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技術 透析装置に透析液を供給するための方法及び装置

出願人 フレゼニウスメディカルケアドイチラントゲー・エム・ベー・ハー
発明者 レムケスゲラルドヴィーゼンゲルハルド
出願日 2004年1月14日 (17年11ヶ月経過) 出願番号 2006-500560
公開日 2006年6月8日 (15年7ヶ月経過) 公開番号 2006-515775
状態 特許登録済
技術分野 体外人工臓器
主要キーワード 環状配管 設定残量 容量関係 制御リード 廃棄物出口 廃棄物排出口 搬送容量 流体濃縮物
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課題・解決手段

透析装置透析器(1)に透析液を供給するための方法及び装置が開示される。透析液を調製するために、少なくとも一つの透析液濃縮物が水と混合される。透析液濃縮物は、所定量で受け装置(12,13)内で調製される。制御・演算装置(24)は、所定処理時間(TB)経過後に、受け装置内に所定残量の透析液濃縮物が残留するか又は全く残量がないように透析液流量(Qd)を計算する。処理の終りに受け装置を空にすることが好ましい。

概要

背景

血液透析装置用透析液生産するために、予め調製された透析液濃縮物を使用し、それによって透析装置において該濃縮物を水で希釈することは、今日では通例である。透析センターでは、透析液濃縮物は、中又はバッグ中に予め調製された製品として入手可能であるか、又は、中央のタンクから環状配管ステムによって送出されるかのいずれかである。

透析液は、透析装置の透析器に供給され、これは半透膜によって透析液室血液室区画されている。患者の血液が血液室を連続的に流れている間、その向流として透析液は透析液室を連続的に流れる。

中央の供給源から供給される透析液濃縮物は取り扱いが容易であるが、個々の患者の要求に適合できないという欠点がある。中央の供給源から提供されない濃縮物は、個々の患者に適するように透析液を調節可能であるが、その場合、それらは透析処理(もしくは透析治療)の各々の場合に缶又はバッグで透析装置に届けられねばならない。通常の状況では、酸濃縮物の5もしくは6リットルを入れた缶及び重炭酸ナトリウム650〜750gを入れたバッグを使用することが必要である。

中央集約的に調製された濃縮物は、必要に応じて利用することができるので、残留物は発生しないのに対し、単一の処理だけのために意図されて予め調製された濃縮物は使い果たされない傾向がある。しかしながら、破砕又は燃焼による包装材料の適切な処分は、缶又はバッグが完全に空にされた後にのみ可能であり、そのため、処理の後に缶又はバッグに残されたどんな残留物も廃棄されねばならない。さらに、過剰量の濃縮物を廃棄処分することは、材料損失になる。

濃縮物及び水から透析液を調製するための様々なタイプの装置が知られている。例えば、米国特許明細書第4,895,657号には、2つの流体濃縮物濃縮物容器内で利用できるようにした比例分配装置が記載されており、各流体は次いで予め設定された比率で水と混合され、希釈される。通常、濃縮物は「35倍」と記載されており、即ち、合計容量が濃縮物の容量の35倍となるように充分な水が所定容量の濃縮物に加えられる。実際上、このことは、1容量部の濃縮物と34容量部の水が混合されることを意味する。

概要

透析装置の透析器(1)に透析液を供給するための方法及び装置が開示される。透析液を調製するために、少なくとも一つの透析液濃縮物が水と混合される。透析液濃縮物は、所定量で受け装置(12,13)内で調製される。制御・演算装置(24)は、所定処理時間(TB)経過後に、受け装置内に所定残量の透析液濃縮物が残留するか又は全く残量がないように透析液流量(Qd)を計算する。処理の終りに受け装置を空にすることが好ましい。

目的

本発明の目的は、患者の特定の必要に従って透析液を調製可能な、透析装置の透析器に透析液を供給するための方法を提供することにある。この目的は、特許請求の範囲の請求項1に記載の特徴を有する発明によって達成される。
さらに本発明の目的は、個々の患者の必要に適応される透析液の提供を可能とする装置を製造することにある。この目的は、特許請求の範囲の請求項8に記載の特徴を有する発明によって達成される。

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

少なくとも1つの透析液濃縮物(K1,K2)を少なくとも1つの受け装置利用可能とし、透析液濃縮物を希釈するための水(W)を利用可能とし、透析液濃縮物と水とを設定された容量比で混合して透析液を調製し、設定された処理時間TBに亘って設定された透析液流量透析装置透析器に透析液を供給する各工程を行う透析装置の透析器に透析液を供給する方法において、透析液の流量Qdは、処理の終りに受け装置が空となるか、あるいは設定された残量の透析液濃縮物が入っているか、いずれかとなるように、透析処理の開始時での設定容量の透析液濃縮物の存在、透析処理中の透析液濃縮物と水との設定容量比及び設定処理時間に依存する値に設定されることを特徴とする透析装置の透析器に透析液を供給する方法。

請求項2

透析液流量Qdbは、透析処理の開始前に、透析処理開始時の透析液濃縮物の設定容量、設定容量比及び設定処理時間から決定され、この流量は、処理時間の終りに受け装置が空となるか、あるいは設定された残量の透析液濃縮物が入っているか、いずれかとなるように全処理時間に亘って維持されることを特徴とする請求項1に記載の方法。

請求項3

透析処理の開始前に透析装置のテストのために、透析処理開始前の受け装置内の透析液濃縮物の量が、設定された時間間隔Ttestに亘って、処理開始時の透析液濃縮物の設定量及び設定された時間間隔の間に使用された透析液濃縮物の量から決定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。

請求項4

透析処理の設定された時間間隔TB1に亘って設定透析液流量Qdbが決定され、それにより該時間間隔の終りに受け装置に残留している透析液濃縮物の量を、透析処理開始時の透析液濃縮物の設定量及び透析処理中に使用された透析液濃縮物の量から計算でき、また、設定された時間間隔TB1の終りに、受け装置内の透析液濃縮物の量、設定容量比及び残りの処理時間から透析液流量Qdvが決定され、ここでQdvは、処理の終りに受け装置が空となるか、あるいは設定された残量の透析液濃縮物が入っているかのいずれかを確実にするために、残りの処理時間について設定することが必要な流量である、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。

請求項5

処理時間の終りに残留している透析液濃縮物の設定残量を排出して廃棄することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。

請求項6

残量を排出して廃棄する前に、設定残量の透析液濃縮物が水で設定容量比で希釈されることを特徴とする請求項5に記載の方法。

請求項7

受け装置に透析液濃縮物が残留していないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。

請求項8

少なくとも1つの透析液濃縮物(K1,K2)用の少なくとも1つの受け装置(12,13)、透析液濃縮物を希釈するための水(W)を利用可能に提供するための手段(38)、透析液を調製するために透析液濃縮物と水とを設定容量比で混合するための手段(15;17,18,20)、設定された処理時間に亘って設定された透析液流量で透析装置の透析器に透析液を導くための手段(11)を備えた、透析装置の透析器に透析液を供給する装置において、制御・演算装置(24)が備えられており、該制御・演算装置は、透析処理の開始時に存在する透析液濃縮物の設定量、透析液濃縮物と水との設定容量比及び設定された処理時間に依存する透析液流量Qdが、透析処理中、処理の終りに受け装置(12,13)が完全に空となるか、あるいは設定された残量の濃縮物が入っているか、いずれかとなるように調節できるように設計されていることを特徴とする透析装置の透析器に透析液を供給する装置。

請求項9

制御・演算装置(24)は、透析処理開始時に存在する透析液濃縮物の設定量、設定容量比及び設定された処理時間から透析処理の開始前に透析液流量Qdbを決定することが可能であり、この流量は、処理時間の終りに受け装置(12,13)が空となるか、あるいは設定された残量の透析液濃縮物が入っているか、いずれかとなるように全処理時間に亘って調節可能であるように設計されていることを特徴とする請求項8に記載の装置。

請求項10

制御・演算装置(24)は、透析処理の開始前に設定された時間間隔Ttestだけ続く透析装置の試験のために、処理開始時に存在する透析液濃縮物の設定量及び設定された時間間隔の間に使用された透析液濃縮物の量から受け装置(12,13)内の透析液濃縮物の量を決定可能であるように設計されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の装置。

請求項11

制御・演算装置(24)は、透析液濃縮物と水を混合するために前記手段(15;17,18,20)と共同して、透析処理の設定された時間間隔TB1の間、設定された透析液流量Qdbを設定可能であり、それにより透析処理の開始時の透析液濃縮物の設定量及び使用された透析液濃縮物の量から受け装置(12,13)内に残留する透析液濃縮物の量を決定可能であるように、また、設定された時間間隔TB1の終りに、受け装置内に残留する透析液濃縮物の量、設定容量比及び残りの処理時間から透析液流量Qdvを決定可能であるように作動し、ここでQdvは、処理の終りに受け装置が空となるか、あるいは設定された残量の透析液濃縮物が入っているかのいずれかを確実にするために必要な透析液の流量である、ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の装置。

請求項12

廃棄物排出口(10)を介して受け装置(12,13)から透析液の残量を排出して廃棄するための手段(26,28;30,31)が設けられており、それにより制御・演算装置(24)は、透析処理の終りに設定残量を廃棄口に排出可能であるように、透析液の残量を排出する手段と共同して作動することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一項に記載の装置。

請求項13

透析液の残量を水と設定容量比で混合するための手段(27)が設けられており、それにより制御・演算装置(24)は、残量が廃棄口(10)を通して排出される前に、残量を水で希釈できるように透析液の残量と水を混合するための手段と共同して作動することを特徴とする請求項8乃至12のいずれか一項に記載の装置。

請求項14

受け装置(12,13)内に透析液の残量が残っていないことを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一項に記載の装置。

請求項15

受け装置(12,13)内の透析液濃縮物の設定残量、透析液濃縮物と水の設定容量比及び設定された処理時間に関するデータを入力するための手段(25)が設けられていることを特徴とする請求項8乃至14のいずれか一項に記載の装置。

技術分野

0001

本発明は、透析装置透析液を供給するための方法及び装置に関する。

背景技術

0002

血液透析装置用の透析液を生産するために、予め調製された透析液濃縮物を使用し、それによって透析装置において該濃縮物を水で希釈することは、今日では通例である。透析センターでは、透析液濃縮物は、中又はバッグ中に予め調製された製品として入手可能であるか、又は、中央のタンクから環状配管ステムによって送出されるかのいずれかである。

0003

透析液は、透析装置の透析器に供給され、これは半透膜によって透析液室血液室区画されている。患者の血液が血液室を連続的に流れている間、その向流として透析液は透析液室を連続的に流れる。

0004

中央の供給源から供給される透析液濃縮物は取り扱いが容易であるが、個々の患者の要求に適合できないという欠点がある。中央の供給源から提供されない濃縮物は、個々の患者に適するように透析液を調節可能であるが、その場合、それらは透析処理(もしくは透析治療)の各々の場合に缶又はバッグで透析装置に届けられねばならない。通常の状況では、酸濃縮物の5もしくは6リットルを入れた缶及び重炭酸ナトリウム650〜750gを入れたバッグを使用することが必要である。

0005

中央集約的に調製された濃縮物は、必要に応じて利用することができるので、残留物は発生しないのに対し、単一の処理だけのために意図されて予め調製された濃縮物は使い果たされない傾向がある。しかしながら、破砕又は燃焼による包装材料の適切な処分は、缶又はバッグが完全に空にされた後にのみ可能であり、そのため、処理の後に缶又はバッグに残されたどんな残留物も廃棄されねばならない。さらに、過剰量の濃縮物を廃棄処分することは、材料損失になる。

0006

濃縮物及び水から透析液を調製するための様々なタイプの装置が知られている。例えば、米国特許明細書第4,895,657号には、2つの流体濃縮物濃縮物容器内で利用できるようにした比例分配装置が記載されており、各流体は次いで予め設定された比率で水と混合され、希釈される。通常、濃縮物は「35倍」と記載されており、即ち、合計容量が濃縮物の容量の35倍となるように充分な水が所定容量の濃縮物に加えられる。実際上、このことは、1容量部の濃縮物と34容量部の水が混合されることを意味する。

発明が解決しようとする課題

0007

本発明の目的は、患者の特定の必要に従って透析液を調製可能な、透析装置の透析器に透析液を供給するための方法を提供することにある。この目的は、特許請求の範囲の請求項1に記載の特徴を有する発明によって達成される。
さらに本発明の目的は、個々の患者の必要に適応される透析液の提供を可能とする装置を製造することにある。この目的は、特許請求の範囲の請求項8に記載の特徴を有する発明によって達成される。

課題を解決するための手段

0008

本発明に係る方法又は装置の場合には、少なくとも1つの透析液濃縮物が、少なくとも1つの受け装置利用可能になる。そのような受け装置は、例えば、容器、バッグ等である。
本発明に係る方法又は装置は、透析処理中の透析液の流量は、処理の終り設定残量の透析液濃縮物が受け装置に残るか、あるいは受け装置が完全に空となるように調整されるという原理に基づいている。この点において、透析液の流量調節は、透析処理の開始時点での透析液濃縮物の設定量、透析液濃縮物と水との間の設定容量比、及び設定された処理時間と関連している。透析液の流量は、処理時間中一定のままでもよく、あるいは変えられてもよい。

発明の効果

0009

本発明に係る方法又は装置は、全体的な透析ベルが向上するように、処理に必要な最低流量より上に位置するレベルに透析液の流量を調節可能である。
従来の透析治療では、医者が、特定のタイプの透析器のための血液及び透析液について適切な流量並びに適切な処理時間を特定することにより、特定の透析施用レベルを処方している。実際上、利用可能な濃縮物の量は、一般に、それらが種々の透析液流量で処理するに適切であるように決定される。従って、実際上、濃縮物は完全には使い果たされない。本発明に係る方法又は装置は、透析液のより高い流量を許容可能とするために濃縮物の残量を使用する。これは、より高い流量が使用されると、透析施用割合が増大し、それにより処理に有益な効果がある、という利点を有する。例えば、中空糸透析器の効率は、漸近的制限値まで透析液の流量を増大するほど増大する。

発明を実施するための最良の形態

0010

前記理由のために、原則的に、処理の終了までに受け装置内の透析液が確実に使い果たされるように努力される。しかしながら、実際上は、個々の場合に、透析液濃縮物の設定残量が受け装置に依然として残って予備となるように、透析液の流量をコントロールすることが有用である。例えば、合併症のために処理が一度又はしばしば中断される場合、及び中断の期間中に透析液が流れて廃棄されるときに、このような予備は必要である。
濃縮物の設定残量は、その後、処理の適切な延長に必要な量で透析液を調製するために用いることができ、それによって確実に効果的な長さの処理が達成される。

0011

好ましくは、透析液の設定残量は処理の終りに排出して廃棄され、それによって受け装置は完全に空になる。好ましくは、希釈された濃縮物がなんの問題も引き起こすことなく排出して廃棄できるように、設定された残留透析液は設定容量比で水で希釈される。

0012

透析液濃縮物の設定容量、設定容量比、及び設定処理時間は、手操作で入力することもでき、あるいは自動的に走査することもできる。例えば、データはバーコードの形態で容器上又はバッグ上に記録することができ、読取り装置によって読取ることができる。

0013

本発明に係る方法又は装置の好適な実施態様においては、処理の全期間に亘っての透析液の流量は、透析処理の開始の前に、処理の開始時点での透析液濃縮物の設定量、濃縮物と水の設定容量比、及び設定処理時間から決定される。そこで、透析液の流量は、受け装置に濃縮物が残留しないか又は設定された残量で残留するかのいずれかとなるように処理時間の全期間について設定することができる。

0014

別の実施態様によれば、全透析処理の実体的な部分を形成するべき設定された時間間隔についての設定された透析液流量の初期設定が提供され、残りの処理時間について設定されるべき透析液流量は、処理の終りに受け装置に残留透析液濃縮物が入っていないか、又は設定された残量が入っているかのいずれかであるように、設定された時間間隔の終りでのみ決定される。これを達成するために、設定された時間間隔の終了に続いて、受け装置内に残留する透析液濃縮物、設定された容量比及び残りの処理時間に基づいて流量の決定がなされる。受け装置内の透析液濃縮物の量は、透析処理の開始時点での濃縮物の設定容量及び使用された透析液濃縮物の量から決定される。作動サイクル数間の一定の関係、即ちピストンストローク、回転等と搬送容量との間の一定の関係を提供するポンプによって比例配分作用が実行されると、使用された透析液濃縮物の量は、どのような外的操作条件に拘らず簡単な方法で計算することができる。設定された時間間隔中に透析処理の1回以上の中断がある場合、相当する量だけ処理時間は延長することができ、次いで処理時間の増加に基づいて透析液の最適流量を決定することができる。

0015

幾つかの受け装置に幾つかの濃縮物が入れられて使用される場合、各受け装置が異なる容量を有し、かつ濃縮物と水の容量比が異なれば、残量は一つの受け装置について設定するだけでよい。この場合、そこで、最初に完全に使用される受け装置内の濃縮物の設定容量に基づいて、透析液の流量の計算がなされるべきである。

0016

透析処理が始まる前に、設定された時間間隔に亘ってテストを実施するために、様々なタイプの透析装置が供される。透析処理の開始時の透析液濃縮物の設定量を決定するために、テスト前の受け装置内の透析液濃縮物の量及び設定された時間間隔中に使用された透析液濃縮物の量を使用して、透析処理開始前の受け装置内の濃縮物の量を決定するための計算が行われる。

0017

以下、本発明に係る方法及び装置の2つの実施態様例を添付図面を参照しながら詳細に説明する。

0018

血液透析装置は、半透膜2によって血液室3と透析液室4に区画されている透析器1を示している。血液室3への入口は血液ポンプ6と直結して血液供給パイプ5の一端に接続されており、一方、血液室の出口は血液リターン・パイプ7の一端に接続されている。透析液供給パイプ8は透析液室4の入口につながり、また透析液室の出口から透析液流出パイプ9が廃棄物排出口10につながっている。透析液ポンプ11は透析液流出パイプ9に直結されている。透析治療の間、患者の血液は透析器1の血液室3を通って流れ、一方、透析液の向流は透析液室4を通って流れる。

0019

一般に、透析器に透析液を供給するための装置は透析装置の構成部分である。しかしながら、原則的に、供給装置はまた別個の装置であってもよい。以下に供給装置の詳細について説明する。

0020

透析液を調製するために、2つの濃縮物K1及びK2は設定された容量比で水と混合される。この稀釈のために与えられる指示の例は、「35倍」又は「45倍」の比率から成り、即ち、濃縮物1容量部が水34容量部又は44容量部と混合される。粉末形態の乾燥濃縮物が流体濃縮物の代わりに使用される場合、濃縮物が設定された容量比で水と混合できるように、まず最初に粉末の重量が流体濃縮物の等価容量換算される。

0021

供給装置は、2つの濃縮物用の2つの受け装置を含んでおり、そのうちの1つは5又は6リットルの酸濃縮物で満たされる缶12であり、また、他方は重炭酸ナトリウム650〜750gで満たされるバッグ13である。

0022

第1の濃縮物パイプ14は缶12を混合室15に接続し、第2の濃縮物パイプ16はバッグ13を混合室15に接続している。比例配分ポンプ17及び18は、それぞれ第1及び第2の濃縮物パイプ14及び16に接続されている。さらに、水供給パイプ19は、水源38に接続されて混合室15へ供給する。比例配分ポンプ20もまた水供給パイプ19に接続されている。

0023

比例配分ポンプ17、18及び20は、データ・制御リード線21、22及び23によって中央制御演算装置24に接続されており、該中央制御・演算装置24は、混合室15内で濃縮物と水が設定された容量比で混合されて透析液を生成するために、特定の流量で作動するように各比例配分ポンプに指令する。乾燥濃縮物が入っているバッグ13は、特定容量の水が通過する水入口46を有する。(設定された容量比で水と混合することによって)乾燥濃縮物から流体濃縮物を得るために、粉末は、最初、水入口を介してバッグに入り込む水に溶かされる。

0024

さらに、供給装置は、データ・リード線39により中央制御・演算装置24と通信するデータ入力装置25を有する。

0025

空引きパイプ26は缶12から出て第2の混合室27に接続され、一方、第2の空引きパイプ28はバッグ13から出て該混合室27に接続されている。送水管29は水源38を混合室27と接続している。第1と第2の空引きパイプ26及び28と送水管29には、それぞれ制御リード線33、34及び35によって中央制御・演算装置24に接続されるポンプ30、31及び32が組み込まれている。廃棄物排出パイプ36は、混合室27から出て廃棄物排出口10まで延在している。

0026

例えば、合併症が発現した場合、又はテストを行なうことが必要な場合には、透析処理の中断をし易くするために、装置には、透析器1の透析液室4に関して上流停止弁42及び下流の停止弁43と一緒に、バイパス弁41を備えたバイパスパイプ40が取り付けられている。透析処理が中断される場合、透析液はバイパスパイプ40を通って廃棄物排出パイプ10に流れ、このことは、透析液室4を通る透析液の流れはないことを意味する。

0027

血液透析装置はまた中央制御・演算装置44を備えており、これは、データ・リード線45により供給装置の制御・演算装置24と通信する。

0028

さて、以下に供給装置を機能させる方法について詳細に説明する。
第1の実施態様においては、供給装置の制御・演算装置24は、以下の各プロセス段階が行われるようにポンプ類の作動を制御する。

0029

透析処理を開始する前に、缶12とバッグ13内の各流体濃縮物の量M1及びM2がそれぞれデータ入力装置25に入力される。さらに、それぞれ濃縮物K1又はK2と水Wの容量比V1、V2と共に有効な処理時間TBに関するデータもデータ入力装置25に入力される。

0030

透析器1に給送される透析液を調製するために、制御・演算装置24は、濃縮物K1及びK2が各々混合室で水と設定された容量比で混合されるように、比例配分ポンプ17、18及び20の流量を設定する。

0031

初期テスト段階及び調製段階過程中、透析装置の制御・演算装置44は、停止弁42、43を閉じ、また設定された時間間隔Ttestの間に透析液がバイパスパイプ40を通って廃棄物出口10に流れるように、バイパス弁41を開く。透析液の流量は、例えば総計Qdtに達する。時間間隔Ttestの終りに、有効な透析処理が始まる。

0032

制御・演算装置24は、ここで、比例配分ポンプ17及び18の設定された流量から時間間隔Ttestの間に使用された濃縮物の量を計算する。設定された濃縮物量M1、M2と時間間隔Ttestの間に使用された濃縮物の量との差から、制御・演算装置24はここで有効な透析処理の開始時に容器12又はバッグ13中に残っている濃縮物の量を決定する。

0033

少しでも可能であれば、両方の受け装置は完全に空にされるべきように、透析処理の間に試みられるべきである。しかしながら、実際上、缶12及びバッグ13の含有量が互いに正確に所望の関係にない場合、これは可能ではない。従って、制御・演算装置24は、完全に空にされるべき受け装置を選択する。本実施態様例においては、完全に空にされるのは缶12であると仮定する。勿論、原則的には、設定された残留容量が缶12の中に保持されるべきであると決定することもできる。上記仮定もしくは決定は、勿論、例示としてのみ与えられたものである。従って、制御・演算装置24は、どの受け装置が、できるだけ僅かな残量が他の受け装置に残されるように、完全に空にされるべきか規定することができる。

0034

制御・演算装置24は、ここで、処理時間の終りに缶の中に濃縮物の残量がないことを確実にするために必要な透析流量Qdを計算し;これをするために、試験後、時点t1での有効な透析処理の開始時に缶12の中に残っている濃縮物の量Mt1、設定された処理時間TB、及び酸濃縮物K1と水Wの設定された容量関係V1を使用する。この透析液の流量についての指示は、データ・リード線45を介して透析装置の制御・演算装置44ヘ送られ、該制御・演算装置は次いで透析液ポンプ11の相当する供給割合を設定する。

0035

図2a及び図2bは、それぞれ時間tの関数として缶12中の濃縮物の容量M及び透析液の流量Qdを示している。同図に明瞭に示されているように、透析液の最初の一定流量Qdtは時点0でテストのために設定されたものであり、二番目の一定流量Qdは時点t1で有効な透析処理のために設定されたものであり、これは、透析処理の終りt3で全ての濃縮物が消費されたことを確保するように計算された。

0036

缶12は完全に空であるが、残量の濃縮物はバッグ13の中に残っている。バッグを空にするために、制御・演算装置24は、バッグ12の中に残っている濃縮物を抜き取るために比例配分ポンプ31及び32を作動させる。濃縮物は混合室27で水と混合され、この水は所望の容量比でポンプ32により供給される。希釈された濃縮物は、次いで、排水管36を通って廃棄物排出口10に流れる。最後に、缶及びバッグの両方は装置から取り除くことができ、適切なやり方で処分することができる。

0037

有効な透析処理中に合併症が発現する場合には、透析器1は分離され、また、透析液はバイパス40を介して流され廃棄される。頻繁な中断が生じる場合には、所望の有効な処理時間Teffを確保するために適切な時間だけ透析処理を延長することが必要な場合があり得る。しかしながら、上記の実施態様例においては、時点t3での処理の終了までにそれ以上の量の濃縮物を利用可能でないため、これは可能ではない。

0038

図2bは、特定の透析施用割合を提供するために従来の透析治療の場合に医者が処方する血液流れQdaを示している。同図に明瞭に示されているように、本発明に係る方法による血液流れは医者によって設定される割合Qdaよりも大きく、その結果、透析施用割合が増大された。

0039

以下に1つ又はいくつかの中断の場合に処理を延長することができる第2の実施態様例について説明する。第2の実施態様例は、供給装置の制御・演算装置24が異なるプログラムシーケンスを規定する点でのみ第1の実施態様例と異なる。

0040

最初に、第1の実施態様例の場合のようにテストが行われる。テストが終り、幾らかの透析液が廃棄処分されたとき、制御・演算装置24は、透析処理の開始時(時点t1)に缶12又はバッグ13の中にある濃縮物の量をもう一度決定し、またどの容器が完全に空にされるべきものであるか決定する。缶12の中に残る残留濃縮物がないものと再び仮定される。

0041

次いで、制御・演算装置24は、処理の本質的な部分を構成するべき設定された時間間隔TB1の間の透析液流量Qdを決定し、この流量は第1の実施態様例において計算された流量と等しい。しかしながら、原則的に、流量は大きくても小さくてもよい。それにも拘らず、時点t2で終了する時間間隔TB1が終わった後、缶12がまだ充分な容量の濃縮物を含み、設定された時間TBを超えて処理を延長可能とするような値であるべきである。

0042

時間間隔TB1の終了後、透析装置の制御・演算装置37は、透析処理の中断の期間Tvを決定する。これは、設定された処理時間TBを越えて処理が継続されるべき余分な時間である。

0043

供給装置の制御・演算装置24は、ここで、設定された処理時間TB、設定された時間間隔TB1、及び処理時間が延長されるべき期間Tvから残りの処理時間TB2を計算する。

0044

次いで、制御・演算装置24は、データ入力装置25に供給された濃縮物の容量M1から、即ち、設定された濃縮物の容量、テストの間に使用された濃縮物の容量、及び設定された時間間隔TB1から、時点t2で缶12の中にまだ保持されている濃縮物の容量Mt2を計算する。

0045

その後、制御・演算装置24は、残りの処理時間TB2及び缶12の中に残っている濃縮物の容量Mt2から、処理の終りに缶12が完全に空になるために設定されるべき流量Qdvを計算する。この透析液流量は、次いで残りの処理のために設定される。

0046

図3a及び図3bは、同様に時間tの関数として缶12中の濃縮物の容量及び透析液流量Qdをそれぞれ示している。同図に明瞭に示されているように、処理は設定された時間間隔TB1に亘って行われ、初めは、第1の実施態様例と同じ透析液流量Qdbで行われ、時間間隔TB1の後ではより低い透析液流量Qdvが適用され、これは、処理の終りに缶12が完全に空になるのを確保するように計算される。
さらに、本発明に係る方法による血液流量は、従来の治療の場合に医者が指定する血液流量Qdaより大きなことが明らかである。

0047

処理の終りに、バッグ13内の濃縮物の残量は再び水で希釈され、流されて廃棄され、それによって缶及びバッグの両方を取り除き、処分することができる。
濃縮物の残量を処分するために、原則的には、パイプ26、28、29及び36、関連するポンプ30、31及び32、並びに混合室27を使用する必要はない。別の実施態様においては、制御・演算装置44が、濃縮物の残量を「バイパス」を介して処分する条件に血液透析装置を切り替え、即ち、弁42及び43が閉じられ、残量が排水・廃棄されるまで弁41は開かれる。この実施態様は、付加的な混合室も、付加的な配管及びポンプ類も、どちらも必要ないという利点を有する。従って、この実施態様は実際上はより好適であるかもしれない。

0048

本発明に係る供給装置は、最も広範な種々の透析液流量を設定可能とするということは注目されるべきである。唯一の決定的な要求は、透析液流量は濃縮物の容量、容量比及び処理時間と適合するように設定されるということである。

図面の簡単な説明

0049

透析装置の透析器に供給する装置を透析装置と共に非常に簡単に概略的に示す図面である。
図2a及び図2bは、それぞれ第1実施態様例について時間の関数として濃縮物の容量及び透析液の流量を示すグラフである。
図3a及び図3bは、それぞれ第2実施態様例について時間の関数として濃縮物の容量及び透析液の流量を示すグラフである。

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