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技術 消臭剤組成物

出願人 花王株式会社
発明者 阿部秀幸田中作弥藤井志子
出願日 2006年4月7日 (13年10ヶ月経過) 出願番号 2006-106806
公開日 2006年11月30日 (13年2ヶ月経過) 公開番号 2006-320712
状態 特許登録済
技術分野 空気の消毒,殺菌または脱臭
主要キーワード 消臭剤水溶液 スプレーバ 認知閾値 検知閾値 消臭対象 脂肪酸臭 有機二塩基酸 複合臭
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

脂肪酸類アルデヒド類、たばこ臭等に由来する複合臭を低減させることができ、水系消臭剤の調製も容易であり、かつ人体に触れても安全な消臭剤組成物、及び消臭方法を提供する。

解決手段

特定の構造を有するポリヒドロキシアミン化合物及び/又はその塩(a)、及び両性界面活性剤(b)を含有し、pHが6.0〜9.5である消臭剤組成物、及びそれを用いる消臭方法である。

概要

背景

消臭剤は、芳香剤と共に不快な匂いを和らげるものであり、快適な生活を送る上で重要な部分を担っている。消臭に関する近年のニーズは、強い芳香悪臭マスキングする芳香剤から、微香性又は無香性で臭い自体を消す消臭剤へと変化している。
また、肌に直接触れない衣類は着てもすぐに洗わないという洗濯習慣が増えているが、その一方で洗わない衣類の匂いを気にしている。生活環境における不快な臭いの殆どは複合臭であり、この複合臭に効果的な消臭剤が求められている。

従来、特定の悪臭成分に対する消臭技術は知られているが、複合臭に対して効果的なものは少ない。
例えば、特許文献1には、有機二塩基酸又はその塩により、酢酸イソ吉草酸等の低級脂肪酸類やアンモニアトリメチルアミン等のアミン類等を消臭できることが開示されている。しかしながら、有機二塩基酸又はその塩は、アルデヒド類に対する消臭効果が充分ではない。
特許文献2には、中高年以降に認められる加齢臭原因物質の一つとされるノネナール等の不飽和アルデヒドの消臭について、エタノールアミンを含む消臭剤が有効であることが開示されている。しかしながら、エタノールアミンに関しては脂肪酸臭アミン臭等に対する効果が不明であり、またエタノールアミンは刺激性があり、人体に触れる可能性のある形態での使用には適さない。
また、特許文献3には、トリエタノールアミントリス(ヒドロキシメチルアミノメタン等から選ばれる1種以上を塩として含むアニオン界面活性剤により、低級脂肪酸、アミン類が共存する複合臭を抑制できることが開示されている。しかしながら、このアニオン界面活性剤のアミン塩に関してはアルデヒド類に対する効果が不明であり、水に対する溶解性が悪いものもあるため、消臭剤を調製するには適さない。
かかる状況から、特に脂肪酸類、アルデヒド類等に由来する複合臭を低減させることができ、かつ人体に安全な消臭剤の開発が望まれていた。

特開2001−95907号公報
特開2001−97838号公報
特開2004−49889号公報

概要

脂肪酸類、アルデヒド類、たばこ臭等に由来する複合臭を低減させることができ、水系消臭剤の調製も容易であり、かつ人体に触れても安全な消臭剤組成物、及び消臭方法を提供する。特定の構造を有するポリヒドロキシアミン化合物及び/又はその塩(a)、及び両性界面活性剤(b)を含有し、pHが6.0〜9.5である消臭剤組成物、及びそれを用いる消臭方法である。なし

目的

本発明は、脂肪酸類、アルデヒド類、たばこ臭等に由来する複合臭を低減させることができ、水系消臭剤の調製も容易であり、かつ人体に触れても安全な消臭剤組成物、及び消臭方法を提供することを課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

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請求項1

下記一般式(1)で表されるポリヒドロキシアミン化合物及び/又はその塩(a)、及び両性界面活性剤(b)を含有し、pHが6.0〜9.5である消臭剤組成物。(式中、R1は、水素原子炭素数1〜5のアルキル基、又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示し、R2は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示し、R3及びR4は、炭素数1〜5のアルカンジイル基を示す。R3及びR4は、同一でも異なっていてもよい。)、

請求項2

一般式(1)で表されるポリヒドロキシアミン化合物が、トリス(ヒドロキシメチルアミノメタン、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、及び2−アミノ−2−ヒドロキシエチル−1,3−プロパンジオールから選ばれる1種以上である、請求項1に記載の消臭剤組成物。

請求項3

両性界面活性剤(b)が、下記一般式(2)で表されるアミンオキサイド型両性界面活性剤、及び下記一般式(3)で表されるカルボベタイン型両性界面活性剤から選ばれる1種以上である、請求項1又は2に記載の消臭剤組成物。(式中、R5は、炭素数8〜18の置換又は無置換のアルキル基又はアルケニル基を示し、R6及びR7は、メチル基エチル基、炭素数2又は3のヒドロキシアルキル基を示し、R8は、炭素数2〜5の置換又は無置換のアルカンジイル基を示し、R9は、炭素数1〜5の置換又は無置換のアルカンジイル基を示す。)

請求項4

消臭剤水系消臭剤である請求項1〜3のいずれかに記載の消臭剤組成物。

請求項5

請求項1〜4のいずれかに記載の消臭剤組成物を対象物に付着させ、対象物の臭いを低減させる消臭方法

技術分野

0001

本発明は消臭剤組成物に関し、詳しくは、脂肪酸類アルデヒド類、たばこ臭等に由来する複合臭を低減させることができ、かつ人体に安全な消臭剤組成物、及び消臭方法に関する。

背景技術

0002

消臭剤は、芳香剤と共に不快な匂いを和らげるものであり、快適な生活を送る上で重要な部分を担っている。消臭に関する近年のニーズは、強い芳香悪臭マスキングする芳香剤から、微香性又は無香性で臭い自体を消す消臭剤へと変化している。
また、肌に直接触れない衣類は着てもすぐに洗わないという洗濯習慣が増えているが、その一方で洗わない衣類の匂いを気にしている。生活環境における不快な臭いの殆どは複合臭であり、この複合臭に効果的な消臭剤が求められている。

0003

従来、特定の悪臭成分に対する消臭技術は知られているが、複合臭に対して効果的なものは少ない。
例えば、特許文献1には、有機二塩基酸又はその塩により、酢酸イソ吉草酸等の低級脂肪酸類やアンモニアトリメチルアミン等のアミン類等を消臭できることが開示されている。しかしながら、有機二塩基酸又はその塩は、アルデヒド類に対する消臭効果が充分ではない。
特許文献2には、中高年以降に認められる加齢臭原因物質の一つとされるノネナール等の不飽和アルデヒドの消臭について、エタノールアミンを含む消臭剤が有効であることが開示されている。しかしながら、エタノールアミンに関しては脂肪酸臭アミン臭等に対する効果が不明であり、またエタノールアミンは刺激性があり、人体に触れる可能性のある形態での使用には適さない。
また、特許文献3には、トリエタノールアミントリス(ヒドロキシメチルアミノメタン等から選ばれる1種以上を塩として含むアニオン界面活性剤により、低級脂肪酸、アミン類が共存する複合臭を抑制できることが開示されている。しかしながら、このアニオン界面活性剤のアミン塩に関してはアルデヒド類に対する効果が不明であり、水に対する溶解性が悪いものもあるため、消臭剤を調製するには適さない。
かかる状況から、特に脂肪酸類、アルデヒド類等に由来する複合臭を低減させることができ、かつ人体に安全な消臭剤の開発が望まれていた。

0004

特開2001−95907号公報
特開2001−97838号公報
特開2004−49889号公報

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は、脂肪酸類、アルデヒド類、たばこ臭等に由来する複合臭を低減させることができ、水系消臭剤の調製も容易であり、かつ人体に触れても安全な消臭剤組成物、及び消臭方法を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明者らは、特定のポリヒドロキシアミン類が脂肪酸類やアルデヒド類の消臭に有効であり、両性界面活性剤と併用し、かつpHを中性付近に調整することでアミン類にも効果を発揮でき、しかも人体に対する刺激緩和されることを見出した。
すなわち、本発明は、
(1)下記一般式(1)で表されるポリヒドロキシアミン化合物及び/又はその塩(a)、及び両性界面活性剤(b)を含有し、pHが6.0〜9.5である消臭剤組成物、及び
(2)前記(1)に記載の消臭剤組成物を対象物に付着させ、対象物の臭いを低減させる消臭方法、を提供する。

0007

0008

(式中、R1は、水素原子炭素数1〜5のアルキル基、又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示し、R2は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示し、R3及びR4は、炭素数1〜5のアルカンジイル基を示す。R3及びR4は、同一でも異なっていてもよい。)

発明の効果

0009

本発明の消臭剤組成物は、脂肪酸類、アルデヒド類、アミン類、たばこ臭等に由来する複合臭を消臭でき、水系消臭剤の調製も容易であり、かつ人体に触れても安全である。また、空間や繊維製品等の固体表面に付着した複合臭に対して優れた消臭効果を発揮する。
また、本発明の消臭方法によれば、脂肪酸類、アルデヒド類、アミン類、たばこ臭等に由来する複合臭を簡便かつ効果的に消臭することができる。

発明を実施するための最良の形態

0010

本発明の消臭剤組成物は、下記一般式(1)で表されるポリヒドロキシアミン化合物及び/又はその塩(a)(以下、単に「ポリヒドロキシアミン化合物類(a)」又は「(a)成分」ということがある)、及び両性界面活性剤(b)(以下、「(b)成分」ということがある)を含有し、pHが6.0〜9.5であることを特徴とする。

0011

ポリヒドロキシアミン化合物類(a)
本発明で用いられるポリヒドロキシアミン化合物及び/又はその塩(a)は、下記一般式(1)で表される。

0012

0013

一般式(1)において、R1は、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基、又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示す。
炭素数1〜5のアルキル基は、直鎖又は分岐鎖のいずれであってもよく、例えば、メチル基エチル基、n−プロピル基イソプロピル基、各種ブチル基、各種ペンチル基が挙げられる。また、炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシブチル基等が挙げられる。
R1は、消臭性能及び入手性の観点から、上記の中では水素原子、メチル基、エチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基が好ましく、特に水素原子、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基が好ましい。

0014

R2は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、又は炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基を示す。
炭素数1〜6のアルキル基は、直鎖状、分岐鎖状、環状のいずれであってもよい。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、各種ブチル基、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等が挙げられる。
炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基としては、上記のものが挙げられる。
R2は、消臭性能及び入手性の観点から、上記の中では水素原子、炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシエチル基が好ましく、特に水素原子が好ましい。
R3及びR4は、炭素数1〜5のアルカンジイル基を示す。R3及びR4は、同一でも異なっていてもよい。炭素数1〜5のアルカンジイル基としては、メチレン基エチレン基トリメチレン基プロパン−1,2−ジイル基テトラメチレン基等が好ましく、特にメチレン基が好ましい。

0015

ポリヒドロキシアミン化合物類(a)の具体例としては、例えば、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシエチル−1,3−プロパンジオール、4−アミノ−4−ヒドロキシプロピル−1,7−ヘプタンジオール、2−(N−エチル)アミノ−1,3−プロパンジオール、2−(N−エチル)アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−(N−デシル)アミノ−1,3−プロパンジオール、2−(N−デシル)アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール等、及びそれらと無機酸又は有機酸中和した酸塩が挙げられる。酸としては、塩酸硫酸硝酸リン酸炭酸、炭素数1〜12の脂肪酸、炭素数1〜3のアルキル硫酸から選ばれる1種以上が好ましい。
これらの中では、消臭性能等の観点から、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、2−アミノ−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシエチル−1,3−プロパンジオール、及びそれらと塩酸等の無機酸との塩から選ばれる1種以上が特に好ましい。

0016

一般式(1)で表されるポリヒドロキシアミン化合物を塩酸等の塩として用いる場合は、塩基を添加することによりpHを調整することができる。用いることができる塩基としては、水酸化ナトリウム水酸化カリウム水酸化マグネシウム水酸化カルシウム等の他、モノエタノールアミンジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルエタノールアミンジメチルエタノールアミン等が挙げられる。これらの中では、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。
上記のポリヒドロキシアミン化合物類(a)は、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。なお、ポリヒドロキシアミン化合物類(a)は、常法により製造することができる。

0017

ポリヒドロキシアミン化合物類の含有量は、消臭する悪臭の濃度、使用形態によっても異なるが、通常0.01質量%以上、好ましくは0.01〜90質量%、更に好ましくは0.05〜50質量%、特に好ましくは0.1〜30質量%である。

0018

本発明の消臭剤は、ポリヒドロキシアミン化合物類の単独でも、脂肪酸類、アルデヒド類、アミン類、たばこ臭等に由来する複合臭に対して消臭性能を発揮するが、両性界面活性剤と併用することにより、消臭性能が更に高めることができる。
通常、臭気成分スーツセーターカーテンソファー等の繊維製品等の固体表面に付着するが、両性界面活性剤は、固体表面に付着した臭気成分の揮発を抑制するばかりでなく、消臭成分であるポリヒドロキシアミン化合物類を安定に分散させ、臭気成分との接触を向上させて、消臭性能を更に高めることができる。

0019

両性界面活性剤(b)
本発明に用いられる両性界面活性剤としては、アミンオキサイド型、カルボベタイン型
スルホベタイン型、イミダゾリン型アミドアミン型、アルキルエチレントリアミノ酢酸塩型等が挙げられる。
アミンオキサイド型両性界面活性剤としては、炭素数8〜18の置換又は無置換のアルキル基を有するアルキルジメチルアミンオキサイドアルキルアミドプロピルアミン−N,N−ジメチル−N−オキサイド等が挙げられる。
カルボベタイン型両性界面活性剤としては、炭素数8〜18の置換又は無置換のアルキル基を有するアルキルアミノ酢酸ベタインアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルアミン−N,N−ジメチル−N−酢酸ベタイン等が挙げられる。
スルホベタイン型両性界面活性剤としては、アルキル−N,N−ジメチル−N−エチルスルホン酸塩、ラウリル−N,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩等が挙げられる。イミダゾリン型両性界面活性剤としては、2−アルキル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。アミドアミン型両性界面活性剤としては、N−2−ヒドロキシエチル−N−2−ラウリン酸アミドエチル−β−アラニン、N−2−ヒドロキシエチル−N−2−ヤシ油脂肪酸アミドエチル−β−アラニン等が挙げられる。

0020

これらの中では、下記一般式(2)で表されるアミンオキサイド型両性界面活性剤、及び下記一般式(3)で表されるカルボベタイン型両性界面活性剤から選ばれる1種以上が好ましい。

0021

0022

0023

一般式(2)及び(3)中、R5は、炭素数8〜18の置換又は無置換のアルキル基又はアルケニル基を示し、R6及びR7は、メチル基、エチル基、炭素数2又は3のヒドロキシアルキル基を示し、R8は、炭素数2〜5の置換又は無置換のアルカンジイル基を示し、R9は、炭素数1〜5の置換又は無置換のアルカンジイル基を示す。置換基としては、アルキル基、アミノ基、ハロゲン原子等が挙げられる。
一般式(2)及び(3)中のR5は、好ましくは炭素数10〜16の置換又は無置換のアルキル基又はアルケニル基であり、より好ましくは炭素数10〜16の置換又は無置換のアルキル基である。
より具体的には、一般式(2)で表されるアミンオキサイド型両性界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミンオキサイド、ラウリルアミドプロピルアミン−N,N−ジメチル−N−オキサイド等が挙げられ、一般式(3)で表されるカルボベタイン型両性界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルアミドプロピルアミン−N,N−ジメチル−N−酢酸ベタイン等が挙げられる。

0024

用いられる両性界面活性剤の含有量は、消臭する悪臭の濃度、使用形態によっても異なるが、通常0.001質量%以上、好ましくは0.001〜30質量%、更に好ましくは0.01〜10質量%である。
消臭性能の点から、ポリヒドロキシアミン化合物(a)と両性界面活性剤(b)との配合比率〔(a)/(b)〕(質量比)は、好ましくは10/1〜1/10、より好ましくは8/1〜1/8、更に好ましくは5/1〜1/5、更に好ましくは4/1〜1/4、特に好ましくは3/1〜1/3である。

0025

本発明の消臭剤のpHは6.0〜9.5である。本発明の消臭剤は、pH6.0以上で脂肪酸類やアルデヒド類に対する効果が発現し、またpH9.5以下でアミン類に対する効果が発現する。
脂肪酸類、アルデヒド類、アミン類、たばこ臭等の全てに対する効果、及び皮膚刺激低減の観点から、pHは6.5〜9.5が好ましく、6.8〜9.0が更に好ましい。
一般式(1)で表されるポリヒドロキシアミン化合物のpHは、酸又は塩基を添加することにより調整することができる。用いることができる酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸等の他、酢酸、乳酸コハク酸リンゴ酸クエン酸等が挙げられる。これらの中では、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、炭酸が好ましい。用いることができる塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等の他、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン等が挙げられる。これらの中では、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。

0026

本発明の消臭剤組成物において、前記(a)成分及び(b)成分以外の残部は水とすることができる。使用する水は、蒸留水イオン交換水等からイオン成分を除去したものが好ましい。
また必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で、更に、他の消臭剤、界面活性剤の他に、各種の溶剤多価アルコール類油剤ゲル化剤硫酸ナトリウムやN,N,N−トリメチルグリシン等の塩、pH調整剤酸化防止剤防腐剤、殺菌・抗菌剤香料色素紫外線吸収剤等の他の成分を添加することができる。
溶剤としては、エタノールエチレングリコールプロピレングリコールモノエチル又はモノブチルエーテルジエチレングリコールジプロピレングリコールのモノエチル又はモノブチルエーテル、ベンジルアルコールベンジルオキシエタノールフェノール性化合物エチレンオキシド又はプロピレンオキシド付加物等が挙げられる。
用いることができる多価アルコール類としては、例えば、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ブタンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコール等が挙げられる。これらの中では、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールが好ましい。

0027

本発明の消臭剤組成物の使用形態は、液状、ゲル状、粉状、粒状等の固体状とすることができる。液状の場合には、特にスプレーローション等として、繊維製品や空間、人体、ペット等を消臭対象として用いることができる。本発明の消臭剤組成物は、特に水系消臭剤組成物としてミストタイプのスプレー容器充填し、一回の噴霧量を0.1〜1mlに調整したものが好ましい。使用するスプレー容器としては、トリガースプレー容器直圧あるいは蓄圧型)やディスペンサータイプのポンプスプレー容器等の公知のスプレー容器を用いることができる。
ゲル状、固体状の場合には、人体に部分的に使用するのに適している。また、例えば、紙や不織布等に浸漬、噴霧させて空気清浄器フィルターとして用いる等、据え置き型として使用することもできる。
本発明の消臭剤組成物を用いる消臭方法の対象物は、固体表面を有するものであれば特に制限はない。例えば、カーテン等の布地、スーツ、セーター等の衣類、カーペット、ソファー等の繊維製品、食器ゴミ箱調理台、室内の床、天井、壁等の硬質表面を有する対象物に本発明の消臭剤組成物を付着させ、対象物の臭いを効果的に低減させることができる。特に、繊維製品のような消臭対象の表面積が広い対象物において効果的である。

0028

実施例1
香料による消臭効果の影響を排除するため、表1に示す未賦香配合処方の消臭剤20gを調製した。次に、幅2.8m×奥行き3.5m×高さ2.5mの喫煙室の一方の壁に、10cm×10cmの綿タオルを、床からタオル上辺までの高さが1.8mになるように床に対して垂直に4時間吊るした。その後、表1に示す配合処方の消臭剤0.3gをスプレーバアルでタオル全体に均一になるように噴霧した。噴霧後、約10cm角のバランスディッシュにタオルを置き、2時間放置した後のタオルの臭いを官能評価した。
官能評価はパネラー5人により行い、消臭剤を噴霧しない時の30分後のにおい強度を5として、下記の6段階の臭気強度表示法で評価し、その平均値を求めた。結果を表1に示す。
0: 無臭
1: 何の臭いか分からないが、ややかすかに何かを感じる強さ(検知閾値のレベル
2: 何の臭いか分かる、容易に感じる弱い臭い(認知閾値のレベル)
3: 明らかに感じる臭い
4: 強い臭い
5: 耐えられないほど強い臭い

0029

比較例1
両性界面活性剤として、ラウリルアミドプロピルアミン−N,N−ジメチル−N−オキサイドを除いた他は、実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
比較例2
実施例1において、消臭剤水溶液を噴霧せずに、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。

0030

0031

実施例2〜7
香料による消臭効果の影響を排除するため、表2、3に示す未賦香配合処方の消臭剤100gを調製した。木綿メリヤス布ノナナールの1%エタノール溶液を0.06g噴霧し、30分間放置して乾燥させた後、試験布とした。次いで、表2に示す消臭剤を0.36g噴霧し、約10cm角のバランスディッシュにタオルを置き、1時間放置した後の臭いを下記の6段階の臭気強度表示法で評価し、平均値を求めた。
0: 無臭
1: 何の臭いか分からないが、ややかすかに何かを感じる強さ(検知閾値のレベル)
2: 何の臭いか分かる、容易に感じる弱い臭い(認知閾値のレベル)
3: 明らかに感じる臭い
4: 強い臭い
5: 耐えられないほど強い臭い
平均値0以上1未満を◎、平均値1以上2未満を○、平均値2以上3未満を△、平均値3以上5以下を×とした。評価は◎又は○が好ましい。結果を表2に示す。

0032

比較例3〜5
両性界面活性剤を除いた他は、実施例2〜7と同様に行った。結果を表2に示す。
比較例6、7
ポリヒドロキシアミン化合物を除いた他は、実施例2〜7と同様に行った。結果を表2に示す。

0033

0034

本発明の消臭剤は、脂肪酸類、アルデヒド類、たばこ臭等に由来する複合臭を消臭でき、水系消臭剤の調製も容易であり、かつ人体に触れても安全である。このため、本発明の消臭剤組成物は、布地、衣類、カーペット、ソファー等の繊維製品、食器、ゴミ箱、調理台、室内の床、天井、壁等の硬質表面を有する対象物等に付着した複合臭の消臭剤組成物として、好適に使用することができる。

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    【課題】捕虫機能を低下させずに、光触媒に紫外線を照射して、効率よく二酸化炭素を発生させることにより、吸血蚊を含む、飛翔虫を効率よく捕虫することができる捕虫器を提供する。【解決手段】捕虫器は、虫を誘引す... 詳細

  • 株式会社駒匠の「 空調型屋内環境清浄化システム」が 公開されました。( 2019/06/27)

    【課題】床を含めた屋内全体を均一の温熱環境にする空調システムであって、揮発性の有機化合物を分解して清浄化することができる空調型屋内環境清浄化システムを提供する。【解決手段】空調型屋内環境清浄化システム... 詳細

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