状のガラス基板セラミックス基板に形成する一手法として、印刷方式が提案されている。

0003

特許文献1には、液晶ディスプレイに用いられるカラーフィルタオフセット印刷方法が開示されている。
同文献には、移送方向に並べられた複数の版を移送する版台車と、各版に対応したブランケット円周方向に複数設けられたブランケット胴と、ガラス基板を移送するガラス定盤台車と、を有した印刷装置が示されている。この印刷装置は、版台車をブランケット胴の下方へ移動させ、各版の絵柄を、ブランケット胴の円周方向に並べられた各ブランケットに順次転移するようになっている。
ブランケット胴からガラス基板に絵柄を転写する場合には、ガラス定盤台車がブランケット胴の下方へ移動し、ブランケット胴の回転に応じて並進しながら一のブランケットから絵柄を受け取る。その後、ガラス定盤台車は再び転写開始位置まで復帰し、同様に並進しながら次のブランケットから絵柄を受け取る。このように、ガラス定盤台車は、各ブランケットから絵柄を受け取るために、版の数だけ往復動するようになっている。

0004

特開平5−169626号公報(図1

発明が解決しようとする課題

0005

しかし、同文献に示された印刷装置は、ブランケット胴へ絵柄を転移する際に、全ての版がブランケット胴の下方を通過するように版台車を移動させる必要があり、版台車の移動量が大きくなってしまう。
また、ガラス定盤台車は、各ブランケットから絵柄を受け取るために、ブランケットの数だけ往復動する必要がある。
以上から、同文献に記載された印刷装置は、印刷時間(タクトタイム)が長くなるという問題がある。

0006

本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数の版を用いた印刷装置であっても、短時間で印刷を行うことができる印刷装置および印刷方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決するために、本発明の印刷装置および印刷方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる印刷装置は、版が載置された版定盤を移送方向に複数並べた状態で支持し、これら版定盤を往復動可能に移送する版定盤台車と、被印刷物が載置されたワーク定盤を前記移送方向に往復動可能に移送するワーク定盤台車と、前記移送方向に並列に設置され、ぞれぞれの前記版に対応して設けられた複数のブランケット胴と、を備えた印刷装置であって、前記版定盤台車が、前記版と前記ブランケット胴との間で転写を行う前の版転写開始位置から、版転写が終了する版転写終了位置まで移動する間に、各前記版と、対応する各前記ブランケット胴との間で同時に転写を行い、前記ワーク定盤台車が、各前記ブランケット胴から前記被印刷物に絵柄を転写する前のワーク転写開始位置から、絵柄の転写が終了するワーク転写終了位置まで移動する間に、各前記ブランケット胴から前記被印刷物への転写が順次行われることを特徴とする。

0008

版定盤台車が、版転写開始位置から版転写終了位置まで移動する間に、各版と各ブランケット胴との間で版転写が同時に行われる。したがって、版定盤台車の移動距離は、一つの版に対応する距離だけで済む。したがって、版とブランケットとの版転写時間を短くすることができる。
被印刷物への転写は、ワーク定盤台車が、ワーク転写開始位置からワーク転写終了位置まで移動する間に、各ブランケット胴と被印刷物との間で順次行われる。このように、特許文献1で示した印刷装置のようにワーク定盤台車が往復動することがないので、ブランケット胴から被印刷物への転写時間を短くすることができる

0009

さらに、本発明の印刷装置によれば、前記版定盤台車の前記版転写開始位置における位置検出、および、前記ワーク定盤台車の前記ワーク転写開始位置における位置検出は、共通の原点を用いることを特徴とする。

0010

版定盤台車の版転写開始位置における移送方向の位置検出、および、ワーク定盤台車のワーク転写開始位置における移送方向の位置検出について、共通の原点を用いることとしたので、版定盤台車およびワーク定盤台車の位置精度を揃えることができる。したがって、転写される絵柄の位置精度が向上する。
台車位相方向の位置を検出する手段として、インクリメント式のリニアスケールを用いる場合には、絶対位置精度を期待し難いため、このような共通の原点を用いた絶対位置の検出が特に有効である。特に、リニアスケールとして長尺テープ式を用いた場合には、その伸縮により原点からの累積ピッチが絶対位置精度に合致していることが期待できないため、有効である。

0011

また、本発明の印刷方法は、版が載置された版定盤を移送方向に複数並べた状態で支持し、これら版定盤を往復動可能に移送する版定盤台車と、被印刷物が載置されたワーク定盤を前記移送方向に往復動可能に移送するワーク定盤台車と、前記移送方向に並列に設置され、ぞれぞれの前記版に対応して設けられた複数のブランケット胴と、を備えた印刷装置の印刷方法であって、前記版定盤台車が、前記版と前記ブランケット胴との間で転写を行う前の版転写開始位置から、版転写が終了する版転写終了位置まで移動する間に、各前記版と、対応する各前記ブランケット胴との間で同時に転写を行い、前記ワーク定盤台車が、各前記ブランケット胴から前記被印刷物に絵柄を転写する前のワーク転写開始位置から、絵柄の転写が終了するワーク転写終了位置まで移動する間に、各前記ブランケット胴から前記被印刷物への転写が順次行われることを特徴とする。

0012

版定盤台車が、版転写開始位置から版転写終了位置まで移動する間に、各版と各ブランケット胴との間で版転写が同時に行われる。したがって、版定盤台車の移動距離は、一つの版に対応する距離だけで済む。したがって、版からブランケットへの版転写時間を短くすることができる。
被印刷物への転写は、ワーク定盤台車が、ワーク転写開始位置からワーク転写終了位置まで移動する間に、各ブランケット胴と被印刷物との間で順次行われる。このように、特許文献1で示した印刷装置のようにワーク定盤台車が往復動することがないので、ブランケット胴から被印刷物への転写時間を短くすることができる

発明の効果

0013

版定盤台車によって、各版と各ブランケット胴との間で転写を同時に行い、ワーク定盤台車によって、各ブランケット胴と被印刷物との間で転写を順次行うこととしたので、印刷時間(タクトタイム)を短くすることができる
また、版定盤台車およびワーク定盤台車の原点位置検出を共通としたので、各台車の位置を正確に揃えることができ、絵柄の転写精度を向上させることができる。

発明を実施するための最良の形態

0014

以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する
図1(a)には、本実施形態にかかる印刷装置1の側面図が示されている。本実施形態にかかる印刷装置1は、液晶ディスプレイのカラーフィルタを印刷する平台印刷装置である。
印刷装置1は、複数の版定盤9を移送する版定盤台車5と、ガラス基板を移送するガラス定盤台車(ワーク定盤台車)7とを備えている。これらの台車5,7は、架台3内で印刷方向(図において左右方向)に往復動する。

0015

版定盤台車5上には、4つの版定盤9a,b,c,d(以下、版定盤を指すときに単に符号9を用いる場合もある。)が設置されている。各版定盤9a,b,c,dは、それぞれ、BK(黒)、R(赤)、G(緑)及びB(青)の各色に対応したものとなっている。版定盤9a,b,c,dは、平板とされており、その上部に刷版となる凸版が載置される。凸版は、版定盤9上に形成されたマーカに合わせて位置決めされる。凸版の表面には、最終的に得られる所望の絵柄を反転させた反転絵柄が形成されている。後述するように、反転絵柄に合わせて形成された凸部によって、全面にインキが塗布されたブランケット胴13のブランケットからインキが除去される。
ここで、「反転絵柄」とは、ガラス基板に印刷される絵柄に対してポジネガを反転させた絵柄を意味し、ガラス基板に印刷される絵柄に対して左右や天地(印刷方向)の方向を反対にした絵柄を意味するのではない。

0016

版定盤台車5は、図1(a)において左方から、版洗浄位置A、版転写開始位置B、及び版転写終了位置Cの間を往復動する。なお、各符号A,B,Cは、版定盤台車5の図において左下位置を基準として示している。
版定盤台車5の側部には、版転写開始位置Bにて、架台3側に固定された原点19を検出する原点検出センサ20が設けられている。原点検出センサ20および原点19は、例えばリミットスイッチ式とされている。

0017

ガラス定盤台車7上には、ガラス定盤(ワーク定盤)11が設置されており、このガラス定盤11上にガラス基板(被印刷物)が載置される。ガラス基板は、ガラス定盤11に予め形成されたマーカに合わせて位置決めされる。
ガラス定盤台車7は、図において右方から、ガラス基板設置交換位置A’、ガラス転写終了位置(ワーク転写終了位置)C’、及びガラス転写開始位置(ワーク転写開始位置)B’の間を往復動する。なお、各符号A’,B’,C’は、ガラス定盤台車7の図において左下位置を基準として示している。
ガラス定盤台車7の側部には、ガラス転写開始位置B’にて、架台3側に固定された原点19を検出する原点検出センサ22が設けられている。原点検出センサ22および原点19は、例えばリミットスイッチ式とされている。

0018

印刷装置1の略中央には、4本のブランケット胴13a,b,c,d(以下、ブランケット胴を指すときに単に符号13を用いる場合もある。)が印刷方向(移送方向)に並んだ状態で設けられている。これらブランケット胴13の下方を、版定盤9及びガラス定盤11が通過するようになっている。
各ブランケット胴13a,b,c,dは、それぞれ、版定盤9a,b,c,dに対応している。つまり、第1ブランケット胴13aは第1版定盤9aに、第2ブランケット胴13bは第2版定盤9bに、第3ブランケット胴13cは第3版定盤9cに、第4ブランケット胴13dは第4版定盤9dに対応している。

0019

各ブランケット胴13a,b,c,dの側方には、それぞれ、塗工装置15a,b,c,dが設けられている。塗工装置15a,b,c,dは、それぞれ、BK(黒)、R(赤)、G(緑)及びB(青)のインキを供給する装置である。塗工装置15から供給されたインキは、ブランケット胴13に巻回されたブランケットの全体に塗布される。

0020

印刷装置1の左方には、版定盤9を洗浄する版洗浄装置17が設けられている。この版洗浄装置17によって、ブランケット胴13から受理した反転絵柄に対応する凸版上のインキが除去される。

0021

図2図4には、ガラス定盤台車7の駆動方法が示されている。版定盤台車5についても同様の駆動方法とされている。したがって、版定盤台車5の駆動方法の説明は省略する。
図2に示すように、架台3には、架台3の長手方向(印刷方向)に沿って2本のレール30が設けられている。
レール30間に位置する架台3の中央部には、印刷方向に向かって凹所32が形成されており(例えば図3参照)、この凹所32に複数のマグネット34が設置されている。各マグネット34は、例えば永久磁石とされ、印刷方向に、交互に反対の磁界を有するように並べられている。

0022

レール30の外側方には、印刷方向に沿ってリニアスケール36が設けられている(例えば図4参照)。このリニアスケール36は、架台3に固定されており、その上面には、印刷方向に対して直交する多数の線分を有する目盛りが形成されている。
リニアスケール36としては、長尺テープとされており、このテープを架台3上に貼付することによって設ける。
リニアスケール36は、版定盤台車5用のスケールとしても用いられ、共通のスケールとされている。これにより、スケールによる誤差を防止している。

0023

ガラス定盤台車7の下方には、その四隅に、レール30上を摺動するスライダ40が設けられている。ガラス定盤台車7の下面中央には、リニアモータ42が設けられている。リニアモータ42は、図示しない制御部によって交番磁界が形成されるようになっており、架台3側に固定されたマグネット34との間で形成される引力および斥力を利用して印刷方向に駆動力を得るものである。
ガラス定盤台車7の側壁には、リニアスケール36に形成された線分を読みとるリニアセンサ44が設けられている(例えば図3参照)。

0024

上記構成のガラス定盤台車7は、以下のように動作する。
図示しない制御部によってリニアモータ42の磁界が切り換えられる。これにより、架台3側に設置したマグネット34との間で引力・斥力が生じることにより、架台3の長手方向に駆動力が生じる。この駆動力によって、ガラス定盤台車7は、スライダ40を介してレール30上を走行する。制御部によってリニアモータ42に与えられる交番磁界の切替えパターンによって、ガラス定盤台車7は、往復動することができるようになっている。

0025

ガラス定盤台車7の走行位置は、リニアスケール36及びリニアセンサ44によって把握されるようになっている。これらリニアスケール36及びリニアセンサ44は、インクリメント式のリニアエンコーダとされている。したがって、相対位置については正確に検出することができるが、特に長尺のリニアスケールの場合、伸縮しやすいため、原点からの累積ピッチが絶対精度に合致していることが期待できず、絶対位置を正確に検出することは困難となっている。そこで、ガラス定盤台車7には、色間の誤差を少なくするため、原点検出センサ22が設けられており、この原点検出センサ22が、架台3に固定された原点19を検出することにより、リニアスケール36の歪による誤差があったとしても、各定盤シリンダとの相対位置には位置ずれがないため、絶対位置の基準が得られるようになっている。

0026

版定盤台車5についても、ガラス定盤台車7と同様にリニアモータによって駆動され、共通のリニアスケール36を読みとることによって走行位置が検出されるようになっている。また、原点検出センサ20(図1(a)参照)によって原点19を検出する点も、ガラス定盤台車7と同様である。

0027

次に、図1(b)を用いて、上記印刷装置1による印刷工程について説明する。図1(b)の横方向の位置は、図1(a)の横方向の位置に一致している。
印刷を開始する際には、先ず、塗工装置15により、各ブランケット胴13のブランケットに対して各色のインキが塗布される。
そして、版洗浄位置Aに位置する版定盤台車5は、版転写開始位置Bまで移動する。このとき、各版定盤9上の凸版は、版洗浄装置17によって洗浄されており、インキは除去されている。版定盤台車5の走行中は、図2及び図3にて説明したように、版定盤台車5に設けられたリニアセンサ(図示せず)がリニアスケール36の目盛りを読みとることにより、版定盤台車5の走行位置が把握されるようになっている。

0028

版定盤台車5が版転写開始位置Bに到達すると、各版定盤9上の凸版の先端は、対応するブランケット胴13の直下(即ち、ニップ位置直前)に位置される。図1(a)には、この状態が示されている。この版転写開始位置Bにて、原点検出センサ20によって原点19が検出され、印刷方向における版定盤台車5の絶対位置が決定される。

0029

原点位置が検出された後に、版定盤台車5は、版転写終了位置Cまで移動する。この際に、ブランケット胴13に巻回されたブランケットから、反転絵柄が版定盤9上の凸版へと転移される(版転写)。このように、版定盤台車5が1つの凸版に対応する印刷方向(天地方向)長さだけ移動するのみで、各ブランケット胴13のブランケットから反転絵柄が除去される。
そして、版定盤台車5は、逆方向(図1において左方)へ進行し、版洗浄位置Aに復帰する。この版洗浄位置Aにて、各版定盤9上の凸版に転移された反転絵柄に対応するインキが除去される。

0030

一方、ガラス定盤台車7は、版定盤台車5が版洗浄位置Aから版転写開始位置B、そして版転写終了位置Cまで移動している間は、ガラス基板設置交換位置A’にて待機している。この間に、印刷済みのガラス基板を取り外し、次に印刷を行うガラス基板をガラス定盤上11に設置する作業が行われる。

0031

版定盤台車5が版転写終了位置Cから版洗浄位置Aへと復帰すると同時に、ガラス定盤台車7は、ガラス基板設置交換位置A’からガラス転写開始位置B’へと移動する。ガラス定盤台車7の走行中は、図2及び図3に示したように、リニアセンサ44がリニアスケール36の目盛りを読みとることにより、ガラス定盤台車7の走行位置が把握されるようになっている。

0032

ガラス定盤台車7がガラス転写開始位置B’に到達すると、各ガラス定盤11上のガラス基板の先端は、図において最も左端に位置するBKインキ用のブランケット胴13aの直下(即ち、ニップ位置の直前)に位置される。このガラス転写開始位置B’にて、原点検出センサ22によって原点19が検出され、印刷方向におけるガラス定盤台車7の絶対位置が決定される。ここで用いられる原点19は、版定盤台車5と同一のものである。

0033

原点位置が検出された後に、ガラス定盤台車7は、ガラス転写終了位置C’まで移動する。この際に、各ブランケット胴13に巻回されたブランケットに残された絵柄が、ガラス定盤11上のガラス基板へと転写される(ガラス基板転写)。このように、ガラス定盤台車7がガラス転写開始位置B’からガラス転写終了位置C’まで一方向に連続的に移動する一連の動作の間に、4つのブランケット胴13a,b,c,dからガラス基板上へと絵柄が順次重ねられて転写されることになる。

0034

そして、ガラス定盤台車7は、ガラス基板設置交換位置A’に復帰する。このガラス基板設置交換位置A’にて、印刷終了後のガラス基板がガラス定盤11から取り外され、次の新たなガラス基板がガラス定盤11上に設置される。
以上の工程により、1枚のガラス基板に対する印刷が終了する。

0035

以上説明したように、本実施形態にかかる印刷装置1およびその印刷方法によれば、以下の作用効果を奏する。
版定盤台車5が、版転写開始位置Bから版転写終了位置Cまで移動する間に、各版定盤9上の凸版と各ブランケット胴13との間で版転写が同時に行われる。したがって、版定盤台車の移動距離は、一つの凸版に対応する距離だけで済む。したがって、凸版とブランケットへとの版転写時間を短くすることができる。

0036

ガラス基板への転写は、ガラス定盤台車7が、ガラス転写開始位置B’からガラス転写終了位置C’まで移動する間に、各ブランケット胴13とガラス基板との間で順次行われる。このようにガラス定盤台車7が一方向に一連の動作をすることにより絵柄の転写が行われるので、特許文献1で示した印刷装置のようにワーク定盤台車が往復動する場合に比べて、ブランケット胴13からガラス基板への転写時間を短くすることができる

0037

版定盤台車5の版転写開始位置Bにおける原点位置検出、および、ガラス定盤台車7のガラス転写開始位置B’における原点位置検出について、共通の原点19を用いることとしたので、版定盤台車5およびガラス定盤台車7の位置精度を揃えることができる。したがって、転写される絵柄の位置精度を向上させることができる。特に、各台車5,7の走行位置を検出する手段として、インクリメント式のリニアスケール36を用いており、さらに長尺テープを用いた場合には、その伸縮により原点からの累積ピッチが絶対位置精度に合致していることが期待できないため、このような共通の原点を用いた絶対位置の検出が特に有効である。

0038

なお、本実施形態では液晶ディスプレイのカラーフィルの印刷を一例として示したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、本実施形態では、BK(黒)、R(赤)、G(緑)及びB(青)にそれぞれ対応する4つのブランケット胴13a,b,c,dからガラス基板上へと絵柄を順次重ねて転写し、印刷するものとしたが、予めBKが形成されたガラス基板上に、R(赤)、G(緑)及びB(青)に対応する3つのブランケット胴を用いて順次ガラス基板上へ転写するようにしてもよい。
また、原点19の検出方法としては、共通の原点を用いればよく、図1(a)に示したように、転写開始位置B,B’の直下に原点19を位置させることに限定されるものではない。つまり、版定盤台車5の原点検出センサ20およびガラス定盤台車7の原点検出センサ22が読みとることができる位置に原点が設置されていればよい。
また、反転印刷について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、グラビアオフセット印刷にも適用することができる。

図面の簡単な説明

0039

本発明の一実施形態にかかる印刷装置を示し、(a)は側面図であり、(b)は版定盤台車およびガラス定盤台車の動きを示した図である。
ガラス定盤台車の駆動方法を示した斜視図である。
図2のIII−III断面を示した横断面図である。
レールの側方にリニアスケールが設けられた状態を示した斜視図である。

符号の説明

0040

1印刷装置
5版定盤台車
7ガラス定盤台車(ワーク定盤台車)
9a,b,c,d版定盤
13a,b,c,dブランケット胴
B版転写開始位置
C 版転写終了位置
B’ガラス転写開始位置(ワーク転写開始位置)
C’ ガラス転写終了位置(ワーク転写終了位置)

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