図面 (/)

技術 既知の情報を含む文書の中に対してメッセージを符号化する方法、装置、コンピュータ可読媒体、文書の面に重畳される符号化マークを適応選択する方法、文書の面に符号化マークが重畳されているか否かを決定する方法

出願人 キヤノン株式会社
発明者 チャールズパトリックミーニー
出願日 2006年9月12日 (15年5ヶ月経過) 出願番号 2006-247365
公開日 2007年3月29日 (14年10ヶ月経過) 公開番号 2007-082228
状態 拒絶査定
技術分野 画像処理 FAX原画の編集
主要キーワード 幾何配列 黒色マーク 視覚属性 機能媒体 マーク符号 中心円 追加符号 符号化文書
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年3月29日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (17)

課題

既知の情報を含む文書の中に対してメッセージを符号化する方法を提供する。

解決手段

既知の情報と関連する複数の論理情報コンテンツカテゴリ識別すること(1502)と、前記メッセージがカテゴリの各々に追加される優先順位確定すること(1503)と、カテゴリの各々に追加される前記メッセージの量を判定すること(1504)と、確定された優先順位、及び判定された量に従って、文書の中に対してメッセージを符号化すること(1506)と、から成る。

概要

背景

印刷又は複写日付などの追加データ印刷文書の中にステノグラフィックに格納されているような印刷文書を継続して追跡することは、現在進行中の研究分野である。より多くの用途に適応可能な技術については、原文書可視品質に影響を及ぼさず、しかも、後に作成される文書写真複写物からでも追加データを回復することを可能にするという矛盾する目標を実現するように、その技術が実行されることが更に望まれる。

印刷物上へ追加データを符号化する既存の技術は、追加データを含むマークパターンを印刷物に重畳する。通常、マークはドットである。しかし、追加データを含むパターンを元の印刷物の全面に重畳する技術には、多くの欠点がある。例えば、文書の品質が相当に劣化すること、並びにそのドットが配置されている場所の周囲の印刷物の領域とドットとの対比がほとんど又は全くないために、画像中のドットの識別が困難であることなどが欠点として挙げられる。写真複写物が作成された場合、状況は大幅に悪化する。

既存の他の技術は、印刷物の中で符号化が許容される場所、通常はテキスト付近空白スペースを識別することにより、印刷物のページ上へ追加データを選択的に符号化し、それらの場所に符号化ドットを配置する。この方法は、印刷物の選択された場所において追加データを符号化することにより品質の劣化という問題を回避するが、印刷物の中に十分な空白スペースが存在する場合に限り適切に機能するにすぎない。

印刷物のページ上に追加データを符号化するこれらの方法は、共に、限界を有する。

概要

既知の情報を含む文書の中に対してメッセージを符号化する方法を提供する。既知の情報と関連する複数の論理情報コンテンツカテゴリを識別すること(1502)と、前記メッセージがカテゴリの各々に追加される優先順位確定すること(1503)と、カテゴリの各々に追加される前記メッセージの量を判定すること(1504)と、確定された優先順位、及び判定された量に従って、文書の中に対してメッセージを符号化すること(1506)と、から成る。

目的

本発明の目的は、既存の構成の1つ以上の欠点を実質的に克服又は少なくとも改善することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

既知の情報を含む文書の中に対してメッセージを符号化する方法であって、前記既知の情報と関連する複数の論理情報コンテンツカテゴリ識別する工程と、前記カテゴリの各々に前記メッセージを追加する優先順位確定する工程と、前記カテゴリの各々に追加される前記メッセージの量を判定する工程と、前記確定する工程ステップによる前記優先順位、及び前記判定する工程による前記量に従って、前記文書の中に対して前記メッセージを符号化する工程とを備えることを特徴とする方法。

請求項2

前記符号化する工程は、複数の事前定義済み適応マークの中から1つの適応マークを選択する工程を含み、前記選択は、前記既知の情報の特性値に基づいていることを特徴とする請求項1に記載の方法。

請求項3

前記特性値は、前記適応マークの場所「Please check antecedence of location」の周囲の局所平均グレイスケール値であることを特徴とする請求項2に記載の方法。

請求項4

前記確定することは、第1の基準に基づいて実行され、前記判定することは、第2の基準に基づいて実行され、前記第1の基準及び前記第2の基準は、前記符号化された文書の可視品質に対する符号化方法予測影響に従属することを特徴とする請求項1に記載の方法。

請求項5

更に、前記文書を異なる前記論理コンテンツカテゴリの領域に分割する工程を備え、前記分割する工程は、異なる前記論理コンテンツカテゴリの前記領域を確定するために、前記文書のラスタ画像処理を実行する工程、異なる前記論理コンテンツカテゴリの前記領域を確定するために、前記文書と関連するメタデータを処理する工程のうち少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1に記載の方法。

請求項6

前記論理コンテンツカテゴリは、少なくとも余白テキスト、画像、及びベクトルコンテンツを含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。

請求項7

前記符号化する工程は、前記文書中の前記既知の情報に従って、前記メッセージを共に符号化すべき記号として、少なくとも1つの適応マークを構成する工程と、前記少なくとも1つの適応マークのインスタンスを使用して、前記文書の中に対して前記メッセージを符号化する工程とを備えることを特徴とする請求項5に記載の方法。

請求項8

前記符号化する工程は、前記論理コンテンツカテゴリの1つの領域に関して、前記領域を、視覚的に対比を成す複数の部分領域に分割する工程と、前記視覚的に対比を成す部分領域の視覚属性に従って、前記メッセージを共に符号化すべき記号として複数の適応マークを構成する工程であって、前記複数の適応マークの各々は、前記視覚的に対比を成す部分領域のうち少なくとも1つの部分領域と視覚的に対比を成す工程と、前記部分領域の各々と、対応する前記適応マークの各々と、の間の前記視覚的対比を維持するために、前記複数の適応マークのインスタンスを前記部分領域の中へ補間することにより、前記論理コンテンツカテゴリの前記領域の中に対して前記メッセージを符号化する工程とを備えることを特徴とする請求項5に記載の方法。

請求項9

前記複数の適応マークの各々は、第2の幾何形状境界の内側に入る少なくとも1つの第1の幾何形状を含み、前記第1の幾何形状と前記第2の幾何形状は、視覚的に対比を成すことを特徴とする請求項8に記載の方法。

請求項10

前記複数の適応マークの各々は、第2の幾何形状の境界の内側に入る複数の第1の幾何形状を含み、前記複数の第1の幾何形状及び前記第2の幾何形状は、視覚的に対比を成すことを特徴とする請求項8に記載の方法。

請求項11

既知の情報を含む文書の中に対してメッセージを符号化する装置であって、プログラムを格納するメモリと、前記プログラムを実行するプロセッサとを備え、前記プログラムは、前記既知の情報と関連する複数の論理情報コンテンツカテゴリを識別するためのコードと、前記メッセージが前記カテゴリの各々に追加される優先順位を確定するためのコードと、前記カテゴリの各々に追加される前記メッセージの量を判定するためのコードと、前記確定された優先順位、及び前記判定された量に従って、前記文書の中に対して前記メッセージを符号化するためのコードとを備えることを特徴とする装置。

請求項12

更に、前記文書を異なる前記論理コンテンツカテゴリの領域に分割するためのコードを備え、前記符号化するためのコードは、前記領域を、視覚的に対比を成す複数の部分領域に分割するためのコードと、前記視覚的に対比を成す部分領域の視覚属性に従って、前記メッセージを共に符号化すべき記号として複数の適応マークを構成するためのコードであって、前記複数の適応マークの各々は、前記視覚的に対比を成す部分領域のうち少なくとも1つの部分領域と視覚的に対比を成すコードと、前記部分領域の各々と、対応する前記適応マークの各々と、の間の前記視覚的対比を維持するために、前記複数の適応マークのインスタンスを前記部分領域の中に対して補間することにより、前記論理コンテンツカテゴリの前記領域の中に対して前記メッセージを符号化するためのコードとを備えることを特徴とする請求項9に記載の装置。

請求項13

前記複数の適応マークの各々は、第2の幾何形状の境界の内側に入る複数の第1の幾何形状を含み、前記複数の第1の幾何形状及び前記第2の幾何形状は、視覚的に対比を成すことを特徴とする請求項12に記載の装置。

請求項14

既知の情報を含む文書の中に対してメッセージを符号化する方法の実行をプロセッサに指示するためのコンピュータプログラムが記録されているコンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラムは、前記既知の情報と関連する複数の論理情報コンテンツカテゴリを識別するためのコードと、前記メッセージを前記カテゴリの各々に追加する優先順位を確定するためのコードと、前記カテゴリの各々に追加される前記メッセージの量を判定するためのコードと、前記確定された優先順位、及び前記判定された量に従って、前記文書の中に対して前記メッセージを符号化するためのコードとを備えることを特徴とするコンピュータプログラム製品。

請求項15

更に、前記文書を異なる前記論理コンテンツカテゴリの領域に分割するためのコードを備え、前記符号化するためのコードは、前記領域を、視覚的に対比を成す複数の部分領域に分割するためのコードと、前記視覚的に対比を成す部分領域の視覚属性に従って、前記メッセージを共に符号化すべき記号として複数の適応マークを構成するためのコードであって、前記複数の適応マークの各々は、前記視覚的に対比を成す部分領域のうち少なくとも1つの部分領域と視覚的に対比を成すコードと、前記部分領域の各々と、対応する前記適応マークの各々と、の間の前記視覚的対比を維持するために、前記複数の適応マークのインスタンスを前記部分領域の中に対して補間することにより、前記論理コンテンツの領域の中に対して前記メッセージを符号化するためのコードとを備えることを特徴とする請求項14に記載のコンピュータプログラム製品。

請求項16

前記複数の適応マークの各々は、第2の幾何形状の境界の内側に入る複数の第1の幾何形状を含み、前記複数の第1の幾何形状、及び前記第2の幾何形状は、視覚的に対比を成すことを特徴とする請求項15に記載のコンピュータプログラム製品。

請求項17

文書の面に重畳される符号化マーク適応選択する方法であって、(a)前記符号化マークが配置される場所の付近における原文書デジタル画像表現性質を判定する工程と、(b)工程(a)から得られた情報に基づいて、事前定義済みマークのセットの中から、重畳されるマークの種類を判断する工程とを備えることを特徴とする方法。

請求項18

前記判定する工程では、印刷物の論理コンテンツを判定するために、ベクトルデジタル書式化文書に対してラスタ画像処理を使用することを特徴とする請求項17に記載の方法。

請求項19

前記判定する工程では、印刷物の特性及び論理コンテンツを判定するために、前記文書のラスタ画像のフルページ解析を使用することを特徴とする請求項17に記載の方法。

請求項20

工程(a)では、前記文書のグレイスケールデジタル画像表現を使用することを特徴とする請求項17に記載の方法。

請求項21

前記符号化マークは、塗りつぶし幾何形状を含む第2のレイヤの上に重畳される第1のレイヤを含み、前記第1のレイヤは、1つ以上の塗りつぶし幾何形状から成る幾何配列を含み、前記幾何形状を合わせた広さは、前記第2のレイヤにより包囲されることを特徴とする請求項17に記載の方法。

請求項22

1つのマークの付近は、前記原文書を分割する標準グリッドの1つのセルの領域を含み、前記セルは、重畳される前記マークの場所を含むことを特徴とする請求項17に記載の方法。

請求項23

重畳されるマークの種類の判断は、前記マークをできる限り目立たないが検出可能な状態にすることに基づくことを特徴とする請求項17に記載の方法。

請求項24

文書の面に符号化マークが重畳されているか否かを決定する方法であって、(a)前記文書の印刷物の中で、前記マークが配置される場所に存在する論理コンテンツに関するメタデータを取得する工程と、(b)前記マークが配置される場所にある論理コンテンツが、符号化マークと共に重畳が予定された種類のコンテンツである場合、前記文書上に前記マークを重畳する工程とを備えることを特徴とする方法。

技術分野

0001

本願は、オーストラリア国特許法第119条の35に基づき、2006年9月13日出願のオーストラリア国出願第2005209707号の優先権を主張するものである。この引用により、同出願の開示内容の全体が本明細書に組み込まれる。

0002

本発明は、一般に、マークの形態における記号印刷文書重畳することにより、印刷文書上にデータをステガノグラフィックに格納することに関する。ステガノグラフィは、秘密メッセージを別のメッセージの中に隠蔽することを表す。

背景技術

0003

印刷又は複写日付などの追加データが印刷文書の中にステノグラフィックに格納されているような印刷文書を継続して追跡することは、現在進行中の研究分野である。より多くの用途に適応可能な技術については、原文書可視品質に影響を及ぼさず、しかも、後に作成される文書写真複写物からでも追加データを回復することを可能にするという矛盾する目標を実現するように、その技術が実行されることが更に望まれる。

0004

印刷物上へ追加データを符号化する既存の技術は、追加データを含むマークのパターンを印刷物に重畳する。通常、マークはドットである。しかし、追加データを含むパターンを元の印刷物の全面に重畳する技術には、多くの欠点がある。例えば、文書の品質が相当に劣化すること、並びにそのドットが配置されている場所の周囲の印刷物の領域とドットとの対比がほとんど又は全くないために、画像中のドットの識別が困難であることなどが欠点として挙げられる。写真複写物が作成された場合、状況は大幅に悪化する。

0005

既存の他の技術は、印刷物の中で符号化が許容される場所、通常はテキスト付近空白スペースを識別することにより、印刷物のページ上へ追加データを選択的に符号化し、それらの場所に符号化ドットを配置する。この方法は、印刷物の選択された場所において追加データを符号化することにより品質の劣化という問題を回避するが、印刷物の中に十分な空白スペースが存在する場合に限り適切に機能するにすぎない。

0006

印刷物のページ上に追加データを符号化するこれらの方法は、共に、限界を有する。

発明が解決しようとする課題

0007

本発明の目的は、既存の構成の1つ以上の欠点を実質的に克服又は少なくとも改善することである。

課題を解決するための手段

0008

適応マーク方法と呼ばれる構成又は適応マークを使用する技術が開示される。これは、文書の論理コンテンツ領域の優先度の決定に従って符号化を実行し、後の復号化のために良好な局所対比を提供する適応マークを使用することにより、上記の問題点に対応しようとするものである。

0009

本発明の第1の面によれば、既知の情報を含む文書の中に対してメッセージを符号化する方法であって、
前記既知の情報と関連する複数の論理情報コンテンツカテゴリを識別する工程と、
前記カテゴリの各々に前記メッセージを追加する優先順位確定する工程と、
前記カテゴリの各々に追加される前記メッセージの量を判定する工程と、
前記確定する工程による前記優先順位、及び前記判定する工程による前記量に従って、前記文書の中に対して前記メッセージを符号化する工程と
を備えることを特徴とする方法が提供される。

0010

本発明の別の面によれば、既知の情報を含む文書の中に対してメッセージを符号化する装置であって、
プログラムを格納するメモリと、
前記プログラムを実行するプロセッサとを備え、
前記プログラムは、
前記既知の情報と関連する複数の論理情報コンテンツカテゴリを識別するためのコードと、
前記メッセージが前記カテゴリの各々に追加される優先順位を確定するためのコードと、
前記カテゴリの各々に追加される前記メッセージの量を判定するためのコードと、
前記確定された優先順位、及び前記判定された量に従って、前記文書の中に対して前記メッセージを符号化するためのコードと
を備えることを特徴とする装置が提供される。

0011

本発明の別の面によれば、既知の情報を含む文書の中に対してメッセージを符号化する方法の実行をプロセッサに指示するためのコンピュータプログラムが記録されているコンピュータ可読媒体を含むコンピュータプログラム製品であって、
前記コンピュータプログラムは、
前記既知の情報と関連する複数の論理情報コンテンツカテゴリを識別するためのコードと、
前記メッセージを前記カテゴリの各々に追加する優先順位を確定するためのコードと、
前記カテゴリの各々に追加される前記メッセージの量を判定するためのコードと、
前記確定された優先順位、及び前記判定された量に従って、前記文書の中に対して前記メッセージを符号化するためのコードと
を備えることを特徴とするコンピュータプログラム製品が提供される。

0012

本発明の別の面によれば、文書の面に重畳される符号化マーク適応選択する方法であって、
(a) 前記符号化マークが配置される場所の付近における原文書のデジタル画像表現性質を判定する工程と、
(b) 工程(a)から得られた情報に基づいて、事前定義済みマークのセットの中から、重畳されるマークの種類を判断する工程と
w備えることを特徴とする方法が提供される。

0013

本発明の別の面によれば、文書の面に符号化マークが重畳されるか否かを決定する方法であって、
(a) 前記文書の印刷物の中で、前記マークが配置される場所に存在する論理コンテンツに関するメタデータを取得する工程と、
(b) 前記マークが配置される場所にある論理コンテンツが、符号化マークと共に重畳が予定された種類のコンテンツである場合、前記文書に前記マークを重畳する工程と
を備えることを特徴とする方法が提供される。

0014

本発明のその他の面も開示される。

0015

次に、添付の図面を参照して、本発明の1つ以上の実施形態を説明する。

発明を実施するための最良の形態

0016

添付の1つ以上の図面において、同一の図中符号を有するステップ及び/又は特徴を参照する場合、特に指示がない限り、本明細書の便宜上、それらのステップ及び/又は特徴は同一の機能又は動作を有する。

0017

用語の観点から言えば、「文書」という用語は、情報が書き込まれている媒体を表し、一般に文書と言われるもの、すなわち、印刷文書又は電子文書、画像、並びに印刷素材及びグラフィック素材などを含むマルチメディア画像を含む。「適応マーク」及び「マーク」という用語は、文脈上、明確に別の意味を表さない限り、互換性をもって使用される。

0018

前述のように、本発明は、一般に、マークの形態の記号を印刷文書上に重畳することにより、印刷文書上にデータをステガノグラフィックに格納することに関する。用語の観点から言えば、文書に追加される秘密メッセージは、単に、メッセージ又はステガノグラフィック情報と呼ばれ、ステガノグラフィック情報の追加前に文書上に存在していた情報は、「既知の情報」と呼ばれる。

0019

図1は、説明される適応マーク方法を実施できる汎用コンピュータシステム1100の機能ブロック図である。図2A図3及び図9の処理は、コンピュータシステム1100の内部で実行されるアプリケーションプログラムのようなソフトウェアとして実現されてもよい。特に、適応マーキングを実行するステップは、それぞれのコンピュータ1101及び1122により実行されるソフトウェア(1127及び/又は1124など)中の命令により実行される。上述のソフトウェアは、複数の異なる動作構成で配置されることが可能である。従って、1つの構成においては、開示される適応マーキング方法を使用するデータの符号化は、コンピュータ1122上でソフトウェア1124を使用して実行可能であり、符号化データの復号化は、符号化データがコンピュータ1122からネットワーク1120を介してコンピュータ1101へ通信された後、コンピュータ1101上でソフトウェア1127を使用して実行可能である。あるいは、データの符号化及び復号化の双方を、上記のコンピュータ1122、1101のうち一方のコンピュータで実行することも可能である。

0020

命令は、各々が1つ以上の特定のタスクを実行する1つ以上のコードモジュールとして形成されてもよい。また、ソフトウェアは、2つの別個の部分に分割されてもよい。その場合、第1の部分は、適応マーキング方法を実行し、第2の部分は、第1の部分とユーザとの間のユーザインタフェースを管理する。ソフトウェアは、例えば、以下に説明される記憶装置を含むコンピュータ可読媒体に格納されてもよい。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体から1つ以上のコンピュータにロードされ、その後、このコンピュータにより実行される。そのようなソフトウェア又はコンピュータプログラムが記録されているコンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム製品である。コンピュータプログラム製品をコンピュータにおいて使用することにより、適応マーキングを実行するのに好都合な装置が構成されるのが好ましい。

0021

コンピュータシステム1100は、コンピュータモジュール1101及び1122を含む。図1に示されるシステムに関する以下の説明は、主に、コンピュータモジュール1101に関するが、コンピュータモジュール1122についても、以下の説明は全く同等に適用される。コンピュータシステム1100は、キーボード1102、スキャナ1128及びマウス1103などの入力装置、並びにプリンタ1115、表示装置1114及びスピーカ1117などの出力装置を更に含む。変復調器モデムトランシーバ装置1116は、例えば電話回線1121又は他の機能媒体を介して接続可能な通信ネットワーク1120との間の通信を実行するために、コンピュータモジュール1101により使用される。モデム1116は、インターネット及びローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワークWAN)などの他のネットワークシステムを介して、コンピュータ1101とコンピュータ1122との通信を確立するために使用可能であり、いくつかの実現形態においては、コンピュータモジュール1101に組み込まれてもよい。

0022

通常、コンピュータモジュール1101は、少なくとも1つのプロセッサユニット1105と、メモリユニット1106とを含む。メモリユニット1106は、例えば、半導体ランダムアクセスメモリ(RAM)及び読み取り専用メモリ(ROM)から形成される。同様に、コンピュータモジュール1122は、通常、少なくとも1つのプロセッサユニット1123と、メモリユニット1125とを含む。メモリユニット1125は、例えば、半導体ランダムアクセスメモリ(RAM)及び読み取り専用メモリ(ROM)から形成される。コンピュータモジュール1101は、ビデオ表示装置1114及びスピーカ1117に結合するオーディオビデオインタフェース1107、キーボード1102及びマウス1103及びオプションであるジョイスティック(図示せず)に対応する入出力(I/O)インタフェース1113、並びにモデム1116及びプリンタ1115に対応するインタフェース1108を含む複数のI/Oインタフェースを更に含む。いくつかの実現形態においては、モデム11116は、コンピュータモジュール1101の内部、例えばインタフェース1108の内部に組み込まれてもよい。記憶装置1109が設けられ、通常、記憶装置1109は、ハードディスクドライブ1110及びフロッピー登録商標ディスクドライブ1111を含む。更に、磁気テープドライブ(図示せず)が使用されてもよい。CD‐ROMドライブ1112は、通常、不揮発性データソースとして設けられる。

0023

通常、コンピュータモジュール1101の構成要素1105〜1113は、相互接続バス1104を介して、コンピュータシステム1100を当業者に周知のような従来の動作モードで動作させるように通信する。ここで説明される構成を実施できるコンピュータの例には、IBM-PC及びその互換機、Sun Sparcstation又はそれらから派生した類似のコンピュータシステムがある。

0024

通常、適応マークソフトウェアアプリケーションプログラムは、ハードディスクドライブ1110に常駐し、プロセッサ1105により読み取られる。プログラムの実行は、プロセッサ1105により制御される。ネットワーク1120から取り出されるデータ及びプログラムの中間記憶装置は、可能であればハードディスクドライブ1110と協調して、半導体メモリ1106を使用して実現されてもよい。場合によっては、アプリケーションプログラムは、CD‐ROM又はフロッピー(登録商標)ディスクに符号化された形態でユーザに供給され、対応するドライブ1112又は1111を介して読み取られるか、あるいはユーザによりネットワーク1120からモデム装置1116を介して読み取られてもよい。更に、他のコンピュータ可読媒体からコンピュータシステム1100にソフトウェアをロードすることも可能である。ここで使用される用語「コンピュータ可読媒体」は、実行及び/又は処理のためにコンピュータシステム1100に命令及び/又はデータを提供することに関係する何らかの記憶媒体又は伝送媒体を表す。記憶媒体の例には、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、CD‐ROM、ハードディスクドライブ、ROM又は集積回路光磁気ディスク、あるいはPCMCIAなどのコンピュータ可読カードがあり、それらの装置は、コンピュータモジュール1101の内部にあってもよく、あるいは外側にあってもよい。通信伝送媒体の例には、無線送信チャネル又は赤外線送信チャネル、並びに別のコンピュータ又はネットワーク化装置へのネットワーク接続電子メール送信及びウェブサイトなどに記録された情報を含むインターネット又はイントラネットがある。

0025

あるいは、適応マーキングの方法は、適応マーキングの各機能又はその部分機能を実行する1つ以上の集積回路などの専用ハードウェアにおいて実現されてもよい。そのような専用ハードウェアは、グラフィックプロセッサデジタル信号プロセッサ又は1つ以上のマイクロプロセッサ及び連想メモリを含んでもよい。

0026

情報を符号化するために適応マークが使用される1つの方法は、標準グリッドの中における適応マークの有無に基づく方法である。この標準グリッドは、各グリッド点におけるドットの有無がデータを格納するために使用されるように構成される。1つの実現形態においては、グリッド点にドットが存在するとき、それは2進数の1を示し、グリッド点にドットが存在しないとき、それは2進数の0を示す。従って、1つの次元に「a」個のグリッド点を有し且つ別の次元に「b」個のグリッド点を有するグリッドは、a×bビットのデータを格納することが可能である。寸法a及びbのこのグリッドは、情報が符号化される文書に対して複数回繰り返される。グリッドのこれらの繰り返しインスタンスは、データの冗長性を提供する。従って、1つのグリッドから読み取られた1つのビットが間違えて解釈された場合(すなわち、1が0として解釈された場合、若しくは0が1として解釈された場合)、文書上の同一のビットの他のコピーが存在することになる。そのビットに関して見出される最も共通する値を求めることにより、一般に正しいビット値を回復できる。開示される適応マーク方法においては、各グリッド点に存在するか又は存在しない「ドット」が適応マークである。

0027

文書中において、長さa×bビットのデータを符号化するために、データは、2進形態で表現される。次に、2値化データのビットは、寸法a及びbの標準グリッドの中へ、所定の順序で(例えば、走査線の順に水平方向へ、次に垂直方向へ)順次書き込まれる。ビットが2進数1である場合、適応マークがグリッド点に配置され、ビットが2進数0である場合には、適応マークはグリッド点に配置されない。次に、この標準グリッドが文書の中へ組み込まれ、冗長性を得るために、同一のグリッドの他のコピーも文書の中へ組み込まれる。冗長性があるため、視覚品質が望まれる場合には、文書のいくつかの領域は、適応マークの配置から保護されてもよい。

0028

文書中に符号化されている情報を復号化するときには、まず、文書上のグリッドが検出され、各グリッド中の各グリッド点の場所が判定される。次に、1つのビットがグリッドごとに各グリッド点から所定の順序で(例えば、走査線の順に水平方向へ、次に垂直方向へ)順次取り出される。ページ上の大半のグリッドにおいて、特定のグリッド点で適応マークが発見された場合、そのグリッド点から取り出されたビットは1である。これに対し、ページ上の大半のグリッドにおいて、特定のグリッド点で適応マークが発見されない場合には、そのグリッド点から取り出されたビットは0である。このようにして、長さa×bビットの原データが得られる。図2A及び図3に関連して、上述の符号化処理及び復号化処理をそれぞれ説明する。

0029

図2Aは、文書の中へ情報を符号化するためにコンピュータ1122により実行される処理1200を示すフローチャートである。この処理1200は、開示された適応マーク方式を利用できる。符号化処理1200は、コンピュータ1122上の適応マークソフトウェアアプリケーション1124の指示の下で、プロセッサ1123により実行される。

0030

処理1200は、開始ステップ1201で開始する。ステップ1201において、プロセッサ1123は、情報が符号化される文書のパラメータ、及び文書の中に対して符号化される情報を提供される。その後、ステップ1202において、プロセッサは、図2Bに示されるサイズa×bの標準グリッド1207を定義する。この例のグリッド1207は、図中符号1208により示される位置にグリッド点を有する。この例のグリッド1207は、幅方向に7つのグリッド点と高さ方向に6つのグリッド点とを有し、従って、7×6=42ビットを格納できる。

0031

次のステップ1203において、プロセッサ1123は、この文書におけるグリッドの複数のインスタンスの場所を判定する。ステップ1203は、図9に関連して説明されるような制約を受ける。続くステップ1204において、プロセッサ1123は、符号化される情報を、長さa×bの2進数として表現する。その後ステップ1205において、プロセッサは、グリッド1207に関連して、例えば矢印1209により示されるように、ステップ1203において既に定義されたグリッドの複数のインスタンスのうち少なくともいくつかのインスタンスで、1208のような連続するグリッド点に2進数のビットを順次書き込む。次に、符号化処理1200は、終了ステップ1206において終了する。

0032

図3は、図2Aの処理1200を使用して、コンピュータ1122により文書の中に対して符号化された情報を復号化するために、コンピュータ1101により実行される処理1300を示すフローチャートである。処理1300は、開始ステップ1301で開始する。ステップ1301の時点で、処理1200に従って符号化された文書は、既にコンピュータ1122からネットワーク1120を介してコンピュータ1101へ通信されている。次のステップ1302において、プロセッサ1105は、適応マークソフトウェアアプリケーション1127の制御下で、受信された文書に組み込まれているグリッド(例えば、1207)の複数のインスタンスの場所を検出する。

0033

続くステップ1303において、プロセッサ1105は、前述のグリッドのグリッド点の場所を判定する。次のステップ1304において、プロセッサ1105は、図2Bの1209に対応する所定のパターンで、グリッドの連続するグリッド点から符号化情報を順次読み取る。その後、ステップ1305において、プロセッサ1105は、各グリッドから検出された各ビットと、他のグリッドの対応するグリッド位置からの対応するビットとの比較を実行する。

0034

続くステップにおいて、プロセッサは、複数のグリッドに対して各グリッド点から最も多く共通して読み取られたビット値に基づいて、グリッド点ごとの有効データを判定する。その後、処理1300は、終了ステップ1307において終了する。

0035

開示された適応マーク技術は、写真複写物においても適応マークが検出可能であるように、印刷物上にステガノグラフィックに格納されるマークの特性及び配置を適応選択する。しかし、同時に、開示される方法は、多くの場合に印刷物の高品質を維持できる。

0036

適応マークは、第2のレイヤに重畳された第1のレイヤから構成され、第2のレイヤは、塗りつぶ幾何形状から構成される。「レイヤ」の概念は、適応マークの例を最もわかりやすく説明するために導入されたが、適応マークの印刷は、他の方法を使用して実現されてもよい。第1のレイヤは、第1のレイヤ中の幾何形状を合わせた広さが第2のレイヤ中の幾何形状に包囲される限り、1つ以上の幾何形状から成るどのような幾何配列であってもよい。2つのレイヤを使用することにより、レイヤごとに、適切な塗りつぶし色、テクスチャ又は任意の画像を設計できるので、写真複写後であっても、マークの検出精度を向上できる。図4において、図中符号100は適応マークの一例を示す。適応マーク100は、直径の大きい塗りつぶし円である第2のレイヤ110に重畳された塗りつぶし円である第1のレイヤ120から構成される。同様に、図5においては、図中符号200は、適応マークの別の例を示す。この適応マーク200は、塗りつぶし三角形210及び塗りつぶし矩形220から構成される第1のレイヤを含み、第1のレイヤは、塗りつぶし正方形230から構成される第2のレイヤに重畳されている。塗りつぶしをどのように選択するかに応じて、2つのレイヤの対比により適応マークの検出は容易になり、背景となる印刷物のコンテンツとは関係なく、適応マークは符号化文書の写真複写後もそのまま残存できるであろう。しかし、視覚品質に対する影響を最小限にするために、適切な塗りつぶしを選択することにより、背景である印刷物と適応マークの対比を最小限に抑えることも考慮される。

0037

パラメータを様々に組み合わせれば、それに対応して、多種多様な適応マークが作成されることがわかる。例えば、一方又は双方のレイヤの幾何形状及び塗りつぶしを変更することにより、多くの適応マークが可能になる。従って、単一の種類の適応マークを利用するのではなく、適切に設計された適応マークのセットを作成し、使用することができる。視覚品質への影響が最小限に抑えられるように、印刷物の局所特性に応じて、印刷物に重畳されるマークとして、セット中のどのマークを選択するかに関する決定が行なわれる。

0038

視覚品質を更に向上させるために、考慮中の適応マークの場所における印刷物の論理コンテンツに基づいて、適応マークを重畳すべきか又は全く重畳すべきでないかを決定できる。例えば、適応マークが追加された場合の視覚品質に対する影響が大きくなる順に、文書中の情報の論理コンテンツに関する情報を、テキスト、写真コンテンツラインアート、肌色色調などのカテゴリに分割できる。図6は、印刷物を余白330、テキスト310、画像320及びベクトルコンテンツ340の論理コンテンツカテゴリに分割した文書300を示す。

0039

文書中の情報のこのような論理コンテンツ記述を獲得する方法は多く存在する。1つの方式は、印刷物を含む文書を、Postscript(登録商標)又はPortable Document Format(登録商標)などのベクトルデジタルフォーマットで考慮する方法である。ラスタ画像処理技術は、ベクトルデジタルフォーマット文書に適用され、処理中に情報が獲得されるため、印刷物を画素レベル粒度で先に説明されたような(図6に関連して)論理コンテンツカテゴリに分割できる。

0040

別の方式は、文書全体を1つのラスタ画像として捉え、印刷物に対して全ページ解析を実行する。例えば、画素レベルの粒度で、肌色色調又は雑音が多い領域を識別するために、このような解析が使用されてもよい。

0041

文書に関して論理コンテンツ情報を取り出す別の方式は、文書のメタデータ記述を使用する。

0042

適応マークを使用する追加符号化データは、通常、生データとして直接符号化されるのではなく、誤り訂正符号を使用することにより制御冗長性が導入される形で符号化される。誤り訂正符号が使用される場合、符号化された適応マークのある割合に当たる部分が失われてしまっても、符号化ステガノグラフィック生データの全てを完全に回復できる。一般に、ページのある割合に当たる部分が符号化されれば、追加されるステガノグラフィック符号化データに対して、所望の頑強性を実現できる。そこで、ページの論理コンテンツのどのカテゴリをマークと共に符号化すべきか、及びどのカテゴリをスキップできるかを決定し、少なくとも文書の必要な割合の部分を符号化できる。

0043

文書は、論理コンテンツの対応するカテゴリを含む複数の領域に分割される。定義された(第1の)基準に従って、それらの領域に優先順位をつけることができ、それにより、前述のカテゴリの各優先度に従って、各カテゴリにステガノグラフィックデータを符号化することができる。第1の基準は、領域の種類に従って判定されてもよく、その場合、優先度は領域のコンテンツに基づく。領域の種類は、領域のコンテンツに基づき、ベクトル画像、ラスタ画像、テキスト又は余白を含む。優先順位の一例は、優先度の高い順に、余白、ベクトル画像、ラスタ画像、テキストとなるであろう。

0044

更に、定義された(第2の)基準に従って、論理コンテンツカテゴリごとにステガノグラフィックデータの量(相対量又は絶対量)を判定することもできる。これは、ステガノグラフィック密度同類であり、文書の分解能又はメッセージ情報が組み込まれるべき要素の分解能に従って異なる。第2の基準も、領域の種類に基づいてもよい。例えば、ラスタ画像は、第1の基準の優先度に基づいて低い優先度を与えられるであろう。しかし、ラスタ画像領域の中へデータを符号化する場合には、データ密度は低くなるであろう。あるいは、第2の基準は、領域内におけるテキストの密度、テキスト領域行間隔、画像中で使用される肌色色調の量、又は領域中における余白の広がりなどの領域の特性に基づいてもよい。テキストの密度が高いか、又は画像中で使用される肌色色調の量が多い場合、ステガノグラフィックデータの量を減少できる。余白の量が多いか、又は行間隔が広い場合には、ステガノグラフィックデータの量を増加できる。

0045

用語「論理コンテンツカテゴリごとのステガノグラフィックデータの相対量」は、当該論理コンテンツカテゴリに書き込まれるべきステガノグラフィックデータの量を、文書の中に対して組み込まれるべきステガノグラフィックデータの総量に占める割合として表す。用語「論理コンテンツカテゴリごとのステガノグラフィックデータの絶対量」は、文書の中に対して組み込まれるべきステガノグラフィックデータの総量とは関係なく、当該論理コンテンツカテゴリに書き込まれるべきステガノグラフィックデータの量を表す。

0046

図8は、既知の情報を含む文書の中に対してステガノグラフィックデータを組み込むための処理1500を示すフローチャートである。処理は、開始ステップ1501で開始し、その後、ステップ1502において、プロセッサ1105は、文書中の論理情報カテゴリを識別する。別の構成においては、利用可能な種々の論理情報カテゴリが事前に定義される。次のステップ1503は、第1の基準(例えば、先に説明した第1の基準)に従って前述のカテゴリの各々にステガノグラフィック情報を符号化すべきときに基礎となる優先度を確定する。その後、ステップ1504は、第2の基準(例えば、先に説明した第2の基準)に従って前述のカテゴリの各々に追加されるステガノグラフィック情報の量を判定する。続いて、ステップ1505においては、文書は、各々が前述のカテゴリのうち1つのカテゴリに情報を含む複数の領域に区分される。次のステップ1506は、ステップ1503において判定された優先度、及びステップ1504において判定された量に従って、各領域の中に対してステガノグラフィックデータを符号化する。その後、処理1500は、ステップ1507で終了する。

0047

第1の構成においては、黒色印刷物及び白色印刷物を含む原文書を考慮する。2つの明確に異なる適応マーク、すなわち、白色適応マーク及び黒色適応マークから成るセットが採用される。図7を参照すると、白色適応マークは、図中符号400で示され、塗りつぶし白色円420から構成される第1のレイヤが、白色円の直径より大きい直径を有する塗りつぶし黒色円410から構成される第2のレイヤの中心に重畳されている。すなわち、直径430>直径440である。対応する黒色適応マークは、色使いが逆である点を除き、白色適応マークと同一である。従って、黒色適応マークは、黒色の中心円を含み、白色適応マークは、白色の中心円を含む。

0048

次に、図9の処理800を参照して、単一のマークを重畳するための第1の構成の処理を説明する。処理800は、ステップ810で開始し、ステップ880で終了する。図示の便宜上、標準グリッドのセルの中心に適応マークを配置することにより、データが符号化されると仮定する。

0049

例示のため、印刷物が複数の論理コンテンツカテゴリに分割されている文書500を示す図10を考慮する。特に、円形領域510は、ベクトルコンテンツを示し、三角形領域520は画像コンテンツを含む。更に、ページは、セルから成る標準グリッド上の複数のセルに分割されている。

0050

図9戻り、まず、適応マークが配置される特定の適応マーク位置を考慮する。ステップ820において、提案された適応マーク位置を含むセルの中に配置された印刷物の論理コンテンツが判定される。この論理コンテンツに応じて、続く決定ステップ830において、実際に適応マークが印刷物上に重畳されるか又は適応マークをスキップすべきかの決定が実行される。適応マークをスキップすべき場合、処理800は、YESの矢印に従って進み、ステップ880で終了する。

0051

一例として、マーク符号化に際して、全ての画像コンテンツをスキップすべきであると決定された場合、円510の中の余白の領域及びベクトルコンテンツの領域のみが符号化される。その結果、文書500のいくつかの領域では符号化マークが失われてしまうが、多くの場合、追加(冗長)符号化データは、この損失に対して頑強性を維持するのに十分な冗長性を有する。

0052

ステップ830において、ドットを重畳すべきであるという決定がなされると、図9の次のステップ840が実行され、原文書のグレイスケールデジタル画像表現が得られる。このデジタル画像から、マークが配置される位置周囲の局所平均グレイスケール値が判定される。例えば、標準グリッドのセルの中心にマークを配置することによりデータが符号化される場合、所定のマーク場所を含むセルの中の平均グレイスケール値を求めることにより、そのマーク場所の平均グレイスケール値が計算できる。それらの値は、グレイスケールマップに記録される。

0053

図10において、周囲の太線により強調して示されるセル610について考慮する。図11はセル610を拡大して示す。このセルの印刷物の上に適応マークが重畳される場合、セルの平均グレイスケール値が求められ、閾値と比較される。これは、図9において、ステップ840及び決定ステップ850により示される。グレイスケール値が閾値より小さい場合、背景は暗色であると考えられる。従って、処理800は、NOの矢印に従って進み、ステップ860に示されるように、白色マークが追加される。グレイスケール値が閾値より大きい場合には、背景は明色であると考えられる。その結果、処理800は、YESの矢印に従って進み、処理870に示されるように、白色マークではなく黒色マークが追加される。

0054

例えば、図10及び図11において、セル610の平均グレイスケール値が閾値より大きいと仮定すると、図12に示されるように、セルの中心に配置されるマークとして、黒色マーク620が選択される。同様に、図10及び図13において、セル710の平均グレイスケール値が閾値より小さいと仮定すると、図14に示されるように、セルの中心に配置されるマークとして、白色マーク720が選択される。図7のマーク400に関して説明すれば、最適な方式は、直径430が11画素、直径440が5画素であり、共に600dpiの分解能を有する黒色マークを使用する。白色マークは、直径430が11画素、直径440は8画素であり、共に600dpiの分解能を有する。

0055

図9の処理800により例示されるこの方式をカラー文書拡張できることは明らかである。第2の構成においては、そのような方式の1つが次のように説明される。この第2の構成の本質は、先の第1の構成と同一であるので、類似する点の詳細な説明は繰り返さない。主な相違点は、ステップ840において、原文書のグレイスケールデジタル画像表現が得られるのではなく、カラーデジタル画像表現が得られ、周知の「Lab」色空間に格納されることである。マークが配置される場所の周囲の局所平均「ab」値が判定される。この平均ab値が求められると、第1のレイヤは、同一のab値を有し且つより高いL値を有する色で塗りつぶされる。第2のレイヤは、同様に同一のab値を有し且つより低いL値を有する色で塗りつぶされる。従って、背景印刷物との対比は、最小限に抑えられる一方で、マーク内部における対比は最大限になる。

0056

図15は、図4及び図5の適応マークが既知の情報を有する文書1400の中に対してステガノグラフィック情報として組み込まれる方法を示す。文書1400は、背景1401、形状1402、黒色文字1403、及び白色文字1404の形態で既知の情報を含む。形状1402の境界にあるドットの形態の適応マークは、矢印1405により拡大して示される。図4に示される形態の適応ドット1408が、背景1401の一部1409に適応マークとして重畳されている。黒色文字1403の境界にあるドットの形態の適応マークは、矢印1406により拡大して示される。図4に示される形態の適応ドット1410が、黒色文字1403の一部1411に適応マークとして重畳されている。白色文字1404の境界にあるドットの形態の適応マークは、矢印1407により拡大して示される。図5に示される形態の適応ドット1413が、白色文字1404の一部1412に適応マークとして重畳されている。

0057

以上の説明から、ここに記載された構成は、コンピュータ及びデータ処理の分野に適用可能であることが明らかである。

0058

以上、本発明のいくつかの実施形態のみを説明したが、本発明の趣旨の範囲から逸脱せずに変形及び/又は変更を実施でき、実施形態は、単なる例示であって、限定的な意味を持たない。

0059

この明細書における説明において、用語「備える」は「主に含み、もっぱら必要ではない」、「有する」、「含む」ということを意味するものであって、「のみで構成される」ということを意味するものではない。用語「備える」の語形変化は、それに対応して意味の変化を示す。

図面の簡単な説明

0060

説明される適応マーク方法を実施できる汎用コンピュータの機能ブロック図である。
開示される適応マーク方法を利用できる文書の中に対して情報を符号化するための処理を示すフローチャートである。
図2Aの処理において使用されるグリッドを示す図である。
図2の処理を使用して文書の中に対して符号化された情報を復号化するための処理を示すフローチャートである。
各レイヤが異なる色又はパターンを有することができるようなマークの一例を示す図である。
各レイヤが異なる色又はパターンを有することができるようなマークの別の例を示す図である。
印刷物の異なる領域において論理情報コンテンツの型を指示する文書の一例を示す図である。
第1の構成において使用される白色マークを示す図である。
既知の情報を含む文書の中に対してステガノグラフィックデータを組み込むための処理を示すフローチャートである。
第1の構成に含まれるマーク配置処理を示すフローチャートである。
領域がそれぞれ異なる論理コンテンツを含むようなセルのグリッドに対して分割された文書を示す図である。
画像コンテンツに配置される、第1の構成において説明されたセルを示す図である。
図11に示されるセルの中心に配置された黒色マークを示す図である。
ベクトルコンテンツに配置される、第1の構成において説明された別のセルを示す図である。
図13に示されるセルの中心に配置された白色マークを示す図である。
図4及び図5の適応マークが、既知の情報を有する文書の中に対してステガノグラフィック情報として組み込まれる方法を示す図である。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ