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技術 コンバインの刈取り部構造

出願人 株式会社クボタ
発明者 前田一郎熊谷雅行熊取剛乙宗拓也
出願日 2005年10月27日 (15年2ヶ月経過) 出願番号 2005-312547
公開日 2007年5月17日 (13年7ヶ月経過) 公開番号 2007-116966
状態 特許登録済
技術分野 収穫機本体(6)(機枠、駆動) 収穫機の構成要素2(往復動刃型刈取部)
主要キーワード 両支持ロッド 旋回構造 スライド移動位置 弾性付勢機構 規制ロッド 設定調節 旋回ブラケット 旋回開放
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年5月17日)のものです。
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図面 (20)

課題

走行機体の前部に配備した刈取り部をスライド移動可能に構成したコンバインの刈取り部構造において、旋回開放中に刈取り部がスライド移動して落下するようなことなく、刈取り部旋回開放構造を好適に導入する。

解決手段

横外方へスライド移動させた刈取り部3を、走行機体の横外方寄り所定位置に設定した縦向き支点周りに横外方へ向けて旋回揺動可能に支持するとともに、横外方へスライド移動させた刈取り部3の横スライド移動を阻止する横移動ロック機構70を設けてある。

概要

背景

刈取り部の刈幅機体幅よりも小さい2条刈り程度の小型のコンバインにおいては、機体の横一側(一般には左側)を未刈り側として刈取り走行する通常の回り刈り作業時には、刈取り部が機体より未刈り側に張り出すよう左方にスライドし、圃場の中間を突っ切って刈り取る中割り作業時や非作業時には、刈取り部が機体幅内に位置するように右方にスライドするように構成されたものが実用化されている(例えば、特許文献1参照)。

近年、刈取り部を縦向き支点を中心にして機体横外方旋回開放するよう構成して、刈取り部で隠されたエンジン回りミッションケース回りなど箇所でのメンテナンス作業を広い空間で容易に行えるように構成したものが開発されている。この場合、刈取り部は地面から浮上した位置まで上昇されて下降ロック用のブロック部材乗り上げ支持され、その後、昇降用油圧シリンダと分離され、地面に接触することなく旋回操作されることになる(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−267123号公報
特開2004−105196号公報

概要

走行機体の前部に配備した刈取り部をスライド移動可能に構成したコンバインの刈取り部構造において、旋回開放中に刈取り部がスライド移動して落下するようなことなく、刈取り部旋回開放構造を好適に導入する。 横外方へスライド移動させた刈取り部3を、走行機体の横外方寄り所定位置に設定した縦向き支点X周りに横外方へ向けて旋回揺動可能に支持するとともに、横外方へスライド移動させた刈取り部3の横スライド移動を阻止する横移動ロック機構70を設けてある。

目的

本発明は、このような点に着目してなされたものであって、旋回開放中に刈取り部がスライド移動して落下するようなことなく、刈取り部をスライド移動可能に構成したコンバインに旋回開放構造を好適に導入することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

走行機体の前部に配備した刈取り部をスライド移動可能に構成したコンバインの刈取り部構造であって、横外方へスライド移動させた刈取り部を、走行機体の横外方寄り所定位置に設定した縦向き支点周りに横外方へ向けて旋回揺動可能に支持するとともに、横外方へスライド移動させた刈取り部の横スライド移動を阻止する横移動ロック機構を設けてあることを特徴とするコンバインの刈取り部構造。

請求項2

前記横移動ロック機構が横移動ロック状態にある時にのみ前記刈取り部の旋回揺動が許容されるよう構成してある請求項1記載のコンバインの刈取り部構造。

請求項3

前記刈取り部がスライド移動する領域の左右に振り分けて前記縦向き支点と前記横移動ロック機構とを設置してある請求項1または2記載のコンバインの刈取り部構造。

請求項4

前記縦向き支点を中心にして通常位置と開放位置とに旋回揺動可能な旋回アームを走行機体の前部に配備し、この旋回アームに前記刈取り部を横移動可能に支持し、旋回アームを通常位置で走行機体に連結固定する連結箇所の近傍に前記横移動ロック機構を配備し、横移動ロック機構に横移動ロック位置ロック解除位置切換え可能なロック部材を備え、ロック解除位置にあるロック部材が旋回アームの前記連結箇所に重複し、ロック部材が横移動ロック位置にある時に前記連結箇所が露出されるよう構成してある請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載のコンバインの刈取り部構造。

請求項5

前記ロック部材を刈取り部のスライド方向と直交する方向に位置切換え可能に配備し、横移動ロック位置のロック部材が刈取り部の横移動域に干渉し、ロック解除位置のロック部材が刈取り部の横移動域から退避するよう構成してある請求項4記載のコンバインの刈取り部構造。

技術分野

0001

本発明は、走行機体の前部に上下揺動可能に配備した刈取り部をスライド移動可能に構成したコンバインの刈取り部構造に関する。

背景技術

0002

刈取り部の刈幅機体幅よりも小さい2条刈り程度の小型のコンバインにおいては、機体の横一側(一般には左側)を未刈り側として刈取り走行する通常の回り刈り作業時には、刈取り部が機体より未刈り側に張り出すよう左方にスライドし、圃場の中間を突っ切って刈り取る中割り作業時や非作業時には、刈取り部が機体幅内に位置するように右方にスライドするように構成されたものが実用化されている(例えば、特許文献1参照)。

0003

近年、刈取り部を縦向き支点を中心にして機体横外方旋回開放するよう構成して、刈取り部で隠されたエンジン回りミッションケース回りなど箇所でのメンテナンス作業を広い空間で容易に行えるように構成したものが開発されている。この場合、刈取り部は地面から浮上した位置まで上昇されて下降ロック用のブロック部材乗り上げ支持され、その後、昇降用油圧シリンダと分離され、地面に接触することなく旋回操作されることになる(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−267123号公報
特開2004−105196号公報

発明が解決しようとする課題

0004

刈取り部をスライド移動可能に構成した小型機種において、メンテナンス性を高めるために刈取り部旋回構造を導入しようとした場合、刈取り部を周辺の他装置に干渉することなく大きく旋回開放させるために、縦向き支点は走行機体の横外方寄りにあることが望ましく、また、刈取り部を横外方へスライド移動させて旋回させることが望ましい。

0005

このように刈取り部を横外方にスライド移動させて旋回開放するよう構成すると、旋回開放された刈取り部が復帰方向にスライド移動されると、下降ロック用のブロック部材から外れて刈取り部が地上に自重落下して変形あるいは破損するおそれがある。

0006

本発明は、このような点に着目してなされたものであって、旋回開放中に刈取り部がスライド移動して落下するようなことなく、刈取り部をスライド移動可能に構成したコンバインに旋回開放構造を好適に導入することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

第1の発明は、走行機体の前部に配備した刈取り部をスライド移動可能に構成したコンバインの刈取り部構造であって、
横外方へスライド移動させた刈取り部を、走行機体の横外方寄りの所定位置に設定した縦向き支点周りに横外方へ向けて旋回揺動可能に支持するとともに、横外方へスライド移動させた刈取り部の横スライド移動を阻止する横移動ロック機構を設けてあることを特徴とする。

0008

上記構成によると、刈取り部を旋回開放する場合、先ず、刈取り部を機体横外方へスライド移動させ、地面から浮上した位置まで上昇させて機械的に下降ロックするとともに、横移動ロック機構をロック状態切換えて刈取り部が復帰方向へスライド移動するのを阻止する。その上で刈取り部と昇降用の油圧シリンダとを分離し、地面に接触することなく刈取り部を機体横外方に旋回開放する。この旋回開放状態では、刈取り部のスライド移動が阻止されているので、不用意なスライド移動によって下降ロック位置から外れることはない。

0009

従って、第1の発明によると、旋回開放中に刈取り部がスライド移動して落下することを未然に防止でき、刈取り部をスライド移動可能に構成したコンバインに旋回開放構造を好適に導入することができる。

0010

第2の発明は、上記第1の発明において、
前記横移動ロック機構が横移動ロック状態にある時にのみ前記刈取り部の旋回揺動が許容されるよう構成してあるものである。

0011

上記構成によると、横移動ロックをかけ忘れて刈取り部を旋回開放することがなくなり、第1の発明の上記効果を一層確実に発揮させることができる。

0012

第3の発明は、上記第1または第2の発明において、
前記刈取り部がスライド移動する領域の左右に振り分けて前記縦向き支点と前記横移動ロック機構とを設置してあるものである。

0013

上記構成によると、横移動ロック機構は刈取り部の横側に配備される運転部側に位置することになり、刈取り部の旋回操作前後における横移動ロック機構のロック操作あるいはロック解除操作を運転部側から行うことが容易となる。

0014

第4の発明は、上記第1〜3のうちのいずれか一つの発明において、
前記縦向き支点を中心にして通常位置と開放位置とに旋回揺動可能な旋回アームを走行機体の前部に配備し、この旋回アームに前記刈取り部を横移動可能に支持し、旋回アームを通常位置で走行機体に連結固定する連結箇所の近傍に前記横移動ロック機構を配備し、横移動ロック機構に横移動ロック位置ロック解除位置に切換え可能なロック部材を備え、ロック解除位置にあるロック部材が旋回アームの前記連結箇所に重複し、ロック部材が横移動ロック位置にある時に前記連結箇所が露出されるよう構成してあるものである。

0015

上記構成によると、ロック部材を横移動ロック位置に切換えないと旋回アームを旋回できる状態を現出することができないものとなり(ロック部材(ロック解除位置)が旋回アームの連結箇所に重複し、ロック部材(ロック解除位置)に遮られて、旋回アームの連結箇所の解除操作を行うことができない)、上記第2の発明を好適に実施することができる。

0016

第5の発明は、上記第4の発明において、
前記ロック部材を刈取り部のスライド方向と直交する方向に位置切換え可能に配備し、横移動ロック位置のロック部材が刈取り部の横移動域に干渉し、ロック解除位置のロック部材が刈取り部の横移動域から退避するよう構成してあるものである。

0017

上記構成によると、ロック部材を直線的に位置移動するだけで横移動ロック状態およびロック解除状態を簡単にもたらすことができ、横移動ロック機構を構造簡単かつ取扱いやすいものとすることができる。

発明を実施するための最良の形態

0018

図1および図2に、自脱型のコンバインが示されている。このコンバインは、左右一対クローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部に2条刈り仕様の刈取り部3が昇降およびスライド移動自在に連結されるとともに、走行機体2に運転部4、脱穀装置5、および、穀粒回収タンク6、等が搭載された構造となっている。

0019

刈取り部3には、植立穀稈を所定の刈取り姿勢引起す左右一対の引起し装置7、引起した植立穀稈を切断するバリカン型の刈取り装置8、刈取り穀稈後方に掻き込む左右一対の補助搬送ベルト9、刈取り穀稈の株元を掻き込み合流す左右一対の回転パッカ10、刈取り穀稈を後方上方に向けて搬送する供給搬送装置11、等を備えて構成されており、刈取り部3全体が後部基端の横向き支点Pを中心に上下揺動自在に支持されるとともに、油圧シリンダ12で昇降駆動されるようになっている。

0020

前記供給搬送装置11は、株元挟持搬送機構13と穂先係止搬送機構14とから構成されており、供給搬送装置11全体を前記横向き支点Pを中心に上下揺動調節することで、刈取り穀稈に対する挟持位置を上下に変更して、脱穀装置4の横外側に備えられたフィードチェーン15への穀稈受渡し位置稈長方向に変更調節する扱き深さ調節機能が備えられている。なお、供給搬送装置11は刈取り穀稈の稈長検出に基づいて図示されない電動式駆動機構によって上下揺動駆動され、稈長にかかわらず脱穀装置5に挿入される穀稈長さを一定に維持する自動扱深さ制御が行われるようになっている。

0021

刈取り部3には、引起し装置7、刈取り装置8、補助搬送ベルト9、回転パッカ10、等を支持する角パイプ材からなる刈取り部フレーム17が前下がり傾斜姿勢で備えられており、この刈取り部フレーム17の後端基部が、走行機体2の前端部に配備された基台18の上部に前記横向き支点Pを中心として上下揺動可能に連結支持されている。前記油圧シリンダ12は単動シリンダが使用されており、その伸長作動によって刈取り部3が駆動上昇され、自由短縮作動によって刈取り部3が自重下降されるようになっている。

0022

図5,6に示すように、前記刈取り部フレーム17の基部には前記横向き支点Pと同心の筒状に構成された横向き基端ボス部17aが備えられており、この横向き基端ボス部17aに左右に貫通されたカウンター軸19が、前記基台18の上部に配備された左右一対の軸受けブラケット21,22を介して回転自在に支架されている。なお、以後の説明における左右方向の呼称は機体に対する方向を示しており、図5,6の正面図では図上での左右方向と説明の呼称とが逆になる。

0023

前記カウンター軸19の右端には入力プーリ23が取り付けられており、走行用のミッションケース24に備えられたPTO軸(図示せず)とカウンター軸19とがベルトテンション式の刈取りクラッチ(図示せず)を介してベルト連動されている。また、前記基端ボス部17aからは前方上方に向けて丸パイプ材からなる伝動ケース25が延出され、この伝動ケース25に挿通した伝動軸26とカウンター軸19とが基端ボス部17a内でベベルギヤ連動され、カウンター軸19から伝動軸26に伝達された動力で引起し装置7、刈取り装置8、補助搬送ベルト9、回転パッカ10が駆動されるようになっている。

0024

図4に示すように、左側の軸受けブラケット21から左外方に貫通突出されたカウンター軸19には、カウンター軸軸心周り、つまり、横向き支点P周りに回動可能にベベルギヤケース27が装備されるとともに、カウンター軸19にベベルギヤ連動された伝動軸28がベべルギヤケース27から斜め上方に延出され、この伝動軸28から取り出された動力で前記供給搬送装置11の株元挟持搬送機構13および穂先係止搬送機構14が駆動されるようになっている。

0025

なお、カウンター軸19に刈取り部駆動用動力を伝達する図示されない前記PTO軸は前進走行速度と同調した速度で駆動されるものであり、これによって、刈取り部3の各機構が走行速度と同調した速度で駆動されるようになっている。

0026

上記のように構成された刈取り部3はスライド移動および旋回開放可能に支持されており、以下にそれらの構造を図5図10に基づいて詳細に説明する。

0027

前記基台18の左側箇所には縦向き支点Xを中心に旋回可能な旋回ブラケット31が配備されるとともに、旋回ブラケット31から右方向(機体内方)に向けて旋回アーム32が延出されている。この旋回アーム32における上面の旋回基端側と遊端側に前記軸受けブラケット21,22がそれぞれ連結固定されるとともに、旋回アーム32自体の右側箇所が機体フレーム16に立設した基台18の上面に前後一対ボルト33によって連結されている。

0028

前記旋回アーム32には刈取り部横移動機構34が装着されている。この刈取り部横移動機構34には、旋回アーム32に横向き支点Q周りに揺動可能に支持された矩形ループ状の揺動支持枠35、この揺動支持枠35の左右アーム間に亘って横架支承されたネジ軸36、ネジ軸36に螺合装着された可動片37、揺動支持枠35に装備されたネジ軸駆動用の電動モータ38、等が備えられており、前記揺動支持枠35の下端横杆部35aに備えた連結片35bと前記油圧シリンダ12のピストンロッド12aとが挿抜可能な連結ピン39で連結されている。なお、図16に示すように、連結ピン39には連結板39aと取っ手39bが備えられており、通常は連結板39aをボルト40によって連結片35bに締付け固定することでピストンロッド12aとの連結状態が維持され、ボルト40を外して連結ピン39を抜き取ることで刈取り部横移動機構34とピストンロッド12aとの連結が解除されるようになっている。

0029

刈取り部フレーム17の横向き基端ボス部17aは左右の軸受けブラケット21,22の間においてカウンター軸19に沿って左右にスライド移動可能に支持されるとともに、横向き支点P周りに自重下降揺動可能な刈取り部フレーム17が前記揺動支持枠35の下端横杆部35aに受け止め支持されており、油圧シリンダ12によって揺動支持枠35が横向き支点Q周りに揺動されることで、この揺動支持枠35に受け止め支持された刈取り部3が横向き支点P周りに上下揺動されるようになっている。揺動支持枠35による刈取り部フレーム受止め箇所の上方において刈取り部フレーム17が前記可動片37に荷重掛けることなく上方から係合されており、ネジ軸36が電動モータ38によって回転駆動されて可動片37が左右にネジ送り移動されることによって刈取り部3全体が所定ストロークでスライド移動されるようになっている。なお、揺動支持枠35には刈取り部フレーム17の上面近接位置を横切る規制ロッド41が横架固定されており、刈取り部フレーム17が揺動支持枠35の下端横杆部35aから浮き上がって可動片37から外れることが阻止されている。

0030

スライド移動可能な刈取り部3は、基本的には左右のストロークエンドのいずれか一方に移動されて使用されるものであり、通常の刈取り形態である回り刈り作業時には、刈取り部3を左側ストロークエンド(図6参照)までスライド移動させて、刈取り部3の左端を左側クローラ走行装置1の踏み代より左側に張り出した状態とする。また、圃場の中央を突っ切って刈取り収穫する中割り作業時には、刈取り部3を右側ストロークエンド(図5参照)にスライド移動させて機体横幅内に位置させる。また、圃場外での移動走行トラック荷台へ搭載しての移動、あるいは、ガレージへの格納、等の非作業時にも刈取り部3を右側ストロークエンドにスライド移動させる。

0031

なお、図4に示すように、刈取り部3に装備された供給搬送装置11の前端部は、横向き支点Pを中心とする円弧状に形成されて立設固定された案内杆42に上下スライド可能に係合案内されて、供給搬送装置11が上下揺動して扱き深さ調節作動できるように構成されるとともに、刈取り部3がスライド移動されると供給搬送装置11が基端の伝動軸28の軸心b周りに相対的に横揺動されるようになっている。つまり、刈取り部3がスライド移動されると、案内杆42に前端部を係合支持された供給搬送装置11の前端部は常に引起し装置7の後方位置に在るよう追従移動するが、供給搬送装置11の後端部はフィードチェーン15の始端近傍位置に在り、これによって、刈取り部3のスライド移動位置にかかわらず引起し装置7から供給搬送装置11の始端部への穀稈受け渡し、および、供給搬送装置11の終端部からフィードチェーン15の始端部への穀稈受け渡しがそれぞれ円滑に行われるようになっている。

0032

刈取り部3の左外側部には、枕脱穀作業において手刈りした穀稈を仮置きする穀稈供給台45が装備されている。この穀稈供給台45は横移動可能に支持されており、詳細な構造の説明は省略するが、刈取り部3のスライド移動にかかわらずフィードチェーン15の始端部に対して穀稈供給台45が常に横方向一定位置に保持されるようになっている。

0033

このコンバインにおいては、通常の刈取り収穫作業において刈取り部3の先端部が圃場に突入することを回避するために以下のような構造が備えられている。

0034

つまり、図11に示すように、刈取り部3が刈取り作業高さ域まで自重下降されると、前記刈取り部横移動機構34における揺動支持枠35の下端横杆部35aが、走行機体2の前端部に装着された弾性付勢機構50に弾性的に接当支持されるようになっている。

0035

この弾性付勢機構50は、図13に示すように、間隔変更可能に対向された前後一対のバネ受け部材51,52、両バネ受け部材51,52の間に初期圧縮されて挟持されたコイルバネ53、および、両バネ受け部材51,52の間隔拡大を阻止するよう両バネ受け部材51,52の中心に挿通装着された支持ロッド54とで独立した一つのユニット状に構成されている。前記支持ロッド54はボルト材で構成されており、この支持ロッド54をねじ込み調節し、両バネ受け部51,52の最大間隔を調整することで、挟持されたコイルバ53の初期圧縮状態を調節することが可能となっている。各バネ受け部材51,52はコイルバネ53を位置決め外嵌するカップ状にプレス形成されるとともに、それぞれの外周部の対角位置には一対の支持突起51a,52aが屈曲延出され、各支持突起51a,52aに取付け孔55,56が形成されている。

0036

他方、走行機体2における機体フレーム16の前部には、前記弾性付勢機構50を装着するための2本の支持ロッド57がブラケット58を介して前向き片持ち状に固設されている。この支持ロッド57は前記取付け孔55,56のピッチに対応した間隔をもって配備されており、ユニット状の弾性付勢機構50を、前後の支持突起51a,52aにおける取付け孔55,56を介して支持ロッド57に前方から挿嵌することで、弾性付勢機構50が走行機体2の前部にやゝ前上りの前向き片持ち状に支持されるようになっている。

0037

前方のバネ受け部材51の前面が、刈取り部3に備えられた前記揺動支持枠35の下端横杆部35aを接当支持する受止め部sとして機能するようになっている。

0038

弾性付勢機構50の初期圧縮荷重は刈取り部3の重量より幾分小さい値となるように上記支持ロッド54の操作によって調整されており、刈取り部3を接当支持して圧縮変形した弾性付勢機構50の弾性復元力で刈取り部3の重量とが相殺されることで、刈取り部3の前方下部に配備した橇状の接地体59が比較的小さい接地圧接地するように設定される。

0039

このように、刈取り部3を自重下降させて軽く接地支持させて刈取り走行を行うことで、圃場の一部が隆起していたり、走行機体2が前下がり傾斜しても、刈取り部3が相対的に突き上げ上昇されて圃場へ突入することが回避されるのである。なお、前記弾性付勢機構50におけるコイルバネ53の周囲にはゴム製の泥除けカバー61が巻き付け装着されて、弾性付勢機構50へのなどの異物の付着および侵入が防止されている。

0040

図11に示すように、弾性付勢機構50とブラケット58との間に任意の厚さのシム板60を介在することで弾性付勢機構50における受止め部sの位置を前後に変更調節することができる。この調節によって刈取り部3が接地した状態でのコイルバネ53の圧縮変形量を変更して接地体59の接地圧を設定調節することができる。なお、図14に示すように、シム板60は両支持ロッド57に係止されてその取付け姿勢が保持されている。

0041

上記のように構成された刈取り部3は、点検整備のために左横外側方に旋回揺動することが可能となっている。つまり、図9に示すように、旋回アーム32の遊端側を基台18に連結しているボルト33を外すと、旋回アーム32と旋回ブラケット31とが一体に縦向き支点X周りに旋回可能となり、この旋回アーム32に支持されている刈取り部3が刈取り部横移動機構34と共に旋回可能となる。

0042

図5図6に示すように、旋回ブラケット31には操作ロッド65が横スライド可能に挿通支持され、この操作ロッド65の右側貫通端部に下降ロック用のブロック部材66が連結されている。操作ロッド65の左側端部は延出されて操作ノブ67が取り付けられており、機体横外方から操作ロッド65を押し引き操作できるようになっている。図5に示すように、通常は操作ロッド65が機体外方に引き出し操作されて、ブロック部材66は旋回ブラケット31の上面端部より左側に寄ったロック解除位置urに載置保持されている。

0043

刈取り部3を図3(イ)に示す通常位置から、図3(ロ)に示すように、機体の左横外側方に旋回開放するには、先ず、刈取り部3を所定高さ以上に上昇させた状態で左側ストロークエンドまでスライド移動させる。次に、図6に示すように、操作ロッド65を機体内方に移動限界まで押し込み操作してブロック部材66を前記ロック解除位置urから旋回ブラケット31の右端近くの下降ロック位置rに移動させる。次に、刈取り部3を下降させて、刈取り部フレーム17の基部に連結固定した接当金具68と旋回ブラケット31の上面との間に下降ロック位置rのブロック部材66を挟持して、それ以上に刈取り部3が下降されるのを阻止する(図13参照)。このようにブロック部材66を介して下降ロックがなされた状態では刈取り部3は弾性付勢機構50から分離し、かつ、地上から少し浮き上がった高さで保持されることになる。

0044

走行機体2の前端に設けられた基台18の右側には、左側ストロークエンドまでスライド移動された刈取り部3が右方向にスライド移動するのを阻止する横移動ロック機構70が装備されている。この横移動ロック機構70には横移動ロック位置(a)とロック解除位置(b)に切換え可能なロック部材71が装備されている。ロック部材71は、図18に示すように、板材V形屈折して構成されたものであり、前後方向の長孔72と前後に配備されたガイドピン74および締付けボルト73を介して前後方向にのみ位置調節可能に基台18に締付け固定されている。

0045

通常、ロック部材71は、刈取り部フレーム17における基端ボス部17aの横移動域から後方に外れたロック解除位置(b)に保持されており、この状態では刈取り部3のスライド移動が可能となる。ロック部材71が後方のロック解除位置(b)にあると、旋回アーム32と基台18とのボルト連結部の上方にロック部材71が重複し、前側のボルト33に上方からボックスレンチなどの工具を掛けることができなくなる。また、刈取り部3が右ストロークエンドにあると、ロック部材71の前方に基端ボス部17aが位置して、ロック部材71を前方の横移動ロック位置(a)に切換えることができなくなる。

0046

刈取り部3を旋回開放するには、先ず、刈取り部3を左側ストロークエンドまでスライド移動し、上記のように、ブロック部材66を利用して刈取り部3を地上に浮かした状態にする。次に、運転部4からボックスレンチなどの工具を差し入れて横移動ロック機構70の締付けボルト73を弛め、ロック解除位置(b)にあるロック部材71を前方の横移動ロック位置(a)に移動してボルト固定する。横移動ロック位置(a)のロック部材71は、刈取り部フレーム17における基端ボス部17aの右側で横移動域に干渉することになり、これによって刈取り部3が右方向にスライド横移動することが接当阻止される。

0047

次に、刈取り部フレーム7と油圧シリンダ12のピストンロッド12aとを連結していた連結ピン39を引き抜いてその連結を解除する。ロック部材71を前方の横移動ロック位置(a)に移動することで、旋回アーム32の遊端側を基台8aに連結していた一対のボルト33が共に露出され、ボックスレンチなどの工具を掛けることが可能となる。このボルト33を外すことで旋回アーム32が旋回可能となり、刈取り部3を地面から浮かした状態のまま縦向き支点X周りに揺動開放することができる。なお、図示されていないが、旋回アーム32は旋回開放位置で基台18にピンロックされる。この場合、締付けボルト73及びボルト33は同じサイズに設定されているので、締付けボルト73に使用したボックスレンチなどの工具を、そのままボルト33に使用することができる。

0048

〔他の実施例〕

0049

(1)図19に示すように、前記横移動ロック機構70のロック部材71を支点y周りに揺動可能に構成し、円弧状の長孔72と締付けボルト73を介して任意の揺動位置に締付け固定できるように構成して、横移動ロック位置(a)を位置調節できる構造で実施することも可能である。

0050

(2)前記横移動ロック機構70としては、刈取り部フレーム17の基端ボス部17aと旋回アーム32とに亘ってロックピンを挿抜する構造で実施することもできる。

図面の簡単な説明

0051

自脱型コンバインの全体側面図
自脱型コンバインの全体平面図
刈取り部の旋回開放作動を示す平面図
刈取り部の基部を示す側面図
旋回操作不能位置に横移動された刈取り部の基部を示す正面図
旋回操作可能位置に横移動された刈取り部の基部を示す正面図
旋回操作不能位置に横移動された刈取り部の基部を示す平面図
旋回操作可能位置に横移動された刈取り部の基部を示す平面図
旋回途中における刈取り部の基部を示す平面図
刈取り部のスライド構造を示す側面図
刈取り部のスライド構造および弾性付勢機構を示す側面図
弾性付勢機構の正面図
弾性付勢機構の横断平面図
弾性付勢機構の支持構造を示す正面図
下降ロック状態における刈取り部の基部を示す側面図
油圧シリンダ連結部の縦断正面図
横移動ロック機構の側面図
横移動ロック機構のロック部材を示す斜視図
横移動ロック機構の別実施例を示す平面図

符号の説明

0052

2走行機体
3刈取り部
32旋回アーム
70横移動ロック機構
71ロック部材
a横移動ロック位置
bロック解除位置
X 縦向き支点

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