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技術 貝殻焼成カルシウム液及びその製造方法

出願人 万田発酵株式会社
発明者 松浦新吾郎
出願日 2005年5月12日 (15年6ヶ月経過) 出願番号 2005-139243
公開日 2006年11月24日 (14年0ヶ月経過) 公開番号 2006-315897
状態 未査定
技術分野 食品の着色及び栄養改善 アルカリ土類,Al,希土類金属化合物 農薬・動植物の保存
主要キーワード 溶存カルシウム 白色微粉末状 カルシウム液 工場設備 水溶液化 本発明区 貝カルシウム 乾燥重
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この項目の情報は公開日時点(2006年11月24日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

単独では水に溶解しないとされる貝殻焼成カルシウムを、使用形態を考慮して水溶液状にするに際して、クエン酸酒石酸ナトリウム塩およびカリウム塩を用いることなしに、水溶液状にすることができる手段を提供する。

解決手段

貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際して、万田発酵株式会社から販売されている植物発酵組成物である万田酵素商品名)を用い、撹拌混合して水溶液状にすることで、水溶液状の貝殻焼成カルシウム液を製造する。

概要

背景

貝殻焼成カルシウムは、カルシウム成分摂取目的の他に、殺菌作用があることが知られている。
そのため、貝殻焼成カルシウムを液状にして、使用する試みが行われている。
しかしながら、貝殻焼成カルシウムは、そのままでは水に溶解しないため、種々の工夫がされている。

例えば、特許文献1には、貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際し、クエン酸酒石酸ナトリウム塩およびカリウム塩を用いることが記載されている。
すなわち、[実施例1]には、貝殻焼成カルシウム1gに対して、有機酸の塩6g(無水クエン酸ナトリウム又はL−酒石酸ナトリウム)を用い、精製水93gを加えて撹拌することで、pH12−13の透明〜乳白色の沈殿を伴わない水溶液が得られることが記載されている。
特開平11−290044号公報

概要

単独では水に溶解しないとされる貝殻焼成カルシウムを、使用形態を考慮して水溶液状にするに際して、クエン酸、酒石酸のナトリウム塩およびカリウム塩を用いることなしに、水溶液状にすることができる手段を提供する。貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際して、万田発酵株式会社から販売されている植物発酵組成物である万田酵素商品名)を用い、撹拌混合して水溶液状にすることで、水溶液状の貝殻焼成カルシウム液を製造する。なし

目的

貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際し、クエン酸、酒石酸のナトリウム塩およびカリウム塩を用いることなしに、水溶液状にすることができる手段を提供する。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

貝殻焼成カルシウム水溶液状にするに際し、万田酵素を用いたことを特徴とする、貝殻焼成カルシウム液の製造方法。

請求項2

貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際し、重量濃度4.5〜5.5%の万田酵素溶液を用いたことを特徴とする、貝殻焼成カルシウム液の製造方法。

請求項3

貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際し、万田酵素を用いて製造したことを特徴とする、貝殻焼成カルシウム液。

請求項4

貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際し、重量濃度4.5〜5.5%の万田酵素溶液を用いて製造したことを特徴とする、貝殻焼成カルシウム液。

技術分野

0001

本発明は、貝殻焼成カルシウム液及びその製造方法に関する。

背景技術

0002

貝殻焼成カルシウムは、カルシウム成分摂取目的の他に、殺菌作用があることが知られている。
そのため、貝殻焼成カルシウムを液状にして、使用する試みが行われている。
しかしながら、貝殻焼成カルシウムは、そのままでは水に溶解しないため、種々の工夫がされている。

0003

例えば、特許文献1には、貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際し、クエン酸酒石酸ナトリウム塩およびカリウム塩を用いることが記載されている。
すなわち、[実施例1]には、貝殻焼成カルシウム1gに対して、有機酸の塩6g(無水クエン酸ナトリウム又はL−酒石酸ナトリウム)を用い、精製水93gを加えて撹拌することで、pH12−13の透明〜乳白色の沈殿を伴わない水溶液が得られることが記載されている。
特開平11−290044号公報

発明が解決しようとする課題

0004

貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際し、クエン酸、酒石酸のナトリウム塩およびカリウム塩を用いることなしに、水溶液状にすることができる手段を提供する。

課題を解決するための手段

0005

本発明者らは、単独では水に溶解しないとされる貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際し、クエン酸、酒石酸のナトリウム塩およびカリウム塩の代わりに、水溶液化を可能にするための手段を求めて、鋭意研究した。
その結果、万田発酵株式会社から「万田酵素」(商品名)として販売されている植物発酵組成物を用いることで、水溶液化が可能になることを見いだし、貝殻焼成カルシウム液に係る本発明を完成するに至った。

0006

すなわち、本発明の課題を解決するための手段は、つぎのとおりである。

0007

第1に、
貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際し、万田酵素を用いたことを特徴とする、貝殻焼成カルシウム液の製造方法。
第2に、
貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際し、重量濃度4.5〜5.5%の万田酵素溶液を用いたことを特徴とする、貝殻焼成カルシウム液の製造方法。
第3に、
貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際し、万田酵素を用いて製造したことを特徴とする、貝殻焼成カルシウム液。
第4に、
貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際し、重量濃度4.5〜5.5%の万田酵素溶液を用いて製造したことを特徴とする、貝殻焼成カルシウム液。
第5に、
貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際し、重量濃度5〜15%の万田酵素溶液を用いたことを特徴とする、貝殻焼成カルシウム液の製造方法。
第6に、
貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際し、重量濃度5〜15%の万田酵素溶液を用いて製造したことを特徴とする、貝殻焼成カルシウム液。

0008

ここで、万田酵素とは、植物を原材料に含み、培養、発酵させることで得られたものを示す。

0009

この万田酵素は、アケビマタタビなどの有用植物、果実類根菜類穀類海草類など50数種を使用し、3年3カ月以上もの長期間にわたり、培養・発酵を繰り返することで、充分に発酵・熟成させた植物発酵食品であり、万田発酵株式会社より、商品「万田酵素」としてペースト状のものが販売されている。

0010

また、貝殻焼成カルシウム(貝カルシウムCa)とは、貝殻を、焼成して得られたものであり、酸化カルシウムを主成分とするものを示す。

発明の効果

0011

本発明によると、単独では水に溶解しないとされる貝殻焼成カルシウムを水溶液状にするに際し、クエン酸、酒石酸のナトリウム塩およびカリウム塩を用いることなしに、水溶液状にすることができる手段を提供できる。
特に、濃度4.5〜5.5%の万田酵素溶液を添加したものは、溶存カルシウム量が増大した製品を提供することが可能となる。
さらに、濃度5〜15%の万田酵素溶液を添加したものは、緩衝能に優れているので、pHが安定した製品を提供することが可能となる。

0012

以下の例では、万田発酵株式会社によるペースト状の「万田酵素」を用い、貝殻焼成カルシウムとして、有限会社エービーシーテクノによる白色微粉末状の「貝殻焼成カルシウムH−S」を用いた。

0013

[実施例1]

0014

まず、万田酵素5.26gを、蒸留水100mlに入れ、撹拌混合し、重量濃度約5%の万田酵素溶液を準備した。
次に、貝殻焼成カルシウム1gを、準備した重量濃度約5%の万田酵素溶液に入れ、撹拌混合した。
すると、貝殻焼成カルシウムが水に溶け込み、ほとんど沈殿物が無い、微薄黄色の貝殻焼成カルシウム液が得られた。

0015

試験例1](Ca溶解試験1)

0016

以下に示す手順により、異なる条件で得られた各種の貝殻焼成カルシウム液について、Na2CO3を添加して、CaCO3量を測定することで、溶存Ca量を調べた。
まず、蒸留水100mlに対して、万田酵素の重量濃度が、0%(無添加)、0.5%、1.0%、5.0%となるように、万田酵素の量を調整して撹拌混合することで、無添加を含め4種類の濃度の万田酵素溶液を準備した。
次に、各種濃度の万田酵素溶液について、貝殻焼成カルシウムを、貝カルシウム濃度が3%、5%、10%の3種類になるように量を調整して各々入れて撹拌混合することで、合計12種の貝殻焼成カルシウム液を得た。
得られた12種の貝殻焼成カルシウム液の各々を、室温下、3000rpmで15分間遠心し、上清液4mlずつを取り出し、各液に対して0.1MのNa2CO3を等量添加して激しく撹拌した。
撹拌後、室温下、3000rpmで15分間遠心分離し、沈殿物として12種のCaCO3を得た。
これらの沈殿物を、蒸留水を用いて、各々、室温下、3000rpmで15分間遠心洗浄を3回行った後に、−30℃で一晩放置した。
放置後の沈殿物を、凍結乾燥した。
得られた12種のCaCO3の凍結乾燥物について、乾燥重量を測定した。
その結果を、図1に示す。

0017

結果を考察すると、万田酵素を添加した場合は、無添加(0%)の場合と比較して、貝殻焼成カルシウムの量に関わらず、溶存Ca量が増えることが確認できる。
特に、5%濃度の万田酵素溶液の場合には、溶存Ca量が飛躍的に増えていることが確認できる。

0018

[試験例2](Ca溶解試験2)

0019

以下に示す手順により、異なる条件で得られた各種の貝殻焼成カルシウム液について、Na2CO3を添加して、CaCO3量を測定することで、溶存Ca量を調べた。
まず、蒸留水100mlに対して、万田酵素の重量濃度が、0%(無添加)、1.0%、2.5%、5.0%、7.5%、10.0%、12.5%、15.0%となるように、万田酵素の量を調整して撹拌混合することで、無添加を含め8種類の濃度の万田酵素溶液を準備した。
次に、各種濃度の万田酵素溶液について、貝殻焼成カルシウムを、貝カルシウム濃度が1%になるように量を調整して各々入れて撹拌混合することで、合計8種の貝殻焼成カルシウム液を得た。
得られた8種の貝殻焼成カルシウム液の各々を、室温下、3000rpmで15分間遠心し、上清液4mlずつを取り出し、各液に対して0.1MのNa2CO3を等量添加して激しく撹拌した。
撹拌後、室温下、3000rpmで15分間遠心分離し、沈殿物として8種のCaCO3を得た。
これらの沈殿物を、蒸留水を用いて、各々、室温下、3000rpmで15分間遠心洗浄を3回行った後に、−30℃で一晩放置した。
放置後の沈殿物を、凍結乾燥した。
得られた8種のCaCO3の凍結乾燥物について、乾燥重量を測定した。
その結果を、図2に示す。

0020

結果を考察すると、万田酵素を添加した場合は、無添加(0%)の場合と比較して、貝殻焼成カルシウムの量に関わらず、溶存Ca量が増えることが確認できる。
特に、5%の万田酵素溶液の場合には、溶存Ca量が飛躍的に増えることが確認できる。
さらに、万田酵素溶液が7.5%以上の場合は、逆に溶存Ca量が5%の場合と比較して、低下していることが確認できる。
すなわち、溶存Ca量を高めるには、4.5〜5.5%濃度の万田酵素溶液を用いるのが好ましいことが確認できる。

0021

[試験例3](緩衝能試験1)

0022

以下に示す手順により、異なる条件で得られた各種の貝殻焼成カルシウム液について、HClを順次添加して、水溶液のpHが4.0となるために要するHClの量(ml)を調べた。
まず、蒸留水100mlに対して、万田酵素の重量濃度が、0%(無添加)、0.5%、1.0%、5.0%となるように、万田酵素の量を調整して撹拌混合することで、無添加を含め4種類の濃度の万田酵素溶液を準備した。
次に、各種濃度の万田酵素溶液について、貝殻焼成カルシウムを、貝カルシウム濃度が3%、5%、10%の3種類になるように量を調整して各々入れて撹拌混合することで、合計12種の貝殻焼成カルシウム液を得た。
得られた12種の貝殻焼成カルシウム液について、各々、撹拌後、室温下、3000rpmで15分間遠心分離することで、12種の上清液を得た。
12種の上清液に対して、各々、蒸留水で10倍希釈して、全体で100ml容量となるように調整し、12種の希釈液を得た。
この12種の希釈液について、0.1MのHClを順次添加して、水溶液のpHが4.0となるために要するHClの量(ml)を調べた。
その結果を、図3に示す。

0023

結果を考察すると、万田酵素を添加した場合は、無添加(0%)の場合と比較して、貝殻焼成カルシウムの量に関わらず、緩衝能が優れていることが確認できる。
特に、5%濃度の万田酵素溶液の場合には、緩衝能が飛躍的に優れていることが確認できる。

0024

[試験例4](緩衝能試験2)

0025

以下に示す手順により、異なる条件で得られた各種の貝殻焼成カルシウム液について、HClを順次添加して、水溶液のpHが4.0となるために要するHClの量(ml)を調べた。
まず、蒸留水100mlに対して、万田酵素の重量濃度が、0%(無添加)、1.0%、2.5%、5.0%、7.5%、10.0%、12.5%、15.0%となるように、万田酵素の量を調整して撹拌混合することで、無添加を含め8種類の濃度の万田酵素溶液を準備した。
次に、各種濃度の万田酵素溶液について、貝殻焼成カルシウムを、貝カルシウム濃度が1%になるように量を調整して各々入れて撹拌混合することで、合計8種の貝殻焼成カルシウム液を得た。
得られた8種の貝殻焼成カルシウム液について、各々、撹拌後、室温下、3000rpmで15分間遠心分離することで、8種の上清液を得た。
8種の上清液に対して、各々、蒸留水で10倍希釈して、全体で100ml容量となるように調整し、8種の希釈液を得た(pH11.61〜pH11.96)。
この8種の希釈液について、0.1MのHClを順次添加して、水溶液のpHが4.0となるために要するHClの量(ml)を調べた。
その結果を、図4に示す。

0026

結果を考察すると、万田酵素を添加した場合は、無添加(0%)の場合と比較して、貝殻焼成カルシウムの量に関わらず、緩衝能が優れていることが確認できる。
特に、5%濃度の万田酵素溶液の場合には、緩衝能が飛躍的に優れていることが確認できる。
さらに、万田酵素溶液が5%以上の場合であっても、緩衝能には大きな相違が見られず、12.5%の場合が21.0mlで最も効果が高いことが確認できる。
すなわち、緩衝能を高めるには、5〜15%濃度の万田酵素溶液を用いるのが好ましいことが確認できる。
上より、Ca溶解量と、緩衝能の両方を考慮した場合には、4.8〜5.2%濃度の万田酵素溶液を用いるのが好ましいことが確認できる。

0027

[試験例5](付着試験)

0028

本発明区として、実施例1により調製した貝殻焼成カルシウム液を用い、対照区として、特許文献1に記載の手段より調製した貝殻焼成カルシウム液を用いた。
各区のカルシウム液を、各々ステンレス製ボールに入れ、15分間静置した。
15分後、各ボールから貝殻焼成カルシウム液を流し捨て、ボールの内面を観察した。
その結果、対照区は、側面にうっすらと一面にカルシウム成分が付着し、底面にはカルシウム成分が堆積していることが確認された。
これに対し、本発明区は、側面や底面に、少量のカルシウム成分は付着していたが、対照区よりは、圧倒的に量が少なかった。

0029

結果を考察すると、本発明区は、カルシウム成分の付着が少ないので、工場設備等の配管等を通して貝殻焼成カルシウム液を供給しても、管のつまりが少なく、供給効率が向上するものと思われる。
また、貝殻焼成カルシウム液を貯める液槽の面にも付着が少なく、液槽の掃除の手間が軽減されるものと思われる。

図面の簡単な説明

0030

Ca溶解試験1の結果を示すグラフ
Ca溶解試験2の結果を示すグラフ
緩衝能試験1の結果を示すグラフ
緩衝能試験2の結果を示すグラフ

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