図面 (/)

技術 アウトラインフォント出力装置、アウトラインフォント出力方法及びコンピュータプログラム

出願人 株式会社モリサワ
発明者 日下肇武市正司
出願日 2005年6月23日 (14年2ヶ月経過) 出願番号 2005-183469
公開日 2007年1月11日 (12年7ヶ月経過) 公開番号 2007-003801
状態 特許登録済
技術分野 表示装置の制御、回路
主要キーワード 各折れ線 各単位ピクセル グレイ濃度 演算処理負荷 フォント領域 次特定 単位ピクセル フォント表
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2007年1月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (15)

課題

輪郭線折れ線近似するとともに、フォント角部分面積算出における演算処理負荷を軽減することによりアウトラインフォントを表示又は印字するまでの時間を短縮することができるアウトラインフォント出力装置、アウトラインフォント出力方法及びコンピュータプログラムを提供する。

解決手段

アウトラインフォントの輪郭を示す閉曲線を折れ線近似し、近似した折れ線の角部分が存在するピクセルグレイ濃度を特定してアウトラインフォントを出力するアウトラインフォント出力装置において、ピクセルは、矩形状又は正方形単位ピクセルであり、単位ピクセル内の近似した折れ線の角部分と対向する一又は複数の辺で囲繞されたフォント領域の面積を算出する面積算出手段と、算出した面積に応じて単位ピクセルのグレイ濃度を特定する濃度特定手段とを備える。

概要

背景

近年のDTP技術の急速な進展に伴い、ワードプロセッサパーソナルコンピュータ等で利用されるフォントは、より鮮明に、より滑らかに表示又は印字することが要求される。ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ等で利用されるフォントは、ビットマップフォント、及びアウトラインフォントに大別することができる。

アウトラインフォントは、輪郭線を形成し、該輪郭線で囲まれた領域を塗りつぶすことによって描画する。したがって、文字の大きさを変えた場合、回転させた場合であっても、ジャギーの少ない高品質な文字を表示又は印字することができる。

アウトラインフォントを表すデータは、ハードディスク、ROM等に記憶してあるアウトラインフォント辞書に記憶する。そして、一つの文字を描画する場合、該文字に対応するアウトラインフォントデータがアウトラインフォント辞書から読み出され、所定の処理がなされてから表示装置又は印字装置により描画される。

従来のアウトラインフォントは、例えば輪郭線を右回りに、3次ベジェ曲線関数、Bスプライン関数等を用いて曲線近似して閉領域を生成する。そして、閉領域を形成する輪郭線が通過するピクセルごとに、該ピクセルに含まれている閉領域の面積比を、ピクセルに含まれるドット数等の比率を用いて算出し、算出した面積比に応じてグレイ濃度を変化させている。これにより、輪郭線で生じやすいギザギザ部分を改善することができ、フォントの輪郭線の形状を容易に変更することができる(特許文献1、2参照)。
特許第2774653号公報
特開2002−351451号公報

概要

輪郭線を折れ線近似するとともに、フォントの角部分面積算出における演算処理負荷を軽減することによりアウトラインフォントを表示又は印字するまでの時間を短縮することができるアウトラインフォント出力装置、アウトラインフォント出力方法及びコンピュータプログラムを提供する。 アウトラインフォントの輪郭を示す閉曲線を折れ線近似し、近似した折れ線の角部分が存在するピクセルのグレイ濃度を特定してアウトラインフォントを出力するアウトラインフォント出力装置において、ピクセルは、矩形状又は正方形単位ピクセルであり、単位ピクセル内の近似した折れ線の角部分と対向する一又は複数の辺で囲繞されたフォント領域の面積を算出する面積算出手段と、算出した面積に応じて単位ピクセルのグレイ濃度を特定する濃度特定手段とを備える。

目的

本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、輪郭線を折れ線近似するとともに、文字の輪郭線の角部分の面積算出における演算処理負荷を軽減することによりアウトラインフォントを表示又は印字するまでの時間を短縮することができるアウトラインフォント出力装置、アウトラインフォント出力方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

アウトラインフォント輪郭を示す閉曲線折れ線近似し、近似した折れ線角部分が存在するピクセルグレイ濃度を特定してアウトラインフォントを出力するアウトラインフォント出力装置において、前記ピクセルは、矩形状の単位ピクセルであり、単位ピクセル内の近似した折れ線の角部分と対向する一又は複数の辺で囲繞されたフォント領域面積を算出する面積算出手段と、算出した面積に応じて単位ピクセルのグレイ濃度を特定する濃度特定手段とを備えることを特徴とするアウトラインフォント出力装置。

請求項2

前記面積算出手段は、近似した折れ線と交差する前記単位ピクセルの一辺が、前記単位ピクセルの長辺か短辺かを判断し、長辺又は短辺を基準とした相対位置に基づいて前記フォント領域の面積を算出するようにしてあることを特徴とする請求項1記載のアウトラインフォント出力装置。

請求項3

前記単位ピクセルは正方形であり、前記面積算出手段は、近似した折れ線と交差する前記単位ピクセルの一辺を基準とした相対位置に基づいて前記フォント領域の面積を算出するようにしてあることを特徴とする請求項1記載のアウトラインフォント出力装置。

請求項4

アウトラインフォントの輪郭を示す閉曲線を折れ線近似し、近似した折れ線の角部分が存在するピクセルのグレイ濃度を特定してアウトラインフォントを出力するアウトラインフォント出力方法において、前記ピクセルは、矩形状の単位ピクセルであり、単位ピクセル内の近似した折れ線の角部分と対向する一又は複数の辺で囲繞されたフォント領域の面積を算出し、算出した面積に応じて単位ピクセルのグレイ濃度を特定することを特徴とするアウトラインフォント出力方法。

請求項5

近似した折れ線と交差する前記単位ピクセルの一辺が、前記単位ピクセルの長辺か短辺かを判断し、長辺又は短辺を基準とした相対位置に基づいて前記フォント領域の面積を算出することを特徴とする請求項4記載のアウトラインフォント出力方法。

請求項6

前記単位ピクセルは正方形であり、近似した折れ線と交差する前記単位ピクセルの一辺を基準とした相対位置に基づいて前記フォント領域の面積を算出することを特徴とする請求項4記載のアウトラインフォント出力方法。

請求項7

矩形状の単位ピクセルを通過するアウトラインフォントの輪郭を示す閉曲線を折れ線近似し、近似した折れ線の角部分が存在するピクセルのグレイ濃度を特定してアウトラインフォントを出力するコンピュータで実行することが可能なコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、単位ピクセル内の近似した折れ線の角部分と対向する一又は複数の辺で囲繞されたフォント領域の面積を算出する面積算出手段、及び算出した面積に応じて単位ピクセルのグレイ濃度を特定する濃度特定手段として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

請求項8

前記コンピュータを、近似した折れ線と交差する前記単位ピクセルの一辺が、前記単位ピクセルの長辺か短辺かを判断する手段、及び該手段の判断結果を基準とした相対位置に基づいて前記フォント領域の面積を算出する手段として機能させることを特徴とする請求項7記載のコンピュータプログラム。

請求項9

前記単位ピクセルは正方形であり、前記コンピュータを、近似した折れ線と交差する前記単位ピクセルの一辺を基準とした相対位置に基づいて前記フォント領域の面積を算出する手段として機能させることを特徴とする請求項7記載のコンピュータプログラム。

技術分野

0001

本発明は、アウトラインフォントの角部を含む輪郭部分グレイ濃度を、計算機資源消費を抑制しつつ特定し、滑らかなフォント表示出力することができるアウトラインフォント出力装置、アウトラインフォント出力方法及びコンピュータプログラムに関する。

背景技術

0002

近年のDTP技術の急速な進展に伴い、ワードプロセッサパーソナルコンピュータ等で利用されるフォントは、より鮮明に、より滑らかに表示又は印字することが要求される。ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ等で利用されるフォントは、ビットマップフォント、及びアウトラインフォントに大別することができる。

0003

アウトラインフォントは、輪郭線を形成し、該輪郭線で囲まれた領域を塗りつぶすことによって描画する。したがって、文字の大きさを変えた場合、回転させた場合であっても、ジャギーの少ない高品質な文字を表示又は印字することができる。

0004

アウトラインフォントを表すデータは、ハードディスク、ROM等に記憶してあるアウトラインフォント辞書に記憶する。そして、一つの文字を描画する場合、該文字に対応するアウトラインフォントデータがアウトラインフォント辞書から読み出され、所定の処理がなされてから表示装置又は印字装置により描画される。

0005

従来のアウトラインフォントは、例えば輪郭線を右回りに、3次ベジェ曲線関数、Bスプライン関数等を用いて曲線近似して閉領域を生成する。そして、閉領域を形成する輪郭線が通過するピクセルごとに、該ピクセルに含まれている閉領域の面積比を、ピクセルに含まれるドット数等の比率を用いて算出し、算出した面積比に応じてグレイ濃度を変化させている。これにより、輪郭線で生じやすいギザギザ部分を改善することができ、フォントの輪郭線の形状を容易に変更することができる(特許文献1、2参照)。
特許第2774653号公報
特開2002−351451号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかし、上述した従来のアウトラインフォントの表示方法では、輪郭線を短い直線で近似することにより多くの折れ線を生成し、輪郭線を折れ線近似することにより演算処理負荷を軽減することがなされているが、文字の輪郭線の角部分を表示する場合、折れ線に囲まれている領域の面積を求める演算処理負荷は軽減することができず、アウトラインフォントを表示又は印字するまでに相当の時間を要するおそれがあるという問題点があった。

0007

本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、輪郭線を折れ線近似するとともに、文字の輪郭線の角部分の面積算出における演算処理負荷を軽減することによりアウトラインフォントを表示又は印字するまでの時間を短縮することができるアウトラインフォント出力装置、アウトラインフォント出力方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記目的を達成するために第1発明に係るアウトラインフォント出力装置は、アウトラインフォントの輪郭を示す閉曲線を折れ線近似し、近似した折れ線の角部分が存在するピクセルのグレイ濃度を特定してアウトラインフォントを出力するアウトラインフォント出力装置において、前記ピクセルは、矩形状の単位ピクセルであり、単位ピクセル内の近似した折れ線の角部分と対向する一又は複数の辺で囲繞されたフォント領域の面積を算出する面積算出手段と、算出した面積に応じて単位ピクセルのグレイ濃度を特定する濃度特定手段とを備えることを特徴とする。

0009

また、第2発明に係るアウトラインフォント出力装置は、第1発明において、前記面積算出手段は、近似した折れ線と交差する前記単位ピクセルの一辺が、前記単位ピクセルの長辺か短辺かを判断し、長辺又は短辺を基準とした相対位置に基づいて前記フォント領域の面積を算出するようにしてあることを特徴とする。

0010

また、第3発明に係るアウトラインフォント出力装置は、第1発明において、前記単位ピクセルは正方形であり、前記面積算出手段は、近似した折れ線と交差する前記単位ピクセルの一辺を基準とした相対位置に基づいて前記フォント領域の面積を算出するようにしてあることを特徴とする。

0011

また、第4発明に係るアウトラインフォント出力方法は、アウトラインフォントの輪郭を示す閉曲線を折れ線近似し、近似した折れ線の角部分が存在するピクセルのグレイ濃度を特定してアウトラインフォントを出力するアウトラインフォント出力方法において、前記ピクセルは、矩形状の単位ピクセルであり、単位ピクセル内の近似した折れ線の角部分と対向する一又は複数の辺で囲繞されたフォント領域の面積を算出し、算出した面積に応じて単位ピクセルのグレイ濃度を特定することを特徴とする。

0012

また、第5発明に係るアウトラインフォント出力方法は、第4発明において、近似した折れ線と交差する前記単位ピクセルの一辺が、前記単位ピクセルの長辺か短辺かを判断し、長辺又は短辺を基準とした相対位置に基づいて前記フォント領域の面積を算出することを特徴とする。

0013

また、第6発明に係るアウトラインフォント出力方法は、第4発明において、前記単位ピクセルは正方形であり、近似した折れ線と交差する前記単位ピクセルの一辺を基準とした相対位置に基づいて前記フォント領域の面積を算出することを特徴とする。

0014

また、第7発明に係るコンピュータプログラムは、矩形状の単位ピクセルを通過するアウトラインフォントの輪郭を示す閉曲線を折れ線近似し、近似した折れ線の角部分が存在するピクセルのグレイ濃度を特定してアウトラインフォントを出力するコンピュータで実行することが可能なコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、単位ピクセル内の近似した折れ線の角部分と対向する一又は複数の辺で囲繞されたフォント領域の面積を算出する面積算出手段、及び算出した面積に応じて単位ピクセルのグレイ濃度を特定する濃度特定手段として機能させることを特徴とする。

0015

また、第8発明に係るコンピュータプログラムは、第7発明において、前記コンピュータを、近似した折れ線と交差する前記単位ピクセルの一辺が、前記単位ピクセルの長辺か短辺かを判断する手段、及び該手段の判断結果を基準とした相対位置に基づいて前記フォント領域の面積を算出する手段として機能させることを特徴とする。

0016

また、第9発明に係るコンピュータプログラムは、第7発明において、前記単位ピクセルは正方形であり、前記コンピュータを、近似した折れ線と交差する前記単位ピクセルの一辺を基準とした相対位置に基づいて前記フォント領域の面積を算出する手段として機能させることを特徴とする。

0017

第1発明、第4発明及び第7発明では、アウトラインフォントの輪郭を示す閉曲線を折れ線近似し、近似した折れ線の角部分が存在する矩形状の単位ピクセル内の角部分と対向する一又は複数の辺で囲繞されたフォント領域の面積を算出し、算出した面積に応じて単位ピクセルのグレイ濃度を特定する。これにより、演算処理負荷を軽減することができ、単位ピクセル内に存在する折れ線近似した線分の角部分を囲繞するフォント領域の面積を算出することから、単位ピクセルのグレイ濃度を特定するための面積算出に係る演算処理負荷を軽減することができ、フォントを表示又は印字するまでの時間を短縮することが可能となる。

0018

第2発明、第5発明及び第8発明では、近似した折れ線と交差する単位ピクセルの一辺が、単位ピクセルの長辺か短辺かを判断し、長辺又は短辺を基準とした相対位置に基づいてフォント領域の面積を算出する。これにより、縦横のいずれの辺と交差するかに応じた相対座標で面積を算出することができ、単位ピクセルのグレイ濃度を特定するための面積算出に係る演算処理負荷を軽減することができ、フォントを表示又は印字するまでの時間を短縮することが可能となる。

0019

第3発明、第6発明及び第9発明では、単位ピクセルは正方形であり、近似した折れ線と交差する単位ピクセルの一辺を基準とした相対位置に基づいて、近似した折れ線の角部分と対向する一又は複数の辺で囲繞されたフォント領域の面積を算出する。これにより、ピクセルの一辺を基準とした相対座標で面積を算出することができ、単位ピクセルのグレイ濃度を特定するための面積算出に係る演算処理負荷を軽減することができ、フォントを表示又は印字するまでの時間を短縮することが可能となる。

発明の効果

0020

本発明によれば、アウトラインフォントの輪郭線の角部分を表示するための演算処理負荷を軽減することができる。また、ピクセルの一辺を基準として交差する辺からの相対座標により面積を算出することから、単位ピクセルのグレイ濃度を特定するための面積算出に係る演算処理負荷を軽減することができ、フォントを表示又は印字するまでの時間を短縮することが可能となる。

発明を実施するための最良の形態

0021

(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1に係るアウトラインフォント出力装置について図面に基づいて具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係るアウトラインフォント出力装置10の構成を示すブロック図である。図1に示すように、アウトラインフォント出力装置10は、少なくとも、CPU(中央演算装置)11、記憶手段12、ROM13、RAM14、DVD、CD等の可搬型記憶媒体2を用いる補助記憶手段15、入力手段16、表示データを出力する表示手段17、及び印字データを印字する印刷手段18で構成される。

0022

CPU11は、内部バス19を介してアウトラインフォント出力装置10の上述したようなハードウェア各部と接続されており、上述したハードウェア各部を制御するとともに、記憶手段12に記憶されている処理プログラム、例えばワードプロセッサとして機能させるプログラム、アウトラインフォントのラスタライズ処理プログラム等に従って、種々のソフトウェア的機能を実行する。

0023

記憶手段12は、内蔵される固定型記憶装置(ハードディスク)であり、DVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体2から取得した、アウトラインフォント出力装置10として機能させるために必要な処理プログラム、例えばワードプロセッサとして機能させるソフトウェアモジュールを記憶している。記憶手段12は、処理プログラムだけではなく、例えばアウトラインフォントのフォントデータをフォントデータ記憶部121に、単位ピクセルごとのグレイ濃度をグレイ濃度記憶部122に、それぞれ記憶してある。

0024

ROM13は、フラッシュメモリ、SRAM等で構成され、例えばアウトラインフォントのフォントデータを記憶している。また、文字コード等を記憶しておいても良い。RAM14は、DRAM等で構成され、ソフトウェアの実行時に発生する一時的なデータを記憶する。

0025

補助記憶手段15は、CD、DVD等の可搬型記録媒体2を用い、記憶手段12へ、CPU11が処理するプログラム、データ等をダウンロードする。また、CPU11が処理したデータをバックアップすべく書き込むことも可能である。

0026

入力手段16は、画面上に表示されたカーソルを移動させるマウス等のポインティングデバイス、又は画面上でテキストデータを打鍵により入力するキーボード等である。

0027

表示手段17は、記憶手段12のフォント表示データ記憶部121、又はROM13に記憶してあるアウトラインフォントのフォントデータに基づいて生成された表示データを表示する液晶表示装置(LCD)、表示ディスプレイ(CRT)等の外部の諧調表現が可能な表示装置である。印刷手段18は、記憶手段12のフォントデータ記憶部121、又はROM13に記憶してあるアウトラインフォントのフォントデータに基づいて生成された印字データを印字出力するレーザプリンタインクジェットプリンタ等の印刷装置である。

0028

図2は、本発明の実施の形態1に係るアウトラインフォント出力装置10のCPU11の処理手順を示すフローチャートである。アウトラインフォント出力装置10のCPU11は、記憶手段12のフォントデータ記憶部121又はROM13に記憶してあるフォントデータを読出し(ステップS201)、表示又は印字する文字の文字コードをROM13から抽出して、フォントの輪郭を構成するアウトラインデータを算出する(ステップS202)。

0029

CPU11は、算出したアウトラインデータを短い線分の集合として折れ線近似し(ステップS203)、アウトラインフォントの角部分を構成するピクセルの座標を特定する(ステップS204)。輪郭を構成するピクセルは、短辺8ビット(256ドット)、長辺16ビット(512ドット)の長方形で構成する単位ピクセルであり、短辺を単位長、例えば‘1’として以下の演算を実行する。なお、単位ピクセルの縦横比は、上述した1:2に限定されるものではなく、1:α(αは任意の実数)であれば良い。

0030

図3は、アウトラインデータを折れ線近似する処理の例示図である。本実施の形態1では、256(ドット)×512(ドット)である短辺8ビット、長辺16ビットの長方形で構成された単位ピクセルを用いて輪郭のピクセル座標を特定する。そして、単位ピクセルの短辺の長さを単位長‘1’として以下の演算を実行する。図3のように、特定の単位ピクセルを始点‘0’とし、輪郭を含む単位ピクセルを時計回りに順次特定し、輪郭を示す閉曲線の終点‘m’(mは自然数)まで単位ピクセルの座標を特定する。

0031

CPU11は、フォント表示部分の角部分が含まれている単位ピクセルについて、フォント表示部分の面積を算出する(ステップS205)。図4は、フォント表示部分の面積を算出する対象となる単位ピクセルの例示図である。単位ピクセルの左下の頂点原点(0、0)とし、短辺の長さを1.0、α=2.0とする。図4に示すように、単位ピクセル内に角部分を含む場合、単位ピクセル内の点(xk、yk)と、該単位ピクセルを通過する前後の点(xp、yp)、(xq、yq)とにより、単位ピクセル内のフォント表示部分の面積を求めることができる。

0032

CPU11は、まず各折れ線近似した線分と単位ピクセルの辺とが交差する点の座標を求める。図5(a)乃至(d)は、単位ピクセルの長辺が横である場合の単位ピクセル内の点(xk、yk)から外部の点(xq、yq)に向かって出射する場合の折れ線近似した線分と単位ピクセルの辺とが交差する点の座標を示す図である。図5では、折れ線近似した線分が単位ピクセルのどの辺で交差しているのかに基づき、リージョン1乃至4に分類する。図5(a)はリージョン1の場合の例示図であり、アウトラインフォントの交差する点は、(α、yf)となる。

0033

図5(b)はリージョン2の場合の例示図であり、交差する点は、(α−xf、1)となる。なお、xfは交差する点のx座標のαによる剰余部分である。図5(c)はリージョン3の場合の例示図であり、交差する点は、(0、1−yf)となる。図5(d)はリージョン4の場合の例示図であり、交差する点は、(xf、0)となる。なお、図5は、単位ピクセル内の角部分を構成する頂点(xk、yk)から外部の点(xq、yq)に向かって出射する場合の折れ線近似した線分と単位ピクセルの辺とが交差する点の座標につき説明しているが、外部の点(xp、yp)から単位ピクセル内の角部分を構成する頂点(xk、yk)に向かって入射する場合の折れ線近似した線分と単位ピクセルの辺とが交差する点の座標についても同様にリージョン分類を行うことができる。

0034

図6(a)乃至(d)は、単位ピクセルの長辺が縦である場合の単位ピクセル内の点(xk、yk)から外部の点(xq、yq)に向かって出射する場合の折れ線近似した線分と単位ピクセルの辺とが交差する点の座標を示す図である。図6では、折れ線近似した線分が単位ピクセルのどの辺で交差しているのかに基づき、リージョン1乃至4に分類する。図6(a)はリージョン1の場合の例示図であり、アウトラインフォントの交差する点は、(α、yf)となる。

0035

図6(b)はリージョン2の場合の例示図であり、交差する点は、(1−xf、α)となる。なお、xfは交差する点のx座標の1.0による剰余部分である。図6(c)はリージョン3の場合の例示図であり、交差する点は、(0、1.0−yf)となる。図6(d)はリージョン4の場合の例示図であり、交差する点は、(xf、0)となる。なお、図5は、単位ピクセル内の角部分を構成する頂点(xk、yk)から外部の点(xq、yq)に向かって出射する場合の折れ線近似した線分と単位ピクセルの辺とが交差する点の座標につき説明しているが、外部の点(xp、yp)から単位ピクセル内の角部分を構成する頂点(xk、yk)に向かって入射する場合の折れ線近似した線分と単位ピクセルの辺とが交差する点の座標についても同様にリージョン分類を行うことができる。

0036

リージョン分類を行った後、CPU11は、単位ピクセル内で角部分を構成する頂点(xk、yk)に対向する一又は複数の辺で囲繞された部分の面積を算出し(ステップS205)、算出した面積に基づいて単位ピクセルごとの面積比を算出して(ステップS206)、単位ピクセルごとのグレイ濃度を算出する(ステップS207)。

0037

具体的には、図7又は図8に示す処理を実行することにより、単位ピクセル内の角部分を構成する頂点(xk、yk)に対向する一又は複数の辺で囲繞された部分の面積を算出する。CPU11は、単位ピクセルへ折れ線近似した線分が入射するリージョンと、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射するリージョンとの差を算出し、角部分を構成する頂点(xk、yk)を挟む2つの線分が、単位ピクセルのどの辺を通過するのか特定する。図7(a)乃至(e)は、単位ピクセルへ折れ線近似した線分が入射するリージョンが、長方形の長辺側である場合の、入射するリージョンと単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射するリージョンとの差分値ΔRに応じて、フォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。なお、差分値ΔRは、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射するリージョンから、単位ピクセルへ折れ線近似した線分が入射するリージョンを減算することにより算出し、算出結果が負の値となった場合、ΔR=‘−3’の場合はΔR=‘1’に、ΔR=‘−2’の場合はΔR=‘2’に、ΔR=‘−1’の場合はΔR=‘3’に、それぞれ変換する。

0038

図7(a)は、差分値ΔRが‘0’である場合であって、単位ピクセルへ折れ線近似した線分が入射する点のx座標x1より、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射する点のx座標x2の方が大きいときのフォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。折れ線の進行方向の右側をグレーに表示することから、フォント表示部分(斜線部)の面積Aは(数1)により算出する。

0039

(数1)
A=D2×(x2−x1)/2

0040

図7(b)は、差分値ΔRが‘0’である場合であって、単位ピクセルへ折れ線近似した線分が入射する点のx座標x2より、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射する点のx座標x1の方が小さいときのフォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。折れ線の進行方向の右側をグレーに表示することから、フォント表示部分(斜線部)の面積Aは(数2)により算出する。

0041

(数2)
A=α−D2×(x2−x1)/2

0042

図7(c)は、差分値ΔRが‘1’である場合のフォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。折れ線の進行方向の右側をグレーに表示することから、フォント表示部分(斜線部)の面積Aは(数3)により算出する。

0043

(数3)
A=(D2×(α−x1)+D1×y1)/2

0044

図7(d)は、差分値ΔRが‘2’である場合のフォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。折れ線の進行方向の右側をグレーに表示することから、フォント表示部分(斜線部)の面積Aは(数4)により算出する。なおx3は、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射する点のx座標x2をαから減じた値である。

0045

(数4)
A=((D2×(α−x1)+D1+(1.0−D2)×x3))/2

0046

図7(e)は、差分値ΔRが‘3’である場合のフォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。折れ線の進行方向の右側をグレーに表示することから、フォント表示部分(斜線部)の面積Aは(数5)により算出する。なおy3は、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射する点のy座標y1を1.0から減じた値である。

0047

(数5)
A=α−(D2×x1+(α−D1)×(1.0−y3))/2

0048

図8(a)乃至(e)は、単位ピクセルへ折れ線近似した線分が入射するリージョンが、長方形の短辺側である場合の、入射するリージョンと単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射するリージョンとの差分値ΔRに応じて、フォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。

0049

図8(a)は、差分値ΔRが‘0’である場合であって、単位ピクセルへ折れ線近似した線分が入射する点のx座標x1より、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射する点のx座標x2の方が大きいときのフォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。折れ線の進行方向の右側をグレーに表示することから、フォント表示部分(斜線部)の面積Aは(数6)により算出する。

0050

(数6)
A=D2×(x2−x1)/2

0051

図8(b)は、差分値ΔRが‘0’である場合であって、単位ピクセルへ折れ線近似した線分が入射する点のx座標x2より、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射する点のx座標x1の方が小さいときのフォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。折れ線の進行方向の右側をグレーに表示することから、フォント表示部分(斜線部)の面積Aは(数7)により算出する。

0052

(数7)
A=α−D2×(x2−x1)/2

0053

図8(c)は、差分値ΔRが‘1’である場合のフォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。折れ線の進行方向の右側をグレーに表示することから、フォント表示部分(斜線部)の面積Aは(数8)により算出する。

0054

(数8)
A=(D2×(1.0−x1)+D1×y1)/2

0055

図8(d)は、差分値ΔRが‘2’である場合のフォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。折れ線の進行方向の右側をグレーに表示することから、フォント表示部分(斜線部)の面積Aは(数9)により算出する。なおx3は、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射する点のx座標x2を1.0から減じた値である。

0056

(数9)
A=((D2×(1.0−x1)+α×D1+(α−D2)×x3))/2

0057

図8(e)は、差分値ΔRが‘3’である場合のフォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。折れ線の進行方向の右側をグレーに表示することから、フォント表示部分(斜線部)の面積Aは(数10)により算出する。なおy3は、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射する点のy座標y1をαから減じた値である。

0058

(数10)
A=α−(D2×x1+(1.0−D1)×(α−y3))/2

0059

このように、単位ピクセルの4辺のうち一長辺又は一短辺を基準として角部分で囲繞されたフォント領域の面積を算出することにより、算出した面積をαで除した面積比に基づいて、単位ピクセル内のグレイ濃度を定めることができる。したがって、単位ピクセル内のフォント表示部分の占める面積が算出された場合、CPU11は、角部分を構成する単位ピクセルを、算出された面積の面積比と同値であるグレイ濃度でピクセルに対する塗りつぶし処理を実行し(ステップS208)、生成した文字画像を表示手段17へ表示出力、又は印刷手段18へ印字出力する(ステップS209)。

0060

CPU11は、m個の単位ピクセルにつき、所定位置を原点としたx座標値及びy座標値を求め、角部分を含む単位ピクセル夫々についてグレイ濃度を算出する。CPU11は、フォント表示部分の面積比を該単位ピクセルのグレイ濃度として、他にピクセルの位置を示す座標位置とともに、記憶手段12のグレイ濃度記憶部122に記憶する。図9は、グレイ濃度記憶部122に記憶するデータ構成の例示図である。

0061

1つのフォントにつき、輪郭に相当する部分の単位ピクセル数nGray を0〜m(mは自然数)とし、各単位ピクセルごとにx座標xGray(0)乃至xGray(m)、y座標yGray(0)乃至yGray(m)、グレイ濃度shadeGray(0) 乃至shadeGray(m)を記憶する。所定の単位ピクセルにつき、上述した方法で該単位ピクセルのグレイ濃度を算出し、記憶手段12に記憶した後、次の単位ピクセルへ移動し、上述した方法で該単位ピクセルのグレイ濃度を算出し、記憶手段12に記憶する。斯かる処理を単位ピクセル数nGray =‘m’となるまで繰り返し実行し、輪郭を構成するすべての単位ピクセルについてグレイ濃度を算出する。

0062

上述したように、リージョンの差分値ΔRに応じて、角部分を含むフォント表示部分の面積を算出し、算出した面積をそのまま記憶手段12にグレイ濃度として記憶することにより、アウトラインフォントの角部分のグレイ濃度を複雑な演算処理を行うことなく定めることができる。CPU11は、角部分を含む単位ピクセルを、記憶手段12に記憶してあるグレイ濃度で塗りつぶし処理することにより、滑らかな表示出力又は印字出力を行うことができる。

0063

以上のように本実施の形態1によれば、単位ピクセル内に折れ線近似した線分で構成された角部分が存在する場合、縦横のいずれの辺と交差するかに応じた相対座標で面積を算出することができ、単位ピクセルのグレイ濃度を特定するための面積算出に係る演算処理負荷を軽減することができ、フォントを表示又は印字するまでの時間を短縮することが可能となる。

0064

(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2に係るアウトラインフォント出力装置について図面に基づいて具体的に説明する。実施の形態2に係るアウトラインフォント出力装置10の構成は実施の形態1と同様であることから、同一の符号を付することで詳細な説明を省略する。

0065

図10は、本発明の実施の形態2に係るアウトラインフォント出力装置10のCPU11の処理手順を示すフローチャートである。アウトラインフォント出力装置10のCPU11は、記憶手段12のフォントデータ記憶部121又はROM13に記憶してあるフォントデータを読出し(ステップS1001)、表示又は印字する文字の文字コードをROM13から抽出して、フォントの輪郭を構成するアウトラインデータを算出する(ステップS1002)。

0066

CPU11は、算出したアウトラインデータを短い線分の集合として折れ線近似し(ステップS1003)、アウトラインフォントの角部分を構成するピクセルの座標を特定する(ステップS1004)。角部分を構成するピクセルは、1辺8ビット(256ドット×256ドット)の正方形で構成する単位ピクセルであり、1辺を単位長、例えば‘1’として以下の演算を実行する。

0067

図11は、アウトラインデータを折れ線近似する処理の例示図である。本実施の形態2では、256(ドット)×256(ドット)である1辺8ビットの正方形で構成された単位ピクセルを用いて輪郭のピクセル座標を特定する。そして、単位ピクセルの1辺の長さを単位長‘1’として以下の演算を実行する。図11のように、特定の単位ピクセルを始点‘0’とし、輪郭を含む単位ピクセルを時計回りに順次特定し、輪郭を示す閉曲線の終点‘m’(mは自然数)まで単位ピクセルの座標を特定する。

0068

CPU11は、フォント表示部分の角部分が含まれている単位ピクセルについて、フォント表示部分の面積を算出する。図12は、フォント表示部分の面積を算出する対象となる単位ピクセルの例示図である。単位ピクセルの左下の頂点を原点(0、0)とし、一辺の長さを1.0とする。図12に示すように、単位ピクセル内に角部分を含む場合、単位ピクセル内の点(xk、yk)と、該単位ピクセルを通過する前後の点(xp、yp)、(xq、yq)とにより、単位ピクセル内のフォント表示部分の面積を求めることができる。

0069

CPU11は、まず各折れ線近似した線分と単位ピクセルの辺とが交差する点の座標を求める。図13(a)乃至(d)は、単位ピクセル内の点(xk、yk)から外部の点(xq、yq)に向かって出射する場合の折れ線近似した線分と単位ピクセルの辺とが交差する点の座標を示す図である。図13では、折れ線近似した線分が単位ピクセルのどの辺で交差しているのかに基づき、リージョン1乃至4に分類する。図13(a)はリージョン1の場合の例示図であり、アウトラインフォントの交差する点は、(1、yf)となる。

0070

図13(b)はリージョン2の場合の例示図であり、交差する点は、(1−xf、1)となる。なお、xfは交差する点のx座標の小数部分である。図13(c)はリージョン3の場合の例示図であり、交差する点は、(0、1−yf)となる。図13(d)はリージョン4の場合の例示図であり、交差する点は、(xf、0)となる。なお、図13は、単位ピクセル内の角部分を構成する頂点(xk、yk)から外部の点(xq、yq)に向かって出射する場合の折れ線近似した線分と単位ピクセルの辺とが交差する点の座標につき説明しているが、外部の点(xp、yp)から単位ピクセル内の角部分を構成する頂点(xk、yk)に向かって入射する場合の折れ線近似した線分と単位ピクセルの辺とが交差する点の座標についても同様にリージョン分類を行うことができる。

0071

リージョン分類を行った後、CPU11は、単位ピクセル内で角部分を構成する頂点(xk、yk)に対向する一又は複数の辺で囲繞された部分の面積を算出し(ステップS1005)、単位ピクセルごとのグレイ濃度を算出する(ステップS1006)。

0072

具体的には、図14に示す処理を実行することにより、単位ピクセル内の角部分を構成する頂点(xk、yk)に対向する一又は複数の辺で囲繞された部分の面積を算出する。CPU11は、単位ピクセルへ折れ線近似した線分が入射するリージョンと、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射するリージョンとの差を算出し、角部分を構成する頂点(xk、yk)を挟む2つの線分が、単位ピクセルのどの辺を通過するのか特定する。図14(a)乃至(e)は、単位ピクセルへ折れ線近似した線分が入射するリージョンと、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射するリージョンとの差分値ΔRに応じて、フォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。

0073

図14(a)は、差分値ΔRが‘0’である場合であって、単位ピクセルへ折れ線近似した線分が入射する点のx座標x1より、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射する点のx座標x2の方が大きいときのフォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。折れ線の進行方向の右側をグレーに表示することから、フォント表示部分(斜線部)の面積Aは(数11)により算出する。

0074

(数11)
A=D2×(x2−x1)/2

0075

図14(b)は、差分値ΔRが‘0’である場合であって、単位ピクセルへ折れ線近似した線分が入射する点のx座標x1より、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射する点のx座標x2の方が小さいときのフォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。折れ線の進行方向の右側をグレーに表示することから、フォント表示部分(斜線部)の面積Aは(数12)により算出する。

0076

(数12)
A=1.0−D2×(x2−x1)/2

0077

図14(c)は、差分値ΔRが‘1’である場合のフォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。折れ線の進行方向の右側をグレーに表示することから、フォント表示部分(斜線部)の面積Aは(数13)により算出する。

0078

(数13)
A=(D2×(1.0−x1)+D1×y1)/2

0079

図14(d)は、差分値ΔRが‘2’である場合のフォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。折れ線の進行方向の右側をグレーに表示することから、フォント表示部分(斜線部)の面積Aは(数14)により算出する。なおx3は、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射する点のx座標x2を1.0から減じた値である。

0080

(数14)
A=((D2×(1.0−x1)+D1+(1.0−D2)×x3))/2

0081

図14(e)は、差分値ΔRが‘3’である場合のフォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。折れ線の進行方向の右側をグレーに表示することから、フォント表示部分(斜線部)の面積Aは(数15)により算出する。なおy3は、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射する点のy座標y1を1.0から減じた値である。

0082

(数15)
A=1.0−(D2×x1+(1.0−D1)×(1.0−y3))/2

0083

このように、単位ピクセルの4辺のうち一辺を基準として角部分で囲繞されたフォント領域の面積を算出することにより、算出した面積から直接的に単位ピクセル内のグレイ濃度を定めることができる。したがって、単位ピクセル内のフォント表示部分の占める面積が算出された場合、CPU11は、角部分を構成する単位ピクセルを、算出された面積と同値であるグレイ濃度でピクセルに対する塗りつぶし処理を実行し(ステップS1007)、生成した文字画像を表示手段17へ表示出力、又は印刷手段18へ印字出力する(ステップS1008)。

0084

上述したように、リージョンの差分値ΔRに応じて、角部分を含むフォント表示部分の面積を算出し、算出した面積をそのまま記憶手段12にグレイ濃度として記憶することにより、アウトラインフォントの角部分のグレイ濃度を複雑な演算処理を行うことなく定めることができる。CPU11は、角部分を含む単位ピクセルを、記憶手段12に記憶してあるグレイ濃度で塗りつぶし処理することにより、滑らかな表示出力又は印字出力を行うことができる。

0085

以上のように本実施の形態2によれば、単位ピクセル内に折れ線近似した線分で構成される角部分が存在する場合、単位ピクセルの一辺に基づいた相対座標で面積を算出することができ、単位ピクセルのグレイ濃度を特定するための面積算出に係る演算処理負荷を軽減することができ、フォントを表示又は印字するまでの時間を短縮することが可能となる。

図面の簡単な説明

0086

本発明の実施の形態1に係るアウトラインフォント出力装置の構成を示すブロック図である。
本発明の実施の形態1に係るアウトラインフォント出力装置のCPUの処理手順を示すフローチャートである。
アウトラインデータを折れ線近似する処理の例示図である。
フォント表示部分の面積を求める対象となる単位ピクセルの例示図である。
単位ピクセルの長辺が横である場合の単位ピクセル内の点から外部の点に向かって出射する場合の折れ線近似した線分と単位ピクセルの辺とが交差する点の座標を示す図である。
単位ピクセルの長辺が縦である場合の単位ピクセル内の点から外部の点に向かって出射する場合の折れ線近似した線分と単位ピクセルの辺とが交差する点の座標を示す図である。
単位ピクセルへ折れ線近似した線分が入射するリージョンが、長方形の長辺側である場合の、入射するリージョンと単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射するリージョンとの差分値に応じて、フォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。
単位ピクセルへ折れ線近似した線分が入射するリージョンが、長方形の短辺側である場合の、入射するリージョンと単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射するリージョンとの差分値に応じて、フォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。
グレイ濃度記憶部に記憶するデータ構成の例示図である。
本発明の実施の形態2に係るアウトラインフォント出力装置のCPUの処理手順を示すフローチャートである。
アウトラインデータを折れ線近似する処理の例示図である。
フォント表示部分の面積を算出する対象となる単位ピクセルの例示図である。
単位ピクセル内の点から外部の点に向かって出射する場合の折れ線近似した線分と単位ピクセルの辺とが交差する点の座標を示す図である。
単位ピクセルへ折れ線近似した線分が入射するリージョンと、単位ピクセルから折れ線近似した線分が出射するリージョンとの差分値に応じて、フォント表示部分の面積を求める方法を示す図である。

符号の説明

0087

10アウトラインフォント出力装置
11 CPU
12 記録手段
13 ROM
14 RAM
15補助記憶手段
16入力手段
17 表示手段
18印刷手段
121フォントデータ記憶部
122グレイ濃度記憶部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • マクセル株式会社の「 ヘッドアップディスプレイ装置」が 公開されました。( 2019/04/18)

    【課題】車両の走行状況に応じて虚像を実際の風景に適切に重畳させるよう表示することを可能とするヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】車両情報4を取得する車両情報取得部10と、車両情報4に基... 詳細

  • マクセル株式会社の「 ヘッドアップディスプレイ装置」が 公開されました。( 2019/04/18)

    【課題】車両の走行状況に応じて虚像を実際の風景に適切に重畳させるよう表示することを可能とするヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】車両情報4を取得する車両情報取得部10と、車両情報4に基... 詳細

  • 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの「 情報処理装置、及び映像表示装置」が 公開されました。( 2019/02/14)

    【課題】頭部に映像表示装置を装着した状態のユーザーの表情を把握することのできる情報処理装置を提供する。【解決手段】ユーザーの頭部に装着される映像表示装置40と接続される情報処理装置10であって、映像表... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ