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技術 磁気ディスク装置

出願人 東芝ストレージデバイス株式会社
発明者 岩原広幸
出願日 2005年7月28日 (15年6ヶ月経過) 出願番号 2005-219109
公開日 2007年2月8日 (14年0ヶ月経過) 公開番号 2007-035184
状態 拒絶査定
技術分野 動的記録再生装置のキャビネット ヘッド移動
主要キーワード バネワッシャ 磁気記録再生処理 装着処理 コイルアーム チューブ状部材 装着脱 延出長 支持バネ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

課題

本発明は基台ベース)に取り付けた磁気回路により磁気ヘッドが設けられたアクチュエータを駆動することにより磁気ディスクに対し記録再生処理を行うディスク装置に関し、磁気回路を基台に固定した際にネジ止め部上に間隙が形成されても、塵埃が装置内に撒き散らされるのを抑制することを課題とする。

解決手段

磁気ヘッドを搭載したアクチュエータ22を駆動することにより磁気ヘッドを磁気ディスク11の目的のトラックへ移動させる磁気回路15と、この磁気回路15がネジ止めされるネジ止め部25を有してなるベース13とを有する磁気ディスク装置において、前記磁気回路15がネジ止め部25にネジ止めされた際、磁気回路15とネジ止め部25との間に形成された間隙ΔHを閉塞する閉塞部材30を設ける。

概要

背景

図1乃至図4は、従来の一例である磁気ヘッド装置100を説明するための図である。図1は従来の磁気ディスク装置100を示す斜視図であり、図2は図1におけるX1−X1線に沿う断面図を示している。また、図3は磁気ディスク装置100の後述する磁気回路150の取り付け構造を示す斜視図であり、図4は磁気回路150をベース113(基台)に固定するネジ126の近傍を拡大して示す断面図である。

各図に示されるように、磁気ヘッドが搭載されたヘッドスライダ114を支持するアクチュエータ122は支軸140に揺動可能に軸承されており、その支軸140よりも後端部分にはボイスコイル151が実装されている。このボイスコイル151は磁気回路150により駆動され、これによりアクチュエータ122は支軸140を中心として揺動する構成とされている。

磁気回路150は、上側ヨーク153A、下側ヨーク153B、上側マグネット155A、及び下側マグネット155B等により構成されている。図2及び図3に示されるように、上側ヨーク153Aの下面には上側マグネット155Aが配設されており、下側ヨーク153Bの正面には下側マグネット155Bが配設されている。

この上側マグネット155Aと下側マグネット155Bとの間には間隙が形成されており、この間隙内に前記したアクチュエータ122のボイスコイル151が移動可能に装着される構成となっている。これら、ボイスコイル151、上側ヨーク153A、下側ヨーク153B、上側マグネット155A、下側マグネット155B等によりボイスコイルモータ123(VCM)が構成される。このボイルコイルモータ123は、アクチュエータ122を支軸140を中心として揺動させる駆動源となる。

尚、以下の説明では、このボイスコイルモータ123の構成要素の内、特にボイスコイル151を除く、上側及び下側ヨーク153A,15B、上側及び下側マグネット155A,155Bを磁気回路150というものとする。

ところで、磁気ディスク装置100は、適正な磁気記録再生処理を行うために、高精度にヘッドスライダ114(磁気ヘッド)を磁気ディスク101上の所定位置位置決めする必要がある。このため、アクチュエータ122及びこれを支持する支軸140は、ベース113に高精度に配設される。この際、記録再生時におけるヘッドスライダ114(磁気ヘッド)と磁気ディスク101との状態を良好に保つためには、特にベース113に対する高さ方向の位置決めが重要となる。

また、前記したように磁気回路150は、高精度に配設されたアクチュエータ122のボイスコイル151が挿入されるため、この磁気回路150もベース113に対して高さ方向の精度を高める必要がある。このため、図3に示すように、ベース113の底板113Aに高さ基準用突起124を形成し、この高さ基準用突起124上に磁気回路150を載置することにより、ベース113に対する磁気回路150の高さ決めを行う構成とされている。高さ基準用突起124は高精度に形成されており、磁気回路150はこの高さ基準用突起124上に載置するだけで、その高さ精度出しを行うことができる。

また、磁気回路150をベース113に固定するには、図3に示すように、ネジ126を用いて行う。ベース113は、ネジ126が螺着されるネジ孔が形成されたネジ止め部125が形成されている。また、磁気回路150は、ネジ126を挿通する挿通孔が形成された鍔部156が設けられている。よって、ネジ126を鍔部156に形成された挿通孔に挿通しネジ止め部125にネジ止めすることにより、磁気回路150はベース113に固定される。

上記のようにアクチュエータ122及び磁気回路150のベース113に対する高さ精度を良好に保つことにより、記録再生時におけるヘッドスライダ114(磁気ヘッド)と磁気ディスク101との状態を良好に保つことができる。

また、ヘッドスライダ114(磁気ヘッド)と磁気ディスク101との状態を良好に保つためには、磁気ディスク装置100内に塵埃コンタミ)が侵入しないよう構成する必要がある。塵埃が磁気ディスク101とヘッドスライダ114との間に侵入した場合には、磁気ディスク101の表面形成されている磁性面や磁気ヘッドの摺接面が損傷(ヘッドクラッシュ)するおそれがある。このため、従来から塵埃の発生を抑制するための種々の手段が講じられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−296011号公報

概要

本発明は基台(ベース)に取り付けた磁気回路により磁気ヘッドが設けられたアクチュエータを駆動することにより磁気ディスクに対し記録再生処理を行うディスク装置に関し、磁気回路を基台に固定した際にネジ止め部上に間隙が形成されても、塵埃が装置内に撒き散らされるのを抑制することを課題とする。 磁気ヘッドを搭載したアクチュエータ22を駆動することにより磁気ヘッドを磁気ディスク11の目的のトラックへ移動させる磁気回路15と、この磁気回路15がネジ止めされるネジ止め部25を有してなるベース13とを有する磁気ディスク装置において、前記磁気回路15がネジ止め部25にネジ止めされた際、磁気回路15とネジ止め部25との間に形成された間隙ΔHを閉塞する閉塞部材30を設ける。

目的

本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、磁気回路を基台に固定した際にネジ止め部上に間隙が形成されても、塵埃が装置内に撒き散らされるのを抑制しうる磁気ディスク装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

磁気ヘッドを搭載したアクチュエータを駆動することにより前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの目的のトラックへ移動させる磁気回路と、該磁気回路がネジ止めされるネジ止め部を有してなる基台とを有する磁気ディスク装置において、前記磁気回路が前記ネジ止め部にネジ止めされた際、前記磁気回路と前記ネジ止め部との間に形成された間隙閉塞する閉塞部材を設けたことを特徴とする磁気ディスク装置。

請求項2

前記閉塞部材は、弾性材よりなるチューブ状部材であることを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装置。

請求項3

前記チューブ状部材は、前記ネジ止め部に固定される固定部と、該ネジ止め部の上方に弾性変形可能な状態で延出して前記磁気回路と接触する延出部とにより構成されていることを特徴とする請求項2記載の磁気ディスク装置。

請求項4

前記基台上に高さ基準用突起を形成し、前記磁気回路が該高さ基準用突起上に載置されることにより、前記基台の底面に対する高さ方向の位置決めが行われる構成としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。

請求項5

前記ネジ止め部は、前記基台の底面から突出した柱形状であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。

技術分野

0001

本発明は磁気ディスク装置係り、特に基台に取り付けた磁気回路により磁気ヘッドが設けられたアクチュエータを駆動することにより磁気ディスクに対し記録再生処理を行うディスク装置に関する。

背景技術

0002

図1乃至図4は、従来の一例である磁気ヘッド装置100を説明するための図である。図1は従来の磁気ディスク装置100を示す斜視図であり、図2図1におけるX1−X1線に沿う断面図を示している。また、図3は磁気ディスク装置100の後述する磁気回路150の取り付け構造を示す斜視図であり、図4は磁気回路150をベース113(基台)に固定するネジ126の近傍を拡大して示す断面図である。

0003

各図に示されるように、磁気ヘッドが搭載されたヘッドスライダ114を支持するアクチュエータ122は支軸140に揺動可能に軸承されており、その支軸140よりも後端部分にはボイスコイル151が実装されている。このボイスコイル151は磁気回路150により駆動され、これによりアクチュエータ122は支軸140を中心として揺動する構成とされている。

0004

磁気回路150は、上側ヨーク153A、下側ヨーク153B、上側マグネット155A、及び下側マグネット155B等により構成されている。図2及び図3に示されるように、上側ヨーク153Aの下面には上側マグネット155Aが配設されており、下側ヨーク153Bの正面には下側マグネット155Bが配設されている。

0005

この上側マグネット155Aと下側マグネット155Bとの間には間隙が形成されており、この間隙内に前記したアクチュエータ122のボイスコイル151が移動可能に装着される構成となっている。これら、ボイスコイル151、上側ヨーク153A、下側ヨーク153B、上側マグネット155A、下側マグネット155B等によりボイスコイルモータ123(VCM)が構成される。このボイルコイルモータ123は、アクチュエータ122を支軸140を中心として揺動させる駆動源となる。

0006

尚、以下の説明では、このボイスコイルモータ123の構成要素の内、特にボイスコイル151を除く、上側及び下側ヨーク153A,15B、上側及び下側マグネット155A,155Bを磁気回路150というものとする。

0007

ところで、磁気ディスク装置100は、適正な磁気記録再生処理を行うために、高精度にヘッドスライダ114(磁気ヘッド)を磁気ディスク101上の所定位置位置決めする必要がある。このため、アクチュエータ122及びこれを支持する支軸140は、ベース113に高精度に配設される。この際、記録再生時におけるヘッドスライダ114(磁気ヘッド)と磁気ディスク101との状態を良好に保つためには、特にベース113に対する高さ方向の位置決めが重要となる。

0008

また、前記したように磁気回路150は、高精度に配設されたアクチュエータ122のボイスコイル151が挿入されるため、この磁気回路150もベース113に対して高さ方向の精度を高める必要がある。このため、図3に示すように、ベース113の底板113Aに高さ基準用突起124を形成し、この高さ基準用突起124上に磁気回路150を載置することにより、ベース113に対する磁気回路150の高さ決めを行う構成とされている。高さ基準用突起124は高精度に形成されており、磁気回路150はこの高さ基準用突起124上に載置するだけで、その高さ精度出しを行うことができる。

0009

また、磁気回路150をベース113に固定するには、図3に示すように、ネジ126を用いて行う。ベース113は、ネジ126が螺着されるネジ孔が形成されたネジ止め部125が形成されている。また、磁気回路150は、ネジ126を挿通する挿通孔が形成された鍔部156が設けられている。よって、ネジ126を鍔部156に形成された挿通孔に挿通しネジ止め部125にネジ止めすることにより、磁気回路150はベース113に固定される。

0010

上記のようにアクチュエータ122及び磁気回路150のベース113に対する高さ精度を良好に保つことにより、記録再生時におけるヘッドスライダ114(磁気ヘッド)と磁気ディスク101との状態を良好に保つことができる。

0011

また、ヘッドスライダ114(磁気ヘッド)と磁気ディスク101との状態を良好に保つためには、磁気ディスク装置100内に塵埃コンタミ)が侵入しないよう構成する必要がある。塵埃が磁気ディスク101とヘッドスライダ114との間に侵入した場合には、磁気ディスク101の表面形成されている磁性面や磁気ヘッドの摺接面が損傷(ヘッドクラッシュ)するおそれがある。このため、従来から塵埃の発生を抑制するための種々の手段が講じられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−296011号公報

発明が解決しようとする課題

0012

ところで、上記のように取り付け高さ精度を上げるために磁気回路150を高さ基準用突起124上に搭載する構成とした場合、磁気回路150をネジ止め部125に強固に固定することができない。即ち、磁気回路150をネジ止め部125に強固に固定すると、高さ基準用突起124が潰れてしまい高さ精度が低下してしまう。

0013

このため図4に示すように、磁気回路150をベース113に取り付けた状態において、ネジ止め部125の上面と鍔部156との間に設計上の間隙を設ける必要がある(図4において、この間隙をΔHで示している)。しかしながら、この間隙ΔHにより、ネジ止め部125が装置内側に露出したままの状態となり、塵埃(コンタミ)の発生源となるおそれがあった。

0014

特に、ネジ止め部125に対してネジ126を螺着する際、またネジ止め部125からネジ126を取り外す際、ネジ止め部125から塵埃が装置内に撒き散らされる可能性は高くなる。このようにネジ止め部125から塵埃(コンタミ)が磁気ディスク装置100の内部に撒き散らされると、前記したようにヘッドクラッシュの原因となってしまう。

0015

本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、磁気回路を基台に固定した際にネジ止め部上に間隙が形成されても、塵埃が装置内に撒き散らされるのを抑制しうる磁気ディスク装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0016

上記の課題を解決するために本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴とするものである。

0017

請求項1記載の発明は、
磁気ヘッドを搭載したアクチュエータを駆動することにより前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの目的のトラックへ移動させる磁気回路と、該磁気回路がネジ止めされるネジ止め部を有してなる基台とを有する磁気ディスク装置において、
前記磁気回路が前記ネジ止め部にネジ止めされた際、前記磁気回路と前記ネジ止め部との間に形成された間隙を閉塞する閉塞部材を設けたことを特徴とするものである。

0018

上記発明によれば、閉塞部材により磁気回路とネジ止め部との間に形成された間隙が閉塞されるため、ネジをネジ止めする際にネジ止め部から塵埃が発生しても、この塵埃は閉塞部材の外部に放出されることはない。よって、磁気ヘッドと磁気ディスクの間にネジ止め部からの塵埃が付着することはなくなり、磁気ディスク装置の信頼性を高めることができる。

0019

また、請求項2記載の発明のように、請求項1記載の磁気ディスク装置において、前記閉塞部材は弾性材よりなるチューブ状部材であることが望ましい。

0020

上記発明によれば、閉塞部材を弾性材よりなるチューブ状部材とすることにより、弾性材よりなるチューブ状部材は入手しやすいため、閉塞部材の低コスト化を図ることができる。

0021

また、請求項3記載の発明のように、前記チューブ状部材は、前記ネジ止め部に固定される固定部と、該ネジ止め部の上方に弾性変形可能な状態で延出して前記磁気回路と接触する延出部とにより構成されていることが望ましい。

0022

上記発明によれば、チューブ状部材が固定部と延出部とにより構成され、固定部がネジ止め部に固定されることにより、閉塞部材のネジ止め部への装着性を高めることができる。また、延出部は弾性変形可能な状態で上方に延出して磁気回路と接触するため、磁気回路との密着性が良好となり、塵埃が閉塞部材の外部に漏出することをより確実に防止することができる。

0023

また、請求項4記載の発明のように、前記基台上に高さ基準用突起を形成し、前記磁気回路が該高さ基準用突起上に載置されることにより、前記基台の底面に対する高さ方向の位置決めが行われる構成としてもよい。

0024

上記発明のように基台上に高さ基準用突起を設け、この高さ基準用突起上に磁気回路を載置して高さ方向の位置決めを行う構成では、位置決め精度を高めるために必然的にネジ止め部と磁気回路との間に間隙を形成する必要がある。しかしながら、この間隙は閉塞部材により閉塞されるため、高さ方向の位置決め精度を高く維持しつつ、塵埃が漏出することを防止できる。

0025

また、請求項5記載の発明のように、前記ネジ止め部は前記基台の底面から突出した柱形状とすることが望ましい。

0026

上記発明とすることにより、閉塞部材をネジ止め部に装着しやすくすることができる。

0027

また、上記発明において、チューブ状部材はゴム樹脂等の弾性体とすることが望ましい。ゴム、樹脂等の弾性体は安価で安定性が高く、かつ磁気回路との密着性を高めることができる。

0028

また、上記発明において、前記閉塞部材は弾性材よりなるパッキンとすることも可能である。

発明の効果

0029

本発明によれば、ネジ止め部から塵埃が漏出することを防止でき、よって磁気ヘッドと磁気ディスクの間にネジ止め部からの塵埃が付着することはなくなり、磁気ディスク装置の信頼性を高めることができる。

発明を実施するための最良の形態

0030

次に、本発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。

0031

図5乃至図8は、本発明の一実施例である磁気ディスク装置10を説明するための図である。図5は本発明の一実施例である磁気ディスク装置10を示す斜視図であり、図6図5におけるX2−X2線に沿う断面図を示している。また、図7は磁気ディスク装置10の後述する磁気回路15の取り付け構造を示す斜視図であり、図8は磁気回路15をベース13(基台)に固定するネジ26の近傍を拡大して示す断面図である。

0032

各図に示される磁気ディスク装置10は、データ記録媒体である磁気ディスク11、磁気ディスク11を回転駆動するスピンドルモータ12、磁気ヘッドを搭載するヘッドスライダ14が実装されたアクチュエータ22、このアクチュエータ22を揺動駆動するボイスコイルモータ(VCM)23等が、図示を省略したカバーとベース(基台)13からなるエンクロージャの内部に収納された構成とされている。

0033

磁気ディスク11は、スピンドルモータ12のロータ部に固定されている。磁気ディスク11は、磁気ディスク装置10の動作時(記録・再生処理時)においてスピンドルモータ12により回転駆動され、また磁気ディスク装置10の非動作時においては回転停止静止)する。

0034

アクチュエータ22は、ベース13に立設された支軸40に揺動自在に軸承されている。このアクチュエータ22は、支持アームコイルアームとを有している。支持アームは、その先端部に支持バネを介してヘッドスライダ14が設けられている。

0035

ヘッドスライダ14は、磁気ディスク11と対向するよう配設される。ヘッドスライダ14は、図示されない制御部からのデータを磁気ディスク11の表面のトラックに記録し、また、トラックに記録されたデータを読み込んで制御部に送るに磁気ヘッド(図示されない)を備えている。このヘッドスライダ14は、磁気ディスク装置10が動作状態にあるときは回転する磁気ディスク11の表面で浮上する。

0036

また、アクチュエータ22のコイルアームには、ボイスコイル51が配設されている。このボイスコイル51は、磁気回路15と協働してボイルコイルモータ23を構成するものである。磁気回路15によりアクチュエータ22は駆動され、これによりアクチュエータ22は支軸40を中心として揺動する構成とされている。

0037

磁気回路15は、上側ヨーク53A、下側ヨーク53B、上側マグネット55A、及び下側マグネット55B等により構成されている。図6及び図7に示されるように、上側ヨーク53Aの下面には上側マグネット55Aが配設されており、下側ヨーク53Bの正面には下側マグネット55Bが配設されている。

0038

この上側マグネット55Aと下側マグネット55Bとの間には間隙が形成されており、この間隙内に前記したアクチュエータ22のボイスコイル51が移動可能に装着される構成となっている。これら、ボイスコイル51、上側ヨーク53A、下側ヨーク53B、上側マグネット55A、下側マグネット55B等によりボイスコイルモータ23(VCM)が構成される。尚、本実施例では、このボイスコイルモータ23の構成要素の内、特にボイスコイル51を除く、上側及び下側ヨーク53A,5B、上側及び下側マグネット55A,55Bを磁気回路15というものとする。

0039

ところで、磁気ディスク装置10は、適正な磁気記録再生処理を行うために、高精度にヘッドスライダ14(磁気ヘッド)を磁気ディスク11上の所定位置に位置決めする必要がある。このため、アクチュエータ22及びこれを支持する支軸40は、ベース13に高精度に配設される。この際、記録再生時におけるヘッドスライダ14(磁気ヘッド)と磁気ディスク11との状態を良好に保つためには、特にベース13に対する高さ方向の位置決めが重要となることは前述した通りである。

0040

また、前記したように磁気回路15は、高精度に配設されたアクチュエータ22のボイスコイル51が挿入されるため、この磁気回路15もベース13に対して高さ方向の精度を高める必要がある。このため、図7に示すように、ベース13の底板13Aに高さ基準用突起24を形成し、この高さ基準用突起24上に磁気回路15を載置することにより、ベース13に対する磁気回路15の高さ決めを行う構成とされている。高さ基準用突起24は高精度に形成されており、磁気回路15はこの高さ基準用突起24上に載置するだけで、その高さ精度出しを行うことができる。

0041

また、磁気回路15をベース13に固定するには、図7に示すように、ネジ26を用いて行う。ベース13は、ネジ26が螺着されるネジ孔が形成されたネジ止め部25が形成されている。このネジ止め部25は、ベース13の底板13Aから突出した柱形状とされている。また、磁気回路15は、ネジ26を挿通する挿通孔が形成された鍔部56が設けられている。

0042

よって、ネジ26を鍔部56に形成された挿通孔に挿通しネジ止め部25にネジ止めすることにより、磁気回路50はベース13に固定される。この際、上記のように本実施例では高さ基準用突起24上に磁気回路15が載置されるため、アクチュエータ22及び磁気回路15のベース13に対する高さが高精度に決められ、よって記録再生時におけるヘッドスライダ14(磁気ヘッド)と磁気ディスク11との状態を良好に保つことができる。

0043

また本実施例では、各鍔部56とネジ止め部25との間に閉塞部30を設けたことを特徴としている(図7及び図8に詳しい)。

0044

閉塞部30はゴム、樹脂等の弾性体等の弾性体により形成されており、その形状はチューブ形状とされている。また、閉塞部30の内径は、ネジ止め部25の外形よりも小さく設定されている。このチューブ形状の閉塞部30は、磁気回路15をベース13に装着する前にネジ止め部25に装着される。

0045

ネジ止め部25は底板13Aから突出した柱形状とされており、また閉塞部30はチューブ形状であるため、閉塞部30のネジ止め部25への装着処理は容易に行うことができる。また、閉塞部30はゴム、樹脂等の弾性体よりなるチューブ形状であるため安価である。このため、閉塞部30を磁気ディスク装置10に設けても、磁気ディスク装置10のコストが徒に上昇してしまうようなことはない。

0046

この装着後において、閉塞部30の上部は、ネジ止め部25の先端よりも上方に所定長さ延出するよう構成されている。尚、以下の説明において、閉塞部30がネジ止め部25に装着された状態において、ネジ止め部25に固定されている部分を固定部30Aと、またネジ止め部25の先端よりも上方に延出している部分を延出部30Bというものとする(図8参照)。

0047

ところで、上記のように取り付け高さ精度を上げるために磁気回路15を高さ基準用突起24上に搭載する構成とした場合、高さ基準用突起124が潰れて高さ精度が低下するのを防止するため、磁気回路50の取り付け状態において、ネジ止め部25の上面と鍔部56との間に設計上の間隙ΔHを設ける必要があることは前述した通りである(間隙ΔHを図8に示す)。また従来では、この間隙ΔHを設けることにより装置内に塵埃(コンタミ)が拡散してヘッドクラッシュ等が発生していたことも前述した通りである。

0048

しかしながら本実施例では、ネジ止め部25に閉塞部30が装着されており、この閉塞部30の延出部30Bがネジ止め部25の先端より上方に延出した構成となっている。更に、延出部30Bの延出長さは、前記した間隙ΔHの長さよりも長く設定されている。従って、磁気回路15がネジ止め部25にネジ止めされた際、延出部30Bは鍔部56と接触し、磁気回路15とネジ止め部25との間に形成される間隙ΔHは閉塞部30(具体的には、延出部30B)により閉塞される。この際、延出部30Bは弾性力を持って鍔部56に密着(接触)するため、高い気密性を維持して鍔部56と接触する。

0049

これにより、ネジ26をネジ止め部25に対して装着脱する際にネジ止め部25から塵埃が発生しても、この塵埃は閉塞部30の外部に放出されることはない。よって、磁気ヘッドと磁気ディスク11との間にネジ止め部25からの塵埃が付着するようなことはなく、ヘッドクラッシュを防止でき磁気ディスク装置10の信頼性を高めることができる。

0050

尚、上記した実施例では、閉塞部30としてチューブ状のゴムを用いた例に付いて説明したが、閉塞部30はチューブ状のゴムに限定されるものではない。例えば、閉塞部材30として、弾性材よりなるパッキンを用いることも可能である。

0051

また、上記した実施例では、ネジ26のネジの頭が直接鍔部56と接触する構成としたが、塵埃の装置内への拡散をより確実に防止するため、ネジ26のネジの頭と鍔部56との間に、鍔部56に形成された貫通孔を介して装置内に塵埃が拡散するのを防止するパッキン材を配設した構成としてもよい。

0052

以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
磁気ヘッドを搭載したアクチュエータを駆動することにより前記磁気ヘッドを前記磁気ディスクの目的のトラックへ移動させる磁気回路と、該磁気回路がネジ止めされるネジ止め部を有してなる基台とを有する磁気ディスク装置において、
前記磁気回路が前記ネジ止め部にネジ止めされた際、前記磁気回路と前記ネジ止め部との間に形成された間隙を閉塞する閉塞部材を設けたことを特徴とする磁気ディスク装置。
(付記2)
前記閉塞部材は、弾性材よりなるチューブ状部材であることを特徴とする付記1記載の磁気ディスク装置。
(付記3)
前記チューブ状部材は、前記ネジ止め部に固定される固定部と、該ネジ止め部の上方に弾性変形可能な状態で延出して前記磁気回路と接触する延出部とにより構成されていることを特徴とする付記2記載の磁気ディスク装置。
(付記4)
前記基台上に高さ基準用突起を形成し、前記磁気回路が該高さ基準用突起上に載置されることにより、前記基台の底面に対する高さ方向の位置決めが行われる構成としたことを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
(付記5)
前記ネジ止め部は、前記基台の底面から突出した柱形状であることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の磁気ディスク装置。
(付記6)
前記チューブ状部材は、ゴム、樹脂等の弾性体よりなることを特徴とする付記2記載の磁気ディスク装置。
(付記7)
前記閉塞部材は、弾性材よりなるパッキンであることを特徴とする付記1記載の磁気ディスク装置。

図面の簡単な説明

0053

図1は、従来の磁気ディスク装置の一例を示す斜視図である。
図2は、図1におけるX1−X1線に沿う断面図である。
図3は、従来のディスク装置における磁気回路の取り付け構造を示す斜視図である。
図4は、従来のディスク装置において磁気回路をベースに固定するネジの近傍を拡大して示す断面図である。
図5は、本発明の一実施例である磁気ディスク装置の平面図である。
図6は、図5におけるX2−X2線に沿う断面図である。
図7は、本発明の一実施例であるディスク装置における磁気回路の取り付け構造を示す斜視図である。
図8は、本発明の一実施例であるディスク装置において磁気回路をベースに固定した状態のネジの近傍を拡大して示す断面図である。

符号の説明

0054

10磁気ディスク装置
11磁気ディスク
13ベース
15磁気回路
22アクチュエータ
23ボイルコイルモータ
24 高さ基準用突起
25ネジ止め部
26 ネジ
30閉塞部
30A 固定部
30B延出部
51ボイスコイル
53A 上側ヨーク
53B 下側ヨーク
60片持ちバネ
60A付勢
60B 接続部
70バネワッシャ

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