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技術 カプセル型内視鏡の収容ケース

出願人 オリンパスメディカルシステムズ株式会社
発明者 木許誠一郎本多武道瀬川英建藤森紀幸天野宏俊
出願日 2005年4月15日 (15年8ヶ月経過) 出願番号 2005-118766
公開日 2006年11月2日 (14年1ヶ月経過) 公開番号 2006-296492
状態 特許登録済
技術分野 生体の呼吸・聴力・形態・血液特性等の測定 内視鏡 内視鏡
主要キーワード 電源供給用スイッチ 斜め引き 把持空間 十文字形状 半ドーム 舌片形状 略半円柱形状 断面凸形状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2006年11月2日)のものです。
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図面 (20)

課題

カプセル型内視鏡を固定可能に保持して、たとえば検査時などの必要な時にカプセル型内視鏡の駆動を確実に行うことを可能にするとともに、カプセル型内視鏡を容易に取り出すこと。

解決手段

中蓋部42に設けられて上方へ曲げ癖をつけた取手部42bを、ブリスターパック41に設けられた取手部41bに係合させて、中蓋部42をブリスターパック41内に収容させ、取り出す際には、自身の曲げ癖によって取手部41bから離反する方向に復元して周囲に把持空間44を形成することで取手部42bを指で容易に把持することができ、中蓋部42をブリスターパック41から抜き出すことでカプセル型内視鏡を容易に取り出せるようにした。

概要

背景

近年、内視鏡の分野では、撮像機能無線機能とが装備されたカプセル型内視鏡が登場している。このカプセル型内視鏡は、観察(検査)のために被検体である被検者に飲み込まれた後、被検者の生体から自然排出されるまでの観察期間小腸などの臓器の内部(体腔内)をその蠕動運動に伴って移動し、撮像機能を用いて順次撮像する構成である。

また、これら臓器内の移動によるこの観察期間、カプセル型内視鏡によって体腔内で撮像された画像データは、順次無線通信などの無線機能により、被検体の外部に設けられた外部装置に送信され、外部装置内に設けられたメモリ蓄積される。被検者がこの無線機能とメモリ機能を備えた外部装置を携帯することにより、被検者は、カプセル型内視鏡を飲み込んだ後、排出されるまでの観察期間、不自由を被ることなく行動が可能になる。観察後は、医者もしくは看護士によって、外部装置のメモリに蓄積された画像データに基づいて、体腔内の画像をディスプレイなどの表示手段に表示させて診断を行うことができる。

この種のカプセル型内視鏡では、たとえば特許文献1に示すような飲み込み型のものがあり、カプセル型内視鏡の駆動を制御するため、内部に外部磁場によってオンオフするリードスイッチを備え、この外部磁場を供給する永久磁石を含むパッケージに収容された構成が提案されている。すなわち、カプセル型内視鏡内に備わるリードスイッチは、一定強度以上の磁場が与えられた環境下では、オフ状態を維持し、外部磁場の強度が低下することによってオンする構造を有する。このため、パッケージに収容されている状態では、カプセル型内視鏡は駆動しない。そして、飲み込み時に、このカプセル型内視鏡をパッケージから取り出すことで、永久磁石から離隔してカプセル型内視鏡が磁力の影響を受けなくなり、駆動を開始する。このような構成を有することによって、パッケージ内に収容された状態では、カプセル型内視鏡の駆動が防止可能となり、パッケージから取り出し後は、カプセル型内視鏡の撮像機能による画像の撮像および無線機能による画像信号の送信が行われていた。

国際公開第01/35813号パンフレット

概要

カプセル型内視鏡を固定可能に保持して、たとえば検査時などの必要な時にカプセル型内視鏡の駆動を確実に行うことを可能にするとともに、カプセル型内視鏡を容易に取り出すこと。中蓋部42に設けられて上方へ曲げ癖をつけた取手部42bを、ブリスターパック41に設けられた取手部41bに係合させて、中蓋部42をブリスターパック41内に収容させ、取り出す際には、自身の曲げ癖によって取手部41bから離反する方向に復元して周囲に把持空間44を形成することで取手部42bを指で容易に把持することができ、中蓋部42をブリスターパック41から抜き出すことでカプセル型内視鏡を容易に取り出せるようにした。

目的

本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、カプセル型内視鏡を固定可能に保持して、たとえば検査時などの必要な時にカプセル型内視鏡の駆動を確実に行うことを可能にするとともに、カプセル型内視鏡を容易に取り出すことができるカプセル型内視鏡の収容ケースを提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

係合させた状態で互いの間にカプセル型内視鏡を保持するための保持空間領域を形成し、前記保持空間領域内に前記カプセル型内視鏡を収容して保持する分離自在な第1および第2の保持手段と、前記第1および第2の保持手段のいずれか一方が有する分離取り出し用把持部の周囲に把持空間を形成する把持空間形成部と、を備えることを特徴とするカプセル型内視鏡の収容ケース

請求項2

前記第1および第2の保持手段は、いずれか一方に設けられた第1のタグと、前記第1のタグから離反する方向に曲げ癖がつけられて他方に設けられ前記第1の保持手段と第2の保持手段とが係合された状態で前記第1のタグに載置されて前記把持部として機能する第2のタグとを備え、前記第2のタグは、前記把持空間形成部を構成することを特徴とする請求項1に記載のカプセル型内視鏡の収容ケース。

請求項3

前記第1および第2の保持手段は、いずれか一方に設けられた第1のタグと、折り曲げ自在に形成されて他方に設けられ前記第1の保持手段と第2の保持手段とが係合された状態で前記第1のタグに載置されて前記把持部として機能する第2のタグとを備え、前記第2のタグを折り曲げ状態として前記第1および第2の保持手段の表面を覆う剥離自在なシール部材をさらに備え、前記第2のタグは、前記シール部材の剥離状態で折り曲げ状態から復元して前記前記把持空間形成部を構成することを特徴とする請求項1に記載のカプセル型内視鏡の収容ケース。

請求項4

前記第1および第2の保持手段は、いずれか一方に設けられた第1のタグと、他方に設けられ前記第1の保持手段と第2の保持手段とが係合された状態で前記第1のタグに載置されて前記把持部として機能する第2のタグとを備え、前記把持空間形成部は、前記第1のタグおよび第2のタグの対向面に位置して互いの間に浮き空間を形成する複数の突起により構成されることを特徴とする請求項1に記載のカプセル型内視鏡の収容ケース。

請求項5

前記第1および第2の保持手段は、いずれか一方に設けられた第1のタグと、他方に設けられ前記第1の保持手段と第2の保持手段とが係合された状態で前記第1のタグに載置されて前記把持部として機能する第2のタグとを備え、前記第1のタグは、前記第2のタグが載置される部分に位置させて折り曲げ切断用薄肉部を有し、前記把持空間形成部は、前記第1のタグを前記薄肉部で折り曲げ切断して前記第2のタグの一部両面を露出させることにより把持空間を形成することを特徴とする請求項1に記載のカプセル型内視鏡の収容ケース。

請求項6

前記第1および第2の保持手段は、いずれか一方に設けられた第1のタグと、他方に設けられ前記第1の保持手段と第2の保持手段とが係合された状態で前記第1のタグに載置されて前記把持部として機能する第2のタグとを備え、前記把持空間形成部は、前記第1のタグに形成されて、載置される前記第2のタグの先端部を押し上げるばね性を持たせた押し上げ部により構成されることを特徴とする請求項1に記載のカプセル型内視鏡の収容ケース。

請求項7

前記第1および第2の保持手段は、いずれか一方に設けられた第1のタグと、他方に設けられ前記第1の保持手段と第2の保持手段とが係合された状態で前記第1のタグに載置されて前記把持部として機能する第2のタグとを備え、前記把持空間形成部は、前記第1のタグを前記第2のタグから離反する方向に折り曲げる折り曲げ構造により構成されることを特徴とする請求項1に記載のカプセル型内視鏡の収容ケース。

請求項8

前記把持空間形成部は、前記第1および第2の保持手段の他方に設けられて前記把持部の周囲に把持空間を形成するテーパー部により構成されることを特徴とする請求項1に記載のカプセル型内視鏡の収容ケース。

請求項9

前記第1および第2の保持手段の一部に形成されて一方を他方に対して斜め方向に引き抜かせる分離取り出し用の斜め引き抜き構造をさらに備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載のカプセル型内視鏡の収容ケース。

請求項10

係合させた状態で互いの間にカプセル型内視鏡を保持するための保持空間領域を形成し、前記保持空間領域内に前記カプセル型内視鏡を収容して保持する分離自在な第1および第2の保持手段と、前記第1および第2の保持手段の一部に形成されて一方を他方に対して斜め方向に引き抜かせる分離取り出し用の斜め引き抜き構造と、を備えることを特徴とするカプセル型内視鏡の収容ケース。

請求項11

前記第1および第2の保持手段は、いずれか一方に設けられた第1のタグと、他方に設けられ前記第1の保持手段と第2の保持手段とが係合された状態で前記第1のタグに載置される第2のタグとを備え、前記斜め引き抜き構造は、前記第1および第2の保持手段の前記第1のタグおよび第2のタグを備える側に設けられていることを特徴とする請求項10に記載のカプセル型内視鏡の収容ケース。

技術分野

0001

本発明は、被検体内に導入されて被検体内部の画像情報を取得する被検体内情報取得装置、たとえば飲み込み型のカプセル型内視鏡を収容するカプセル型内視鏡の収容ケースに関するものである。

背景技術

0002

近年、内視鏡の分野では、撮像機能無線機能とが装備されたカプセル型内視鏡が登場している。このカプセル型内視鏡は、観察(検査)のために被検体である被検者に飲み込まれた後、被検者の生体から自然排出されるまでの観察期間小腸などの臓器の内部(体腔内)をその蠕動運動に伴って移動し、撮像機能を用いて順次撮像する構成である。

0003

また、これら臓器内の移動によるこの観察期間、カプセル型内視鏡によって体腔内で撮像された画像データは、順次無線通信などの無線機能により、被検体の外部に設けられた外部装置に送信され、外部装置内に設けられたメモリ蓄積される。被検者がこの無線機能とメモリ機能を備えた外部装置を携帯することにより、被検者は、カプセル型内視鏡を飲み込んだ後、排出されるまでの観察期間、不自由を被ることなく行動が可能になる。観察後は、医者もしくは看護士によって、外部装置のメモリに蓄積された画像データに基づいて、体腔内の画像をディスプレイなどの表示手段に表示させて診断を行うことができる。

0004

この種のカプセル型内視鏡では、たとえば特許文献1に示すような飲み込み型のものがあり、カプセル型内視鏡の駆動を制御するため、内部に外部磁場によってオンオフするリードスイッチを備え、この外部磁場を供給する永久磁石を含むパッケージに収容された構成が提案されている。すなわち、カプセル型内視鏡内に備わるリードスイッチは、一定強度以上の磁場が与えられた環境下では、オフ状態を維持し、外部磁場の強度が低下することによってオンする構造を有する。このため、パッケージに収容されている状態では、カプセル型内視鏡は駆動しない。そして、飲み込み時に、このカプセル型内視鏡をパッケージから取り出すことで、永久磁石から離隔してカプセル型内視鏡が磁力の影響を受けなくなり、駆動を開始する。このような構成を有することによって、パッケージ内に収容された状態では、カプセル型内視鏡の駆動が防止可能となり、パッケージから取り出し後は、カプセル型内視鏡の撮像機能による画像の撮像および無線機能による画像信号の送信が行われていた。

0005

国際公開第01/35813号パンフレット

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、このような装置では、カプセル型内視鏡をパッケージから取り出して被検体内に導入するまでには、ある程度の時間を要することから、その間にカプセル型内視鏡の各機能、たとえば撮像機能や無線機能などが駆動を開始し、この撮像機能によって画像の撮像動作がなされ、さらにこの無線機能によって得られた画像信号の無線送信動作がなされてしまい、このためにカプセル型内視鏡内に蓄積された電力が浪費されるという問題があった。

0007

本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、カプセル型内視鏡を固定可能に保持して、たとえば検査時などの必要な時にカプセル型内視鏡の駆動を確実に行うことを可能にするとともに、カプセル型内視鏡を容易に取り出すことができるカプセル型内視鏡の収容ケースを提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1の発明にかかるカプセル型内視鏡の収容ケースは、係合させた状態で互いの間にカプセル型内視鏡を保持するための保持空間領域を形成し、前記保持空間領域内に前記カプセル型内視鏡を収容して保持する分離自在な第1および第2の保持手段と、前記第1および第2の保持手段のいずれか一方が有する分離取り出し用把持部の周囲に把持空間を形成する把持空間形成部と、を備えることを特徴とする。

0009

請求項2にかかる発明のカプセル型内視鏡の収容ケースは、上記発明において、前記第1および第2の保持手段は、いずれか一方に設けられた第1のタグと、前記第1のタグから離反する方向に曲げ癖がつけられて他方に設けられ前記第1の保持手段と第2の保持手段とが係合された状態で前記第1のタグに載置されて前記把持部として機能する第2のタグとを備え、前記第2のタグは、前記把持空間形成部を構成することを特徴とする。

0010

請求項3にかかる発明のカプセル型内視鏡の収容ケースは、上記発明において、前記第1および第2の保持手段は、いずれか一方に設けられた第1のタグと、折り曲げ自在に形成されて他方に設けられ前記第1の保持手段と第2の保持手段とが係合された状態で前記第1のタグに載置されて前記把持部として機能する第2のタグとを備え、前記第2のタグを折り曲げ状態として前記第1および第2の保持手段の表面を覆う剥離自在なシール部材をさらに備え、前記第2のタグは、前記シール部材の剥離状態で折り曲げ状態から復元して前記前記把持空間形成部を構成することを特徴とする。

0011

請求項4にかかる発明のカプセル型内視鏡の収容ケースは、上記発明において、前記第1および第2の保持手段は、いずれか一方に設けられた第1のタグと、他方に設けられ前記第1の保持手段と第2の保持手段とが係合された状態で前記第1のタグに載置されて前記把持部として機能する第2のタグとを備え、前記把持空間形成部は、前記第1のタグおよび第2のタグの対向面に位置して互いの間に浮き空間を形成する複数の突起により構成されることを特徴とする。

0012

請求項5にかかる発明のカプセル型内視鏡の収容ケースは、上記発明において、前記第1および第2の保持手段は、いずれか一方に設けられた第1のタグと、他方に設けられ前記第1の保持手段と第2の保持手段とが係合された状態で前記第1のタグに載置されて前記把持部として機能する第2のタグとを備え、前記第1のタグは、前記第2のタグが載置される部分に位置させて折り曲げ切断用薄肉部を有し、前記把持空間形成部は、前記第1のタグを前記薄肉部で折り曲げ切断して前記第2のタグの一部両面を露出させることにより把持空間を形成することを特徴とする。

0013

請求項6にかかる発明のカプセル型内視鏡の収容ケースは、上記発明において、前記第1および第2の保持手段は、いずれか一方に設けられた第1のタグと、他方に設けられ前記第1の保持手段と第2の保持手段とが係合された状態で前記第1のタグに載置されて前記把持部として機能する第2のタグとを備え、前記把持空間形成部は、前記第1のタグに形成されて、載置される前記第2のタグの先端部を押し上げるばね性を持たせた押し上げ部により構成されることを特徴とする。

0014

請求項7にかかる発明のカプセル型内視鏡の収容ケースは、上記発明において、前記第1および第2の保持手段は、いずれか一方に設けられた第1のタグと、他方に設けられ前記第1の保持手段と第2の保持手段とが係合された状態で前記第1のタグに載置されて前記把持部として機能する第2のタグとを備え、前記把持空間形成部は、前記第1のタグを前記第2のタグから離反する方向に折り曲げる折り曲げ構造により構成されることを特徴とする。

0015

請求項8にかかる発明のカプセル型内視鏡の収容ケースは、上記発明において、前記把持空間形成部は、前記第1および第2の保持手段の他方に設けられて前記把持部の周囲に把持空間を形成するテーパー部により構成されることを特徴とする。

0016

請求項9にかかる発明のカプセル型内視鏡の収容ケースは、上記発明において、前記第1および第2の保持手段の一部に形成されて一方を他方に対して斜め方向に引き抜かせる分離取り出し用の斜め引き抜き構造をさらに備えることを特徴とする。

0017

請求項10にかかる発明のカプセル型内視鏡の収容ケースは、係合させた状態で互いの間にカプセル型内視鏡を保持するための保持空間領域を形成し、前記保持空間領域内に前記カプセル型内視鏡を収容して保持する分離自在な第1および第2の保持手段と、前記第1および第2の保持手段の一部に形成されて一方を他方に対して斜め方向に引き抜かせる分離取り出し用の斜め引き抜き構造と、を備えることを特徴とする。

0018

請求項11にかかる発明のカプセル型内視鏡の収容ケースは、上記発明において、前記第1および第2の保持手段は、いずれか一方に設けられた第1のタグと、他方に設けられ前記第1の保持手段と第2の保持手段とが係合された状態で前記第1のタグに載置される第2のタグとを備え、前記斜め引き抜き構造は、前記第1および第2の保持手段の前記第1のタグおよび第2のタグを備える側に設けられていることを特徴とする。

発明の効果

0019

本発明にかかるカプセル型内視鏡の収容ケースは、係合させることによって、カプセル型内視鏡を保持するための保持空間領域を形成する第1および第2の保持手段に対して、いずれか一方が有する分離取り出し用の把持部の周囲に把持空間を形成する把持空間形成部を備えることで、カプセル型内視鏡を固定可能に保持して、たとえば検査時などの必要な時にカプセル型内視鏡の駆動を確実に行うことを可能にするとともに、把持空間を利用して把持部を把持して第1および第2の保持手段の一方を他方から分離取り出しすることでカプセル型内視鏡を容易に取り出すことができるという効果を奏する。

発明を実施するための最良の形態

0020

以下に、本発明にかかるカプセル型内視鏡の収容ケースの実施の形態を図1図28の図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更実施の形態が可能である。

0021

(実施の形態1)
図1は、本発明にかかる無線型被検体内情報取得システム概念を示すシステム概念図である。図1において、このカプセル型内視鏡システムは、被検体1の体腔内に導入される無線型被検体内情報取得装置としての飲み込み型のカプセル型内視鏡2と、被検体1の外部に配置されて、カプセル型内視鏡2との間で各種の情報を無線通信する体外装置である受信装置3とを備えている。また、無線型被検体内情報取得システムは、受信装置3が受信したデータに基づいて画像表示を行う表示装置4と、受信装置3と表示装置4間でデータの入出力を行う携帯型記録媒体5とを備えている。

0022

図2は、図1に示したカプセル型内視鏡の概略構成を示す縦断側面図である。カプセル型内視鏡2は、図2の縦断側面図に示すように、外装ケースである密閉容器11と、密閉容器11内にあって、たとえば体腔内の被検体部位照明するための照明光出射するLEDなどの複数の発光素子20(以下、「LED20」という)と、照明光による反射光受光して被検体部位を撮像するCCDやCMOSなどの固体撮像素子22(以下代表して、「CCD22」という)と、このCCD22に被写体の像を結像させる結像レンズ27と、このCCD22で取得した画像情報などをRF信号変調して送信するRF送信ユニット24と、RF信号の電波を放出する送信アンテナ部25と、電池29などの構成要素を備える。

0023

密閉容器11は、人が飲み込める程度の大きさのものであり、略半球状の先端カバー11aと、筒形状の胴部カバー11bとを弾性的に嵌合させて、内部を液密封止する外装ケースを形成している。先端カバー11aは、略半球状のドーム形状であって、ドームの後側が円形状に開口している。この先端カバー11aは、透明性あるいは透光性を有する透明部材、たとえば光学的性能や強度を確保するのに好ましいシクロオレフィンポリマーあるいはポリカーボネイトなどで成形され、かつその表面を鏡面仕上げ加工が施された後述する鏡面仕上げ部11a1を有し、LED20からの照明光を密閉容器11の外部に透過することを可能にするとともに、この照明光による被検体からの反射光を内部に透過することを可能にする。この鏡面仕上げ部11a1は、CCD22の撮像範囲などによって決まる所定の鏡面仕上げ範囲(図2中、一点鎖線a,aで示す範囲)に形成される。

0024

また、胴部カバー11bは、先端カバー11aの後端に位置して、上記構成要素を覆う部材である。この胴部カバー11bは、円筒形状の胴部と、略半球状のドーム形状の後端部を一体に形成し、この胴部の前側が円形状に開口している。この胴部カバー11bは、強度を確保するのに好ましいポリサルフォンなどで形成され、照明手段としてLED20、撮像手段としてのCCD22および電池29を胴部に収容し、無線送信手段としてのRF送信ユニット24および送信アンテナ部25を後端部に収容している。

0025

図3は、図2に示したカプセル型内視鏡の内部構成を示すブロック図である。カプセル型内視鏡2は、図3のブロック図に示すように、密閉容器11の内部に、LED20およびLED20の駆動状態を制御するLED駆動回路21と、LED20によって照射された領域からの反射光である体腔内の画像(被検体内情報)を結像レンズ27を介して撮像するCCD22およびCCD22の駆動状態を制御するCCD駆動回路23と、無線送信手段としてのRF送信ユニット24および送信アンテナ部25とを備えている。

0026

また、カプセル型内視鏡2は、これらLED駆動回路21、CCD駆動回路23およびRF送信ユニット24の動作を制御するシステムコントロール回路26を備えることにより、このカプセル型内視鏡2が被検体1内に導入されている間、LED20によって照射された被検部位の画像データをCCD22によって取得するように動作している。この取得された画像データは、さらにRF送信ユニット24によってRF信号に変換され、送信アンテナ部25を介して被検体1の外部に送信されている。さらに、カプセル型内視鏡2は、システムコントロール回路26に電力を供給する電池29を備えており、システムコントロール回路26は、電池29から供給される駆動電力を他の構成要素(機能実行手段)に対して分配する機能を有している。

0027

このシステムコントロール回路26は、たとえば各構成要素と電池29との間に接続された切り替え機能を有するスイッチ素子およびラッチ回路などを備えている。そして、このラッチ回路は、外部からの磁界が加わると、スイッチ素子をオン状態にし、それ以降はこのオン状態を保持して、電池29からの駆動電力をカプセル型内視鏡2内の各構成要素に供給している。なお、本実施の形態1では、カプセル型内視鏡2内に備わる撮像機能を有する撮像手段、照明機能を有する照明手段および無線機能を有する無線送信手段を総称して、所定の機能を実行する機能実行手段としている。具体的には、システムコントロール回路26を除いたものは、あらかじめ設定された所定の機能を実行する機能実行手段である。

0028

受信装置3は、図1に示すように、カプセル型内視鏡2から無線送信された体腔内の画像データを受信する無線受信手段としての機能を有する。この受信装置3は、被検体1に着用されるとともに、図示しない複数の受信用アンテナを有する受信ジャケット31と、受信された無線信号信号処理などを行う外部装置32とを備える。

0029

表示装置4は、カプセル型内視鏡2によって撮像された体腔内画像などを表示するためのものであり、携帯型記録媒体5によって得られるデータに基づいて画像表示を行うワークステーションなどのような構成を有する。具体的には、表示装置4は、CRTディスプレイ液晶ディスプレイなどによって直接画像を表示する構成としても良いし、プリンタなどのように、他の媒体に画像を出力する構成としても良い。

0030

携帯型記録媒体5は、外部装置32および表示装置4にも接続可能であって、両者に対して装着されて、接続された時に情報の出力または記録が可能な構造を有する。本実施の形態では、携帯型記録媒体5は、カプセル型内視鏡2が被検体1の体腔内を移動している間は、外部装置32に挿入されてカプセル型内視鏡2から送信されるデータを記録する。次に、カプセル型内視鏡2が被検体1から排出された後、つまり、被検体1の内部の撮像が終了した後には、外部装置32から取り出されて表示装置4に挿入され、この表示装置4によって、携帯型記録媒体5に記録されたデータが読み出される構成を有する。たとえば、この携帯型記録媒体5は、コンパクトフラッシュ登録商標)メモリなどから構成され、外部装置32と表示装置4とのデータの入出力を、携帯型記録媒体5を介して間接的に行うことができ、外部装置32と表示装置4との間が有線直接接続された場合と異なり、被検体1が体腔内の撮影中に自由に動作することが可能となる。

0031

ところで、機能実行手段を備えるカプセル型内視鏡は、被検者への使用前には、滅菌されてその滅菌状態を保つ必要がある。そこで、本実施の形態1では、上記のカプセル型内視鏡2を滅菌可能な収容ケースに収容している。以下に図4図12を用いて、本実施の形態1にかかる収容ケースを説明する。ここで、図4は、このカプセル型内視鏡を収容する本実施の形態1にかかる収容ケースの構成を示す斜視図であり、図5は、図4に示した収容ケースから滅菌シートを取り除いた場合の一例を示す斜視図であり、図6は、図5に示した収容ケースの上面を示す上面図であり、図7は、同じく収容ケースの側面を示す側面図であり、図8は、図5に示した本実施の形態1にかかる中蓋部の上面を示す上面図であり、図9は、同じく本実施の形態1にかかる中蓋部の側面を示す側面図であり、図10は、図9に示した突出部の拡大したA−A断面を示す断面図であり、図11は、図5に示した収容ケースの上面を示す上面図であり、図12は、図11のB−B断面を示す断面図である。

0032

まず、図4および図5において、収容ケース40は、カプセル型内視鏡2を内部に収容可能な外部収容部からなるブリスターパック41と、ブリスターパック41内に備えられ、ブリスターパック41との間でカプセル型内視鏡2を保持する内部収容部からなる中蓋部42と、ブリスターパック41の上面に設けられて、ブリスターパック41の開口を閉塞する滅菌シート43とを備える。なお、ブリスターパック41および中蓋部42は、それぞれ第1および第2の保持手段を構成し、滅菌シート43はシール部材を構成している。

0033

ブリスターパック41は、図6および図7に示すように、有底の円筒部41aと、この円筒部41aの開口上縁の一部に設けられた舌片形状取手部41bと、円筒部41aの開口上縁および取手部41bの外周に設けられた縁部41cと、円筒部41aの周面に設けられ、円筒部41aの内部から外部方向に突出した略半円柱形状の複数の突起部41dとを備える。

0034

円筒部41aは、底面41eを有し、この底面41eは、円筒部41aの外周側に設けられた外側底面41e1と、この外側底面41e1の略中央部分に設けられた内側底面41e2とからなる。内側底面41e2は、所定半径円盤形状に形成され、外側底面41e1は、内側底面41e2の位置から円筒部41aの外部(開口方向と逆方向)に向けて突出した底面からなり、下面が所定の幅を有する中空ドーナツ形状に形成されている。この外側底面41e1と内側底面41e2との間には、図7に示すように、高低差Dが生じている。また、内側底面41e2の中央部分には、内側底面41e2の位置から外側底面41e1方向に向けて窪んだ略半球形状の保持部41e3が設けられている。この保持部41e3は、カプセル型内視鏡2の胴部カバー11bを構成するドーム形状の後端部を保持するためのもので、内側には開口方向に向って十文字形状の突起部41e4が設けられ、線接触で保持された胴部カバー11bの後端部へ滅菌ガス侵入して、この後端部全体をムラなく滅菌することを可能にしている。なお、この突起部41e4は、複数の突起で構成し、後端部をそれぞれ点接触で保持するように構成することも可能である。

0035

本発明にかかる第1のタグとしての取手部41bは、上面が略三角形状板状部材からなり、図5に示すように、後述する中蓋部42の把持部として機能する第2のタグとしての取手部42bが当接可能に構成されている。縁部41cは、所定の幅を有し、円筒部41aの開口上縁および取手部41bの外周に、階段状に1段高く設けられている。また、この縁部41cの高さは、取手部41bに当接した中蓋部42の取手部42bや縁部42cの厚みと同等以上に構成されており、この中蓋部42がブリスターパック41内に収容された状態で、縁部41cの上面に滅菌シート43の貼り付けを可能にしている。

0036

突起部41dは、円筒部41aの長手方向に設けられた略半円柱形状の突起からなり、上端(円筒部41aの開口側)の径が最も大きく下端(底面41e側)にいくにしたがって径が徐々に小さくなるように構成され、かつ円筒部41aの長手方向に沿ってそれぞれが略等間隔に配置されている。この突起部41dは、上端が開口し、下端が半ドーム形状の底面を形成している。なお、本実施の形態1では、円筒部41aの周面に5つの突起部41dがそれぞれ略等間隔に配置されている。

0037

中蓋部42は、図8および図9に示すように、有底の円筒部42aと、この円筒部42aの開口上縁の一部に設けられた舌片形状の取手部42bと、円筒部42aの開口上縁に取手部42bと連なるように設けられた縁部42cと、円筒部42aの内部から外部方向に突出した略半円柱形状の複数の突起部42dとを備える。

0038

円筒部42aは、図8図12に示すように、底面42eを有し、この底面42eの中央部分には、カプセル型内視鏡2を保持するための孔を有する突出部42e1が設けられている。この突出部42e1は、底面42eの位置から円筒部42aの内部(開口方向)に向けて突出した上面を有する略円筒の断面凸形状に形成されており、その内径は、カプセル型内視鏡2の外径より若干大きい内径で構成されている。この突出部42e1の内周には、突出部42e1の開口に向う長手方向に直線状の突起42e2が複数、本実施の形態1では4つ形成されている。また、この突出部42e1の上面側には、段差部42e3が設けられており、この段差部42e3の内径は、突出部42e1の開口側の内径よりも、小さい径で構成されている。図12に示すように、中蓋部42がブリスターパック41内に収容された時に、この円筒部42aの突出部42e1を含む底面42eおよびブリスターパック41の保持部41e3を含む内側底面41e2は、本発明にかかる保持空間領域40aを形成しており、カプセル型内視鏡2を収容して保持することを可能としている。

0039

本実施の形態1では、図9図12に示すように、突出部42e1にカプセル型内視鏡2の先端カバー11a側が挿入された時に、一点鎖線a,aの範囲内の鏡面仕上げ部11a1が突起42e2および段差部42e3を含む突出部42e1の構成部分と非接触な状態になるように、突起42e2が密閉容器11の胴部カバー11bの一部を線接触で保持するとともに、段差部42e3の先端部が先端カバー11aの一部を線接触で保持するように構成されている。なお、これら突起42e2は、突出部42e1の長手方向に直線状に形成させるものに限らず、たとえば突出部42e1に複数の突起部を設け、密閉容器11の胴部カバー11bの一部をそれぞれ点接触で保持するように構成することも可能である。

0040

本発明にかかる把持部として機能する第2のタグとしての取手部42bは、上面が取手部41bより略小型の略三角形状の板状部材からなり、図5図8図11に示すように、円筒部42aの開口上縁に設けられた縁部42cと一体的に形成されている。この取手部42bは、中蓋部42の他の部分とは異なり、2段階の成形過程を経ることにより、図5図9等に示すように、取手部41bから離反する方向に曲げ癖がつけられて形成されている。このような取手部42bは、中蓋部42がブリスターパック41内に収容され、滅菌シート43をヒートシールすることで閉塞された状態では平坦状となって、図12に示すように、ブリスターパック41の取手部41bと当接可能に構成されている。したがって、滅菌シート43の剥離状態では、取手部42bは曲げ癖による復元力により、図5図12中の仮想線に示すように、取手部41bから離反する状態に復元し、取手部42bの周囲に把持空間44を形成する。本実施の形態1において、この取手部42bは、本発明にかかる把持空間形成部を構成している。

0041

また、縁部42cは、円筒部42aの開口上縁に設けられ、中蓋部42がブリスターパック41内に収容された時に、ブリスターパック41の開口上縁に当接可能に構成されている。上述したように、これら取手部42bおよび縁部42cの厚みは、ブリスターパック41の縁部41cの厚み以下に構成されている。そして、この中蓋部42がブリスターパック41内に収容された時に、縁部41cの上面に滅菌シート43が貼り付けられると、これら取手部42bおよび縁部42cを含む中蓋部42全体が、ブリスターパック41内に収容された状態になる。

0042

突起部42dは、円筒部42aの長手方向に設けられた略半円柱形状の突起からなり、円筒部42aの長手方向に沿ってそれぞれが略等間隔に配置されている。この突起部42dは、上端が開口し、下端が半ドーム形状の底面を形成している。なお、本実施の形態1では、円筒部42aの周面に5つの突起部42dがそれぞれ略等間隔に配置されている。これら突起部42dは、中蓋部42がブリスターパック41内に収容されて取手部41bと取手部42bが当接した状態で、それぞれがブリスターパック41の突起部41dと対向しない位置で、かつ突起部42dの最突出部分が円筒部41aの内周面と接触可能に形成されて、ブリスターパック41内での中蓋部42のガタツキを防止している。

0043

図5図11図12に示すように、ブリスターパック41の突起部41dの内周面と、中蓋部42の円筒部42aの外周面との間には、空隙による通路40bが形成されており、滅菌シート43を介して外部から侵入した滅菌ガスの通過を可能にしている。また、この通路40bと保持空間領域40aとは互いに連通しており、通路40bを通った滅菌ガスが保持空間領域40aへ到達するのを可能にしている。

0044

このように、本実施の形態1では、中蓋部42をブリスターパック41内に収容する際に、図5図12に示すように、製造されたカプセル型内視鏡2を、中蓋部42の底面42eに保持させ、この中蓋部42をブリスターパック41内に収容させることで、中蓋部42の底面42eとブリスターパック41の内側底面41e2とによって形成された保持空間領域40aにカプセル型内視鏡2を収容して、保持部41e3および突出部42e1で保持することでカプセル型内視鏡2を収容ケース40内にセットする。次に、この収容ケース40の開口に滅菌シート43をヒートシールした後に、収容ケース40全体をEOG滅菌にかけることで、収容ケース40内部の菌が滅菌され、点接触または線接触で保持空間領域40a内に保持されるカプセル型内視鏡2全体をムラなく、確実に滅菌状態にすることができる。また、本実施の形態1では、ヒートシールされた滅菌シート43により新たな菌の収容ケース40内への侵入を防ぐことで、収容ケース内の滅菌状態を保持することができる。

0045

次に、カプセル型内視鏡2をブリスターパック41内から取り出す際には、まず、滅菌シート43を剥離して取り除く。この状態では、図5図12中の仮想線に示すように、中蓋部42の取手部42bが自身の曲げ癖によって取手部41bから離反する上方にカールした状態に復元し、取手部42bの周囲に把持空間44を形成するので、取手部42bを簡単に把持することができる。そこで、取手部42bを指で摘んで持ち上げることで、中蓋部42をブリスターパック41内から取り出すと、カプセル型内視鏡2は、誰の手にも触れられることなく、中蓋部42の突出部42e1に保持された状態で容易に取り出される。

0046

このように、本実施の形態1では、カプセル型内視鏡をブリスターパックと中蓋部で保持し、かつ中蓋部の取手部に曲げ癖をつけておき滅菌シートを剥離した状態では把持空間を形成して容易に把持できるようにすることにより、カプセル型内視鏡を固定可能に保持するとともに、中蓋部の取手部の把持により、カプセル型内視鏡を容易に取り出すことができる。

0047

また、本実施の形態1では、収容ケースからカプセル型内視鏡を取り出す直前、すなわち検査時などの必要な時にカプセル型内視鏡を以下に説明するカプセル型内視鏡用電源スターターを用いて、各機能の駆動を開始することができるので、必要な時にのみカプセル型内視鏡を駆動させることができ、カプセル型内視鏡内に蓄積された電力の浪費を防ぐことも可能である。

0048

次に、図13図19を参照して、カプセル型内視鏡用電源スターターについて説明する。図13は、電源動作可能範囲を説明するための図11と同様の断面図であり、図14は、カプセル型内視鏡用電源スターターの側面を示す側面図であり、図15は、カプセル型内視鏡用電源スターターの上面を示す上面図であり、図16は、カプセル型内視鏡用電源スターターを取り付けた状態での図11のB−B断面を示す断面図であり、図17は、図3に示したカプセル型内視鏡のシステムコントロール回路の回路構成を示す回路図であり、図18は、図16に示した磁性体によって発生する磁界とカプセル型内視鏡の関係を示す模式図であり、図19は、図17に示したカプセル型内視鏡の電源供給開始動作を説明するためのフローチャートである。

0049

まず、カプセル型内視鏡2は、図13に示すように、内部に外部からの磁界によってオン/オフ動作を行う電源供給用のリードスイッチ2aを有しており、このリードスイッチ2aがオン状態になって各機能実行手段に電源が供給されたことを、図2に示したLED20の点滅によって外部に知らしめる。このリードスイッチ2aは、カプセル型内視鏡2の長手方向の略中央部に設けられており、リードスイッチ2aから半径r内に、図示しない永久磁石が近づいて所定の磁力が加わると、オンして電源動作が可能な球形状の電源動作可能範囲2bを有している。本実施の形態1では、たとえばブリスターパック41の底面41eおよび中蓋部42の底面42eの直径は、この電源動作可能範囲2bの直径2rより長く構成されている。また、本実施の形態1では、電源動作可能範囲2bは、カプセル型内視鏡2がブリスターパック41の保持部41e3と中蓋部42の突出部42e1とに保持された時に、内側底面41e2と保持部41e3を含み、かつ外側底面41e1と内側底面41e2の高さの範囲内に設定されるとともに、突出部42e1を含み、かつ円筒部42aの高さの範囲内に設定されている。

0050

そこで、使用時には、滅菌シート43を収容ケース40から剥離させ、中蓋部42の円筒部42a内側に磁性体(磁石)を収納し、この収納された磁性体の磁界によってリードスイッチ2aをオン状態にし、透明または半透明の突出部42e1からLED20の点滅状態を確認することが可能となる。すなわち、突出部42e1は、カプセル型内視鏡2の保持および保護機能の他に、LED20の点滅確認を容易にするための機能を有している。

0051

そこで、本実施の形態1では、使用時には、図14図15に示すようなカプセル型内視鏡用電源スターター(以下、単に「電源スターター」という)51を用いてリードスイッチ2aをオフ状態からオン状態である電源供給状態切り替える。

0052

この電源スターター51は、上部に設けられた取手部51aと、下部に設けられた円筒形状の円筒部51bとから構成され、これら取手部51aと円筒部51bとは一体的に形成されている。また、この円筒部51bの長手方向には、取手部51aの中央部分に貫通する穴部51cが設けられている。

0053

取手部51aは、図14図15に示すように、上面が略楕円形状に、かつ側面が略台形形状に構成されている。また、円筒部51bは、底面51dの内壁側に磁性体51eが内設されている。また、図16に示すように、穴部51cは、底面51d側の径が中蓋部42の突出部42e1の径よりも若干大きく形成され、かつ穴部51cの途中から上方に向って、この穴部51cの径はテーパー形状に大きく形成されている。また、この穴部の長さは、中蓋部42の突出部42e1の長さよりも長く構成されている。したがって、滅菌シート43が収容ケース40から剥離されると、電源スターター51が中蓋部42の上面側から突出部42e1全体を覆うように係合することが可能となる。なお、この穴部51cの径が上方でテーパー状に大きくなっているのは、カプセル型内視鏡2のLED20が点灯した際に、その確認を容易にするためである。また、逆にこの穴部51cの径を上方でテーパー状に小さくなるように構成し、かつ電源スターター51をたとえば黒っぽい色で形成して、作業者が穴部51cの開口からLED20の点灯を容易に認識することも可能となる。

0054

円筒部51bの外径(直径)は、たとえばリードスイッチ2aの電源動作可能範囲2bの直径2rよりも小さく形成されており、この円筒部51b内に設けられた磁性体51eは、たとえば円筒部51bの内壁と同様に湾曲した所定の大きさの四角形状の磁石から形成されている。この磁性体51eは、電源スターター51が中蓋部42の突出部42e1を覆うように係合すると、電源動作可能範囲2b内に入り、磁性体51eの磁界によってリードスイッチ2aをオン状態にし、穴部51cからLED20の点灯状態を確認することが可能となる。

0055

次に、図3に示したカプセル型内視鏡2のシステムコントロール回路26の回路構成を、図17の回路図を用いて説明する。図17において、システムコントロール回路26は、一端が接地され、かつ他端が後述するラッチ回路と接続される電源供給用スイッチとしてのリードスイッチ2aと、ラッチ回路を構成するフリップフロップ26b,26cと、フリップフロップ26b,26cに接続されてスイッチ素子として機能するFET電界効果トランジスタ)26d,26eとを備える。リードスイッチ2aは、外部から加わる磁界によってオン/オフ動作を行い、フリップフロップ26b,26cは、このリードスイッチ2aのオン/オフ動作によってクロックが入力すると、FET26d,26eを順次オン状態にセットしている。

0056

すなわち、外部から磁界が加わると、リードスイッチ2aは、オン動作を行い、図中のa点ではハイ(H)レベルからロー(L)レベルになる。また、磁界が加わらなくなると、リードスイッチ2aは、オフ動作を行い、a点ではLレベルからHレベルに変化する。この動作によりフリップフロップ26bのCK端子にクロックが入力する。フリップフロップ26bでは、a点でのLレベルからHレベルの立ち上がりエッジ分周した信号がQ出力される(b点の信号)。FET26dは、フリップフロップ26bのQ出力がLレベルでオン状態になり、電池29からLED駆動回路21とCCD駆動回路23に電力が供給されて起動し、LED20とCCD22の駆動が可能となり、LED20は点灯する。

0057

次に外部から磁界が加わると、a点では、再びHレベルからLレベルになる。この動作によりフリップフロップ26bのQ出力は、Hレベルになり(b点の信号)、FET26dは、オフ状態になって、この回路全体への電力供給が停止して、LED20は消灯する。また次に外部から磁界が加わると、a点では、再びHレベルからLレベルになる。この動作によりフリップフロップ26bのQ出力は、Lレベルになり(b点の信号)、FET26dは、オン状態になって、電池29からLED駆動回路21とCCD駆動回路23に電力が供給されることとなり、LED20が点灯する。このように、FET26dは、リードスイッチ2aに磁界を加えることによって、いわゆるトグル動作でオンすることになる。

0058

また、フリップフロップ26bのQ出力は、RF送信ユニット24のみを起動させるための機能を有するフリップフロップ26cのクロック端子に入力する。フリップフロップ26cでは、b点でのLレベルからHレベルの立ち上がりエッジを分周した信号がQ出力される(c点の信号)。したがって、FET26eは、2回目磁界印加によるリードスイッチ2aのオン動作によって、オン状態になり、4回目の磁界印加によるリードスイッチ2aのオン動作によって、オフ状態になる。このため、3回目の磁界印加の際に、FET26d,26eがともにオン状態となるので、電池29からRF送信ユニット24にも電力が供給されることとなる。本実施の形態1では、たとえば工場出荷時には、上記1回目の磁界印加状態に設定しておいて、被検者への使用時には、3回の磁界印加によって、LED20、CCD22およびRF送信ユニット24全てが駆動可能になるようにするのが好ましい。

0059

上記の動作を行わせるためには、図18に示すように、リードスイッチ2aが、磁性体51eから発生する磁界Eを切る必要があり、磁力の方向が違うと、磁力がリードスイッチ2aに及ばず、リードスイッチ2aがオン状態に切り替わらなくなる。そこで、本実施の形態1では、突出部42e1にカプセル型内視鏡2が保持された状態で、電源スターター51をカプセル型内視鏡2の円周方向に最大90度回転させれば、必ずリードスイッチ2aが磁界Eを切る状態となるので、磁性体51eの磁力がリードスイッチ2aに及んでリードスイッチ2aが電源供給状態になり、LED20を点灯させることができる。

0060

次に、カプセル型内視鏡2の電源供給開始動作を、図19のフローチャートに基づいて説明する。図において、まずカプセル型内視鏡2を使用する前には、図4に示した滅菌状態の収容ケース40から滅菌シート43を図5に示すように剥離して(ステップS101)、電源スターター51を中蓋部42に挿入して突出部42e1に取り付ける(ステップS102)。次に、この取り付け状態において、看護師などの作業者が電源スターター51の取手部51aを摘んで、電源スターター51をカプセル型内視鏡2の円周方向に最大90度回転させて、カプセル型内視鏡2のリードスイッチ2aに磁界を加える(ステップS103)。

0061

このように、電源スターター51によってリードスイッチ2aに磁界が加わると、リードスイッチ2aがオンし、電池29からの電力がLED駆動回路21、CCD駆動回路23及びRF送信ユニット24に供給されて、各機能が駆動してLED20の点灯を初め、CCD22の撮像及びRF送信ユニット24の画像情報の送信が可能となる(ステップS104)。作業者は、LED20の点灯を穴部51cの開口から確認することができる。

0062

このように、本実施の形態1では、磁性体を備えた電源スターターを、カプセル型内視鏡を保持させた中蓋部に取り付けて、中蓋部の外側から磁性体でカプセル型内視鏡に磁界を加えることで、カプセル型内視鏡の電源供給用スイッチであるリードスイッチをオフ状態からオン状態(電源供給状態)に切り替えることができるので、カプセル型内視鏡の各機能の駆動開始を任意のタイミング、たとえば被検者への使用直前で行えるようにして、カプセル型内視鏡内に蓄積された電力消費を抑えることができる。

0063

(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2を図20および図21を参照して説明する。図20は、滅菌シートを取り除いた場合の本実施の形態2の収容ケースの上面を示す上面図であり、図21は、図20のB−B断面を示す断面図である。

0064

本実施の形態2では、中蓋部42は、曲げ癖をもたせた取手部42bに代えて、断面的に見てくさび形状等により少し細く形成された折り曲げ部42f1を円筒部42aの近傍で接線方向とほぼ平行に有する折り曲げ自在な取手部42fを備えている。この取手部42fは、平面的形状は取手部42bと同様であるが、滅菌シート43のヒートシール時には、図21に示すように、折り曲げ部42f1部分で内側(円筒部42a側)に折り曲げ状態として閉塞されるように構成されている。したがって、滅菌シート43の剥離状態では、取手部42fは、自身の有する復元力により、図20中の実線図21中に仮想線に示すように、完全でないが、上方へ浮き上がる状態に復元し、取手部42fの周囲に把持空間44を形成する。本実施の形態2において、この取手部42fは、本発明にかかる把持空間形成部を構成している。

0065

本実施の形態2において、カプセル型内視鏡2をブリスターパック41内から取り出す際には、まず、滅菌シート43を剥離して取り除く。この状態では、図20中の実線や図21中の仮想線に示すように、中蓋部42の取手部42f自身の弾力的な復元力によって折り曲げ状態から上方に浮き上がる状態に復元し、取手部42fの周囲に把持空間44を形成するので、取手部42fを簡単に把持することができる。そこで、取手部42fを指で摘んで持ち上げることで、中蓋部42をブリスターパック41内から取り出すと、カプセル型内視鏡2は、誰の手にも触れられることなく、中蓋部42の突出部42e1に保持された状態で容易に取り出される。

0066

このように、本実施の形態2では、カプセル型内視鏡をブリスターパックと中蓋部で保持し、かつ中蓋部の取手部を折り曲げておき滅菌シートを剥離した状態では復元力により把持空間を形成して容易に把持できるようにすることにより、カプセル型内視鏡を固定可能に保持するとともに、中蓋部の取手部の把持により、カプセル型内視鏡を容易に取り出すことができる。

0067

(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3を図22および図23を参照して説明する。図22は、滅菌シートを取り除いた場合の本実施の形態3の収容ケースを示す斜視図であり、図23は、図22の断面図である。

0068

本実施の形態3では、中蓋部42は、取手部42bに代えて、把持が容易なように、取手部42bの場合よりも小型に形成されて、取手部41bの先端側との間に指を入れ得る隙間45を有し把持部として機能する第2のタグとなる取手部42gを備えている。この取手部42gは、取手部41b上に載置されるが、取手部41bとの対向面に位置してこの取手部41b側に突出させて形成した複数個の突起42hを有し、取手部41bとの間に把持空間としての浮き空間46を形成している。本実施の形態3において、この突起42hは、本発明にかかる把持空間形成部を構成している。本実施の形態3では、取手部42g側に突起42hを形成するようにしたが、取手部41b側に取手部42g側に向けた突起部を形成するようにしてもよい。

0069

また、本実施の形態3では、ブリスターパック41は、取手部41bに関して、単なる平板形状ではなく、縁部41cを除く部分を凹部41fとして一段低い形状に形成することにより、構造的補強されているとともに、凹部41fの円筒部41aに近い部分が柔軟性を有する折り曲げ容易部41gとなって図23中に仮想線で示すように直線的に折り曲げ可能な折り曲げ構造47が実現されている。本実施の形態3においては、このような折り曲げ構造47も、本発明にかかる把持空間形成部を構成している。

0070

本実施の形態3において、カプセル型内視鏡2をブリスターパック41内から取り出す際には、まず、滅菌シート43を剥離して取り除く。次に、隙間45部分を通して中蓋部42の取手部42gを指で把持する。この時、取手部42gに形成された突起42hにより取手部41bとの間に把持空間としての浮き空間46が形成されているので、取手部42g,41b同士は密着しておらず、指が入りやすくなり取手部42gを簡単に把持することができる。また、取手部42gは複数の突起42hを有するので、取手部42gを把持した場合に滑り止めともなる。そこで、取手部42gを指で摘んで持ち上げることで、中蓋部42をブリスターパック41内から取り出すと、カプセル型内視鏡2は、誰の手にも触れられることなく、中蓋部42の突出部42e1に保持された状態で容易に取り出される。

0071

一方、本実施の形態3では、ブリスターパック41側においても、取手部41bが折り曲げ容易部41gを有するので、中蓋部42の取手部42gを把持するに際して、図23中に仮想線で示すように取手部41bを取手部42gから離反する方向に折り曲げることにより、取手部41bは湾曲状ではなく折り曲げ容易部41gを支点として直線的に折れ曲がり、取手部42gの周囲に把持空間44を大きく形成することができ、取手部42gを容易に把持することができる。

0072

このように、本実施の形態3では、カプセル型内視鏡をブリスターパックと中蓋部で保持し、かつ中蓋部の取手部にブリスターパックの取手部との間に浮き空間を形成する複数の突起を設けておき、これらの取手部同士を密着状態とはせずに浮き空間を利用して中蓋部の取手部を容易に把持できるようにすることにより、カプセル型内視鏡を固定可能に保持するとともに、中蓋部の取手部の把持により、カプセル型内視鏡を容易に取り出すことができる。

0073

また、別の面からみた本実施の形態3では、カプセル型内視鏡をブリスターパックと中蓋部で保持し、かつブリスターパックの取手部を中蓋部の取手部から離反する方向に折り曲げる折り曲げ構造を有し、ブリスターパックの取手部を折り曲げることにより把持空間を形成して中蓋部の取手部を容易に把持できるようにすることにより、カプセル型内視鏡を固定可能に保持するとともに、中蓋部の取手部の把持により、カプセル型内視鏡を容易に取り出すことができる。

0074

(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4を図24−1、図24−2を参照して説明する。図24−1は、本実施の形態4の収容ケースの取手部付近を拡大して示す部分断面図であり、図24−2は、そのブリスターパック側の取手部を開放させた状態の収容ケースの取手部付近を拡大して示す部分断面図である。

0075

本実施の形態4では、ブリスターパック41は、取手部41bに代えて、中蓋部42側の平坦形状の取手部42iが載置される部分に位置させて折り曲げ切断用の薄肉部41gが切り込みにより形成された取手部41hを備えている。薄肉部41gは取手部41hを横断する方向に形成されており、この取手部41hの先端部側を滅菌シート43とともに把持して滅菌シート43を剥離させる方向に折り曲げ操作することにより、取手部41hの先端側は図24−2に示すように薄肉部41gで切断されて分離片41h1となる構成である。このように取手部41hを薄肉部41gで折り曲げて切断し、中蓋部42の取手部42iの先端側両面を露出状態とさせることにより取手部42iに対して把持空間44を形成するものであり、本実施の形態4において、滅菌シート43と一体的な分離片41h1は、本発明にかかる把持空間形成部を構成している。

0076

本実施の形態4において、カプセル型内視鏡2をブリスターパック41内から取り出す際には、まず、滅菌シート43を剥離して取り除く。この際、取手部41hの先端部も滅菌シート43と一緒に把持し、滅菌シート43を剥離させる方向に折り曲げ操作する。この操作に伴い、取手部41hの先端側は図24−2に示すように薄肉部41gで切断されて分離片41h1となり、取手部41hと滅菌シート43とにより閉塞されていた中蓋部42の取手部42iの先端側両面は露出状態となり、取手部42iの両面には把持空間44が形成される。そこで、この取手部42iを指で摘んで持ち上げることで、中蓋部42をブリスターパック41内から取り出すと、カプセル型内視鏡2は、誰の手にも触れられることなく、中蓋部42の突出部42e1に保持された状態で容易に取り出される。

0077

このように、本実施の形態4では、カプセル型内視鏡をブリスターパックと中蓋部で保持し、かつ、ブリスターパック側の取手部に折り曲げ切断用の薄肉部を形成しておき、この取手部を薄肉部で折り曲げ切断することで中蓋部側の取手部の一部を露出させて把持空間を形成して容易に把持できるようにすることにより、カプセル型内視鏡を固定可能に保持するとともに、中蓋部の取手部の把持により、カプセル型内視鏡を容易に取り出すことができる。また、滅菌シートも剥離しやすくなる。

0078

(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5を図25および図26を参照して説明する。図25は、滅菌シートを取り除いた場合の本実施の形態5の収容ケースを示す斜視図であり、図26は、図25の取手部付近を拡大して示す部分断面図である。

0079

本実施の形態5では、ブリスターパック41の取手部41bは、その先端側に位置させて、中蓋部42側の取手部42iの先端部を上方に押し上げるばね性を持たせた一体に形成された押し上げ部41iを備えている。縁部41cの上面に滅菌シート43がヒートシールされた状態では、この押し上げ部41iは取手部42i等とともに滅菌シート43により閉塞された状態となる。この滅菌シート43が剥離されると、押し上げ部41iは自身の有するばね性により上方へ持ち上がり、取手部42iの先端部を押し上げて、図26に拡大して示すようにこの取手部42iの周囲に把持空間44を形成する。本実施の形態5において、押し上げ部41iは、本発明にかかる把持空間形成部を構成している。

0080

本実施の形態5において、カプセル型内視鏡2をブリスターパック41内から取り出す際には、まず、滅菌シート43を剥離して取り除く。この状態では、図25図26に示すように、押し上げ部41iが自身の有するばね性により上方へ持ち上がり、取手部42iの先端部を押し上げて、取手部42iの周囲に把持空間44を形成するので、取手部42iを簡単に把持することができる。そこで、取手部42iを指で摘んで持ち上げることで、中蓋部42をブリスターパック41内から取り出すと、カプセル型内視鏡2は、誰の手にも触れられることなく、中蓋部42の突出部42e1に保持された状態で容易に取り出される。

0081

このように、本実施の形態5では、カプセル型内視鏡をブリスターパックと中蓋部で保持し、かつ、ブリスターパック側の取手部に中蓋部側の取手部の先端部を押し上げるばね性を持たせた押し上げ部を形成しておき滅菌シートを剥離した状態では押し上げ部によって中蓋部側の取手部の先端部を押し上げて把持空間を形成して容易に把持できるようにすることにより、カプセル型内視鏡を固定可能に保持するとともに、中蓋部の取手部の把持により、カプセル型内視鏡を容易に取り出すことができる。

0082

(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6を図27を参照して説明する。図27は、本実施の形態6の収容ケースを示す断面図である。本実施の形態6では、中蓋部42は、取手部が省略され、円筒部42aの一部、たとえばブリスターパック41の取手部41b側の一部を分離取り出し用の把持部42jとして有する。また、ブリスターパック41は、円筒部41aと取手部41bとの間を結ぶ部分に上方に向けて拡開するように形成されたテーパー部41jを備えている。これにより、テーパー部41jは把持部42jの周囲に指が入り得る把持空間44を形成しており、本実施の形態6において、テーパー部41jは、本発明にかかる把持空間形成部を構成している。

0083

本実施の形態6において、カプセル型内視鏡2をブリスターパック41内から取り出す際には、まず、滅菌シート43を剥離して取り除く。この状態では、中蓋部42の把持部42jの周囲にはテーパー部41jによって把持空間44が形成されているので、把持部42jを簡単に把持することができる。そこで、把持部42jを指で摘んで持ち上げることで、中蓋部42をブリスターパック41内から取り出すと、カプセル型内視鏡2は、誰の手にも触れられることなく、中蓋部42の突出部42e1に保持された状態で容易に取り出される。

0084

このように、本実施の形態6では、カプセル型内視鏡をブリスターパックと中蓋部で保持し、かつ、ブリスターパック側に中蓋部側の把持部の周囲に把持空間を形成するテーパー部を形成しておき滅菌シートを剥離した状態ではテーパー部によって中蓋部側の把持部の周囲に把持空間が確保され容易に把持できるようにすることにより、カプセル型内視鏡を固定可能に保持するとともに、中蓋部の取手部の把持により、カプセル型内視鏡を容易に取り出すことができる。

0085

(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7を図28を参照して説明する。図28は、本実施の形態7の収容ケースを示す断面図である。本実施の形態6では、たとえば曲げ癖をつけた取手部42bを備える実施の形態1の構成に加えて、ブリスターパック41と中蓋部42とは、円筒部41a,42aのそれぞれ取手部41b,42bを備える側部分に上方に向けて拡開するように形成されたテーパー部41k,42kを備えている。テーパー部41k,42kは、平行に形成され、取手部42bを把持して中蓋部42をブリスターパック41に対してテーパー部41k,42kに従いスライドさせることにより斜め方向に引き抜きを可能としており、斜め引き抜き構造48を構成している。なお、取手部等の構造に関しては、取手部42bに限らず、取手部42f,42g,41h,41i等による構造であってもよい。

0086

本実施の形態7において、カプセル型内視鏡2をブリスターパック41内から取り出す際には、まず、滅菌シート43を剥離して取り除く。この状態では、図5図12中の仮想線に示したように、中蓋部42の取手部42bが自身の曲げ癖によって取手部41bから離反する上方にカールした状態に復元し、取手部42bの周囲に把持空間44を形成するので、取手部42bを簡単に把持することができる。そこで、取手部42bを指で摘んで持ち上げる。この際、取手部42bを把持して中蓋部42をブリスターパック41に対してテーパー部41k,42kに従いスライドさせることにより図28中に矢印で示すように斜め方向に引き抜き可能であり、ブリスターパック41から中蓋部42を垂直方向に引き出すよりも抜き出しやすい。また、テーパー部41k,42kが把持する取手部42b側に位置しているので、抜き出し操作がしやすい。このようにして、中蓋部42をブリスターパック41内から取り出すと、カプセル型内視鏡2は、誰の手にも触れられることなく、中蓋部42の突出部42e1に保持された状態で容易に取り出される。

0087

このように、本実施の形態7では、カプセル型内視鏡をブリスターパックと中蓋部で保持し、かつ、ブリスターパックと中蓋部との一部に斜め方向に引き抜かせる分離取り出し用のテーパー部による斜め引き抜き構造を形成しておき、中蓋部の取手部を把持して斜め引き抜き構造に従い斜め方向に引き抜くことにより垂直方向に引き抜く場合よりも簡単に中蓋部を引き抜くことができ、カプセル型内視鏡を容易に取り出すことができる。

図面の簡単な説明

0088

本発明にかかる無線型被検体内情報取得システムの概念を示すシステム概念図である。
図1に示したカプセル型内視鏡の概略構成を示す縦断側面図である。
図2に示したカプセル型内視鏡の内部構成を示すブロック図である。
カプセル型内視鏡を収容する実施の形態1にかかる収容ケースの構成を示す斜視図である。
図4に示した収容ケースから滅菌シートを取り除いた場合の一例を示す斜視図である。
図5に示した収容ケースの上面を示す上面図である。
同じく、収容ケースの側面を示す側面図である。
図5に示した実施の形態1にかかる中蓋部の上面を示す上面図である。
同じく、実施の形態1にかかる中蓋部の側面を示す側面図である。
図9に示した突出部の拡大したA−A断面を示す断面図である。
図5に示した収容ケースの上面を示す上面図である。
図11のB−B断面を示す断面図である。
電源動作可能範囲を説明するための図11と同様の断面図である。
カプセル型内視鏡用電源スターターの側面を示す側面図である。
カプセル型内視鏡用電源スターターの上面を示す上面図である。
カプセル型内視鏡用電源スターターを取り付けた状態での図11のB−B断面を示す断面図である。
図3に示したカプセル型内視鏡のシステムコントロール回路の回路構成を示す回路図である。
図16に示した磁性体によって発生する磁界とカプセル型内視鏡の関係を示す模式図である。
図17に示したカプセル型内視鏡の電源供給開始動作を説明するためのフローチャートである。
滅菌シートを取り除いた場合の本発明の実施の形態2の収容ケースの上面を示す上面図である。
図20のB−B断面を示す断面図である。
滅菌シートを取り除いた場合の本発明の実施の形態3の収容ケースを示す斜視図である。
図22の断面図である。
本発明の実施の形態4の収容ケースの取手部付近を拡大して示す部分断面図である。
ブリスターパック側の取手部を開放させた状態の収容ケースの取手部付近を拡大して示す部分断面図である。
滅菌シートを取り除いた場合の本発明の実施の形態5の収容ケースを示す斜視図である。
図25の取手部付近を拡大して示す部分断面図である。
本発明の実施の形態6の収容ケースを示す断面図である。
本発明の実施の形態7の収容ケースを示す断面図である。

符号の説明

0089

2カプセル型内視鏡
40収容ケース
40a保持空間領域
41ブリスターパック
41b,41h取手部
41g薄肉部
41i押し上げ部
41j,41kテーパー部
42中蓋部
42b,42f,42g,42i 取手部
42h突起
42j把持部
42k テーパー部
43滅菌シート
44把持空間
46 浮き空間
47 折り曲げ構造
48斜め引き抜き構造

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