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図面 (6)

課題

体液排泄部と密着して体液の伝い漏れを防止できであって、かつ、その機能が効果的に発揮できる装着位置が示唆されている吸収性物品を提供する。

解決手段

吸収性物品1に弾性部材34、35を用いて長手方向中心隆起させた膨出手段30を備えるようにし、かつ、その膨出手段30が好適な位置に配置されるように、吸収性物品1の両側縁において使用者大腿部と合わせる位置を長手方向中心線に向って凹む括れ部(両側縁の間が最狭となる部分)で示す構造とし、前記膨出手段30を起立させるための弾性部材34、35の固定端を括れ部から前方に90mm以上、後方に40mm以上とした。

概要

背景

従来より、吸収性物品については、着用者の身体と吸収性物品との間に隙間が生じて漏れが発生してしまうことを防ぐため、身体と吸収性物品との密着性を高めて体液の伝い漏れを防止するための様々な検討がなされている。このような漏れ防止を高めた吸収性物品としては、以下に示すようなものが挙げられる。

例えば、特許文献1に示す吸収性物品では、吸収層の上に弾性部材透液性シートとで形成された立体壁が設けられており、この立体壁が弾性部材の弾性力収縮力によりT字形状立ち上がっている。かかる立体壁の身体に接する部分(天面)は、装着時において着用者の局部に密着できるようになっているため、粘着層下着に固定されている吸収性物品の裏面層が動いたとしても、肌に当接している立体壁の天面は局部に密着したままでいることができ、体液が身体を伝い漏れることを防止できる。

また、特許文献2に示す吸収性物品では、体液の横漏れ防止のために下着に巻きつけるフラップと、フィット性を優れたものとするために中高部を有する吸収体及び外方に曲率中心を有する実質的に円弧状のフィットエンボスとを備えたものとなっている。そして、フラップの長手方向中心線または吸収性物品の括れ部の最も狭い位置を結ぶ線と、フィットエンボスの曲率中心を結ぶ線と、吸収体の中高部の長手方向中心線とが、この順となるように前側で位置づけられており、装着時におけるフィット性をも確保できるようになっている。

更に、特許文献3に示す吸収性物品では、身体の体液排泄口への吸収性物品の対応位置を特定する特定構造部(サイドエンボス及びウイング)を有し、かかる特定構造部中心から長手方向の前端部までの長さが少なくとも125mm以上となっている。これにより特に前方からの体液の漏れを防止できるようになっている。

特開2002−320638号公報
特開2001−95846号公報
特開2001−276123号公報

概要

体液排泄部と密着して体液の伝い漏れを防止できであって、かつ、その機能が効果的に発揮できる装着位置が示唆されている吸収性物品を提供する。吸収性物品1に弾性部材34、35を用いて長手方向中心隆起させた膨出手段30を備えるようにし、かつ、その膨出手段30が好適な位置に配置されるように、吸収性物品1の両側縁において使用者大腿部と合わせる位置を長手方向中心線に向って凹む括れ部(両側縁の間が最狭となる部分)で示す構造とし、前記膨出手段30を起立させるための弾性部材34、35の固定端を括れ部から前方に90mm以上、後方に40mm以上とした。

目的

本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、体液排泄部と密着して体液の伝い漏れを防止できるものであって、かつ、その機能が効果的に発現できる装着位置が示唆されている吸収性物品を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

液透過性トップシートと、液不透過性バックシートと、これらの間に配置され体液を吸収して保持する吸収体と、から成る吸収性物品であって、長手方向と短手方向とを有する実質的に縦長形状であり、装着時に着用者の身体の前後に対応する前方及び後方を有し、両側縁部には前記短手方向において前記吸収性物品を二等分する長手方向中心線に向かって幅方向に凹む括れ部を有するものであって、前記トップシートと前記吸収体との間には、前記吸収性物品の前記長手方向の中心線に沿って延びていて前記トップシートの前記中心線付近膨出させる膨出手段を備え、前記膨出手段は、前記吸収性物品の長手方向中心線に平行に延びるように固定配置された複数の弾性部材の前記長手方向への縮み応力により前記トップシート側起立するものであり、前記弾性部材の固定端部は、一方端部が前記括れ部の最狭部となるところから90mm以上前方に位置づけられ、他方固定端部が前記括れ部の最狭部となるところから40mm以上後方に位置づけられた吸収性物品。

請求項2

液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置され体液を吸収して保持する吸収体と、から成り、長手方向と短手方向とを有する実質的に縦長形状の吸収性物品であって、少なくとも前記長手方向の両側縁には前記吸収性物品の構成部材の離間を防ぐためのラウンドシール間欠的に設けられ、前記ラウンドシールの非存在領域において着用者の大腿部の装着位置を示唆するものであり、前記トップシートと前記吸収体との間には、前記吸収性物品の前記長手方向の中心線に沿って延びていて前記トップシートの前記中心線付近を膨出させる膨出手段を備え、前記膨出手段は、前記吸収性物品の長手方向中心線に平行に延びるように固定配置された複数の弾性部材の前記長手方向への縮み応力により前記トップシート側に起立するものであり、前記弾性部材の固定端部は、前記ラウンドシールの前記非存在領域の長手方向の略中央点から90mm以上前方の位置にあり、他方固定端部が前記略中央点から40mm以上後方の位置にある吸収性物品。

請求項3

液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置され体液を吸収して保持する吸収体と、から成る吸収性物品であって、長手方向と短手方向とを有する実質的に縦長形状であり、装着時に着用者の身体の前後に対応する前方及び後方を有し、両側縁部には装着時に下着まきつけて前記吸収性物品を固定するための一対の折り返しフラップを備えるものであって、前記トップシートと前記吸収体との間には、前記吸収性物品の前記長手方向の中心線に沿って延びていて前記トップシートの前記中心線付近を膨出させる膨出手段を備え、前記膨出手段は、前記吸収性物品の長手方向中心線に平行に延びるように固定配置された複数の弾性部材の前記長手方向への縮み応力により前記トップシート側に起立するものであり、前記弾性部材の固定端部は、前記一対の折り返しフラップの長手方向の略中央点から90mm以上前方の位置にあり、他方固定端部が前記中央点から40mm以上後方の位置にある吸収性物品。

技術分野

0001

本発明は、体液吸収能を有する吸収性物品係り、特に身体への密着性が高く、かつ、位置ずれが生じないよう正しく装着できる吸収性物品に関する。

背景技術

0002

従来より、吸収性物品については、着用者の身体と吸収性物品との間に隙間が生じて漏れが発生してしまうことを防ぐため、身体と吸収性物品との密着性を高めて体液の伝い漏れを防止するための様々な検討がなされている。このような漏れ防止を高めた吸収性物品としては、以下に示すようなものが挙げられる。

0003

例えば、特許文献1に示す吸収性物品では、吸収層の上に弾性部材透液性シートとで形成された立体壁が設けられており、この立体壁が弾性部材の弾性力収縮力によりT字形状立ち上がっている。かかる立体壁の身体に接する部分(天面)は、装着時において着用者の局部に密着できるようになっているため、粘着層下着に固定されている吸収性物品の裏面層が動いたとしても、肌に当接している立体壁の天面は局部に密着したままでいることができ、体液が身体を伝い漏れることを防止できる。

0004

また、特許文献2に示す吸収性物品では、体液の横漏れ防止のために下着に巻きつけるフラップと、フィット性を優れたものとするために中高部を有する吸収体及び外方に曲率中心を有する実質的に円弧状のフィットエンボスとを備えたものとなっている。そして、フラップの長手方向中心線または吸収性物品の括れ部の最も狭い位置を結ぶ線と、フィットエンボスの曲率中心を結ぶ線と、吸収体の中高部の長手方向中心線とが、この順となるように前側で位置づけられており、装着時におけるフィット性をも確保できるようになっている。

0005

更に、特許文献3に示す吸収性物品では、身体の体液排泄口への吸収性物品の対応位置を特定する特定構造部(サイドエンボス及びウイング)を有し、かかる特定構造部中心から長手方向の前端部までの長さが少なくとも125mm以上となっている。これにより特に前方からの体液の漏れを防止できるようになっている。

0006

特開2002−320638号公報
特開2001−95846号公報
特開2001−276123号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、特許文献1では、着用者が吸収性物品を装着する場合、装着する位置の目安位置と立体壁の位置関係とが吸収性物品において規定されていないため、装着位置が着用者まかせになり、理想の装着位置に対して、前後にずれが発生した場合に、立体壁で形成される隆起部と局部が密着しないまま装着が固定され、体液の伝い漏れ防止機能が十分発揮できない。特に、吸収性物品の縦方向長さが長い場合や、隆起部の位置が視覚的に不明瞭であった場合にリスクが大きい。

0008

また、特許文献2ではフラップの長手方向中心線または前記括れ部の最も狭い位置を結ぶ線がショーツの最も狭い位置に位置決めされ、動作時のフィット性に優れたものとなるが、吸収体の中高部には排血口長手方向中心近傍に位置させることができるものの、尿道口はこの位置に来ることができず、失禁用としては吸収性が十分に発揮できない吸収性物品となっている。そして、特許文献3では、身体の特定構造部(サイドエンボス及びウイング)と製品前端部までの距離を長く規定したにすぎないため、前漏れ防止の一助となっても装着時の密着性を高めるものではない。

0009

本発明はこのような従来の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、体液排泄部と密着して体液の伝い漏れを防止できるものであって、かつ、その機能が効果的に発現できる装着位置が示唆されている吸収性物品を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

このような問題を解決するために、本発明者らは、吸収性物品に弾性部材を用いて長手方向中心を隆起させた膨出手段を備えるようにし、しかも、その膨出手段が好適な位置に配置されるような吸収性物品とした。具体的には、吸収性物品の両側縁において着用者の大腿部と合わせる位置から所定の範囲に膨出手段を設ける構造とした。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。

0011

(1)液透過性トップシートと、液不透過性バックシートと、これらの間に配置され体液を吸収して保持する吸収体と、から成る吸収性物品であって、長手方向と短手方向とを有する実質的に縦長形状であり、装着時に着用者の身体の前後に対応する前方及び後方を有し、両側縁部には前記短手方向において前記吸収性物品を二等分する長手方向中心線に向かって幅方向に凹む括れ部を有するものであって、前記トップシートと前記吸収体との間には、前記吸収性物品の前記長手方向の中心線に沿って延びていて前記トップシートの前記中心線付近を膨出させる膨出手段を備え、前記膨出手段は、前記吸収性物品の長手方向中心線に平行に延びるように固定配置された複数の弾性部材の前記長手方向への縮み応力により前記トップシート側起立するものであり、前記弾性部材の固定端部は、一方端部が前記括れ部の最狭部となるところから90mm以上前方に位置づけられ、他方固定端部が前記括れ部の最狭部となるところから40mm以上後方に位置づけられた吸収性物品。

0012

本発明によれば、膨出手段を構成する弾性部材は、大腿部の中央に位置する括れ部から前に90mm以上の地点始端とし、括れ部から後に40mm以上の地点を終端としている。これは、排泄部の個人差等を考慮したものである。即ち、一般的な成人女性陰唇前方交連から陰唇後方交連までの距離は、平均で80mm程度である。また、陰唇前方交連から膣口までの距離は70mm程度であり、膣口から陰唇後方交連までの距離は10mm程度であり、尿道口は陰唇前方交連と膣口との間に存在し、尿道口から膣口までの距離は20mm程度である。ここで、左右大腿部の中心位置、及び、下着の股間部の中心位置が、膣口から尿道口側10mm程度の範囲内に位置すると、左右大腿部及び下着の股間部の中心位置から陰唇前方交連までの距離は60〜70mm程度、前記中心位置から陰唇後方交連までの距離は10〜20mm程度となる。このため始端が90mm以上前方に、終端が40mm以上後方に規定される。なお、本明細書において「排泄部」とは、陰唇前方交連から陰唇後方交連まで(陰裂全体)をいう。これは、例えば立ち姿勢では大陰唇が閉じて尿道口が隠れてしまう場合があるが、このような状態において尿が排泄された場合には尿は陰唇内部を伝うために見かけ上は陰裂全体が排泄口となるところ、本発明は、このような状態における尿漏れをも防止していることによる。

0013

このように膨出手段を構成する弾性部材の配置位置を規定することにより、例えば腹圧性失禁と称されるくしゃみをしたようなときに生じる軽い失禁では、尿排泄部から排泄される尿がわずかであるために尿は身体の表面(更に詳しくは陰唇の外表面)を伝わろうとするが、トップシートを介した膨出手段が排泄口に密着しているためにこの尿をトップシート及び膨出手段が捕捉しやすく、尿は膨出手段を構成する液透過性シートを伝わって吸収体に吸収されやすくなっている。また、膣口に対しても膨出手段が密着するので、経血を捕捉しやすくなっている。即ち、本発明によれば、着用者の体液排泄部が弾性部材の収縮力により隆起した膨出手段に確実に密着することとなる。

0014

(2)液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置され体液を吸収して保持する吸収体と、から成り、長手方向と短手方向とを有する実質的に縦長形状の吸収性物品であって、少なくとも前記長手方向の両側縁には前記吸収性物品の構成部材の離間を防ぐためのラウンドシール間欠的に設けられ、前記ラウンドシールの非存在領域において着用者の大腿部の装着位置を示唆するものであり、前記トップシートと前記吸収体との間には、前記吸収性物品の前記長手方向の中心線に沿って延びていて前記トップシートの前記中心線付近を膨出させる膨出手段を備え、前記膨出手段は、前記吸収性物品の長手方向中心線に平行に延びるように固定配置された複数の弾性部材の前記長手方向への縮み応力により前記トップシート側に起立するものであり、前記弾性部材の固定端部は、前記ラウンドシールの前記非存在領域の長手方向の略中央点から90mm以上前方の位置にあり、他方固定端部が前記略中央点から40mm以上後方の位置にある吸収性物品。

0015

本発明によれば、着用者が装着時に大腿部を配置する部分がラウンドシールの非存在領域によって示唆されている。このようにすることにより、他の材料を付加するのではなく元来必要であったシールにより装着位置の示唆がなされていることになる。また、大腿部に接する部分にラウンドシールが非存在となるため、シールにより硬くなった部分が接することが回避されている。

0016

なお、上述の(1)の括れ部と本発明のラウンドシールの非存在領域を並存させるようにいてもよい。このようにすることにより、括れ部の最狭部が一層明確に着用者に認識させることができる。

0017

(3)液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これらの間に配置され体液を吸収して保持する吸収体と、から成る吸収性物品であって、長手方向と短手方向とを有する実質的に縦長形状であり、装着時に着用者の身体の前後に対応する前方及び後方を有し、両側縁部には装着時に下着にまきつけて前記吸収性物品を固定するための一対の折り返しフラップを備えるものであって、前記トップシートと前記吸収体との間には、前記吸収性物品の前記長手方向の中心線に沿って延びていて前記トップシートの前記中心線付近を膨出させる膨出手段を備え、前記膨出手段は、前記吸収性物品の長手方向中心線に平行に延びるように固定配置された複数の弾性部材の前記長手方向への縮み応力により前記トップシート側に起立するものであり、前記弾性部材の固定端部は、前記一対の折り返しフラップの長手方向の略中央点から90mm以上前方の位置にあり、他方固定端部が前記中央点から40mm以上後方の位置にある吸収性物品。

0018

本発明によれば、下着に巻きつけるための折り返しフラップが着用者の位置決めを補助するものとなっている。ここで、折り返しフラップは下着のクロッチ部分において下着に巻きつけるものであるため、その中心は大腿部中心に位置することとなり、この地点より所定の範囲に膨出手段を構成する弾性部材の前端及び後端が位置づけられることとなる。即ち、本発明によれば、折り返しフラップが位置ずれの防止と位置決めの示唆とを兼ね備えたものとなっている。

発明の効果

0019

以上説明してきたように、本発明によれば、吸収性物品の両側縁に設けられた括れ部の最狭部やラウンドシールの非存在領域及び折り返しフラップの長手方向の略中央を大腿部の中央に合わせて、または、下着の股下部と合わせて装着することにより、着用者の排泄部は、膨出手段と確実に接触する。このため、尿や経血などの体液を確実に捕捉することができる。

発明を実施するための最良の形態

0020

以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、第1実施形態以外の実施形態の説明において、第1実施形態と共通するものについては、同一符号を付し、その説明を省略若しくは簡略化する。

0021

<第1実施形態>
図1は本実施形態に係る吸収性物品の斜視図であり、図2はこの吸収性物品が平面状に展開された状態を示す平面図であり、図3図2中のA−A線で切断した断面図であり、図4図2中のB−B線で切断した断面図である。

0022

基本構造
図1に示す吸収性物品1は、特に高齢女性の失禁患者が使用するのに適したものであり、腹圧性失禁により少量排泄された尿を捕捉しやすく、また切迫性失禁によって一時に比較的多量の尿が排泄された尿を捕捉して吸収する機能も発揮できるものである。また着用者の身体形状に沿いやすいように、表面が窪んだ凹曲面形状となっている。

0023

図2に示すように、吸収性物品1は縦方向(Y方向)の長さ寸法が、幅方向(X方向)の寸法よりも長い縦長形状である。縦方向の長さ寸法は、300〜500mm程度であり、幅方向の寸法は100〜200mm程度である。また、下着と身体との間に装着した状態で、厚みが10〜40mm程度である。

0024

吸収性物品1は、前縁部2と後縁部3、及び右側縁部4と左側縁部5を有している。そして、縦方向の長さL1の部分では、右側縁部4に曲線状の凹部4aが、左側縁部5に凹部5aが形成されて、左右側縁部が縦方向中心線Oに向かって窪む括れ部となっている。そして、凹部4a及び凹部5aが形成されている部分が大腿部の内側に位置するように装着されることとなる。即ち、着用者が吸収性物品1を装着する場合、吸収性物品1を直接肌に当ててから下着を履いて装着する場合と、吸収性物品1を下着に装着させてからその下着を履くことにより吸収性物品1を装着する場合とが考えられる。前者の場合は、凹部4aを右足の大腿部、凹部5aを左足の大腿部にそれぞれ位置するようにして装着される。また、後者の場合は、下着の股部(クロッチ部)の右凹部に吸収性物品1の凹部4aを左凹部に凹部5aをそれぞれ合わせて装着させる。このため、結果としていずれの装着方法によっても、吸収性物品1の凹部4a及び凹部5aは、着用者の大腿部の内側に位置して装着されることとなる。

0025

凹部4aと凹部5aとの間においては吸収性物品1の幅方向の寸法が他の部分よりも小さくなるが、この幅方向距離の最狭部位置は、凹部4aと5aのほぼ中間に位置するポイント4a’、ポイント5a’との間において形成されている。

0026

〔ラウンドシール〕
吸収性物品の前縁部2にはラウンドシール51が、後縁部3にはラウンドシール52が、それぞれ縦方向の長さが3〜15mm程度、横幅方向の長さは防漏手段である一対のサイドギャザー20の支点間距離よりも内側に形成されている。そして、右側縁部4に沿ってラウンドシール53とラウンドシール54とが、左側縁部5に沿ってラウンドシール55及びラウンドシール56がそれぞれ形成されている。また、左右側縁のポイント4a’、ポイント5a’をほぼ中心としてラウンドシールが形成されていないランドシール非存在領域が設けられており、この領域の縦方向の長さは好ましくは20〜150mm程度である。このような領域を設けることにより、凹部4aと凹部5aの位置をより際立てさせることができる。

0027

ラウンドシールはトップシートとバックシート、または、サイドシートとバックシートとを、熱エンボスによって加圧することにより形成され、シート間のホットメルト系接着剤とともに製品の口開き防止に用いられる。また、着用者への視覚効果も高められる。

0028

図1においてはラウンドシールのエンボスパターン格子柄であるが、ドット柄や他の多角形柄、絵柄などでもよい。また、ラウンドシールが形成していない箇所が他のエンボスパターンと異なるパターンで形成されていたり、ポイント4a’及びポイント5a’の位置でエンボスパターンが吸収体側に突出していてもよい。

0029

収縮部(センターギャザー)〕
図3に示すように、吸収性物品1はトップシート11と吸収体12との間に膨出手段30を有する。膨出手段30は図2に示す縦方向中心線Oを挟む両側において折り畳まれた一連の液透過性シート31から成る。具体的には、図3に示すように天面部32、起立部33を構成するように折られており、天面部32においては折り重ねられた液透過性シート31の間には、縦方向中心線Oを挟んで対象となるように、右側に弾性部材34が、左側に弾性部材35が、それぞれ4本づつ、縦方向へ1.2〜2倍の範囲で伸ばされた状態で液透過性シート31に固定されている。

0030

弾性部材34及び弾性部材35は、図2に示す領域L2において配置され、この部分において膨出手段30の収縮部(センターギャザー)を形成している。即ち、かかる領域L2は、弾性部材34がホットメルト系接着剤で接着固定されている前方固定端34aから後方固定端34bまで、弾性部材35が接着固定されている前方固定端35aから後方固定端35bまでの両領域を示しており、長さはいずれも130〜230mm程度である。

0031

ポイント4a’から前方固定端34a、ポイント5a’から前方固定端35aまでの領域L5は、排泄部の個人差等を考慮してそれぞれ90mm以上となっている。また、領域L4は、ポイント4a’から後方固定端34b、ポイント5a’から後方固定端35bまでの距離であり、40mm以上である。

0032

弾性部材34及び弾性部材35が配置された領域L2では、弾性部材34及び弾性部材35の収縮力によって、前方固定端35a及び後方固定端35bを起点として隆起し、膨出手段30を形成する。そして、着用者が、吸収性物品1の前記凹部4aと凹部5aをそれぞれ左右の大腿部にあわせて、または、下着の股下部と合わせて装着したとき、大腿部のほぼ中心にポイント4a’、及びポイント5a’が配置される。このとき、ポイント4a’及びポイント5a’と着用者の身体との位置関係は、ほぼ膣口から尿道口側10mm程度の範囲内にポイント4a’及びポイント5a’が位置し、陰唇前方交連はポイント4a’5a’から前方70mm程度に、膣口はポイント4a’及びポイント5a’と同等か後方10mm程度に位置する。

0033

そして、上述したように、弾性部材34及び35の前方固定端34a及び35aはそれぞれポイント4a’及び5a’よりも前方90mmに位置し、後方固定端34b及び35bはポイント4a’及び5a’よりも後方40mmの場所に位置し、弾性部材34及び35の収縮力により弾性収縮領域L2が隆起したときには、膨出手段30は陰唇前方交連20mm前方から膣口の30mm(陰唇後方交連の20mm後方)までの範囲で形成される。よって、着用者の排泄部は、膨出手段30と確実に接触することとなる。

0034

この点、ポイント4a’及び5a’が明らかでなく、着用者が吸収性物品1を装着するときに誤って位置ずれが発生して弾性部材34及び35の存在しない領域L3に尿排泄部が位置してしまったような場合には、排泄部直下の吸収性物品1は図4の状態で存在するため排泄部と吸収性物品1とが密着せず、上記の効果が低減されてしまうこととなる。

0035

<第2実施形態>
次に第2実施形態について説明する。図5は、第2実施形態に係る吸収性物品の展開図の実施の形態を示す図である。

0036

図5に示すように吸収性物品1は折り返しフラップ61を右側縁部4に、折り返しフラップ62を左側縁部5にそれぞれ備えている。この折り返しフラップ61、62は吸収性物品1の横方向の両側に左右に突出している。折り返しフラップの折り返し起点側の長さは好ましくは50〜100mm程度であり、幅は10〜30mm程度である。

0037

吸収性物品1を下着に装着するとき、下着の股間部に折り返しフラップ61及び折り返しフラップ62が位置するように装着され、これらは下着の股間部で着用者の身体と逆側に折り返される。このように用いられる折り返しフラップ61及び折り返しフラップ62は、装着後の位置ずれ防止及び体液の横漏れ防止に有効である。

0038

折り返しフラップ61の長さ方向中心位置であるポイント4a’から前方固定端34a、折り返しフラップ62の長さ方向中心位置であるポイント5a’から前方固定端35aまでの領域L3は、排泄部の個人差等を考慮してそれぞれ90mm以上となっている。また、領域L4は、ポイント4a’から後方固定端34b、ポイント5a’から後方固定端35bまでの距離であり、40mm以上である。このようにすることにより、着用者が、吸収性物品1の折り返しフラップ61及び折り返しフラップ62を大腿部にあわせて、または、下着の股下部と合わせて装着したとき、大腿部のほぼ中心にポイント4a’及びポイント5a’が存在することとなる。

0039

<構成部材>
〔トップシート〕
トップシート11は、親水性で液を透過する機能を有しているものである。好ましくは、親水処理された合成樹脂繊維のみで形成され、液保持機能を有するパルプなどの天然繊維高吸水性樹脂ポリビニールアルコールPVA)などの吸水性樹脂を含まないものが使用される。優れた液透過機能を発揮できるように、目付けが10〜40g/m2の範囲のスルーエア不織布を使用することが好ましい。スルーエア不織布は、芯部がポリプロピレン樹脂(PP)またはポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)で、部がポリエチレン樹脂(PE)の芯鞘型複合合成繊維、またはPET繊維PP繊維などで形成される。また、多数の液透過孔を有する樹脂フィルムで形成されてもよい。

0040

トップシート11は、噛み込みエンボス加工により、縦方向と横方向の少なくとも一方に向けて収縮するように凹凸賦形されたものが使用される。噛み込みエンボス加工は、表面に凹凸部を有する一対のロール間に不織布や樹脂フィルムを噛み込ませる工程で行われる。この工程を経ることにより、トップシート11は縦方向と横方向の少なくとも一方に伸縮性を有するようになる。その結果、トップシート11で覆われている膨出手段30が、吸収体12の表面から立ち上がりやすくなり、また膨出手段30がトップシート11と共に左右に比較的自由に動けるようになる。なお、トップシート11を、ポリウレタン繊維などの弾性伸縮性繊維を含む不織布などで形成し、トップシート11が弾性伸縮性を有するようにしてもよい。

0041

〔バックシート〕
図3図4に示すように、吸収性物品1の着衣対向側にはバックシート13が設けられている。このバックシート13の外形図2に示す吸収性物品1の外形と同じであり、バックシート13の縁部は、前記前縁部2と後縁部3、及び右側縁部4と左側縁部5に一致している。このバックシート13は、ポリエチレン樹脂フィルムなどの液不透過性で且つ非通気性樹脂フィルムで形成されている。また、バックシート13が、液不透過性で且つ通気性の樹脂フィルムで形成されてもよい。

0042

バックシート13の外面には感圧接着剤層14が設けられている。この感圧接着剤層14は、ゴム系などのホットメルト型接着剤を塗工して形成されたものである。図3図4では省略しているが、吸収性物品1を使用するまでは、感圧接着剤層14の表面に離型シート接着されて、感圧接着剤層14が保護されている。

0043

〔吸収体〕
バックシート13の上には吸収体12が設置され、バックシート13と吸収体12とがホットメルト型接着剤などで接着固定されている。吸収体12は、パルプ繊維と高吸水性樹脂とが混合されたものであり、高吸水性樹脂の含有比は、20〜60質量%程度であり、パルプ繊維と高吸水性樹脂の合計の目付けは、500〜2000g/m2程度であるが、これらの数値に限定されるものではない。吸収体12は、パルプ繊維と高吸水性樹脂とが混合された下層吸収体の上に、同じくパルプ繊維と高吸水性樹脂とが混合された上層吸収体を積層し、親水性のティッシュペーパーで包んだものである。

0044

〔膨出手段〕
吸収体12の受液側の表面には、液透過性シート31が設けられている。この液透過性シート31は、親水性で液を透過する機能を有しているものである。液透過性シート31は、好ましくは、親水処理された合成樹脂繊維のみで形成され、液保持機能を有するパルプなどの天然繊維、高吸水性樹脂、ポリビニールアルコール(PVA)などの吸水性樹脂を含まないものが使用される。優れた液透過機能を発揮できるように、液透過性シート31として、目付けが10〜40g/m2の範囲のスルーエア不織布を使用することが好ましい。スルーエア不織布は、芯部がポリプロピレン樹脂(PP)またはポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)で、鞘部がポリエチレン樹脂(PE)の芯鞘型複合合成繊維、またはPET樹脂繊維、PP樹脂繊維などで形成される。ただし、液透過性シート31を、前記パルプ繊維やレーヨン繊維などを含むもので形成することも可能である。

図面の簡単な説明

0045

第1実施形態に係る吸収性物品の斜視図である。
第1実施形態に係る吸収性物品が平面展開された状態を示す正面図である。
図2のA−Aで切断した断面図である。
図2のB−Bで切断した断面図である。
第2実施形態に係る吸収性物品が平面に展開された状態を示す正面図である。

符号の説明

0046

吸収体物品
2前縁部
3後縁部
4 右側縁部
5 左側縁部
11トップシート
12吸収体
13バックシート
14感圧接着剤層
20サイドギャザー
30膨出手段
31液透過性シート
32 天面部
33起立部
34、35弾性部材
51、52、53、54、55、56ラウンドシール
61、62 折り返しフラップ

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