図面 (/)

技術 はんだ結合を形成するために規定された層列を有する半導体チップ及び支持体と半導体チップとの間にはんだ結合を形成するための方法

出願人 オスラムオプトセミコンダクターズゲゼルシャフトミットベシュレンクテルハフツング
発明者 アンドレアスプレスルシュテファンイレックヴァンサングロリエ
出願日 2006年3月30日 (15年2ヶ月経過) 出願番号 2006-094778
公開日 2006年10月19日 (14年7ヶ月経過) 公開番号 2006-287226
状態 拒絶査定
技術分野 発光ダイオード LED素子のパッケージ LED素子(パッケージ以外)
主要キーワード 縁部長さ 低温溶融金属 酸化保護層 チップ縁 酸化傾向 白金材料 結合範囲 金ゲルマニウム合金
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2006年10月19日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

はんだ結合を形成するために規定された、特にはんだ層の酸化保護の改善という点において優れた改良された層列を備えた半導体チップを提供する。

解決手段

はんだ層と酸化保護層との間にバリヤ層が設けられているようにした。

概要

背景

はんだ又ははんだ成分として使用される低温溶融金属は、一般に著しい酸化傾向を有している。従って、低温溶融金属を含むはんだを用いて接合部を形成する場合は、しばしばはんだ層の表面における酸化物形成が、一方の接合パートナーを完全に濡らすことを妨害する。その結果、の「冷たい」はんだ付け箇所又は数カ所でしか結合されていないはんだ結合が生ぜしめられる恐れがある。保護ガス下又は雰囲気の減少下でのはんだ付けによって、酸化物形成は低下され得る。但しこのことは、製作手間の増大と結びついている。更に、酸化融剤の使用によっても低減され得る。但しこのことは、特に薄いはんだ結合又は大面積接合箇所においてしばしば実行不能又は不都合である。

ドイツ連邦共和国特許第10350707号明細書に記載された光電子半導体チップ用の電気的なコンタクトでは、半導体表面上の1金属層が、電気的なメタル半導体コンタクトを形成する。有利には半導体チップから放射されるビームのためのミラーとして働く、半導体表面に付与された金属層にはんだ層の成分が拡散することを防止するためには、はんだ層と金属層との間に例えばTiWNから成るバリヤ層が設けられている。

更に、このようなバリヤ層にははんだ層が付着し難いという問題が頻繁に生じる。更に、はんだ層はしばしば金属の支持体にも付着し難い。その理由は、バリヤ層及び/又は支持体表面の濡れ性の悪さである。この理由から、バリヤ層とはんだ層との間若しくは支持体表面とはんだとの間には、例えば白金から成る給湿層等の良好な濡れ性を有する層が挿入される。しかしこの場合は、給湿層の材料、特に白金が、少なくとも僅かにはんだと反応するという危険が生じる。これにより、薄いはんだ層の場合ははんだの化学量論が不都合に変化される恐れがある。

更に、前掲のドイツ連邦共和国特許第10350707号明細書から、薄い金層を付与することによってはんだ層を酸化から保護することが公知である。

しかし、いくつかのはんだ金属では、はんだ成分、特に低温溶融金属が、既に低い温度、例えば室温において前記のような酸化保護層に拡散し、これにより、保護作用が低下されるという危険が生じる。はんだ成分の酸化保護層表面への拡散を防止するために保護層の厚さが著しく増大されると、はんだ成分が溶融過程後に保護層によって著しく変化されないようにしたい場合は必然的にはんだ層の厚さも相応に増大されねばならない。但し、構成部材全高をできるだけ低く抑え且つチップ縁部における短絡リスクを排除するためには、特に半導体チップのはんだ付け、例えばLEDチップLEDケーシングへのはんだ付けにおいては一般に小さなはんだ厚さが要求されている。
ドイツ連邦共和国特許第10350707号明細書

概要

はんだ結合を形成するために規定された、特にはんだ層の酸化保護の改善という点において優れた改良された層列を備えた半導体チップを提供する。はんだ層と酸化保護層との間にバリヤ層が設けられているようにした。

目的

本発明の課題は、はんだ結合を形成するために規定された、特にはんだ層の酸化保護の改善という点において優れた改良された層列を備えた半導体チップを提供することである。更に、半導体チップと支持体との間にはんだ結合を形成するための有利な方法を提供しようとするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

はんだ結合を形成するために規定された層列(2)を有する半導体チップ(1)であって、前記層列が、はんだ層(15)と、半導体チップ(1)から見てはんだ層(15)の次の酸化保護層(17)とを有している形式のものにおいて、はんだ層(15)と酸化保護層(17)との間にバリヤ層(16)が設けられていることを特徴とする、はんだ結合を形成するために規定された層列を有する半導体チップ。

請求項2

バリヤ層(16)が、はんだ層(15)の材料成分の酸化保護層(17)を通る拡散を減少させる、請求項1記載の半導体チップ。

請求項3

バリヤ層(16)が、Ti,V,Cr,Nb,Zr,Hf,Ta,Mo又はWを含んでいる、請求項1又は2記載の半導体チップ。

請求項4

バリヤ層(16)が5nm〜100nm、殊に10nm〜50nmの厚さを有している、請求項1から3までのいずれか1項記載の半導体チップ。

請求項5

はんだ層(15)が、Sn,In,Ga,Bi,Pb,Sb,Zn,Cd,Hg,Tl,AuSn,AuIn,AuBi,AgSn又はPbSnを含んでいる、請求項1から4までのいずれか1項記載の半導体チップ。

請求項6

はんだ層(15)の厚さが3μm又は3μm未満である、請求項1から5までのいずれか1項記載の半導体チップ。

請求項7

酸化保護層(17)が、Au,Pt,Pd,Ir,Ag又はRhを含んでいる、請求項1から6までのいずれか1項記載の半導体チップ。

請求項8

酸化保護層(17)が50nm〜200nmの厚さを有している、請求項1から7までのいずれか1項記載の半導体チップ。

請求項9

半導体チップ(1)とはんだ層(15)との間に給湿層(13)が設けられており、該給湿層(13)とはんだ層(15)との間に第2のバリヤ層(14)が配置されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の半導体チップ。

請求項10

第2のバリヤ層(14)が、Ti,V,Cr,Nb,Zr,Hf,Ta,Mo又はWを含んでいる、請求項9記載の半導体チップ。

請求項11

第2のバリヤ層(14)が、5nm〜100nm、殊に10nm〜50nmの厚さを有している、請求項9又は10記載の半導体チップ。

請求項12

給湿層(13)が、Pt,Ni,Pd,Au,Ag,Cu又はSnを含んでいる、請求項9から11までのいずれか1項記載の半導体チップ。

請求項13

半導体チップ(1)が光電子半導体チップである、請求項1から12までのいずれか1項記載の半導体チップ。

請求項14

半導体チップ(1)が薄膜発光ダイオードチップである、請求項13記載の半導体チップ。

請求項15

支持体(18)と半導体チップ(1)との間にはんだ結合を形成するための方法であって、支持体(18)又は半導体チップ(1)に、はんだ結合を形成するために規定された層列(2)を設ける形式のものにおいて、層列(2)に、はんだ層(15)と、層列(2)の成長方向で見てはんだ層(15)の次の酸化保護層(17)とを設け、はんだ層(15)と酸化保護層(17)との間にバリヤ層(16)を設け、はんだ付け過程に際してはんだ層(15)を溶融させ、該はんだ層(15)に前記バリヤ層(16)及び酸化保護層(17)を融合させることを特徴とする、支持体と半導体チップとの間にはんだ結合を形成するための方法。

請求項16

層列(2)を半導体チップ(1)に配置し、該半導体チップ(1)を支持体(18)の加熱された表面に載置することにより溶融を行う、請求項15記載の方法。

請求項17

バリヤ層(16)によって、規定されたはんだ付け温度よりも低い温度でのはんだ層(15)の材料成分の酸化保護層(17)を通る拡散を減少させる、請求項15又は16記載の方法。

請求項18

Ti,V,Cr,Nb,Zr,Hf,Ta,Mo又はWを含むバリヤ層(16)を設ける、請求項15から17までのいずれか1項記載の方法。

請求項19

バリヤ層(16)の厚さを5nm〜100nm、殊に10nm〜50nmにする、請求項15から18までのいずれか1項記載の方法。

請求項20

Sn,In,Ga,Bi,Pb,Sb,Zn,Cd,Hg,Tl,AuSn,AuIn,AuBi,AgSn又はPbSnを含むはんだ層(15)を設ける、請求項15から19までのいずれか1項記載の方法。

請求項21

はんだ層(15)の厚さを3μm又は3μm未満にする、請求項15から20までのいずれか1項記載の方法。

請求項22

Au,Pt,Pd,Ir,Ag又はRhを含む酸化保護層(17)を設ける、請求項15から21までのいずれか1項記載の方法。

請求項23

酸化保護層(17)の厚さを50nm〜200nmにする、請求項15から22までのいずれか1項記載の方法。

請求項24

半導体チップ(1)又は支持体(18)と、はんだ層(15)との間に給湿層(13)を設け、該給湿層(13)とはんだ層(15)との間に第2のバリヤ層(14)を配置する、請求項15から23までのいずれか1項記載の方法。

請求項25

Ti,V,Cr,Nb,Zr,Hf,Ta,Mo又はWを含有する第2のバリヤ層(14)を設ける、請求項24記載の方法。

請求項26

第2のバリヤ層(14)の厚さを5nm〜100nm、殊に10nm〜50nmにする、請求項24又は25記載の方法。

請求項27

Pt,Ni,Pd,Au,Ag,Cu又はSnを含有する給湿層(13)を設ける、請求項24から26までのいずれか1項記載の方法。

請求項28

半導体チップ(1)を光電子半導体にする、請求項15から27までのいずれか1項記載の方法。

請求項29

半導体チップ(1)を薄膜発光ダイオードチップにする、請求項28記載の方法。

技術分野

0001

本発明は、はんだ結合を形成するために規定された層列を有する半導体チップであって、前記層列が、はんだ層と、半導体チップから見てはんだ層の次の酸化保護層とを有している形式のものに関する。更に本発明は、支持体と半導体チップとの間にはんだ結合を形成するための方法であって、支持体又は半導体チップに、はんだ結合を形成するために規定された層列を設ける形式のものに関する。

0002

本発明は、ドイツ連邦共和国特許出願優先権102005029246.1及び102005015147.7を請求するので、本発明にはこれらの特許出願の開示内容が含まれる。

背景技術

0003

はんだ又ははんだ成分として使用される低温溶融金属は、一般に著しい酸化傾向を有している。従って、低温溶融金属を含むはんだを用いて接合部を形成する場合は、しばしばはんだ層の表面における酸化物形成が、一方の接合パートナーを完全に濡らすことを妨害する。その結果、の「冷たい」はんだ付け箇所又は数カ所でしか結合されていないはんだ結合が生ぜしめられる恐れがある。保護ガス下又は雰囲気の減少下でのはんだ付けによって、酸化物形成は低下され得る。但しこのことは、製作手間の増大と結びついている。更に、酸化融剤の使用によっても低減され得る。但しこのことは、特に薄いはんだ結合又は大面積接合箇所においてしばしば実行不能又は不都合である。

0004

ドイツ連邦共和国特許第10350707号明細書に記載された光電子半導体チップ用の電気的なコンタクトでは、半導体表面上の1金属層が、電気的なメタル半導体コンタクトを形成する。有利には半導体チップから放射されるビームのためのミラーとして働く、半導体表面に付与された金属層にはんだ層の成分が拡散することを防止するためには、はんだ層と金属層との間に例えばTiWNから成るバリヤ層が設けられている。

0005

更に、このようなバリヤ層にははんだ層が付着し難いという問題が頻繁に生じる。更に、はんだ層はしばしば金属の支持体にも付着し難い。その理由は、バリヤ層及び/又は支持体表面の濡れ性の悪さである。この理由から、バリヤ層とはんだ層との間若しくは支持体表面とはんだとの間には、例えば白金から成る給湿層等の良好な濡れ性を有する層が挿入される。しかしこの場合は、給湿層の材料、特に白金が、少なくとも僅かにはんだと反応するという危険が生じる。これにより、薄いはんだ層の場合ははんだの化学量論が不都合に変化される恐れがある。

0006

更に、前掲のドイツ連邦共和国特許第10350707号明細書から、薄い金層を付与することによってはんだ層を酸化から保護することが公知である。

0007

しかし、いくつかのはんだ金属では、はんだ成分、特に低温溶融金属が、既に低い温度、例えば室温において前記のような酸化保護層に拡散し、これにより、保護作用が低下されるという危険が生じる。はんだ成分の酸化保護層表面への拡散を防止するために保護層の厚さが著しく増大されると、はんだ成分が溶融過程後に保護層によって著しく変化されないようにしたい場合は必然的にはんだ層の厚さも相応に増大されねばならない。但し、構成部材全高をできるだけ低く抑え且つチップ縁部における短絡リスクを排除するためには、特に半導体チップのはんだ付け、例えばLEDチップLEDケーシングへのはんだ付けにおいては一般に小さなはんだ厚さが要求されている。
ドイツ連邦共和国特許第10350707号明細書

発明が解決しようとする課題

0008

本発明の課題は、はんだ結合を形成するために規定された、特にはんだ層の酸化保護の改善という点において優れた改良された層列を備えた半導体チップを提供することである。更に、半導体チップと支持体との間にはんだ結合を形成するための有利な方法を提供しようとするものである。

課題を解決するための手段

0009

この課題を解決するために本発明では、はんだ層と酸化保護層との間にバリヤ層が設けられているようにした。本発明の有利な構成は従属請求項に記載されている。

発明の効果

0010

はんだ結合を形成するために規定された層列が付与されており、しかもこの層列がはんだ層と、半導体チップから見てはんだ層に続く酸化保護層とを有している半導体チップにおいて、本発明でははんだ層と酸化保護層との間にバリヤ層が設けられている。

0011

はんだ層と酸化保護層との間に設けられたバリヤ層によって、有利にははんだ層とは反対の側の酸化保護層表面へのはんだ層成分の拡散が減少される。このようにして、特にはんだ層の成分が、はんだ付け過程前に拡散によって酸化保護層を貫通して、はんだ層とは反対の側の酸化保護層表面にまで到達し、そこを酸化させることにより、はんだ結合の品質が不都合な影響を被る恐れがあるという危険が防止される。

0012

バリヤ層は、有利にはTi,V,Cr,Nb,Zr,Hf,Ta,Mo又はWの各金属の内の少なくとも1つを有している。これらの材料は、低温溶融金属用の拡散バリヤとして特に適している。

0013

バリヤ層は、有利にははんだ層の酸化し易い成分がはんだ付け過程前に酸化保護層の表面に到達する恐れがない程度に厚い。この理由から、バリヤ層は有利には5nm以上の厚さ、特に有利には10nm以上の厚さを有している。

0014

しかし他方では、はんだ付け過程に際してはんだ成分の溶融及び融合が妨げられないようにするために、バリヤ層の厚さが大きすぎてもいけない。従って、バリヤ層の厚さはできるだけ小さいのが望ましくもある。なぜならば、はんだの化学量論は、はんだ付け過程に際して一緒に溶融するバリヤ層によって著しく変化されないのが望ましいからである。従って、バリヤ層の厚さは有利には100nm又は100nm未満、特に有利には50nm又は50nm未満である。バリヤ層の特に有利な厚さ範囲は10nm〜50nmである。

0015

はんだ層は、例えば金属又は金属合金、有利にはSn,In,Ga,Bi,Pb,Sb,Zn,Cd,Hg,Tl,AuSn,AuIn,AuBi,AgSn又はPbSnを有している。はんだ層は、単独層であっても、複数層から成る積層体であってもよい。例えばはんだ層は、はんだ付け過程時にAuSn合金へと溶融する多数の択一的なAu層及びSn層を有することができる。

0016

はんだ層の厚さは有利には3μm又は3μm未満、特に有利には2μm又は2μm未満である。はんだ層のこのような小さな厚さは、本発明による半導体チップを含む構成部材の全高をできるだけ低く抑えるために有利である。更に、比較的薄いはんだ層では、はんだの一部がチップ縁部に到達して、そこに短絡を生ぜしめる危険が減じられている。更に、比較的薄いはんだ層は、はんだ付け実装時のチップ傾倒の危険と、隣接するチップを同じ高さに位置決めする難しさが低減されるので有利である。更に、比較的薄いはんだ層の場合は製作コストが比較的低い。

0017

酸化保護層は、有利には酸化に対して比較的抵抗力のある材料から成っている。有利には、酸化保護層は例えばAu,Pt,Pd,Ir,Ag又はRh等の、酸化に対して比較的抵抗力のある金属から形成されている。

0018

本発明の別の有利な構成では、酸化保護層が酸化に対して比較的抵抗力のある金属から形成されており、この金属ははんだ層の1成分である。このことは、酸化保護層がはんだ付け過程中に溶融する際に、はんだ層と相俟って1つの合金を形成するという利点を有している。例えば、はんだ層はAuSnを有しており且つ酸化保護層はAu層であってよい。

0019

酸化保護層の厚さは、有利には50nm〜200nmである。この場合、酸化保護層の厚さは十分に小さいので、はんだ層の化学量論は溶融時並びに酸化保護層及びバリヤ層との融合時に比較的僅かにしか変化しない。

0020

本発明の更に別の有利な構成では、半導体チップとはんだ層との間に給湿層が設けられている。この給湿層とはんだ層との間には、有利には第2のバリヤ層が配置されている。給湿層により、はんだ層が付与される表面の濡れ性が改善される。このことは特にはんだ層が、該はんだ層によっては濡らし難い半導体チップのめっきコンタクトに付与されている場合に有利である。給湿層は特に、半導体チップのめっきコンタクトとはんだ層との間に、はんだ層によっては濡らし難いシールド層が配置されている場合にも有利である。このようなシールド層は例えばTiWNから形成されており、はんだ成分がめっきコンタクト内へ拡散することを防止する。給湿層は、有利にはPt,Ni,Pd,Au,Ag,Cu又はSnを有している。

0021

第2のバリヤ層は、有利には給湿層とはんだ層若しくははんだ層成分との間の反応を防止する。例えば白金から成る給湿層におけるはんだ層の成分、例えばSnの劣化が減少される。

0022

第2のバリヤ層は、有利にはTi,V,Cr,Nb,Zr,Hf,Ta,Mo又はWの各材料の内の少なくとも1つを有している。第2のバリヤ層の厚さは、有利には5nm〜100nm、特に有利には10nm〜50nmである。

0023

半導体チップは、有利には光電子半導体チップ、特にビーム放出型の光電子半導体チップである。この半導体チップは、有利にはIII−V化合物半導体材料、特にInxAlyGa1−x−yN,InxAlyGa1−x−yP又はInxAlyGa1−x−yAsを含んでおり、それぞれに0≦x≦1,0≦y≦1及びx+y≦1が当てはまる。この場合、III−V化合物半導体材料は必ずしも数学的に正確な組成を前記式に従って有していなくともよい。むしろ、III−V化合物半導体材料は1つ又は複数のドーピング剤及び材料の物理的な特性をほぼ変化させない付加的な成分を有していてよい。但し、結晶格子の重要な成分が部分的に別の少量の材料に置換されている可能性があるとしても、便宜上、前記式には結晶格子の重要な成分しか含まれていない。

0024

有利な構成では、半導体チップは薄膜発光ダイオードチップである。薄膜発光ダイオードチップの場合、機能的な半導体層列は、まず最初に成長用基板上でエピタキシャル成長され、次いで成長用基板に対向位置する半導体層列表面が新たな支持体にはんだ付けされる。はんだ層列は、本発明のこの構成では薄膜発光ダイオードチップをはんだ付けするために新たな支持体上に設けられている。次いで成長用基板が分離され、有利には再利用可能である。

0025

薄膜発光ダイオードチップは、特に次の特徴において優れている。即ち:
‐ビームを発生させるエピタクシー層列の支持体に面した第1の主要面に反射層が付与又は形成されており、この反射層が、エピタクシー層列内で発生された電磁ビームの少なくとも一部をエピタクシー層列内へ反射し戻し;
‐エピタクシー層列が、20μmまたは20μm未満の範囲、特に10μmの範囲の厚さを有しており;
‐エピタクシー層列が、理想的にはほぼ光のエルゴード分布エピタキシャルなエピタクシー層列内に生ぜしめる混合構造を有する少なくとも1つの面を備えた少なくとも1つの半導体層を有している、つまり、エピタクシー層列はできるだけエルゴード的な確率の散乱特性を有している。

0026

薄膜発光ダイオードチップの原理は、例えばI.Schnitzer et al., Appl.Phys.Lett.63(16),18.Oktober 1993,2174‐2176に記載されており、この開示内容は本発明に含まれる。

0027

支持体と半導体チップとの間にはんだ結合を形成するための本発明による方法では、半導体チップ又は支持体のいずれかに、はんだ結合を形成するために規定された層列が設けられており、この層列がはんだ層と、層列の成長方向で見てはんだ層に続く酸化保護層とを有しており、この場合、はんだ層と酸化保護層との間にバリヤ層が設けられており、はんだ付け過程に際してはんだ層が溶融すると、バリヤ層と酸化保護層ははんだ層と融合する。つまり、バリヤ層及び酸化保護層は、はんだ付け過程時にはんだ層によって消費される。

0028

はんだ層の溶融は、有利には層列の設けられた半導体チップを規定されたはんだ付け温度に加熱された支持体表面に載置することによって行われる。

0029

バリヤ層は、はんだ層の成分である材料が、規定されたはんだ付け温度よりも低い温度において酸化保護層を通って拡散することを有利に低減する。特に、例えば室温においてはんだ付け実装前の半導体チップを支承する際に、例えばすず等のはんだ層の成分の拡散が低減される。更に、半導体チップがはんだ付け過程前に加熱されたはんだ付け実装面の上位に位置決めされる場合、拡散は遅らされもする。

0030

本発明による半導体に関連して上で説明した有利な構成手段は、本発明による方法にも該当する。

発明を実施するための最良の形態

0031

以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面につき詳しく説明する。図1及び図2において同一の部材又は同一作用を有する部材には同一符号を付してある。

0032

図1に示した本発明の第1実施例では、はんだ結合部を製作するために設けられた層列2が半導体チップ1に付与されている。この半導体チップ1は、有利には光電子半導体チップであり、特にビーム6,7を発生させるために設けられた能動層3と、例えばnドープされた半導体層4の領域及びpドープされた半導体層5の領域等の、別の複数の半導体層とを有している。半導体チップ1は、例えば約1mm又は1mm未満の縁部長さを有しており且つ有利には400μm未満の、例えば約190μmの厚さを有している。

0033

半導体チップ1は、例えばビーム出射用に設けられた当該半導体チップ1の表側の主要面9に付与された第1の接続コンタクト8と、例えば半導体チップ1の裏側の主要面10に付与されためっきコンタクト11である第2の電気的な接続コンタクトとを介して電気的に接触接続されている。

0034

層列2は、特にはんだ層15を有している。このはんだ層15は、半導体チップ1を支持体18に固定するために設けられている。有利には、はんだ層15はめっきコンタクト11と、例えば支持体18に付与された導体路19等の支持体18の電気的な接続箇所との間に導電接続を形成する。

0035

めっきコンタクト11は、有利には金属又は金属合金から形成されており、例えばアルミニウム、銀、金又は金ゲルマニウム合金から形成されている。特に有利には、めっきコンタクト11は隣接する半導体層5と相俟ってオーム接触を形成する。

0036

本発明の有利な実施例では、めっきコンタクト11は能動層3から当該めっきコンタクト11に向かって放射されるビーム7のための反射体として働く。この場合、ビーム7は有利にはめっきコンタクト11に隣接する半導体チップ1の裏側の主要面10において表側の主要面9に向かって反射され、この表側の主要面9においてビーム7は半導体チップ1から出射可能である。このようにして、能動層3から放射されたビームの層列2における吸収が減少され延いては発光効率が高められる。めっきコンタクト11の高い反射性を得るためには、当該めっきコンタクト11の材料は、有利には放射されるビーム6,7の波長において比較的大きな屈折率の差を、隣接する半導体層5に対して有している。めっきコンタクト11に特に適した材料は、例えば銀又はアルミニウムである。

0037

めっきコンタクト11とはんだ層15との間には、有利にはシールド層12が含まれている。このシールド層12は、はんだ層15の成分がめっきコンタクト11内へ拡散することを防止する機能を有している。例えば、シールド層は有利には300nm〜500nmの厚さを有するTiWN層である。

0038

本発明の別の有利な実施例では、シールド層12とはんだ層15との間に給湿層13が含まれている。このことは、はんだ層15の材料によってシールド層12の材料を良好に濡らすことができない場合に特に有利である。給湿層13は有利には白金層である。

0039

はんだ層15は、有利にはすず、インジウムガリウム又はビスマスの各材料の内の少なくとも1つを有している。はんだ層の厚さは有利には3μm又は3μm未満である。例えば、はんだ層15は2μmの厚さのSn層である。はんだ層の比較的小さな厚さは、特にはんだ層15の成分、例えばSn原子がはんだ付け過程において半導体チップ1の側面に達し、そこで半導体層3,4,5の短絡を惹起する危険が低下されているという利点を有している。

0040

はんだ層15を酸化から保護するために、層列2ははんだ層15の半導体チップ1とは反対の側に酸化保護層17を有している。この酸化保護層17は、有利には酸化に対して比較的抵抗力のある金属、殊に金から形成されている。酸化保護層17の厚さは、有利には50nm〜200nmである。例えば、酸化保護層17は100nmの厚さのAu層である。

0041

はんだ層15と酸化保護層17との間にはバリヤ層16が配置されている。このバリヤ層16は、有利にはチタンバナジウムクロム又はニオブの各材料の内の少なくとも1つを有している。バリヤ層16の厚さは有利には5nm〜100nm、特に有利には10nm〜50nmである。このような厚さだと、バリヤ層は一方では酸化保護層17へのはんだ成分の拡散を効果的に低減するために十分な厚さを有しており且つ他方でははんだ層15の化学量論が、溶融してバリヤ層16及び酸化保護層17と融合する際に僅かにしか変化されないように十分に薄い。

0042

例えば10nmの厚さのチタン層であるバリヤ層16によって、有利には例えばすず原子等のはんだ層の成分の酸化保護層17への拡散が防止される。さもないと、はんだ層15の成分が酸化保護層17の表面20にまで拡散して、そこで酸化物を形成するという危険の生じる恐れがある。このことは、はんだ付け過程において裸の「冷たい」はんだ付け箇所又は数カ所でしか結合されないはんだ結合を生ぜしめる恐れがある。

0043

バリヤ層16は、はんだ層の付与と、支持体18への半導体チップのはんだ付け実装との間に、バリヤ層16無しで既に室温において酸化保護層17の表面20に対してはんだ成分の拡散が行われる恐れのある長さで半導体チップ1の支承が行われる場合に、特に有利である。

0044

更に、バリヤ層16は、半導体チップがはんだ層15の付与とはんだ付け実装との間で、はんだ成分の拡散を助成する恐れのある温度上昇が発生する別の複数のプロセスステップに晒されている場合に、特に有利である。

0045

給湿層13とはんだ層15との間に、有利には第2のバリヤ層14が設けられている。この第2のバリヤ層14は、有利には例えばすず等のはんだ層15の成分と、例えば白金等の給湿層13の材料との反応を防止する。

0046

はんだ層15と酸化保護層17との間に配置されたバリヤ層16と同様に、第2のバリヤ層14はチタン、バナジウム、クロム又はニオブの各材料の内の少なくとも1つを有している。第2のバリヤ層14の厚さは、有利には5nm〜100nm、特に有利には10nm〜50nmである。バリヤ層16及び第2のバリヤ層14は、例えば同じ材料から製作されていてよいので、製作手間は比較的小さい。例えばバリヤ層16は10nmの厚さのチタン層であり、第2のバリヤ層14は50nmの厚さのチタン層である。

0047

半導体チップ1のために設けられた支持体18は、特にプリント配線板又はリードフレームであってよい。更に、支持体18はセラミックから形成されていてよく、例えば複数の半導体チップのための支持体として設けられていてよい。更に、支持体18はLEDケーシングであってもよい。

0048

支持体18と半導体チップ1との間にはんだ結合を形成するためには、例えば支持体18がはんだ付け過程用に規定された温度に加熱され、はんだ結合を形成するために規定された層列2の付与された半導体チップ1の酸化保護層17の表面20が、支持体18若しくは支持体に付与された金属被覆19、例えば導体路に載置され、有利には圧着される。バリヤ層14,16、はんだ層15及び酸化保護層17ははんだ付け過程において溶融し、この場合、バリヤ層16及び第2のバリヤ層14の各材料は、はんだ層15の材料と相俟って金属間化合物を形成するか、又は別の形ではんだ結合範囲内に分散する。層の溶融前、例えばはんだ付け実装前の半導体チップ1の支承又は既に加熱された支持体18の上位での半導体チップ1の位置決めに際して、はんだ層15の成分、特にすずの、酸化保護層17の表面に対する拡散がバリヤ層16によって有利に防止される。

0049

図2に示した本発明による半導体チップ1の第2実施例では、はんだ層15が単独層ではなく、多数のすず層21と金層22とから成る積層体である。すず層21と金層22とは、はんだ付け過程においてAuSn合金へと融合する。積層体として形成されたはんだ層15と酸化保護層17との間には、第1実施例の場合と同様、バリヤ層16が挿入されている。このバリヤ層16は、例えば20nmの厚さのバナジウム層であってよい。

0050

第1実施例の場合と同様に、第2実施例でも例えば50nmの厚さのチタン層である第2のバリヤ層14が、給湿層13とはんだ層15との間に設けられている。但し、第1実施例とは異なり、第2のバリヤ層14は給湿層13に直接には付与されていない。給湿層13のシールド層12とは反対の側にはむしろ、まず最初に金層22が付与されており、次に第2のバリヤ層14、その次にはんだ層15を形成する積層体の第1のすず層21が付与されている。即ち、第2のバリヤ層14はすず層21にすぐ隣接している。このことは有利である。それというのも、はんだ層15の積層体におけるすず材料と、給湿層13における白金材料との反応は阻止されるのが望ましいからである。その他の点では、第2実施例は第1実施例にほぼ対応している。

0051

層列2は、必ずしも両実施例で示したように半導体チップ1に全面的に付与されていなくともよい。層列2はむしろ任意で、例えばフォトリソグラフィ又はリフトオフ法を用いて構造化されていてもよい。特に、n型コンタクトとp型コンタクトの両方が、半導体チップ1の支持体18に面した側に配置されていてよく、例えば上で説明した層列2を備えた前記両コンタクトは、はんだ結合によって支持体18上の導体路とそれぞれ結合されていてよい。

0052

本発明は、前記実施例の説明によって限定されるものではない。むしろ本発明は、請求項又は実施例に明瞭に記載されていなくとも、あらゆる新たな特徴並びにこれらの特徴のあらゆる組合わせ、特に請求項記載の特徴のあらゆる組合わせを含んでいる。

図面の簡単な説明

0053

本発明による半導体チップの第1実施例の概略的な横断面図である。
本発明による半導体チップの第2実施例の概略的な横断面図である。

符号の説明

0054

1半導体チップ、 2層列、 3能動層、 6,7ビーム、 8接続コンタクト、 9 表側の主要面、 10 裏側の主要面、 11 めっきコンタクト、 12シールド層、 13給湿層、 14,16バリヤ層、 17酸化保護層、 18支持体、 19導体路、 20 表面、 21すず層、 22 金層

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • デンカ株式会社の「 α型サイアロン蛍光体及び発光装置」が 公開されました。( 2021/04/01)

    【課題・解決手段】一般式:MxEuy(Si,Al)12(O,N)16(但し、MはLi、Mg、Ca、Y及びランタニド元素(LaとCeを除く)から選ばれる少なくとも1種以上の元素であり、0<x、及び0<y... 詳細

  • デンカ株式会社の「 β型サイアロン蛍光体及び発光装置」が 公開されました。( 2021/04/01)

    【課題・解決手段】一般式:Si6-zAlzOzN8-z(0<z<4.2)で示され、β型サイアロン結晶相と同一の結晶構造を母体結晶とし、嵩密度が0.80g/cm3以上1.60g/cm3以下であるβ型サイ... 詳細

  • 日亜化学工業株式会社の「 発光装置及びその製造方法」が 公開されました。( 2021/04/01)

    【課題】発光装置の一部の損傷を抑える発光装置およびその製造方法を提供すること。【解決手段】発光装置100は、第一金属端子2と、第二金属端子3と、第一金属端子2と第二金属端子3の間並びに第一金属端子2及... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ