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技術 コンロ

出願人 パナソニック株式会社
発明者 島田良治柳澤忠佐々田勝視
出願日 2005年10月3日 (14年9ヶ月経過) 出願番号 2005-289779
公開日 2007年4月19日 (13年2ヶ月経過) 公開番号 2007-101026
状態 未査定
技術分野 ガスバーナ ストーブまたはレンジの細部1
主要キーワード 破断加工 中空環状体 環状中心 流れ形状 赤外線放射皮膜 放射塗料 旋回状 排気スペース
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年4月19日)のものです。
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図面 (19)

課題

本発明は、ガスまたは石油燃料とするコンロに関し、上面で旋回する火炎を形成するバーナを用いて良好な燃焼状態と高い熱効率を実現することを目的とする。

解決手段

五徳9の支持体7の先端部32の延伸方向を、先端部32が近接する旋回状火炎4の周回方向に対して逆方向に傾斜させたため、支持体7にが載置されると、支持体7の先端部32から後端部31側へ火炎4aが円滑に沿うように排出され、火炎4aと支持体7との衝突を回避して、上面で旋回状火炎4を形成するバーナ5の特長を活かし、COの増大を抑えて高い熱効率を確保することができる。

概要

背景

従来のコンロは、特許文献1に示すようなものがある。これは、図16、図17に示されているように、周方向に複数の炎口100が列設された外炎式のバーナ101と、このバーナ101の上方に向かって周囲から延びる複数の支持アーム102を形成した五徳103を備え、各炎口100の火炎104の噴出方向がバーナ101の中心Qとその炎口100を結ぶ直線に対してバーナ101の周方向に一定角度傾けて配設され、かつ各支持アーム102の延びる方向がバーナ101の中心Qとその支持アーム102の先端を結ぶ直線に対して、バーナ101の周方向に一定角度傾けて配設されたもので、放射状に火炎を噴出させる場合に比べ、火炎104が鍋底に接触する長さが長くなり熱効率が向上するとともに、支持アーム102が火炎104と火炎104の間に位置するようにして、五徳の過熱や火炎の温度低下を防止できるとしている。

また、他の従来のコンロは、特許文献2に示すようなものがある。これは、図18に示されているように、本体ケース内に設置された内炎式のバーナ110の上方に天板を介して複数の爪111を設けた五徳112を配設したもので、バーナ110は、各炎口113の噴出方向をバーナ110の中心Sに向かう直線に対し一定角度ずらせて配設されたものを用い、五徳112の各爪111の先端部の延長線がバーナ110の中心S軸上に集中するように放射状に配置されている。
特開2003−166718号公報
特開2005−61692号公報

概要

本発明は、ガスまたは石油燃料とするコンロに関し、上面で旋回する火炎を形成するバーナを用いて良好な燃焼状態と高い熱効率を実現することを目的とする。五徳9の支持体7の先端部32の延伸方向を、先端部32が近接する旋回状火炎4の周回方向に対して逆方向に傾斜させたため、支持体7にが載置されると、支持体7の先端部32から後端部31側へ火炎4aが円滑に沿うように排出され、火炎4aと支持体7との衝突を回避して、上面で旋回状火炎4を形成するバーナ5の特長を活かし、COの増大を抑えて高い熱効率を確保することができる。

目的

本発明は、上記従来の課題を解決するもので、一定の周回方向で旋回する火炎を形成させるバーナを用いた場合に、COなどの未燃成分の排出や五徳の過熱による劣化を抑えてると共に、高い熱効率を確保して、均一な調理過熱分布を同時に実現できるコンロを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

炎口板の上面で一定の周回方向で旋回する火炎を形成させるバーナと、バーナの上方に配設しバーナの中央側へ先端部を延伸させた複数の支持体と、支持体を固定する基盤を備え、各支持体を基盤に一体化させて五徳を構成し、支持体の後端部とバーナの中心を結ぶ直線を基線として、支持体の先端部の延伸方向を、支持体の先端部に近接する火炎の周回方向に対して逆方向に傾斜させたコンロ

請求項2

中空環状体内周部に、火炎の噴出方向を環状中心に向かう直線に対し一定の角度傾斜させて設けた複数の炎口から、一定の周回方向で旋回する火炎を形成させるバーナと、バーナの上方に配設しバーナの中央側へ先端部を延伸させた複数の支持体と、支持体を固定する基盤を備え、各支持体を基盤に一体化させて五徳を構成し、支持体の後端部とバーナの中心を結ぶ直線を基線として、支持体の先端部の延伸方向を、支持体の先端部に近接する火炎の周回方向に対して逆方向に傾斜させたコンロ。

請求項3

五徳は、支持体の先端部を基盤に一体化させた請求項1または2に記載のコンロ。

請求項4

五徳は、支持体を線材構成体とした請求項1〜3のいずれか1項に記載のコンロ。

請求項5

五徳は、支持体の後端部とバーナの中心を結ぶ直線を基線として、支持体の先端部の延伸方向を、支持体の先端部に近接する火炎の周回方向に対して逆方向に一定の角度で傾斜させた支持体を備えた請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンロ。

請求項6

五徳は、支持体の後端部とバーナの中心を結ぶ直線を基線として、支持体の先端部の延伸方向を、支持体の先端部に近接する火炎の周回方向に対して逆方向に湾曲させた支持体を備えた請求項1〜4のいずれか1項に記載のコンロ。

請求項7

バーナは、上面に燃料開口部を設けたバーナ本体と、バーナ本体と着脱自在に被覆嵌合させた炎口板を備え、炎口板はその中心から外周側に向かって放射状に設けた第一の凸部とその上方に設けた第二の凸部を構成した二段型凸部を一定間隔で設け、第一の凸部の上面と第二の凸部の上面に各々第一の平面部と第二の平面部を形成すると共に、第二の凸部の長手方向の矩部のうち一方の矩部に、炎口板の中心から外周側に向かって放射状に一定の周回方向で開口するスリット状炎口を設けた請求項1に記載のコンロ。

請求項8

バーナは、炎口板の二段型凸部の第二の凸部を成型すると同時に破断加工により構成し、スリット状炎口の長手方向に垂直な上下開口断面において、スリット状炎口の上端部と下端部は、各々第二の平面部、第一の平面部に一致させた請求項7に記載のコンロ。

請求項9

バーナは、炎口板の表面に赤外線放射皮膜を形成した請求項7または8に記載のコンロ。

請求項10

赤外線放射皮膜は、チタンを含有する耐熱性硬質放射塗料で構成した請求項9に記載のコンロ。

技術分野

0001

本発明は、ガスまたは石油燃料とする調理器などに用いるコンロバーナに関する。

背景技術

0002

従来のコンロは、特許文献1に示すようなものがある。これは、図16図17に示されているように、周方向に複数の炎口100が列設された外炎式のバーナ101と、このバーナ101の上方に向かって周囲から延びる複数の支持アーム102を形成した五徳103を備え、各炎口100の火炎104の噴出方向がバーナ101の中心Qとその炎口100を結ぶ直線に対してバーナ101の周方向に一定角度傾けて配設され、かつ各支持アーム102の延びる方向がバーナ101の中心Qとその支持アーム102の先端を結ぶ直線に対して、バーナ101の周方向に一定角度傾けて配設されたもので、放射状に火炎を噴出させる場合に比べ、火炎104が鍋底に接触する長さが長くなり熱効率が向上するとともに、支持アーム102が火炎104と火炎104の間に位置するようにして、五徳の過熱や火炎の温度低下を防止できるとしている。

0003

また、他の従来のコンロは、特許文献2に示すようなものがある。これは、図18に示されているように、本体ケース内に設置された内炎式のバーナ110の上方に天板を介して複数の爪111を設けた五徳112を配設したもので、バーナ110は、各炎口113の噴出方向をバーナ110の中心Sに向かう直線に対し一定角度ずらせて配設されたものを用い、五徳112の各爪111の先端部の延長線がバーナ110の中心S軸上に集中するように放射状に配置されている。
特開2003−166718号公報
特開2005−61692号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、前記従来の構成において、105の底に接触する火炎104の長さを長くするということは、鍋105への伝熱面積の拡大によって熱効率の向上を意図したものであるが、そのため火炎104と鍋105の底との接触時間も必然的に長くなり、結果としてCOなどの未燃成分が増大しやすかった。また、各炎口100の火炎104の噴出方向をバーナ101の中心Qとその炎口100を結ぶ直線に対してバーナ101の周方向に一定角度傾けて配設したことにより、燃焼熱による上昇気流と火炎104に沿ったバーナ101の周囲からの燃焼空気の流れ方向などによって、平面的に見た実際の火炎104の形状は、図17に示すように、炎口100の傾斜方向に湾曲したり、さらにはその方向に旋回状態になることがあった。その結果、前記の湾曲状火炎104や旋回状火炎104が支持アーム102の片方側へ偏って接触することになり、同様にCOなどの未燃成分が増大するだけでなく、支持アーム102の偏った過熱による劣化や、鍋105の底への火炎104の偏った接触によって調理加熱分布が均一化しないといった課題も発生していた。この従来の構成において、特にCOの増大を緩和させるためには、周囲からの燃焼空気の流入を促進して燃焼を良化させることが必要になり、具体的構成としてはバーナ101と鍋105の底との距離の拡大、または、五徳103の下部の燃焼空気通路の拡大といった改善が必要であった。その結果、火炎104へ流入する空気量全体が増大することによって鍋105の底近傍の燃焼ガス温度が低下し、目立った熱効率の向上は望めなかった。また、支持アーム102の劣化を抑えるためには、板材で構成される支持アーム102の板厚を増大させる方法があるが、これもCOの増大や熱効率の低下といった課題を伴っていた。

0005

一方、前記従来の他の構成では、内炎式のバーナ110は、各炎口113の噴出方向をバーナ110の中心Sに向かう直線に対し一定角度ずらせて配設されたものであり、これらの炎口113から噴出する火炎114は炎口113の傾斜方向すなわち反時計回り周回方向で旋回する切れ目のない旋回状火炎114となり、旋回状態を維持しながら中央に集中したのち鍋115の底および五徳112の爪111に接触しながら周囲の外気中へ拡散する。したがって、燃焼状態を平面的に見た場合、五徳112の爪111の片側に旋回状の火炎114が強く接触および衝突することになり、COの発生量が増大したり、爪111に強く衝突した火炎114が爪111に沿って外気中に飛散するため、鍋115の底への有効な伝熱状態を確保しにくくなって熱効率の向上が困難にもなっていた。さらに五徳112は、特に爪111の先端部が過熱されることにより、劣化が早まるといった課題もあった。この従来の他の構成において、これらの課題を解決するには、五徳112の爪111と火炎114との接触面積を少なくする必要があり、構成的には爪111の先端部から一定の部分を切除して爪111の長さを短縮する方法などがあるが、比較的小径な鍋が安定的に載置できないなどという使用性に関わる課題も発生していた。

0006

本発明は、上記従来の課題を解決するもので、一定の周回方向で旋回する火炎を形成させるバーナを用いた場合に、COなどの未燃成分の排出や五徳の過熱による劣化を抑えてると共に、高い熱効率を確保して、均一な調理過熱分布を同時に実現できるコンロを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

前記従来の課題を解決するために本発明のコンロは、炎口板の上面で一定の周回方向で旋回する火炎を形成させるバーナと、バーナの上方に配設しバーナの中央側へ先端部を延伸させた複数の支持体と、支持体を固定する基盤を備え、各支持体を基盤に一体化させて五徳を構成し、支持体の後端部とバーナの中心を結ぶ直線を基線として、支持体の先端部の延伸方向を、支持体の先端部に近接する火炎の周回方向に対して逆方向に傾斜させた支持体を備えたものである。 またバーナは、上面に燃料開口部を設けたバーナ本体と、バーナ本体と着脱自在に被覆嵌合させた炎口板を備え、炎口板はその中心から外周側に向かって放射状に設けた第一の凸部とその上方に設けた第二の凸部を構成した二段型凸部を一定間隔で設け、第一の凸部の上面と第二の凸部の上面に各々第一の平面部と第二の平面部を形成すると共に、第二の凸部の長手方向の矩部のうち一方の矩部に、炎口板の中心から外周側に向かって放射状に一定の周回方向で開口するスリット状炎口を設けたものである。

0008

この構成で、バーナ上面で一定の周回方向で旋回する火炎が形成され、五徳の支持体の上に鍋などの被加熱物が載置されると、火炎は旋回状態を維持しながらバーナの接線方向に流動して、支持体と鍋底に接触しながら外気へ排出される。この時、五徳は、支持体の後端部とバーナの中心を結ぶ直線を基線として、支持体の先端部の延伸方向を、支持体の先端部に近接する火炎の周回方向に対して逆方向に傾斜させた支持体を備えているため、、当該支持体の先端部から後端部側へ円滑に火炎が沿うように排出される。したがって、火炎と支持体とは衝突状態に至らず、COの増大を抑えるだけでなく、結果として火炎と鍋底との有効な接触状態が得られるため、バーナ上面で旋回する火炎の特長を十分活かして高い熱効率を確保することができる。またバーナは、炎口板に中心から外周側に向かって放射状に二段型凸部を設けるだけでなく、第一の凸部の上面と第二の凸部の上面に各々第一の平面部と第二の平面部を形成することで、第一の凸部の矩部、第一の平面部、第二の凸部の矩部、第二の平面部が順次構成されて構造的に変形しにくい構成となり、この構成を基本に各第二の凸部の一方の矩部にスリット状炎口を設けたため、直前のスリット状炎口から噴出する火炎が加熱する部分は、主に第二の凸部のスリット状炎口を設けていない矩部から第二の平面部へと移行する突出部分近傍であり、結果としてスリット状炎口が隣接する火炎によって背後から加熱される面積極小にすることができる。したがって、
必然的にスリット状炎口の開口寸法の変化が極小になり、吸引空気量と火炎の噴出角度を一定化してCOの増大を抑えて良好な燃焼を維持することができる。特に、炎口板と火炎の接触による未燃ガスの発生を極小にできるため、炎口板と鍋などの被加熱物との距離を接近でき、高い熱効率を実現することができる。

発明の効果

0009

本発明のコンロでは、五徳は、支持体の後端部とバーナの中心を結ぶ直線を基線として、支持体の先端部の延伸方向を、支持体の先端部に近接する火炎の周回方向に対して逆方向に傾斜させた支持体を備えているため、支持体の上に鍋が載置されると、当該支持体の先端部から後端部へ円滑に火炎が沿うように排出され、火炎と支持体との衝突を回避して、炎口板の上面で旋回する火炎を形成するバーナの特長を活かしてCOの増大を抑えて高い熱効率を確保することができる。

発明を実施するための最良の形態

0010

第1の発明は、炎口板の上面で一定の周回方向で旋回する火炎を形成させるバーナと、バーナの上方に配設しバーナの中央側へ先端部を延伸させた複数の支持体と、支持体を固定する基盤を備え、各支持体を基盤に一体化させて五徳を構成し、支持体の後端部とバーナの中心を結ぶ直線を基線として、支持体の先端部の延伸方向を、支持体の先端部に近接する火炎の周回方向に対して逆方向に傾斜させた支持体を備えたことにより、バーナ上面で一定の周回方向で旋回する火炎が形成され、五徳の支持体の上に鍋などの被加熱物が載置されると、火炎は旋回状態を維持しながらバーナの接線方向に流動して、支持体と鍋底に接触しながら外気へ排出される。この時、五徳は、支持体の後端部とバーナの中心を結ぶ直線を基線として、支持体の先端部の延伸方向を、支持体の先端部に近接する火炎の周回方向に対して逆方向に傾斜させた支持体を備えているため、当該支持体の先端部から後端部側へ円滑に火炎が沿うように排出される。したがって、火炎と支持体とは衝突状態に至らず、COの増大を抑えるだけでなく、結果として火炎と鍋底との有効な熱交換状態が得られるため、バーナ上面で旋回する火炎の特長を十分活かして高い熱効率を確保することができる。

0011

第2の発明は、中空環状体内周部に、火炎の噴出方向を環状中心に向かう直線に対し一定の角度傾斜させて設けた複数の炎口から、一定の周回方向で旋回する火炎を形成させるバーナと、バーナの上方に配設しバーナの中央側へ先端部を延伸させた複数の支持体と、支持体を固定する基盤を備え、各支持体を基盤に一体化させて五徳を構成し、支持体の後端部とバーナの中心を結ぶ直線を基線として、支持体の先端部の延伸方向を、支持体の先端部に近接する火炎の周回方向に対して逆方向に傾斜させた支持体を備えたことにより、上面から燃焼状態を見た場合、火炎は炎口の傾斜方向に旋回する切れ目のない旋回状火炎となり、旋回状態を維持しながら中央付近に集中したのち鍋底および五徳の支持体に接触しながら周囲の外気中へ拡散する。この時、五徳は、支持体の後端部とバーナの中心を結ぶ直線を基線として、支持体の先端部の延伸方向を、支持体の先端部に近接する火炎の周回方向に対して逆方向に傾斜させた支持体を備えているため、当該支持体の先端部から後端部側へ円滑に火炎が沿うように排出される。したがって、全支持体の先端部を切除して火炎と支持体の接触面積を減少させたり、支持体の厚みを増大させたりする必要がなく、多様な鍋を安定的に載置できるとともに、内向き火炎の特長を十分活かして高い熱効率を確保することができる。

0012

第3の発明は、五徳は、支持体の先端部を基盤に一体化させたことにより、五徳は、中央の基盤から略放射状に支持体の後端部が延伸した構成となり、この五徳をコンロに装着する場合は、各支持体の後端部を天板などに載置することができ、バーナからの燃焼排気のための排気スペースを十分確保して良好な燃焼状態を維持できるだけでなく、この五徳を使用者洗浄する場合には、中央の基盤から支持体に沿ってタワシなどの洗浄具摺動
させるたけでよく、洗浄具の破損を少なくして、容易に五徳を洗浄することができる。

0013

第4の発明は、五徳は、支持体を線材構成体としたことにより、例えば丸棒などの線材を用いた場合、容易に所望の形状に曲げ加工することが可能であるだけでなく、線材構成体による支持体に火炎が接触する際には、板材による支持体を用いた場合に比べて、火炎の流れに対する抵抗阻害を受けることが少なく、良好な燃焼状態を維持して高い熱効率を確保することができ、斬新なコンロの外観イメージ使用者に与えることができる。

0014

第5の発明は、五徳は、支持体の後端部とバーナの中心を結ぶ直線を基線として、支持体の先端部の延伸方向を、支持体の先端部に近接する火炎の周回方向に対して逆方向に一定の角度で傾斜させた支持体を備えたことにより、支持体を板材で構成する場合、所望の形状にプレス加工したのち、一定の角度に傾斜させた治具に支持体を配置し、嵌合または溶接で基盤と一体化することで容易に構成でき、この五徳を用いて、旋回状火炎の特長を活かした高効率を確保するコンロが実現できる。

0015

第6の発明は、五徳は、支持体の後端部とバーナの中心を結ぶ直線を基線として、支持体の先端部の延伸方向を、支持体の先端部に近接する火炎の周回方向に対して逆方向に湾曲させた支持体を備えたことにより、火炎は当該支持体の湾曲部に沿って円滑に誘導され、最終的に支持体の後端部に沿ってバーナの中心を結ぶ直線方向に向いて、上昇気流となって鍋底と有効な熱交換状態を実現する。また、支持体の後端部はバーナの中心を通過する直線上に位置するため、鍋などを載置する際の位置決めが容易になる。したがって、良好な燃焼状態を維持して、高い熱効率を確保するだけでなく、使用性に優れたコンロを提供することができる。

0016

第7の発明は、バーナは、上面に燃料開口部を設けたバーナ本体と、バーナ本体と着脱自在に被覆嵌合させた炎口板を備え、炎口板はその中心から外周側に向かって放射状に設けた第一の凸部とその上方に設けた第二の凸部を構成した二段型凸部を一定間隔で設け、第一の凸部の上面と第二の凸部の上面に各々第一の平面部と第二の平面部を形成すると共に、第二の凸部の長手方向の矩部のうち一方の矩部に、炎口板の中心から外周側に向かって放射状に一定の周回方向で開口するスリット状炎口を設けたことにより、第一の凸部の矩面、第一の平面部、第二の凸部の矩面、第二の平面部が順次構成されて構造的に変形しにくい構成となっており、この構成を基本に各第二の凸部の一方の矩部にスリット状炎口を設けたため、直前のスリット状炎口から噴出する火炎が加熱する部分は、第二の凸部のスリット状炎口を設けていない矩面と第二の平面部の交点部近傍であり、結果としてスリット状炎口が隣接する火炎によって背後から加熱される面積を極小にすることができる。したがって、必然的にスリット状炎口の開口寸法の変化が極小になり、吸引空気量と火炎の噴出角度を一定化して良好な燃焼を維持することができる。特に、炎口板と火炎の接触による未燃ガスの発生を極小にできるため、炎口板と鍋などの被加熱物との距離を接近でき、高い熱効率を実現することができる。

0017

第8の発明は、バーナは、炎口板の二段型凸部の第二の凸部を成型すると同時に破断加工により構成し、スリット状炎口の長手方向に垂直な上下開口断面において、スリット状炎口の上端部と下端部は、各々第二の平面部、第一の平面部に一致させたことにより、加工工程を少なくして、かつスリット状炎口の開口寸法を一定に構成できる。

0018

第9の発明は、バーナは、炎口板の表面に赤外線放射皮膜を形成したことにより、燃焼中の炎口板表面から定常的に放熱させ、炎口板表面の高温化を防止することができる。

0019

第10の発明は、赤外線放射皮膜は、チタンを含有する耐熱性硬質放射塗料で構成したことにより、燃焼中の炎口板表面から定常的に放熱させ、炎口板表面の高温化を防止する
ことができるだけでなく、チタン含有による耐食性や高硬度により、ユーザーによる摩擦洗浄などに耐えることができる耐久性の高い赤外線放射皮膜が得られ、その結果手入れしやすいバーナが実現できる。

0020

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。

0021

(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるコンロの燃焼状態を上面から見た概念図、図2は、同実施の形態におけるコンロの五徳の支持体を火炎の周回方向に傾斜させた場合の燃焼状態を上面から見た概念図、図3は、同実施の形態における五徳の斜視図、図4は、同実施の形態におけるコンロ1の縦断面図、図5は、同実施の形態におけるコンロのバーナの炎口板の上面図、図6は、同実施の形態におけるコンロのバーナの炎口板のA−B−C−D断面の展開断面図および火炎形態の概念図、図7は、同実施の形態におけるコンロのバーナの炎口板の赤外線放射皮膜の部分拡大断面図である。

0022

図において、コンロ1は、耐熱ガラスなどで構成した天板2のコンロ開口部3内に、ガスなどの燃料を用いて上面で旋回状の火炎4を形成するバーナ5を配設し、バーナ5の周囲からコンロ開口部3に至るまでを遮蔽板6によって被覆し、遮蔽板6の外周部を被覆するように、金属板からなる6個の支持体7を環状の枠体で構成した金属板からなる基盤8に一体化させた五徳9を天板2に載置して構成している。バーナ5は、ステンレスなどの耐熱耐食性、加工性に優れた金属からなり、上面に燃料開口部10を設けた環状頭部11と予混合ガス流通する混合管12を一体で構成したバーナ本体13と、バーナ本体13の環状頭部11を被覆嵌合する炎口板14と、炎口板14の内周部とバーナ本体13の内周部を挿通してガス漏れを防止し、中央に温度センサ15を臨ませた保護筒16で構成している。また、保護筒16には、炎口板14との嵌合部近傍に空気口17が開口している。

0023

また、炎口板14は、同様にステンレスなどの耐熱耐食性、加工性に優れた金属からなり、その環状中心から外周側に向かって放射状に設けた第一の凸部18と、第一の凸部18上方に設けた第二の凸部19とを構成した二段型凸部20を周方向に一定間隔で設け、第一の凸部18の上面と第二の凸部19の上面に、各々第一の平面部21と第二の平面部22とを構成している。また、第二の凸部19の長手方向の矩部23、24のうち、矩部23には、炎口板14の環状中心から外周側に向かって放射状に、かつ一定の周回方向(炎口板14を上面から見て反時計回りの方向)で開口するスリット状炎口25を設けている。また、スリット状炎口25は、炎口板14の二段型凸部20の第二の凸部19を成型すると同時に、上下の金型で破断加工することにより構成し、スリット状炎口25の長手方向に垂直な上下の開口断面において、スリット状炎口25の上端部26と下端部27は、各々第二の平面部22、第一の平面部21に一致させている。

0024

一方、炎口板14の外周部は、バーナ本体13の環状頭部11の外周面を被覆嵌合する筒状部28を構成し、筒状部28の下端部は全周にわたって外周方向から上方に屈曲させたフランジ状屈曲部29となっている。なお、炎口板14の内周部の下端部も全周にわたって内周方向から上方に屈曲させたカーリング構成となっている。

0025

さらに、炎口板14の表面、特にスリット状炎口25が開口している上面には、チタンを含有する耐熱性硬質放射塗料による赤外線放射皮膜30が、炎口板14に焼き付けられている。一方、五徳9は、基盤8に6個の支持体7の後端部31を均等の間隔で配設し、支持体7は、その後端部31とバーナの中心Oを結ぶ直線を基線として、支持体7の先端部32の延伸方向を、先端部32に近接する旋回状の火炎4の周回方向(上面から見て反
時計回り)に対して逆方向に一定の角度α(本実施の形態では約+20°)で傾斜させたものである。このように構成した五徳9は、ホーロー皮膜またはメッキ皮膜などにより表面処理を施している。

0026

以上のように構成されたコンロ1について、以下動作、作用について説明する。

0027

バーナ本体13の混合管12から予混合ガスが流入し、炎口板14のスリット状炎口25の近傍で何らかの方法により点火されて、ひとつのスリット状炎口25aで単一の火炎33aが形成されると、隣接するスリット状炎口25からスリット状炎口25bへと瞬時に火移りして単一の火炎33、33bが形成され、最終的に炎口板14の上面全体で燃焼状態が形成される。この時、スリット状炎口25は、炎口板14の上面から見て反時計回りの周回方向で構成されているため、単一の火炎33は燃焼による上昇気流で斜め上向きに噴出すると同時に、炎口板14の上面から見て反時計回りの周回方向で噴出するため、炎口板14の上面で旋回状の火炎4を形成する。

0028

上記の燃焼状態において、燃焼空気は、予混合ガス中に含有する一次空気の他に、炎口板14の周囲からと保護筒16の空気口17から火炎4内に拡散する二次空気があり、これらによって安定的な燃焼状態になっている。

0029

一方、スリット状炎口25は、第二の凸部19を成型すると同時に上下の金型で破断加工しているため、スリット状炎口25の長手方向に垂直な断面においては、スリット状炎口25の上端部26と下端部27の間に必然的に空隙L1が形成される。したがって、スリット状炎口25の実際のスリット開口寸法は空隙L2となる。この時、燃料ガスの種類によって空隙L2の最適値が変わるが、概ね0.5〜0.8mmが適当で、天然ガスまたは液化石油ガスの場合は、燃焼用空気吸引性能の確保や黄炎の発生を抑えるため、空隙L2は0.55〜0.65mmの範囲が最適であり、多量に水素を含む燃焼速度の速い燃料ガスの場合は、逆火現象などの抑制のため空隙L2は0.45〜0.55mmの範囲が最適である。

0030

さらに、空隙L1は火炎33の噴出角度θに密接に関係しており、空隙L1が0mmに近い場合は火炎33の噴出角度θが小さくなり、隣接する単一の火炎33a、火炎33bとの接触が多くなって外気からの燃焼空気の拡散が不足したり、炎口板14の表面と単一の火炎33との接触面積も拡大し炎口板14が過熱することがある。

0031

一方、空隙L1が必要以上に大きい場合は単一の火炎33の噴出角度θが大きくなり、単一の火炎33の燃焼が完結しないうちに鍋底などに単一の火炎33が接触することになり、未燃ガスの排出量が増加する場合がある。したがって、単一の火炎33の噴出角度θを適正に維持し良好な燃焼状態を確保するには、空隙L1の範囲を適正に管理する必要がある。空隙L1の適正範囲は、0.1〜0.4mmであるが、本発明においては、空隙L1の最適値を0.2〜0.3mmの範囲に設定し、この時の単一の火炎33の噴出角度θは30〜45°の範囲となって良好な燃焼状態を維持している。

0032

炎口板14には、二段型凸部20の第一の平面部21、スリット状炎口25を設けていない矩部24、および第二の平面部22が連続的かつ階段状に構成されているため、直前のスリット炎口25aから噴出する単一の火炎33aが加熱する部分は、主に、第二の凸部19のスリット状炎口25を設けていない矩部24から第二の平面部22へと移行する突出部分Rの近傍であり、結果として単一の火炎33aと炎口板14との接触面積によって背後から加熱される面積を極小にすることができる。

0033

また、燃焼状態では、炎口板14に必然的に熱膨張が発生するが、二段型凸部20の第
一の平面部21、スリット状炎口25を設けていない矩部24、および第二の平面部22が連続的かつ階段状に構成されており、構造的に熱膨張による変形を抑制するため、スリット状炎口25の開口寸法の変化を燃焼状態に影響を及ぼさないレベルに抑えることができる。

0034

また、炎口板14の外周部は、バーナ本体13の環状頭部11の外周面を被覆嵌合する筒状部28となっており、筒状部28の下端部を全周にわたってフランジ状の屈曲部29で構成しているため、熱膨張で筒状部28が外方に拡大することを抑制して、バーナ本体13の環状頭部11と筒状部28との嵌合状態を良好に保ち、燃料ガスなどの漏洩を防止することができる。

0035

さらに、炎口板14のスリット状炎口25が開口している側の表面には、チタンを含有する耐熱性硬質放射塗料による赤外線放射皮膜30が焼き付けられているため、炎口板14の表面での蓄熱を防止して表面温度を低下でき、結果として炎口板14の熱膨張を抑制してスリット状炎口25の開口寸法の変化を極小にすることができる。

0036

また、赤外線放射皮膜30の成分に含まれるチタンは、赤外線放射皮膜30自体の硬度を、鉛筆硬度にして8〜9H程度にまで上昇させる作用と、耐熱性を有しており、炎口板5が煮汁の付着などによって汚れた場合でも、摩擦洗浄に対する耐久性が得られ、手入れ性に優れたバーナ5となる。したがって、燃焼状態においても構造的に変形しにくく、吸引空気量と単一の火炎33の噴出角度θを一定化して良好な燃焼状態を維持することができる。

0037

一方、バーナ5の上方に設けた五徳9の支持体7に鍋34が載置されると、鍋34の底に接触する旋回状の火炎4およびその燃焼排ガス流れ形状は、その周回方向に沿って鍋34の底を伝って周囲に放散する。この時、五徳9の支持体7は、その後端部31とバーナの中心Oを結ぶ直線を基線として、支持体7の先端部32の延伸方向を、先端部32に近接する旋回状の火炎4の周回方向(上面から見て反時計回り)に対して逆方向に一定の角度α(本実施の形態では約+20°)で傾斜させているため、特に支持体7に接触する火炎4aは、支持体7の先端部32から後端部31側へ円滑に沿うように放散し、火炎4aと支持体7とは衝突状態には至らない。したがって、火炎4aおよびその燃焼排ガスは鍋34の底および壁面などに確実に接触しながら外気中に拡散する。また、傾斜角度αは、本実施の形態では約+20°に設定したが、鍋34への火炎4、火炎4aとの有効な接触状態の確保や鍋34の安定的な載置などの観点から+10〜30°の範囲が適当である。

0038

一方、図2に示すように、支持体7bの後端部31bとバーナの中心Oを結ぶ直線を基線として、支持体7bの先端部32bの延伸方向を、先端部32bに近接する旋回状の火炎4の周回方向(上面から見て反時計回り)と同方向に一定の角度β(本実施の形態では約−20°)で傾斜させた場合、支持体7bに接触する火炎4bは、支持体7bの先端部32bの近傍にほぼ真横に近いから状態で衝突したのち、後端部31b側へ放散する。この場合、支持体7bに衝突した火炎4bおよび燃焼排ガス流は、衝突時の勢いを持ったまま外気中に流出するため、COなどの未燃ガスの増大もあり、同時に鍋34の底への接触は不十分となる。このように、支持体7、7bのように、先端部32、32bの延伸方向を火炎4の周回方向に対して逆方向、同方向に傾斜させる場合で、鍋34への熱交換状態に与える影響が全く異なる。以上、説明したように、本実施の形態のコンロによれば、構造的にも熱的にも炎口板14が変形しにくく、COなどの排出が少なく良好な燃焼状態を維持できるバーナ5の上面で一定の周回方向で旋回状の火炎4を形成でき、火炎4と鍋34との有効な熱交換状態を維持できるため、旋回状の火炎4の特長を十分活かして高い熱効率を確保することができるコンロ1が実現できる。

0039

(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2におけるコンロの燃焼状態を上面から見た概念図、図9は、同実施の形態におけるコンロの縦断面図である。

0040

図において、実施の形態1と異なる点は、コンロ40の五徳41は、先端部42と後端部43との距離が短い3個の支持体44を、3個の支持体7の間に交互に配設し、支持体44の延伸方向をバーナ5の中心Oを通る直線上に位置させて構成したところである。

0041

なお実施の形態1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。

0042

以上のように構成されたコンロ40について、以下その動作、作用について説明する。

0043

実施の形態1と同様に、バーナ5の上面で旋回状の火炎4が形成され、五徳41に鍋34が載置されると、支持体7に接触する火炎4aは、支持体7の先端部32から後端部31側へ円滑に沿うように放散し、火炎4aと支持体7とは衝突状態には至らず、火炎4aおよびその燃焼排ガスは鍋34の底および壁面などに確実に接触しながら外気中に拡散する。

0044

一方、支持体44の近傍の火炎4cは、支持体44の先端部42と後端部43との距離が短いため、ほとんど阻害を受けることなく、支持体44を介してほぼ2つの燃焼排ガス流となって、同様に鍋34の底および壁面などに確実に接触しながら外気中に拡散する。したがって、火炎4と鍋34との熱交換量を拡大することができる。さらに、支持体7と先端部42と後端部43との距離が短い支持体44を交互に3個づつ配設したため、鍋35の径が小径の場合は支持体7によって支持でき、鍋34の底の形状が多少変形した場合でも、支持体44または支持体7に必ず接触し、安定的に鍋34を保持できる。以上、説明したように、本実施の形態のコンロ40によれば、火炎4、火炎4a、火炎4cから鍋34への伝熱量を増大させて高い熱効率を確保すると同時に、多様な鍋を安定的に載置することができる。

0045

(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3におけるコンロの燃焼状態を上面から見た概念図である。

0046

図において、実施の形態1と異なる点は、コンロ50の五徳51は、支持体52の後端部53とバーナ5の中心Oを結ぶ直線を基線として、支持体52の先端部54の延伸方向を、先端部54に近接する火炎4の周回方向に対して逆方向に湾曲させた湾曲部55を構成したところである。

0047

なお実施の形態1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。

0048

以上のように構成されたコンロ50について、以下その動作、作用について説明する。

0049

実施の形態1と同様に、バーナ5の上面で旋回状の火炎4が形成され、五徳51に鍋34が載置されると、火炎4dは支持体52の湾曲部55に沿って抵抗なく円滑に誘導され、最終的に支持体52の後端部53に沿ってバーナ5の中心Oを結ぶ直線方向に向いて、上昇気流となって鍋34と有効な熱交換状態を実現する。また、支持体52の後端部53はバーナ5の中心Oを通過する直線上に位置するため、鍋34を五徳51の上に載置する際の位置決めが容易になる。したがって、良好な燃焼状態を維持して、高い熱効率を確保するだけでなく、使用性に優れたコンロ50を提供することができる。

0050

(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4におけるコンロの燃焼状態を上面から見た概念図、図12は、同実施の形態におけるコンロの縦断面図である。

0051

図において、実施の形態1と異なる点は、コンロ60の五徳61は、支持体62の先端部63を環状の枠体で構成した基盤64に一体化させて構成し、支持体62の後端部65の下部を天板2に載置したところである。

0052

なお実施の形態1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。

0053

以上のように構成されたコンロ60について、以下その動作、作用について説明する。

0054

実施の形態1と同様に、バーナ5の上面で旋回状の火炎4が形成され、五徳61に鍋34が載置されると、支持体62に接触する火炎4eは、支持体62の先端部63と後端部65の間の部分から後端部65側へ円滑に沿うように放散する。したがって、火炎4eおよびその燃焼排ガスは鍋34との有効な熱交換状態を実現する。また五徳61をコンロ60に装着した場合は、支持体62の後端部65を天板2などに載置するため、バーナ5からの燃焼排気のための排気スペースを十分確保して良好な燃焼状態を維持できるだけでなく、五徳61を使用者が洗浄する場合には、基盤64から支持体62に沿ってタワシなどの洗浄具を摺動させるたけでよく、洗浄具の破損を少なくして、容易に五徳61を洗浄することができる。

0055

(実施の形態5)
図13は、本発明の実施の形態5におけるコンロの燃焼状態を上面から見た概念図、図14は、同実施の形態におけるコンロの縦断面図である。

0056

図において、実施の形態1と異なる点は、コンロ70の五徳71は、支持体72を金属製の丸棒からなる線材構成体73としたところである。

0057

なお実施の形態1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。

0058

以上のように構成されたコンロ70について、以下その動作、作用について説明する。

0059

実施の形態1と同様に、バーナ5の上面で旋回状の火炎4が形成され、五徳61に鍋34が載置されると、支持体72に接触する火炎4fは、支持体72を板材で構成した場合に比べ、火炎4fの流れに対する抵抗や阻害を受けることが少なく、良好な燃焼状態を維持して高い熱効率を確保することができる。また、線材構成体73としたことで、容易に所望の形状に曲げ加工することが可能であるだけでなく、コンロ70の斬新な外観イメージ使用者に与えることができる。

0060

(実施の形態6)
図15は、本発明の実施の形態6におけるコンロの燃焼状態を上面から見た概念図である。

0061

図において、コンロ80は、中空環状体81の内周部に、噴出方向を環状中心に向かう直線に対し一定の角度γ(本実施の形態では)傾斜させた複数の炎口82を設けて、一定の周回方向(本実施の形態では上面から見て反時計回り)で旋回状の内向き火炎83を形成するバーナ84の上方に、五徳85を設けたものである。五徳85は、バーナ84の炎口82を上方から遮蔽する環状の枠体で構成した基盤86に、先端部87と後端部88と
の距離が短い3個の支持体89を、3個の支持体90の間に交互に配設し、支持体89の延伸方向をバーナ84の中心Pを通る直線上に位置させ、支持体90は、その後端部91とバーナの中心Pを結ぶ直線を基線として、支持体90の先端部92の延伸方向を、先端部92に近接する旋回状の火炎82の周回方向に対して逆方向に一定の角度η(本実施の形態では約+20°)で傾斜させて構成している。

0062

以上のように構成されたコンロ80について、以下動作、作用について説明する。

0063

炎口82の近傍で何らかの方法により点火されると、炎口82を配設した中空環状体81の内周空間で一定の周回方向(反時計回り)で旋回状の内向き火炎83が形成される。内向き火炎83は、炎口82の傾斜方向に旋回しながら切れ目のない内向き火炎83となり、旋回状態を維持しながら中央付近に集中したのち、鍋底および五徳85の支持体89、90に接触しながら周囲の外気中へ拡散する。この時、支持体90に接触する火炎83aは、支持体90の先端部92から後端部91側へ円滑に沿うように放散し、火炎83aと支持体90とは衝突状態には至らず、火炎83aおよびその燃焼排ガスは鍋の底および壁面などに確実に接触しながら外気中に拡散する。一方、支持体89の近傍の火炎83bは、支持体89の先端部87と後端部88との距離が短いため、ほとんど阻害を受けることなく、支持体89を介してほぼ2つの燃焼排ガス流となって、同様に鍋の底および壁面などに確実に接触しながら外気中に拡散する。したがって、火炎83、火炎83a、火炎83bと鍋との熱交換量を拡大することができる。したがって、従来のように支持体すべてを短くして火炎83と支持体の接触面積を減少させたり、支持体の厚みを増大させたりする必要がなく、多様な鍋を安定的に載置できるとともに、旋回状の内向き火炎83の特長を十分活かして高い熱効率を確保することができる。

0064

以上のように、本発明のコンロは、家庭用厨房業務用厨房に用いる調理器だけでなく、キャンピング用品などのレジャー用調理器にも幅広く応用が可能である。

図面の簡単な説明

0065

本発明の実施の形態1におけるコンロの燃焼状態を上面から見た概念図
同実施の形態におけるコンロの五徳の支持体を火炎の周回方向に傾斜させた場合の燃焼状態を上面から見た概念図
同実施の形態における五徳の斜視図
同実施の形態におけるコンロの縦断面図
同実施の形態におけるコンロのバーナの炎口板の上面図
同実施の形態におけるコンロのバーナの炎口板のA−B−C−D断面の展開断面図および火炎形態の概念図
同実施の形態におけるコンロのバーナの炎口板の赤外線放射皮膜の部分拡大断面図
本発明の実施の形態2におけるコンロの燃焼状態を上面から見た概念図
同実施の形態におけるコンロの縦断面図
本発明の実施の形態3におけるコンロの燃焼状態を上面から見た概念図
本発明の実施の形態4におけるコンロの燃焼状態を上面から見た概念図
同実施の形態におけるコンロの縦断面図
本発明の実施の形態5におけるコンロの燃焼状態を上面から見た概念図
同実施の形態におけるコンロの縦断面図
本発明の実施の形態6におけるコンロの燃焼状態を上面から見た概念図
従来のコンロのバーナの炎口部を上面から見た部分断面図
同従来のコンロの燃焼状態を上面から見た概念図
従来の他のコンロの燃焼状態を上面から見た概念図

符号の説明

0066

1、40、50、60、70、80コンロ
4、4a、4b、4c、4d、4e、4f、83、83a、83b火炎
5、84バーナ
7、7b、44、52、62、72、89、90支持体
8、64、86基盤
9、41、51、61、71、85五徳
10燃料開口部
13 バーナ本体
14炎口板
18 第一の凸部
19 第二の凸部
20 二段型凸部
21 第一の平面部
22 第二の平面部
23、24 矩部
25、25a、25bスリット状炎口
26 スリット状炎口の上端部
27 スリット状炎口の下端部
30赤外線放射皮膜
31、31b、43、53、65、88、91 支持体の後端部
32、32b、42、54、63、87、92 支持体の先端部
55湾曲部
73線材構成体
81中空環状体
82 炎口

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