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技術 気流式粉砕機の微粉末回収装置

出願人 古河機械金属株式会社CorsoIdea株式会社
発明者 林元和智竹島克哉鈴木孝司長門貴
出願日 2005年3月16日 (15年9ヶ月経過) 出願番号 2005-075484
公開日 2006年9月28日 (14年2ヶ月経過) 公開番号 2006-255568
状態 特許登録済
技術分野 破砕・粉砕(1) 破砕・粉砕(2) 破砕・粉砕(3)
主要キーワード テーパー壁 微粉末製造 回収ホッパー スパイラル翼 旋回領域 回収弁 粉砕対象 半径方向外周側
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図面 (8)

課題

気流式粉砕機に好適な流速回収気流を発生させ、且つ回収管内壁への微粉末の付着を防止する。

解決手段

原料微粉砕気流分級して微粉末を回収する微粉末製造工程で用いられる気流式粉砕機の微粉末回収装置において、微粉末を回収するための回収気流を発生させる吸引ファン2と回収管5を気流式粉砕機1の排出口4の下流側に設けると共に、外気導入のための開口部7を排出口4付近に設ける。開口部7を導入外気が下流側の回収管5の内周に向かうように形成して、回収気流を適正化する。

概要

背景

気流式粉砕機には、同一回転軸に所定距離互いに離隔した状態で取付けられた第一回転翼と第二回転翼とをケーシング内に備えたもの(特許文献1参照)や、二本の回転軸にそれぞれ取付けられ所定距離互いに離隔した状態で相対する第一回転翼と第二回転翼とをケーシング内に備えたもの(特許文献2参照)等がある。
このような気流式粉砕機には、微粉末回収するための装置として、図7に示すにように、微粉砕された微粉末を空気と共に吸引して気流式粉砕機51から排出させる吸引ファン52と、吸引ファン52から送られた気流中の微粉末を捕集製品として回収する回収ホッパー53(あるいはバグフィルタ)が設けられている。

気流式粉砕機51の排出口54と吸引ファン52との間には回収管55、吸引ファン52と回収ホッパー53との間には輸送管56が設けられている。
気流式粉砕機51は、第一回転翼61と第二回転翼62とを回転させてケーシング60内に旋回する気流を発生させる。
第一回転翼61の後方、すなわち第一回転翼61と投入側ケーシング63との間には旋回領域、第一回転翼61と第二回転翼62との間には粉砕領域が形成される。排出側ケーシング65のテーパー壁73と第二回転翼62との間およびその前方のテーパー壁73に沿って分級領域が形成される。

ケーシング60内に投入された原料は、まず旋回領域で旋回して遠心力により半径方向外側に向かう流れが与えられ、旋回領域から第一回転翼61と第二回転翼62との間の粉砕領域に入る。ここで原料は粒子径の大きなもの程大きい遠心力が作用して周速の速い半径方向外周側集まり、主として粒子同士の摩砕により、また粒子同士の衝突による破砕も生じて粉砕される。

粉砕された原料のなかで粒子径が小さく質量の小さい粒子ほど圧力の低い第二回転翼62の回転中心側に集まり、吸引ファン52で吸引されて空気とともに排出口54から回収管55側へ排出される。粒子径が大きく質量の大きい粒子は、吸引された空気に随伴せず、ケーシング60と第二回転翼62間のクリアランス付近で排出側ケーシング65のテーパー壁73に沿って生じる後方への戻り気流によって粉砕領域に戻る。

吸引ファン52で空気と共に吸引された微粉末は、輸送管56を介して回収ホッパー53内に輸送され、回収ホッパー53で分離され、製品として回収される。
このように、気流式粉砕機51による微粉末の分級は排出側ケーシング65のテーパー壁73に沿った分級領域において行われる。分級領域では、第二回転翼62によって戻り気流が作用しているが、排出口54側から微粉末を吸引する回収気流を適切に働かせることで分級が効果的に行われる。よって、回収気流には分級に好適な流速(流量)が必要である。

しかし、従来の気流式粉砕機の微粉末回収装置では、分級に好適な回収気流の流速を得ることが困難であった。
そこで、排出口と回収管との間や回収管の途中に外気を導入するための隙間を設けることが考えられた(特願2003−425793号参照)。
これらの隙間は何れも排出口よりも下流側に配置されており、特に、最も上流側の隙間は外気の導入方向が回収管の外周から中心へ向かうように形成されていて、微粉末を中心に集めると共に回収管側と粉砕機側の気流を分断するものであった。

ところが、隙間が排出口よりも下流側に配置されていて分級領域との間に距離があり、しかも最も上流側の隙間が外気の導入方向が回収管の外周から中心へ向かうようになっていると、分級領域に効果的な回収気流が作用しにくい。
また、微粉末を吸引ファンで吸引して回収ホッパーへ輸送するようになっているので、吸引ファンで回収気流を発生させると気流には旋回成分も生じるが、この旋回成分が気流式粉砕機側に伝播して気流式粉砕機の旋回気流に悪影響を与える。

吸引ファンの内部の接気部分には微粉末が付着する。従って、粉砕作業の終了後には、吸引ファンの内部を清掃する必要がある。特に、吸引ファンのインペラの背面等に付着残存する微粉末は取り難く、完璧な清掃を行う場合にはインペラを分解しなければならず、吸引ファンの清掃は手間のかかる作業であった。
特開2000−61340号公報
特開2003−1127号公報

概要

気流式粉砕機に好適な流速の回収気流を発生させ、且つ回収管の内壁への微粉末の付着を防止する。原料を微粉砕し気流分級して微粉末を回収する微粉末製造工程で用いられる気流式粉砕機の微粉末回収装置において、微粉末を回収するための回収気流を発生させる吸引ファン2と回収管5を気流式粉砕機1の排出口4の下流側に設けると共に、外気導入のための開口部7を排出口4付近に設ける。開口部7を導入外気が下流側の回収管5の内周に向かうように形成して、回収気流を適正化する。

目的

本発明は、従来の気流式粉砕機の微粉末回収装置における上記問題を解決するものであって、好適な流速の回収気流を発生させることのできる気流式粉砕機の微粉末回収装置を提供することを目的とする。
さらに、気流式粉砕機の旋回気流に悪影響を与えず、吸引ファンの清掃が不要で保守の容易な気流式粉砕機の微粉末回収装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

排出側にテーパー壁を有するケーシング内に第一回転翼と第二回転翼とを所定距離互いに離隔して設け、ケーシング内の第一回転翼の後方旋回領域、第一回転翼と第二回転翼との間に粉砕領域、テーパー壁と第二回転翼との間およびその前方のテーパー壁に沿って分級領域を形成し、テーパー壁の前端部に排出口を開口した気流式粉砕機によって原料微粉砕気流分級して微粉末回収する微粉末製造工程で用いられる気流式粉砕機の微粉末回収装置であって、微粉末を回収するための回収気流を発生させる吸引ファン回収管を気流式粉砕機の排出口の下流側に設けると共に、外気導入のための開口部を排出口付近に設けたことを特徴とする気流式粉砕機の微粉末回収装置。

請求項2

開口部を導入外気が下流側の回収管の内周に向かうように形成したことを特徴とする請求項1記載の気流式粉砕機の微粉末回収装置。

請求項3

回収気流の流速を速くするための円錐絞り体を排出口付近に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の気流式粉砕機の微粉末回収装置。

請求項4

円錐状絞り体又はその一部を気流式粉砕機の第二回転翼の前端部に取付けたことを特徴とする請求項3記載の気流式粉砕機の微粉末回収装置。

請求項5

円錐状絞り体の外周上にスパイラル翼を形成したことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の気流式粉砕機の微粉末回収装置。

請求項6

吸引ファンによる外気導入量可変であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の気流式粉砕機の微粉末回収装置。

請求項7

排出側にテーパー壁を有するケーシング内に第一回転翼と第二回転翼とを所定距離互いに離隔して設け、ケーシング内の第一回転翼の後方に旋回領域、第一回転翼と第二回転翼との間に粉砕領域、テーパー壁と第二回転翼との間およびその前方のテーパー壁に沿って分級領域を形成し、テーパー壁の前端部に排出口を開口した気流式粉砕機によって原料を微粉砕し気流分級して微粉末を回収する微粉末製造工程で用いられる気流式粉砕機の微粉末回収装置であって、微粉末を回収するための回収気流を発生させるジェットノズルと回収管を気流式粉砕機の排出口の下流側に設けると共に、外気導入のための開口部を排出口付近に設けて導入外気が下流側の回収管の内周に向かうように形成し、且つ回収気流の流速を速くするための円錐状絞り体を排出口付近に設けたことを特徴とする気流式粉砕機の微粉末回収装置。

請求項8

円錐状絞り体又はその一部を気流式粉砕機の第二回転翼の前端部に取付けたことを特徴とする請求項7記載の気流式粉砕機の微粉末回収装置。

請求項9

円錐状絞り体の外周上にスパイラル翼を形成したことを特徴とする請求項7又は請求項8記載の気流式粉砕機の微粉末回収装置。

請求項10

ジェットノズルによる外気導入量が可変であることを特徴とする請求項7〜9の何れか1項に記載の気流式粉砕機の微粉末回収装置。

技術分野

0001

本発明は、農産物鉱物等の各種原料微粉砕気流分級して微粉末回収する微粉末製造工程で使用される気流式粉砕機微粉末回収装置に関するものである。

背景技術

0002

気流式粉砕機には、同一回転軸に所定距離互いに離隔した状態で取付けられた第一回転翼と第二回転翼とをケーシング内に備えたもの(特許文献1参照)や、二本の回転軸にそれぞれ取付けられ所定距離互いに離隔した状態で相対する第一回転翼と第二回転翼とをケーシング内に備えたもの(特許文献2参照)等がある。
このような気流式粉砕機には、微粉末を回収するための装置として、図7に示すにように、微粉砕された微粉末を空気と共に吸引して気流式粉砕機51から排出させる吸引ファン52と、吸引ファン52から送られた気流中の微粉末を捕集製品として回収する回収ホッパー53(あるいはバグフィルタ)が設けられている。

0003

気流式粉砕機51の排出口54と吸引ファン52との間には回収管55、吸引ファン52と回収ホッパー53との間には輸送管56が設けられている。
気流式粉砕機51は、第一回転翼61と第二回転翼62とを回転させてケーシング60内に旋回する気流を発生させる。
第一回転翼61の後方、すなわち第一回転翼61と投入側ケーシング63との間には旋回領域、第一回転翼61と第二回転翼62との間には粉砕領域が形成される。排出側ケーシング65のテーパー壁73と第二回転翼62との間およびその前方のテーパー壁73に沿って分級領域が形成される。

0004

ケーシング60内に投入された原料は、まず旋回領域で旋回して遠心力により半径方向外側に向かう流れが与えられ、旋回領域から第一回転翼61と第二回転翼62との間の粉砕領域に入る。ここで原料は粒子径の大きなもの程大きい遠心力が作用して周速の速い半径方向外周側集まり、主として粒子同士の摩砕により、また粒子同士の衝突による破砕も生じて粉砕される。

0005

粉砕された原料のなかで粒子径が小さく質量の小さい粒子ほど圧力の低い第二回転翼62の回転中心側に集まり、吸引ファン52で吸引されて空気とともに排出口54から回収管55側へ排出される。粒子径が大きく質量の大きい粒子は、吸引された空気に随伴せず、ケーシング60と第二回転翼62間のクリアランス付近で排出側ケーシング65のテーパー壁73に沿って生じる後方への戻り気流によって粉砕領域に戻る。

0006

吸引ファン52で空気と共に吸引された微粉末は、輸送管56を介して回収ホッパー53内に輸送され、回収ホッパー53で分離され、製品として回収される。
このように、気流式粉砕機51による微粉末の分級は排出側ケーシング65のテーパー壁73に沿った分級領域において行われる。分級領域では、第二回転翼62によって戻り気流が作用しているが、排出口54側から微粉末を吸引する回収気流を適切に働かせることで分級が効果的に行われる。よって、回収気流には分級に好適な流速(流量)が必要である。

0007

しかし、従来の気流式粉砕機の微粉末回収装置では、分級に好適な回収気流の流速を得ることが困難であった。
そこで、排出口と回収管との間や回収管の途中に外気を導入するための隙間を設けることが考えられた(特願2003−425793号参照)。
これらの隙間は何れも排出口よりも下流側に配置されており、特に、最も上流側の隙間は外気の導入方向が回収管の外周から中心へ向かうように形成されていて、微粉末を中心に集めると共に回収管側と粉砕機側の気流を分断するものであった。

0008

ところが、隙間が排出口よりも下流側に配置されていて分級領域との間に距離があり、しかも最も上流側の隙間が外気の導入方向が回収管の外周から中心へ向かうようになっていると、分級領域に効果的な回収気流が作用しにくい。
また、微粉末を吸引ファンで吸引して回収ホッパーへ輸送するようになっているので、吸引ファンで回収気流を発生させると気流には旋回成分も生じるが、この旋回成分が気流式粉砕機側に伝播して気流式粉砕機の旋回気流に悪影響を与える。

0009

吸引ファンの内部の接気部分には微粉末が付着する。従って、粉砕作業の終了後には、吸引ファンの内部を清掃する必要がある。特に、吸引ファンのインペラの背面等に付着残存する微粉末は取り難く、完璧な清掃を行う場合にはインペラを分解しなければならず、吸引ファンの清掃は手間のかかる作業であった。
特開2000−61340号公報
特開2003−1127号公報

発明が解決しようとする課題

0010

本発明は、従来の気流式粉砕機の微粉末回収装置における上記問題を解決するものであって、好適な流速の回収気流を発生させることのできる気流式粉砕機の微粉末回収装置を提供することを目的とする。
さらに、気流式粉砕機の旋回気流に悪影響を与えず、吸引ファンの清掃が不要で保守の容易な気流式粉砕機の微粉末回収装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

本発明では、上記課題を解決するため、排出側にテーパー壁を有するケーシング内に第一回転翼と第二回転翼とを所定距離互いに離隔して設け、ケーシング内の第一回転翼の後方に旋回領域、第一回転翼と第二回転翼との間に粉砕領域、テーパー壁と第二回転翼との間およびその前方のテーパー壁に沿って分級領域を形成し、テーパー壁の前端部に排出口を開口した気流式粉砕機によって原料を微粉砕し気流分級して微粉末を回収する微粉末製造工程で用いられる気流式粉砕機の微粉末回収装置において、微粉末を回収するための回収気流を発生させる吸引ファンと回収管を気流式粉砕機の排出口の下流側に設けると共に、外気導入のための開口部を排出口付近に設けている。

0012

この気流式粉砕機の微粉末回収装置では、外気導入のための開口部を排出口付近に設けているので、分級領域との間の距離が近く、分級領域に効果的に作用する好適な流速の回収気流を発生させることができる。また、外気導入により回収管から輸送管を経て回収ホッパーへ微粉末を輸送するために必要な流速を確保することができる。
開口部を導入外気が下流側の回収管の内周に向かうように形成すると、回収管側と粉砕機側の気流を分断することなく回収気流を適正化し、且つ回収管の内壁への微粉末の付着を防止することができる。

0013

回収気流の流速を速くするための円錐絞り体を排出口付近に設けると、排出口付近の流路断面積が絞られて回収気流の流速を速くし、吸引効果を高くすることができる。
円錐状絞り体又はその一部を気流式粉砕機の第二回転翼の前端部に取付けると、円錐状絞り体への微粉末の付着を低減することができる。
円錐状絞り体の外周上にスパイラル翼を形成すると、付加的な回収気流が発生し微粉末の回収効率を向上させることができる。
吸引ファンによる外気導入量可変であると、粉砕物によって異なる気流式粉砕機の操業条件に合わせて外気の導入量を制御することにより、微粉末の回収量を調整することができる。

0014

なお、排出側にテーパー壁を有するケーシング内に第一回転翼と第二回転翼とを所定距離互いに離隔して設け、ケーシング内の第一回転翼の後方に旋回領域、第一回転翼と第二回転翼との間に粉砕領域、テーパー壁と第二回転翼との間およびその前方のテーパー壁に沿って分級領域を形成し、テーパー壁の前端部に排出口を開口した気流式粉砕機によって原料を微粉砕し気流分級して微粉末を回収する微粉末製造工程で用いられる気流式粉砕機の微粉末回収装置において、微粉末を回収するための回収気流を発生させるジェットノズルと回収管を気流式粉砕機の排出口の下流側に設けると共に、外気導入のための開口部を排出口付近に設けて導入外気が下流側の回収管の内周に向かうように形成し、且つ回収気流の流速を速くするための円錐状絞り体を排出口付近に設けるようにすることもできる。

0015

この気流式粉砕機の微粉末回収装置では、排出口の下流側に設けられたジェットノズルから排出側に向けて気体噴出することにより回収気流を発生させ、微粉末を空気と共に吸引して排出口から排出させ、回収ホッパーへ輸送する。
このため、気流式粉砕機の排出口から回収ホッパーまでの微粉末の輸送経路の途中に吸引ファンを配置する必要がなく、従って、気流式粉砕機の旋回気流に悪影響を与えず、また、粉砕作業の終了後に行っていた吸引ファンに付着した微粉末の清掃も不要となる。

0016

円錐状絞り体又はその一部を気流式粉砕機の第二回転翼の前端部に取付けると、円錐状絞り体への微粉末の付着を低減することができる。
円錐状絞り体の外周上にスパイラル翼を形成すると、付加的な回収気流が発生し微粉末の回収効率を向上させることができる。
ジェットノズルによる外気導入量が可変であると、粉砕物によって異なる気流式粉砕機の操業条件に合わせて外気の導入量を制御することにより、回収気流の流速を容易に変更することができ、微粉末の回収量を調整することが可能となる。

発明の効果

0017

本発明の気流式粉砕機の微粉末回収装置は、好適な流速の回収気流を発生させることができる。また、気流式粉砕機の旋回気流に悪影響を与えず、さらに、吸引ファンの清掃を不要とし保守作業を容易にすることもできる。

発明を実施するための最良の形態

0018

図1は本発明の実施の一形態である気流式粉砕機の微粉末回収装置の構成図である。
この微粉末回収装置では、微粉末を回収するための回収気流を発生させる吸引ファン2と回収管5が気流式粉砕機1の排出口4の下流側に設けられている。回収管5は後端部が拡径されて排出口4に外嵌されており、この部分に外気導入のための開口部7が、導入外気を下流側の回収管5の内周に向かわせるように形成されている。吸引ファン2には微粉末を回収ホッパーに輸送するための輸送管6が接続されている。回収ホッパーとしては、後述する図3に示す防水透湿性シート製の回収ホッパー3を用いることができる。

0019

気流式粉砕機1は、ケーシング10が投入側ケーシング13と、センターケーシング14と排出側ケーシング15とで構成されており、このケーシング10の内部には、投入側ケーシング13を貫通する回転軸16の前端(図上、左端)に、第一回転翼11と第二回転翼12とが所定距離互いに離隔した状態で取付けられている。
回転軸16はフレーム17に軸受18を介して回転自在に支持されており、モータ19によって回転が与えられる。

0020

センターケーシング14は円筒形で、第一回転翼11と投入側ケーシング13との間に旋回領域、第一回転翼11と第二回転翼12の間に粉砕領域が形成されている。
投入側ケーシング13には、回転軸16に対して垂直な方向に原料を投入する原料投入口20が設けられており、後方に向けて径が漸減するテーパー壁21に原料供給口22が開口している。

0021

排出側ケーシング15は、前方に向けて径が漸減するテーパー壁23を有しており、前端部に排出口4が開口している。
第一回転翼11と第二回転翼12は、ボス25、26の周囲に複数個羽根27、28が放射状に設けられており、回転軸16の回転によって回転しケーシング10内に旋回する気流を生じさせる。なお、第一回転翼11の羽根27は、原料を旋回領域から粉砕領域へ導入しやすくするために、旋回のみでなく前方への推力も与える気流を生じさせる形状となっている。

0022

第二回転翼12には、羽根28の先端部に排出側ケーシング15のテーパー壁23に対向する傾斜面29が設けられており、排出側ケーシング15と第二回転翼12との間およびその前方のテーパー壁23に沿って分級領域が形成されている。
粉砕作業では、気流式粉砕機1に原料投入口20から投入された原料は、原料供給口22を通ってケーシング10内に入り、まず旋回領域で旋回する気流によって旋回し、遠心力により半径方向外側に向かう流れが与えられる。また、吸引ファン2によって生ずる気流によって排出口4側が減圧され、旋回領域と粉砕領域との間には差圧が生じる。

0023

この差圧と第一回転翼11で生じる気流の前方への推力によって、原料は第一回転翼11の羽根27の間を通って粉砕領域に入り、気流によって旋回する。ここで原料は粒子径の大きなもの程大きい遠心力が作用して周速の速い半径方向外周側に集まり、主として粒子同士の摩砕により、また粒子同士の衝突による破砕も生じて粉砕される。
また、粉砕された原料のなかで粒子径が小さく質量の小さい粒子ほど圧力の低い第二回転翼12の回転中心側に集まり、吸引ファン2によって生ずる回収気流で吸引されて排出口4から空気とともに排出される。微粉末を含んだ気流は回収管5から、輸送管6を経て回収ホッパーに輸送され、微粉末製品として回収される。

0024

粒子径が大きく質量の大きい粒子は、吸引された空気に随伴せず、テーパー壁23に沿って生じる後方への戻り気流によって粉砕領域に戻る。
この微粉末回収装置では、外気導入のための開口部7が排出口4付近に設けられているので、分級領域との間の距離が近く、分級領域に効果的に作用する好適な流速の回収気流を発生させることができる。また、外気導入により回収管5から輸送管6を経て回収ホッパーへ微粉末を輸送するために必要な流速を確保することができる。

0025

しかも、開口部7は導入外気が下流側の回収管5の内周に向かうように形成されているので、回収管5側と気流式粉砕機1側の気流を分断することなく回収気流を適正化し、且つ回収管5の内壁への微粉末の付着を防止することができる。
外気導入量は吸引ファン2の回転数を制御することにより変更可能である。吸引ファン2による外気導入量が可変であると、粉砕対象によって異なる気流式粉砕機の操業条件に合わせて外気の導入量を変えることにより回収気流の流速を任意に設定でき、微粉末の回収量を調整することができる。

0026

図2は円錐状絞り体を排出口付近に設けた気流式粉砕機の微粉末回収装置の構成図である。
この微粉末回収装置では、円錐状絞り体9が排出口4付近に設けられている。円錐状絞り体9は、後端部が第二回転翼12のボス26に近接し、先端部が回収管5内に延出するように配置され、回収管5に固定支持されている。その他の構成は、図1のものと同様であるので同一部材に同一符号を付して説明は省略する。

0027

この微粉末回収装置では、円錐状絞り体9が設けられているので、排出口4付近の流路断面積が絞られて回収気流の流速が速くなり、吸引効果を高くすることができる。
図3は本発明の他の実施の形態である気流式粉砕機の微粉末回収装置の構成図、図4は微粉末回収装置の要部の拡大図、図5は気流式粉砕機の第二回転翼の前端に円錐状絞り体の後部を設けた状態の説明図、図6は円錐状絞り体の後部の外周上にスパイラル翼を形成した状態の説明図である。

0028

この微粉末回収装置では、回収管5は後部が拡径されて気流式粉砕機1の排出側ケーシング15を覆うように外嵌されており、排出口4との間には外気導入のための開口部7が、導入外気を下流側の回収管5の内周に向かわせるように形成されている。この開口部7には、回収管5内に排出側に向けて空気を噴出して微粉末を回収するための回収気流を発生させるジェットノズル32が形成されている。

0029

ジェットノズル32に空気を供給するために、気流式粉砕機1の下方に送風機37が配置され、ジェットノズル32と送風機37の間には送風管38が設けられている。また、円錐状絞り体9が排出口4付近に設けられている。回収管5には微粉末を回収ホッパー3に輸送するための輸送管6が接続されている。
この微粉末回収装置では、排出口4の外周に沿って設けられたジェットノズル32から、排出側に向けて空気を噴出することにより、気流式粉砕機1で微粉砕された微粉末を空気と共に吸引して排出口4から排出させ、輸送管6を介して回収ホッパー3へ輸送するための気流を、回収管5と円錐状絞り体9との間に発生させる。ジェットノズル32の流量は、送風機37の回転数を制御することにより、変更可能となっている。

0030

ジェットノズル32による外気導入量が可変であると、粉砕対象によって異なる気流式粉砕機1の操業条件に合わせて外気の導入量を制御することにより、回収気流の流速を容易に変更することができ、微粉末の回収量を調整することが可能となる。
回収ホッパー3は、上部が円筒状で下部が円錐状となる防水透湿性シートで外周が構成されており、ホッパーフレーム31によって支持されている。

0031

また、回収ホッパー3の底部には、微粉末回収口34が形成されており、微粉末を取出して回収するための回収弁35が設けられている。
回収ホッパー3に使用する防水透湿性シートは、平均孔径が0.01〜10μm、好ましくは0.1〜1μmの範囲のものが良い。平均孔径が0.01μmより小さいと製造上の困難さを伴い、10μmより大きいと通気性が大きくなりすぎて微粉末が透過してしまうおそれがある。空孔率は50%より小さいと必要な透湿性の確保が困難であり、逆に98%を超えると膜の強度が低下してしまうため、空孔率は50〜98%、好ましくは60〜95%とするのが良い。

0032

気流式微粉砕機1の構成は、図1に示すものと同様である。
ジェットノズル32は、送風機37の回転数を制御し、粉砕対象によって異なる気流式粉砕機1の操業条件に合わせて流量を変更することにより、微粉末の回収に好適な回収気流の流速が得られ、適切に微粉末を排出させることができる。
微粉末を含んだ気流は回収管5から、輸送管6を経て回収ホッパー3に流入する。
回収ホッパー3は、防水透湿性シートで構成されているので、微粉末を含む気流が流入すると、空気は防水透湿性シートを透過して回収ホッパー3から大気中に流出し、微粉末は回収ホッパー3の底部へ緩やかに降下する。

0033

防水透湿性シートに付着した微粉末はは、防水透湿性シートに変形あるいは振動を与えて払い落とし底部へ落下させ捕集する。捕集された微粉末は、回収弁35を開いて取出し、微粉末製品として回収する。
送風機37は排出口4より上流側に配置されており、気流式粉砕機1の排出口4から回収ホッパー3までの微粉末の輸送経路の途中に吸引ファンを配置する必要はない。従って、気流式粉砕機1の旋回気流に悪影響を与えず、粉砕作業の終了後に行っていた吸引ファンに付着した微粉末の清掃作業は不要である。

0034

図5に示すように、円錐状絞り体9を前後部に分割して円錐状絞り体前部9Aを回収管5に固定支持し、円錐状絞り体後部9Bを円錐状絞り体前部9Aの後端に近接させた状態で、気流式粉砕機1の第二回転翼12の前端に取付けると、円錐状絞り体後部9Bが第二回転翼12のボス26と一体となって回転し、円錐状絞り体9への微粉末の付着成長を低減することができる。
図6に示すように、気流式粉砕機1の第二回転翼12の前端に設けた円錐状絞り体後部9Bの外周上にスパイラル翼9Sを形成すると、その旋回効果により付加的な回収気流が発生し微粉末の回収効率を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0035

本発明の実施の一形態である気流式粉砕機の微粉末回収装置の構成図である。
円錐状絞り体を排出口付近に設けた気流式粉砕機の微粉末回収装置の構成図である。
本発明の他の実施の形態である気流式粉砕機の微粉末回収装置の構成図である。
微粉末回収装置の要部の拡大図である。
気流式粉砕機の第二回転翼の前端に円錐状絞り体後部を取付けた状態の説明図である。
円錐台状絞り体の外周上にスパイラル翼を形成した状態の説明図である。
従来の気流式粉砕機の微粉末回収装置の構成図である。

符号の説明

0036

1気流式粉砕機
2吸引ファン
3回収ホッパー
4 排出口
5回収管
6輸送管
7 開口部
9円錐状絞り体
9A 円錐状絞り体前部
9B 円錐状絞り体後部
9Sスパイラル翼
10ケーシング
11 第一回転翼
12 第二回転翼
16回転軸
32ジェットノズル
37送風機
38 送風管

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