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技術 横置きV型エンジンの排気浄化装置

出願人 トヨタ自動車株式会社
発明者 杉山敏久
出願日 2005年2月17日 (13年10ヶ月経過) 出願番号 2005-040915
公開日 2006年8月31日 (12年3ヶ月経過) 公開番号 2006-226187
状態 特許登録済
技術分野 排気消音装置 排気還流装置 排気の後処理 触媒による排ガス処理 ガス中の分散粒子の濾過
主要キーワード 接続部分近傍 各気筒列 周囲雰囲気 SOx 主吸気通路 主排気通路 二重管構造 断熱構造
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2006年8月31日)のものです。
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図面 (4)

課題

横置V型エンジン排気浄化装置において、排気通路に設けられた排気浄化手段に還元剤をより好適に供給することが可能な技術を提供すること

解決手段

横置きV型エンジン1において、後方に向かって延設されている前方側排気通路11aと後方側排気通路11bとが、後方側バンク5b近傍もしくはそれより後方で互いに接続されており、さらに、この接続部より下流側の排気通路11cに排気浄化手段14が設けられている。このような場合に、排気浄化手段14に還元剤を供給する還元剤添加弁18を、前方側バンク5aの排気マニホールド9a、または、前方側バンク5aに属する気筒4の排気ポート7に設置する。

概要

背景

特許文献1には、多気筒内燃機関排気浄化装置に関する技術が開示されている。この排気浄化装置では、各気筒列排気通路開閉弁が設けられており且つ各気筒列における開閉弁の上流側同士が連通路によって連通されている。さらに、一方の気筒列の排気通路における開閉弁より下流側に第一の触媒が設けられており、一方の気筒列の排気通路における該第一の触媒より下流側の部分と、他方の気筒列の排気通路における開閉弁より下流側の部分とが合流している。そして、この合流部より下流側の排気通路に第二の触媒が設けられている。

また、特許文献2には、内燃機関の排気通路に設けられたNOx触媒を有する排気浄化装置に関する技術が開示されている。この排気浄化装置では、内燃機関のシリンダヘッドに、排気通路に向けて還元剤噴射する還元剤噴射手段が設けられており、さらに、NOx触媒より上流側の排気通路に排気中の還元剤を撹拌する撹拌器が設けられている。
特開平8−121153号公報
特開2001−65333号公報
特開平5−87002号公報
特開平6−212966号公報
特開2001−280125号公報

概要

横置V型エンジンの排気浄化装置において、排気通路に設けられた排気浄化手段に還元剤をより好適に供給することが可能な技術を提供すること 横置きV型エンジン1において、後方に向かって延設されている前方側排気通路11aと後方側排気通路11bとが、後方側バンク5b近傍もしくはそれより後方で互いに接続されており、さらに、この接続部より下流側の排気通路11cに排気浄化手段14が設けられている。このような場合に、排気浄化手段14に還元剤を供給する還元剤添加弁18を、前方側バンク5aの排気マニホールド9a、または、前方側バンク5aに属する気筒4の排気ポート7に設置する。

目的

本発明は、横置きV型エンジンの排気浄化装置において、排気通路に設けられた排気浄化手段に還元剤をより好適に供給することが可能な技術を提供することを課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

前方側バンク排気マニホールドに一端が接続され後方に向かって延設されている前方側排気通路の他端と、後方側バンクの排気マニホールドに一端が接続されている後方側排気通路の他端とが、前記後方側バンク近傍もしくはそれより後方で互いに接続されており、さらに、これらの接続部に、他端から排気を放出する主排気通路の一端が接続されている横置V型エンジン排気浄化装置であって、吸蔵還元型NOx触媒を含んで構成されているか、または、パティキュレートフィルタと、該パティキュレートフィルタより上流側に配置されているかもしくは該パティキュレートフィルタに担持されている酸化機能を有する触媒とを含んで構成されている排気浄化手段と、排気中に還元剤を添加する還元剤添加弁と、を備え、前記排気浄化手段が前記主排気通路に設けられており、前記還元剤添加弁が、前記前方側バンクの排気マニホールド、または、前記前方側バンクに属する気筒排気ポートに設けられていることを特徴とする横置きV型エンジンの排気浄化装置。

請求項2

前記前方側バンクに複数の気筒が設けられており、前記還元剤添加弁が、前記前方側バンクに属する気筒のうち、前記排気マニホールドにおける前記前方側排気通路の他端との接続部分に近接した気筒の排気ポートに設けられていることを特徴とする請求項1記載の横置きV型エンジンの排気浄化装置。

請求項3

前記前方側排気通路の少なくとも一部を断熱する断熱手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2記載の横置きV型エンジンの排気浄化装置。

請求項4

EGR通路を介して排気の一部を吸気系に導入させるEGR装置をさらに備え、前記後方側バンクの排気マニホールドに前記EGR通路が接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の横置きV型エンジンの排気浄化装置。

請求項5

前記後方側バンクの排気マニホールドにおける一側方部分に前記後方側排気通路の一端部が接続されており、前記後方側バンクの排気マニホールドにおける他側方部分に前記EGR通路が接続されていることを特徴とする請求項4記載の横置きV型エンジンの排気浄化装置。

技術分野

0001

本発明は、車両に対して横向きに配置された横置V型エンジン排気浄化装置に関する。

背景技術

0002

特許文献1には、多気筒内燃機関の排気浄化装置に関する技術が開示されている。この排気浄化装置では、各気筒列排気通路開閉弁が設けられており且つ各気筒列における開閉弁の上流側同士が連通路によって連通されている。さらに、一方の気筒列の排気通路における開閉弁より下流側に第一の触媒が設けられており、一方の気筒列の排気通路における該第一の触媒より下流側の部分と、他方の気筒列の排気通路における開閉弁より下流側の部分とが合流している。そして、この合流部より下流側の排気通路に第二の触媒が設けられている。

0003

また、特許文献2には、内燃機関の排気通路に設けられたNOx触媒を有する排気浄化装置に関する技術が開示されている。この排気浄化装置では、内燃機関のシリンダヘッドに、排気通路に向けて還元剤噴射する還元剤噴射手段が設けられており、さらに、NOx触媒より上流側の排気通路に排気中の還元剤を撹拌する撹拌器が設けられている。
特開平8−121153号公報
特開2001−65333号公報
特開平5−87002号公報
特開平6−212966号公報
特開2001−280125号公報

発明が解決しようとする課題

0004

内燃機関の排気浄化装置においては、排気通路に設ける排気浄化手段として、排気中のNOxを浄化する吸蔵還元型NOx触媒(以下、単にNOx触媒と称する)や、排気中の粒子状物質(以下、PMと称する)を捕集するパティキュレートフィルタ(以下、単にフィルタと称する)等が用いられている。

0005

排気浄化手段としてNOx触媒を用いた場合、該NOx触媒に吸蔵されたNOxやSOx還元するために該NOx触媒に還元剤を供給する必要がある。また、排気浄化手段として、酸化機能を有する触媒とフィルタとを組み合わせて用いる場合、酸化機能を有する触媒が、フィルタより上流側に配置されるかもしくはフィルタに担持される。そして、このような場合においても、フィルタに捕集されたPMを酸化・除去するために酸化機能を有する触媒に還元剤を供給する必要がある。

0006

上記のような排気浄化手段に還元剤を供給する方法としては、該排気浄化手段より上流側の排気系に還元剤添加弁から還元剤を添加する方法がある。このような方法においては、還元剤添加弁から添加された還元剤を排気中において霧化および拡散させることが重要である。

0007

また、車両に対して横置きに設置された横置きV型エンジンが内燃機関として用いられた場合、前方側バンク排気マニホールドに接続された前方側排気通路が後方に向かって延設される。そして、この前方側排気通路と、後方側バンクの排気マニホールドに接続された後方側排気通路とが、該後方側バンク近傍もしくはそれより後方で互いに接続される。

0008

このような、横置きV型エンジンの排気浄化装置では、上記のような排気浄化手段が、前方側排気通路と後方側排気通路との接続部より下流側の排気通路に設けられる場合がある。

0009

本発明は、横置きV型エンジンの排気浄化装置において、排気通路に設けられた排気浄化手段に還元剤をより好適に供給することが可能な技術を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0010

本発明では、横置きV型エンジンにおいて、後方に向かって延設されている前方側排気通路と後方側排気通路とが、後方側バンク近傍もしくはそれより後方で互いに接続されており、さらに、これらの接続部より下流側の排気通路に排気浄化手段が設けられている。このような場合に、排気浄化手段に還元剤を供給する還元剤添加弁を、前方側バンクの排気マニホールド、または、前方側バンクに属する気筒排気ポートに設置する。

0011

より詳しくは、本発明に係る横置きV型エンジンの排気浄化装置は、
前方側バンクの排気マニホールドに一端が接続され後方に向かって延設されている前方側排気通路の他端と、後方側バンクの排気マニホールドに一端が接続されている後方側排気通路の他端とが、前記後方側バンク近傍もしくはそれより後方で互いに接続されており、さらに、これらの接続部に、他端から排気を放出する主排気通路の一端が接続されている横置きV型エンジンの排気浄化装置であって、
吸蔵還元型NOx触媒を含んで構成されているか、または、パティキュレートフィルタと、該パティキュレートフィルタより上流側に配置されているかもしくは該パティキュレートフィルタに担持されている酸化機能を有する触媒とを含んで構成されている排気浄化手段と、
排気中に還元剤を添加する還元剤添加弁と、を備え、
前記排気浄化手段が前記主排気通路に設けられており、
前記還元剤添加弁が、前記前方側バンクの排気マニホールド、または、前記前方側バンクに属する気筒の排気ポートに設けられている。

0012

本発明では、前方側排気通路が後方に向かって延設されている。つまり、前方側排気通路は後方側バンクの方向に向かって延びている。そして、前方側排気通路の他端と後方側排気通路の他端とが、後方側バンク近傍もしくはそれより後方で互いに接続されている。そのため、前方側排気通路は後方側排気通路よりも長くなっている。

0013

さらに、排気浄化手段は、前方側排気通路と後方側排気通路との接続部より下流側となる主排気通路に設けられている。従って、前方側バンクの排気マニホールド(以下、前方側排気マニホールドと称する)から排気浄化手段までの距離は、後方側バンクの排気マニホールド(以下、後方側排気マニホールドと称する)から排気浄化手段までの距離よりも必然的に長くなる。

0014

そこで、本発明では、還元剤添加弁を、前方側排気マニホールド、または、前方側バンクに属する気筒の排気ポートに設置する。これにより、還元剤添加弁から排気浄化手段までの距離を可及的に長くすることが出来る。その結果、還元剤添加弁から添加された還元剤が、排気浄化手段に到達するまでの間において排気中により拡散されることになる。また、還元剤添加弁から排気浄化手段までの距離がより長くなることで、還元剤が添加されてから該還元剤が排気浄化手段に到達するまでの時間もより長くなる。そのため、還元剤の霧化がより促進されることになる。

0015

つまり、本発明によれば、横置きV型エンジンの排気浄化装置において、排気通路に設
けられた排気浄化手段に還元剤をより好適に供給すること出来る。

0016

本発明において、前方側バンクに複数の気筒が設けられおり、且つ、前方側バンクに属する気筒の排気ポートに還元剤添加弁を設ける場合、排気マニホールドにおける前方側排気通路の他端との接続部分に近接した気筒の排気ポートに還元剤添加弁を設けても良い。

0017

このような気筒の排気ポートに還元剤添加弁を設けることで、他の気筒の排気ポートに還元剤添加弁を設けた場合に比べて、該還元剤添加弁から添加された還元剤が前方側排気通路に導入され易くなる。そのため、還元剤添加弁が設けられていない他の気筒へ還元剤が流入するのを抑制することが出来る。

0018

本発明においては、前方側排気通路の少なくとも一部を断熱する断熱手段をさらに備えても良い。

0019

このような構成によれば、前方側排気通路内を流れる排気の温度低下を抑制することが出来る。そのため、前方側排気通路内における還元剤の霧化をより促進することが出来る。また、排気浄化手段の温度を上昇させる際に、より早期に上昇させることも可能となる。

0020

本発明において、EGR通路を介して排気の一部を吸気系に導入させるEGR装置をさらに備えた場合、後方側排気マニホールドにEGR通路を接続しても良い。

0021

本発明においては、還元剤は、前方側排気マニホールド、または、前方側バンクに属する気筒の排気ポートに添加される。そのため、還元剤が添加されない後方側排気マニホールドにEGR通路を接続することによって、EGRガスへの還元剤の混入を抑制することが出来る。

0022

本発明において、EGR装置をさらに備えた場合、後方側排気通路の一端部を、後方側排気マニホールドにおける一側方部分に接続すると共に、EGR通路を後方側排気マニホールドにおける他側方部分に接続しても良い。

0023

このような構成によれば、後方側排気マニホールドにおけるEGR通路の接続位置を、後方側排気通路との接続位置から可及的に離れた位置とすることが出来る。その結果、還元剤が後方側排気通路を介して後方側排気マニホールドに流入した場合であっても、EGRガスへの還元剤の混入を抑制することが出来る。

発明の効果

0024

本発明によれば、横置きV型エンジンの排気浄化装置において、排気通路に設けられた排気浄化手段に還元剤をより好適に供給することが出来る。

発明を実施するための最良の形態

0025

以下、本発明に係る横置きV型エンジンの排気浄化装置の具体的な実施の形態について図面に基づいて説明する。

0026

図1は、本発明に係る内燃機関とその吸排気系概略構成を示す図である。内燃機関1は、車両2のエンジンルーム3内に車両2に対して横置きに設置された横置きV型気筒ディーゼルエンジンである。ここでは、内燃機関1において、車両2の前方側のバンク5aを前方側バンク5aとし、車両2の後方側のバンク5bを後方側バンク5bとする。前方側バンク5aおよび後方側バンク5bにはそれぞれ3つの気筒4が設けられている。尚
図1においては、その上方を車両2の前方方向とする。

0027

内燃機関1における前方側バンク5aの前側には、前方側排気マニホールド9aが接続されており、該前方側バンク5aの後側には、前方側吸気マニホールド8aが接続されている。また、内燃機関1における後方側バンク5bの前側には、後方側吸気マニホールド8bが接続されており、該後方側バンク5bの後側には、後方側排気マニホールド9bが接続されている。つまり、前方側バンク5aおよび後方側バンク5bによって形成されるV字の内側に前方側および後方側吸気マニホールド8a、8bが配置され、そのV字の外側に前方側および後方側排気マニホールド9a、9bが配置されている。

0028

前方側吸気マニホールド8aには前方側バンク5aに属する各気筒4の吸気ポート6が接続されており、前方側排気マニホールド9aには前方側バンク5aに属する各気筒4の排気ポート7が接続されている。また、後方側吸気マニホールド8bには後方側バンク5bに属する各気筒4の吸気ポート6が接続されており、後方側排気マニホールド9bには後方側バンク5bに属する各気筒4の排気ポート7が接続されている。

0029

前方側吸気マニホールド8aの右側端部には、前方側吸気通路10aの一端が接続されている。また、後方側吸気マニホールド8bの右側端部には、後方側吸気通路10bの一端が接続されている。

0030

前方側吸気通路10の他端と後方側吸気通路10bの他端とが、内燃機関1の右側側方で互いに接続されている。さらに、これらの接続部に、他端から吸気が吸入される主吸気通路10cの一端が接続されている。

0031

また、前方側排気マニホールド9aの左側端部には、前方側排気通路11aの一端が接続されている。この前方側排気通路11aは後方に向かって延設されている。つまり、前方側排気通路11aは後方側バンク5bの方向に向かって延びている。

0032

また、前方側排気通路11aの一部は、外管19に囲われた二重管構造となっている。図2は、前方側排気通路11aにおける二重管構造となっている部分の断面を示す図である。外管19は、その内壁面と前方側排気通路11aの外壁面との間に空間を空けて設けられている。そのため、前方側排気通路11aの外壁面と外管19の内壁面との間に空気層20(図2斜線部分)が形成されている。つまり、この二重管構造となっている部分は、空気層20によって断熱される断熱構造となっている。

0033

一方、後方側排気マニホールド9bの左側端部には、後方側排気通路11bの一端が接続されている。そして、後方側バンク5bに向かって延びている前方側排気通路11aの他端と後方側排気通路11bの他端とが、内燃機関1の左側側方であって、後方側バンク5bの後方且つ該後方側バンク5bの近傍で、互いに接続されている。さらに、これらの接続部に、他端から排気が放出される主排気通路11cの一端が接続されている。

0034

主排気通路11cには、ターボチャージャータービン12が設けられている。さらに、該タービン12より下流側の主排気通路11cには触媒コンバータ13が設けられている。該触媒コンバータ13内にはNOx触媒14が設置されている。このNOx触媒14は、周囲雰囲気酸化雰囲気のときは排気中のNOxを吸蔵し、周囲雰囲気が還元雰囲気であり且つその温度がNOx還元可能温度以上のときは吸蔵されたNOxを還元する触媒である。

0035

また、還元剤として燃料を排気中に添加する燃料添加弁18が、前方側排気マニホールド9aにおける前方側排気通路11aとの接続部近傍に設置されている。この燃料添加弁
18は、前方側排気通路11aに向けて燃料が添加されるように設けられている。

0036

さらに、内燃機関1には、排気の一部を吸気系に導入するためのEGR装置15が設けられている。このEGR装置15は、EGR通路16およびEGR弁17によって構成されている。

0037

EGR通路16の一端は、後方側排気マニホールド9bにおける右側端部に接続されている。つまり、後方側排気マニホールド9bにおける、後方側排気通路11bとの接続部分の反対側の端部に、EGR通路16が接続されている。そして、該EGR通路16の他端部は、主吸気通路10cに接続されている。該EGR通路16の途中には、該EGR通路16を流れるEGRガスの量を調整するEGR弁17が設けられている。

0038

以上述べたように構成された内燃機関1には、この内燃機関1を制御するためのECU(図示なし)が併設されている。そして、燃料添加弁18およびEGR弁17は該ECUに電気的に接続されており、該ECUによって制御される。

0039

例えば、本実施例では、NOx触媒14に吸蔵されたNOxを還元させる場合、および、NOx触媒14に吸蔵されたSOxを還元させる場合に、該NOx触媒14に燃料を供給すべく燃料添加弁18から燃料が添加される。

0040

上記のように、本実施例においては、前方側排気通路11aは後方に向かって延設されており、該前方側排気通路11aと後方側排気通路11bとは、後方側バンク5bより後方且つ後方側バンク5b近傍で互いに接続されている。そのため、前方側排気通路11aは後方側排気通路11bよりも長くなっている。

0041

さらに、NOx触媒14は、前方側排気通路11aと後方側排気通路11bとの接続部より下流側となる主排気通路11cに設けられている。従って、前方側排気マニホールド9aからNOx触媒14までの距離は、後方側排気マニホールド9bからNOx触媒14までの距離よりも必然的に長くなる。

0042

そして、燃料添加弁18が前方側排気マニホールド9aに設置されている。これにより、燃料添加弁18からNOx触媒14までの距離を可及的に長くすることが出来る。その結果、燃料添加弁18から添加された燃料が、NOx触媒14に到達するまでの間において排気中により拡散されることになる。また、燃料添加弁18からNOx触媒14までの距離がより長くなることで、燃料が添加されてから該燃料がNOx触媒14に到達するまでの時間もより長くなる。そのため、燃料の霧化がより促進されることになる。

0043

つまり、本実施例によれば、横置きV型エンジンにおいて、主排気通路11cに設けられたNOx触媒14に還元剤である燃料をより好適に供給することが出来る。その結果、NOx触媒14に吸蔵されたNOxやSOxをより効率的に還元することが可能となる。また、前方側排気通路11aへの燃料の付着も抑制することが出来る。これらにより、燃費を向上させることが出来、また、排気エミッションの悪化を抑制することが出来る。

0044

また、本実施例によれば、燃料添加弁18からターボチャージャーのタービン12までの距離も必然的により長くなる。そのため、燃料添加弁18から添加された燃料がタービン12に到達するまでの間により拡散および霧化されることになる。そのため、該タービン12への燃料の付着も抑制することが出来る。

0045

また、本実施例においては、燃料添加弁18が、前方側排気マニホールド9aにおける前方側排気通路11aの接続部分近傍に、前方側排気通路11aに向けて燃料が添加され
るように設けられている。

0046

これにより、燃料添加弁18から添加された燃料が前方側排気通路11aに導入され易くなる。そのため、前方側バンク5aに属する気筒4内へ排気ポート7を介して燃料が流入するのを抑制することが出来る。

0047

また、本実施例によれば、前方側排気通路11aの一部が二重管構造とされることで断熱構造となっている。これにより、前方側排気通路11a内を流れる排気の温度低下を抑制することが出来る。そのため、前方側排気通路11a内における還元剤の霧化をより促進することが出来る。また、NOx触媒14の温度を上昇させる際に、より早期に上昇させることも可能となる。

0048

尚、前方側排気通路11aと後方側排気通路11bとの接続部分より下流側、即ち、主排気通路11cでは、後方側排気通路11bを介して新たに排気が導入されるため、前方側排気通路11aに比べて排気温度が低下し難い。そのため、前方側排気通路11aでの排気の温度低下を抑制することがより重要である。また、二重管構造とする代わりに、前方側排気通路11aの少なくとも一部を断熱材で覆った構造としても良い。

0049

また、本実施例によれば、EGR通路16が、燃料添加弁18が設けられていない後方側排気マニホールド9bに接続されている。そのため、燃料添加弁18から添加された燃料がEGRガスへ混入するのを抑制することが出来る。

0050

さらに、本実施例によれば、後方側排気マニホールド9bにおける、後方側排気通路11bとの接続部分の反対側の端部に、EGR通路16が接続されている。これにより、後方側排気マニホールド9bにおけるEGR通路16の接続位置を、後方側排気通路11bとの接続位置から可及的に離れた位置とすることが出来る。その結果、燃料添加弁18から添加された燃料が後方側排気通路11bを介して後方側排気マニホールド9bに流入した場合であっても、EGRガスへの燃料の混入をより抑制することが出来る。

0051

尚、本実施例においては、前方側バンク5aに属するいずれかの気筒4の排気ポート7に燃料添加弁18を設けても良い。このような構成であっても、燃料添加弁18からNOx触媒14までの距離を可及的に長くすることが出来る。

0052

また、この場合、前方側排気マニホールド9aにおける前方側排気通路11aの接続部分に近傍した気筒4の排気ポート7に燃料添加弁18を設けても良い。燃料添加弁18をこのような位置に設置することで、他の気筒4の排気ポート7に燃料添加弁18を設けた場合に比べて、該燃料添加弁18から添加された燃料が前方側排気通路11aに導入され易くなる。そのため、燃料添加弁18が設けられていない他の気筒4へ燃料が流入するのを抑制することが出来る。

0053

また、上記のように、排気ポート7に燃料添加弁18を設置する場合は、前方側排気マニホールド9aに向かって燃料が添加されるように燃料添加弁18を設けるのが好ましい。

0054

また、本実施例においては、NOx触媒14または酸化触媒を担持したフィルタを触媒コンバータ13内に設置しても良い。また、図3に示すように、触媒コンバータ13内に、NOx触媒14とフィルタ21との両方を別々に設置しても良い。この場合、排気の流れに沿って上流側にNOx触媒14が配置され、下流側にフィルタ21が設置される。尚、図3の矢印は排気の流れる方向を表している。また、図3に示すような構成とした場合、NOx触媒14の代わりに酸化触媒を設置しても良い。

0055

このように、触媒コンバータ13内にフィルタが設けられている場合は、該フィルタに捕集されたPMを酸化・除去する場合にも、NOx触媒14または酸化触媒に燃料を供給すべく燃料添加弁18から燃料が添加される。

0056

この場合、本実施例によれば、NOx触媒14または酸化触媒に還元剤である燃料をより好適に供給することが出来るため、フィルタに捕集されたPMをより効率よく酸化・除去することが出来る。

図面の簡単な説明

0057

本発明の実施例に係る内燃機関とその吸排気系の概略構成を示す図。
本発明の実施例に係る前方側排気通路における二重管構造となっている部分の断面を示す図。
本発明の実施例において、触媒コンバータ内にNOx触媒とフィルタとの両方を設けた場合の両者の配置を示す図。

符号の説明

0058

1・・・内燃機関
2・・・車両
3・・・エンジンルーム
4・・・気筒
5a・・前方側バンク
5b・・後方側バンク
6・・・吸気ポート
7・・・排気ポート
8a・・前方側吸気マニホールド
8b・・後方側吸気マニホールド
9a・・前方側排気マニホールド
9b・・後方側排気マニホールド
10a・・前方側吸気通路
10b・・後方側吸気通路
10c・・主吸気通路
11a・・前方側排気通路
11b・・後方側排気通路
11c・・主排気通路
12・・タービン
13・・触媒コンバータ
14・・NOx触媒(吸蔵還元型NOx触媒)
15・・EGR装置
16・・EGR通路
17・・EGR弁
18・・燃料添加弁
19・・外管
20・・空気層
21・・フィルタ(パティキュレートフィルタ)

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  • 日揮触媒化成株式会社の「 基材コート用チャバザイト型ゼオライト」が 公開されました。( 2018/11/01)

    【課題・解決手段】ハニカム等の基材にコートしても、剥離し難く、優れた耐久性を発揮するチャバザイト型ゼオライトを提供することを目的とする。本発明は、下記(イ)〜(二)を具備する基材コート用のチャバザイト... 詳細

  • 三菱日立パワーシステムズ株式会社の「 凝縮水処理システム」が 公開されました。( 2018/10/18)

    【課題】凝縮水を浄化可能であり、水浄化設備の消耗を抑制可能な凝縮水処理システムを提供する。【解決手段】凝縮水処理システムは、燃焼ガス発生装置から排出される燃焼ガスから分離された凝縮水を処理するためのも... 詳細

  • 日野自動車株式会社の「 還元剤添加装置」が 公開されました。( 2018/10/18)

    【課題】簡単な構成で還元剤配管を確実に固定し、且つ還元剤配管に対する温度、振動の影響を低減できる還元剤添加装置を提供する。【解決手段】排気浄化装置に設ける還元剤添加装置であって、還元剤添加装置14は、... 詳細

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