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課題

任意の色度発光する装飾性あふれ有色LEDランプ、該有色LEDランプを光源として用いた装飾用照明装置及びカラーディスプレイサイン装置の提供。

解決手段

青色発光ダイオード素子と、青色光励起され黄色光を発する黄色蛍光体・青色光で励起され赤色光を発する赤色蛍光体・青色光で励起され緑色光を発する緑色蛍光体からなる群から選択される1種又は2種以上の蛍光体とを組み合わせ、有色光を発することを特徴とする有色発光ダイオードランプ

概要

背景

発光ダイオードとその光で励起されて特有の色を発光する蛍光体とを組み合わせた構造、又はそのための蛍光体に関して、従来、例えば特許文献1〜8、非特許文献1〜12に開示された技術が提案されている。
特許文献1〜3には、青色発光ダイオード素子青色励起黄色発光酸化物蛍光体からなる白色発光ダイオードが開示されている。このタイプの白色発光ダイオードは、近年広く普及している。
特許文献4には、青色発光ダイオード素子と、青色励起緑色発光硫化物蛍光体・青色励起黄色発光硫化物蛍光体・青色励起赤色発光硫化物蛍光体とからなる白色発光ダイオードが開示されている。
特許文献5・非特許文献1・特許文献6には、青色発光ダイオード素子と、青色励起緑色発光酸化物蛍光体又は青色励起黄色発光酸化物蛍光体と、青色励起赤色発光窒化物蛍光体又は硫化物蛍光体とからなる白色発光ダイオードが開示されている。
特許文献7・非特許文献2〜5には、紫外又は青色励起黄色発光酸窒化物蛍光体が開示されている。
非特許文献6,7には、紫外又は青色励起赤色発光酸窒化物蛍光体が開示されている。
非特許文献8には、紫外又は青色励起緑色発光酸窒化物蛍光体が開示されている。
特許文献8・非特許文献9〜11には、青色発光ダイオード素子と青色励起黄色発光酸窒化物蛍光体からなる白色発光ダイオードが開示されている。
非特許文献12には、青色発光ダイオード素子と青色励起緑色発光酸窒化物蛍光体と青色励起黄色発光酸窒化物蛍光体と青色励起赤色発光窒化物蛍光体とからなる白色発光ダイオード素子が開示されている。
特許第2900928号公報
特許第2927279号公報
特許第3364229号公報
特開平10−163535号公報
特開2003−273409号公報
特開2003−321675号公報
特開2002−363554号公報
特開2003−124527号公報
R. Mueller-Mach, G. O. Mueller, M. R. Krames and T. Trottier,IEEE J. Selected Topics Quantum Electron., Vol.8, No.2, pp.339-345 (2002)
R. J. Xie, M. Mitomo, K. Uheda, F. F. Xu and Y. Akimune, J. Am. Ceram. Soc., 85[5] 1229-34(2002)
J. W. H. van Krevel, J. W. T. van Rutten, H. Mandal, H. T. Hintzen and R. Metselaar, J. Solid State Chem., 165, 19-24(2002)
Joost Willem Hendrik van Krevel,“On new rare-earth doped M-Si-Al-O-N materials: Luminescence properties and oxidation resistance,” Technische Universiteit Eindhoven, 2000, ISBN 90-386-2711-4
R. J. Xie, N. Hirosaki, K. Sakuma, Y. Yamamoto, M. Mitomo,“Eu2+-doped Ca-α-SiAlON: A yellow phosphor for white light-emitting diodes,” Appl. Phys. Lett., Vol.84, pp.5404-5406 (2004)
K. Uheda, N. Hirosaki, H. Yamamoto, H. Yamane, Y. Yamamoto, W. Inami and K. Tsuda,“The Crystal Structure and Photoluminescence Properties of a New Red Phosphor, Calcium Aluminum Silicon Nitride doped with Divalent Europium,” Abstract 2073, The Electrochemical Society 206th Meeting, Honolulu, HI, Oct 3-8, 2004
上田、広崎、山元、解、“白色LED用赤色窒化物蛍光体,” 第305回蛍光体同学会講演予稿集、pp.37−47 (2004年11月26日)
広崎、解、木本、関口、山本、末廣、“緑色蛍光体(β-SiAlON:Eu2+)の発光特性,” 2005年季第52回応用物理学関係連合講演会講演予稿集、30a−YH−7 (2005.3埼玉大
K. Sakuma, K. Omichi, N. Kimura, M. Ohashi, D. Tanaka, N. Hirosaki, Y. Yamamoto, R. -J. Xie, T. Suehiro,“Warm-white light-emitting diode with yellowish orange SiAlON ceramic phosphor,” Opt. Lett., Vol.29, pp.2001-2003 (2004)
佐久間健、広崎尚登、木直樹、大道浩児、山本吉信、解栄、末廣隆之、大橋正和、田中大一郎、“αサイアロン蛍光体高効率電球色発光ダイオードランプ,” 第65回応用物理学会学術講演会講演予稿集、p.1284,2p−ZL−15 (2004.9 東学院大)
木村直樹、広崎尚登、佐久間健、浅野健一郎、田中大一郎、“α-サイアロン蛍光体を用いた高効率電球色LED,”電子情報通信学会2005総合大会講演論文集、C−9−1 (2005.3 大阪大
佐久間、広崎、木村、増子、山本、解、末廣、浅野、田中、“酸窒化物蛍光体高演色性白色発光ダイオードランプ,” 2005年春季第52回応用物理学関係連合講演会講演予稿集、30a−YH−8 (2005.3 埼玉大)

概要

任意の色度で発光する装飾性あふれ有色LEDランプ、該有色LEDランプを光源として用いた装飾用照明装置及びカラーディスプレイサイン装置の提供。青色発光ダイオード素子と、青色光で励起され黄色光を発する黄色蛍光体・青色光で励起され赤色光を発する赤色蛍光体・青色光で励起され緑色光を発する緑色蛍光体からなる群から選択される1種又は2種以上の蛍光体とを組み合わせ、有色光を発することを特徴とする有色発光ダイオードランプ

目的

また、特許文献5に記載されている、Ca1.97Si5N8:Eu0.03を代表例とする赤色発光蛍光体は、カドミウム等の環境汚染の懸念のある元素を含まない点は好ましいものの、その発光強度についてはさらなる改善が望まれていた。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
9件

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請求項1

青色発光ダイオード素子と、青色光励起され黄色光を発する黄色蛍光体とを有してなり、有色光を発することを特徴とする有色発光ダイオードランプ

請求項2

青色発光ダイオード素子と、青色光で励起され赤色光を発する赤色蛍光体とを有してなり、有色光を発することを特徴とする有色発光ダイオードランプ。

請求項3

青色発光ダイオード素子と、青色光で励起され緑色光を発する緑色蛍光体とを有してなり、有色光を発することを特徴とする有色発光ダイオードランプ。

請求項4

青色発光ダイオード素子と、青色光で励起され黄色光を発する黄色蛍光体と、青色光で励起され赤色光を発する赤色蛍光体とを有してなり、有色光を発することを特徴とする有色発光ダイオードランプ。

請求項5

青色発光ダイオード素子と、青色光で励起され黄色光を発する黄色蛍光体と、青色光で励起され緑色光を発する緑色蛍光体とを有してなり、有色光を発することを特徴とする有色発光ダイオードランプ。

請求項6

青色発光ダイオード素子と、青色光で励起され黄色光を発する黄色蛍光体と、青色光で励起され赤色光を発する赤色蛍光体と、青色光で励起され緑色光を発する緑色蛍光体とを有してなることを特徴とする有色発光ダイオードランプ。

請求項7

前記蛍光体が窒化物又は酸窒化物であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の有色発光ダイオードランプ。

請求項8

前記黄色蛍光体は主相がアルファサイアロン蛍光体であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の有色発光ダイオードランプ。

請求項9

前記アルファサイアロン蛍光体は、一般式CaqEur(Si,Al)12(O,N)16で表され、アルファサイアロン結晶構造を有し、前記qが0.75≦q≦1.0の範囲であり、且つ前記rが0.03≦r≦0.07の範囲である、カルシウムを固溶しユーロピウム賦活したアルファサイアロン蛍光体であることを特徴とする請求項8に記載の有色発光ダイオードランプ。

請求項10

前記赤色蛍光体はユーロピウムで賦活したCaAlSiN3であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の有色発光ダイオードランプ。

請求項11

前記緑色蛍光体は主相がベータサイアロン蛍光体であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の有色発光ダイオードランプ。

請求項12

前記ベータサイアロン蛍光体は、一般式Eus(Si,Al)6−s(O,N)6で表され、ベータサイアロン結晶構造を有し、前記sが0.011≦s≦0.019の範囲である、ユーロピウムで賦活したベータサイアロン蛍光体であることを特徴とする請求項11に記載の有色発光ダイオードランプ。

請求項13

発光色が青、青紫、紫、赤紫、赤、青緑、緑、黄緑、黄、黄赤、うすい青、うすい青紫、うすい紫、紫みのピンク、ピンク、オレンジピンク、うすい青緑、うすい緑、うすい黄緑、うすい黄、うすい黄赤、青みの白、紫みの白、うすいピンク、緑みの白、青みの白、白のいずれかであり、かつ昼光色、昼白色、白色、温白色電球色のいずれの光源色色度範囲にも属さないことを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の有色発光ダイオードランプ。

請求項14

請求項1〜13のいずれかに記載の有色発光ダイオードランプを光源に有することを特徴とする装飾用照明装置

請求項15

請求項1〜13のいずれかに記載の有色発光ダイオードランプを光源に有することを特徴とするカラーディスプレイサイン装置

技術分野

0001

本発明は、任意の色度発光する装飾性あふれ有色発光ダイオードランプに関する。本発明の有色発光ダイオードランプは、有色光照射する装飾用照明装置ネオンサイン代替する固定デザインカラーディスプレイサイン装置などに用いることができる。

背景技術

0002

発光ダイオードとその光で励起されて特有の色を発光する蛍光体とを組み合わせた構造、又はそのための蛍光体に関して、従来、例えば特許文献1〜8、非特許文献1〜12に開示された技術が提案されている。
特許文献1〜3には、青色発光ダイオード素子青色励起黄色発光酸化物蛍光体からなる白色発光ダイオードが開示されている。このタイプの白色発光ダイオードは、近年広く普及している。
特許文献4には、青色発光ダイオード素子と、青色励起緑色発光硫化物蛍光体・青色励起黄色発光硫化物蛍光体・青色励起赤色発光硫化物蛍光体とからなる白色発光ダイオードが開示されている。
特許文献5・非特許文献1・特許文献6には、青色発光ダイオード素子と、青色励起緑色発光酸化物蛍光体又は青色励起黄色発光酸化物蛍光体と、青色励起赤色発光窒化物蛍光体又は硫化物蛍光体とからなる白色発光ダイオードが開示されている。
特許文献7・非特許文献2〜5には、紫外又は青色励起黄色発光酸窒化物蛍光体が開示されている。
非特許文献6,7には、紫外又は青色励起赤色発光酸窒化物蛍光体が開示されている。
非特許文献8には、紫外又は青色励起緑色発光酸窒化物蛍光体が開示されている。
特許文献8・非特許文献9〜11には、青色発光ダイオード素子と青色励起黄色発光酸窒化物蛍光体からなる白色発光ダイオードが開示されている。
非特許文献12には、青色発光ダイオード素子と青色励起緑色発光酸窒化物蛍光体と青色励起黄色発光酸窒化物蛍光体と青色励起赤色発光窒化物蛍光体とからなる白色発光ダイオード素子が開示されている。
特許第2900928号公報
特許第2927279号公報
特許第3364229号公報
特開平10−163535号公報
特開2003−273409号公報
特開2003−321675号公報
特開2002−363554号公報
特開2003−124527号公報
R. Mueller-Mach, G. O. Mueller, M. R. Krames and T. Trottier,IEEE J. Selected Topics Quantum Electron., Vol.8, No.2, pp.339-345 (2002)
R. J. Xie, M. Mitomo, K. Uheda, F. F. Xu and Y. Akimune, J. Am. Ceram. Soc., 85[5] 1229-34(2002)
J. W. H. van Krevel, J. W. T. van Rutten, H. Mandal, H. T. Hintzen and R. Metselaar, J. Solid State Chem., 165, 19-24(2002)
Joost Willem Hendrik van Krevel,“On new rare-earth doped M-Si-Al-O-N materials: Luminescence properties and oxidation resistance,” Technische Universiteit Eindhoven, 2000, ISBN 90-386-2711-4
R. J. Xie, N. Hirosaki, K. Sakuma, Y. Yamamoto, M. Mitomo,“Eu2+-doped Ca-α-SiAlON: A yellow phosphor for white light-emitting diodes,” Appl. Phys. Lett., Vol.84, pp.5404-5406 (2004)
K. Uheda, N. Hirosaki, H. Yamamoto, H. Yamane, Y. Yamamoto, W. Inami and K. Tsuda,“The Crystal Structure and Photoluminescence Properties of a New Red Phosphor, Calcium Aluminum Silicon Nitride doped with Divalent Europium,” Abstract 2073, The Electrochemical Society 206th Meeting, Honolulu, HI, Oct 3-8, 2004
上田、広崎、山元、解、“白色LED用赤色窒化物蛍光体,” 第305回蛍光体同学会講演予稿集、pp.37−47 (2004年11月26日)
広崎、解、木本、関口、山本、末廣、“緑色蛍光体(β-SiAlON:Eu2+)の発光特性,” 2005年季第52回応用物理学関係連合講演会講演予稿集、30a−YH−7 (2005.3埼玉大
K. Sakuma, K. Omichi, N. Kimura, M. Ohashi, D. Tanaka, N. Hirosaki, Y. Yamamoto, R. -J. Xie, T. Suehiro,“Warm-white light-emitting diode with yellowish orange SiAlON ceramic phosphor,” Opt. Lett., Vol.29, pp.2001-2003 (2004)
佐久間健、広崎尚登、木直樹、大道浩児、山本吉信、解栄、末廣隆之、大橋正和、田中大一郎、“αサイアロン蛍光体高効率電球色発光ダイオードランプ,” 第65回応用物理学会学術講演会講演予稿集、p.1284,2p−ZL−15 (2004.9 東学院大)
木村直樹、広崎尚登、佐久間健、浅野健一郎、田中大一郎、“α-サイアロン蛍光体を用いた高効率電球色LED,”電子情報通信学会2005総合大会講演論文集、C−9−1 (2005.3 大阪大
佐久間、広崎、木村、増子、山本、解、末廣、浅野、田中、“酸窒化物蛍光体高演色性白色発光ダイオードランプ,” 2005年春季第52回応用物理学関係連合講演会講演予稿集、30a−YH−8 (2005.3 埼玉大)

発明が解決しようとする課題

0003

従来、青色・緑色・赤色の3色の発光ダイオード(以下、LEDと記す。)を用いて任意の色度で発光させる技術があるが、高コストである。画像表示用ディスプレイ装置など、動的に色度を変化させるものについては、この方式が用いられているが、固定色の発光で十分である各種用途には、より安価な青色LEDと蛍光体とを組み合わせたものが好適である。その代表的なものは特許文献1〜3に記載された、青色LED素子と青色励起黄色発光酸化物蛍光体からなる白色LEDであるが、これは表現可能な色度範囲が限定されており、一般照明用白色照明に用いることは可能であるが、任意の色度で発光させることはできない。また、高温発光強度が低下する酸化物蛍光体を用いており、光学特性温度安定性に問題がある。

0004

特許文献4〜6,特許文献8及び非特許文献1に記載の技術によれば、青色LED素子に塗布する蛍光体量を調整することで、白色LEDだけでなく、有色のLEDを実現可能であると考えられるが、その詳細は各文献中に十分には開示されていない。また、特許文献4に開示された赤色蛍光体は、カドミウム(Cd)元素を含んでいる。近年、環境汚染の懸念から、カドミウム及びカドミウム化合物を全廃し、カドミウムを含有しない物質で代替することが広く行われており、蛍光体においても同様の取り組みをすることが望ましいと考えられる。また、その他の各文献中に開示された蛍光体は、酸化物又は硫化物蛍光体であり、温度特性長期信頼性に問題があるものであった。

0005

また、特許文献5に記載されている、Ca1.97Si5N8:Eu0.03を代表例とする赤色発光蛍光体は、カドミウム等の環境汚染の懸念のある元素を含まない点は好ましいものの、その発光強度についてはさらなる改善が望まれていた。

0006

前記のような様々な問題を解決するためには、酸窒化物蛍光体又は窒化物蛍光体を用いることが好ましい。しかし、その研究は近年まだ始まったばかりである。特許文献7,8・非特許文献2〜12に各蛍光体又はこれを用いた白色ダイオードに関する技術内容が開示されているが、酸化物蛍光体又は硫化物蛍光体を用いることなく酸窒化物蛍光体及び窒化物蛍光体のみで有色のLEDを構成した事例はこれまでに開示されていない。

0007

また、青色光緑色光赤色光の組み合わせを用いた有色のLEDランプは、その方式によらず、見かけ上の色度に相当する分光分布光量が少ない場合があるという問題があった。緑色光と赤色光のバランスによって、見かけ上黄色とした有色のLEDランプは、実際には黄色領域の発光が少ないことから、有色照明装置を構成し、黄色の物体(例えば服)を照らした時に、くすんだ色合いになってしまうという問題があった。見かけ上の色度、又は発光主波長に近い波長成分の光量が十分な有色LEDランプが求められていた。

0008

本発明は、前記事情に鑑みてなされ、任意の色度で発光する装飾性あふれる有色LEDランプ、該有色LEDランプを光源として用いた装飾用照明装置及びカラーディスプレイサイン装置の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0009

前記目的を達成するため、本発明は、青色LED素子と、青色光で励起され黄色光を発する黄色蛍光体とを有してなり、有色光を発することを特徴とする有色LEDランプを提供する。

0010

また本発明は、青色LED素子と、青色光で励起され赤色光を発する赤色蛍光体とを有してなり、有色光を発することを特徴とする有色LEDランプを提供する。

0011

また本発明は、青色LED素子と、青色光で励起され緑色光を発する緑色蛍光体とを有してなり、有色光を発することを特徴とする有色LEDランプを提供する。

0012

また本発明は、青色LED素子と、青色光で励起され黄色光を発する黄色蛍光体と、青色光で励起され赤色光を発する赤色蛍光体とを有してなり、有色光を発することを特徴とする有色LEDランプを提供する。

0013

また本発明は、青色LED素子と、青色光で励起され黄色光を発する黄色蛍光体と、青色光で励起され緑色光を発する緑色蛍光体とを有してなり、有色光を発することを特徴とする有色LEDランプを提供する。

0014

また本発明は、青色LED素子と、青色光で励起され黄色光を発する黄色蛍光体と、青色光で励起され赤色光を発する赤色蛍光体と、青色光で励起され緑色光を発する緑色蛍光体とを有してなることを特徴とする有色LEDランプを提供する。

0015

本発明の有色LEDランプにおいて、前記蛍光体は、窒化物又は酸窒化物であることが好ましい。

0016

本発明の有色LEDランプにおいて、前記黄色蛍光体は、主相がアルファサイアロン蛍光体であることが好ましい。

0017

さらに前記アルファサイアロン蛍光体は、一般式CaqEur(Si,Al)12(O,N)16で表され、アルファサイアロン結晶構造を有し、前記qが0.75≦q≦1.0の範囲であり、且つ前記rが0.03≦r≦0.07の範囲である、カルシウムを固溶しユーロピウム賦活したアルファサイアロン蛍光体であることが好ましい。

0018

本発明の有色LEDランプにおいて、前記赤色蛍光体は、ユーロピウムで賦活したCaAlSiN3であることが好ましい。

0019

本発明の有色LEDランプにおいて、前記緑色蛍光体は、主相がベータサイアロン蛍光体であることが好ましい。

0020

さらに前記ベータサイアロン蛍光体は、一般式Eus(Si,Al)6−s(O,N)6で表され、ベータサイアロン結晶構造を有し、前記sが0.011≦s≦0.019の範囲である、ユーロピウムで賦活したベータサイアロン蛍光体であることが好ましい。

0021

本発明の有色LEDランプにおいて、該ランプの発光色は、青、青紫、紫、赤紫、赤、青緑、緑、黄緑、黄、黄赤、うすい青、うすい青紫、うすい紫、紫みのピンク、ピンク、オレンジピンク、うすい青緑、うすい緑、うすい黄緑、うすい黄、うすい黄赤、青みの白、紫みの白、うすいピンク、緑みの白、青みの白、白のいずれかであり、かつ昼光色、昼白色、白色、温白色、電球色のいずれの光源色色度範囲にも属さないことが好ましい。

0022

また本発明は、前述した本発明に係る有色LEDランプを光源に有することを特徴とする装飾用照明装置を提供する。

0023

また本発明は、前述した本発明に係る有色LEDランプを光源に有することを特徴とするカラーディスプレイサイン装置を提供する。

発明の効果

0024

本発明によれば、白色以外の任意の色度で発光する装飾性あふれる有色の照明用LEDランプを提供することができる。
本発明の有色LEDランプは、長寿命であり、また環境負荷の高い物質を含まないディスプレイサインや有色の装飾照明装置として、従来のネオンサイン等を代替することができる。
また、本発明の有色LEDランプは、酸窒化物蛍光体又は窒化物蛍光体のみを用い、硫化物蛍光体や酸化物蛍光体を用いていないので、温度特性や長期信頼性に優れている。
また、本発明の有色LEDランプは、青色LED素子と蛍光体とからなるため、複数のLED素子混色光を利用するタイプのものよりも格段に安価に提供することができる。
また、本発明の有色LEDランプは、黄色光成分の多い中間色を発することができるため、青色光・緑色光・赤色光混合型の有色照明と比較して当該有色照明の色度に近い物体色のものを照らした時にその物体がくすんだ色とならずに良い色で視認可能となる。

発明を実施するための最良の形態

0025

本発明の有色LEDランプは、青色LED素子と、青色光で励起され黄色光を発する黄色蛍光体・青色光で励起され赤色光を発する赤色蛍光体・青色光で励起され緑色光を発する緑色蛍光体からなる群から選択される1種又は2種以上の蛍光体とを組み合わせ、有色光を発する構成になっている。本発明において、前記青色LEDランプと前記蛍光体との組み合わせは、次の(1)〜(6)のいずれかである。

0026

(1)青色LEDランプと黄色蛍光体との組み合わせ。
(2)青色LEDランプと赤色蛍光体との組み合わせ。
(3)青色LEDランプと緑色蛍光体との組み合わせ。
(4)青色LEDランプと黄色蛍光体と赤色蛍光体との組み合わせ。
(5)青色LEDランプと黄色蛍光体と緑色蛍光体との組み合わせ。
(6)青色LEDランプと黄色蛍光体と赤色蛍光体と緑色蛍光体との組み合わせ。

0027

本発明の有色LEDランプは、青色LED素子から発せられる青色光の少なくとも一部を前記蛍光体に当てて励起させ、蛍光体から発せられる特有の色の光と前記青色光との混合光ランプ外に照射することができればよく、ランプの構造に関しては特に限定されない。本発明の有色LEDランプの好ましい構造としては、例えば、図1に示すような砲弾型LEDランプ1や図2に示すチップ型LEDランプ11が挙げられる。

0028

また、本発明の有色LEDランプに用いる黄色蛍光体、赤色蛍光体及び緑色蛍光体は、窒化物蛍光体又は酸窒化物蛍光体であることが望ましい。窒化物蛍光体又は酸窒化物蛍光体は、環境負荷の高い物質を含まず、また従来の硫化物蛍光体や酸化物蛍光体と比べ、温度特性や長期信頼性に優れている。

0029

以下、本発明の有色LEDランプの構造、使用する青色LED素子、使用する蛍光体を例示すると共に、本発明の有色LEDランプの実例を説明する。

0030

<砲弾型LEDランプ>
図1に、本発明の有色LEDランプの構造の第1の例を示す。
この砲弾型LEDランプ1は、2本のリードワイヤ2,3を有し、その内の一方のリードワイヤ2には凹部が形成されており、その凹部に青色LED素子4が載置されている。また凹部には、青色LED素子4から発せられた光を前方に取り出すための斜面が設けられている。この斜面の傾斜角度は、光の反射方向を考慮して設計されている。

0031

この青色LED素子4の下部電極と凹部の底面とは、導電性ペーストにより電気的に接続されている。また青色LED素子4の上部電極は、金細線5によりリードワイヤ3に電気的に接続されている。そして、この青色LED素子4の全体を被覆するように、予め蛍光体7が分散された透明な蛍光体分散樹脂6が凹部に充填されている。

0032

この凹部を含むリードワイヤ2,3の先端部、青色LED素子4,蛍光体7を分散した蛍光体分散樹脂6は、透明な樹脂8により封止されている。この透明な樹脂8は、全体がほぼ円柱形状を有しており、その先端部はレンズ形状の曲面を有している。このようなLEDランプは、その形状から通常「砲弾型」と呼ばれている。

0033

<チップ型LEDランプ>
図2に、本発明のLEDランプの構造の第2例を示す。
このチップ型LEDランプ11は、白色樹脂製のパッケージ19が2本のリードワイヤ12,13を挟み込んだ構造となっており、その中央部に凹部がある。凹部には、青色LED素子14から発せされた光を前方に取り出すための斜面が設けられている。この斜面の傾斜角度は、光の反射方向を考慮して設計されている。

0034

凹部にはリードワイヤ12,13の端部が露出しており、その片方には青色LED素子14が載置されている。青色LED素子14の下部電極とリードワイヤ12端部とは、導電性ペーストによって電気的に接続されている。また、青色LED素子14の上部電極とリードワイヤ13の端部とは、金細線であるボンディングワイヤ15によって電気的に接続されている。

0035

そしてこの青色LED素子14の全体を包囲するように、予め蛍光体17が分散された透明な蛍光体分散樹脂16が凹部に充填されている。このようなLEDランプは、「表面実装型」又は「チップ型」と呼ばれている。

0036

<青色LED素子>
図1の青色LED素子4、及び図2の青色LED素子14には、市販のInGaN系青色LED素子を用いた。発光中心波長400nm〜480nmのものが好適であり、なかでも本発明において用いた黄色蛍光体と赤色蛍光体とを高効率に励起できる発光中心波長450nmのものが望ましい。ここでは、SiC基板を用い上部基板と下部基板とを有するLED素子を使用したが、これに限らずサファイア基板を用いた上部電極を2つ有し下部電極を有しないタイプのLED素子を用いてもよい。この場合は、ボンディングワイヤがそれぞれ2本必要となり、また青色LED素子4,14をそれぞれリードワイヤ2,12に固定する樹脂は電気伝導性を有しないものであっても良いことになる。また、下部電極を2個有し上部電極の無いフリップチップ型のものを用いてもよい。

0037

<黄色酸窒化物蛍光体>
第1の蛍光体である黄色蛍光体には、青色で励起可能であり、緑色蛍光体よりも発光波長が長く、黄緑色・黄色・黄赤色のいずれかで発光するユーロピウム元素で賦活したカルシウムアルファサイアロン蛍光体を用いた。その合成について説明する。該アルファサイアロン蛍光体は、2価のユーロピウム(Eu)で賦活されたカルシウム(Ca)固溶アルファサイアロン蛍光体であり、その組成は一般式Caq(Si,Al)12(O,N)16:Eu2+rで示される。本発明者らは、q及びrの値を種々変更して多数の試料を合成し、その発光特性を比較した結果、その組成範囲が0.75≦q≦1.0かつ0.03≦r≦0.07の範囲において発光強度が特に強く、またその発光色度白色LEDランプ用途に適していることを知見した。ここでは、一例として、q=0.875、r=0.07を選択した。その合成を説明する。

0038

原料粉末は、窒化ケイ素粉末窒化アルミニウム粉末炭酸カルシウム粉末酸化ユーロピウム粉末を用いた。
組成式Ca0.875Si9.06Al2.94O0.98N15.02:Eu2+0.07で示される組成が得られるように、窒化ケイ素粉末65.78質量%、窒化アルミニウム粉末18.71質量%、炭酸カルシウム粉末13.59質量%、酸化ユーロピウム粉末1.91質量%をそれぞれ量し、1バッチ50gとして、n−ヘキサンを添加し、湿式遊星ボールミルで2時間混合した。

0039

次に、混合された原料粉末をロータリーエバポレータにより乾燥させ、これを乳鉢を用いて十分にほぐし、JIS Z8801に準拠した公称目開き125μmのステンレス鋼製の試験用網ふるいを用いて適切な粒径造粒し、窒化ホウ素製のふた付き容器に収容した。
次に、前記のふた付き容器ごと原料粉末をガス加圧焼結炉に収め、焼結温度1700℃、窒素雰囲気0.5MPaでガス加圧して、24時間焼結した。焼結後の粉末は一つの塊のようになっているが、わずかな力を加えてこれを粉末状にくずし、蛍光体粉末とした。
得られた蛍光体に対し、CuのKα線を用いた粉末X線回折測定を行ったところ、得られたチャートからカルシウム固溶アルファサイアロン結晶相であることが確認された。

0040

<赤色窒化物蛍光体>
第2の蛍光体である赤色蛍光体には、青色で励起可能であり、前記黄色蛍光体よりも発光波長が長く、黄赤色・赤色のいずれかで発光する一般式(Ca,Eu)AlSiN3で表される窒化物結晶赤色蛍光体を用いた。その合成について説明する。

0041

原料粉末は、窒化ケイ素粉末、窒化アルミニウム粉末、窒化カルシウム粉末、金属ユーロピウムをアンモニア中で窒化して合成した窒化ユーロピウムを用いた。
組成式Eu0.0005Ca0.9995AlSiN3で示される組成が得られるように、窒化ケイ素粉末34.0735質量%、窒化アルミニウム粉末29.8705質量%、窒化カルシウム粉末35.9956質量%、窒化ユーロピウム粉末0.06048質量%をそれぞれ秤量し、メノウ乳鉢乳棒で30分間混合を行い、得られた混合物を、金型を用いて20MPaの圧力を加えて成形し、直径12mm、厚さ5mmの成形体とした。なお、粉末の秤量、混合、成形の各工程は全て、水分1ppm以下、酸素1ppm以下の窒素雰囲気を保持することができるグローブボックス中で操作を行った。

0042

この成形体は窒化ホウ素製のるつぼに入れて黒鉛抵抗加熱方式電気炉にセットした。焼成の操作は、まず、拡散ポンプにより焼成雰囲気真空とし、室温から800℃まで毎時500℃の速度で加熱し、800℃で純度が99.999体積%の窒素を導入して圧力を1MPaとし、毎時500℃で1800℃まで昇温し、1800℃で2時間保持して行った。
焼成後、得られた焼結体メノウの乳棒と乳鉢を用いて粉末に粉砕し、CuのKα線を用いた粉末X線回折測定を行ったところ、得られたチャートから、CaAlSiN3結晶相であることが確認された。

0043

<緑色酸窒化物蛍光体>
第3の蛍光体である緑色蛍光体には、青色で励起可能であり、緑色光・黄緑色光のいずれかで発光する、ユーロピウム元素で賦活したベータサイアロン蛍光体を用いた。その合成に付いて説明する。
通常、ベータサイアロンとは、一般式Si6−zAlzOzN8−zで表されるものを言うが、本発明においては、その組成が一般式Eus(Si,Al)6−s(O,N)8で表され、ベータ型Si3N4又はベータ型サイアロンと同等の結晶構造を有する窒化物蛍光体又は酸窒化物蛍光体をベータサイアロン蛍光体と称することとする。
本発明者らは、原料粉末に占めるSi3N4,AlN、Eu2O3の割合をそれぞれ変更して多数の試料を合成しその発光特性を比較した結果、Si3N4が89mol%、AlNが10.7mol%、Eu2O3が0.3mol%の比率において特に良好な発光強度が得られることを知見した。実験結果より、Eu2O3が0.3mol%である試料が最も発光強度が大きく、Eu2O3がおよそ0.25〜0.45mol%の範囲で良好な特性が得られると判断できた。これは、一般式Eus(Si,Al)6−s(O,N)8において、0.011≦s≦0.019の範囲において良好な特性が得られ、s=0.013において特に良好な結果が得られたことに相当する。

0044

本実施例では、前記組成Si3N4が89mol%、AlNが10.7mol%、Eu2O3が0.3mol%の比率を採用した。原料粉末は、窒化ケイ素粉末、窒化アルミニウム粉末、酸化ユーロピウム粉末を用いた。前記組成が得られるように、窒化ケイ素粉末95.82質量%、窒化アルミニウム粉末3.37質量%、酸化ユーロピウム粉末0.81質量%をそれぞれ秤量し、1バッチ50gとして、n−ヘキサンを添加し、湿式遊星ボールミルで2時間混合した。次に、混合された原料粉末をロータリーエバポレータにより乾燥させ、これを乳鉢を用いて十分にほぐし、JIS Z 8801に準拠した公称目開き125μmのステンレス鋼製の試験用網ふるいを用いて適切な粒径に造粒し、窒化ホウ素製のふた付き容器に収容した。
次に、前記のふた付き容器ごと原料粉末をガス加圧焼結炉に収め、焼結温度2000℃、窒素雰囲気1MPaでガス加圧して、2時間焼結し、そのまま引き続いて、焼結温度1700℃、窒素雰囲気0.5MPaでガス加圧し、さらに24時間焼結した。焼結後の粉末は一つの塊のようになっているが、わずかな力を加えてこれを粉末状にくずし、蛍光体粉末とした。
得られた蛍光体に対し、CuのKα線を用いた粉末X線回折測定を行ったところ、得られたチャートからベータサイアロン結晶相であることが確認された。

0045

<有色LED>
本発明は有色のLEDランプを提案しているが、ここで有色LEDランプとは、白色でない光を発するEDランプと定義することができる。白色の範囲については様々な定義が可能であるが、ここでは、図4に示した昼光色・昼白色・白色・温白色・電球色の色度範囲で発光するLEDランプを白色LEDランプとする。その色度範囲は、JIS Z9112−1990「蛍光ランプの光源色及び演色性による区分」に記載されている。昼光色は、CIE1931のXYZ表色系色度図上で、座標(x,y)が(0.3274,0.3673)、(0.3282,0.3297)、(0.2998,0.3396)、(0.3064,0.3091)である4点を結ぶ四辺形によって表される範囲である。同様に、昼白色は(0.3616,0.3875)、(0.3552,0.3476)、(0.3353,0.3659)、(0.3345,0.3314)である4点、白色は(0.3938,0.4097)、(0.3805,0.3642)、(0.3656,0.3905)、(0.3584,0.3499)である4点、温白色は(0.4341,0.4233)、(0.4171,0.3846)、(0.4021,0.4076)、(0.3903,0.3719)である4点、電球色は(0.4775,0.4283)、(0.4594,0.3971)、(0.4348,0.4185)、(0.4214,0.3887)である4点をそれぞれ結ぶ四辺形によって表される範囲である。

0046

また、他の例としては、図4に示した黒体輻射軌跡に対して一定の距離を定め、黒体輻射軌跡の近傍を白色と定義する、又は図3に示したJIS Z 8110参考付図1系統色名の一般的な色度区分において白とされている範囲、又は白・紫みの白・青みの白・緑みの白、黄み能代とされている範囲を白色と定義する、といった定義を採用してもよい。

0047

実現色度範囲>
図5に、青色LED素子と、緑色酸窒化物蛍光体と黄色酸窒化物蛍光体と赤色窒化物蛍光体とからなるLEDランプで表現可能な色度範囲を示す。また、比較のために、NTSC規格とsRGB規格で定められた色度範囲を記載した。本発明の有色LEDランプで表現可能な色度範囲は、図5に示したようにCIE1931色度図上の面積比にして、NTSC規格に対して82%、sRGB規格に対して116%と十分広い範囲となっている。

0048

<第1の有色LEDランプ>
第1の有色LEDランプとして、青色LED素子と黄色酸窒化物蛍光体を用いて作製した一連の有色LEDランプについて説明する。
前述したように砲弾型LEDランプを作製した。この時、蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を変化させて、様々な色度の有色LEDランプとした。図14に、CIE1931色度図(XYZ表色系色度図)上における黄色の第1の蛍光体を用いた一連のLEDランプの色度座標の一例を示す。蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を増加させるにつれて、青・青紫・紫・うすい紫・紫みの白・うすいピンク・黄みの白・うすい黄赤・黄赤・黄の各発光色が実現可能であることがわかる。

0049

<第2の有色LEDランプ>
第2の有色LEDランプとして、青色LED素子と赤色窒化物蛍光体を用いて作製した一連の有色LEDランプについて説明する。
前述したように砲弾型LEDランプを作製した。この時、蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を変化させて、様々な色度の有色LEDランプとした。図15に、CIE1931色度図(XYZ表色系色度図)上における赤色の第2の蛍光体を用いた一連のLEDランプの色度座標の一例を示す。蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を増加させるにつれて、青・青紫・紫・赤紫・赤の各発光色が実現可能であることがわかる。

0050

<第3の有色LEDランプ>
第3の有色LEDランプとして、青色LED素子と緑色酸窒化物蛍光体を用いて作製した一連の有色LEDランプについて説明する。
前述したように砲弾型LEDランプを作製した。この時、蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を変化させて、様々な色度の有色LEDランプとした。図16に、CIE1931色度図(XYZ表色系色度図)上における緑色の第1の蛍光体を用いた一連のLEDランプの色度座標の一例を示す。蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を増加させるにつれて、青・うすい青・うすい青緑・うすい緑・緑・黄緑の各発光色が実現可能であることがわかる。

0051

<第4の有色LEDランプ>
第4の有色LEDランプとして、青色LED素子と第1の蛍光体である黄色の酸窒化物蛍光体と第2の蛍光体である赤色の窒化物蛍光体を1対1で混合したものを用いて作製した一連の有色LEDランプについて説明する。
前述したように砲弾型LEDランプを作製した。この時、蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を変化させて、様々な色度の有色LEDランプとした。図6に、CIE1931色度図(XYZ表色系色度図)上における黄色蛍光体と赤色蛍光体を1対1で混合したものを用いて作製した一連のLEDランプの色度座標の一例を示す。蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を増加させるにつれて、青・青紫・紫・紫みのピンク・ピンク・赤・黄赤の各発光色が実現可能であることがわかる。
また、図17には、図6に示した中からXYZ表色系(x,y)色度座標(0.249,0.126)の紫色で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す。

0052

<第5の有色LEDランプ>
第5の有色LEDランプとして、青色LED素子と第1の蛍光体である黄色の酸窒化物蛍光体と第2の蛍光体である赤色の窒化物蛍光体を2対1で混合したものを用いて作製した一連の有色LEDランプについて説明する。
前述したように砲弾型LEDランプを作製した。この時、蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を変化させて、様々な色度の有色LEDランプとした。図7に、CIE1931色度図(XYZ表色系色度図)上における黄色蛍光体と赤色蛍光体を2対1で混合したものを用いて作製した一連のLEDランプの色度座標の一例を示す。蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を増加させるにつれて、青・青紫・紫・紫みのピンク・ピンク・オレンジピンク・黄赤の各発光色が実現可能であることがわかる。
また、図18には、図7に示した中からXYZ表色系(x,y)色度座標(0.477,0.291)のピンク色で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す。

0053

<第6の有色LEDランプ>
第6の有色LEDランプとして、青色LED素子と第1の蛍光体である黄色の酸窒化物蛍光体と第2の蛍光体である赤色の窒化物蛍光体を3.5対1で混合したものを用いて作製した一連の有色LEDランプについて説明する。
前述したように砲弾型LEDランプを作製した。この時、蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を変化させて、様々な色度の有色LEDランプとした。図8に、CIE1931色度図(XYZ表色系色度図)上における黄色蛍光体と赤色蛍光体を3.5対1で混合したものを用いて作製した一連のLEDランプの色度座標の一例を示す。蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を増加させるにつれて、青・青紫・紫・うすい紫・紫みのピンク・ピンク・オレンジピンク・黄赤の各発光色が実現可能であることがわかる。

0054

<第7の有色LEDランプ>
第7の有色LEDランプとして、青色LED素子と第1の蛍光体である黄色の酸窒化物蛍光体と第2の蛍光体である赤色の窒化物蛍光体を10対1で混合したものを用いて作製した一連の有色LEDランプについて説明する。
前述したように砲弾型LEDランプを作製した。この時、蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を変化させて、様々な色度の有色LEDランプとした。図9に、CIE1931色度図(XYZ表色系色度図)上における黄色蛍光体と赤色蛍光体を10対1で混合したものを用いて作製した一連のLEDランプの色度座標の一例を示す。蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を増加させるにつれて、青・青紫・紫・うすい紫・紫みの白・うすいピンク・ピンク・オレンジピンク・うすい黄赤・黄赤・黄の各発光色が実現可能であることがわかる。
また、図19には、図9に示した中からXYZ表色系(x,y)色度座標(0.522,0.423)の黄赤色で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す。また図21には、図9に示した中からXYZ表色系(x,y)色度座標(0.396,0.301)のうすいピンクで発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す。

0055

<第8の有色LEDランプ>
第8の有色LEDランプとして、青色LED素子と第1の蛍光体である黄色の酸窒化物蛍光体と第3の蛍光体である緑色の酸窒化物蛍光体を1対5で混合したものを用いて作製した一連の有色LEDランプについて説明する。
前述したように砲弾型LEDランプを作製した。この時、蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を変化させて、様々な色度の有色LEDランプとした。図10に、CIE1931色度図(XYZ表色系色度図)上における黄色蛍光体と緑色蛍光体を1対5で混合したものを用いて作製した一連のLEDランプの色度座標の一例を示す。蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を増加させるにつれて、青・青紫・うすい青・青みの白・緑みの白・うすい緑・うすい黄緑・黄緑の各発光色が実現可能であることがわかる。
また、図22には、図10に示した中からXYZ表色系(x,y)色度座標(0.302,0.379)の緑みの白で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す。また図24には、図10に示した中からXYZ表色系(x,y)色度座標(0.366,0.463)のうすい黄緑で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す。また図25には、図10に示した中からXYZ表色系(x,y)色度座標(0.414,0.512)の黄緑で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す。

0056

<第9の有色LEDランプ>
第9の有色LEDランプとして、青色LED素子と第1の蛍光体である黄色の酸窒化物蛍光体と第3の蛍光体である緑色の酸窒化物蛍光体を2対3で混合したものを用いて作製した一連の有色LEDランプについて説明する。
前述したように砲弾型LEDランプを作製した。この時、蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を変化させて、様々な色度の有色LEDランプとした。図11に、CIE1931色度図(XYZ表色系色度図)上における黄色蛍光体と緑色蛍光体を2対3で混合したものを用いて作製した一連のLEDランプの色度座標の一例を示す。蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を増加させるにつれて、青・青紫・うすい青紫・紫みの白・白・黄みの白・うすい黄・黄の各発光色が実現可能であることがわかる。
また、図20には、図11に示した中からXYZ表色系(x,y)色度座標(0.485,0.473)の黄色で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す。また図23には、図11に示した中からXYZ表色系(x,y)色度座標(0.437,0.444)のうすい黄で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す。

0057

<第10の有色LEDランプ>
第10の有色LEDランプとして、青色LED素子と第1の蛍光体である黄色の酸窒化物蛍光体と第3の蛍光体である緑色の酸窒化物蛍光体を2対1で混合したものを用いて作製した一連の有色LEDランプについて説明する。
前述したように砲弾型LEDランプを作製した。この時、蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を変化させて、様々な色度の有色LEDランプとした。図12に、CIE1931色度図(XYZ表色系色度図)上における黄色蛍光体と緑色蛍光体を2対1で混合したものを用いて作製した一連のLEDランプの色度座標の一例を示す。蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を増加させるにつれて、青・青紫・紫・うすい紫・紫みの白・うすいピンク・白・黄みの白・うすい黄赤・うすい黄・黄の各発光色が実現可能であることがわかる。

0058

<第11の有色LEDランプ>
第11の有色LEDランプとして、青色LED素子と第1の蛍光体である黄色の酸窒化物蛍光体と第3の蛍光体である緑色の酸窒化物蛍光体を4対1で混合したものを用いて作製した一連の有色LEDランプについて説明する。
前述したように砲弾型LEDランプを作製した。この時、蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を変化させて、様々な色度の有色LEDランプとした。図13に、CIE1931色度図(XYZ表色系色度図)上における黄色蛍光体と緑色蛍光体を4対1で混合したものを用いて作製した一連のLEDランプの色度座標の一例を示す。蛍光体を分散させた樹脂の塗布量を増加させるにつれて、青・青紫・紫・うすい紫・紫みの白・白・黄みの白・うすい黄・黄の各発光色が実現可能であることがわかる。

0059

<有色LEDランプの色度軌跡について>
CIE1931色度図(XYZ表色系色度図)上では、第1の色と第2の色との混色によって得られる色度座標は第1の色の色度座標と第2の色の色度座標とを結ぶ直線上に位置するはずである。しかしながら、これまでに説明したそれぞれの一連の有色LEDランプの色度の軌跡は直線上にのっていない。これは、蛍光体の吸収スペクトル波長依存性などにより、青色LED素子から発せられる青色光や、青色LED素子の近傍に位置する内層蛍光体粒子から発せられる緑色光・黄色光・赤色光が、その外層に位置する蛍光体の影響で短波長成分の割合が減少し、長波長成分の割合が増加することに由来する。用いる蛍光体の光学特性の違いやLEDランプの実装構造差異により、この色度の軌跡が直線に近いものとなるか湾曲したものとなるかが決まる。本発明で用いた各蛍光体についても継続的に改良が実施されていること、また本発明ではLEDランプの構造を限定しないことから、本発明の各実施例に記載の蛍光体の混合比とこれにより実現された有色LEDランプの色度との関係は一つの例を示したものであり、本発明はこれらの例示にのみ限定されない。

0060

以上説明したように、本発明の有色LEDランプは、白色以外の任意の色度で発光する装飾性あふれる有色の光源であり、長寿命であり、目的や用途に応じて多数の色を選択し、又は複数色のランプを組み合わせて使用することができ、有色の装飾用照明装置及びカラーディスプレイサイン装置などの光源として有用である。
また、本発明の有色LEDランプは、蛍光体に高効率で発光する緑色・黄色・赤色の酸窒化物蛍光体及び窒化物蛍光体のみを用いて有色のLEDを構成しているため、広い色度範囲で任意の色度を実現可能であり、発光強度も高く、カドミウム等の環境汚染の懸念される物質を含まず、温度特性や長期信頼性に優れている。
また、本発明の有色LEDランプは、青色LED素子と蛍光体とからなるため、複数のLED素子の混色光を利用するタイプのものよりも格段に安価に提供することができる。
また、本発明の有色LEDランプは、黄色光成分の多い中間色を発することができるため、青色光・緑色光・赤色光混合型の有色照明と比較して当該有色照明の色度に近い物体色のものを照らした時にその物体がくすんだ色とならずに良い色で視認可能となる。

0061

本発明に係る装飾用照明装置及びカラーディスプレイサイン装置は、前述した有色LEDランプを光源として用いることを特徴としている。
この装飾用照明装置は、光源として本発明に係る有色LEDランプを用いる以外は、従来の各種照明装置と同様の構成とすることができ、例えば、1つ以上の有色LEDランプを装置本体に実装し、該ランプから発する有色光を直接又は反射させて所定方向に照射する構造とすることができる。
また、カラーディスプレイサイン装置は、視認側に多数の有色LEDランプを並べて構成され、色の異なる複数種の有色LEDランプを適切に配置することにより、固定デザイン、例えば、文字数字マーク模様などを表示するようになっている。本発明に係るカラーディスプレイサイン装置は、従来のネオンサイン等を代替する、固定デザインのカラーディスプレイサインに用いることができる。

図面の簡単な説明

0062

砲弾型LEDランプの断面図である。
チップ型LEDランプの断面図である。
JIS Z 8110の系統色名の一般的な色度区分図である。
昼光色・昼白色・白色・温白色・電球色の色度範囲を示す図である。
青色LED素子と緑色酸窒化物蛍光体と黄色酸窒化物蛍光体と赤色窒化物蛍光体とからなるLEDランプで表現可能な色度範囲及びNTSC規格とsRGB規格で定められた色度範囲を示す図である。
XYZ表色系色度図上における黄色の第1の蛍光体と赤色の第2の蛍光体の混合比を1対1にした有色LEDランプの色度座標を示す図である。
XYZ表色系色度図上における黄色の第1の蛍光体と赤色の第2の蛍光体の混合比を2対1にした有色LEDランプの色度座標を示す図である。
XYZ表色系色度図上における黄色の第1の蛍光体と赤色の第2の蛍光体の混合比を3.5対1にした有色LEDランプの色度座標を示す図である。
XYZ表色系色度図上における黄色の第1の蛍光体と赤色の第2の蛍光体の混合比を10対1にした有色LEDランプの色度座標を示す図である。
XYZ表色系色度図上における黄色の第1の蛍光体と緑色の第3の蛍光体の混合比を1対5にした有色LEDランプの色度座標を示す図である。
XYZ表色系色度図上における黄色の第1の蛍光体と緑色の第3の蛍光体の混合比を2対3にした有色LEDランプの色度座標を示す図である。
XYZ表色系色度図上における黄色の第1の蛍光体と緑色の第3の蛍光体の混合比を2対1にした有色LEDランプの色度座標を示す図である。
XYZ表色系色度図上における黄色の第1の蛍光体と緑色の第3の蛍光体の混合比を4対1にした有色LEDランプの色度座標を示す図である。
XYZ表色系色度図上における黄色の第1の蛍光体を用いた有色LEDランプの色度座標を示す図である。
XYZ表色系色度図上における赤色の第2の蛍光体を用いた有色LEDランプの色度座標を示す図である。
XYZ表色系色度図上における緑色の第3の蛍光体を用いた有色LEDランプの色度座標を示す図である。
紫の色度範囲で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す図である。
ピンクの色度範囲で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す図である。
黄赤の色度範囲で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す図である。
黄の色度範囲で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す図である。
うすいピンクの色度範囲で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す図である。
緑みの白の色度範囲で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す図である。
うすい黄の色度範囲で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す図である。
うすい黄緑の色度範囲で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す図である。
黄緑の色度範囲で発光する砲弾型LEDランプの発光スペクトルを示す図である。

符号の説明

0063

1…砲弾型LEDランプ、2,3…リードワイヤ、4…青色LED素子、5…金細線、6…蛍光体分散樹脂、7…蛍光体、8…透明な樹脂、11…チップ型LEDランプ、12,13…リードワイヤ、14…青色LED素子、15…ボンディングワイヤ、16…蛍光体分散樹脂、17…蛍光体、19…パッケージ。

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  • 株式会社鈴木茂兵衛商店の「 提灯」が 公開されました。( 2019/07/25)

    【課題】照射された光が提灯表面で明暗に搖動するようになすことで、光源からの光効果を生かし、ゆらぎ効果によって見る人に対して癒しを与える効果をより大きく発揮せしめることのできる提灯を提供する。【解決手段... 詳細

  • セジンオントインクの「 光源装置、およびそれを備える露光装置」が 公開されました。( 2019/07/25)

    【課題】光源から放射された光を所定の照射範囲に集めることができ、光の利用効率を向上させることができる光源装置を提供する。【解決手段】光源装置10を、光源12と、光源12からの光を、照射面Sに向けてより... 詳細

  • 大日本印刷株式会社の「 照明装置」が 公開されました。( 2019/07/25)

    【課題・解決手段】照明装置(10)は、光を射出する光源(15)と、光源(15)から射出した光を回折する回折光学素子(40)と、回折光学素子(40)によって回折された光を反射または屈折させて投影面Sに向... 詳細

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