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技術 回路遮断器

出願人 富士電機機器制御株式会社
発明者 浜田佳伸佐藤佑高外山健太郎
出願日 2005年11月7日 (14年7ヶ月経過) 出願番号 2005-321721
公開日 2007年5月24日 (13年1ヶ月経過) 公開番号 2007-128794
状態 特許登録済
技術分野 ブレーカ
主要キーワード 組立フレーム 左右サイドプレート ミドルカバー ミドルケース 変位軌跡 開閉ばね 異形穴 部品相互間
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年5月24日)のものです。
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図面 (7)

課題

ハンドルOFF操作トリップ動作時に、モールド樹脂ケース衝突荷重を直接加わえることなしに、可動接触子を所定の開極位置に正しく制止させることができる回路遮断器開閉機構を提供する。

解決手段

トグルリンク式の開閉機構が、ハンドルレバーラッチ,上リンクと下リンク19をトグル軸20で相互連結したトグルリンクおよび開閉ばねの各部品組立フレーム14に組み付けた構成になり、ハンドルのOFF操作,およびトリップ動作で可動接触子を閉極位置から開離駆動するようにした回路遮断器において、ハンドルのOFF操作,トリップ動作時に前記トグルリンクの変位位置規制して可動接触子を所定の開極位置に制止させるストッパ22を組立フレーム14のサイドプレートに設けた。

概要

背景

周知のように、頭記の回路遮断器は、ハンドル操作により可動接触子開閉し、また異常電流過電流)が流れた際にはトリップ動作して可動接触子を開極し、異常電流を遮断するものであり、主回路各相に対応する固定接触子と可動接触子からなる接触子部、消弧室、可動接触子を開閉駆動する開閉機構およびその引外し機構過電流検出装置モールドケースに組み込んだ構成になる(例えば、特許文献1参照)。
一方、上記の回路遮断器で短絡電流などの過電流を遮断すると、主回路の固定/可動接点間に発生したアークの熱を受けて蒸発した金属(接点材料)の溶融物アークガス随伴して周辺飛散し、開閉機構や引外し機構の可動部分に付着して遮断動作機能を損なうことがあることから、その対策として回路遮断器の筐体モールド樹脂ケース)を、下部ケースと、中央部に凹所を形成して下部ケースの上面に重ね合わせたミドルカバーと、ミドルカバーの凹所上面を覆うトップカバーとに分割した上で、前記の接触子部,消弧室,および過電流引外し装置を下部ケースに収設し、開閉機構および引外し機構はミドルケースの凹所に配置して下部ケース側の電流遮断部から絶縁壁で隔離し、過電流遮断時のアーク熱で接触子部から周囲に飛散する金属溶融物が開閉機構に回り込まないようにした組立構造の回路遮断器が本発明と同一出願人より特願2004−37964号として先に提案されており、次にその回路遮断器の全体構造を図3に示し、その開閉機構のOFF,ON,トリップ動作を図4〜図6で説明する。

まず、図3において、1は下部ケース2,ミドルカバー3,トップカバー4の三分割構造になるモールド樹脂ケース、5は電源側端子と一体の固定接触子、6は負荷側端子、7は可動接触子、8は可動接触子7を回動可能に支持した接触子ホルダ、9は消弧室、10はトグルリンク式の開閉機構、11は開閉機構10に連繋させた引外し機構(トリップクロスバーラッチ受け係合し、定常時は開閉機構のラッチ鎖錠位置掛止して開閉ばね蓄勢状態に保持する)、12はバイメタル式電磁式過電流検出部、13は開閉操作ハンドルであり、固定接触子5,可動接触子7,消弧室9は下部ケース2に収容し、開閉機構10および引外し機構11はミドルカバー3の凹所に収容している。
ここで、前記のトグルリンク式開閉機構10は、図4で示すように、組立フレーム14の左右サイドプレートの間に、開閉操作ハンドル13に結合して組立フレームに枢支したハンドルレバー15、レバー式のラッチ16,トリップクロスバー17に連繋してラッチ16を鎖錠位置に係止するラッチ受け17a、上リンク18と下リンク19とをトグル軸20で連結してラッチ16と接触子ホルダ8との間に架設したトグルリンク、および前記トグル軸20とハンドルレバー15の上端との間に張架した開閉ばね(引張りコイルばね)21を組み付けた構成になり、前記の下リンク19は、その下端側を図3に示したミドルカバー3の凹所底壁に開口した穴を通して下部ケース2側に配した接触子ホルダ8と連結するようにしている。なお、16a,18a,19aはそれぞれラッチ16,上リンク18,下リンク19の一端を組立フレーム14に枢支する支軸である。また、前記モールドケース1のカバー3は、その凹所を仕切る消弧室9側を傾斜壁として後記のようにハンドルOFF操作で開極する可動接触子7を傾斜壁面に突き当てて停止させるようにしている。さらに、前記の接触子ホルダ8の後部側には突起状のストッパ部8aを形成しておき、回路遮断器のトリップ動作時にこのストッパ部8aを下部ケース2の底壁面に突き当てて可動接触子7を開極位置に停止するようにしている。

上記の構成で、図4のように操作ハンドル13をOFF位置に倒した開極状態では、開閉ばね21のばね力を受けてトグルリンクの上リンク18(上リンク18の上端はラッチ16に連結されている)と下リンク19とが「逆くの字」状に座屈し、これにより接触子ホルダ8が時計方向に回動して可動接触子7を固定接触子5から上方に開離駆動させる。なお、この開極動作で開離移動した可動接触子7は、接触子の背面が回路遮断器のケースカバー3の凹所を仕切る前記の傾斜壁面(図3参照)に突き当たってこの位置に停止している。
また、前記のOFF状態から操作ハンドル13を図5のON位置に倒すと、開閉ばね21のばね力作用線反転(上リンク18とラッチ16との連結点よりも左側に移動)してトグルリンクの上リンク18と下リンク19とがほぼ一直線状に伸びる。これにより、下リンク19が接触子ホルダ8を下方に押し下げて可動接触子7を固定接触子5と当接する閉極位置に駆動する。

一方、回路遮断器のON状態で主回路に過電流が流れると、過電流検出部12(図3参照)からの機械的出力によりトリップクロスバー17が作動してラッチ16の鎖錠釈放する。これにより、図6で示すようにラッチ16が支軸16a(図4参照)を支点に反時計方向に回動し、この動きに伴いラッチ16に連結した上リンク18の上端が開閉ばね21の作用線の右側に移動する。この状態になると、開閉ばね21のばね力を受けてトグルリンクが「逆くの字」状に座屈し、これにより接触子ホルダ8が時計方向に回動して可動接触子7を開離駆動するとともに、接触子ホルダ8の後部に形成したストッパ部8aが下部ケース2の底壁面に突き当たって可動接触子7を開極位置に停止させる。
なお、このトリップ動作状態では、ハンドル13がON位置(図5参照)とOFF位置(図4参照)との中間のTRIP位置に停止してトリップ動作の状態を表示する。なお、トリップ動作後に回路遮断器を再投入するには、ハンドル13をTRIP位置から一旦OFF位置に移動してラッチ16をラッチ受け17aに係止(リセット)させた後に、ハンドル13をON位置に倒して可動接触子7を閉極させる。
特開平10−125205号公報

概要

ハンドルのOFF操作,トリップ動作時に、モールド樹脂ケースに衝突荷重を直接加わえることなしに、可動接触子を所定の開極位置に正しく制止させることができる回路遮断器の開閉機構を提供する。トグルリンク式の開閉機構が、ハンドルレバー,ラッチ,上リンクと下リンク19をトグル軸20で相互連結したトグルリンクおよび開閉ばねの各部品を組立フレーム14に組み付けた構成になり、ハンドルのOFF操作,およびトリップ動作で可動接触子を閉極位置から開離駆動するようにした回路遮断器において、ハンドルのOFF操作,トリップ動作時に前記トグルリンクの変位位置規制して可動接触子を所定の開極位置に制止させるストッパ22を組立フレーム14のサイドプレートに設けた。

目的

また、図3の構成では可動接触子7,接触子ホルダ8、およびハンドル13,開閉機構10などの各種可動部品が下部ケース2とミドルカバー3の凹所に分けてモールド樹脂ケース1に組み込まれていることから、個々の部品の寸法精度のほか組立精度,部品連結部のガタ分も加わり、このために製品によって操作ハンドル13のON,OFF,TORIP動作表示位置に大きなバラツキが生じるといった問題もある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は図3に示した分割構造のモールド樹脂ケースを採用した回路遮断器を対象に、前記課題を解決してハンドルのOFF操作,トリップ動作時には、モールド樹脂ケースに衝突荷重を直接加わえることなしに、可動接触子を所定の開極位置に正しく制止させることができるよう改良した回路遮断器の開閉機構を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

回路遮断器筐体を下部ケースと、中央部に凹所を形成して下部ケースの上面に重ね合わせたミドルカバーと、ミドルカバーの凹所上面を覆うトップカバーとに分割した上で、接触子部,消弧室を下部ケースに配置し、開閉機構および引外し機構ミドルケースの凹所に配置した回路遮断器であって、その開閉機構が操作ハンドルに結合したハンドルレバーと、常時は鎖錠位置係止し、過電流検出信号を基に釈放されるレバー式ラッチと、トグル軸を介して上リンクと下リンクを相互連結して前記ラッチと可動接触子回動ホルダとの間に架設したトグルリンクと、前記トグル軸とハンドルレバーとの間に張架した開閉ばね組立フレームに組み付けた構成になり、前記ハンドルのON,OFF操作で可動接触子を閉極開極位置に駆動し、過電流検出時にはラッチを釈放して可動接触子を開極位置に駆動するようにした回路遮断器において、ハンドルのOFF操作,トリップ動作時に前記トグルリンクの動き規制して可動接触子を所定の開極位置に制止させるストッパ手段として、前記トグルリンクに結合したトグル軸の軸端対峙して、組立フレームのサイドプレート動作位置規制ストッパを設けたことを特徴とする回路遮断器の開閉機構。

請求項2

請求項1記載の開閉機構において、動作位置規制ストッパが、トグル軸のOFF,トリップ動作位置を結ぶ軌跡に沿ってサイドプレートの内壁面に突き出し形成したアーチ状の凸部であることを特徴とする回路遮断器の開閉機構。

請求項3

請求項1記載の開閉機構において、動作位置規制ストッパが、トグル軸のON,OFF,トリップ動作位置を結ぶ変位軌跡に沿ってサイドプレートの壁面に切欠いた異形穴であることを特徴とする回路遮断器の開閉機構。

技術分野

0001

本発明は、配線用遮断器漏電遮断器などを対象する回路遮断器に関し、詳しくはその可動接触子開極位置規制する開閉機構ストッパ構造に係わる。

背景技術

0002

周知のように、頭記の回路遮断器は、ハンドル操作により可動接触子を開閉し、また異常電流過電流)が流れた際にはトリップ動作して可動接触子を開極し、異常電流を遮断するものであり、主回路各相に対応する固定接触子と可動接触子からなる接触子部、消弧室、可動接触子を開閉駆動する開閉機構およびその引外し機構過電流検出装置モールドケースに組み込んだ構成になる(例えば、特許文献1参照)。
一方、上記の回路遮断器で短絡電流などの過電流を遮断すると、主回路の固定/可動接点間に発生したアークの熱を受けて蒸発した金属(接点材料)の溶融物アークガス随伴して周辺飛散し、開閉機構や引外し機構の可動部分に付着して遮断動作機能を損なうことがあることから、その対策として回路遮断器の筐体モールド樹脂ケース)を、下部ケースと、中央部に凹所を形成して下部ケースの上面に重ね合わせたミドルカバーと、ミドルカバーの凹所上面を覆うトップカバーとに分割した上で、前記の接触子部,消弧室,および過電流引外し装置を下部ケースに収設し、開閉機構および引外し機構はミドルケースの凹所に配置して下部ケース側の電流遮断部から絶縁壁で隔離し、過電流遮断時のアーク熱で接触子部から周囲に飛散する金属溶融物が開閉機構に回り込まないようにした組立構造の回路遮断器が本発明と同一出願人より特願2004−37964号として先に提案されており、次にその回路遮断器の全体構造図3に示し、その開閉機構のOFF,ON,トリップ動作を図4図6で説明する。

0003

まず、図3において、1は下部ケース2,ミドルカバー3,トップカバー4の三分割構造になるモールド樹脂ケース、5は電源側端子と一体の固定接触子、6は負荷側端子、7は可動接触子、8は可動接触子7を回動可能に支持した接触子ホルダ、9は消弧室、10はトグルリンク式の開閉機構、11は開閉機構10に連繋させた引外し機構(トリップクロスバーラッチ受け係合し、定常時は開閉機構のラッチ鎖錠位置掛止して開閉ばね蓄勢状態に保持する)、12はバイメタル式電磁式過電流検出部、13は開閉操作ハンドルであり、固定接触子5,可動接触子7,消弧室9は下部ケース2に収容し、開閉機構10および引外し機構11はミドルカバー3の凹所に収容している。
ここで、前記のトグルリンク式開閉機構10は、図4で示すように、組立フレーム14の左右サイドプレートの間に、開閉操作ハンドル13に結合して組立フレームに枢支したハンドルレバー15、レバー式のラッチ16,トリップクロスバー17に連繋してラッチ16を鎖錠位置に係止するラッチ受け17a、上リンク18と下リンク19とをトグル軸20で連結してラッチ16と接触子ホルダ8との間に架設したトグルリンク、および前記トグル軸20とハンドルレバー15の上端との間に張架した開閉ばね(引張りコイルばね)21を組み付けた構成になり、前記の下リンク19は、その下端側を図3に示したミドルカバー3の凹所底壁に開口した穴を通して下部ケース2側に配した接触子ホルダ8と連結するようにしている。なお、16a,18a,19aはそれぞれラッチ16,上リンク18,下リンク19の一端を組立フレーム14に枢支する支軸である。また、前記モールドケース1のカバー3は、その凹所を仕切る消弧室9側を傾斜壁として後記のようにハンドルOFF操作で開極する可動接触子7を傾斜壁面に突き当てて停止させるようにしている。さらに、前記の接触子ホルダ8の後部側には突起状のストッパ部8aを形成しておき、回路遮断器のトリップ動作時にこのストッパ部8aを下部ケース2の底壁面に突き当てて可動接触子7を開極位置に停止するようにしている。

0004

上記の構成で、図4のように操作ハンドル13をOFF位置に倒した開極状態では、開閉ばね21のばね力を受けてトグルリンクの上リンク18(上リンク18の上端はラッチ16に連結されている)と下リンク19とが「逆くの字」状に座屈し、これにより接触子ホルダ8が時計方向に回動して可動接触子7を固定接触子5から上方に開離駆動させる。なお、この開極動作で開離移動した可動接触子7は、接触子の背面が回路遮断器のケースカバー3の凹所を仕切る前記の傾斜壁面(図3参照)に突き当たってこの位置に停止している。
また、前記のOFF状態から操作ハンドル13を図5のON位置に倒すと、開閉ばね21のばね力作用線反転(上リンク18とラッチ16との連結点よりも左側に移動)してトグルリンクの上リンク18と下リンク19とがほぼ一直線状に伸びる。これにより、下リンク19が接触子ホルダ8を下方に押し下げて可動接触子7を固定接触子5と当接する閉極位置に駆動する。

0005

一方、回路遮断器のON状態で主回路に過電流が流れると、過電流検出部12(図3参照)からの機械的出力によりトリップクロスバー17が作動してラッチ16の鎖錠釈放する。これにより、図6で示すようにラッチ16が支軸16a(図4参照)を支点に反時計方向に回動し、この動きに伴いラッチ16に連結した上リンク18の上端が開閉ばね21の作用線の右側に移動する。この状態になると、開閉ばね21のばね力を受けてトグルリンクが「逆くの字」状に座屈し、これにより接触子ホルダ8が時計方向に回動して可動接触子7を開離駆動するとともに、接触子ホルダ8の後部に形成したストッパ部8aが下部ケース2の底壁面に突き当たって可動接触子7を開極位置に停止させる。
なお、このトリップ動作状態では、ハンドル13がON位置(図5参照)とOFF位置(図4参照)との中間のTRIP位置に停止してトリップ動作の状態を表示する。なお、トリップ動作後に回路遮断器を再投入するには、ハンドル13をTRIP位置から一旦OFF位置に移動してラッチ16をラッチ受け17aに係止(リセット)させた後に、ハンドル13をON位置に倒して可動接触子7を閉極させる。
特開平10−125205号公報

発明が解決しようとする課題

0006

先記の特許文献1に開示されている回路遮断器では、ハンドルのOFF操作,過電流の通流に伴うトリップ動作で開離する可動接触子7を所定の開極位置に停止させるためのストッパ手段として、可動接触子を保持したクロスバー図4の接触子ホルダ8に対応)に連結した下部リンク図4の下リンク19に対応)の下端部に対向してフレーム図5の組立フレーム14に対応)にストッパ部を設け、開極動作時に下部リンクの下端を前記ストッパ部に当てて可動接触子を開極位置に停止させるようにしている。
これに対して、図3の回路遮断器のように、モールド樹脂ケース1を下部ケース2と凹所を形成したミドルカバー3とトップカバー4に分割した上で、可動接触子7,接触子ホルダ8は下部ケース2に配置し、組立フレーム14,トグルリンクを含む開閉機構10はミドルカバー3の凹所内に収容した構成の回路遮断器では、下リンク19の下端部と開閉機構10の組立フレーム14との間がミドルカバー3の底壁で隔離されているために、特許文献1に開示されてようなストッパ手段を採用することができない。

0007

そこで、図3に示した従来の回路遮断器では、図4および図6で述べたように、ハンドルのOFF操作時には可動接触子7をミドルカバー3の凹所を画成する傾斜壁面に突き当て、トリップ動作時には接触子ホルダ8の後端に形成したストッパ部8aを下部ケース2の底壁面に突き当てて可動接触子7を所定の開極位置に停止させるストッパ構造を採用している。
このストッパ構造では、閉極位置から開極位置に向けて高速移動する可動接触子,ないし接触子ホルダがモールド樹脂ケースに衝突して該ケースに過大な衝突荷重が加わることになる。したがって、過大な衝突荷重を受けてモールド樹脂ケースが破損するのを防ぐにはモールドケースの肉厚を厚くして耐衝撃荷重を確保する必要がある。また、最近では回路遮断器のモールド樹脂ケースとして、熱硬化性樹脂に代えて資源リサイクルが可能な熱可塑性樹脂を採用する傾向にある。このことから、前記の衝突荷重で樹脂ケースが破損しない強度を確保するにはケースの肉厚を必要以上に厚く設定する必要があり、このために製品コスト高となる。

0008

また、図3の構成では可動接触子7,接触子ホルダ8、およびハンドル13,開閉機構10などの各種可動部品が下部ケース2とミドルカバー3の凹所に分けてモールド樹脂ケース1に組み込まれていることから、個々の部品の寸法精度のほか組立精度,部品連結部のガタ分も加わり、このために製品によって操作ハンドル13のON,OFF,TORIP動作表示位置に大きなバラツキが生じるといった問題もある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は図3に示した分割構造のモールド樹脂ケースを採用した回路遮断器を対象に、前記課題を解決してハンドルのOFF操作,トリップ動作時には、モールド樹脂ケースに衝突荷重を直接加わえることなしに、可動接触子を所定の開極位置に正しく制止させることができるよう改良した回路遮断器の開閉機構を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

上記目的を達成するために、本発明によれば、回路遮断器の筐体を、下部ケースと、中央部に凹所を形成して下部ケースの上面に重ね合わせたミドルカバーと、ミドルカバーの凹所上面を覆うトップカバーとに分割した上で、接触子部,消弧室を下部ケースに配置し、開閉機構および引外し機構をミドルケースの凹所に配置した回路遮断器で、その開閉機構が操作ハンドルに結合したハンドルレバーと、常時は鎖錠位置に係止し、過電流検出信号を基に釈放されるレバー式のラッチと、トグル軸を介して上リンクと下リンクを相互連結して前記ラッチと可動接触子の回動式ホルダとの間に架設したトグルリンクと、前記トグル軸とハンドルレバーとの間に張架した開閉ばねを組立フレームに組み付けた構成になり、前記ハンドルのON,OFF操作で可動接触子を閉極,開極位置に駆動し、過電流検出時にはラッチを釈放して可動接触子を開極位置に駆動するようにした回路遮断器において、
ハンドルのOFF操作,トリップ動作時にトグルリンクの動きを規制して可動接触子を所定の開極位置に制止させるストッパ手段として、前記トグルリンクに結合したトグル軸の軸端対峙して、組立フレームのサイドプレート動作位置規制ストッパを設けるものとし(請求項1)、そのストッパは具体的に次記のような態様で構成することができる。
(1)前記の動作位置規制ストッパとして、トグル軸のOFF,トリップ動作位置を結ぶ軌跡に沿ってサイドプレートの内壁面アーチ状の凸部を突き出し形成し、この凸部にトグル軸の軸端周面を押し当ててトグルリンクのOFF,TRIP動作位置を規制させるようにする(請求項2)。
(2)前記の動作位置規制ストッパとして、トグル軸のON,OFF,トリップ動作位置を結ぶ変位軌跡に沿ってサイドプレートの壁面に異形穴を形成し、この異形穴の周縁にトグル軸の軸端周面を当ててトグルリンクのOFF,TRIP動作位置を規制するようにする(請求項4)。

発明の効果

0010

上記の構成によれば、開閉機構の組立フレームに形成した凸部あるいは穴形状のストッパで、トグルリンクの上リンクと下リンクを連結するトグル軸のOFF,トリップ動作位置を規制することにより、可動接触子と開閉機構との間を仕切るミドルカバーの凹所底壁に阻害されることなく、ハンドルOFF操作,およびトリップ動作時に開極する可動接触子を所定の開極位置に停止させることができる。
また、前記の動作位置規制ストッパを、操作ハンドルおよびトグルリンク機構の各部品を組み付けた共通の組立フレームに形成したことで、各部品の組立精度,部品相互間の連結部におけるガタ分の影響を最小限に抑えて、可動接触子を所定の開極位置に正しく停止させることができるほか、操作ハンドルの動作表示位置のバラツキを最小に抑えて製品の信頼性が向上する。

発明を実施するための最良の形態

0011

以下、本発明の実施の形態を図示の実施例に基づいて説明する。なお、実施例の図中で図4に対応する部材には同じ符号を付してその説明は省略する。

0012

先ず、本発明の請求項2に対応する実施例の要部構造図1(a),(b)に示す。なお、実施例の図中には開閉機構の組立フレーム14,トグルリンクの下リンク19,および上リンクと下リンクを連結したトグル軸20のみを表示し、他の詳細構造を省略しているが、基本的には図4に示した開閉機構と同様な組立構造になる。
そして、この実施例ではハンドルのOFF操作,トリップ動作時にトグルリンクの動きを規制して可動接触子を所定の開極位置に制止させるストッパ手段として、組立フレーム14を構成する左右のサイドプレートの内壁面には、トグル軸20の軸端周面と対峙して図示のOFF,TRIP動作位置を結ぶように壁面から突出したアーチ形になる凸形状の動作位置規制ストッパ22を形成している。なお、このストッパ22を成形するには、組立フレーム14のサイドプレートを背面側から型押ししてプレス加工する。

0013

上記の構成で、回路遮断器のハンドル13(図3参照)をON/OFF位置に倒すと、図4図5で述べたようにハンドル操作に連動して下リンク19の上端と上リンク(図示せず)とを連結するトグル軸20が図示のON位置とOFF位置との間で矢印aの方向に変位移動し、OFF位置ではトグル軸20がストッパ2の凸段部に突き当たってこの位置に制止される。これにより、下リンク19の下端(図示せず)に接触子ホルダ8を介して連結した可動接触子7が常に所定の開極位置に停止することになる。
また、過電流により回路遮断器がトリップ動作した場合には、図6で述べたようにトグル軸20が図示のON位置からTRIP位置に向けて矢印bの方向に変位移動し、前記ストッパ22に突き当たってこの位置に制止されることになる。なお、トリップ動作後に回路遮断器をリセットするためにハンドルをTRIP位置からOFF位置に倒すと、これに従動してトグル軸20は図示のTRIP位置からOFF位置に向けてストッパ22のアーチ面に沿って矢印c方向に変位する。そして、このOFF位置から操作ハンドルをON位置に倒すと、可動接触子が閉極して回路遮断器が再投入される。

0014

次に、本発明の請求項3に係わる実施例を図2(a),(b)に示す。この実施例では先記実施例1の凸形状ストッパ22に代えて、組立フレーム14のサイドプレートの板面に図示のような異形穴になる動作位置規制ストッパ23を形成し、その穴周縁にトグル軸20の軸端周縁を当ててトグルリンクのON,OFF,TRIP位置を規制するようにしている。
すなわち、動作位置規制ストッパ23の異形穴は、図中に表したトグル軸20のON位置,OFF位置,TRIP位置の間を外接するような形状であり、この穴の中にトグル軸20の軸端を突き出すように配置している。これにより、実施例1と同様にハンドルのOFF操作,トリップ動作時にトグルリンクの動きを規制して可動接触子を所定の開極位置に制止させることができる。

図面の簡単な説明

0015

本発明の実施例1に係わるストッパ構造およびその動作を表す説明図で、(a)はトグルリンクのトグル軸とともに表した開閉機構組立フレームの正面図、(b)は(a)におけるTRIP位置に対応する断面側視図
本発明の実施例2に係わるストッパ構造およびその動作を表す説明図で、(a)はトグルリンクのトグル軸とともに表した開閉機構組立フレームの正面図、(b)は(a)におけるTRIP位置に対応する断面側視図
本発明の実施対象となる回路遮断器の従来構造を表す側視断面図
図3における開閉機構のハンドルOFF操作による開極状態を表す図
図3における開閉機構のハンドルON操作による閉極状態を表す図
図3における開閉機構のトリップ動作時の開極状態を表す図

符号の説明

0016

1モールド樹脂ケース
2 下部ケース
3ミドルカバー
4トップカバー
5固定接触子
7可動接触子
8接触子ホルダ
10開閉機構
13開閉操作ハンドル
14 開閉機構の組立フレーム
15ハンドルレバー
16ラッチ
18トグルリンクの上リンク
19 トグルリンクの下リンク
20トグル軸
21開閉ばね
22動作位置規制ストッパ(凸形状)
23 動作位置規制ストッパ(穴形状)

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