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技術 パーマネントウエーブの方法

出願人 株式会社大廣製作所有限会社L.F.N株式会社鳴尾化学研究所
発明者 中野俊彦清水寛久中村豊彦
出願日 2005年2月23日 (15年2ヶ月経過) 出願番号 2005-046608
公開日 2006年9月7日 (13年7ヶ月経過) 公開番号 2006-230538
状態 特許登録済
技術分野 ヘアーカール
主要キーワード 頭部周り 損傷度合い 根本付近 ハンドドライヤー 面状ファスナ 損傷レベル 外部加熱装置 発熱装置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2006年9月7日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

ロッド自体を発熱させてパーマを行うに際して、間接加熱処理進機などによるパーマ第1剤促進工程を併用することによって、良好なカールを形成できる新たな方式によるパーマネント処理方法の提供を図る。

解決手段

内部に発熱装置を備えたロッド1に毛髪巻き付け、ロッド1に対してコード6から電気を供給して発熱させて毛髪を加熱する方式のパーマ施術を行うに際して、非巻回状態の毛髪にパーマ第1剤を塗布するパーマ第1剤塗布工程と、非巻回状態の毛髪に対してパーマ第1剤の促進処理を行うパーマ第1剤促進工程と、塗布したパーマ第1剤を毛髪から洗い流すパーマ第1剤除去工程と、毛髪を上記のロッドに巻き付けるワインディング施術工程と、ロッドを発熱させ毛髪を加熱するロッド加熱工程と、ロッドアウトした毛髪にパーマ第2剤を塗布してパーマ第2剤による毛髪処理を行うパーマ第2剤処理工程とを行う。

概要

背景

特開平2001−299432号公報
特開2002−956410号公報

一般的にヘアースタイルは、人の印象を左右する大変重要な要素中の一つであり、特に女性の場合は、ヘアースタイルを装ったり変更したりするために、多くの時間と苦労を要する。
このようなヘアースタイルは、顔の形態などによって、これに合う形態に変更をして、自身の姿を演出することができるようにしているが、このようなヘアースタイルの変更を行なう代表的な例は、毛髪カットして長さを調整したり、又は、パーマネントウェーブを形成する方法が利用されている。

ヘアースタイルを変更することの中で、パーマ、即ち、パーマネントウェーブ処理は、何種類かに分類することができるが、大きく分類するなら下記のようになる。
第1は、被施術者Pの毛髪にパーマ第1剤を塗布した状態でパーマロッド(以下、ロッドという)に毛髪を巻き付けた後、適当時間経過後にパーマ第2剤を塗布してウェーブを形成する方法である。この方法の場合には、ロッド自体は発熱しない中空等のロッドに毛髪を巻き付けた自然放置や、促進機等の外部加熱装置によって熱を加えて、パーマ液の反応を促進すると共に毛髪の乾燥を行うものである。
第2は、毛髪に水分がある状態で電熱ロッドで巻き付けた後、熱を発生させて水分を蒸発させ、ウェーブを形成するというものである。この第2の方法は、電源接続時に熱が発生可能な発熱部材を内部に備えた電熱ロッドに毛髪を巻き付け、ロッド自体が発熱する点に特徴がある。
図1には、上記のパーマ方式中、第2の場合において、パーマを実施する場合が図示されている。この方式は、多数の電熱ロッド1に毛髪巻き付けた後、電熱ロッド1と、電源供給手段である装置本体8のソケット7とを、コード6によって接続し、ロッド内の発熱部材を発熱させて、毛髪を乾燥させるものである。そして、所定時間経過後には、電熱ロッド2の外形屈曲に応じたウェーブが毛髪に形成される。

上記の第1、第2のパーマ方式は一長一短があるが、第1の間接加熱式では、加熱のための熱源が頭部より離れた位置にあるのに対して、第2のロッド加熱方式では、頭部の直近のロッドが発熱すると言った基本的な相違がある。そのため、第2のロッド加熱方式の場合には、第1の間接加熱式の場合に比して、均一な加熱が形成できるといった利点があるが、一つ間違えば、パーマが当たり過ぎたり、毛髪に対するダメージが大きくなったりして、クレームの原因ともなり得る。例えば、図8(A)に示すようなチリチリに当たった毛髪になるケースが多く、逆に、これをおそれて加熱を控えると図8(B)に示すようなカール不足の毛髪となったりして、図8(C)に示すような適正なカールの状態を得ることが困難であった。

また、毛髪を巻き付けて内部から加熱を行う形式パーマネントウエーブ形成方法であって、パーマ液(パーマ第1剤及びパーマ第2剤)を用いてパーマをかけるものとしては、特許文献1、2のものが提案されているが、これらはいずれもヘアアイロンを用いて部分的にパーマ処理を行うものであり、毛髪の略全体に渡ってパーマネント処理を行うものではなく、第2のロッド加熱方式による理想的な施術方法が提案されていないのが現状である。このように、第2のパーマ方式の場合には加熱装置自体の開発はほぼ完了しているものの、それに最も適したパーマネント施術方法の開発が遅れており、最も適したパーマネント処理方法の開発が望まれている。

概要

ロッド自体を発熱させてパーマを行うに際して、間接加熱処理促進機などによるパーマ第1剤促進工程を併用することによって、良好なカールを形成できる新たな方式によるパーマネント処理方法の提供をる。 内部に発熱装置を備えたロッド1に毛髪を巻き付け、ロッド1に対してコード6から電気を供給して発熱させて毛髪を加熱する方式のパーマ施術を行うに際して、非巻回状態の毛髪にパーマ第1剤を塗布するパーマ第1剤塗布工程と、非巻回状態の毛髪に対してパーマ第1剤の促進処理を行うパーマ第1剤促進工程と、塗布したパーマ第1剤を毛髪から洗い流すパーマ第1剤除去工程と、毛髪を上記のロッドに巻き付けるワインディング施術工程と、ロッドを発熱させ毛髪を加熱するロッド加熱工程と、ロッドアウトした毛髪にパーマ第2剤を塗布してパーマ第2剤による毛髪処理を行うパーマ第2剤処理工程とを行う。

目的

本願発明は、電源接続時に熱が発生可能な発熱部材を内部に備えた電熱ロッドに毛髪を巻き付け、ロッド自体を発熱させてパーマを行うに際して、間接加熱処理促進機などによるパーマ第1剤促進工程を併用することによって、良好なカールを形成できる新たな方式によるパーマネント処理方法を提供することを目的とするものである。特に、くるっと回ったリッチ感のあるカールを形成でき、パーマ施術後利用者が後日自宅などでヘアドライヤーなどで毛髪をセットした場合にも、良好なカールを復元することができるパーマネント処理方法を提供せんとするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

内部に発熱装置を備えたロッド毛髪巻き付け、ロッドを発熱させることにより巻き付けられた毛髪を加熱することにより、毛髪にパーマネントウエーブ施術を施す方法において、非巻回状態の毛髪にパーマ第1剤を塗布するパーマ第1剤塗布工程と、パーマ第1剤を塗布した毛髪であって非巻回状態の毛髪に対してパーマ第1剤の促進処理を行うパーマ第1剤促進工程と、塗布したパーマ第1剤を毛髪から洗い流すパーマ第1剤除去工程と、水洗工程後の毛髪を上記のロッドに巻き付けるワインディング施術工程と、ロッドを発熱させ毛髪を加熱するロッド加熱工程と、巻き付けていた毛髪をロッドから外すと共にロッドアウトした毛髪にパーマ第2剤を塗布してパーマ第2剤による毛髪処理を行うパーマ第2剤処理工程と、を行うことを特徴とするパーマネントウエーブ施術方法。

請求項2

パーマ第1剤促進工程がパーマ第1剤を塗布した毛髪であって非巻回状態の毛髪に対して間接加熱処理進機によって毛髪から離れた位置から加熱を行う工程であり、上記のパーマ第2剤処理工程が、毛髪をロッドから外した後、パーマ第2剤を塗布した毛髪を中空の巻回状態で保持するものであることを特徴とする請求項1記載のパーマネントウエーブ施術方法。

請求項3

パーマ第1剤塗布工程の前に、酸性液を毛髪に塗布することを特徴とする請求項1又は2記載のパーマネントウエーブ施術方法。

請求項4

ロッド加熱工程に際して毛髪の温度を測定し、毛髪の温度を確認した後に毛髪をロッドから外すことを特徴とする請求項1又は2記載のパーマネントウエーブ施術方法。

請求項5

上記のワインディング施術工程は、内部に、電源接続時に熱が発生する発熱部材を備えた、円筒状の電熱ロッドと、柔軟性及び断熱性を有する素材からなるマット状の断熱材と、電熱ロッドの外周面に取り付け可能なクリップとを用い、電熱ロッドの外周面に、被施術者の毛髪を巻き付け、断熱材は、ロッドの外周面の少なくとも一部を覆うように取り付られる部分であるロッド巻回部と、ロッド巻回部に対して連続する部分である間隔保持部とを備えるものであり、断熱材のロッド巻回部をクリップに対して、クリップの挟持部の内面に沿うように、少なくとも一部が脱落しないようにして取り付け、毛髪を巻きつけた状態の電熱ロッドの外周面に対し、ロッド巻回部をクリップと共に取り付けると共に、電熱ロッドと被施術者の頭皮との間に間隔保持部を配位することにより、電熱ロッドを頭皮から間隔を持って配位することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のパーマネントウエーブ施術方法。

技術分野

0001

本願発明は、パーマネントウエーブの方法、特に、発熱するロッドを用いたパーマネントウエーブの新たな方法を提供するものである。

背景技術

0002

特開平2001−299432号公報
特開2002−956410号公報

0003

一般的にヘアースタイルは、人の印象を左右する大変重要な要素中の一つであり、特に女性の場合は、ヘアースタイルを装ったり変更したりするために、多くの時間と苦労を要する。
このようなヘアースタイルは、顔の形態などによって、これに合う形態に変更をして、自身の姿を演出することができるようにしているが、このようなヘアースタイルの変更を行なう代表的な例は、毛髪カットして長さを調整したり、又は、パーマネントウェーブを形成する方法が利用されている。

0004

ヘアースタイルを変更することの中で、パーマ、即ち、パーマネントウェーブ処理は、何種類かに分類することができるが、大きく分類するなら下記のようになる。
第1は、被施術者Pの毛髪にパーマ第1剤を塗布した状態でパーマロッド(以下、ロッドという)に毛髪を巻き付けた後、適当時間経過後にパーマ第2剤を塗布してウェーブを形成する方法である。この方法の場合には、ロッド自体は発熱しない中空等のロッドに毛髪を巻き付けた自然放置や、促進機等の外部加熱装置によって熱を加えて、パーマ液の反応を促進すると共に毛髪の乾燥を行うものである。
第2は、毛髪に水分がある状態で電熱ロッドで巻き付けた後、熱を発生させて水分を蒸発させ、ウェーブを形成するというものである。この第2の方法は、電源接続時に熱が発生可能な発熱部材を内部に備えた電熱ロッドに毛髪を巻き付け、ロッド自体が発熱する点に特徴がある。
図1には、上記のパーマ方式中、第2の場合において、パーマを実施する場合が図示されている。この方式は、多数の電熱ロッド1に毛髪巻き付けた後、電熱ロッド1と、電源供給手段である装置本体8のソケット7とを、コード6によって接続し、ロッド内の発熱部材を発熱させて、毛髪を乾燥させるものである。そして、所定時間経過後には、電熱ロッド2の外形屈曲に応じたウェーブが毛髪に形成される。

0005

上記の第1、第2のパーマ方式は一長一短があるが、第1の間接加熱式では、加熱のための熱源が頭部より離れた位置にあるのに対して、第2のロッド加熱方式では、頭部の直近のロッドが発熱すると言った基本的な相違がある。そのため、第2のロッド加熱方式の場合には、第1の間接加熱式の場合に比して、均一な加熱が形成できるといった利点があるが、一つ間違えば、パーマが当たり過ぎたり、毛髪に対するダメージが大きくなったりして、クレームの原因ともなり得る。例えば、図8(A)に示すようなチリチリに当たった毛髪になるケースが多く、逆に、これをおそれて加熱を控えると図8(B)に示すようなカール不足の毛髪となったりして、図8(C)に示すような適正なカールの状態を得ることが困難であった。

0006

また、毛髪を巻き付けて内部から加熱を行う形式のパーマネントウエーブの形成方法であって、パーマ液(パーマ第1剤及びパーマ第2剤)を用いてパーマをかけるものとしては、特許文献1、2のものが提案されているが、これらはいずれもヘアアイロンを用いて部分的にパーマ処理を行うものであり、毛髪の略全体に渡ってパーマネント処理を行うものではなく、第2のロッド加熱方式による理想的な施術方法が提案されていないのが現状である。このように、第2のパーマ方式の場合には加熱装置自体の開発はほぼ完了しているものの、それに最も適したパーマネント施術方法の開発が遅れており、最も適したパーマネント処理方法の開発が望まれている。

発明が解決しようとする課題

0007

本願発明は、電源接続時に熱が発生可能な発熱部材を内部に備えた電熱ロッドに毛髪を巻き付け、ロッド自体を発熱させてパーマを行うに際して、間接加熱処理促進機などによるパーマ第1剤促進工程を併用することによって、良好なカールを形成できる新たな方式によるパーマネント処理方法を提供することを目的とするものである。特に、くるっと回ったリッチ感のあるカールを形成でき、パーマ施術後利用者が後日自宅などでヘアドライヤーなどで毛髪をセットした場合にも、良好なカールを復元することができるパーマネント処理方法を提供せんとするものである。

課題を解決するための手段

0008

本願の請求項1に係る発明は、内部に発熱装置を備えたロッドに毛髪を巻き付け、ロッドを発熱させることにより巻き付けられた毛髪を加熱することにより、毛髪にパーマネントウエーブ施術を施す方法において、非巻回状態の毛髪にパーマ第1剤を塗布するパーマ第1剤塗布工程と、パーマ第1剤を塗布した毛髪であって非巻回状態の毛髪に対してパーマ第1剤の促進処理を行うパーマ第1剤促進工程と、塗布したパーマ第1剤を毛髪から洗い流すパーマ第1剤除去工程と、水洗工程後の毛髪を上記のロッドに巻き付けるワインディング施術工程と、ロッドを発熱させ毛髪を加熱するロッド加熱工程と、巻き付けていた毛髪をロッドから外すと共にロッドアウトした毛髪にパーマ第2剤を塗布してパーマ第2剤による毛髪処理を行うパーマ第2剤処理工程とを行うことを特徴とするパーマネントウエーブ施術方法を提供するものである。
本願の請求項2に係る発明は、パーマ第1剤促進工程がパーマ第1剤を塗布した毛髪であって非巻回状態の毛髪に対して間接加熱処理促進機によって毛髪から離れた位置から加熱を行う工程であり、上記のパーマ第2剤処理工程が、毛髪をロッドから外した後、パーマ第2剤を塗布した毛髪を中空の巻回状態で保持するものであることを特徴とする請求項1記載のパーマネントウエーブ施術方法を提供することにより、より綺麗なリッチ感の良好なカールを得ることができたものである。
本願の請求項3に係る発明は、パーマ第1剤塗布工程の前に、酸性液を毛髪に塗布することを特徴とする請求項1又は2記載のパーマネントウエーブ施術方法を提供することにより、傷んだ毛髪に対しても良好なカールを得る事が出来た。
本願の請求項4に係る発明は、ロッド加熱工程に際して毛髪の温度を測定し、毛髪の温度を確認した後に毛髪をロッドから外すことを特徴とする請求項1又は2記載のパーマネントウエーブ施術方法を提供するものであり、これにより、従来経験的に行っていたロッド加熱工程での乾燥状態の管理をより正確に行うことできる。
本願の請求項5に係る発明は、上記のワインディング施術工程は、内部に、電源接続時に熱が発生する発熱部材を備えた、円筒状の電熱ロッドと、柔軟性及び断熱性を有する素材からなるマット状の断熱材と、電熱ロッドの外周面に取り付け可能なクリップとを用い、電熱ロッドの外周面に、被施術者の毛髪を巻き付け、断熱材は、ロッドの外周面の少なくとも一部を覆うように取り付られる部分であるロッド巻回部と、ロッド巻回部に対して連続する部分である間隔保持部とを備えるものであり、断熱材のロッド巻回部をクリップに対して、クリップの挟持部の内面に沿うように、少なくとも一部が脱落しないようにして取り付け、毛髪を巻きつけた状態の電熱ロッドの外周面に対し、ロッド巻回部をクリップと共に取り付けると共に、電熱ロッドと被施術者の頭皮との間に間隔保持部を配位することにより、電熱ロッドを頭皮から間隔を持って配位することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のパーマネントウエーブ施術方法を提供する。

発明の効果

0009

本願発明は、電源接続時に熱が発生可能な発熱部材を内部に備えた電熱ロッドに毛髪を巻き付け、ロッド自体を発熱させてパーマを行うに際して、間接加熱処理促進機などによるパーマ第1剤促進工程を併用することによって、良好なカールを形成できる新たな方式によるパーマネント処理方法を提供し得たものである。特に、くるっと回ったリッチ感のあるカールを形成できることが確認されたと共に、パーマ施術後、利用者が後日自宅などでヘアドライヤーなどで毛髪をセットした場合にも、良好なカールを復元することができるパーマネント処理方法を提供し得たものである。また請求項5の発明にあっては、上記の施術に際して頭皮を保護することがてきるパーマネントウエーブ施術方法を提供することができたものである。

発明を実施するための最良の形態

0010

以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。
この実施の形態に係るパーマネントウエーブプロセスは、下記の(1)〜(13)の工程によって実施される。

0011

(1)前処理工程
(2)パーマ第1剤塗布工程
(3)パーマ第1剤促進工程
(4)パーマ第1剤除去工程
(5)乾燥工程
(6)ワインディング施術工程
(7)ロッド加熱工程
(8)毛髪温度測定工程
(9)テストカール工程
(10)ロッドアウト工程
(11)パーマ第2剤塗布工程
(12)パーマ第2剤除去工程
以下、各工程を順次説明する。なお、特許請求の範囲の記載においては、(10)ロッドアウト工程、(11)パーマ第2剤塗布工程、(12)パーマ第2剤除去工程を合わせてパーマ第2剤処理工程としている。

0012

(1)前処理
まず、前処理を行う前に、カウンセリングを行い、被施術者の希望並びに髪質に応じて、パーマによる髪形を決定するスタイル設定を行う。その際、毛髪の損傷度合い、毛髪の質、毛髪の量・毛髪の流れ(直毛や縮毛)の状態を目視触診で確認する毛髪診断を行っておくことも望ましい。また、その際、毛髪の汚れが大きければ必要に応じて、シャンプーなどでパーマの被施術者の毛髪を洗浄するようにしてもよいが、汚れが激しくなければ、シャンプーを行う必要はない。

0013

この前処理工程は、下記の酸性前処理液を塗布する工程である。特に、損傷度の大きなへダメージ部分はアルカリに傾いてるため、前処理液を充分に塗布することが望ましいが、この前処理工程を行わずに実施することもできる。

0014

前処理液は、pH3前後(pH2〜4)が好ましく、レブリン酸クエン酸乳酸などの酸を主成分として、PCAピロリドンカルボン酸)、BG(1,3−ブチレングリコール)などの保湿剤を加えることによって、毛髪のキシミを防止することが望ましい。また、帯電防止剤界面活性剤を必要に応じて添加する。

0015

(2)パーマ第1剤塗布工程
パーマ第1剤塗布工程は、前処理液が塗布された(若しくは塗布されていない)毛髪であって、ロッドによるワインディングがなされていない非巻回状態の毛髪に対して、パーマ第1剤を塗布する工程である。パーマ第1剤は従来のものを用いればよく、例えばチオグリコール酸システアミン塩酸塩亜硫酸塩などの還元性物質を主成分として用いるもので、毛髪中のS−S結合を還元開鎖するものを用いることができるが、特に、システアミン系のものが、柔らかで軽くしかもしっかりしたリッジができる点で適する。
また、必要に応じて、PCA(ピロリドンカルボン酸)、BG(1,3−ブチレングリコール)などの保湿剤を加えることができ、さらに、加水分解ケラチン加水分解シルク、界面活性剤、安定剤、防腐剤などを加えても良い。
特に、パーマ第1剤としてシステアミン塩酸塩を用いた場合には、ポリクオタニウム−11などのポリマーコンディショナーを含むトリートメント剤を、塗布の直前にパーマ第1剤に加えて混合し塗布することが望ましい。

0016

(3)パーマ第1剤促進工程
パーマ第1剤促進工程は、パーマ第1剤を塗布した毛髪であって非巻回状態の毛髪に対してパーマ第1剤の促進処理を行う工程であり、間接加熱処理促進機によって毛髪から離れた位置から加熱を行いパーマ第1剤による処理を促進させることが望ましいが、塗布した毛髪全体フードで覆って体温などによって処理を促進するものであってもよい。間接加熱処理促進機としては、特許第3306047号や特公平4−644のような赤外線遠赤外線放射するヒータを備えた発熱装置を被施術者の頭部周りで移動させ、頭髪に対して加熱を行うことによって処理を促進するものや、フードやキャップ内に温風を導入して加熱を行うものなど、頭髪から離れた熱源によって頭髪を加熱するものを利用することができる。
毛髪は、非巻回状態として促進処理を行うものであり、毛髪に何らの拘束も与えない自由状態とすることが望ましいが、ロングヘアーなどの長い毛髪の場合には、完全な自由状態とすると間接加熱処理促進機によって毛髪全体を加熱することが困難となるため、髪の毛をアップにした状態で止めておくなどしてもよい。ここで非巻回状態とは、後述のワインディング施術工程に用いるロッドと同一径又はこれより小さな径による巻回を除外するものであり、それより大きな径のロッドによる巻回であってもよく、或いは、アップにした毛髪をピンにて止めた状態であってもよい。
間接加熱促進機にて促進処理を行う場合には、毛髪中のS−S結合を還元開鎖するのに必要な時間と温度で行えばよく、たとえば、特許第3306047号による促進機(株式会社大廣製作所 の促進機「わくわく」登録商標)にあっては、8〜12分程度行えばよい。

0017

(4)パーマ第1剤除去工程
パーマ第1剤除去工程は、上記のパーマ第1剤促進工程後に、パーマ第1剤を毛髪から除去する工程であり、水洗によってパーマ第1剤を毛髪から洗い流すものであり、水洗のみとすることが望ましい。また、水洗後、トリートメント剤やリスン剤を毛髪に付与して、毛髪を整えておいてもよいが、毛髪にこれらの成分が多量に残留しないことが望ましい。

0018

(5)乾燥工程
乾燥工程は、水洗を中心として行った上記のパーマ第1剤除去工程で濡れた毛髪を軽く乾かすもので、ハンドドライヤーなどを使用して、特に毛髪の根本付近を中心に乾かすものであり、若干水分を含んだいわゆるハーフドライとすることが望ましい。

0019

(6)ワインディング施術
ワインディング施術工程は、内部にヒータなどの発熱装置を備えたロッドに毛髪を巻き付けるもので、後述の方法で行うことが望ましいが、通常のパーマネント施術のように、テンションをかけ過ぎずに行うことであり、毛髪をロッドに柔らかく巻きつけることが望ましい。

0020

(7)ロッド加熱工程
ロッド加熱工程は、所定の温度と加熱時間で、ロットを発熱させ、毛髪を加熱する工程である。
温度と加熱時間はスタイル損傷レベルで決めるが、ロッド表面の温度は60〜120℃とする。加熱時間は10〜15分を最初の目安として、毛髪が完全に乾燥した状態を得るまで加熱する。ロッドの表面温度は、毛髪の損傷度によって変化させることも望ましく、健康な毛髪ほど高い温度設定とする。具体的には、健康な毛髪では100〜110℃、ダメージ毛(損傷のある毛髪)では85〜100℃、ハイダメージ毛(損傷の激しい毛髪)では70〜85℃とする。

0021

(8)毛髪温度測定工程
ロッド加熱工程は、経験的に定めた温度と時間で行えばよく、毛髪全体が乾燥状態となっているのを確認して終了すればよいが、毛髪の温度を測定してロッド加熱工程を完了することが望ましい。毛髪温度の測定は、赤外線放射温度計を用いて行うことができ、これによって頭部の各部位の毛髪を直接測定し、毛髪の温度が60℃前後となった状態でロッド加熱工程を終了することが望ましい。

0022

(9)テストカール工程
テストカール工程は、一部の毛髪についてのワインディング解除し、乾燥状態のチェックを行うもので、充分に毛髪が乾燥していない時は、解除した部分を再度ワイィンディングして、加温するか、ワインディングの状態のまま加熱せずに放置する。

0023

(10)ロッドアウト工程
ロッド加熱が完了すると、巻き付けていたロッドを外す。その際、ロッドから外した毛髪を指でカールさせ、ピンで止めることによって、毛髪を中空の巻回状態で保持しておくことが望ましい。即ち図6に示すように、毛髪Hを適当な径(直径3〜5cm程度)でカールさせて、カールした毛髪Hの内周側と外周側とをピンPの脚部P1,P2で挟持するものであり、これにより、毛髪を中空の巻回状態で保持しておくことができる。

0024

(11)パーマ第2剤塗布工程
パーマ第2剤塗布工程は、従来の臭素酸塩、過ホウ酸塩過酸化水素水などの酸化剤を主成分とするパーマ第2剤を毛髪に塗布するもので、毛髪中のS−S結合を閉鎖するものである。このパーマ第2剤の塗布は、上記のように、ピン止めなどによって、毛髪を中空の巻回状態で保持した状態で行うもので、塗布後、所定時間その状態を保持することが望ましい。このパーマ第2剤の塗布は、塗布後5分放置し、再度塗布して5分放置する5分×5分の2度付けが望ましいが、これに限るものではない。
なお、上記の他、通常のロッドアウト後、パーマ第2剤を塗布し、塗布完了後に毛髪を指でカールさせ、ピンで止めることによって、毛髪を中空の巻回状態で保持しておくようにしてもよい。

0025

(12)パーマ第2剤除去工程
シャンプー又は水洗によって、パーマ第2剤を除去し、必要に応じてリンス剤、トリートメント剤を塗布してトリートメントを行う。また塗布後は、充分に流して、必要に応じてヘアパックを行う。さらに、必要に応じて、ブラッシングなどで、カールを整える。

0026

上述の(1)前処理工程〜(12)パーマ第2剤除去工程の各工程を10人の被施術者に対して行った。
(1)前処理工程に用いた前処理液は、水、レブリン酸、ピロリドンカルボン酸、ラウルトリモニウムクロリド、イソプロパノール香料着色料を配合したもので、pH3であった。
(2)パーマ第1剤塗布工程に用いたパーマ第1剤は、水、1,3−ブチレングリコール、尿素、システアミン塩酸塩、加水分解ケラチン、加水分解シルク、ラウレス−4酢酸ナトリウムヒドロキシエチルセルロースエタノールアミンペンテト酸ナトリウムラウリル硫酸ナトリウムメチルパラベン、香料を配合したものである。また、パーマ第1剤3重量部に対して、コンディショニング剤1重量部を塗布の直前に混合して、毛髪に塗布した。このコンディショニング剤は、水、加水分解コラーゲン、PEG−15ココポリアミン、1,3−ブチレングリコール、ポリクオタニウム−10、ポリクオタニウム−11、イソプロパノール、メチルパラベン、塩化ナトリウムを配合したものである。

0027

(3)パーマ第1剤促進工程
促進機(株式会社大廣製作所 の促進機「わくわく」登録商標)を用いて約10分行った。
(4)パーマ第1剤除去工程
水洗のみとし、水洗後、トリートメント剤にてトリートメントを行った。
(7)ロッド加熱工程
ロッド加熱工程は、被施術者の髪質に応じた前述の温度で、約8〜10分間加熱し、頭部の各部位の毛髪の温度が60℃となった状態でロッド加熱工程を終了した。
(11)パーマ第2剤塗布工程
パーマ第2剤塗布工程に用いたパーマ第2剤は、水、臭素酸ナトリウムホホバ油、加水分解ケラチン、ミネラルオイル、セトリモニウムクロリド、イソプロパノール、オレス−30、オレス−7、オレス−50、オレス−20、オレス−15、オレイルアルコールラウリルトリモニウムクロリド、ソルビン酸水酸化ナトリウムリン酸、香料を配合したものであり、塗布後5分放置し再度塗布して5分放置する5分×5分の2度付けとした。

0028

上記の10人の被施術者に対して行ったところ、いずれも図7に示すようなくるっと回ったリッチ感のあるカールを形成することができたものであり、そのカールの観察結果を下記に示す。また上記の10人の被施術者に対して、パーマネント完了時と、パーマネント完了から2週間経過時について、聞き取り調査内容と結果を下記に示す。なお、パーマネント完了から2週間経過時のカールの再現性については、シャンプー後手指でカールを行ってハンドドライヤーで乾燥させた状態での再現性について質問したものである。髪質については、ブラシ通りの良好感及び手で触った際のパサツキ感などを総合的に判断してもらった。

0029

カールの観察結果
(a)当たりすぎ(図8(A))…0人。
(b)カール不足(図8(B))…0人。
(c)適正カール図8(C))…10人。

0030

パーマネント完了時のカールの良好性についての聞き取り調査内容と結果
(a)従来の間接加熱促進機を用いたパーマよりも綺麗なカールが出来る。
(b)従来の間接加熱促進機を用いたパーマと変わらない。
(c)従来の間接加熱促進機を用いたパーマの方が綺麗なカールが出来る。
(a)…10人。
(b)…0人。
(c)…0人。

0031

パーマネント完了から2週間経過時のカールの再現性についての聞き取り調査内容と結果
(a)従来の間接加熱促進機を用いたパーマよりも綺麗なカールが再現出来る。
(b)従来の間接加熱促進機を用いたパーマと変わらない。
(c)従来の間接加熱促進機を用いたパーマの方が綺麗なカールが再現出来る。
(a)…9人。
(b)…1人。
(c)…0人。

0032

パーマネント完了時と、パーマネント完了から2週間経過時との、髪質についての聞き取り調査内容と結果
(a)従来の間接加熱促進機を用いたパーマよりも髪質が傷まない。
(b)従来の間接加熱促進機を用いたパーマと変わらない。
(c)従来の間接加熱促進機を用いたパーマの方が髪質が傷まない。
パーマネント完了時の髪質
(a)…9人。
(b)…1人。
(c)…0人。
パーマネント完了から2週間経過時の髪質
(a)…8人。
(b)…2人。
(c)…0人。

0033

以上、カールの良好性、再現性及び髪質について、本願実施例が良好な結果を示すことが確認された。

0034

次に、ワインディングに用いる器具の説明を行う。
図1に示すように、このパーマネントウエーブ処理工程に用いる装置は、複数のロッド1と、各ロッドに接続可能なコード6と、電源供給手段である装置本体8とを備え、装置本体8には、コード6のプラグに接続可能なソケット7が設けられ、コード6によって、各ロッド1と装置本体8とが接続される。このロッド1は、内部に発熱装置が設けられた電熱ロッド1であり、装置本体8には、上記の発熱装置の発熱温度並びに発熱時間を制御する制御装置が備えられているものである。

0035

このロッド6は、図2図5に示すパーマネント用断熱材2と共に用いることが望ましい。図2は、本願発明の実施の形態の一例に係るパーマネント用断熱材の斜視図であり、図3は、本例におけるパーマネント用断熱材と電熱ロッドとクリップとを組みあわせた状態を示す斜視図であり、図4は本例におけるクリップの斜視図、図5は本例のパーマネント用断熱材を利用してパーマを施す状態を示す斜視図である。

0036

このパーマネント用断熱材2は、柔軟性及び断熱性を有する素材からなるロッド巻回部21とクリップ着脱部22とを備え、ロッド巻回部21は、毛髪Hを巻いた状態の電熱ロッド1の外周面11の少なくとも一部を覆うように取り付られる部分であり、クリップ着脱部22は、電熱ロッド1の外周面11に対して取り付け可能であるクリップ3における挟持部31の少なくとも一部に対して着脱可能な部分としたものである。断熱材2のクリップ着脱部22が、クリップ3における挟持部31の少なくとも一部に対して着脱可能な部分であることより、クリップ3と断熱材2とを一体とでき、電熱ロッド1からクリップ3を取り外した場合などにおいても、断熱材2を床などに落としてしまうことがなく、取り扱いが容易である。

0037

クリップ着脱部22は、ロッド巻回部21の少なくとも一方側の連続する位置に設けられたものであり、かつ、クリップ3の挟持部31の先端31aが配位される部分とすることが、取付容易性の観点から望ましい。また、ロッド巻回部21に対して連続する位置に間隔保持部23を備えるものであり、電熱ロッド1を毛髪Hに巻きつけた際に、この間隔保持部23を被施術者Pの頭皮Sに当接させることにより、電熱ロッド1を頭皮Sから離して保持できるものとし、電熱ロッド1から発生する熱が頭皮Sへ過多伝導されることを防止する。
上記の連続する位置とは、クリップ着脱部22がロッド巻回部21に対して一体に形成されることなどによる隣接した位置関係と、上記両者間において、他の要素を介在させた位置関係とのどちらも含む。

0038

さらに、ロッド巻回部21の一部において、表面側あるいは裏面側の少なくとも一方側に突出したスペーサ部24を設け、このスペーサ部24が備えられた部分のロッド巻回部21にクリップ3の挟持部31を取り付けることにより、ロッド巻回部21に対する、クリップ3の挟持部31の内面31bの全面が密着することを緩和するようにすることも望ましい。このスペーサ部24の形成により、ロッド巻回部21に対する、クリップ3の挟持部31の内面31bの全面が密着することを緩和でき、ロッド巻回部21を透過する電熱ロッド1の熱によるクリップ3の過熱を防止できる。

0039

この電熱ロッド1の取付構造は、電熱ロッド1と断熱材2とクリップ3とが組み合わされたものであって、電熱ロッド1は円筒状のもので、内部に、電源接続時に熱が発生する発熱部材を備え、外周面11に被施術者Pの毛髪Hを巻き付け可能なものであり、断熱材2は、毛髪Hを巻き付けた状態にある電熱ロッド1の、外周面11の少なくとも一部を覆うようにして取り付けられるもので、柔軟性及び断熱性を有する素材からなるマット状のものであり、クリップ3は、電熱ロッド1に取り付け可能なものであって、その少なくとも一部が断熱材2に対して着脱可能となっており、クリップ3を電熱ロッド1から取り外した際においても、クリップ3に断熱材2が付着した状態を維持するものであり、断熱材2が付着した状態のクリップ3の挟持部31を、電熱ロッド1の外周面11を挟むようにして取り付けることにより、電熱ロッド1の外周面11と、クリップ3の挟持部31の内面31bとの間に断熱材2が配位されたものであることを特徴とする。

0040

また、電熱ロッド1の取付方法としては、円筒状の電熱ロッド1と、柔軟性及び断熱性を有する素材からなるマット状の断熱材2と、電熱ロッド1の外周面11に取り付け可能なクリップ3とを用いるものであり、電熱ロッド1の外周面11に、被施術者Pの毛髪Hを巻き付け、断熱材2には、ロッド1の外周面11の少なくとも一部を覆うように取り付られる部分であるロッド巻回部21と、ロッド巻回部21に対して連続する部分である間隔保持部23とを備えるものであり、断熱材2のロッド巻回部21をクリップ3に対して、クリップ3の挟持部31の内面31bに沿うように、少なくとも一部が脱落しないようにして取り付け、毛髪Hを巻きつけた状態の電熱ロッド1の外周面11に対し、ロッド巻回部21をクリップ3と共に取り付けると共に、電熱ロッド1と被施術者Pの頭皮Sとの間に間隔保持部23を配位することにより、電熱ロッド1を頭皮Sから間隔を持って配位可能とする。

0041

より詳細に説明すると、電熱ロッド1は円筒状のものであり、外周面11に被施術者Pの毛髪Hを巻き付けることができる。また、電熱ロッド1の端面には、電源が供給することのできるソケット(図示しない)が設けられており、電熱ロッド1の内部には電源接続時に発熱する電気ヒータなどの発熱部材が設けられている。よって、パーマ時にソケットを通じて電源を接続させることにより熱を発生させることができ、この熱が電熱ロッド1の外周面11に伝達され、外周面11に巻き付けられた毛髪Hに作用してウェーブさせることができる。
また、電熱ロッド1の両端の枠部分12には、切欠部12aが形成されており、この切欠部12aには、図5に示すように、毛髪Hを電熱ロッド1に巻いた状態で固定するためのリング状のゴム5が掛けられる。

0042

次に、本例のパーマネント用断熱材2(以下、断熱材2と記す)は、図2に示すように、電熱ロッド1に巻き付けられるロッド巻回部21と、ロッド巻回部21の一端側に形成されたクリップ着脱部22と、同他端側に形成された間隔保持部23から構成されている。
このような構造を持つ断熱材2において、上記のロッド巻回部21は、電熱ロッド1に対して円滑に巻き付けることのできる材質で構成された矩形のマット状のものである。望ましくは、繊維質又は紙質によって構成されることにより、電熱ロッド1の外周面11に容易に巻き付けられる程度の適切な柔軟性を有するものとする。

0043

上記に加え、このロッド巻回部21は、電熱ロッド1から発生する熱を有効に遮断できる程度の断熱性を有する材質で構成される。詳しくは、ロッド巻回部21の一方側の面を電熱ロッド1の外周面11に当接させた際において、電熱ロッド1から発生する熱を反射させるか、あるいは吸収させることにより、ロッド巻回部21の他方側の面まで極力伝達させない程度の断熱性を有するものであり、繊維質やスポンジ質のもの、また織地編地、不織布のものが例示できる。また、一層構造多層構造いずれの構造も採用し得る。
また、このロッド巻回部21は、毛髪Hの水分を容易に蒸発させることができるように、水分吸収性若しくは水分透過性を有するものとすることがより望ましい。
このロッド巻回部21の寸法は、電熱ロッド1及び後述するクリップ3の挟持部31の寸法と一致するか、やや大きいものとする。特に、端部に間隔保持部23の形成される長手方向の寸法については、図3に示すように、電熱ロッド1にロッド巻回部21とクリップ3を取り付けた状態において、間隔保持部23がクリップ3と重ならずに、クリップ3の外側に配位できる程度の寸法とすることが望ましい。また、本例においては、このロッド巻回部21を矩形のものとしているが、その形状は適宜変更できる。

0044

クリップ着脱部22は、上記のロッド巻回部21に付着されて一体化された部分である。本例においては、ロッド巻回部21の一方側の端部を表面側あるいは裏面側に折り返して形成した部分であり、ロッド巻回部21とクリップ着脱部22とにより、挿入口22bを有するポケット状の空間部22aが形成されている。この空間部22aには、クリップ3の挟持部31の先端31aが差し込まれて配位され、これにより、断熱材2とクリップ3とが容易に脱落しないようになっている。
このクリップ着脱部22によって形成される空間部22aは、図2(A)に示すように、図示手前及び奥側の両側端開放した形態であっても良いし、この両側端を閉鎖し、挿入口22bのみを開放した形態であっても良い。また、図2(A)に示される手前側の折り返し部分を開放し、図2(B)に示すようにクリップ着脱部22をベルト状とし、そのベルト状のクリップ着脱部22の両端部分22cのみをロッド巻回部21の側端に対して取り付けたものとしても良い。
また、本例においてはロッド巻回部21の一方側の端部にのみクリップ着脱部22を設けたものとしているが、他方側の端部にも設け、クリップ3の挟持部31の両先端共にクリップ着脱部22に取り付けるものとしても良い。
上記のクリップ着脱部22を形成するための方法としては、返し縫いなどの縫製や、接着剤熱溶着などによる接着等が可能であるが、具体的な方法は自由であり、適宜変更して実施することができる。また、このクリップ着脱部22の材質については、ロッド巻回部21と同一のものとしても良いし、異なる材質のものとしても良い。

0045

また、クリップ着脱部22は、本例のように、ロッド巻回部21の一方側の端部に形成したものに限られず、ベルクロ(Velcro)の登録商標で知られている面状ファスナなどを用いることにより、ロッド巻回部21の、クリップ3の挟持部31の内面31bに接する側の面をクリップ着脱部22とし、このように形成したクリップ着脱部22に対して、クリップ3の挟持部31を取り付け可能としたものであっても良い。このように、本願発明におけるクリップ着脱部22は、クリップ3の挟持部31の少なくとも一部に対して着脱可能な部分であれば良く、その形態は種々に変更して実施が可能である。

0046

ここで、本願発明において断熱材2と組み合わせて用いるクリップ3について述べる。本例におけるクリップ3は図4に示すようなものであり、挟持部31と取手部32とを有する。挟持部31は、内面31bが電熱ロッド1の外周面11とほぼ一致する曲率を有するものであり、取手部32は、挟持部31の基端側に一体に形成されたものである。そして、挟持部31と取手部32とを有する第1片3aと、第1片3aとほぼ同一の形態を有する第2片3bとを一組とし、第1片3aと第2片3bとの間がばねを介在させたヒンジ(図示しない)で連結されている。これにより、取手部32をつまむことによって挟持部31を広げ、電熱ロッド1の外周面11にクリップ3を取り付けることができる。
なお、本例においては、挟持部31の先端31aに切欠31cが形成されて状になっており、かつ、第1片3aにおける切欠31cと第2片3bにおける切欠31cとが交互に形成されているため、電熱ロッド1に取り付けを行なわない際においては、第1片3aと第2片3bの挟持部31の各先端31aを、図4に示すように噛み合わせることができるため、コンパクトにできる。
そして本例においては、上記のように、第1片3aあるいは第2片3bにおける挟持部31の先端31aが、断熱材2のクリップ着脱部22における空間部22aに配位されることにより、断熱材2が脱落しないようにクリップ3に取り付けられる。

0047

断熱材2における間隔保持部23も、上記のクリップ着脱部22と同様、ロッド巻回部21に付着されて一体化された部分である。本例においては、ロッド巻回部21において、クリップ着脱部22の設けられた側とは逆側の端部に、図2(A)に示すように、ロッド巻回部21と同一の素材を継ぎ足すように取り付け、中空の筒状に形成したものである。本例では、このようにして間隔保持部23に形成された空間部23aに、図3に示すように、小径のロッド4を配位させて使用する。
この間隔保持部23については、上記のクリップ着脱部22と同様に、ロッド巻回部21の端部を表面側あるいは裏面側に折り返し、中空の筒状に形成しても良い。また、空間部23aに間隔保持部23の素材を巻き込むことにより、中実に形成しても良い。
上記の間隔保持部23を形成するための方法としては、上記のクリップ着脱部22と同様、返し縫いなどの縫製や、接着剤や熱溶着などによる接着等が可能であるが、具体的な方法は自由であり、適宜変更して実施することができる。また、この間隔保持部23の材質については、ロッド巻回部21と同一のものとしても良いし、異なる材質のものとしても良い。

0048

この間隔保持部23は、図5に示すように、毛髪Hを巻いた電熱ロッド1に断熱材2を取り付けた際において、電熱ロッド1と頭皮Sとの間に挟まれるように配位される。これにより、間隔保持部23を設けない場合に比べて、電熱ロッド1を頭皮Sから離して保持できるため、過多の熱から頭皮Sを守りながら、円滑にパーマを施すことができる。

0049

スペーサ部24は、クリップ3の挟持部31の内面31bが当接する部分に対応させて、ロッド巻回部21の表面側あるいは裏面側の一部に設けた突出した部分である。本例では、図3に示すように、クリップ3の挟持部31の先端31aが当接する部分の表面に貼り付けられたパッド状のものである。本例においては、クリップ3の第1片3aと第2片3bの両先端31aに共に当接する部分に設けたものであるが、第1片3aか第2片3bの一方側のみに当接するように設けても良い。
このスペーサ部24の形成により、クリップ3の挟持部31の内面31bが均等にロッド巻回部21に密着するのではなく、スペーサ部24において重点的に密着する。これにより、ロッド巻回部21におけるスペーサ部24以外の部分では、挟持部31の内面31bの全面が密着することを緩和でき、僅かであるが隙間を設けることができるため、ロッド巻回部21を透過する電熱ロッド1の熱をこの隙間で放散できる。よって、クリップ3の挟持部31の内面31bが均等にロッド巻回部21に密着した場合に比べ、ロッド巻回部21を透過する電熱ロッド1の熱によるクリップ3の過熱を防止できる。

0050

ここで、上記に説明した断熱材2を利用しパーマを施す方法を説明する。この方法は、電熱ロッド1に対して毛髪Hを巻き付ける工程と、毛髪Hが巻き付けられた電熱ロッド1の外周面に断熱材2を配位させる工程と、電熱ロッド1を発熱させる工程とを含むものである。
まず、被施術者Pの毛髪Hを一定量だけ整え、整えられたこの毛髪Hに所定量のパーマ液(1剤)を塗布する。そして、毛髪Hを電熱ロッド1に必要な分量巻き付け、電熱ロッド1の両側端部に位置する切欠部12aの両側へゴムバンド5を引掛け、毛髪Hを電熱ロッド1へ固定する。

0051

ここで、断熱材2のクリップ着脱部22によって形成された空間部22aには、クリップ3の挟持部31の先端31aを配位させておき、あらかじめクリップ3と断熱材2とを一体としておく。また、断熱材2の間隔保持部23における空間部23aには、小型のロッド4を挿入し、間隔保持部23を膨らませておく。
そして、このように毛髪Hを巻き付けた状態の電熱ロッド1に、断熱材2のロッド巻回部21を覆うようにして取り付ける。クリップ3と断熱材2とは既に一体となっているため、クリップ3の取手部32をつまみ、挟持部31の先端31aを広げて挟むようにすることにより、挟持部31の内周面31bと毛髪Hを巻いた電熱ロッド1の外周面11との間にロッド巻回部21を配位することができる。このようにして電熱ロッド1に断熱材2を取り付けた状態を図示したものが図5である。この際、間隔保持部23はロッド巻回部21に取り付けたクリップ3よりも外側に配位される。
ここで、図5に示すように、断熱材2のクリップ着脱部22は、頭皮Sと電熱ロッド1との間に配位され、そして、間隔保持部23は、電熱ロッド1の下方であって頭皮Sとの間に挟まれるように配位される。

0052

その後、電熱ロッド1のソケットに電源を接続して通電することにより、電熱ロッド1から熱が発生する。この熱が電熱ロッド1に巻かれた毛髪Hに伝達されることにより、毛髪Hの水分を蒸発させると共に、毛髪Hにウェーブが形成される。
その後、電熱ロッド1からクリップ3と断熱材2を取り外し、電熱ロッド1に巻かれた状態にある毛髪Hに中和液(2剤)を塗布して、毛髪Hに形成されたウェーブを定着させる。
ここで、電熱ロッド1からクリップ3を取り外す場合にも、クリップ3と断熱材2とが一体となっているため、断熱材2を床などに落としてしまうことがなく、取り扱いやすい。

0053

上記のように断熱材2の間隔保持部23が、頭皮Sと電熱ロッド1との間に配位されているため、通電中の電熱ロッド1で発生する熱が頭皮Sに到達するまでに一部放散されることにより、頭皮Sに対して過多に熱が伝達されることを防止する。よって、上記のような断熱材2を使用することにより、過多の熱から頭皮Sを守りながら、円滑にパーマを施すことができる。
なお、本例においては、図5に示すように、クリップ着脱部22も頭皮Sと電熱ロッド1との間に配位されるため、このクリップ着脱部22においても副次的に、過多の熱から頭皮Sを守る効果をなす。

図面の簡単な説明

0054

本願発明の実施の形態に係るパーマネントウエーブのシステムに用いるパーマネント装置の全体図である。
(A)は本願発明の実施の形態に係るパーマネント用断熱材の斜視図であり、(B)は同パーマネント用断熱材において、クリップ着脱部の形態を変更したものを示す要部の斜視図である。
本例におけるパーマネント用断熱材と電熱ロッドとクリップとを組みあわせた状態を示す斜視図である。
本例におけるクリップの斜視図である。
本例のパーマネント用断熱材を利用してパーマを施す状態を示す斜視図である。
本例のパーマネント方法のロッドアウト工程の説明図である。
本願の実施例のパーマネント方法で得たヘアスタイルの斜視図である。
(A)(B)(C)は、パーマネント施術後のカールの状態を示す模式図である。

符号の説明

0055

1電熱ロッド
11外周面
2パーマネント用断熱材
21ロッド巻回部
22クリップ着脱部
23間隔保持部
24スペーサ部
3 クリップ
31 挟持部
H毛髪
P被施術者
S 頭皮

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