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技術 プレス順送金型装置による金属薄板の加工方法及びプレス順送金型装置

出願人 株式会社カサタニ
発明者 山内真司児玉智也稲垣辰雄
出願日 2005年4月6日 (15年2ヶ月経過) 出願番号 2005-110371
公開日 2006年10月26日 (13年8ヶ月経過) 公開番号 2006-289392
状態 特許登録済
技術分野 金型の交換、取付、製造 型打ち,へら絞り,深絞り プレス機械の駆動及びプレスライン
主要キーワード 小型プレート 耐加圧性 歪み修正 立設面 ストリッパボルト アウターガイド 在庫スペース 巻き戻り
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2006年10月26日)のものです。
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図面 (19)

課題

プレス順送金型装置による金属薄板加工方法及びプレス順送金型装置において、金型製作コストを抑えると共に金型の交換運搬在庫を容易にし、さらに、製品が完成する直前成型品の歪修正を行って歪みの問題を改善する。

解決手段

順送金型装置プレス加工の抜き工程を行うダイ(入れ子)を含んだカセットブロック下金型と、曲げ工程を行うダイ(入れ子)を含んだカセットブロック下金型5Bとを備え、これらカセットブロック下金型内着脱可能に装着し、後者のカセットブロック下金型5Bに、曲げ工程の後であって金属薄板が成型品としてキャリヤから切り離される工程の前に、成形品の歪修正のための歪修正用下型G6(入れ子)を付加した。歪修正用下型G6は、高さ調節が可能なボルト42,43により構成される。

概要

背景

従来から、テープ状の金属薄板材料をピッチ送りして、複数のプレス加工工程を順に行い成型品を得るプレス順送金型装置がある。この種のプレス順送金型装置において、複数の抜き加工の工程と、複数の曲げ加工の工程とに分けた分割金型も知られている(例えば、非特許文献1参照)。

ところで、プレス順送金型装置における金属薄板のプレス加工において、不良製品が出来る原因に、製品の歪みがあり、これが材料及び加工コストに影響を与えていた。製品に歪みが生じる原因には、次の場合がある。
(a)金属薄板は、巻装されたものを引き出して平らに戻して使用しているが、金属薄板に巻き戻り方向の反りが残っていると、ねじれ、傾きなどの歪みのある製品が出来ることがある。
(b)曲げ加工、絞り加工等において、金属薄板に曲げモーメントが加わると、金属薄板の平坦面に、ねじれ、跳ね返り、引きつけ、座屈しわなどが生じ、これが原因で、歪みのある製品ができることがある。従来では、その対策として、金属薄板の平坦面に加える押さえ力を強くしていた。また、しわが生じるのを抑えるため、加圧終端手前で金属薄板に加わる圧力を抑える技術が知られている(特許文献1参照)。また、金属薄板の平坦面にビート形成凸部33による押圧による張力を与える方法が知られている(特許文献2参照)。
特開2004−344925号公報
特開2004−174531号公報
日刊工業新聞発行プレス順送金型の設計」山口文雄著、2004年初版第3刷発行、図7−27、図7−28、図7−29、図7−31

概要

プレス順送金型装置による金属薄板の加工方法及びプレス順送金型装置において、金型の製作コストを抑えると共に金型の交換運搬在庫を容易にし、さらに、製品が完成する直前の成型品の歪修正を行って歪みの問題を改善する。順送金型装置のプレス加工の抜き工程を行うダイ(入れ子)を含んだカセットブロック下金型と、曲げ工程を行うダイ(入れ子)を含んだカセットブロック下金型5Bとを備え、これらカセットブロック下金型内着脱可能に装着し、後者のカセットブロック下金型5Bに、曲げ工程の後であって金属薄板が成型品としてキャリヤから切り離される工程の前に、成形品の歪修正のための歪修正用下型G6(入れ子)を付加した。歪修正用下型G6は、高さ調節が可能なボルト42,43により構成される。

目的

しかしながら、材料価格の上昇と、金型製作コストの低減化及び金型製作日数の短縮化が要求される現在において、上述の如くダイプレート直接加工してプレス型を形成する方法では、成型品の種類毎に金属ブロックを用意する必要があり、これが金型の材料コスト及び金型の製作コストに大きく影響していた。また、ダイプレートを直接加工してプレス型を形成すると、金型の交換及び運搬の際の労力負担が大きく、大きな形状の金型は、在庫スペースにも影響する。また、上述した分割型の金型は、上述した不具合をある程度解消することができるが、より一層の改善が望まれていた。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

金属薄板材料を順送しながら複数の加工工程を施すプレス順送金型装置による金属薄板加工方法において、順送金型装置プレス加工の抜き工程を行う入れ子を含んだブロックと曲げ工程を行う入れ子を含んだブロックとを夫々カセットブロックにすると共に、これらカセットブロックを金型内着脱可能に装着し、前記曲げ工程を行う入れ子を含んだカセットブロックに、上記曲げ工程の後であって金属薄板が成型品としてキャリヤから切り離される工程の前に、成型品全体の歪みを修正する歪み修正工程の入れ子を付加したことを特徴とするプレス順送金型装置による金属薄板の加工方法。

請求項2

前記成型品の歪の修正工程の入れ子は、上下カセットブロックに取り付けられた高さ調節が可能な高さ調整ピン又はボルトを含み、この高さ調整ピン又はボルトは、上下面方向から互いに向かい合う状態にあり、プレス加工時に金属薄板を挟んで歪を修正することを特徴とする請求項1記載のプレス順送金型装置による金属薄板の加工方法。

請求項3

金属薄板材料を順送しながら複数の加工工程を施すプレス順送金型装置において、プレス加工の抜き工程を行う入れ子を含んだブロックと曲げ工程を行う入れ子を含んだブロックとを夫々カセットブロックにすると共に、これらカセットブロックを金型内に着脱可能に装着し、前記曲げ工程を行う入れ子を含んだカセットブロックに、上記曲げ工程の後であって金属薄板が成型品としてキャリヤから切り離される工程の前に、成型品全体の歪みを修正する歪み修正工程の入れ子を付加したことを特徴とするプレス順送金型装置。

技術分野

0001

本発明は、プレス順送金型装置による金属薄板加工方法及びプレス順送金型装置に係り、特に、金属薄板の曲げ加工後成型品の歪修正を行う技術に関する。

背景技術

0002

従来から、テープ状の金属薄板材料をピッチ送りして、複数のプレス加工工程を順に行い成型品を得るプレス順送金型装置がある。この種のプレス順送金型装置において、複数の抜き加工の工程と、複数の曲げ加工の工程とに分けた分割金型も知られている(例えば、非特許文献1参照)。

0003

ところで、プレス順送金型装置における金属薄板のプレス加工において、不良製品が出来る原因に、製品の歪みがあり、これが材料及び加工コストに影響を与えていた。製品に歪みが生じる原因には、次の場合がある。
(a)金属薄板は、巻装されたものを引き出して平らに戻して使用しているが、金属薄板に巻き戻り方向の反りが残っていると、ねじれ、傾きなどの歪みのある製品が出来ることがある。
(b)曲げ加工、絞り加工等において、金属薄板に曲げモーメントが加わると、金属薄板の平坦面に、ねじれ、跳ね返り、引きつけ、座屈しわなどが生じ、これが原因で、歪みのある製品ができることがある。従来では、その対策として、金属薄板の平坦面に加える押さえ力を強くしていた。また、しわが生じるのを抑えるため、加圧終端手前で金属薄板に加わる圧力を抑える技術が知られている(特許文献1参照)。また、金属薄板の平坦面にビート形成凸部33による押圧による張力を与える方法が知られている(特許文献2参照)。
特開2004−344925号公報
特開2004−174531号公報
日刊工業新聞発行プレス順送金型の設計」山口文雄著、2004年初版第3刷発行、図7−27、図7−28、図7−29、図7−31

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、材料価格の上昇と、金型製作コストの低減化及び金型製作日数の短縮化が要求される現在において、上述の如くダイプレート直接加工してプレス型を形成する方法では、成型品の種類毎に金属ブロックを用意する必要があり、これが金型の材料コスト及び金型の製作コストに大きく影響していた。また、ダイプレートを直接加工してプレス型を形成すると、金型の交換及び運搬の際の労力負担が大きく、大きな形状の金型は、在庫スペースにも影響する。また、上述した分割型の金型は、上述した不具合をある程度解消することができるが、より一層の改善が望まれていた。

0005

また、上記各特許文献に示される、加工品及び製品の歪みに対する対策は、曲げ加工、深絞り加工等に伴って、材料の一部面に引きが生じることによるしわの発生を抑えることを主目的としており、金属薄板の巻き戻り方向の反り、成型品全体の微妙なねじれなどを原因とする歪みを抑えるものではなかい。

0006

本発明は、上記不具合を解消するものであり、金型の製作コストを抑えると共に金型の交換、運搬、在庫を容易にし、さらに、製品が完成する直前の成型品の歪修正を行って歪みの問題を改善することができるプレス順送金型装置による金属薄板の加工方法及びプレス順送金型装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するため、本発明は、金属薄板材料を順送しながら複数の加工工程を施すプレス順送金型装置による金属薄板の加工方法において、順送金型装置のプレス加工の抜き工程を行う入れ子を含んだブロックと曲げ工程を行う入れ子を含んだブロックとを夫々カセットブロックにすると共に、これらカセットブロックを金型内着脱可能に装着し、前記曲げ工程を行う入れ子を含んだカセットブロックに、上記曲げ工程の後であって金属薄板が成型品としてキャリヤから切り離される工程の前に、成型品全体の歪みを修正する歪み修正工程の入れ子を付加したものである。

0008

また、前記成型品の歪の修正工程の入れ子は、上下カセットブロックに取り付けられた高さ調節が可能な高さ調整ピン又はボルトを含み、この高さ調整ピン又はボルトは、上下面方向から互いに向かい合う状態にあり、プレス加工時に金属薄板を挟んで歪を修正するものとすることが望ましい。

0009

また、本発明は、金属薄板材料を順送しながら複数の加工工程を施すプレス順送金型装置において、プレス加工の抜き工程を行う入れ子を含んだブロックと曲げ工程を行う入れ子を含んだブロックとを夫々カセットブロックにすると共に、これらカセットブロックを金型内に着脱可能に装着し、前記曲げ工程を行う入れ子を含んだカセットブロックに、上記曲げ工程の後であって金属薄板が成型品としてキャリヤから切り離される工程の前に、成型品全体の歪みを修正する歪み修正工程の入れ子を付加したものである。

発明の効果

0010

本発明によれば、順送方向に、抜き工程を行う入れ子と曲げ工程を行う入れ子とを各カセットブロックに構成したので、金型を製作するとき、この小型のカセットブロックを製作することで足り、金型の製作コストを抑えることができ、金型の運搬も楽で、金型の保管スペースも抑えることができる。また、カセットブロックの交換・着脱が容易で、成型品の機種変換にも容易に対応できる。

0011

また、成型品の曲げ加工の後、成型品がキャリヤから切り離される前に、成型品の歪みの修正を行い、加工終了直前の段階で歪み修正を行うようにしたので、精度の高い歪み修正が行える。

0012

また、成型品の歪の修正を、高さ調整ピン又はボルトにより行うため、成型品の板厚、高さ、形状などに対応して最適な加圧修正ができ、高精度な歪み修正が可能となる。

発明を実施するための最良の形態

0013

以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1の(A-1)は本実施形態によるプレス順送金型装置の概要を示し、(A-2)は同じくその下金型を示し、(B-1)は同じく金型を交換した状態を示し、(B-2)は同じくその下金型を示す。

0014

本実施形態のプレス順送金型装置1は、金型の一方を構成する下金型3がダイホルダ2上に装着され、他方を構成する上金型10がパンチホルダ11の下面に装着されている。下金型3は、金属ブロック製のダイプレート4内に、金属製のカセットブロック下金型5A,5Bが上方から着脱可能に装填されてなり、上金型10は、金属ブロック製のパンチプレート12内に、金属製のカセットブロック上金型13A,13Bが下方から着脱可能に装填されている。カセットブロック上金型13A,13Bと、カセットブロック下金型5A,5Bの間の空間に、可動型ストリッパプレート20A,20Bが位置する。本装置1には、成型品の材料である金属薄板31が搬入される。

0015

本実施形態のプレス順送金型装置1においては、カセットブロック上金型13A,13Bと、カセットブロック下金型5A,5Bと、ストリッパプレート20A,20Bのいずれもが、例えば、異なる種類のカセットブロック上金型13C,13D、カセットブロック下金型5C,5D、ストリッパプレート20C,20Cに交換可能である。このため、金型を変更するときの金型材料コストが大幅に削減できる。また、交換後の保管される金型が小さくなるため、コンパクト収納でき、交換、運搬も楽である。

0016

図2は、ダイホルダ2上に装着された状態の下金型3を示す。下金型3は、ダイホルダ2上に装着されているダイプレート4の開口部4a,4b内に、カセットブロック下金型5A,5Bが上方から落とし入れられ装填され、更に、着脱自在に装着されたもので構成されている。このため、ダイプレート4の上面の四隅には、ダイホルダ2に向けてボルトを挿入させるボルト孔4c,4cが形成されている。

0017

ダイプレート4に形成されている開口部4a,4bは、プレス加工する材料の送り方向に向けた2個所に形成され、開口部4a,4bの内側には、カセットブロック下金型5A,5Bの載置面4d,4d,4e,4eが形成され、各開口部4a,4b内にカセットブロック下金型5A,5Bを装填した後、ネジ6又はピンを利用してダイプレート4に着脱可能に装着される。このため、カセットブロック下金型5A,5Bの四隅近傍面にネジ6の挿入孔5aが形成され、ダイプレート4の載置面4d,4d,4e,4eには、ネジ孔4fが形成されている。

0018

本実施形態のプレス順送金型装置1は、携帯電話器内に実装されている回路基板上の回路電子部品を保護するシールドケースを製造する金型であり、各カセットブロック下金型5A,5Bなどには、このためのダイG1〜G5(入れ子)と、完成直前の加工品、すなわち成型品の歪みを修正する下部側の歪み修正用下型G6(入れ子)を備える。そして、この直上方のストリッププレートにも、この型G6に対向する型を備え、双方の型が一対となって歪み修正手段を構成している。

0019

図3(a)(b)(c)はシールドケースの1例を示す。シールドケース30は、金属薄板に、複数の抜き加工と、複数の曲げ加工がされて形成されており、その上面30aが平坦な枠形に形成され、その内側には補強蓋板の装着面を兼ねた30bが形成されて,四方の外縁から下方に向けて折曲されて、立設面30c,30c,30d,30dが形成されている。シールドケース30は、上面に金属薄板の蓋を接着により固定した後、回路基板に半田付けされて固定される。シールドケース30は、携帯電話器の機種に合わせて各種形状のものがあり、製造上の寸法精度を0.1mm以下にする必要がある。

0020

図4は、シールドケースを成型加工するプレス順送金型装置1を示し、図5は、シールドケースの加工レイアウトを下金型とともに示し、図6は、シールドケースの加工レイアウトを個別に示し、図7は下金型を示す。下金型3は、ダイプレート4に着脱可能に装着されたカセットブロック下金型5A,5Bを含み、上金型10は、パンチプレート12に着脱自在に装着されたカセットブロック上金型13A,13Bを含む。

0021

これらの図において、シールドケース30は、テープ状の金属薄板31をプレス順送金型装置による抜き加工と、曲げ加工により製造される。抜き加工は、図4及び図5における左側(上流側)の金型(カセットブロック上金型13Aと、カセットブロック下金型5A)が使用され、曲げ加工は、右側(下流側)の金型(上金型13B,5B)が使用される。このため、左側のカセットブロック上金型13Aには抜き加工に必要なパンチP1,P2,P3が装備され、左側のカセットブロック下金型5Aには、これらの抜き加工に必要なダイG1,G2,G3が形成されている。

0022

右側のカセットブロック上金型13Bには,曲げ加工に必要なパンチP4と、切り曲げ加工に必要なパンチP5が装備され、この2つのパンチP4,P5の間には、加工品の歪みを修正する上型P6が装備されており、右側のカセットブロック下金型5Bには、上方のパンチP4,P5に対応するダイG4,G5と、歪み修正用下型G6が装備されている。これらのダイG1〜G5と、歪み修正用下型G6は、カセットブロック下金型5A,5Bに着脱可能に装着される。

0023

抜き加工の最初の工程では、材料である金属薄板31の両肩面に、パイロット穴31a,31aを開ける加工が行われる(ステップ1)。このパイロット穴31a,31aは、後方の曲げ加工の際に、金属薄板31が下方に引かれることによるしわを防ぐための抵抗、及び、金属薄板31をピッチ送りするときの掛りとして使用され、この加工は、下金型5Aに設けられている凸型のダイG1とパンチP1で行われる。

0024

次に、金属薄板31のシールドケース上面の開口になる部分32,32,32を中抜きする(ステップ2)。この加工は、パンチP2と、開口が形成されたダイG2で行われる。続いて、シールドケースの周囲33を、両サイドのキャリヤ面34と接続面35を残す形に外抜きする加工が行われ(ステップ3)、この加工は、パンチP3と、開口が形成されたダイG3が使用される。このようにすると、シールドケースを平坦にした加工品36が形成され、この加工品36は、接続面35を介してキャリヤ面34に接続されて、次の曲げ加工工程にピッチ送り可能な状態にある。

0025

次の曲げ加工では、最初に、加工品36の前端に位置する面と、後端に位置する面を、それぞれ下方に向けて直角に2つ折りする下曲げ加工が行われ(ステップ4)、この下曲げ加工は、パンチP4と、ダイG4が使用される。そして、その後、この加工品36の歪み修正が行われ(ステップ5)、この歪み修正は、歪み修正上型P6と、歪み修正用下型G6による挟み付けにより行われる。そして、次の工程で、歪み修正を終えた加工品36の両側の面を、キャリヤ35を切り離すと同時に、この両側の面を下方に向けて直角に2つ折りする切り曲げ加工が行われる(ステップ6)。この切り曲げ加工は、パンチP5と、ダイG5で行われる。この切り曲げ加工が行われると、キャリヤ35から切り離されたシールドケース30が出来上がる。

0026

図8は、プレス順送金型装置1の抜き工程を行う金型を示し、図9は歪み修正工程を行う金型を示す。本実施形態のプレス順送金型装置1は、ストリッパ可動型であり、ベース台であるダイホルダ2の上方に、4本のアウターガイドポスト7を介してパンチホルダ11が配置され、ダイホルダ2上面にダイプレート4が着脱可能に固定され、パンチホルダ11下面に、パンチプレート12を介してカセットブロック上金型13A,13Bが固定されている。

0027

カセットブロック上金型13A,13Bの下方には、ストリッパボルト14,14を介して、ストリッパプレート20A,20Bが上下移動自在に配設され、ストリッパプレート20A,20Bは、コイルバネ9によって、カセットブロック上金型13A,13Bから下方に離反する方向に付勢されている。ストリッパプレート20A,20Bには、カセットブロック下金型5A,5Bと同様に、カセットとされたプレート状の内金型21A,21Bが装着される。これらパンチホルダ11、カセットブロック上金型13A,13B、ストリッパプレート20A,20Bは、パンチホルダ11から上方に突出しているシャンクを保持している油圧昇降装置の操作によって昇降可能である。

0028

上記構成において、抜き加工は、下金型3の上に金属薄板30が置かれた状態で、パンチP1,P2,P3をパンチホルダ11、パッキングプレート12、カセットブロック上金型13A,13Bとともに下降させて行う。例えば、パンチP2とダイG2による抜き加工について説明すると、パンチP2の先端部はストリッパプレート20Aに形成されている開口内から下方に突出しない位置にあり、パンチP2とともにストリッパプレート20Aも下降する。そして、パンチP2よりも先に、ストリッパプレート20Aの下面が材料に接触して、ストリッパプレート20Aの下面とカセットブロック下金型5Aの上面とによって、金属薄板31を挟み付けて固定する。この状態で、パンチP2を更に下方に押し下げてダイG2内に突入させ、この突入により金属薄板31の一部を抜く。そして、パンチP2が上方に戻る過程でパンチP2に付着している材料の加工滓がストリッププレート20Aの開口縁で掻き取られ、その後は、パンチP2とストリッププレート20Aが上方の停止位置に戻り、このとき、材料が1加工工程の長さ分ピッチ送りされて、次の加工が行われる。

0029

次に、本実施形態における、成型品の歪み修正の方法と歪み修正手段の具体的な構成について図10乃至図12を参照して説明する。歪み修正手段は、上下一対の型で構成される。図10図11は、歪み修正用下型G6を示す。図12は、歪み修正用の上方の型を示す。歪み修正用下型G6は、曲げ加工を行うカセットブロック下金型5Bに配設されている。その配設位置は、下曲げ加工を行う位置と切り曲げ加工を行う位置の中間である。

0030

歪み修正用下型G6は、カセットブロック下金型5Bに形成されている矩形の開口部3a内に装填される入れ子で構成され、開口部3a内に丁度、落ち込む大きさの肉厚金属製の小型プレート41に、高さが若干異なる2種類の歪み修正用のボルト42,43が、その頭部42a,43aを上方に向けた姿勢で、ネジ部42b,43bを螺入されることにより、装着されたもので構成されている。開口部3a内に装填した小型プレート41は、ボルト44によって着脱可能に装着される。歪み修正用のボルト42,43は、頭部42a,43aが軸方向ある程度高さがある六角ボルトが用いられており、回転操作により、ボルトの頭部42a,43aの高さ調整が可能である。この高さ調整は、予め、試験的に加工して得られた成形品の歪を検査して、その修正を行うに必要な値とする。六角ボルトを用いると、耐加圧性に優れ、折れ、変形が生じにくく、また、回転方向の操作がレンチ又はスパナで楽に行える。前述したシールドケースの歪み修正用下型G6の場合には、ボルト42,43が、計14本使用される。その理由は、シールドケースの水平に向けられた板面の歪みの修正と、シールドケース全体の高さを含めた歪みの修正ができるようにするためである。

0031

歪み修正用上型P6は、前述した歪み修正用下型G6と略同じ構造の入れ子で構成される。即ち、14本の歪み修正用の六角ボルト52と、各ボルト52を装着する小型プレート51が組み付けられて構成されている。歪み修正用上型P6に用いられている14本のボルト52は、いずれも同じ長さのものである。この修正用上型P6は、修正用下型G6の直上のストリッパプレート20Bの内金型21Bに形成されている開口部20a内に、下方から装填されて、ボルト44を利用して着脱可能に装着される。修正用上型P6側に設けられている歪み修正用のボルト52の各々と、歪み修正用下型G6側に設けられている歪み修正用の六角ボルト42,43とを、対称位置に設けて双方のボルトの頭部の端面を対向させるようにする。

0032

図13(a)(b)は成型品の歪みを修正する直前の状態の側面と正面の断面図、図14(a)(b)は成型品の歪みを修正している状態の側面と正面の断面図、図15は成型品の押圧位置を示した平面図である。歪み修正を行う前に、予め、各ボルト42,43、52の高さ調整をしておく。

0033

図13(a)(b)に示すように、シールドケースに出来上がる最終加工直前の成型品36は、左右面がキャリヤ面34に接続されて平坦な状態にあり、前端及び後端の面が直角に下方に折曲されている。成型品36の歪みの修正は、この状態で行われる。即ち、成型品36は、キャリヤ面34とともに、歪み修正用下型G6側に設けられている歪み修正用の六角ボルト52の上までピッチ送りされて停止する。この停止位置で、ストリッパプレート20Bの下降とともに、修正用上型P6も下降する。そして、ストリッパプレート20Bの内金型21Bの下面と、カセットブロック下金型5Bの上面とが当接して、適度の加圧が加わった位置で、上下の歪み修正用のボルト42,43、52の頭部42a,43a、52aの端面で、成型品36を上下方向から挟みつけて、上方から加圧する。このようにして、歪み修正を行う。

0034

図16(a)(b)(c)は、シールドケースの他の例を示し、図17は、このシールドケースを成型加工する金型が搭載されたプレス順送金型装置を示し、図18は、このシールドケースの加工レイアウトを下金型とともに示す。図16(a)(b)(c)に示すシールドケース39を製造する場合には、図17に示すカセットブロック下金型5C,5Dが使用され、これに合わせた上金型とストリッパプレートが使用される。このようにすると、図18に示す加工レイアウトの順で、加工品36が形成され、最終加工の直前の工程で、加工品36の歪み修正が行われる。

0035

なお、本発明は、上記実施例の構成に限られることなく、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、歪み修正用のボルト42,43に代えて、高さ調整可能なピンを用いてもよい。

図面の簡単な説明

0036

(A-1)は本発明の一実施形態によるプレス順送金型装置の概要を示す正面断面図、(A-2)は同じくその下金型を示した平面図、(B-1)は同じく金型を交換した状態の正面断面図、(B-2)は同じくその下金型を示した平面図。
同装置の下金型を示した斜視図。
(a)はシールドケースの1例を示した斜視図、(b)は同じく平面図、(c)は(b)におけるA−A断面図。
同装置を示した正面断面図。
同装置によるシールドケースの加工レイアウトを下金型と共に示した平面図。
シールドケースの加工レイアウトの説明図。
下金型を示した平面図。
同装置の抜き工程を行う金型を示した側断面図。
同装置の歪み修正工程を行う金型を示した側断面図。
同装置の歪み修正用下型を示した斜視図。
(a)は同歪み修正用下型を示した平面図、(b)は(a)におけるI-I切断端面図、(c)は(a)におけるII-II切断端面図。
(a)は同歪み修正手段の上方の型を示した平面図、(b)は(a)におけるI-I切断端面図、(c)は(a)におけるII-II切断端面図。
同装置において成型品の歪みを調整する直前の状態を示した側面断面図、(b)は同じく正面断面図。
(a)は同装置において成型品の歪みを調整している状態を示した側面断面図、(b)は同じく正面断面図。
同装置において成型品の押圧位置を示した平面図。
(a)はシールドケースの他の例を示した斜視図、(b)は同じく平面図、(c)は(b)におけるA−A断面図。
同上シールドケースを成型加工する金型が搭載されたプレス順送金型装置を示した正面断面図。
同上シールドケースの加工レイアウトを下金型と共に示した平面図。

符号の説明

0037

1プレス順送金型装置
3下金型
4ダイプレート
5A,5Bカセットブロック下金型(カセットブロック)
10上金型
12パンチプレート
13A,13B カセットブロック上金型
20A,20Bストリッパプレート
21A,21B内金型
30,39シールドケース
31金属薄板
36加工品
42,43歪み修正用のボルト(高さ調整ボルト
52 歪み修正用のボルト(高さ調整ボルト)
P1〜P5パンチ
P6 歪み修正用上型
G2〜G5 ダイ(入れ子)
G6 歪み修正用下型(入れ子)

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  • フジタ技研株式会社の「 バナジウム化合物、及び、表面被覆金型」が 公開されました。( 2020/04/09)

    【課題】 より安定性の高いバナジウム化合物を提供する。【解決手段】 バナジウム化合物は、(V1−aMa)α(N1−bXb)β(但し、Mは、Mo、W又はこれらの複合物であり、Xは、C、O、B又はこれ... 詳細

  • 株式会社ジーテクトの「 アルミニウム合金の成形方法」が 公開されました。( 2020/04/09)

    【課題】アルミニウム合金をより低コストで成形できるようにする。【解決手段】ステップS101で、アルミニウム合金からなる溶体化処理がされ、この後、人工時効処理をすることなく析出硬化している板材を、溶体化... 詳細

  • 日本製鉄株式会社の「 自動車用の構造部材の製造方法」が 公開されました。( 2020/04/09)

    【課題】衝突特性に優れた構造部材を製造するにあたり、製造管理コストを低減する。【解決手段】構造部材の製造方法は、(a)平坦な本体用鋼板を準備する工程と、(b)平坦な第1の補強部材用金属板を準備する工程... 詳細

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