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技術 遊技機

出願人 株式会社ユニバーサルエンターテインメント
発明者 長岡正人
出願日 2005年10月26日 (16年3ヶ月経過) 出願番号 2005-310981
公開日 2007年5月17日 (14年9ヶ月経過) 公開番号 2007-117253
状態 未査定
技術分野 弾球遊技機(パチンコ等)
主要キーワード レール領域 設定切替スイッチ 制御コマ 右外側面 バックアップ内容 誘導動作 基準値設定 時間選択
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年5月17日)のものです。
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図面 (20)

課題

従来のパチンコ機では、障害釘は、釘調整によって耐久性が低下しがちであり、パチンコ機の製品寿命も短くなりがちであった。

解決手段

透明遊技盤3の所定領域2Cの背後には、電磁コイルからなる始動口誘導コイル81が配設されている。また、始動口誘導コイル81の下方には、始動入賞口12に入賞したパチンコ球Pが通過する球通路3aが形成されており、この球通路3aには、通過するパチンコ球Pを検出する始動入賞口スイッチ12sが設けられている。始動口誘導コイル81は、主制御基板30によって通電されて“オン”状態になると、所定領域2C上において透明遊技盤3を貫く方向に、パチンコ球Pを吸い寄せて流下方向を変化させる程度の磁界を発生させる。

概要

背景

従来、この種の遊技機としては、例えば下記の特許文献1に開示されたパチンコ機がある。このパチンコ機の遊技盤には、一般入賞口、可変入賞装置、第1契機対応口始動口)、第2契機対応口(ゲート)および可変表示装置ユニットなどが設けられている。これら一般入賞口や、可変入賞装置、始動口などに遊技球が入球すると、上皿所定数賞球が払い出される。また、遊技盤には、遊技球の流下方向を適宜分散、調整するための複数の障害釘植設されており、遊技盤に発射された遊技球は、これらの障害釘に衝突して転動されながら盤面を流下する。遊技店は、定期的に、これらの障害釘の向きの調整(釘調整)を行うことで、上記の可変入賞装置や始動口などに遊技球が入球する確率の調整を行っている。
特開2005−021550号公報(段落[0039],[0040])

概要

従来のパチンコ機では、障害釘は、釘調整によって耐久性が低下しがちであり、パチンコ機の製品寿命も短くなりがちであった。 透明遊技盤3の所定領域2Cの背後には、電磁コイルからなる始動口誘導コイル81が配設されている。また、始動口誘導コイル81の下方には、始動入賞口12に入賞したパチンコ球Pが通過する球通路3aが形成されており、この球通路3aには、通過するパチンコ球Pを検出する始動入賞口スイッチ12sが設けられている。始動口誘導コイル81は、主制御基板30によって通電されて“オン”状態になると、所定領域2C上において透明遊技盤3を貫く方向に、パチンコ球Pを吸い寄せて流下方向を変化させる程度の磁界を発生させる。

目的

本発明の目的は、製品寿命を永らえることができる遊技機を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

遊技領域に植設された複数の障害釘によって前記遊技領域における遊技球流下方向を変化させる遊技盤を備えて構成される遊技機において、前記遊技領域の所定領域に磁界を発生させて、前記遊技領域を流下する遊技球を磁力によって前記所定領域に吸引して遊技球の流下方向を誘導する遊技球誘導手段と、この遊技球誘導手段による磁界の発生を制御して、遊技球が前記所定領域に誘導される状態と遊技球が前記所定領域に誘導されない状態とを切り替える誘導切替手段とを備えていることを特徴とする遊技機。

請求項2

前記所定領域に継続して磁界を発生させる設定時間を複数の設定時間の中から選択する設定時間選択手段を備え、前記誘導切替手段は、前記設定時間選択手段によって選択された設定時間に基づいて前記遊技球誘導手段による磁界の発生を制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。

請求項3

前記遊技領域における前記所定領域の下方に形成された特定入賞領域と、遊技球が前記特定入賞領域を通過したことに基づいて、識別情報可変表示する可変表示手段と、この可変表示手段で識別情報が特定の態様で停止表示されると、遊技者に有利な特定遊技を行う遊技処理手段と、前記遊技領域へ発射された遊技球を検出する発射検出手段と、前記特定入賞領域を通過した遊技球を検出する通過検出手段とを備え、前記誘導切替手段は、前記発射検出手段および前記通過検出手段による遊技球の検出に基づいて、前記遊技球誘導手段による磁界の発生を制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。

請求項4

前記発射検出手段および前記通過検出手段による遊技球の検出結果に基づいて判定値更新を行う判定値更新手段と、基準値を設定する基準値設定手段と、前記判定値更新手段により更新された判定値を前記基準値と比較して判定する判定手段とを備え、前記誘導切替手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて、前記遊技球誘導手段による磁界の発生を制御することを特徴とする請求項3に記載の遊技機。

請求項5

前記遊技球誘導手段は電磁コイルからなり、前記誘導切替手段は、前記電磁コイルへの通電電流を制御することで前記遊技球誘導手段による磁界の発生を制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の遊技機。

技術分野

0001

本発明は、遊技領域に植設された複数の障害釘によって遊技領域における遊技球流下方向を変化させる遊技盤を備えた遊技機に関するものである。

背景技術

0002

従来、この種の遊技機としては、例えば下記の特許文献1に開示されたパチンコ機がある。このパチンコ機の遊技盤には、一般入賞口、可変入賞装置、第1契機対応口始動口)、第2契機対応口(ゲート)および可変表示装置ユニットなどが設けられている。これら一般入賞口や、可変入賞装置、始動口などに遊技球が入球すると、上皿所定数賞球が払い出される。また、遊技盤には、遊技球の流下方向を適宜分散、調整するための複数の障害釘が植設されており、遊技盤に発射された遊技球は、これらの障害釘に衝突して転動されながら盤面を流下する。遊技店は、定期的に、これらの障害釘の向きの調整(釘調整)を行うことで、上記の可変入賞装置や始動口などに遊技球が入球する確率の調整を行っている。
特開2005−021550号公報(段落[0039],[0040])

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、上記の特許文献1に示すようなパチンコ機では、釘調整は、通常一日に一度の頻度で、障害釘をハンマー等で叩くことで行われる。このため、従来のパチンコ機では、障害釘は、耐久性が低下しがちであり、パチンコ機の製品寿命も短くなりがちであった。

0004

本発明の目的は、製品寿命を永らえることができる遊技機を提供することにある。

課題を解決するための手段

0005

本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、遊技領域に植設された複数の障害釘によって遊技領域における遊技球の流下方向を変化させる遊技盤を備えて構成される遊技機において、
遊技領域の所定領域に磁界を発生させて、遊技領域を流下する遊技球を磁力によって所定領域に吸引して遊技球の流下方向を誘導する遊技球誘導手段と、この遊技球誘導手段による磁界の発生を制御して、遊技球が所定領域に誘導される状態と遊技球が所定領域に誘導されない状態とを切り替える誘導切替手段とを備えていることを特徴とする。

0006

この構成によれば、遊技球誘導手段の発生する磁界によって遊技球が吸引されて所定領域に誘導される状態と、磁界が発生せずに遊技球が所定領域に誘導されない状態とが、誘導切替手段によって切り替えられる。このため、遊技領域を流下する遊技球が所定領域を通過する確率を、従来のようにハンマー等による釘調整を行わずに、遊技球誘導手段による磁界の発生を制御することで容易に調整することができる。よって、障害釘の耐久性が低下してしまうことがなくなると共に、遊技機の製品寿命を永らえることができる。

0007

また、本発明は、所定領域に継続して磁界を発生させる設定時間を複数の設定時間の中から選択する設定時間選択手段を備え、誘導切替手段が、設定時間選択手段によって選択された設定時間に基づいて遊技球誘導手段による磁界の発生を制御することを特徴とする。

0008

この構成によれば、設定時間選択手段によって選択された設定時間に基づいて、遊技球誘導手段による所定領域での磁界の発生が制御される。このため、磁界が発生して遊技球が所定領域に誘導される状態が継続する時間と、磁界が発生していなくて遊技球が所定領域に誘導されない状態が継続する時間とを調整することで、遊技領域を流下する遊技球が所定領域を通過する確率をより容易に調整することができる。

0009

また、本発明は、遊技領域における所定領域の下方に形成された特定入賞領域と、遊技球が特定入賞領域を通過したことに基づいて、識別情報可変表示する可変表示手段と、この可変表示手段で識別情報が特定の態様で停止表示されると、遊技者に有利な特定遊技を行う遊技処理手段と、遊技領域へ発射された遊技球を検出する発射検出手段と、特定入賞領域を通過した遊技球を検出する通過検出手段とを備え、誘導切替手段が、発射検出手段および通過検出手段による遊技球の検出に基づいて、遊技球誘導手段による磁界の発生を制御することを特徴とする。

0010

この構成によれば、発射検出手段および通過検出手段による遊技球の検出に基づいて、遊技球誘導手段による所定領域での磁界の発生が制御される。このため、遊技球誘導手段による所定領域への遊技球の誘導動作の切り替えが、遊技領域への遊技球の発射や特定入賞領域に対する遊技球の通過に応じて行われるようになるので、遊技球が所定領域に誘導されて特定入賞領域を通過する確率を、変化する遊技状況に応じて適切な値に調整することができるようになり、遊技性が向上する。

0011

また、本発明は、発射検出手段および通過検出手段による遊技球の検出結果に基づいて判定値更新を行う判定値更新手段と、基準値を設定する基準値設定手段と、判定値更新手段により更新された判定値を基準値と比較して判定する判定手段とを備え、誘導切替手段が、判定手段による判定結果に基づいて、遊技球誘導手段による磁界の発生を制御することを特徴とする。

0012

この構成によれば、発射検出手段および通過検出手段による遊技球の検出結果に基づいて更新された判定値と基準値との比較結果に基づいて、遊技球誘導手段による所定領域での磁界の発生が制御される。このため、遊技球誘導手段による所定領域への遊技球の誘導動作の切り替えが、基準値設定手段により設定された基準値や遊技球の検出結果に基づいて更新された判定値が反映されて行われるようになり、遊技球が所定領域に誘導されて特定入賞領域を通過する確率を、正確かつより適切に調整することができる。また、遊技店は、遊技機毎に基準値を設定して、遊技球が特定入賞領域を通過する確率を調整することができるので、遊技機を管理する際の利便性が向上する。

0013

また、本発明は、遊技球誘導手段が電磁コイルからなり、誘導切替手段が、電磁コイルへの通電電流を制御することで遊技球誘導手段による磁界の発生を制御することを特徴とする。

0014

この構成によれば、電磁コイルへの通電電流が、誘導切替手段によって変動されたり断続されたりして制御されることで、遊技球誘導手段による所定領域での磁界の強さや磁界の発生の有無が制御される。このため、電磁コイルを用いた簡素な構成で遊技球の誘導動作の切り替えを容易に行うことができるので、遊技機の製造コスト下げることができる。

発明の効果

0015

本発明による遊技機によれば、遊技機の製品寿命を永らえることができる。

発明を実施するための最良の形態

0016

次に、本発明を実施するための最良の形態について説明する。

0017

図1は、本発明による遊技機を適用した第1の実施形態によるパチンコ機1の正面図である。

0018

パチンコ機1の正面には、ガラス板が嵌装されたガラス扉回動自在に軸支されている。このガラス扉の背面側には、遊技領域2Aが形成された透明遊技盤3(図2参照)がパチンコ機1の本体枠に取り付けられており、遊技領域2Aはガラス板を介して視認可能となっている。透明遊技盤3の背後には、盤面全面にわたって設けられた液晶表示装置(LCD)10(図7参照)がパチンコ機1の本体枠に取り付けられており、液晶表示装置10は、ガラス板および透明遊技盤3を介して視認可能となっている。また、ガラス扉の下方には上皿4が設けられており、上皿4の下方には下皿5が設けられている。賞球は上皿4に払い出されるが、上皿4が満杯のときは下皿5に払い出される。下皿5の右方に設けられたハンドルベース6には、遊技球であるパチンコ球を遊技領域2Aに発射する際に遊技者によって操作される発射ハンドル7が、回動自在に設けられている。ガラス扉の上部には、種々の効果音等を出力するスピーカ8R,8L、および種々のパターン点灯消灯する装飾ランプ9R,9Lが設けられている。また、パチンコ機1の左側部には、プリペイドカードが挿入されると、当該プリペイドカードの残高に応じて遊技球が貸し出されるカードユニット65が併設されている。上皿4の右外側面には、このカードユニット65による遊技球の貸出しの際に遊技者によって操作される球貸し操作パネル66が設けられている。

0019

図2は遊技領域2Aを有する透明遊技盤3の単体の正面図である。同図に示すように、遊技領域2Aには複数の障害釘18が植設されており、遊技領域2Aに発射されたパチンコ球は、これら複数の障害釘に弾かれながら盤面を流下する。透明遊技盤3は、遊技領域2Aに植設された複数の障害釘18によって遊技領域2Aにおけるパチンコ球の流下方向を変化させる遊技盤を構成している。また、遊技領域2Aの中央部には、特別図柄表示部10aが設けられており、この特別図柄表示部10aには、液晶表示装置10によって表示される、識別情報を構成する複数の特別図柄が視認される。この特別図柄表示部10aの上方には、図示しない普通図柄表示装置が設けられている。普通図柄表示装置は、普通図柄を構成する「○」および「×」を交互に表示するLED(発光ダイオード)からなる。

0020

また、特別図柄表示部10aの左右には、ゲート13,13が設けられており、特別図柄表示部10a下方の斜線で示す所定領域2Cの下方には、始動入賞口(始動口)12が設けられている。発射ハンドル7の操作によって盤面に発射されたパチンコ球が始動入賞口12に入賞すると、液晶表示装置10の特別図柄表示部10aに、特別図柄が変動表示されて特別図柄ゲームが開始される。そして、特別図柄表示部10aに表示された特別図柄が所定の大当り組み合わせで揃うと、遊技者に有利な特定遊技である大当り遊技が行われる。始動入賞口12に入賞したパチンコ球は最大で4個まで保留され、この保留個数(特別図柄始動記憶数)は、主制御基板30のメインRAM34(図7参照)に記憶され、透明遊技盤3の上部に設けられた図示しない特別図柄始動記憶数表示部に表示される。また、パチンコ球がゲート13,13を通過すると、始動入賞口12に設けられた羽根部材12a,12bを開閉させるか否かの抽籤が行われ、この抽籤に当籤すると羽根部材12a,12bが所定時間開放する。始動入賞口12は、遊技領域2Aにおける所定領域2Cの下方に形成された特定入賞領域を構成している。

0021

また、始動入賞口12の左右には、パチンコ球が入賞すると所定個数例えば10個の賞球が払い出される一般入賞口16が設けられている。また、始動入賞口12の下方には、大当り遊技において扉が開閉する大入賞口(アタッカ)15が設けられている。大入賞口15の下方には、上記の各入賞口12,15,16のいずれの入賞口にも入賞しなかったパチンコ球が入球するアウト口17が設けられている。

0022

大当り遊技は、特別図柄の大当り組み合わせが特別図柄ゲームの終了時に停止表示してから行われ、大入賞口15に所定個数例えば10個のパチンコ球が入賞するまで、または、所定時間例えば30秒が経過するまで、大入賞口15が開放したままになる遊技が最大で例えば15ラウンド行われる。各ラウンド中に、大入賞口15へ入賞したパチンコ球が大入賞口15の内部に設けられたVゾーンと呼ばれる特定の領域に入賞すると、次のラウンドへ継続して進むことができるが、各ラウンド中にVゾーンに入賞しなかった場合はいわゆるパンクとなり、15ラウンド到達以前であっても、大当り遊技はそのラウンドで打ち切られて終了となる。大当り遊技中には、透明遊技盤3の盤面上方に設けられた装飾ランプ9R,9Lの点灯・消灯などにより演出が行われる。

0023

図3は、パチンコ球Pの発射機構を示す概略図である。

0024

上皿4の背後には、発射ハンドル7の操作に連動して駆動される発射装置64が設けられており、上皿4から発射位置に送り出されたパチンコ球Pは、同図に実線矢印で示すように、発射装置64によってレール領域2Bを介して遊技領域2Aに発射される。また、発射装置64の前方には、発射されたパチンコ球Pを検出する2つの発射球検出スイッチ67s,67sが設けられており、レール領域2Bの下方には、発射装置64によって発射されたが遊技領域2Aまで到達せず、同図に一点鎖線矢印で示すようにレール領域2B下部の球通路2Dを通って戻ってきたパチンコ球Pを検出する戻り球検出スイッチ68sが設けられている。各発射球検出スイッチ67s,67sによってパチンコ球Pが検出されると、パチンコ球Pが遊技領域2Aに発射されたものとメインCPU31(図7参照)によって判断され、戻り球検出スイッチ68sによってパチンコ球Pが検出されると、パチンコ球Pが遊技領域2Aに発射されなかったものとメインCPU31によって判断される。

0025

発射球検出スイッチ67s,67sは、遊技領域2Aへ発射されたパチンコ球Pを検出する発射検出手段を構成している。

0026

図4は、図2のIV−IV線で透明遊技盤3を破断した一部矢視断面図である。なお、同図において、図2と同一部分には同一の符号を付してその説明は省略する。

0027

透明遊技盤3の所定領域2Cの背後には、同図に示すように、電磁コイルからなる始動口誘導コイル81が配設されている。始動口誘導コイル81は、メインCPU31(図7参照)によって通電されて“オン”状態になると、所定領域2C上において透明遊技盤3を貫く方向に、パチンコ球Pを吸い寄せて流下方向を変化させる程度の磁界を発生させる。また、始動口誘導コイル81の下方には、始動入賞口12に入賞したパチンコ球Pが通過する球通路3aが形成されており、この球通路3aには、通過するパチンコ球Pを検出する始動入賞口スイッチ12sが設けられている。

0028

始動口誘導コイル81は、遊技領域2Aの所定領域2Cに磁界を発生させて、遊技領域2Aを流下するパチンコ球Pを磁力によって所定領域2Cに吸引して、パチンコ球Pが始動入賞口12に入賞するようにパチンコ球Pの流下方向を誘導する遊技球誘導手段を構成している。また、始動入賞口スイッチ12sは、始動入賞口12内部を通過したパチンコ球Pを検出する通過検出手段を構成している。

0029

図5は、パチンコ機1の背面側の裏機構を示す背面図である。

0030

パチンコ機1の背面側には、同図に示すように、バックアップクリアスイッチ69s、電源スイッチ91sおよび設定切替装置70がそれぞれ設けられている。電源スイッチ91sは、パチンコ機1に電源を投入するためのスイッチであり、後述する電源回路91(図7参照)に接続されている。また、バックアップクリアスイッチ69sは、後述する主制御基板30(図7参照)の主制御回路を構成するメインRAM34、および、枠制御基板60(図7参照)の払出発射制御回路を構成する図示しないRAMの電源断前バックアップ内容初期化するスイッチである。

0031

図6は、図5に示す設定切替装置70を示す拡大斜視図である。

0032

設定切替装置70は、パチンコ機1において行われる遊技について、遊技者にとっての有利度(出玉率)に差を持たせるための設定値を切り替えるための装置である。設定切替装置70には、設定値を切り替えるための設定キー71が挿入される挿入口70aが形成されている。また、設定切替装置70の内部には、挿入口70aから設定キー71が挿入されたことを検出する設定キー検出スイッチ72s、および、挿入口70aに挿入された設定キー71が回動操作されて設定値が切り替えられたことを検出する設定切替スイッチ73sが設けられている。上述した電源スイッチ71sが操作されてパチンコ機1の電源が投入される際、挿入口70aから設定キー71が挿入されて回動操作されると、設定切替スイッチ73sによって設定値の切り替え操作が検出され、予め定められた6段階の設定値“1”〜“6”の中から所定の設定値がセットされる。また、設定値の設定時には、セットされている現在の設定値が、図示しない7セグ表示部などに表示される。

0033

図7は、パチンコ機1の遊技動作処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。この電子回路は、パチンコ遊技の進行に関する電気的制御などを行う主制御基板30に設けられた主制御回路、この主制御回路からの制御信号に基づいて各種演出装置の電気的制御を行う副制御基板40に設けられた副制御回路、および賞球等の払い出しやパチンコ球Pの発射を制御する枠制御基板60に設けられた払出・発射制御回路などから構成されている。

0034

主制御基板30には、メインCPU31や初期リセット回路32が実装されている。また、主制御基板30には、メインCPU31がパチンコ機1の遊技動作を処理制御するためのプログラム記憶格納されたメインROM(リードオンリメモリ)33や、処理制御時にデータが一時的に記憶されるメインRAM(ランダムアクセスメモリ)34も実装されている。

0035

メインRAM34には、大当り遊技における大入賞口15の開放回数計数する大入賞口開放回数カウンタや、大当り遊技の各ラウンドにおいて大入賞口15が開放している時間を計時する大入賞口開放時間タイマ、特別図柄記憶チェック処理図10、S42参照)で行われる大当り判定において大当り遊技を行うか否かを決定する際に参照される大当り判定用乱数カウンタ、特別図柄記憶チェック処理(図10、S42参照)で変動表示を停止させたときに液晶表示装置10に表示される特別図柄を決定する際に参照される大当り図柄決定用乱数カウンタ、普通図柄表示装置で当り図柄を表示するか否かを決定する際に参照される普通図柄当り判定乱数カウンタ、戻り球カウンタ、始動口誘導コイル81の“オン”または“オフ”を決定する際に参照される入賞条件カウンタ入賞条件判定用乱数値を抽出する際に参照される入賞条件判定用乱数カウンタ、および設定値を特定する際に用いられる確率設定フラグ(図9、S2参照)などが記憶されている。入賞条件カウンタは、発射球検出スイッチ67sによってパチンコ球Pが検出されたことに基づいて、“1”加算され、始動入賞口スイッチ12sによってパチンコ球Pが検出されると、“1”減算されるカウンタである(図16,S157および図18,S176参照)。上記の入賞条件カウンタの初期値は、予め定められた基準値としてメインROM33に格納されており、本実施形態では、電源投入時の初期値は“255”に設定されている。メインROM33は、基準値を設定する基準値設定手段を構成している。また、入賞条件判定用乱数カウンタは、遊技球発射係数発生範囲値に基づいて値が決定されるカウンタである(図13、S124〜S126参照)。

0036

また、初期リセット回路32は、主制御回路の起動時にメインROM33に記憶されているプログラムに従った遊技処理を開始させるリセット信号を発生する。また、メインCPU31には、後述する各種スイッチやソレノイド等の周辺装置との間で信号を授受するI/Oポート入出力ポート)35、および副制御基板40の副制御回路や枠制御基板60の払出・発射制御回路にコマンドを出力するコマンド出力ポート36が接続されている。I/Oポート35およびコマンド出力ポート36からは、メインCPU31から送出される制御信号が周辺装置や各基板40,60へシリアルに送信される。

0037

また、主制御基板30のI/Oポート35には、上述したゲート13の内側に設けられ、パチンコ球Pがゲート13を通過するのを検出するゲートスイッチ(通過球スイッチ)13sや、始動入賞口12に入賞したパチンコ球Pを検出する上述した始動入賞口スイッチ12sが接続されている。また、大入賞口15に入賞したパチンコ球Pを検出するカウントスイッチ15s、大入賞口15内部のVゾーンを通過したパチンコ球Pを検出するV・カウントスイッチ15v、一般入賞口16へ入賞したパチンコ球Pを検出する一般入賞口スイッチ16sが接続されている。また、主制御基板30には、羽根部材12a,12bを変位させて始動入賞口12の球受入口開状態閉状態にする始動入賞口ソレノイド24、大入賞口15の扉を開閉する大入賞口ソレノイド25、および大入賞口15内部のVゾーンにパチンコ球Pが入賞した後にパチンコ球PをVゾーン以外へ誘導するシーソーソレノイド21vなどがアクチュエータとして接続されている。

0038

上記各スイッチ12s,13s,15s,15v,16sがパチンコ球Pを検出すると、その検出信号は主制御基板30のメインCPU31に入力され、入力される検出信号に応じて、メインCPU31は上記各アクチュエータ21v,24,25をそれぞれ駆動制御する。

0039

また、I/Oポート35には、上述した発射球検出スイッチ67s,67s、戻り球検出スイッチ68s、設定キー検出スイッチ72s、設定切替スイッチ73s、バックアップクリアスイッチ69sおよび始動口誘導コイル81なども接続されている。バックアップクリアスイッチ69sは、上述したように、主制御基板30の主制御回路を構成するメインRAM34、および、枠制御基板60の払出・発射制御回路を構成する図示しないRAMのバックアップ内容を初期化するバックアップクリア信号を出力する。また、始動口誘導コイル81は、後述する始動口検出時処理図16参照)および発射検出時処理(図18参照)において、入賞条件カウンタの値に応じてメインCPU31により通電が制御され、“オン”状態または“オフ”状態に駆動制御される。

0040

メインCPU31、メインROM33およびメインRAM34は、発射球検出スイッチ67s,67sおよび始動入賞口スイッチ12sによるパチンコ球Pの検出結果に基づいて入賞条件カウンタの値の更新(図16,S157および図18,S176参照)を行う判定値更新手段を構成していると共に、この判定値更新手段により更新された入賞条件カウンタの値を、基準値すなわち入賞条件カウンタの初期値である“255”と比較して判定する判定手段を構成している。また、メインCPU31、メインROM33およびメインRAM34は、始動口誘導コイル81による磁界の発生を制御して、パチンコ球Pが始動入賞口12の上方の所定領域2Cに誘導される状態と、パチンコ球Pが所定領域2Cに誘導されない状態とを切り替える誘導切替手段を構成している。本実施形態では、誘導切替手段は、発射球検出スイッチ67s,67sおよび始動入賞口スイッチ12sによるパチンコ球Pの検出、ならびに後述する判定手段による判定結果に基づいて、始動口誘導コイル81への通電電流を制御することで、始動口誘導コイル81による磁界の発生を制御する。

0041

副制御基板40には、サブCPU41、プログラムROM42、ワークRAM43、画像制御回路44、ランプ制御回路45および音声制御回路46が実装されており、アクチュエータとして、上述した液晶表示装置10、装飾ランプ9R,9L、およびスピーカ8R,8Lが接続されている。画像制御回路44は、メインCPU31から送信される制御コマンドに基づいて出力されるサブCPU41からの制御指令に応じて、液晶表示装置10に特別図柄を表示するための画像データを生成する。ランプ制御回路45は、メインCPU31から送信される制御コマンドに基づいて出力されるサブCPU41からの駆動信号により、パチンコ機1の遊技状態に応じて装飾ランプ9R,9Lの発光を制御する。また、音声制御回路46は、メインCPU31から送信される制御コマンドに基づいて出力されるサブCPU41からの駆動信号により、パチンコ機1の遊技状態に応じてスピーカ8R,8Lを制御する。また、プログラムROM42には、サブCPU41が液晶表示装置10や装飾ランプ9R,9L、スピーカ8R,8Lの各動作を処理制御するための制御プログラムなどが記憶格納されている。また、ワークRAM43は、サブCPU41が上記制御プログラムに従って処理制御を行う際の一時的な記憶手段として用いられる。また、メインCPU31による大当り判定(図10、S42参照)で大当り遊技が行われることが決定されると、メインCPU31から副制御基板40に制御コマンドが送信されて液晶表示装置10に特別図柄の大当り組み合わせが停止表示されると共に、メインCPU31によって大当り遊技が開始される。

0042

サブCPU41,プログラムROM42,ワークRAM43および画像制御回路44は、パチンコ球Pが始動入賞口12内部を通過したこと、つまりパチンコ球Pが球通路3aに設けられた始動入賞口スイッチ12sによって検出されたことに基づいて、識別情報を構成する特別図柄を可変表示する可変表示手段を構成している。また、メインCPU31、メインROM33およびメインRAM34は、可変表示手段で識別情報が特別図柄の大当り組合せである特定の態様で停止表示されると、大当り遊技を行う遊技処理手段を構成している。

0043

枠制御基板60には、払出・発射制御回路および電源回路91が実装されており、賞球などを払い出す払出装置63および上述した発射装置64が接続されている。発射装置64の発射強度は、発射ハンドル7が操作されることで調整操作される。払出・発射制御回路を構成する図示しない発射・払出CPUは、各種入賞に応じて主制御基板30から出力される払出コマンドに応じて払出装置63を駆動制御して賞球を払い出させると共に、遊技者による発射ハンドル7の操作に応じて発射装置64を駆動制御し、パチンコ球Pを遊技領域2Aへ発射させる。また、電源回路91は、各基板30,40,60に構成された回路等に電源を供給する。

0044

また、枠制御基板60には、パチンコ球Pの球貸しを要求するカードユニット65が接続されており、このカードユニット65には、球貸し操作パネル66が接続されている。カードユニット65は、球貸し操作パネル66の操作に応じて枠制御基板60の払出・発射制御回路との間で通信を行う。

0045

図8は、主制御基板30のメインROM33に格納された、後述する普通図柄当り判定用乱数更新処理(図13参照)で用いられる遊技球発射係数発生範囲値決定テーブルである。

0046

このテーブルでは、設定切替装置70によって切り替えられた設定値と遊技球発射係数発生範囲値とが対応づけられて記憶されている。遊技球発射係数発生範囲値は、後述する入賞条件当り判定処理(図18、S174参照)で用いられる入賞条件判定用乱数カウンタの値を決定する際に参照される値である。

0047

同図に示すように、設定値“1”では、遊技球発射係数発生範囲値として“136”が決定される。また、設定値“2”,“3”,“4”,“5”,“6”では、遊技球発射係数発生範囲値として“132”,“128”,“124”,“120”,“116”がそれぞれ決定される。

0048

次に、図9図18を参照して、本実施形態によるパチンコ機1の遊技動作の処理について説明する。

0049

図9は、本実施形態によるパチンコ機1の主制御基板30の主制御回路で行われるメイン処理の概略を示すフローチャートである。

0050

パチンコ機1の電源が投入されると、まず始めに、メインCPU31の動作の初期化処理が行われる(図9,ステップ(以下Sと記す)1参照)。この初期化処理では、メインRAM34のアクセス許可、バックアップ復帰処理、作業領域の初期化等の処理が実行される。続いて、メインCPU31は、確率設定処理を行う(S2)。確率設定処理では、バックアップクリアスイッチ69sが押下され、設定切替装置70に挿入された設定キー71の回動操作によって切り替えられた設定値(“1”〜“6”)が、確率設定フラグにセットされる。なお、確率設定フラグに設定値が設定されるタイミングは、設定キー71が設定切替装置70から引き抜かれたときである。続いて、メインCPU31は、確率設定値表示処理を行う(S3)。確率設定値表示処理では、S2でセットされた設定値が7セグ表示部などに表示される。

0051

次に、メインCPU31は、特別図柄制御処理(S4)および普通図柄制御処理(S5)を実行する。S4の特別図柄制御処理では、後述するように、液晶表示装置10の特別図柄表示部10aで行われる特別図柄ゲームの進行処理が、制御状態フラグの値に応じて行われる。また、S5の普通図柄制御処理では、普通図柄表示装置で行われる普通図柄ゲームの進行処理が、制御状態フラグの値に応じて行われる。続いて、メインCPU31は、乱数更新処理を行う(S6)。乱数更新処理では、特別図柄表示部10aで行われる特別図柄ゲームでハズレ図柄を表示する際に抽出されるハズレ図柄決定用乱数カウンタや、初期値乱数カウンタ、副制御基板40で行われる演出態様を決定する際に抽出される演出用乱数カウンタ等の値を更新する処理が行われる。S6の処理が行われた後、処理はS4に戻る。このように、メイン処理においては、S1〜S3の処理が終了した後、S4〜S6の処理が繰り返し実行される。

0052

次に、図10を参照して、図9,S4でメインCPU31によって行われる特別図柄制御処理について説明する。なお、同図において、S42からS50の右側方に描いた数値は、それらの処理に対応する制御状態フラグの内容を示し、その制御状態フラグの数値に対応する処理が実行され、特別図柄ゲームが進行することとなる。

0053

この特別図柄制御処理では、最初に、メインCPU31は、制御状態フラグをロードして読み出す(図10,S41参照)。なお、後述するS42からS50において、メインCPU31は、後述するように、制御状態フラグの値に基づいて、各種の処理を実行するか否かを判断することとなる。この制御状態フラグは、特別図柄ゲームの遊技の状態を示すものであり、S42からS50における処理のいずれかを実行可能にするものである。また、それに加えて、メインCPU31は、各処理に対して設定された待ち時間タイマ(t)等に応じて決定される所定のタイミングで各処理を実行する。なお、この所定のタイミングに至る前においては、各処理を実行することなく終了することとなり、他のサブルーチンを実行することとなる。もちろん、所定の周期で、後述するシステムタイマ割込処理図12参照)も実行する。

0054

S42においては、特別図柄記憶チェック処理を実行する。この処理では、メインCPU31は、制御状態フラグが特別図柄記憶チェックを示す値(00)である場合に、始動入賞口12に入賞したパチンコ球Pの保留個数のチェックを行い、保留個数がある場合に、大当り判定、停止表示させる特別図柄、および特別図柄の変動パターン等の決定を行う。大当り判定は、大当り判定用乱数カウンタが参照されて行われ、停止表示させる特別図柄は、大当り図柄決定用乱数カウンタに基づいて決定される。そして、メインCPU31は、特別図柄変動時間管理を示す値(01)を制御状態フラグにセットし、今回の処理で決定された変動パターンに対応する変動時間を待ち時間タイマ(t)にセットする。そして、待ち時間タイマ(t)にセットされた変動時間が経過すると、S43に処理を移す。

0055

S43においては、特別図柄変動時間管理処理を実行する。この処理では、メインCPU31は、制御状態フラグが特別図柄変動時間管理を示す値(01)であり、変動時間が経過した場合に、特別図柄表示時間管理を示す値(02)を制御状態フラグにセットし、変動確定待ち時間(例えば1秒)を待ち時間タイマ(t)にセットする。そして、待ち時間タイマ(t)にセットした変動確定後待ち時間が経過すると、S44に処理を移す。

0056

S44においては、特別図柄表示時間管理処理を実行する。この処理では、メインCPU31は、制御状態フラグが特別図柄表示時間管理を示す値(02)であり、変動確定後待ち時間が経過した場合に、大当りか否かを判断する。メインCPU31は、大当りである場合に、大当り開始インターバル管理を示す値(03)を制御状態フラグにセットし、大当り開始インターバルに対応する時間(例えば10秒)を待ち時間タイマ(t)にセットする。そして、待ち時間タイマ(t)にセットした大当り開始インターバルに対応する時間が経過すると、S45に処理を移す。また、メインCPU31は、大当りではない場合には、特別図柄ゲーム終了を示す値(08)をセットして、S50に処理を移す。

0057

S45においては、大当り開始インターバル管理処理を実行する。この処理において、メインCPU31は、制御状態フラグが大当り開始インターバル管理を示す値(03)であり、その大当り開始インターバルに対応する時間が経過した場合に、大入賞口15を開放させるために、メインROM33から読み出されたデータに基づいて、メインRAM34に位置付けられた変数を更新する。そして、メインCPU31は、大入賞口開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットしてS47の処理を実行するように設定するとともに、開放上限時間(例えば30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットし、大入賞口開放回数カウンタに初期値である“1”をセットする。そして、メインCPU31は、ラウンド数を示すデータおよび大入賞口15が開放中である旨を示す大入賞口開放中コマンドを、メインRAM34の所定領域にセットする。これによって、大入賞口開放中コマンドは、主制御基板30のメインCPU31から副制御基板40のサブCPU41に送信される。これによって、副制御基板40の副制御回路においても、ラウンド数や大入賞口15の状態が認識される。この処理が終了した場合には、S47に処理を移す。

0058

S46においては、大入賞口再開放前待ち時間管理処理を実行する。この処理において、メインCPU31は、制御状態フラグが大入賞口再開放待ち時間管理を示す値(06)であり、ラウンド間インターバルに対応する時間が経過した場合に、大入賞口開放回数カウンタを“1”増加するように記憶更新する。そして、メインCPU31は、大入賞口開放中を示す値(04)を制御状態フラグにセットしてS47の処理を実行するように設定するとともに、開放上限時間(例えば30秒)を大入賞口開放時間タイマにセットする。この処理が終了した場合には、S47に処理を移す。

0059

S47においては、大入賞口開放中処理を実行する。この処理において、メインCPU31は、制御状態フラグが大入賞口開放中を示す値(04)である場合に、大入賞口15に入賞したパチンコ球Pの数を計数する大入賞口入賞カウンタが“10”以上であるという条件、または、大入賞口15の開放上限時間を経過した(大入賞口開放時間タイマが“0”である)という条件のいずれかを満たすか否かを判別する。メインCPU31は、いずれかの条件を満たした場合に、大入賞口15を閉鎖させるために、メインRAM34に位置付けられた変数を更新する。そして、メインCPU31は、大入賞口内残留球監視を示す値(05)を制御状態フラグにセットして、大入賞口内残留球監視時間(例えば1秒)を待ち時間タイマ(t)にセットする。つまり、大入賞口内残留球監視時間が経過した後、S48の処理を実行するように設定する。なお、メインCPU31は、上記のいずれの条件も満たさない場合には、上述した処理を実行しない。S47の処理が終了した場合には、S48に処理を移す。

0060

S48においては、大入賞口内残留球監視処理を実行する。この処理において、メインCPU31は、制御状態フラグが大入賞口内残留球監視を示す値(05)であり、大入賞口内残留球監視時間が経過した場合に、大入賞口15における特定領域(Vゾーン)をパチンコ球Pが通過しなかったという条件、または、大入賞口開放回数カウンタが大入賞口開放回数最大値以上である(最終ラウンドである)という条件のいずれかを満たすか否かを判断する。メインCPU31は、いずれかの条件を満たした場合に、大当り終了インターバルを示す値(07)を制御状態フラグにセットし、大当り終了インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。つまり、大当り終了インターバルに対応する時間が経過した後、S49の処理を実行するように設定する。一方、メインCPU31は、いずれの条件も満たさない場合に、大入賞口再開放待ち時間管理を示す値(06)を制御状態フラグにセットするとともに、ラウンド間インターバルに対応する時間を待ち時間タイマにセットする。この場合、ラウンド間インターバルに対応する時間が経過した後、S46の処理を実行するように設定する。

0061

S49においては、大当り終了インターバル処理を実行する。この処理において、メインCPU31は、制御状態フラグが大当り終了インターバルを示す値(07)であり、大当り終了インターバルに対応する時間が経過した場合に、特別図柄ゲーム終了を示す値(08)を制御状態フラグにセットしてS50の処理を実行するように設定する。そして、メインCPU31は、大当り図柄が確変図柄である場合には、遊技状態を確率変動状態移行させる制御を行う。また、メインCPU31は、変動時間短縮状態や確率変動状態といった始動入賞口12へパチンコ球Pが入賞しやすい状態であるか否かを識別するための変動短縮フラグに、所定の値をセットする。この処理が終了した場合には、S50に処理を移す。

0062

S50においては、特別図柄ゲーム終了処理を実行する。この処理において、メインCPU31は、制御状態フラグが特別図柄ゲーム終了を示す値(08)である場合に、始動入賞口12に入賞したパチンコ球Pの保留個数を“1”減少するように記憶更新する。また、メインCPU31は、保留個数が“1”減少する旨の特別図柄始動記憶数指定コマンドを示すデータを、メインRAM34の所定の記憶領域にセットする。セットされた特別図柄始動記憶数指定コマンドは、主制御基板30のメインCPU31から副制御基板40のサブCPU41に送信される。これによって、副制御基板40の副制御回路においても、保留個数が“1”減少した旨が認識される。そして、メインCPU31は、次回の変動表示を行うために、特別図柄記憶領域の更新を行い、制御状態フラグに特別図柄記憶チェックを示す値(00)をセットして、S42の処理を実行するように設定する。この処理が終了した場合には、本サブルーチンを終了する。

0063

上述したように制御状態フラグをセットすることにより、液晶表示装置10において特別図柄ゲームが実行されることとなる。具体的には、メインCPU31は、図11に示すように、大当り判定の結果がハズレで大当り遊技状態にならないときには、制御状態フラグを“00”、“01”、“02”、“08”と順にセットすることにより、図10に示すS42、S43、S44、S50の処理を所定のタイミングで実行することとなる。また、メインCPU31は、大当り判定の結果が大当りで大当り遊技状態になるときには、制御状態フラグを“00”、“01”、“02”、“03”と順にセットすることにより、図10に示すS42、S43、S44、S45の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技状態への制御を実行することとなる。さらには、メインCPU31は、大当り遊技状態への制御が実行された場合には、制御状態フラグを“04”、“05”、“06”と順にセットすることにより、図10に示すS47、S48、S46の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技を実行することとなる。なお、大当り遊技が実行されている場合において、大当り遊技状態の終了条件成立した場合には、制御状態フラグを“04”、“05”、“07”、“08”と順にセットすることにより、図10に示すS47からS50の処理を所定のタイミングで実行し、大当り遊技状態を終了することとなる。なお、この大当り遊技状態の終了条件は、所定の時間が経過するまでに大入賞口15の特定領域へのパチンコ球Pの通過がなかったこと(いわゆる「パンク」)、または、大当りラウンド最大継続数(上限ラウンド数、例えば、本実施形態においては15ラウンド)が終了したことである。

0064

また、メインCPU31は、上記のメイン処理を実行している間、初期リセット回路32から所定の周期(2[msec])毎に発生されるクロックパルスに応じて、システムタイマ割込処理を実行する。

0065

図12は、主制御基板30のメインCPU31によって行われる上記のシステムタイマ割込処理の概略を示すフローチャートである。

0066

このシステムタイマ割込処理では、まず、メインCPU31は、レジスタに格納されている情報を退避させる処理を行う(図12、S101参照)。続いて、メインCPU31は、後述する乱数更新処理を行う(S102)。この乱数更新処理では、大当り判定用乱数カウンタ、大当り図柄決定用乱数カウンタ、初期値乱数カウンタ、普通図柄当り判定用乱数カウンタ等の値を更新する処理が行われる。

0067

次に、メインCPU31は、スイッチ入力検出処理を行う(S103)。後述するようにスイッチ入力検出処理では、メインCPU31は、上述した各スイッチ12s,15s,15v,16sから出力される検出信号に基づいて、始動入賞口12や大入賞口15、一般入賞口16などにパチンコ球Pが入賞したか否かを検出する処理を行う。メインCPU31は、これらの処理においてパチンコ球Pが入賞したことを検出すると、賞球を払い出す上述した払出コマンドをメインRAM34の所定領域に記憶する(図14、S131参照)。続いて、メインCPU31は、タイマ更新処理を行う(S104)。タイマ更新処理では、主制御基板30の主制御回路と副制御基板40の副制御回路との同期をとるための待ち時間タイマ(t)や、大入賞口15の開放時間をカウントする開放時間タイマ、変動表示されている普通図柄や特別図柄の残り変動時間をカウントする変動時間タイマ等、各種のタイマの更新処理が行われる。

0068

次に、メインCPU31は、遊技情報出力処理を行う(S105)。この処理では、賞球として払い出されたパチンコ球Pの数や大当り発生などの遊技情報などを、遊技店に設置されているホールコンピュータに出力する処理が行われる。続いて、メインCPU31は、ポート出力処理を行い(S106)、コマンド出力処理を行う(S107)。ポート出力処理では、ソレノイド21v,24,25や始動口誘導コイル81などを駆動制御するための信号を出力する処理が行われる。また、コマンド出力処理では、メインRAM34に記憶されている各種のコマンドを副制御基板40の副制御回路へ送信する処理が行われる。これらのコマンドとしては、液晶表示装置10に表示される特別図柄の種類を示す特別図柄コマンド、特別図柄の変動表示パターンを示す変動パターンコマンド、特別図柄の変動表示を停止させる変動表示停止コマンドなどが含まれる。

0069

次にメインCPU31は、球切れ状態や下皿5が満タンになっている状態などのエラー報知を、所定のランプを点灯させて行うランプ制御処理を行う(S108)。続いて、メインCPU31は、払出処理を行う(S109)。この払出処理では、上記のS103の処理でメインRAM34の所定領域に記憶された払出コマンドを枠制御基板60の払出・発射制御回路に送信する処理が行われる。続いて、メインCPU31は、S101で退避させた情報をレジスタに復帰させ(S110)、システムタイマ割込処理を終了する。

0070

図13は、図12のS102において行われる乱数更新処理のうち、普通図柄当り判定用乱数更新処理の詳細を示すフローチャートである。

0071

この更新処理では、まず、メインCPU31は、普通図柄当り判定用乱数カウンタの値に“1”を加算して、普通図柄当り判定用乱数カウンタの値を更新する(図13、S121参照)。続いて、メインCPU31は、遊技球発射係数発生範囲値をメインRAM34の所定領域にセットする(S122)。具体的には、メインCPU31は、確率設定フラグを参照して設定値を確認し、遊技球発射係数発生範囲値決定テーブル(図8参照)を参照して、確認した設定値に応じた遊技球発射係数発生範囲値をセットする。続いて、メインCPU31は、入賞条件判定用乱数カウンタの値を所定の演算方法によって更新する(S123)。続いて、メインCPU31は、S123で更新した入賞条件判定用乱数カウンタの値とS122でセットした遊技球発射係数発生範囲値とを比較し、入賞条件判定用乱数カウンタの値が遊技球発射係数発生範囲値よりも大きいか否かを判別する(S124)。

0072

この判別が“Yes”である場合、メインCPU31は、入賞条件判定用乱数カウンタの値から遊技球発射係数発生範囲値を減算し(S125)、減算結果を入賞条件判定用乱数カウンタにセットする。このS124およびS125の処理は、入賞条件判定用乱数カウンタの値が遊技球発射係数発生範囲値よりも小さくなるまで繰り返される。一方、S124の判別が“No”である場合、メインCPU31は、入賞条件判定用乱数カウンタの値を遊技球発射係数発生範囲値として、メインRAM34の所定領域にセットする(S126)。このように、入賞条件判定用乱数カウンタの値が遊技球発射係数発生範囲値よりも小さくなるまで減算処理が行われることで、後述する入賞条件当り判定処理(図18、S174参照)において、入賞条件判定用乱数値が所定の当り判定値と一致する確率が設定値に応じて変化することになる。

0073

図14は、図12のS103において行われるスイッチ入力検出処理の概略を示すフローチャートである。

0074

このスイッチ入力検出処理では、まず、メインCPU31は、賞球関連スイッチチェック処理を行う(図14、S131参照)。この賞球関連スイッチチェック処理では、上述したように、各スイッチ12s,15s,15v,16sから出力される検出信号に基づいて、払出コマンドをメインRAM34に記憶する処理、すなわち始動入賞口12や大入賞口15、一般入賞口16などにパチンコ球Pが入賞したか否かを検出し、検出結果に基づいて払出コマンドをメインRAM34に記憶する処理を行う。続いて、メインCPU31は、後述する特別図柄関連スイッチチェック処理を行い(S132)、後述する普通図柄関連スイッチチェック処理を行う(S133)。

0075

図15は、図14のS132において行われる特別図柄関連スイッチチェック処理の詳細を示すフローチャートである。

0076

この処理では、まず、メインCPU31は、カウントスイッチ15sから検出信号を入力したか否かを判別する(図15、S141参照)。この判別が“Yes”である場合、カウントスイッチ検出時処理を行う(S142)。このカウントスイッチ検出時処理では、大当り遊技における1回のラウンド中に大入賞口15に入賞したパチンコ球Pの数を計数する処理が行われる。S141の判別が“No”である場合、またはS142の処理が終了すると、続いて、メインCPU31は、V・カウントスイッチ15vから検出信号を入力したか否かを判別する(S143)。この判別が“Yes”である場合、V・カウントスイッチ検出時処理を行う(S144)。このV・カウントスイッチ検出時処理では、大当り遊技における1回のラウンド中に大入賞口15に入賞したパチンコ球Pの数を計数すると共に、Vゾーンを通過した旨のフラグを成立させる処理が行われる。

0077

S143の判別が“No”である場合、またはS144の処理が終了すると、続いて、メインCPU31は、始動入賞口スイッチ12sから検出信号を入力したか否かを判別する(S145)。この判別が“No”である場合、特別図柄関連スイッチチェック処理は終了する。一方、S145の判別が“Yes”である場合、メインCPU31は、後述する始動口検出時処理を行う(S146)。

0078

図16は、図15のS146において行われる始動口検出時処理の詳細を示すフローチャートである。

0079

この処理では、まず、メインCPU31は、特別図柄始動記憶数が4個以上であるか否かを判別する(図16、S151参照)。特別図柄始動記憶数が3個以下であってS151の判別が“No”である場合、メインCPU31は、メインRAM34に記憶されている特別図柄始動記憶数に“1”を加算する(S152)。続いて、大当り判定用乱数カウンタを参照して大当り判定用乱数を抽出すると共に、大当り図柄決定用乱数カウンタを参照して大当り図柄用乱数を抽出し、これらの抽出した乱数値をメインRAM34に格納する(S153)。特別図柄始動記憶数が4個であってS151の判別が“Yes”である場合、または、S153の処理が終了すると、続いて、メインCPU31は、変動短縮フラグを参照して、遊技状態が確率変動状態などであることを示す値がセットされているか否かを判別する(S154)。この判別が“Yes”である場合、始動口検出時処理は終了する。

0080

一方、S154の判別が“No”である場合、メインCPU31は、入賞条件カウンタの値を読み出して(S155)、その値が“0”であるか否かを判別する(S156)。この判別が“No”である場合、入賞条件カウンタの値を“1”減算する(S157)。S156の判別が“Yes”である場合、または、S157の減算処理が終了すると、メインCPU31は、入賞条件カウンタの値が“255”を超えているか否かを判別する(S158)。入賞条件カウンタの値が基準値である“255”を超えていてS158の判別が“Yes”である場合、始動口検出時処理は終了する。一方、入賞条件カウンタの値が“255”よりも小さくてS158の判別が“No”である場合、メインCPU31は、始動口誘導コイル81を“オフ”状態にするためのデータをセットする(S159)。このセットしたデータに基づいて、メインCPU31は、図12,S106のポート出力処理において始動口誘導コイル81への通電を遮断する。

0081

図17は、図14のS133において行われる普通図柄関連スイッチチェック処理の詳細を示すフローチャートである。

0082

この処理では、まず、メインCPU31は、通過球スイッチつまりゲートスイッチ13sから検出信号を入力したか否かを判別する(図17、S161参照)。この判別が“Yes”である場合、通過球スイッチ検出時処理を行う(S162)。通過球検出時処理では、普通図柄当り判定用乱数カウンタを参照して普通図柄当り判定用乱数値を抽出し、この抽出した乱数値をメインRAM34に格納する処理が行われる。S161の判別が“No”である場合、またはS162の処理が終了すると、続いて、メインCPU31は、始動入賞口スイッチ12sから検出信号を入力したか否かを判別する(S163)。この判別が“Yes”である場合、普通電役検知時処理を行う(S164)。普通電役検知時処理では、始動入賞口12に入賞したパチンコ球Pの数を計数する処理が行われる。S163の判別が“No”である場合、またはS164の処理が終了すると、続いて、メインCPU31は、変動短縮フラグを参照して、遊技状態が確率変動状態などであることを示す値がセットされているか否かを判別する(S165)。この判別が“Yes”である場合、普通図柄関連スイッチチェック処理は終了する。

0083

一方、S165の判別が“No”である場合、メインCPU31は、戻り球検出スイッチ68sから検出信号を入力したか否かを判別し(S166)、この判別が“Yes”である場合、戻り球カウンタの値に“1”を加算する(S167)。S166の判別が“No”である場合、またはS167の処理が終了すると、続いて、メインCPU31は、発射球検出スイッチ67sから検出信号を入力したか否かを判別する(S168)。この判別が“Yes”である場合、後述する発射検出時処理を行い(S169)、S168の判別が“No”である場合、そのまま普通図柄関連スイッチチェック処理を終了する。

0084

図18は、図17のS169において行われる発射検出時処理の詳細を示すフローチャートである。

0085

この処理では、まず、メインCPU31は、戻り球カウンタの値が“1”以上であるか否かを判別する(図18、S171参照)。この判別が“Yes”である場合、戻り球カウンタの値を“1”減算して、発射検出時処理を終了する。一方、S171の判別が“No”である場合、メインCPU31は、メインRAM34に記憶された入賞条件判定用乱数カウンタを参照して、入賞条件判定用乱数値を抽出し(S173)、入賞条件当り判定処理を行う(S174)。本実施形態では、“3”,“7”,“19”,“31”,“47”,“61”,“79”が当り判定値として予め設定されており、S174の入賞条件当り判定処理では、抽出した入賞条件判定用乱数値がこれら当り判定値のいずれかと一致して当たっているか否かが判定される。そして、この判定結果が当りであるか否かを判別し(S175)、判定結果がハズレでS175の判別が“No”である場合、発射検出時処理は終了する。

0086

一方、判定結果が当りであってS175の判別が“Yes”である場合、メインCPU31は、入賞条件カウンタの値を“1”加算する(S176)。続いて、メインCPU31は、S176の加算処理によって入賞条件カウンタの値が“256”になっているか否かを判別する(S177)。入賞条件カウンタの値が“256”でなくてS177の判別が“No”である場合、発射検出時処理は終了する。一方、入賞条件カウンタの値が“256”になっていてS177の判別が“Yes”である場合、メインCPU31は、始動口誘導コイル81を“オン”状態にするためのデータをセットする(S178)。このセットしたデータに基づいて、メインCPU31は、図12,S106のポート出力処理において始動口誘導コイル81への通電を開始して、始動入賞口12の上方の所定領域2Cに磁界を発生させる。

0087

このような本実施形態によるパチンコ機1によれば、上述したように、始動口誘導コイル81の発生する磁界によってパチンコ球Pが吸引されて所定領域2Cに誘導される状態と、磁界が発生せずにパチンコ球Pが所定領域2Cに誘導されない状態とが、誘導切替手段によって切り替えられる。このため、遊技領域2Aを流下するパチンコ球Pが所定領域2Cを通過する確率を、従来のようにハンマー等による釘調整を行わずに、始動口誘導コイル81による磁界の発生を制御することで容易に調整することができる。よって、障害釘18の耐久性が低下してしまうことがなくなると共に、パチンコ機1の製品寿命が短くなってしまうこともない。

0088

また、本実施形態では、発射球検出スイッチ67s,67sおよび始動入賞口スイッチ12sによるパチンコ球Pの検出に基づいて、始動口誘導コイル81による所定領域2Cでの磁界の発生が制御される。このため、始動口誘導コイル81による所定領域2Cへのパチンコ球Pの誘導動作の切り替えが、遊技領域2Aへのパチンコ球Pの発射や始動入賞口12に対するパチンコ球Pの入賞に応じて行われるようになるので、パチンコ球Pが所定領域2Cに誘導されて始動入賞口12を通過する確率を、変化する遊技状況に応じて適切な値に調整することができるようになり、パチンコ機1の遊技性が向上する。

0089

また、本実施形態では、発射球検出スイッチ67s,67sおよび始動入賞口スイッチ12sによるパチンコ球Pの検出結果に基づいて更新された入賞条件カウンタの値(図16,S157および図18,S176参照)と、基準値である入賞条件カウンタの初期値“255”との比較結果に基づいて、始動口誘導コイル81による所定領域2Cでの磁界の発生が制御される。このため、始動口誘導コイル81による所定領域2Cへのパチンコ球Pの誘導動作の切り替えが、基準値設定手段により設定された基準値やパチンコ球Pの検出結果に基づいて更新された入賞条件カウンタの値が反映されて行われるようになり、パチンコ球Pが所定領域2Cに誘導されて始動入賞口12を通過する確率を、正確かつより適切に調整することができる。また、遊技店は、遊技機毎に基準値を設定して、パチンコ球Pが始動入賞口12を通過する確率を調整することができるので、パチンコ機1を管理する際の利便性が向上する。

0090

また、本実施形態では、始動口誘導コイル81への通電電流が、誘導切替手段によって断続制御されることで、始動口誘導コイル81による所定領域2Cでの磁界の発生の有無が制御される。このため、始動口誘導コイル81を用いた簡素な構成でパチンコ球Pの誘導動作の切り替えを容易に行うことができるので、パチンコ機1の製造コストを下げることができる。なお、本実施形態では、始動口誘導コイル81を断続制御することで磁界の発生の有無が制御される場合を説明したが、例えば、始動口誘導コイル81への通電電流を変動させることで、所定領域2Cでの磁界の強さを変化させる構成とすることも考えられる。この構成によっても、パチンコ球Pの誘導動作の切り替えを容易に行うことができる。

0091

次に、本発明による遊技機を適用した第2の実施形態について説明する。

0092

本実施形態におけるパチンコ機は、誘導切替手段が、発射球検出スイッチ67s,67sおよび始動入賞口スイッチ12sによるパチンコ球Pの検出ならびに判定手段による判定結果に基づいて始動口誘導コイル81への通電電流を制御するのではなく、設定時間に基づいて始動口誘導コイル81への通電電流を制御する点で、上記第1の実施形態と異なっている。具体的には、上記第1の実施形態における始動口検出時処理(図16参照)および発射検出時処理(図18参照)は行われず、後述する始動口誘導コイル制御処理図21参照)において始動口誘導コイル81の駆動制御が行われる。その他の構成は上記第1の実施形態と同じである。

0093

図19は、主制御基板30のメインROM33に格納された、後述する始動口誘導コイル制御処理(図21参照)で用いられる設定時間決定テーブルである。

0094

このテーブルでは、設定切替装置70によって切り替えられた設定値と、始動口誘導コイル81への通電を開始して始動口誘導コイル81を“オン”にする時間、および始動口誘導コイル81への通電を遮断して始動口誘導コイル81を“オフ”にする時間とが対応づけられて記憶されている。本実施形態では、メインCPU31、メインROM33およびメインRAM34は、始動口誘導コイル81による磁界の発生を制御して、パチンコ球Pが始動入賞口12の上方の所定領域2Cに誘導される状態と、パチンコ球Pが所定領域2Cに誘導されない状態とを切り替える誘導切替手段を構成していると共に、所定領域2Cに継続して磁界を発生させる設定時間を複数の設定時間の中から選択する設定時間選択手段を構成している。上記の誘導切替手段は、設定時間選択手段によって選択された設定時間に基づいて始動口誘導コイル81による磁界の発生を制御する。

0095

同図に示すように、設定値“1”では、始動口誘導コイル81を“オン”にする時間は、0.5[sec]に決定され、設定値“2”,“3”,“4”,“5”,“6”では、始動口誘導コイル81を“オン”にする時間は、それぞれ0.6[sec],0.7[sec],0.8[sec],0.9[sec],1[sec]に決定される。また、始動口誘導コイル81を“オフ”にする時間は、設定値にかかわらず、0.6[sec]に決定される。

0096

図20は、本実施形態における主制御基板30のメインCPU31によって所定の周期(2[msec])毎に行われるシステムタイマ割込処理の概略を示すフローチャートである。なお、同図において、上記第1の実施形態におけるシステムタイマ割込処理(図12参照)と同一の処理には同一のステップ番号を付してその説明は省略する。

0097

同図に示すように、メインCPU31は、S103のスイッチ入力検出処理が終了すると、始動口誘導コイル制御処理を行い(S201)、この処理が終了すると、処理はS104に移る。

0098

図21は、上記の図20のS201において行われる始動口誘導コイル制御処理の詳細を示すフローチャートである。

0099

この処理では、まず、メインCPU31は、誘導監視タイマの値を“1”カウント減算する処理を行う(図21、S221参照)。誘導監視タイマは、主制御基板30のメインRAM34に格納された、始動口誘導コイル81を“オン”にする時間および“オフ”にする時間を計時するタイマであり、始動口誘導コイル制御処理が行われるたびに、“1”カウント(=2[msec])ずつ減算される。続いて、メインCPU31は、誘導監視タイマの値が“0”になったか否かを判別する(S222)。誘導監視タイマの値が“0”になっていなくてS222の判別が“No”である場合、始動口誘導コイル制御処理は終了する。

0100

一方、誘導監視タイマの値が“0”になっていてS222の判別が“Yes”である場合、続いてメインCPU31は、始動口誘導コイル81への通電が行われて始動口誘導コイル81が“オン”状態になっているか否かを判別する(S223)。この判別が“Yes”である場合、メインCPU31は、始動口誘導コイル81を“オフ”状態にするためのデータをセットする(S224)。このセットしたデータに基づいて、メインCPU31は、図12,S106のポート出力処理において始動口誘導コイル81への通電を遮断する。そして、メインCPU31は、誘導監視タイマの値に“300”(0.6[sec])を加算して始動口誘導コイル制御処理を終了する(S225)。また、始動口誘導コイル81が“オフ”状態になっていてS223の判別が“No”である場合、メインCPU31は、始動口誘導コイル81を“オン”状態にするためのデータをセットする(S226)。このセットしたデータに基づいて、メインCPU31は、図12,S106のポート出力処理において始動口誘導コイル81への通電を開始して、始動入賞口12の上方の所定領域2Cに磁界を発生させる。続いて、メインCPU31は、確率設定フラグを参照して設定値の確認を行う(S227)。続いて、メインCPU31は、設定時間決定テーブル(図19参照)を参照して、S227で確認した設定値に対応する設定時間を決定し、この決定した設定時間を誘導監視タイマにセットして始動口誘導コイル制御処理を終了する(S228)。

0101

本実施形態によるパチンコ機によれば、設定時間選択手段によって設定された設定時間(図19参照)に基づいて、始動口誘導コイル81による所定領域2Cでの磁界の発生が制御される。このため、磁界が発生してパチンコ球Pが所定領域2Cに誘導される状態が継続する時間と、磁界が発生していなくてパチンコ球Pが所定領域2Cに誘導されない状態が継続する時間とを調整することで、遊技領域2Aを流下するパチンコ球Pが所定領域2Cを通過する確率をより容易に調整することができる。

0102

なお、上記各実施形態においては、設定切替装置70によって設定値が切り替えられることで、遊技球発射係数発生範囲値が変化して入賞条件判定用乱数カウンタの値が変動し(図13参照)、入賞条件当り判定処理(図18、S174参照)の判定結果が変化し得る場合を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。設定切替装置70を備えていなくて遊技球発射係数発生範囲値が変化しない構成であっても構わない。

0103

また、上記各実施形態においては、始動口誘導コイル81を始動入賞口12の上方の所定領域2Cの背後に設けた場合を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。始動口誘導コイル81を、ゲート13の上方や大入賞口15の上方、一般入賞口16の上方といった、始動入賞口12の上方以外の他の領域の背後に設けた構成であっても構わない。また、始動口誘導コイル81を、これら複数の領域の背後にそれぞれ設けた構成であっても構わない。

0104

また、上記各実施形態においては、始動口誘導コイル81への通電状態に基づいて、所定領域2Cにおける磁界の発生の有無を切り替えてパチンコ球Pの誘導を行う場合を説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、透明遊技盤3における所定領域2Cの背後に、移動し得る状態で電磁コイルや永久磁石を設け、これら電磁コイルや永久磁石を、ソレノイドコイルにより透明遊技盤3の盤面に対して垂直方向スライドさせることで、所定領域2Cに発生する磁界の強度を変化させることでも、上記各実施形態と同様の作用効果が奏される。

0105

上記実施形態においては、本発明による遊技機をパチンコ機に適用した場合について説明したが、遊技領域に植設された複数の障害釘によって遊技領域における遊技球の流下方向を変化させる遊技盤を備えた他の遊技機に本発明を適用することも可能である。このような遊技機に本発明を適用した場合においても上記実施形態と同様な作用効果が奏される。

図面の簡単な説明

0106

本発明の第1の実施形態によるパチンコ機の外観を示す正面図である。
図1に示すパチンコ機の透明遊技盤の構成の概略を示す正面図である。
図1に示すパチンコ機のパチンコ球の発射機構を示す概略図である。
図2のIV−IV線で透明遊技盤を破断した一部矢視断面図である。
図1に示すパチンコ機の背面側の裏機構を示す背面図である。
図5に示す設定切替装置70を示す拡大斜視図である。
図1に示すパチンコ機の遊技動作を処理制御する電子回路の主な構成を示すブロック図である。
図1に示すパチンコ機に用いられる遊技球発射係数発生範囲値決定テーブルを概念的に示す図である。
図1に示すパチンコ機の主制御基板が行うメイン処理の概略を示すフローチャートである。
図9に示す特別図柄制御処理の詳細を示すフローチャートである。
図9に示す特別図柄制御処理の流れを示す図である。
図1に示すパチンコ機の主制御基板が行うシステムタイマ割込処理の概略を示すフローチャートである。
図12に示す普通図柄当り判定用乱数更新処理の詳細を示すフローチャートである。
図12に示すスイッチ入力検出処理の概略を示すフローチャートである。
図14に示す特別図柄関連スイッチチェック処理の詳細を示すフローチャートである。
図15に示す始動口検出時処理の詳細を示すフローチャートである。
図14に示す普通図柄関連スイッチチェック処理の詳細を示すフローチャートである。
図17に示す発射検出時処理の詳細を示すフローチャートである。
本発明の第2の実施形態によるパチンコ機に用いられる設定時間決定テーブルを概念的に示す図である。
本発明の第2の実施形態によるパチンコ機の主制御基板が行うシステムタイマ割込処理の概略を示すフローチャートである。
図20に示す始動口誘導コイル制御処理の詳細を示すフローチャートである。

符号の説明

0107

1…パチンコ機
2A…遊技領域
2B…レール領域
2C…所定領域
2D,3a…球通路
3…透明遊技盤
10…液晶表示装置
12…始動入賞口
12s…始動入賞口スイッチ
13…ゲート
13s…ゲートスイッチ
15…大入賞口
15s…カウントスイッチ
15v…V・カウントスイッチ
16…一般入賞口
16s…一般入賞口スイッチ
18…障害釘
30…主制御基板
31…メインCPU
33…メインROM
34…メインRAM
40…副制御基板
41…サブCPU
42…プログラムROM
43…ワークRAM
44…画像制御回路
60…枠制御基板
64…発射装置
67s…発射球検出スイッチ
68s…戻り球検出スイッチ
70…設定切替装置
71…設定キー
72s…設定キー検出スイッチ
73s…設定切替スイッチ
81…始動口誘導コイル
P…パチンコ球

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