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技術 物品検査システム

出願人 アンリツインフィビス株式会社
発明者 永塚一毅
出願日 2005年4月25日 (16年5ヶ月経過) 出願番号 2005-126796
公開日 2006年11月2日 (14年11ヶ月経過) 公開番号 2006-300889
状態 特許登録済
技術分野 地球物理、対象物の検知 放射線を利用した材料分析 測定値の指示
主要キーワード 補正指数 測定値レベル 測定制御プログラム ゼロ点補正処理 一定搬送速度 歪ゲージ式ロードセル 換算比 ワーク質量
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2006年11月2日)のものです。
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図面 (9)

課題

複数種類検査結果を同時に見易く表示することのできる物品検査システムを提供する。

解決手段

ワークWに対応する所定の物理量を特定してその物理量を表わす測定信号を出力する物理量測定部13と、ワークWについての所定の品質検査を実行してその品質検査の結果を表わす検査結果信号を出力する品質検査部15とを備えた物品検査システムであり、更に、測定信号および検査結果信号に基づいて、測定信号で表わされる物理量および検査結果信号で表わされる品質検査結果を含む検査結果情報を、表示画面上の時間軸方向に各ワークWの測定順に並べて表示する表示部21を備える。

概要

背景

生産ライン等において、複数のワークに対する何らかの物理量計測(例えば質量(重量)、体積、厚さ、長さ、幅、硬さ等)を行なってその結果や合否判定結果を順次画面表示するとともに不合格時に警報を発したり運転停止するようにした物品検査システム、あるいは、ワークの品質検査(例えば、異物混入欠品、変形(形状)、特性等の検査)を行なった結果を順次画面表示するとともに不合格時に警報を発したり運転停止するようにした物品検査システムは、従前より広く知られている。また、ワークにダメージを与えずパッケージ内の物品の検査が可能なX線検査金属検出方式の物品検査システムが普及してきている。

従来のこの種の物品検査システムとしては、例えば特許文献1(特開平10−221269号公報)に記載のように、異物形状シンボル表示するとともに、異物形状の画像情報を、その異物のサイズや成分の推移に対応して画面表示するようにしたものがある。

また、例えば特許文献2(特開平11−108752号公報)に記載のように、測定データを時刻データと共に時系列的に記憶し、計量結果の時系列的表示を行なうようにしたものがある。

さらに、特許文献3(「アンリツテクカル」No.62(1991年9月号))に記載のように、複数のワークをバッチ処理するとともに、そのバッチ単位での計測データの平均値標準偏差を時系列的に表示するとともに、測定スタートから現在までの度数分布を示すヒストグラム表示を行なうことができるようにしたものがある。

特開平10−221269号公報
特開平11−108752号公報
「アンリツテクニカル」No.62の第81頁(1991年9月号;1991年9月30日アンリツ株式会社発行印刷:文祥堂))

概要

複数種類検査結果を同時に見易く表示することのできる物品検査システムを提供する。 ワークWに対応する所定の物理量を特定してその物理量を表わす測定信号を出力する物理量測定部13と、ワークWについての所定の品質検査を実行してその品質検査の結果を表わす検査結果信号を出力する品質検査部15とを備えた物品検査システムであり、更に、測定信号および検査結果信号に基づいて、測定信号で表わされる物理量および検査結果信号で表わされる品質検査結果を含む検査結果情報を、表示画面上の時間軸方向に各ワークWの測定順に並べて表示する表示部21を備える。

目的

そこで、本発明は、複数種類の検査結果を同時に見易く表示することのできる物品検査システムを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
2件

この技術が所属する分野

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請求項1

被検査物に対応する所定の物理量を特定して該物理量を表わす測定信号を出力する物理量測定手段(13)と、前記被検査物についての所定の品質検査を実行して該品質検査の結果を表わす検査結果信号を出力する品質検査手段(15)と、前記物理量測定手段からの各被検査物についての測定信号と前記品質検査手段からの各被検査物についての検査結果信号とに基づいて、前記測定信号で表わされる物理量および前記検査結果信号で表わされる品質検査結果を含む検査結果情報を、表示画面上の時間軸方向に各被検査物の測定順に並べて表示する表示手段(21)と、を備えたことを特徴とする物品検査システム

請求項2

前記測定信号で表わされる物理量および前記検査結果信号で表わされる品質検査結果を、各被検査物の検査毎に前記表示画面上の同一測定時間帯に相当する表示位置にそれぞれ対応するマークで表示するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の物品検査システム。

請求項3

前記被検査物(W)に作用し該被検査物の影響を受けた物品影響信号を生成する信号生成手段(11)を備え、前記物理量測定手段および前記品質検査手段が、それぞれ前記物品影響信号に基づいて作動することを特徴とする請求項1又は2に記載の物品検査システム。

請求項4

前記物理量測定手段および前記品質検査手段のうちいずれか一方が前記物品影響信号に基づいて作動し、前記物理量測定手段および前記品質検査手段のうちいずれか他方が前記物品影響信号から独立して作動することを特徴とする請求項1又は2に記載の物品検査システム。

請求項5

前記物品影響信号は前記被検査物(W)に照射され該被検査物を透過したX線の複数の透過領域毎の透過量を表わす信号であることを特徴とする請求項3に記載の物品検査システム。

請求項6

前記物理量測定手段からの各被検査物についての測定信号と前記品質検査手段からの各被検査物についての検査結果信号とに基づいて、各被検査物毎に前記測定信号で表わされる物理量および前記検査結果信号で表わされる品質検査結果を対応付け読み出し可能に記憶する検査結果情報記憶手段(17)を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の物品検査システム。

請求項7

前記表示手段が、前記検査結果情報記憶手段に記憶された検査結果情報に基づいて、第1の測定期間の間に検査された被検査物についての前記測定信号で表わされる物理量および前記検査結果信号で表わされる品質検査結果を前記表示画面上の時間軸方向に各被検査物の測定順に並べて表示する第1の表示モードと、前記第1の測定期間より長い第2の測定期間の間に検査された複数の被検査物についての前記測定信号で表わされる物理量および前記検査結果信号で表わされる品質検査結果を共に度数表示する第2の表示モードと、を切換え可能に制御する表示制御部(19)を有することを特徴とする請求項6に記載の物品検査システム。

請求項8

前記品質検査手段(15)が前記被検査物内への異物混入の有無を検査する異物検出機能を有し、該異物混入の有無に応じた検査結果信号を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の物品検査システム。

請求項9

前記表示手段が、前記品質検査手段(15)からの前記異物混入の有無に応じた検査結果信号と前記測定信号で表わされる物理量とを各被検査物毎に同期して取り込み、同一のタイミングで測定順に順次表示することを特徴とする請求項8に記載の物品検査システム。

請求項10

被検査物(W)に照射され該被検査物を透過したX線を検出して前記被検査物の影響を受けた物品影響信号を生成する信号生成手段(11)と、前記物品影響信号に基づき、前記被検査物に対応する所定の物理量を特定して該物理量を表わす測定信号を出力する物理量測定手段(13)と、前記物品影響信号に基づき、前記被検査物についての所定の品質検査を実行して該品質検査の結果を表わす検査結果信号を出力する品質検査手段(15)と、前記物理量測定手段からの各被検査物についての測定信号と前記品質検査手段からの各被検査物についての検査結果信号とに基づいて、前記測定信号で表わされる物理量および前記検査結果信号で表わされる品質検査結果を含む検査結果情報を、前記物品影響信号の信号レベルに対応する測定値レベル軸および前記被検査物の検査の順序に対応する時間軸とを有する表示画面上に、前記時間軸方向に各被検査物の測定順に並べて表示する表示手段(21)と、を備えたことを特徴とする物品検査システム。

技術分野

0001

本発明は、物品検査システム、特に被測定物(以下、ワークともいう)の影響を受けた所定の信号を利用してワークの検査を実行する物品検査システムにおいて複数種検査結果を表示するのに好適な物品検査システムに関する。

背景技術

0002

生産ライン等において、複数のワークに対する何らかの物理量計測(例えば質量(重量)、体積、厚さ、長さ、幅、硬さ等)を行なってその結果や合否判定結果を順次画面表示するとともに不合格時に警報を発したり運転停止するようにした物品検査システム、あるいは、ワークの品質検査(例えば、異物混入欠品、変形(形状)、特性等の検査)を行なった結果を順次画面表示するとともに不合格時に警報を発したり運転停止するようにした物品検査システムは、従前より広く知られている。また、ワークにダメージを与えずパッケージ内の物品の検査が可能なX線検査金属検出方式の物品検査システムが普及してきている。

0003

従来のこの種の物品検査システムとしては、例えば特許文献1(特開平10−221269号公報)に記載のように、異物形状シンボル表示するとともに、異物形状の画像情報を、その異物のサイズや成分の推移に対応して画面表示するようにしたものがある。

0004

また、例えば特許文献2(特開平11−108752号公報)に記載のように、測定データを時刻データと共に時系列的に記憶し、計量結果の時系列的表示を行なうようにしたものがある。

0005

さらに、特許文献3(「アンリツテクカル」No.62(1991年9月号))に記載のように、複数のワークをバッチ処理するとともに、そのバッチ単位での計測データの平均値標準偏差を時系列的に表示するとともに、測定スタートから現在までの度数分布を示すヒストグラム表示を行なうことができるようにしたものがある。

0006

特開平10−221269号公報
特開平11−108752号公報
「アンリツテクニカル」No.62の第81頁(1991年9月号;1991年9月30日アンリツ株式会社発行印刷:文祥堂))

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、上述のような従来の物品検査システムにあっては、複数項目の測定や検査の結果を画面上に単に数値や合否判定結果として表示したり、個々に特定の測定項目に注目したグラフ表示を行なったりする表示形式であったため、例えば個々のワークについての質量と異物の混入の有無を1つのグラフ等から即座に把握できるような視覚情報を表示するものではなかった。

0008

また、測定や検査の結果を時系列的に表示するものはあっても、複数の検査項目についての結果情報を同一表示領域(例えば1つのグラフの表示領域)内で相互の関係を視覚的に把握容易な形態で表示するものとはなっていなかった。
すなわち、従来の物品検査システムにあっては、複数種類の検査結果を同時に見易く表示するという点で未解決の課題があった。

0009

そこで、本発明は、複数種類の検査結果を同時に見易く表示することのできる物品検査システムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

上記目的達成のため、本発明は、(1)被検査物に対応する所定の物理量を特定して該物理量を表わす測定信号を出力する物理量測定手段と、前記被検査物についての所定の品質検査を実行して該品質検査の結果を表わす検査結果信号を出力する品質検査手段と、前記物理量測定手段からの各被検査物についての測定信号と前記品質検査手段からの各被検査物についての検査結果信号とに基づいて、前記測定信号で表わされる物理量および前記検査結果信号で表わされる品質検査結果を含む検査結果情報を、表示画面上の時間軸方向に各被検査物の測定順に並べて表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。

0011

この物品検査システムでは、物理量測定手段からの各被検査物についての測定信号と品質検査手段からの各被検査物についての検査結果信号とに基づいて、測定信号で表わされる物理量および検査結果信号で表わされる品質検査結果を含む検査結果情報が、表示画面上の時間軸方向に各被検査物の測定順に並べて表示されるので、各被検査物についての複数種類の検査結果が同時に見易く表示されることになる。なお、前記物理量および品質検査はそれぞれ一種類又は複数種類の物理量および品質検査である。

0012

本発明の物品検査システムにおいては、(2)前記測定信号で表わされる物理量および前記検査結果信号で表わされる品質検査結果を、各被検査物の検査毎に前記表示画面上の同一測定時間帯に相当する表示位置にそれぞれ対応するマークで表示するようにするのが好ましい。この構成により、各被検査物についての物理量および品質検査結果が各被検査物の検査毎に表示画面上の同一測定時間帯に相当する表示位置にそれぞれ対応するマークで表示されるので、各被検査物についての複数種類の検査結果が同時に見易く表示されることになる。

0013

本発明の物品検査システムにおいては、好ましくは、(3)前記被検査物に作用し該被検査物の影響を受けた物品影響信号を生成する信号生成手段を備え、前記物理量測定手段および前記品質検査手段が、それぞれ前記物品影響信号に基づいて作動する。この構成により、物品影響信号の信号レベルに応じて変化する物理量や品質検査結果を容易に複数種類同時表示することができる。

0014

本発明の物品検査システムにおいては、また、(4)前記物理量測定手段および前記品質検査手段のうちいずれか一方が前記物品影響信号に基づいて作動し、前記物理量測定手段および前記品質検査手段のうちいずれか他方が前記物品影響信号から独立して作動するものであってもよい。この構成により、物品影響信号の信号レベルに応じて変化する物理量若しくは品質検査結果を容易に複数種類同時表示することができ、かつ、既存の独立した品質検査系若しくは物理量測定系からのデータを基にその検査結果を併せた複数種類の検査結果の同時表示ができる。

0015

本発明の物品検査システムにおいては、より好ましくは、(5)前記物品影響信号は前記被検査物に照射され該被検査物を透過したX線の複数の透過領域毎の透過量を表わす信号である。この構成により、X線透過量データを基にした複数の物理量測定値や品質検査結果を容易に複数種類同時表示することができる。

0016

本発明の物品検査システムにおいては、また、(6)前記物理量測定手段からの各被検査物についての測定信号と前記品質検査手段からの各被検査物についての検査結果信号とに基づいて、各被検査物毎に前記測定信号で表わされる物理量および前記検査結果信号で表わされる品質検査結果を対応付け読み出し可能に記憶する検査結果情報記憶手段を設けるのがよい。この構成により、表示に係る検査の期間を適宜設定可能となり、統計表示も可能となる。

0017

本発明の物品検査システムにおいては、さらに、(7)前記表示手段が、前記検査結果情報記憶手段に記憶された検査結果情報に基づいて、第1の測定期間の間に検査された被検査物についての前記測定信号で表わされる物理量および前記検査結果信号で表わされる品質検査結果を前記表示画面上の時間軸方向に各被検査物の測定順に並べて表示する第1の表示モードと、前記第1の測定期間より長い第2の測定期間の間に検査された複数の被検査物についての前記測定信号で表わされる物理量および前記検査結果信号で表わされる品質検査結果を共に度数表示する第2の表示モードと、を切換え可能に制御する表示制御部を有するのが好ましい。

0018

この構成により、複数の被検査物について測定された物理量と品質検査結果との推移が、第1の表示モードにおいては比較的短期間の時系列表示で示される一方、第2の表示モードでは比較的長期間の度数分布情報として表示されることになり、複数種の検査結果の推移を把握容易な多様な表示形態表示可能となる。

0019

また、本発明の物品検査システムにおいては、(8)前記品質検査手段が前記被検査物内への異物混入の有無を検査する異物検出機能を有し、該異物混入の有無に応じた検査結果信号を出力するものであってもよい。この場合、物品影響信号を利用した物理量測定と品質検査が容易に可能であり、同時表示も容易に可能である。

0020

また、この場合、(9)前記表示手段が、前記品質検査手段からの前記異物混入の有無に応じた検査結果信号と前記測定信号で表わされる物理量とを各被検査物毎に同期して取り込み、同一のタイミングで測定順に順次表示するのがよい。これにより、検査の進行に同期した検査結果表示を容易に実時間的に実行できる。

0021

本発明の物品検査システムは、あるいは、(10)被検査物に照射され該被検査物を透過したX線を検出して前記被検査物の影響を受けた物品影響信号を生成する信号生成手段と、前記物品影響信号に基づき、前記被検査物に対応する所定の物理量を特定して該物理量を表わす測定信号を出力する物理量測定手段と、前記物品影響信号に基づき、前記被検査物についての所定の品質検査を実行して該品質検査の結果を表わす検査結果信号を出力する品質検査手段と、前記物理量測定手段からの各被検査物についての測定信号と前記品質検査手段からの各被検査物についての検査結果信号とに基づいて、前記測定信号で表わされる物理量および前記検査結果信号で表わされる品質検査結果を含む検査結果情報を、前記物品影響信号の信号レベルに対応する測定値レベル軸および前記被検査物の検査の順序に対応する時間軸とを有する表示画面上に、前記時間軸方向に各被検査物の測定順に並べて表示する表示手段と、を備えたことを特徴とするものである。

0022

この構成により、物品影響信号の信号レベルに応じて変化する物理量や品質検査結果が測定値レベル軸方向に変化する物理量および品質検査結果情報として、複数種類同時表示されることになり、各被検査物についての複数種類の検査結果が同時に見易く表示されることになる。

発明の効果

0023

本発明によれば、物理量測定手段からの各被検査物についての測定信号と品質検査手段からの各被検査物についての検査結果信号とに基づいて、測定信号で表わされる物理量および検査結果信号で表わされる品質検査結果を含む検査結果情報を、表示画面上の時間軸方向に各被検査物の測定順に並べて表示するようにしているので、複数種類の検査結果を同時に見易く表示することのできる物品検査システムを提供することができる。

発明を実施するための最良の形態

0024

以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第1の実施の形態]

0025

図1図6は本発明に係る物品検査システムの第1の実施の形態を示す図であり、本発明を質量測定および異物検出を行なうX線検査システムに適用した例を示している。

0026

まず、その構成を説明する。

0027

図1に概略のブロック構成図で示すように、本実施形態の物品検査システムは、信号生成部11、物理量測定部13、品質検査部15、検査結果記憶部17、表示制御部19および表示部21を備えている。

0028

図2に示すように、本実施形態における信号生成部11は、被検査物であるワークWを搬送するベルトコンべアからなる搬送路1と、搬送中のワークWに所定の検査空間内でX線を照射するX線源2と、検査空間内へのワークWの進入を検知する例えば投受光器からなる進入検知センサ3と、検査空間内で搬送方向と直交する方向(以下、搬送路幅員方向ともいう)に隣り合う複数の透過領域のそれぞれについてワークWを透過したX線を検出することができるX線検出器4と、X線検出器4の検出情報に基づいてワークWを透過したX線の各透過領域における所定時間毎累積透過量相当の濃度データ(以下、X線画像の濃度データという)を生成する画像入力ユニット5とを含んで構成されており、ワークWに作用しそのワークWの影響を受けた物品影響信号としてのX線透過量信号を生成する信号生成手段となっている。

0029

ここで、搬送路1は、例えば食品医薬品等となる個体(定形のものでも柔軟な不定形のものでもよい)のワークWをその品種に対応する所定の一定搬送速度で搬送するとともに、その搬送途中でワークWを図示しない装置筐体内の前記所定の検査空間に通してX線源2とX線検出器4の間を通過させるようになっている。

0030

X線源2は、例えば陰極フィラメントからの熱電子をその陰極陽極の間の高電圧により陽極ターゲット衝突させてX線を発生させるX線管を有しており、発生したX線を下方のX線検出器4に向けて不図示のスリットにより搬送路1の幅員方向に広がる扇形ビームB(図2参照)に整形して照射するようになっている。すなわち、X線源2は、X線検出器4と共に、いわゆるX線ファンビーム光学系を構成している。

0031

また、X線検出器4は、蛍光体であるシンチレータフォトダイオード若しくは電荷結合素子とからなる検出素子を搬送路1の幅員方向にアレイ状所定ピッチで配設して、所定解像度でのX線検出を行なうようにしたX線ラインセンサカメラで構成されている。

0032

搬送路1およびX線源2は、図示しない搬送およびX線照射制御ユニットによってそれぞれ所定のタイミングで動作するよう制御される。

0033

画像入力ユニット5は、例えばX線検出器4の複数の検出素子からのX線検出信号をそれぞれA/D変換し、X線検出器4における検出素子の配設ピッチに対応する所定の単位搬送時間毎に、図2中に示すn(nは1より大きい整数で、例えば640)個すべての透過領域について、その単位時間内の累積の透過X線量(以下、単に透過量という)のデータを、例えば0から1023までの階調を表す濃度レベルディジタルデータとして内部のデータ記憶部(図示していない)に書き込む動作(以下、ライン走査という)を実行する。

0034

また、画像入力ユニット5は、ワークWが搬送路1上に無いとき、ベルト面のみでの各透過領域のX線透過量が等しい値になるようX線検出器4の検出感度を調整するための不図示の制御ユニットを有している。さらに、画像入力ユニット5は、前記ライン走査を予め設定した回数だけ繰り返すことによって、前記データ記憶部に書き込まれた透過量データをX線画像の濃度データPとして生成して、処理ユニット6に出力するためのデータ処理プログラムおよび作業メモリ(図示していない)を有している。

0035

物理量測定部13および品質検査部15は、それぞれ画像入力ユニット5からの各透過領域の所定時間毎のX線画像の濃度データPをピクセルデータに対応付けた画像処理を実行することによりディジタルのX線画像を生成する処理ユニット6の一部を構成している。

0036

具体的には、処理ユニット6は、例えば図示しないCPU、ROM、RAMおよびI/Oインターフェースを有するマイクロコンピュータと、後述する複数の処理機能部の各機能を発揮するための制御プログラムをROMと協働して読み出し可能に記憶した補助記憶装置と、タイマー回路等を含んで構成されており、ROM等に格納された制御プログラムに従って、CPUがRAM等との間でデータを授受しがら所定の演算処理を実行するとともに前記制御プログラムを実行するようになっている。

0037

この処理ユニット6は、図2に示すように、前記複数の処理機能部として、ゼロ点補正部61、変換処理部62、体積測定部63、質量換算部66、および、異物混入判定部67を含んで構成されており、物理量測定部13はゼロ点補正部61、変換処理部62、体積測定部63および質量換算部66によって構成され、品質検査部15はゼロ点補正部61、変換処理部62および異物混入判定部67によって構成されている。

0038

ゼロ点補正部61は、ワークWの体積を測定する周期に応じて、後述するゼロ点補正処理を実行するゼロ点補正プログラムとそのための作業メモリ領域を有しており、X線画像の濃度データPを処理して、ワークWにX線が照射されるときの背景、本実施形態においてはワークWが載置される搬送ベルトの等価厚がゼロとなるようにX線画像の濃度データPをゼロ点補正するようになっている。

0039

変換処理部62は、各透過領域におけるX線画像の濃度データPから透過領域のそれぞれにおけるワークWの厚さtに対応する等価厚画像の濃度データQ(P)への変換処理(詳細は後述する)を施すデータ変換処理手段となっており、そのための変換処理プログラムと作業メモリ領域を有している。

0040

ここにいう等価厚画像の濃度データQ(P)は、X線画像の濃度データPをX線吸収量に対応するよう後述する変換式によって対数変換した濃度値であって、被検査物が無くX線透過量の値が最大で被検査物によるX線吸収量がゼロとなるときに最小濃度値となり、X線透過量の値が最小でX線吸収量が最大となるときに最大濃度となる。

0041

一般に、X線画像(ピクセル毎の濃度データP)を対数変換した画像の濃度は、X線管、X線光学系、X線検出器、搬送ベルト等といった検査システム上のパラメータが一定とみなせるとき、X線管の管電圧に応じて変化するX線エネルギー分布と、管電流に応じて変化するX線放射量と、ワークの成分原子の種類と密度に応じて変化するX線吸収スペクトルの分布と、ワークWにおける厚さの分布とに依存する。

0042

物理学的には、所定エネルギーのN0個の光子がワーク(厚さt、線吸収係数α)および搬送ベルト(厚さt0、線吸収係数α0)を透過することによって、N個に減る現象ランベルトベールの法則(Lambert-Beer's Law)により、次式〔1〕で近似できる。

0043

また、本実施形態で採用するようなX線ファンビーム光学系においては、例えばシンチレータ型CCDラインセンサからなるX線検出器4の焦点仰角(90°−θ)の範囲における各ピクセル分受光量Iは、各透過領域におけるX線照射強度に応じた値I(θ)={1/(1+tan2θ)}・I(0°)となるが、ワークWの搬送前の搬送ベルト面ではこの受光量I(θ)がフラットな受光量特性となるようX線検出器4の検出感度を調整することによって、受光感度補正が行なわれる。

0044

したがって、この受光感度補正(ワークW無し)後の受光量I0は、ほぼN0exp(−α0・t0)に対応する一定値となり、X線検出器4の受光感度補正によって角度θに依存しなくなった受光量I'はI'=I0exp(−α・t)と考えることができる。

0045

ここで、α・tは、X線が発生源から出てX線測定部により検出されるまでに透過した物質によるX線吸収量を直接的に示す値であり、これをX線吸収画像の濃度値に対応付けることで、X線吸収率の高い物質あるいはX線透過方向の厚さの厚い部位ほど濃度値の大きな画像を作成することができる。

0046

そこで、前記受光量I'、I0を用い、α・tをワークの各透過領域における等価厚τとして、ワークWの等価厚τをγ乗した値J(τ)を考えると、このJ(τ)は、次式〔2〕で表わすことができる。

0047

0048

ゼロ点補正部61およびデータ変換処理部62は、X線画像における背景の濃度値P0と、X線画像における前景代表濃度P1と、等価厚画像の最大濃度Qmaxとをそれぞれ図示しない設定器から設定入力して内部の設定値メモリ(図示していない)に記憶させることができる設定手段となっており、更に、その設定値に基づいてワークWの各透過領域におけるX線画像の濃度データPから等価厚画像の濃度データQ(P)への変換処理を例えば次式〔3〕により実行する変換処理手段となっている。

0049

0050

ここで、等価厚画像の濃度データQ(P)は、上述した等価厚τの分布画像の濃度J(τ)に対応する対数変換後の値であるが、更にゼロ点補正されたもの(Q(P0)=0)となっており、ゼロ点補正機能を併せ持っている。

0051

体積測定部63は、複数の透過領域のそれぞれに対応する等価厚画像の濃度データQ(P)を各ワークWの全測定範囲について合算することで、ワークWの体積Vを算出する体積測定手段となっており、そのための測定処理プログラムと作業メモリ領域を有している。

0052

また、体積測定部63は、X線検出器4の走査ライン上の複数の透過領域のうち等価厚画像の濃度データQ(P)の濃度レベルが所定のノイズカット閾値以上となる透過領域についてのみ体積演算を実行するようになっており、ワークWの搬送方向の先端から後端までの毎回の走査で得られる等価厚画像の濃度データQ(P)(以下、スライスデータともいう)のうち有効なデータのみを合算することにより、各ワークWの体積Vを算出することができる。

0053

質量換算部66は、体積測定部63で測定された透過領域毎の体積測定値Vを予め設定された所定の換算比変換レート)で質量単位換算値(質量)に換算する換算手段となっており、そのための換算処理プログラムと、図示しない品種パラメータファイルから読み込まれたワークWの質量換算係数λW等を記憶する係数保持メモリ領域と、換算処理のための作業メモリ領域とを有している。

0054

ここで、或るワークWの体積測定値VにそのワークWの品種に依存した質量換算係数λWを掛けると、そのワークWの体積測定値Vを質量単位の値に換算することができる。質量単位に換算された値をGとすれば、この換算値Gは、G=λW・Vと表わすことができる。

0055

また、質量換算部66には表示制御部19が接続されており、質量換算部66で質量単位に換算されたワークWの質量換算値が、あるいは更に換算前のワークWの体積測定結果が、測定すべき物理量としてそれぞれ表示部21に出力できるようになっている。

0056

質量換算部66は、さらに、質量単位の値に換算されたワークWの体積測定値の換算値Gが所定の質量許容範囲内にあるか否かで質量測定結果の合否を判定するプログラムを内蔵することで、ワークWごとの質量測定結果の合否情報をワークWの質量換算値と共に表示部21側に出力させるための出力を行なうものであってもよい。

0057

一方、異物混入判定部67は、例えば、変換処理部62で変換処理されたスライスデータ毎の等価厚画像の濃度データQ(P)、あるいは、さらにワークWの全透過領域の等価厚画像の濃度データQ(P)のうち、近接する複数の透過領域間における濃度データQ(P)の急峻な変化を見出すための微分処理等を施して、ワークWの全透過領域中における異物候補点の透過領域を特定し、その候補点についてX線吸収量が所定のしきい値を超えるか否かを判定して異物の有無を判定するようになっている。

0058

また、異物混入判定部67は、上述のように、異物有無判定の判定結果並びに異物有りと判定された透過領域の等価厚画像上の位置を表示制御部19にそれぞれ出力するようになっている。

0059

さらに、体積測定部63では、この異物混入判定部67での異物混入判定結果に応じて、異物混入有りと判定された場合には、対応する透過領域の等価厚画像の濃度データQ(P)を一旦除去し、その周囲の透過領域の等価厚画像の濃度データQ(P)を用いて当該除去した等価領域についてのデータの補間処理(例えば直線補間)を行なって、異物による体積および質量計測への影響を軽減するようになっている。

0060

このように、物理量測定部13は、ワークWに対応する所定の物理量としての質量(若しくは体積、厚さ、面積(厚さ一定の場合))を特定してその物理量を表わす測定信号を出力することができ、品質検査部15は、ワークWについての所定の品質検査としての異物混入の有無の検査を実行してその品質検査の結果を表わす検査結果信号を出力する。

0061

これらの出力信号を取り込む表示制御部19は、物理量測定部13からの各ワークWについての測定信号と品質検査部15からの各ワークWについての検査結果信号とに基づいて、各ワークW毎に測定信号で表わされる物理量および検査結果信号で表わされる品質検査結果を対応付けて読み出し可能に記憶する検査結果記憶部17(検査結果情報記憶手段)を内蔵しており、この検査結果情報記憶手段17に記憶された検査結果情報に基づいて、第1の測定期間の間に検査された被検査物についての前記測定信号で表わされる物理量および前記検査結果信号で表わされる品質検査結果を表示部21の表示画面上の時間軸方向に各ワークWの測定順に並べて表示する第1の表示モードと、前記第1の測定期間より長い第2の測定期間の間に検査された複数のワークWについての前記測定信号で表わされる物理量および前記検査結果信号で表わされる品質検査結果を共に度数表示、例えばヒストグラム表示する第2の表示モードと、を切換え可能に制御するようになっている。

0062

第1の表示モードにおいては、物理量測定部13からの各ワークWについての測定信号と品質検査部15からの各ワークWについての検査結果信号とに基づいて、測定信号で表わされる物理量および検査結果信号で表わされる品質検査結果を含む検査結果情報が、表示部21の表示画面上の時間軸方向に各ワークWの測定順に並べて表示される。具体的には、これら検査結果情報は、例えば棒グラフ表示され、測定信号で表わされる物理量としての質量値が各棒部分の長さ若しくは高さ(測定値レベルの表示要素)で、検査結果信号で表わされる品質検査結果は各棒部分の色、模様等(品質判定結果の種別表示要素)でそれぞれ表わされる。すなわち、本実施形態では、測定信号で表わされる物理量および検査結果信号で表わされる品質検査結果は、各ワークWの検査毎に、表示部21の表示画面上の同一測定時間帯に相当する表示位置に棒グラフの各棒部分に一体化された複数の表示要素が表示される。なお、模様等とは、例えば各棒部分の輪郭線の太さや線種等を含む意である。その第1の表示モード時の表示内容の具体例および第2の表示モード時の表示内容については後述する。

0063

上述のように、本実施形態においては、物理量測定部13および品質検査部15が、それぞれ信号生成部11からの物品影響信号に基づいて作動するようになっている。

0064

なお、詳細は図示しないが、上述の質量測定および品質検査(異物混入有無検査)毎に、処理ユニット6では、図示しない画像作成部によって濃度データPを基にしたX線等価画像、又は等価厚画像の濃度データQ(P)を基にしたX線吸収画像が作成され、そのディジタルの濃淡画像や質量計測結果が表示部21に表示されるようになっている。

0065

次に、その動作について説明する。

0066

[設定時]
設定パラメータ未知の品種については、まず、X線源2の照射強度を特定する管電圧Eおよび管電流IがワークWの品種に合わせて適切なレベルに設定された後、無搬送の搬送路1上の幅員方向全域で、ベルト面のみでの各透過領域のX線透過量が等しい値になるようX線検出器4の検出感度が調整され、次いで、無搬送時の搬送路1のベルト面を体積測定のゼロ点基準面に設定して、X線透過画像の背景であるベルト面の代表濃度P0が設定されるとともに、X線透過画像の前景であるワークWの代表濃度P1と等価厚画像の最大濃度Qmaxとがそれぞれ設定される。

0067

次いで、必要に応じてノイズカット閾値等が設定され、質量の知れたマスターワーク基準ワーク)の体積測定を行なうことで、設定入力されたマスターワークの質量と測定された体積測定値とから算出されるところの質量換算係数λWが設定される。また、必要に応じて、補正指数地γの初期設定がなされる。これらの初期設定データは、搬送およびX線照射制御ユニットのメモリ又は処理ユニット6内のメモリに記憶され、適宜参照される。

0068

また、これらの初期測定データは、品種パラメータファイルに書き込まれ、品種を指定する入力がなされたときに読み込まれることになる。

0069

[検査・処理段階]
このような設定が済んだ品種については、後述する一連検査制御プログラムが実行され、検査対象のワークWの品種を指定する入力がなされると、必要な選択操作入力の後、X線検査が行われる。

0070

そして、そこでの実際の処理段階に先立ち、例えば代表ワークを用いての補正指数値γの補正がされた後、各透過領域のX線画像の濃度データPから等価厚画像の濃度データQ(P)への変換処理が実行される。

0071

図示しないメニュー画面上で測定対象のワークWの品種を指定する入力がなされると、図3に示す測定制御プログラムが開始される。

0072

この測定制御においては、まず、最初に設定済みの各設定パラメータが品種パラメータファイルから読み出され(ステップS1)、次いで、測定開始を指示する操作入力があると(ステップS2)、搬送路1によるワークWの搬送が開始される(ステップS3)。

0073

次いで、ワークWの検査空間への進入が進入検知センサ3で検知されると(ステップS4)、進入検知センサ3の検知状態の変化からワークWの長さに相当する搬送区間と、搬送方向前後に隣り合うワークWの間隔に相当する無搬送区間とがそれぞれ特定され(ステップS5)、X線検出器4の繰り返し走査を行なうサンプリング期間が決定される。

0074

次いで、進入検知後の所定のタイミングでX線検出器4からの検出信号の画像入力ユニット5への取り込みが開始され、ワークWの長さ分だけ前記単位搬送時間毎のライン走査が繰り返されるとともに、画像入力ユニット5の前記データ記憶部にn個の透過量の濃度レベル値が順次格納され、一方、画像入力ユニット5から処理ユニット6に毎回の走査で得られたスライスデータとしてのX線画像の濃度データPが生成される(ステップS6)。

0075

次いで、ゼロ点補正部61により、X線画像の背景のゼロ点補正と傾斜補正が実行される(ステップS7)。このゼロ点補正の処理は、まず、搬送路1の幅員方向両端部の透過領域におけるX線画像の濃度データPを基に、これら両端部のX線画像の濃度値を直線状に結ぶオフセット濃度が設定されて、複数の透過領域のそれぞれについて濃度データから当該領域のオフセット濃度分を差し引くことで、ベルト面を等価厚ゼロとするゼロ点補正と前記傾斜補正とが同時に実行されることになる。

0076

次いで、データ変換処理部62に、X線画像における前景の代表濃度P1と、等価厚画像の最大濃度Qmaxとがそれぞれ読み込まれ、その設定値に基づいて、ワークWの各透過領域における等価厚画像の濃度データQ(P)への変換処理が前記式〔3〕を用いて実行される(ステップS8)。

0077

次いで、異物検出および異物の影響を除去した体積測定の処理が実行される。

0078

すなわち、まず、変換処理部62で上述した微分処理等による異物候補点の特定と、その候補点についてのX線吸収量が所定のしきい値を超えるか否かの判定とが行なわれて、ワークW中における異物混入の有無が判定される(異物検出処理ステップS9)。

0079

また、異物が混入していると判定された場合には上述した混入異物の影響低減の処理を実行した上で、一方、異物が混入していなければその影響低減処理を実行することなく、体積測定の処理がなされる(ステップS10)。すなわち、体積測定部63により、複数の透過領域のそれぞれに対応する等価厚画像の濃度データQ(P)を各ワークWの全測定範囲について合算することでワーク全体の体積Vが測定される。

0080

この体積測定処理においては、まず、変換処理済の透過領域毎の等価厚画像の濃度データQ(P)が読み込まれ、等価厚画像の濃度データQ(P)の濃度レベルが所定のノイズカット閾値以上となるか否かがチェックされて、このノイズカット閾値以上の濃度レベルを持つ有効な透過領域の濃度データQ(P)についてのみ、透過領域毎の部分体積演算が実行される。すなわち、有効な等価厚を示す濃度データQ(P)のみを基にその透過領域の部分体積vが1スライスデータの和として算出される。算出された部分体積値は、それぞれワーク内の該当する透過領域(座標)に対応付けた体積測定部63内のメモリ領域に記憶される。そして、必要回数の走査(例えばm回)が済むまで、この処理が繰り返された後、算出した部分体積の総和である1個のワークWの全体の体積Vが算出される。

0081

次いで、質量換算部66により、体積測定部63で測定されたワークWの体積測定値Vが予め設定された質量換算係数λW(所定の換算比)で質量単位の換算値G(G=λW・V)に換算され、ワークWの質量が測定される(ステップS11)。

0082

次いで、異物混入判定部67による判定の結果異物が検出されたか否かによって、あるいは更にワークWの体積測定値の換算値GがワークWに対応する所定の質量許容範囲内にあるか否かによって、検査結果の合否が判定され(ステップS12)、異物が検出されず判定結果が合格(OK)の場合、ワークWの質量換算値Gと判定OKの結果情報が表示制御部19側に出力される(ステップS16)。

0083

一方、異物が検出されて判定結果が不合格(NG)となった場合(ステップS13でNGの場合)、ワークWの質量換算値Gと判定NGの結果情報が表示制御部19側に出力された後(ステップS14)、搬送停止される(ステップS15)。勿論、搬送停止でなく図示しない選別機等のワーク排出手段にNG品選別排出指令信号を出力してもよい。

0084

図4表示出力信号を取り込む表示制御部19での表示制御の手順を示している。

0085

同図において、まず、表示モードの指定情報等の表示に係る設定パラメータが読み込まれた後(ステップS31)、新たに判定OK又は判定NGの結果情報が発生したか否かがチェックされるとともに(ステップS32)、表示モードの設定内容が確認される(ステップS33)。

0086

このとき、ユーザーによる予めのモード指定操作入力により第1の表示モードが指定されていれば、次いで、現在までの表示モードに対し表示モードが変更されるか否かがチェックされ(ステップS34)、表示モードの変更であれば、検査結果記憶部17の記憶情報に基づいて現時点から遡る所定期間において検査された複数のワークについての質量検査結果と異物混入有無判定の結果とを例えば図5に示すような棒グラフ表示形態で時系列表示するための表示情報が生成される。

0087

そして、その複数のワークWについての検査結果のうち物理量の測定値、例えば質量の測定結果は、ワークWの検査順を示す時間軸(図5中の横軸)の方向に所定間隔で並び、かつ、測定値の指示軸(図5中の縦軸)の方向においてそれぞれワークWごとの物理量(例えば質量)の測定値を示す複数の棒部分V1〜V10の高さ(測定値レベルの表示要素)で表示され、一方、検査結果のうち異物有無判定結果は、複数の棒部分V1〜V10の色若しくは模様等(品質判定結果の種別表示要素)で表示される。ここで、異物有無判定結果のうち異物検出されなかった品質OKのワークWの品質検査結果については、複数の棒部分V1〜V8およびV10のように、特定の色若しくは模様等で表示され、異物有無判定結果のうち異物検出された品質NGの検査結果については、複数の棒部分V9のように品質OKの場合とは異なる特定の色若しくは模様等で表示される。すなわち、測定信号で表わされる質量等の物理量(体積や厚さでもよい)と異物有無判定を伴う品質検査結果とが、各棒部分V1〜V10に一体化された複数種の表示要素の相違として識別できるよう表示され、物理量の測定値と異物有無判定結果が同時に視認できる表示形態でグラフ表示がなされる。
図5に示すグラフ表示を終了すると、次の新たな検査結果が発生するまで、表示状態を維持しつつ待機することになる(ステップS32でNOの場合)。

0088

なお、図5中のGmax、Gminは設定により表示/非表示の切り替えが可能なリミット線で、Gmaxは許容される質量の上限値を、Gminは質量許容範囲の下限値を示している。リミット線Gmax、Gminの間に質量基準値を示す基準線等を同時に表示するようにしてもよい。

0089

次の新たな検査結果が発生すると、上述した表示モードの確認(ステップS33、S34)を行なった後、表示モード変更が無ければ、まず、表示中の複数の棒部分V1〜V10の表示内容を検査1回分(ワーク1つ)分だけ移動させるとともに最も古い1回分の検査結果の棒部分V1の表示内容を無くし(ステップS37)、次いで、新たなワークの検査結果の質量を高さで、更に異物有無判定を伴う品質検査結果を表示色で示す新たな棒部分V10を、最新の検査結果として追加表示する(ステップS38)。そして、このグラフ表示を終了すると、次の新たな検査結果が発生するまで、表示状態を維持しつつ待機する(ステップS32でNOの場合)。

0090

一方、先の表示モードの設定内容確認の際(ステップS33)、ユーザーによる予めのモード指定操作入力により第2の表示モードが指定されていれば、その次に、現在までの表示モードに対し表示モードが変更されるか否かがチェックされ(ステップS39)、表示モードの変更であれば、検査結果記憶部17の記憶情報に基づいて現時点から今回の検査対象ワークWの品種指定がなされた後の検査開始時点まで遡る総検査期間において検査された全ワークWについての質量検査結果と異物混入有無判定の結果とを例えば図6に示すような表示形態で度数表示するための表示情報が生成され(ステップS40)、ワーク質量分布とその分布に対応した異物有無の分布を示す複数種の検査結果が度数表示される(ステップS41)。

0091

ここでの表示情報は、検査されたワークについての全ての質量(物理量)測定値をカバーするよう、表示範囲を複数の所定質量範囲(例えば基準値に対する許容質量誤差の数分の1程度の範囲)に分割して、各質量範囲での測定値の出現度数を示すヒストグラム表示(図6中の白いバーで示した部分)の情報であり、このヒストグラムに更に前記所定質量範囲毎の品質検査結果NGの出現度数(図6中の黒いバーで示した部分)を内数で重ねて表示するものである。

0092

このような度数表示を終了すると、次の新たな検査結果が発生するまで、表示状態を維持しつつ待機し(ステップS32でNOの場合)、次の新たな検査結果が発生すると、上述した表示モードの確認(ステップS33、S39)を行なった後、表示モード変更が無ければ(ステップS39でNOの場合)、まず、最新の検査結果情報を基に度数表示情報更新し(ステップS42)、次いで、最新の度数表示情報を基に表示中の度数表示画面を更新する表示を実行する(ステップS43)。そして、この更新表示を終了すると、次の新たな検査結果が発生するまで、表示状態を維持しつつ待機する(ステップS32でNOの場合)。

0093

このように、本実施形態の物品検査システムでは、物理量測定部13からの各ワークWについての質量測定信号と品質検査部15からの各ワークWについての異物有無検査結果信号とに基づいて、測定信号で表わされる物理量および検査結果信号で表わされる品質検査結果を含む検査結果情報が、表示部21の表示画面上の時間軸方向に各ワークWの測定順に並べて表示されるので、各ワークWについての複数種類の検査結果が同時に見易く表示されることになる。また、その物理量および品質検査結果が、複数の棒部分V1〜V10に一体化された複数の表示要素(棒部分の高さと色等)として同時に表示部21に取り込まれて同一のグラフ内に表示されることから、各ワークWについての複数種類の検査結果の対応関係を明確にした見易い表示となる。

0094

さらに、本実施形態の物品検査システムにおいては、ワークWに作用しその影響を受けたX線透過量の信号(物品影響信号)を生成する信号生成部11を備え、物理量測定部13および前記品質検査部15が、それぞれその物品影響信号に基づいて作動するので、物品影響信号に基づく物理量の算出や異物有無判定を同時に並行して行なうことができる。しかも、そのX線透過量の信号はワークWに照射されそのワークWを透過したX線の複数の透過領域毎の透過量を表わす信号であるので、X線透過量データを基にした複数の質量、体積、厚さ、面積(厚さ一定の場合)等の物理量測定値を異物有無判定等の品質検査結果と共に表示することも容易にできる。特に、本実施形態の物品検査システムは、品質検査部15が異物検出機能を有するので、X線検出系の構成を兼用することで、X線透過量を示す物品影響信号を利用した物理量測定と品質検査が簡素な構成で容易に可能となる。

0095

また、本実施形態の検査システムにおいては、各ワークW毎に測定信号で表わされる物理量および検査結果信号で表わされる品質検査結果を対応付けて読み出し可能に記憶する検査結果記憶部17を設けているので、表示に係る検査の期間を適宜設定可能で、表示情報生成時におけるこれら検査結果情報の同期取り込みが容易となり、統計表示も容易に可能となる。

0096

さらに、表示部21が、検査結果記憶部17に記憶された検査結果情報に基づいて、第1の表示モードと第2の表示モードとを切換え可能に制御する表示制御部19を有するので、複数のワークWについて測定された物理量と品質検査結果との推移が、第1の表示モードにおいては比較的短期間の時系列表示で示される一方、第2の表示モードでは比較的長期間の度数分布情報として表示されることになり、複数種の検査結果の推移を把握容易な多様な表示形態で表示することができる。

0097

また、新たな検査結果が生じる度に、表示部21が、品質検査部15からの異物混入の有無に応じた検査結果信号と測定信号で表わされる物理量とを各ワークW毎に同期して取り込み、同一のタイミングで測定順に順次表示するので、検査の進行に同期した検査結果表示を容易に実時間的に実行することができる。
このように、本実施形態の物品検査システムでは、各ワークWについての複数種類の検査結果が同時に見易く表示される。

0098

なお、本実施形態の物品検査システムでは、質量測定と異物検出を常時行なうものとして説明したが、図示しないモード選択手段によって、質量計測のみの量モード、異物検出のみの異物検出モード、および質量計測と異物検出を同時に実行する併用モードのうち任意の運転モードを選択できるようにしてもよいことはいうまでもなく、その場合、本発明はその併用モード時の必要構成とその動作に適用できる。また、本実施形態の物品検査システムでは、品質検査が異物混入の有無を検査するものであったが、異物でなくワークWに添付若しくは同封された例えば乾燥剤添付品仕切りやそれに相当する容器等)であった場合にそれらの欠品等の検出処理にも適用できるものである。さらに、測定対象の物理量は、質量に限らず例えば体積や厚さ、面積等でもよく、その場合、質量換算前のワークWの体積や厚さ等の測定結果が代表ワークの体積や厚さ等との比を表示する等の表示形態で表示部21に出力されるようにできる。

0099

また、本実施形態では、物理量測定値の表示要素と品質検査結果の表示要素とを、棒グラフの複数の棒部分の高さ(長さ)およびその色や模様等として一体的に表示する表示態様を採用したが、本発明においては、次の実施形態で例示するように、これらの表示要素を独立させて表示することができるのは勿論である。

0100

[第2の実施の形態]

0101

図7は本発明に係る物品検査システムの第2の実施の形態を示す図であり、本発明を質量測定および異物検出を行なうX線検査システムに適用した場合の一表示態様を示している。なお、本実施形態は上述の実施形態とほぼ同一のシステム構成で上述の表示内容とは異なるグラフ表示を実行するものであるので、上述と同一又は類似の構成については図1図4および図6におけると同一の参照符号を付して簡単に説明し、上述の実施形態との相違点について詳述する。

0102

本実施形態の物品検査システムは、上述の実施形態とほぼ同様な信号生成部11、物理量測定部13、品質検査部15、検査結果記憶部17、表示制御部19および表示部21を備えており、表示制御部19による表示制御の内容が以下に述べる点で上述の実施形態とは相違する。

0103

本実施形態においては、ユーザーによる予めのモード指定操作入力により第1の表示モードが指定されていれば、現在までの表示モードに対し表示モードが変更されるか否かがチェックされ(図4のステップS34と同様)、表示モードの変更であれば、検査結果記憶部17の記憶情報に基づいて現時点から遡る所定期間において検査された複数のワークについての質量検査結果と異物混入有無判定の結果とを例えば図7に示すような表示形態で時系列表示するための表示情報が生成される。

0104

そして、その複数のワークについての検査結果が検査順を示す時間軸方向(図7中の横軸)に所定間隔で離間し、かつ、物理量の測定結果については、測定値指示軸方向においてそれぞれ例えば質量測定結果に対応する高さに位置する測定値表示マークVm(測定値レベルの表示要素;同図中の菱形マーク)で表示され、異物有無判定結果のうち異物検出された品質NGの検査結果については、測定値指示軸方向でその異物サイズに応じた位置に異物NGの表示マークVf(品質判定結果の表示要素;同図中の星形マーク)で表示される。すなわち、測定値指示軸方向において、測定値表示マークVmの表示位置の高さで質量等の物理量(体積や厚さでもよい)の測定値がワーク間で比較でき、異物NGの表示マークVfの表示位置の高さで混入異物のサイズ(質量、体積)の大小をも区別できる表示形態で複数種の検査結果が同時にグラフ表示される。このグラフ表示を終了すると、次の新たな検査結果が発生するまで、表示状態を維持しつつ待機することになる(図4のステップS32でNOとなった場合と同様)。

0105

なお、ワークWの製造工程上で混入が予想される異物が複数あるような場合には、異物NGの表示マークVfは物性が類似する同種異物群を単位として複数種類準備され、検出すべき異物を指定する予めの操作入力に応じて、あるいは、自動的な異物判別処理を施して、混入異物の種類をいずれかを特定した後、対応する異物NGの表示マークVfを表示するようにしてもよい。また、測定された質量が許容範囲内か否かを視認できるように、質量の上限値や下限値を示すリミット線、又は、質量基準値を示す基準線等を同時に表示するようにしてもよい。

0106

次の新たな検査結果が発生すると、表示モードの確認(図4のステップS33、S34と同様)を行なった後、表示モード変更が無ければ、まず、表示中の検査結果の表示要素である測定値表示マークVmおよび異物NGの表示マークVfを時間軸方向に検査1回分(ワーク1つ)分だけ移動させるとともに最も古い1回分の検査結果の表示要素、例えば図7中左端の測定値表示マークVmの表示内容を無くし、次いで、新たなワークの検査結果を表わす測定値表示マークVmを、更に異物検出された場合には異物NGの表示マークVfを、最新の検査結果表示位置に追加表示する。そして、このグラフ表示を終了すると、次の新たな検査結果が発生するまで、表示状態を維持しつつ待機する。

0107

一方、先の表示モードの設定内容確認の際、ユーザーによる予めのモード指定操作入力により第2の表示モードが指定されていれば、その次に、現在までの表示モードに対し表示モードが変更されるか否かがチェックされ(図4のステップS33、S39と同様)、表示モードの変更であれば、検査結果記憶部17の記憶情報に基づいて現時点から今回の検査対象ワークWの品種指定がなされた後の検査開始時点まで遡る総検査期間において検査された全ワークWについての質量検査結果と異物混入有無判定の結果とを上述の実施の形態と同様に度数表示するための表示情報、すなわち、例えば図6に示すような表示形態で度数表示するための表示情報が生成され、ワーク質量分布とその分布に対応した異物有無の分布を示す複数種の検査結果が度数表示される(図4のステップS40、S41と同様)。

0108

このような度数表示を終了すると、次の新たな検査結果が発生するまで、表示状態を維持しつつ待機し(図4のステップS32でNOとなった場合と同様)、次の新たな検査結果が発生すると、上述した表示モードの確認を行なった後、表示モード変更が無ければ、まず、最新の検査結果情報を基に度数表示情報を更新し、次いで、最新の度数表示情報を基に表示中の度数表示画面を更新する表示を実行する(ステップS33、S39、S42、S43と同様)。そして、この更新表示を終了すると、次の新たな検査結果が発生するまで、表示状態を維持しつつ待機する。

0109

このように、本実施形態の物品検査システムでは、物理量測定部13からの各ワークWについての質量測定信号と品質検査部15からの各ワークWについての異物有無検査結果信号とに基づいて、測定信号で表わされる物理量および検査結果信号で表わされる品質検査結果を含む検査結果情報が、表示部21の表示画面上の時間軸方向に各ワークWの測定順に並べて表示されるので、各ワークWについての複数種類の検査結果が同時に見易く表示されることになる。また、その物理量および品質検査結果が、各ワークWの検査毎に表示画面上の同一測定時間帯に相当する表示位置に測定値表示マークVmおよび異物検出時の異物NGの表示マークVf(異物なしの判定時にはVmのみ)のような独立した表示要素で表示されることから、各ワークWについての複数種類の検査結果の対応関係をも明確にした見易い表示となるとともに、異物サイズの大小といったより細かい検査結果まで併せて表示可能となる。

0110

このように、本実施形態の物品検査システムでは、物品影響信号の信号レベルに基づいて算出される物理量や品質検査結果が、測定値指示軸方向に変化する物理量および品質検査結果に応じた複数種類のマークVm、Vfで同時表示されることになり、各ワークWについての複数種類の検査結果が同時に見易く表示されるものとなる。

0111

[第3の実施の形態]

0112

図8は本発明に係る物品検査システムの第3の実施の形態を示す図であり、本発明を質量測定および異物検出を行なうX線検査システムに適用した例を示している。なお、本実施形態は上述の実施形態と同一又は類似の構成に秤量装置を構成する計量部および計量値算出部を付加したものであるので、上述と同一又は類似の構成については図1図7におけると同一の参照符号を付して簡単に説明し、上述の実施形態との相違点について詳述する。

0113

まず、その構成を説明する。

0114

図8に概略のブロック構成図で示すように、本実施形態の物品検査システムは、上述した実施形態の検査結果記憶部17、表示制御部19および表示部21と、これらから独立して作動可能な信号生成部10および品質検査部16からなる品質検査手段と、計量部12および計量値算出部14からなる物理量検出手段とを備えている。

0115

信号生成部10および品質検査部16は、例えばワークWを交流磁界中に通してその磁界変化から金属異物検出や金属系の構成要素の欠品検出を行なう公知の金属検出装置を構成するものとなり、その信号生成部10が物品の特性(材質、成分等)に応じた検出信号(ワークWの磁界通過による磁界変動信号)を出力し、品質検査部16がその検査信号検波フィルタ処理、A/D変換処理等を施して信号レベルを算出し、その算出値を所定の判定基準レベルと比較してワークW中に異物が混入しているか否かを判定し、その判定結果(異物有り、異物無し)を出力するようになっている。

0116

また、計量部12および計量値算出部14はそれぞれ公知のものであるが、計量部12は、ロードセル等のセンサを含む例えば歪ゲージ式ロードセル方式のもので、物品の重量(質量に比例する荷重)に応じた計量信号を出力する。計量値算出部14は、計量信号に雑音除去およびA/D変換等の処理を施したデータを基にワークWの質量(重量)を算出し、質量値を検査結果記憶部17に出力するようになっている。

0117

本実施形態の物品検査システムでは、上述の実施形態とほぼ同様に、ユーザーによる予めのモード指定操作入力により第1の表示モードが指定されていれば、次いで、現在までの表示モードに対し表示モードが変更されるか否かがチェックされ、表示モードの変更であれば、検査結果記憶部17の記憶情報に基づいて現時点から遡る所定期間において検査された複数のワークWについての質量検査結果と異物混入有無判定の結果とを測定順に並べる時系列表示情報が生成される。例えば、複数のワークWについての検査結果が、検査順を示す時間軸方向に所定間隔で離間し、かつ、質量測定結果については、質量値指示軸方向においてそれぞれ質量測定結果に対応する位置の測定値表示マークVmで表示され、異物有無判定結果のうち異物検出された品質NGの検査結果についてはその異物サイズに応じた位置に異物NGの表示マークVfで表示される。勿論、このようなグラフ表示に代えて、第1の実施形態と同様な棒グラフ表示を行なうこともできる。

0118

次の新たな検査結果が発生した場合には、表示モード変更が無ければ、まず、表示中の検査結果表示マークVm、Vfを時間軸方向に検査1回分(ワーク1つ)分だけ移動させ、次いで、新たなワークの検査結果を表わす測定値表示マークVmを、更に異物検出された場合には異物NGの表示マークVfを、最新の検査結果表示位置に追加表示する。

0119

一方、ユーザーによる予めのモード指定操作入力により第2の表示モードへの表示モードの変更があれば、検査結果記憶部17の記憶情報に基づいて現時点から今回の検査対象ワークWの品種指定がなされた後の検査開始時点まで遡る総検査期間において検査された全ワークWについての質量検査結果と異物混入有無判定の結果とを例えば図6に示すような表示形態で度数表示するための表示情報が生成され、ワーク質量分布とその分布に対応した異物有無の分布を示す複数種の検査結果が度数表示される。

0120

そして、次の新たな検査結果が発生すると、最新の検査結果情報を基に度数表示情報が更新され、表示内容が更新される。

0121

このように、本実施形態の物品検査システムでは、計量値算出部14からの各ワークWについての質量測定信号と品質検査部16からの各ワークWについての異物有無検査結果信号とに基づいて、測定信号で表わされる物理量および検査結果信号で表わされる品質検査結果を含む検査結果情報が、表示部21の表示画面上の時間軸方向に各ワークWの測定順に並べて表示されるので、上述の実施形態と同様に、各ワークWについての複数種類の検査結果が同時に見易く表示されることになる。

0122

また、本実施形態の検査システムにおいても、各ワークW毎に測定信号で表わされる物理量および検査結果信号で表わされる品質検査結果を対応付けて読み出し可能に記憶する検査結果記憶部17を設けているので、表示に係る検査の期間を適宜設定可能となり、統計表示も容易に可能となる。さらに、表示部21が、検査結果記憶部17に記憶された検査結果情報に基づいて、第1の表示モードと第2の表示モードとを切換え可能に制御する表示制御部19を有するので、複数のワークWについて測定された物理量と品質検査結果との推移が、第1の表示モードにおいては比較的短期間の時系列表示で示される一方、第2の表示モードでは比較的長期間の度数分布情報として表示されることになり、複数種の検査結果の推移を把握容易な多様な表示形態で表示することができる。

0123

なお、本発明の実施形態の物品検査システムは、計量部12および計量値算出部14からなる物理量測定手段と品質検査部16とのうちいずれか一方、例えば品質検査部16が物品影響信号である検査信号(例えばワークWの磁界通過による交流磁界の変動信号)を示す信号に基づいて作動し、物理量測定部13および品質検査部16のうちいずれか他方、例えば計量部12および計量値算出部14からなる秤量装置部分が前記物品影響信号から独立して作動するようになっていたが、品質検査部16が物品影響信号から独立して作動する品質検査手段となり、物理量測定手段が上述の第1の実施の形態の物理量測定部13と同様に信号生成部11からの物品影響信号に基づいて作動するようにしてもよい。このようにしても、物品影響信号の信号レベルに応じて変化する物理量を容易に複数種類同時表示することができ、かつ、既存の独立した品質検査系からのデータを基にその検査結果を併せた複数種類の検査結果の同時表示ができる。

0124

以上説明したように、本発明は、物理量測定手段からの各ワークについての測定信号と品質検査手段からの各ワークについての検査結果信号とに基づいて、測定信号で表わされる物理量および検査結果信号で表わされる品質検査結果を含む検査結果情報を、表示画面上の時間軸方向に各ワークの測定順に並べて表示するようにしているので、複数種類の検査結果を同時に見易く表示することのできる物品検査システムを提供することができるという効果を奏するものであり、特に被測定物の影響を受けた所定の信号を利用してワークの検査を実行し複数種の検査結果を表示する物品検査システム全般に有用である。

図面の簡単な説明

0125

本発明に係る物品検査システムの第1の実施の形態の概略構成を示すそのブロック図である。
本発明に係る物品検査システムの第1の実施の形態の検出系および信号処理系の構成を示すブロック図である。
本発明の第1の実施の形態における測定制御プログラムの概略の流れを示すフローチャートである。
本発明の第1の実施の形態における表示制御プログラムの概略の流れを示すフローチャートである。
本発明の第1の実施の形態における物理量測定値および品質検査結果の同時グラフ表示の一例の説明図である。
本発明の第1の実施の形態における物理量測定値および品質検査結果の同時度数表示の一例の説明図である。
本発明の第2の実施の形態における物理量測定値および品質検査結果の同時グラフ表示の一例の説明図である。
本発明に係る物品検査システムの第3の実施の形態の概略構成を示すそのブロック図である。

符号の説明

0126

10、11信号生成部(信号生成手段)
12計量部(物理量測定手段)
13 物理量測定部(物理量測定手段)
14計量値算出部(物理量測定手段)
15、16品質検査部(品質検査手段)
17検査結果記憶部(検査結果情報記憶手段)
19表示制御部(表示制御手段)
21 表示部(表示手段)
V1〜V10 複数の棒部分(複数の表示要素)
Vm 物理量の測定値表示マーク(表示要素)
Vf異物NGの表示マーク(表示要素)
W ワーク(被検査物)

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