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技術 印刷ジョブの分散処理の制御

出願人 セイコーエプソン株式会社
発明者 松本明
出願日 2005年4月22日 (14年11ヶ月経過) 出願番号 2005-124682
公開日 2006年11月2日 (13年4ヶ月経過) 公開番号 2006-302075
状態 未査定
技術分野 付属装置、全体制御 タイプライター等へのデジタル出力
主要キーワード 分散制御用 下位機種 ポート番 通常制御用 設置業者 分散モード 各通信データ 上位機種
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図面 (8)

課題

印刷ジョブ毎分散処理の条件を容易に設定するための技術を提供する。

解決手段

印刷制御装置は、分散元印刷装置における分散処理の条件を印刷ジョブ毎に設定するための設定部を備える。設定部は、表示部に表示されてユーザによる分散処理の条件の設定を許容する設定画面を準備し、設定画面における設定内容に基づいて分散処理の条件を示す設定情報を作成する。また、印刷制御装置は、複数の分散先印刷装置で共通して使用される印刷コマンドを含む印刷ジョブを生成するための印刷ジョブ生成部と、ユーザによって印刷の実行が指示されたときに、印刷ジョブと、該印刷ジョブに対応する設定情報と、を分散元印刷装置へ供給するための供給部と、を備える。

概要

背景

分散印刷システムでは、コンピュータと複数のプリンタとがネットワークを介して接続されており、コンピュータから出力された印刷ジョブが複数のプリンタに分散されることによって、分散先の各プリンタにおいて印刷ジョブに従った印刷が行われる。

特開2002−215369号公報
特開2003−296086号公報

概要

印刷ジョブ毎分散処理の条件を容易に設定するための技術を提供する。印刷制御装置は、分散元印刷装置における分散処理の条件を印刷ジョブ毎に設定するための設定部を備える。設定部は、表示部に表示されてユーザによる分散処理の条件の設定を許容する設定画面を準備し、設定画面における設定内容に基づいて分散処理の条件を示す設定情報を作成する。また、印刷制御装置は、複数の分散先印刷装置で共通して使用される印刷コマンドを含む印刷ジョブを生成するための印刷ジョブ生成部と、ユーザによって印刷の実行が指示されたときに、印刷ジョブと、該印刷ジョブに対応する設定情報と、を分散元印刷装置へ供給するための供給部と、を備える。

目的

本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、印刷ジョブ毎に分散処理の条件を容易に設定することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

与えられた印刷ジョブ分散先としての複数の分散先印刷装置へ分散させる分散処理を実行する分散元としての分散元印刷装置へ、前記印刷ジョブを供給する印刷制御装置であって、前記分散処理の条件を印刷ジョブ毎に設定するための設定部であって、表示部に表示されてユーザによる前記分散処理の条件の設定を許容する設定画面を準備し、前記設定画面における設定内容に基づいて前記分散処理の条件を示す設定情報を作成する前記設定部と、前記複数の分散先印刷装置で共通して使用される印刷コマンドを含む前記印刷ジョブを生成するための印刷ジョブ生成部と、ユーザによって印刷の実行が指示されたときに、前記印刷ジョブと、前記印刷ジョブに対応する前記設定情報と、を前記分散元印刷装置へ供給するための供給部と、を備えることを特徴とする印刷制御装置。

請求項2

請求項1記載の印刷制御装置であって、前記設定部は、前記複数の分散先印刷装置を設定するための第1のフィールドを含む前記設定画面を準備して、前記複数の分散先印刷装置を特定する第1の情報を含む前記設定情報を作成する、印刷制御装置。

請求項3

請求項2記載の印刷制御装置であって、前記設定部は、分散先として選択され得る複数の印刷装置の候補を取得する候補取得部を備え、前記設定部は、前記複数の印刷装置の候補の中から前記複数の分散先印刷装置を前記ユーザに選択させるための前記第1のフィールドを含む前記設定画面を準備する、印刷制御装置。

請求項4

請求項3記載の印刷制御装置であって、前記第1のフィールド内では、前記複数の印刷装置の候補のうちの少なくとも2つが予め選択されている、印刷制御装置。

請求項5

請求項4記載の印刷制御装置であって、前記分散元印刷装置には、分散先として予め設定された少なくとも2つの分散先印刷装置を特定する初期設定情報が格納されており、前記候補取得部は、前記初期設定情報を取得し、前記設定部は、前記初期設定情報に基づいて、前記複数の印刷装置の候補のうちの少なくとも2つを選択する、印刷制御装置。

請求項6

請求項2ないし5のいずれかに記載の印刷制御装置であって、前記設定部は、さらに、前記印刷ジョブの分散の態様を示す複数の分散モードの中からいずれかの分散モードを前記ユーザに選択させるための第2のフィールドを含む前記設定画面を準備して、選択された分散モードを特定する第2の情報を含む前記設定情報を作成する、印刷制御装置。

請求項7

請求項1ないし6のいずれかに記載の印刷制御装置であって、前記供給部は、前記印刷ジョブと、前記印刷ジョブに対応する前記設定情報と、を関連付けるための所定の処理を実行する、印刷制御装置。

請求項8

印刷制御装置から与えられた印刷ジョブを、分散先としての複数の分散先印刷装置へ分散させる分散処理を実行する分散元印刷装置であって、前記印刷制御装置から、前記印刷ジョブと、前記印刷ジョブに対応して作成された前記分散処理の条件を示す設定情報と、を取得するための取得部と、前記設定情報に基づいて前記分散処理を実行する分散処理実行部と、を備えることを特徴とする分散元印刷装置。

請求項9

請求項8記載の分散元印刷装置であって、前記設定情報は、前記複数の分散先印刷装置を特定する第1の情報を含み、前記分散処理部は、前記第1の情報によって特定される前記複数の分散先装置へ、前記印刷ジョブを分散させる、分散元印刷装置。

請求項10

請求項9記載の分散元印刷装置であって、前記設定情報は、さらに、前記印刷ジョブの分散の態様を示す分散モードを特定する第2の情報を含み、前記分散処理部は、さらに、前記第2の情報によって特定される分散の態様で、前記複数の分散先印刷装置へ前記印刷ジョブを分散させる、分散元印刷装置。

請求項11

与えられた印刷ジョブを分散先としての複数の分散先印刷装置へ分散させる分散処理を実行する分散元としての分散元印刷装置へ、前記印刷ジョブを供給する印刷制御装置における処理方法であって、(a)前記分散処理の条件を印刷ジョブ毎に設定する工程であって、表示部に表示されてユーザによる前記分散処理の条件の設定を許容する設定画面を準備し、前記設定画面における設定内容に基づいて前記分散処理の条件を示す設定情報を作成する工程を含む、前記工程と、(b)前記複数の分散先印刷装置で共通して使用される印刷コマンドを含む前記印刷ジョブを生成する工程と、(c)ユーザによって印刷の実行が指示されたときに、前記印刷ジョブと、前記印刷ジョブに対応する前記設定情報と、を前記分散元印刷装置へ供給する工程と、を備えることを特徴とする方法。

請求項12

印刷制御装置から与えられた印刷ジョブを、分散先としての複数の分散先印刷装置へ分散させる分散処理を実行する分散元印刷装置における処理方法であって、前記印刷制御装置から、前記印刷ジョブと、前記印刷ジョブに対応して作成された前記分散処理の条件を示す設定情報と、を取得する工程と、前記設定情報に基づいて前記分散処理を実行する工程と、を備えることを特徴とする方法。

請求項13

コンピュータに、与えられた印刷ジョブを分散先としての複数の分散先印刷装置へ分散させる分散処理を実行する分散元としての分散元印刷装置へ、前記印刷ジョブを供給させるためのコンピュータプログラムであって、前記分散処理の条件を印刷ジョブ毎に設定するための設定機能であって、表示部に表示されてユーザによる前記分散処理の条件の設定を許容する設定画面を準備し、前記設定画面における設定内容に基づいて前記分散処理の条件を示す設定情報を作成する機能を含む、前記設定機能と、前記複数の分散先印刷装置で共通して使用される印刷コマンドを含む前記印刷ジョブを生成するための印刷ジョブ生成機能と、ユーザによって印刷の実行が指示されたときに、前記印刷ジョブと、前記印刷ジョブに対応する前記設定情報と、を前記分散元印刷装置へ供給するための供給機能と、を前記コンピュータに実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。

請求項14

コンピュータに、印刷制御装置から与えられた印刷ジョブを、分散先としての複数の分散先印刷装置へ分散させる分散処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記印刷制御装置から、前記印刷ジョブと、前記印刷ジョブに対応して作成された前記分散処理の条件を示す設定情報と、を取得するための取得機能と、前記設定情報に基づいて前記分散処理を実行する分散処理実行機能と、を前記コンピュータに実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。

請求項15

請求項13または14記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

技術分野

0001

本発明は、印刷ジョブを分散させる分散印刷の技術に関する。

背景技術

0002

分散印刷システムでは、コンピュータと複数のプリンタとがネットワークを介して接続されており、コンピュータから出力された印刷ジョブが複数のプリンタに分散されることによって、分散先の各プリンタにおいて印刷ジョブに従った印刷が行われる。

0003

特開2002−215369号公報
特開2003−296086号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、従来の技術では、印刷ジョブの分散処理は、分散印刷システムに設けられたサーバ管理装置)によって実行されていた。このため、ユーザが印刷ジョブ毎に、分散処理の条件を設定することは困難であった。

0005

本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、印刷ジョブ毎に分散処理の条件を容易に設定することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1の装置は、与えられた印刷ジョブを分散先としての複数の分散先印刷装置へ分散させる分散処理を実行する分散元としての分散元印刷装置へ、前記印刷ジョブを供給する印刷制御装置であって、
前記分散処理の条件を印刷ジョブ毎に設定するための設定部であって、表示部に表示されてユーザによる前記分散処理の条件の設定を許容する設定画面を準備し、前記設定画面における設定内容に基づいて前記分散処理の条件を示す設定情報を作成する前記設定部と、
前記複数の分散先印刷装置で共通して使用される印刷コマンドを含む前記印刷ジョブを生成するための印刷ジョブ生成部と、
ユーザによって印刷の実行が指示されたときに、前記印刷ジョブと、前記印刷ジョブに対応する前記設定情報と、を前記分散元印刷装置へ供給するための供給部と、
を備えることを特徴とする。

0007

本発明においては、分散処理は、分散元の印刷装置で実行される。そして、本発明の印刷制御装置では、設定画面の設定内容に基づいて分散処理の条件を示す設定情報が印刷ジョブ毎に作成され、印刷ジョブと該印刷ジョブに対応する設定情報とが分散元印刷装置へ供給される。このため、ユーザは、分散元印刷装置に対して、印刷ジョブ毎に分散処理の条件を容易に設定することが可能となる。

0008

上記の装置において、
前記設定部は、前記複数の分散先印刷装置を設定するための第1のフィールドを含む前記設定画面を準備して、前記複数の分散先印刷装置を特定する第1の情報を含む前記設定情報を作成することが好ましい。

0009

こうすれば、ユーザは、印刷ジョブ毎に分散先印刷装置を設定することができる。

0010

上記の装置において、
前記設定部は、
分散先として選択され得る複数の印刷装置の候補を取得する候補取得部を備え、
前記設定部は、前記複数の印刷装置の候補の中から前記複数の分散先印刷装置を前記ユーザに選択させるための前記第1のフィールドを含む前記設定画面を準備することが好ましい。

0011

こうすれば、ユーザは、分散先印刷装置を複数の印刷装置の候補の中から選択するだけで済むため、分散先印刷装置を容易に選択することができる。

0012

上記の装置において、
前記第1のフィールド内では、前記複数の印刷装置の候補のうちの少なくとも2つが予め選択されていることが好ましい。

0013

こうすれば、ユーザが分散先印刷装置の選択を望まない場合にも、分散先印刷装置を決定することができるため、ユーザの手間を省略することができる。

0014

上記の装置において、
前記分散元印刷装置には、分散先として予め設定された少なくとも2つの分散先印刷装置を特定する初期設定情報が格納されており、
前記候補取得部は、前記初期設定情報を取得し、
前記設定部は、前記初期設定情報に基づいて、前記複数の印刷装置の候補のうちの少なくとも2つを選択するようにしてもよい。

0015

上記の装置において、
前記設定部は、さらに、前記印刷ジョブの分散の態様を示す複数の分散モードの中からいずれかの分散モードを前記ユーザに選択させるための第2のフィールドを含む前記設定画面を準備して、選択された分散モードを特定する第2の情報を含む前記設定情報を作成するようにしてもよい。

0016

こうすれば、ユーザは、印刷ジョブ毎に分散モードを容易に設定することができる。

0017

上記の装置において、
前記供給部は、前記印刷ジョブと、前記印刷ジョブに対応する前記設定情報と、を関連付けるための所定の処理を実行することが好ましい。

0018

なお、所定の処理は、例えば、印刷ジョブを識別可能な情報を設定情報に付与する処理を含んでいてもよい。

0019

こうすれば、分散元印刷装置に複数の印刷ジョブと複数の設定情報とが供給された場合にも、分散元印刷装置が特定の印刷ジョブに対応する特定の設定情報を正しく選択することができる。

0020

本発明の第2の装置は、印刷制御装置から与えられた印刷ジョブを、分散先としての複数の分散先印刷装置へ分散させる分散処理を実行する分散元印刷装置であって、
前記印刷制御装置から、前記印刷ジョブと、前記印刷ジョブに対応して作成された前記分散処理の条件を示す設定情報と、を取得するための取得部と、
前記設定情報に基づいて前記分散処理を実行する分散処理実行部と、
を備えることを特徴とする。

0021

この装置では、印刷制御装置から印刷ジョブと該印刷ジョブに対応する設定情報とが与えられるため、分散元印刷装置に対して、印刷ジョブ毎に分散処理の条件を容易に設定することが可能となる。この結果、分散元印刷装置は、設定情報に基づいて決定される分散処理の条件に従って、印刷ジョブを分散させることができる。

0022

上記の装置において、
前記設定情報は、前記複数の分散先印刷装置を特定する第1の情報を含み、
前記分散処理部は、前記第1の情報によって特定される前記複数の分散先装置へ、前記印刷ジョブを分散させることが好ましい。

0023

上記の装置において、
前記設定情報は、さらに、前記印刷ジョブの分散の態様を示す分散モードを特定する第2の情報を含み、
前記分散処理部は、さらに、前記第2の情報によって特定される分散の態様で、前記複数の分散先印刷装置へ前記印刷ジョブを分散させることが好ましい。

0024

この発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、設定情報を供給する印刷制御装置および方法、設定情報に基づいて分散処理を実行する分散元印刷装置および方法、印刷制御装置および分散元印刷装置を含む分散印刷システムおよび該システムにおける分散処理の方法、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。

発明を実施するための最良の形態

0025

次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき以下の順序で説明する。
A.分散印刷システムの構成:
B.パーソナルコンピュータの構成:
C.プリンタの構成:
D.分散印刷処理

0026

A.分散印刷システムの構成:
図1は、分散印刷システムを示す説明図である。分散印刷システムは、複数のパーソナルコンピュータPC1,PC2…と、複数のプリンタPRT1,PRT2,PRT3,PRT4,PRT5…と、を備えており、各機器は、ローカルエリアネットワーク(LAN)NWを介して互いに接続されている。

0027

機器間通信は、TCP/IPプロトコルによって実現されており、各機器には、IPアドレスが予め割り当てられている。図1では、コンピュータPC1,PC2には、IPアドレス「IPc1」,「IPc2」がそれぞれ割り当てられており、プリンタPRT1〜PRT5には、IPアドレス「IPp1」〜「IPp5」がそれぞれ割り当てられている。なお、IPアドレスは、実際には、ネットワークNWに接続されるネットワークボードなどのノードに割り当てられている。

0028

図1では、第1のプリンタPRT1には、カスタムネットワークボードCNBが搭載されており、他の4つのプリンタPRT2〜PRT4には、標準のネットワークボードSNBが搭載されている。各ネットワークボードCNB,SNBは、ネットワークNWを介して、印刷ジョブを遣り取りするためのインタフェースである。特に、カスタムネットワークボードCNBは、与えられた印刷ジョブを複数のプリンタに分散させる分散処理を実行する機能を有する。カスタムネットワークボードCNBが搭載されたプリンタは、印刷ジョブの分散元のプリンタとして機能し得ると共に、分散先のプリンタとして機能し得る。一方、標準ネットワークボードSNBが搭載されたプリンタは、分散先のプリンタとしてのみ機能し得る。

0029

図1では、第1のコンピュータPC1から第1のプリンタPRT1に与えられた印刷ジョブが、第1ないし第3のプリンタPRT1〜PRT3に分散されるときの通信データDT0〜DT3の遣り取りが示されている。

0030

図2は、通信データの構造を模式的に示す説明図である。図示するように、通信データは、ヘッダ部とデータ部とを含んでいる。図2では、印刷ジョブを伝送するための通信データが示されているため、データ部は、印刷ジョブデータで構成されている。

0031

ヘッダ部は、送信元IPアドレスと、送信先IPアドレスと、送信元ポート番号と、送信先ポート番号と、を含んでいる。送信元IPアドレスは、通信データを送信する送信元機器のIPアドレスを示し、送信先IPアドレスは、通信データを受信する送信先機器のIPアドレスを示す。送信元ポート番号は、送信元機器内におけるソフトウェアを特定するポート番号を示し、送信先ポート番号は、送信先機器内におけるソフトウェアを特定するポート番号を示す。

0032

データ部を構成する印刷ジョブデータは、ジョブ制御言語部分と、印刷コマンドと、を含んでいる。ジョブ制御言語部分には、印刷ジョブのジョブ番号と、印刷ジョブの生成時刻生成日時)を示す時刻情報と、印刷部数を示す情報(QT値)と、が含まれている。なお、印刷コマンドは、印刷対象の画像を表すデータである。

0033

なお、図1各通信データDT0〜DT3では、ヘッダ部に含まれる送信先IPアドレスと送信先ポート番号とが示されていると共に、印刷ジョブデータに含まれるQT値が示されている(図2参照)。

0034

第1のコンピュータPC1は、まず、第1のプリンタPRT1に対して印刷ジョブデータを含む通信データDT0を送信する。通信データDT0(図1)には、送信先IPアドレス「IPp1」と、送信先ポート番号「59100」と、QT値「30部」と、が含まれている。

0035

なお、本実施例では、印刷プロトコルとして無手順プロトコルが用いられている。無手順プロトコルでは、通常、ポート番号として「9100」が割り当てられている。本実施例では、コンピュータPC1から分散元のプリンタPRT1(具体的にはカスタムネットワークボードCNB)に印刷ジョブを送信する際には、ポート番号として通常の「9100」に代えて「59100」が用いられる。

0036

分散元プリンタPRT1のカスタムネットワークボードCNBは、通信データDT0を受信すると、ポート番号「59100」に待機しているソフトウェアに印刷ジョブデータを渡す。ポート番号「59100」には、印刷ジョブを分散させるための分散制御用ソフトウェアが待機している。図1では、分散制御用ソフトウェアは、自己のプリンタPRT1を含む3つのプリンタPRT1〜PRT3を分散先プリンタとして決定している。また、分散制御用ソフトウェアは、各プリンタPRT1〜PRT3に割り当てられるべき印刷部数を「10部」に決定している。そして、分散制御用ソフトウェアは、印刷ジョブを含む通信データDT1〜DT3を生成し、分散先プリンタPRT1〜PRT3に送信する。通信データDT1〜DT3では、送信先IPアドレスとして「IPp1」,「IPp2」,「IPp3」がそれぞれ設定されている。また、各通信データDT1〜DT3では、QT値として「10部」が設定されている。さらに、各通信データDT1〜DT3では、送信先ポート番号として「9100」が設定されている。なお、各通信データDT1〜DT3内の印刷ジョブデータには、通信データDT1内の印刷ジョブデータと同一の印刷コマンドが含まれている。

0037

分散先プリンタPRT2の標準ネットワークボードSNBは、通信データDT2を受信すると、ポート番号「9100」に待機しているソフトウェアに印刷ジョブデータを渡す。前述したように、ポート番号「9100」は、印刷プロトコルである無手順プロトコルに対して通常割り当てられているポート番号であり、ポート番号「9100」には、印刷ジョブを処理するための通常制御用ソフトウェアが待機している。通常制御用ソフトウェアは、取得した印刷ジョブをプリンタPRT2内のコントローラに渡し、この結果、プリンタPRT2では、印刷ジョブに従った印刷が実行される。なお、他の分散先プリンタPRT1,PRT3においても、分散先プリンタPRT2と同様に、印刷ジョブに従った印刷が実行される。

0038

各分散先プリンタPRT1〜PRT3は、受け取った印刷ジョブデータ内に含まれる同一の印刷コマンド従って「10部」ずつ印刷を実行する。この結果、分散印刷システムでは、合計「30部」の印刷が実行される。

0039

ところで、分散元プリンタPRT1のカスタムネットワークボードCNBには、複数のプリンタが分散先プリンタとして予め登録されている。なお、複数の分散先プリンタの登録は、例えば、ネットワークの管理者や、プリンタの設置業者などによって行われている。発明者らによるこれまでの試みでは、印刷ジョブは、登録済みの複数の分散先プリンタに対して分散されていた。このため、ユーザは、印刷ジョブ毎に分散先プリンタを設定することができず、不便であった。

0040

そこで、本実施例では、印刷ジョブ毎に分散先プリンタを設定することができるように工夫している。具体的には、図1に示すようにコンピュータPC1は、印刷ジョブを含む通信データDT0と共に、設定ファイルを含む通信データDTSを、分散元プリンタPRT1に供給している。設定ファイルには、分散先プリンタを特定する情報(分散先プリンタ情報)、より具体的には、分散先プリンタPRT1〜PRT3のIPアドレス(IPp1,IPp2,IPp3)が含まれている。なお、本実施例では、後述するように、設定ファイルには、印刷ジョブの分散の態様(すなわち分散手法)を示す分散モードを特定する情報(分散モード情報)も含まれている。

0041

B.パーソナルコンピュータの構成:
図3は、図1の第1のコンピュータPC1の内部構成を示す説明図である。コンピュータPC1は、CPU110と、ROMやRAMなどの内部記憶装置120と、外部記憶装置150と、表示部160と、マウスキーボードなどの操作部170と、通信インタフェース部(通信IF部)190と、を備えている。

0042

内部記憶装置120には、印刷制御部130として機能するコンピュータプログラム(プリンタドライバ)が格納されている。印刷制御部130は、分散処理設定部132と、印刷ジョブ生成部134と、供給部136と、を備えており、分散印刷システムにおける印刷の実行を制御する。印刷制御部130の機能は、CPU110がコンピュータプログラム(プリンタドライバ)を実行することによって実現される。コンピュータプログラムは、CD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。

0043

なお、内部記憶装置120には、実際には、複数のプリンタの機種に対応する複数のプリンタドライバが格納されているが、図3では、分散元プリンタPRT1の機種に対応する分散印刷用のプリンタドライバが示されている。

0044

分散処理設定部132は、印刷ジョブ毎に、分散処理の条件を示す設定ファイルを作成する機能を有している。具体的には、分散処理設定部132は、分散先プリンタを示す分散先プリンタ情報と、分散モードを示す分散モード情報と、を含む設定ファイルを作成する。

0045

分散処理設定部132は、候補取得部133を備えており、候補取得部133は、ネットワークNWに接続された複数のプリンタの中から、分散先プリンタとして利用し得る複数の分散先プリンタの候補を取得する。なお、本実施例では、分散先プリンタ候補として、分散元プリンタPRT1の機種名と同一の機種名を有するプリンタが想定されている。そして、分散処理設定部132は、ユーザによって、複数の分散先プリンタ候補のうちの少なくとも一部が選択されると、選択された分散先プリンタのIPアドレス(分散先プリンタ情報)を含む設定ファイルを作成する。また、分散処理設定部132は、ユーザによって複数の分散モードのうちのいずれかが選択されると、選択された分散モードを示す分散モード情報を含む設定ファイルを作成する。

0046

印刷ジョブ生成部134は、ユーザからの指示に従って、印刷コマンドを含む印刷ジョブデータを作成する機能を有する。

0047

供給部136は、印刷ジョブデータと、該印刷ジョブデータに対応する設定ファイルとを、通信IF部190を介して、分散元プリンタPRT1に供給する機能を有する。

0048

なお、本実施例におけるコンピュータPC1が本発明における印刷制御装置に相当する。また、分散処理設定部132が本発明における設定部に相当する。

0049

印刷制御部130の機能については、さらに後述する。なお、第2のコンピュータPC2は、第1のコンピュータPC1と同様に構成されている。

0050

C.プリンタの構成:
図4は、図1の第1および第2のプリンタPRT1,PRT2の内部構成を示す説明図である。

0051

第1のプリンタPRT1は、プリンタ本体PRBと、前述のカスタムネットワークボードCNBと、を備えている。

0052

プリンタ本体PRBは、プリンタコントローラ260とプリンタエンジン270とを備えている。プリンタエンジン270は、画像の印刷を実行する機構部分である。プリンタコントローラ260は、カスタムネットワークボードCNBから与えられた印刷ジョブデータ(より具体的には印刷コマンド)に従って、プリンタエンジン270に印刷を実行させる。

0053

カスタムネットワークボードCNBは、CPUとROMやRAMなどのメモリとを備えるコンピュータである。カスタムネットワークボードCNBは、通信制御部210と分散処理実行部220とを含んでおり、各部210,220の機能は、前述の分散制御用ソフトウェアと通常制御用ソフトウェアとによって実現される。具体的には、通信データが送信先ポート番号「59100」を含む場合には、通信制御部210と分散処理実行部220とが動作し、通信データが送信先ポート番号「9100」を含む場合には、通信制御部210のみが動作する。

0054

通信制御部210は、ネットワークを介して外部の機器と通信を行う。例えば、通信制御部210は、受信した通信データに含まれる送信先IPアドレスや送信先ポート番号を検出する。また、通信制御部210は、送信すべき通信データに送信先IPアドレスや送信先ポート番号を付与する。

0055

分散処理実行部220は、初期設定ファイル格納部222と設定ファイル格納部224と印刷ジョブデータ格納部226とを備えており、印刷ジョブを、複数の分散先プリンタに分散させる分散処理を実行する機能を有している。

0056

初期設定ファイル格納部222には、予め登録された分散先プリンタを示す初期設定ファイルが格納されている。なお、分散先プリンタの登録は、前述したように、ネットワークの管理者などによって行われている。すなわち、初期設定ファイルは、ネットワークの管理者などによって推奨される分散先プリンタを示す。

0057

設定ファイル格納部224には、コンピュータPC1から受け取った設定ファイルが格納される。

0058

印刷ジョブデータ格納部226には、コンピュータPC1から受け取った印刷ジョブデータが格納される。印刷ジョブデータ格納部226内では、印刷ジョブデータは、印刷ジョブデータの供給元のコンピュータPC1のIPアドレスと対応付けられて格納されている。

0059

分散処理実行部220は、設定ファイル内に含まれる分散先プリンタ情報に基づいて、分散先プリンタを決定する。なお、後述するように、分散処理実行部220は、コンピュータPC1からの要求に応じて、初期設定ファイルをコンピュータPC1に送信する。

0060

また、分散処理実行部220は、コンピュータPC1から受け取った設定ファイル内に含まれる分散モード情報に基づいて、各分散先プリンタに割り当てられるべき印刷部数(すなわち負荷)を決定する。本実施例では、分散モードとして、分割分散モードとコピー分散モードとが準備されている。分散モード情報が分割分散モードを示す場合には、すべての分散先プリンタによって、通信データDT0内の印刷ジョブデータに含まれる印刷部数(QT値)が印刷されるように、各分散先プリンタの印刷部数が決定される。一方、分散モード情報がコピー分散モードを示す場合には、各分散先プリンタによって、通信データDT0内の印刷ジョブデータに含まれる印刷部数(QT値)が印刷されるように、各分散先プリンタの印刷部数が決定される。そして、分散処理実行部220は、各分散先に供給されるべき通信データDT1〜DT3内の印刷ジョブデータに、決定済みの印刷部数を設定する。なお、図1では、設定ファイル内に分割分散モードを示す分散モード情報が含まれる場合が想定されており、図1の通信データDT0内には「QT=30」が含まれている。このため、各通信データDT1〜DT3には「QT=10」が含まれている。仮に、設定ファイル内にコピー分散モードを示す分散モード情報が含まれる場合には、各通信データDT1〜DT3には「QT=30」が含まれることとなる。

0061

第2のプリンタPRT2は、プリンタ本体PRBと、前述の標準ネットワークボードSNBと、を備えている。なお、プリンタ本体PRBは、第1のプリンタPRT1のプリンタ本体PRBと同様に、プリンタコントローラ260とプリンタエンジン270とを備えている。

0062

標準ネットワークボードSNBは、CPUとROMやRAMなどのメモリとを備えるコンピュータである。カスタムネットワークボードCNBは、通信制御部212を含んでおり、通信制御部212の機能は、前述の通常制御用ソフトウェアによって実現される。具体的には、通信制御部212は、通信データが送信先ポート番号「9100」を含む場合にのみ動作する。

0063

なお、他の3つのプリンタPRT3〜PRT5は、第2のプリンタPRT2と同様である。

0064

D.分散印刷処理:
図5は、分散印刷処理の一連処理手順を示すフローチャートである。なお、図5では、ユーザの処理と、コンピュータPC1の処理と、分散元プリンタPRT1の処理と、が示されている。

0065

コンピュータPC1においてアプリケーションプログラムが実行されると、表示部160には図示しない実行画面が表示される。

0066

テップS102では、ユーザは、アプリケーションプログラムの実行画面において、メニューバーを選択してプルダウンメニューを表示させる。そして、ユーザは、該プルダウンメニューにおいて「印刷」を選択する。

0067

ステップS202では、アプリケーションプログラムは、印刷のためのメイン画面GUIグラフィカルユーザインタフェース)を表示部160に表示させる。

0068

図6は、ステップS202(図5)で表示されるメイン画面W1を示す説明図である。図示するように、メイン画面W1には、「プリンタ」設定フィールドF1aや「印刷部数」設定フィールドF1bなどの種々の設定フィールドが含まれている。また、メイン画面W1には、「プロパティ」ボタンB1aや「OK」ボタンB1bなどの種々のボタンが含まれている。

0069

ステップS104では、ユーザは分散元プリンタを選択する。具体的には、ユーザは、「プリンタ」設定フィールドF1aにおいて、複数のプリンタの中から分散処理を実行可能な1台のプリンタを選択する。図6では、第1のプリンタPRT1が選択されている。第1のプリンタPRT1は、図中「model_A(分散印刷)」で表されている。また、「種類」欄には、第1のプリンタPRTの機種名「model_A 」が示されており、「場所」欄には、第1のプリンタのIPアドレス「IPp1」が示されている。「プリンタ」設定フィールドF1aにおいて第1のプリンタPRT1を選択すると、コンピュータPC1内部では、第1のプリンタPRT1の機種に対応する分散印刷用のプリンタドライバが選択される。

0070

なお、図6では、「印刷部数」設定フィールドF1bには、印刷部数として「30部」が設定されている。

0071

ステップS106(図5)では、ユーザはメイン画面W1(図6)において、「プロパティ」ボタンB1aを選択する。

0072

ステップS206では、印刷制御部130は、プロパティ画面(GUI)を準備して表示部160に表示させる。

0073

図7は、ステップS206(図5)で表示されるプロパティ画面W2を示す説明図である。図示するように、プロパティ画面W2には、複数のタブが準備されており、各タブを選択することによって、「基本設定」,「レイアウト」,「分散印刷」などの種々の設定画面(GUI)が表示される。また、プロパティ画面W2には、「OK」ボタンB2aなどの種々のボタンが設けられている。

0074

図7では、「分散印刷」タブが選択されており、分散印刷設定画面W3が表示されている。分散印刷設定画面W3には、「分散先プリンタ」選択フィールドF3aと、「分散モード」選択フィールドF3bと、が設けられている。

0075

ステップS206(図5)では、分散処理設定部132は、分散印刷設定画面W3(より具体的には、「分散先プリンタ」選択フィールドF3a)を準備するために、ステップS206a,S206bの処理を実行する。

0076

ステップS206aでは、候補取得部133は、図示しないSNMP(Simple Network Management Protocol)を利用することによって、分散先プリンタとして利用し得る分散先プリンタ候補を検索する。具体的には、候補取得部133は、ネットワークNWに接続されている複数の機器のIPアドレスをブロードキャストで問い合わせて取得する。次に、候補取得部133は、取得済みのIPアドレスに基づいて、複数の機器に対して機種名とホスト名(機器に付与された名前)とを問い合わせて取得する。そして、候補取得部133は、複数の機器のうち、分散元プリンタPRT1の機種名と同一の機種名を有するすべての機器(プリンタ)を、分散先プリンタ候補として決定する。なお、ステップS206aでは、通常、2以上のプリンタが分散先プリンタ候補として決定される。

0077

ステップS206bでは、候補取得部133は、分散元プリンタPRT1から、初期設定ファイルを取得する。具体的には、候補取得部133は、分散元プリンタPRT1に対して初期設定ファイルの送信を要求すると、分散元プリンタPRT1(より具体的にはカスタムネットワークボードCNB)は、初期設定ファイル格納部222に格納された初期設定ファイルをコンピュータPC1に送信する(ステップS306)。

0078

なお、ステップS206a,S206b(図5)の処理は、プロパティ画面W2が表示されるときに実行されてもよいし、プロパティ画面W2において「分散印刷」タブが選択されるときに実行されてもよい。

0079

図7に示す「分散先プリンタ」選択フィールドF3a内には、ステップS206aで取得された複数の分散先プリンタ候補が表示されていると共に、各分散先プリンタ候補に対応してチェックボックスが設けられている。図7では、5つのプリンタPRT1〜PRT5が分散先プリンタ候補として表示されている。5つのプリンタPRT1〜PRT5は、IPアドレス(「IPp1」等)と、機種名(「model_A 」等)と、ホスト名(「40ABCD」等)と、で表されている。このように、選択フィールドF3a内に複数の分散先プリンタ候補が表示されれば、ユーザは、分散先プリンタを容易に選択することができる。

0080

ステップS108では、ユーザは、「分散先プリンタ」選択フィールドF3aにおいて分散先プリンタを選択する。具体的には、ユーザは、各分散先プリンタ候補に対応するチェックボックスを選択することによって、より具体的には、各チェックボックスにチェックマークを付与することによって、分散先プリンタを選択する。図7では、3つの分散先プリンタ候補にチェックマークが付されており、3つの分散先プリンタPRT1〜PRT3(IPアドレス「IPp1」〜「IPp3」)が選択されている。なお、ステップS108では、通常、2以上のプリンタが分散先プリンタとして選択される。

0081

ところで、本実施例では、「分散先プリンタ」選択フィールドF3a内の複数の分散先プリンタ候補のうちの一部に対して、予めチェックマークが付与される。このチェックマークは、ステップS206bで取得された初期設定ファイルに基づいて付される。すなわち、初期設定ファイル内に登録されている分散先プリンタには、予めチェックマークが付与される。このように、複数の分散先プリンタ候補のうちの一部が予め分散先プリンタとして選択されていれば、ユーザが分散先プリンタの選択を望まない場合にも分散先プリンタを決定することができるため、ユーザの手間を省略することができる。もちろん、ユーザが分散先プリンタの選択を望む場合には、ユーザは予め付与されたチェックマークを消去することによって、初期設定ファイル内に登録されている分散先プリンタを選択しないことも可能である。すなわち、本実施例の「分散先プリンタ」選択フィールドF3aでは、ユーザによる選択の変更を許容した状態で、複数の分散先プリンタ候補のうちの一部が予め選択されている。なお、「分散先プリンタ」選択フィールドF3aでは、通常、2以上の分散先プリンタ候補が分散先プリンタとして予め選択される。

0082

ステップS109では、ユーザは、「分散モード」選択フィールドF3bにおいて分散モードを選択する。なお、「分散モード」選択フィールドF3b内には、分割分散モードとコピー分散モードとが表示されており、各分散モードに対応してラジオボタンが設けられている。このように、選択フィールドF3b内に複数の分散モードが表示されれば、ユーザは、いずれかの分散モードを容易に選択することができる。なお、図7では、分割分散モードが選択されている。

0083

プロパティ画面W2(図7)において分散先プリンタおよび分散モードの選択(ステップS108,S109)を含む種々の設定が完了すると、ステップS110において、ユーザはプロパティ画面W2に設けられた「OK」ボタンB2aを選択する。

0084

ステップS210では、印刷制御部130は、プロパティ画面W2を閉じ、分散処理設定部132は、ユーザによって選択された分散先プリンタを示す分散先プリンタ情報と、ユーザによって選択された分散モードを示す分散モード情報とを含む設定ファイルを作成する。この説明から分かるように、ステップS110におけるユーザによる「OK」ボタンB2aの選択は、設定ファイルの作成指示である。

0085

メイン画面W1(図6)において分散元プリンタの選択(ステップS104)を含む種々の設定が完了すると、ステップS112において、ユーザはメイン画面W1に設けられた「OK」ボタンB1bを選択し、印刷の実行を指示する。

0086

ステップS212では、印刷ジョブ生成部134は、印刷ジョブデータを生成する。具体的には、印刷ジョブ生成部134は、メイン画面W1およびプロパティ画面W2で設定された種々の設定内容に基づいて、印刷ジョブデータを生成する。なお、図2で説明したように、印刷ジョブデータには、印刷部数を示すQT値と、プリンタPRT1の機種に適した印刷コマンドと、が含まれる。

0087

ステップS214では、供給部136は、ステップS210で作成された設定ファイルと、ステップS212で生成された印刷ジョブデータとを、通信IF部190を介して、分散元プリンタPRT1に供給する。このとき、通信IF部190は、図1に示すように、設定ファイルを含む通信データDTSと、印刷ジョブデータを含む通信データDT0と、を作成して送信する。

0088

本実施例では、ステップS214において、供給部136は、印刷ジョブデータと設定ファイルとを関連付けるための処理を実行する。具体的には、供給部136は、設定ファイルのファイル名を変更する。変更後のファイル名は、印刷ジョブデータに付与されるジョブを識別可能な情報と、印刷ジョブデータの送信元であるコンピュータPC1のIPアドレスと、を含む。なお、ジョブ識別情報としては、本実施例では、図2に示す印刷ジョブ毎に連続して付与されるジョブ番号が利用されるが、これに代えて、印刷ジョブ毎に付与される時刻情報が利用されてもよい。

0089

なお、設定ファイルは、印刷ジョブデータの生成前にユーザがプロパティ画面W2において「OK」ボタンB2aを選択する毎に、作成される(S110,S210参照)。すなわち、ステップS210で作成される設定ファイルは一時的なファイルであり、ステップS212で印刷ジョブデータが生成されると、ステップS214で最新の設定ファイル(一時ファイル)のファイル名が上記のように変更され、印刷ジョブデータと関連付けられる。こうすれば、仮に、印刷ジョブデータの生成前にプロパティ画面W2に設けられた「OK」ボタンB2aが複数回選択される場合にも、換言すれば、印刷ジョブデータの生成前に設定ファイルの作成が複数回指示される場合にも、最新の正しい設定ファイルを分散元プリンタPRT1に供給することができる。

0090

ステップS314では、分散元プリンタPRT1内の通信制御部210は、設定ファイルを含む通信データDTSと、印刷ジョブデータを含む通信データDT0と、を取得する。そして、分散処理実行部220は、設定ファイルを設定ファイル格納部224に格納し、印刷ジョブデータを印刷ジョブデータ格納部226に格納する。なお、前述したように、印刷ジョブデータは、該印刷ジョブデータを送信した送信元のコンピュータPC1のIPアドレスと対応付けられて、印刷ジョブデータ格納部226内に格納される。

0091

ステップS316では、分散処理実行部220は、設定ファイルに基づいて、印刷ジョブを分散させる分散処理を実行する。具体的には、分散処理実行部220は、まず、印刷ジョブデータ格納部226から処理対象の印刷ジョブデータを読み出す。また、分散処理実行部220は、処理対象の印刷ジョブデータに対応する設定ファイルを設定ファイル格納部224から検索する。設定ファイルの検索は、設定ファイルのファイル名を利用して行われる。すなわち、処理対象の印刷ジョブデータに対応付けられたIPアドレスと、印刷ジョブデータ内に記述されたジョブ番号と、を含むファイル名を有する設定ファイルが検索される。次に、分散処理実行部220は、設定ファイル内に含まれる分散先プリンタ情報によって特定される3つの分散先プリンタPRT1〜PRT3を分散先プリンタとして決定する。また、分散処理実行部220は、設定ファイル内に含まれる分散モード情報によって特定される分散モードに応じて、各分散先プリンタで印刷されるべき印刷部数を決定する。そして、分散処理実行部220は、決定済みの印刷部数に応じて、各分散先プリンタPRT1〜PRT3に供給されるべき印刷ジョブデータを作成する。この後、通信制御部210は、各印刷ジョブデータを含む通信データDT1〜DT3を各分散先プリンタPRT1〜PRT3に向けて送信する。

0092

以上説明したように、本実施例では、印刷制御部130は、分散印刷設定画面W3の設定内容に基づいて、印刷ジョブ毎に、分散処理の条件(すなわち、分散先プリンタおよび分散モード)を示す設定ファイルを作成し、印刷ジョブと該印刷ジョブに対応する設定ファイルとを分散元プリンタPRT1へ供給することができる。このため、ユーザは、分散元プリンタPRT1に対して、印刷ジョブ毎に分散処理の条件を容易に設定することができる。

0093

特に、本実施例では、印刷ジョブデータと設定ファイルとが関連付けられている。このため、分散元プリンタPRT1に複数の印刷ジョブデータが処理待ち状態で格納されている場合にも、プリンタPRT1は、特定の印刷ジョブデータに対応する特定の設定ファイルを正しく選択して、該特定の設定ファイルに基づいて、特定の印刷ジョブデータを正しく分散させることができる。

0094

例えば、第1のコンピュータPC1から複数の印刷ジョブが第1のプリンタPRT1に連続して送信されることによって、分散元プリンタPRT1において、複数の印刷ジョブが処理待ち状態となる場合が想定される。また、複数台のコンピュータPC1,PC2…から複数の印刷ジョブがほぼ同時に第1のプリンタPRT1に送信されることによって、分散元プリンタPRT1において、複数の印刷ジョブが処理待ち状態となる場合が想定される。このような場合にも、分散元プリンタPRT1は、処理対象の印刷ジョブデータに対応する設定ファイルを、設定ファイル名に含まれるジョブ番号とIPアドレスに基づいて、正しく選択することができる。

0095

なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。

0096

(1)上記実施例では、分散先プリンタ選択フィールドF3a(図7)内には複数の分散先プリンタ候補が表示されているが、複数の分散先プリンタ候補の中には、直ちに印刷を開始することができないビジー状態プリンタ候補が存在し得る。なお、ビジー状態のプリンタとは、現在印刷を実行中のプリンタや、インクトナーなどの記録材不足するプリンタ、印刷用紙が不足するプリンタなどを意味する。

0097

上記のように、ビジー状態のプリンタ候補が存在する場合には、例えば、分散先プリンタ選択フィールドF3a内に、該プリンタ候補が表示されないようにしてもよい。また、分散先プリンタ選択フィールドF3a内に、ビジー状態のプリンタ候補が、ユーザによる選択が禁止された状態(例えば、チェックボックスの操作が禁止された状態)で表示されるようにしてもよい。

0098

なお、各プリンタ候補がビジー状態であるか否かは、候補取得部133が、各プリンタ候補に対して、印刷の実行状態や、記録材の有無、印刷用紙の有無などのステータス情報通知を要求し、各プリンタ候補からステータス情報を取得することによって、判断可能である。

0099

(2)上記実施例では、ステップS206aにおいて、コンピュータPC1(具体的には印刷制御部130)が、分散元プリンタPRT1の機種名と同一の機種名を有する複数の分散先プリンタ候補を取得している。しかしながら、これに代えて、ネットワークに接続された他の管理装置または分散元プリンタPRT1が、複数の分散先プリンタ候補を取得するようにしてもよい。この場合には、コンピュータが、管理装置または分散元プリンタに対して、分散元プリンタの機種名と同じ機種名を有する複数の分散先プリンタ候補のリストを要求し、該リストを管理装置または分散元プリンタから取得すればよい。

0100

また、上記実施例では、ステップS206aの処理が実行されているが、ステップS206aの処理は省略可能である。この場合には、分散先プリンタ選択フィールドF3aには、初期設定ファイルに登録されているプリンタのみが表示されればよい。この場合にも、ユーザは、初期設定ファイルに登録された複数のプリンタのみを含む複数の分散先プリンタ候補の中から、任意のプリンタを分散先プリンタとして選択することができる。

0101

一般には、複数のプリンタ候補の中から複数の分散先プリンタをユーザに選択させるためのフィールドを含む設定画面が準備されればよい。

0102

(3)上記実施例の分散先プリンタ選択フィールドF3a(図7)では、複数の分散先プリンタ候補のうちの一部が予め選択されているが、これに代えて、複数の分散先プリンタ候補のすべてが予め選択されていてもよいし、すべてが予め選択されていないようにしてもよい。

0103

また、上記実施例の分散先プリンタ選択フィールドF3a(図7)では、複数の分散先プリンタ候補のうちの一部が、予め初期設定ファイルに基づいて選択されているが、これに代えて、複数の分散先プリンタ候補のうちの一部がランダムに選択されるようにしてもよい。なお、この場合には、ステップS206bの処理は省略可能である。

0104

一般には、分散先プリンタ選択フィールドでは、複数のプリンタ候補のうちの少なくとも一部が予め選択されていればよい。

0105

(4)上記実施例のステップS206aでは、分散元プリンタPRT1の機種名と同じ機種名を有する分散先プリンタ候補が検索されているが、これに加えて、類似する機種名を有する分散先プリンタ候補が検索されるようにしてもよい。

0106

例えば、カラー印刷およびモノクロ印刷を実行可能な上位機種のプリンタと、該上位機種のプリンタからカラー印刷機能が省略された下位機種のプリンタと、では、通常、モノクロ印刷時には、同一の印刷コマンドを利用して印刷が実行される。したがって、下位機種のプリンタが分散元プリンタとして選択された場合には、下位機種のプリンタと上位機種のプリンタとが分散先プリンタ候補として選択されるようにしてもよい。すなわち、分散先プリンタ候補としては、同一の印刷コマンドを使用して印刷を実行可能なプリンタが選択されればよい。

0107

(5)上記実施例では、印刷ジョブデータと設定ファイルとの関連付けは、設定ファイルのファイル名を変更することによって行われているが、他の手法によって関連付けられていてもよい。例えば、印刷ジョブデータ内に設定ファイルのファイル名が記述されるようにしてもよい。

0108

(6)上記実施例では、分散印刷設定画面W3には、「分散先プリンタ」選択フィールドF3aと「分散モード」選択フィールドF3bとが設けられているが、一方のみが設けられていてもよい。例えば、「分散先プリンタ」選択フィールドF3aのみが設けられている場合には、分散処理設定部132は、分散先プリンタ情報のみを含む設定ファイルを作成すればよい。

0109

一般には、ユーザによる分散処理の条件の設定を許容する設定画面が準備され、設定画面における設定内容に基づいて、設定済みの分散処理の条件を示す設定情報が作成されればよい。

0110

(7)上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。

図面の簡単な説明

0111

分散印刷システムを示す説明図である。
通信データの構造を模式的に示す説明図である。
図1の第1のコンピュータPC1の内部構成を示す説明図である。
図1の第1および第2のプリンタPRT1,PRT2の内部構成を示す説明図である。
分散印刷処理の一連の処理手順を示すフローチャートである。
ステップS202(図5)で表示されるメイン画面W1を示す説明図である。
ステップS206(図5)で表示されるプロパティ画面W2を示す説明図である。

符号の説明

0112

110…CPU
120…内部記憶装置
130…印刷制御部
132…分散処理設定部
133…候補取得部
134…印刷ジョブ生成部
136…供給部
150…外部記憶装置
160…表示部
170…操作部
190…通信IF部
210,212…通信制御部
220…分散処理実行部
222…初期設定ファイル格納部
224…設定ファイル格納部
226…印刷ジョブデータ格納部
260…プリンタコントローラ
270…プリンタエンジン
CNB…カスタムネットワークボード
PC1,PC2…コンピュータ
PRT1〜PRT5…プリンタ
PRB…プリンタ本体
SNB…標準ネットワークボード

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