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技術 加入者回路試験装置、加入者回路試験システム、加入者回路試験方法および加入者回路試験プログラム

出願人 日本電気株式会社日本電気通信システム株式会社
発明者 植木勇生方勝
出願日 2005年4月25日 (14年9ヶ月経過) 出願番号 2005-126365
公開日 2006年11月2日 (13年3ヶ月経過) 公開番号 2006-304168
状態 特許登録済
技術分野 交換機の監視、試験
主要キーワード 検出障害 デジタルスイッチ 引き込み線 障害表示 ダイヤルトーン送出 保守担当者 送出ステップ 試験プログラム
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2006年11月2日)のものです。
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図面 (5)

課題

加入者回路に対して、オフフック検出機能の試験音声パス正常性の試験を一連の処理として行うことのできる加入者回路試験装置、加入者回路試験システム、加入者回路試験方法および加入者回路試験プログラムを提供する。

解決手段

試験用擬似端末制御部205の接続された試験用擬似端末204を試験対象となるVoIP加入者回路203に接続し、直流ループ形成部245で擬似的に直流ループを形成する。これに対してダイヤルトーンがVoIP加入者回路203から返送されてきたら電話番号送出部246から電話番号を構成するトーン信号の一部を試験用として送出し、これに対応する形でVoIP加入者回路203がダイヤルトーンの送出を停止したらVoIP加入者回路203が正常であると判別する。

概要

背景

電話機に対して電話呼出音送出を行ったり、電話機の各種の状態を検出するために加入者回路が設けられている。加入者回路試験装置は、加入者回路の機能の試験を行うようになっている。従来から各種の加入者回路試験装置が提案されている(たとえば特許文献1参照)。

図4は、従来提案された加入者回路試験装置の一例を表わしたものである。この提案の加入者回路試験装置100は、加入者回路101と、この加入者回路101に接続される第1の試験装置102と、加入者回路101とデジタルスイッチ回路網103の間に配置された集線装置104と、デジタルスイッチ回路網103に接続される第2の試験装置105と、集線装置104に接続される直流ループ監視装置106から構成されている。

ここで、加入者回路101は、図示しない電話機に接続された加入者線としてのL1線111、L2線112を、それぞれスイッチ113、114を介して接続した加入者回路試験を行わない状態で、この電話機のオフフックによる直流ループの検出を行う直流ループ検出部115を備えている。直流ループ検出部115は音声信号送受部116を介して集線装置104と接続されている。第1の試験装置102は、試験用引き込み線117、118に設けられた試験用引き込みスイッチ119、120を介して直流ループ検出部115と接続されている。第1の試験装置102は試験時に直流ループが形成されるように回路を構成し、加入者回路101内の直流ループ検出部115がこれを基にしてオフフック検出(直流ループ検出)を行い、この検出出力を集線装置104を経由して直流ループ監視装置106で監視するようになっている。これが1番目の試験である。

一方、2番目の試験を行う際、第2の試験装置105は、所定の可聴周波数試験信号を出力する。この試験信号は、デジタルスイッチ回路網103および集積装置104を経由して加入者回路101に到達し、試験用引き込み線117、118および試験用引き込みスイッチ119、120を通過して、第1の試験装置102内に導かれる。第1の試験装置102内でこの試験信号は折り返される。折り返された試験信号は、集線装置104およびデジタルスイッチ回路網103を経由して第2の試験装置105で受信される。これにより、音声パス正常性の試験としての伝送機能試験が実施される。
特開平3−270546号公報(第3ページ右上欄第1行目〜第4ページ左下欄第2行目、第4図〜第7図)

概要

加入者回路に対して、オフフック検出機能の試験と音声パスの正常性の試験を一連の処理として行うことのできる加入者回路試験装置、加入者回路試験システム、加入者回路試験方法および加入者回路試験プログラムを提供する。試験用擬似端末制御部205の接続された試験用擬似端末204を試験対象となるVoIP加入者回路203に接続し、直流ループ形成部245で擬似的に直流ループを形成する。これに対してダイヤルトーンがVoIP加入者回路203から返送されてきたら電話番号送出部246から電話番号を構成するトーン信号の一部を試験用として送出し、これに対応する形でVoIP加入者回路203がダイヤルトーンの送出を停止したらVoIP加入者回路203が正常であると判別する。

目的

そこで本発明の目的は、加入者回路に対して、オフフック検出機能の試験と音声パスの正常性の試験を一連の処理として行うことのできる加入者回路試験装置、加入者回路試験システム、加入者回路試験方法および加入者回路試験プログラムを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

加入者回路試験時に接続され、電話端末との間の直流ループを電話端末を介さずに擬似的に形成する直流ループ形成手段と、この直流ループ形成手段で形成された直流ループを前記加入者回路が検出し電話番号の送出を可とするダイヤルトーン返送してくるか否かを監視するダイヤルトーン返送有無監視手段と、このダイヤルトーン返送有無監視手段がダイヤルトーンの返送を検出したら電話番号を構成するトーン信号の一部を試験用として前記加入者回路に送出する電話番号送出手段と、この電話番号送出手段の送出したトーン信号に対して前記加入者回路がダイヤルトーンの送出を停止させるか否かを監視するダイヤルトーン送出停止有無監視手段と、このダイヤルトーン送出停止有無監視手段がダイヤルトーンの送出の停止を確認したら前記加入者回路が正常であると判別する正常判別手段とを具備することを特徴とする加入者回路試験装置

請求項2

前記ダイヤルトーン返送有無監視手段が前記直流ループ形成手段の直流ループの形成に対してダイヤルトーンの返送を予め定めた第1の時間内に行わなかったとき、前記加入者回路で直流ループの検出についての障害が発生したものと判別する直流ループ検出障害判別手段とダイヤルトーンの送出についての障害が発生したものと判別するダイヤルトーン送出障害判別手段を具備することを特徴とする請求項1記載の加入者回路試験装置。

請求項3

前記ダイヤルトーン送出停止有無監視手段がダイヤルトーンの送出の停止を予め定めた第2の時間内に行わなかったとき、前記電話端末の送出する電話番号の受信についての障害が発生したものと判別する電話番号受信障害判別手段を具備することを特徴とする請求項1記載の加入者回路試験装置。

請求項4

前記加入者回路は呼処理機能を備えたVoIP加入者回路であることを特徴とする請求項1記載の加入者回路試験装置。

請求項5

複数の請求項1記載の加入者回路試験装置と、これら加入者回路試験装置と試験時に1対1に接続されたVoIP加入者回路とを具備することを特徴とする加入者回路試験システム

請求項6

加入者回路の試験時に電話端末との間の直流ループを電話端末を介さずに擬似的に形成する直流ループ形成ステップと、この直流ループ形成ステップで形成された直流ループを前記加入者回路が検出し電話番号の送出を可とするダイヤルトーンを返送してくるか否かを監視するダイヤルトーン返送有無監視ステップと、このダイヤルトーン返送有無監視ステップでダイヤルトーンの返送を検出したら電話番号を構成するトーン信号の一部を試験用として前記加入者回路に送出する電話番号送出ステップと、この電話番号送出ステップで送出したトーン信号に対して前記加入者回路がダイヤルトーンの送出を停止させるか否かを監視するダイヤルトーン送出停止有無監視ステップと、このダイヤルトーン送出停止有無監視ステップでダイヤルトーンの送出の停止を確認したら前記加入者回路が正常であると判別する正常判別ステップとを具備することを特徴とする加入者回路試験方法

請求項7

加入者回路の試験時にこれと接続される加入者回路試験装置のコンピュータに、加入者回路の試験時に電話端末との間の直流ループを電話端末を介さずに擬似的に形成する直流ループ形成処理と、この直流ループ形成処理で形成された直流ループを前記加入者回路が検出し電話番号の送出を可とするダイヤルトーンを返送してくるか否かを監視するダイヤルトーン返送有無監視処理と、このダイヤルトーン返送有無監視処理でダイヤルトーンの返送を検出したら電話番号を構成するトーン信号の一部を試験用として前記加入者回路に送出する電話番号送出処理と、この電話番号送出処理で送出したトーン信号に対して前記加入者回路がダイヤルトーンの送出を停止させるか否かを監視するダイヤルトーン送出停止有無監視処理と、このダイヤルトーン送出停止有無監視処理でダイヤルトーンの送出の停止を確認したら前記加入者回路が正常であると判別する正常判別処理とを実行させることを特徴とする加入者回路試験プログラム

技術分野

0001

本発明は、加入者回路試験を行う加入者回路試験装置、加入者回路試験システム、加入者回路試験方法および加入者回路試験プログラムに関する。

背景技術

0002

電話機に対して電話呼出音送出を行ったり、電話機の各種の状態を検出するために加入者回路が設けられている。加入者回路試験装置は、加入者回路の機能の試験を行うようになっている。従来から各種の加入者回路試験装置が提案されている(たとえば特許文献1参照)。

0003

図4は、従来提案された加入者回路試験装置の一例を表わしたものである。この提案の加入者回路試験装置100は、加入者回路101と、この加入者回路101に接続される第1の試験装置102と、加入者回路101とデジタルスイッチ回路網103の間に配置された集線装置104と、デジタルスイッチ回路網103に接続される第2の試験装置105と、集線装置104に接続される直流ループ監視装置106から構成されている。

0004

ここで、加入者回路101は、図示しない電話機に接続された加入者線としてのL1線111、L2線112を、それぞれスイッチ113、114を介して接続した加入者回路試験を行わない状態で、この電話機のオフフックによる直流ループの検出を行う直流ループ検出部115を備えている。直流ループ検出部115は音声信号送受部116を介して集線装置104と接続されている。第1の試験装置102は、試験用引き込み線117、118に設けられた試験用引き込みスイッチ119、120を介して直流ループ検出部115と接続されている。第1の試験装置102は試験時に直流ループが形成されるように回路を構成し、加入者回路101内の直流ループ検出部115がこれを基にしてオフフック検出(直流ループ検出)を行い、この検出出力を集線装置104を経由して直流ループ監視装置106で監視するようになっている。これが1番目の試験である。

0005

一方、2番目の試験を行う際、第2の試験装置105は、所定の可聴周波数試験信号を出力する。この試験信号は、デジタルスイッチ回路網103および集積装置104を経由して加入者回路101に到達し、試験用引き込み線117、118および試験用引き込みスイッチ119、120を通過して、第1の試験装置102内に導かれる。第1の試験装置102内でこの試験信号は折り返される。折り返された試験信号は、集線装置104およびデジタルスイッチ回路網103を経由して第2の試験装置105で受信される。これにより、音声パス正常性の試験としての伝送機能試験が実施される。
特開平3−270546号公報(第3ページ右上欄第1行目〜第4ページ左下欄第2行目、第4図〜第7図)

発明が解決しようとする課題

0006

このように従来の加入者回路試験装置100では、第1の試験装置102および直流ループ監視装置106を用いてオフフック検出機能の試験を行い、第1および第2の試験装置102、105を使用して音声パスの正常性の試験を行うようになっていた。このように従来の加入者回路試験装置では、2種類の試験を、1番目の試験と2番目の試験というように別々に実施していた。このため、全体としての試験時間が長時間化するという問題があった。また、2種類の試験に個別に対応させるために、試験を行う第1および第2の試験装置の構成が複雑になるという問題があった。

0007

そこで本発明の目的は、加入者回路に対して、オフフック検出機能の試験と音声パスの正常性の試験を一連の処理として行うことのできる加入者回路試験装置、加入者回路試験システム、加入者回路試験方法および加入者回路試験プログラムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明では、(イ)加入者回路の試験時に接続され、電話端末との間の直流ループを電話端末を介さずに擬似的に形成する直流ループ形成手段と、(ロ)この直流ループ形成手段で形成された直流ループを加入者回路が検出し電話番号の送出を可とするダイヤルトーン返送してくるか否かを監視するダイヤルトーン返送有無監視手段と、(ハ)このダイヤルトーン返送有無監視手段がダイヤルトーンの返送を検出したら電話番号を構成するトーン信号の一部を試験用として加入者回路に送出する電話番号送出手段と、(ニ)この電話番号送出手段の送出したトーン信号に対して加入者回路がダイヤルトーンの送出を停止させるか否かを監視するダイヤルトーン送出停止有無監視手段と、(ホ)このダイヤルトーン送出停止有無監視手段がダイヤルトーンの送出の停止を確認したら加入者回路が正常であると判別する正常判別手段とを加入者回路試験装置に具備させる。

0009

すなわち、本発明では加入者回路試験装置に直流ループ形成手段を具備させて、まず電話端末との間の直流ループを電話端末を介さずに擬似的に形成させる。これにより、加入者回路が正常であれば直流ループを加入者回路が検出し電話番号の送出を可とするダイヤルトーンを返送してくる。そこでダイヤルトーン返送有無監視手段でダイヤルトーンが返送されてくるかどうかを監視し、ダイヤルトーンの返送が検出されたら、電話番号送出手段を用いて電話番号を構成するトーン信号の一部を試験用として加入者回路に送出する。そして、加入者回路が電話番号送出手段の送出したトーン信号に対応する形でダイヤルトーンの送出を停止させるか否かをダイヤルトーン送出停止有無監視手段で監視する。そして、ダイヤルトーン送出停止有無監視手段がダイヤルトーンの送出の停止を確認したら正常判別手段で加入者回路が正常であると判別することにしている。このようにして正常判別手段で加入者回路が正常であると判別すれば、オフフック検出機能の試験と音声パスの正常性の試験が正常に終了することになる。

0010

本発明では、(イ)加入者回路の試験時に電話端末との間の直流ループを電話端末を介さずに擬似的に形成する直流ループ形成ステップと、(ロ)この直流ループ形成ステップで形成された直流ループを加入者回路が検出し電話番号の送出を可とするダイヤルトーンを返送してくるか否かを監視するダイヤルトーン返送有無監視ステップと、(ハ)このダイヤルトーン返送有無監視ステップでダイヤルトーンの返送を検出したら電話番号を構成するトーン信号の一部を試験用として加入者回路に送出する電話番号送出ステップと、(ニ)この電話番号送出ステップで送出したトーン信号に対して加入者回路がダイヤルトーンの送出を停止させるか否かを監視するダイヤルトーン送出停止有無監視ステップと、(ホ)このダイヤルトーン送出停止有無監視ステップでダイヤルトーンの送出の停止を確認したら加入者回路が正常であると判別する正常判別ステップとを加入者回路試験方法に具備させる。

0011

すなわち、本発明では、まず直流ループ形成ステップで加入者回路の試験時に電話端末との間の直流ループを電話端末を介さずに擬似的に形成し、ダイヤルトーン返送有無監視ステップで直流ループを加入者回路が検出し電話番号の送出を可とするダイヤルトーンを返送してくるか否かを監視する。そして、ダイヤルトーンの返送を検出したら、電話番号送出ステップで電話番号を構成するトーン信号の一部を試験用として加入者回路に送出する。これに対してダイヤルトーン送出停止有無監視ステップで加入者回路がダイヤルトーンの送出を停止させたことが分かったら、正常判別ステップで加入者回路が正常であると判別することにしている。このようにして正常判別ステップで加入者回路が正常であると判別すれば、オフフック検出機能の試験と音声パスの正常性の試験が正常に終了することになる。

0012

本発明の加入者回路試験プログラムでは、(イ)加入者回路の試験時にこれと接続される加入者回路試験装置のコンピュータに、(ロ)加入者回路の試験時に電話端末との間の直流ループを電話端末を介さずに擬似的に形成する直流ループ形成処理と、(ハ)この直流ループ形成処理で形成された直流ループを加入者回路が検出し電話番号の送出を可とするダイヤルトーンを返送してくるか否かを監視するダイヤルトーン返送有無監視処理と、(ニ)このダイヤルトーン返送有無監視処理でダイヤルトーンの返送を検出したら電話番号を構成するトーン信号の一部を試験用として加入者回路に送出する電話番号送出処理と、(ホ)この電話番号送出処理で送出したトーン信号に対して加入者回路がダイヤルトーンの送出を停止させるか否かを監視するダイヤルトーン送出停止有無監視処理と、(へ)このダイヤルトーン送出停止有無監視処理でダイヤルトーンの送出の停止を確認したら加入者回路が正常であると判別する正常判別処理とを実行させることを特徴としている。

0013

すなわち、本発明では加入者回路の試験を行う加入者回路試験装置のコンピュータに、電話端末との間の直流ループを電話端末を介さずに擬似的に形成する直流ループ形成処理をまず実行させて直流ループを形成させ、次にダイヤルトーン返送有無監視処理を実行することで直流ループを加入者回路が検出し電話番号の送出を可とするダイヤルトーンを返送してくるか否かを監視する。そして、ダイヤルトーンの返送を検出したら、電話番号送出処理を実行して電話番号を構成するトーン信号の一部を試験用として加入者回路に送出する。これに対してダイヤルトーン送出停止有無監視処理で加入者回路がダイヤルトーンの送出を停止させたことが分かったら、正常判別処理を実行して加入者回路が正常であると判別することにしている。このようにして正常判別処理で加入者回路が正常であると判別すれば、オフフック検出機能の試験と音声パスの正常性の試験が正常に終了することになる。

発明の効果

0014

以上説明したように、本発明では加入者回路試験装置を1対1で加入者回路に接続した後、直流ループを擬似的に形成して、その後は加入者回路と電話端末の間で行われる処理を擬似的に実行していくので、オフフック検出機能の試験と音声パスの正常性の試験を一連の処理として実行することができ、これらについて加入者回路が正常であれば簡単にその確認を行うことができる。また、正常性が判別されなかった場合には、どの時点で処理が正常に行われなかったかによって障害の状況を把握することができる。

発明を実施するための最良の形態

0015

以下実施例につき本発明を詳細に説明する。

0016

図1は、本発明の一実施例における加入者回路試験装置の構成を表わしたものである。本実施例の加入者回路試験装置200は、加入者線としてのL1線201、L2線202と接続されたVoIP(Voice over Internet Protocol)加入者回路203と、これに接続された試験用擬似端末204と、この試験用擬似端末204に接続されてこれを制御することでVoIP加入者回路203の試験を行う試験用擬似端末制御部205によって構成されている。ここで、VoIP加入者回路203は、IP(Internet Protocol)ネットワーク上で音声情報を伝達する技術を使用した加入者回路である。また、試験用擬似端末制御部205はVoIP加入者回路203の呼処理追従して制御を行うようになっている。試験用擬似端末制御部205はこの制御を行うために、図示しないがCPUとこのCPUが実行する制御プログラムを格納したROM(リードオンリ・メモリ)等の記憶媒体を備えている。

0017

本実施例のVoIP加入者回路203は、図示しない電話機等の端末に対し、呼出音の送出や電話機の状態検出等を行うための各種の機能を備えた加入者回路211と、プログラミングにより任意の処理を行う半導体としてのDSP(Digital Signal Processor)部212と、図示しないCPU(中央処理装置)とその実行するプログラムを格納した記憶媒体から構成されるCPU部213とから構成されている。

0018

加入者回路211は、スイッチ221、222を介して接続した直流ループ検出部223を備えている。直流ループ検出部223は、前記した電話機等の端末側のオフフックにより直流ループができると、この直流ループの検出を行うようになっている。音声信号送受部224は、加入者線としてのL1線201、L2線202を経由して加入者より送出される音声を受信してアナログ信号からデジタル信号としてのPCM(Pulse Code Modulation)信号に変換してIPネットワーク235側に送出し、IPネットワーク235側より入力される音声を受信してPCM信号からアナログ信号に変換し加入者側に送出するようになっている。DSP部212は音声信号送受部224に接続され、加入者側にトーンを送出するトーン送出部227と、加入者より送出される電話番号を構成するトーン信号を検出するトーン検出部226と、音声送受部224で発生するエコーキャンセルするエコーキャンセラ228を備えている。エコーキャンセラ228は、CPU部213と接続されている。CPU部213は、呼処理制御を行う呼処理部231を備える他、IPネットワークインタフェース部232を備えている。IPネットワークインタフェース部232は、DSP部212内のエコーキャンセラ228と接続される他、IPネットワーク235と接続されており、エコーキャンセラ228および呼処理部231とIPネットワーク235の間でパケットインタフェース回路としての働きを有している。

0019

試験用擬似端末204は、試験用引き込みスイッチ241を介して接続された試験用引き込み線242と、試験用引き込みスイッチ243を介して接続された試験用引き込み線244の双方に接続された直流ループ形成部245を備えている。直流ループ形成部245は直流ループを形成するもので、電話番号送出部246を介してダイヤルトーン検出部247に接続されている。ダイヤルトーン検出部247は、ダイヤルトーンを検出し、電話番号送出部246は電話番号を試験用引き込み線242、244に送出するようになっている。

0020

このような本実施例の加入者回路試験装置200の動作を次に説明する。試験に際して、VoIP加入者回路203内の加入者回路211の試験用引き込み線242、244に試験用擬似端末204を接続し、試験用擬似端末204には試験用擬似端末制御部205を接続する。

0021

図2は、この状態で試験用擬似端末制御部が行う試験のための一連の制御の様子を表わしたものである。まず、試験用擬似端末制御部205は試験開始の指示を受けると(ステップS301:Y)、直流ループ形成部245に対して直流ループの形成を指示する(ステップS302)。これを基にして直流ループ形成部245は、たとえば試験用引き込みスイッチ241、243をオンにして直流ループを作る。これにより、たとえば電話機をオフフックした場合と同様に直流ループ検出部223が直流ループを検出することになる。

0022

図3は、直流ループ検出部が直流ループを検出した際のCPU部の制御の様子を表わしたものである。図1に示すCPU部213は直流ループ検出部223による直流ループの検出出力が存在するかをスキャンしている。そして、直流ループの検出が所定の時間t1以上連続して検出されると(ステップS321:Y)、CPU部213は直流ループが検出されたと判別して、呼処理部231で呼処理を行う(ステップS322)。そして、DSP部212よりトーン送出部227を使用して試験用引き込み線242、244を介して試験用擬似端末204にダイヤルトーンの送出を開始させる(ステップS323)。このダイヤルトーンは、通常の場合、発呼者に対し選択信号を送出しても良いことを知らせるための信号である。

0023

図2に戻って試験用擬似端末制御部205の制御の説明を続ける。試験用擬似端末制御部205はダイヤルトーン検出部247の出力レベルを監視しており、ダイヤルトーン検出部247がダイヤルトーンを検出すると、その時点でたとえばH(ハイ)レベルにその出力レベルが切り替わったことでダイヤルトーンが検出されたことを判別する(ステップS303:Y)。試験用擬似端末制御部205は、この判別結果に基づいて、電話番号送出部246を指示して1桁の電話番号のトーン信号を試験用引き込み線242、244を介して送出させる(ステップS304)。

0024

図3に戻ってCPU部の制御の説明を続ける。試験用擬似端末制御部205の指示によって送出されたこの1桁の電話番号のトーン信号は、DSP部212内のトーン検出部226で受信される(ステップS324:Y)。CPU部213は、このトーン検出部226の検出結果を検知して呼処理を行って(ステップS325)、試験ためのダイヤルトーンの送出開始に対する対応として、DSP部212のトーン送出部227によるダイヤルトーンの送出を停止させる(ステップS326)。

0025

図2に再び戻って説明を続ける。試験用擬似端末制御部205ではステップS304で1桁の電話番号のトーン信号を送出した後、VoIP加入者回路203から試験用引き込み線242、244を介して送られてくるダイヤルトーンが停止するかを監視している(ステップS305)。そして、図3のステップS326の処理によってダイヤルトーンの送出が停止すると(ステップS305:Y)、試験が正常に終了したことを表示して(ステップS306)、一連の試験を終了させる(エンド)。表示は、図示しないディスプレイ文字等で行ってもよいし、図示しないスピーカからその旨の音声等を出力することで行ってもよい。このようにして、通常の呼処理と試験用擬似端末204の組み合わせによって試験を行い、VoIP加入者回路203の加入者回路211、DSP部212およびCPU部213の正常性を確認することができる。

0026

一方、ステップS302で直流ループを形成してからその検出が行われると想定される時間を十分越えた所定の時間t2を経過してもステップS303のダイヤルトーンの検出が行われなかった場合(ステップS307:Y)、試験用擬似端末制御部205は、直流ループがVoIP加入者回路203側で検出できなかったこととダイヤルトーンがVoIP加入者回路203から送出できなかったと判別する。この場合には、直流ループ検出障害とダイヤルトーン送出障害の表示が行われて(ステップS308)、試験が終了する(エンド)。このような直流ループ検出障害およびダイヤルトーン送出障害は、たとえば、加入者回路211やDSP部212やCPU部213に障害が発生している場合に発生する。したがって、直流ループ検出障害やダイヤルトーン送出障害の表示が行われた場合、保守担当者はVoIP加入者回路203の交換あるいは修理を実施することになる。

0027

また、ステップS305のダイヤルトーンの停止がステップS303でダイヤルトーンの検出を行ってから通常想定される停止までの時間を十分越えた所定の時間t3を経過しても行われなかった場合(ステップS309:Y)、試験用擬似端末制御部205は、ダイヤルトーン停止障害表示を行って(ステップS310)、試験を終了させる(エンド)。ここでダイヤルトーン停止障害表示が行われる場合は次の通りである。

0028

まず、図2のステップS304で送出した電話番号をVoIP加入者回路203側が受信できない障害の発生である。この障害はDSP部212あるいは加入者回路211を原因とすると考えられる。次に、ダイヤルトーンを停止できない障害の発生を挙げることができる。この障害は、DSP部212あるいはCPU部213を原因とすると考えられる。なお、図3に示したステップS321の直流ループ検出からステップS323のダイヤルトーンの送出、ステップS324の電話番号の受信およびステップS326のダイヤルトーンの送出停止という一連の処理が完全に行われなければ、同様にダイヤルトーンの停止が行えない。この場合には、CPU部213に何らかの障害が発生している可能性がある。

0029

このように本実施例では、VoIP加入者回路203に試験用擬似端末204を接続し、これを試験用擬似端末制御部205で制御することによって、VoIP加入者回路203側の障害の有無を簡単に知ることができる。

0030

なお、以上説明した実施例では1つの試験用擬似端末204と1つのVoIP加入者回路203が接続される場合を説明したが、複数の試験用擬似端末204が存在する場合にはこれらをそれぞれ1対1でVoIP加入者回路203に接続することで、複数のVoIP加入者回路203の試験を時間的に並行して行うことができる。従来の電話交換機では、図4で説明すると加入者回路101の出力が集線装置104によって集線されていたため、試験を並行して行うことができない。呼処理機能を持ったVoIP加入者回路203を使用する本実施例の場合には、これ以外の通常の加入者回路の試験と異なり、呼処理を司るネットワークを必要とせず、また装置全体を動作させるソフトウェアも不要であるため、試験のためのシステム構成を簡略化することができる。また、ネットワークが構築されていない装置の立ち上げ時にも本実施例の加入者回路試験装置は呼処理機能を持ったVoIP加入者回路203の試験を行うことができる。

0031

なお、実施例では試験用擬似端末204をVoIP加入者回路203に接続したが、VoIP加入者回路203以外の加入者回路に対しても本発明を適用できることはもちろんである。

図面の簡単な説明

0032

本発明の一実施例における加入者回路試験装置の構成を表わしたブロック図である。
本実施例で試験用擬似端末制御部の制御の様子を表わした流れ図である。
本実施例でVoIP加入者回路のCPU部の制御の様子を表わした流れ図である。
従来提案された加入者回路試験装置の一例を表わしたブロック図である。

符号の説明

0033

203VoIP加入者回路
204試験用擬似端末
205 試験用擬似端末制御部
211加入者回路
212 DSP部
213 CPU部
223直流ループ検出部
226トーン検出部
227トーン送出部
231呼処理部
232IPネットワークインタフェース部
235 IPネットワーク
245 直流ループ形成部
246電話番号送出部
247ダイヤルトーン検出部

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