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技術 ビフィズス菌増殖促進剤およびこれを含有する飲食品

出願人 株式会社明治
発明者 深澤朝幸古賀仁一郎
出願日 2005年6月6日 (14年6ヶ月経過) 出願番号 2005-165515
公開日 2006年12月14日 (12年11ヶ月経過) 公開番号 2006-333837
状態 特許登録済
技術分野 飼料(2)(一般) 食品の着色及び栄養改善 微生物、その培養処理
主要キーワード スイートバジル 植物由来物 ツルムラサキ ルッコラ 羊かん 汁濃縮液 難消化性糖類 ビフィズス菌増殖促進効果
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

広範囲ビフィズス菌に対して高い増殖促進効果を有する新規ビフィズス菌増殖促進剤、およびこれを含有する飲食品、ならびにこれらを用いてビフィズス菌を増殖させる方法を提供する。

解決手段

スイートバジルオレガノトウガラシニガウリカキキク白体菜、ミズナ、ルッコラオカヒジキスカンポ、ソバツルムラサキおよびトウミョウからなる群から選択される1種または2種以上を含有するビフィズス菌増殖促進剤、およびこれを含有する飲食品、ならびにこれらを用いてビフィズス菌を増殖させる方法が提供される。

概要

背景

人の腸内には数多くの細菌が生息し、いわゆる腸内細菌叢を形成している。これらの中で、ビフィドバクテリウム属細菌ビフィズス菌)は、下痢症便秘症、日和見菌や病原微生物感染の予防、治療効果や、腸内の有害細菌の増殖抑制作用ビタミンB群の産生、乳糖の分解による消化吸収の促進などから、栄養学的にも細菌学的にも腸内の有用細菌であることが知られている。また、最近では宿主腸管免疫系への作用、アレルギー改善作用が注目され、健康維持、改善への効果が期待されている。一方、大腸菌クロストリジウム属細菌などは、アンモニアインドールフェノール類などの腐敗産物や、細菌毒素発癌物質を産生し、下痢症、便秘症、大腸癌動脈硬化高血圧肝臓障害などの原因となっていると考えられ、有害細菌と考えられている。従って、人が健康を維持、改善するには腸内細菌叢をビフィズス菌に代表される有用細菌を優勢に維持することが重要である。
ビフィズス菌の増殖を促進する物質については、従来よりいくつかの物質が研究され、報告されている。例えば、フラクトオリゴ糖(特許文献1参照)、N−アセチルグルコサミン非特許文献1参照)などの難消化性糖類ニンジン抽出液(非特許文献2参照)、の抽出液(特許文献2参照)、ウコギ科植物溶媒抽出物(特許文献3参照)、ブロッコリーカリフラワーなどの抽出液(特許文献4参照)、ガジュツキジツなどの抽出液(特許文献5参照)、プロピオン酸菌酸性物質(特許文献6参照)、柑橘類抽出物(特許文献7参照)などが知られている。これら既知のビフィズス菌増殖促進物質の多くは、実際の効果が低かったり、腸内細菌に対する選択性が低く、製造方法が煩雑であり、高価であるなどから、必ずしも満足するものではなかった。
一方、近年の分子生物学的手法を応用した微生物同定法進展、例えば16SrRNA領域を利用した定量RTPCR法などにより、人腸管由来ビフィズス菌の種レベルでの同定、定量が可能になり、成人腸管内ではビフィドバクテリウムアドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)、ビフィドバクテリウム・カテニュラータム(Bifidobacterium catenulatum)、ビフィドバクテリウム・シュードカテニュラータム(Bifidobacterium pseudocatenulatum)およびビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)といった菌種が、検出率占有率の面から優勢であることが明らかにされている(非特許文献3参照)。一方で、これらの菌種の全てが必ずしも全ての人の腸に生息しているわけではなく、またその腸内細菌叢に占める占有率も様々であることも分っている。
したがって、これら4菌種の全てに対して高い増殖促進作用を示す物質を見出すことができれば、広範囲の人に対してビフィズス菌増殖促進効果発現が期待できる。しかし、既知のビフィズス菌増殖促進物質については特定の菌種への作用を調べた報告しかなく、成人の腸内優勢ビフィズス菌種である4菌種について詳細に検討した報告はない。そのため、これらの物質が実際に人の腸管内でビフィズス菌を増殖できるかは定かではなく、従って人への効果についても不十分であることが懸念された。
そこで、人の腸管内に生息する種々のビフィズス菌に対して広範囲な増殖促進作用を有し、安価、安全で容易に製造できるビフィズス菌増殖促進剤が求められていた。
特開昭58−201980号公報
特開平1−191680号公報
特開平2−249482号公報
特開平11−266860号公報
特開2000−83654号公報
特開2002−193903号公報
特許第2889270号公報
Pro.Soc.Exp.Biol.Med.,90,219,1955
日本農芸化学会誌,55,499,1981
Appl.Environ.Microbiol., 70(1), 167, 2004

概要

広範囲なビフィズス菌に対して高い増殖促進効果を有する新規なビフィズス菌増殖促進剤、およびこれを含有する飲食品、ならびにこれらを用いてビフィズス菌を増殖させる方法を提供する。スイートバジルオレガノトウガラシニガウリカキキク白体菜、ミズナ、ルッコラオカヒジキスカンポ、ソバツルムラサキおよびトウミョウからなる群から選択される1種または2種以上を含有するビフィズス菌増殖促進剤、およびこれを含有する飲食品、ならびにこれらを用いてビフィズス菌を増殖させる方法が提供される。なし

目的

本発明は、広範囲かつ高いビフィズス菌増殖促進作用を有し、特にビフィドバクテリウム・アドレセンティス、ビフィドバクテリウム・カテニュラータム、ビフィドバクテリウム・シュードカテニュラータムおよびビフィドバクテリウム・ロンガムの4菌種に対して高い増殖促進作用を示す新規なビフィズス菌増殖促進剤およびこれを含有する飲食品、ならびにこれらを用いてビフィズス菌を増殖させる方法を提供することを目的とする。即ち、本発明は、人の腸管に生息する種々のビフィズス菌、特に前記のビフィズス菌4菌種に対して高い増殖促進作用を示す物質を、安全性の高い天然の植物から見出してこれを利用することにより、人にとって有益なビフィズス菌を増殖せしめ、腸内細菌叢を維持、改善する効果を有する新規なビフィズス菌増殖促進剤およびこれを含有する飲食品、ならびにこれらを用いてビフィズス菌を増殖させる方法を提供するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

スイートバジルオレガノトウガラシニガウリカキキク白体菜、ミズナ、ルッコラオカヒジキスカンポ、ソバツルムラサキおよびトウミョウからなる群から選択される1種または2種以上を含有する、ビフィズス菌増殖促進剤

請求項2

スイートバジル、オレガノ、トウガラシ、ニガウリ、カキ、キク、雪白体菜、ミズナ、ルッコラ、オカヒジキ、スカンポ、ソバ、ツルムラサキおよびトウミョウからなる群から選択される2種を含有する、請求項1記載のビフィズス菌増殖促進剤。

請求項3

スイートバジル、ニガウリおよびカキからなる群から選択される2種または3種を含有する、請求項1〜2記載のビフィズス菌増殖促進剤。

請求項4

請求項1〜3記載のビフィズス菌増殖促進剤に、さらに難消化性糖質を含有する、ビフィズス菌増殖促進剤。

請求項5

難消化性糖質が、フラクトオリゴ糖である、請求項4記載のビフィズス菌増殖促進剤。

請求項6

請求項1〜5のいずれか1項に記載のビフィズス菌増殖促進剤を含有する、飲食品

請求項7

請求項1〜5のいずれか1項に記載のビフィズス菌増殖促進剤を含有する、飼料または飼料添加物

請求項8

請求項1〜5のいずれか1項に記載のビフィズス菌増殖促進剤を用いて、ビフィズス菌を増殖させる、方法。

技術分野

0001

本発明は、人の腸管由来の種々のビフィズス菌に対して広い増殖促進効果を有するビフィズス菌増殖促進剤およびこれを含有する飲食品、ならびにこれらを用いてビフィズス菌を増殖させる方法に関する。

背景技術

0002

人の腸内には数多くの細菌が生息し、いわゆる腸内細菌叢を形成している。これらの中で、ビフィドバクテリウム属細菌(ビフィズス菌)は、下痢症便秘症、日和見菌や病原微生物感染の予防、治療効果や、腸内の有害細菌の増殖抑制作用ビタミンB群の産生、乳糖の分解による消化吸収の促進などから、栄養学的にも細菌学的にも腸内の有用細菌であることが知られている。また、最近では宿主腸管免疫系への作用、アレルギー改善作用が注目され、健康維持、改善への効果が期待されている。一方、大腸菌クロストリジウム属細菌などは、アンモニアインドールフェノール類などの腐敗産物や、細菌毒素発癌物質を産生し、下痢症、便秘症、大腸癌動脈硬化高血圧肝臓障害などの原因となっていると考えられ、有害細菌と考えられている。従って、人が健康を維持、改善するには腸内細菌叢をビフィズス菌に代表される有用細菌を優勢に維持することが重要である。
ビフィズス菌の増殖を促進する物質については、従来よりいくつかの物質が研究され、報告されている。例えば、フラクトオリゴ糖(特許文献1参照)、N−アセチルグルコサミン非特許文献1参照)などの難消化性糖類ニンジン抽出液(非特許文献2参照)、の抽出液(特許文献2参照)、ウコギ科植物溶媒抽出物(特許文献3参照)、ブロッコリーカリフラワーなどの抽出液(特許文献4参照)、ガジュツキジツなどの抽出液(特許文献5参照)、プロピオン酸菌酸性物質(特許文献6参照)、柑橘類抽出物(特許文献7参照)などが知られている。これら既知のビフィズス菌増殖促進物質の多くは、実際の効果が低かったり、腸内細菌に対する選択性が低く、製造方法が煩雑であり、高価であるなどから、必ずしも満足するものではなかった。
一方、近年の分子生物学的手法を応用した微生物同定法進展、例えば16SrRNA領域を利用した定量RTPCR法などにより、人腸管由来ビフィズス菌の種レベルでの同定、定量が可能になり、成人腸管内ではビフィドバクテリウムアドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)、ビフィドバクテリウム・カテニュラータム(Bifidobacterium catenulatum)、ビフィドバクテリウム・シュードカテニュラータム(Bifidobacterium pseudocatenulatum)およびビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)といった菌種が、検出率占有率の面から優勢であることが明らかにされている(非特許文献3参照)。一方で、これらの菌種の全てが必ずしも全ての人の腸に生息しているわけではなく、またその腸内細菌叢に占める占有率も様々であることも分っている。
したがって、これら4菌種の全てに対して高い増殖促進作用を示す物質を見出すことができれば、広範囲の人に対してビフィズス菌増殖促進効果発現が期待できる。しかし、既知のビフィズス菌増殖促進物質については特定の菌種への作用を調べた報告しかなく、成人の腸内優勢ビフィズス菌種である4菌種について詳細に検討した報告はない。そのため、これらの物質が実際に人の腸管内でビフィズス菌を増殖できるかは定かではなく、従って人への効果についても不十分であることが懸念された。
そこで、人の腸管内に生息する種々のビフィズス菌に対して広範囲な増殖促進作用を有し、安価、安全で容易に製造できるビフィズス菌増殖促進剤が求められていた。
特開昭58−201980号公報
特開平1−191680号公報
特開平2−249482号公報
特開平11−266860号公報
特開2000−83654号公報
特開2002−193903号公報
特許第2889270号公報
Pro.Soc.Exp.Biol.Med.,90,219,1955
日本農芸化学会誌,55,499,1981
Appl.Environ.Microbiol., 70(1), 167, 2004

発明が解決しようとする課題

0003

本発明は、広範囲かつ高いビフィズス菌増殖促進作用を有し、特にビフィドバクテリウム・アドレセンティス、ビフィドバクテリウム・カテニュラータム、ビフィドバクテリウム・シュードカテニュラータムおよびビフィドバクテリウム・ロンガムの4菌種に対して高い増殖促進作用を示す新規なビフィズス菌増殖促進剤およびこれを含有する飲食品、ならびにこれらを用いてビフィズス菌を増殖させる方法を提供することを目的とする。即ち、本発明は、人の腸管に生息する種々のビフィズス菌、特に前記のビフィズス菌4菌種に対して高い増殖促進作用を示す物質を、安全性の高い天然の植物から見出してこれを利用することにより、人にとって有益なビフィズス菌を増殖せしめ、腸内細菌叢を維持、改善する効果を有する新規なビフィズス菌増殖促進剤およびこれを含有する飲食品、ならびにこれらを用いてビフィズス菌を増殖させる方法を提供するものである。

課題を解決するための手段

0004

本発明者は前記課題を解決する為に、長い食経験があり、安全性が高いと考えられる野菜ハーブなどの天然物を探索源とし、人の腸管に生息する種々のビフィズス菌、特に腸管内優勢ビフィズス菌であるビフィドバクテリウム・アドレセンティス、ビフィドバクテリウム・カテニュラータム、ビフィドバクテリウム・シュードカテニュラータムおよびビフィドバクテリウム・ロンガムの4菌種に対して高い増殖促進作用を有する物質を見出すため、炭素源の存在下における増殖促進作用試験用培地を用いて探索を行った。その結果、スイートバジルオレガノトウガラシニガウリカキキク白体菜(ツマミナ)、ミズナ、ルッコラオカヒジキスカンポ、ソバツルムラサキおよびトウミョウからなる群から選択される1種または2種以上の植物が、炭素源存在下において、人の腸管内優勢ビフィズス菌であるビフィドバクテリウム・アドレセンティス、ビフィドバクテリウム・カテニュラータム、ビフィドバクテリウム・シュードカテニュラータムおよびビフィドバクテリウム・ロンガムの4菌種に対して高いビフィズス菌増殖促進作用を有することを見出した。
さらに本発明者らは、本発明に係わる植物のビフィズス菌増殖促進作用が、対象とするビフィズス菌の菌種、菌株によって異なることに注目し、広範囲なビフィズス菌種に対して高い増殖促進作用を発現し得る植物の組み合わせを見出した。即ち、本発明に係わる植物を、2種以上組み合わせて使用することにより、人の腸管内優勢ビフィズス菌であるビフィドバクテリウム・アドレセンティス、ビフィドバクテリウム・カテニュラータム、ビフィドバクテリウム・シュードカテニュラータムおよびビフィドバクテリウム・ロンガムの4菌種に対して広範囲かつ高い増殖促進作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。

0005

すなわち、本発明は以下の発明を包含するものである。
(1)スイートバジル、オレガノ、トウガラシ、ニガウリ、カキ、キク、雪白体菜、ミズナ、ルッコラ、オカヒジキ、スカンポ、ソバ、ツルムラサキおよびトウミョウからなる群から選択される1種または2種以上を含有するビフィズス菌増殖促進剤。
(2)スイートバジル、オレガノ、トウガラシ、ニガウリ、カキ、キク、雪白体菜、ミズナ、ルッコラ、オカヒジキ、スカンポ、ソバ、ツルムラサキおよびトウミョウからなる群から選択される2種を含有する(1)記載のビフィズス菌増殖促進剤。
(3)スイートバジル、ニガウリおよびカキからなる群から選択される2種または3種を含有する(1)〜(2)記載のビフィズス菌増殖促進剤。
(4)(1)〜(3)記載のビフィズス菌増殖促進剤に、さらに難消化性糖質を含有するビフィズス菌増殖促進剤。
(5)難消化性糖質が、フラクトオリゴ糖である(4)記載のビフィズス菌増殖促進剤。
(6)(1)〜(5)のいずれか1に記載のビフィズス菌増殖促進剤を含有する飲食品。
(7)(1)〜(5)のいずれか1に記載のビフィズス菌増殖促進組成剤を含有する飼料または飼料添加物
(8)(1)〜(5)のいずれか1に記載のビフィズス菌増殖促進剤を用いてビフィズス菌を増殖させる方法

発明の効果

0006

本発明により、広範囲かつ高い増殖促進作用を有するビフィズス菌増殖促進剤を提供することが出来る。特に、人の腸管内における優勢ビフィズス菌種であるビフィドバクテリウム・アドレセンティス、ビフィドバクテリウム・カテニュラータム、ビフィドバクテリウム・シュードカテニュラータムおよびビフィドバクテリウム・ロンガムの4菌種に対して高い増殖促進作用を示す新規なビフィズス菌増殖促進剤を提供することが出来る。即ち、本発明により、安全性の高い天然の植物由来物を有効成分とし、人の腸管に生息する種々のビフィズス菌、特に前記のビフィズス菌4菌種に対して高い増殖促進作用を示す物質を提供することにより、人にとって有益なビフィズス菌を増殖せしめ、腸内細菌叢を維持、改善する効果を有する新規なビフィズス菌増殖促進剤およびこれを含有する飲食品、ならびにこれらを用いてビフィズス菌を増殖させる方法を提供できる。

発明を実施するための最良の形態

0007

本発明のビフィズス菌増殖促進剤は、スイートバジル、オレガノ、トウガラシ、ニガウリ、カキ、キク、雪白体菜、ミズナ、ルッコラ、オカヒジキ、スカンポ、ソバ、ツルムラサキおよびトウミョウなどから得ることができる。具体的には、本発明のビフィズス菌増殖促進剤はこれらの植物から調製物または抽出物として得ることができる。本発明における調製物とは、本発明に係わる植物の破砕物、搾または搾汁濃縮液などをいう。また、破砕物、搾汁または搾汁濃縮液は乾燥させて、粉末状、顆粒状などの形状に加工して利用できる。また、本発明における抽出物とは、方法については特に限定しないが、水またはメタノールエタノールなどの低級アルコールを用いて抽出したものをいう。さらにはこれらの抽出物を有機溶剤カラムクロマトグラフィーなどを用いて分画精製した画分を利用することも出来る。しかし、本発明のビフィズス菌増殖促進剤は、経口摂取され、大腸内で作用することを考慮すると、安全性の面から水および/またはエタノールを用いて抽出することが好ましい。

0008

本発明のビフィズス菌増殖促進剤は、単独で用いても良く、あるいは、前記の群から2種以上組み合わせて用いることも出来る。即ち、スイートバジル、オレガノ、トウガラシ、ニガウリ、カキ、キク、雪白体菜、ミズナ、ルッコラ、オカヒジキ、スカンポ、ソバ、ツルムラサキおよびトウミョウから2種以上を組み合わせて使用することにより、より好適なビフィズス菌増殖促進作用が期待できる。

0009

また、本発明のビフィズス菌増殖促進剤を用いることにより、人の腸管に生息する種々のビフィズス菌、特に、腸管内優勢ビフィズス菌種であるビフィドバクテリウム・アドレセンティス、ビフィドバクテリウム・カテニュラータム、ビフィドバクテリウム・シュードカテニュラータムおよびビフィドバクテリウム・ロンガムの4種に対して高い増殖促進作用が期待できる。
特にスイートバジル、ニガウリおよびカキを組み合わせて使用することにより、人の腸管内における優勢ビフィズス菌種であるビフィドバクテリウム・アドレセンティス、ビフィドバクテリウム・カテニュラータム、ビフィドバクテリウム・シュードカテニュラータムおよびビフィドバクテリウム・ロンガムの4菌種に対して広範囲かつ高い増殖促進作用が期待できる。

0010

また、本発明のビフィズス菌増殖促進剤は、より効果的にビフィズス菌増殖促進作用を発現させるために、さらにビフィズス菌の炭素源として増殖促進をなし得る難消化性糖質を含有するのが好ましい。ここで、ビフィズス菌の炭素源として増殖促進をなし得る難消化性糖質としてはフラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖キシロオリゴ糖イソマルトオリゴ糖ラクチュロースラフィノーススタキオースマルトトリオース、セアンロースシクロデキストリンコンニャクマンナンおよびN-アセチルグルコサミンなどを用いることが出来る。

0011

さらに、本発明のビフィズス菌増殖促進剤は、ビフィズス菌、乳酸菌など、人に有用な菌として知られている種々の菌と共に使用することが出来る。好ましくは、ビフィドバクテリウム・アドレセンティス、ビフィドバクテリウム・カテニュラータム、ビフィドバクテリウム・シュードカテニュラータムおよびビフィドバクテリウム・ロンガムなどと共に用いることにより、腸管内での更なるビフィズス菌増殖促進効果が期待できる。
また、本発明の飲食品としては、チョコレートビスケットスナックキャンデー錠菓ガムグミゼリー羊かんアイスクリームシャーベット、飲料、乳製品パンソーセージおよびハムなどがあげられる。

0012

なお、本発明のビフィズス菌増殖促進剤を含有することを特徴とする飲食品、飼料または飼料添加物に含まれるビフィズス菌増殖促進剤の添加量としては、効能・効果、呈味性嗜好性およびコストなどを案し、最終製品の形態によって適宜配合すればよい。

0013

以下に実施例を記載するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。

0014

植物抽出物の調製
野菜もしくは生薬水洗いした後、-80℃もしくは液体窒素中で凍結し、凍結乾燥した。凍結乾燥したサンプルを粉砕した後、1gを量り取り20mlのエタノールに懸濁させた。これを遮光下、室温で振とうしながら3日間抽出した後、3500回転で30分間遠心分離し、上清を分離した。抽出上清をロータリーエバポレーターを用いて濃縮した後、濃縮物回収しエタノール1mlに再度溶解させ、植物抽出物とした。この様にして、合計177種類の植物抽出物を得た。

0015

ビフィズス菌増殖促進作用評価試験
試験菌株として、Bifidobacterium(以下Bif.と記載) adolescentisATCC17503、Bif. adolescentis ATCC 15704、Bif. adolescentis ATCC 15705、Bif. adolescentis ATCC15706、Bif. catenulatum ATCC 27539、Bif. pseudocatenulatum DSM20438およびBif. longum ATCC 15707を各々GAMブイヨン培地(日水製薬)に植菌し、37℃で20時間、嫌気的(H2:10%、CO2:10%、N2:80%)に培養した後、GAMブイヨン培地を対照として600nmの吸光度を測定し、吸光度に250を乗じた値を希釈倍率としてGAMブイヨン培地を用いて希釈し、前培養液とした。
試験培地の組成は、Trypticase Peptone(BBL)0.4%、Phytone Peptone(BBL)0.15%、Yeast Extract(Difco)0.25%、K2HPO4 0.2%、KH2PO4 0.3%、MgCl2・6H2O 0.025%、L-cystein・HCl・H2O 0.028%、FeSO4・7H2O 0.0005%、Sodium Ascorbate 0.5%およびFructooligosaccharide(メイオリゴ-P、明治製菓)0.5%であり、Sodium AscorbateおよびFructooligosaccharide以外の成分を121℃、15分間加熱滅菌処理した後、0.2μmフィルター滅菌したSodium AscorbateおよびFructooligosaccharideを添加した。なお、培地中のFructooligosaccharideは炭素源して添加するものである。
前記試験培地に実施例1で得た植物抽出物0.1%及び前記のビフィズス菌前培養液1%を添加し、嫌気的に37℃、12〜20時間培養した後、培養液の吸光度(600nm)を測定した。対照として、1)前記の植物抽出物の代わりにエタノールを試験培地に加えた以外は前記と同様にしたもの、2)前記の前培養液の代わりにGAMブイヨン培地を試験培地に加えた以外は前記と同様にしたもの、3)前記の植物抽出物及び前培養液の代わりにエタノール及びGAMブイヨン培地を加え、前記と同様にしたものを各々調製し、培養液の吸光度(600nm)を測定した。
上記の培養液の測定結果から、各々の植物抽出サンプルについての試験菌株に対する増殖促進率を算出した。
増殖促進率(%)={(ODS − ODB2)/ (ODB1 − ODB3)}× 100
ODS:植物抽出物添加試験培養液の吸光度(600nm)
ODB1:対照1)の吸光度
ODB2:対照2)の吸光度
ODB3:対照3)の吸光度
増殖促進作用の判定は、増殖促進率200%以上を非常に強い効果あり(+++)、150%以上200%未満を強い効果あり(++)、130%以上150%未満を効果あり(+)、110%以上130%未満を弱い効果あり(±)、110%未満を効果なし(−)とした。
試験の結果を、表1に示す(抜粋)。本発明の植物抽出物は人の腸管優勢ビフィズス菌4菌種に対して広範囲な増殖促進作用を示した。

0016

1)試験菌株1:Bif.adolescentisATCC15703、2:Bif.adolescentis ATCC 15704、3:Bif.adolescentis ATCC 15705、4:Bif.adolescentis ATCC 15706、5:Bif.catenulatum ATCC 27539、6:Bif.pseudocatenulatum DSM20438、7:Bif.longum ATCC 15707

0017

植物抽出物の組み合わせによるビフィズス菌増殖促進作用の効果
実施例1で得た植物抽出物の組み合わせによるビフィズス菌増殖促進作用を調べた。植物抽出物は、スイートバジル、ニガウリおよびカキを各々組み合わせ、各0.1%となるように試験培地に添加した。試験菌株、試験培地、培養条件などは実施例2と同様に行った。
試験の結果を表2に示した。本発明の植物抽出物を組み合わせることにより、より広範囲で、かつ高いビフィズス菌増殖促進効果が示された。

0018

0019

本発明の植物抽出物(スイートバジル抽出物)、フラクトオリゴ糖の一成分である結晶性ケストース(メイオリゴCR、明治製菓)およびビフィズス菌を組み合わせ、機能性錠菓を製造した。

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