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技術 電力ケーブルの外部半導電層切削方法

出願人 株式会社ビスキャス古河電気工業株式会社株式会社フジクラ
発明者 品川展行八木幸弘新延洋
出願日 2005年10月28日 (14年2ヶ月経過) 出願番号 2005-315185
公開日 2007年5月17日 (12年7ヶ月経過) 公開番号 2007-124837
状態 特許登録済
技術分野 電線・ケーブルからの絶縁又は鎧装の除去
主要キーワード ローラー支持軸 自動切削機 切削面形状 傾き角度α 切削刃物 ケーブル軸線 切削形状 クランプ片
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年5月17日)のものです。
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図面 (9)

課題

刃の形が直線状のきわめてシンプル切削刃物で外部半導電層切削でき、切削後の絶縁層の表面粗さも十分小さくできるようにする。

解決手段

切削刃物14を電力ケーブル10の外部半導電層12のまわりに回転させながらケーブル軸線方向に進行させることにより外部半導電層12を切削する場合に、切削刃物14として直線状の刃16を有する板状の切削刃物を使用する。この切削刃物14を、外部半導電層12上に、板面を寝せて、かつ刃16の方向がケーブル軸線方向に対し斜めになるように配置し、刃16の長さ方向の中間部だけを外部半導電層12に食い込ませて外部半導電層12を切削する。切削刃物14の刃16のケーブル軸線方向に対する角度αを20°〜25°にする。

概要

背景

電力ケーブルの外部半導電層切削する方法としては、従来から、電力ケーブルの外部半導電層のまわりを回転しながらケーブル軸線方向に進行する切削工具切削刃物を支持させ、この切削刃物によって前記外部半導電層をらせん状に切削していく方法が公知である(特許文献1、2参照)

特開2002−238123号公報
特開2001−86616号公報

概要

刃の形が直線状のきわめてシンプルな切削刃物で外部半導電層を切削でき、切削後の絶縁層の表面粗さも十分小さくできるようにする。切削刃物14を電力ケーブル10の外部半導電層12のまわりに回転させながらケーブル軸線方向に進行させることにより外部半導電層12を切削する場合に、切削刃物14として直線状の刃16を有する板状の切削刃物を使用する。この切削刃物14を、外部半導電層12上に、板面を寝せて、かつ刃16の方向がケーブル軸線方向に対し斜めになるように配置し、刃16の長さ方向の中間部だけを外部半導電層12に食い込ませて外部半導電層12を切削する。切削刃物14の刃16のケーブル軸線方向に対する角度αを20°〜25°にする。

目的

本発明の第一の目的は、刃の形が直線状のきわめてシンプルな切削刃物で外部半導電層を切削でき、切削後の絶縁層の表面粗さも十分小さくできる電力ケーブルの外部半導電層切削方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

切削刃物電力ケーブルの外部半導電層のまわりに回転させながらケーブル軸線方向に進行させることにより前記外部半導電層を切削する方法において、前記切削刃物として直線状の刃を有する板状の切削刃物を使用し、この切削刃物を、外部半導電層上に板面を寝せて、かつ刃の方向がケーブル軸線方向に対し斜めになるように配置し、刃の長さ方向の中間部だけを外部半導電層に食い込ませて外部半導電層を切削することを特徴とする電力ケーブルの外部半導電層切削方法

請求項2

切削刃物の刃のケーブル軸線方向に対する角度αを20°〜25°にすることを特徴とする請求項1記載の電力ケーブルの外部半導電層切削方法。

請求項3

切削刃物の刃の幅を、次式で求められる値dの2倍以上とすることを特徴とする請求項1又は2記載の電力ケーブルの外部半導電層切削方法。d=(r−a)・(tanβ/tanα)ここで、r:外部半導電層の外半径a:切削刃物の刃の外部半導電層外周面からの侵入深さα:切削刃物の刃のケーブル軸線方向に対する角度β=arccos{(r−a)/r}(ケーブル断面における刃の接触領域の半角度)

請求項4

周方向に所定の間隔をあけて配置された複数のローラーを有し、前記切削刃物を備えた環状の第一フレームと、周方向に所定の間隔をあけて配置された複数のローラーを有する第二フレームとを、前記切削刃物が両フレームの間に位置するように連結部材で連結し、前記第一フレーム及び第二フレームのローラーで電力ケーブルを軸線方向に間隔をあけて支持した状態で、外部半導電層を切削することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電力ケーブルの外部半導電層切削方法。

請求項5

外部半導電層切削終了予定位置から外部半導電層を切削しない区間側へ所定距離だけ離れた位置の外部半導電層上に、前記切削刃物を支持して外部半導電層のまわりに回転しながら軸線方向に進行する切削工具が軸線方向へ進行するのを阻止するストッパーを設け、前記切削工具がストッパーにより進行を阻止される位置にきた後、その位置で切削工具をさらに回転させてから、切削を終了することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電力ケーブルの外部半導電層切削方法。

請求項6

外部半導電層を切削する前記切削刃物とは別に、外部半導電層の切削終了面を所望の切り上げ角度に切削する補助切削刃物を設け、切削工具がストッパーにより進行を阻止される位置にきた後は、前記補助切削刃物で外部半導電層の切削終了面の切削を行うことを特徴とする請求項5記載の電力ケーブルの外部半導電層切削方法。

技術分野

0001

本発明は、ケーブル絶縁層上に外部半導電層を有する電力ケーブルの外部半導電層を所要の長さにわたって切削除去する方法に関するものである。

背景技術

0002

電力ケーブルの外部半導電層を切削する方法としては、従来から、電力ケーブルの外部半導電層のまわりを回転しながらケーブル軸線方向に進行する切削工具切削刃物を支持させ、この切削刃物によって前記外部半導電層をらせん状に切削していく方法が公知である(特許文献1、2参照)

0003

特開2002−238123号公報
特開2001−86616号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、従来の切削工具は、外部半導電層の切削面を所望の形にするために、切削刃物の刃の形をL形にしたり(特許文献1)、円錐状にしたり(特許文献2)、あるいは円弧状にしたりと、刃の形が複雑である。このため切削刃物の製作が難しく、価格が高くなるという問題がある。

0005

また従来の切削工具を用いた切削方法では、切削終了位置でらせん状の切削が突然終了するため、切削終了部に周方向段差のような不整が発生し、これを修正するのに手間がかかるという問題がある。

0006

本発明の第一の目的は、刃の形が直線状のきわめてシンプルな切削刃物で外部半導電層を切削でき、切削後の絶縁層の表面粗さも十分小さくできる電力ケーブルの外部半導電層切削方法を提供することにある。

0007

本発明の第二の目的は、さらに外部半導電層の切削終了部に不整が発生することのない電力ケーブルの外部半導電層切削方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

前記第一の目的を達成するため本発明は、切削刃物を電力ケーブルの外部半導電層のまわりに回転させながらケーブル軸線方向に進行させることにより前記外部半導電層を切削する方法において、前記切削刃物として直線状の刃を有する板状の切削刃物を使用し、この切削刃物を、外部半導電層上に板面を寝せて、かつ刃の方向がケーブル軸線方向に対し斜めになるように配置し、刃の長さ方向の中間部だけを外部半導電層に食い込ませて外部半導電層を切削することを特徴とするものである(請求項1)。

0009

なお本発明において、切削刃物の刃が直線状であるということは、少なくとも外部半導電層の切削に関与する部分が直線状になっていればよく、外部半導電層の切削に関与しない部分は直線状になっていなくてもよい。

0010

本発明においては、切削刃物の刃のケーブル軸線方向に対する角度αを20°〜25°にすることが好ましい(請求項2)。

0011

また本発明においては、切削刃物の刃の幅を、次式で求められる値dの2倍以上とすることが好ましい(請求項3)。
d=(r−a)・(tanβ/tanα)
ここで、r:外部半導電層の外半径
a:切削刃物の刃の外部半導電層外周面からの侵入深さ
α:切削刃物の刃のケーブル軸線方向に対する角度
β=arccos{(r−a)/r}(ケーブル断面における刃の接触領域の半角度)

0012

また本発明においては、周方向に所定の間隔をあけて配置された複数のローラーを有し、前記切削刃物を備えた環状の第一フレームと、周方向に所定の間隔をあけて配置された複数のローラーを有する第二フレームとを、前記切削刃物が両フレームの間に位置するように連結部材で連結し、前記第一フレーム及び第二フレームのローラーで電力ケーブルを軸線方向に間隔をあけて支持した状態で、外部半導電層を切削することもできる(請求項4)。

0013

また本発明は、前記第二の目的を達成するため、外部半導電層切削終了予定位置から外部半導電層を切削しない区間側へ所定距離だけ離れた位置の外部半導電層上に、前記切削刃物を支持して外部半導電層のまわりに回転しながら軸線方向に進行する切削工具が軸線方向へ進行するのを阻止するストッパーを設け、前記切削工具がストッパーにより進行を阻止される位置にきた後、その位置で切削工具をさらに回転させてから、切削を終了することを特徴とするものである(請求項5)。

0014

また本発明においては、外部半導電層を切削する前記切削刃物とは別に、外部半導電層の切削終了面を所望の切り上げ角度に切削する補助切削刃物を設け、切削工具がストッパーにより進行を阻止される位置にきた後は、前記補助切削刃物で外部半導電層の切削終了面の切削を行うこともできる(請求項6)。

発明の効果

0015

請求項1の発明によれば、刃が直線状で板状のきわめてシンプルな切削刃物によって、電力ケーブルの外部半導電層を切削することができる。

0016

請求項2の発明によれば、切削後に露出するケーブル絶縁層の表面粗さを十分に小さくすることができる。

0017

請求項3の発明によれば、刃のケーブル軸線方向に対する角度が20°〜25°で、刃の中間部だけで外部半導電層を切削できる切削刃物を得ることができる。

0018

請求項4の発明によれば、フリーストリッピングタイプの外部半導電層を有する電力ケーブルの、外部半導電層の端部の傾斜面形成を容易に行うことができる。

0019

請求項5の発明によれば、切削工具が切削終了位置にくるとストッパーによって軸線方向の進行を阻止され、同じ位置で回転するため、切削刃物の刃も同じ位置で回転する(切削せずに空回りする)ことになる。その結果、切削終了部に周方向の段差などの不整が発生することがなく、全周にわたって滑らかなテーパー状の切削面を得ることができる。このため、切削後に修正などの手間をかける必要がなくなる。

0020

請求項6の発明によれば、外部半導電層の端部に、より角度のゆるいテーパー面を容易に形成することができる。

発明を実施するための最良の形態

0021

図1は本発明の一実施形態を示す。図において、10は接続のため外部半導電層12を露出させた電力ケーブル、14は外部半導電層12を切削してケーブル絶縁層を露出させる切削刃物である。本発明に用いる切削刃物14は、板状で、1辺に直線状の刃16を、他の平行な2辺に対し斜めに形成したものである。この切削刃物14を、図1(A)に示すように、外部半導電層12上に、板面を寝せて、かつ刃16の方向がケーブル軸線方向(一点鎖線)に対し斜めになるように配置し、刃16の長さ方向の中間部(太い実線部分)だけを(B)のように外部半導電層12に食い込ませる(侵入させる)。図1(A)はケーブル10に切削刃物14を当てた状態を真上から見た図、(B)はケーブル10に刃16が食い込んでいる状態をケーブル断面で見た図である。なお、18は切削刃物14を支持してケーブル10のまわりに回転する切削工具(後述)のローラーである。

0022

図1の状態で、切削刃物14を周方向に回転させ、外部半導電層12を1回転分切削した場合の、切削面のケーブル軸線方向の断面形状を計算により求めると、図2に示すような円弧状の浅い溝となる。この場合の切削対象ケーブルは、66kV、80sq、絶縁層外径34.8mm、外部半導電層厚さ1.0mmで、図1におけるr、a、α、p、d、βの値は次のとおりである。
r:18.4mm(外部半導電層外半径)
a:1.10mm(切削刃物の刃の侵入深さ)
α:33.1°(切削刃物の刃のケーブル軸線方向に対する角度)
p:2.04mm(切削工具1回転分のケーブル軸線方向の進み量=進みピッチ
d:9.61mm(1回転分の切削幅半値
β:19.91°(ケーブル断面における刃の接触領域の半角度)

0023

図2に示す1回転分の切削形状半径17.5mm以下の部分を、縦軸方向に拡大して示すと図3(A)のようになり、この切削形状を1ピッチずつ平行移動させ、それらを重ね合わせることで得られる切削面は図3(B)のようになる。計算から求められる切削面の表面粗さRmaxは12.8μmである。

0024

図4は上記のような切削を行うための切削工具の一例を示す。この切削工具20は、3個(又は4個)のローラー18でケーブル10を挟み付けて、ケーブル10を中心として矢印R方向に回転する環状のフレーム22を有している。このフレーム22は手動で回転させるもので、フレーム22にはそのためのハンドル突設されているが、図示を省略してある。3個のローラー18のうちの1つローラー18の支持軸24にはケーブル10から離れる方向に延びるアーム26が固定されている。

0025

一方、切削刃物14は、両面をクランプ片28で強固に挟み付けられた状態でホルダー30に保持されている。ホルダー30は固定ネジ32により前記アーム26に固定されている。ホルダー30をアーム26に固定すると、切削刃物14は、外部半導電層12上に、板面を寝せて、かつ刃16の方向がケーブル軸線方向に対し斜めになるように配置される。切削刃物14の刃16のケーブル10への侵入深さは調整ネジ34によって調整できるようになっている。

0026

ローラー18は、図5に示すように、支持軸24をケーブル10の軸線方向に僅かな角度θだけ傾けてフレーム22に保持されている。これによりフレーム22をケーブル10のまわりでR方向に1回転させると、フレーム22がケーブル軸線Z方向に1ピッチ(例えば2mm)だけ進行する。したがって切削工具20をケーブル10のまわりに回転させるだけで、直線状の刃16を有する板状の切削刃物14によって、外部半導電層12を図3(B)のように切削することができる。なお、図4において、36はケーブル導体、38は内部半導電層、40はケーブル絶縁層である。

0027

また、上記のようにして外部半導電層を切削する場合には、図4(A)、(C)に示すように、外部半導電層切削終了予定位置から外部半導電層を切削しない区間側へ所定距離だけ離れた位置の外部半導電層12上に、切削工具20が軸線方向へ進行するのを阻止するストッパー42を設けておくとよい。このストッパー42は粘着テープ巻きなどにより簡単に形成することができる。このようなストッパー42を設けておくと、切削が進行して切削終了位置にくると、ローラー18がストッパー42に突き当たって切削工具20が軸線方向へ進行できなくなる。この状態で、切削工具20をさらに回転させると、最終的には刃16が軸線方向の同じ位置で空転するようになるので、切削工具20の回転を停止させたときに得られる外部半導電層12の切削終了面は全周にわたって不整のない平滑なテーパー面となる。これは、切削後の修正作業が不要になるだけでなく、ケーブル接続部に電気的欠陥を生じさせないという点で大きなメリットである。

0028

なお、外部半導電層12の切削終了面を全周にわたってテーパー面を形成するにあたり、このテーパー面の切り上げ角度を、よりなだらかな角度に仕上げたい場合には、切削刃物14に対し軸線方向に間隔をあけて、切削刃物14とは別の補助切削刃物を設け、ストッパー42によって切削工具20が軸線方向へ進行できなくなった際に、その状態で切削工具20をさらに回転させ、前記補助切削刃物の刃を軸線方向の同じ位置で空転させて、外部半導電層12の切削終了面を全周にわたって不整のないテーパー面に仕上げるようにしてもよい。

0029

ところで、外部半導電層を切削した後のケーブル絶縁層の表面粗さは、計算では前述のとおりRmax=12.8μmとなるが、計算時と同じ条件で実際に切削してみると、40〜50μmになってしまった。そこで、さらに検討を加えた結果、刃のケーブル軸線方向に対する傾き角度αを小さくすることが、切削後の正面粗さを小さくするのに有効であることが判明した。前述の刃の傾き角度αは33.1°であったが、この角度αを20〜25°にすると、切削後の表面粗さRmaxが15〜20μmになることが、試作試験の結果、確認された。このRmax=20μmという値は、高精度の大掛かりな自動切削機を用いて切削したときと同程度の値である。

0030

ただし、刃の傾き角度αを上記のように小さくすると、1回の切削で削り取る外部半導電層の幅が大きくなるため、切削刃物の刃の幅をそれに合わせて適切なものにする必要がある。検討の結果、切削刃物の刃の幅(ケーブル軸線方向の幅寸法)は、刃の切削中心部から両側にそれぞれ次式で算出される値d以上であること、すなわち、切削刃物の刃の幅は2d以上にすればよいことが分かった。
d=(r−a)・(tanβ/tanα)
ここで、r:外部半導電層の外半径
a:切削刃物の刃の外部半導電層外周面からの侵入深さ
α:切削刃物の刃のケーブル軸線方向に対する角度
β=arccos{(r−a)/r}(ケーブル断面における刃の接触領域の半角度)

0031

例えば、外部半導電層の外半径が50mm(外部半導電層厚さ1mm)のケーブルの場合、外部半導電層を深さ1.1mmまで切削する場合、刃の傾き角度α=25°ではd=16mm(小数点以下切り上げ)、α=20°ではd=21mm(小数点以下切り上げ)となる。したがって刃の幅は、α=25°で32mm以上、α=20°で42mm以上となる。

0032

図6(A)〜(C)はそれぞれ、刃の傾き角度αが33.1°、25°、20°の場合の切削刃物14の好ましい寸法(単位mm)と、ローラー18との位置関係を示す。刃16の傾き角度αを小さくする場合には、図示のように刃16の幅を大きくする必要がある。

0033

刃の傾き角度αを小さくすると、切削後の外部半導電層の切り上げ角度(図7のε)も小さくなる。この切り上げ角度εが大きいと、ストレスコーン44を装着したときにQの部分に空隙が生じ、電気的欠陥となるが、切り上げ角度εが小さくなれば、電気的欠陥が生じ難くなるという利点がある。

0034

本発明による電力ケーブルの外部半導電層の切削方法は、切削開始位置ケーブル端部からだけでなく、ケーブルの中間部から切削を開始することもでき、また、外部半導電層の切削終了面の傾斜をゆるやかに仕上げることもできることから、フリーストリッピングタイプの外部半導電層のケーブル(以下、フリスト外導ケーブルという)の処理にも用いることができる。フリスト外導ケーブルは主に配電用CVケーブルとして用いられる。このフリスト外導ケーブルは、ケーブル絶縁層と外部半導電層の接着力が通常の電力ケーブルと比較して低く抑えられており、接続部を施工する際に、外部半導電層に所定の切り込みを入れるだけで外部半導電層を剥ぎ取ることができるので、外部半導電層切削作業を省略することができるものである。

0035

しかし、外部半導電層の端部の仕上げについては、他の電力ケーブルと同様に作業者手作業ガラス片サンドペーパー等を用いて傾斜面を形成したり、あるいは外部半導電層の端部の任意の部位に導電性塗料を塗布し、この塗布部の上に薄い導電テープを巻いてなだらかな傾斜面を形成する等していた。本発明の切削方法を用いれば、これらの煩雑な作業を省略することができる。

0036

また、図8に示すような切削工具46を用いることによっても、外部半導電層の端部になだらかな傾斜面を形成することができる。図8に示す切削工具46は、周方向に所定の間隔をあけて配置された複数のローラー18を有し、かつ前記切削刃物14を備えた環状の第一フレーム22Aと、周方向に所定の間隔をあけて配置された複数のローラー18を有する第二フレーム22Bとを、前記切削刃物14が両フレーム22Aと22Bの間に位置するように連結部材48で連結し、第一フレーム22A及び第二フレーム22Bのローラー18で電力ケーブル10を軸線方向に間隔をあけて把持した状態で、外部半導電層12を切削するものである。

0037

このような切削工具46を、ケーブル中間部の外部半導電層12の端部の傾斜面を形成したい位置に設置し、この工具46を回転させながら、切削刃物14の刃を徐々に外部半導電層12に侵入させていく。なお、この場合は、ローラー12の支持軸をケーブル軸線方向と平行にするか、あるいは図4に示すようなストッパー42を設置するなどして、工具46が回転しても軸線方向に移動せず、同じ位置に留まるようにする。ケーブル絶縁層40が露出するまで刃の侵入と工具46の回転を継続する。切削によりケーブル絶縁層40が露出したところで、工具46をケーブル10から取り外し、除去すべき部分の外部半導電層12を通常の方法で剥ぎ取れば、作業は完了である。

0038

図8の切削工具46は、切削部分でフリスト外導ケーブルが撓むと外部半導電層の端部の形状が乱れる可能性があるので、連結部材48で二つの環状フレーム22A、22Bを強固に連結し、両フレームのローラー18で、切削部分の両側のケーブル10を把持した状態で切削を行うようにしたものである。このようにすれば、切削部分のケーブル10が撓むことなく常に直線状態を保てるので、外部半導電層の端部の形状が乱れることはなくなる。この電力ケーブルの外部半導電層切削方法は、フリスト外導ケーブル以外のケーブルの外部半導電層の切削にも適用可能である。

図面の簡単な説明

0039

本発明に係る外部半導電層切削方法の一実施形態を示す(A)は平面図、(B)は断面図。
図1の切削方法で切削刃物で外部半導電層を1回転切削したときの、切削面の形状を示す縦断面図。
(A)は図2切削面形状の下半部を縦軸を拡大して示す縦断面図、(B)は(A)の切削面形状を1ピッチずつずらして複数回転連続切削した場合の切削面形状を示す縦断面図。
本発明の切削方法に用いる切削工具の一実施形態を示す(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図。
図4の切削工具のローラーの角度を示す説明図。
(A)〜(C)は切削刃物の刃の傾き角度αを変えた場合の切削刃物の形状を示す平面図。
外部半導電層の切り上げ角度を示す説明図。
本発明の切削方法に用いる切削工具の他の実施形態を示す側面図。

符号の説明

0040

10:電力ケーブル
12:外部半導電層
14:切削刃物
16:刃
18:ローラー
20:切削工具
22:フレーム
24:ローラー支持軸
26:アーム
30:ホルダー
40:ケーブル絶縁層
42:ストッパー

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