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技術 植物育成情報の提供方法

出願人 パナソニック電工株式会社
発明者 藤山広光
出願日 2005年5月31日 (15年5ヶ月経過) 出願番号 2005-160310
公開日 2006年12月14日 (13年11ヶ月経過) 公開番号 2006-333744
状態 特許登録済
技術分野 植物の栽培
主要キーワード 想定期間 社会貢献度 凹平面 成長具合 入出力用ポート 低温制御 水分量センサ 支柱立て
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2006年12月14日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

植物育成の知識が不足している一般人にとっても希望する育成結果が失敗なく得られる植物育成情報提供方法を提供することにある。

解決手段

管理用サーバー4は、顧客A側からネットワークNTを通じて育成対象の植物及び希望育成結果に対応する情報要求があると、植物育成基本データを格納しているデータベースから当該植物の植物育成基本データを検索し、この検索された植物育成基本データから希望育成結果に対応した当該植物の育成のための植物育成情報を作成して、該情報を当該顧客AにネットワークINTを通じて提示する。

概要

背景

太古から植物は、厳しい自然界の気象変化や他の動植物の振る舞いに対して適応し生きてきた。またこの外的要因は、ときには種の絶滅などへも作用したが、その度にそれに耐え得る新種が生まれることとなり、現在まで多種多様の植物が生まれてきた。そうして植物は、姿形また適合する成育条件の違いなど多様な品種を持つこととなり、その内部においても多彩な外的要因に対処でき得るよう多様な遺伝子情報を持つこととなった。

野菜花卉類は古くから人類によって栽培されており、その栽培方法年代と共に様々に変化してきている。古くは、植物の育成の手助けをするというもので、土地選定周り雑草の処理や害虫の処理、水管理などが主であった。

現在はこれに積極的に植物の育成を促進するための、肥料の管理、温度管理光管理などが加わり、広大作物からハウス栽培一貫大量生産植物工場へと移り変わってきている。

このハウス栽培や植物工場において生産される植物は、古くから栽培されその育成方法や条件がある程度明らかになっているもので、更に前記生産方法に適した品種に限られてきている。或いは品種改良などによって同生産方法に適した品種を作り出してきている。

これに加え人間の欲求は、花卉類であれば「もっと色合いの良いもの、形の良いもの、珍しいもの等」、野菜であれば「もっと美味しいもの、大きいもの、収穫量の多いもの等」と、現状に満足することなく次々と現れてくる。

これらを満足させていくため、更に新しい品種改良を進めたり、新しい育成方法を開発したりする必要性がでてきている。しかしながらこれらの開発に当たっては、多数のサンプルと広大な土地、精密な制御管理技術、更に長い期間が必要であり、コスト負担は多大なものがある。このためこれを行っているのは、各地の農業試験所や大学の研究機関などの非営利機関が主であり、営利目的である民間では非常に限られた分野でしか行われていないのが実情である。また前記農業試験所や大学においても、学術的興味のあるテーマがあっても、差し当たっての注目性のあるもの、社会貢献度の大きいもの、速効性のあるものから行うこととなり、実際の開発は同様に限られた分野や限られた方式が対象となっている。

一方、農業分野における大量生産(高効率生産)や高付加価値生産の手段は、品種改良などによる種子レベルでの情報操作と、育成段階での様々な環境条件制御である。

前者は、交配技術や遺伝子組み替えなどの高度な技術分野として確立され、現在も新種の植物がどんどん生み出されている。

後者は、気温地温湿度・水分量・炭酸ガス濃度・光の強さ・光の波長・光のリズムなどを機械的に制御し自然界で起こるマイナス育成条件を省き、安定的な育成栽培を行うものである。

これはハウス栽培や植物工場などで、特定の作物や花卉類において絞り込んだ条件のもとで行われており、研究室で準備された育成条件をもとに、各育成条件を電気的に制御できるようにし、更にインターネット等を介し遠隔地から集中的に制御する方式も試みられつつある(例えば特許文献1)。
特開平10−191787号(図1、段落番号0037)

概要

植物育成の知識が不足している一般人にとっても希望する育成結果が失敗なく得られる植物育成情報提供方法を提供することにある。管理用サーバー4は、顧客A側からネットワークNTを通じて育成対象の植物及び希望育成結果に対応する情報要求があると、植物育成基本データを格納しているデータベースから当該植物の植物育成基本データを検索し、この検索された植物育成基本データから希望育成結果に対応した当該植物の育成のための植物育成情報を作成して、該情報を当該顧客AにネットワークINTを通じて提示する。

目的

本発明は、上述の点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは植物育成の知識が不足している一般人にとっても希望する育成結果が失敗なく得られる植物育成情報の提供方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
4件

この技術が所属する分野

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請求項1

育成植物植え付けベース部を備えた育成用閉空間を有するとともに育成用閉空間の環境や施肥を制御する制御機器付設した植物育成装置と、前記制御機器の制御情報植物育成作業に関する情報を含む植物育成情報の受信や前記育成閉空間の環境の情報や植物育成状態の情報をネットワーク上に発信する情報授受機器とを備えた顧客側の植物育成設備と、ネットワーク及び前記植物育成設備との間で情報の授受を行う事業者側管理用サーバーとで構成され、前記管理用サーバーから前記ネットワークを通じて与えられる前記植物育成情報に基づいて前記植物育成設備で植物育成者への育成作業情報の提示と前記制御機器の制御を行うとともに前記植物育成装置の環境情報を前記植物育成設備から前記ネットワークを介して前記管理用サーバーへ伝達する植物育成システムに用いられ、前記管理用サーバーでは、当該顧客側からネットワークを通じて育成対象の植物及び希望育成結果に対応する情報要求があると、植物育成基本データを格納しているデータベースから当該植物の植物育成基本データを検索し、この検索された植物育成基本データから希望育成結果に対応した当該植物の育成のための植物育成情報を当該顧客にネットワークを通じて提示することを特徴とする植物育成情報の提供方法

請求項2

前記顧客に提示される前記植物育成情報は、同じ希望育成結果に対して種付けから育成終了までの育成作業又は前記制御機器の制御内容の少なくとも一方が異なる複数の選択肢を持つ情報であることを特徴とする請求項1記載の植物育成情報の提供方法。

請求項3

前記各植物育成情報には、前記複数の選択肢から選択する際に判断材料となる前記希望育成結果に対する情報要求以外の評価情報選択判断材料として付していることを特徴とする請求項2記載の植物育成情報の提供方法。

請求項4

前記植物育成情報は、植物育成設備のセッティングから植物育成終了までの育成作業スケジュールに沿って、作業項目及びその内容を記述した作用情報並びに前記制御機器の制御情報からなる時系列的な情報であって、顧客側で提示した植物育成情報が採用されると、前記管理用サーバは前記ネットワークを通じて当該植物育成情報を前記植物育成設備へ提供するとともに、前記ネットワークを通じて前記顧客側から植物の成育状態を示す結果情報に基づいて育成作業スケジュールの修正を行い、この修正された植物育成情報の更新情報を前記植物育成設備へ前記ネットワークを通じて送信することを特徴とする請求項1乃至3の何れか記載の植物育成情報の提供方法。

請求項5

短日収穫に対応した前記植物育成情報には、短日処理の前記期日前に草丈具合の確認する作業項目を有する作業情報を含み、前記管理用サーバは前記ネットワークを通じて顧客側から送られてくる草丈の具合を示す結果情報に基づいて、前記育成作業スケジュールの修正を行った植物育成情報を作成して前記植物育成設備へ送信することを特徴とする請求項4記載の植物育成情報の提供方法。

請求項6

所定の草丈で開花させる草花の育成に対応した前記植物育成情報には、成長度合いに合わせた節間の長さを所定期日で監視する作業項目を有する作業情報を含み、前記管理用サーバは前記ネットワークを通じて顧客側から送られてくる前記節間の長さを示す結果情報に基づいて、植物育成装置内の環境温度や、照明を変化させる制御目標値を修正した制御情報、若しくは作業項目を有する作業情報を含む植物育成情報を作成して前記植物育成設備へ送信することを特徴とする請求項4記載の植物育成情報の提供方法。

請求項7

所定期日の収穫に対応した前記植物育成植物には、草丈や葉の分化速度の確認を花芽形成前に随時行う作業項目を有する作業情報を含み、前記管理用サーバは前記ネットワークを通じて顧客側から送られてくる確認結果からなる結果情報に基づいて、植物育成装置内の温度、照明の光量、培地の水分量の少なくとも何れかの制御目標値を修正した制御情報を含む植物育成情報を作成して前記植物育成設備へ送信することを特徴とする請求項4記載の植物育成情報の提供方法。

技術分野

0001

本発明は、植物育成情報の提供方法

背景技術

0002

太古から植物は、厳しい自然界の気象変化や他の動植物の振る舞いに対して適応し生きてきた。またこの外的要因は、ときには種の絶滅などへも作用したが、その度にそれに耐え得る新種が生まれることとなり、現在まで多種多様の植物が生まれてきた。そうして植物は、姿形また適合する成育条件の違いなど多様な品種を持つこととなり、その内部においても多彩な外的要因に対処でき得るよう多様な遺伝子情報を持つこととなった。

0003

野菜花卉類は古くから人類によって栽培されており、その栽培方法年代と共に様々に変化してきている。古くは、植物の育成の手助けをするというもので、土地選定周り雑草の処理や害虫の処理、水管理などが主であった。

0004

現在はこれに積極的に植物の育成を促進するための、肥料の管理、温度管理光管理などが加わり、広大作物からハウス栽培一貫大量生産植物工場へと移り変わってきている。

0005

このハウス栽培や植物工場において生産される植物は、古くから栽培されその育成方法や条件がある程度明らかになっているもので、更に前記生産方法に適した品種に限られてきている。或いは品種改良などによって同生産方法に適した品種を作り出してきている。

0006

これに加え人間の欲求は、花卉類であれば「もっと色合いの良いもの、形の良いもの、珍しいもの等」、野菜であれば「もっと美味しいもの、大きいもの、収穫量の多いもの等」と、現状に満足することなく次々と現れてくる。

0007

これらを満足させていくため、更に新しい品種改良を進めたり、新しい育成方法を開発したりする必要性がでてきている。しかしながらこれらの開発に当たっては、多数のサンプルと広大な土地、精密な制御管理技術、更に長い期間が必要であり、コスト負担は多大なものがある。このためこれを行っているのは、各地の農業試験所や大学の研究機関などの非営利機関が主であり、営利目的である民間では非常に限られた分野でしか行われていないのが実情である。また前記農業試験所や大学においても、学術的興味のあるテーマがあっても、差し当たっての注目性のあるもの、社会貢献度の大きいもの、速効性のあるものから行うこととなり、実際の開発は同様に限られた分野や限られた方式が対象となっている。

0008

一方、農業分野における大量生産(高効率生産)や高付加価値生産の手段は、品種改良などによる種子レベルでの情報操作と、育成段階での様々な環境条件制御である。

0009

前者は、交配技術や遺伝子組み替えなどの高度な技術分野として確立され、現在も新種の植物がどんどん生み出されている。

0010

後者は、気温地温湿度・水分量・炭酸ガス濃度・光の強さ・光の波長・光のリズムなどを機械的に制御し自然界で起こるマイナス育成条件を省き、安定的な育成栽培を行うものである。

0011

これはハウス栽培や植物工場などで、特定の作物や花卉類において絞り込んだ条件のもとで行われており、研究室で準備された育成条件をもとに、各育成条件を電気的に制御できるようにし、更にインターネット等を介し遠隔地から集中的に制御する方式も試みられつつある(例えば特許文献1)。
特開平10−191787号(図1段落番号0037)

発明が解決しようとする課題

0012

ところで、上述の特許文献1に開示されている植物栽培システムは、植物栽培装置に対して遠隔から環境制御液肥料の供給量の制御を時系列的に自動的に行うものであるが、植物栽培装置側で単に育成対象の植物育成情報を中央管理装置に与えると、中央管理装置側で予め記憶している当該植物の生育情報読み出して植物栽培装置側へ送り生育情報に含まれる制御データと、植物栽培装置側の検知手段の検知情報に基づいてフィードバック的に自動的に制御を行うものである。

0013

このようなシステムでは、植物の育成過程で必要とする作業に対する適時なアドバイスを与えるようになっていないため、植物の個体差に対応して適切な植物育成を行うことができず、また自動制御に任せるため、植物個体差に起因する育成状態を把握できない一般人にとって、かえって植物育成の失敗に繋がるという遅れがあった。

0014

つまり、大量生産に適した植物の栽培にはふさわしいものの、植物育成の過程を楽しむという一般人向けではなかった。

0015

一方、植物育成において、希望する育成結果開花時期収穫時期等)が得られるように調整するのは専門的な知識を有さない一般人には難しく、簡単に希望する育成結果が得られる方法等が希求されていた。

0016

本発明は、上述の点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは植物育成の知識が不足している一般人にとっても希望する育成結果が失敗なく得られる植物育成情報の提供方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0017

上述の目的を達成するために、請求項1の発明では、育成植物植え付けベース部を備えた育成用閉空間を有するとともに育成用閉空間の環境や施肥を制御する制御機器付設した植物育成装置と、前記制御機器の制御情報や植物育成作業に関する情報を含む植物育成情報の受信や前記育成閉空間の環境の情報や植物育成状態の情報をネットワーク上に発信する情報授受機器とを備えた顧客側の植物育成設備と、ネットワーク及び前記植物育成設備との間で情報の授受を行う事業者側管理用サーバーとで構成され、前記管理用サーバーから前記ネットワークを通じて与えられる前記植物育成情報に基づいて前記植物育成設備で植物育成者への育成作業情報の提示と前記制御機器の制御を行うとともに前記植物育成装置の環境情報を前記植物育成設備から前記ネットワークを介して前記管理用サーバーへ伝達する植物育成システムに用いられ、前記管理用サーバーでは、当該顧客側からネットワークを通じて育成対象の植物及び希望育成結果に対応する情報要求があると、植物育成基本データを格納しているデータベースから当該植物の植物育成基本データを検索し、この検索された植物育成基本データから希望育成結果に対応した当該植物の育成のための植物育成情報を当該顧客にネットワークを通じて提示することを特徴とする。

0018

請求項1の発明によれば、顧客側から育成対象となる植物と希望する育成結果が与えられると、自動的に当該植物の育成のための植物育成情報を当該顧客に提供することができ、そのため植物育成者である顧客に特別な植物育成の知識がなくても、植物育成情報に従って希望する育成結果となるように植物育成を行うことで、植物育成のための知識が不足している一般人でも、失敗なく希望育成結果が得られ、しかも管理用サーバーでは植物育成基本データを格納しているデータベースから当該植物の植物育成基本データを検索し、この検索された植物育成基本データから希望育成結果に対応した当該植物の育成のための植物育成情報を当該顧客にネットワークを通じて提示するので、育成希望内容に夫々に対応した多数の植物育成情報を予め保持する必要がなく、また多数の植物育成情報を個々に検索する処理の負担が無くなる。

0019

請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記顧客に提示される前記植物育成情報は、同じ希望育成結果に対して種付けから育成終了までの育成作業又は前記制御機器の制御内容の少なくとも一方が異なる複数の選択肢を持つ情報であることを特徴とする。

0020

請求項2の発明によれば、同じ希望育成結果が得られる複数の植物育成情報から、顧客側の育成条件に近い植物育成情報を選択することができる。

0021

請求項3の発明では、請求項2の発明において、前記各植物育成情報には、前記複数の選択肢から選択する際に判断材料となる前記希望育成結果に対する情報要求以外の評価情報選択判断材料として付していることを特徴とする。

0022

請求項3の発明によれば、顧客側で植物育成情報を選択する際に、評価情報によって選択の判断が可能となり、植物育成に対する知識が不足している場合にあっても、選択が容易となる。

0023

請求項4の発明では、請求項1乃至3の何れかの発明において、前記植物育成情報は、植物育成設備のセッティングから植物育成終了までの育成作業スケジュールに沿って、作業項目及びその内容を記述した作用情報並びに前記制御機器の制御情報からなる時系列的な情報であって、顧客側で提示した植物育成情報が採用されると、前記管理用サーバは前記ネットワークを通じて当該植物育成情報を前記植物育成設備へ提供するとともに、前記ネットワークを通じて前記顧客側から植物の成育状態を示す結果情報に基づいて育成作業スケジュールの修正を行い、この修正された植物育成情報の更新情報を前記植物育成設備へ前記ネットワークを通じて送信することを特徴とする。

0024

請求項4の発明によれば、作業項目とその内容からなる作業情報や制御機器の制御情報からなる植物育成情報を育成作業スケジュールに沿って顧客側に提供されることで、顧客側の植物育成設備の制御機器が自動的に制御され、同時に顧客が植物育成情報に基づいて育成作業を行うだけで、顧客に植物育成の知識が不足していても最適な植物育成が可能となり、特に顧客側からの結果情報に基づいて育成作業スケジュールが修正された植物育成情報を顧客側に提供することで、植物個体のばらつきや育成環境のばらつき等を吸収して最終的に希望育成結果が得られる植物育成を可能とする。

0025

請求項5の発明では、請求項4の発明において、短日収穫に対応した前記植物育成情報には、短日処理の前記期日前に草丈具合の確認する作業項目を有する作業情報を含み、前記管理用サーバは前記ネットワークを通じて顧客側から送られてくる草丈の具合を示す結果情報に基づいて、前記育成作業スケジュールの修正を行った植物育成情報を作成して前記植物育成設備へ送信することを特徴とする。

0026

請求項5の発明によれば、顧客は、植物育成情報の育成作業スケジュールに沿った作業項目に基づいて草丈の具合の確認とその情報を管理用サーバへ送る手間だけで、実際の育成状況に応じて修正された植物育成情報を得ることができ、またその修正された植物育成情報に基づいた育成を行うだけで、希望した豆科植物の短日収穫が叶えられる。

0027

請求項6の発明では、請求項4の発明において、所定の草丈で開花させる草花の育成に対応した前記植物育成情報には、成長度合いに合わせた節間の長さを所定期日で監視する作業項目を有する作業情報を含み、前記管理用サーバは前記ネットワークを通じて顧客側から送られてくる前記節間の長さを示す結果情報に基づいて、植物育成装置内の環境温度制御目標値を修正した制御情報や、植物育成装置内の照明を変化させる制御目標値を修正した制御情報、若しくは照明を変化させる作業項目を有する作業情報を含む植物育成情報を作成して前記植物育成設備へ送信することを特徴とする。

0028

請求項6の発明によれば、顧客は、植物育成情報の育成作業スケジュールに沿った作業項目に基づいて節間の長さの監視と、その情報を管理用サーバへ送る手間だけで、実際の育成状況に応じて修正された制御情報や作業情報を含む植物育成情報を得ることができ、その結果修正された制御情報に基づいた植物育成装置内の環境制御に加え、顧客が修正された作業項目を実行するだけで、希望した所定の草丈で開花させることが叶えられる。

0029

請求項7の発明では、請求項4の発明において、所定期日の収穫に対応した前記植物育成植物には、草丈や葉の分化速度の確認を花芽形成前に随時行う作業項目を有する作業情報を含み、前記管理用サーバは前記ネットワークを通じて顧客側から送られてくる確認結果からなる結果情報に基づいて、植物育成装置内の温度、照明の光量、培地の水分量の少なくとも何れかの制御目標値を修正した制御情報を含む植物育成情報を作成して前記植物育成設備へ送信することを特徴とする。

0030

請求項7の発明によれば、顧客は、植物育成情報の育成作業スケジュールに沿った作業項目に基づいて花芽形成前に草丈や葉の分化速度の確認を行う手間だけで、実際の育成状況に応じて修正された制御情報を含む植物育成情報を得ることができ、その結果修正された制御情報に基づいた植物育成装置内の環境や培地の水分量等を自動的にされることで、希望した所定期日に収穫することが叶えられる。

発明の効果

0031

本発明は、顧客側から育成対象となる植物と希望する育成結果のが与えられると、自動的に当該植物の育成のための植物育成情報を当該顧客に提供することができ、そのため植物育成者である顧客に特別な植物育成の知識がなくても、植物育成情報に従って植物育成を行うことで、植物育成のための知識が不足している一般人でも、失敗なく希望育成結果が得られるという効果がある。

発明を実施するための最良の形態

0032

以下本発明を実施形態により詳説する。

0033

図1は本発明を用いた植物育成システムの実施形態の構成を示しており、該植物育成システムは、植物育成者である顧客A側には、様々な植物を育成するための植物育成装置1が屋内或いは屋外に設置される。植物育成装置1は、育成植物を植え付けるベース部を備えた育成用閉空間を有するとともに、該育成用閉空間の様々な環境条件や施肥条件を制御するための後述する各種制御機器及び環境検知センサー施肥状態を検知するセンサー等各種のセンサーを有し、隣接(或いは内包)された制御ユニット2に接続される。制御ユニット2は、外部情報用の入出力部(入出力用ポート)を有し、情報表示手段と情報入力操作手段とを兼ねた例えばパソコン3からなる情報授受用装置を通じてインターネットのようなネットワークINTに接続され、このネットワークINTを介して事業者B側に設置されている管理用サーバー4との間で情報の授受を行えるようになっている。

0034

ここで植物育成装置1と、制御ユニット2と、パソコン3とで植物育成設備Yが構成され、事業者Bからは植物育成装置1,制御ユニット2及びパソコン3で実行させる当該システムのアプリケーションが顧客Aに販売或いはレンタルされる。勿論必要に応じてパソコン3も販売或いはレンタルされる。

0035

事業者B側の設備は、ネットワークINTに接続されたコンピュータシステムからなる管理用サーバー4により複数の植物育成設備Yとの間で様々な情報のやり取りを行うと共に、植物育成情報の自動作成等や顧客Aの管理を行うことができるようになっている。

0036

植物育成装置1は、実際に育成植物Xを育成する育成用閉空間を構成する構造体からなり、図2に示すようにその一部はガラス或いはアクリルなどの透明なカバー10によって構成され、育成状態の観察や観葉の機能を有する。

0037

さて植物育成設備Yの中核となる植物育成装置1の育成用閉空間を内部に設ける構造体は、前記カバー10と、底部11と、天井部12と、装置本体13との4つのブロックに分かれており、底部11は上面開口の凹平面11aを持つ扁平箱状に形成され、育成植物Xが植え付けられ、該育成植物Xの根を張る部分であるベース部15を設けてある。このベース部15としては、土耕又は水耕などの用途に合わせたタイプが準備提供される。

0038

また装置本体13は、底部11の一端の外側面に内側面下部を沿うように底部11の一端部に立設され、内側面下部に突出させている給水口部16を、底部11の一端部側壁に形成した孔17に貫挿させて凹平面11a内に臨ませ、凹平面11a上のベース15に給水することができるようになっている。

0039

前記カバー10は水平断面形状がコ字状で、その両側片の端部を装置本体13の内側面の両側に当接するようにしてベース15上に配設し、このカバー10と装置本体13とで育成用閉空間の四方周壁を構成している。

0040

そしてカバー10は上述したようにベース15に植え付けた育成植物Xの育成状態の観察や観葉のための観察窓を兼ねるもので、通気孔18を図示するように穿設してある。また天井部12はカバー10及び装置本体13で構成される四方の周壁で囲まれる空間の天井部に被着される。

0041

而して育成用閉空間はカバー10,底部11,天井部12、装置本体13とで囲まれた内部空間により構成される。

0042

さて前記天井部12には、育成植物Xの種類や育成方式に合わせて、植物育成用照明ランプ19が設けられ、また制御機器としてベース15と凹平面11aとの間にベース用ヒーター14を配設したり、或いは空調用として装置本体13内に空調機を、また植物育成用照明ランプ19を調光するための調光器、更に制御機器を時間制御するためのタイムスイッチ、前記の給水口部16を用いた自動給水或いは施肥を行うための自動給水器肥料供給装置、更に気流制御用のファン等の制御機器が育成する植物や育成方式に応じてセットされる。

0043

制御機器として、図3に示すようにファン/ヒーター装置20が装置本体13内にセットされており、装置本体13の側面にはファン/ヒーター装置20のために外気を取り込むための通気孔21を穿設するとともに、内側面には送風用孔22を穿設してある。

0044

また、育成用閉空間内の環境状態を検知するためセンサーとして、ベース温度センサー(土壌用、水中用)、温度センサー湿度センサー照度センサー水分量センサー、炭酸ガスセンサーなどの環境検知用のセンサーが育成植物Xの種類や育成方式に併せてセットされる。

0045

図3の場合には、ベース用温度センサー23をベース15に対応して配設され、また装置本体13内に育成用閉空間内の温度及び湿度を検知するための温度/湿度センサー24を内蔵してあり、この温度/湿度センサー22に対応して装置本体13の前面側に通気孔25を穿設してある。

0046

また装置本体13内にはベース用ヒーター14、ファン/ヒーター装置20、植物育成用照明ランプ19等の制御機器に対する動作指令を送るとともに、その動作状態を示す情報の受信を行う機能を備え、また育成用閉空間内(場合によっては装置外も含む)の環境状態検知用のセンサー、例えばベース用温度センサー23,温度/湿度センサー24等のセンサーと接続され、これらセンサー23,24からの環境の情報を受け取る機能を備えている制御ユニット2を設けてある。勿論制御ユニット2は装置本体13外に設けても良い。

0047

本実施形態の制御ユニット2は、図4に示すようにパソコン3に接続される入/出力ポート30と、事業者B側から提供される植物育成情報に含まれる制御情報から各制御機器Cへの制御信号に変換して送出する機能を有する。

0048

逆に植物育成装置1側の各制御機器Cからの動作状態信号及び環境検知用の各センサーDからの検知情報を、制御結果及び植物育成結果を示す結果情報に変換し、事業者B側へ送信する機能を有する。

0049

またセンサーDからの検知情報が、意図した育成環境にならない場合もある。このため、制御ユニット2は、制御機器Cを動作させる基となっている植物育成情報とセンサーが検知する環境の情報を常に比較して、そのずれを算出し、その算出結果に基づいて再び制御機器Cに制御信号として指令を出すフィードバック制御機能を有する。

0050

尚本実施形態では、肥料や水の外部からの補給や、剪定摘心などの直接的な操作は、顧客Aが行う。

0051

次に植物育成システムを用いて顧客Aが標準的な植物育成を行う流れを説明する。

0052

まず事業者B側は本システムを利用して可能な各種植物のリスト並びに植物育成装置1やその他育成に必要な各種情報を、前記管理用サーバー4により構築したWebサーバー機能40aによって提供されるホームページ掲載し、顧客A側でパソコン3のWebブラウザにより前記ホームページを閲覧することができるようになっている。

0053

そして、顧客Aはこれらの情報をもとに、育成する植物並びに育成方法を決め、植物育成情報と種苗を事業者B側から入手すると共に、植物育成装置1がない場合は同時に植物育成装置1と制御ユニット2の購入或いはレンタル(有料貸与契約を行う
その後、事業者B側は顧客Aの注文及び契約状況に従って、植物育成装置1や制御ユニット2、種苗、その他植物育成に必要とする用品(サプライ品)の発送を行う。

0054

顧客Aは受け取った制御ユニット2を含めた植物育成装置1を受け取ると、ネットワークINTに接続しているパソコン3で本システムのアプリケーションを実行すると、自動的に管理用サーバー4が構築しているWebサーバー機能40aで提供されるホームページにアクセスし、契約者としての認証を受けて契約者用のページログインする。管理用サーバー4には認証用顧客情報及び後述する各植物に対応した標準の植物育成基本データ及び夫々の植物に対応した想定される育成結果を得るための制御情報や作業情報の変更パラメータを予め格納しているデータベース5を備えている。つまり、各種の植物に対応させた多数の育成例に対応した植物育成情報を個々に準備する必要がなく、予め対象となる各育成植物の植物育成基本データと、夫々の育成植物で予測される育成希望内容に対応した制御情報や作業情報の変更パラメータを備えれば良いようにしている。

0055

以下、果実等が育成対象であり、希望育成結果として糖度が高いことが要求された場合について、詳細に説明する。データベース5には、通説又は予め取得した多くの植物育成結果データに基づいて、糖度が高くなる環境条件や該環境条件を実現するための制御情報が備えられている。例えば、生育段階毎に水ストレスを与える等の条件であったり、その実現のための具体的手段として、特定の生育段階にて土壌水分量を高くすることや、生育段階毎の土壌のEC値を変化させる制御情報を変更パラメータとして備えている。従って、希望育成結果が糖度が高いことであった場合には、この変更パラメータを用いて、当該果実に対応した植物育成基本データをカスタマイズして植物育成情報を作成するのである。
尚上記植物育成結果データが多数集まってくれば、育成結果として糖度が高くなった植物育成結果データからその要因となった制御情報を分析して変更パラメータとして備えるようにしても良い。

0056

さて契約者用のページではこれらから育成しようとする植物名や必要事項インプットする初期設定メニューが用意されており、顧客Aはモニタ装置Web画面に表示されるメニューに従って育成しようとする植物名等必要事項をWeb画面から入力する。この入力に応じて管理用サーバー4はWebサーバー機能40aを通じて受け取った育成対象の植物名を植物育成情報作成機能40bに渡す。植物育成情報作成機能40bは当該植物の標準的な植物育成基本データを、データベース5から検索する。

0057

ここで用いる植物育成基本データは植物育成装置1のセッティングから植物育成終了までの育成作業スケジュールに沿って、作業項目とその内容を示す作業情報、植物育成空間の制御する環境制御機器の制御内容や施肥用の制御機器の制御内容を示す制御情報とからなる植物育成情報を時系列的に記述したものである。

0058

そして選択された植物育成基本データに対応する育成対象植物が、開花時期や収穫時期などの育成結果を希望できる植物である場合には、管理用サーバー4はWebサーバー機能40aの働きの下で育成結果の希望を入力するページをパソコンAのモニタ装置のWeb画面上に表示させる。

0059

この表示では、当該植物の育成結果を複数通りの選択肢から選べるように表示される。つまり育成対象植物に対応した希望育成結果に対して種付けから育成終了までの育成作業又は制御機器の制御内容が異なる複数の植物育成情報を基本とした上で、それ以外の評価値情報を付加した選択肢を提示して、顧客がそれらの選択肢から選択できるようになっている。

0060

例えば果実が育成対象であり、希望育成結果として糖度が高い情報要求された場合には、図5で示すようにこの希望育成結果を満たすA〜Cの選択肢があって、Aでは高い糖度を得る確率が高いものの、育成作業がきついことや消費エネルギーが多く、Bでは高い糖度を得る確率がやや低くなるが、育成作業がAの場合に比べてやや楽になり、消費エネルギーもほどほどとなり、更にCでは高い糖度を得る確率がA,Bに比べて低くなるが、育成作業は楽になり、また消費エネルギーも少なくなっている。この図5の例では、育成作業のきつさや、消費エネルギーを、希望する情報要求以外の評価値情報として付加している。

0061

而して顧客は自分にあった内容をA〜Cから選択することで、希望育成結果が得られるような作業情報や制御情報を含むように上述の変更パラメータを用いて植物育成基本データが修正される。

0062

またWeb画面で顧客Aが標準的な時期を選択した場合には、管理用サーバー4はこの情報に植物育成情報作成機能40bに渡し、植物育成基本データに基づいて植物育成情報の作成を開始させる。

0063

図6は植物育成情報の作成に用いる植物育成基本データを模式的に表化したものであって、最上段には種付け日を0として植物育成終了日までと、種付け日に至るまでの日を1日単位区分して0日からの±日数記入した育成作業スケジュール欄Tとしてある(図7に一部拡大した図を示す)。

0064

そして種付け日から植物育成終了日までを植物育成状態の遷移に対応して夫々の状態の期間を時系列的に設定している。例えばメロンが育成対象植物の場合には、左端の項目欄Nに示すように発芽期(1)、幼苗期(2)、成長期(3)、開花(4)、結実(5)、横ネット発生(6)、縦ネット発生(7)、成熟期(8)、収穫・育成終了(9)という各植物育成状態の想定期間を育成作業スケジュールに対応付け割り当てている。育成作業スケジュール欄Tの下方の数字が各植物育成状態(1)〜(9)に対応している。

0065

そしてこれらの植物育成状態に対応した項目Nの欄n1…に示した作業項目と手入れ・操作の内容Mの欄m1…に示した作業内容からなる作業情報とを各植物育成状態の期間の日程に対応して割り付けるようになっており、割り付けを丸印(●又は○)で示している。ここで丸印中●は後述すように作業項目に対する作業実行や作業情報が管理用サーバー4から送信されたことを示し、○はこれらが実行されなかった状態を示す。

0066

また図6<一部拡大した図8を参照>では項目欄o1…に示した制御項目に対応する制御情報としてその制御目標値を各植物育成状態の期間の日程に対応して記述している。

0067

そして上述にように顧客Aからの標準的な育成結果が得られる植物育成情報の要求入力があると、管理用サーバー4の植物育成情報作成機能40bが検索した標準の植物育成基本データからセッティング当日の作業項目とその内容をピックアップして植物育成情報を作成し、その植物育成情報を当該顧客Aのパソコン3に送信する。

0068

尚各顧客Aのパソコン3はISPが提供する接続サービスによりネットワークINTに対して常時接続することで、事業者B側により提供されるアプリケーションにより例えばVPNクライアントとして機能し、管理用サーバー4から植物育成情報の提供を受けることができるようになっている。

0069

さて送られてきた植物育成情報は、パソコン3のモニタ装置にWebブラウザ或いは専用表示アプリケーションによって提供される表示画面で表示される。この情報により植物育成者はその表示を見ることで作業項目と実行しなければならない内容を知ることができる。初日(−1日目)では図9に示すように植物育成設備Yのセッティング(n1)と、養液の準備(n2)、培地準備(n3)、環境設定(n4)等の作業項目とその作業内容(m1)〜(m4)とが記述された植物育成情報が管理用サーバー4で作成されて顧客A側のパソコン3へ送られてくる。この初日では育成は開始されていないため、施肥や環境制御のための制御情報は送られこない。

0070

一方管理用サーバー4では育成作業スケジュールの管理のためのスケジュール管理機能40cを備えており、顧客A毎に育成作業スケジュールの遷移を管理するようになっている。さてスケジュール管理機能40cが当該顧客Aに対応した育成作業スケジュールに沿って次日を計時すると、植物育成情報作成機能40bは種付け(n5)や灌水状態の確認(n6)の作業項目及びその内容(m5)、(m6)を示す作業情報と、植物育成開始に当たり、施肥のための養液量、灌水量、更に照明の光質、照明サイクル、更には植物育成空間の温度等を対応する制御機器に指示する制御情報とからなる植物育成情報を植物育成基本データに基づいて作成して対応する顧客Aのパソコン3へネットワークINTを通じて送信する。

0071

パソコン3では作業情報に対応して作業項目とその内容をモニタ装置で表示させ、一方制御ユニット2に対して制御情報を渡す。これにより顧客Aは当日の作業項目とその内容とを知ることができ、その提示される作業項目の内容を実行すれば良いことになる。一方植物育成装置1では制御ユニット2が制御情報に示される制御目標とセンサーの検知情報とに基づいて対応する制御機器を制御する処理を行い、これにより植物育成状態に適した環境が作り出されるとともに、適量な施肥や灌水が自動的に為されることになる。

0072

このようにして植物育成状態に対応した作業項目及びその内容からなる作業情報n1…と、制御機器の制御情報とからなる植物育成情報を、スケジュール管理機能40bが管理する育成作業スケジュールに沿って植物育成作業機能40bが作成し、対応する顧客Aのパソコン3へネットワークINTを介して送信することで、顧客Aは当日の作業項目とその内容をモニタ装置の表示から知ることができ、一方植物育成装置1の環境制御、施肥量、灌水量が自動制御されることになる。

0073

ところで植物育成過程では、育成状態を実際に確認し、その確認結果に基づいて作業項目のスケジュール繰り上げることが必要となる場合がある。例えば育成植物Xの過半数の発が確認されると、未発芽の育成植物Xを間引きするなどの作業を行う必要があるが、発芽自体は植物固体差などにより発芽時点がずれることになる。そこで発芽期間終了間近の日から、作業項目が発芽確認(n7)であって、その内容(m7)を育成植物Xの例えば過半数が発芽しているかを確認することを顧客Aに求める内容とした作業情報を含む植物育成情報を植物育成情報作成機能40bで作成して送信する期間として所定日数を割り当てている。

0074

そして顧客Aはその送信されてくる期間においてパソコン3のモニタ装置で提示される作業項目(n7)とその内容(m7)に基づいて育成植物Xの状態を観察し、過半数が発芽していることが確認できた場合には作業項目(n8)とその内容に(m8)に呼応し、パソコン3を通じて確認したことを示す情報を結果情報として送るか、或いはネット端末となるPDA、携帯電話機から管理用サーバー4の所定のホープページをアクセスして確認したことを示す結果情報を送る作業を行う。

0075

管理用サーバー4の植物育成情報作成機能40bは確認を示す結果情報が受信されると、それに対応して設定している発芽確認のための期間が途中であっても、発芽確認後の次の作業項目である間引き(n9)とその内容(m9)とからなる作業情報を含む植物育成情報を繰り上げて作成し、翌日から当該顧客Aのパソコン3に送信する。これにより顧客Aは遅延することなく間引きの作業を行い、適正な植物育成を行うことが可能となる。

0076

ところで、顧客Aの何らかの原因で発芽の確認に対応する作業情報を送信する期間の最終日になっても確認を示す結果情報が送られてこなかった場合には、植物育成情報作成機能40bは発芽確認後の次の作業項目である間引き(n9)とその内容(m9)からなる作業情報を含む植物育成情報を作成し、育成作業スケジュールに基づいて翌日から当該顧客Aのパソコン3に送信することで、間引きの遅れを最小限に止めるようにする。

0077

発芽の確認と間引きというように適正な植物育成に必要な作業としては、それ以外に生長確認(n10)と定植(n11)とがある。

0078

そこで間引きに対応する作業情報を送信する期間の終了後若しくは並行して成長の確認という作業項目(n10)とその内容(m10)からなる作業情報を含む植物育成情報を植物育成情報作成機能40bが作成して、育成作業スケジュールに沿って顧客A側のパソコン3へ送信する。

0079

そして顧客Aがパソコン3のモニタ装置で表示される作業項目(n10)とその内容(m10)に沿って作業を行い、次に送られてくる定植という作業項目(n11)及びその内容(n11)に基づいて元気の良い株を所定位置に定植する作業を行い、その作業が終了した時点でパソコン3或いはその他のネット端末を通じて確認したことを示す結果情報を発芽確認の場合と同様に管理用サーバー4へ送ると、植物育成情報作成機能40bは所定期間の途中であっても、定植後の次の作業項目である支柱立て(n12)とその内容(m12)からなる作業情報を含む植物育成情報を繰り上げて作成し、翌日から当該顧客Aのパソコン3に送信する。これにより顧客Aは定植後の作業を遅延することなく行える。

0080

勿論定植の確認を示す結果情報が、前記所定期間終了までなければ、植物育成情報作成機能40bは定植後の次の作業項目である支柱立て(n12)とその内容(m12)からなる作業情報を含む植物育成情報を作成し、育成作業スケジュールに基づいて翌日から当該顧客Aのパソコン3に送信する。

0081

前記の発芽確認や成長具合の確認以外に、作業項目で求めた確認を示す結果情報を受け取ると、確認を求める作業項目の作業情報を含む植物育成情報の変わりに次の作業項目を含む植物育成情報を植物育成情報作成機能40bが作成するその他の事例としては、図10に示すように発芽確認、成長確認以外に初開花の確認(n21)、メロンの場合の縦ネット発生の確認(n29)、横ネット発生の確認(n31)、ネット終了の確認(n33)の場合がある。

0082

またある期間継続されるような育成状態の確認要求、例えばメロンのような果実の場合には図10(a)に示すに結実の確認(n24)というような作業項目に対応した作業情報を含む植物育成情報を結実の想定期間を送る場合、植物育成情報作成機能40bは最初の結実確認を示す結果情報が送られてきても、想定期間が終了するまで、結実の確認要求という作業項目に対応した作業情報を含む植物育成情報を送信し続ける。この場合植物育成情報作成機能40bは想定期間の途中からは結実確認後の次の作業となる雄花の除去(n26)というような作業項目に対応した作業情報も含めた植物育成情報を作成し想定した期間の途中から並行して顧客Aのパソコン3に送信する。

0083

更に図10(b)に示す植物育成終了の確認(n37)の場合には結果情報を受け取ると、植物育成情報作成機能40bは以後植物育成情報の作成送信を停止する。

0084

以上のように本発明の植物育成情報の提供方法を採用した植物育成システムでは、顧客A側に、植物育成装置1の制御機器の制御情報と、植物育成者である顧客Aの為す必要のある作業事項及びその内容からなる作業情報とからなる植物育成情報を、育成作業スケジュールに基づいて時系列的に作成して顧客A側へネットワークINTを通じて提供することで、植物育成装置1の環境、施肥、灌水などを自動的に制御することができる上に、育成作業の知識が少ない一般人の顧客Aでも育成状態に応じて育成作業が行う、しかも植物育成にとって重要な育成状態の確認を示す結果情報から植物育成情報作成機能40bスケジュールを変更する形で最適な植物育成情報を作成提供できるので、失敗のない植物育成結果が得られる。

0085

ところで、上述の植物育成情報は、顧客Aが希望育成結果を予め要求しない標準的な植物育成に対応して作成提供されるものであるが、本実施形態のシステムは、希望育成結果が得られる植物育成情報の提供を顧客A側から要求することもできるようになっている。

0086

つまり育成植物Xの開花時期が希望する時期となる希望育成結果、また野菜等の収穫を目的とする育成植物Xの場合には収穫時期が希望する時期となる希望育成結果に沿って植物育成情報を作成するのである。

0087

次にこの希望育成結果を反映させた植物育成情報を提供するまでの流れを次に説明する。

0088

まず、顧客Aで希望育成結果の選択が為されると、管理用サーバー4はWebサーバー機能40aを通じて受け取った育成対象の植物名を植物育成情報作成機能40bに渡す。植物育成情報作成機能40bは当該植物の植物育成基本データを基に、選択された希望育成結果が得られる育成作業スケジュールを作成して、この育成作業スケジュールに沿って作業情報及び制御情報からなる植物育成情報を図6で示すような表形式に表し、この植物育成情報をWebサーバー機能40aの働きの下で、ネットワークINTを通じて顧客A側のパソコン3に送る。この場合希望育成結果に対して、作業内容、制御内容等が異なる複数の植物育成情報の作成が可能な場合には、これらの植物育成情報を夫々作成してその選択用のページを、ネットワークINTを通じて顧客A側のパソコン3に送って、モニタ装置のWeb画面上に表示させる。モニタ装置のWeb画面上では、希望育成結果に対応した植物育成情報の選択画面が表示され、この選択画面から顧客Aは植物育成情報を自分に合った条件から選択する。ここで選択を容易にするため植物育成情報作成機能40bでは、植物育成基本データ上に記述されている情報を基に、各植物育成情報に対応した選択判断の評価情報、例えば環境制御に要するエネルギー量、作業性、更には果実等では同じ糖度でも果実の大きさの違いなどを示す評価情報を各植物育成情報に付すようになっている。従って顧客Aはこの評価情報を参照することで自分の希望する条件に合った植物育成情報を容易に選択採用することができる。尚評価情報としては所定の育成結果が達成できる確率をも含めても良い。

0089

而してWebサーバー機能40aを通じて選択採用を示す情報を受け取った管理用サーバー4ではこの情報を植物育成情報作成機能40bに渡す。植物育成情報作成機能40bは、選択された植物育成情報をその育成作業スケジュールに沿って顧客A側のパソコン3に上述の標準的な育成結果に対応した植物育成情報の場合と同様に日々作成送信する処理を開始する。

0090

ところで、植物個体によっては育成状態が異なるため、育成植物Xに取って重要な育成状態の確認を要求する作業項目を含む作業情報を、育成作業スケジュールに沿って送り、顧客A側から結果情報を求めるようになっている点では標準的な育成結果に対応した植物育成情報の場合と同様であり、この結果情報に基づいて植物育成情報作成機能40bは作業情報及び制御情報を修正した植物育成情報を作成して顧客A側のパソコン3に送信するのである。従って顧客Aは、修正された植物育成情報に基づいて育成作業を行い、また制御機器Cの制御が自動的に為されることで、顧客Aは植物個体のばらつきや育成環境のばらつきについて特に注意を払わなくても、最終的には希望した育成結果が得られることになる。

0091

ここで、育成植物Xが大豆の場合、ヒマワリの場合、パブリカの場合において植物育成情報の修正が為された事例を示す。

0092

(大豆の短日収穫)
豆科植物である大豆を短日に収穫することが希望育成結果の場合、短日処理の期間と草丈の関係が重要であるため、植物育成情報作成機能40bは、短日処理の期日前に草丈の具合を確認する作業項目を有する作業情報を含んだ植物育成情報を作成する。つまり大豆の短日収穫に初期の育成作業スケジュールでは、種付け日から45日目の日から5〜10日間の短日処理(標準では日長16時間のところ当該処理期間は日長12時間)を想定するが、例えば草勢が強く35日目で草丈が十分に予定の高さを達したことを上述の作業項目に対応した結果情報を得たときに、育成作業スケジュールを急遽短日処理を10日速め、以降42日目に花芽を確認し、収穫までの育成作業スケジュールを10日前倒するように修正した植物育成情報を作成するのである。つまりこの事例では育成作業スケジュールを前倒しする修正を行うことで、十分に生育した大豆を短日収穫するという希望育成結果を達成できるのである。

0093

(ヒマワリの草丈生長
ヒマワリを目的とする草丈で開花させることが希望育成結果である場合、管理用サーバー4の植物育成情報作成機能40aでは、成長度合いに合わせた節間の長さを所定期日で監視する作業項目を有する作業情報を含む植物育成情報を作成するとともに、この作業項目に対応する顧客A側からの結果情報が、長い場合を示すときには植物育成装置1の環境温度を所定の温度よりも低くする制御目標値に制御情報を修正し、逆に短い場合を示すときに逆に所定の温度よりも高くする制御目標値に制御情報を修正する。

0094

また、植物育成装置1内の照明ランプ19については、その種類を替えたり、特定波長補光を行って、赤色光(R)<波長600〜700nm>、遠赤外光(FR)<波長700〜800nm>の光量比を変化させる制御情報及び種類替えの作業項目を含む作業情報を含む植物作成情報を育成作業スケジュールに沿って作成する。この場合(R)/(FR)比は、太陽光の場合には約1.1であり、これより比が大きい場合には矮化傾向を、また小さい場合には徒長傾向に変化するため、顧客A側からの結果情報に基づいて植物育成情報の修正を行う。

0095

(パブリカの成果期日の調整)
パブリカを目的の期日に収穫することが希望育成結果である場合、花芽形成前に予定より早く生長した場合、植物育成装置1内の温度の低温制御や光量低減制御、更に培地の低水分量制御等を必要とするため、植物育成情報作成機能40bでは、草丈や葉の分化速度の確認を花芽形成前に随時行う作業項目を有する作業情報を含む植物育成情報を育成作業スケジュールに沿って作成送信処理を行い、確認結果を示す結果情報が予定の生長具合より早い生長を示す場合には、上述の制御のために制御目標値を修正した制御情報を含む植物育成情報を作成する処理を行う。

0096

これにより生長が早い場合においては、パブリカの成長を一時的に抑制することが可能となり、パブリカの成果期日が希望育成結果通りとなる。

0097

パブリカの場合、特に種付けから苗までの期間は生長速度に植物の個体差が大きく、一定の期日に成果を求める場合には、育成作業スケジュールにおける種まき時期を早くするように標準的な作業情報を修正し、更に苗段階で生長抑制することで成果期日を上述のように調整するための作業情報と、結果情報に基づく制御情報の修正を行うことが効果的である。

0098

尚本実施形態では育成状態の確認は植物育成者である顧客Aの観察により行っているが、育成植物Xを撮像カメラ撮像し、その撮像画像を用いて育成植物Xの育成状態(生育状態)を葉の面積、花の面積等の具合を画像処理により分析し、その分析結果に基づいて自動的に上述の確認作業と同様な結果情報を管理用サーバー4へ転送するようにしても良い。また草、茎などの丈の高さ検出を遮光式の光電スイッチを用いて行うようにしても良い。

0099

また上述の実施形態では、育成作業スケジュールに沿って植物育成情報を管理用サーバー4から植物育成設備Y側に日々送るようになっているが、セッティングから育成終了までの育成作業スケジュールに沿った全ての植物育成情報を初期時に管理用サーバー4から植物育成設備Aのパソコン3へ送り、育成途中の確認結果による修正をパソコン3に搭載しているシステム対応のアプリケーションで自律的に行うようにしても良い。自律的な修正の替わりに、顧客A側から管理用サーバー4に修正要求を行って修正情報を管理用サーバー4からパソコン3へ送らせるようにしても良い。

図面の簡単な説明

0100

本発明方法を用いた植物育成システムの一実施形態のシステム構成図である。
同上に用いる植物育成装置の一部破断せる全体斜視図である。
同上に用いる植物育成装置の分解斜視図である。
同上に用いる制御ユニットの接続関係説明図である。
同上のパソコンのモニタ装置のWeb画面例図である。
同上に用いる植物育成基本データの構成を示し模式図である。
図6の一部拡大且つ省略せる模式図である。
図6の一部拡大且つ省略せる模式図である。
図6の一部拡大且つ省略せる模式図である。
(a),(b)は図5の一部拡大且つ省略せる模式図である。

符号の説明

0101

A 顧客
B事業者
INTネットワーク
Y植物育成設備
1植物育成装置
2制御ユニット
3パソコン
4管理用サーバー
40aWebサーバー機能
40b植物育成情報作成機能
40c スケジュール管理機能

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