図面 (/)

技術 防水性、通気性を有する被服のコストを低減し、防水性を有し、通気性を具えない被服の通気性の品質を高める方法

出願人 頼添徳
発明者 頼添徳
出願日 2005年6月13日 (15年5ヶ月経過) 出願番号 2005-172641
公開日 2006年12月28日 (13年10ヶ月経過) 公開番号 2006-348397
状態 未査定
技術分野 上着、コート 衣服の材料
主要キーワード 高透湿度 防水通気性 防水性生地 防水生地 メートル毎 セパレートタイプ 高通気性 使い心地
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2006年12月28日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

防水性通気性を有する被服コストを低減し、防水性を有し、通気性を具えない被服の通気性の品質を高める方法を提供する。

解決手段

2種類以上の透湿度の異なる防水生地を透湿度の高さに基づいて透湿度の等級をつけて分類し、被服のそれぞれの部位について、その放熱、通気性のニーズに基づき該防水性生地の等級と同様の数の等級数に分け、該被服のそれぞれの部位の放熱、通異性のニーズの等級に基づき、これらと同等級の防水性生地を対照させる。

概要

背景

防水性通気性生地は、ハイテクノロジーによって開発された特殊な素材であって、塗布したフィルム層には、1平方cm毎に約十数億個の微細孔が形成される。かかる生地防水性通気性兼備えるための技術的キーポイントは、該微細孔が液態の水を形成する水分子クラスターより小さいことにある。よって、液態の水は該微細孔を通過することができず、このため防水性を具えることになる。

また、防水性通気性生地は、防水の基準が耐水圧であって、通常「mm H2O」を表示単位とする。即ち、固定した生地の面において何ミリメートルまでの水柱に耐えて水の侵入を防ぐことができるか表示する単位である。通気性の基準は透湿度であって、通常「g/m2/day」を表示単位とする。即ち、生地の平方センチメートル毎の24時間で透過する蒸気の値を表わす。防水性通記載生地の価格は生地の耐水圧と透湿度の高さによって異なる。耐水圧と透湿度が高いほど価格も高くなる。防水性通気性生地は、目下高価格のカジアルウェアなどに応用され、被服に防水性通気性の付加機能を付与している。

また、雨具にも防水性通気性生地が使用されている。その価格は一般の非通気性生地による雨具の3倍以上になる。コストと販売価格との関係によって、市販されている雨具は、そのほとんどが通気性のないプラスチック生地、もしくはNylon/PVC生地、Nylon/PU生地を用いている。これら生地は、ほとんどの使用者にとって使い心地のよいものではなく、外は大雨、中は小雨)といった状況が常に発生する。

従来の防水性の被服は防水性の生地を主要な生地とする(外表面層)。よって、防水の効果を達成することができる。目下市販されている防水性の被服は二種類に分けることができる、即ち防水性通気性(Waterproof/Breathable)のタイプと、防水性非通気性(Waterproof/Non−Breathable)のタイプの二種類である。但し、いずれのタイプにしても防水性記事を主要な表層生地とする点において共通している。即ち、防水性通気性生地と防水性非通気性生地とを合わせて用い、表層の主要な生地とする防水性の被覆はなく、また2種類以上の異なる透湿度の防水性通気性生地を合わせて用い、表層の主要な生地とする防水性の被覆もない。

防水性通気性の被服に「耐水圧8000(mm H20)/透湿度5000(g/m2/day)」と表示してあれば、該被服に使用される防水性通気性生地は耐水圧が8000(mm H20)であって、透湿度が5000(g/m2/day)である。仮に防水性被服に「防水非通気性」と表示してあれば該被服に使用される生地は透湿度が0(g/m2/day)である。

概要

防水性、通気性を有する被服のコストを低減し、防水性を有し、通気性を具えない被服の通気性の品質を高める方法を提供する。 2種類以上の透湿度の異なる防水生地を透湿度の高さに基づいて透湿度の等級をつけて分類し、被服のそれぞれの部位について、その放熱、通気性のニーズに基づき該防水性生地の等級と同様の数の等級数に分け、該被服のそれぞれの部位の放熱、通異性のニーズの等級に基づき、これらと同等級の防水性生地を対照させる。

目的

この発明は、防水性、通気性を有する被服のコストを低減し、防水性を有し、通気性を具えない被服の通気性の品質を高める方法を提供することを課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

2種類以上の透湿度の異なる防水生地を透湿度の高さに基づいて透湿度の等級をつけて分類するステップと、被服のそれぞれの部位について、その放熱通気性ニーズに基づき該防水性生地の等級と同様の数の等級数に分けるステップと、該被服のそれぞれの部位の放熱、通異性のニーズの等級に基づき、これらと同等級の防水性生地を対照させるステップとを含むことを特徴とする防水性、通気性を有する被服のコストを低減し、防水性を有し、通気性を具えない被服の通気性の品質を高める方法。

請求項2

被服のそれぞれの部位について、その放熱、通気性のニーズに基づき2種類以上の等級に分けるステップと、該被服のそれぞれの部位の放熱、通気性によって分けた等級数に基づき、同様の数の異なる透湿度の防水生地を用意し、かつ該防水性生地の透湿度の高さに基づいて透湿度の等級に分けるステップと、該被服のそれぞれの部位の放熱、通異性のニーズの等級に基づき、これらと同等級の防水性生地を対照させるステップとを含むことを特徴とする防水性、通気性を有する被服のコストを低減し、防水性を有し、通気性を具えない被服の通気性の品質を高める方法。

請求項3

前記防水性の生地が透湿度0の防水生地を含むことを特徴とする請求項1、もしくは請求項2に記載の防水性、通気性を有する被服のコストを低減し、防水性を有し、通気性を具えない被服の通気性の品質を高める方法。

技術分野

0001

この発明は被服の製造方法に関し、特に防水性通気性を有する被服のコストを低減し、防水性を有し、通気性を具えない被服の通気性の品質を高める方法に関する。

背景技術

0002

防水性通気性生地は、ハイテクノロジーによって開発された特殊な素材であって、塗布したフィルム層には、1平方cm毎に約十数億個の微細孔が形成される。かかる生地が防水性と通気性を兼備えるための技術的キーポイントは、該微細孔が液態の水を形成する水分子クラスターより小さいことにある。よって、液態の水は該微細孔を通過することができず、このため防水性を具えることになる。

0003

また、防水性通気性生地は、防水の基準が耐水圧であって、通常「mm H2O」を表示単位とする。即ち、固定した生地の面において何ミリメートルまでの水柱に耐えて水の侵入を防ぐことができるか表示する単位である。通気性の基準は透湿度であって、通常「g/m2/day」を表示単位とする。即ち、生地の平方センチメートル毎の24時間で透過する蒸気の値を表わす。防水性通記載生地の価格は生地の耐水圧と透湿度の高さによって異なる。耐水圧と透湿度が高いほど価格も高くなる。防水性通気性生地は、目下高価格のカジアルウェアなどに応用され、被服に防水性通気性の付加機能を付与している。

0004

また、雨具にも防水性通気性生地が使用されている。その価格は一般の非通気性生地による雨具の3倍以上になる。コストと販売価格との関係によって、市販されている雨具は、そのほとんどが通気性のないプラスチック生地、もしくはNylon/PVC生地、Nylon/PU生地を用いている。これら生地は、ほとんどの使用者にとって使い心地のよいものではなく、外は大雨、中は小雨)といった状況が常に発生する。

0005

従来の防水性の被服は防水性の生地を主要な生地とする(外表面層)。よって、防水の効果を達成することができる。目下市販されている防水性の被服は二種類に分けることができる、即ち防水性通気性(Waterproof/Breathable)のタイプと、防水性非通気性(Waterproof/Non−Breathable)のタイプの二種類である。但し、いずれのタイプにしても防水性記事を主要な表層生地とする点において共通している。即ち、防水性通気性生地と防水性非通気性生地とを合わせて用い、表層の主要な生地とする防水性の被覆はなく、また2種類以上の異なる透湿度の防水性通気性生地を合わせて用い、表層の主要な生地とする防水性の被覆もない。

0006

防水性通気性の被服に「耐水圧8000(mm H20)/透湿度5000(g/m2/day)」と表示してあれば、該被服に使用される防水性通気性生地は耐水圧が8000(mm H20)であって、透湿度が5000(g/m2/day)である。仮に防水性被服に「防水非通気性」と表示してあれば該被服に使用される生地は透湿度が0(g/m2/day)である。

発明が解決しようとする課題

0007

この発明は、防水性、通気性を有する被服のコストを低減し、防水性を有し、通気性を具えない被服の通気性の品質を高める方法を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0008

そこで、本発明者は従来の技術に見られる欠点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、2種類以上の透湿度の異なる防水生地を透湿度の高さに基づいて透湿度の等級をつけて分類するステップと、被服のそれぞれの部位について、その放熱、通気性のニーズに基づき該防水性生地の等級と同様の数の等級数に分けるステップと、該被服のそれぞれの部位の放熱、通異性のニーズの等級に基づき、これらと同等級の防水性生地を対照させるステップとを含む防水性、通気性を有する被服のコストを低減し、防水性を有し、通気性を具えない被服の通気性の品質を高める方法によって課題を解決できる点に着眼し、かかる知見に基づいて本発明を完成させた。

0009

以下、この発明について具体的に説明する。
請求項1に記載する方法は、防水性、通気性を有する被服のコストを低減し、防水性を有し、通気性を具えない被服の通気性の品質を高める方法であって、2種類以上の透湿度の異なる防水生地を透湿度の高さに基づいて透湿度の等級をつけて分類するステップと、被服のそれぞれの部位について、その放熱、通気性のニーズに基づき該防水性生地の等級と同様の数の等級数に分けるステップと、該被服のそれぞれの部位の放熱、通異性のニーズの等級に基づき、これらと同等級の防水性生地を対照させるステップとを含む。

0010

請求項2に記載する方法は、防水性、通気性を有する被服のコストを低減し、防水性を有し、通気性を具えない被服の通気性の品質を高める方法であって、被服のそれぞれの部位について、その放熱、通気性のニーズに基づき2種類以上の等級に分けるステップと、該被服のそれぞれの部位の放熱、通気性によって分けた等級数に基づき、同様の数の異なる透湿度の防水生地を用意し、かつ該防水性生地の透湿度の高さに基づいて透湿度の等級に分けるステップと、該被服のそれぞれの部位の放熱、通異性のニーズの等級に基づき、これらと同等級の防水性生地を対照させるステップとを含む。

0011

請求項3に記載する方法は防水性、通気性を有する被服のコストを低減し、防水性を有し、通気性を具えない被服の通気性の品質を高める方法であって、請求項1、もしくは請求項2における防水性の生地が透湿度0の防水生地を含む。

発明の効果

0012

本発明の方法は、防水性、通気性を有する被服のコストを低減し、防水性を有し、通気性を具えない被服の通気性の品質を高めるという利点がある。

発明を実施するための最良の形態

0013

この発明は、防水性、通気性を有する被服のコストを低減し、防水性を有し、通気性を具えない被服の通気性の品質を高める方法を提供するものであって、2種類以上の透湿度の異なる防水生地を透湿度の高さに基づいて透湿度の等級をつけて分類するステップと、被服のそれぞれの部位について、その放熱、通気性のニーズに基づき該防水性生地の等級と同様の数の等級数に分けるステップと、該被服のそれぞれの部位の放熱、通異性のニーズの等級に基づき、これらと同等級の防水性生地を対照させるステップとを含む。
係る方法について、具体的な実施例を挙げ、以下に説明する。

0014

この発明による方法は、2種類以上の異なる透湿防水生地(透湿度が0の防水性非通気性生地を含むことができる)を用いる。それぞれの生地の透湿度の高さに基づいて透湿度の等級をつけて分類する。例えば製造する被服が4種類の異なる透湿度の防水生地(高透湿度、中透湿度、低透湿度、透湿度0)であれば、高透湿度の生地をaとし、中透湿度の生地をbとし、低透湿度の生地をcとし、透湿度0の生地をdとして生地を4種類の透湿度の等級に分ける。また、仮に製造する被服が通気性と非通気性の2種類の防水生地を使用するのであれば、通気性を有する生地をeとし、非通気性の生地をeとして2種類の通気性の等級に分ける。

0015

被服のそれぞれの部位について、その放熱、通気性のニーズに基づき生地の等級と同様の数の等級数に分ける。即ち防水生地について分類した通気性などの等級数に基づき、被服の部位も同数の放熱、通気性のニーズに係る等級数に分類する。仮に防水生地を4種類の通気性の等級に分けるのであれば、被服のそれぞれの部位について、その放熱、通気性のニーズに基づき4種類の等級に分ける。即ち図3、4に開示するように重点部をAとし、強化部をBとし、弱強化部をCとし、一般部をDとする。また、仮に通気性と非通気性の2種類の防水生地のみをを用いるのであれば、被服のそれぞれの部位についてその放熱、通気性のニーズに基づき2種類の等級に分ける。即ち図5、6に開示するように通気部をeとし、非通気部をfとする。

0016

被服のそれぞれの部位の放熱、通異性のニーズの等級に基づき、これに対照させて同等級の防水性生地を用いる。例えば仮に4種類の異なる透湿度の防水性生地を用いるのであれば、被服は放熱、通気性のニーズに従い、4種類の等級に分け、図3、4に開示するように被服の重点部Aに高通気性aの防水性生地を対照させる。被服の強化部Bに中通気性bの防水性生地を対照させる。被服の弱強化部Cに低通気性bの防水性生地を対照させる。被服の一般部Dに通気性0の生地dの防水性生地を対照させる。また、通気性と非通気性の2種類の防水性生地を用いるのであれば、被服は放熱、通気性のニーズに基づき2種類の等級に分け、図5、6に開示するように被服の通気部Eに防水性通気性生地eを対照させ、被服の非通気部Fに防水性非通気性生地fを対照させる。

0017

以上の方法は既存する防水性通気性生地の被服に対するものである。これは防水性通気性生地の被服の主要なコストが防水性通気性生地にあるためである。防水性通気性生地の透湿度が高ければ高いほど、その価格も高くなる。よって、2種類以上の異なる透湿度の防水性生地を用いる場合、被服において最も放熱、通気性を必要とする部位(蒸発熱が集中しやすい場所か、もしくは蒸発熱が発生しやすい箇所)に高透湿度の防水性通気性生地を用することによって放熱、通気性の効果を十分に発揮することができる。被服の放熱、通気性のニーズが低いか、もしくは放熱、通気性の効果を必要としない部位には低湿度の防水性通異性生地か、防水性非通気性の生地を用いることによってコストを節減することができる。即ち防水性通気性生地の被服にこの発明の方法を応用すると、本来の通気性の利益の影響が小さくなり、コストを低下させるという目的を達成することができる。

0018

上述する方法は、既存する防水性非通気性被服についていえば、本来の通気利益は0である。よって、被服の放熱、通気性のニーズが高い部位に防水性通気性生地を用いることによって、被服の通気性の品質を高めるという目的を達成することができる。

0019

したがって、この発明による方法を応用することによって、既存する防水性通気性生地の被服のコストを効率よく低減させるとともに、この発明の方法を応用することによって既存する防水性非通気性生地の被服の通気性の品質を高めることができる。

0020

上述する方法は、予め使用する生地の等級数を確定し、更に被服の部位の等級数を区分けする。但し、予め被服の部位の等級数を区分けして更に生地の等級数を決定してもよい。その方法は次の通りである。

0021

1.被服のそれぞれの部位を放熱、通気性のニーズに基づき2種類以上の等級数に分ける。
2. 被服のそれぞれの部位に分けた等級数に基づき、同様の数の異なる透湿度の防水性生地(透湿度0の防水性非通気性生地を含んでもよい)を用い、それぞれの生地の透湿度の高さに基づいて通気性の等級数に区分する。
3. 被服の各部位の放熱と通異性のニーズの等級に基づき、同等級の防水性生地を対照させて用いる。

0022

被服のそれぞれの部位と防水性生地との間において好ましい放熱、通気性を得るという目的を達成することができる。

0023

被服の放熱、通気性のニーズの等級に基づき、被服の部位を分ける場合、被服の様式、構造、用途、もしくはコストの予算等の違いによって変更することがある。例えばウィンドブレーカーの放熱、通気性の重点部は被服の背面と両肩の部分にある。袖口密封されたレインコートの放熱、通気性の重点部は被服の背面と、両肩と、両方のにある(袖口が密封されていて熱気が排出されにくいため)。これらは構造の違いによって区分けする部位が異なる。また、コート形式セパレートタイプの両様式は構造が明らかに異なる。よって、図1、2に開示するようにその放熱、通異性のニーズの等級の部位には差異がある。

0024

被服の放熱、通気性のニーズの等級による部位の区分けは、それぞれの生地の透湿度の差異によって変化する。

0025

防水性通気性生地自身の製造技術、製造方法、設計、若しくは材質などについては、この発明の方法の実施に影響を与えない。

0026

被服に保温効果を与えるため、もしくは着心地を良くするために羽毛、綿等を追加する付加的設計は、この発明による方法の実施に影響を与えない。

0027

多くの被服は何らかの機能を増強させるために別途生地を被服に用いる方式は、この発明による方法と異なる。例えば肩、の部分に耐磨耗性の生地を設けて被服の耐用性を増強する方法等である。

0028

この発明における防水性通気性生地の被服とは、防水性通気性生地を用いて製造した被服を指し、防水性非通気性生地の被服とは、防水性非通気性の生地を用いて製造した被服である。

0029

この発明による方法の防水性通気性生地の被服に対する補充説明述べると、防水性通気性生地は防水性機能と通気性機能を兼ね備えるため、その価格もそれぞれの機能の耐水圧数値と透湿度数値の高さによって変化する。よって、防水性通気性生地の被服のコストを下げようとするのであれば、生地の防水性機能と通気性機能の両要素を考慮しなければならない。但し、両機能をあわせ説明する場合、説明が複雑になり、混乱を招くため、この発明においては防水性機能の要素の影響については暫時説明を行わず、対水圧が一定値を有するものと仮定し、通気性の機能についてのみ、この発明の防水通気性生地の被服のコストを低減させる原理を説明する。係る説明は単純ではっきりしたものである。次いで、原理を防水性機能に推し進める。防水性機能については防水性通気性生地の被服のコストを低減させる原理と方法は、通気性機能の原理と方法と同様である。即ち被服のそれぞれの部位の防水のニーズに対して適宜な対水圧の防水性生地を応用する。

0030

この発明の方法を展開すると、別途コストの予算の多寡に基づいて被服の全体的な通気性の機能を調整する方法か、もしくはコストの予算が固定された条件下において透湿度の高低によって被服の防水性通気性生地の使用範囲を調整する方法とすることができる。その具体的な説明を次に掲げる。
(1) コストの予算が比較的多い場合、(a)本来の等級の部位について高透湿度の生地に交換することができる。(b)本来の高透湿度生地の使用範囲を拡大し、本来の低透湿度生地の使用範囲を縮小することができる。
(2) コストの予算が比較的少ない場合、(a)本来の等級の部位について比較的低い透湿度の生地に変更することができる。(b)本来の高透湿度の生地の使用範囲を縮小して本来の低透湿度の使用範囲を拡大することができる。
(3) コストの予算が固定的な場合、(a)高透湿度の生地を選択する場合、該生地の使用範囲を縮小する。(b)低透湿度の生地を選択する場合、該生地の使用範囲を拡大する。

0031

防水性通気性のレインコートを製造する場合を例として以下に説明する。
使用する生地が高透湿度の防水性生地と、中透湿度の防水性生地と、低透湿度の防水性生地と、防水性非通気性生地の4種類である場合、、高透湿度の生地をaとし、中透湿度の生地をbとし、低透湿度の生地をcとし、透湿度0の生地をdとして生地を4種類の透湿度の等級に分ける。それぞれの生地のコストは次にのとおりである。
高透湿度の生地a:1ヤードにつき90元
中透湿度の生地b:1ヤードにつき70元
低透湿度の生地c:1ヤードにつき50元
透湿度0の生地d:1ヤードにつき30元
単位は台湾通貨の「元」である(以下同じ)。

0032

コートのようにゆったりしていて、下端解放され上から被せるような被服は、使用者の体温によって内部に蒸気が発生すると、蒸気は上昇して被服の上部に集中する。図1に開示する1の部分であって、背面、正面胸部、両方の肩、袖が含まれる。よって、図3、4に開示するAのように背面と両方の肩を重点部Aとし、図3、4に開示するBのように正面胸部と両方の袖を強化部Bとする。また、被服において下方の生地の面は図1に開示する2、3のように、使用時に直立した円筒状を呈する。蒸気の特性から言えば、直立した円筒によって形成される横方向の通気方式は、被服上部の下から上に至る通気方式のように直接的でなく、速度も遅い。蒸気は上方へ移動する動力を具える。被服内の空気が下から上に循環する場合、下に行けば行くほど横方向の通気量が少なくなり、蒸気を排出する効果も低くなる。しかも、蒸気は下方に底流することがなく、上昇する。したがって、下方の部分に防水性通気性の生地を使用することは浪費といえる。よって、図3、4に開示するCのように中間部分を弱強化部Cとし、図3、4に開示するDのように下部を一般Dとする。

0033

被服全体の生地の用量を仮に3ヤードとする(重点部Aが0.3ヤード、強化部が0.3ヤード、弱強化部Cが1ヤード、一般部Dが1.2ヤードそれぞれ占める)。

0034

上述の例におけるコストは、この発明の方法によれば次のとおりになる。
148元=0.3ヤード×90(高透湿度)+0.5ヤード××70(中透湿度)+1ヤード×50(低透湿度)+1.2×30(透湿度0)

0035

従来の単一の高透湿度の生地を用いた防水性、通気性被服のコストは次のとおりである。
270元=3ヤード(高透湿度)
即ち、この発明の方法によれば、約45%のコストを節減することができる(270元−148元=122元)。

0036

上述する例を通気性と非通気性の二種類の防水性生地の防水被服に応用すると(被服上部に防水性通気性生地を用い、被服下部に防水性非通気性生地を用いる)、そのコストは次のとおりである。
138元=0.3ヤード×90(高透湿度)+0.5ヤード×90(高透湿度)+1ヤード×30(透湿度0)+1.2×30(透湿度0)
即ち、この場合約49%のコストを節減することができる(270元−138元=132元)。

0037

以上から明らかなように、防水性非通気性生地を用いた被服は、本来の通気の利益は小さいという状況下にあって、この発明の方法を応用するとかなりのコストを節減することができ、コストダウンを達成するという実質的な効果が得られる。

0038

防水性非通気性の被服については、被服の本来の通気利益が0であるため、被服の放熱、通気性のニーズの高い部位に防水性通気性生地を用いることによって通気の品質を改善するという実質的な効果が得られる。但し、好ましくは消費者受け入れることのできる価格の範囲で通気の利益を高める必要がある。これは防水性非通気性の被服が低価格の商品に属するためである。防水性非通気性の被服は、自転車オートバイ運転者、もしくは工事労働者などが着用する。係る用途、もしくは使用する機会が少ないことなどの理由から商品の価格には受け入れられ限度がある。この発明の方法を応用することによって、商品の価格を消費者に受け入れられる範囲内に維持し、かつ通気性の品質を高めることができる。

0039

従来の防水性非通気性の被服のコストは次のとおりである。
90元=3ヤード×30元(透湿度0)

0040

この発明による方法を通気性と非通気性の二種類の防水性生地に応用した場合(被服上部に防水性通気性生地を用い、被服中間部、下部に防水性非通気性生地を用いる)、そのコストは次のとおりである。
106元=0.3ヤード×50(透湿度0)+0.5ヤード×50(低透湿度)+1ヤード×30(透湿度0)+1.2×30(透湿度0)
即ち、この場合生地のコストが16元増加する(160元−90元=132元)。

0041

上述するコストを比較すると、本来のコストは90元であったが、低通気性生地について、その通気性利益を高めた結果、コストが106元になった。仮に、消費者の受け入れることのできる販売価格の限度がさらに高ければ、低透湿度生地の使用範囲を拡大するか、中程度の透湿度生地、もしくは高透湿度生地によって通気性利益を高めるてもよい。

0042

仮に、上述する106元が消費者の受け入れられる販売価格の限度を超えていれば、防水性通気性生地の使用範囲を縮小する。その場合、コストの計算は次のとおりである。
96元=0.3ヤード×50(低透湿度)+0.5ヤード×30(透湿度0)+1ヤード×30(透湿度0)+1.2×30(透湿度0)
即ち、この場合防水性通気性生地のコストが6元だけ増加するが、通気性の利益を増加させることができる。

0043

この発明の方法によれば、市販の通気性のない雨具について、通気性を具え、かつ低価格の雨具にすることができる。

0044

以上はこの発明の好ましい実施例であって、この発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、この発明の精神の下においてなされ、この発明に対して均等の効果を有するものは、いずれも本発明の特許請求の範囲に属するものとする。

図面の簡単な説明

0045

コートタイプの被服における蒸気の流動を示した説明図である。
セパレートタイプの雨具における蒸気の流動を示した説明図である。
この発明による被服の正面の部位の区分けと、生地の配分を示した説明図である。
この発明による被服の背面の部位の区分けと、生地の配分を示した説明図である。
この発明によるコートタイプの被服の正面における部位の区分けと、生地の配分を示した説明図である。
この発明によるコートタイプの被服の背面における部位の区分けと、生地の配分を示した説明図である。

符号の説明

0046

1被服上部
2 被服中間部
3 被服下部
A重点部
B強化部
C 弱強化部
D 一般部
E通気部
F 非通気部
a高透湿度の生地
b 中透湿度の生地
c 透湿度の生地を
d 透湿度0の生地
e通気性生地
f 非通気性生地

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

該当するデータがありません

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 東レ株式会社の「 編地」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題・解決手段】本発明は、ストレッチ性に優れ、配色の異なる糸を使用し、編地が見る角度によって色や柄が変化する比較的安価な編地を提供することを目的とする。上記目的を達成するため、ヨコ編により編成された... 詳細

  • フィットアンドウェル株式会社の「 運動機能向上方法」が 公開されました。( 2020/09/24)

    【課題】 人間の運動機能を向上させる方法を提供する。【解決手段】 帯電列が人の皮膚よりもマイナス側となる素材、好ましくはマイナスの帯電性がポリエチレン以上の素材、より好ましくはテフロン(登録商標)... 詳細

  • 大日本印刷株式会社の「 着用物」が 公開されました。( 2020/09/17)

    【課題】見た目を変化させることができ、消費電力が低く、かつ、快適性や安全性の高い着用物を提供する。【解決手段】着用物1は、人体又は動物が着用する着用物であって、柔軟性を有する材料により構成された本体部... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

該当するデータがありません

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ